説明

契約シート活用システム、方法及びプログラム

【課題】 契約者が使用しないときの契約シートを有効活用する。
【解決手段】 シート二次販売システム70は、端末10、30、40からの要求に応じて、契約シートが販売対象である旨が設定されている契約シート情報をデータベース50から読み出して要求元の端末10、30、40に送信する。そして、シート購入要求を端末10、30、40から受信すると、それに基づいて、購入者が契約シートの使用料金を契約シート販売元に支払うための決済処理を行い、契約シートの座席券を購入者が得るための情報を端末10、30、40に送信し、シート購入要求が示す契約シート情報に、契約シートが販売済みである旨をデータベース50において設定する。また、シート管理システム60は、データベース50において、シート購入要求が示す契約シート情報に関連付けられている契約者情報を特定し、ポイント値にポイントを加算する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、野球場やサッカー競技場の年間契約シート等のような、契約により契約者が所定期間使用権限を有する座席(契約シート)を有効活用するためのシステム及び方法に関する。
【背景技術】
【0002】
例えば野球場やサッカー競技場の年間契約シート等のように、契約により契約者が所定期間使用権限を有する契約シートがある。
このような契約シートは比較的良席に設定されるが、契約シートが全席使用されることは非常に希であり、他の一般席が満席で一般客が座席券を購入できないときであっても、契約シートには空席が生じていることが多かった。
このような契約シートを契約者が使用しない場合には、その契約シートが他者に販売されることで有効活用される方が好ましい。
例えば、予約席や当日席などの一般の座席の使用権利を販売するシステムについては考案されており、野球の座席のチケットやコンサートの座席のチケット等をネットワークを介して販売するシステムもある。
【特許文献1】特開2003−36328号公報(第3、4頁、第1図)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかし、契約シートを契約者が使用しない場合、その契約シートの使用権利を販売して、契約シート販売者や契約シート権利者が利益を得られるような仕組みは未だ考案されていない。
【0004】
本発明は、上記実状に鑑みてなされたものであり、契約者が使用しないときの契約シートを有効活用できる契約シート活用システム及び方法等を提供することである。
また、本発明は、上記実状に鑑みてなされたものであり、契約シートを契約者が使用しないときはその契約シートの使用権利を販売して、契約シート販売者や契約シート権利者が利益を得ることができる契約シート活用システム及び方法等を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するため、この発明の第1の観点に係る契約シート活用システムは、
契約シートに関する契約シート情報と、前記契約シート情報に関連付けられており、契約シートの契約者に関する契約者情報と、が記憶されているデータベースと、
端末からの要求に応じて、前記データベースに記憶されている契約シート情報から、契約シートが販売対象である旨が設定されている契約シート情報を読み出して前記端末に送信する手段と、
購入者により購入対象として選択された契約シートの契約シート情報を指定するシート購入要求を前記端末から受信する手段と、
前記シート購入要求に基づいて、購入者が契約シートの使用料金を契約シート販売元に支払うための決済処理を行う手段と、
前記シート購入要求が示す契約シートの座席券を購入者が得るための情報を前記端末に送信する手段と、
前記データベースにおける、前記シート購入要求が示す契約シート情報に、当該契約シートが販売済みである旨を設定する手段と、
前記データベースにおいて、前記シート購入要求が示す契約シート情報に関連付けられている契約者情報を特定し、当該契約者情報におけるポイント値に所定数のポイントを加算する手段と、
を備えることを特徴とする。
【0006】
契約シートの契約者の端末から、前記データベースに記憶されている契約シート情報のうち、使用しない契約シートを特定する情報を受信する手段と、
前記データベースにおいて、前記使用しない契約シートを特定する情報に対応する契約シート情報を検索し、検索した契約シート情報に、契約シートが販売対象である旨を設定する手段と、
をさらに備えてもよい。
【0007】
前記契約者情報は契約者のメールアドレスを含んでもよく、
前記シート購入要求が示す契約シート情報に関連付けられている契約者情報におけるメールアドレスを読み出し、契約シートが購入された旨の電子メールを前記メールアドレス宛に送信する手段をさらに備えてもよい。
