説明

失禁者のための下着及び下着に接続された処理装置

本発明は、少なくとも臀部及び各大腿部の上部を囲繞する支持部(2)と、股部中に配置された可撓性を有する収集バッグ(10)と、を含む下着(1)に関する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、失禁(incontinence)を患う人々のための補助具に関する。
【背景技術】
【0002】
完全失禁、尿失禁のみ、または尿及び便失禁は、フランス及び世界中の多くの人々を侵しており、それらの人々の中には、病院または老人ホームで長期の看護を受けている、殊に多数の高齢患者が含まれる。
【0003】
この欠陥は、夜はベッドに束縛され、日中はずっとアームチェアに座らされる患者にとっては、主に自立性の喪失となっていることがしばしばである。これらの患者の中には、アルツハイマー病を患っている人もいる。
【0004】
病気に侵されている患者にとっては、このような状況は、不快といらだちの源であり皮膚損傷(skin lesions)を悪化させるものである。
【0005】
膀胱の不安定性に悩んでいる人々にとって、我慢できる時間は非常に短く、1分より短い場合があることを考えると、スタッフが来るのが遅すぎることがしばしばであり、そしてスタッフのメンバ数がしばしば不足しているので、全ての患者のコールに答えることは不可能になっている。
【0006】
膀胱の収縮を抑制するように設計された内科療法によって膀胱活動を遅らせることも困難である、というのは、アルツハイマー病を患っている患者には、療法は、完全には受け入れることができず、または患者の協力と学習が必要になる会陰の再教育(perineal re-education)によっても、それは、アルツハイマー病または他の同様な病気の場合、やはり困難である。
【0007】
これらの問題を解決するために、使い捨ておむつを患者に与えることが一般的なやり方である。最低限のレベルの快適性を得るために、患者は、毎日少なくとも4個の使い捨ておむつを使用しなければならず、それに対して余分のおむつが、必要であれば、臨機応変に追加になることがある。
【0008】
毎日のおむつ数を更に減らすことは困難である、というのは、会陰の皮膚に尿及び便が接触して不快であると共に、それによって皮膚の炎症のリスクがもたらされ、皮膚部位の(cutaneous)、または皮膚に関する部分の(dermal)剥離が生じることがあるためである。
【0009】
そのようなおむつを装着させることは、材料及び人材の両方の点でかなりのコストを要する。更に、おむつを頻繁に交換することは、患者が嫌う傾向がある、というのは、これに伴って尊厳が失われるからである。
【0010】
更に、毎日おむつを装着させることは、この仕事を担当するスタッフのメンバに、過小評価されていると感じさせることになり得る。このために、人員採用に問題が生じ、人々の要望を満たすためにベッド数を増加することが不可能になることがある。
【0011】
特許文献1には、専用のベッドを使用して、ベッドに束縛された人を洗うためのシステムが開示されている。人は下着を覆う衣類を着け、下着は会陰領域に穴があり、それに収納バッグが取り付けられる。開示された排せつ物排出システムは非常に高価であり、高度に専用化されたベッドが必要である。更に、衣類に支持された洗浄水の多数の注入点が存在するので、このシステムは、患者の自由を大幅に制限している。大腿部及び腰部のまわりのシールによって、シール間で体の汚れが多大になることがあり、そのためにシール間の領域を強力に洗浄することが必要になる。従って、特許文献1に記載のシステムは高齢者には適さない。
【0012】
特許文献2には、男性または女性用のカテーテルが開示されており、そのカテーテルは、下穿きの中に、または外部に配置された装置によって液体を集め吸収することができる。開示されたシステムは活動的であり、数回の尿の排出物を吸収することができる、従来の吸収型おむつに類似する。その使用コストは比較的高い。
【0013】
特許文献3には、穴がユーザの会陰領域中に位置する女性用の下着が開示されている。排出はキャップを介して行う。特許文献3は、洗浄または検出について教示しておらず、またバッグのどのような保守も述べられておらず、その保守によって、この装置の使用がユーザを不快にさせることがある。
【0014】
特許文献4には、患者の尿を集めるための装置が開示されている。それは、尿排出手段を取り付けた装置を収納するための穴を含む衣類から構成される。開示されたシステムは患者をモニタせず、そして洗浄サイクルを変更する可能性を有さない自動的な非プログラム式システムによって操作される。更に、この装置の構成のために、患者は、快適で完全に安全に使用することができない。この装置によって行われる洗浄動作の性質から、装置は高齢者に適した装置になっていない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0015】
【特許文献1】米国特許出願公開第2002/0010446号明細書
【特許文献2】国際公開第91/04714号パンフレット
【特許文献3】独国特許出願公開第4212639号明細書
【特許文献4】米国特許第5342583号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0016】
従って、失禁に悩まされる患者の介護をより容易なものにし、患者の快適性及び清潔さを向上させる必要がある。
【課題を解決するための手段】
【0017】
本発明は、この必要性を満たすことを追求し、その態様の一態様では、下着を提案しており、この下着は、
