説明

娯楽器具

【課題】携帯し易く、かつ、人を容易に楽しませる。
【解決手段】娯楽器具1は、基部11から先端部12が延出した形状の擬似鼻に形成された基体13からなる。基体13は弾性体からなり、この基体13の先端部12が基体13の胴部14の予め設定した位置を支点にして上方に折曲される。この基体13の構成により基体13の延出方向の寸法が縮められる(本発明でいう縮小手段)。また、基部11の端面15は、平坦に形成されている。そして、基部11側の胴部14の下面には2つ穴部16が形成され、擬似鼻の穴を形成している。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、鼻を対象とする娯楽器具に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の娯楽器具の中には、人を楽しませるために顔につける娯楽器具などがある。ここでいう顔につける娯楽器具として、例えば、人の鼻を動物の鼻に見せるために、例えば、猫や象などの動物の鼻に形成された擬似鼻を使用者の鼻に装着させて周囲の人を楽しませるものがある(例えば、下記する特許文献1ご参照)。
【特許文献1】 特開2000−254359号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
ところで、上記した特許文献1に記載の娯楽器具などの従来のものを用いる場所として、パーティ会場などの多くの人が集まる場所が挙げられる。
【0004】
このパーティ会場においては、通常、大きな鞄を持たずに、必要最低限の所持品だけを所持するための小さな鞄や鞄自体を持たないため、このような人を楽しませる娯楽器具を携帯することは不便である。
【0005】
また、上記した特許文献1に記載の娯楽器具などは、常に顔に装着するため、時間が経つにつれて周囲の人は娯楽器具を装着した使用者を見慣れてしまう。
【0006】
そこで、上記課題を解決するために、本発明は、携帯し易く、かつ、人を容易に楽しませる娯楽器具を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の目的を達成するため、本発明にかかる娯楽器具は、基部から先端部が延出した形状の擬似鼻に形成された基体からなる娯楽器具であって、前記基体には、当該基体の延出方向の寸法を縮める縮小手段が設けられたことを特徴とする。
【0008】
本発明によれば、前記基体に前記縮小手段が設けられているので、携帯することが容易となる。また、本発明にかかる娯楽器具を奇術用器具として用いる場合、本発明にかかる娯楽器具を容易に隠すことが可能となる。そのため、娯楽器具を奇術用器具やパーティグッズとして用いる場合にとくに好ましい。その結果、携帯し易く、かつ、好きな時間に娯楽器具を用いることができるので人を容易に楽しませることが可能となる。
【0009】
前記構成において、前記縮小手段は、前記基体が弾性体からなり、前記基体が折曲される構成からなってもよい。
【0010】
この場合、前記縮小手段は、前記基体が弾性体からなり、前記基体が折曲される構成からなるので、老若男女を問わずに容易に前記基体の延出方向の寸法を縮めることが可能となる。そのため、誰でも気軽に本発明にかかる娯楽器具を用いることが可能となる。また、例えば、使用者の掌で本発明にかかる娯楽器具を隠し、使用者が前記基体の先端部を延出させたい時に前記先端部を延出させて他の人に見せるという演出を行うことも可能となる。
【0011】
具体的に、前記基体の先端部が前記基体の予め設定した位置を支点にして上方に折曲される形態が好ましい。
【0012】
この場合、前記先端部が上方から下方に落下しながら延出するので、前記先端部の変位動作を視覚的にとらえやすく、本発明にかかる娯楽器具を人の好奇心を誘う奇術やパーティ用として使うことに好ましい。
【0013】
前記構成において、前記縮小手段は、前記先端部が前記基部への方向へ移動自在とされる構成からなってもよい。
【0014】
この場合、前記縮小手段は、前記先端部が前記基部への方向へ移動自在とされる構成からなるので、老若男女を問わずに容易に前記基体の延出方向の寸法を縮めることが可能となる。そのため、誰でも気軽に本発明にかかる娯楽器具を用いることが可能となる。また、例えば、使用者の掌で本発明にかかる娯楽器具を隠し、使用者が前記基体の先端部を延出させたい時に前記先端部を延出させて他の人に見せるという演出を行うことも可能となる。
【0015】
前記構成において、前記縮小手段は、前記基体の基部に前記先端部を保持する保持部が設けられた構成からなり、前記保持部による前記先端部の保持解除により前記先端部が延出方向へ延出されてもよい。
【0016】
この場合、前記縮小手段は、前記基体の基部に前記先端部を保持する保持部が設けられた構成からなり、前記保持部による前記先端部の保持解除により前記先端部が延出方向へ延出されるので、使用者が前記基体の先端部の保持を解除したい、すなわち前記先端部を延出させたい時に容易に前記保持部による前記先端部の保持解除を行って前記先端部を延出させることが可能となる。
【0017】
前記構成において、前記基部の端面は、凹状に形成されてもよい。
【0018】
