学習支援者支援プログラム
【課題】学習支援者の負担軽減を図ること。
【解決手段】学習活動の指導案の作成指示を受け付けた場合に、指導案作成フォームを表示画面に表示させることによって、表示画面上において教材ファイルが入力された指導案を作成する。この指導案作成フォームの起動中にランチャー起動指示を受け付けた場合、教材ファイルを示すアイコンを学習活動における各学習項目の学習順序を示す項目番号にしたがった順序で表示画面に一覧表示することによってランチャーを起動し、当該ランチャーにおける一のアイコンが指定された場合に、指定されたアイコンが示す教材ファイルを起動するようにした。
【解決手段】学習活動の指導案の作成指示を受け付けた場合に、指導案作成フォームを表示画面に表示させることによって、表示画面上において教材ファイルが入力された指導案を作成する。この指導案作成フォームの起動中にランチャー起動指示を受け付けた場合、教材ファイルを示すアイコンを学習活動における各学習項目の学習順序を示す項目番号にしたがった順序で表示画面に一覧表示することによってランチャーを起動し、当該ランチャーにおける一のアイコンが指定された場合に、指定されたアイコンが示す教材ファイルを起動するようにした。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、学校の教師や塾の講師などの学習支援者がおこなう学習支援活動を支援する学習支援者支援プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、英語を学習する幼児あるいは児童などの学習者や、学校あるいは資格の受験科目を学習する受験者などの学習者の学習を支援するため、たとえば、特定の教科の教材を作成したり、個々の学習者を対象とした教材を作成したりする各種の技術があった(たとえば、下記特許文献1、特許文献2を参照。)。このような技術を用いて提供される教材には、具体的には、たとえば、パーソナルコンピュータや携帯型のゲーム機器に搭載されたアプリケーションによって実現される、英語などの外国語を学習するようにしたものがあった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2011−154517号公報
【特許文献2】特開2011−113045号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上述した従来の技術は学習者を対象としており、学校の教師や塾の講師など、学習者の学習を支援する学習支援者を対象とした当該学習支援者による学習支援活動を支援するための技術は存在しない。学校の教師などの学習支援者は、授業や講習などの進め方を記載した学習指導(学習支援)の計画書である指導案の作成が必須であるが、上記のように学習支援活動を支援するための技術が存在しないため、従来は、パーソナルコンピュータなどのコンピュータ上で表計算アプリケーションや画像作成アプリケーションを活用し、各自が工夫しながら指導案を作成しなくてはならないという現状があった。
【0005】
このため、従来の技術では、指導案の作成にかかわる学習支援者の負担が大きいという問題があった。また、従来の技術では、作成された指導案は、作成者によって内容の充実度や読みやすさなどにばらつきがあり、このために教師の違いにより児童や生徒の学習内容にばらつきが生じる懸念があるという問題があった。
【0006】
この発明は、上述した従来技術による問題点を解消するため、学習支援者の負担軽減を図ることができる学習支援者支援プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述した課題を解決し、目的を達成するため、この発明にかかる学習支援者支援プログラムは、表示画面の表示内容を制御する表示制御手段と、所定の操作入力を受け付ける入力手段と、を備えたコンピュータ装置に、前記入力手段によって、学習活動の指導案の作成指示を受け付ける作成指示工程と、前記作成指示工程によって前記作成指示を受け付けた場合に、前記学習活動を構成する各学習項目の学習に用いる教材ファイルの入力欄を含む指導案作成フォームを、前記表示制御手段によって前記表示画面に表示させるフォーム表示工程と、前記入力手段によって、前記フォーム表示工程によって表示された前記指導案作成フォームに対する情報の入力を受け付ける入力受付工程と、前記入力受付工程によって前記教材ファイルが入力された状態の前記指導案作成フォームの起動中に、前記入力手段によってランチャー起動指示を受け付けた場合に、前記表示制御手段を駆動制御して、前記教材ファイルを示すアイコンを学習活動における各学習項目の学習順序を示す項目番号にしたがった順序で表示画面に一覧表示することによってランチャーを起動するランチャー起動工程と、前記入力手段によって、前記ランチャー起動工程によって起動したランチャーにおける一のアイコンが指定された場合に、指定されたアイコンが示す教材ファイルを起動する教材ファイル起動工程と、を実行させることを特徴とする。
【0008】
また、この発明にかかる学習支援者支援プログラムは、少なくともテキストを表示可能な表示画面の表示内容を制御する表示制御手段と、前記表示画面に表示されたテキストの一部あるいは全部を指定可能な入力手段と、を備えたコンピュータ装置に、前記表示画面に表示されたテキストを構成する単語および当該テキストを構成する文章の少なくとも一方が前記入力手段によって指定されたことを判定する判定工程と、前記判定工程によって指定されたと判定された単語および文章を示すテキストを抽出する抽出工程と、前記抽出工程によって抽出されたテキストを所定の言語で読み上げる読み上げ処理をおこなう読み上げ工程と、を実行させることを特徴とする。
【0009】
また、この発明にかかる学習支援者支援プログラムは、表示画面の表示内容を制御する表示制御手段と、操作および情報の入力を受け付ける入力手段とを備えたコンピュータ装置に、前記入力手段を介して任意の画像データの指定を受け付ける指定受付工程と、前記指定受付工程によって指定を受け付けた任意の画像データに特定のフォーマットにおける第1の位置情報を関連付けて記憶する第1の記憶工程と、前記入力手段を介してテキストデータの入力を受け付けるテキスト受付工程と、前記テキスト受付工程によって受け付けたテキストデータに前記特定のフォーマットにおける第2の位置情報を関連付けて記憶する第2の記憶工程と、前記入力手段を介して前記特定のフォーマットの起動指示があった場合、表示画面内に設定された所定の表示範囲内であって前記第1の記憶工程によって記憶した第1の位置情報によって特定される第1の位置に前記画像データに基づく画像を表示するとともに、前記所定の表示範囲内であって前記第2の記憶工程によって記憶した第2の位置情報によって特定される第2の位置に前記テキストデータに基づくテキストを表示するように前記表示制御手段を制御する表示位置制御工程と、前記入力手段を介して前記表示位置制御工程の制御によって表示されたテキストが指示された場合に当該テキストの読み上げ処理をおこなう読み上げ工程と、を実行させることを特徴とする。
【0010】
また、この発明にかかる学習支援者支援プログラムは、表示画面の表示内容を制御する表示制御手段と、入力操作を受け付ける入力手段とを備えたコンピュータ装置に、前記表示制御手段を制御して、前記表示画面における所定範囲であって、当該所定範囲内に配置されたアイテムを前記入力手段による入力操作に応じて移動可能とする編集画面を前記表示画面に表示させる編集画面表示工程と、前記編集画面表示工程によって前記編集画面を表示させた状態で前記入力手段によって第1の入力操作を受け付けた場合、前記表示画面の所定範囲に表示した前記編集画面を当該表示画面の全域にわたって拡大表示させる第1の表示工程と、前記入力手段によって、前記第1の表示工程によって拡大表示させた前記編集画面に対する入力操作を受け付けた場合に、当該入力操作に応じて拡大表示させた前記編集画面に配置された前記アイテムを移動させる移動工程と、前記編集画面表示工程によって前記編集画面を表示させた状態で前記入力手段によって第2の入力操作を受け付けた場合、表示中の前記編集画面と当該編集画面のつぎに作成された編集画面とをそれぞれイメージデータ化して前記表示画面の全域にわたって並べて表示させる第2の表示工程と、を実行させることを特徴とする。
【0011】
また、この発明にかかる学習支援者支援プログラムは、音曲と当該音曲にあわせて所定言語で発音した音声とを組み合わせたチャンツ音源を記憶する記憶手段と、入力操作を受け付ける入力手段と、前記チャンツ音源を再生する再生手段と、を備えたコンピュータ装置に、前記入力手段を介して再生対象とするチャンツ音源の指定を受け付ける音源指定工程と、前記再生手段を制御して前記音源指定工程によって指定を受け付けたチャンツ音源を再生する音源再生工程と、前記音源再生工程による前記チャンツ音源の再生中に前記入力手段を介して再生速度の段階調整指示を受け付ける段階調整指示工程と、を実行させる学習支援者支援プログラムであって、前記音源再生工程は、前記段階調整指示工程によって前記段階調整指示を受け付けた場合、再生中のチャンツ音源を1ループ分再生するごとに、つぎに再生する1ループ分のチャンツ音源の再生速度を直前に再生した1ループ分のチャンツ音源の再生速度よりも速くすることを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
この発明にかかる学習支援者支援プログラムによれば、学習支援者の負担軽減を図ることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】この発明にかかる実施の形態の学習支援者支援装置を実現するコンピュータ装置のハードウエア構成を示す説明図である。
【図2】この発明にかかる実施の形態の学習支援者支援装置の機能的構成を示すブロック図である。
【図3】この発明にかかる実施の形態の学習支援者支援装置の表示画面例を示す説明図(その1)である。
【図4】この発明にかかる実施の形態の学習支援者支援装置の表示画面例を示す説明図(その2)である。
【図5】この発明にかかる実施の形態の学習支援者支援装置の表示画面例を示す説明図(その3)である。
【図6】この発明にかかる実施の形態の学習支援者支援装置の表示画面例を示す説明図(その4)である。
【図7】この発明にかかる実施の形態の学習支援者支援装置の表示画面例を示す説明図(その5)である。
【図8】この発明にかかる実施の形態の学習支援者支援装置の表示画面例を示す説明図(その6)である。
【図9】この発明にかかる実施の形態の学習支援者支援装置の表示画面例を示す説明図(その7)である。
【図10】この発明にかかる実施の形態の学習支援者支援装置の表示画面例を示す説明図(その8)である。
【図11】この発明にかかる実施の形態の学習支援者支援装置の表示画面例を示す説明図(その9)である。
【図12】この発明にかかる実施の形態の学習支援者支援装置の表示画面例を示す説明図(その10)である。
【図13】この発明にかかる実施の形態の学習支援者支援装置の表示画面例を示す説明図(その11)である。
【図14】この発明にかかる実施の形態の学習支援者支援装置の表示画面例を示す説明図(その12)である。
【図15】この発明にかかる実施の形態の学習支援者支援装置の表示画面例を示す説明図(その13)である。
【図16】この発明にかかる実施の形態の学習支援者支援装置の表示画面例を示す説明図(その14)である。
【図17】この発明にかかる実施の形態の学習支援者支援装置の表示画面例を示す説明図(その15)である。
【図18】この発明にかかる実施の形態の学習支援者支援装置の表示画面例を示す説明図(その16)である。
【図19】この発明にかかる実施の形態の学習支援者支援装置の表示画面例を示す説明図(その17)である。
【図20】この発明にかかる実施の形態の学習支援者支援装置の表示画面例を示す説明図(その18)である。
【図21】この発明にかかる実施の形態の学習支援者支援装置の表示画面例を示す説明図(その19)である。
【図22】この発明にかかる実施の形態の学習支援者支援装置の表示画面例を示す説明図(その20)である。
【図23】この発明にかかる実施の形態の学習支援者支援装置の表示画面例を示す説明図(その21)である。
【図24】この発明にかかる実施の形態の学習支援者支援装置の表示画面例を示す説明図(その22)である。
【図25】この発明にかかる実施の形態の学習支援者支援装置の表示画面例を示す説明図(その23)である。
【図26】この発明にかかる実施の形態の学習支援者支援装置の表示画面例を示す説明図(その24)である。
【図27】この発明にかかる実施の形態の学習支援者支援装置の表示画面例を示す説明図(その25)である。
【図28】この発明にかかる実施の形態の学習支援者支援装置の表示画面例を示す説明図(その26)である。
【図29】この発明にかかる実施の形態の学習支援者支援装置の表示画面例を示す説明図(その27)である。
【図30】この発明にかかる実施の形態の学習支援者支援装置の表示画面例を示す説明図(その28)である。
【図31】この発明にかかる実施の形態の学習支援者支援装置の表示画面例を示す説明図(その29)である。
【図32】この発明にかかる実施の形態の学習支援者支援装置の表示画面例を示す説明図(その30)である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下に添付図面を参照して、この発明にかかる学習支援者支援プログラムの好適な実施の形態を詳細に説明する。この発明にかかる実施の形態の学習支援者支援プログラムは、パーソナルコンピュータなどのコンピュータ装置にインストールされ、当該コンピュータ装置のハードウエア資源を利用して各種の機能を実現する。
【0015】
(学習支援者支援装置のハードウエア構成)
まず、この発明にかかる実施の形態の学習支援者支援装置を実現するコンピュータ装置のハードウエア構成について説明する。図1は、この発明にかかる実施の形態の学習支援者支援装置を実現するコンピュータ装置のハードウエア構成を示す説明図である。この発明にかかる実施の形態の学習支援者支援装置を実現するコンピュータ装置100は、CPU101と、ROM102と、RAM103と、メモリ104と、操作入力デバイス105と、ディスプレイ106と、通信インターフェイス(I/F)107と、スピーカ108と、を備えている。コンピュータ装置100が備える各構成部101〜108は、バス110によってそれぞれ接続されている。
【0016】
CPU101は、コンピュータ装置100の全体の制御をつかさどる。ROM102は、ブートプログラムやOS(オペレーティングシステム)などの各種プログラムを記憶している。RAM103は、CPU101のワークエリアとして使用される。メモリ104は、各種のアプリケーションプログラム(アプリケーションソフトウエア)を記憶している。メモリ104は、この発明にかかる実施の形態の学習支援者支援プログラムを記憶することができる。CPU101は、RAM103をワークエリアとして使用しながら、ROM102やメモリ104に記録された各種プログラムを実行することによって、コンピュータ装置100の全体の制御をつかさどる。
【0017】
また、メモリ104は、たとえば、学習支援者支援プログラムの機能を用いて作成した各種のデータを記憶する。具体的には、メモリ104は、たとえば、指導案データ、フラッシュカードデータ、編集画面データなどの各種のデータを記憶する。指導案データ、フラッシュカードデータ、編集画面データなどの各種のデータの作成方法については後述する。
【0018】
メモリ104は、コンピュータ装置100の電源がOFFの状態であっても、記録されたデータを保持する不揮発性の記憶媒体によって実現する。また、メモリ104は、たとえば、コンピュータ装置100の電源がOFFの状態とされた場合は当該電源がOFFとされる直前までに記録されたデータを保持しない揮発性の記憶媒体、および、不揮発性の記憶媒体の双方によって実現するものであってもよい。
【0019】
操作入力デバイス105は、たとえば、利用者による入力操作を受け付け、受け付けた入力操作に応じた信号を出力する。操作入力デバイス105は、たとえば、学校や塾などにおいて学問・技能・技術などを教える教師、学習支援者支援プログラムがインストールされたコンピュータ装置100が実現する機能を利用した授業を受ける児童・生徒・学生などの利用者による入力操作を受け付ける。
【0020】
ディスプレイ106は、操作入力デバイス105に対する入力操作に応じてCPU101から出力される信号に基づいて各種の表示画面を表示する。ディスプレイ106は、たとえば、液晶ディスプレイ、有機EL(Electro−Luminescence)ディスプレイなどによって実現することができる。
【0021】
ディスプレイ106は、個人が利用する卓上サイズであってもよく、教室などに設置されて複数人で利用できるような大型サイズであってもよい。コンピュータ装置100は、個人が利用する卓上サイズのディスプレイ106と、大型サイズのディスプレイ106との両方を備えていてもよい。
【0022】
コンピュータ装置100は、図示を省略するタッチパネルを備えていてもよい。タッチパネルは、表示装置と位置入力装置とを備えている。表示装置は、位置入力装置に対する入力操作や操作入力デバイス105に対する操作に応じて各種の表示画面を表示する。タッチパネルは、位置入力装置に対する入力位置を表示装置に表示した情報によって案内する。
【0023】
タッチパネルに対する入力操作による指示内容は、表示装置に表示される情報に応じて異なる。コンピュータ装置100は、タッチパネルに対する入力操作位置が同じであっても、表示装置における表示内容に応じて異なる処理を実行する。タッチパネルは、たとえば、指やペンなどの筆記部材が接触したことを検出した場合にタッチパネルに対する筆記部材の接触位置に応じた電気信号を出力し、タッチパネルに対する筆記部材の接触が解除された場合に当該信号の出力を停止する。
【0024】
タッチパネルは、抵抗膜方式、静電容量方式、電磁誘導方式、表面弾性波方式など公知の各種の方式によってタッチパネルに対する筆記部材の接触位置を検出し、検出した接触位置に応じた電気信号を、CPU101に対して出力する。電磁誘導方式を採用する場合、電子ペンなどと称される専用の筆記部材を用いる。
【0025】
コンピュータ装置100は、ディスプレイに代えて、あるいはディスプレイに加えて、タッチパネルを備えていてもよい。タッチパネルを備えたコンピュータ装置においては、タッチパネルにおける表示装置を上記のディスプレイ106によって実現してもよい。タッチパネルを備えるコンピュータ装置100は、操作入力デバイス105に加えてタッチパネルに対する入力操作に応じた信号を、CPU101に対して出力する。
【0026】
通信I/F107は、インターネットなどのネットワークに接続され、ネットワークを介して外部装置との間で通信をおこなう。通信I/F107は、ネットワークとコンピュータ装置100の内部とのインターフェイスをつかさどり、ネットワークを介して接続された外部装置とコンピュータ装置100との間におけるデータの入出力を制御する。
【0027】
スピーカ108は、デジタル形式の音声データをデジタル/アナログ変換し、アナログ形式の音声データに基づいてスピーカコーンにおけるコイルに通電するなどして音声を出力する。スピーカ108は、たとえば、後述する英語などの外国語の読み上げ機能の実行に際して、対象文字列(英単語や英語文章)に応じて人工的に作り出された音声(合成音声)を出力する。
【0028】
(学習支援者支援装置の機能的構成)