【0008】
また、この発明の第2の観点に係る契約シート活用方法は、
コンピュータを用いた契約シート活用方法であって、
端末からの要求に応じて、契約シートに関する契約シート情報と、前記契約シート情報に関連付けられており、契約シートの契約者に関する契約者情報と、が記憶されているデータベースから、契約シートが販売対象である旨が設定されている契約シート情報を読み出して前記端末に送信するステップと、
購入者により購入対象として選択された契約シートの契約シート情報を指定するシート購入要求を前記端末から受信するステップと、
前記シート購入要求に基づいて、購入者が契約シートの使用料金を契約シート販売元に支払うための決済処理を行うステップと、
前記シート購入要求が示す契約シートの座席券を購入者が得るための情報を前記端末に送信するステップと、
前記データベースにおける、前記シート購入要求が示す契約シート情報に、当該契約シートが販売済みである旨を設定するステップと、
前記データベースにおいて、前記シート購入要求が示す契約シート情報に関連付けられている契約者情報を特定し、当該契約者情報におけるポイント値に所定数のポイントを加算するステップと、
を備えることを特徴とする。
【0009】
また、この発明の第3の観点に係るプログラムは、
コンピュータを、
端末からの要求に応じて、契約シートに関する契約シート情報と、前記契約シート情報に関連付けられており、契約シートの契約者に関する契約者情報と、が記憶されているデータベースから、契約シートが販売対象である旨が設定されている契約シート情報を読み出して前記端末に送信する機能、
購入者により購入対象として選択された契約シートの契約シート情報を指定するシート購入要求を前記端末から受信する機能、
前記シート購入要求に基づいて、購入者が契約シートの使用料金を契約シート販売元に支払うための決済処理を行う機能、
前記シート購入要求が示す契約シートの座席券を購入者が得るための情報を前記端末に送信する機能、
前記データベースにおける、前記シート購入要求が示す契約シート情報に、当該契約シートが販売済みである旨を設定する機能、
前記データベースにおいて、前記シート購入要求が示す契約シート情報に関連付けられている契約者情報を特定し、当該契約者情報におけるポイント値に所定数のポイントを加算する機能、
として実現させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、契約シートを契約者が使用しないときの契約シートを有効活用でき、契約シート販売者や契約シート権利者が利益を得ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下、本発明の実施形態に係る契約シート活用システムについて、スタジアム等において契約により一年間使用できる所定シート(以下、年間契約シート)を取り扱うシステムを例に、図面を参照して説明する。
本発明の実施形態に係る契約シート活用システムの構成例を図1に示す。契約シート活用システムは、例えば、ユーザ端末10と、店頭端末30と、スタジアム端末40と、データベース50及びシート管理システム60及びシート二次販売システム70を備える管理システム80と、を備え、これらは、ネットワーク100を介して接続可能に構成されている。なお、ネットワーク100は、LAN(local area network)、インターネット等の各種ネットワークを含む。
【0012】
ユーザ端末10は、年間契約シートの契約者が使用する端末であり、制御部、記憶部、表示部、入力部、通信制御部等を備えるコンピュータから構成される。ユーザ端末10は、例えば、携帯電話機、パーソナルコンピュータ等を含む。ユーザ端末10の制御部は、記憶部に記憶される制御プログラム等を読み込むこにより、ネットワーク100を介して管理システム80に接続し、各種データを送信・受信等する処理を行う。
【0013】
店頭端末30は、チケット販売店等に設置され、制御部、記憶部、表示部、入力部、通信制御部等を備えるコンピュータから構成される。また、店頭端末30には、プリンタ等の印刷装置が接続されている。店頭端末30の制御部は、記憶部に記憶される制御プログラム等を読み込むことにより、ネットワーク100を介して管理システム80に接続し、各種データを送信・受信し、受信したデータを印刷等する処理を行う。
【0014】
スタジアム端末40は、スタジアム等に設置され、制御部、記憶部、表示部、入力部、通信制御部等を備えるコンピュータから構成される。また、スタジアム端末40には、プリンタ等の印刷装置が接続されている。スタジアム端末40の制御部は、記憶部に記憶される制御プログラム等を読み込むことにより、ネットワーク100を介して管理システム80に接続し、各種データを送信・受信し、受信したデータを印刷等する処理を行う。
