説明

媒体デバイスアカウントの売場起動

【課題】媒体デバイスが正当に販売され、または認証されたユーザに移動されない限り、またはそれまでは、媒体デバイスが使用可能にならないような方法で、媒体デバイスを分配する方法を提供する。
【解決手段】媒体デバイス20は中央プロセッサと、媒体デバイス20またはデバイスユーザとの間の通信に基づいて購入後に起動される。この方法および装置は、売場(“POS”)において媒体デバイス20に関連するアカウントを起動することと、アカウント起動プロセッサ2と通信することにより後にデバイスを起動させることとに関連する。媒体デバイス20(またはアカウント)の起動と動作停止とは、媒体デバイス20の購入のような、媒体デバイス20に関係する購入取引の確認またはキャンセルにさらに基づいている。

【発明の詳細な説明】
【関連出願の相互参照】
【0001】
本出願は、2005年3月23日に出願された米国仮特許出願第60/664,370号の利益を主張し、その開示はここで参照によりその全体が組み込まれている。
【発明の分野】
【0002】
本発明は、アカウント、および/または、フラッシュドライブ、USBドライブ、外部ハードドライブ、サムドライブ、さまざまなフォーマットのメモリカード(SD、CF、xD、ソニー(登録商標)メモリカードデュオ(登録商標))、SIMカード、他の電話カード、もしくは書き込み可能および/または読み出し可能メモリを含む他のデバイスのような、リムーバブル(またはポータブル)媒体デバイスの分配および起動に関連する。より詳細には、本発明は、売場(“POS”)において媒体デバイスに関連するアカウントを起動すること、および、アカウント起動プロセッサと通信することによって後にデバイスを起動させることに関連する。
【発明の背景】
【0003】
伝統的媒体デバイスは、使用可能な状態でマーチャントおよび顧客に分配される。そのようなデバイスは、それがパッケージされマーチャントに送られる前に、典型的なUSBフラッシュドライブおよびカメラメモリスティック(登録商標)を含んでいる。
【0004】
多くのリムーバブル媒体デバイスがポータブル、または、移動電話機またはカメラのような、すでに小さいデバイスの小さい区画中に収まるように設計されているので、リムーバブル媒体デバイスの主な利点は、それらの小型のサイズである。しかしながら、そのようなデバイスの小さいサイズはそれらを比較的より盗難されやすくしている。マーチャントからUSBフラッシュドライブを盗む盗人は、USBフラッシュドライブをその最大容量まで利用するかもしれない。カメラメモリカードおよび他のリムーバブル媒体に関しても同様のことが言える。これらのデバイスは典型的に非常に高価であるため、マーチャント損失に対する潜在性は大きい。
【0005】
盗難に対抗するために、さまざまな方法が行使されてきた。例えば、ウィンドウズ(登録商標)XPディスクのような容易に盗まれるソフトウェア製品のケースでは、ソフトウェアは“ロックされた”または“部分的にロックされた”状態で分配される。ユーザが中央サイトにアクセスするまで、ソフトウェアはユーザのコンピュータ上で完全に使用できない。中央サイトにアクセスすることで、ユーザはインストールされたソフトウェアを“ロック解除”する、パスワードまたはソフトウェアコードの最終ピースを取得する。この方法では、ソフトウェアを載せる媒体は、決してロックされないことに留意すべきである。したがって、複数の異なるユーザが、ソフトウェアを載せるCDまたはDVD上にエンコードされた完全に同一の1および0を読み取ることができる。しかしながら、中央サイトは、確実に一人のユーザ(または限定された数のユーザ)のみがソフトウェアを起動するようにする。そのような先行技術のシステムでは、変化するのは、ユーザのコンピュータにインストールされたソフトウェアであって、ユーザによって購入されたソフトウェア媒体ではない。したがって、例えば、インストールから30日後に期限が切れるオペレーティングシステムソフトウェアをディスクが含んでいる場合、技術のあるユーザは、ソフトウェアを30日毎に理論的に再インストールし、媒体を同じ結果を得る他人に回すかもしれない。
【発明の概要】
【0006】
ここで説明する本発明は、媒体デバイスが正当に販売され、または認証されたユーザに移動されない限り、またはそれまでは、媒体デバイスが使用可能にならないような方法で、媒体デバイスを分配する方法を提供する。これらの実施形態では、リムーバブル媒体デバイスの起動は売場において認証されてもよく、リムーバブル媒体デバイスは、購入者の要求時に、売場で、または処理デバイス中での購入者による最初の使用しようと試みがなされる時に、起動されてもよい。これはいくつかの重要な利点を提供する。1つの利点は損失防止および制御である。別の利点は製造者およびマーチャントの両方が、カメラメモリおよびリムーバブル記憶デバイスのような媒体デバイスの販売を追跡できることである。
【0007】
本発明のさまざまな実施形態は、取引確認(またはキャンセル)に基づいた、アカウント(またはデバイス、またはデバイスに関係するアカウント)の起動(および/または動作停止)に向けられている。例えば、アカウント購入取引に関係する資金が受信されたという確認後、アカウントは起動される。取引がキャンセルされた場合、および/または確認が十分な期間内に受信されなかった場合、アカウントは動作停止される。
【0008】
これらおよび他の観点は、下記の図面とともに以下の好ましい実施形態の説明から明らかになるが、変形および修正は、本開示の新しい概念の精神と範囲を逸脱することなく、もたらされるであろう。
【0009】
本発明は、以下の詳細な説明を、同じ参照インジケーターが同じエレメントを示すのに使用されている添付の図面とともに読むことにより、より完全に理解されるだろう。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】図1は、本発明の実施形態にしたがった、媒体デバイスの起動を認証するシステムを図解する。
【図2】図2は、例示的な媒体デバイスおよびパッケージを図解する。
【図3】図3は、本発明の実施形態にしたがった、媒体デバイスを分配する方法を示すフローチャートを図解する。
【図4】図4は、本発明の別の実施形態にしたがった、媒体デバイスの起動を認証する方法を示すフローチャートを図解する。
【図5】図5は、本発明のさらに別の実施形態にしたがった、媒体デバイスの起動を認証する方法を示すフローチャートを図解する。
【実施形態の詳細な説明】
【0011】
以後に、本発明のさまざまな実施形態を説明する。ここで使用される任意の単数形の用語は複数に解釈してもよく、および代わりに、任意の複数形の用語は単数であると解釈してもよい。
【0012】
