説明

太陽光発電機付き自動車への発電情報提供方法

【課題】出発地点から目的地点までの走行で常に太陽光発電機の発電効率を良好な状態とすることを可能にする。
【解決手段】センタからのルート発電情報により、太陽光発電機付き自動車の表示部の表示画面1には、出発地点3から目的地点4までのルート(走行経路)5が表示されるとともに、出発時間帯毎のポカポカ度(太陽光発電機の発電効率の目安)を表わす表示エリア6が表示される。この表示エリア6では、例えば、9時から16時までの2時間の時間帯7毎にポカポカ度8が表示される。ここで、ポカポカ度8は、最大となる太陽光発電機の発電効率までを高,中,低の3クラスに区分したものであって、そのクラスに応じた長さの棒グラフとアイコン9H,9M,9Lで表わされる。この表示エリア6から、このルート5を走行する場合、ポカポカ度の高い出発時間帯を選ぶことができ、太陽光発電機の発電効率を高めることができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、太陽光発電機(ソーラパネル)を備えた自動車に、この自動車が現在位置である出発地点から目的地点までの走行経路(ルート)やその目的地点近傍での駐車場などでのこの太陽光発電機の発電効率などの情報(発電情報)を提供する太陽光発電機付き自動車への発電情報提供サービス方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、自動車と情報センタとの間で通信可能とし、自動車でかかる情報センタから所望の情報を取得することができるようにした技術が知られている。
【0003】
その一例として、天井部に設置された太陽光発電装置の発電電力をバッテリに充電し、このバッテリからエアコンなどの機器に電力を供給する自動車に関し、情報センタから日照りなどの情報を取得するようにした技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
この特許文献1に記載の技術では、自動車の走行中、太陽光発電装置が正常に動作しているのか、異常であるかを検出するものであり、このために、情報センタからこの自動車の現在位置での天気を表わす天気情報や現在位置での道路種別や道路状況を表わす道路情報を取得して、これらの情報に基づいて自動車が日照りの環境内にあるか否かを判定し、日照りの環境内にあるとの判定のときには、この自動車に設けられた日照センサでこの自動車が実際に日照りの中を走行しているのか否かを判定し、日照りの中にあるとの判定のときには、太陽光発電装置の発電電力が0であるか否かを判定することにより、太陽光発電装置が正常に動作しているか否かを判定するものである。即ち、この自動車が日照りの中を走行しているのに太陽光発電装置の発電電力が0であるときには、この太陽光発電装置は動作が異常であると判定するものである。
【0005】
また、他の従来例として、自動車の走行中、日照によって視界不良が発生すると、自動車の車載端末からこの視界不良が発生した位置を特定する日照情報をセンタサーバに送信し、センタサーバでは、かかる日照情報を基にその位置の領域を警告領域として記憶し、他の自動車からリクエストがあると、この警告領域の視界不良情報を提供する技術も提案されている(例えば、特許文献2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2008ー61311号公報
【特許文献1】特開2008ー268992号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
以上のように、従来では、特許文献1,2に記載のように、自動車とセンタとの通信を可能とし、自動車から情報の要求があると、この要求に応じてセンタから必要な情報を提供する技術が提案されているが、太陽光発電機付きの自動車では、この太陽光発電機が効率良く発電を行なうようにすることが必要であり、このためには、目的地点まで自動車を運転する場合、太陽光発電機が効率良く発電することができる状態にすることが望まれるが、上記特許文献1,2に記載の技術では、この点については、配慮されていない。
【0008】
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであって、その目的は、出発地点から目的地点までの走行で常に太陽光発電機の発電効率を良好な状態とすることができるようにした太陽光発電機付き自動車への発電情報提供方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するために、本発明は、太陽光発電機付き自動車からの要求により、センタが太陽光発電機付き自動車にその出発地点から目的地点までのルートに関するルート発電情報を提供する方法であって、太陽光発電機付き自動車はルート発電情報を表示する表示部を備え、表示部の表示画面に、ルート発電情報として、太陽光発電機付き自動車の出発地点から目的地点までの1つのルートと、出発地点からの出発時間帯毎のルートでの太陽光発電機の発電効率としてのポカポカ度の一覧を表示し、ポカポカ度を考慮してルートの出発地点からの出発時刻を決定することができるようにしたことを特徴とするものである。
【0010】
また、本発明は、出発時間帯毎のポカポカ度を高,中,低の3クラスのうちのいずれかのクラスで表わすことを特徴とするものである。
【0011】
上記目的を達成するために、本発明は、太陽光発電機付き自動車からの要求により、センタが太陽光発電機付き自動車にその出発地点から目的地点までのルートに関するルート発電情報を提供する方法であって、太陽光発電機付き自動車はルート発電情報を表示する表示部を備え、表示部の表示画面に、ルート発電情報として、出発地点から目的地点までの複数のルートと、ルート毎に、太陽光発電機の発電効率としてのポカポカ度が最も高くが得られる出発地点での出発時間帯と最高のポカポカ度を示すポカポカ度表示エリアとが表示されることを特徴とするものである。
【0012】
また、本発明は、ルート毎のポカポカ度を高,中,低の3クラスのうちのいずれかのクラスで表わしたことを特徴とするものである。
【0013】
