説明

安全薬剤取り扱い装置

【課題】皮下注射シリンジを使用するために作用する改良された薬剤混合システムを提供する。
【解決手段】流体容器の口部に挿入されるべく適合された少なくとも一つの容器ポートアダプタと、シリンジにそして上記少なくとも一つの容器ポートアダプタに取り付けられるべく適合された少なくとも一つのシリンジアダプタと、薬剤を含有する薬瓶への結合のために適合され及び上記少なくとも一つのシリンジアダプタへの結合のために適合された少なくとも一つの薬瓶アダプタとを含む薬剤混合システムにおいて、該システムは、上記容器ポートアダプタ、上記少なくとも一つのシリンジアダプタ、及び上記少なくとも一つの薬瓶アダプタの少なくとも一つが、液体、固体又は気体の形態での薬瓶の有害な可能性がある内容物の大気への放出を防止する様式で大気への通気されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の参照
本発明は、参照によってその開示が本明細書に組み込まれる以下の係属中の特許出願に関連し且つそれからの優先権を主張する。
特許文献1(米国仮特許出願第60/516,613号)。
【0002】
本発明は、おおよそ薬剤混合システムに関するものである。
【背景技術】
【0003】
以下の米国特許及び非米国特許文献は、当分野の現在の状態を示していると信じられる。
特許文献2(米国特許第6,221,041号);特許文献3(米国特許第6,715,520号);特許文献4(米国特許第6,409,708号);特許文献5(PCT国際特許出願第US02/40596号);特許文献6(国際特許出願第WO 2004004806号);特許文献7(国際特許出願第WO 03086529号);特許文献8(国際特許出願第WO 9819724号);特許文献9(国際特許出願第WO 03/086530号);特許文献10(国際特許出願第WO 0035517号)及び特許文献11(国際特許出願第WO 0211794号)
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】米国仮特許出願第60/516,613号公報
【特許文献2】米国特許第6,221,041号公報
【特許文献3】米国特許第6,715,520号公報
【特許文献4】米国特許第6,409,708号公報
【特許文献5】PCT国際特許出願第US02/40596号公報
【特許文献6】国際特許出願第WO 2004004806号公報
【特許文献7】国際特許出願第WO 03086529号公報
【特許文献8】国際特許出願第WO 9819724号公報
【特許文献9】国際特許出願第WO 03/086530号公報
【特許文献10】国際特許出願第WO 0035517号公報
【特許文献11】国際特許出願第WO 0211794号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、抗腫瘍性薬剤の有毒薬剤を取り扱うのに特に有用な、ルアーフィット(luer fitted)される皮下注射シリンジを使用するために作用する改良された薬剤混合システムを提供しようとしている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の好ましい実施形態によってかくして提供される薬剤混合システムは、流体容器の口部に挿入されるべく適合された少なくとも一つの容器ポートアダプタと、薬剤を含有する薬瓶への結合のために適合された少なくとも一つの薬瓶アダプタと、シリンジに、そして上記少なくとも一つの容器ポートアダプタと上記少なくとも一つの薬瓶アダプタとのうちの少なくとも一つに、シリンジに取り付けられるべく適合された少なくとも一つのシリンジアダプタと、を含むシステムにおいて、上記システムは、上記少なくとも一つの容器ポートアダプタと、上記少なくとも一つのシリンジアダプタと、上記少なくとも一つの薬瓶アダプタとのうちの少なくとも一つに、薬瓶の有害な可能性のある内容物の液体、固体又は気体の形態での大気への放出を防止する様式で大気へ通気されていることを特徴としている。
【0007】
また、本発明の他の好ましい実施形態によって提供される薬剤混合システムは、流体容器の口部に挿入されるべく適合された少なくとも一つの容器ポートアダプタと、薬剤を含有する薬瓶への結合のために適合された少なくとも一つの薬瓶アダプタと、シリンジに、そして上記少なくとも一つの容器ポートアダプタと上記少なくとも一つの薬瓶アダプタとのうちの少なくとも一つに、シリンジに取り付けられるべく適合された少なくとも一つのシリンジアダプタと、を含むシステムにおいて、上記システムは、上記少なくとも一つの薬瓶アダプタには、上記薬瓶の有害な可能性のある内容物の大気への放出を防止する様式で大気へ通気されていることを特徴としている。
【0008】
好ましくは、薬剤混合システムは、また、大気に対して、上記少なくとも一つの容器ポートアダプタと、上記少なくとも一つのシリンジアダプタと、上記少なくとも一つの薬瓶アダプタとのうちの少なくとも一つに通口を設けるべく作用する膜通口をも含む。加えて、上記膜通口は、フィルタを含む。それに加えて又はその代わりに、上記膜通口は、疎水性膜を含む。
【0009】
本発明の他の好ましい実施形態によって提供される薬剤混合システムは、流体容器の口部に挿入されるべく適合された少なくとも一つの容器ポートアダプタと、薬剤を含有する薬瓶への結合のために適合された少なくとも一つの薬瓶アダプタと、シリンジに、そして上記少なくとも一つの容器ポートアダプタと上記少なくとも一つの薬瓶アダプタとのうちの少なくとも一つに、取り付けられるべく適合された少なくとも一つのシリンジアダプタと、を含むシステムにおいて、上記システムは、上記少なくとも一つのシリンジアダプタが、上記少なくとも一つの容器ポートアダプタと、上記少なくとも一つの薬瓶アダプタとのうちの少なくとも一つに対して、単一のステップで、流体連通にされ且つ機械的にロックされるべく適合されていることを特徴としている。
【0010】
好ましくは、上記少なくとも一つの薬瓶アダプタと、上記少なくとも一つの容器ポートアダプタと、上記少なくとも一つのシリンジアダプタとのうちの少なくとも一つは、大気に対して、上記薬瓶の有害な可能性のある内容物が大気に到達することを許容することなしに、通気されている。
【0011】
好ましくは、上記薬剤混合システムは上記少なくとも一つの薬瓶アダプタに、そして上記少なくとも一つの容器ポートアダプタに結合されるストップコックをも含む。
【0012】
本発明のさらに他の好ましい実施形態によってさらに提供される薬剤混合システムは、流体容器の口部に挿入されるべく適合された少なくとも一つの容器ポートアダプタと、薬剤を含有する薬瓶への結合のために適合され且つ上記少なくとも一つの容器ポートアダプタに結合される少なくとも一つの薬瓶アダプタとを含むシステムにおいて、上記システムは、上記少なくとも一つの容器ポートアダプタと、上記少なくとも一つの薬瓶アダプタとのうちの少なくとも一つには、上記薬瓶の有害な可能性のある内容物の大気への放出を防止する様式で大気へ通気されていることを特徴としている。
【0013】
本発明のさらにまた他の好ましい実施形態によってまたさらに提供される薬剤混合システムは、流体容器の口部に挿入されるべく適合された少なくとも一つの容器ポートアダプタと、薬剤を含有する薬瓶への結合のために適合され且つ上記少なくとも一つの容器ポートアダプタに結合される少なくとも一つの薬瓶アダプタとを含むシステムであって、上記少なくとも一つの薬瓶アダプタは、上記薬剤混合システム内への通気を可能とすべく作用し且つ上記薬剤混合システムから空気が漏れるのを防止すべく適合された、通口エレメント及びシールエレメントを含む。
【0014】
好ましくは、上記通口及びシールエレメントは、疎水性膜と、細孔とを含む。
【0015】
好ましくは、上記細孔は、上記流体容器から上記薬瓶への液体の流れにおいて不可逆的に液体で満たされ、それゆえ空気が漏れるのを防止する。
【0016】
その代わりに又はそれに加えて、上記容器ポートアダプタは、エラストマーで覆われた針を含み、そして上記容器ポートアダプタ及び上記薬瓶アダプタは、一体的に形成されている。その代わりに、上記容器ポートアダプタは、エラストマーで覆われた針を含み、そして上記容器ポートアダプタ、上記シリンジアダプタ及び上記薬瓶アダプタは、一体的に形成されている。
【0017】
好ましくは、上記少なくとも一つの薬瓶アダプタは、上記薬瓶の破損の場合、上記薬瓶の有害な可能性のある内容物の液体、固体又は気体の形態での大気への放出を防止すべく作用する保護薬瓶ハウジングをも含む。
【0018】
他の好ましい実施形態においては、上記流体容器は、スパイクポートを含みそして上記少なくとも一つの容器ポートアダプタはスパイクポートアダプタを含む。それに加えて又はその代わりに、上記流体容器は、ニードルポートを含みそして上記少なくとも一つの容器ポートアダプタはニードルポートアダプタを含む。加えて、上記ニードルポートアダプタはニードルを含み、上記ニードルはニードルプロテクタによって保護されている。好ましくは、上記ニードルプロテクタは、ラテックスニードルカバーを含む。
【0019】
好ましくは、上記薬剤混合システムは、上記薬瓶アダプタと上記薬瓶との間の結合のために適合された薬瓶ヘッドアダプタをも含む。
【0020】
他の好ましい実施形態においては、上記少なくとも一つの容器ポートアダプタ及び上記流体容器は、静脈注入セットを介して患者への静脈カニューレに結合されるべく適合されている。
【0021】
好ましくは、上記少なくとも一つのシリンジアダプタ及び上記シリンジは、注入セットアダプタを用いる静脈注入セットを介して患者への静脈カニューレに結合されるべく適合されている。それに加えて又はその代わりに、上記シリンジアダプタは、シリンジカバーエレメントによって覆われている。
【0022】
本発明の他の好ましい実施形態によってまたさらに提供される薬剤混合システムは、大気通口機能性を含む少なくとも一つの薬剤混合エレメントを含むシステムにおいて、上記大気通口機能性は、有害な可能性のある薬剤物質が、上記通口機能性を介して大気に放出されるのを防止し、上記有害な可能性のある薬剤物質は、固体、液体、気体及びエアロゾールのうちの少なくとも一つを含むことを特徴としている。
【0023】
本発明のさらに他の好ましい実施形態によってまたさらに提供される薬剤混合方法は、プランジャを有し、ルアーフィットされる皮下注射シリンジをシリンジアダプタに取り付けることと、流体を含有する容器における口部に容器ポートアダプタを挿入することと、そこに取り付けられた上記シリンジを有する、上記シリンジアダプタを、上記容器ポートアダプタに取り付けることと、上記プランジャを引き込み、それによって上記容器から引き出された流体で上記シリンジを、流体が無菌のままであり且つユーザが該流体にさらされることがない様式で、少なくとも部分的に満たすことと、そこに取り付けられた薬剤含有用薬瓶を有する、薬瓶アダプタアセンブリに、そこに取り付けられている上記シリンジを有する上記シリンジアダプタを、結合することと、上記プランジャを押し込み、したがって上記シリンジに含有された上記流体を上記薬剤含有用薬瓶に注入し、それによって上記薬瓶内に薬剤溶液を生成することと、上記プランジャを引き込み、したがって上記薬瓶の内容物の少なくとも一部分を上記シリンジ内に引き出すことと、を含む方法であって、上記容器ポートアダプタと、上記シリンジアダプタと、上記薬瓶アダプタとのうちの少なくとも一つには、上記薬瓶の有害な可能性のある内容物の大気への液体、固体又は気体の形態での放出を防止する様式で大気へ通気されている。
【0024】
本発明のさらに他の好ましい実施形態によってまたさらに提供される薬剤混合方法は、プランジャを有し、ルアーフィットされる皮下注射シリンジをシリンジアダプタに取り付けることと、流体を含有する容器における口部に容器ポートアダプタを挿入することと、そこに取り付けられた上記シリンジを有する、上記シリンジアダプタを、上記容器ポートアダプタに取り付けることと、上記プランジャを引き込み、それによって上記容器から引き出された流体で上記シリンジを、流体が無菌のままであり且つユーザが該流体にさらされることがない様式で、少なくとも部分的に満たすことと、そこに取り付けられた薬剤含有用薬瓶を有する、薬瓶アダプタアセンブリに、そこに取り付けられている上記シリンジを有する上記シリンジアダプタを、結合することと、上記プランジャを押し込み、したがって上記シリンジに含有された上記流体を上記薬剤含有用薬瓶に注入し、それによって上記薬瓶内に薬剤溶液を生成することと、上記プランジャを引き込み、したがって上記薬瓶の内容物の少なくとも一部分を上記シリンジ内に引き出すことと、を含む方法であって、上記シリンジアダプタが、上記容器ポートアダプタと、上記薬瓶アダプタとのうちの少なくとも一つに対して、単一のステップで、流体連通にされ且つ機械的にロックされるべく適合されている。
