説明

太陽光発電パネルの設置構造及び設置方法

【課題】既存の遮音壁に簡単な作業で且つ低コストで太陽光発電パネルを設置できると共に、風荷重に対して十分な抵抗を有し、高い安定性で設置することができる太陽光発電パネルを提供する。
【解決手段】遮音壁の外装板14の基面142に太陽光発電パネル本体41の裏面が接着されると共に、押さえクリップ20で太陽光発電パネル本体41の縁が外装板14の基面142に押圧されて留められる太陽光発電パネル本体41の設置構造であり、例えば太陽光発電パネルが、本体41と、その裏面に貼り付けられている不織布42とから構成され、外装板14の基面142に不織布42が接着されると共に、不織布42の本体41から外周に突出している縁421を押さえクリップ20で外装板14の基面142に押圧して留める。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、道路や列車が走る線路に沿って設けられている既存の遮音壁の外装板に太陽光発電パネルを設置する太陽光発電パネルの設置構造及び設置方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、騒音防止のために、道路や列車が走る線路の側部に沿って設けられる遮音壁が知られている。この遮音壁は、道路や線路の側部に沿うようにして、所定間隔を開けて支柱が立設されると共に、複数の遮音板が並列配置され、並列する遮音板を支柱で支持して構築されるのが一般的である。
【0003】
他方において、昨今では太陽光エネルギーの有効利用の重要性が指摘されており、遮音壁に太陽光発電パネルを設けることが提案されている。このような遮音壁に太陽光発電パネルを設ける提案として、特許文献1には、遮音壁の外装板として太陽光発電パネルが設けられ、太陽光発電パネルが支柱や桟にネジ止めで固定されるものが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平10−18467号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、上記特許文献1の遮音壁は、外装板として太陽光発電パネルを設けるものであるため、既存の遮音壁に適用する場合、外装板を取り外してから太陽光発電パネルを設置する作業が必要となる。そのため、設置作業に手間を要し、設置コストも高くなるという問題がある。また、遮音壁には大きな風荷重が負荷されるため、太陽光発電パネルの設置に当たっては、風荷重に対する十分な抵抗を有し、高い安定性で太陽光発電パネルを設置できることが求められる。
【0006】
本発明は上記課題に鑑み提案するものであって、既存の遮音壁に簡単な作業で且つ低コストで太陽光発電パネルを設置できると共に、風荷重に対して十分な抵抗を有し、高い安定性で太陽光発電パネルを設置することができる太陽光発電パネルの設置構造及び設置方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の太陽光発電パネルの設置構造は、遮音壁の外装板の基面に太陽光発電パネルの裏面が接着されると共に、押さえクリップで前記太陽光発電パネルの縁が前記外装板の基面に押圧されて留められることを特徴とする。
この構成によれば、既存の遮音壁の外装板を取り外すことなく、その外装板を利用して太陽光発電パネルを設置することが可能となり、既存の遮音壁に簡単な作業で且つ低コストで太陽光発電パネルを設置することができる。また、太陽光発電パネルを接着することに加え、押さえクリップで押圧して留めることにより、仮に接着が剥がれた場合にも押さえクリップで太陽光発電パネルの脱落を防止することができ、風荷重に対して十分な抵抗を有し、高い安定性を有する太陽光発電パネルの設置が可能となる。また、太陽光発電パネルの脱落を防止できることから、太陽光発電パネルの落下や風で飛ばされることを防いで、周囲の安全性を確保することができる。
【0008】
本発明の太陽光発電パネルの設置構造は、前記押さえクリップが、断面視コ字形で前面側にねじ穴が形成されている押さえ部と、前記ねじ穴に螺合されて前記太陽光発電パネルの縁を押圧するボルト部とから構成され、前記押さえ部と前記ボルト部の頭部近傍とがワイヤーで接続されていることを特徴とする。