上記目的を達成するために、本発明は、太陽光発電機付き自動車からの要求により、センタが太陽光発電機付き自動車にその出発地点から目的地点までのルートに関するルート発電情報を提供する方法であって、太陽光発電機付き自動車はルート発電情報を表示する表示部を備え、表示部の表示画面に、ルート発電情報として、出発地点から目的地点までの推奨ルートと、同じく一般道優先ルートと、同じく距離優先道路と、同じく太陽光発電機の発電効率としてのポカポカ度が最も高く得られるポカポカルートとの各種別のルートと、推奨ルートを選択するための「推奨ルート」選択ボタンと、一般道優先ルートを選択するための「一般道優先ルート」選択ボタンと、距離優先ルートを選択するための「距離優先ルート」選択ボタンと、ポカポカルートを選択するための「ポカポカルート」選択ボタンとが配列表示されたルート種別選択エリアとが表示され、出発地点から目的地点までのポカポカルートを選択可能としたことを特徴とするものである。
【0014】
また、本発明は、ポカポカルートが、推奨ルートの一部を推奨ルートの脇道としてポカポカ度を高めたルートであることを特徴とするものである。
【0015】
さらに、本発明は、ポカポカルートが、推奨ルート,一般道優先ルート,距離優先道路のうちでその一部を脇道としてポカポカ度が最大となるルートであることを特徴とするものである。
【0016】
さらに、本発明は、ポカポカルートが、推奨ルート,一般道優先ルート,距離優先道路のうちでポカポカ度が最も高いルートであって、かつ、ルートの一部をその脇道として太陽光発電機の発電量が+10%以内で増加するルートであることを特徴とするものである。
【0017】
さらに、本発明は、ルートのいずれか1つの選択操作とともに、目的地点付近での駐車場を、ポカポカ度を基に、選択するための駐車場選択画面が表示され、駐車場選択画面で1つの駐車場が選択されると、選択された駐車場の駐車場内画面が表示され、駐車場画面では、各駐車スペースの利用状態とともに、空いている駐車スペースでは、ポカポカ度が表示されることを特徴とするものである。
【0018】
さらに、本発明は、ポカポカ度を高,中,低の3クラスのうちのいずれかのクラスで表わしたことを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0019】
本発明によると、出発地点から目的地点間まで太陽光発電機の発電効率が良好な時間帯で太陽光発電機付き自動車を走行させることができるし、太陽光発電機の発電効率が良好なルートを太陽光発電機付き自動車を走行させることができることができる。
【0020】
また、本発明によると、出発地点で、目的地点での駐車場として、駐車する自動車の太陽光発電機の発電効率が良好な駐車場を選択することができるし、また、駐車場での太陽光発電機の発電効率が良好な駐車スペースを選択することができる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】本発明による太陽光発電機付き自動車への発電情報提供方法を実行するシステムの一具体例を示すシステム構成図である。
【図2】図1における太陽光発電機付き自動車などからセンタに提供されるプローブ情報の一具体例を示す図である。
【図3】本発明による太陽光発電機付き自動車への発電情報提供方法の第1の実施形態を示す図である。
【図4】本発明による太陽光発電機付き自動車への発電情報提供方法の第2の実施形態を示す図である。
【図5】本発明による太陽光発電機付き自動車への発電情報提供方法の第3の実施形態を示す図である。
【図6】駐車場内発電情報を取得するための初期画面の一具体例を示す図である。
【図7】図6に示す初期画面で肯定ボタンがタッチ操作されるとともに表示される駐車場条件設定画面の一具体例を示す図である。
【図8】図7に示す駐車場条件設定画面で「検索実行」ボタンがタッチ操作されることによって表示される駐車場検索結果画面の一具体例を示す図である。
【図9】図1でのセンタから提供されるは駐車場内発電情報による駐車場検索結果画面の一具体例を示す図である。
【図10】図5に示すルート発電情報画面で指定したポカポカルートに沿って走行する状態を示すポカポカルート運転中画面の一具体例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、本発明の実施形態を図面を用いて説明する。
【0023】
図1は本発明による太陽光発電機付き自動車への発電情報提供方法を実行するシステムの一具体例を示すシステム構成図であって、100は情報提供センタ、101は外部サービス部、102,103は太陽光発電機付き自動車、104は太陽光発電機付き携帯PC(パーソナルコンピュータ)、105は太陽光発電機付きスマートフォン、106は発電情報要求機器である。
【0024】
同図において、このシステムは、太陽光発電機付き自動車103や太陽光発電機付き携帯PC104,太陽光発電機付きスマートフォン105などの太陽光発電機を備えた機器(以下、これらを総称する場合、発電情報要求機器106という)からセンタ100に発電情報の要求があると、このセンタ100が要求のあった発電情報要求機器106にルート(走行経路)別発電情報や駐車場内発電情報を提供するものである。
【0025】
発電情報要求機器106が出発するときに出発地点(出発位置)と目的地点(目的位置)とを指定してセンタ100にルートの発電情報を要求すると、この要求に応じてセンタ100からルート発電情報が提供され、発電情報要求機器106では、出発地点から目的地点まで太陽光発電機での発電効率(発電効率の高低の程度を、以下、ポカポカ度という)がより良好な状態(即ち、ポカポカ度が高い状態)で自動車を走行させることができるし、また、太陽光発電機での発電効率がより良好なルート(即ち、ポカポカ度が高いルートであって、以下、かかるルートをポカポカルートという)を選択することが可能となる。また、発電情報要求機器106が目的地点での希望する駐車場内の発電情報を要求すると、この要求に応じてセンタ100からこの駐車場の駐車スペース毎の発電情報が提供され、発電情報要求機器106では、この駐車場内での発電情報要求機器106の太陽発電機の発電効率がより良好な(ポカポカ度が高い)駐車スペースを選択することが可能となる。
【0026】
センタ100は、太陽光発電機付き自動車102からその太陽光発電機の発電量やこの自動車の位置を表わす位置情報,時間情報が提供されており、また、外部サービス部101から各領域での天候情報が提供されており、これらの情報を基に、発電情報の要求があった発電情報要求機器106にルート別発電情報や駐車場内発電情報を提供する。