いくつかの実施形態にしたがうと、媒体デバイスアカウント(または媒体デバイス)は例えば、POSにおいて起動される。記憶値カードアカウントおよび他のデバイスを起動させることに対して、以下の米国特許または特許出願中のいくつかで説明されているような、何らかの起動のシステムまたは方法が使用される。2004年2月17日に出願された米国出願第10/778,338号、2002年9月24日に出願された米国出願第10/253,243号、2001年9月24日に出願された米国仮出願第60/324,333号、2002年7月15日に出願された米国仮出願第60/396,404号、2003年11月14日に出願された米国仮出願第60/519,630号、2003年11月14日に出願された米国仮出願第60/519,629号、2003年11月13日に出願された米国出願第10/712,182号、2003年9月5日に出願された米国出願第10/655,828号、2003年11月3日に出願された米国特許出願第10/698,084号、2003年4月11日に出願された米国出願第10/411,971号、2000年8月18日に出願された米国出願第09/641,363号(現在は米国特許第6,575,361号として発行)、1999年8月19日に出願された米国仮出願第60/149,740号、2003年12月10日に出願された米国出願第10/732,641号、代理人ドケット第64243.000005号のもと2003年12月19日に出願された米国出願、代理人ドケット第64243.000006号のもと2004年1月16日に出願された米国特許出願。これらすべての出願はここで参照によりその全体が組み込まれている。これらの特許および出願の他の特徴もここで意図されている。ここで説明した媒体装置の認証と起動は上で参照された出願の新しいシステムおよび方法と組み合わせてもよいことを理解すべきである。
【0013】
図1は本発明の実施形態にしたがっている、媒体デバイスの起動を認証するシステムを図解している。システムは、製造者14、分配者12、1以上のマーチャント10、1以上のマーチャント端末4、アカウント起動プロセッサ2、中央データベース8、媒体起動プロセッサ6、および、媒体起動データベース7を具備する。
【0014】
いくつかの実施形態では、媒体デバイスは、デバイスに関係するアカウントが起動された後、起動される。例えば、デバイスの購入、または、デバイスに関連した機能または能力といったデバイスのフィーチャーの購入のような、媒体デバイスに関係する購入取引の間に、媒体デバイスに関係するアカウントが売場において起動される。アカウントは、記憶値カードに対して知られ、ここで他において参照されているもののような、アカウントを起動させる何らかの知られているプロセスで起動される。1つの実施形態では、デバイス(またはそのパッケージ)に関係するバーコード、UPC、または磁気ストライプで実現された情報は、売場デバイスにおいて読み取られ、中央アカウント起動プロセッサに送信される。例えば、デバイスに関係するデータベースエントリを作成または修正することによって、デバイスに関係するアカウントは起動される。“アカウント”という用語が使用されているが、本出願の目的にとって、値を持っている実際のアカウントは存在していないことを理解すべきである。“アカウント”は、デバイスが正当に販売された、またはさもなければ起動に対して(全体で、または一部で)認証された、という記録を単に含む。
【0015】
例えば、デバイスが正当に購入されたこと、またはさもなければ正当に分配されたことを検証することにより、一度デバイスに関係する“アカウント”が起動されると、媒体デバイスは起動、または使用可能にされる。“デバイスを起動させること”またはデバイスの“フィーチャーを起動させること”は、デバイス中の機能、機能性、能力、または、記憶されたデータのいくつか、すべて、または一部分を起動させることを意味しようと意図していることを理解すべきである。デバイスが起動されていない結果として、その意図する機能のすべてを実行すること、または、その能力のすべてを使用することができない場合、デバイスは“非アクティブ”(または、部分的に非アクティブ)であると考えられる。
【0016】
いくつかの実施形態では、媒体デバイスはフラッシュドライブ、USBドライブ、外部ハードドライブ、サムドライブ、SDメモリカード、CFメモリカード、xDメモリカード、メモリカードデュオ(またはプロデュオ(登録商標))メモリカード、フロッピー(登録商標)ディスク、CD、DVD、HD−DVD、ブルーレイ(登録商標)ディスク、あるいは他のデータ記憶構成要素またはシステムのような、データ記憶システムを具備している。データ記憶システムはフォーマットされる。例えば、データ記憶システムはユーザによってロードされたデータを記憶するように構成されているフォーマットされたドライブを具備する。いくつかの実施形態では、データ記憶システムは、そのフォーマットが変更されるまで、例えば、データを記憶するのに、(全体で、または一部で)使用することができないような方法でフォーマットされる。
【0017】
いくつかの実施形態では、媒体デバイスはワイヤレス電話機、PDA、ページャー、電話機/PDA組み合わせデバイス、SIMカード、インターネット可能なデバイス、ポータブルゲームシステム、または他の何らかの媒体デバイスのような、プロセッサを含む。デバイスは、データの記憶、ウェブサイトへのアクセス、インターネットサーフィン、電気通信ネットワーク上での通信、(音楽、ビデオ、およびゲームのような)媒体の再生のような機能を実行し、または計算を実行するように構成されている。いくつかの実施形態では、プロセッサは1以上の機能が(全体で、または一部で)使用不可能にされているような方法で分配される。機能は、媒体起動プロセッサのような、中央プロセッサと通信することにより使用可能にされる。例えば、媒体起動プロセッサは機能を使用可能にするコードをデバイスがインストールすることを可能にする。
【0018】
いくつかの実施形態では、まだ起動されていない媒体デバイスを使用しようとする試みは、媒体デバイスがインストールされているユーザプロセッサと、媒体起動プロセッサとの間の自動的な通信をトリガし、それによって媒体起動プロセッサが媒体デバイスを起動させるための命令またはコードを通信する。他の実施形態では、媒体デバイスを使用しようとする試みは、ユーザに対するメッセージのグラフィック表示をもたらす。このメッセージによってデバイス中に入力するためのコードを受信するために、ウェブサイトにログオンすることにより、または電話番号をかけることにより、ユーザが媒体起動プロセッサにコンタクトするように命令される。起動プロセッサとの通信を確立することは、媒体デバイスを起動させるための命令またはコードをユーザがダウンロードできるようにする。
【0019】
いくつかの実施形態では、起動プロセッサはデバイス(または1以上のその機能)を起動させるためデバイス中に入力される起動コードを分配する。他の実施形態では、起動プロセッサはデバイスを起動させるためにデバイス上にロードされるソフトウェアコードを通信する。他の実施形態では、中央プロセッサは、コンピュータ上にインストールすることができるプログラムコードをコンピュータに通信する。(例えば、コンピュータがデバイスに結合されているとき、)プログラムを動かすことは、デバイスが起動されるようにする。
【0020】
いくつかの実施形態では、起動プロセッサは直接的または間接的に媒体デバイスと通信する。例えば、SIMカードは、SIMカード上へ情報をインストールする中央電気通信プロバイダと直接通信する。コンピュータのUSBポート中にプラグインされるUSBフラッシュドライブはコンピュータを通して中央ウェブサイトと通信する。