つぎに、この発明にかかる実施の形態の学習支援者支援装置の機能的構成について説明する。図2は、この発明にかかる実施の形態の学習支援者支援装置の機能的構成を示すブロック図である。
【0029】
この発明にかかる実施の形態の学習支援者支援装置は、上記のコンピュータ装置100に、この発明にかかる実施の形態の学習支援者支援プログラムをインストールすることによって実現することができる。以下、この発明にかかる実施の形態の学習支援者支援プログラムがインストールされたコンピュータ装置100を、学習支援者支援装置200として説明する。
【0030】
図2において、この発明にかかる実施の形態の学習支援者支援装置200が備える各機能は、入力部201と、モード設定部202と、演算部203と、記憶部204と、出力制御部205と、によって実現することができる。入力部201、モード設定部202、演算部203、記憶部204、出力制御部205、出力部206は、学習支援者支援装置200を実現するコンピュータ装置100が備える各部によって実現することができる。
【0031】
出力制御部205は、出力部206を駆動制御して、演算部203による演算結果を出力部206を介して利用者に出力する。出力部206は、表示出力部206aと音声出力部206bとを備えている。表示出力部206aは、出力制御部205によって駆動制御されて、表示出力部206aが備えるディスプレイ106の表示画面の表示内容を制御する。ここに、出力制御部205によって表示制御部を実現することができる。また、音声出力部206bは、出力制御部205によって駆動制御されて、音声出力部206bが備えるスピーカ108から音声を出力させる。ここに、出力制御部205によって再生部を実現することができる。学習支援者支援装置200は、出力部206を一体に備えていてもよい。
【0032】
入力部201は、利用者による各種の入力操作を受け付ける。また、入力部201は、受け付けた入力操作に応じた信号を、適宜、モード設定部202、演算部203、記憶部204に出力する。モード設定部202は、入力部201から出力された信号に基づいて、学習支援者支援装置200の動作モードを設定する。この発明において、モード設定部202は、「指導案作成」モード、「読み上げ」モード、「チャンツ」モード、「フラッシュカード作成」モード、「プレゼンテーション」モード、の5つの動作モードの中のいずれか一つのモードを、入力部201から出力された信号に基づいて適宜選択的に設定する。
【0033】
演算部203は、モード設定部202によって設定された動作モードと、入力部201から出力された信号と、に基づいて各種の演算処理をおこなう。演算部203は、たとえば、指導案作成モードが設定されている状態で、入力部201によって学習活動の指導案の作成指示を受け付けた場合に、出力制御部205を駆動制御して、指導案作成フォームを表示画面に表示させる(フォーム表示工程)。指導案作成フォームは、学習活動を構成する各学習項目の学習に用いる教材ファイルの入力欄を含む。具体的には、たとえば、「英語」という学習活動であれば、「発音練習」や「ヒアリング」などの学習項目がある。
【0034】
教材ファイルは、指導案を作成する教師などの利用者によって適宜設定され、テキストデータファイル、画像データファイル、音声データファイル、MHTファイルなど各種のデータファイルによって実現することができる。また、教材ファイルは、特定のWEBページにアクセスするURLファイルや、起動された場合に所定の処理を実行するコンピュータプログラムファイルであってもよい。
【0035】
また、演算部203は、たとえば、指導案作成モードが設定され、表示部が指導案作成フォームを表示している状態で、入力部201によって所定の情報の入力操作を受け付けた場合(入力受付工程)、表示部が表示する指導案作成フォームにおいて該当する入力欄に、入力部201によって入力を受け付けた情報を表示させるよう出力制御部205を駆動制御する。また、演算部203は、たとえば、指導案作成モードが設定され、表示部に表示された指導案作成フォームに情報が入力された状態で入力部201によって所定の情報の入力操作を受け付けた場合、指導案作成フォームに対して入力された情報を記憶部204に記憶させる。
【0036】
また、演算部203は、たとえば、指導案作成モードが設定され、表示部に表示された指導案作成フォームに情報が入力された状態あるいは情報が入力された指導案作成フォームを記憶部204から読み出した状態において、入力部201によって所定の情報の入力操作を受け付けた場合、教材ランチャーを起動する(教材ファイル起動工程)。具体的に、演算部203は、たとえば、教材ファイルを示すアイコン(教材ファイルのサムネイル)を、学習活動における各学習項目の学習順序を示す項目番号にしたがった順序で表示画面に一覧表示することによって教材ランチャーを起動する。
【0037】
教材ランチャーを起動することにより、指導案作成フォームを用いてあらかじめ登録しておいた教材ファイルを、当該教材ファイルを示すアイコンをマウスでクリックするなどの簡単な操作によって簡単に起動することができる。また、演算部203は、たとえば、教材ランチャーが起動している状態で、当該起動中のランチャーにおける一のアイコンを指定する入力操作を受け付けた場合に、指定されたアイコンが示す教材ファイルを起動する。
【0038】
また、演算部203は、たとえば、読み上げモードが設定されている状態で、入力部201によって所定の情報の入力操作を受け付けることにより表示画面に表示されたテキストを構成する単語および当該テキストを構成する文章の少なくとも一方が指定されたか否かを判定する(判定工程)。この場合、演算部203は、上記単語または文章が指定されたと判定すると、指定されたと判定された単語および文章を示すテキストを抽出する(抽出工程)。そして、演算部203は、抽出したテキストを所定の言語で読み上げる読み上げ処理をおこなう(読み上げ工程)。
【0039】
また、演算部203は、たとえば、フラッシュカード作成モードが設定されている状態で、入力部201によって所定の情報の入力操作を受け付けることにより任意の画像データの指定を受け付けた場合(指定受付工程)、指定を受け付けた任意の画像データに特定のフォーマットにおける第1の位置情報を関連付けて記憶部204に記憶する(第1の記憶工程)。
【0040】
また、演算部203は、たとえば、フラッシュカード作成モードが設定されている状態で、入力部201によって所定の情報の入力操作を受け付けることによりテキストデータの入力を受け付けた場合(テキスト受付工程)、入力を受け付けたテキストデータに特定のフォーマットにおける第2の位置情報を関連付けて記憶する(第2の記憶工程)。
【0041】
特定のフォーマットは、たとえば、画像と当該画像を示す言葉(英単語)とを組み合わせて構成されるフラッシュカードのフォーマットによって実現することができる。フラッシュカードのフォーマットは、たとえば、カードの略中央に画像を配置し、当該画像の下にテキストを配置した構成とすることができる。具体的には、たとえば、画像として犬のイラストを配置し、当該イラストの下に「犬(Dog)」というテキストを配置したフラッシュカードを作成することができる。
【0042】
演算部203は、たとえば、フラッシュカード作成モードの設定下において作成されたフラッシュカードを記憶部204に記憶することができる。演算部203は、入力部201によって所定の情報の入力操作を受け付けることにより、フラッシュカードの起動指示があった場合、記憶部204に記憶したフラッシュカード情報を読み出し、読み出した情報に基づいて表示制御部を駆動制御して表示部の表示画面にフラッシュカードの画像を表示させる(表示位置制御工程)。
【0043】
この場合、具体的には、たとえば、表示部の表示画面内に設定された所定の表示範囲内であって第1の記憶部204によって記憶した第1の位置情報によって特定される第1の位置に画像データに基づく画像を表示するとともに、所定の表示範囲内であって第2の記憶部204によって記憶した第2の位置情報によって特定される第2の位置にテキストデータに基づくテキストを表示するように、表示制御部を駆動制御する。より具体的には、たとえば、犬のイラストを画面略中央に配置し、当該イラストの下に「犬(Dog)」というテキストを配置したフラッシュカードの画像を表示部の表示画面に表示させる。
【0044】
また、演算部203は、フラッシュカード作成モードの設定下において作成されたフラッシュカードが表示画面に表示されている状態において、当該フラッシュカードにおけるテキスト部分が入力部201によって指示された場合、当該テキストの読み上げ処理をおこなう(読み上げ工程)。
【0045】
また、演算部203は、プレゼンテーションモードが設定されている状態では、表示制御部を駆動制御して、表示部の表示画面に編集画面を表示させる(編集画面表示工程)。編集画面は、表示画面内の所定範囲内に一つあるいは複数のアイテムを表示することが可能な領域であって、通常、表示画面の一部が割り当てられる。編集画面内に表示されたアイテムは、編集画面内において、入力部201を介して移動させることができる。プレゼンテーションモードが設定されている状態の表示画面において、編集画面以外の部分には、ツールボックスなどが表示される。
【0046】
また、演算部203は、プレゼンテーションモードが設定され、かつ、編集画面を表示させた状態で入力部201によって所定の入力操作(第1の入力操作)を受け付けた場合、表示制御部を駆動制御して、編集画面を表示画面の所定範囲から当該表示画面の全域に拡大して表示させる(第1の表示工程)。この場合、編集画面に配置されたアイテムは、入力部201による入力操作に応じて移動可能とされたままとされる。これにより、演算部203は、表示画面の全域にわたって編集画面を表示している状態においても、入力部201による入力操作に応じて編集画面に配置されたアイテムを移動させるよう表示制御部を駆動制御する(移動工程)。
【0047】
また、演算部203は、プレゼンテーションモードが設定され、かつ、編集画面を表示させた状態で入力部201によって所定の入力操作(第2の入力操作)を受け付けた場合、表示中の編集画面と当該編集画面のつぎに作成された編集画面とを並べたイメージデータを表示画面の全域にわたって表示させる(第2の表示工程)。
【0048】
また、演算部203は、チャンツモードが設定されている状態で、入力部201によって所定の入力操作を受け付けることにより再生対象とするチャンツ音源の指定を受け付けた場合、指定を受け付けたチャンツ音源データを記憶部204から読み出し、出力制御部205(再生部)を駆動制御して、読み出したチャンツ音源データを再生させる(音源再生工程)。
【0049】
また、演算部203は、チャンツモードが設定され、チャンツ音源の再生中に、再生速度の段階調整指示を受け付けた場合(段階調整指示工程)、出力制御部205(再生部)を駆動制御して、再生中のチャンツ音源を1ループ分再生するごとに、つぎに再生する1ループ分のチャンツ音源の再生速度を直前に再生した1ループ分のチャンツ音源の再生速度よりも速くする。
【0050】
(学習支援者支援装置200が実現する機能)
つぎに、この発明にかかる実施の形態の学習支援者支援装置200が実現する機能について説明する。図3〜図32は、この発明にかかる実施の形態の学習支援者支援装置200の表示画面例を示す説明図である。図3〜図32が示す表示画面例は、この発明にかかる実施の形態の学習支援者支援装置200が実現した機能によってディスプレイ106の表示画面に表示される。
【0051】
この発明にかかる実施の形態の学習支援者支援装置200は、学習支援者支援プログラムを実行することにより、「指導案作成」機能、「読み上げ」機能、「チャンツ」機能、「フラッシュカード作成」機能、「プレゼンテーション」機能、の5つの機能を実現することができる。
【0052】
学習支援者支援装置200は、たとえば、学習支援者支援装置200を実現するコンピュータ装置のディスプレイ106に表示された学習支援者支援プログラムのアイコン(図示を省略する)をダブルクリックするなどして、学習支援者支援プログラムを起動する入力操作を受け付けた場合に学習支援者支援プログラムを起動する。学習支援者支援装置200は、学習支援者支援プログラムを起動すると、ガイドメニュー画面(図3における符号300を参照)をディスプレイ106を表示する。ガイドメニュー画面300は、学習支援者支援プログラムが実現する上記5つの機能を示すアイコン301、302、303、304、305を表示する。以下に、学習支援者支援プログラムが実現する各機能について説明する。
【0053】
(指導案作成機能)
指導案作成機能は、指導案にかかわる各種の機能を実現する。指導案は、教員などの学習支援者がおこなう授業や講習などの進め方を記載した学習指導(学習支援)の計画書であって、たとえば、授業や講習をおこなう教員が作成し、学習指導に用いる。この実施の形態において、指導案作成機能は、指導案を作成する機能、作成した指導案を起動する機能、作成した指導案を管理する機能、の3つの機能によって構成されている。
【0054】
指導案作成機能の利用に際して、利用者は、まず、ガイドメニュー画面300において符号301で示す「指導案」アイコンを選択操作する。学習支援者支援装置200は、「指導案」アイコン301が選択操作されると、「指導案ツール」アイコン401、「教材ランチャー」アイコン402および「ファイル管理」アイコン403の3つのアイコンによって示されるメニューをディスプレイ106に表示する。
【0055】
指導案ツールは、指導案を作成する機能を実現する。指導案ツールの利用に際して、利用者は、まず、「指導案ツール」アイコン401を選択操作する。学習支援者支援装置200は、「指導案ツール」アイコン401が選択操作されると、「新しく作る」アイコンや「作ったものを開く」アイコンなど、指導案ツールを用いておこなう作業を選択するためのメニュー画面(図5における符号500、501、502を参照)をディスプレイ106に表示する。利用者は、新規に指導案を作成する場合は「新しく作る」アイコン501を選択操作し、既に作成した指導案を変更する場合は「作ったものを開く」アイコン502を選択操作する。
【0056】
学習支援者支援装置200は、「新しく作る」アイコン501が選択操作されると、指導案を作成する画面(図6における符号600を参照)をディスプレイ106に表示する。指導案を作成する画面600は、学校名、学年、名前、授業名など、作成する指導案を識別するための情報の入力欄などを表示内容に含む。また、指導案を作成する画面600は、教科指導の単位であって学習内容の区分としてのまとまりをもつ「単元」のタイトルや、作成する指導案を用いた授業の概要(図6においては「本時の概要」と記載)などの情報の入力欄を含む。
【0057】
また、指導案を作成する画面600は、「学習活動の内容」の入力欄601、「指導上の留意点」の入力欄602、「教材」ファイルの入力欄603などの各欄を表示内容に含む。「学習活動の内容」の入力欄601および「指導上の留意点」の入力欄602は、任意のテキスト情報の入力を受け付ける。「教材」ファイルの入力欄603は、各学習活動に際して用いる教材を特定可能な情報の入力が可能であって、上記のように、テキストデータファイル、画像データファイル、音声データファイル、MHTファイルなど各種のデータファイルを貼り付けることができる。また、「教材」ファイルの入力欄603には、特定のWEBページにアクセスするURLファイルや、起動された場合に所定の処理を実行するコンピュータプログラムファイルを貼り付けてもよい。
【0058】
「教材」ファイルの入力欄603に入力する教材ファイルは、学習支援者支援装置200で再生可能なファイル形式であれば格別ファイル形式を問わない。また、「教材」ファイルの入力欄603に入力する教材ファイルの数は1つであってもよいし複数であってもよい。また、教材ファイルを入力しなくてもよい。学習支援者支援装置200は、「学習活動の内容」欄、「指導上の留意点」欄、「教材」欄に入力された各種の情報を、それぞれ、項目番号に関連付けて記憶する。項目番号は、一連の授業内で進めていく学習活動の順序を示す。
【0059】
また、指導案を作成する画面600は、「項目追加」ボタン604、「項目順序の入れ替え」ボタン605、「項目の削除」ボタン606などの各種操作ボタンを表示内容に含む。利用者は、各種操作ボタン604、605、606を選択操作することにより、授業の項目を追加したり、項目の順序を入れ替えたり、項目を削除したりすることができる。
【0060】
具体的には、たとえば授業の項目を追加する場合、利用者は、「+」の記号を含む「項目追加」ボタン604を選択操作する。また、具体的には、たとえば下段の項目を上段に移動させて項目の順序を入れ替える場合、利用者は、上向きの矢印を含む「項目順序の入れ替え」ボタン605(605a)を選択操作する。
【0061】
また、具体的には、たとえば上段の項目を下段に移動させて項目の順序を入れ替える場合、利用者は、下向きの矢印を含む「項目順序の入れ替え」ボタン605(605b)を選択操作する。また、具体的には、たとえば項目を削除する場合、利用者は、削除する項目を選択した状態で、ゴミ箱を示す象形の「項目の削除」ボタン606を選択操作する。
【0062】
学習支援者支援装置200は、指導案を作成する画面600における「保存」ボタン607が選択操作された場合に、指導案ツールを用いて作成した指導案をメモリ104に記憶する。また、学習支援者支援装置200は、指導案を作成する画面600における「印刷」ボタン608が選択操作された場合に、作成した指導案の印刷用データをプリンタに出力する。また、学習支援者支援装置200は、指導案を作成する画面600における「ランチャー」ボタン609が選択操作された場合に、教材ランチャーを起動する。
【0063】
「教材ランチャー」は、指導案ツールを用いて作成した指導案の起動する機能、より詳細には、当該指導案に含まれる教材を起動する機能を実現する。教材ランチャーは、指導案ツールを用いて作成した教材ファイルを示すアイコンを、学習活動における各学習項目の学習順序を示す項目番号にしたがった順序で表示画面に一覧表示することによって起動される(図7における符号700を参照)。
【0064】
教材ランチャーの利用に際して、利用者は、まず、指導案を作成する画面600における「ランチャー」ボタン609を選択操作する。学習支援者支援装置200は、「ランチャー」ボタン609が選択操作されると、教材ランチャー画面700をディスプレイ106に表示する。1つの指導案に複数の教材ファイルが含まれる場合、学習支援者支援装置200は、「ランチャー」ボタン609が選択操作されると、指導案に含まれる複数の教材ファイルをそれぞれ示すアイコン701(701a、701b、701c、701d、701e、・・・)を、当該指導案における項目番号にしたがった順序で配列して表示する。
【0065】
学習支援者支援装置200は、アイコン701が選択操作されると、選択操作されたアイコン701が示す教材ファイルを起動する。アイコン701の選択操作は、たとえば、該当するアイコン701をダブルクリックしたり、該当するアイコンを選択した状態で図7において符号702で示す機能ボタンを操作したりすることによって実現することができる。学習支援者支援装置200は、図7において符号702で示す機能ボタンが操作されるごとに、項目番号の順序にしたがって教材ファイルを順次起動する。
【0066】