少なくとも臀部及び各大腿部の上部を囲繞する支持部と、
股部中に配置された可撓性を有する収集バッグと、を含む。
【0018】
支持部は、股部中に開口部を有利にも含むことができ、収集バッグは、この開口部中に少なくとも部分的に配置することができる。
【0019】
本発明による下着は、従来の使い捨ておむつの使用を減らす、または避けることができ、従って材料及びスタッフの点で失禁看護のコストをかなり減少させる。
【0020】
本発明の下着は、非常に軽くすることができ、ユーザが着用するのに極めて容易で、ほとんど不快感を生じさせない。
【0021】
下着は、有利にも皮膚と接触した状態で患者の体に直接着用する。下着は、特に、どのような他の衣類も部分的にまたは全体を覆わずともよい。
【0022】
同時に、本発明は、排尿または排便と、その対応した排せつ物の処理との間の時間遅れを潜在的にゼロにまで著しく減少させる。用語「排せつ物(excreta)」は、尿及び便の両方をカバーする。
【0023】
本発明によって、患者は、従来のベッドで休むことができる。
【0024】
最後に、本発明の下着によって、快適性が増加され、患者の尊厳をひそかに傷つけることがある看護手当がそれほど頻繁でなくなる。
【0025】
本発明の下着は、女性、男性または両方が使用することができる。
【0026】
本発明の下着のおかげで、ユーザは、横になった姿勢で、またはアームチェアに座っているとき、あるいは立っているとき、あちこち動くことができ、そして快適に、または気楽になるように姿勢を変えることができる。
【0027】
収集バッグは、開口部のまわりで皮膚と接触していてもよく、またはそうでなくてもよい。皮膚と接触させると、必要であればシールとして使用することができる。
【0028】
収集バッグは、会陰領域を覆うことができ、特にユーザの陰部及び肛門の領域の両方を、尿及び便を両方集めるようにして覆うことができる。
【0029】
収集バッグは、例えば満杯状態で500cmから最大で2000cmまでの範囲で内部容積を画定することができる。
【0030】
下着は、排出オリフィスを介して収集バッグに接続された排出管を有することができる。排出管は、下着内のチャネル中に配置することができる。収集バッグは、排出管と一体に製作することができる。一変形形態として、排出管は、例えば接着材による結合または溶接によって収集バッグ上に取り付けられる別の構成要素とすることができる。排出管は、排せつ物の排出を容易にするために、収集バッグに排出管を接続する、じょうご状(funnel-shaped)に形作られた接続部を含むことができる。
【0031】
排出管は、収集バッグから離間された、排せつ物処理装置に接続するように構成された端部を含むことができる。この端部は、例えば、ねじ付きの端部または着脱容易なカップリングを含むことができる。
【0032】
排出管は、可撓性を有するものとすることが有利である。
【0033】
取り付け手段は、例えば腰部に向けて支持部に排出管を取り付けることができるように設けられる。
【0034】
下着は、排出管が処理装置に接続されていないとき、排出管を閉鎖するために、キャップを含むことができる。閉鎖キャップは下着に取り付けることができる。
【0035】
閉鎖キャップは、水分検出センサを含むことができ、このセンサは、例えば、水分閾値を超えたときに起動するように構成された視覚及び/または音響の警報を含む。この警報は、必要であれば、キャップ中に組み込むことができる自律的バッテリ電源(autonomous battery supply)を含むことができる。
【0036】
下着は、例えば、収集バッグ中に空気を吹き込むことを可能にするように洗浄液及び/または潤滑液を注入するときに使用するために、注入オリフィスを介して収集バッグ中に接続された注入管を含むこともできる。
【0037】
排出管及び注入管は、互いに結合することができ、特にそれらの幅方向の部分について結合することができる。これらの管は、例えば共押し出し法によって製作する、または共通のシース(sheath)内で係合させることができる。
【0038】
収集バッグは、プラスチック材料、特に低密度のポリエチレン等のポリオレフィン等の可撓性を有する熱可塑性物質の射出成形によって製作することができる。使用する材料は、皮膚との長期にわたる接触に適合することができ、殊に非アレルギー性とすることができる。
【0039】
下着は、収集バッグと支持部との間に挿入された、シリコーンシール等のシールを含むことができる。このシールを使用すると、支持部へのバッグの取り付けを向上させる、及び/またはその周辺部の皮膚への密着性を向上させることができる。
【0040】
収集バッグは、支持部から分離することができるように製作することができる。
【0041】
必要であれば、収集バッグは、支持部に固定する必要はなく、むしろ支持部が皮膚に対して保持されるための密着性によってだけで支持部に保持する必要がある。
【0042】
一変形形態では、下着は、少なくとも1つのフックループテープ(hook-and-loop tape)、ジッパー、スナップ(press studs)、1つまたは複数のストラップ、またはフック等、支持部に収集バッグを取り外し可能に接続するための手段を含むことができる。接続手段は、患者を不快にさせないように、皮膚から離れて回転させたバッグの面上に有利にも配置することができる。
【0043】
収集バッグは、支持部と同じ材料から製作する必要はない。
【0044】
支持部は、伸縮性材料から製作することができ、それによって快適性を増加することができ、そして必要であれば、開口部のまわりで皮膚に対してよりしっかりと収集バッグを保持することができる。
