婦人用ボディスーツ
【課題】 従来の婦人用ボディスーツにおいては、乳房には筋組織が不在であるため、全身運動とりわけ抗重力方向への運動に追随する乳房組織の移動開始時間の遅滞が存在する。その結果、全身運動の動作の品質がが低劣化されるのみならず、長期的にも上体を始めとする婦女子の全身の筋群の発育効率に悪影響が生じている。
【解決手段】 そこで、人体における、体位姿勢により異なる特定の二点間の距離の伸長現象を利用し、脊椎の後傾、後屈動作の際の乳房帯(ブラジャー)の背部への引き込み機構を設けることにより、、全身運動、とりわけ抗重力方向への運動である上方への移動の際に、乳房の追随的移動開始時間の遅延を著しく縮減し、婦人の運動能力並びに体位の向上を補助するボディスーツを提供する。
また、この発明における乳房帯の背部への引き込み機構を最大限に効率しまた機能応答時間の短縮を実現する、ボディスーツに取り付けて使用する二つの発明装置である、「懸架帯引込帯の上方への引き込み制限装置」ならびに「懸架帯修正器」を提供する。
【解決手段】 そこで、人体における、体位姿勢により異なる特定の二点間の距離の伸長現象を利用し、脊椎の後傾、後屈動作の際の乳房帯(ブラジャー)の背部への引き込み機構を設けることにより、、全身運動、とりわけ抗重力方向への運動である上方への移動の際に、乳房の追随的移動開始時間の遅延を著しく縮減し、婦人の運動能力並びに体位の向上を補助するボディスーツを提供する。
また、この発明における乳房帯の背部への引き込み機構を最大限に効率しまた機能応答時間の短縮を実現する、ボディスーツに取り付けて使用する二つの発明装置である、「懸架帯引込帯の上方への引き込み制限装置」ならびに「懸架帯修正器」を提供する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、運動の際に婦人の運動機能補助付ボディスーツとしてインナーまたはアウターに着装される。
【背景技術】
【0002】
従来の婦人用ボディスーツにおいては、乳房には筋組織が不在であるため、全身運動とりわけ抗重力方向への運動に追随する乳房組織の移動開始時間の遅滞が存在した(図13の上左、上中、上右図)。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
その結果、下方への静的慣性力により遅滞した乳房の移動は更に全身運動の減速および停止時においても動的慣性力により全身運動の効率を低減せしめている。この時差を含む両者の動作の相殺のための追加動作に胸肩背部の筋運動が、断続的、分散的、長時間的に拘泥させられることになり、その場での動作の品質が低劣化されるのみならず、長期的にも上体を始めとする全身の筋群の発育効率に悪影響が生じている。
【0004】
そこで、この発明は、全身運動、とりわけ抗重力方向への運動である上方への移動の際に、乳房の追随的移動開始時間の遅延を著しく縮減し、婦人の運動能力並びに体位の向上を補助するボディスーツを提供することを課題とする。
【0005】
以上の課題を解決するために、第一発明は、脊椎の後屈動作の際の乳房帯(ブラジャー)の懸架帯(吊り下げ紐)の背部への引き込み機構を設けることにより、乳房の移動開始時間の遅滞を著しく縮減し、婦人の運動能力並びに体位の向上を補助する、ボディスーツである(図13の下左、下中、下右図)。
【0006】
第二発明は、引き込み機構の上方への行程を制限することにより第一発明の機構の過稼動を防止し、第一発明の機構の機能の最大効率化ならびに移動開始位の恒常的な確保により機能応答性の向上を可能にした、懸架帯引込帯の上方への引き込み制限装置である。
【0007】
第三発明は、使用者により異なる乳房の大きさならびに形状に対応するために、適正な動作開始位の恒常的確保と動作行程の適正化ならびに機能応答性の向上を実現する、懸架帯修正器である。
【発明の効果】
【0008】
第一発明により、脊椎の後傾および背屈動作の際に、乳房帯(ブラジャー部)の懸架帯(吊り下げ紐)の背部への引き込み機構により、乳房が体幹上方へ引き付けられ、乳房の全身運動への追随的移動開始時間の遅延が著しく縮減され、婦人の運動能力並びに体位の向上がボディスーツにより提供される。
【0009】
第二発明により、第一発明が機能するするための動作開始位が恒常的に確保され、更に乳房の全身運動への追随移動開始時間の遅延が著しく縮減され、婦人の運動能力並びに体位の向上がボディスーツにより提供される。
【0010】
第三発明により、乳房に対する体幹上方への引き付け機能が働いていない間に乳房が横下方に過剰行程を持たないように、第三発明を使用しない場合に比して、常に乳房が体幹方向に引き付けられて適正な動作開始位の確保が実現される。これにより第一発明の初動時の機能応答性も実現される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