項目番号は、指導案に基づく授業の進行にあわせた順序を示すため、教材ファイルを示すアイコン701を項目番号にしたがった順序で表示することによって、授業において、指導案を作成した利用者が所望する順序で教材を起動することができる。これによって、たとえば、質問を示す教材ファイルと当該質問の解答を示す教材ファイルとを含む指導案において、起動順序を誤って、質問を示す教材ファイルよりも先に解答を示す教材ファイルを起動してしまうなどの不具合を防止することができる。起動の順序の考慮が不要な教材ファイルであれば、適宜、目的とする教材ファイルのアイコン701をダブルクリックしたり、機能ボタン702を操作したりすることによって選択操作することで当該アイコン701が示す教材ファイルを起動することができる。
【0067】
具体的には、学習支援者支援装置200は、たとえば、教材ファイルが静止画像データであればディスプレイ106に画像を表示することによって教材を起動し、教材ファイルが動画像データであればディスプレイ106において動画を再生することによって教材を起動する。また、具体的には、学習支援者支援装置200は、たとえば、教材ファイルがインターネット上のWEBページのURLファイルであれば当該URLにアクセスすることによって教材ファイルを起動し、教材ファイルがアプリケーションであれば当該アプリケーションを起動することにより教材ファイルを起動する。また、具体的には、学習支援者支援装置200は、たとえば、教材ファイルが音声データであれば当該音声データを再生し、スピーカ108を介して音声を出力することによって教材を起動する。
【0068】
この実施の形態の学習支援者支援装置200は、教材ランチャー機能のみを、指導案作成の機能から独立して起動することができる。これによって、教材ランチャー機能は、学校や塾における授業や講習などにかぎらず、一般的なプレゼンテーションの場においての活用が期待でき、プレゼンテーションの進行の円滑化を図ったり、プレゼンテーションによる聴衆の理解度の向上を図ったりする効果が期待できる。
【0069】
図7において符号703は、教材ランチャー起動中の表示項目を設定する際に用いる機能ボタンを示しており、学習支援者支援装置200は機能ボタン703が操作された場合に「画像表示あり/なし」などを設定する。学習支援者支援装置200は、図7において符号704で示す機能ボタンが操作されるごとに、教材ファイルのアイコンを表示させずに機能ボタンのみを表示させるか、教材ファイルのアイコンも表示させるかを切り換え、教材ランチャー画面700のサイズ変更をおこなう。
【0070】
また、学習支援者支援装置200は、図7において符号705で示す機能ボタンが操作されるごとに、教材ランチャー画面700を最前面に表示するかどうかの設定を切り換える。学習支援者支援装置200は、教材ランチャー画面700を最前面に表示する設定の場合、ディスプレイ106において起動中の他のアプリケーションの有無にかかわらず、教材ランチャー画面700を最前面に表示する。
【0071】
「ファイル管理」機能は、指導案ツールを用いて作成した指導案を管理する機能を実現する。学習支援者支援装置200は、「ファイル管理」アイコン403が選択操作されると、過去に作成した指導案の一覧を表示する。過去に作成した指導案の一覧を表示することにより、利用者は目的とする指導案を容易かつ迅速に探し出すことができる。
【0072】
(読み上げ機能)
読み上げ機能は、利用者が指定した位置におけるテキストデータを、英語などの外国語の発音規則に準じて読み上げる機能を実現する。この実施の形態においては、以下、外国語として英語を読み上げる例について説明する。
【0073】
この実施の形態において、読み上げ機能は、「マウス読み上げモード」において実現される読み上げ機能と「テキスト読み上げモード」において実現される読み上げ機能との2つの機能によって構成されている。読み上げ機能の利用に際して、利用者は、まず、ガイドメニュー画面300おける「読み上げ」アイコン302を選択操作する。
【0074】
学習支援者支援装置200は、「読み上げ」アイコン302が選択操作されると、デフォルトとしてマウス読み上げモードを起動し、以降の入力操作を待機する。学習支援者支援装置200は、マウス読み上げモードを起動している場合、ディスプレイ106に、図8において符号800で示すマウス読み上げモード画面を表示する。マウス読み上げモード画面800においては、マウス読み上げモードが起動中であることを示す、ボタン801が押下された状態とされる。デフォルトとして設定するモードは、マウス読み上げモードに限るものではなく、テキスト読み上げモードであってもよい。
【0075】
マウス読み上げモードが設定されている場合、学習支援者支援装置200は、マウスなどの操作入力デバイス105の動きに連動してカーソルが指示する位置におけるアルファベットの有無を検出し、アルファベットがある場合は当該アルファベットを含む英単語を抽出し、抽出した英単語を示すテキストデータの読み上げ処理をおこなう。
【0076】
具体的には、学習支援者支援装置200は、マウス読み上げモードを起動している状態で、英単語や英語文章のテキストデータを含むWEBページ(図9における符号900を参照)が起動された場合、あるいは当該WEBページ900が起動されている状態で「読み上げ」アイコン302が選択操作されてマウス読み上げモードが設定された場合に、起動されているWEBページ900上においてカーソルが指示する位置におけるアルファベットの有無を検出し、アルファベットがある場合は当該アルファベットを含む英単語を抽出し、抽出した英単語を示すテキストデータの読み上げ処理をおこなう。
【0077】
英単語の抽出は、たとえば、スペースの有無を検出し、スペースとスペースとの間の一連のアルファベットを抽出することによって実現することができる。テキストデータの読み上げ技術は、公知の技術であり、容易に実現可能であるため、テキストデータの読み上げ技術についての説明を省略する。
【0078】
学習支援者支援装置200は、あらかじめ英単語を示すテキストデータが関連付けられたイラストデータを記憶しておくことにより、当該イラストデータが選択された場合(当該イラストデータにカーソルを当てた場合)も、当該イラストデータに関連付けられたテキストデータの読み上げ処理をおこなうようにすることができる。
【0079】
学習支援者支援装置200は、マウス読み上げモードを起動している状態、すなわちマウス読み上げモード画面800を表示している状態で符号802で示すボタンが選択操作された場合、テキスト読み上げモードを設定し、以降の入力操作を待機する。学習支援者支援装置200は、テキスト読み上げモードを起動している場合、ディスプレイ106に、図10において符号1000で示すテキスト読み上げモード画面を表示する。
【0080】
学習支援者支援装置200は、テキスト読み上げモードを起動した状態、すなわちテキスト読み上げモード画面1000を表示した状態において、テキストデータの入力を受け付けるテキスト入力欄1001を含む表示画面を表示する。学習支援者支援装置200は、テキスト入力欄1001にテキストデータが入力された状態で、再生ボタン1002が操作された場合に、テキスト入力欄1001に入力されているテキストデータに基づいてテキストデータの読み上げ処理をおこなう。学習支援者支援装置200は、テキスト入力欄1001に入力されたテキストデータが示す文章の末尾に「?(クエスチョン)」マークが記載されている場合、当該文章の語尾を上げて読み上げる。
【0081】
学習支援者支援装置200は、テキスト入力欄1001に入力されているテキストデータの一部が範囲指定された状態で再生ボタン1002が操作された場合は、指定された範囲内のテキストデータに基づいてテキストデータの読み上げ処理をおこなう。また、学習支援者支援装置200は、テキスト入力欄1001に入力されているテキストデータが範囲指定されていない状態で再生ボタン1002が操作された場合は、テキスト入力欄1001に入力されているすべてのテキストデータに基づいてテキストデータの読み上げ処理をおこなう。
【0082】
学習支援者支援装置200は、テキスト入力欄1001に、たとえば平仮名、カタカナ、漢字などのアルファベット以外のテキストデータが入力されている場合、アルファベット以外のテキストデータに基づく読み上げはおこなわず、アルファベットを示すテキストデータのみに基づいて当該テキストデータの読み上げ処理をおこなう。
【0083】
学習支援者支援装置200は、テキスト読み上げモードを起動している状態で、英単語や英語文章のテキストデータを含むWEBページ900が起動され、当該WEBページ上900のテキストデータが範囲指定された場合、指定された範囲内のテキストデータに基づいてテキストデータの読み上げ処理をおこなう。また、学習支援者支援装置200は、英単語や英語文章のテキストデータを含むWEBページ900の起動中に起動した読み上げモードにおけるテキスト読み上げモードを設定した状態で、WEBページ900上のテキストデータが範囲指定された場合、指定された範囲内のテキストデータに基づいてテキストデータの読み上げ処理をおこなう。学習支援者支援装置200は、WEBページ900上のテキストデータが範囲指定されていない場合、カーソルの位置以降のテキストデータの読み上げ処理をおこなう。
【0084】
学習支援者支援装置200は、WEBページ900上で範囲指定されたテキストデータの読み上げ中、「一時停止」ボタン901を表示する。学習支援者支援装置200は、WEBページ900上で範囲指定されたテキストデータの読み上げ中に「一時停止」ボタン901の操作を受け付けた場合、当該操作を受け付けた位置で読み上げ処理を中断し、「一時停止」ボタン900を、図示を省略する「再生」ボタンに切り換えて表示する。学習支援者支援装置200は、「再生」ボタンの操作を受け付けた場合、読み上げ処理を中断した位置からテキストデータの読み上げ処理を再開する。
【0085】
学習支援者支援装置200においては、読み上げ機能の起動中は、マウス読み上げモード起動中かテキスト読み上げモード起動中かにかかわらず、ボタン803の操作によって英単語の読み上げに際してのボリュームを調整することができ、ボタン804の操作によって英単語の読み上げに際してのスピードを調整することができる。読み上げ機能による読み上げは、ボタン805を操作した場合は女性の声でおこなわれ、ボタン806を操作した場合は男性の声でおこなわれる。
【0086】
(チャンツ機能)
チャンツ機能は、音曲と当該音曲にあわせて発音した英単語や一定量の英語文章などの音声(ボーカル)を組み合わせたチャンツ音源を再生する機能を実現する。チャンツ音源は、ボーカルを含まない、音曲のみで構成されるものを含む。この実施の形態において、学習支援者支援装置200は、たとえばメモリ104などにおいて複数のチャンツ音源を記憶している。チャンツ音源は、たとえば、おもちゃに関する英単語の発声を含むチャンツ音源、動物に関する英単語の発声を含むチャンツ音源などのように、任意に構成することができる。
【0087】
チャンツ機能の利用に際して、利用者は、まず、ガイドメニュー画面300おいて符号305で示す「チャンツ」アイコンを選択操作する。学習支援者支援装置200は、「チャンツ」アイコン305が選択操作されると、図11において符号1100で示すチャンツ画面をディスプレイ106に表示する。チャンツ画面1100において、右側の大きな5つのボタン1101(1101a、1101b、1101c、1101d、1101e)には、それぞれ、チャンツ音源が割り当てられている。学習支援者支援装置200は、各ボタン1101がクリックされた場合に、操作されたボタン1101に応じたチャンツ音源を再生(演奏)する。
【0088】
学習支援者支援装置200は、チャンツ音源の再生中に、再生を開始したチャンツ音源のボタン1101と同じボタン1101が操作(クリックなど)された場合、当該チャンツ音源の再生を終了する。学習支援者支援装置200は、チャンツ音源の再生を終了する操作がおこなわれない間は、同じチャンツ音源を繰り返し再生する。あるいは、学習支援者支援装置200は、チャンツ音源の再生を終了する操作がおこなわれない場合も、チャンツ音源を所定回数(1回、3回、5回など任意の回数)再生した場合に終了するものであってもよい。
【0089】
学習支援者支援装置200は、図11において符号1102で示すボタンが操作されるごとに、チャンツ音源の再生に際してのボーカルのある/なしを切り換える。この実施の形態において、学習支援者支援装置200は、「チャンツ」アイコン303が選択操作されると、デフォルトとしてボーカルありの状態でチャンツ機能を起動する。学習支援者支援装置200は、図11において符号1103で示すボタンが操作された場合、操作された位置に応じて、チャンツ音源の再生時の音量を当該音量が大きくあるいは小さくなるように調整する。学習支援者支援装置200は、図11において符号1104で示すボタンが操作された場合に、操作された位置に応じて、チャンツ音源の再生速度を当該再生速度が速くあるいは遅くなるように調整する。
【0090】
学習支援者支援装置200は、図11において符号1105で示すボタンが操作された場合、チャンツ音源の再生中に再生速度が徐々に速くなるように当該再生速度を調整する。学習支援者支援装置200は、たとえば、1回分のチャンツ音源を再生するごとに1段階速くするように再生速度を調整する。速くした再生速度は、再生を終了することによって通常の再生速度に復帰させることができる。再生速度を速くした場合にも、チャンツ音源の再生を一旦終了させることにより、次回以降は当該チャンツ音源を通常の再生速度で再生することができる。
【0091】
この実施の形態においては、所定形式(たとえば、wav形式など)の任意の音声ファイルを、チャンツ音源として、利用者が追加して登録することができる。チャンツ音源の追加登録は、図11において符号1106で示す矢印ボタンを操作して、図12における符号1201で示す「ユーザー登録用」ボタンを表示させた状態でおこなうことができる。チャンツ音源としての任意の音声ファイルは、たとえば「5つ」などの所定数登録することができる。
【0092】
(フラッシュカード作成機能)
フラッシュカード作成機能は、フラッシュカードにかかわる各種の機能を実現する。フラッシュカードは、イラストと当該イラストを示す言葉(英単語)とを組み合わせたカードであって、たとえば、英語などの外国語での表現による物の名前や言葉を覚えさせる際に、幼児、児童、生徒、学生などの学習者に見せて用いる。フラッシュカードは、学習者にフラッシュカードを見せることによって学習者の右脳を活性化させ、イラストと言葉とを直感的に結び付け、英語などの外国語での表現による物の名前や言葉を容易に覚えやすくするとされている幼児教育法の一つであって、グレン・ドーマン博士によって提唱されている。
【0093】
フラッシュカード作成機能の利用に際して、利用者は、まず、ガイドメニュー画面300おいて符号304で示す「フラッシュカード作成」アイコンを選択操作する。学習支援者支援装置200は、「フラッシュカード作成」アイコン304が選択操作されると、図13において符号1300で示すフラッシュカードのテンプレートを選択する画面を表示する。この実施の形態において、フラッシュカードのテンプレート1301(1301a、1301b、1301c)は、スタンダード、シルエット、モノクロの3種類が設けられている。スタンダードタイプのテンプレート1301(1301a)は、シンプルに絵と文字を表示するフラッシュカードの作成に用いる。シルエットタイプのテンプレート1301(1301b)は、選んだ画像がシルエット化されたフラッシュカードの作成に用いる。モノクロタイプのテンプレート1301(1301c)は、選んだ画像がモノクロ化されたフラッシュカードの作成に用いる。各テンプレート1301の方向は、縦使いおよび横使いの両方を任意に設定することができる。
【0094】
テンプレート1301の選択後は、あらかじめメモリ104などに登録されている画像(図14における符号1401を参照)の中から任意の画像を選択する。図14における符号1400は、あらかじめ登録されている画像1401の中から任意の画像を選択する画面を示している。利用者は、任意の画像を選択し、「次へ」ボタン1402を操作して、図15における符号1500で示すテキスト入力画面を表示させる。
【0095】
テキスト入力画面1500は、あらかじめ登録されている画像1401のうち、フラッシュカードの作成に選択された画像1501のそれぞれに、当該画像1401を示すテキスト1502を対応付けて表示する。テキスト1502は、画像1401に、あらかじめそれぞれ関連付けてメモリ104などに記憶しておくことができる。
【0096】
このように、学習支援者支援装置200を用いることにより、「テンプレートを選択する」ステップ、「画像を選択する」ステップ、「テキストを選択する」ステップの3つのステップのみの作業によってフラッシュカードを作成することができる。特に、この発明にかかる実施の形態の学習支援者支援装置200においては、画像にあらかじめテキストデータが関連付けられているため、テンプレートの種類を選択し、画像1401の中から任意の画像1501を選択するだけで、フラッシュカードを容易に作成することができる。これによって、選択した画像1501のそれぞれに対応するテキストを、利用者が個別に入力する手間を省き、フラッシュカードを容易に作成することができる。
【0097】
利用者は、選択された画像1501に対応付けられているテキスト1502を変更する場合は該当するテキストを直接更新し、選択された画像1501に対応付けられているテキスト1502に問題がない場合は「作成」ボタン1503を操作する。学習支援者支援装置200は、「作成」ボタン1503が操作されると、テンプレートを選択する画面1300において選択したテンプレート1301の該当する位置に、選択された画像1501および当該画像1501に対応付けられているテキスト1502をそれぞれ入力したフラッシュカードを作成する。
【0098】
学習支援者支援装置200は、フラッシュカードを作成した後、図16において符号1600で示す画面におけるボタン1601が操作された場合に、作成したフラッシュカードのイメージ1602を並べて表示する。また、学習支援者支援装置200は、画面1600のツールバーにおけるボタン1603が操作された場合に、作成したフラッシュカードをメモリ104などに記憶する。また、この実施の形態の学習支援者支援装置200は、作成したフラッシュカードの再生に際して、再生中のフラッシュカードにおける文字部分を選択する操作を受け付けた場合に、選択された文字部分の英語読み上げ処理をおこなうことができる。
【0099】
(プレゼンテーション機能)
プレゼンテーション機能は、授業や講習などの学習支援活動におけるプレゼンテーションにかかわる各種の機能を実現する。プレゼンテーション機能により、プレゼンテーションに際して用いられ、授業項目についての説明を補助する資料の作成および当該資料の利用を支援することができる。
【0100】
プレゼンテーション機能の利用に際して、利用者は、まず、ガイドメニュー画面300おいて符号305で示す「プレゼン」アイコンを選択操作する。簡単なフラッシュカード風のページを作成する場合、さらに「魅せる!授業プレゼン」ボタン(図示を省略する)を操作して、図17に示したプレゼンテーション機能のメニュー画面1700を表示させる。そして、プレゼンテーション機能のメニュー画面1700の左端の「新しく作る」ボタン1701を選択し、図18に示す編集画面1800を表示させる。編集画面1800は、コマンドバー1801を構成する複数のコマンドボタンを含む。この実施の形態において、コマンドボタンは、コマンドバー1801における配列順序にしたがって順次操作されることによって、所望する資料が作成できるように配列されている。