この構成によれば、押さえクリップのボルト部の螺合量を調整することにより、多様な厚みの外装板に対応することができる。また、押さえ部とボルト部とのワイヤー接続により、ボルト部の施工時の脱落や紛失を防止することができる。
【0009】
本発明の太陽光発電パネルの設置構造は、前記太陽光発電パネルが、太陽光発電パネルの本体と、前記本体の裏面に貼り付けられている不織布とから構成され、前記遮音壁の外装板の基面に前記不織布が接着されると共に、前記不織布の前記本体から外周に突出している部分が前記押さえクリップで前記外装板の基面に押圧されて留められることを特徴とする。
この構成によれば、不織布によって太陽光発電パネルの外装板への接着性を向上することができると共に、不織布の突出部分を押圧箇所として利用することができる。また、本体から突出する不織布は、柔軟性を有し且つ切断容易であることから、多様な形状の外装板に折り曲げて適応したり、多様なサイズの外装板に切断して適応することができる。
【0010】
本発明の太陽光発電パネルの設置方法は、遮音壁の外装板の基面に接着剤を塗布する工程と、太陽光発電パネルの本体の裏面に貼り付けられている不織布を前記遮音壁の外装板の基面に前記接着剤で接着することにより、前記太陽光発電パネルを前記遮音壁の外装板の基面に接着する工程と、断面視コ字形で前面側にねじ穴が形成されている押さえ部と、前記ねじ穴に螺合されるボルト部とから構成される押さえクリップを用い、前記遮音壁の外装板の基面と前記不織布の前記本体から外周に突出している部分との重なり領域の所定箇所の外側に前記押さえ部を遊嵌し、前記ねじ穴に前記ボルト部を螺合して前記不織布の前記突出部分を前記外装板の基面に押圧して留める工程とを備えることを特徴とする。
この構成によれば、既存の遮音壁の外装板を取り外すことなく、その外装板を利用して太陽光発電パネルを設置することが可能となり、既存の遮音壁に簡単な作業で且つ低コストで太陽光発電パネルを設置することができる。また、太陽光発電パネルを接着することに加え、押さえクリップで押圧して留めることにより、仮に接着が剥がれた場合にも押さえクリップで太陽光発電パネルの脱落を防止することができ、風荷重に対して十分な抵抗を有し、高い安定性を有する太陽光発電パネルの設置が可能となる。また、太陽光発電パネルの脱落を防止できることから、太陽光発電パネルの落下や風で飛ばされることを防いで、周囲の安全性を確保することができる。また、押さえクリップのボルト部の螺合量を調整することにより、多様な厚みの外装板に対応することができる。また、不織布によって太陽光発電パネルの外装板への接着性を向上することができると共に、不織布の突出部分を押圧箇所として利用することができる。更に、予め不織布が貼り付けられている太陽光発電パネルを用いることにより、現場での施工性を向上することができる。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、既存の遮音壁に簡単な作業で且つ低コストで太陽光発電パネルを設置できると共に、風荷重に対して十分な抵抗を有し、高い安定性で太陽光発電パネルを設置することができる。また、太陽光発電パネルの落下や風で飛ばされることを防いで、周囲の安全性を確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】(a)は実施形態の太陽光発電パネルの設置構造を有する遮音壁の縦断面図、(b)はその遮音壁の走行路と反対側から見た正面図。
【図2】(a)は実施形態の太陽光発電パネルの設置構造を有する遮音壁の部分縦断面図、(b)はその遮音壁の走行路と反対側から見た部分正面図、(c)は同図(a)はA−A線断面図。
【図3】(a)は押さえクリップで太陽光発電パネルを外装板に留めている状態を示す部分側面図、(b)はその部分正面図、(c)はその部分平面図。
【図4】(a)は太陽光発電パネルを設置する前の遮音壁の縦断面図、(b)はその遮音壁の走行路と反対側から見た正面図。
【図5】遮音壁の支柱で支持されている外装板を示す斜視説明図。
【図6】外装板の基面に接着剤を塗布した状態を示す斜視説明図。
【図7】基面に接着剤を塗布した外装板に太陽光発電パネルを対向配置した状態を示す斜視説明図。
【図8】外装板の基面に太陽光発電パネルを接着した状態を示す斜視説明図。