【0027】
なお、発電情報要求機器106も、太陽光発電機付き自動車102と同様、センタ100に発電量や位置情報,時間情報を提供しているものであり、要するに、センタ100に登録されている発電情報要求機器106は全てセンタ100に発電量や位置情報,時間情報を提供しており、そのうちのいずれかの発電情報要求機器106がセンタ100に発電情報を要求するものである。
【0028】
図2は太陽光発電機付き自動車102などからセンタ100に提供されるプローブ情報の一具体例を示す図であって、この自動車102の位置(緯度,経度)や日時,走行しているルートの車線(レーン),日照(ワット),温度(℃),発電量(kW)などからなるものである。
【0029】
また、発電情報要求機器106は、出発地点から目的地点に走行開始する前に、センタ100に発電情報を要求するものであり、これにより、ポカポカルートや指定された駐車場内の太陽光発電機での発電効率がより良好な(ポカポカ度が高い)駐車スペース(以下、ポカポカ駐車スペースという)が決まると、発電情報要求機器103が出発地点からのポカポカルートに沿って走行を開始(出発開始)することができるものである。即ち、出発地点からの出発前にポカポカルートやポカポカ駐車スペースを決定し、かかるポカポカルートやポカポカ駐車スペースが決まると、発電情報要求機器103をこのポカポカルートに沿って走行させるものである。
【0030】
さらに、PC104やスマートフォン105は、自動車の搭乗者が所持するものであり、また、太陽光発電機付き自動車103はカーナビなどのディスプレイ装置を有する機器を備えており、そのディスプレイ装置の表示画面にセンタ100から取得したルート別発電情報や駐車場内発電情報が表示され、かかる機器を操作する(例えば、この表示画面にタッチパネルが設けられ、この表示画面をタッチ操作する)ことにより、ポカポカ度がより高いルートや駐車場内での駐車スペースを選択できるものである。
【0031】
次に、本発明による太陽光発電機付き自動車への発電情報提供方法の実施形態について説明する。
【0032】
以下に説明する実施形態は、自動車の搭乗者が所持するPC104やスマートフォン105についても同様であり、太陽光発電機を備えているが、ポカポカ度がより高いルートや駐車場内での駐車スペースを決めるための装置を備えていない自動車も、かかるPC104やスマートフォン105を所持する人がこの自動車に搭乗し、かかるPC104やスマートフォンを操作してポカポカ度がより良好なルートや駐車場内での駐車スペースを選択する操作を行なう場合には、ポカポカ度がより良好なルートや駐車場内での駐車スペースを決めるための装置を備えた太陽光発電機付き自動車と同等である。従って、以下に示す実施形態での太陽光発電機付き自動車とは、ポカポカ度がより高いルートや駐車場内での駐車スペースを決めるための装置を備えた自動車は勿論のこと、上記のPC104やスマートフォン105を所持した搭乗者がかかるPC104やスマートフォン105を用いて自動車のポカポカ度がより高いルートや駐車場内での駐車スペースを決める操作を行なうようにした自動車も含むものである。
【0033】
図3は本発明による太陽光発電機付き自動車への発電情報提供方法の第1の実施形態を示す図であって、1は表示画面、2はルート発電情報画面、3は出発地点、4は目的地点、5はルート(走行経路)、6は出発時間帯毎のポカポカ度表示エリア、7は出発時間帯、8はポカポカ度、9,9H,9M,9Lはポカポカ度アイコンである。
【0034】
出発地点3にある太陽光発電機付き自動車103で、出発地点3と目的地点4とを指定してルート発電情報をセンタ100に要求すると、センタ100からこの太陽光発電機付き自動車103に指定された出発地点から目的地点までのルートについてのルート発電情報が提供される。このルート発電情報により、その表示画面(太陽光発電機付き自動車103に設置されたカーナビなどの表示部の表示画面やPC104,スマートフォン105の表示画面)1に、図3に示すルート発電情報画面2が表示される。
【0035】
このルート発電情報画面2では、指定された出発地点3から目的地点4までの1つのルート5が表示され、これとともに、出発時間帯毎のポカポカ度表示エリア6が表示される。このポカポカ度表示エリア6では、横軸を出発地点からの出発時点に関して複数の時間帯(出発時間帯)7で区分された時間軸とし、縦軸を出発時間帯7毎のポカポカ度(発電効率の高低程度)8が棒グラフのようにして表示される。ここで、ポカポカ度8は、太陽光発電機の最高の発電効率までを高,中,低の3つのクラスに区分されたものであり、高クラスのポカポカ度8に対しては、文字「高」が付記され、中クラスのポカポカ度8に対しては、文字「中」が付記され、低クラスのポカポカ度8に対しては、文字「低」が付記される(後述する他の実施形態についても、同様である)。
【0036】
図示する例では、9時から16時までの時間帯が1時間ずつの7個の出発時間帯7に区分されており、例えば、9時〜10時や13時〜14時の出発時間帯7内で出発地点3からルート5を走行開始した場合には、このときのポカポカ度8は中クラスであり、10時〜13時での3つの出発時間帯7内のいずれかで出発地点3からルート5を走行開始した場合には、このときのポカポカ度8は高クラスであり、14時〜16時での2つの出発時間帯7内のいずれかで出発地点3からルート5を走行開始した場合には、このときのポカポカ度8は低クラスである。従って、出発地点3から目的地点4までのルート5に沿って自動車を運転する場合、10時から13時までの間に出発地点3を出発すると、太陽光発電機の発電効率(ポカポカ度8)が高く、9時〜10時、または、13時〜14時の出発時間帯7に出発地点3を出発すると、太陽光発電機の発電効率(ポカポカ度8)がその次に高く、14時から16時までの出発時間帯7に出発地点3を出発すると、太陽光発電機の発電効率(ポカポカ度8)は最も低くなる。
【0037】
なお、上記の各時間帯8毎に、ポカポカ度の程度を表わすポカポカ度アイコン9が表示されている。このポカポカ度アイコン9はポカポカ度8のクラスに応じて異なるものであり、ポカポカ度8が高クラスの出発時間帯7に対しては、例えば、ニコニコ顔のポカポカ度アイコン9Hが表示され、ポカポカ度8が中クラスの出発時間帯7に対しては、例えば、すまし顔のポカポカ度アイコン9Mが表示され、ポカポカ度8が低クラスの出発時間帯7に対しては、例えば、悲しみ顔のポカポカ度アイコン9Lが表示される。