この発明の一実施形態を、図1、図3に示す。
【0012】
全ての図(図1〜図14)は発明の理解を容易にするために図示することを目的としており、縫製や細部の加工については示しておらず、これら細部の設計は製品毎に自由である。
【0013】
全体であるボディスーツは、「基礎装着帯」、「乳房帯」、「懸架帯引込帯」の三つの装置からなる(図2、図4)。
【0014】
基礎装着帯は、体幹への装着用のコルセット装置である(図2、図4)。
【0015】
基礎装着帯は、布またはその他の素材により実用的な柔軟性を維持しているように作られる。股間は、縫い合わせまたはボタン止めまたはその他の方式により、使用時にはパンツ様である。仮肋補助帯(後述)に比して相対的に柔らかく作られる。
【0016】
基礎装着帯には、前部に装着用の開閉機構およびサイズ調整機構がある。図においては切れ込みが存在するだけであるがこれは図を簡潔にするためで、実際の設計に際してはジッパー機構や紐編み上げ機構等が組み込まれることになる。
【0017】
基礎装着帯には、上縁部に乳房帯の部品である仮肋補助帯が内蔵または半内臓または外接され、これにより乳房帯と接合している。
【0018】
基礎装着帯、または個別の製品設計においては仮肋補助帯には、装着時に第十二胸椎(一番腰椎寄りの胸椎)位に接する部位または部位表面に、懸架帯引込帯の上方への引き込み制限装置(後述)が付いている。
【0019】
懸架帯引込帯の上方への引き込み制限装置は、懸架帯引込帯の通る通し穴様の装置である。力学的に要求される取り付け位置は、通し穴部分が、装着時に脊椎を前傾、前屈させて腰椎の後湾曲が解消される姿勢において、第十二胸椎位かそれより上方で、懸架帯と懸架帯引込帯の接合位置より下方になければならない。力学的に表される通し穴部分が前述の姿勢における第十二胸椎(一番腰椎寄りの胸椎)位に接する部位または部位の表面に取り付けられていれば良く、引き込み制限装置全体の基礎装着帯への取り付けの際の接合部は、力学的に要求される通し穴の取り付け部位の上下方または周辺方であっても構わない(図10)。
【0020】
懸架帯引込帯の上方への引き込み制限装置は、懸架帯引込帯の通る通し穴様の装置で、上方開口部が下方開口部より狭くなっていて懸架帯引込帯の幅広部分がそこから上方に通らない等の方式により、懸架帯引込帯の上方への行程を制限する機能を持つ。これにより懸架帯引込帯による乳房帯の背方への引き込み機能の最大効率化と適正な乳房の動作開始位が確保される(図10)。
【0021】
基礎装着帯には、装着時に仙骨位に接する部位または部位表面に、懸架帯引込帯が、その下端において、下方に伸びるように縫合または接着またはその他の方式により接合している(図10)。
【0022】
基礎装着帯への、懸架帯引込帯の取り付けに際して力学的に要求される取り付け位置は、装着時に直立位を採った姿勢、即ち脊椎の中間位姿勢において、仙骨位になければならない。仙骨の一番横幅が広くなっている椎位が理想である。これより上方でも下方でも使用時の安全性に問題が生じる。力学的に表される取り付け部分が前述の姿勢における仙骨位に接する部位または部位の表面に取り付けられていれば良く、懸架帯引込帯全体の基礎装着帯への取り付けの際の接合部は、力学的に要求される取り付け部位の上下方または周辺方であっても構わない(図10)。
【0023】
乳房帯は、乳房を懸架するブラジャー様の装置である。下から、「仮肋補助帯」、「抱房帯」、「懸架帯」からなる(図5、図7)。
【0024】
仮肋補助帯は、立位時に乳房直下の高度にある仮肋部を軽く体幹上方へ締め付けるように装着することにより、抱房帯の素材の柔軟化と動作の適正化を実現するコルセット装置である(図9、図10、図11)。
【0025】
仮肋補助帯は、帯状の布または樹脂のような柔軟性を持った素材が、上から見ると前部の開いたC字状の形状に整形されている。布のように剛性や靭性が充分でない素材の場合は、前面開口部下部に編み紐等による結合装置が置かれて体幹上方への締め付けを実現する。基礎装着帯に比して相対的に硬く作られる。
【0026】
抱房帯は、乳房を包みこんで乳房の姿勢や動作を適正化する装置である(図9、図10、図11)。
【0027】
抱房帯は、平面裁断または立体裁断、または平面縫製または立体縫製、またはその他の平面または立体成型の三角巾状帯からなる。補強材が付いていても良い。三角巾状帯は、左右各々その底辺を仮肋補助帯の開口部両側の上縁部に前部から側部に回りこむように取り付けられており、三角巾状帯同士は接合されていない。懸架帯と一体に単一部品で形成されていても良い。