【図9】外装板に接着した太陽光発電パネルと押さえクリップを示す斜視説明図。
【図10】外装板に接着した太陽光発電パネルの所定箇所に押さえクリップを配置した状態示す斜視説明図。
【図11】外装板に接着した太陽光発電パネルに配置した押さえクリップにおける押さえ部へのボルト部の螺合を説明する斜視説明図。
【図12】外装板に接着した太陽光発電パネルを押さえクリップで留めた状態を示す斜視説明図。
【発明を実施するための形態】
【0013】
〔実施形態の太陽光発電パネルの設置構造及び設置方法〕
本発明による実施形態の太陽光発電パネルの設置構造について説明する。
【0014】
本実施形態の太陽光発電パネルの設置構造は、図1〜図3及び図12に示すように、太陽光発電パネル40を遮音壁10に設置するものである。遮音壁10は、基台11を有し、基台11は道路などの走行路側に延びる底部111と、底部111の走行路と反対側で上方に立設する側壁112とを有する。
【0015】
基台11の側壁112の走行路と反対側の側面には、支柱12がボルト締めで固定されて上方に立設され、走行路に沿って所定間隔を開けるようにして複数の支柱12が配置されている。支柱12・12間には、複数の遮音板13が積み重ねられるようにして設けられている。本例の支柱12はH型鋼であり、H型鋼の溝に嵌め込まれるようにして遮音板13が取り付けられている。
【0016】
更に、支柱12が側壁112に沿うように配置され、側壁112に固定されている箇所の外側には、外装板14が支柱12にボルト締めで固定して設けられている。外装板14は、平面視長方形で断面視略W字形の折板であり、その幅方向の両端部と中央部に設けられている取付面141が支柱12の外面に沿うように配置され、ボルト締めで固定されている。また、端部の取付面141と中央部の取付面141との間には外面となる基面142が設けられている。外装板14の素材は、例えばフッ素鋼板、SUS板、銅板、アルミ板、セメント板、FRP板、樹脂板など使用可能な範囲で適宜である。
【0017】
基面142の外側には太陽光発電パネル40が沿うようにして配置され、太陽光発電パネル40は外装板14に固定して設置されている。太陽光発電パネル40は、本体41と、本体41の裏面に沿って設けられる固定部である不織布42とから構成される。不織布42は、正面視長方形の本体41よりも大きいサイズであり、不織布42の縁421が本体41から外周から突出するようにして、本体41の裏面に貼り付けられている。太陽光発電パネル40の本体41には、湾曲可能なものなど適宜のものを使用可能である。
【0018】
太陽光発電パネル40の外装板14への設置では、太陽光発電パネル40の裏面に相当する不織布42の裏面が遮音壁10の外装板14の基面142に接着剤30(図6、図7参照)で接着されると共に、押さえクリップ20で太陽光発電パネル40の縁に相当する不織布42の縁421が外装板14の基面142に押圧されて留められる。
【0019】
押さえクリップ20は、図3に示すように、前面211、側面212、背面213で構成される断面視コ字形の押さえ部21を有し、その前面211にはナット部214が設けられ、ナット部214と前面211を貫通するようにしてねじ穴215が形成されている。ねじ穴215には軸部221を螺合してボルト部22が取り付けられている。押さえ部21の前面211の隅部近傍と、ボルト部22の頭部222の近傍における軸部221には、ワイヤー23の各端部がそれぞれ固定されており、押さえ部21とボルト部22の頭部222の近傍とがワイヤー23で接続されている。
【0020】
押さえ部21は、外装板14の基面142と本体41から外周に突出する不織布42の縁421とが重なって接着されている領域の所定箇所において、外装板14の基面142の背面側に背面213を配置し、不織布42の縁421の前面側に前面211を配置するようにして、重なり領域の外側に遊嵌されている。そして、螺進されたボルト部22の軸部221の先端で不織布42の縁421が押圧され、螺合されたボルト部22と押さえ部21の背面213とで不織布42の縁421と外装板14の基面142とが挟持されて留められている。
【0021】
次に、上記実施形態の太陽光発電パネルの設置構造を設置する設置方法について説明する。
【0022】