【0015】
データベース50は、年間契約シートに関する契約シート情報と、各契約者が保有するポイントに関するポイント情報と、が記憶されている。これらの情報は後述する契約者IDにより関連付けられている。
契約シート情報は、例えば図2に示すように、契約シート情報にユニークな契約シート情報ID、契約シートの契約者ID、シートID、シート名、イベントID、イベント名、開催日、開放日(契約者が当該シートを販売対象と設定した日)、販売日(当該シートが購入者により購入された日)、シート料金、予約番号等のデータを含む。なお、契約シート情報は、年間契約シートを契約者に販売した時点等の所定のタイミングで、シート管理システム60が、年間契約シートに関する情報の入力を受け付け、入力された情報に基づく契約シート情報をデータベース50に登録するようにしてもよい。
契約者情報は、例えば図3に示すように、契約者ID、パスワード、契約者名、契約者の保有ポイント、契約者のメールアドレス等のデータを含む。
【0016】
シート管理システム60は、例えば図4に示すように、制御部61と、記憶部62と、入力部63と、表示部64と、通信制御部65と、を備えるコンピュータから構成され、データベース50に接続されている。制御部61は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等から構成され、記憶部62に予め記憶された動作プログラム等を読み込んで実行することにより、年間契約シートの開放指示(販売指示)をユーザ端末10から受け付けてデータベース50の契約シート情報を更新するシート開放処理、データベース50に登録されている年間契約シートが購入された場合に、購入されたシートの契約者にその旨を通知するとともにポイントの加算を行う処理等を行う。
【0017】
記憶部62は、例えば、ハードディスク装置等から構成され、制御部61が実行するための動作プログラムや処理に必要な各種データ等が記憶される。
入力部63は、例えば、キーボード、ポインティング・デバイス等の入力装置から構成され、入力データを制御部61に送信する。
表示部64は、例えば、ディスプレイ装置等の表示装置から構成され、制御部61からの指示に従って各種データ等を出力する。
通信制御部65は、制御部61からの指示に従って、ネットワーク100を介した他の装置との通信を制御する。
【0018】
シート二次販売システム70は、例えば図5に示すように、制御部71と、記憶部72と、入力部73と、表示部74と、通信制御部75と、を備えるコンピュータから構成され、データベース50に接続されている。制御部71は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等から構成され、記憶部72に予め記憶された動作プログラム等を読み込んで実行することにより、契約者により開放された(販売対象として設定された)年間契約シートについて購入要求を受け付けて、シートの二次販売(ここでは、契約者に販売された契約シートを、契約者からの要求に応じて一般に販売すること)を行う開放シート販売処理等を行う。
【0019】
記憶部72は、例えば、ハードディスク装置等から構成され、制御部71が実行するための動作プログラムや処理に必要な各種データ(契約者のユーザID、パスワード等)等が記憶される。
入力部73は、例えば、キーボード、ポインティング・デバイス等の入力装置から構成され、入力データを制御部71に送信する。
表示部74は、例えば、ディスプレイ装置等の表示装置から構成され、制御部71からの指示に従って各種データ等を出力する。
通信制御部75は、制御部71からの指示に従って、ネットワーク100を介した他の装置との通信を制御する。
【0020】
次に、年間契約シートの契約者がシートを開放する(販売対象として設定する)場合における、シート開放処理について図6のフローチャートを参照して説明する。
シート管理システム60の制御部61は、ネットワーク100を介して接続された端末(この場合、ユーザ端末10)からの要求に応じて所定のメニュー画面を送信し、メニューから「契約シートの開放」が選択される。ユーザ端末10はシートの開放要求をシート管理システム60に対して送信し、これに応じて、制御部61は、ユーザIDとパスワードの入力をユーザ端末10に要求して受信し、受信したユーザIDとパスワードを、データベース50に登録されている契約者情報におけるユーザID、パスワードと照合して、接続元の正当性を確認する(ステップS1)。
【0021】