【0045】
支持部は、繊維材料から少なくとも部分的に製作することができ、あるいは不織布、好ましくは、皮膚が呼吸することができるように、気密でも蒸気気密でもない材料から製作することができる。
【0046】
支持部は、必要であれば、洗浄可能な材料から製作することができる。
【0047】
支持部は、さまざまな構造によって製作することができ、2つ以上の重ね合わせた層を含むことができ、それによって、これらの層の間に下着の快適性を向上させる要素及び/または下着を洗浄化するために役立つ要素を一体化することが可能になる。
【0048】
従って、下着は、本発明の例示の実施形態では、1つの膨張手段によって膨張させるために互いに接続することができる、2つの重ね合わせた層の間に配置された複数の膨張可能なセルを含むことができる。セルを膨張させることによって、排出、洗浄及び乾燥が容易になる。
【0049】
支持部の内側層は、弾力性があり、優しく支える、快適なものとすることができ、外側層は、弾力性がありより、しっかりと支えるものとすることができる。
【0050】
下着は、2つの重ね合わせた層の間でいくらか通気ができるように構成することもできる。
【0051】
下着は、吸収材料を含む必要はない。
【0052】
下着は、収集バッグに接続された管を含むことができる。これらの管は、処理装置に接続させるためのシステムに繋がることができる。この接続システムは、磁気による係合を含むことができる。
【0053】
尿及び便の排出は、収集バッグの同じオリフィスを介して行うことができる。
【0054】
接続システムは、接続のステータスに関する情報を処理装置に与えるための電気接点を含むことができる。
【0055】
接続システムは、プラグガイドを含むことができる。
【0056】
本発明は、その態様の別の態様では、少なくとも一人の患者の排せつ物を処理するための装置に更に関し、その装置は、少なくとも1つの排せつ物検出センサ及び上記で述べたような下着に接続するための少なくとも1つのシステムを含み、その処理装置は、センサによって供給される情報に基づき、収集バッグから排せつ物を排出する。
【0057】
処理装置は、少なくとも1つの匂いセンサを特に含むことができる。
【0058】
処理装置は、センサによって供給される情報を分析し、この情報に基づき処理サイクルを動作させるように構成されたマイクロプロセッサまたはマイクロコントローラを含むことができる。
【0059】
介護人と処理装置との間のインターフェースは、手動式アクチュエータと、動的データ及びモニタ用スクリーンと、安全警報と、を含むことができる。
【0060】
処理サイクルは、排せつ物の排出、洗浄及び任意選択で乾燥、及び/または、例えば快適性を高めるために潤滑液または他の合成物の注入を含むことができる。
【0061】
処理装置は、殊に永久的にまたは実質的に永久的に、殊に可変流量で、収集バッグ中に空気を吹き込むように構成された空気処理ユニットを含むことができる。空気が「永久的にまたは実質的に永久的に(permanently or essentially permanently)」吹き込まれるということは、空気流に中断があることがあるが、これらの中断は、約2時間より長くにはならないことが好ましいことを意味すると理解すべきである。
【0062】
従って、空気流は、実効的で連続的であることが好ましく、あるいは、特に患者が横になっている、または座っているときに、処理装置及び付随する下着の使用期間の少なくとも半分であることが好ましく、または使用期間の4分の3であっても構わない。
【0063】
処理装置は、排便に伴う恐れがある匂いが検出された場合、所定の期間、例えば15秒から2分の間、より大量の空気を吹き込むように構成することができる。匂いが持続する場合、任意選択で、更に増加した量の空気を吹き込んだ後、処理サイクルを開始してもよい。
【0064】
処理装置は、排せつ物を排出する前に、例えば匂いが検出されるとすぐに、上記に述べた膨張可能なセルの全てまたはいくつかを膨張させるように構成することができる。
【0065】
処理装置は、排出された排せつ物を受け取るための容器と、及び/または少なくとも1つの粉砕ポンプと、を含むことができる。1つまたは複数の粉砕ポンプは、装置中に組み込む、及び/または処理装置上でバッグの出口コネクタに配置することができる。
【0066】
処理装置は、収集バッグ中に注入するための洗浄液の容器を含むことができる。この洗浄液は、体温に近い温度で注入することができる。それは、例えば、所望なら少なくとも1つの添加剤を含んだ温かい、または微温の水とすることができる。洗浄液は、例えば1点から注入することができる。
【0067】
処理装置は、匂いが検出されるとすぐに、及び/または排出若しくは洗浄中に、若しくはそれらが終了したときに、ワセリン等の潤滑液を注入するためのシステムを含むことができる。洗浄後、潤滑液の注入前に、通気による乾燥を行うことが可能である。
【0068】
本発明は、その態様の別の態様では、排せつ物処理アセンブリにも関し、その排せつ物処理アセンブリは、
少なくとも1つの上記に規定したような収集バッグと、
上記に規定したような処理装置と、を含む。
【0069】
排せつ物処理アセンブリは、所望なら、複数の処理装置を含む。
【0070】
処理装置は、さまざまな部屋に配置することができ、患者は、現在いる場所によって処理装置のいずれにも接続することができる。
【0071】