【0028】
懸架帯は、抱房帯を懸架し、乳房の姿勢や動作を適正化する装置である(図9、図10、図11)。
【0029】
懸架帯は、頸に掛けて使用する。素材は全長方向に伸縮性を持たないものを使用する。形状は帯状または紐状または糸状またはパイプ状で、両端は抱房帯の頂点またはその周辺部位に縫合または接着またはその他の方法により接合されている。抱房帯と一体に単一部品で形成されていても良い。
【0030】
懸架帯は、装着時に頸部後ろ側にくる懸架帯全長の中点に当たる部位に、懸架帯引込帯が接合されている。懸架帯と懸架引込帯の接合部は、取り外し機構や調整機構を持っていても良いが、少なくとも使用時には、固定されて接合位置がずれない接合方式を用いなければならない。懸架帯と懸架帯引込帯は一体に単一部品で形成されていても良い。
【0031】
「懸架帯引込帯」は、脊椎の後屈運動の際の、頸椎および胸椎、および腰椎および仙椎の、身体正中前正面表面において生じる椎面間全長の伸長を利用して、跳躍等の抗重力方向への運動を行う際に乳房帯を能動的に背方に引き込むことにより乳房を体幹上方に引き込んで、乳房の追随的移動動作開始の全身運動の動作開始への遅滞ならびに遅延を縮減する装置である(図5、図6、図12、図13)。
【0032】
懸架帯引込帯は、懸架帯と基礎装着帯を結んで使用する。素材は全長方向に伸縮性を持たないものを使用する。形状は帯状または紐状または糸状またはパイプ状で、上端は頸部の肩への付け根後ろの懸架帯の全長方向の中点に、縫合または接着またはその他の方式により接合されている。そこから後背を下垂して、懸架帯引込帯の上方への引き込み制限装置を下方へ通った下方で左右に二分し、側腹を回り込んで身体正面に出て、褌様に一本に合わさり股間を通って後腰へ向かい、下端は基礎装着帯の装着時に直立位において仙骨位に接する部位または部位表面に、縫合または接着またはその他の方式により接合されている。
【0033】
懸架帯引込帯は、上端は懸架帯の全長方向の中点に、下端は基礎装着帯の装着時に直立位において仙骨位に接する部位または部位表面に、縫合または接着またはその他の方式により接合されるが、接合部の表現は力学的に要求される点の概念で表されている。懸架帯引込帯全体の懸架帯ならびに基礎装着帯への取り付けの際の接合部は力学的に要求される取り付け位置の上下方または周辺方であっても構わない(図10)。
【0034】
懸架帯引込帯は、後背の、懸架帯引込帯の上方への引き込み制限装置の通し穴を通った下方で、左右に二分する部位から上を「胸椎間懸架帯引込帯」、当該部位から下を「腰椎間懸架帯引込帯」と言う。
【0035】
胸椎間懸架帯引込帯ならびに腰椎間懸架帯引込帯は、各々任意の箇所において全長の調整機構を持って良いが、使用中には全長が変化しないようにしなければならない。
【0036】
胸椎間懸架帯引込帯は、上部(懸架帯方面)において二本以上に分かれていても良いが、分かれている部分の各々の長さは使用中には変化しないようにしなければならない。
【0037】
腰椎間懸架帯引込帯は、上部(懸架帯引込帯の上方への引き込み制限装置方面)において二本に分かれている部分の各々の長さは使用中には変化しないようにしなければならない。
【0038】
腰椎間懸架帯引込帯は、下端において褌様に一本に合わさるとしてあるが、二本に分かれている部分も含めて一体の単一部品で形成されていても良いし、二本の腰椎間懸架引込帯の下方にもう一本腰椎間懸架引込帯が継ぎ足されていても良いし、左右二本の腰椎間懸架帯引込帯が布様の連結材で一本様になっていても良いし、またはその他の方式で形成されていても良い。
【0039】
「懸架帯修正器」は、使用者により異なる乳房の大きさならびに形状に対応するために、胸前において懸架帯の左右への乖離を抑制することにより、乳房帯の背部への引き込み機構の動作行程の適正化ならびに、適正な動作開始位の恒常的確保および機能応答性の向上を実現する(図14)。
【0040】
懸架帯修正器は胸板前上方において左右の懸架体の間に張梁状に渡され、胸前において懸架帯の左右への乖離を抑制する装置である。形状は帯状、紐状、パイプ状、環状、その他の形状をもっている。使用中に懸架帯との接合部がずれない方式のものが望ましい。
【0041】
懸架帯修正器により、乳房に対する体幹上方への引き付け機能が働いていない間に乳房が横下方へ過剰行程を持たないように、常に乳房が体幹正面方向に引き付けられて適正な動作開始位の確保が実現される。乳房帯の背部への引き込み機構の初動時の機能応答性も実現される。
【0042】
「装着方法」
装着方法は、以下の通りである。
まず、ボディスーツに体を通す。
第二に、基礎装着帯を調整して身体に合わせる。
