説明

娯楽機器の遠隔監視又は審判方法及びマルチメディアシステム

この開示は、娯楽機器(例えば、コインで動く(コイン式)娯楽機器)の分野に関する。プレイ用部品及び娯楽機器におけるプレーヤーの成績のベースとなるマルチメディア情報を収集するための関連装置を備えた複数の娯楽機器(即ち、ビデオゲーム、フリッパーゲーム、ピンボール機、懸賞販売ゲーム、アーケードゲーム、電子ダーツ、キディーライド、プールテーブル、ゴルフゲーム、バスケットゲーム、ビリヤード、償還ゲーム、サッカーテーブル、シャッフルボードアレーとボーリングアレー、タッチパネルカウンタートップゲーム等)と、収集したマルチメディア情報を娯楽機器からネットワークに伝送するための装置と、このマルチメディア情報を管理・保存するためのプロセッサベースの機器(例えば、中央制御装置(CPU))とを有するシステム及び方法を開示している。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、コインで動作する(コイン式)娯楽機器の分野に関する。特に、この発明は、プレイ用部品及び娯楽機器におけるプレーヤーの成績のベースとなるマルチメディア情報を収集するための関連手段を備えた複数の娯楽機器(即ち、ビデオゲーム、フリッパーゲーム、ピンボール機、懸賞販売ゲーム、アーケードゲーム、電子ダーツ、キディーライド、プールテーブル、ゴルフゲーム、バスケットゲーム、ビリヤード、償還ゲーム、サッカーテーブル、シャッフルボードアレーとボーリングアレー、タッチパネルカウンタートップゲーム等)と、収集したマルチメディア情報を娯楽機器からネットワークに伝送するための手段と、このマルチメディア情報を管理・保存するためのプロセッサベースの機器(例えば、中央制御装置(CPU))とを有するシステム及び方法に関する。
【背景技術】
【0002】
現在、ゲームとプレーヤーのデータを収集するための手段及びLAN又はWAN(例えば、インターネット)などのネットワークと接続するための手段を備えた多くのコイン式娯楽機器が知られている。
【0003】
例えば、特許文献1は、ダーツゲームの結果を表示するための手段を備えたダーツボードを開示している。このボードは、インスタントカメラを備えており、このカメラによって、ダーツボードに命中するか、所定のスコアに達した時に写真を撮って、ゲームの勝者を直ぐに決めて、勝ったプレーヤーの写真を表示することができる。
【0004】
特許文献2は、複数のダーツゲーム娯楽機器でプレイするためのシステムを開示している。特に、このシステムは、異なる場所に設置された少なくとも二つのゲーム機と、これらのゲーム機間の双方向接続回線と、ダーツを受けるためのセクターに分割された様々なディスクと、このディスク上の衝撃の位置を記録・表示するための装置と、データを処理、評価、伝送するためのコンピュータとを備えた、互いに離れた所に設置されたスロットマシンを有する。
【0005】
特許文献3は、同様のシステムを開示しており、そこでは、多くの送信機と受信機部品が、ディスクの外に固定的に配備されており、これらを接続する回線が格子を成し、これらの格子には座標が割り当てられており、ディスクに当たったダーツが、座標を与えるものである。ダーツが衝撃を加えた座標の値が、モデムとデータ通信回線を経由して、別の機器に伝送される。このシステムは、このデータを処理、評価、伝送するための、この回線によって接続されたコンピュータとその結果を表示するためのスクリーンとを備えている。
【0006】
特許文献4は、モデムを経由して又はポータブル無線データ保存装置を用いて、複数のダーツ機の中の一つ以上にデータを伝送する集中型リーグ機器を含むリーグ及びトーナメントシステムを開示している。電子ダーツ機からの情報は、モデムを経由して、ファックス伝送により、或いはポータブル無線データ保存装置を用いて伝送することができる。こらのダーツ機は、プレーヤーのハンディキャップの自動実行、プレイの自動制御、ダーツ機を使用しているチーム及びプレーヤーの記録を含む様々な目的のために、リーグ及びトーナメントに関するデータベースから情報を受信して、使用するように構成されている。この機器は、データベースからの情報を用いた文脈依存メニューを表示するモニターを有する。
【0007】