【0101】
学習支援者支援装置200は、たとえば、コマンドバー1801における「絵や写真」ボタン1801aの操作を受け付けた場合、編集画面1800の右側に、イラストの箱(複数様のイラストを記憶するフォルダ)を指定する枠1802と、指定されたイラストの箱内の構成要素を表示する枠1803と、を表示する。
【0102】
利用者は、枠1803の中から任意のイラスト1803aを選択した状態で「貼る」ボタン1804を操作したり、選択した任意のイラスト1803aを枠1803の中から編集画面1800内にドラッグアンドドロップしたりすることによって任意のイラスト1803aを指定する。学習支援者支援装置200は、指定されたイラスト1803aが利用者によって選択されると、選択されたイラスト1803aを編集画面1800内に表示する。これにより、指定されたイラスト1803aが編集画面1800に貼り付けられた状態となる。
【0103】
学習支援者支援装置200は、たとえば、コマンドバー1801における「文字」ボタン1801bの操作を受け付けた場合、図19において符号1901で示すように、編集画面1800の右側に、指定されたイラスト1803aに関連付けるテキストデータの入力欄を表示する。利用者は、指定したイラスト1803aに関連付けるテキストデータを入力した状態で「文字を貼る」ボタン1902を操作する。学習支援者支援装置200は、入力欄にテキストデータが入力された状態で「文字を貼る」ボタン1902が操作された場合に、編集画面1800に表示しているイラスト1803aと入力欄1901に入力されたテキストデータ1901aとを関連付けて記憶するとともに、編集画面1800に表示しているイラスト1803aの近傍に入力欄1901に入力されたテキストデータ1901aを表示する。
【0104】
学習支援者支援装置200は、たとえば、上記の処理によって関連付けられたテキストデータ1901aおよびイラスト1803aを編集画面1800に表示している状態でコマンドバー1801における「読み上げ」ボタン1801cの操作を受け付けた場合、「読み上げ」ボタン1801cの操作のつぎに指定された文字枠内のテキストデータ(たとえばテキストデータ1901a)を、図20における編集画面1800右側の編集枠2001に表示する。
【0105】
編集枠2001に表示されたテキストデータ1901aには、ボタン2002を操作することによって、利用者が指定した任意の話者(女性「JULIE」または男性「PAUL」)に関する情報を関連付けることができる。学習支援者支援装置200は、編集枠2001にテキストデータ1901aを表示し、話者が指定された状態で、「枠に付ける」ボタン2003の操作を受け付けた場合に、「読み上げ」ボタン1801cの操作のつぎに指定された文字枠内のテキストデータ(たとえばテキストデータ1901a)に対して読み上げ機能を設定する。
【0106】
これにより、学習支援者支援装置200は、スライド再生時にスライド内の枠がクリックされるなどして選択された場合に、設定した内容での読み上げ処理をおこなうことができる。同様の操作をおこなうことにより、テキストデータ以外のデータ(イラストデータ1803aなど)にも読み上げ機能を設定することができる。
【0107】
学習支援者支援装置200は、たとえば、コマンドバー1801における「スライド再生」ボタン1801dの操作を受け付けた場合、スライドの再生方法の設定をおこなう。学習支援者支援装置200は、図21において編集画面1800の右側に表示した操作シート2101における「最初から再生」ボタン2102が操作された場合に、作成したスライドの再生をおこなう。
【0108】
学習支援者支援装置200は、「再生設定」シート2103における設定内容にしたがってスライドの再生をおこなう。「再生設定」シート2103において設定をおこなうことにより、たとえば同一のフォルダ内に複数のスライドが存在する場合に、つぎのスライドを手動で切り換えるか、一定時間が経過した場合に自動で切り換えるかを設定することができる。
【0109】
(全画面表示機能)
学習支援者支援装置200は、編集画面1800における作業内容を、当該作業内容がディスプレイ106全体にわたって表示されるように拡大表示することができる。具体的には、学習支援者支援装置200は、たとえば、図22において符号2200で示す画面の「表示」メニュー2201の中の「全画面表示」ボタン(図示を省略する)が選択された場合、あるいは、ツールバー2202の中のボタン2202aが選択された場合に編集画面1800における作業内容を、図23における符号2300で示す画面のように、ディスプレイ106全体に拡大表示する。ディスプレイ106全体に拡大表示された編集画面1800の作業内容は、拡大した状態のままで編集することができる。具体的には、たとえば、編集画面1800の中の一部のイラスト2301を移動させたりすることができる。
【0110】
また、学習支援者支援装置200は、図24における符号2400で示す画面のように、連続する2つの編集画面1800(1800a、1800b)を、ディスプレイ106において並べて表示することができる。並べた2つの編集画面1800は、ディスプレイ106全体にわたって表示されるように拡大表示される。具体的には、学習支援者支援装置200は、たとえば、図25に示すような画面2500の表示中に、「表示」メニュー2201からプルダウン表示される項目の中の「2ページ再生」項目(図示を省略する)が選択された場合、あるいは、ツールバー2202の中のボタン2501が選択された場合に、連続する2つの編集画面1800を、ディスプレイ106において並べて表示する。これにより、2つの編集画面1800を簡単に比較することができる。
【0111】
また、学習支援者支援装置200は、上記のように作成したスライドの再生時に当該スライドに含まれる画像がダブルクリックされるなどして指定された場合、指定された画像を拡大表示する。具体的には、図26において符号2600で示す画面における画像2601が指定された場合、図27において符号2700で示す画面のように、指定された画像2601を拡大して表示する。これにより、1つのスライドに複数の画像が含まれる場合も、所望する画像を詳細に確認することができる。
【0112】
また、学習支援者支援装置200は、スライドに含まれる画像を単色化することができる。具体的には、学習支援者支援装置200は、図28に示すように、編集画面1800にスライドを表示した状態で「絵や写真」ボタン2801の操作を受け付けた場合、画面2800に重ねて図29に示す画面2900を表示する。画面2900は、「絵や写真」ボタン2801の操作を受け付けた場合に表示され、設定された内容に応じて、スライド内の写真やイラストをモノクロにしたり、セピア色にしたりする。写真やイラストをモノクロなどの単色化することにより、授業において用いる色当てクイズのスライドを簡単に作ることができる。
【0113】
学習支援者支援装置200は、「色を変える」ボタンの操作を受け付けて表示した設定画面において、「シルエット」が選択された場合、図30に示すように該当するスライド内の写真やイラストなどの素材3001の表示形態をシルエット化した素材3002に変更する。写真やイラストをシルエット化することにより、授業において用いるシルエットクイズのスライド(図31における符号3100を参照)を簡単に作成することができる。学習支援者支援装置200によれば、シルエットクイズに用いるフラッシュカードを容易に作成することができるので、たとえば授業などにおいてシルエットクイズを利用することによって、語学の学習に加えて、児童や生徒のコミュニケーション能力の育成を兼ねることができる。
【0114】
上記の編集画面の内容は、画像として保存することができる。学習支援者支援装置200は、図32における符号3201で示すツールバー2202のカメラボタンが操作された場合に、操作された日付のフォルダを自動的に作成し、作成したフォルダ内に編集画面の内容を画像として保存する。フォルダ内に保存するファイルのファイル名はページ番号や時刻などの情報に基づいてスライドの作成者の操作を介することなく自動的に作成することができる。これによって、従来は児童が行った結果としての作品を残すのが難しいとされていたデジタル教材の作業結果を、ワンタッチにより容易に画像として保存することができる。
【0115】
以上説明したように、この実施の形態の学習支援者支援プログラムによれば、当該学習支援者支援プログラムを実行したコンピュータ装置によって、指導案などの学習支援活動に用いる資料を容易に作成することができる。これによって、学習支援活動に用いる資料の作成にかかる学習支援者の負担軽減を図ることができる。
【0116】
また、この実施の形態の学習支援者支援プログラムによれば、当該学習支援者支援プログラムを実行したコンピュータ装置によって、作成した指導案などの学習支援活動に用いる資料を教材ランチャーを用いて容易かつ迅速に起動することができる。これによって、学習支援活動に用いる資料を、当該資料を用いた授業や講習などの学習支援活動における適切なタイミングでスムーズに学習者に提示することができ、学習支援活動における学習支援者の負担軽減を図ることができる。
【0117】
また、この実施の形態の学習支援者支援プログラムによれば、当該学習支援者支援プログラムを実行したコンピュータ装置によって、作成した指導案などの学習支援活動に用いる資料を、元の資料の作成者となる学習支援者とは別の学習支援者が容易に利用することができる。これによって、学校や塾全体において、指導案などの学習支援活動に用いる資料の作成にかかる労力を減らすことができ、学習支援活動にかかる学習支援者の負担軽減を図ることができる。
【0118】
また、この実施の形態の学習支援者支援プログラムによれば、当該学習支援者支援プログラムを実行したコンピュータ装置によって、英語などの外国語の授業や講習などの学習支援活動において外国語で記載されている資料を用いる場合に、該当する記載箇所を選択するだけの簡単な操作で当該外国語の正しい発音を学習者に聞かせることができる。
【0119】
これによって、たとえば小学校の教師など、これまで外国語の学習支援をおこなう教育過程を経ていない学習支援者であっても、当該外国語の正しい発音を容易に学習者に聞かせることができる。これにより、英語などの外国語を基礎から学び直すことなく外国語の学習支援活動をおこなうことができるので、学習支援活動における学習支援者の負担軽減を図ることができる。
【0120】
また、この実施の形態の学習支援者支援プログラムによれば、当該学習支援者支援プログラムを実行したコンピュータ装置によって、英語などの外国語を含む言葉や表現の学習支援活動に用いるフラッシュカードを容易に作成することができる。これによって、フラッシュカードなどの学習支援活動に用いる資料の作成にかかる学習支援者の負担軽減を図ることができる。
【0121】
また、この実施の形態の学習支援者支援プログラムによれば、当該学習支援者支援プログラムを実行したコンピュータ装置によって、作成したフラッシュカードに英語などの外国語で記載されたテキストなど、該当する記載箇所を選択するだけの簡単な操作で当該外国語の正しい発音を学習者に聞かせることができる。
【0122】
これによって、たとえば小学校の教師など、これまで外国語の学習支援をおこなう教育過程を経ていない学習支援者であっても、当該外国語の正しい発音を容易に学習者に聞かせることができ、英語などの外国語を基礎から学び直すことなく外国語の学習支援活動をおこなうことができるので、学習支援活動における学習支援者の負担軽減を図ることができる。
【0123】
また、この実施の形態の学習支援者支援プログラムによれば、当該学習支援者支援プログラムを実行したコンピュータ装置によって、編集画面を表示画面の全域にわたって拡大表示させることにより、同じ教室にいる児童や生徒などの複数の学習者全員に当該編集画面に対する操作内容を共有させながら授業や講習などの学習活動をおこなうことができる。これによって、複数の学習者で共有するための資料を作成するための学習支援者の負担軽減を図ることができる。
【0124】
また、この実施の形態の学習支援者支援プログラムによれば、当該学習支援者支援プログラムを実行したコンピュータ装置によって、異なる編集画面の内容を並べて表示させることにより、たとえば、2人の学習者がそれぞれ別々に作業した編集画面の内容を比較する作業を容易かつ迅速におこなうことができる。これによって、学習支援活動における学習支援者の負担軽減を図ることができる。
【0125】
また、この実施の形態の学習支援者支援プログラムによれば、当該学習支援者支援プログラムを実行したコンピュータ装置によって、チャンツ音源を容易に再生することができ、また、学習の進行状況などにあわせて徐々に再生速度を速めるなど、再生パターンを容易に調整することができる。これによって、学習支援活動における学習支援者の負担軽減を図ることができる。
【産業上の利用可能性】
【0126】
以上のように、この発明にかかる学習支援者支援プログラムは、学校の教師や塾の講師などの学習支援者がおこなう学習支援活動を支援する学習支援者支援プログラムに有用であり、特に、小学校の教師などの学習支援者がおこなう英語授業などの特殊な学習支援活動を支援する学習支援者支援プログラムに適している。
【符号の説明】
【0127】
200 学習支援者支援装置
201 入力部
202 モード設定部
203 演算部
204 記憶部
205 出力制御部
206 出力部
【技術分野】
【0001】
この発明は、学校の教師や塾の講師などの学習支援者がおこなう学習支援活動を支援する学習支援者支援プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、英語を学習する幼児あるいは児童などの学習者や、学校あるいは資格の受験科目を学習する受験者などの学習者の学習を支援するため、たとえば、特定の教科の教材を作成したり、個々の学習者を対象とした教材を作成したりする各種の技術があった(たとえば、下記特許文献1、特許文献2を参照。)。このような技術を用いて提供される教材には、具体的には、たとえば、パーソナルコンピュータや携帯型のゲーム機器に搭載されたアプリケーションによって実現される、英語などの外国語を学習するようにしたものがあった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2011−154517号公報
【特許文献2】特開2011−113045号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上述した従来の技術は学習者を対象としており、学校の教師や塾の講師など、学習者の学習を支援する学習支援者を対象とした当該学習支援者による学習支援活動を支援するための技術は存在しない。学校の教師などの学習支援者は、授業や講習などの進め方を記載した学習指導(学習支援)の計画書である指導案の作成が必須であるが、上記のように学習支援活動を支援するための技術が存在しないため、従来は、パーソナルコンピュータなどのコンピュータ上で表計算アプリケーションや画像作成アプリケーションを活用し、各自が工夫しながら指導案を作成しなくてはならないという現状があった。
【0005】
このため、従来の技術では、指導案の作成にかかわる学習支援者の負担が大きいという問題があった。また、従来の技術では、作成された指導案は、作成者によって内容の充実度や読みやすさなどにばらつきがあり、このために教師の違いにより児童や生徒の学習内容にばらつきが生じる懸念があるという問題があった。
【0006】
この発明は、上述した従来技術による問題点を解消するため、学習支援者の負担軽減を図ることができる学習支援者支援プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述した課題を解決し、目的を達成するため、この発明にかかる学習支援者支援プログラムは、表示画面の表示内容を制御する表示制御手段と、所定の操作入力を受け付ける入力手段と、を備えたコンピュータ装置に、前記入力手段によって、学習活動の指導案の作成指示を受け付ける作成指示工程と、前記作成指示工程によって前記作成指示を受け付けた場合に、前記学習活動を構成する各学習項目の学習に用いる教材ファイルの入力欄を含む指導案作成フォームを、前記表示制御手段によって前記表示画面に表示させるフォーム表示工程と、前記入力手段によって、前記フォーム表示工程によって表示された前記指導案作成フォームに対する情報の入力を受け付ける入力受付工程と、前記入力受付工程によって前記教材ファイルが入力された状態の前記指導案作成フォームの起動中に、前記入力手段によってランチャー起動指示を受け付けた場合に、前記表示制御手段を駆動制御して、前記教材ファイルを示すアイコンを学習活動における各学習項目の学習順序を示す項目番号にしたがった順序で表示画面に一覧表示することによってランチャーを起動するランチャー起動工程と、前記入力手段によって、前記ランチャー起動工程によって起動したランチャーにおける一のアイコンが指定された場合に、指定されたアイコンが示す教材ファイルを起動する教材ファイル起動工程と、を実行させることを特徴とする。
【0008】
また、この発明にかかる学習支援者支援プログラムは、少なくともテキストを表示可能な表示画面の表示内容を制御する表示制御手段と、前記表示画面に表示されたテキストの一部あるいは全部を指定可能な入力手段と、を備えたコンピュータ装置に、前記表示画面に表示されたテキストを構成する単語および当該テキストを構成する文章の少なくとも一方が前記入力手段によって指定されたことを判定する判定工程と、前記判定工程によって指定されたと判定された単語および文章を示すテキストを抽出する抽出工程と、前記抽出工程によって抽出されたテキストを所定の言語で読み上げる読み上げ処理をおこなう読み上げ工程と、を実行させることを特徴とする。
【0009】
また、この発明にかかる学習支援者支援プログラムは、表示画面の表示内容を制御する表示制御手段と、操作および情報の入力を受け付ける入力手段とを備えたコンピュータ装置に、前記入力手段を介して任意の画像データの指定を受け付ける指定受付工程と、前記指定受付工程によって指定を受け付けた任意の画像データに特定のフォーマットにおける第1の位置情報を関連付けて記憶する第1の記憶工程と、前記入力手段を介してテキストデータの入力を受け付けるテキスト受付工程と、前記テキスト受付工程によって受け付けたテキストデータに前記特定のフォーマットにおける第2の位置情報を関連付けて記憶する第2の記憶工程と、前記入力手段を介して前記特定のフォーマットの起動指示があった場合、表示画面内に設定された所定の表示範囲内であって前記第1の記憶工程によって記憶した第1の位置情報によって特定される第1の位置に前記画像データに基づく画像を表示するとともに、前記所定の表示範囲内であって前記第2の記憶工程によって記憶した第2の位置情報によって特定される第2の位置に前記テキストデータに基づくテキストを表示するように前記表示制御手段を制御する表示位置制御工程と、前記入力手段を介して前記表示位置制御工程の制御によって表示されたテキストが指示された場合に当該テキストの読み上げ処理をおこなう読み上げ工程と、を実行させることを特徴とする。
【0010】