【0021】
いくつかの実施形態では、デバイスはプロセッサおよび暗号化されたデータを記憶するデータベースを含む。1以上のデバイス機能は、暗号化されたデータが解読されるまで使用不可能にされる。中央プロセッサとの通信が解読を可能にする。
【0022】
いくつかの実施形態では、異なる機能が異なるときにおいて起動される。例えば、ワイヤレス通信機能があるときに起動され、mp3再生機能は別のときに起動される。各起動はその機能に関係する購入によって可能にされる。例えば、ユーザは電気通信サービスを購入し、それからサービスを起動し、ユーザは後にmp3機能を購入し、それからmp3機能を起動させる。
【0023】
いくつかの実施形態では、デバイス起動は売場(POS)において発生する。例えば、売場端末は媒体デバイスと相互対話するように構成される。いくつかの実施形態では、端末は物理的に媒体デバイスを変更する。例えば、端末は、媒体デバイス上の物理的タブを除去する。物理的タブはさもなければ媒体デバイスが使用されることを防止する(またはさもなければデバイスのフィーチャーを使用可能にするようにデバイスを物理的に変更する)。
【0024】
いくつかの実施形態では、端末は(物理的変化に関係する何らかの相互対話の代わりに、または、これに加えて)電子的に媒体デバイスと相互対話する。例えば、端末は媒体デバイスのプロセッサおよび/またはメモリを変更するように構成されている。いくつかの実施形態では、端末は媒体デバイスのディスクドライブまたはメモリをフォーマットする。いくつかの実施形態では、媒体デバイスは媒体デバイス上へソフトウェアをインストールする。起動の任意の形態がここでは意図されている。
【0025】
他の実施形態では、デバイス起動はPOSから離れたロケーションにおいて、例えば、ユーザのデスクトップコンピュータにおいて、POSの後に発生する。
【0026】
いくつかの実施形態では、デバイス起動は付加的な動作を必然的に伴う。例えば、ユーザは個人データ、製品登録データ、または他の情報をデバイスが使用可能にされる前に入力する。
【0027】
いくつかの実施形態では、情報を記憶する媒体デバイスはPOSにおいてユーザに分配される。POSにおいて、媒体デバイスに関係する識別子が中央プロセッサに送出される。例えば、製品に関係する磁気ストライプまたはバーコードが媒体デバイスの販売の間に端末において読み取られ、識別子が中央プロセッサに送られる。中央プロセッサはデバイスに記憶された情報の起動を認証する。ユーザはそれから情報をユーザのコンピュータのような別のデバイスに移動させる。例えば、ユーザは媒体デバイス上に記憶されたソフトウェアをデスクトップコンピュータ上へインストールしてもよい。ユーザのコンピュータ(または他のデバイス)上で、情報は完全にまたは部分的にロックされる。例えば、プログラムはある期間のみ使用可能であってもよく、またはあるフィーチャーはユーザにアクセス不可能であってもよい。情報(例えばプログラム)は、その情報(例えばプログラム)を完全に使用可能にするためにアクセスすることができる、中央プロセッサのURLのような起動情報をユーザに送る。ユーザは中央プロセッサにアクセスする。中央プロセッサは媒体デバイスについての情報を識別し(または媒体デバイスを識別し)、そのような識別に基づいて、情報の機能性の全体を使用可能にする。例えば、媒体デバイスがPOSにおいて正当に販売されたことを決定することで(例えば、媒体デバイスに関係する識別子が正当な取引の間にPOS端末から受信されたことを決定することによって)、中央プロセッサはインストールされたプログラムのフィーチャーをロック解除してもよい。
【0028】
いくつかの実施形態では、媒体デバイスは、例えばそれが販売されるとき、パッケージ中にあってもよい。媒体デバイスパッケージはデバイスを内包し、保持し、またはさもなければデバイスに結合された、何らかのコンテナ、箱、またはパッケージであってよい。好ましい実施形態では、顧客がマーチャント端末4においてデバイスを購入するとき、パッケージはデバイス16を含む。
【0029】
いくつかの実施形態では、製造者14は媒体デバイスを製造し、それらを1以上の分配者12に送る。分配者12は媒体デバイスを1以上のマーチャントストア10に出荷する。マーチャントストア10は1以上のマーチャント端末4を備えている。顧客はマーチャント端末4において媒体デバイスを購入する。
【0030】
マーチャント端末4は、購入取引の間に媒体デバイスおよび/またはパッケージの(識別子のような)情報を入力し、そのような情報をアカウント起動プロセッサ2に送出するための入力/出力デバイスを具備している。例えば、マーチャント端末はマーチャントと顧客との間の販売取引を処理するように構成された、何らかの売場端末を具備している。マーチャント端末4はバーコードスキャナおよび/またはクレジットカードリーダを具備し、技術的に知られているネットワークと選択的に通信する。
【0031】
アカウント起動プロセッサ2は、デバイス関連の情報を記憶し、管理しおよび/または、処理する、何らかのデータ処理システムを具備している。1つの実施形態では、アカウント起動プロセッサ2はそれ自体が媒体起動プロセッサ6であってもよい。アカウント起動プロセッサ2は(識別子のような)デバイス関連の情報を処理するように構成されている。アカウント起動プロセッサ2はデバイス関連の情報を中央データベース8中で記憶するようにさらに構成されている。情報はデバイス販売取引の間にマーチャント端末4から受信された情報を含んでいる。アカウント起動プロセッサ2は、媒体起動プロセッサ6に、および、から情報を通信するようにも構成されている。例えば、アカウント起動プロセッサ2は、媒体起動プロセッサ6から認証要求および/またはステータス問い合わせを受信するように構成されている。アカウント起動プロセッサ2はそのような要求や問い合わせに基づいて、中央データベース8に記憶された情報を処理するよう構成されている。アカウント起動プロセッサ2は、媒体起動プロセッサに情報を送出するようにも構成されている。
【0032】
1つの実施形態では、アカウント起動プロセッサ2はデバイス起動要求に関してマーチャント端末と通信するように構成されている。
【0033】
媒体起動プロセッサ6はアカウント起動プロセッサ2から受信した情報を処理する。媒体起動プロセッサはまた、媒体起動データベース7に情報を記憶させる。媒体起動プロセッサ6は、顧客と通信するようにも構成されている。例えば、媒体起動プロセッサ6は、デバイス起動要求を顧客から受信するように構成されている。媒体起動プロセッサ6は、要求に基づいて情報を処理するように、および/または要求に基づいて、アカウント起動プロセッサと通信するようにも構成されている。媒体起動プロセッサ6は、起動確認のような情報を顧客に送るようにも構成されている。
【0034】
図2は例示的な媒体デバイス16およびパッケージ18を図解しており、その起動は本発明のさまざまな実施形態にしたがって認証される。図2の左上の図形はUSBフラッシュドライブのような一般的な媒体デバイス16の正面図を示す。図2の左上の図形は媒体デバイス16の背面図を示す。
【0035】