1つの処理装置は、例えば数人の患者が同じ部屋にいるとき等、これらのユーザが同時に処理装置に接続できるようにする、いくつかの接続システムを有利にも有することができる。
【0072】
一変形形態として、処理装置は、1つの接続システムを含むことができ、それは、例えば一人の患者に属するベッドまたはアームチェアの近くに配置するように設計される。その処理装置は、自律性が限定された可動式とすることができ、例えば限られた処理サイクル数に限定される。その装置は、ベッド、ストレッチャ、アームチェアまたは歩行器に取り付けることができ、あるいは動くのが不自由な人が動き回ることができるようにする乗り物に取り付けることができる。
【0073】
処理装置は、必要であれば、例えば排せつ物の性質及び量等の個人情報に基づき、処理サイクルを動作させることができる。
【0074】
処理装置は、処理サイクルが開始された時間及び日付、排出された排せつ物のタイプ、検出された匂いの性質、及び患者名等の処理装置の動作に関する情報を格納するように設計することができ、装置上で直接または遠隔でこの情報を編集することが可能である。
【0075】
従って、看護スタッフは、患者の潜在的な消化の問題または尿の問題を見いだすことができる。
【0076】
本発明は、上記の事項と独立して、またはそれと共同して、上記に規定したアセンブリによって患者の排せつ物を処理するための方法にも関し、そこでは下着が膨張可能なセルを含み、この方法は、
膨張可能なセルの全てまたはいくつかを少なくとも部分的に膨張させるステップと、
収集バッグ中に存在する排せつ物を排出するステップと、を含む。
【0077】
ユーザ側の膨張可能なセルは、ユーザを不安定にさせないように、ユーザの下部にあるセルより前に膨張させることが好ましい。
【0078】
セルは、例えば収集バッグ中に排せつ物が存在することを表す匂いが検出されるとすぐに、または一変形形態では、そのような匂いが持続すると、膨張させることができる
【0079】
適切である場合、処理装置は、ユーザが操作するように設計することができ、従ってユーザは、例えば処理サイクルを開始する、またはセルを先に膨張させる等、このサイクルの一定の動作だけを開始することができる。制御は、例えば遠隔制御によって行うことができる。そのような可能性は、失禁を患っていないが、看護スタッフの負担を軽減するためにベッドにとどまっている必要がある患者に役立つことができる。
【0080】
洗浄液は、排せつ物が排出される前に収集バッグ中に注入することができる。
【0081】
収集バッグは、ユーザを乾かすために、排出及び洗浄の後に強制的に通気することができる。
【0082】
潤滑液は、殊に排出後あるいは排出中及び排出後に収集バッグ中に注入することができる。
【0083】
処理は、膨張可能なセルを収縮させることによって終了することができる。
【0084】
本発明は、分離され支持部から独立していると見なされる収集バッグにも関する。
【0085】
本発明は、その限定しない一実施形態の一例についての以下の詳細な説明を読むことによって、及び添付図面を検討することによってより明確な理解を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0086】
【図1】本発明による下着を示す図である。
【図2】図1に示す下着の一部分の図1と類似の図である。
【図3】分離された、図1に示す下着の収集バッグの斜視図である。
【図4】ユーザ上で所定の姿勢にある、図1に示す下着の収集バッグの斜視図である。
【図5】収集バッグの上面図である。
【図6】収集バッグの展開下面図である。
【図7】下着を着用したユーザを貫通した概略部分横断面図である。
【図8】本発明による処理装置の部分概略図である。
【図9】装置及び下着の両方の動作を概略的に部分的に示すブロック図である。
【図10】どのように下着を着用するのかを示す、図1と同様の斜視図である。
【図11】どのように下着を着用するのかを示す、図1と同様の斜視図である。
【図12】図8に示す処理装置への本発明による下着の接続部を貫通した部分概略断面図である。
【図13】下着の接続を示す、処理装置の正面図である。
【図14】収集バッグの一変形実施形態を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0087】
図1は、本発明による下着1を着用したユーザUの斜視図である。下着1は、1つのボクサースタイルのショーツに類似し伸縮性の材料から製作され臀部及び各大腿部の上部を囲繞する支持部2を含む。
【0088】
支持部2は、比較的優しい支持圧力を加えて腰部で弾性バンド3によって保持することができることが好ましい。
【0089】
支持部2は、織布または不織布の材料から、好ましくは、洗濯可能で空気及び水蒸気を透過させる繊維材料から製作することができる。
【0090】
支持部2は、股部にあって陰部及び肛門の領域を露出させる開口部5を有する。
【0091】
下着1は、図3〜図6に示す可撓性を有する収集バッグ10を備えており、開口部5中に配置されてこの開口部を覆う。
【0092】
収集バッグ10は、例えば支持部2とユーザUの皮膚との間にその周辺部19を挿入することによって、開口部5中の所定位置に保持される。
【0093】
周辺部19と皮膚との間で接触させて漏れないようにすることは、支持部2によって圧力を働かせることだけで確保することができる。下着は、図7に示すように、任意選択で、収集バッグ10と支持部2との間にシール20を含むことができる。シールは、膨張可能とすることができ、その場合、シールは、匂いの検出時に更に安心を得るために膨張させることができる。
【0094】