従って、これらの技術では、プレーヤーが、電気通信回線によって互いに及びコンピュータに接続された異なる場所で、ゲームをプレイする、或いはリーグに参加できる可能性が有る。特に、インターネット又はその他のコンピュータネットワークを通信に使用することができ、ゲームのデータ及び結果を、コンピュータに記録するとともに、機器に伝送することができる。
【0008】
更に、ビデオゲームとして知られる娯楽機器のサブセットでは、典型的には、ルールを課し、強制するのは、そのシステムである。例えば、ビデオゲームシステムは、典型的には閉じており、不正行為の可能性は低く、それは、ゲーム全体が、その機器において閉じた制御ループ内でプレイされため、そのシステムソフトウェアが、不正行為を防止するからである。
【0009】
それに対して、ダーツ、スヌーカー、ゴルフ、バスケットボール機などのゲーム又はスポーツ機器を構成する娯楽機器では、アクションの一部が、機器と独立して実行される。このような状況では、システムは、システム制御能力外におけるプレーヤーによるゲームのルール及び規約の侵害行為の可能性又は不正行為の可能性のすべてを検出することはできない。このタイプ及びその他のタイプの娯楽機器に関して、現在のシステム及び方法は、プレイの正当性、或いはプレイ及びプレイヤーがルールを遵守しているか否かを制御・識別するための最適なシステム及び方法を提供していない。このことは、地球の異なる場所でグローバルな競技を行いたい場合に、現実的な欠点となる。その他の欠点も存在する。
【特許文献1】欧州特許公開明細書第697,579号
【特許文献2】ドイツ特許公開明細書第4314145−A号
【特許文献3】欧州特許公開明細書第752,089号
【特許文献4】米国特許公開明細書第5,593,349号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
この発明の課題は、ほぼ同じ場所又は互いに離れた場所のどちらかに位置する娯楽機器に対する管理システム及び方法を提供することである。このシステム及び方法は、スポーツ用機器(例えば、ダーツなど)であれ、そうでないにせよ、どのようなタイプの娯楽機器にも適用可能なものとする。
【0011】
この発明の別の課題は、娯楽機器でプレイするゲームの審判を管理するための方法を提供することであり、その際人間又は非人間のレフリーが、遠隔のサイトで決定を下すことができる。監視又は審判は、少なくとも部分的に、インターネットなどのネットワークを介して通信可能な娯楽機器から収集されたマルチメディア情報にもとづき、リアルタイムで又は時間遅延が有る形で実行することができる。従って、このシステム及び方法は、ゲームのプレイを監視及び審判して、不正行為を低減し、ゲーム及びプレーヤー間における公正な競技を促進することを可能とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0012】
これらの課題及びその他の課題は、マルチメディア情報及びデータ収集手段を更に有する娯楽機器で構成されるシステム及び方法を提供することによって達成することができる。例えば、マルチメディア情報収集手段は、撮像装置(例えば、デジタル又はアナログカメラ又はビデオレコーダー)、音声録音装置(例えば、デジタル又はアナログサウンドレコーダー)及びプレーヤー及びプレイの映像と音をゲーム中に展開するままに収集するその他の機器を有する。その他のデータ収集装置は、スコアボード、(例えば、ダーツ、シューティング又はゴルフゲーム用の)衝撃センサー、距離測定機器、又はプレイするゲーム又はスポーツの特別な要求により決まる、その他の相応のセンサーなどである。
【0013】
この発明によるシステム及び方法は、更に一つ以上の監視又は審判センターを備える。この監視又は審判センターは、娯楽機器からのマルチメディア情報とその他のデータを受信することができる。これらのマルチメディア情報とその他のデータは、ネットワーク(例えば、LAN、WAN、インターネット、無線ネットワーク、セルラーネットワークなど)を介して、審判センターの相応の受信装置(例えば、モニター、コンピューター、スピーカー等)に伝送することができる。この審判センターは、遠隔地を含む、ネットワークを介してアクセス可能な如何なる所にも配置することができる。監視又は審判は、ほぼ即時に(例えば、リアルタイムに)又は遅れた(例えば、時間遅延が有る)形のどちらかで行うことができる。