【0025】
本発明の他の好ましい実施形態によってまたさらに提供される薬剤混合方法は、プランジャを有し、ルアーフィットされる皮下注射シリンジをシリンジアダプタに取り付けることと、流体を含有する容器における口部に容器ポートアダプタを挿入することと、そこに取り付けられた上記シリンジを有する、上記シリンジアダプタを、そこに取り付けられた薬剤含有用薬瓶を有する、薬瓶アダプタアセンブリに結合することと、上記プランジャを引き込み、したがって上記薬瓶の内容物の少なくとも一部を上記シリンジ内に引き出すことと、上記容器ポートアダプタに、そこに取り付けられている上記シリンジを有する上記シリンジアダプタを、結合することと、上記プランジャを押し込み、したがって上記薬瓶の内容物の上記少なくとも一部を上記容器に注入することと、を含む方法であって、上記容器ポートアダプタと、上記シリンジアダプタと、上記薬瓶アダプタとのうちの少なくとも一つには、上記薬瓶の有害な可能性のある内容物の大気への液体、固体又は気体の形態での放出を防止する様式で大気へ通気されている。
【0026】
本発明のさらに他の好ましい実施形態によってまたさらに提供される薬剤混合方法は、プランジャを有し、ルアーフィットされる皮下注射シリンジをシリンジアダプタに取り付けることと、流体を含有する容器における口部に容器ポートアダプタを挿入することと、そこに取り付けられた上記シリンジを有する、上記シリンジアダプタを、そこに取り付けられた薬剤含有用薬瓶を有する、薬瓶アダプタアセンブリに結合することと、上記プランジャを引き込み、したがって上記薬瓶の内容物の少なくとも一部を上記シリンジ内に引き出すことと、上記容器ポートアダプタに、そこに取り付けられている上記シリンジを有する上記シリンジアダプタを、結合することと、上記プランジャを押し込み、したがって上記薬瓶の内容物の上記少なくとも一部を上記容器に注入することと、を含む方法であって、上記シリンジアダプタが、上記容器ポートアダプタと、上記薬瓶アダプタとのうちの少なくとも一つに対して、単一のステップで、流体連通にされ且つ機械的にロックされるべく適合されている。
【0027】
本発明の他の好ましい実施形態によってさらにまた提供される薬剤混合方法は、プランジャを有し、ルアーフィットされる皮下注射シリンジをシリンジアダプタに取り付けることと、そこに取り付けられた上記シリンジを有する、上記シリンジアダプタを、そこに取り付けられた薬剤含有用薬瓶を有する、薬瓶アダプタアセンブリに結合することと、上記プランジャを引き込み、したがって上記薬瓶の内容物の少なくとも一部を上記シリンジ内に引き出すことと、上記プランジャを押し込み、したがって上記薬瓶の内容物の上記少なくとも一部を注入ラインに注入することと、を含む方法であって、上記容器ポートアダプタと、上記シリンジアダプタと、上記薬瓶アダプタとのうちの少なくとも一つには、上記薬瓶の有害な可能性のある内容物の大気への液体、固体又は気体の形態での放出を防止する様式で大気へ通気されている。
【0028】
本発明のさらに他の好ましい実施形態によってさらにまた提供される薬剤混合方法は、プランジャを有し、ルアーフィットされる皮下注射シリンジをシリンジアダプタに取り付けることと、そこに取り付けられた上記シリンジを有する、上記シリンジアダプタを、そこに取り付けられた薬剤含有用薬瓶を有する、薬瓶アダプタアセンブリに結合することと、上記プランジャを引き込み、したがって上記薬瓶の内容物の少なくとも一部を上記シリンジ内に引き出すことと、上記プランジャを押し込み、したがって上記薬瓶の内容物の上記少なくとも一部を注入ラインに注入することと、を含む方法であって、上記シリンジアダプタが、上記容器ポートアダプタと、上記薬瓶アダプタとのうちの少なくとも一つに対して、単一のステップで、流体連通にされ且つ機械的にロックされるべく適合されている。
【0029】
好ましくは、上記シリンジアダプタを上記結合することは、上記結合することに先立って上記シリンジアダプタを上記容器アダプタから分離することをも含む。
【0030】
好ましくは、上記容器ポートアダプタに、そこに取り付けられている上記シリンジを有する上記シリンジアダプタを結合することは、上記結合することに先立って上記シリンジアダプタを上記薬瓶アダプタから分離することをも含む。
【0031】
それに加えて又はその代わりに、上記シリンジアダプタを上記結合することは、上記薬剤含有用薬瓶を薬瓶ヘッドアダプタに結合することと、上記シリンジを上記薬瓶アダプタアセンブリに結合することに先立って、そこに取り付けられた上記薬瓶ヘッドアダプタを有する上記薬剤含有用薬瓶を上記薬瓶アダプタアセンブリに結合することと、を含む。その代わりに又はそれに加えて、薬剤混合方法は、そこに取り付けられた上記薬剤溶液の少なくとも一部を含有している上記シリンジを有する、上記シリンジアダプタを、上記容器ポートアダプタに取り付けることと、上記シリンジの内容物を上記容器に注入することと、をも含む。
【0032】
本発明のさらに他の好ましい実施形態によってさらにまた提供される薬剤混合方法は、流体を含有する容器における口部に容器ポートアダプタを挿入することであり、薬剤含有用薬瓶を上記容器ポートアダプタに結合することと、上記流体の少なくとも一部を上記容器から上記薬剤含有用薬瓶に移送し、それによって上記薬瓶内に薬剤溶液を生成することと、それに続いて、上記薬剤溶液を上記薬瓶から上記容器に移送することと、を含む。
【0033】
好ましくは、上記薬剤含有用薬瓶を上記結合することは、上記薬剤含有用薬瓶を上記結合することに先立って上記薬剤含有用薬瓶を上記薬瓶ヘッドアダプタに結合することを含む。それに加えて又はその代わりに、上記容器ポートアダプタは、スパイクポートアダプタ及びニードルポートアダプタの少なくとも一つを含む。
【0034】
本発明の他の好ましい実施形態によってさらにまた提供される薬瓶アダプタは、薬剤を含有する薬瓶に結合するために適合され且つ薬剤混合システムの他のエレメントに結合するために適合された薬瓶アダプタであって、上記薬瓶アダプタは、上記薬瓶に挿通するために適合されたスパイクと、一旦上記スパイクが上記薬瓶に挿通すると、上記薬瓶アダプタを上記薬瓶にロックするための機械的ロックと、上記薬瓶の有害な可能性のある内容物が大気に達するのを許容することなく、上記薬瓶の内部から上記大気への通口を設けるべく作用するエレメントと、を含む。
【0035】
好ましくは、上記薬瓶アダプタは、大気への通口を上記薬瓶アダプタに設けるべく作用する膜通口をも含む。それに加えて、上記膜通口は、フィルタを含む。それに加えて又はその代わりに、上記膜通口は、疎水性膜を含む。
【0036】
好ましくは、上記薬瓶アダプタは、シリンジポートが装備されている隔壁をも含む。それに加えて又はその代わりに、上記薬瓶アダプタは、上記薬瓶アダプタを上記薬瓶に不可逆的にロックすべく作用する、少なくとも一つのロッキングエレメントを含む。好ましくは、上記少なくとも一つのロッキングエレメントは、少なくとも一つの半径方向に延びる部分(radially extending portion)及び少なくとも一つの横方向に延びる部分(transversely extending portion)を含む。
【0037】
本発明のさらにその他の好ましい実施形態よってさらに提供される薬瓶アダプタは、薬剤を含有する薬瓶に結合されるために適合され且つ薬剤混合システムの他のエレメントに結合するために適合されており、上記薬瓶アダプタは、上記薬瓶アダプタを上記薬瓶に不可逆的にロックすべく作用する、少なくとも一つのロッキングエレメントを含む。
【0038】
好ましくは、上記少なくとも一つのロッキングエレメントは、少なくとも一つの半径方向に延びる部分及び少なくとも一つの横方向に延びる部分を含む。
【0039】
本発明のその他の好ましい実施形態よってまたさらに提供される薬瓶アダプタは、薬剤を含有する薬瓶に結合されるために適合され且つ流体移送装置に結合するために適合されており、上記薬瓶アダプタには、上記薬瓶の有害な可能性のある内容物の大気への液体、固体又は気体の形態での放出を防止する様式で大気へ通気されている。
【0040】
好ましくは、上記薬瓶アダプタは、薬瓶アダプタに大気への通口を設けるべく作用する膜通口をも含む。それに加えて、上記膜通口は、フィルタを含む。その代わりに又はそれに加えて、上記膜通口は、疎水性膜を含む。
【0041】
本発明のさらにその他の好ましい実施形態よってまたさらに提供されるシリンジアダプタは、シリンジに結合するために適合され且つ薬剤混合システムの少なくとも一つの他のエレメントに結合するために適合されており、上記シリンジアダプタは、隔壁ハウジングと、それらの間に空間を規定して上記隔壁ハウジング内に収容される少なくとも2つの隔壁と、上記シリンジアダプタが、上記少なくとも一つの他のエレメントに結合されない時に上記空間に配置される先端を含むニードルと、を含む。
【0042】
好ましくは、上記隔壁ハウジングは、それによって上記先端を露出させるべく、上記ニードルに対して移動可能である。それに加えて又はその代わりに、上記ニードルの少なくとも一部分は、ニードルプロテクタによって保護されている。それに加えて、上記ニードルプロテクタは、エラストマーの管エレメントを含む。
【0043】
本発明のさらにその他の好ましい実施形態よってまたさらに提供される薬瓶ヘッドアダプタは、薬瓶を第1のヘッド周囲で、第2のヘッド周囲で薬瓶を用いるべく適合された薬瓶アダプタに結合するのに使用するためのものであって、上記第2のヘッド周囲は上記第1のヘッド周囲よりも大きく、上記薬瓶ヘッドアダプタは少なくとも一つのロッキングエレメントを含む。
【0044】
好ましくは、上記少なくとも一つのロッキングエレメントは、おおよそ互いに直角をなして配置されている4つのロッキングエレメントを含む。それに加えて、上記少なくとも一つのロッキングエレメントは、ロッキング歯を含む。
【0045】
本発明のさらにその他の好ましい実施形態よってさらにまた提供される薬剤混合システムに用いるための容器ポートアダプタは、ハウジングと、上記ハウジング内に配置され且つ流体容器の口部に挿入されるべく適合されているニードルと、上記ハウジング内に配置される隔壁と、上記容器ポートアダプタを上記口部に固定すべきロッキング機構と、を含む。
【0046】
好ましくは、上記ニードルは、ニードルプロテクタによって保護されている。それに加えて、上記ニードルプロテクタは、ラテックスニードルカバーを含む。その代わりに又はそれに加えて、上記ニードルは、保護される位置と穿孔する位置との間で移動する。
【0047】
本発明のさらにその他の好ましい実施形態よってまた提供される上記薬剤混合システムに対して薬剤を含有する薬瓶を結合すべく適合された流体流通路を含む薬剤混合システムと共に使用するための保護薬瓶ハウジングは、上記保護薬瓶ハウジングが、上記薬瓶の破損の場合には、上記薬瓶の有害な可能性のある内容物の大気への液体、固体又は気体の形態での放出を防止すべく作用する。
【0048】
本発明は、図面に関連付けられてなされている、以下の詳細な説明からより充分に理解され且つ認識される。
【図面の簡単な説明】
【0049】
【図1A】本発明の好ましい実施形態に従って構成され且つ作用する薬剤混合システムの組立及び典型的な使用法の種々の段階を示す簡単な図である。
【図1B】本発明の好ましい実施形態に従って構成され且つ作用する薬剤混合システムの組立及び典型的な使用法の種々の段階を示す簡単な図である。
【図1C】本発明の好ましい実施形態に従って構成され且つ作用する薬剤混合システムの組立及び典型的な使用法の種々の段階を示す簡単な図である。
【図1D】本発明の好ましい実施形態に従って構成され且つ作用する薬剤混合システムの組立及び典型的な使用法の種々の段階を示す簡単な図である。
【図1E】本発明の好ましい実施形態に従って構成され且つ作用する薬剤混合システムの組立及び典型的な使用法の種々の段階を示す簡単な図である。
【図1F】本発明の好ましい実施形態に従って構成され且つ作用する薬剤混合システムの組立及び典型的な使用法の種々の段階を示す簡単な図である。
【図1G】本発明の好ましい実施形態に従って構成され且つ作用する薬剤混合システムの組立及び典型的な使用法の種々の段階を示す簡単な図である。