また、この発明にかかる学習支援者支援プログラムは、表示画面の表示内容を制御する表示制御手段と、入力操作を受け付ける入力手段とを備えたコンピュータ装置に、前記表示制御手段を制御して、前記表示画面における所定範囲であって、当該所定範囲内に配置されたアイテムを前記入力手段による入力操作に応じて移動可能とする編集画面を前記表示画面に表示させる編集画面表示工程と、前記編集画面表示工程によって前記編集画面を表示させた状態で前記入力手段によって第1の入力操作を受け付けた場合、前記表示画面の所定範囲に表示した前記編集画面を当該表示画面の全域にわたって拡大表示させる第1の表示工程と、前記入力手段によって、前記第1の表示工程によって拡大表示させた前記編集画面に対する入力操作を受け付けた場合に、当該入力操作に応じて拡大表示させた前記編集画面に配置された前記アイテムを移動させる移動工程と、前記編集画面表示工程によって前記編集画面を表示させた状態で前記入力手段によって第2の入力操作を受け付けた場合、表示中の前記編集画面と当該編集画面のつぎに作成された編集画面とをそれぞれイメージデータ化して前記表示画面の全域にわたって並べて表示させる第2の表示工程と、を実行させることを特徴とする。
【0011】
また、この発明にかかる学習支援者支援プログラムは、音曲と当該音曲にあわせて所定言語で発音した音声とを組み合わせたチャンツ音源を記憶する記憶手段と、入力操作を受け付ける入力手段と、前記チャンツ音源を再生する再生手段と、を備えたコンピュータ装置に、前記入力手段を介して再生対象とするチャンツ音源の指定を受け付ける音源指定工程と、前記再生手段を制御して前記音源指定工程によって指定を受け付けたチャンツ音源を再生する音源再生工程と、前記音源再生工程による前記チャンツ音源の再生中に前記入力手段を介して再生速度の段階調整指示を受け付ける段階調整指示工程と、を実行させる学習支援者支援プログラムであって、前記音源再生工程は、前記段階調整指示工程によって前記段階調整指示を受け付けた場合、再生中のチャンツ音源を1ループ分再生するごとに、つぎに再生する1ループ分のチャンツ音源の再生速度を直前に再生した1ループ分のチャンツ音源の再生速度よりも速くすることを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
この発明にかかる学習支援者支援プログラムによれば、学習支援者の負担軽減を図ることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】この発明にかかる実施の形態の学習支援者支援装置を実現するコンピュータ装置のハードウエア構成を示す説明図である。
【図2】この発明にかかる実施の形態の学習支援者支援装置の機能的構成を示すブロック図である。
【図3】この発明にかかる実施の形態の学習支援者支援装置の表示画面例を示す説明図(その1)である。
【図4】この発明にかかる実施の形態の学習支援者支援装置の表示画面例を示す説明図(その2)である。
【図5】この発明にかかる実施の形態の学習支援者支援装置の表示画面例を示す説明図(その3)である。
【図6】この発明にかかる実施の形態の学習支援者支援装置の表示画面例を示す説明図(その4)である。
【図7】この発明にかかる実施の形態の学習支援者支援装置の表示画面例を示す説明図(その5)である。
【図8】この発明にかかる実施の形態の学習支援者支援装置の表示画面例を示す説明図(その6)である。
【図9】この発明にかかる実施の形態の学習支援者支援装置の表示画面例を示す説明図(その7)である。
【図10】この発明にかかる実施の形態の学習支援者支援装置の表示画面例を示す説明図(その8)である。
【図11】この発明にかかる実施の形態の学習支援者支援装置の表示画面例を示す説明図(その9)である。
【図12】この発明にかかる実施の形態の学習支援者支援装置の表示画面例を示す説明図(その10)である。
【図13】この発明にかかる実施の形態の学習支援者支援装置の表示画面例を示す説明図(その11)である。
【図14】この発明にかかる実施の形態の学習支援者支援装置の表示画面例を示す説明図(その12)である。
【図15】この発明にかかる実施の形態の学習支援者支援装置の表示画面例を示す説明図(その13)である。
【図16】この発明にかかる実施の形態の学習支援者支援装置の表示画面例を示す説明図(その14)である。
【図17】この発明にかかる実施の形態の学習支援者支援装置の表示画面例を示す説明図(その15)である。
【図18】この発明にかかる実施の形態の学習支援者支援装置の表示画面例を示す説明図(その16)である。
【図19】この発明にかかる実施の形態の学習支援者支援装置の表示画面例を示す説明図(その17)である。
【図20】この発明にかかる実施の形態の学習支援者支援装置の表示画面例を示す説明図(その18)である。
【図21】この発明にかかる実施の形態の学習支援者支援装置の表示画面例を示す説明図(その19)である。
【図22】この発明にかかる実施の形態の学習支援者支援装置の表示画面例を示す説明図(その20)である。
【図23】この発明にかかる実施の形態の学習支援者支援装置の表示画面例を示す説明図(その21)である。
【図24】この発明にかかる実施の形態の学習支援者支援装置の表示画面例を示す説明図(その22)である。
【図25】この発明にかかる実施の形態の学習支援者支援装置の表示画面例を示す説明図(その23)である。
【図26】この発明にかかる実施の形態の学習支援者支援装置の表示画面例を示す説明図(その24)である。
【図27】この発明にかかる実施の形態の学習支援者支援装置の表示画面例を示す説明図(その25)である。
【図28】この発明にかかる実施の形態の学習支援者支援装置の表示画面例を示す説明図(その26)である。
【図29】この発明にかかる実施の形態の学習支援者支援装置の表示画面例を示す説明図(その27)である。
【図30】この発明にかかる実施の形態の学習支援者支援装置の表示画面例を示す説明図(その28)である。
【図31】この発明にかかる実施の形態の学習支援者支援装置の表示画面例を示す説明図(その29)である。
【図32】この発明にかかる実施の形態の学習支援者支援装置の表示画面例を示す説明図(その30)である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下に添付図面を参照して、この発明にかかる学習支援者支援プログラムの好適な実施の形態を詳細に説明する。この発明にかかる実施の形態の学習支援者支援プログラムは、パーソナルコンピュータなどのコンピュータ装置にインストールされ、当該コンピュータ装置のハードウエア資源を利用して各種の機能を実現する。
【0015】
(学習支援者支援装置のハードウエア構成)
まず、この発明にかかる実施の形態の学習支援者支援装置を実現するコンピュータ装置のハードウエア構成について説明する。図1は、この発明にかかる実施の形態の学習支援者支援装置を実現するコンピュータ装置のハードウエア構成を示す説明図である。この発明にかかる実施の形態の学習支援者支援装置を実現するコンピュータ装置100は、CPU101と、ROM102と、RAM103と、メモリ104と、操作入力デバイス105と、ディスプレイ106と、通信インターフェイス(I/F)107と、スピーカ108と、を備えている。コンピュータ装置100が備える各構成部101〜108は、バス110によってそれぞれ接続されている。
【0016】
CPU101は、コンピュータ装置100の全体の制御をつかさどる。ROM102は、ブートプログラムやOS(オペレーティングシステム)などの各種プログラムを記憶している。RAM103は、CPU101のワークエリアとして使用される。メモリ104は、各種のアプリケーションプログラム(アプリケーションソフトウエア)を記憶している。メモリ104は、この発明にかかる実施の形態の学習支援者支援プログラムを記憶することができる。CPU101は、RAM103をワークエリアとして使用しながら、ROM102やメモリ104に記録された各種プログラムを実行することによって、コンピュータ装置100の全体の制御をつかさどる。
【0017】
また、メモリ104は、たとえば、学習支援者支援プログラムの機能を用いて作成した各種のデータを記憶する。具体的には、メモリ104は、たとえば、指導案データ、フラッシュカードデータ、編集画面データなどの各種のデータを記憶する。指導案データ、フラッシュカードデータ、編集画面データなどの各種のデータの作成方法については後述する。
【0018】
メモリ104は、コンピュータ装置100の電源がOFFの状態であっても、記録されたデータを保持する不揮発性の記憶媒体によって実現する。また、メモリ104は、たとえば、コンピュータ装置100の電源がOFFの状態とされた場合は当該電源がOFFとされる直前までに記録されたデータを保持しない揮発性の記憶媒体、および、不揮発性の記憶媒体の双方によって実現するものであってもよい。
【0019】
操作入力デバイス105は、たとえば、利用者による入力操作を受け付け、受け付けた入力操作に応じた信号を出力する。操作入力デバイス105は、たとえば、学校や塾などにおいて学問・技能・技術などを教える教師、学習支援者支援プログラムがインストールされたコンピュータ装置100が実現する機能を利用した授業を受ける児童・生徒・学生などの利用者による入力操作を受け付ける。
【0020】
ディスプレイ106は、操作入力デバイス105に対する入力操作に応じてCPU101から出力される信号に基づいて各種の表示画面を表示する。ディスプレイ106は、たとえば、液晶ディスプレイ、有機EL(Electro−Luminescence)ディスプレイなどによって実現することができる。
【0021】
ディスプレイ106は、個人が利用する卓上サイズであってもよく、教室などに設置されて複数人で利用できるような大型サイズであってもよい。コンピュータ装置100は、個人が利用する卓上サイズのディスプレイ106と、大型サイズのディスプレイ106との両方を備えていてもよい。
【0022】
コンピュータ装置100は、図示を省略するタッチパネルを備えていてもよい。タッチパネルは、表示装置と位置入力装置とを備えている。表示装置は、位置入力装置に対する入力操作や操作入力デバイス105に対する操作に応じて各種の表示画面を表示する。タッチパネルは、位置入力装置に対する入力位置を表示装置に表示した情報によって案内する。
【0023】
タッチパネルに対する入力操作による指示内容は、表示装置に表示される情報に応じて異なる。コンピュータ装置100は、タッチパネルに対する入力操作位置が同じであっても、表示装置における表示内容に応じて異なる処理を実行する。タッチパネルは、たとえば、指やペンなどの筆記部材が接触したことを検出した場合にタッチパネルに対する筆記部材の接触位置に応じた電気信号を出力し、タッチパネルに対する筆記部材の接触が解除された場合に当該信号の出力を停止する。
【0024】
タッチパネルは、抵抗膜方式、静電容量方式、電磁誘導方式、表面弾性波方式など公知の各種の方式によってタッチパネルに対する筆記部材の接触位置を検出し、検出した接触位置に応じた電気信号を、CPU101に対して出力する。電磁誘導方式を採用する場合、電子ペンなどと称される専用の筆記部材を用いる。
【0025】
コンピュータ装置100は、ディスプレイに代えて、あるいはディスプレイに加えて、タッチパネルを備えていてもよい。タッチパネルを備えたコンピュータ装置においては、タッチパネルにおける表示装置を上記のディスプレイ106によって実現してもよい。タッチパネルを備えるコンピュータ装置100は、操作入力デバイス105に加えてタッチパネルに対する入力操作に応じた信号を、CPU101に対して出力する。
【0026】
通信I/F107は、インターネットなどのネットワークに接続され、ネットワークを介して外部装置との間で通信をおこなう。通信I/F107は、ネットワークとコンピュータ装置100の内部とのインターフェイスをつかさどり、ネットワークを介して接続された外部装置とコンピュータ装置100との間におけるデータの入出力を制御する。
【0027】
スピーカ108は、デジタル形式の音声データをデジタル/アナログ変換し、アナログ形式の音声データに基づいてスピーカコーンにおけるコイルに通電するなどして音声を出力する。スピーカ108は、たとえば、後述する英語などの外国語の読み上げ機能の実行に際して、対象文字列(英単語や英語文章)に応じて人工的に作り出された音声(合成音声)を出力する。
【0028】
(学習支援者支援装置の機能的構成)
つぎに、この発明にかかる実施の形態の学習支援者支援装置の機能的構成について説明する。図2は、この発明にかかる実施の形態の学習支援者支援装置の機能的構成を示すブロック図である。
【0029】
この発明にかかる実施の形態の学習支援者支援装置は、上記のコンピュータ装置100に、この発明にかかる実施の形態の学習支援者支援プログラムをインストールすることによって実現することができる。以下、この発明にかかる実施の形態の学習支援者支援プログラムがインストールされたコンピュータ装置100を、学習支援者支援装置200として説明する。
【0030】
図2において、この発明にかかる実施の形態の学習支援者支援装置200が備える各機能は、入力部201と、モード設定部202と、演算部203と、記憶部204と、出力制御部205と、によって実現することができる。入力部201、モード設定部202、演算部203、記憶部204、出力制御部205、出力部206は、学習支援者支援装置200を実現するコンピュータ装置100が備える各部によって実現することができる。
【0031】
出力制御部205は、出力部206を駆動制御して、演算部203による演算結果を出力部206を介して利用者に出力する。出力部206は、表示出力部206aと音声出力部206bとを備えている。表示出力部206aは、出力制御部205によって駆動制御されて、表示出力部206aが備えるディスプレイ106の表示画面の表示内容を制御する。ここに、出力制御部205によって表示制御部を実現することができる。また、音声出力部206bは、出力制御部205によって駆動制御されて、音声出力部206bが備えるスピーカ108から音声を出力させる。ここに、出力制御部205によって再生部を実現することができる。学習支援者支援装置200は、出力部206を一体に備えていてもよい。
【0032】
入力部201は、利用者による各種の入力操作を受け付ける。また、入力部201は、受け付けた入力操作に応じた信号を、適宜、モード設定部202、演算部203、記憶部204に出力する。モード設定部202は、入力部201から出力された信号に基づいて、学習支援者支援装置200の動作モードを設定する。この発明において、モード設定部202は、「指導案作成」モード、「読み上げ」モード、「チャンツ」モード、「フラッシュカード作成」モード、「プレゼンテーション」モード、の5つの動作モードの中のいずれか一つのモードを、入力部201から出力された信号に基づいて適宜選択的に設定する。
【0033】
演算部203は、モード設定部202によって設定された動作モードと、入力部201から出力された信号と、に基づいて各種の演算処理をおこなう。演算部203は、たとえば、指導案作成モードが設定されている状態で、入力部201によって学習活動の指導案の作成指示を受け付けた場合に、出力制御部205を駆動制御して、指導案作成フォームを表示画面に表示させる(フォーム表示工程)。指導案作成フォームは、学習活動を構成する各学習項目の学習に用いる教材ファイルの入力欄を含む。具体的には、たとえば、「英語」という学習活動であれば、「発音練習」や「ヒアリング」などの学習項目がある。
【0034】
教材ファイルは、指導案を作成する教師などの利用者によって適宜設定され、テキストデータファイル、画像データファイル、音声データファイル、MHTファイルなど各種のデータファイルによって実現することができる。また、教材ファイルは、特定のWEBページにアクセスするURLファイルや、起動された場合に所定の処理を実行するコンピュータプログラムファイルであってもよい。
【0035】
また、演算部203は、たとえば、指導案作成モードが設定され、表示部が指導案作成フォームを表示している状態で、入力部201によって所定の情報の入力操作を受け付けた場合(入力受付工程)、表示部が表示する指導案作成フォームにおいて該当する入力欄に、入力部201によって入力を受け付けた情報を表示させるよう出力制御部205を駆動制御する。また、演算部203は、たとえば、指導案作成モードが設定され、表示部に表示された指導案作成フォームに情報が入力された状態で入力部201によって所定の情報の入力操作を受け付けた場合、指導案作成フォームに対して入力された情報を記憶部204に記憶させる。
【0036】
また、演算部203は、たとえば、指導案作成モードが設定され、表示部に表示された指導案作成フォームに情報が入力された状態あるいは情報が入力された指導案作成フォームを記憶部204から読み出した状態において、入力部201によって所定の情報の入力操作を受け付けた場合、教材ランチャーを起動する(教材ファイル起動工程)。具体的に、演算部203は、たとえば、教材ファイルを示すアイコン(教材ファイルのサムネイル)を、学習活動における各学習項目の学習順序を示す項目番号にしたがった順序で表示画面に一覧表示することによって教材ランチャーを起動する。
【0037】
教材ランチャーを起動することにより、指導案作成フォームを用いてあらかじめ登録しておいた教材ファイルを、当該教材ファイルを示すアイコンをマウスでクリックするなどの簡単な操作によって簡単に起動することができる。また、演算部203は、たとえば、教材ランチャーが起動している状態で、当該起動中のランチャーにおける一のアイコンを指定する入力操作を受け付けた場合に、指定されたアイコンが示す教材ファイルを起動する。
【0038】
また、演算部203は、たとえば、読み上げモードが設定されている状態で、入力部201によって所定の情報の入力操作を受け付けることにより表示画面に表示されたテキストを構成する単語および当該テキストを構成する文章の少なくとも一方が指定されたか否かを判定する(判定工程)。この場合、演算部203は、上記単語または文章が指定されたと判定すると、指定されたと判定された単語および文章を示すテキストを抽出する(抽出工程)。そして、演算部203は、抽出したテキストを所定の言語で読み上げる読み上げ処理をおこなう(読み上げ工程)。
【0039】
また、演算部203は、たとえば、フラッシュカード作成モードが設定されている状態で、入力部201によって所定の情報の入力操作を受け付けることにより任意の画像データの指定を受け付けた場合(指定受付工程)、指定を受け付けた任意の画像データに特定のフォーマットにおける第1の位置情報を関連付けて記憶部204に記憶する(第1の記憶工程)。
【0040】
また、演算部203は、たとえば、フラッシュカード作成モードが設定されている状態で、入力部201によって所定の情報の入力操作を受け付けることによりテキストデータの入力を受け付けた場合(テキスト受付工程)、入力を受け付けたテキストデータに特定のフォーマットにおける第2の位置情報を関連付けて記憶する(第2の記憶工程)。
【0041】
特定のフォーマットは、たとえば、画像と当該画像を示す言葉(英単語)とを組み合わせて構成されるフラッシュカードのフォーマットによって実現することができる。フラッシュカードのフォーマットは、たとえば、カードの略中央に画像を配置し、当該画像の下にテキストを配置した構成とすることができる。具体的には、たとえば、画像として犬のイラストを配置し、当該イラストの下に「犬(Dog)」というテキストを配置したフラッシュカードを作成することができる。
【0042】