【0014】
また、この発明によるシステム及び方法は、コンピュータ支援による審判手段を有する。プレイ領域(例えば、プレーヤーが立つ場所等)の線、境界、又はその他の限界を照射するために、例えば、可視光の光源(例えば、レーザー又はその他の可視光ビーム)を使用することができる。ゲームのプレイ又はプレーヤーの行為が、特定のゲームのルールに合致するか否かの評価を支援するために、その他のコンピュータ支援によるセンサー(例えば、スピード監視装置)、境界線外センサー(例えば、圧力変換器等)、及びマルチメディア情報収集装置を、コンピュータ又はその他のプロセッサベースの装置(例えば、ラップトップ、携帯情報端末(PDA)、特定の目的の監視端末等)の入力とすることができる。
【0015】
これらの監視又は審判センターは、ゲームの主催者用の「コールセンター」とすることができ、好都合には、ネットワーク上に置かれたデータから、娯楽機器におけるゲームの展開状態を監視するためのモニターを有する。更に、娯楽機器からの情報は、監視又は審判センターで保存、さもなければ保管することができる。
【0016】
また、この審判センター及び娯楽機器は、マルチメディア通信システムを有する。例えば、マイクロホン、スピーカー、ビデオモニター及びカメラを、娯楽機器及び審判センターに組み込むことができる。この通信システムを用いて、レフリーは、ゲーム環境全体及び各ゲーム中に起こるすべての出来事を観察することができる。この審判決定は、プレイの如何なる時点でも、プレーヤーと審判センターの間で対話形式により知らせ、アピールすることができる。
【0017】
一定の実施形態では、審判センターは、各機器に組み込んだ光学式観察システムとローカルエリアネットワーク(LAN)又はワイドエリアネットワーク(WAN)通信システムを有する。更に、各機器内の観察システムは、フィルター、反射部品及び電子機器を備えた一つ又は複数のビデオカメラを有し、このカメラは、照明を変化、交替する形で、異なるソースから即時に映像を収集するものである。
【0018】
一定の実施形態では、審判センター又は娯楽機器は、各ケースに適用されるプレイのルール又は規約に違反するプレイ状態を自動的に検出する付加電子部品を組み込むことができる。例えば、付加電子機器は、娯楽機器がダーツ、スヌーカー、ゴルフ機器等であるか否かに依存して変わり、従って審判の仕事を助けるものである。例えば、これらの部品は、現在のテニスコートにおいて、サーブが規定の範囲内に入ったか否かを示すために使用されているボール検出器の機能と同様の機能を実行するものである。
【0019】
この発明による遠隔審判システム及び方法は、プレーヤーがプレイのルールを遵守しているか否か、或いは逆にプレーヤーが違反を犯しているか否かを、レフリーが、如何なる時にも決定することができるように、ゲームの完全な展開を記録する一連の映像を選択的に保存することを可能とるコンピュータシステムによって支援することができる。
【0020】
これらの情報は、ローカルなコンピュータネットワークにより、或いはインターネットにより、ケーブル、有線、衛星、無線システムを介して伝送することができる。如何なる場合においても、専用のコンピュータプログラムにより、機器からのマルチメディアデータを解析、管理、並びに相応の所にマルチメディアデータを伝送することが可能である。レフリーの決定は、マルチメディアデータ内に含まれる。
【0021】
この通信システムにより、プレーヤーとレフリー間で対話式のマルチメディア会議を行うことが可能である。例えば、プレーヤーがレフリーの決定に異議を唱えたい場合に、会議を行うことができる。
【0022】
当業者によって理解される通り、この発明のシステムによって、グローバルな規模で個人又はチームによる競技をプレイすることが可能であり、その際システム内にゲーム環境が含まれているので、プレイのすべての出来事を効率的に管理した形でゲームがプレイされる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0023】
添付の図面を参照して、制限を加えるものではない実施例にもとづき、この発明を更に詳しく説明する。
【0024】
図面を通して、同一の符号は、同様の又は同じ構成要素又は部品を示すものとする。