【図1H】本発明の好ましい実施形態に従って構成され且つ作用する薬剤混合システムの組立及び典型的な使用法の種々の段階を示す簡単な図である。
【図1I】本発明の好ましい実施形態に従って構成され且つ作用する薬剤混合システムの組立及び典型的な使用法の種々の段階を示す簡単な図である。
【図1J】本発明の好ましい実施形態に従って構成され且つ作用する薬剤混合システムの組立及び典型的な使用法の種々の段階を示す簡単な図である。
【図1K】本発明の好ましい実施形態に従って構成され且つ作用する薬剤混合システムの組立及び典型的な使用法の種々の段階を示す簡単な図である。
【図1L】本発明の好ましい実施形態に従って構成され且つ作用する薬剤混合システムの組立及び典型的な使用法の種々の段階を示す簡単な図である。
【図1M】本発明の好ましい実施形態に従って構成され且つ作用する薬剤混合システムの組立及び典型的な使用法の種々の段階を示す簡単な図である。
【図2】図1A〜図1Mの薬剤混合システムの一部を形成する薬瓶ヘッドアダプタエレメントの簡単な斜視図である。
【図3】図2における断面線III−IIIに沿って取った断面図である。
【図4】図1A〜図1Mの薬剤混合システムの一部を形成する薬瓶アダプタアセンブリの簡単な分解図である。
【図5】図4の薬瓶アダプタアセンブリの簡単な組立の斜視図である。
【図6A】図5における断面線VIA−VIA及びVIB−VIBそれぞれに沿って取った断面図である。
【図6B】図5における断面線VIA−VIA及びVIB−VIBそれぞれに沿って取った断面図である。
【図7】図1A〜図1Mの薬剤混合システムの一部を形成するシリンジアダプタエレメントの簡単な分解図である。
【図8】図7のシリンジアダプタエレメントの簡単な組立の斜視図である。
【図9A】図8における断面線IXA−IXA及びIXB−IXBそれぞれに沿って取った断面図である。
【図9B】図8における断面線IXA−IXA及びIXB−IXBそれぞれに沿って取った断面図である。
【図9C】図8における断面線IXA−IXAに沿って取った、図8のシリンジアダプタエレメントの代替的な実施形態の断面図である。
【図10】図1A〜図1Mの薬剤混合システムの一部を形成するスパイクポートアダプタエレメントの簡単な斜視図である。
【図11A】スパイクポートアダプタエレメントの2つの異なる内側構造の、図10における断面線XI−XIに沿って取った断面図である。
【図11B】スパイクポートアダプタエレメントの2つの異なる内側構造の、図10における断面線XI−XIに沿って取った断面図である。
【図12A】図1A〜図1Mの薬剤混合システムの一部を形成するニードルポートアダプタエレメントの簡単な斜視図である。
【図12B】図1A〜図1Mの薬剤混合システムの一部を形成するニードルポートアダプタエレメントの簡単な斜視図である。
【図13A】図12Aにおける断面線XIIIA−XIIIA及びXIIIB−XIIIBそれぞれに沿って取った断面図である。
【図13B】図12Aにおける断面線XIIIA−XIIIA及びXIIIB−XIIIBそれぞれに沿って取った断面図である。
【図14】図1A〜図1Mの薬剤混合システムの一部を形成するシリンジ保護カバーの簡単な斜視図である。
【図15】図14における断面線XV−XVに沿って取った断面図である。
【図16】図1A〜図1Mの薬剤混合システムの一部を形成する注入セットアダプタエレメントの簡単な斜視図である。
【図17】図16における断面線XVII−XVIIに沿って取った断面図である。
【図18A】薬瓶アダプタの取付中の図1Aにおける薬剤混合システムの、それぞれ、簡単な平面図及び簡単な断面図であり、断面図は図18Aにおける線XVIIIB−XVIIIBに沿って取っている。
【図18B】薬瓶アダプタの取付中の図1Aにおける薬剤混合システムの、それぞれ、簡単な平面図及び簡単な断面図であり、断面図は図18Aにおける線XVIIIB−XVIIIBに沿って取っている。
【図19A】シリンジアダプタの取付中の図1Cにおける薬剤混合システムの、それぞれ、上方から見た簡単な平面図及び簡単な断面図であり、断面図は図19Aにおける線XIXB−XIXBに沿って取っている。
【図19B】シリンジアダプタの取付中の図1Cにおける薬剤混合システムの、それぞれ、上方から見た簡単な平面図及び簡単な断面図であり、断面図は図19Aにおける線XIXB−XIXBに沿って取っている。
【図19C】シリンジアダプタの取付中の図1Cにおける薬剤混合システムの、それぞれ、側方から見た簡単な平面図及び簡単な断面図であり、断面図は図19Cにおける線XIXD−XIXDに沿って取っている。
【図19D】シリンジアダプタの取付中の図1Cにおける薬剤混合システムの、それぞれ、側方から見た簡単な平面図及び簡単な断面図であり、断面図は図19Cにおける線XIXD−XIXDに沿って取っている。
【図20】スパイクポートアダプタエレメントの取付中の図1Dにおける薬剤混合システムの部分的な斜視による部分的な断面の図解である。
【図21】ニードルポートアダプタエレメントの取付中の図1Dにおける薬剤混合システムの部分的な斜視による部分的な断面の図解である。
【図22】シリンジの取り付けに先立つ図1E及び図20の薬剤混合システムの部分的な斜視による部分的な断面の図解である。
【図23】シリンジの取り付けに続く図1E及び図20の薬剤混合システムの部分的な斜視による部分的な断面の図解である。
【図24】シリンジの取り付けに先立つ図1E及び図21の薬剤混合システムの部分的な斜視による部分的な断面の図解である。
【図25】シリンジの取り付けに続く図1E及び図21の薬剤混合システムの部分的な斜視による部分的な断面の図解である。
【図26】薬剤の希釈に先立つ図1Gの薬剤混合システムの断面図である。
【図27】薬剤の希釈に続く図1Hの薬剤混合システムの断面図である。
【図28】保護された、放出のための準備状態における図1K及び図1Lの薬剤混合システムの断面図である。
【図29】注入のための準備ができている時の図1M及び図28における薬剤混合システムの部分的な斜視による部分的な断面の図解である。
【図30】注入のための準備ができている時の図1M及び図20における薬剤混合システムの部分的な斜視による部分的な断面の図解である。
【図31A】本発明の他の好ましい実施形態に従って構成され且つ作用する薬剤混合システムの組立及び典型的な使用法の種々の段階を示す簡単な図である。
【図31B】本発明の他の好ましい実施形態に従って構成され且つ作用する薬剤混合システムの組立及び典型的な使用法の種々の段階を示す簡単な図である。
【図31C】本発明の他の好ましい実施形態に従って構成され且つ作用する薬剤混合システムの組立及び典型的な使用法の種々の段階を示す簡単な図である。
【図31D】本発明の他の好ましい実施形態に従って構成され且つ作用する薬剤混合システムの組立及び典型的な使用法の種々の段階を示す簡単な図である。
【図31E】本発明の他の好ましい実施形態に従って構成され且つ作用する薬剤混合システムの組立及び典型的な使用法の種々の段階を示す簡単な図である。
【図31F】本発明の他の好ましい実施形態に従って構成され且つ作用する薬剤混合システムの組立及び典型的な使用法の種々の段階を示す簡単な図である。
【図31G】本発明の他の好ましい実施形態に従って構成され且つ作用する薬剤混合システムの組立及び典型的な使用法の種々の段階を示す簡単な図である。
【図31H】本発明の他の好ましい実施形態に従って構成され且つ作用する薬剤混合システムの組立及び典型的な使用法の種々の段階を示す簡単な図である。
【図31I】本発明の他の好ましい実施形態に従って構成され且つ作用する薬剤混合システムの組立及び典型的な使用法の種々の段階を示す簡単な図である。
【図31J】本発明の他の好ましい実施形態に従って構成され且つ作用する薬剤混合システムの組立及び典型的な使用法の種々の段階を示す簡単な図である。
【図31K】本発明の他の好ましい実施形態に従って構成され且つ作用する薬剤混合システムの組立及び典型的な使用法の種々の段階を示す簡単な図である。
【図31L】本発明の他の好ましい実施形態に従って構成され且つ作用する薬剤混合システムの組立及び典型的な使用法の種々の段階を示す簡単な図である。
【図32】図31A〜図31Lの薬剤混合システムの一部を形成する薬瓶ヘッドアダプタエレメントの簡単な斜視図である。
【図33】図32における断面線XXXIII−XXXIIIに沿って取った断面図である。
【図34】図31A〜図31Lの薬剤混合システムの一部を形成するスパイクポートアダプタエレメントの簡単な斜視図である。
【図35】図34における断面線XXXV−XXXVに沿って取った断面図である。
【図36】図31A〜図31Lの薬剤混合システムの一部を形成するアダプタアセンブリの簡単な分解図である。
【図37】図36のアダプタアセンブリの一部を形成するストップコックエレメントの簡単な斜視図である。
【図38A】図37における断面線XXXVIIIA−XXXVIIIA及びXXXVIIIB−XXXVIIIBそれぞれに沿って取った断面図である。
【図38B】図37における断面線XXXVIIIA−XXXVIIIA及びXXXVIIIB−XXXVIIIBそれぞれに沿って取った断面図である。
【図39】図36のアダプタアセンブリの一部を形成する容器アダプタサブアセンブリの簡単な斜視図である。
【図40A】図39における断面線XLA−XLA及びXLB−XLBそれぞれに沿って取った断面図である。
【図40B】図39における断面線XLA−XLA及びXLB−XLBそれぞれに沿って取った断面図である。
【図41】図36のアダプタアセンブリの一部を形成する薬瓶アダプタサブアセンブリの簡単な斜視図である。
【図42A】図41における断面線XLIIA−XLIIA及びXLIIB−XLIIBそれぞれに沿って取った断面図である。
【図42B】図41における断面線XLIIA−XLIIA及びXLIIB−XLIIBそれぞれに沿って取った断面図である。
【図43A】それぞれ、閉定位及び開定位における、図36のアダプタアセンブリの一部を形成するハウジングエレメントの簡単な斜視図である。
【図43B】それぞれ、閉定位及び開定位における、図36のアダプタアセンブリの一部を形成するハウジングエレメントの簡単な斜視図である。
【図44】図36のアダプタアセンブリの簡単な組立の斜視図である。
【図45A】図44における断面線XVA−XVA及びXVB−XVBそれぞれに沿って取った断面図である。
【図45B】図44における断面線XVA−XVA及びXVB−XVBそれぞれに沿って取った断面図である。
【図46】図44〜図45Bのアダプタアセンブリへのシリンジの取付中の図31Cにおける薬剤混合システムの断面図である。
【図47】図46のアダプタアセンブリへの図31Bにおける容器アダプタエレメントの取付中の図31Dにおける薬剤混合システムの断面図である。
【図48】図47のアダプタアセンブリへの薬瓶の取付中の図31Eにおける薬剤混合システムの断面図である。
【図49】容器からの流体引き抜き中の図31F及び図48における薬剤混合システムの断面図である。
【図50】薬瓶への流体注入中の図31G及び図48における薬剤混合システムの断面図である。
【図51】薬瓶からの流体引き抜き中の図31I及び図48における薬剤混合システムの断面図である。
【図52】容器への流体注入中の図31J及び図48における薬剤混合システムの断面図である。
【図53】保管のための準備ができている時の図31Lにおける薬剤混合システムの断面図である。
【図54A】本発明のその他の好ましい実施形態に従って構成され且つ作用する薬剤混合システムの組立及び典型的な使用法の種々の段階を示す簡単な図である。
【図54B】本発明のその他の好ましい実施形態に従って構成され且つ作用する薬剤混合システムの組立及び典型的な使用法の種々の段階を示す簡単な図である。
【図54C】本発明のその他の好ましい実施形態に従って構成され且つ作用する薬剤混合システムの組立及び典型的な使用法の種々の段階を示す簡単な図である。
【図54D】本発明のその他の好ましい実施形態に従って構成され且つ作用する薬剤混合システムの組立及び典型的な使用法の種々の段階を示す簡単な図である。
【図54E】本発明のその他の好ましい実施形態に従って構成され且つ作用する薬剤混合システムの組立及び典型的な使用法の種々の段階を示す簡単な図である。
【図54F】本発明のその他の好ましい実施形態に従って構成され且つ作用する薬剤混合システムの組立及び典型的な使用法の種々の段階を示す簡単な図である。
【図54G】本発明のその他の好ましい実施形態に従って構成され且つ作用する薬剤混合システムの組立及び典型的な使用法の種々の段階を示す簡単な図である。