次に、制御部61は、販売対象として設定する契約シートを特定するための情報(開放シート情報)の入力を受け付ける(ステップS2)。入力される開放情報は、例えば、開放対象のシートのシートIDとイベント開催日等でもよい。
制御部61は、入力された開放シート情報に基づいて、データベース50において、該当する契約シート情報を特定し、特定した契約シート情報における「開放日」のデータ項目に、当該システムの内部時計から取得した今日の日付を設定してデータベース50を更新する(ステップS3)。これにより、契約者によって指定された年間契約シートが販売対象として設定される。
【0022】
次に、開放された(販売対象として設定された)年間契約シートを購入希望者に販売する場合における開放シート販売処理について図7のフローチャートを参照して説明する。
シート二次販売システム70の制御部71は、ネットワーク100を介して接続された端末(この場合、ユーザ端末10、店頭端末30、スタジアム端末40のいずれでもよい)からの要求に応じて所定のメニュー画面を送信し、メニューから「開放された契約シートの購入」が選択される。そして、端末はシートの購入要求をシート二次販売システム70に対して送信する。これに応じて、制御部71は、データベース50の契約シート情報を参照して、「開放日」のデータ項目に日付が設定されており、且つ「販売日」のデータ項目が空の(又は初期値のままの)契約シート情報を検索する(ステップS11)。そして、該当する契約シート情報がある場合(ステップS12:YES)、制御部71は、該当する各契約シート情報の一覧画面を要求元の端末に送信して表示させる(ステップS13)。この際、契約シート情報の一部(シートID、シート名、イベントID、イベント名、開催日等)を各契約シート情報について表示するようにしてもよい。
【0023】
そして、端末において契約シート情報の一覧画面から契約シート情報が選択され、購入ボタンが押下される等により、端末から購入要求が送信され、この購入要求を受信した場合(ステップS14:YES)、制御部71は、選択された契約シート情報により特定される契約シートについて、その使用金額の支払いを年間契約シート販売元が購入者から受けるための決済処理を行う(ステップS15)。この決済処理における決済方法は任意であり、例えば、クレジットカード番号を端末に入力させてクレジット決済処理を行ってもよく、電子マネーが記憶された購入者のカードからカードリーダを用いて電子マネーを読み出し、電子マネーによる決済処理を行ってもよい。
【0024】
そして、制御部71は、ステップS14で選択された契約シート情報における契約シート情報IDをシート管理システム60に送信して、シートが購入された旨の通知を契約者に送信させる(ステップS16)。シート管理システム60では、制御部61が、シート二次販売システム70から受信した契約シート情報IDに対応する契約シート情報を、データベース50に記憶されている契約者情報から検索し、検索した契約シート情報から契約者IDとシート名、イベント名、開催日等のデータを読み出す。そして、データベース50に記憶されている契約者情報から、読み出した契約者IDに対応する契約者情報を検索し、その契約者情報における保有ポイントの値に所定のポイント数を加算する。そして、その契約者情報からメールアドレスを読み出し、先に読み出したシート名、イベント名、開催日等のデータを含む電子メールを作成し、読み出したメールアドレス宛に送信する。メール送信後、制御部61は、メール送信完了通知をシート二次販売システム70に送信する。なお、契約者に供給されたポイントの利用方法は任意である。例えば、シート二次販売システム70や他のコンピュータに接続し、IDとパスワードを照合した後、処理メニューから「景品交換」等を選択すると、景品情報が提示され、所望の景品等と交換できるようにしてもよい。
【0025】
次に、制御部71は、購入要求の送信元の端末が店頭端末30とスタジアム端末40のいずれかであるかを判別する(ステップS17)。判別方法は任意であり、例えば、店頭端末30とスタジアム端末40を特定するアドレス(例えば、IPアドレス等)等を記憶部72に予め記憶しておき、端末からの購入要求に付与されているアドレスが記憶部72に予め記憶されているアドレスと一致するかにより判別してもよい。
そして、購入要求元の端末が店頭端末30とスタジアム端末40のいずれかである場合(ステップS17:YES)、制御部71は、例えばシートID、シート名、イベント名、開催日等の情報を含むチケット引替券のデータを端末に送信し、端末側でプリントアウトさせる(ステップS18)。なお、チケット引換券を座席券と引き替える方法は任意であり、例えば、スタジアムの所定の窓口にそのチケット引換券を持参することにより、そのチケット引換券に印字されている内容(シートID、イベント名、開催日等)に対応する座席券と引き替えられるようにしてもよい。また、チケット引換券をそのまま座席券として使用できるようにしてもよい。