第三に、軽く膝を曲げて上体を脱力して丸め、腰椎間懸架帯引込帯の必要最小長を獲得するように調整する。再び直立姿勢を採った際に引っ張られ感を少し感じる程度の長さに調整する。
第四に、直立位のままで胸椎を後ろへ反らし、胸椎間懸架帯引込帯の必要最小長を獲得するように調整する。再び直立姿勢を採った際に少し両肩が前方へすぼまる感じがする程度の長さに調整する。
【0043】
「実施形態の効果1」
ヒトの脊椎の直立時の矢状面における形状は、頸椎がほぼ真っ直ぐである他は、胸椎が前方、腰椎が後方に湾曲したS字形状になっている(図12左 運動中の動作開始位としてやや前傾姿勢になっている)。
抗重力方向への動作の際、脊椎は前傾姿勢から背部方向に吊り起こされて後屈することになる。この際胸椎は、前方に湾曲していたものが直立方向へ後傾する間は、椎柱が真っ直ぐになり直全長が増すわけであるから胸部前面下端と頸の付け根の後ろ側(胸椎の頂部)の間の直線距離は長くなることになる。更に胸椎が後屈する間には腰椎も後屈するので、正中の腹前部における表面の長さもまた増すことになる。
これらの正中前表面の伸長現象を累算的に利用して、乳房帯を後背方向へ引き込んでこれを通じて乳房を体幹上方へ引き込み、乳房の移動の全身動作からの遅延・遅滞を縮減できるのである(図12右)。
【0044】
「実施形態の効果2」
装着方法からも、発明の効果を説明できる。平行四辺形の短い方の対角線の長さは、各辺の長さの等しい正長方形の対角線の長さよりも常に短い。従って通常の運動動作の大抵の場合の姿勢において、装着時に発生した張力が0(ゼロ)にならない。実施形態の効果1により姿勢を伸ばす際には常に累算的に背方への張力が発生する現象を、ほぼ絶え間なく保持し続けることが可能になり、実用に耐える機能応答性が実現される。
【0045】
「実施形態の効果3」
腰椎間懸架引込帯により骨盤の下端が前方に引き出される様に力が働くため、股関節が、何も装着していない状態より前屈している位置、傍目には大腿部が若干前方に振り出されている位置において中間位にあるように体感される。これは装着状態で、何も装着していない状態ににおける直立時の股関節の中間位において直立すると、足部の回内反射が尚早に生じている事態を意味する。
この回内反射をそのまま無意識的に用いると、歩行着踵時の回外反射が省略されてしまい中長期的には健康被害の発生原因となるが、使用者に正しい知識を与えて直立着踵時に意識的に回外動作を用いるように等指導すると、無装着より容易に歩行筋反射を準備することが可能になるので運動能力の向上に寄与する。また健康器具ならびに美容器具としても使用することが可能である。
【産業上の利用の可能性】
【0046】
抗重力方向への動作を行う際の乳房の移動開始遅延・遅滞を解消できるので、競技運動用器具。
【0047】
正しい使用方法により歩行筋反射の適正化を図ることができるので、健康運動器具。
【0048】
正しい使用方法により歩行筋反射の適正化を図ることができるので、美容運動器具。
【図面の簡単な説明】
【0049】
【図1】この発明の一実施形態を示す前斜方からのイラスト図である。
【図2】この発明の一実施形態を示す前斜方からのイラスト図である。
【図3】この発明の一実施形態を示す後斜方からのイラスト図である。
【図4】この発明の一実施形態を示す後斜方からのイラスト図である。
【図5】この発明の一実施形態を示す前斜方からの基礎装着帯を透過で示したイラスト図である。
【図6】この発明の一実施形態を示す前斜方からの基礎装着帯を透過で示したイラスト図である。
【図7】この発明の一実施形態を示す後斜方からの基礎装着帯を透過で示したイラスト図である。
【図8】この発明の一実施形態を示す後斜方からの基礎装着帯を透過で示したイラスト図である。
【図9】この発明の一実施形態を示す正面装着イラスト図である。
【図10】この発明の一実施形態を示す後正面装着イラスト図である。
【図11】この発明の一実施形態を示す側面装着イラスト図である。
【図12】この発明の効果の実現のための原理の一を示す模式図である。
【図13】この発明の効果の実現のための原理の一を示す模式図である。
【図14】この発明の一実施形態を示す正面懸架帯修正器装着イラスト図である。
【技術分野】
【0001】
この発明は、運動の際に婦人の運動機能補助付ボディスーツとしてインナーまたはアウターに着装される。
【背景技術】
【0002】
従来の婦人用ボディスーツにおいては、乳房には筋組織が不在であるため、全身運動とりわけ抗重力方向への運動に追随する乳房組織の移動開始時間の遅滞が存在した(図13の上左、上中、上右図)。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