デバイス16はデバイス16に関係する識別子20を具備している。識別子20はデバイス16、パッケージ18、または両方に付けられる(例えば、ラベル付け)。識別子20は電子的シリアル番号(ESN)、IMEI、RFID、加入者情報モジュール(SIM)、UPCコード、あるいはデバイス16を識別する、他の番号または印を含んでいる。例えば、ESN、IMEI、および/またはSIMコードはデバイス16に一意的に関係付けられた番号またはコードを含んでいる。識別子はSIMカード22(またはSIMカード印22)、磁気ストライプ24、および/またはバーコード26で付けられる。例えば、バーコード26はESN、IMEI、またはSIM、およびオプション的にUPCを表現している。1つの実施形態では、媒体デバイスはSIMカード22またはSIMカードと均等なものを持つ。
【0036】
識別子20はデバイス16および/またはパッケージ18の外部において可視となっていてもよく、あるいはデバイス16および/またはパッケージ18上に付けられ、またはさもなければエンコードされていてもよい。それはバッテリを取り出すことによるように、デバイス16を操作した後にのみ可視となっていてもよい。識別子20はマーチャント、分配者、媒体起動プロセッサ、および/または顧客により、デバイス16のロケーションおよび起動ステータスを追跡するために、または在庫管理のような他の記録保持目的で使用されてもよい。
【0037】
デバイス16は顧客への販売の前および間に、典型的にパッケージ18中にある。パッケージはその上にバーコードおよび他の印を持っている。パッケージは(バーコードのような)機械読み取り可能な印中にESN20のような識別子を含む。ESN20のような、この識別子は媒体デバイス自体の上に印刷(または磁気的にエンコード)されていてもよい。デバイス16および/またはパッケージ18に関係した1つより多い識別子20があってもよい。パッケージ18およびデバイス16は、購入の間、または在庫スキャニングの間、または他の製品スキャニング目的に使用される、他のバーコード(または他の機械読み取り可能な印)を持っていてもよい。パッケージ18は、デバイスに関係する1以上の識別子20と同一のまたは異なる、1以上の識別子を持つ。好ましい実施形態では、デバイス16およびパッケージ18は少なくとも1つの共通の識別子20を持っていてもよい。
【0038】
図2の下の図は、媒体デバイス16を含むように構成されたパッケージ18を示している。媒体デバイスに対して説明したように、パッケージ18はパッケージ18に印刷された、またはさもなければ記憶された1以上の識別子を持っている。パッケージ識別子は媒体デバイス識別子と同一であっても、または異なっていてもよい。特定の実施形態では、パッケージ18およびデバイス16はESN20のような、パッケージ18およびデバイス16の両方において同一である、少なくとも1つの識別子を持っている。
【0039】
図3は本発明の実施形態にしたがっている、媒体デバイスの起動を認証する方法を示すフローチャートを図解している。ここで使用されているように、用語“媒体デバイス”は何らかのタイプの記憶装置またはデータ処理デバイスを一般的に言及している。
【0040】
ブロック31では、媒体デバイス識別子情報が受信される。例えば、アカウント起動プロセッサおよび/または媒体起動プロセッサは媒体デバイス識別子情報を受信する。媒体デバイスの製造者(または分配者)はアカウント起動プロセッサまたは媒体起動プロセッサに、媒体デバイスESN(または他の識別子)の在庫リストを送出する。代わりに、マーチャントが媒体デバイスを分配者から受け取った後(または前)、マーチャントはアカウント起動プロセッサまたは媒体起動プロセッサに媒体デバイス識別子のリストを提供する。アカウント起動プロセッサはそれから、最終的にマーチャントから購入される(またはさもなければ取得される)1以上の媒体デバイス識別子を持つことになる。
【0041】
好ましい実施形態では、各媒体デバイスは媒体起動プロセッサに予め関係付けられる。したがって、媒体起動プロセッサが媒体デバイス識別子情報を受信した場合、媒体起動プロセッサはそれに予め関係付けられた媒体デバイスに対する媒体デバイス識別子情報のみを受信するだろう。別の実施形態では、媒体起動プロセッサは、顧客による購入後に選ばれる。この実施形態では、媒体起動プロセッサはこの段階では識別子情報を受信しない。
【0042】
オプションのブロック32では、識別子情報は記憶され、および/または処理される。例えば、アカウント起動プロセッサおよび/または媒体起動プロセッサは識別子情報を記憶させる。アカウント起動プロセッサおよび/または媒体起動プロセッサは媒体デバイスに対応するESNのリストを記憶する。媒体デバイスは特定のストアにより受け取られ、特定の分配者により引き渡され、または特定の製造者により製造されたものである。情報はアカウント起動プロセッサに結合された中央データベースまたは媒体起動プロセッサに結合された媒体起動データベースに記憶される。アカウント起動プロセッサ(および/または媒体起動プロセッサ)は各媒体デバイスに関係するステータス情報も記憶する。(いくつかの実施形態によると)媒体デバイスはまだ販売されていないため、アカウント起動プロセッサ(および/または媒体起動プロセッサ)は、媒体デバイスが“販売されていない”、および/または“起動されていない”ことを示す、各媒体デバイスに対する情報も記憶する。情報を記憶し、および/または記憶された情報を識別する他の方法が使用されてもよい。
【0043】
ブロック33では、媒体デバイス識別子が媒体デバイス購入取引の間にマーチャント端末において入力される。例えば、顧客が媒体デバイスを購入する取引の間に、1以上の媒体デバイス識別子がマーチャント端末において入力される。このブロックでは、顧客は購入する媒体デバイスを選択し、マーチャント端末において媒体デバイスを購入する。販売の間、媒体デバイスパッケージ(または媒体デバイス)はマーチャント端末においてスキャンされる。好ましい実施形態では、媒体デバイスに関係するESNが媒体デバイスパッケージをスキャンすることによって端末において入力される。パッケージまたは媒体デバイスのどちらかがスキャンされ、またはさもなければ入力され、マーチャント端末において入力された識別子は一意的に媒体デバイス自体に関係付けられる。
【0044】
複数の識別子がマーチャント端末において入力されてもよい。例えば、UPCコードがESN、IMEI、SIMまたは他の識別子とともに入力されてもよい。UPCはマーチャントの在庫目的で入力される一方、ESNは来たるべき媒体デバイス起動の目的のために入力される。
【0045】