【0038】
かかるポカポカ度アイコン9については、後述する他の実施形態についても、同様である。
【0039】
このように、この実施形態では、提示されたルート5に沿って目的地点4まで走行する場合、夫々の出発時間帯7でのポカポカ度が提示されるので、自動車の利用者は、ポカポカ度、即ち、太陽光発電機の発電効率を考慮して、出発地点3からの出発時刻を決めることができる。
【0040】
図4は本発明による太陽光発電機付き自動車への発電情報提供方法の第2の実施形態を示す図であって、2aは発電情報画面、5a〜5dはルート(走行経路)、6aはルート毎のポカポカ度表示エリア、10は出発時間帯、11はルート名であり、図3に対応する部分には同一符号をつけて重複する説明を省略する。
【0041】
先の第1の実施形態と同様、出発地点3にある太陽光発電機付き自動車103で、出発地点3と目的地点4とを指定してルート発電情報をセンタ100に要求すると、センタ100からこの太陽光発電機付き自動車103に指定された出発地点から目的地点までのルートについてのルート発電情報が提供される。このルート発電情報により、その表示画面(太陽光発電機付き自動車103に設置されたカーナビなどの表示部の表示画面やPC104,スマートフォン105の表示画面)1に、この第2の実施形態での図4に示すルート発電情報画面2aが表示される。
【0042】
このルート発電情報画面2aでは、指定された出発地点3から目的地点4までの複数(ここでは、4個)のルート5a〜5dが表示され、これとともに、ルート5a〜5d毎のポカポカ度表示エリア6aが表示される。このポカポカ度表示エリア6aでは、各ルート5a〜5dでの最もポカポカ度8が高い出発時間帯10とそのポカポカ度8が表示される。図示する例では、ルート5aを文字「a」で示し、ルート5b,5c,5dを夫々文字「b」,「c」,「d」で示すルート名11からして、ルート5aでは(ルート5aを選択するときには)、出発時刻を6時から9時までの出発時間帯10内にすることにより、ポカポカ度8が最も高く、ルート5bでは、出発時刻を9時から12時までの出発時間帯10内にすることにより、ポカポカ度8が最も高く、ルート5cでは、出発時刻を12時から15時までの出発時間帯10内にすることにより、ポカポカ度8が最も高く、ルート5dでは、出発時刻を15時から18時までの出発時間帯10内にすることにより、ポカポカ度8が最も高いことになる。
【0043】
ここで、各ルート5a〜5dでのポカポカ度8も高,中,低クラスで表わされているが、これは最も高いポカポカ度、ここでは、ルート5cで出発時刻を12時から15時までの出発時間帯10内としたときのポカポカ度8を最高のポカポカ度として、この最高のポカポカ度までのポカポカ度の範囲を上記の高,中,低クラスに区分したものである。
【0044】
図示する例では、ルート5aについては、出発時刻を6時から9時までの出発時間帯10内にすると、最高のポカポカ度8が得られることになるが、他のルートとの関連について見ると、このポカポカ度8は低クラスとなり、文字「低」と悲しみ顔のポカポカ度アイコン9Lとが付記されている。ルート5dについても、出発時刻を15時から18時までの出発時間帯10内にする場合について同様である。ルート5bについては、出発時刻を9時から12時までの出発時間帯10内にすると、最高のポカポカ度8が得られることになるが、他のルートとの関連について見ると、このポカポカ度8は中クラスとなり、文字「中」とすまし顔のポカポカ度アイコン9Mとが付記されている。ルート5cについては、出発時刻を12時から15時までの出発時間帯10内にすると、最高のポカポカ度8が得られることになり、また、他のルートとの関連について見ると、このポカポカ度8は高クラスとなり、文字「高」とニコニコ顔のポカポカ度アイコン9Mとが付記されている。
【0045】
このように、この第2の実施形態では、出発時刻やポカポカ度8を考慮して複数のルートから希望するルートをポカポカルートとして選択することができる。例えば、最も高いポカポカ度が得られるようにしたい場合には、ルート5cを12時〜15時の出発時間帯内に出発すれば良く、走行するルートを、例えば、ルート5bに決めた場合には、出発時刻を9時〜12時の出発時間帯内にすることにより、最も高いポカポカ度を取得することができる。あるいはまた、出発時刻が予め決められているときには、ルート5a〜5dのうちのこの出発時刻を含む出発時間帯10のルートを選択することにより、そのときの最高のポカポカ度を得ることができる。
【0046】
なお、表示されるルート5a〜5dのうちの希望するルートをタッチすることにより、このタッチ操作されたルートがポカポカルートとして選択されることになる。
【0047】
また、出発地点3から目的地点4までのルートが1つのルートのみであるときには、図3に示すルート発電情報画面2が表示されて、そのルート5での出発時間帯7が選択できるようにし、複数のルートがある場合には、図4に示すルート発電情報画面2aが表示されて、それらのルート5a〜5dの中から出発時間帯に応じたポカポカルートを選択できるようにすることもできる。
【0048】
図5は本発明による太陽光発電機付き自動車への発電情報提供方法の第3の実施形態を示す図であって、2bは発電情報画面、5A〜5Dはルート(走行経路)、12はルート種別選択エリア、13aは「推薦ルート」選択ボタン、13bは「B 一般道優先ルート」選択ボタン、13cは「C 距離優先ルート」選択ボタン、13dは「D ポカポカルート」選択ボタンであり、図3に対応する部分には同一符号をつけて重複する説明を省略する。
【0049】
先の実施形態と同様、出発地点3にある太陽光発電機付き自動車103で、出発地点と目的地点とを指定してルート発電情報をセンタ100に要求すると、センタ100からこの太陽光発電機付き自動車103に指定された出発地点から目的地点までのルートについてのルート発電情報が提供される。このルート発電情報により、その表示画面(太陽光発電機付き自動車103に設置されたカーナビなどの表示部の表示画面やPC104,スマートフォン105の表示画面)1に、この第3の実施形態での図5に示すルート発電情報画面2bが表示される。