その結果、下方への静的慣性力により遅滞した乳房の移動は更に全身運動の減速および停止時においても動的慣性力により全身運動の効率を低減せしめている。この時差を含む両者の動作の相殺のための追加動作に胸肩背部の筋運動が、断続的、分散的、長時間的に拘泥させられることになり、その場での動作の品質が低劣化されるのみならず、長期的にも上体を始めとする全身の筋群の発育効率に悪影響が生じている。
【0004】
そこで、この発明は、全身運動、とりわけ抗重力方向への運動である上方への移動の際に、乳房の追随的移動開始時間の遅延を著しく縮減し、婦人の運動能力並びに体位の向上を補助するボディスーツを提供することを課題とする。
【0005】
以上の課題を解決するために、第一発明は、脊椎の後屈動作の際の乳房帯(ブラジャー)の懸架帯(吊り下げ紐)の背部への引き込み機構を設けることにより、乳房の移動開始時間の遅滞を著しく縮減し、婦人の運動能力並びに体位の向上を補助する、ボディスーツである(図13の下左、下中、下右図)。
【0006】
第二発明は、引き込み機構の上方への行程を制限することにより第一発明の機構の過稼動を防止し、第一発明の機構の機能の最大効率化ならびに移動開始位の恒常的な確保により機能応答性の向上を可能にした、懸架帯引込帯の上方への引き込み制限装置である。
【0007】
第三発明は、使用者により異なる乳房の大きさならびに形状に対応するために、適正な動作開始位の恒常的確保と動作行程の適正化ならびに機能応答性の向上を実現する、懸架帯修正器である。
【発明の効果】
【0008】
第一発明により、脊椎の後傾および背屈動作の際に、乳房帯(ブラジャー部)の懸架帯(吊り下げ紐)の背部への引き込み機構により、乳房が体幹上方へ引き付けられ、乳房の全身運動への追随的移動開始時間の遅延が著しく縮減され、婦人の運動能力並びに体位の向上がボディスーツにより提供される。
【0009】
第二発明により、第一発明が機能するするための動作開始位が恒常的に確保され、更に乳房の全身運動への追随移動開始時間の遅延が著しく縮減され、婦人の運動能力並びに体位の向上がボディスーツにより提供される。
【0010】
第三発明により、乳房に対する体幹上方への引き付け機能が働いていない間に乳房が横下方に過剰行程を持たないように、第三発明を使用しない場合に比して、常に乳房が体幹方向に引き付けられて適正な動作開始位の確保が実現される。これにより第一発明の初動時の機能応答性も実現される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
この発明の一実施形態を、図1、図3に示す。
【0012】
全ての図(図1〜図14)は発明の理解を容易にするために図示することを目的としており、縫製や細部の加工については示しておらず、これら細部の設計は製品毎に自由である。
【0013】
全体であるボディスーツは、「基礎装着帯」、「乳房帯」、「懸架帯引込帯」の三つの装置からなる(図2、図4)。
【0014】
基礎装着帯は、体幹への装着用のコルセット装置である(図2、図4)。
【0015】
基礎装着帯は、布またはその他の素材により実用的な柔軟性を維持しているように作られる。股間は、縫い合わせまたはボタン止めまたはその他の方式により、使用時にはパンツ様である。仮肋補助帯(後述)に比して相対的に柔らかく作られる。
【0016】
基礎装着帯には、前部に装着用の開閉機構およびサイズ調整機構がある。図においては切れ込みが存在するだけであるがこれは図を簡潔にするためで、実際の設計に際してはジッパー機構や紐編み上げ機構等が組み込まれることになる。
【0017】
基礎装着帯には、上縁部に乳房帯の部品である仮肋補助帯が内蔵または半内臓または外接され、これにより乳房帯と接合している。
【0018】
基礎装着帯、または個別の製品設計においては仮肋補助帯には、装着時に第十二胸椎(一番腰椎寄りの胸椎)位に接する部位または部位表面に、懸架帯引込帯の上方への引き込み制限装置(後述)が付いている。
【0019】
懸架帯引込帯の上方への引き込み制限装置は、懸架帯引込帯の通る通し穴様の装置である。力学的に要求される取り付け位置は、通し穴部分が、装着時に脊椎を前傾、前屈させて腰椎の後湾曲が解消される姿勢において、第十二胸椎位かそれより上方で、懸架帯と懸架帯引込帯の接合位置より下方になければならない。力学的に表される通し穴部分が前述の姿勢における第十二胸椎(一番腰椎寄りの胸椎)位に接する部位または部位の表面に取り付けられていれば良く、引き込み制限装置全体の基礎装着帯への取り付けの際の接合部は、力学的に要求される通し穴の取り付け部位の上下方または周辺方であっても構わない(図10)。
【0020】