支持部2は、検討している例では、図7に示すように、複数の相互接続された膨張可能なセル28を含むエアクッションによって分離された、2つの重ね合わせた外側層26及び内側層27を含む。外側層26は、適度に支持し、内側層27は、優しく支持することができる。
【0095】
一度膨張すると、セル28は、収集バッグ、排出管及び注入管が患者によって潜在的にもう圧迫されないように、ベッドまたはチェアから患者の体を持ち上げる。従って、処理サイクルが妨げられることはない。
【0096】
それと同時に、セル28を膨張させると、適切な場合、シール20によって収集バッグ10の密封性が、その周辺部19のまわりで圧迫することによって高められる。
【0097】
本発明の理解を助けるために、図7にそのセル28が収縮した下着1の左側半分を示し、図7の右側に膨張したセル28を示す。
【0098】
収集バッグ10は、排出管11に接続され、それは、排出オリフィス12を介してバッグ10に接続している。
【0099】
例示された例では、排出管11は、収集バッグと一体物として製造される。例えば、この管が、収集バッグに熱溶接される、または接着剤で結合される場合、あるいはある他の方法によってそれに取り付けられる場合等、他の構成を採用しても、もちろん本発明からの逸脱にはならない。
【0100】
排出管11は、述べる例では、収集バッグ10にそれを接続する、略じょうご状に形作られた接続部13を含む。この接続部は、収集バッグ中に存在する排せつ物を排出管11中に排出することを容易にする。
【0101】
下着1は、注入管15も含み、注入管15は、注入オリフィス16を介して収集バッグ10中に接続している。この注入管15を使用して、洗浄液及び/または潤滑液及び/または通気のための空気を注入することができる。
【0102】
例示する例では、排出管11及び注入管15は、収集バッグ10の出口で互いに結合される。それらは、図3〜図6に示すように共通のシースを有する。
【0103】
注入オリフィス16は、例示する例では、収集バッグ10の後部上部に配置され、排出オリフィス12は、バッグ10の後部下部に配置される。
【0104】
排出管11は、収集バッグ10のように、可撓性を有し、弾性的に変形可能であることが好ましい。これによって、例えばユーザが座っている、または横になっているとき、それらを圧縮することができ、そしてユーザが立ち上がったとき、あるいは排尿または排便するとき、それらの形状を再び取り戻すことができる。
【0105】
収集バッグ10は、熱成形して、特に可撓性を有するプラスチック射出成形品とすることができる。それは、例えば低密度のポリエチレンとすることができる。排出管11及び注入管10は、同じ材料から製作することができる。
【0106】
排出管11は、収集バッグ10に接続された端部から離間されており、その取り付けられていない端部において、例えば腰部に向かっての支持部2への取り付け手段を含むことができる。それは、例えば、Velcro(登録商標)のストリップ等のフックループ取り付け型システム(hook-and-loop attachment type system)とすることができる。
【0107】
このようにして、排出管11の端部25は、排せつ物が排出されることがないように、持ち上げて支持部2に取り付けることができる。これによって、ユーザが、動き回ることが可能になる。収集バッグ10から排出するためには、ユーザが、例えばトイレで排出管11の端部25を単に下げるだけでよい。
【0108】
排出管11は、水分検出センサを含んだ、例えば水分の閾値を超えたとき起動するように構成された視覚及び/または音響及び/または遠隔の警報を備えたキャップによって閉鎖することができる。
【0109】
警報は、例えば自律的バッテリ電源を含むことができる。従って警報によって、収集バッグ10から排出する必要をスタッフまたは患者に警告することができる。
【0110】
どのようにして本発明を実施することができるかの一例として、下着は、図8及び図9に示すように、管11の端部25を接続することができる処理装置30と共に使用するように設計される。
【0111】
図8に概略的に示す処理装置30は、外側筺体を含み、外側筺体は、それを下着に、より具体的には排出管11の端部25に接続するためのシステム31と、電源32と、吸水してドレインへ水を排出するためのコネクタ33と、装置を自動的に洗浄するためのコネクタ34と、コントロールパネル35と、を含む。
【0112】
処理装置30は、収集バッグ中に空気を吹き込むための空気処理膨張ユニット40を含む。流入空気流は、図9に示すように、注入管15及び注入オリフィス16を通過し、流出空気流は、排出管11及び排出オリフィス12を通過する。
【0113】
移動空気は、匂いセンサ41によって分析され、匂いセンサ41は、メタン、プロパン及びブタンに特に鋭敏である特に813タイプ、及び/またはアンモニア、二酸化硫黄、アルコール及び炭化水素に特に鋭敏である822タイプの工業用ガスセンサ等である。813タイプのセンサは、排せつ物及びガスを検出するために使用することができ、822タイプのセンサは、尿を検出するために使用することができる。他のセンサを使用できることは明白であろう。
【0114】
収集バッグ中に吹き込まれた空気の分析によって、排せつ物の存在を検出することが可能になり、それによって収集バッグ中に溜まった排せつ物を必要なときに排出させる。
【0115】
処理装置30は、センサ41によって供給される情報を分析し、処理サイクルをモニタするように構成されたマイクロプロセッサまたはマイクロコントローラを有した中央処理装置42を有することが好ましい。