【0025】
ここで述べたすべてのことは、必要な変更を加えて、その他のタイプの娯楽機器にも適用可能であるが、以下においては、電子式娯楽機器及びダーツに適用可能な特別な実施形態について述べる。
【0026】
この実施例では、この発明による娯楽機器に関する遠隔監視又は審判システムは、(例えば、ダーツボード上の衝撃と衝撃の位置を検出することによって)機器におけるプレイの全シーケンスとプレーヤーの結果に関するデータを収集するための手段及び機器で収集したデータをネットワークに伝送するための手段と共にプレイ用部品を備えた、複数の娯楽機器、特にダーツ機器1をベースとしている。
【0027】
ダーツ機器1は、構造物又は筐体3と、ダーツボード4と、キーボード30及びマイクロホン31を用いてデータを入力するためのインタフェースパネル5と、コイン投入口又はその他の同様の支払い部品用のパネル6とを有する。また、ダーツ機器1は、デジタルビデオカメラ7と、モニター8と、可視光照射器9とを有する。
【0028】
モニター8は、周知のタイプ、特にTFTタイプとすることができ、そのスクリーンは、好ましくは、機器1の前面のメインパネルに対して突出し、その垂直なパネルに対して一定の傾きを持つ形で、そのユニットの上側の部分に配置され、このことは、プレーヤー13が、伝送されて来た映像をより良好に見ることができることを意味する。
【0029】
デジタルビデオカメラ7は、フィルター、反射部品、電子機器を備えており、照明を変化、交替して、異なるソースからの映像を同時に収集することができるものである。カメラ7は、ゲームの状況に相応しい、如何なる好適な視野をも撮ることができる。例えば、破線33は、一つの可能な視野を示している。
【0030】
照射器9から照射された可視光は、好ましくはレーザー光であり、フロア11上に投影線12を引く照明ビーム10を表し、ダーツ14を投げるプレーヤー13の位置に関する所定の最低距離に印を付けるものである。
【0031】
このシステムの各機器1は、ゲームのマルチメディアデータが保存されているプロセッサベースの装置、例えば、CPU15と通信ネットワーク17,17’に対する出力回線16とを有する。ネットワークは、WAN、例えば、インターネット17(図5)、LAN17’(図4)或いはその他のネットワーク(例えば、(図示していない)無線、セルラー、衛星など)で構成される。
【0032】
デジタルビデオカメラ7は、引かれた線12の動画像を収集し、CPU15内の映像認識システムは、プレーヤー13が、この線12を越えたか否かを検出する。
【0033】
LAN17’の場合、この機器は、汎用アプリケーションサーバー18を介して、このネットワークに接続される。WAN17の場合、インターネットサービスプロバイダー(ISP)28を通じて接続を確立することができ、これらの機器は、ローカルネットワークのハブ20とプロキシーPC21を介して、或いはADSLルーター22又はモデム23を介して接続される。
【0034】
図5では、ネットワーク17がインターネットであり、遠隔の異なる場所又はゲームルーム24,25,26,27が、異なる装置を介してネットワークと接続可能であることが分かる。
【0035】
このシステムは、一連の機器1のネットワーク内に配置されたデータに関して、同じくISP28を通してネットワークと接続することが可能である、瞬時の又は遅延の伴う審判のための少なくとも一つの監視又は審判センター2を有する。このシステムは、同じくネットワーク17と接続された、少なくとも一つのアプリケーションサーバーと共に動作する。
【0036】
各ダーツ機器1及び監視又は審判センター2は、通信部品又はカメラインタフェース7と、モニター8と、キーボード30と、マイクロホン31とを備えている。また、これらの監視又は審判センター2は、同様の通信部品を備えている。
【0037】
そのため、これらの監視又は審判センター2は、ネットワーク17,17’内に配置されたマルチメディアデータから、これらの機器1におけるゲームの展開状態を監視することができる。
【0038】
この発明の一定の実施形態にもとづく審判方法は、以下の通りである。ネットワーク17,17’上の一連の機器の中の各機器1において、プレイ中に、プレーヤー13がプレイの一定の条件を遵守しているか否かに関して、プレイの展開全体に渡って、その機器1の収集手段がプレイの展開を収集するとともに、ビデオカメラ7がプレイ領域及びプレーヤー13の映像を記録する。