媒体デバイスは顧客への引き渡し以前において、非アクティブに、または使用不可能にされていることを留意すべきである。例えば、いくつかの媒体デバイスはホットライン化され、またはさもなければ内部スイッチにおいて使用不可能にされている。それは、積極的または消極的に使用不可能にされていてもよい。いくつかの実施形態では、購入時(またはそれ以前)に、マーチャントは媒体デバイスを使用不可能にしてもよい。好ましい実施形態では、媒体デバイスがマーチャントに分配される前に媒体デバイスは使用不可能にされる。ひとつの実施形態では、マーチャントが媒体デバイスをマーチャント在庫中に受け取る前のようなときに、媒体起動プロセッサは媒体デバイスを使用不可能にする。媒体デバイスを使用不可能にすることは、それが顧客に提供される前に(例えば、製品がストアの棚に置かれる前、またはさもなければ顧客に提供される前に)発生し、またはそれは購入取引の間に発生してもよい。いくつかの実施形態では、媒体デバイスを起動させるため、800番号に電話をかけることによって、または、媒体起動プロセッサのウェブサイトにアクセスすることによってのように、顧客は後に中央サーバにコンタクトしなければならない。サーバはコンピュータまたは媒体起動プロセッサの媒体デバイスシステムを具備し、顧客の購入した媒体デバイスを使用可能にするように適合されていてもよい。
【0046】
オプションのブロック33では、マーチャント端末は、購入者の名前、住所、社会保障番号、PIN、自宅または他の電話番号、eメールアドレス、ウェブサイト、または他の情報のような、購入者に関する情報も入力する。この情報のいくつかは、購入者のクレジットカードまたは小切手で識別されてもよく、あるいは情報はマーチャントの要求時に顧客によって提供されてもよい。顧客情報はアカウント起動プロセッサまたは媒体起動プロセッサに送出されてもよく、アカウント起動プロセッサまたは媒体起動プロセッサはそのような情報をデータベース中に記憶する。この情報は購入者が後に媒体デバイスを起動させるとき、購入者の識別を検証するために使用される。
【0047】
ブロック34では、アカウント起動プロセッサは媒体デバイス識別子を受信する。媒体デバイス(またはそれらの機能または能力)に関係するアカウント(または記録)は、識別子の受信に基づいて起動される。起動はここで説明され、または参照された、何らかの手段またはメカニズムによって、あるいは技術的に知られている他の何らかの手段によって発生する。アカウントの起動は媒体デバイスが起動された/使用可能にされたということを意味しないことを理解すべきである。
【0048】
識別子はブロック33で入力された識別子であってもよい。例えば、マーチャント端末は識別子を入力し、それから顧客への媒体デバイスの販売の間に、識別子をアカウント起動プロセッサに送出する。好ましい実施形態では、これは販売と同時に発生する。例えば、販売取引は識別子情報を入力することと、自動的に情報をアカウント起動プロセッサに送出することとを含む。例えば、バーコードは購入の間にスキャンされ、典型的な取引と同様に、バーコード番号はアカウント起動プロセッサに送出される。
【0049】
顧客の資金が不正または不十分であると後で決定された場合、あるいは取引に他の何らかの問題がある場合(例えば媒体デバイスが返品された場合)、マーチャントまたはマーチャント端末はアカウント起動プロセッサにその時にその問題を知らせる。媒体デバイスアカウントはそれから動作停止される。返品取引のような適切な記録は記憶され、媒体起動プロセッサおよびアカウント起動プロセッサに送出される。
【0050】
代わりに、マーチャント端末において情報を入力することと、アカウント起動プロセッサに識別子情報を送出することとの間に遅れが生じることがある。例えば、正当に購入された媒体デバイスのみがアカウント起動プロセッサに送出されることを、顧客の購入資金が明らかに保証するまで、マーチャント端末は待つかもしれない。
【0051】
また、媒体デバイスが盗難され、または毀損された場合、あるいはさもなければ顧客への分配に適格でない場合、アカウント起動プロセッサは、媒体デバイスが“キャンセル” されたことを反映するように、媒体デバイスに対応するデータベース入力を修正する。その“キャンセル”ステータスによって反映されるように、そのような媒体デバイスは起動されない。
【0052】
ブロック35では、媒体デバイスは正当に購入された、および/または起動の準備ができているとして登録される。好ましい実施形態では、アカウント起動プロセッサは、媒体デバイスが正当に購入されたことを示すために、媒体デバイス識別子情報を媒体起動プロセッサシステムに送出する。それはそのような情報を、インターネット、専用データ回線、電話IVR、または他のシステムのような、何らかの媒体デバイスまたは手段で送信する。
【0053】
好ましい実施形態では、アカウント起動プロセッサはそのような情報をAPIで移動させるので、媒体起動プロセッサシステムは情報を容易に認識および処理できる。媒体起動プロセッサシステムが情報を処理した後で、媒体デバイスは、正当に購入された媒体デバイスであるとして媒体起動プロセッサのシステムに登録される。例えば、媒体起動プロセッサは、正当に購入された媒体デバイスに対する識別子を含む、媒体起動データベース中に識別子を記憶する。媒体デバイスが正当である(または不当である)という事実はそれが中に記憶されたファイルから明らかである。または、媒体起動プロセッサは媒体デバイスが正当に販売されたことを示すために、媒体デバイスに対応している、既存のデータベースエントリを修正する。
【0054】
代わりに、アカウント起動プロセッサは媒体デバイスが“販売され、起動準備ができている”ということを示すステータス情報を記憶する。アカウント起動プロセッサは、媒体起動プロセッサシステムに対して説明した方法で、または技術的に知られている何らかの方法で、そのような情報を記憶する。
【0055】
ブロック36では、媒体起動プロセッサは顧客から媒体デバイスを起動させる要求を受信する。いくつかの実施形態では、媒体デバイスは、デスクトップまたはラップトップコンピュータのようなユーザコンピュータを通して、直接的または間接的に起動プロセッサと通信する。いくつかの実施形態では、顧客は(電話機、インターネット等で)媒体起動プロセッサにコンタクトして、媒体デバイスを起動する。例えば、顧客は媒体起動プロセッサIVRシステムにアクセスする、800番号に電話をかけてもよく、または顧客は媒体起動プロセッサのウェブサイトにアクセスしてもよい。上記に解説したように、いくつかの実施形態は、起動されていない媒体デバイスを使用する試みに際して、媒体起動プロセッサとのコンタクトの自動開始を提供する。この通信は媒体デバイス自体によって行われ、またはその中で媒体デバイスがインストールされているプロセッサを通して確立される。
【0056】
顧客は媒体起動プロセッサ顧客サービスまたは起動部門に電話をしてもよい。顧客は媒体起動プロセッサシステムに識別情報を提供するので、媒体起動プロセッサシステムは起動に対する特定の媒体デバイスを識別できる。例えば、顧客はインターネットまたはIVRプロンプトにおいてESNを入力するなどして、ESNまたはSIMを提供する。代わりに、顧客が媒体デバイス自体を使用して媒体起動プロセッサにコンタクトする場合、媒体デバイスは自動的に識別子情報を媒体起動プロセッサシステムに提供する。起動プロセッサは、情報を直接的または間接的に媒体デバイスから受信することにより、または媒体デバイス中に記憶された情報に基づいて(直接的または間接的に)問い合わせを実行することにより、この情報を決定してもよい。
【0057】