【0116】
中央処理装置42は、匂い41の存在が、例えば単に発汗または放屁によるものと決定し、その場合は排せつ物処理サイクルを開始せず、あるいは収集バッグ中に実際排せつ物が存在することによるものと、いずれかに決定するように構成することができる。
【0117】
この目的のために、中央処理装置42は、所定の匂いが、2分間より長い等、所定の期間持続したとき、排せつ物を排出することのみを必要とする。排せつ物がない場合、不快な匂いは、空気流によって迅速に排出される。不快な匂いが検出された場合、空気流量は、例えば1分間といった、所定の期間、一時的に増加して収集バッグをより効果的に換気し、これらの匂いの原因に関する不確実性を取り除くことができる。
【0118】
収集バッグを通る空気流路によって、これまで見てきたように、センサによって分析するために匂いを伝達することが可能になり、そして収集バッグをある程度乾燥させて発汗を防止することも可能になる。更に、この空気流はまた、排出及び洗浄の後にユーザの皮膚を乾燥させる。
【0119】
これらの全てに加えて、空気吹き込み膨張ユニットによって、必要なとき、すなわち収集バッグ10から排せつ物の排出に先立ち膨張可能なセル28を膨張させることが可能である。この目的のために、膨張ユニット40は、空気供給管45によってセル28に接続される。
【0120】
処理装置30によって排せつ物を検出したとき、セル28を膨張させる。
【0121】
装置30は、ユーザを後ろから見た図11に示すようにユーザの下に配置されたセル28より前に、図10に示すようにユーザ側のセル28を最初に膨張させるように構成されることが好ましい。従って、ユーザは、膨張中に不安定にされず、それゆえ排出動作中、快適な状態のままである。
【0122】
処理装置30は、収集バッグ10から排せつ物を収納容器47に移動させるための粉砕ポンプ46を含む。ポンプは、処理装置中に、及び/または管11が処理装置に接続している管11の端部25に取り付けることができる。
【0123】
排せつ物の排出を容易にするために、ポンプ48は、注入管15及び注入オリフィス16を介して、例えばタンク49中に予め貯蔵された洗浄液を注入することができる。
【0124】
快適性を高めるために、洗浄液49は、体温に近い温度で注入することが好ましい。この温度は、温度コネクタ50によってモニタされる。
【0125】
タンク49は、コネクタ33を介してソレノイドバルブ55を通して充填することができる。
【0126】
排出は、散布ユニット52を介して潤滑液を注入することによっても容易に実施することができ、潤滑液は、注入オリフィス16を介して散布される。潤滑液は、例えば注入管15を介して空気を加速して注入することによって、極めて細かくバッグ中に散布し送ることができる。潤滑液を注入すると、潤滑液が排せつ物を被覆することができるので排せつ物の排出が容易になり、排せつ物の移送が容易になり、そして同時に、潤滑液は、皮膚及び粘膜を保護する脂質層を形成するので、収集バッグ中での侵軟を防止する助けとなることができる。
【0127】
潤滑液は、例えば約30秒の期間、注入することができる。
【0128】
処理サイクルは、ユニット40の制御下でセル28を収縮させることによって終了することができる。
【0129】
容器47中に集められた排せつ物は、ポンプ54によって外部に、特にドレインに、例えばコネクタ33を介して、または任意の常設の標準アダプタによってトイレに排出することができる。
【0130】
一変形実施形態では、処理装置30は、容器47中に集められた排せつ物をリサイクルするシステム57を含むことができる。
【0131】
この種のリサイクルシステム57は、容器47中の液体を沈殿させることによって、この液体の分離を可能にするように構成することができる。固形排せつ物は、液状と固形の排せつ物を分離する使い捨てフィルタカートリッジ58中にポンプで送り出し、圧力下で注入することができる。尿は、この目的で設けられた使い捨てカートリッジ58中にポンプで送り、その中に貯蔵することができる。次いで、集められた液体は、紫外線殺菌管に沿って送り、その後、洗浄液タンク49中に再注入することができる。この変形形態を採用した場合、タンク49は、油性生成物を含むことになることが好ましい。このタイプの動作では、洗浄液が油性生成物を自然に含むので、潤滑液を注入することは必要でない場合もあろう。
【0132】
図12及び図13に、下着を処理装置30に接続するためのシステム31の一例を示す。
【0133】
接続システムは、この例では、処理装置30中の整合筺体61中に挿入し、下着の端部と処理装置30の係合を容易にするように設計されたプラグガイド60を含む。
【0134】
更に、接続が維持されることを保証するために、下着と処理装置は、それぞれが、互いに向かい合って配置され、接続が確実であることを保証するように適切に磁化されたマグネット65を含む。
【0135】
述べる例では、接続システム31は、4対のマグネット65を含む。
【0136】
処理装置30は、マイクロプロセッサ42に接続のステータス、すなわち、収集バッグが処理装置30に接続されているか、そうでないかを送ることができる電気接点67を含むこともできる。
【0137】
さまざまな管、すなわち排出管11、注入管15及び膨張可能なセルのための膨張管45は、例えば合成繊維から製作された可撓性を有するジャケット68中に挿入することができる。
【0138】
収集バッグ10の排出管11は、図12に見ることができるように、リップアダプタ69によって粉砕ポンプ46に接続するように設計される。