【0026】
また、購入要求元の端末が店頭端末30とスタジアム端末40のいずれでもない場合、すなわち、購入要求元の端末がユーザ端末10である場合(ステップS17:NO)、制御部71は、ユニークな予約番号を生成し、データベース50における、購入対象として選択された契約シート情報の「予約番号」のデータ項目に、生成した予約番号を設定し、その予約番号を要求元の端末に送信する(ステップS19)。この場合、例えば、購入者は予約番号をスタジアムの窓口で告げて、係員が窓口に設置されている端末からネットワーク100を介してシート二次販売システム70に接続し、データベース50に登録されている契約シート情報のうち、その予約番号に対応する契約シート情報を参照して、この内容(シートID、イベント名、開催日等)に対応する座席券を購入者に渡すようにしてもよい。
【0027】
なお、ステップS12において、該当する契約シート情報がない場合には(ステップS12:NO)、制御部71は、例えば開放されている契約シートがない旨のメッセージを端末に送信して表示させる等して、そのまま終了する。
【0028】
また、ステップS14において、端末において終了ボタンが押下される等して、購入要求を受信しなかった場合(ステップS14:NO)、制御部71は、そのまま本処理を終了する。
【0029】
以上説明したように、本発明によれば、使用されない契約シートを無駄にすることなく有効活用することができ、また、契約シートの契約者や販売元にも利益をもたらすことができる。
【0030】
また、上記実施例では、販売対象が年間契約シートであるが、これは一例であり、本発明は、種々の契約シート(契約により契約者が所定期間使用権利を有する座席)を販売対象をすることができる。
【0031】
また、上記システムの構成は一例であり、例えば、シート管理システム60とシート二次販売システム70とを1台のコンピュータにより実現してもよい。
また、データベース50をシート管理システム60又はシート二次販売システム70が有する構成としてもよい。
また、開放シート販売処理において、座席券を印刷させるようにしてもよい。また、購入元の端末がユーザ端末10であっても、引換券を印刷できるようにしてもよい。この場合、例えば、引換券が印刷可能であるか否かをユーザに入力させ、印刷可能である場合に、引換券のデータを送信するようにしてもよい。また、ユーザ端末10が携帯電話機等の携帯端末である場合には、引換券のデータを送信して記憶させ、ユーザが窓口で、携帯端末に引換券のデータを表示させてそれを提示するようにしてもよい。
【0032】
なお、この発明のシステムは、専用のシステムによらず、通常のコンピュータシステムを用いて実現可能である。例えば、上述の動作を実行するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体(FD、CD−ROM、DVD等)に格納して配布し、該プログラムをコンピュータにインストールすることにより、上述の処理を実行するユーザ端末10、店頭端末30、スタジアム端末40、シート管理システム60、シート二次販売システム70等を構成してもよい。また、インターネット等のネットワーク上のサーバ装置が有するディスク装置に格納しておき、例えばコンピュータにダウンロード等するようにしてもよい。
また、上述の機能を、OSが分担又はOSとアプリケーションの共同により実現する場合等には、OS以外の部分のみを媒体に格納して配布してもよく、また、コンピュータにダウンロード等してもよい。
【図面の簡単な説明】
【0033】
【図1】本発明の実施形態に係る契約シート活用システムの構成例を示す図である。
【図2】契約シート情報のデータ構造の一例を示す図である。
【図3】契約者情報のデータ構造の一例を示す図である。
【図4】シート管理システムの構成例を示す図である。
【図5】シート二次販売システムの構成例を示す図である。
【図6】シート開放処理を説明するためのフローチャートである。
【図7】開放シート販売処理を説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
【0034】
10 ユーザ端末
30 店頭端末
40 スタジアム端末
50 データベース
60 シート管理システム
61、71 制御部
62、72 記憶部
63、73 入力部
64、74 表示部
65、75 通信制御部
70 シート二次販売システム
80 管理システム
100 ネットワーク

【特許請求の範囲】
【請求項1】
契約シートに関する契約シート情報と、前記契約シート情報に関連付けられており、契約シートの契約者に関する契約者情報と、が記憶されているデータベースと、