顧客は顧客識別情報を提供する。そのような識別情報は、購入された媒体デバイス、購入者、ベンダ、またはワイヤレスサービスプロバイダに関係する、顧客の名前、住所、電話番号、レシート番号、製品番号、あるいは他の番号またはコードを含む。媒体起動プロセッサはそのような情報を起動の前に確認することを要求する。
【0058】
ブロック37では、媒体起動プロセッサは媒体デバイスが正当に購入されたかどうか決定する。好ましい実施形態では、媒体起動プロセッサはそのデータベースをチェックして、識別子が正当に購入された媒体デバイスに関係しているかどうか決定する。例えば、媒体起動プロセッサは媒体デバイスに関係する(ESNのような)識別子が正当な媒体デバイスに対応するデータベース中に記憶されているかどうか決定する。
【0059】
他の実施形態では、媒体起動プロセッサシステムは、アカウント起動プロセッサにコンタクトして、識別された媒体デバイスが正当に販売されたかどうか決定する。例えば、(顧客サービスセンターのような)媒体起動プロセッサシステムは、(ブロック36で提供されるもののような)媒体デバイス識別子をアカウント起動プロセッサに送出する。アカウント起動プロセッサIVRシステムにアクセスすることにより、またはここで説明した他の何らかの方法により、この送出は発生する。アカウント起動プロセッサは識別子を受信し、そのデータベースにアクセスして識別子が正当に購入された識別子に関係しているかどうか決定し、それから認証結果を媒体起動プロセッサに返信する。認証結果は媒体デバイスが正当に販売されたこと、または媒体デバイスが正当に販売されていなかったこと(または媒体デバイスに関係する他の何らかの問題があったこと)を示す。例えば、アカウント起動プロセッサは記憶された認証ステータス情報に基づいて、認証結果を決定する。
【0060】
ブロック38では、媒体起動プロセッサは媒体デバイスの起動を開始し、または、顧客の要求を拒否する。媒体デバイスが正当に購入されたことを媒体起動プロセッサが決定した場合、媒体起動プロセッサは媒体デバイスの起動を開始する。媒体デバイスが正当に購入されていなかったことを媒体起動プロセッサが決定した場合、または媒体デバイスの購入に関係する他の何らかの問題があった場合、媒体起動プロセッサは顧客の要求を拒否し、媒体デバイスを起動させることを断る。いくつかの実施形態では、媒体起動プロセッサと媒体デバイスとの間の通信を通して、起動が達成される。これは、媒体デバイスへの直接の通信であってもよく、またはその上に媒体デバイスがインストールされているプロセッサを通しての通信であってもよい。媒体デバイス、またはその上に媒体デバイスがインストールされているプロセッサによって、起動プロセッサから受信された命令あるいはコードに基づいて、起動が達成されてもよい。
【0061】
一度起動されると、媒体デバイス(または、デバイスの1以上のフィーチャー)が使用可能になる。例えば、媒体デバイスがUSBフラッシュドライブである場合、起動は、顧客がフラッシュドライブ上に情報を記憶する、および/またはフラッシュドライブに予めインストールされた情報を検索するのを可能にする。
【0062】
起動認証は任意のさまざまな要因の内の任意のものに基づいていてもよいことを理解すべきである。例えば、デバイスは特定の回数起動されてもよく、または顧客から受信された認証コードは特定の回数使用可能であってもよい。特定のデバイス上で使用可能な機能の回数や度合に関係する制限があってもよい。例えば、どのようにお金がデバイス上で使われたか、またはデバイスと関係するアカウントにどれだけのお金が追加されたか、に基づいてより大きい量の記憶スペースが可能にされてもよい。デバイスの機能のすべてまたは一部分の起動は以下の何らかのものに基づいていてもよい。特定のプログラムまたはソフトウェアのタイプがデバイス上にロードされた回数、デバイス(またはデバイスの機能)が使用された回数、デバイスが使用された時間の長さ、デバイスの購入から経過した時間、デバイスに関係するアカウント中の資金の量、デバイスに関係するアカウントのアクティビティ、ユーザアカウントのステータス(例えば、良好な態度のアカウントを持っている)、例えば起動プロセッサまたは他のエンティティ(または婚姻、雇用、または他のステータス)によるユーザのステータス、ユーザの個人情報、または他の要因。
【0063】
図4は本発明の別の実施形態にしたがった、媒体デバイスの起動を認証する方法を示すフローチャートを図解している。図4の方法は図3の解説に照らして解釈するべきである。
【0064】
オプションのブロック41では、例えば、ブロック32に対して説明したように、アカウント起動プロセッサが識別子情報を記憶する。
【0065】
ブロック42では、例えば、34に対して説明したように、媒体デバイス購入取引の間に、マーチャント端末において媒体デバイス識別子が入力される。
【0066】
ブロック43では、例えば、33に対して説明したように、マーチャント端末は識別子をアカウント起動プロセッサに送出する。
【0067】
ブロック44では、アカウント起動プロセッサは識別子を媒体起動プロセッサに送出する。
【0068】
ブロック45では、識別子は媒体起動データベース中に記憶される。識別子のステータス(および/または対応する媒体デバイス)は記憶され、および/または、識別子をアカウント起動プロセッサから受信することに基づいて更新される。さまざまなステータスの可能性のいくつかを、図5に関して以下に説明する。他のアクティビティステータスカテゴリもここで意図されていることを理解すべきである。
【0069】
ブロック44および45に説明されている動作は、例えばアカウント起動プロセッサが、例えばAPIを使用して、媒体起動データベース中に識別子を挿入するときに発生する。このプロセスの例はブロック35にも説明されている。
【0070】
ブロック46では、例えば、ブロック36に対して説明したように、媒体起動プロセッサは媒体デバイス起動要求を受信する。
【0071】
ブロック47では、媒体起動プロセッサは媒体デバイスの起動を認証するかどうか決定する。この動作は識別子がデータベース中にあるかどうか決定するために、または起動に対して許可された媒体デバイスに識別子が関係しているかどうか決定するために、媒体起動データベースにアクセスすることを含む。これは識別子(および/または対応する媒体デバイス)のステータスを決定することも含む。
【0072】
ブロック48では、媒体起動プロセッサは、媒体デバイスの機動を開始すること、または顧客要求を拒否することのいずれかにより、顧客要求に応答する。例えば、識別子がデータベース中にある場合(または、識別子が起動に対して許可された媒体デバイスに関係している場合)、媒体起動プロセッサは媒体デバイスの起動を開始する。そうでない場合は、媒体起動プロセッサは要求を拒否する。
【0073】
図5は本発明のさらに別の実施形態にしたがった、媒体デバイスの起動を認証する方法を示すフローチャートを図解している。図5の方法は図3の解説に照らして解釈されるべきである。
【0074】
ブロック51では、例えば、ブロック33に対して説明したように、媒体デバイス購入取引の間に、媒体デバイス識別子はマーチャント端末において入力される。
【0075】
ブロック52では、例えば、ブロック43に対して説明したように、マーチャント端末は、媒体デバイス識別子情報をアカウント起動プロセッサに送出する。