【0139】
本発明は、上記に述べた一実施形態の特定の例に限定されない。
【0140】
支持部2の形状は、特に図1に示した形状と異なることができる。支持部は、例えば患者が適切でないときに脱衣しないように防止するために確実に密着したショートスリーブのアンダースーツ(undersuit)の形を取ることができる。
【0141】
支持部2は、収集バッグの位置決め及び/または保持をより容易にするために、股部中に膨張可能なシールを有した、または有さない折り蓋を含むこともできる。
【0142】
一変形形態では、支持部2は、開口部5を有さなくともよく、この場合、収集バッグ10は、支持部の内部に挿入することができる。適切な場合、支持部2は、バッグが過大に圧縮されないように、股部においてより伸張性があるものとすることができる。
【0143】
もちろん、支持部は、全ての見込まれるユーザに合うように、いくつかのサイズで提供することができ、それは、収集バッグも同様とすることができる。
【0144】
図1〜図6に示す例示の実施形態では、下着1は、収集バッグ10中に1つの注入オリフィス16を有するが、異なる構成を採用しても、例えば注入管15が複数の注入オリフィス16を介して接続されたとしても本発明からの逸脱にはならない。
【0145】
一例を提示するために、図14に、注入管15が2つの注入オリフィス16に接続され、その1つが収集バッグの前部にあり、他が後部にある例示の実施形態を示す。
【0146】
この目的のために、注入管15は、図14に示すように、収集バッグに、すなわちその周辺部に溶接された部分と、それぞれが注入オリフィス16の1つに繋がっている2つの分岐パイプを画定するブランチ70と、を含む。
【0147】
図14に示す例では、排出管11は、収集バッグ10に接続し、そして収集バッグ上の対応したリップに溶接されたリップを有した円錐形状である。これは、排せつ物の排出が漏れないように保証するためである。
【0148】
本発明の一代替実施形態では、下着は、センサを有さなくてもよい。1つまたは複数のセンサは、処理装置中に配置することができる。これは、下着のコストを減少させる方法になる。
【0149】
一変形形態では、下着及び/または処理装置は、液体センサを有さない。
【0150】
更に、処理装置30は、ドレインや水供給管等の注入及び排出のパイプのネットワークに接続されるとして述べてきたが、異なる構成を採用し、例えば処理装置30が、自律的であり、液体を供給されず、そして液状または固形の排せつ物の排出が必要でなくて所与の数のサイクルのために機能することができるとしても、本発明から逸脱するものではない。処理装置は、例えば、少なくとも5回の処理サイクルを自律的に実施するように設計することができる。この場合、リサイクルシステムは、特に有用である。
【0151】
処理装置は、所望なら、ベッド、車いすまたはストレッチャ中に組み込むことができる。
【0152】
処理装置の自律性を高めるために、装置は、電気の幹線への接続に依存しなくてもよいように、再充電可能なバッテリを有することもできる。
【0153】
用語「含む(comprising a)」は、相反することが規定されていない限り、「少なくとも1つを含む(comprising at least one)」と同義であると理解すべきである。
【符号の説明】
【0154】
U ユーザ
1 下着
2 支持部
3 弾性バンド
5 開口部
10 収集バッグ
11 排出管
12 排出オリフィス
13 接続部
15 注入管
16 注入オリフィス
19 シール、周辺部
20 シール
25 端部
26 外側層
27 内側層
28 膨張可能なセル
30 処理装置
31 接続システム
32 電源
33 コネクタ
34 コネクタ
35 コントロールパネル
40 空気処理膨張ユニット、空気処理ユニット
41 排せつ物検出センサ、匂いセンサ
42 中央処理装置、マイクロプロセッサ
45 空気供給管、膨張管
46 粉砕ポンプ
47 収納容器
48 ポンプ
49 洗浄液の容器、洗浄液タンク、洗浄液
50 温度コネクタ
52 潤滑液散布システム
54 ポンプ
55 ソレノイドバルブ
57 リサイクルシステム
58 使い捨てフィルタカートリッジ
60 プラグガイド
61 整合筺体
65 マグネット
67 電気接点
68 ジャケット
69 リップアダプタ
70 ブランチ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも臀部及び各大腿部の上部を囲繞する支持部(2)、及び股部中に配置された可撓性を有する収集バッグ(10)を含む、少なくとも1つの下着と、
少なくとも一人の患者の排せつ物を処理するための装置であって、排せつ物検出センサ(41)、特に少なくとも1つの匂いセンサ、及び前記下着の前記収集バッグに接続するための少なくとも1つのシステム(31)と、
前記センサ(41)によって供給される情報に基づき、前記収集バッグ(10)から排せつ物を排出する装置と、
を含む、排せつ物処理アセンブリ。
【請求項2】
前記支持部(2)は、股部中に開口部(5)を含み、
前記収集バッグ(10)は、前記開口部(5)中に少なくとも部分的に配置される、請求項1に記載のアセンブリ。
【請求項3】
前記収集バッグ(10)は、皮膚と接触状態にあるように設計される、請求項1または2に記載のアセンブリ。
【請求項4】
前記収集バッグ(10)は、ユーザの会陰領域を覆うように設計される、請求項1から3のいずれか一項に記載のアセンブリ。
【請求項5】
排出オリフィス(12)を介して前記収集バッグ(10)に接続した排出管(11)を含む、請求項1から4のいずれか一項に記載のアセンブリ。