懸架帯引込帯の上方への引き込み制限装置は、懸架帯引込帯の通る通し穴様の装置で、上方開口部が下方開口部より狭くなっていて懸架帯引込帯の幅広部分がそこから上方に通らない等の方式により、懸架帯引込帯の上方への行程を制限する機能を持つ。これにより懸架帯引込帯による乳房帯の背方への引き込み機能の最大効率化と適正な乳房の動作開始位が確保される(図10)。
【0021】
基礎装着帯には、装着時に仙骨位に接する部位または部位表面に、懸架帯引込帯が、その下端において、下方に伸びるように縫合または接着またはその他の方式により接合している(図10)。
【0022】
基礎装着帯への、懸架帯引込帯の取り付けに際して力学的に要求される取り付け位置は、装着時に直立位を採った姿勢、即ち脊椎の中間位姿勢において、仙骨位になければならない。仙骨の一番横幅が広くなっている椎位が理想である。これより上方でも下方でも使用時の安全性に問題が生じる。力学的に表される取り付け部分が前述の姿勢における仙骨位に接する部位または部位の表面に取り付けられていれば良く、懸架帯引込帯全体の基礎装着帯への取り付けの際の接合部は、力学的に要求される取り付け部位の上下方または周辺方であっても構わない(図10)。
【0023】
乳房帯は、乳房を懸架するブラジャー様の装置である。下から、「仮肋補助帯」、「抱房帯」、「懸架帯」からなる(図5、図7)。
【0024】
仮肋補助帯は、立位時に乳房直下の高度にある仮肋部を軽く体幹上方へ締め付けるように装着することにより、抱房帯の素材の柔軟化と動作の適正化を実現するコルセット装置である(図9、図10、図11)。
【0025】
仮肋補助帯は、帯状の布または樹脂のような柔軟性を持った素材が、上から見ると前部の開いたC字状の形状に整形されている。布のように剛性や靭性が充分でない素材の場合は、前面開口部下部に編み紐等による結合装置が置かれて体幹上方への締め付けを実現する。基礎装着帯に比して相対的に硬く作られる。
【0026】
抱房帯は、乳房を包みこんで乳房の姿勢や動作を適正化する装置である(図9、図10、図11)。
【0027】
抱房帯は、平面裁断または立体裁断、または平面縫製または立体縫製、またはその他の平面または立体成型の三角巾状帯からなる。補強材が付いていても良い。三角巾状帯は、左右各々その底辺を仮肋補助帯の開口部両側の上縁部に前部から側部に回りこむように取り付けられており、三角巾状帯同士は接合されていない。懸架帯と一体に単一部品で形成されていても良い。
【0028】
懸架帯は、抱房帯を懸架し、乳房の姿勢や動作を適正化する装置である(図9、図10、図11)。
【0029】
懸架帯は、頸に掛けて使用する。素材は全長方向に伸縮性を持たないものを使用する。形状は帯状または紐状または糸状またはパイプ状で、両端は抱房帯の頂点またはその周辺部位に縫合または接着またはその他の方法により接合されている。抱房帯と一体に単一部品で形成されていても良い。
【0030】
懸架帯は、装着時に頸部後ろ側にくる懸架帯全長の中点に当たる部位に、懸架帯引込帯が接合されている。懸架帯と懸架引込帯の接合部は、取り外し機構や調整機構を持っていても良いが、少なくとも使用時には、固定されて接合位置がずれない接合方式を用いなければならない。懸架帯と懸架帯引込帯は一体に単一部品で形成されていても良い。
【0031】
「懸架帯引込帯」は、脊椎の後屈運動の際の、頸椎および胸椎、および腰椎および仙椎の、身体正中前正面表面において生じる椎面間全長の伸長を利用して、跳躍等の抗重力方向への運動を行う際に乳房帯を能動的に背方に引き込むことにより乳房を体幹上方に引き込んで、乳房の追随的移動動作開始の全身運動の動作開始への遅滞ならびに遅延を縮減する装置である(図5、図6、図12、図13)。
【0032】
懸架帯引込帯は、懸架帯と基礎装着帯を結んで使用する。素材は全長方向に伸縮性を持たないものを使用する。形状は帯状または紐状または糸状またはパイプ状で、上端は頸部の肩への付け根後ろの懸架帯の全長方向の中点に、縫合または接着またはその他の方式により接合されている。そこから後背を下垂して、懸架帯引込帯の上方への引き込み制限装置を下方へ通った下方で左右に二分し、側腹を回り込んで身体正面に出て、褌様に一本に合わさり股間を通って後腰へ向かい、下端は基礎装着帯の装着時に直立位において仙骨位に接する部位または部位表面に、縫合または接着またはその他の方式により接合されている。
【0033】
懸架帯引込帯は、上端は懸架帯の全長方向の中点に、下端は基礎装着帯の装着時に直立位において仙骨位に接する部位または部位表面に、縫合または接着またはその他の方式により接合されるが、接合部の表現は力学的に要求される点の概念で表されている。懸架帯引込帯全体の懸架帯ならびに基礎装着帯への取り付けの際の接合部は力学的に要求される取り付け位置の上下方または周辺方であっても構わない(図10)。
【0034】