【0076】
ブロック53では、アカウント起動プロセッサは識別子を処理および/または記憶させる。例えば、アカウント起動プロセッサは、識別子がマーチャント端末から受信されたことを示すために、識別子をデータベースエントリ中に記憶させる(または既存のデータベースエントリを修正する)。エントリは、対応する媒体デバイスが、例えば、媒体デバイスは販売され、起動の準備ができているような、特定のステータスを有していることを反映する。
【0077】
ブロック54では、例えば、ブロック46に対して説明したように、媒体起動プロセッサは、媒体デバイス起動要求を顧客から受信する。
【0078】
ブロック55では、媒体起動プロセッサは起動認証要求をアカウント起動プロセッサに送出する。
【0079】
ブロック56では、アカウント起動プロセッサは識別子を処理する。アカウント起動プロセッサは、識別子が正当に販売されたかどうか決定する。例えば、アカウント起動プロセッサは、識別子がブロック51および52にしたがった取引中に受信されたかどうか決定する。アカウント起動プロセッサは、媒体デバイス(および/または対応する識別子)のステータスも決定する。例えば、アカウント起動プロセッサは媒体デバイスが、“販売され、起動の準備ができている”、“販売されていない”、“販売され、起動された”、“販売され、返品された”、または“キャンセルされた”(または他のステータスカテゴリ)のような特定のステータスを有していることを決定する。ステータスに依存して、アカウント起動プロセッサは肯定または否定の(または他の)起動応答を送出することを決定する。例えば、アカウント起動プロセッサは、対応する媒体デバイスが“販売され、起動の準備ができている”場合、肯定の応答を送信することを決定する。アカウント起動プロセッサは、ステータスが“キャンセルされた”“販売されていない”、“販売され、返品された”である場合、否定の応答を送出する。
【0080】
ブロック57では、アカウント起動プロセッサは起動認証応答を媒体起動プロセッサに送出する。認証応答は、起動する、または起動しないことを示すものである。認証応答は識別子および/または対応する媒体デバイスについてのステータス情報を含む。
【0081】
ブロック58では、例えば、ブロック48に対して説明したように、媒体起動プロセッサは媒体デバイスの起動を開始するか、または顧客の要求を拒否する。媒体起動プロセッサの動作はブロック57中のアカウント起動プロセッサの応答に基づいている。
【0082】
さまざまな実施形態では、異なる識別子が単一の媒体デバイスに関係付けられているという条件下で、異なる識別子が、ここで説明された、異なるブロック中で使用されてもよいことに留意すべきである。つまり、ESNはプロセス全体を通して使用される、単一の識別子である必要はない。例えば、バーコード番号(例えば、データベース中の媒体デバイス識別子にマップされた、またはさもなければ関係付けられた番号)がマーチャント端末においてスキャンされ、アカウント起動プロセッサに送出されてもよいが、プロセッサは媒体デバイス識別子を決定し、それを媒体起動プロセッサに送出してもよい。ここで、アカウント起動プロセッサはUPCを受信し、データベースに記憶されている情報(例えば、UPC番号を媒体デバイス番号に関係付ける、マーチャントから受信された情報)を処理することによって、そのバーコードに関係する媒体デバイス識別子を決定する。また、用語“識別子”は、識別子に関係する情報を含んでいることを理解すべきである。言い換えると、2つの識別子が一意的に同一のデバイスに関係付けられているという条件下で、媒体起動プロセッサによって受信された識別子は、以前のブロックでマーチャント端末からアカウント起動プロセッサに送出された識別子と完全に同一である必要はない。
【0083】
上で言及された媒体デバイスは上で参照された出願中でPINを起動させることに対して説明された、何らかの方法で起動されてもよいことを理解すべきである。
【0084】
他の実施形態では、提供後(または販売後)確認が盗難を減少させるために実行される。1つの問題は、媒体デバイスが販売手続の間に起動されるかもしれないが、意図された顧客による資金の不足のような多くの理由のために販売手続が中断されることである。この場合では、(支払われていないが)媒体デバイスは起動され、したがって起動された(および価値のある)媒体デバイスの盗難のリスクが生じる。
【0085】
本発明のさまざまな実施形態は、販売の中断が続く、媒体デバイス起動の問題に対処する、少なくとも2つの可能性のあるアプローチを提示する。第1に、システムは、確認(例えば、支払いの確認)が受信されるまで、どの販売取引も完了されないという仮定を含む。したがって、確認の送信は販売が完了されたことの確認を要求される。例えば、購入取引において顧客がデバイスを購入した後であっても、取引確認が決定され、および/または受信されるまで、アカウント(またはデバイスあるいはデバイスのフィーチャー)は、非アクティブのままである。そのような取引確認は顧客の支払いの資金が実際に確認され、および/またはマーチャントのアカウントに移動されたという確認であってもよい。この確認送信がタイミングよく受信されなかった場合、いくつかの実施形態ではデバイスは起動されず、および、いくつかの実施形態ではデバイスは動作停止される。
【0086】
いくつかの実施形態では、システムは販売取引が正しく完了されるだろうという仮定の下で動作する。例えば、システムは顧客資金が明らかにされる前に、取引の間に(または少なくとも取引に基づいて)デバイス(または機能)を自動的に起動してもよい。そのような場合では、媒体デバイスは販売取引の間に起動され、例えば取引がキャンセルされたということを述べるメッセージ(または類似のコードまたは命令)が(例えば、マーチャント端末により)送信され、(例えば、デバイス起動プロセッサ6および/またはアカウント起動プロセッサ2のような中央起動プロセッサにおいて)受信されない限り、起動されたままである。
【0087】
販売取引は媒体デバイスの購入、または媒体デバイスのレンタル、または媒体デバイスのフィーチャー(機能、機能性、能力、または記憶されたデータ)の一時的な起動、または媒体デバイスのフィーチャーを永続的に起動することを含む。
【0088】
提供後(または販売後)確認は、図1ないし5に図解される実施形態のような、他の実施形態と統合的に実行してもよい。
【0089】
ここに示され、説明された本発明の特定の実施形態は、例示的にすぎないことが理解されるであろう。多くの変形、変更、置換および均等物は、本発明の精神および範囲を逸脱することなく、当業者の心に浮かぶであろう。したがって、ここで説明され、添付図面に示されているすべての主題は、例証にすぎないと考えられ、限定する意味ではなく、本発明の範囲は添付の特許請求の範囲のみにより決定されることが意図されている。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
媒体デバイスに記憶されている少なくとも1つのフィーチャーを起動させる方法において、
媒体デバイスを識別する情報を中央プロセッサに記憶させることと、