演算部203は、たとえば、フラッシュカード作成モードの設定下において作成されたフラッシュカードを記憶部204に記憶することができる。演算部203は、入力部201によって所定の情報の入力操作を受け付けることにより、フラッシュカードの起動指示があった場合、記憶部204に記憶したフラッシュカード情報を読み出し、読み出した情報に基づいて表示制御部を駆動制御して表示部の表示画面にフラッシュカードの画像を表示させる(表示位置制御工程)。
【0043】
この場合、具体的には、たとえば、表示部の表示画面内に設定された所定の表示範囲内であって第1の記憶部204によって記憶した第1の位置情報によって特定される第1の位置に画像データに基づく画像を表示するとともに、所定の表示範囲内であって第2の記憶部204によって記憶した第2の位置情報によって特定される第2の位置にテキストデータに基づくテキストを表示するように、表示制御部を駆動制御する。より具体的には、たとえば、犬のイラストを画面略中央に配置し、当該イラストの下に「犬(Dog)」というテキストを配置したフラッシュカードの画像を表示部の表示画面に表示させる。
【0044】
また、演算部203は、フラッシュカード作成モードの設定下において作成されたフラッシュカードが表示画面に表示されている状態において、当該フラッシュカードにおけるテキスト部分が入力部201によって指示された場合、当該テキストの読み上げ処理をおこなう(読み上げ工程)。
【0045】
また、演算部203は、プレゼンテーションモードが設定されている状態では、表示制御部を駆動制御して、表示部の表示画面に編集画面を表示させる(編集画面表示工程)。編集画面は、表示画面内の所定範囲内に一つあるいは複数のアイテムを表示することが可能な領域であって、通常、表示画面の一部が割り当てられる。編集画面内に表示されたアイテムは、編集画面内において、入力部201を介して移動させることができる。プレゼンテーションモードが設定されている状態の表示画面において、編集画面以外の部分には、ツールボックスなどが表示される。
【0046】
また、演算部203は、プレゼンテーションモードが設定され、かつ、編集画面を表示させた状態で入力部201によって所定の入力操作(第1の入力操作)を受け付けた場合、表示制御部を駆動制御して、編集画面を表示画面の所定範囲から当該表示画面の全域に拡大して表示させる(第1の表示工程)。この場合、編集画面に配置されたアイテムは、入力部201による入力操作に応じて移動可能とされたままとされる。これにより、演算部203は、表示画面の全域にわたって編集画面を表示している状態においても、入力部201による入力操作に応じて編集画面に配置されたアイテムを移動させるよう表示制御部を駆動制御する(移動工程)。
【0047】
また、演算部203は、プレゼンテーションモードが設定され、かつ、編集画面を表示させた状態で入力部201によって所定の入力操作(第2の入力操作)を受け付けた場合、表示中の編集画面と当該編集画面のつぎに作成された編集画面とを並べたイメージデータを表示画面の全域にわたって表示させる(第2の表示工程)。
【0048】
また、演算部203は、チャンツモードが設定されている状態で、入力部201によって所定の入力操作を受け付けることにより再生対象とするチャンツ音源の指定を受け付けた場合、指定を受け付けたチャンツ音源データを記憶部204から読み出し、出力制御部205(再生部)を駆動制御して、読み出したチャンツ音源データを再生させる(音源再生工程)。
【0049】
また、演算部203は、チャンツモードが設定され、チャンツ音源の再生中に、再生速度の段階調整指示を受け付けた場合(段階調整指示工程)、出力制御部205(再生部)を駆動制御して、再生中のチャンツ音源を1ループ分再生するごとに、つぎに再生する1ループ分のチャンツ音源の再生速度を直前に再生した1ループ分のチャンツ音源の再生速度よりも速くする。
【0050】
(学習支援者支援装置200が実現する機能)
つぎに、この発明にかかる実施の形態の学習支援者支援装置200が実現する機能について説明する。図3〜図32は、この発明にかかる実施の形態の学習支援者支援装置200の表示画面例を示す説明図である。図3〜図32が示す表示画面例は、この発明にかかる実施の形態の学習支援者支援装置200が実現した機能によってディスプレイ106の表示画面に表示される。
【0051】
この発明にかかる実施の形態の学習支援者支援装置200は、学習支援者支援プログラムを実行することにより、「指導案作成」機能、「読み上げ」機能、「チャンツ」機能、「フラッシュカード作成」機能、「プレゼンテーション」機能、の5つの機能を実現することができる。
【0052】
学習支援者支援装置200は、たとえば、学習支援者支援装置200を実現するコンピュータ装置のディスプレイ106に表示された学習支援者支援プログラムのアイコン(図示を省略する)をダブルクリックするなどして、学習支援者支援プログラムを起動する入力操作を受け付けた場合に学習支援者支援プログラムを起動する。学習支援者支援装置200は、学習支援者支援プログラムを起動すると、ガイドメニュー画面(図3における符号300を参照)をディスプレイ106を表示する。ガイドメニュー画面300は、学習支援者支援プログラムが実現する上記5つの機能を示すアイコン301、302、303、304、305を表示する。以下に、学習支援者支援プログラムが実現する各機能について説明する。
【0053】
(指導案作成機能)
指導案作成機能は、指導案にかかわる各種の機能を実現する。指導案は、教員などの学習支援者がおこなう授業や講習などの進め方を記載した学習指導(学習支援)の計画書であって、たとえば、授業や講習をおこなう教員が作成し、学習指導に用いる。この実施の形態において、指導案作成機能は、指導案を作成する機能、作成した指導案を起動する機能、作成した指導案を管理する機能、の3つの機能によって構成されている。
【0054】
指導案作成機能の利用に際して、利用者は、まず、ガイドメニュー画面300において符号301で示す「指導案」アイコンを選択操作する。学習支援者支援装置200は、「指導案」アイコン301が選択操作されると、「指導案ツール」アイコン401、「教材ランチャー」アイコン402および「ファイル管理」アイコン403の3つのアイコンによって示されるメニューをディスプレイ106に表示する。
【0055】
指導案ツールは、指導案を作成する機能を実現する。指導案ツールの利用に際して、利用者は、まず、「指導案ツール」アイコン401を選択操作する。学習支援者支援装置200は、「指導案ツール」アイコン401が選択操作されると、「新しく作る」アイコンや「作ったものを開く」アイコンなど、指導案ツールを用いておこなう作業を選択するためのメニュー画面(図5における符号500、501、502を参照)をディスプレイ106に表示する。利用者は、新規に指導案を作成する場合は「新しく作る」アイコン501を選択操作し、既に作成した指導案を変更する場合は「作ったものを開く」アイコン502を選択操作する。
【0056】
学習支援者支援装置200は、「新しく作る」アイコン501が選択操作されると、指導案を作成する画面(図6における符号600を参照)をディスプレイ106に表示する。指導案を作成する画面600は、学校名、学年、名前、授業名など、作成する指導案を識別するための情報の入力欄などを表示内容に含む。また、指導案を作成する画面600は、教科指導の単位であって学習内容の区分としてのまとまりをもつ「単元」のタイトルや、作成する指導案を用いた授業の概要(図6においては「本時の概要」と記載)などの情報の入力欄を含む。
【0057】
また、指導案を作成する画面600は、「学習活動の内容」の入力欄601、「指導上の留意点」の入力欄602、「教材」ファイルの入力欄603などの各欄を表示内容に含む。「学習活動の内容」の入力欄601および「指導上の留意点」の入力欄602は、任意のテキスト情報の入力を受け付ける。「教材」ファイルの入力欄603は、各学習活動に際して用いる教材を特定可能な情報の入力が可能であって、上記のように、テキストデータファイル、画像データファイル、音声データファイル、MHTファイルなど各種のデータファイルを貼り付けることができる。また、「教材」ファイルの入力欄603には、特定のWEBページにアクセスするURLファイルや、起動された場合に所定の処理を実行するコンピュータプログラムファイルを貼り付けてもよい。
【0058】
「教材」ファイルの入力欄603に入力する教材ファイルは、学習支援者支援装置200で再生可能なファイル形式であれば格別ファイル形式を問わない。また、「教材」ファイルの入力欄603に入力する教材ファイルの数は1つであってもよいし複数であってもよい。また、教材ファイルを入力しなくてもよい。学習支援者支援装置200は、「学習活動の内容」欄、「指導上の留意点」欄、「教材」欄に入力された各種の情報を、それぞれ、項目番号に関連付けて記憶する。項目番号は、一連の授業内で進めていく学習活動の順序を示す。
【0059】
また、指導案を作成する画面600は、「項目追加」ボタン604、「項目順序の入れ替え」ボタン605、「項目の削除」ボタン606などの各種操作ボタンを表示内容に含む。利用者は、各種操作ボタン604、605、606を選択操作することにより、授業の項目を追加したり、項目の順序を入れ替えたり、項目を削除したりすることができる。
【0060】
具体的には、たとえば授業の項目を追加する場合、利用者は、「+」の記号を含む「項目追加」ボタン604を選択操作する。また、具体的には、たとえば下段の項目を上段に移動させて項目の順序を入れ替える場合、利用者は、上向きの矢印を含む「項目順序の入れ替え」ボタン605(605a)を選択操作する。
【0061】
また、具体的には、たとえば上段の項目を下段に移動させて項目の順序を入れ替える場合、利用者は、下向きの矢印を含む「項目順序の入れ替え」ボタン605(605b)を選択操作する。また、具体的には、たとえば項目を削除する場合、利用者は、削除する項目を選択した状態で、ゴミ箱を示す象形の「項目の削除」ボタン606を選択操作する。
【0062】
学習支援者支援装置200は、指導案を作成する画面600における「保存」ボタン607が選択操作された場合に、指導案ツールを用いて作成した指導案をメモリ104に記憶する。また、学習支援者支援装置200は、指導案を作成する画面600における「印刷」ボタン608が選択操作された場合に、作成した指導案の印刷用データをプリンタに出力する。また、学習支援者支援装置200は、指導案を作成する画面600における「ランチャー」ボタン609が選択操作された場合に、教材ランチャーを起動する。
【0063】
「教材ランチャー」は、指導案ツールを用いて作成した指導案の起動する機能、より詳細には、当該指導案に含まれる教材を起動する機能を実現する。教材ランチャーは、指導案ツールを用いて作成した教材ファイルを示すアイコンを、学習活動における各学習項目の学習順序を示す項目番号にしたがった順序で表示画面に一覧表示することによって起動される(図7における符号700を参照)。
【0064】
教材ランチャーの利用に際して、利用者は、まず、指導案を作成する画面600における「ランチャー」ボタン609を選択操作する。学習支援者支援装置200は、「ランチャー」ボタン609が選択操作されると、教材ランチャー画面700をディスプレイ106に表示する。1つの指導案に複数の教材ファイルが含まれる場合、学習支援者支援装置200は、「ランチャー」ボタン609が選択操作されると、指導案に含まれる複数の教材ファイルをそれぞれ示すアイコン701(701a、701b、701c、701d、701e、・・・)を、当該指導案における項目番号にしたがった順序で配列して表示する。
【0065】
学習支援者支援装置200は、アイコン701が選択操作されると、選択操作されたアイコン701が示す教材ファイルを起動する。アイコン701の選択操作は、たとえば、該当するアイコン701をダブルクリックしたり、該当するアイコンを選択した状態で図7において符号702で示す機能ボタンを操作したりすることによって実現することができる。学習支援者支援装置200は、図7において符号702で示す機能ボタンが操作されるごとに、項目番号の順序にしたがって教材ファイルを順次起動する。
【0066】
項目番号は、指導案に基づく授業の進行にあわせた順序を示すため、教材ファイルを示すアイコン701を項目番号にしたがった順序で表示することによって、授業において、指導案を作成した利用者が所望する順序で教材を起動することができる。これによって、たとえば、質問を示す教材ファイルと当該質問の解答を示す教材ファイルとを含む指導案において、起動順序を誤って、質問を示す教材ファイルよりも先に解答を示す教材ファイルを起動してしまうなどの不具合を防止することができる。起動の順序の考慮が不要な教材ファイルであれば、適宜、目的とする教材ファイルのアイコン701をダブルクリックしたり、機能ボタン702を操作したりすることによって選択操作することで当該アイコン701が示す教材ファイルを起動することができる。
【0067】
具体的には、学習支援者支援装置200は、たとえば、教材ファイルが静止画像データであればディスプレイ106に画像を表示することによって教材を起動し、教材ファイルが動画像データであればディスプレイ106において動画を再生することによって教材を起動する。また、具体的には、学習支援者支援装置200は、たとえば、教材ファイルがインターネット上のWEBページのURLファイルであれば当該URLにアクセスすることによって教材ファイルを起動し、教材ファイルがアプリケーションであれば当該アプリケーションを起動することにより教材ファイルを起動する。また、具体的には、学習支援者支援装置200は、たとえば、教材ファイルが音声データであれば当該音声データを再生し、スピーカ108を介して音声を出力することによって教材を起動する。
【0068】
この実施の形態の学習支援者支援装置200は、教材ランチャー機能のみを、指導案作成の機能から独立して起動することができる。これによって、教材ランチャー機能は、学校や塾における授業や講習などにかぎらず、一般的なプレゼンテーションの場においての活用が期待でき、プレゼンテーションの進行の円滑化を図ったり、プレゼンテーションによる聴衆の理解度の向上を図ったりする効果が期待できる。
【0069】
図7において符号703は、教材ランチャー起動中の表示項目を設定する際に用いる機能ボタンを示しており、学習支援者支援装置200は機能ボタン703が操作された場合に「画像表示あり/なし」などを設定する。学習支援者支援装置200は、図7において符号704で示す機能ボタンが操作されるごとに、教材ファイルのアイコンを表示させずに機能ボタンのみを表示させるか、教材ファイルのアイコンも表示させるかを切り換え、教材ランチャー画面700のサイズ変更をおこなう。
【0070】
また、学習支援者支援装置200は、図7において符号705で示す機能ボタンが操作されるごとに、教材ランチャー画面700を最前面に表示するかどうかの設定を切り換える。学習支援者支援装置200は、教材ランチャー画面700を最前面に表示する設定の場合、ディスプレイ106において起動中の他のアプリケーションの有無にかかわらず、教材ランチャー画面700を最前面に表示する。
【0071】
「ファイル管理」機能は、指導案ツールを用いて作成した指導案を管理する機能を実現する。学習支援者支援装置200は、「ファイル管理」アイコン403が選択操作されると、過去に作成した指導案の一覧を表示する。過去に作成した指導案の一覧を表示することにより、利用者は目的とする指導案を容易かつ迅速に探し出すことができる。
【0072】
(読み上げ機能)
読み上げ機能は、利用者が指定した位置におけるテキストデータを、英語などの外国語の発音規則に準じて読み上げる機能を実現する。この実施の形態においては、以下、外国語として英語を読み上げる例について説明する。
【0073】
この実施の形態において、読み上げ機能は、「マウス読み上げモード」において実現される読み上げ機能と「テキスト読み上げモード」において実現される読み上げ機能との2つの機能によって構成されている。読み上げ機能の利用に際して、利用者は、まず、ガイドメニュー画面300おける「読み上げ」アイコン302を選択操作する。
【0074】
学習支援者支援装置200は、「読み上げ」アイコン302が選択操作されると、デフォルトとしてマウス読み上げモードを起動し、以降の入力操作を待機する。学習支援者支援装置200は、マウス読み上げモードを起動している場合、ディスプレイ106に、図8において符号800で示すマウス読み上げモード画面を表示する。マウス読み上げモード画面800においては、マウス読み上げモードが起動中であることを示す、ボタン801が押下された状態とされる。デフォルトとして設定するモードは、マウス読み上げモードに限るものではなく、テキスト読み上げモードであってもよい。
【0075】
マウス読み上げモードが設定されている場合、学習支援者支援装置200は、マウスなどの操作入力デバイス105の動きに連動してカーソルが指示する位置におけるアルファベットの有無を検出し、アルファベットがある場合は当該アルファベットを含む英単語を抽出し、抽出した英単語を示すテキストデータの読み上げ処理をおこなう。
【0076】
具体的には、学習支援者支援装置200は、マウス読み上げモードを起動している状態で、英単語や英語文章のテキストデータを含むWEBページ(図9における符号900を参照)が起動された場合、あるいは当該WEBページ900が起動されている状態で「読み上げ」アイコン302が選択操作されてマウス読み上げモードが設定された場合に、起動されているWEBページ900上においてカーソルが指示する位置におけるアルファベットの有無を検出し、アルファベットがある場合は当該アルファベットを含む英単語を抽出し、抽出した英単語を示すテキストデータの読み上げ処理をおこなう。
【0077】
英単語の抽出は、たとえば、スペースの有無を検出し、スペースとスペースとの間の一連のアルファベットを抽出することによって実現することができる。テキストデータの読み上げ技術は、公知の技術であり、容易に実現可能であるため、テキストデータの読み上げ技術についての説明を省略する。
【0078】
学習支援者支援装置200は、あらかじめ英単語を示すテキストデータが関連付けられたイラストデータを記憶しておくことにより、当該イラストデータが選択された場合(当該イラストデータにカーソルを当てた場合)も、当該イラストデータに関連付けられたテキストデータの読み上げ処理をおこなうようにすることができる。
【0079】
学習支援者支援装置200は、マウス読み上げモードを起動している状態、すなわちマウス読み上げモード画面800を表示している状態で符号802で示すボタンが選択操作された場合、テキスト読み上げモードを設定し、以降の入力操作を待機する。学習支援者支援装置200は、テキスト読み上げモードを起動している場合、ディスプレイ106に、図10において符号1000で示すテキスト読み上げモード画面を表示する。
【0080】
学習支援者支援装置200は、テキスト読み上げモードを起動した状態、すなわちテキスト読み上げモード画面1000を表示した状態において、テキストデータの入力を受け付けるテキスト入力欄1001を含む表示画面を表示する。学習支援者支援装置200は、テキスト入力欄1001にテキストデータが入力された状態で、再生ボタン1002が操作された場合に、テキスト入力欄1001に入力されているテキストデータに基づいてテキストデータの読み上げ処理をおこなう。学習支援者支援装置200は、テキスト入力欄1001に入力されたテキストデータが示す文章の末尾に「?(クエスチョン)」マークが記載されている場合、当該文章の語尾を上げて読み上げる。