端末からの要求に応じて、前記データベースに記憶されている契約シート情報から、契約シートが販売対象である旨が設定されている契約シート情報を読み出して前記端末に送信する手段と、
購入者により購入対象として選択された契約シートの契約シート情報を指定するシート購入要求を前記端末から受信する手段と、
前記シート購入要求に基づいて、購入者が契約シートの使用料金を契約シート販売元に支払うための決済処理を行う手段と、
前記シート購入要求が示す契約シートの座席券を購入者が得るための情報を前記端末に送信する手段と、
前記データベースにおける、前記シート購入要求が示す契約シート情報に、当該契約シートが販売済みである旨を設定する手段と、
前記データベースにおいて、前記シート購入要求が示す契約シート情報に関連付けられている契約者情報を特定し、当該契約者情報におけるポイント値に所定数のポイントを加算する手段と、
を備えることを特徴とする契約シート活用システム。
【請求項2】
契約シートの契約者の端末から、前記データベースに記憶されている契約シート情報のうち、使用しない契約シートを特定する情報を受信する手段と、
前記データベースにおいて、前記使用しない契約シートを特定する情報に対応する契約シート情報を検索し、検索した契約シート情報に、契約シートが販売対象である旨を設定する手段と、
をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の契約シート活用システム。
【請求項3】
前記契約者情報は契約者のメールアドレスを含み、
前記シート購入要求が示す契約シート情報に関連付けられている契約者情報におけるメールアドレスを読み出し、契約シートが購入された旨の電子メールを前記メールアドレス宛に送信する手段をさらに備える、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の契約シート活用システム。
【請求項4】
コンピュータを用いた契約シート活用方法であって、
端末からの要求に応じて、契約シートに関する契約シート情報と、前記契約シート情報に関連付けられており、契約シートの契約者に関する契約者情報と、が記憶されているデータベースから、契約シートが販売対象である旨が設定されている契約シート情報を読み出して前記端末に送信するステップと、
購入者により購入対象として選択された契約シートの契約シート情報を指定するシート購入要求を前記端末から受信するステップと、
前記シート購入要求に基づいて、購入者が契約シートの使用料金を契約シート販売元に支払うための決済処理を行うステップと、
前記シート購入要求が示す契約シートの座席券を購入者が得るための情報を前記端末に送信するステップと、
前記データベースにおける、前記シート購入要求が示す契約シート情報に、当該契約シートが販売済みである旨を設定するステップと、
前記データベースにおいて、前記シート購入要求が示す契約シート情報に関連付けられている契約者情報を特定し、当該契約者情報におけるポイント値に所定数のポイントを加算するステップと、
を備えることを特徴とする契約シート活用方法。
【請求項5】
コンピュータを、
端末からの要求に応じて、契約シートに関する契約シート情報と、前記契約シート情報に関連付けられており、契約シートの契約者に関する契約者情報と、が記憶されているデータベースから、契約シートが販売対象である旨が設定されている契約シート情報を読み出して前記端末に送信する機能、
購入者により購入対象として選択された契約シートの契約シート情報を指定するシート購入要求を前記端末から受信する機能、
前記シート購入要求に基づいて、購入者が契約シートの使用料金を契約シート販売元に支払うための決済処理を行う機能、
前記シート購入要求が示す契約シートの座席券を購入者が得るための情報を前記端末に送信する機能、
前記データベースにおける、前記シート購入要求が示す契約シート情報に、当該契約シートが販売済みである旨を設定する機能、
前記データベースにおいて、前記シート購入要求が示す契約シート情報に関連付けられている契約者情報を特定し、当該契約者情報におけるポイント値に所定数のポイントを加算する機能、
として実現させるためのプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2006−59060(P2006−59060A)
【公開日】平成18年3月2日(2006.3.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−239292(P2004−239292)
【出願日】平成16年8月19日(2004.8.19)
【出願人】(000232140)NECフィールディング株式会社 (373)