先ず、図4〜図6に示すように、太陽光発電パネル40が設置されてない遮音壁10の外装板14の基面142に、接着剤30を塗布する。その後、図7及び図8に示すように、本体41の裏面にラミネート加工で不織布42が貼り付けられている太陽光発電パネル40を用い、不織布42側が基面142側になるようにして太陽光発電パネル40を配置し、不織布42を基面142に接着剤30によって接着することにより、太陽光発電パネル40を外装板14の基面142に接着する。この際、基面142には太陽光発電パネル40の不織布42が接着されることにより、太陽光発電パネル10の接着強度を高めることができる。
【0023】
尚、工場での製造工程或いは現場での不織布42の切断により、接着する太陽光発電パネル40の不織布42の長さを外装板14の基面142の長さに合わせるようにし、不織布42の走行路に沿う方向の両端部が外装板14の基面142の両端部に略揃うようにすると良好である。
【0024】
その後、図9及び図10に示すように、遮音壁10の外装板14の基面142と不織布42の本体41から外周に突出している縁421との重なり領域の所定箇所の外側に、押さえクリップ20の押さえ部21を遊嵌し、更に、図11及び図12に示すように、ねじ穴215にボルト部22を螺合して、ボルト部22の軸部221の先端と押さえ部21の背面213とで不織布42の縁421と外装板14の基面142とを挟持するように押圧して留める。図示例では、外装板14の上下の各基面142における左右両側の2箇所ずつに押さえクリップ20を設け、各々の押さえクリップ20で不織布42の縁421と外装板14の基面142とを挟持するように押圧して留めている。
【0025】
本実施形態の太陽光発電パネルの設置構造或いは設置方法によれば、既存の遮音壁10の外装板14を取り外すことなく、その外装板14を利用して太陽光発電パネル40を設置することが可能となり、既存の遮音壁10に簡単な作業で且つ低コストで太陽光発電パネル40を設置することができる。また、太陽光発電パネル40を接着することに加え、押さえクリップ20で押圧して留めることにより、仮に接着が剥がれた場合にも押さえクリップ20で太陽光発電パネル40の脱落を防止することができ、風荷重に対して十分な抵抗を有し、高い安定性を有する太陽光発電パネル40の設置が可能となる。また、太陽光発電パネル40の脱落を防止できることから、太陽光発電パネル40の落下や風で飛ばされることを防いで、周囲の安全性を確保することができる。
【0026】
また、押さえクリップ20のボルト部22の螺合量を調整することにより、多様な厚みの外装板14に対応することができる。また、押さえ部21とボルト部22とのワイヤー接続により、ボルト部22の施工時の脱落や紛失を防止することができる。
【0027】
また、不織布42によって太陽光発電パネル10の外装板14への接着性を向上することができると共に、不織布42の突出部分である縁421を押圧箇所として利用することができる。また、太陽光発電パネル10の縁を構成する不織布42の縁421は、柔軟性を有し且つ切断容易であることから、多様な形状の外装板14に折り曲げて適応したり、多様なサイズの外装板14に切断して適応することができる。更に、予め不織布42が貼り付けられている太陽光発電パネル40を用いることにより、現場での施工性を向上することができる。
【0028】
〔実施形態の変形例等〕
本明細書開示の発明は、各発明や実施形態の構成の他に、適用可能な範囲で、これらの部分的な構成を本明細書開示の他の構成に変更して特定したもの、或いはこれらの構成に本明細書開示の他の構成を付加して特定したもの、或いはこれらの部分的な構成を部分的な作用効果が得られる限度で削除して特定した上位概念化したものを含むものである。
【0029】
例えば本発明における太陽光発電パネルの構成は、上記実施形態の太陽光発電パネル40以外にも適用可能な範囲で適宜であり、例えば太陽光発電パネルの本体の裏面に外周に突出するサイズの板材を貼り付け、板材で太陽光発電パネルの縁を構成すること等が可能である。
【0030】