【0050】
このルート発電情報画面2bでは、指定された出発地点3から目的地点4までのルート種別が異なる(ここでは、4個とする)のルート5A〜5Dが表示され、これとともに、ルート種別選択エリア12が表示される。ルート種別としては、ここでは、推奨ルート5Aと一般道優先ルート5Bと距離優先ルート5Cとポカポカルート5Dとの4種類のルートのいずれかがルート種別選択エリア12で選択することができるものであり、このため、これらルートを選択するための「A 推薦ルート」選択ボタン13a,「B 一般道優先ルート」選択ボタン13b,「C 距離優先ルート」選択ボタン13c,「D ポカポカルート」選択ボタン13dが縦方向に配列されて表示されている。
【0051】
そこで、「A 推薦ルート」選択ボタン13aがタッチされて選択されると、使用するルートとして推薦ルート5Aが選択され、「B 一般道優先ルート」選択ボタン13bがタッチされて選択されると、使用するルートとして一般道のルート5Bが選択され、「C 距離優先ルート」選択ボタン13cがタッチされて選択されると、使用するルートとして目的地点4への走行距離が最短のルート5Cが選択され、「D ポカポカルート」選択ボタン13dがタッチされて選択されると、使用するルートとしてポカポカ度が良好なルート(即ち、ポカポカルート)5Dが選択される。
【0052】
ここで、「推薦ルート」とは、目的地点4までの距離や所要時間,有料道路が含まれる場合の通行料金などの種々の条件を考慮して推薦されるルートであり、ポカポカルート5Dは、ここでは、推薦ルート5Aの一部で脇道を通ってポカポカ度を高められたルートをいうものである。従って、「D ポカポカルート」選択ボタン13dがタッチされて選択されると、推薦ルート5Aの一部で脇道に逸れるポカポカルート5Dが選択されることになる。
【0053】
なお、ポカポカルート5Dとしては、ここでは、推薦ルート5Aの一部で脇道に逸れるルートとするが、ルート5A,5B,5C毎にその一部が脇道に逸れることによってポカポカ度がより高いルートを設定し、これらルートのうちで最もポカポカ度が高いルートをポカポカルート5Dとしてもよい。
【0054】
あるいは、ルート5A,5B,5Cのうちで最もポカポカ度が高いルートを選択し、この選択したルートに対し、これの一部をその脇道とすることにより、太陽光発電機の発電量が+10%以内で増加するルートをポカポカルート5Dとしてもよい。
【0055】
あるいはまた、「D ポカポカルート」選択ボタン13dがタッチされて選択されると、図4に示すルート発電情報画面2aが表示され、先に説明したようにしてポカポカルート5Dが選択されるようにしてもよい。
【0056】
図5に示すルート発電情報画面2bで、上記のようにして、ポカポカルート5Dが選択されると、表示画面1には、駐車場内発電情報を取得するための初期画面が表示される。
【0057】
図6はかかる初期画面の一具体例を示す図であって、14は駐車場関連初期画面、15は選択部、16aは肯定ボタン、16bは否定ボタンであり、図5に対応する部分には同一符号をつけている。
【0058】
同図において、駐車場関連初期画面14には、図5に示すルート発電情報画面2bでの操作によって決定されたポカポカルート5Dの表示領域に重なって選択部15が表示される。この選択部15では、例えば、「目的地付近の駐車場を検索しますか?」といったメッセージ16cが表示されるとともに、「はい」と記された肯定ボタン16aと「いいえ」と記された否定ボタン16bとが表示されており、駐車場内発電情報を不要として否定ボタン16bがタッチ操作されると、選択部15が表示されなくなって出発地点3から目的地点4までのポカポカルート5Dのみが表示された状態となる。
【0059】
また、目的地点での駐車場の状況を知るために、肯定ボタン16aがタッチ操作されると、図7に示す駐車場条件設定画面が表示される。
【0060】
なお、図7において、17は駐車場条件設定画面、18は駐車場条件設定欄、18a〜18dは条件選択ボタン、19は滞在(駐車)時間設定欄、19a〜19dは滞在時間選択ボタン、20a,20bはチェックマーク、21は「検索実行」ボタン、22は「戻る」ボタンである。
【0061】
同図において、駐車場条件設定画面17では、駐車場の検索結果の優先順位を決める駐車場条件設定欄18と、駐車時間を決める滞在(駐車)時間設定欄19と、「検索実行」ボタン21と、「戻る」ボタン22とが表示される。
【0062】
駐車場条件設定欄18には、駐車場を検索するために、例えば、目的地点4から近い順に駐車場を求めることを駐車場の条件として設定する「目的地の近さ」条件選択ボタン18aと、駐車料金が安い順に駐車場を求めることを駐車場の条件として設定する「料金の安さ」条件選択ボタン18bと、空いている順に駐車場をもとめることを駐車場の条件として設定する「空いている」条件選択ボタン18cと、ポカポカ度が高い順に駐車場を求めることを駐車場の条件として設定する「ポカポカ度」条件選択ボタン18dとが配列されて表示されている。
【0063】
また、滞在(駐車)時間設定欄19は、駐車場を検索するために、駐車時間を条件として設定するためのものであって、そこには、例えば、滞在時間を1時間以内に設定するための「1時間以内」滞在時間選択ボタン19aと、滞在時間を1時間〜3時間に設定するための「1時間〜3時間」滞在時間選択ボタン19bと、滞在時間を3時間〜6時間に設定するための「3時間〜6時間」滞在時間選択ボタン19cと、滞在時間を6時間以上に設定するための「6時間以上」滞在時間選択ボタン19dとが配列されて表示されている。
【0064】
駐車場検索条件選択欄18で、条件選択ボタン18a〜18dのいずれかをタッチして選択すると、選択された条件選択ボタン18a〜18dのいずれかにチェックマーク20aが付されてこれに応じた駐車場の条件が設定され、また、滞在(駐車)時間設定欄19で、滞在時間選択ボタン19a〜19dのいずれかをタッチして選択すると、選択された滞在時間選択ボタン19a〜19dのいずれかにチェックマーク20bが付されてこれに応じた駐車場での滞在時間が設定される。このようにして、駐車場の条件と滞在時間とが設定され、「検索実行」ボタン21がタッチ操作されると、これら設定された駐車場の条件と滞在時間とが確定し、駐車場の検索条件として、センタ100(図1)に送信されて駐車場内発電情報が要求される。