【請求項6】
前記収集バッグは、前記排出管と一体で製作される、請求項5に記載のアセンブリ。
【請求項7】
前記排出管(11)は、前記収集バッグ(10)にそれを接続する、じょうご状に形作られた接続部(13)を含む、請求項6に記載のアセンブリ。
【請求項8】
前記排出管(11)は、排せつ物処理装置(30)に接続するように構成された端部(25)を含む、請求項6及び7の一項に記載のアセンブリ。
【請求項9】
前記排出管(11)は可撓性を有し、前記支持部(2)に取り付ける手段を含む、請求項5から8のいずれか一項に記載のアセンブリ。
【請求項10】
前記排出管(11)が前記排せつ物処理装置(30)に接続されていないとき、前記排出管(11)の端部を閉鎖するためのキャップを含む、請求項5から9のいずれか一項に記載のアセンブリ。
【請求項11】
前記閉鎖キャップは、水分検出センサを含み、
該水分検出センサは、水分閾値を超えたとき、起動するように構成された視覚及び/または音響の警報を含む、請求項10に記載のアセンブリ。
【請求項12】
注入オリフィス(16)を介して前記収集バッグ(10)中に接続した注入管(15)を含む、請求項1から11のいずれか一項に記載のアセンブリ。
【請求項13】
注入オリフィス(16)を介して前記収集バッグ(10)中に接続した注入管(15)を含み、前記排出管(11)及び前記注入管(15)は、互いに結合される、請求項5に記載のアセンブリ。
【請求項14】
前記収集バッグ(10)は、プラスチックの射出成形によって製作される、請求項1から13のいずれか一項に記載のアセンブリ。
【請求項15】
前記収集バッグ(10)と前記支持部(2)との間に挿入されたシール(19)を含む、請求項1から14のいずれか一項に記載のアセンブリ。
【請求項16】
前記収集バッグ(10)は、前記支持部(2)から分離可能である、請求項1から15のいずれか一項に記載のアセンブリ。
【請求項17】
前記支持部(2)に前記収集バッグ(10)を取り外し可能に接続するための手段を含む、請求項1から15のいずれか一項に記載のアセンブリ。
【請求項18】
前記支持部(2)は、繊維材料から、特に伸縮性の材料から製作される、請求項1から17のいずれか一項に記載のアセンブリ。
【請求項19】
前記支持部(2)は、2つの重ね合わせた層を有する、請求項1から18のいずれか一項に記載のアセンブリ。
【請求項20】
前記2つの重ね合わせた層の間に配置された複数の膨張可能なセル(28)を含む、請求項19に記載のアセンブリ。
【請求項21】
前記装置は、殊に永久的にまたは実質的に永久的に前記収集バッグ(10)中に空気を吹き込むように構成された空気処理ユニット(40)を含む、請求項1から20のいずれか一項に記載のアセンブリ。
【請求項22】
前記装置は、排せつ物に関連する恐れがある匂いが検出された場合、より大量の空気を所定の期間、吹き込むように構成される、請求項1から21のいずれか一項に記載のアセンブリ。
【請求項23】
前記装置は、所定の匂いが所定の期間持続した場合、排せつ物を排出するように構成される、請求項1から22のいずれか一項に記載のアセンブリ。
【請求項24】
前記装置は、前記排せつ物が排出される前に、前記セルの全てまたはいくつかを膨張させるように構成される、請求項1から23のいずれか一項に記載のアセンブリ。
【請求項25】
前記装置は、前記収集バッグ(10)中に注入するための洗浄液の容器(49)を含む、請求項1から24のいずれか一項に記載のアセンブリ。
【請求項26】
前記装置は、潤滑液散布システム(52)を含む、請求項1から25のいずれか一項に記載のアセンブリ。
【請求項27】
前記装置は、収納容器(47)中に集められた排せつ物をリサイクルするためのシステム(57)を含む、請求項1から26のいずれか一項に記載のアセンブリ。
【請求項28】
請求項1から27のいずれか一項に記載のアセンブリによって患者の排せつ物を処理するための方法であって、
前記下着は、膨張可能なセルを含み、
前記方法は、
前記下着(1)の前記膨張可能なセル(28)の全てまたはいくつかを少なくとも部分的に膨張させるステップと、
前記下着の収集バッグ(10)中に存在する前記排せつ物を排出するステップと、
を含む方法。
【請求項29】
ユーザ側の前記膨張可能なセル(28)は、該ユーザの下の前記セルより前に膨張させられる、請求項28に記載の方法。
【請求項30】
前記排せつ物が排出される前に、洗浄液が前記収集バッグ(10)中に注入される、請求項28または29に記載の方法。
【請求項31】
前記収集バッグ(10)は、排出の後に強制的に通気される、請求項28から30のいずれか一項に記載の方法。
【請求項32】
潤滑液が、前記収集バッグ(10)に注入される、請求項28から31のいずれか一項に記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公表番号】特表2010−503444(P2010−503444A)
【公表日】平成22年2月4日(2010.2.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−527870(P2009−527870)
【出願日】平成19年9月12日(2007.9.12)
【国際出願番号】PCT/FR2007/051926
【国際公開番号】WO2008/031994
【国際公開日】平成20年3月20日(2008.3.20)
【出願人】(509074014)ユニヴェルシテ・ピエール・エ・マリ・キュリ・(パリ・6) (4)
【Fターム(参考)】