懸架帯引込帯は、後背の、懸架帯引込帯の上方への引き込み制限装置の通し穴を通った下方で、左右に二分する部位から上を「胸椎間懸架帯引込帯」、当該部位から下を「腰椎間懸架帯引込帯」と言う。
【0035】
胸椎間懸架帯引込帯ならびに腰椎間懸架帯引込帯は、各々任意の箇所において全長の調整機構を持って良いが、使用中には全長が変化しないようにしなければならない。
【0036】
胸椎間懸架帯引込帯は、上部(懸架帯方面)において二本以上に分かれていても良いが、分かれている部分の各々の長さは使用中には変化しないようにしなければならない。
【0037】
腰椎間懸架帯引込帯は、上部(懸架帯引込帯の上方への引き込み制限装置方面)において二本に分かれている部分の各々の長さは使用中には変化しないようにしなければならない。
【0038】
腰椎間懸架帯引込帯は、下端において褌様に一本に合わさるとしてあるが、二本に分かれている部分も含めて一体の単一部品で形成されていても良いし、二本の腰椎間懸架引込帯の下方にもう一本腰椎間懸架引込帯が継ぎ足されていても良いし、左右二本の腰椎間懸架帯引込帯が布様の連結材で一本様になっていても良いし、またはその他の方式で形成されていても良い。
【0039】
「懸架帯修正器」は、使用者により異なる乳房の大きさならびに形状に対応するために、胸前において懸架帯の左右への乖離を抑制することにより、乳房帯の背部への引き込み機構の動作行程の適正化ならびに、適正な動作開始位の恒常的確保および機能応答性の向上を実現する(図14)。
【0040】
懸架帯修正器は胸板前上方において左右の懸架体の間に張梁状に渡され、胸前において懸架帯の左右への乖離を抑制する装置である。形状は帯状、紐状、パイプ状、環状、その他の形状をもっている。使用中に懸架帯との接合部がずれない方式のものが望ましい。
【0041】
懸架帯修正器により、乳房に対する体幹上方への引き付け機能が働いていない間に乳房が横下方へ過剰行程を持たないように、常に乳房が体幹正面方向に引き付けられて適正な動作開始位の確保が実現される。乳房帯の背部への引き込み機構の初動時の機能応答性も実現される。
【0042】
「装着方法」
装着方法は、以下の通りである。
まず、ボディスーツに体を通す。
第二に、基礎装着帯を調整して身体に合わせる。
第三に、軽く膝を曲げて上体を脱力して丸め、腰椎間懸架帯引込帯の必要最小長を獲得するように調整する。再び直立姿勢を採った際に引っ張られ感を少し感じる程度の長さに調整する。
第四に、直立位のままで胸椎を後ろへ反らし、胸椎間懸架帯引込帯の必要最小長を獲得するように調整する。再び直立姿勢を採った際に少し両肩が前方へすぼまる感じがする程度の長さに調整する。
【0043】
「実施形態の効果1」
ヒトの脊椎の直立時の矢状面における形状は、頸椎がほぼ真っ直ぐである他は、胸椎が前方、腰椎が後方に湾曲したS字形状になっている(図12左 運動中の動作開始位としてやや前傾姿勢になっている)。
抗重力方向への動作の際、脊椎は前傾姿勢から背部方向に吊り起こされて後屈することになる。この際胸椎は、前方に湾曲していたものが直立方向へ後傾する間は、椎柱が真っ直ぐになり直全長が増すわけであるから胸部前面下端と頸の付け根の後ろ側(胸椎の頂部)の間の直線距離は長くなることになる。更に胸椎が後屈する間には腰椎も後屈するので、正中の腹前部における表面の長さもまた増すことになる。
これらの正中前表面の伸長現象を累算的に利用して、乳房帯を後背方向へ引き込んでこれを通じて乳房を体幹上方へ引き込み、乳房の移動の全身動作からの遅延・遅滞を縮減できるのである(図12右)。
【0044】
「実施形態の効果2」
装着方法からも、発明の効果を説明できる。平行四辺形の短い方の対角線の長さは、各辺の長さの等しい正長方形の対角線の長さよりも常に短い。従って通常の運動動作の大抵の場合の姿勢において、装着時に発生した張力が0(ゼロ)にならない。実施形態の効果1により姿勢を伸ばす際には常に累算的に背方への張力が発生する現象を、ほぼ絶え間なく保持し続けることが可能になり、実用に耐える機能応答性が実現される。
【0045】
「実施形態の効果3」
腰椎間懸架引込帯により骨盤の下端が前方に引き出される様に力が働くため、股関節が、何も装着していない状態より前屈している位置、傍目には大腿部が若干前方に振り出されている位置において中間位にあるように体感される。これは装着状態で、何も装着していない状態ににおける直立時の股関節の中間位において直立すると、足部の回内反射が尚早に生じている事態を意味する。
この回内反射をそのまま無意識的に用いると、歩行着踵時の回外反射が省略されてしまい中長期的には健康被害の発生原因となるが、使用者に正しい知識を与えて直立着踵時に意識的に回外動作を用いるように等指導すると、無装着より容易に歩行筋反射を準備することが可能になるので運動能力の向上に寄与する。また健康器具ならびに美容器具としても使用することが可能である。