【0065】
なお、図7に示す状態で「戻る」ボタン22がタッチ操作されると、タッチ操作される毎に、駐車場検索条件選択欄18や滞在(駐車)時間設定欄19での設定操作が解除されてチェックマーク20a,20bが順に消去され、さらに、「戻る」ボタン22がタッチ操作されると、1つ前の図6に示す駐車場関連初期画面14の表示状態に戻る。
【0066】
ここで、いま、駐車場検索条件選択欄18で「ポカポカ度」条件選択ボタン18dが選択され(チェックマーク20aが付される)、滞在(駐車)時間設定欄19で「3時間〜6時間」滞在時間選択ボタン19cが選択され(チェックマーク20bが付される)、「検索実行」ボタン21がタッチ操作されると、ポカポカ度が高い順で滞在時間が3時間〜6時間とする検索条件で駐車場を検索する要求をセンタ100(図1)に送信する。これに対して、センタ100からは、駐車場内発電情報が提供される。この駐車場内発電情報を基に、太陽光発電機付き自動車103では、図8に示す駐車場検索結果画面が表示される。
【0067】
なお、図8において、23は駐車場選択画面、24は駐車場情報表示エリア、25a〜25dは駐車場選択ボタン、26aは名称表示欄、26bは距離表示欄、26cはポカポカ度表示欄、27a,27bはスクロールボタン、28は検索条件、29は駐車場位置表示エリア、30は地図、31a〜31dは駐車場位置であり、前出図面に対応する部分には同一符号を付けて重複する説明を省略する。
【0068】
図8において、駐車場選択画面23では、検索された各駐車場の情報を表示し、所望とする駐車場をタッチ操作によって選択することができる駐車場選択ボタン25a〜25dが配列表示される駐車場情報表示エリア24と、この駐車場情報表示エリア24で駐車場選択ボタン25a〜25dが表示される駐車場の位置を表わす駐車場位置表示エリア29とが表示される。
【0069】
駐車場情報表示エリア24では、ポカポカ度が高い駐車場の順に上からその駐車場選択ボタン25a〜25dが表示されており、ここでは、駐車場P1がポカポカ度が最も高く、駐車場P2,P3,P4の順にポカポカ度が低くなっている。各駐車場選択ボタン25a〜25dには、これら駐車場P1,P2,P3,P4毎に、その名称を表示した名称表示欄26aや目的地点4からの距離を表示した距離表示欄26b,「高」,「中」,「低」の文字とポカポカ度アイコン9H,9M,9Lとでポカポカ度を表わしたポカポカ度表示欄26cが設けられている。例えば、駐車場P1について見ると、この駐車場P1の名称は「あああああ」であり、目的地点4からの距離は800mであり、ポカポカ度は高いクラスになっている。
【0070】
また、駐車場情報表示エリア24に同時に表示できる駐車場選択ボタン25a〜25dの個数は決まっており(ここでは、4個としている)、この個数以上の駐車場が検索されたものとすると、駐車場情報表示エリア24にスクロールボタン27a,27bが表示され、これらスクロールボタン27a,27bをタッチ操作することにより、駐車場選択ボタン25a〜25dの列が上下にスクロールし、これまで表示されていなかった駐車場の駐車場選択ボタン25(駐車場選択ボタンの総称)が下または上から表示されるようになる。
【0071】
なお、駐車場情報表示エリア24の上側には、図7に示す駐車場条件設定画面17での操作によって設定された検索条件28が表示される。
【0072】
一方、駐車場選択画面23の駐車場位置表示エリア29には、目的地点4の位置を中心とするその近傍の地図30が表示され、かかる地図30に目的地点4と駐車場情報表示エリア24に表示される駐車場選択ボタン25a〜25dに該当する駐車場P1〜P4の位置、即ち、駐車場位置31a〜31dが表示される。
【0073】
かかる駐車場位置表示エリア29では、駐車場情報表示エリア24での駐車場選択ボタン25a〜25dに記載される距離表示欄26bなどからして、駐車場P1は目的地点4から北西方向800mの位置にあり、駐車場P2は目的地点4から西方向100mの位置にあり、駐車場P3は目的地点4から南東方向250mの位置にあり、駐車場P4は目的地点4から南方向600mの位置にあることになる。
【0074】
このように、駐車場情報表示エリア24で各駐車場P1〜P4のポカポカ度や目的地点4からの距離を知ることができ、駐車場位置表示エリア29でこれら駐車場P1〜P4の目的地点4からの位置関係を知ることができ、これらを確認して利用者は利用するのに適した駐車場を決めることができる。
【0075】
利用者は、駐車場情報表示エリア24で駐車場選択ボタン25a〜25dの中から所望とする駐車場P(駐車場P1〜P4の総称)に該当する駐車場選択ボタン25(駐車場選択ボタン25a〜25dの総称)をタッチ操作することにより、この所望とする駐車場Pを指定することができ、センタ100から取得した駐車場内発電情報により、図9に示すように、この指定された駐車場Pの駐車場内画面32が表示される。
【0076】
なお、図9において、32は駐車場内画面、33a〜33dはタブ、34は駐車場のウィンドウ、35は駐車場画像、36は駐車スペース、37は駐車自動車、38は時刻表示エリアである。
【0077】
同図において、駐車場内画面32には、現時点から所定時間経過後の駐車場Pの駐車状況などを示す複数のウィンドウ34が設けられ、また、時刻表時エリア38に現在の時刻が表示されている。ここでは、現時点から1時間後,2時間後,3時間後及び6時間後のウィンドウ34が設けられているものとし、これらウィンドウ34に現時点からの該当する時間経過後を示すタブ33a〜33dが付されている。そして、これらタブ33a〜33dには夫々、該当する時間経過後を示す文字が表示されている。即ち、現時点から1時間後の駐車場の駐車状況を示すウィンドウ34のタブ33aには、文字「1時間」が表示され、現時点から2時間後の駐車場の駐車状況を示すウィンドウ34のタブ33bには、文字「2時間」が表示され、現時点から3時間後の駐車場の駐車状況を示すウィンドウ34のタブ33cには、文字「3時間」が表示され、現時点から6時間後の駐車場の駐車状況を示すウィンドウ34のタブ33dには、文字「6時間」が表示されている。ここで、図8に示す駐車場選択画面23で駐車場が指定されて図9に示す駐車場内画面32が表示開始されるときには、デフォルトの状態として、特定の時間経過後の、ここでは、例えば、1時間経過後のウィンドウ34が表示された状態にある。かかる状態でタブ33b,33c,33dをタッチ操作すると、このタッチ操作されたタブ33b,33cまたは33dのウィンドウ34が開かれることになる。