【図54H】本発明のその他の好ましい実施形態に従って構成され且つ作用する薬剤混合システムの組立及び典型的な使用法の種々の段階を示す簡単な図である。
【図55】図54A〜図54Hの薬剤混合システムの一部を形成する薬瓶ヘッドアダプタエレメントの簡単な斜視図である。
【図56】図55における断面線LVI−LVIに沿って取った断面図である。
【図57】図54A〜図54Hの薬剤混合システムの一部を形成するスパイクポートアダプタエレメントの簡単な斜視図である。
【図58】図57における断面線LVIII−LVIIIに沿って取った断面図である。
【図59】図54A〜図54Hの薬剤混合システムの一部を形成するアダプタアセンブリの簡単な分解図である。
【図60】図59のアダプタアセンブリの一部を形成する薬瓶アダプタサブアセンブリの簡単な斜視図である。
【図61A】図60における断面線LXIA−LXIA及びLXIB−LXIBそれぞれに沿って取った断面図である。
【図61B】図60における断面線LXIA−LXIA及びLXIB−LXIBそれぞれに沿って取った断面図である。
【図62】図59のアダプタアセンブリの一部を形成する容器アダプタサブアセンブリの簡単な斜視図である。
【図63A】図62における断面線LXIIIA−LXIIIA及びLXIIIB−LXIIIBそれぞれに沿って取った断面図である。
【図63B】図62における断面線LXIIIA−LXIIIA及びLXIIIB−LXIIIBそれぞれに沿って取った断面図である。
【図64A】それぞれ、閉定位及び開定位における、図59のアダプタアセンブリの一部を形成するハウジングエレメントの簡単な斜視図である。
【図64B】それぞれ、閉定位及び開定位における、図59のアダプタアセンブリの一部を形成するハウジングエレメントの簡単な斜視図である。
【図65】図59のアダプタアセンブリの簡単な組立の斜視図である。
【図66A】図65における断面線LXVIA−LXVIA及びLXVIB−LXVIBそれぞれに沿って取った断面図である。
【図66B】図65における断面線LXVIA−LXVIA及びLXVIB−LXVIBそれぞれに沿って取った断面図である。
【図67A】図65のアダプタアセンブリへの薬瓶の取付中の図54Cにおける薬剤混合システムの断面図である。
【図67B】図65のアダプタアセンブリへの薬瓶の取付中の図54Cにおける薬剤混合システムの断面図である。
【図68】図67のアダプタアセンブリへの図54Bにおける容器ポートアダプタエレメントの取付中の図54D−図54Gにおける薬剤混合システムの断面図である。
【図69】図67のアダプタアセンブリからの図54Bにおける容器ポートアダプタエレメントの取り外し中の図54H及び図68における薬剤混合システムの断面図である。
【図70】本発明のさらなる好ましい実施形態に従って構成され且つ作用する薬剤混合システムの分解図である。
【図71】図70の薬剤混合システムの一部を形成する薬瓶支持エレメントの簡単な斜視図である。
【図72A】それぞれ、図71における断面線LXXII−LXXIIに沿って取った断面図及び斜視断面図である。
【図72B】それぞれ、図71における断面線LXXII−LXXIIに沿って取った断面図及び斜視断面図である。
【図73】薬瓶を含有している時の、図71の薬瓶支持エレメントの簡単な斜視図である。
【図74】図73における断面線LXXIV−LXXIVに沿って取った断面図である。
【図75A】図70の薬瓶アダプタアセンブリの一部を形成する薬瓶穿刺カバーエレメントの簡単な斜視図である。
【図75B】図70の薬瓶アダプタアセンブリの一部を形成する薬瓶穿刺カバーエレメントの簡単な斜視図である。
【図76】図75Aにおける断面線LXXVI−LXXVIに沿って取った断面図である。
【図77】図70の薬瓶アダプタサブアセンブリの簡単な組立の斜視図である。
【図78】図77における断面線LXXVIII−LXXVIIIに沿って取った断面図である。
【図79】本発明の好ましい実施形態に従ってアダプタアセンブリに組み付けられた時の図77の薬瓶アダプタアセンブリの斜視図である。
【図80】図79における断面線LXXX−LXXXに沿って取った断面図である。
【図81】本発明の好ましい実施形態に従って容器ポートアダプタエレメントと容器に結合された時の薬瓶アダプタアセンブリ及び図79のアダプタアセンブリをとらえた斜視図である。
【図82】図81における断面線LXXXII−LXXXIIに沿って取った断面図である。
【図83】本発明のまたさらなる好ましい実施形態に従って構成され且つ作用する薬剤混合システムの分解図である。
【図84】図83の薬剤混合システムの一部を形成する容器アダプタハウジングアセンブリの簡単な斜視図である。
【図85A】図84における断面線LXXXVA−LXXXVA及びLXXXVB−LXXXVBに沿って取った断面図である。
【図85B】図84における断面線LXXXVA−LXXXVA及びLXXXVB−LXXXVBに沿って取った断面図である。
【図86】図83の薬剤混合システムの一部を形成する容器アダプタニードルエレメントの簡単な斜視図である。
【図87A】図86における断面線LXXXVIIA−LXXXVIIA及びLXXXVIIB−LXXXVIIBに沿って取った断面図である。
【図87B】図86における断面線LXXXVIIA−LXXXVIIA及びLXXXVIIB−LXXXVIIBに沿って取った断面図である。
【図88】図83の容器アダプタサブアセンブリの簡単な組立の斜視図である。
【図89A】図88における断面線LXXXIXA−LXXXIXA及びLXXXIXB−LXXXIXBに沿って取った断面図である。
【図89B】図88における断面線LXXXIXA−LXXXIXA及びLXXXIXB−LXXXIXBに沿って取った断面図である。
【図90】容器ポートエレメントへのニードルの結合に先立って、本発明の好ましい実施形態に従って薬瓶アダプタサブアセンブリに組み付けられた時の図88における容器アダプタサブアセンブリの斜視図である。
【図91】図90における断面線XCI−XCIに沿って取った断面図である。
【図92】容器ポートエレメントへのニードルの結合に続いて、薬瓶アダプタサブアセンブリに組み付けられた時の図88における容器アダプタサブアセンブリの斜視図である。
【図93】図92における断面線XCIII−XCIIIに沿って取った断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0050】
さて、本発明の好ましい実施形態に従って構成され且つ作用する薬剤混合システムの組み立て及び典型的な使用法の種々の段階の簡単な図である図1A、図1B、図1C、図1D、図1E、図1F、図1G、図1H、図1I、図1J、図1K、図1L、及び図1Mが参照される。
【0051】
図1Aに見られるように、頭頂部分12及び首部分13を含む、在来の薬瓶10は、以下において図4〜図6Bを参照して述べられる薬瓶アダプタアセンブリ30に押し込まれて係合状態となる。薬瓶10の頭頂部分12は、好ましくは、そこにシール的に設置される隔壁31を有する。図18A〜図18Bは、この段階における薬剤混合システムの断面図を示している。
【0052】
その代わりに、もしも小さな薬瓶32が使用されるならば、小さな薬瓶32は、図1Bに示されるように、図2〜図3を参照して以下に述べられる薬瓶ヘッドアダプタエレメント34に押し込まれて係合状態となり、そしてそれから薬瓶アダプタアセンブリ30に押し込まれて係合状態となる。薬瓶10及び32は、典型的には、可溶性散剤の形態で、溶液で、又は他の適切な形態で薬剤を含有している。
【0053】
図1Cに示されるように、プランジャ42及びルアーチップ44を有するルアーフィットされる皮下注射シリンジ40は、図7〜図9Bを参照して以下に述べられるシリンジアダプタエレメント50に取り付けられる。図19A〜図19Dは、この段階における薬剤混合システムの平面図及び断面図を示している。
【0054】
図1Dは、図10〜図11を参照して以下に述べられるように、流体を含有している容器62におけるスパイクポート61に挿入される、スパイクポートアダプタエレメント60を示している。図20は、この段階での薬剤混合システムの部分的な斜視による部分的な断面の図を示している。典型的には、容器62は、袋からなり、そしてその中に含有される流体は、滅菌生理食塩水、水、又は他の何らかの適切な滅菌溶液又は純粋流体である。
【0055】
その代わりに、ニードルポートアダプタエレメント70は、図12A〜図13Bを参照して以下に述べられるように、容器62におけるニードルポート64に挿入される。図21は、この段階での薬剤混合システムの断面図を示している。
【0056】
図1B〜図1Dに示される組み立てステップは、何らかの適切なシーケンスにて、実行され得ることは、当業者によって認められるであろう。
【0057】
図1Eに示されるように、そこに取り付けられたシリンジ40を有する(図1C)、シリンジアダプタエレメント50は、図1Dのスパイクポートアダプタエレメント60又はニードルポートアダプタエレメント70のいずれかにおける結合ポートに結合される。図22〜図23及び図24〜図25は、それぞれ、この段階での薬剤混合システムの2つの代替的な定位の部分的な斜視による部分的な断面の図を示している。
【0058】
典型的には、シリンジ40のプランジャ42は、シリンジアダプタエレメント50がスパイクポートアダプタエレメント60及びニードルポートアダプタエレメント70のどちらかに結合される前に、シリンジ40に充分に内方に押し込まれる。
【0059】
図1Fに見られるように、ユーザが図1Eの作用する定位のいずれかにおいてプランジャ42を引き込み、それゆえ容器62から引き出された流体でシリンジ40を少なくとも部分的に満たす。流体は、スパイクポートアダプタエレメント60を通して又はニードルポートアダプタエレメント70を通して、直接的にシリンジ40に流れ込む。この流体の流れは、流体が無菌状態を維持し、且つユーザは流体にさらされないことを確実にする。その後に、シリンジ40及びシリンジアダプタエレメント50が、スパイクポートアダプタエレメント60又はニードルポートアダプタエレメント70から切り離される。本発明の薬剤混合システムは、また、以下においてさらに説明されるように、それの切り離しの間、ユーザが流体にさらされないことをも確実にする。
【0060】
ユーザは、それから、図1Gに示されるように、シリンジ40に取り付けられている、シリンジアダプタエレメント50を、それに取り付けられた薬瓶10を有する薬瓶アダプタアセンブリ30に結合する。図26は、この段階での薬剤混合システムの断面図を示している。
【0061】
シリンジ40と薬瓶10が、結合され且つ流体がそれらの間で流れ得る時に、ユーザは、薬瓶が正立配置された状態で、プランジャ42を内方へ押し込み、それに従ってシリンジ40に含有されている流体を薬瓶10に注入し且つそこに含有された薬剤を溶解する。図27は、この段階での薬剤混合システムの断面図を示している。
【0062】
図1Hに見られるように、ユーザは、それから、薬瓶10の中の薬剤が充分に溶解し且つ結果的に溶液が均一になることを確実にすべく、図1Gの薬剤混合システムを振り動かす。
【0063】
薬瓶10が予め溶解された形態で薬剤を含有している時は、図1E〜図1Hを参照して上述したステップは不要とされるかもしれないことが、認められる。
【0064】
図1Iに見られるように、ユーザは、薬剤混合システムを逆さまにひっくり返しそしてプランジャ42を引き込み、したがって薬瓶10から溶液の少なくとも一部をシリンジ40内に引き出す。その後に、シリンジ40及びシリンジアダプタエレメント50は、図1Jに示されるように、薬瓶10及び薬瓶アダプタアセンブリ30から切り離される。この段階で、もしも薬剤溶液のいくらかが薬瓶10に残れば、薬瓶10及びそれに対して連結される薬瓶アダプタアセンブリ30は、さらなる使用のための適切な便宜として保管されてもよい。
【0065】
次の段階では、シリンジ40に含有された薬剤溶液は、患者への注入のために病院病棟への配達のための準備ができている。図1Kに示されるように、薬剤溶液を含有しているシリンジ40は、薬剤を容器62に移送するためにスパイクポートアダプタエレメント60に結合される。その代わりに、シリンジ40は、ニードルポートアダプタエレメント70に結合されてもよい。
【0066】
さらにその代わりとして、図14〜図15を参照して以下に述べられる、シリンジ保護カバー80を、シリンジ40に取り付けられるシリンジアダプタエレメント50上に、それを病院病棟へ配達するのに先立って、配置してもよい。