【産業上の利用の可能性】
【0046】
抗重力方向への動作を行う際の乳房の移動開始遅延・遅滞を解消できるので、競技運動用器具。
【0047】
正しい使用方法により歩行筋反射の適正化を図ることができるので、健康運動器具。
【0048】
正しい使用方法により歩行筋反射の適正化を図ることができるので、美容運動器具。
【図面の簡単な説明】
【0049】
【図1】この発明の一実施形態を示す前斜方からのイラスト図である。
【図2】この発明の一実施形態を示す前斜方からのイラスト図である。
【図3】この発明の一実施形態を示す後斜方からのイラスト図である。
【図4】この発明の一実施形態を示す後斜方からのイラスト図である。
【図5】この発明の一実施形態を示す前斜方からの基礎装着帯を透過で示したイラスト図である。
【図6】この発明の一実施形態を示す前斜方からの基礎装着帯を透過で示したイラスト図である。
【図7】この発明の一実施形態を示す後斜方からの基礎装着帯を透過で示したイラスト図である。
【図8】この発明の一実施形態を示す後斜方からの基礎装着帯を透過で示したイラスト図である。
【図9】この発明の一実施形態を示す正面装着イラスト図である。
【図10】この発明の一実施形態を示す後正面装着イラスト図である。
【図11】この発明の一実施形態を示す側面装着イラスト図である。
【図12】この発明の効果の実現のための原理の一を示す模式図である。
【図13】この発明の効果の実現のための原理の一を示す模式図である。
【図14】この発明の一実施形態を示す正面懸架帯修正器装着イラスト図である。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
運動時に乳房において生じる静的慣性力による乳房組織の動作開始の遅れを解消するための乳房帯を背部に引き込む懸架帯引き込み機構を持つボディスーツ。
【請求項2】
請求項1のボディスーツに搭載されている、身体ならびに身体表面における二点間の距離の変化の累算的利用を用いた張力発生機能を持つ、運動時に乳房において生じる静的慣性力による乳房組織の動作開始の遅れを解消するための乳房帯を背部に引き込む懸架帯引き込み機構。
【請求項3】
請求項1のボディスーツにおいて乳房帯を背部に引き込む懸架帯引き込み機構の過行程稼動を抑制して、請求項1における機構の最大効率化、機能応答性を実現する、「懸架帯引込帯の上方への引き込み制限装置」、と称する制御装置。
【請求項4】
請求項1のボディスーツにおいて乳房帯の部分装置である懸架帯の過行程稼動を抑制して、請求項1における機構の最大効率化、機能応答性を実現する、「懸架帯修正器」、と称する制御装置。
【請求項1】
運動時に乳房において生じる静的慣性力による乳房組織の動作開始の遅れを解消するための乳房帯を背部に引き込む懸架帯引き込み機構を持つボディスーツ。
【請求項2】
請求項1のボディスーツに搭載されている、身体ならびに身体表面における二点間の距離の変化の累算的利用を用いた張力発生機能を持つ、運動時に乳房において生じる静的慣性力による乳房組織の動作開始の遅れを解消するための乳房帯を背部に引き込む懸架帯引き込み機構。
【請求項3】
請求項1のボディスーツにおいて乳房帯を背部に引き込む懸架帯引き込み機構の過行程稼動を抑制して、請求項1における機構の最大効率化、機能応答性を実現する、「懸架帯引込帯の上方への引き込み制限装置」、と称する制御装置。
【請求項4】
請求項1のボディスーツにおいて乳房帯の部分装置である懸架帯の過行程稼動を抑制して、請求項1における機構の最大効率化、機能応答性を実現する、「懸架帯修正器」、と称する制御装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【公開番号】特開2010−53500(P2010−53500A)
【公開日】平成22年3月11日(2010.3.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−249068(P2008−249068)
【出願日】平成20年8月29日(2008.8.29)
【出願人】(507309079)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成22年3月11日(2010.3.11)
【国際特許分類】
【出願日】平成20年8月29日(2008.8.29)
【出願人】(507309079)
【Fターム(参考)】
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