また、本発明は遮音壁に設けられる適宜の外装板に適用可能である。また、外装板14の形状とサイズは適用可能な範囲で適宜であり、例えば1つの基面142の幅方向両側に取付面141を有する外装板14とする構成や、或いは長方形の基面の走行路が延びる方向である長さ方向の両端に、それぞれ平面視でく字形の屈曲面と取付面が形成されている外装板とし、その外面である基面に太陽光発電パネルを接着すると共に、その基面の上端部と太陽光発電パネルの上縁の端部とを略揃えて配置し、左右両端近傍などの所定箇所において、これらを上側から押さえクリップ20で押圧して留める構成等とすることが可能である。また、外装板14が太陽光発電パネルの縁に対応する箇所で屈曲している場合には、その屈曲に合わせて不織布42等を屈曲して外装板14に沿わせて接着すると良好である。
【0031】
また、押さえクリップ20は、所要強度を確保できるものであればバネクリップなど適宜のものを使用可能である。また、押さえクリップ20を設置する箇所と個数は上記実施形態或いは上記変形例以外にも、万一接着が外れた場合に太陽光発電パネルを支持して脱落防止を図れる構成であれば適宜である。
【0032】
さらに、押さえクリップ20の押さえ部21とボルト部22を接続するワイヤー23は、ボルト部22側の端部が、頭部222近傍に予め介在させた座金(不図示)に固定されていても良い。このように座金を設けておけば、ねじ締めの為に頭部222を回転させても座金が回転しないので、ワイヤー23の軸部221への巻き付きを防止することができる。
【産業上の利用可能性】
【0033】
本発明は、太陽光発電パネルを遮音壁に設置する際に利用することができる。
【符号の説明】
【0034】
10…遮音壁 11…基台 111…底部 112…側壁 12…支柱 13…遮音板 14…外装板 141…取付面 142…基面 20…押さえクリップ 21…押さえ部 211…前面 212…側面 213…背面 214…ナット部 215…ねじ穴 22…ボルト部 221…軸部 222…頭部 23…ワイヤー 30…接着剤 40…太陽光発電パネル 41…本体 42…不織布 421…縁



【特許請求の範囲】
【請求項1】
遮音壁の外装板の基面に太陽光発電パネルの裏面が接着されると共に、押さえクリップで前記太陽光発電パネルの縁が前記外装板の基面に押圧されて留められることを特徴とする太陽光発電パネルの設置構造。
【請求項2】
前記押さえクリップが、
断面視コ字形で前面側にねじ穴が形成されている押さえ部と、
前記ねじ穴に螺合されて前記太陽光発電パネルの縁を押圧するボルト部とから構成され、
前記押さえ部と前記ボルト部の頭部近傍とがワイヤーで接続されていることを特徴とする請求項1記載の太陽光発電パネルの設置構造。
【請求項3】
前記太陽光発電パネルが、
太陽光発電パネルの本体と、
前記本体の裏面に貼り付けられている不織布とから構成され、
前記遮音壁の外装板の基面に前記不織布が接着されると共に、
前記不織布の前記本体から外周に突出している部分が前記押さえクリップで前記外装板の基面に押圧されて留められることを特徴とする請求項1又は2記載の太陽光発電パネルの設置構造。
【請求項4】
遮音壁の外装板の基面に接着剤を塗布する工程と、
太陽光発電パネルの本体の裏面に貼り付けられている不織布を前記遮音壁の外装板の基面に前記接着剤で接着することにより、前記太陽光発電パネルを前記遮音壁の外装板の基面に接着する工程と、
断面視コ字形で前面側にねじ穴が形成されている押さえ部と、前記ねじ穴に螺合されるボルト部とから構成される押さえクリップを用い、前記遮音壁の外装板の基面と前記不織布の前記本体から外周に突出している部分との重なり領域の所定箇所の外側に前記押さえ部を遊嵌し、前記ねじ穴に前記ボルト部を螺合して前記不織布の前記突出部分を前記外装板の基面に押圧して留める工程と、
を備えることを特徴とする太陽光発電パネルの設置方法。



【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2012−255255(P2012−255255A)
【公開日】平成24年12月27日(2012.12.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−127521(P2011−127521)
【出願日】平成23年6月7日(2011.6.7)
【出願人】(000129758)株式会社ケー・エフ・シー (120)
【Fターム(参考)】