【0067】
図1Lに見られるように、ユーザは、シリンジ40のプランジャ42を内方へ押し込み、したがって薬剤溶液を容器62に注入しそしてそれを患者への注入に先立ってさらに希釈する。その代わりに、シリンジ40は、シリンジ保護カバー80によってカバーされてもよく、そして適切な病院病棟への配達のための準備ができている。図28は、この段階での薬剤混合システムの断面図である。
【0068】
図1Mに見られるように、容器62及びスパイクポートアダプタエレメント60は、イスラエル、Ashdod(アシュドド)のTeva Medical Ltd.から商業的に入手可能であるモデルIASのような、標準注入セット92を介して患者の静脈カニューレに結合される。スパイクポートアダプタエレメント60への結合は、スパイクポートアダプタエレメント60の端部に配置されている結合エレメントの除去後に行われる。図30は、この段階での薬剤混合システムの断面図である。
【0069】
その代わりに、シリンジ40及びシリンジアダプタエレメント50は、図16〜図17を参照して以下に述べられる、注入セットアダプタエレメント90を介して、口部93及び注入部位に配置された静脈カニューレ94を含む注入セットに結合されてもよい。シリンジアダプタエレメント50が、注入セットアダプタエレメント90に取り付けられる以前に、シリンジ保護カバー80は、シリンジアダプタエレメント50の端部から取り除かれる。図29は、この段階での薬剤混合システムの部分的な斜視による部分的な断面の図を示している。
【0070】
図1A〜図1Mの薬剤混合システムのエレメントの構造は、図2〜図17を参照して以下に述べられる。
【0071】
さて、図1A〜図1Mの薬剤混合システムの一部を形成する薬瓶ヘッドアダプタエレメント34の簡単な斜視図である図2への、そして図2の断面線III−IIIに沿ってとられた断面図である図3への、参照がなされる。
【0072】
図2に見られるように、薬瓶ヘッドアダプタエレメント34は、好ましくはプラスティックでインジェクションモールド成形された、左右対称の一体に形成されたエレメントであることが好ましい。
【0073】
薬瓶ヘッドアダプタエレメント20は、好ましくは、おおよそ円筒状の主ボディ部分200を含み且つ軸線201を有する。主ボディ部分200の内側筒状面202は、好ましくは、そこから延びる4つのアーム204を有しており、各アーム204は、その隣接するアームに対しておおよそ直角をなして配置されている。
【0074】
アーム204の各々は、図1Bの方向において、その上端で、前方に面する傾斜面208及びアーム204に対しておおよそ直角をなして延びる底部に面する係合面210を有する内方に面するおおよそ三角形の歯状突起206にて終端する。
【0075】
薬瓶ヘッドアダプタエレメント34の底面には、主ボディ部分200の内面202に対しておおよそ直角に延びる、4つの内方へ突出する面212が形成されている。隣接する面212の各々は、好ましくは、その隣接する面212に対しておおよそ直角をなして配置される。面212及びアーム204は、軸線201のまわりで互いに回転方向にオフセットされている。
【0076】
図1A〜図1Mの薬剤混合システムの一部を形成する好ましい薬瓶アダプタアセンブリ30の簡単な分解図である図4への、薬瓶アダプタアセンブリ30の簡単な組立の斜視図である図5への、そして、図5における断面線VIA−VIA及びVIB−VIBにそれぞれ沿ってとられた断面図である、図6A及び図6Bへの、参照がなされる。
【0077】
図4〜図6Bに見られるように、薬瓶アダプタアセンブリ30は、おおよそ軸線303のまわりに配置される主ボディエレメント302を備える。主ボディエレメント302は、好ましくは一体的に形成され且つ好ましくはプラスティックでインジェクションモールド成型される。
【0078】
主ボディエレメント302は、好ましくは、軸線303のまわりで左右対称であり、そして好ましくは、おおむね筒状で且つ前方壁部306にて終端している、後方部分304を含む。後方部分304は、その後方に好ましくは各々長方形窓312を有する4つのタブ310が形成されている前方ベース部308を備える。長方形窓312の後方及びタブ310の各々の内側面314上には、好ましくは2つの半径方向に延び内方に面し、各々傾斜面を有している、突出部316が形成されている。突出部316は、好ましくはその前方端部にて、内方に面し横向きに延びる突出部318で、終端している。突出部316の後方において、タブ310の各々は、好ましくは外方にテーパされた部分320を含む。
【0079】
中空の薬瓶穿刺スパイク322は、前方壁部306の後方面324から後方に延びており、そしてベース部308及びタブ310によって取り囲まれている。後方面324は、それに加えて、穿刺スパイク322を取り囲む、円形筒状突出部325を含む。2つの半径方向に延びる孔326及び327は、薬瓶穿刺スパイク322を貫通して延びている。
【0080】
後方部分304の前方壁部306の前方には、おおよそ長方形であり、且つ薬瓶穿刺スパイク322の孔327と流体流連結している軸方向の中空管状部分330を含む中間部分328が形成されている。
【0081】
中間部分328の頭頂面にそしてそれに対してわずかに陥凹されて、疎水性膜336を支持し且つそれを過剰な膨張から及び亀裂が入ることから防止すべく適合され、複数のおおよそ一様に分布された球面状の突出部334が、そこに形成された、プラスティック膜支持面332が形成されている。膜336は、主ボディエレメント302内への空気の自由な通過を許容すべく、しかしそこを通る液体と、浮遊粒子、微生物、及びエアロゾールとの通過を防止すべく適合されている。好ましい膜336は、アメリカ合衆国、New York(ニューヨーク)のPall Corporationから商業的に入手可能なModel Versapor R 0.2 Micronである。膜336は、孔326を経由し且つ中間部分328に形成された凹所337を経由して薬瓶穿刺スパイク322と流体流連結状態にある。
【0082】
支持面322を取り囲むリム338は、オプション的な炭素布フィルタ340を支持し、そしてそれを膜336の上方に且つそれから間隔をあけて持ち上げられた位置に維持すべく適合されている。炭素布フィルタ340は、有毒気化物質が主ボディエレメント302から漏出するのを防止すべく適合され、このようにしてユーザを保護している。好ましい炭素布フィルタ340は、英国、Houghton−le−Spring(ホートンルスプリング)のCharcoal Cloth International Ltd.から商業的に入手可能である、Model No.Zorflex EMIである。
【0083】
中間部分328は、それの前方端部においておおよそ円形の壁部342で終端している。円形の壁部342の前方においては、中空管状部分330及び中空薬瓶穿刺スパイク322に流体流連結状態にある、中空ネック部分344が形成されている。中空ネック部分344は、それの前方端部にておおよそ円形の壁面346で終端している。
【0084】
ネック部分344の前方には、部分348の前方端部に配置される座部352上に、おおよそ円形の隔壁350をシールして適応させるべく適合される、前方向き部分348が形成されている。前方向き部分348は、管状部分330と隔壁350との間を連通させる、中央孔354を規定している。
【0085】
薬瓶アダプタアセンブリ30は、好ましくは、それに加えて、膜336及び炭素フィルタ340を支持し且つ覆っているカバリングエレメント360を含む。カバリングエレメント360は、おおよそ円筒状で、おおよそ左右対称の、エレメントであり、好ましくは、それの前方端部にそれを通して前方部分348が延びる中央開口362が形成されている。
【0086】
カバリングエレメント360の一対の外側面364は、各々リブ付きグリップ領域366が形成されている。カバリングエレメント360の内側頂面368は、好ましくは平坦であり、膜336及び炭素フィルタ340の頭頂面を支持すべく且つそれの過剰な膨張及び亀裂を防止すべく適合されている。
【0087】
膜336及び炭素布フィルタ340の機能性は、そこを通る液体と、浮遊粒子、微生物、及びエアロゾールとの通過を防止し且つ有毒気化物質が薬剤混合システムから漏出するのを防止すべく適合されると同時に、薬剤混合システム内への空気の自由な通過を許容すべく、同様のエレメントを用いて、シリンジアダプタエレメント50、スパイクポートアダプタエレメント60及びニードルポートアダプタエレメント70のいずれかに、組み込まれてもよいことが認められる。
【0088】
さて、図1A〜図1Mの薬剤混合システムの一部を形成するシリンジアダプタエレメント50の簡単な分解図である図7への、シリンジアダプタエレメント50の簡単な組立の斜視図である図8への、ならびに図8における断面線IXA−IXA及びIXB−IXBそれぞれに沿って取った断面図である図9A、図9B及び図9Cへの、参照がなされる。
【0089】
図7に特に明確に見られるように、シリンジアダプタエレメント50は、その中に前方隔壁502及び後方隔壁504が嵌合されている、ハウジングエレメント500を備える。
【0090】
ハウジングエレメント500は、好ましくは、プラスティックから作られ一体に形成された円筒状中空エレメントであり、そして好ましくは、左右、上下及び前後対称である。
【0091】
好ましくは、ハウジングエレメント500の前方部分506は、前方隔壁502のための座部508を含んでおり、ハウジングエレメントの後方部分510は、後方隔壁504のための座部512を含む。ハウジングエレメント500の中間部分514は、好ましくは、それの頭頂面及び底面におおよそ長方形の外方に向かう突出部516を含む。
【0092】
隔壁502及び504は、好ましくは、それの一側部に部分的に球状の突出部520を有するおおよそ円形の部分518を有するべく形成される。
【0093】
ハウジングエレメント500を取り囲んで、おおよそ円筒状であり、好ましくは、左右及び上下対称で且つ好ましくはプラスティックから形成される主ボディ部分523と、側面524とを規定するボディ522が形成されている。側面524の各々の前方部分から延びているのは、ハウジングエレメント500の中間部分514の前方向きの面に係合させるべく適合されている、横向きに延びている後方向き面を有するおおよそ三角形の歯状突起527を、それの内方向き前方端部に、規定している外方突出アーム526である。
【0094】
アーム526の各々の後方におおよそ長方形の開口部529が形成されている。ハウジングエレメント500の後方部分530に隣接して、円周状の突出部532が形成されており、その前方に、突出部532のそれよりも若干大きな外周を有する、付加的な円周状の突出部534が形成されている。
【0095】
圧縮スプリング536は、ハウジングエレメント500内部の、ハウジングエレメント500の中間部分514と後部部分510との間に配置される肩部538上に取り付けられる。
【0096】
おおよそ円筒状の後部シールエレメント540は、ハウジングエレメント500の後方に配置されている。後部シールエレメント540は、好ましくは左右対称でああり、そして典型的にはプラスティックから形成されている。
【0097】
後部シールエレメント540は、好ましくは、それの後方端部でおおよそ円形の壁部分544にて終端する前方カウル542を規定している。前方カウル542は、好ましくは、ハウジングエレメント500の円周状突出部532に係合すべく適合されている、円周状の凹所546を含む。シールエレメント540の前方向きの面547は、シリンジアダプタエレメント500が組み立てられる時に、付加的な円周状突出部534の後方向きの面に係合すべく適合されている。壁部分544は、好ましくは、圧縮スプリング536のための後部スプリング座を規定している。
【0098】
ハウジングエレメント500のそれよりも小さな円周を有する、後部シールエレメント540のテーパ状内側部分548は、好ましくは、それの後部部分にて内部にある。内側部分548は、壁部分544の前方に且つそれにすぐに隣接して形成され、そして圧縮スプリング536内に位置する。半径方向に延びる孔549は、好ましくは、内側部分548内に形成されそして中空ニードル550は、そこにシールして取り付けられる。内側部分548は、好ましくは円筒状部分552によって取り囲まれており、該円筒状部分は、それの後方端部で壁部分544にて終端し且つハウジングエレメント500のそれよりも小さな円周を有している。