【0078】
ウィンドウ34では、図8に示す駐車場選択画面23で指定された駐車場P1の指定された時間経過後(ここでは、1時間経過後)の駐車状況を示す駐車場画像35が表示される。この駐車場画像35では、駐車スペース36が表示され、既に駐車済みの駐車スペース36には、駐車自動車の画像37が表示され、駐車しておらず、空いている駐車スペース36には、ポカポカ度アイコン9H,9M,9Lのいずれかが表示されている。ここでは、No.1〜16の16か所の駐車スペース36があり、そのうちのNo.3,No.5,No.6,No.9,No.11,No.14,No.16の駐車スペース36が駐車済みである。また、空いている駐車スペース36では、No.1,No.2の駐車スペース36が日当たりが良くてポカポカ度が高く、No.4,No.10,No.12,No.13の駐車スペース36がポカポカ度が中クラスであり、No.7,No.8,No.15の駐車スペース36がポカポカ度が低クラスとなっている。
【0079】
以上のことから、指定した駐車場P1での駐車状況を知ることができる。なお、各駐車スペース36はタッチ操作によって選択できるようにすることができ、いずれかの駐車スペース36をタッチ操作することにより、この駐車スペース36を予約するようにすることができる。駐車場に到着する時刻や駐車時間に合わせてポカポカ度を確認の上、駐車スペースを予約するようにすることができる。
【0080】
以上のことは、2時間後,3時間後,6時間後の駐車場画像35についても同様である。
【0081】
指定した駐車場P1についての上記の確認後、太陽光発電機付き自動車103を図5に示すルート発電情報画面2bで指定したポカポカルートに沿って走行開始すると、表示画面1には、図10に示すポカポカルート運転中画面が表示される。
【0082】
なお、図10において、39はポカポカルート運転中画面、40は走行状態表示エリア、41は走行ルート、42は自車アイコン、43は車線別ポカポカ度表示エリア、44は発電状態表示エリア、45は自車画像、46はスマートフォン、47はエアコン、48は発電量表示部、49は消費電力表示部であり、前出図面に対応する部分には同一符号を付けている。
【0083】
同図において、ポカポカルート運転中画面39には、走行状態表示エリア40と発電状態表示エリア44とが表示される。走行状態表示エリア40では、カーナビと同様に、選択されたポカポカルートを走行ルート41として、この自動車を表わす自車アイコン42がこの走行ルート41上を走行している状態が表示され、この走行ルート41が片側複数の車線からなるときには、その車線毎のポカポカ度を表わす車線別ポカポカ度表示エリア43が表示される。ここでは、走行ルート41は片道3車線の道路としており、このため、3つ夫々の車線でのポカポカ度を表わす車線別ポカポカ度表示エリア43が表示される。ここでは、最も外側の車線では、ポカポカ度が最も高く、中央の車線では、ポカポカ度が中クラスであり、最も左側の車線では、ポカポカ度が最も低くなっている。勿論、各車線のポカポカ度は、自動車の走行とともに変化する環境に応じて変化する。しかしながら、ポカポカ度は相対的なものであるから、少なくとも高クラスのポカポカ度と低クラスのポカポカ度とが存在する。
【0084】
従って、利用者は、この車線別ポカポカ度表示エリア43を基に、この走行ルート41での車線を選択することができる。
【0085】
また、発電状態表示エリア44では、この太陽光発電機付き自動車103を表わす自車画像44と、電力を消費する機器としての、例えば、スマートフォン105の画像46やエアコンの画像47とが表示され、太陽光発電機の発電電力量が発電量表示部48で表示され、また、電力を消費している機器毎にその消費電力が消費電力表示部49で表示される。ここでは、太陽光発電機の発電電力量を0.3kWとして、発電量表示部48に「発電 0.3kW」が表示され、電力消費対象となるエアコンとスマートフォンに対して、0.3kWの電力を消費しているものとして、「消費 0.3kW」が表わされた消費電力表示部49が表示される。
【0086】
このように、この実施形態では、太陽光発電機付き自動車103が指定されたポカポカルート41を走行しているときには、カーナビのように、このポカポカルート41に沿ってこの自動車103を案内するとともに、かかるポカポカルート41が片道複数の車線からなるときには、いずれの車線がポカポカ度が高いかを確認できるようにしており、また、太陽光発電機のそのときの発電量を確認することができるとともに、この電力を消費する機器や消費電力量を確認することができる。
【0087】
以上、この発明の実施形態について説明したが、その変形例も実施形態として可能である。例えば、センタ100からの駐車場内発電情報の取得は、図5に示す第3の実施形態に関連づけて説明したが、図3に示す第1の実施形態や図4に示す第2の実施形態においても、同様に駐車場内発電情報を取得して図6〜図10に示した駐車場の選択やその駐車スペースの選択などを行なうことができるようにすることもできる。例えば、図3に示す第1の実施形態では、図3に示すルート発電情報画面の確認後、例えば、このルート発電情報画面のタッチにより、図6に示す駐車場関連初期画面14が表示させるようにし、また、図4に示す第2の実施形態では、図4に示すルート発電情報画面2aでのポカポカルートの選択操作がなされると、図6に示す駐車場関連初期画面14が表示させるようにする。
【符号の説明】
【0088】
100 情報提供センタ
101 外部サービス部
102,103 太陽光発電機付き自動車
104 太陽光発電機付き携帯PC(パーソナルコンピュータ)
105 太陽光発電機付きスマートフォン
106 発電情報要求機器
1 表示画面
2,2a,2b ルート発電情報画面
3 出発地点
4 目的地点
5,5a〜5d,5A〜5D ルート(走行経路)
6 出発時間帯毎のポカポカ度表示エリア
6a ルート毎のポカポカ度表示エリア
7 出発時間帯
8 ポカポカ度
9,9H,9M,9L ポカポカ度アイコン
10 出発時間帯
11 ルート名