この場合、前記基部の端面が凹状に形成されるので、使用者の鼻に前記基体を当てる際に、使用者の鼻が前記基部の端面に嵌まるので、例えば、娯楽器具を奇術用器具やパーティグッズとして用いる場合にとくに好ましく、本発明にかかる娯楽器具を使用者の擬似的な鼻として娯楽に用いるのに好ましい。
【0019】
前記構成において、前記基体には音声出力部が設けられ、前記縮小手段により前記基体の先端部が縮小された状態から延出方向に延出した状態に変位するのに伴って、前記音声出力部から音声が出力されてもよい。
【0020】
この場合、前記基体に音声出力部が設けられ、前記縮小手段により前記基体の先端部が縮小された状態から前記基体の先端部が延出方向に延出した状態に変位するのに伴って、前記音声出力部から音声が出力されるので、本発明にかかる娯楽器具の前記先端部が延出した時の音声、例えば効果音などを前記音声出力部から発して周囲の人を楽しませることが可能となる。
【0021】
前記構成において、前記基体には表示出力部が設けられ、前記縮小手段により前記基体の先端部が縮小された状態から延出方向に延出した状態に変位するのに伴って、前記表示出力部から任意の表示信号が出力されてもよい。
【0022】
この場合、前記基体には表示出力部が設けられ、前記縮小手段により前記基体の先端部が縮小された状態から前記基体の先端部が延出方向に延出した状態に変位するのに伴って、前記表示出力部から任意の表示信号が出力されるので、本発明にかかる娯楽器具の前記先端部が延出した時の表示、例えばLEDなどにより赤色を発光させるなどして発して周囲の人を楽しませることが可能となる。
【発明の効果】
【0023】
本発明にかかる娯楽器具によれば、携帯し易く、かつ、人が容易に楽しませることが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0024】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。なお、以下に示す実施の形態では、擬似鼻として人の擬似鼻に本発明を適用した場合を示す。
【0025】
本娯楽器具1は、図1、2に示すように、基部11から先端部12が延出した形状の擬似鼻に形成された基体13からなる。
【0026】
基体13はゴムや樹脂体やスポンジなどの弾性体からなる。この基体13の先端部12が基体13の胴部14の予め設定した位置を支点にして上方に折曲される。この基体13の構成により基体13の延出方向の寸法が縮められる(本発明でいう縮小手段)。また、基体13は、図1に示す状態が基本姿勢であり、他の形状に成形した場合、この図1に示す状態にもどる付勢力が働く。
【0027】
基体13の基部11の端面15は、平坦に形成されている。そして、基部11側の胴部14の下面には2つ穴部16が形成され、擬似鼻の穴を形成している。
【0028】
次にこの娯楽器具1の使用に関して以下に図面を用いて説明する。
【0029】
まず、使用者は、自らの掌で娯楽器具1を隠す。この時、娯楽器具1は、使用者の握力により、先端部12が折曲された状態で掌に配されている(図2参照)。
【0030】
そして、使用者が周囲の人を楽しませる場合、タイミングを見計らって、娯楽器具1を配した手の握力を弱める。握力を弱めることで、折曲されている先端部12が延出した形状にもどる付勢力に基づいて先端部12が延出方向へ延出される(図1参照)。そして、娯楽器具1により使用者の鼻が伸びたような状態となる。
【0031】
上記したように、本実施の形態にかかる娯楽器具1によれば、基体13に縮小手段が設けられているので、携帯することが容易となる。また、娯楽器具1を奇術用器具として用いる場合、娯楽器具1を容易に隠すことができる。そのため、娯楽器具1を奇術用器具やパーティグッズとして用いる場合にとくに好ましい。その結果、携帯し易く、かつ、好きな時間に娯楽器具1を用いることができるので人を容易に楽しませることができる。
【0032】
また、基体13が弾性体からなり、この基体13が折曲されるので、老若男女を問わずに容易に基体13の延出方向の寸法を縮めることができる。そのため、誰でも気軽に娯楽器具1を用いることができる。また、例えば、使用者の掌で娯楽器具1を隠し、使用者が基体13の先端部12を延出させたい時に先端部12を延出させて他の人に見せるという演出を行うことができる。
【0033】
また、基体13の先端部12が基体13の予め設定した位置、本実施の形態では胴部14を支点にして上方に折曲され、先端部12を延出する際に先端部12が上方から下方に落下しながら延出するので、先端部12の変位動作を視覚的にとらえやすく、娯楽器具1を人の好奇心を誘う奇術やパーティ用として使うことに好ましい。
【0034】
なお、本実施の携帯では、擬似鼻として人の擬似鼻を適用したが、これに限定されるものではなく、例えば、猫や象などの動物の鼻であってもよい。
【0035】
また、擬似鼻の形状は、図1に示す形状に限定されるものではなく、擬似鼻の穴部16を大きく設計してもよく、また、擬似鼻を延出方向と直交する方向に広げた設計の擬似鼻であってもよい。
【0036】
また、本実施の形態では、基体13の胴部14の図1に示す位置を支点として先端部12が上方に折曲されているが、支点は図1に示す位置に限定されるものではなく、予め任意の位置に設定すればよく、例えば、支点が図1に示す位置によりも先端部12側や基部11側の位置であってもよい。
【0037】