【0099】
ニードル550は、好ましくは、圧縮スプリング536内において、そしてハウジングエレメント500及び後方隔壁504の中心を貫通して、軸方向に延びる。ニードル550のとがった先端は、好ましくは、前方隔壁502と後方隔壁504との間に配置され、かくしてニードルをユーザと大気とに対してアクセス不可能に維持させる。
【0100】
ほぼ完全な円筒を形成する2つのおおよそ凹状の対称面554が、壁部分544の後方に延びていてもよく、そして、好ましくは、ルアーフィッティングされるシリンジ40のルアーチップ44を係合すべく適合されており、それの後方端部にておおよそ対称的な側方向きタブ558を規定している、内側後方円筒状部分556を取り囲んでいる。ニードル550の後部部分は、好ましくは、内側円筒状部分556の内部で軸方向に延びる。
【0101】
図8のシリンジアダプタエレメントの代替的な実施形態を説明している、図9Cを特に参照すると、好ましくはラテックスから作られる、ニードルプロテクタ560が、少なくとも部分的にニードル550を覆い、かくしてそれを周囲の大気から保護していることが見られる。
【0102】
さて、図1A〜図1Mの薬剤混合システムの一部を形成するスパイクポートアダプタエレメント60の簡単な斜視図である図10への、そして、図10における断面線XI−XIに沿って取った断面図である図11A及び図11Bへの、参照がなされる。
【0103】
スパイクポートアダプタエレメント60は、好ましくは、それに関連して、イタリアのQosinaのような、種々の製造者から商業的に入手可能な、標準クランプ604を有する中空の可撓性プラスティックチューブ602を備える。
【0104】
それの前方端部において、チューブ602は、好ましくは、左右対称で且つプラスティックから作られた中空スパイクエレメント606に嵌め込まれている。スパイクエレメント606は、好ましくはそれの前方端部で、2つの軸方向に延びる孔610及び612に連通している開口がそこに形成されている、スパイク608を規定する、主ボディ部分607から形成されていることが好ましい。スパイク608の後方において、主ボディ部分607は、ユーザがスパイクをそこで把持する位置を規定すべく適合されているおおよそ半円形の平坦な突出部614を規定している。
【0105】
その代わりに、図11Bにおいて特別な明確さを伴ってみられるように、主ボディ部分607は、その中に、単一の軸方向に延びる孔615に連通している、単一の開口部が形成されていてもよい。
【0106】
チューブ602の内部は、孔612と流体連通状態にある。ネック部分618に形成されている孔616は、好ましくは、主ボディ部分607から横向きに延び且つ孔610と連通している。中空ネック部分618は、好ましくは、孔616と連通する座部624上に配置されたおおよそ円形の隔壁622をシールして適応させる、前方向き円筒状部分620にて終端する。
【0107】
シールアセンブリ630は、好ましくは、チューブ602の後端部に取り付けられている。シールアセンブリ630は、好ましくは、それの最後方端部に、選択的に取り外し可能なテーパ状シール部632を含んでおり、それの前方に、シール部分632をチューブ602に結合すべく適合されている、結合チューブ部分634が形成されている。シールアセンブリ630は、薬剤混合装置の使用中に、チューブ602をシールすべく適合されており、容器62が、患者へのそこに含有された流体の注入のための注入セットスパイクに直接的に結合される時、チューブ602から取り外されてもよい。
【0108】
スパイクポートアダプタエレメント60の結合アセンブリ630のスパイクコネクタは、オプション的にルアーコネクタによって置き換えられてもよいことが認められる。
【0109】
さて、図1A〜図1Mの薬剤混合システムの一部を形成するニードルポートアダプタエレメント70の簡単な図である図12A及び図12Bへの、そして図12Aにおける断面線XIIIA−XIIIA及びXIIIB−XIIIBそれぞれに沿って取った断面図である図13A及び図13Bへの、参照がなされる。
【0110】
ニードルポートアダプタエレメント70は、好ましくは、おおよそ軸線701のまわりに配置された主ボディエレメント700を備える。主ボディエレメント700は、好ましくは、一体的に形成され且つ、好ましくは、プラスティックからインジェクションモールド成型されている。
【0111】
主ボディエレメント700は、好ましくは、軸線701について左右対称であり、そして好ましくは、それを通して延びる孔706を有する前方壁部分704で終端しているおおよそ円筒状である後部部分702を含む。後部部分702の側面708の各々は、好ましくは、リブ付き係合面部分710を含む。
【0112】
4つの軸方向に延びるスロット712は、後部部分702に沿って延び、各スロット712は、その隣接するスロットに対しておおよそ直角をなして配置されている。後部部分702の後方向き端部においてスロット712間に規定されているのは、4つの外方へテーパしているタブ714である。各タブ714は、内方向きのおおよそ三角形の歯状突起715を含んでおり、且つ横向きに延びる部分716にて終端している。後部部分702は、好ましくは、前方壁部分704から後方に延びるおおよそ円筒状の部分718を取り囲んでいる。
【0113】
壁部分704の前方に、半径方向に延びる孔722を規定する、ネック部分720が形成されている。中空ニードル724は、孔722内に接着で取り付けられ、そしてそこから軸線701に沿って後方に延びている。
【0114】
ネック部分720の前方には、円筒状部分726の前方端部に配置された座部730上におおよそ円形の隔壁728をシールして支持させる、前方向き円筒状部分726が形成されている。孔732は、好ましくは、前方向き円筒状部分726を通して半径方向に延びている。孔732は、好ましくは、中空ニードル724の内部と流体流連結状態にある。
【0115】
おおよそ軸線701について左右及び上下対称であるおおよそ円錐状のカバーエレメント740は、好ましくは、主ボディエレメント700の後部部分702を選択可能に取り囲むために主ボディエレメント700に対して軸方向にスライド移動可能である。
【0116】
カバーエレメント740の後部部分742は、好ましくは、外方向きにテーパ状をなし、そして横方向に延びる縁部面744にて終端している。4つの外方向きに半径方向に延びる突出部746は、カバーエレメント740の外側面に沿って位置しており、各突出部746は、その隣接する突出部に対しておおよそ直角をなして配置される。
【0117】
4つの外方向きのおおよそ円周状の突出部748が、好ましくは、突出部746の間のカバーエレメント740の外側面750上に形成されており、そのようにして把持領域を規定している。
【0118】
それの前方端部において、カバーエレメント740の内側面751は、主ボディエレメント700の後部部分702のリブ付き係合面部分710にスライド可能に係合すべく適合されている、内方へのテーパ状部分752を含む。4つのおおよそ長方形の内方向き突出部754は、部分752から延び、各突出部754は、その隣接する突出部に対しておおよそ直角をなして配置されている。突出部754は、主ボディエレメント700の後部部分702のスロット712にスライド移動可能に係合すべく適合されている。
【0119】
図1A〜図1Mの薬剤混合システムの一部を形成するシリンジ保護カバー80の簡単な斜視図である、図14への、そして、図14における断面線XV−XVに沿って取った断面図である、図15への、参照がなされる。
【0120】
シリンジ保護カバー80は、好ましくは一体的に形成されており、そして軸線800についておおよそ左右対称である。おおよそ円形のロッキングエレメント802は、好ましくはシリンジ保護カバー80の底部に形成されている。
【0121】
ロッキングエレメント802は、好ましくは軸線800に垂直である平面に沿って延びている、平坦なおおよそ円形のベース面804を含むことが好ましい。面804は、おおよそ円筒形の部分806とともに一体に形成されている。円筒状部分806は、面804によって規定されているそれに対して平行な平面内に位置している、おおよそ円形の半径方向外側に延びる壁部部分808にて終端する。壁部部分808は、おおよそ円筒状部分806を取り囲む、おおよそ円筒状の部分810にて終端する。延長タブ812は、面804から軸線800に沿って延びる。
【0122】
図1A〜図1Mの薬剤混合システムの一部を形成する注入セットアダプタエレメント90の簡単な斜視図である図16への、そして図16における断面線XVII−XVIIに沿って取った断面図である図17への、参照がなされる。
【0123】
図16及び図17に示されるように、注入セットアダプタエレメント90は、好ましくは一体的に形成され、且つ好ましくは軸線901に沿って左右対称である。
【0124】
注入セットアダプタエレメント90は、好ましくは、円筒状部分902の前方端部に配置される座部906にシールされて取り付けられているおおよそ円形の隔壁904を取り囲むべく適合されている、前方向き円筒部分902を含む。
【0125】
おおよそ円筒状の中間部分908は、円筒状部分902の後方に、円筒状部分902のそれよりもわずかに小さな外側周囲を有して、形成される。それの後端部において、中間部分908は、中間部分908のそれよりも小さな外側周囲を有する、円筒状ネック部分910に向かってテーパを形成している。
【0126】
軸方向に延在する孔912は、ネック部分910、中間部分908及び円筒状部分902を通して延び、それゆえ、隔壁904が適切に穿孔された時に注入セットアダプタエレメント90を通って流体が流れるのを許容する。
【0127】
それの使用の種々の段階における薬剤混合システムの組み立てられた構造は、図18A〜図30を参照して以下に述べられる。
【0128】
それぞれ、薬瓶アダプタ30の取り付け中の図1Bの薬剤混合システムの、簡単な平面図及び簡単な断面図である、図18A及び図18Bへの、参照がなされ、上記断面図は図18Aにおける線XVIIIB−XVIIIBに沿ってとっている。
【0129】
図18Bに特に明瞭さを伴ってみられるように、薬瓶アダプタアセンブリ30の薬瓶穿孔スパイク322は、薬瓶10の頭頂部分12の内側に配置される隔壁31を穿孔し、それによって薬瓶10の主ボディと薬瓶アダプタアセンブリ30の主ボディエレメント302の前方に面する部分348との間の流体流を有効とする。好ましくは、隔壁31の穿孔は、炭素フィルタ340(図4及び図6B)及び膜336(図4及び図6B)を通して薬瓶10内への空気の入口によって、薬瓶10におけるいかなる真空をも開放する。
【0130】
薬瓶アダプタアセンブリ30と薬瓶10との間の係合は、好ましくは、薬瓶10のネック部分13との主ボディエレメント302の後部部分304の突出部316及び318のスナップ係合によって維持される。突出部316及び318のネック部分13との係合は、薬瓶アダプタアセンブリ30が、薬瓶10にラッチされ且つそれから取り外されることができないことを確実にする。タブ310及び外方にテーパされた部分320は、薬瓶10の頭頂部12及びネック部13をおおよそ取り囲む。
【0131】
さて、それぞれ、シリンジ40へのシリンジアダプタエレメント50の取り付け中の図1Cの薬剤混合システムの、上方から見た及び側方から見た簡単な平面図ならびに簡単な断面図である、図19A及び図19Bへの、ならびに図19C及び図19Dへの参照がなされ、断面図は図19Aにおける線XIXB−XIXB、ならびに図19Cにおける線XIXD−XIXDに沿ってとられている。
【0132】
図19A〜図19Dに見られるように、ルアーフィットされる皮下注射シリンジ40のルアー44は、好ましくは、ニードル550がシリンジ40の中空ボディと流体流連結状態となるように、そこに形成されるシリンジアダプタエレメント50のシーリングエレメント540の内側後方円筒状部分556及びタブ558に係合する。
【0133】
この段階において、ニードル550のとがった先端は、好ましくは、隔壁502と504との間に配置され、且つ圧縮スプリング536が弛緩されている。好ましくは、シリンジ40がシリンジアダプタアセンブリ50に結合された時に、シリンジ40のプランジャ42は、シリンジに対して充分に内方へ押し込まれている。
【0134】
さて、スパイクポートアダプタエレメント60の取り付け中の図1Dの薬剤混合システムの部分的な斜視による部分的な断面の図解である、図20への参照がなされる。