【0081】
学習支援者支援装置200は、テキスト入力欄1001に入力されているテキストデータの一部が範囲指定された状態で再生ボタン1002が操作された場合は、指定された範囲内のテキストデータに基づいてテキストデータの読み上げ処理をおこなう。また、学習支援者支援装置200は、テキスト入力欄1001に入力されているテキストデータが範囲指定されていない状態で再生ボタン1002が操作された場合は、テキスト入力欄1001に入力されているすべてのテキストデータに基づいてテキストデータの読み上げ処理をおこなう。
【0082】
学習支援者支援装置200は、テキスト入力欄1001に、たとえば平仮名、カタカナ、漢字などのアルファベット以外のテキストデータが入力されている場合、アルファベット以外のテキストデータに基づく読み上げはおこなわず、アルファベットを示すテキストデータのみに基づいて当該テキストデータの読み上げ処理をおこなう。
【0083】
学習支援者支援装置200は、テキスト読み上げモードを起動している状態で、英単語や英語文章のテキストデータを含むWEBページ900が起動され、当該WEBページ上900のテキストデータが範囲指定された場合、指定された範囲内のテキストデータに基づいてテキストデータの読み上げ処理をおこなう。また、学習支援者支援装置200は、英単語や英語文章のテキストデータを含むWEBページ900の起動中に起動した読み上げモードにおけるテキスト読み上げモードを設定した状態で、WEBページ900上のテキストデータが範囲指定された場合、指定された範囲内のテキストデータに基づいてテキストデータの読み上げ処理をおこなう。学習支援者支援装置200は、WEBページ900上のテキストデータが範囲指定されていない場合、カーソルの位置以降のテキストデータの読み上げ処理をおこなう。
【0084】
学習支援者支援装置200は、WEBページ900上で範囲指定されたテキストデータの読み上げ中、「一時停止」ボタン901を表示する。学習支援者支援装置200は、WEBページ900上で範囲指定されたテキストデータの読み上げ中に「一時停止」ボタン901の操作を受け付けた場合、当該操作を受け付けた位置で読み上げ処理を中断し、「一時停止」ボタン900を、図示を省略する「再生」ボタンに切り換えて表示する。学習支援者支援装置200は、「再生」ボタンの操作を受け付けた場合、読み上げ処理を中断した位置からテキストデータの読み上げ処理を再開する。
【0085】
学習支援者支援装置200においては、読み上げ機能の起動中は、マウス読み上げモード起動中かテキスト読み上げモード起動中かにかかわらず、ボタン803の操作によって英単語の読み上げに際してのボリュームを調整することができ、ボタン804の操作によって英単語の読み上げに際してのスピードを調整することができる。読み上げ機能による読み上げは、ボタン805を操作した場合は女性の声でおこなわれ、ボタン806を操作した場合は男性の声でおこなわれる。
【0086】
(チャンツ機能)
チャンツ機能は、音曲と当該音曲にあわせて発音した英単語や一定量の英語文章などの音声(ボーカル)を組み合わせたチャンツ音源を再生する機能を実現する。チャンツ音源は、ボーカルを含まない、音曲のみで構成されるものを含む。この実施の形態において、学習支援者支援装置200は、たとえばメモリ104などにおいて複数のチャンツ音源を記憶している。チャンツ音源は、たとえば、おもちゃに関する英単語の発声を含むチャンツ音源、動物に関する英単語の発声を含むチャンツ音源などのように、任意に構成することができる。
【0087】
チャンツ機能の利用に際して、利用者は、まず、ガイドメニュー画面300おいて符号305で示す「チャンツ」アイコンを選択操作する。学習支援者支援装置200は、「チャンツ」アイコン305が選択操作されると、図11において符号1100で示すチャンツ画面をディスプレイ106に表示する。チャンツ画面1100において、右側の大きな5つのボタン1101(1101a、1101b、1101c、1101d、1101e)には、それぞれ、チャンツ音源が割り当てられている。学習支援者支援装置200は、各ボタン1101がクリックされた場合に、操作されたボタン1101に応じたチャンツ音源を再生(演奏)する。
【0088】
学習支援者支援装置200は、チャンツ音源の再生中に、再生を開始したチャンツ音源のボタン1101と同じボタン1101が操作(クリックなど)された場合、当該チャンツ音源の再生を終了する。学習支援者支援装置200は、チャンツ音源の再生を終了する操作がおこなわれない間は、同じチャンツ音源を繰り返し再生する。あるいは、学習支援者支援装置200は、チャンツ音源の再生を終了する操作がおこなわれない場合も、チャンツ音源を所定回数(1回、3回、5回など任意の回数)再生した場合に終了するものであってもよい。
【0089】
学習支援者支援装置200は、図11において符号1102で示すボタンが操作されるごとに、チャンツ音源の再生に際してのボーカルのある/なしを切り換える。この実施の形態において、学習支援者支援装置200は、「チャンツ」アイコン303が選択操作されると、デフォルトとしてボーカルありの状態でチャンツ機能を起動する。学習支援者支援装置200は、図11において符号1103で示すボタンが操作された場合、操作された位置に応じて、チャンツ音源の再生時の音量を当該音量が大きくあるいは小さくなるように調整する。学習支援者支援装置200は、図11において符号1104で示すボタンが操作された場合に、操作された位置に応じて、チャンツ音源の再生速度を当該再生速度が速くあるいは遅くなるように調整する。
【0090】
学習支援者支援装置200は、図11において符号1105で示すボタンが操作された場合、チャンツ音源の再生中に再生速度が徐々に速くなるように当該再生速度を調整する。学習支援者支援装置200は、たとえば、1回分のチャンツ音源を再生するごとに1段階速くするように再生速度を調整する。速くした再生速度は、再生を終了することによって通常の再生速度に復帰させることができる。再生速度を速くした場合にも、チャンツ音源の再生を一旦終了させることにより、次回以降は当該チャンツ音源を通常の再生速度で再生することができる。
【0091】
この実施の形態においては、所定形式(たとえば、wav形式など)の任意の音声ファイルを、チャンツ音源として、利用者が追加して登録することができる。チャンツ音源の追加登録は、図11において符号1106で示す矢印ボタンを操作して、図12における符号1201で示す「ユーザー登録用」ボタンを表示させた状態でおこなうことができる。チャンツ音源としての任意の音声ファイルは、たとえば「5つ」などの所定数登録することができる。
【0092】
(フラッシュカード作成機能)
フラッシュカード作成機能は、フラッシュカードにかかわる各種の機能を実現する。フラッシュカードは、イラストと当該イラストを示す言葉(英単語)とを組み合わせたカードであって、たとえば、英語などの外国語での表現による物の名前や言葉を覚えさせる際に、幼児、児童、生徒、学生などの学習者に見せて用いる。フラッシュカードは、学習者にフラッシュカードを見せることによって学習者の右脳を活性化させ、イラストと言葉とを直感的に結び付け、英語などの外国語での表現による物の名前や言葉を容易に覚えやすくするとされている幼児教育法の一つであって、グレン・ドーマン博士によって提唱されている。
【0093】
フラッシュカード作成機能の利用に際して、利用者は、まず、ガイドメニュー画面300おいて符号304で示す「フラッシュカード作成」アイコンを選択操作する。学習支援者支援装置200は、「フラッシュカード作成」アイコン304が選択操作されると、図13において符号1300で示すフラッシュカードのテンプレートを選択する画面を表示する。この実施の形態において、フラッシュカードのテンプレート1301(1301a、1301b、1301c)は、スタンダード、シルエット、モノクロの3種類が設けられている。スタンダードタイプのテンプレート1301(1301a)は、シンプルに絵と文字を表示するフラッシュカードの作成に用いる。シルエットタイプのテンプレート1301(1301b)は、選んだ画像がシルエット化されたフラッシュカードの作成に用いる。モノクロタイプのテンプレート1301(1301c)は、選んだ画像がモノクロ化されたフラッシュカードの作成に用いる。各テンプレート1301の方向は、縦使いおよび横使いの両方を任意に設定することができる。
【0094】
テンプレート1301の選択後は、あらかじめメモリ104などに登録されている画像(図14における符号1401を参照)の中から任意の画像を選択する。図14における符号1400は、あらかじめ登録されている画像1401の中から任意の画像を選択する画面を示している。利用者は、任意の画像を選択し、「次へ」ボタン1402を操作して、図15における符号1500で示すテキスト入力画面を表示させる。
【0095】
テキスト入力画面1500は、あらかじめ登録されている画像1401のうち、フラッシュカードの作成に選択された画像1501のそれぞれに、当該画像1401を示すテキスト1502を対応付けて表示する。テキスト1502は、画像1401に、あらかじめそれぞれ関連付けてメモリ104などに記憶しておくことができる。
【0096】
このように、学習支援者支援装置200を用いることにより、「テンプレートを選択する」ステップ、「画像を選択する」ステップ、「テキストを選択する」ステップの3つのステップのみの作業によってフラッシュカードを作成することができる。特に、この発明にかかる実施の形態の学習支援者支援装置200においては、画像にあらかじめテキストデータが関連付けられているため、テンプレートの種類を選択し、画像1401の中から任意の画像1501を選択するだけで、フラッシュカードを容易に作成することができる。これによって、選択した画像1501のそれぞれに対応するテキストを、利用者が個別に入力する手間を省き、フラッシュカードを容易に作成することができる。
【0097】
利用者は、選択された画像1501に対応付けられているテキスト1502を変更する場合は該当するテキストを直接更新し、選択された画像1501に対応付けられているテキスト1502に問題がない場合は「作成」ボタン1503を操作する。学習支援者支援装置200は、「作成」ボタン1503が操作されると、テンプレートを選択する画面1300において選択したテンプレート1301の該当する位置に、選択された画像1501および当該画像1501に対応付けられているテキスト1502をそれぞれ入力したフラッシュカードを作成する。
【0098】
学習支援者支援装置200は、フラッシュカードを作成した後、図16において符号1600で示す画面におけるボタン1601が操作された場合に、作成したフラッシュカードのイメージ1602を並べて表示する。また、学習支援者支援装置200は、画面1600のツールバーにおけるボタン1603が操作された場合に、作成したフラッシュカードをメモリ104などに記憶する。また、この実施の形態の学習支援者支援装置200は、作成したフラッシュカードの再生に際して、再生中のフラッシュカードにおける文字部分を選択する操作を受け付けた場合に、選択された文字部分の英語読み上げ処理をおこなうことができる。
【0099】
(プレゼンテーション機能)
プレゼンテーション機能は、授業や講習などの学習支援活動におけるプレゼンテーションにかかわる各種の機能を実現する。プレゼンテーション機能により、プレゼンテーションに際して用いられ、授業項目についての説明を補助する資料の作成および当該資料の利用を支援することができる。
【0100】
プレゼンテーション機能の利用に際して、利用者は、まず、ガイドメニュー画面300おいて符号305で示す「プレゼン」アイコンを選択操作する。簡単なフラッシュカード風のページを作成する場合、さらに「魅せる!授業プレゼン」ボタン(図示を省略する)を操作して、図17に示したプレゼンテーション機能のメニュー画面1700を表示させる。そして、プレゼンテーション機能のメニュー画面1700の左端の「新しく作る」ボタン1701を選択し、図18に示す編集画面1800を表示させる。編集画面1800は、コマンドバー1801を構成する複数のコマンドボタンを含む。この実施の形態において、コマンドボタンは、コマンドバー1801における配列順序にしたがって順次操作されることによって、所望する資料が作成できるように配列されている。
【0101】
学習支援者支援装置200は、たとえば、コマンドバー1801における「絵や写真」ボタン1801aの操作を受け付けた場合、編集画面1800の右側に、イラストの箱(複数様のイラストを記憶するフォルダ)を指定する枠1802と、指定されたイラストの箱内の構成要素を表示する枠1803と、を表示する。
【0102】
利用者は、枠1803の中から任意のイラスト1803aを選択した状態で「貼る」ボタン1804を操作したり、選択した任意のイラスト1803aを枠1803の中から編集画面1800内にドラッグアンドドロップしたりすることによって任意のイラスト1803aを指定する。学習支援者支援装置200は、指定されたイラスト1803aが利用者によって選択されると、選択されたイラスト1803aを編集画面1800内に表示する。これにより、指定されたイラスト1803aが編集画面1800に貼り付けられた状態となる。
【0103】
学習支援者支援装置200は、たとえば、コマンドバー1801における「文字」ボタン1801bの操作を受け付けた場合、図19において符号1901で示すように、編集画面1800の右側に、指定されたイラスト1803aに関連付けるテキストデータの入力欄を表示する。利用者は、指定したイラスト1803aに関連付けるテキストデータを入力した状態で「文字を貼る」ボタン1902を操作する。学習支援者支援装置200は、入力欄にテキストデータが入力された状態で「文字を貼る」ボタン1902が操作された場合に、編集画面1800に表示しているイラスト1803aと入力欄1901に入力されたテキストデータ1901aとを関連付けて記憶するとともに、編集画面1800に表示しているイラスト1803aの近傍に入力欄1901に入力されたテキストデータ1901aを表示する。
【0104】
学習支援者支援装置200は、たとえば、上記の処理によって関連付けられたテキストデータ1901aおよびイラスト1803aを編集画面1800に表示している状態でコマンドバー1801における「読み上げ」ボタン1801cの操作を受け付けた場合、「読み上げ」ボタン1801cの操作のつぎに指定された文字枠内のテキストデータ(たとえばテキストデータ1901a)を、図20における編集画面1800右側の編集枠2001に表示する。
【0105】
編集枠2001に表示されたテキストデータ1901aには、ボタン2002を操作することによって、利用者が指定した任意の話者(女性「JULIE」または男性「PAUL」)に関する情報を関連付けることができる。学習支援者支援装置200は、編集枠2001にテキストデータ1901aを表示し、話者が指定された状態で、「枠に付ける」ボタン2003の操作を受け付けた場合に、「読み上げ」ボタン1801cの操作のつぎに指定された文字枠内のテキストデータ(たとえばテキストデータ1901a)に対して読み上げ機能を設定する。
【0106】
これにより、学習支援者支援装置200は、スライド再生時にスライド内の枠がクリックされるなどして選択された場合に、設定した内容での読み上げ処理をおこなうことができる。同様の操作をおこなうことにより、テキストデータ以外のデータ(イラストデータ1803aなど)にも読み上げ機能を設定することができる。
【0107】
学習支援者支援装置200は、たとえば、コマンドバー1801における「スライド再生」ボタン1801dの操作を受け付けた場合、スライドの再生方法の設定をおこなう。学習支援者支援装置200は、図21において編集画面1800の右側に表示した操作シート2101における「最初から再生」ボタン2102が操作された場合に、作成したスライドの再生をおこなう。
【0108】
学習支援者支援装置200は、「再生設定」シート2103における設定内容にしたがってスライドの再生をおこなう。「再生設定」シート2103において設定をおこなうことにより、たとえば同一のフォルダ内に複数のスライドが存在する場合に、つぎのスライドを手動で切り換えるか、一定時間が経過した場合に自動で切り換えるかを設定することができる。
【0109】
(全画面表示機能)
学習支援者支援装置200は、編集画面1800における作業内容を、当該作業内容がディスプレイ106全体にわたって表示されるように拡大表示することができる。具体的には、学習支援者支援装置200は、たとえば、図22において符号2200で示す画面の「表示」メニュー2201の中の「全画面表示」ボタン(図示を省略する)が選択された場合、あるいは、ツールバー2202の中のボタン2202aが選択された場合に編集画面1800における作業内容を、図23における符号2300で示す画面のように、ディスプレイ106全体に拡大表示する。ディスプレイ106全体に拡大表示された編集画面1800の作業内容は、拡大した状態のままで編集することができる。具体的には、たとえば、編集画面1800の中の一部のイラスト2301を移動させたりすることができる。
【0110】
また、学習支援者支援装置200は、図24における符号2400で示す画面のように、連続する2つの編集画面1800(1800a、1800b)を、ディスプレイ106において並べて表示することができる。並べた2つの編集画面1800は、ディスプレイ106全体にわたって表示されるように拡大表示される。具体的には、学習支援者支援装置200は、たとえば、図25に示すような画面2500の表示中に、「表示」メニュー2201からプルダウン表示される項目の中の「2ページ再生」項目(図示を省略する)が選択された場合、あるいは、ツールバー2202の中のボタン2501が選択された場合に、連続する2つの編集画面1800を、ディスプレイ106において並べて表示する。これにより、2つの編集画面1800を簡単に比較することができる。
【0111】
また、学習支援者支援装置200は、上記のように作成したスライドの再生時に当該スライドに含まれる画像がダブルクリックされるなどして指定された場合、指定された画像を拡大表示する。具体的には、図26において符号2600で示す画面における画像2601が指定された場合、図27において符号2700で示す画面のように、指定された画像2601を拡大して表示する。これにより、1つのスライドに複数の画像が含まれる場合も、所望する画像を詳細に確認することができる。
【0112】
また、学習支援者支援装置200は、スライドに含まれる画像を単色化することができる。具体的には、学習支援者支援装置200は、図28に示すように、編集画面1800にスライドを表示した状態で「絵や写真」ボタン2801の操作を受け付けた場合、画面2800に重ねて図29に示す画面2900を表示する。画面2900は、「絵や写真」ボタン2801の操作を受け付けた場合に表示され、設定された内容に応じて、スライド内の写真やイラストをモノクロにしたり、セピア色にしたりする。写真やイラストをモノクロなどの単色化することにより、授業において用いる色当てクイズのスライドを簡単に作ることができる。
【0113】