また、本実施の形態では、基体13が弾性体からなり、この基体13が折曲されることで縮小手段が構成されているが、これに限定されるものではなく、例えば、図3に示すように、先端部12が基部11への方向へ移動自在とされることで縮小手段が構成されてもよい。また、図3には、保持ボタン17(本発明でいう保持部)が設けられ、保持ボタン17による先端部12の保持解除、すなわち保持ボタン17を押すことにより先端部12が延出方向へ延出されてもよい。この場合、使用者が基体13の先端部12の保持を解除したい、すなわち先端部12を延出させたい時に容易に保持ボタン17による先端部12の保持解除を行って先端部12を延出方向に延出させることができる。なお、図3に示す基体13が弾性体からなっていても構わない。
【0038】
また、本実施の形態では、基部11の端面15が平坦に形成されているが、これに限定されるものではなく、例えば、凹状に形成されてもよい。この場合、使用者の鼻に娯楽器具1を当てる際に、使用者の鼻が基部11の端面15に嵌まるので、例えば、娯楽器具1を奇術用器具やパーティグッズとして用いる場合にとくに好ましく、娯楽器具1を使用者の擬似的な鼻として娯楽に用いるのに好ましい。
【0039】
また、本実施の形態にかかる基体13に音声出力部(図示省略)が設けられ、縮小手段により基体13の先端部12が縮小された状態から延出方向に延出した状態に変位するのに伴って、音声出力部から音声が出力されてもよい。この場合、娯楽器具1の先端部12が延出した時の音声、例えば効果音などを音声出力部から発して周囲の人を楽しませることができる。
【0040】
また、本実施の形態にかかる基体13に表示出力部(図示省略)が設けられ、縮小手段により基体13の先端部12が縮小された状態から延出方向に延出した状態に変位するのに伴って、表示出力部から任意の表示信号が出力されてもよい。この場合、娯楽器具1の先端部12が延出した時の表示、例えばLEDなどにより赤色を発光させるなどして発して周囲の人を楽しませることができる。
【0041】
なお、本発明は、その精神または主要な特徴から逸脱することなく、他のいろいろな形で実施することができる。そのため、上述の実施の形態はあらゆる点で単なる例示にすぎず、限定的に解釈してはならない。本発明の範囲は特許請求の範囲によって示すものであって、明細書本文には、なんら拘束されない。さらに、特許請求の範囲の均等範囲に属する変形や変更は、全て本発明の範囲内のものである。
【産業上の利用可能性】
【0042】
本発明は、特に、鼻を対象とする仮装用玩具や奇術器具などに好適である。
【図面の簡単な説明】
【0043】
【図1】 本実施の形態にかかる、先端部が延出状態の娯楽器具の概略側面図である。
【図2】 本実施の形態にかかる、先端部が折曲状態の娯楽器具の概略側面図である。
【図3】 本実施の他の形態にかかる、縮小手段により基体の延出方向の寸法が縮んだ娯楽器具の概略側面図である。
【符号の説明】
【0044】
1 娯楽器具
11 基部
12 先端部
13 基体
14 胴部
15 基部の端面
16 穴部
17 保持ボタン(保持部)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
基部から先端部が延出した形状の擬似鼻に形成された基体からなる娯楽器具であって、
前記基体には、当該基体の延出方向の寸法を縮める縮小手段が設けられたことを特徴とする娯楽器具。
【請求項2】
前記縮小手段は、前記基体が弾性体からなり、前記基体が折曲される構成からなることを特徴とする請求項1に記載の娯楽器具。
【請求項3】
前記基体は、前記基体の先端部が前記基体の予め設定した位置を支点にして上方に折曲されることを特徴とする請求項2に記載の娯楽器具。
【請求項4】
前記縮小手段は、前記先端部が前記基部への方向へ移動自在とされる構成からなることを特徴とする請求項1または2に記載の娯楽器具。
【請求項5】
前記縮小手段は、前記基体の基部に前記先端部を保持する保持部が設けられた構成からなり、
前記保持部による前記先端部の保持解除により前記先端部が延出方向へ延出されることを特徴とする請求項4に記載の娯楽器具。
【請求項6】
前記基部の端面は、凹状に形成されることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の娯楽器具。
【請求項7】
前記基体には音声出力部が設けられ、
前記縮小手段により前記基体の先端部が縮小された状態から延出方向に延出した状態に変位するのに伴って、前記音声出力部から音声が出力されることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の娯楽器具。
【請求項8】
前記基体には表示出力部が設けられ、
前記縮小手段により前記基体の先端部が縮小された状態から延出方向に延出した状態に変位するのに伴って、前記表示出力部から任意の表示信号が出力されることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の娯楽器具。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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