【0135】
図20に見られるように、スパイクポートアダプタエレメント60のスパイクエレメント606のスパイク608は、好ましくは、容器62のスパイクポート61に挿入される。この段階において、容器62とチューブ602は、流体流連結状態にある。しかしながら、クランプ604は、閉じられ且つ容器から孔612を通ってチューブ602への流体の流れが防止される。それに加えて、孔610は、ネック部分618の孔616を介して円筒状部分620と流体連通状態にある。
【0136】
さて、ニードルポートアダプタエレメント70の取り付け中の図1Dの薬剤混合システムの部分的な斜視による部分的な断面の図解である、図21への参照がなされる。
【0137】
図21に示されるように、ニードルポートアダプタエレメント70のニードル724は、好ましくは、容器62のニードルポート64に挿入される。好ましくは、ニードル724が挿入された時、タブ714の歯状突起715がポート64に係合する。それに加えて、ニードル724が挿入された後、カバーエレメント740は、好ましくは、リブ付き係合面部分710(図13B)に沿って、主ボディエレメント700に対して移動される。
【0138】
カバーエレメント740の軸方向の変位は、好ましくは、タブ714を押圧し且つそれらを内方へ押し込むことによって、主ボディエレメント700とポート64との間の結合をシールし且つロックする。カバーエレメント740の変位は、主ボディエレメント700の後部部分702のスロット712に対して突出部754の対応する軸方向変位を含む。軸方向変位は、タブ714の部分716がカバーエレメント740の内側面751を係合する時に終了する。
【0139】
この段階において、容器62は、好ましくは、中間部分720及びニードル724を介して円筒状部分726の孔732に流体流連結状態にある。しかしながら、円筒状部分は、隔壁728によってシールされているので、流体は、円筒状部分726から流れ出さない。
【0140】
さて、スパイクポートアダプタエレメント60へのシリンジ40及びシリンジアダプタエレメント50の取り付けに先立つ図1E及び図20の薬剤混合システムの部分的な斜視による部分的な断面の図解である、図22への参照がなされる。
【0141】
図22に見られるように、シリンジアダプタエレメント50及びそれに接合されたシリンジ40は、スパイクポートアダプタエレメント60の円筒状部分620に極めて近接して配置される。この段階で、圧縮スプリング536は、弛緩され且つニードル550のとがった先端は、好ましくは隔壁502と504との間に配置される。好ましくは、アーム526の歯状突起527の表面528は、ハウジングエレメント500の中間部分514の両側の前方向き面に係合する。
【0142】
該係合プロセスの間中ずっと、スパイクポートアダプタエレメント60の隔壁622及びシリンジアダプタエレメント50の隔壁502は、スプリング536の偏倚力(biasing force)によって接触係合状態に押しつけられ、そのようにして、ニードル550の先端の大気中への露出が防止される。
【0143】
さて、スパイクポートアダプタエレメント60へのシリンジ40及びシリンジアダプタエレメント50の取り付けに続く図1E及び図20の薬剤混合システムの部分的な斜視による部分的な断面の図解である、図23への参照がなされる。
【0144】
図23に見られるように、シリンジアダプタエレメント50及びそれに接合されたシリンジ40は、スパイクポートアダプタエレメント60の円筒状部分620に係合させられている。
【0145】
好ましくは、アーム526の歯状突起527の面528は、壁部部分618にスナップ係合させられ、それによってシリンジアダプタエレメント50と円筒状部分620との間の係合が確保されることを確実にしている。この段階において、スプリング536は、圧縮状態にあり、そしてハウジングエレメント500は、円筒状部分620からの圧力によって後方に押されている。
【0146】
ハウジングエレメント500の後方への動きは、ニードル550のとがった先端に隔壁502及び622を穿孔させる。結果として、ニードル550は、円筒状部分620における中空部分を通って部分的に延び、そしてスパイクエレメント606のスパイク608の孔610を介して、及びネック部分618の孔616を介して容器62に流体流連結状態となる。シリンジ40のルアー44とシリンジアダプタエレメント50のニードル550との間の流体流連結によって、シリンジ40は、今、容器62と流体流連結状態にある。図9Cに述べられたシリンジアダプタエレメントを用いる時、ニードルプロテクタ560は、少なくとも部分的につぶされ、それゆえニードル550を露出することが認められる。
【0147】
容器62からの流体を、スパイクエレメント606、ネック部分618の孔616、円筒状部分620及びニードル550を介してシリンジ40内に引き出す目的で、ユーザは、プランジャ42を引き込む。シリンジアダプタエレメント50と円筒状部分620とを離脱させる目的で、ユーザは、ハウジングエレメント522の側面524から延びるアーム526を若干押し込み、歯状突起527に外方への移動を生じさせそして円筒状部分620の後方向き面を解放し、かくして円筒状部分を切り離す。
【0148】
離脱プロセスの間中、スパイクポートアダプタエレメント60の隔壁622とシリンジアダプタエレメント50の隔壁502とは、スプリング536の偏倚力によって圧接係合させられ、かくしてニードル550の先端が大気に露出するのを防止する。
【0149】
さて、ニードルポートアダプタエレメント70へのシリンジ40及びシリンジアダプタエレメント50の取り付けに先立つ図1E及び図21の薬剤混合システムの部分的な斜視による部分的な断面の図解である、図24への参照がなされる。図24に見られるように、シリンジアダプタエレメント50及びそれに接合されたシリンジ40は、ニードルポートアダプタエレメント70の円筒状部分726に極めて近接して配置される。この段階において、圧縮スプリング536は、弛緩され且つニードル550のとがった先端は、好ましくは隔壁502と504との間に配置されていることが認められる。好ましくは、アーム526の歯状突起527の表面528は、ハウジングエレメント500の中間部分514のいずれかの側の前方向き面に係合する。
【0150】
さて、ニードルポートアダプタエレメント70へのシリンジ40及びシリンジアダプタエレメント50の取り付けに続く図1E及び図21の薬剤混合システムの部分的な斜視による部分的な断面の図解である、図25への参照がなされる。図25に見られるように、シリンジアダプタエレメント50及びそれに結合されるシリンジ40は、ニードルポートアダプタエレメント70の円筒状部分726に係合させられる。
【0151】
好ましくは、アーム526の歯状突起527の表面528は、円筒状部分726の後方向きの壁部分を係合すべくスナップ止めし、そのようにしてシリンジアダプタエレメント50と円筒状部分726との間の係合が安全であることを確実にしている。この段階において、スプリング536は、圧縮状態にあり、そしてハウジングエレメント500は、円筒状部分726からの圧力によって後方へ押されている。
【0152】
ハウジングエレメント500の後方への移動は、ニードル550のとがった先端に隔壁502及び728を穿孔させる。その結果として、ニードル550は、部分的に、円筒状部分726の孔732を通して延び、そして後部部分702のニードル724、主ボディエレメント700のネック部分720及び円筒状部分726の孔732を介して、容器62と流体流連結状態となる。シリンジ40のルアー44とシリンジアダプタエレメント50のニードル550との間の流体流連結によって、シリンジ40は、今、容器62と流体流連結状態にある。図9Cに述べられたシリンジアダプタエレメントを使用する時、ニードルプロテクタ560は、少なくとも部分的につぶれ、それゆえニードル550を露出させることが認められる。
【0153】
容器62からニードル724、孔732及びニードル550を介してシリンジ40内に流体を引き出す目的で、ユーザは、プランジャ42を引き込む。シリンジアダプタエレメント50と円筒状部分726とを離脱させる目的で、ユーザは、ハウジングエレメント522の側面524から延びているアーム526をわずかに押し下げ、歯状突起527に外方への移動を生じさせ、そして円筒状部分726の後方向き壁部分を解放し、そのようにして円筒状部分を切り離す。
【0154】
係合及び離脱プロセスの間中ずっと、ニードルポートアダプタエレメント70の隔壁728及びシリンジアダプタエレメント50の隔壁502は、スプリング536の偏倚力によって接触係合状態に押し込まれ、それゆえニードル550の先端の大気中への露出を防止する。
【0155】
さて、薬剤の希釈に先立つ図1Gの薬剤混合システムの断面の図解である、図26への参照がなされる。
【0156】
図26に見られるように、シリンジアダプタエレメント50及びそれに接合されているシリンジ40は、薬瓶アダプタエレメント30の前方向き部分348に極めて接近して配置されている。この段階において、圧縮スプリング536は、弛緩されそしてニードル550のとがった先端は、好ましくは、隔壁502と504との間に配置されることが認められる。好ましくは、アーム526の歯状突起527の表面528が、ハウジングエレメント500の中間部分514のいずれかの側の前方向き面に係合する。
【0157】
この段階において、シリンジ40は、好ましくは、容器62(図22〜図25)から引き出された流体で満たされ、且つそれゆえプランジャ42は、少なくとも部分的に引き込まれている。
【0158】
さて、薬剤の希釈に続く図1Hの薬剤混合システムの断面の図解である、図27への参照がなされる。
【0159】
図27に見られるように、シリンジアダプタエレメント50及びそれに接合されているシリンジ40は、薬瓶アダプタエレメント30の前方向き部分348に係合させられている。
【0160】
好ましくは、アーム526の歯状突起527の表面528は、前方向き部分348の壁部分346に係合させるべくスナップ(snap)させ、そのようにしてシリンジアダプタエレメント50と部分348との間の係合が確保されることを確実にする。この段階において、スプリング536は、圧縮状態にあり、そしてハウジングエレメント500は、前方向き部分348からの圧力によって後方に押される。
【0161】
ハウジングエレメント500の後方への動きは、ニードル550のとがった先端に隔壁502及び350を穿孔させる。その結果として、ニードル550は、部分348の中空部分を通って部分的に延び、そしてネック部分344の孔350及び主ボディエレメント302の薬瓶穿刺スパイク322を介して薬瓶10を流体流連結状態とする。シリンジ40のルアー44とシリンジアダプタエレメント50のニードル550との間の流体流連結によって、今、シリンジ40は、薬瓶10と流体流連結状態となる。図9Cに記述されたシリンジアダプタエレメントを用いる時、ニードルプロテクタ560は、少なくとも部分的につぶれ、それによってニードル550を露出することが認められる。
【0162】
この段階において、ユーザは、シリンジ40に含有されている流体を、シリンジ40のプランジャ42を内方へ押し込むことによって、ネック部分344の孔350及び薬瓶穿刺スパイク322を介して薬瓶10内に注入する。対応する量の空気が、薬瓶10から膜336及びオプション的な炭素布フィルタ340を介して漏出する。エアロゾールを含むいかなる薬剤も、膜によってブロックされ、そしていかなる非エアロゾール化薬剤気化物質もチャコールフィルタによって吸収され、そのように、ユーザ及び環境を汚染から保護することが認められる。
【0163】
好ましくは、ユーザは、薬瓶10に含有された薬剤が充分に溶解され、そしてそれから薬瓶10に含有された薬剤溶液の少なくとも一部を、システムを上下ひっくり返しそしてプランジャ42(図示せず)を引き込むことによってシリンジ40内に引き出すことを確実にする。この段階において、対応する量の無菌空気が、膜336及びオプション的な炭素布フィルタ340を介して薬瓶10に入る。
【0164】
シリンジアダプタエレメント50と前方向き部分348とを離脱させる目的で、ユーザは、ハウジングエレメント522の側面524から延びるアーム526をわずかに押し込み、歯状突起527に外方への移動を生じさせ、そして前方向き部分348の壁部分346を解放し、それゆえ前方向き部分を切り離す。
【0165】