学習支援者支援装置200は、「色を変える」ボタンの操作を受け付けて表示した設定画面において、「シルエット」が選択された場合、図30に示すように該当するスライド内の写真やイラストなどの素材3001の表示形態をシルエット化した素材3002に変更する。写真やイラストをシルエット化することにより、授業において用いるシルエットクイズのスライド(図31における符号3100を参照)を簡単に作成することができる。学習支援者支援装置200によれば、シルエットクイズに用いるフラッシュカードを容易に作成することができるので、たとえば授業などにおいてシルエットクイズを利用することによって、語学の学習に加えて、児童や生徒のコミュニケーション能力の育成を兼ねることができる。
【0114】
上記の編集画面の内容は、画像として保存することができる。学習支援者支援装置200は、図32における符号3201で示すツールバー2202のカメラボタンが操作された場合に、操作された日付のフォルダを自動的に作成し、作成したフォルダ内に編集画面の内容を画像として保存する。フォルダ内に保存するファイルのファイル名はページ番号や時刻などの情報に基づいてスライドの作成者の操作を介することなく自動的に作成することができる。これによって、従来は児童が行った結果としての作品を残すのが難しいとされていたデジタル教材の作業結果を、ワンタッチにより容易に画像として保存することができる。
【0115】
以上説明したように、この実施の形態の学習支援者支援プログラムによれば、当該学習支援者支援プログラムを実行したコンピュータ装置によって、指導案などの学習支援活動に用いる資料を容易に作成することができる。これによって、学習支援活動に用いる資料の作成にかかる学習支援者の負担軽減を図ることができる。
【0116】
また、この実施の形態の学習支援者支援プログラムによれば、当該学習支援者支援プログラムを実行したコンピュータ装置によって、作成した指導案などの学習支援活動に用いる資料を教材ランチャーを用いて容易かつ迅速に起動することができる。これによって、学習支援活動に用いる資料を、当該資料を用いた授業や講習などの学習支援活動における適切なタイミングでスムーズに学習者に提示することができ、学習支援活動における学習支援者の負担軽減を図ることができる。
【0117】
また、この実施の形態の学習支援者支援プログラムによれば、当該学習支援者支援プログラムを実行したコンピュータ装置によって、作成した指導案などの学習支援活動に用いる資料を、元の資料の作成者となる学習支援者とは別の学習支援者が容易に利用することができる。これによって、学校や塾全体において、指導案などの学習支援活動に用いる資料の作成にかかる労力を減らすことができ、学習支援活動にかかる学習支援者の負担軽減を図ることができる。
【0118】
また、この実施の形態の学習支援者支援プログラムによれば、当該学習支援者支援プログラムを実行したコンピュータ装置によって、英語などの外国語の授業や講習などの学習支援活動において外国語で記載されている資料を用いる場合に、該当する記載箇所を選択するだけの簡単な操作で当該外国語の正しい発音を学習者に聞かせることができる。
【0119】
これによって、たとえば小学校の教師など、これまで外国語の学習支援をおこなう教育過程を経ていない学習支援者であっても、当該外国語の正しい発音を容易に学習者に聞かせることができる。これにより、英語などの外国語を基礎から学び直すことなく外国語の学習支援活動をおこなうことができるので、学習支援活動における学習支援者の負担軽減を図ることができる。
【0120】
また、この実施の形態の学習支援者支援プログラムによれば、当該学習支援者支援プログラムを実行したコンピュータ装置によって、英語などの外国語を含む言葉や表現の学習支援活動に用いるフラッシュカードを容易に作成することができる。これによって、フラッシュカードなどの学習支援活動に用いる資料の作成にかかる学習支援者の負担軽減を図ることができる。
【0121】
また、この実施の形態の学習支援者支援プログラムによれば、当該学習支援者支援プログラムを実行したコンピュータ装置によって、作成したフラッシュカードに英語などの外国語で記載されたテキストなど、該当する記載箇所を選択するだけの簡単な操作で当該外国語の正しい発音を学習者に聞かせることができる。
【0122】
これによって、たとえば小学校の教師など、これまで外国語の学習支援をおこなう教育過程を経ていない学習支援者であっても、当該外国語の正しい発音を容易に学習者に聞かせることができ、英語などの外国語を基礎から学び直すことなく外国語の学習支援活動をおこなうことができるので、学習支援活動における学習支援者の負担軽減を図ることができる。
【0123】
また、この実施の形態の学習支援者支援プログラムによれば、当該学習支援者支援プログラムを実行したコンピュータ装置によって、編集画面を表示画面の全域にわたって拡大表示させることにより、同じ教室にいる児童や生徒などの複数の学習者全員に当該編集画面に対する操作内容を共有させながら授業や講習などの学習活動をおこなうことができる。これによって、複数の学習者で共有するための資料を作成するための学習支援者の負担軽減を図ることができる。
【0124】
また、この実施の形態の学習支援者支援プログラムによれば、当該学習支援者支援プログラムを実行したコンピュータ装置によって、異なる編集画面の内容を並べて表示させることにより、たとえば、2人の学習者がそれぞれ別々に作業した編集画面の内容を比較する作業を容易かつ迅速におこなうことができる。これによって、学習支援活動における学習支援者の負担軽減を図ることができる。
【0125】
また、この実施の形態の学習支援者支援プログラムによれば、当該学習支援者支援プログラムを実行したコンピュータ装置によって、チャンツ音源を容易に再生することができ、また、学習の進行状況などにあわせて徐々に再生速度を速めるなど、再生パターンを容易に調整することができる。これによって、学習支援活動における学習支援者の負担軽減を図ることができる。
【産業上の利用可能性】
【0126】
以上のように、この発明にかかる学習支援者支援プログラムは、学校の教師や塾の講師などの学習支援者がおこなう学習支援活動を支援する学習支援者支援プログラムに有用であり、特に、小学校の教師などの学習支援者がおこなう英語授業などの特殊な学習支援活動を支援する学習支援者支援プログラムに適している。
【符号の説明】
【0127】
200 学習支援者支援装置
201 入力部
202 モード設定部
203 演算部
204 記憶部
205 出力制御部
206 出力部
【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示画面の表示内容を制御する表示制御手段と、所定の操作入力を受け付ける入力手段と、を備えたコンピュータ装置に、
前記入力手段によって、学習活動の指導案の作成指示を受け付ける作成指示工程と、
前記作成指示工程によって前記作成指示を受け付けた場合に、前記学習活動を構成する各学習項目の学習に用いる教材ファイルの入力欄を含む指導案作成フォームを、前記表示制御手段によって前記表示画面に表示させるフォーム表示工程と、
前記入力手段によって、前記フォーム表示工程によって表示された前記指導案作成フォームに対する情報の入力を受け付ける入力受付工程と、
前記入力受付工程によって前記教材ファイルが入力された状態の前記指導案作成フォームの起動中に、前記入力手段によってランチャー起動指示を受け付けた場合に、前記表示制御手段を駆動制御して、前記教材ファイルを示すアイコンを学習活動における各学習項目の学習順序を示す項目番号にしたがった順序で表示画面に一覧表示することによってランチャーを起動するランチャー起動工程と、
前記入力手段によって、前記ランチャー起動工程によって起動したランチャーにおける一のアイコンが指定された場合に、指定されたアイコンが示す教材ファイルを起動する教材ファイル起動工程と、
を実行させることを特徴とする学習支援者支援プログラム。
【請求項2】
少なくともテキストを表示可能な表示画面の表示内容を制御する表示制御手段と、前記表示画面に表示されたテキストの一部あるいは全部を指定可能な入力手段と、を備えたコンピュータ装置に、
前記表示画面に表示されたテキストを構成する単語および当該テキストを構成する文章の少なくとも一方が前記入力手段によって指定されたことを判定する判定工程と、
前記判定工程によって指定されたと判定された単語および文章を示すテキストを抽出する抽出工程と、
前記抽出工程によって抽出されたテキストを所定の言語で読み上げる読み上げ処理をおこなう読み上げ工程と、
を実行させることを特徴とする学習支援者支援プログラム。
【請求項3】
表示画面の表示内容を制御する表示制御手段と、操作および情報の入力を受け付ける入力手段とを備えたコンピュータ装置に、
前記入力手段を介して任意の画像データの指定を受け付ける指定受付工程と、
前記指定受付工程によって指定を受け付けた任意の画像データに特定のフォーマットにおける第1の位置情報を関連付けて記憶する第1の記憶工程と、
前記入力手段を介してテキストデータの入力を受け付けるテキスト受付工程と、
前記テキスト受付工程によって受け付けたテキストデータに前記特定のフォーマットにおける第2の位置情報を関連付けて記憶する第2の記憶工程と、
前記入力手段を介して前記特定のフォーマットの起動指示があった場合、表示画面内に設定された所定の表示範囲内であって前記第1の記憶工程によって記憶した第1の位置情報によって特定される第1の位置に前記画像データに基づく画像を表示するとともに、前記所定の表示範囲内であって前記第2の記憶工程によって記憶した第2の位置情報によって特定される第2の位置に前記テキストデータに基づくテキストを表示するように前記表示制御手段を制御する表示位置制御工程と、
前記入力手段を介して前記表示位置制御工程の制御によって表示されたテキストが指示された場合に当該テキストの読み上げ処理をおこなう読み上げ工程と、
を実行させることを特徴とする学習支援者支援プログラム。
【請求項4】
表示画面の表示内容を制御する表示制御手段と、入力操作を受け付ける入力手段とを備えたコンピュータ装置に、
前記表示制御手段を制御して、前記表示画面における所定範囲であって、当該所定範囲内に配置されたアイテムを前記入力手段による入力操作に応じて移動可能とする編集画面を前記表示画面に表示させる編集画面表示工程と、
前記編集画面表示工程によって前記編集画面を表示させた状態で前記入力手段によって第1の入力操作を受け付けた場合、前記表示画面の所定範囲に表示した前記編集画面を当該表示画面の全域にわたって拡大表示させる第1の表示工程と、
前記入力手段によって、前記第1の表示工程によって拡大表示させた前記編集画面に対する入力操作を受け付けた場合に、当該入力操作に応じて拡大表示させた前記編集画面に配置された前記アイテムを移動させる移動工程と、
前記編集画面表示工程によって前記編集画面を表示させた状態で前記入力手段によって第2の入力操作を受け付けた場合、表示中の前記編集画面と当該編集画面のつぎに作成された編集画面とをそれぞれイメージデータ化して前記表示画面の全域にわたって並べて表示させる第2の表示工程と、
を実行させることを特徴とする学習支援者支援プログラム。
【請求項5】
音曲と当該音曲にあわせて所定言語で発音した音声とを組み合わせたチャンツ音源を記憶する記憶手段と、入力操作を受け付ける入力手段と、前記チャンツ音源を再生する再生手段と、を備えたコンピュータ装置に、
前記入力手段を介して再生対象とするチャンツ音源の指定を受け付ける音源指定工程と、
前記再生手段を制御して前記音源指定工程によって指定を受け付けたチャンツ音源を再生する音源再生工程と、
前記音源再生工程による前記チャンツ音源の再生中に前記入力手段を介して再生速度の段階調整指示を受け付ける段階調整指示工程と、
を実行させる学習支援者支援プログラムであって、
前記音源再生工程は、
前記段階調整指示工程によって前記段階調整指示を受け付けた場合、再生中のチャンツ音源を1ループ分再生するごとに、つぎに再生する1ループ分のチャンツ音源の再生速度を直前に再生した1ループ分のチャンツ音源の再生速度よりも速くすることを特徴とする学習支援者支援プログラム。
【請求項1】
表示画面の表示内容を制御する表示制御手段と、所定の操作入力を受け付ける入力手段と、を備えたコンピュータ装置に、
前記入力手段によって、学習活動の指導案の作成指示を受け付ける作成指示工程と、
前記作成指示工程によって前記作成指示を受け付けた場合に、前記学習活動を構成する各学習項目の学習に用いる教材ファイルの入力欄を含む指導案作成フォームを、前記表示制御手段によって前記表示画面に表示させるフォーム表示工程と、
前記入力手段によって、前記フォーム表示工程によって表示された前記指導案作成フォームに対する情報の入力を受け付ける入力受付工程と、
前記入力受付工程によって前記教材ファイルが入力された状態の前記指導案作成フォームの起動中に、前記入力手段によってランチャー起動指示を受け付けた場合に、前記表示制御手段を駆動制御して、前記教材ファイルを示すアイコンを学習活動における各学習項目の学習順序を示す項目番号にしたがった順序で表示画面に一覧表示することによってランチャーを起動するランチャー起動工程と、
前記入力手段によって、前記ランチャー起動工程によって起動したランチャーにおける一のアイコンが指定された場合に、指定されたアイコンが示す教材ファイルを起動する教材ファイル起動工程と、
を実行させることを特徴とする学習支援者支援プログラム。
【請求項2】
少なくともテキストを表示可能な表示画面の表示内容を制御する表示制御手段と、前記表示画面に表示されたテキストの一部あるいは全部を指定可能な入力手段と、を備えたコンピュータ装置に、
前記表示画面に表示されたテキストを構成する単語および当該テキストを構成する文章の少なくとも一方が前記入力手段によって指定されたことを判定する判定工程と、
前記判定工程によって指定されたと判定された単語および文章を示すテキストを抽出する抽出工程と、
前記抽出工程によって抽出されたテキストを所定の言語で読み上げる読み上げ処理をおこなう読み上げ工程と、
を実行させることを特徴とする学習支援者支援プログラム。
【請求項3】
表示画面の表示内容を制御する表示制御手段と、操作および情報の入力を受け付ける入力手段とを備えたコンピュータ装置に、
前記入力手段を介して任意の画像データの指定を受け付ける指定受付工程と、
前記指定受付工程によって指定を受け付けた任意の画像データに特定のフォーマットにおける第1の位置情報を関連付けて記憶する第1の記憶工程と、
前記入力手段を介してテキストデータの入力を受け付けるテキスト受付工程と、
前記テキスト受付工程によって受け付けたテキストデータに前記特定のフォーマットにおける第2の位置情報を関連付けて記憶する第2の記憶工程と、
前記入力手段を介して前記特定のフォーマットの起動指示があった場合、表示画面内に設定された所定の表示範囲内であって前記第1の記憶工程によって記憶した第1の位置情報によって特定される第1の位置に前記画像データに基づく画像を表示するとともに、前記所定の表示範囲内であって前記第2の記憶工程によって記憶した第2の位置情報によって特定される第2の位置に前記テキストデータに基づくテキストを表示するように前記表示制御手段を制御する表示位置制御工程と、
前記入力手段を介して前記表示位置制御工程の制御によって表示されたテキストが指示された場合に当該テキストの読み上げ処理をおこなう読み上げ工程と、
を実行させることを特徴とする学習支援者支援プログラム。
【請求項4】
表示画面の表示内容を制御する表示制御手段と、入力操作を受け付ける入力手段とを備えたコンピュータ装置に、
前記表示制御手段を制御して、前記表示画面における所定範囲であって、当該所定範囲内に配置されたアイテムを前記入力手段による入力操作に応じて移動可能とする編集画面を前記表示画面に表示させる編集画面表示工程と、
前記編集画面表示工程によって前記編集画面を表示させた状態で前記入力手段によって第1の入力操作を受け付けた場合、前記表示画面の所定範囲に表示した前記編集画面を当該表示画面の全域にわたって拡大表示させる第1の表示工程と、
前記入力手段によって、前記第1の表示工程によって拡大表示させた前記編集画面に対する入力操作を受け付けた場合に、当該入力操作に応じて拡大表示させた前記編集画面に配置された前記アイテムを移動させる移動工程と、
前記編集画面表示工程によって前記編集画面を表示させた状態で前記入力手段によって第2の入力操作を受け付けた場合、表示中の前記編集画面と当該編集画面のつぎに作成された編集画面とをそれぞれイメージデータ化して前記表示画面の全域にわたって並べて表示させる第2の表示工程と、
を実行させることを特徴とする学習支援者支援プログラム。
【請求項5】
音曲と当該音曲にあわせて所定言語で発音した音声とを組み合わせたチャンツ音源を記憶する記憶手段と、入力操作を受け付ける入力手段と、前記チャンツ音源を再生する再生手段と、を備えたコンピュータ装置に、
前記入力手段を介して再生対象とするチャンツ音源の指定を受け付ける音源指定工程と、
前記再生手段を制御して前記音源指定工程によって指定を受け付けたチャンツ音源を再生する音源再生工程と、
前記音源再生工程による前記チャンツ音源の再生中に前記入力手段を介して再生速度の段階調整指示を受け付ける段階調整指示工程と、
を実行させる学習支援者支援プログラムであって、
前記音源再生工程は、
前記段階調整指示工程によって前記段階調整指示を受け付けた場合、再生中のチャンツ音源を1ループ分再生するごとに、つぎに再生する1ループ分のチャンツ音源の再生速度を直前に再生した1ループ分のチャンツ音源の再生速度よりも速くすることを特徴とする学習支援者支援プログラム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27】
【図28】
【図29】
【図30】
【図31】
【図32】
【図2】
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【図4】
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【図6】
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【図8】
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【図11】
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【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27】
【図28】
【図29】
【図30】
【図31】
【図32】
【公開番号】特開2013−45409(P2013−45409A)
【公開日】平成25年3月4日(2013.3.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−184879(P2011−184879)
【出願日】平成23年8月26日(2011.8.26)
【出願人】(390024350)株式会社ジャストシステム (123)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成25年3月4日(2013.3.4)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年8月26日(2011.8.26)
【出願人】(390024350)株式会社ジャストシステム (123)
【Fターム(参考)】
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