【0039】
それらの結果と映像データは、直ちに機器のコンピューターシステム15内に伝送又は保存され、それらの結果と映像データは、監視又は審判センター2によって呼び出された場合、ネットワーク17,17’から取り出されて、センター2内に居るレフリー32によって保存、観察される。
【0040】
レフリー32は、選択したゲームが、プレイのルールに違反することなくプレイされたか否かを決定して、そのプレイ部分の結果と勝利したプレーヤーのデータを通信チャネルを介して、ネットワーク17,17’と審判した競技にもとづき対応する機器1に伝送する。この例では、ダーツ競技、勝利したプレーヤー、勝利したプレーヤーのデータは、機器1上に表示される。
【0041】
勝利したゲームの結果に関して決定を下すために、レフリー32は、監視又は審判センター2に伝送された映像データにもとづき認定を行う。
【0042】
任意選択として、プレーヤーは、レフリー32とリアルタイムに接触するために、或いは異議のメッセージを発出するために、キーボード30とマイクロホン31を用いて、機器1から監視又は審判センター2に向けて、レフリーの決定に異議を表すマルチメディア信号をレフリーに送ることができる。このマルチメディア信号にもとづき、レフリー32は、即座に又は時間遅延が有る形で、この異議に関する最終的な裁定を下して、それをネットワークに向けて送る。
【0043】
この発明では、プレイの結果及び勝利した部分の審判は、直ちに又は時間遅延が有る形で行われる。このようにして、異なる場所のプレーヤーは、望む時にゲームに参加することができ、レフリーは、その結果を認定することができる。例えば、ヨーロッパのプレーヤーが午前10時に、米国のプレーヤーが8時間後にゲームに参加し、そしてレフリーが米国時間で午前10時に結果を与えることができる。
【0044】
レフリーは人間の操作者32であると看做されるが、この発明は、レフリーが自動又はコンピュータ支援による制御である可能性も対象としている。
【0045】
前述したことは、この発明の原理を示しただけである。そのため、当業者は、ここで明確には図示又は記載されていないが、同様にこの発明の原理を組み込んだ、この発明の精神と範囲内に有る様々な構成が設計可能であることを理解するであろう。この意味において、ゲームの特性に依存して、データ収集手段は、様々な形式を採る。例えば、ビリヤード又はスヌーカーゲームの場合には、ビデオカメラ7がゲームテーブル全体に焦点を当てるとともに、センサーがボールが入った穴とキャロムの数を決定することができる。
【図面の簡単な説明】
【0046】
【図1】この発明によるダーツ機器とプレイ領域の側面図
【図2】図1の機器とプレイ領域の平面図
【図3】図1の機器の前面図
【図4】ローカルネットワーク内における遠隔審判システムのブロック図の例
【図5】インターネットなどのネットワークを介した遠隔審判システムのブロック図 の例

【特許請求の範囲】
【請求項1】
プレイ用部品と、娯楽機器を使用するプレーヤーのプレイ行為に関するマルチメディア情報と成績データを収集するための手段とを有する娯楽機器と、
娯楽機器からネットワークに向けて、収集したマルチメディア情報とデータを伝送するための手段と
ほぼ即時に又は時間遅延が有る形のどちらかにより、この娯楽機器を使用するプレーヤーのプレイ行為又は成績の審判を可能とする、ネットワーク内に配置された、これらのマルチメディア情報とデータを集計するための少なくとも一つの審判センターと、
を有する、娯楽機器のための遠隔監視又は審判システム。
【請求項2】
当該のマルチメディア情報を収集するための手段が、ゲーム又はプレーヤーの成績の動画を収集するための少なくとも一つの撮像装置と、音声通信用のマイクロホンとスピーカーとを更に有し、
当該のマルチメディア情報とデータを伝送するための手段が、収集したマルチメディア情報とデータを管理、保存、伝送するためのプロセッサを更に有する請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
当該の娯楽機器が、コンピュータ支援による審判装置を更に有する請求項1に記載のシステム。