12 ルート種別選択エリア
13a 「推薦ルート」選択ボタン
13b 「B 一般道優先ルート」選択ボタン
13c 「C 距離優先ルート」選択ボタン
13d 「D ポカポカルート」選択ボタン
14 駐車場関連初期画面
15 選択部
16a 肯定ボタン
16b 否定ボタン
17 駐車場条件設定画面
18 駐車場条件設定欄
18a〜18d 条件選択ボタン
19 滞在(駐車)時間設定欄
19a〜19d 滞在時間選択ボタン
20a,20b チェックマーク
21 「検索実行」ボタン
22 「戻る」ボタン
23 駐車場選択画面
24 駐車場情報表示エリア
25a〜25d 駐車場選択ボタン
26a 名称表示欄
26b 距離表示欄
26c ポカポカ度表示欄
27a,27b スクロールボタン
28 検索条件
29 駐車場位置表示エリア
30 地図
31a〜31d 駐車場位置
32 駐車場内画面
33a〜33d タブ
34 駐車場のウィンドウ
35 駐車場画像
36 駐車スペース
37 駐車自動車
38 時刻表示エリア
39 ポカポカルート運転中画面
40 走行状態表示エリア
41 走行ルート
42 自車アイコン
43 車線別ポカポカ度表示エリア
44 発電状態表示エリア
45 自車画像
46 スマートフォン
47 エアコン
48 発電量表示部
49 消費電力表示部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
太陽光発電機付き自動車からの要求により、センタが該太陽光発電機付き自動車にその出発地点から目的地点までのルートに関するルート発電情報を提供する方法であって、
該太陽光発電機付き自動車は該ルート発電情報を表示する表示部を備え、
該表示部の表示画面に、該ルート発電情報として、該太陽光発電機付き自動車の出発地点から目的地点までの1つのルートと、該出発地点からの出発時間帯毎の該ルートでの該太陽光発電機の発電効率としてのポカポカ度の一覧を表示し、
該ポカポカ度を考慮して該ルートの該出発地点からの出発時刻を決定することができるようにしたことを特徴とする太陽光発電機付き自動車への発電情報提供方法。
【請求項2】
請求項1において、
前記出発時間帯毎のポカポカ度を高,中,低の3クラスのうちのいずれかのクラスで表わしたことを特徴とする太陽光発電機付き自動車への発電情報提供方法。
【請求項3】
太陽光発電機付き自動車からの要求により、センタが該太陽光発電機付き自動車にその出発地点から目的地点までのルートに関するルート発電情報を提供する方法であって、
該太陽光発電機付き自動車は該ルート発電情報を表示する表示部を備え、
該表示部の表示画面に、該ルート発電情報として、
該出発地点から該目的地点までの複数のルートと、
該ルート毎に、該太陽光発電機の発電効率としてのポカポカ度が最も高くが得られる該出発地点での出発時間帯と該最高のポカポカ度を示すポカポカ度表示エリアと
が表示されることを特徴とする太陽光発電機付き自動車への発電情報提供方法。
【請求項4】
請求項3において、
前記ルート毎のポカポカ度を高,中,低の3クラスのうちのいずれかのクラスで表わしたことを特徴とする太陽光発電機付き自動車への発電情報提供方法。
【請求項5】
太陽光発電機付き自動車からの要求により、センタが該太陽光発電機付き自動車にその出発地点から目的地点までのルートに関するルート発電情報を提供する方法であって、
該太陽光発電機付き自動車は該ルート発電情報を表示する表示部を備え、
該表示部の表示画面に、該ルート発電情報として、
該出発地点から該目的地点までの推奨ルートと、同じく一般道優先ルートと、同じく距離優先道路と、同じく該太陽光発電機の発電効率としてのポカポカ度が最も高く得られるポカポカルートとの各種別のルートと、
該推奨ルートを選択するための「推奨ルート」選択ボタンと、一般道優先ルートを選択するための「一般道優先ルート」選択ボタンと、該距離優先ルートを選択するための「距離優先ルート」選択ボタンと、該ポカポカルートを選択するための「ポカポカルート」選択ボタンとが配列表示されたルート種別選択エリアと
が表示され、該出発地点から該目的地点までの該ポカポカルートを選択可能としたことを特徴とする太陽光発電機付き自動車への発電情報提供方法。
【請求項6】
請求項5において、
前記ポカポカルートは、前記推奨ルートの一部を前記推奨ルートの脇道としてポカポカ度を高めたルートであることを特徴とする太陽光発電機付き自動車への発電情報提供方法。
【請求項7】
請求項5において、
前記ポカポカルートは、前記推奨ルート,前記一般道優先ルート,前記距離優先道路のうちでその一部を脇道としてポカポカ度が最大となるルートであることを特徴とする太陽光発電機付き自動車への発電情報提供方法。
【請求項8】
請求項5において、
前記ポカポカルートは、前記推奨ルート,前記一般道優先ルート,前記距離優先道路のうちでポカポカ度が最も高いルートであって、かつ、該ルートの一部をその脇道として前記太陽光発電機の発電量が+10%以内で増加するルートであることを特徴とする太陽光発電機付き自動車への発電情報提供方法。
【請求項9】
請求項5〜8のいずれか1つにおいて、
前記ルートのいずれか1つの選択操作とともに、目的地点付近での駐車場を、ポカポカ度を基に、選択するための駐車場選択画面が表示され、
該駐車場選択画面で1つの駐車場が選択されると、選択された該駐車場の駐車場内画面が表示され、該駐車場画面では、各駐車スペースの利用状態とともに、空いている該駐車スペースでは、ポカポカ度が表示される
ことを特徴とする太陽光発電機付き自動車への発電情報提供方法。
【請求項10】
請求項5〜9のいずれか1つにおいて、
前記ポカポカ度を高,中,低の3クラスのうちのいずれかのクラスで表わしたことを特徴とする太陽光発電機付き自動車への発電情報提供方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2013−19797(P2013−19797A)
【公開日】平成25年1月31日(2013.1.31)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−153969(P2011−153969)
【出願日】平成23年7月12日(2011.7.12)
【出願人】(509186579)日立オートモティブシステムズ株式会社 (2,205)
【Fターム(参考)】