記憶アクションの後、媒体デバイスの購入の間にマーチャント端末においてデバイス識別子情報を入力し、デバイス識別子情報は媒体デバイスを識別することと、
マーチャント端末からのデバイス識別子情報を中央プロセッサにおいて受信することと、
デバイス識別子情報を受信する動作に基づいて、媒体デバイスの販売を登録することと、
中央プロセッサにおいてデバイス起動要求を受信することと、
登録アクションに基づいて、デバイスの起動を認証するかどうか決定することと
を含む方法。
【請求項2】
媒体デバイスが登録されているという決定に基づいて、媒体デバイスの起動を開始することをさらに含む、請求項1記載の方法。
【請求項3】
媒体デバイスの起動を開始する動作は、媒体デバイスに起動情報を記憶させることを含む、請求項2記載の方法。
【請求項4】
起動情報はデバイスの記憶機能性を使用可能にする、請求項3記載の方法。
【請求項5】
起動情報は媒体デバイスの通信機能性を使用可能にし、通信機能性は媒体デバイスが特定の方法で別のデバイスと通信することを使用可能にする、請求項3記載の方法。
【請求項6】
媒体デバイスの起動開始の動作は、起動情報をユーザに送出することを含み、起動情報はユーザによってデバイスを起動させるのに使用できる、請求項2記載の方法。
【請求項7】
要求がユーザコンピュータにおけるユーザから受信され、起動情報はユーザコンピュータに送出される、請求項6記載の方法。
【請求項8】
媒体デバイスの起動を開始する動作は、物理的装置が媒体デバイスを構造的に変化させることを含み、構造的変化は媒体デバイスを起動させる、請求項2記載の方法。
【請求項9】
媒体デバイスが登録されていないという決定に基づいて、起動要求を拒否することをさらに含む、請求項1記載の方法。
【請求項10】
デバイス起動要求は、デバイス自体、デバイスの機能、デバイスの機能性、デバイスの能力、およびデバイス中に記憶されたデータの内の少なくとも1つを起動する要求を含む、請求項1記載の方法。
【請求項11】
デバイスは、フラッシュドライブ、USBドライブ、外部ハードドライブ、サムドライブ、SDフォーマットメモリカード、CFフォーマットメモリカード、xDフォーマットメモリカード、メモリカードデュオ、SIMカードの内の少なくとも1つを含む、請求項1記載の方法。
【請求項12】
媒体デバイスのフィーチャーを起動させる方法において、
デバイス購入取引の間に、デバイス識別子情報を入力することと、
デバイス識別子情報を中央プロセッサに送出することと、
デバイス識別子情報を中央プロセッサにより記憶させることと、
デバイス起動情報を起動プロセッサにより受信することと、
起動認証要求を中央プロセッサに送出することと、
デバイス識別子情報を中央プロセッサにより処理することと、
起動認証応答を起動プロセッサに送出することと、および
デバイス起動を開始し、または起動認証要求を拒否することと
を含む方法。
【請求項13】
デバイス起動要求は、デバイス自体、デバイスの機能、デバイスの機能性、デバイスの能力、およびデバイス中に記憶されたデータの内の少なくとも1つを起動する要求を含み、
デバイスは、フラッシュドライブ、USBドライブ、外部ハードドライブ、サムドライブ、SDフォーマットメモリカード、CFフォーマットメモリカード、xDフォーマットメモリカード、メモリカードデュオ、SIMカードの内の少なくとも1つを含む、請求項12記載の方法。
【請求項14】
中央プロセッサが購入取引の完了を示す確認を受信するまで、媒体デバイスの起動を防止することをさらに含む、請求項13記載の方法。
【請求項15】
確認は、購入資金が媒体デバイスの購入者から媒体デバイスの販売者へと移動されたという確認を含む、請求項14記載の方法。
【請求項16】
販売が完了したことを確認するメッセージがタイミング良く受信されない限り、自動的にデバイスを動作停止させることをさらに含む、請求項13記載の方法。
【請求項17】
購入取引がキャンセルされたことを示すキャンセルメッセージを受信することと、
キャンセルメッセージに基づいて、媒体デバイスを動作停止させることをさらに含む、請求項13記載の方法。
【請求項18】
アカウントを起動させる方法において、
アカウントに関係する購入取引を完了させることと、
購入取引が完了したことを示す取引確認を送信することと、
取引確認に基づいてアカウントを起動させることと
を含む方法。
【請求項19】
購入取引を完了させる動作が、
媒体デバイスのフィーチャーを起動させることに対して、支払いまたは商業的に受け入れ可能な支払いの約束を受信することを含む、請求項18記載の方法。
【請求項20】
取引が完了したことを確認するメッセージがタイミング良く受信されない限り、自動的にアカウントを動作停止させることをさらに含む、請求項18記載の方法。
【請求項21】
媒体デバイスのフィーチャーを起動させる方法において、
アカウント値の購入に基づいてアカウントを起動させる要求を送出し、購入に関係する資金がアカウント値の購入者からアカウント値の販売者に移動される前に、要求が送出されることと、
購入取引がキャンセルされた場合、自動的にアカウントを動作停止させることと、
を含む方法。
【請求項22】
媒体デバイス中に記憶されている少なくとも1つのフィーチャーを起動させる方法において、
中央プロセッサにおいて、媒体デバイスを識別する情報を記憶し、媒体デバイスは、フラッシュドライブ、USBドライブ、外部ハードドライブ、サムドライブ、SDフォーマットメモリカード、CFフォーマットメモリカード、xDフォーマットメモリカード、メモリカードデュオ、SIMカードの内の少なくとも1つを含むことと、
記憶アクションの後、媒体デバイスの購入の間にマーチャント端末においてデバイス識別子情報を入力し、デバイス識別子情報は媒体デバイスを識別することと、
マーチャント端末からのデバイス識別子情報を中央プロセッサにおいて受信することと、
デバイス識別子情報を受信する動作に基づいて、媒体デバイスの販売を登録することと、
中央プロセッサにおいてデバイス起動要求を受信することと、
登録アクションに基づいて、デバイスの起動を認証するかどうか決定することと、
媒体デバイスが登録されているという決定に基づいて、媒体デバイスに起動情報を記憶させるようにし、起動情報は媒体デバイスの記憶および処理機能性の内の少なくとも1つを使用可能にすることと、
を含む方法。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate


【公開番号】特開2011−100462(P2011−100462A)
【公開日】平成23年5月19日(2011.5.19)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2010−254722(P2010−254722)
【出願日】平成22年11月15日(2010.11.15)
【分割の表示】特願2006−79092(P2006−79092)の分割
【原出願日】平成18年3月22日(2006.3.22)
【出願人】(505161378)イー2インタラクティブ,インコーポレーテッド・ディー/ビー/エー・イー2インタラクティブ,インコーポレーテッド (20)
【Fターム(参考)】