【請求項4】
当該のコンピュータ支援による審判装置が、特定のプレーヤー又はゲームの境界の範囲を規定するための可視光の光源を更に有し、
当該の少なくとも一つの撮像装置が、この特定のプレーヤー又はゲームの境界の映像を収集し、映像認識システムが、この特定のプレーヤー又はゲームの境界に関する条件が満足されているか否かを検出する請求項3に記載のシステム。
【請求項5】
当該の少なくとも一つの審判センターが、娯楽機器で行われているゲームの展開状態を監視するためのモニターを有する請求項1に記載のシステム。
【請求項6】
当該の娯楽機器が、娯楽機器とネットワークの両方又は一方からの当該のマルチメディア情報とデータ並びに追加情報を表示するためのモニターを更に有し、この追加情報が、直接的な又は事前に記録された映像、テキスト又はコンピュータが生成したオブジェクトで構成される請求項1に記載のシステム。
【請求項7】
当該の可視光の光源が、レーザーである請求項4に記載のシステム。
【請求項8】
当該のモニターが、平坦なスクリーンを有する請求項5に記載のシステム。
【請求項9】
当該のモニターのスクリーンが、娯楽機器の上側の部分に、娯楽機器の前面のメインパネルに対して突出し、この垂直なパネルに対して一定の傾きを持つ形で配置されている請求項6に記載のシステム。
【請求項10】
プレイ部品と、娯楽機器におけるプレーヤーの成績データを収集するための手段と、映像収集手段とを有する、ネットワークを介して通信する複数の娯楽機器と、
娯楽機器から通信ネットワークに向けて、収集したデータを伝送するための手段と、
ネットワークを介して伝送されて来たデータを評価し、ほぼ瞬時に又は時間遅延が有る形でプレイの審判を可能とする一つ以上の審判センターとを有するシステムにおいて使用する、娯楽機器の遠隔監視又は審判方法であって、この方法が、
プレーヤーがゲームのプレイ中に一定のプレイ条件を遵守しているか否かと、プレイの一部の結果と、プレイ領域及びプレーヤーの映像とを収集することと、
レフリーによる評価のために、これらの結果と映像を一つ以上の審判センターに伝送することと、
当該のプレイ部分がプレイのルールに違反することなく実行されたか否かに関して、レフリーによる決定を可能とすることと、
この決定を、ネットワークを介して、審判した競技にもとづき対応する娯楽機器に伝送することとで構成される方法。
【請求項11】
プレーヤーの成績が、リアルタイムで審判される請求項10に記載の方法。
【請求項12】
異なる場所に居る二人のプレーヤー間の競技において、当該のレフリーによる決定が、リアルタイムで行われる請求項10に記載の方法。
【請求項13】
当該のレフリーによる決定が、時間遅延が有る形で行われる請求項10に記載の方法。
【請求項14】
当該のレフリーによる決定が、一つ以上の審判センターに伝送された、当該の結果と映像にもとづくものである請求項10に記載の方法。
【請求項15】
プレーヤーが、そのプレーヤー自身のプレイ又は別のプレーヤーのプレイのどちらかにおけるプレイの一定の部分に対して異議を表す信号を、一つ以上の審判センターに伝送することができ、プレーヤーが、映像と音声による手段を用いて通信することが可能であり、レフリーが、この一定のプレイ部分に対する異議に関して最終的な裁定を下す請求項10に記載の方法。
【請求項16】
当該の最終的な裁定の最新情報が、対応する娯楽機器に伝送、表示される請求項15に記載の方法。
【請求項17】
レフリーが、電子機器によって支援された人間の操作者である請求項10に記載の方法。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate


【公表番号】特表2007−526780(P2007−526780A)
【公表日】平成19年9月20日(2007.9.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−518086(P2006−518086)
【出願日】平成16年7月1日(2004.7.1)
【国際出願番号】PCT/EP2004/007170
【国際公開番号】WO2005/006266
【国際公開日】平成17年1月20日(2005.1.20)
【出願人】(506002546)ガエルコ・ソシエダッド・アノニマ (1)
【Fターム(参考)】