係合及び離脱プロセスの間中、薬瓶アダプタエレメント30の隔壁350及びシリンジアダプタエレメント50の隔壁502は、スプリング536の偏倚力によって接触係合状態に押し込まれ、かくしてニードル550の先端の大気への露出を防止する。
【0166】
さて、シリンジアダプタエレメント50がシリンジ保護カバー80によって覆われた時の、保護された、放出のための準備状態における図1K及び図1Lの薬剤混合システムの断面図である、図28への参照がなされる。
【0167】
図28に見られるように、シリンジアダプタエレメント50は、好ましくは、シリンジ保護カバー80によって、それの前方端部にて覆われている。この段階において、プランジャ42は、好ましくは、シリンジ40に対して少なくとも部分的に引き込まれそしてシリンジは薬瓶10(図27)から引き出した薬剤溶液を含有する。
【0168】
主ボディ部分523の最前部の周囲は、好ましくは、シリンジ保護カバー80の壁部分806及び810によって形成される凹所内に嵌合され、そしてシリンジカバーエレメント80の表面804は、好ましくは隔壁502の前面に係合する。
【0169】
この段階において、圧縮スプリング536が弛緩され且つニードル550のとがった先端は、好ましくは、隔壁502と504との間に配置されることが認められる。好ましくは、アーム526の歯状突起527の面528は、ハウジングエレメント500の中間部分514のいずれかの側の前方向き面に係合する。
【0170】
さて、注入のための準備ができている時の図1M及び図28の薬剤混合システムの部分的な斜視による部分的な断面の図解である、図29への参照がなされる。
【0171】
図29に見られるように、シリンジ保護カバー80は、シリンジアダプタエレメント50から取り外されており、そしてシリンジアダプタエレメント50及びそれに接合されたシリンジ40は、注入セットアダプタエレメント90の円筒状部分902に係合状態に押し込まれており、同時に注入セットアダプタエレメント90は、注入部位に配置されている静脈カニューレの側部ポートに結合されている。
【0172】
好ましくは、アーム526の歯状突起527の面528は、円筒状部分902の後方向き壁部分にスナップ係合しており、かくしてシリンジアダプタエレメント50と円筒状部分902との間の係合が確保されることを確実にする。この段階において、スプリング536は、圧縮状態にあり、そしてハウジングエレメント500は、円筒状部分902からの圧力によって後方に押されている。
【0173】
ハウジングエレメント500の後方への移動は、ニードル550のとがった先端に隔壁502及び904を穿孔させる。その結果として、ニードル550は、注入セットアダプタエレメント90の孔912を通って延び、そしてそれゆえ注入部位に対して流体流連結状態となる。シリンジ40のルアー44及びシリンジアダプタエレメント50のニードル550の間の流体流連結によって、シリンジ40は、今、注入部位と流体流連結状態となる。図9Cに述べられたシリンジアダプタエレメントを用いる時、ニードルプロテクタ560が少なくとも部分的につぶれ、それゆえニードル550を露出させることが認められる。
【0174】
シリンジアダプタエレメント50と円筒状部分902とを離脱させる目的で、ユーザは、ハウジングエレメント522の側面524から延びるアーム526をわずかに押圧して、歯状突起527を外方に移動させ且つ円筒状部分902の後方向き壁部分を解放させ、かくして円筒状部分を切り離す。
【0175】
さて、注入のための準備ができている時の図1M及び図20の薬剤混合システムの部分的な斜視による部分的な断面の図解である、図30への参照がなされる。
【0176】
好ましくは、容器62が、スパイクポートアダプタエレメント60を介して注入セット92に結合される。注入セットは、それから、注入部位に配置されている、イスラエルのAshdod(アシュドド)のTeva Medical Ltd.から商業的に入手可能な、Venolitモデルのような、標準静脈カニューレ94に結合される。典型的には、注入セット92へのスパイクポートアダプタエレメント60の結合に先立って、シールエレメント630が取り除かれ、そして注入セット92がチューブ602に直接的に結合される。
【0177】
その代わりに、注入セット92は、薬剤を含有していない、新たな容器に結合されてもよく、その場合、薬剤溶液が注入セットに直接的に注入されてもよい。もしも、このオプションが選択されたならば、シリンジ保護カバー80が取り外された後に、それに接合されたシリンジ40(図28)を有するシリンジアダプタ50が、ポート93に結合され、そしてそこに含有される薬剤が注入ラインに注入される。
【0178】
好ましくは、アーム526の歯状突起527の面528は、ポート93の後方向き壁部分にスナップ係合し、かくしてシリンジアダプタエレメント50とポート93との間の係合が確保されることを確実にする。この段階において、スプリング536は、圧縮状態にあり、そしてハウジングエレメント500は、ポート93からの圧力によって後方に押されている。
【0179】
ハウジングエレメント500の後方への移動は、ニードル550のとがった先端に、隔壁502及びポート93のシール用隔壁の穿孔をさせる。その結果として、ニードル550は、注入セット92内に部分的に延び、そしてそれゆえ注入部位と流体流連結状態にある。シリンジ40のルアー44と、シリンジアダプタエレメント50のニードル550との間の流体流連結によって、シリンジ40は、今、注入部位と流体流連結状態にある。
【0180】
シリンジアダプタエレメント50とポート93とを離脱させる目的で、ユーザは、ハウジングエレメント522の側面524から延びるアーム526をわずかに押圧して、歯状突起527を外方に移動させ且つポート93の後方向き壁部分を解放させ、かくしてポートを切り離す。
【0181】
本発明の他の好ましい実施形態に従って構成され且つ作用する薬剤混合システムの組み立て及び典型的な使用法の種々の段階の簡単な図である図31A、図31B、図31C、図31D、図31E、図31F、図31G、図31H、図31I、図31J、及び図31Lが参照される。
【0182】
図31Aは、図34〜図35を参照して以下に述べられるように、流体を含有している容器1032におけるスパイクポート1031に挿入される、スパイクポートアダプタエレメント1030を示している。好ましくは、スパイクポートアダプタエレメント1030のルアーコネクタは、ルアーカバーエレメント1034によってシールされている。
【0183】
典型的には、容器1032は、袋からなり、そしてその中に含有される流体は、滅菌生理食塩水、水、又は他の何らかの適切な滅菌溶液又は純粋流体である。
【0184】
図31Bに示されるように、プランジャ1042及びルアーチップ1044を有する、ルアー装備された皮下注射シリンジ1040は、図36及び図44〜図45Bを参照して以下に述べる、アダプタアセンブリ1050のシリンジポートに結合されている。好ましくは、シリンジポートは、図37〜図38Bを参照して以下に述べられるストップコック1052によって規定されており、取り外し可能保護キャップ1054を含んでいる。図46は、この段階における薬剤混合システムの断面図を示している。
【0185】
典型的には、シリンジ1040のプランジャ1042は、シリンジがストップコック1052のシリンジポートに結合される前に、完全に内方に押し込まれている。
【0186】
図31Cは、スパイクポートアダプタエレメント1030及びそれに接合され、アダプタアセンブリ1050の容器アダプタサブアセンブリ1056に結合されている容器1032を示している。サブアセンブリ1056は、図39〜図40Bを参照して以下に述べられる。好ましくは、ストップコック1052は、作用配向において、容器アダプタサブアセンブリ1056とシリンジ1040との間の流体流を有効とする。図47は、この段階における薬剤混合システムの断面を示している。
【0187】
図31Dに見られるように、頭頂部分1062及びネック部分1063を含む、薬瓶1060が、アダプタアセンブリ1050の薬瓶アダプタサブアセンブリ1058と係合させられる。薬瓶1060の頭頂部分1062は、好ましくはそこにシールされて嵌合される隔壁1064を有している。サブアセンブリ1058は、図41〜図42Bを参照して以下に述べられる。
【0188】
その代わりに、もしも小さな薬瓶1066が使用されるならば、図31Eに示されるように、小さな薬瓶1066は、図32〜図33を参照して以下に述べられる、薬瓶ヘッドアダプタエレメント1068に押し込まれて係合させられ、そしてそれから薬瓶アダプタサブアセンブリ1058に押し込まれて係合させられる。薬瓶1060及び1066は、典型的には、可溶性散剤の形態で、溶液で、又は他の適切な形態で薬剤を含有している。図48は、この段階での薬剤混合システムの断面を示している。
【0189】
ストップコック1052、容器アダプタサブアセンブリ1056及び薬瓶アダプタサブアセンブリ1058は、好ましくは、図43A〜図43Bを参照して以下に述べられる、アダプタアセンブリ1050のハウジングエレメント1070内に収容されることが認められる。
【0190】
当業者によれば図31C〜図31Eに示された組立ステップは、どのような適切なシーケンスで行われてもよいことが察知されるであろう。
【0191】
図31Fに見られるように、ユーザは、容器1032が正立しておりそして薬瓶1060がその下方に位置している間に、プランジャ1042を引き込み、かくして容器1032から引き出した流体でシリンジ1040を少なくとも部分的に満たす。ストップコック1052の作用配向は、この流体が容器1032から、スパイクポートアダプタエレメント1030、容器アダプタサブアセンブリ1056及びストップコック1052を介してシリンジ1040へ、流体が無菌のままであり、そしてユーザがそれにさらされないことを確実にするような態様で、流れることを有効とする。図49は、この段階での薬剤混合システムの断面を示している。
【0192】
ユーザは、それから、図31Gに示されるように、シリンジ1040と、そこに接合された薬瓶1060を有する、薬瓶アダプタサブアセンブリ1058との間の流体の流れを有効とすべく、ストップコック1052のハンドル1080を回転させる。
【0193】
シリンジ1040及び薬瓶1060は、流体流連結状態にあり、ユーザは、プランジャ1042を内方に押し込み、従ってシリンジ1040内に含有された流体を薬瓶1060に注入し、そしてそこに含有された薬剤を溶解する。図50は、この段階における薬剤混合システムの断面を示している。
【0194】
図31Hに見られるように、ユーザは、薬瓶1060内の薬剤が完全に溶解されそして結果として得られる溶液が一様となることを確実にすべく図31Gの薬剤混合システムを振り動かす。
【0195】
図31Iに見られるように、ユーザは、薬瓶が上方に向き、そしてそれからプランジャ1042を引き込み、それゆえ薬瓶1060から溶液の少なくとも一部をシリンジ1040に引き込むように、システムを上下ひっくり返す。図51は、この段階における薬剤混合システムの断面を示している。
【0196】
当業者によって、この段階で、本発明の薬剤混合システムは、好ましくは、薬瓶1060から薬瓶アダプタサブアセンブリ1058及びストップコック1052を介してシリンジ1040への流体の滑らかな流れを可能とするために、そのような薬瓶1060をシリンジ1040上方に位置させて保持させるようにすることが察知されるであろう。
【0197】
図31Jに示されるように、ストップコック1052のハンドル1080は、シリンジ1040と容器1032との間での流体の流れを有効とすべく配向されている。ユーザは、それから、シリンジ1040のプランジャ1042を内方に押し込み、それゆえ薬剤溶液を容器1032内に注入し、且つさらにそれを、患者に注入するのに先立って、さらに希釈する。図52は、この段階での薬剤混合システムの断面を示している。
【0198】
それに続いて、図31Kに示されるように、それに接合された容器1032を有する、スパイクポートアダプタエレメント1030は、容器1060に結合されたままの、アダプタアセンブリ1050から切り離される。
【0199】
図31Lに見られるように、もしも薬剤溶液のいくらかが、薬瓶1060内に残っていれば、薬瓶1060及びそれに接合されたアダプタアセンブリ1050は、さらに使用される適切な設備に保管されてもよい。この段階において、シリンジ1040が、アダプタアセンブリ1050のストップコック1052のシリンジポートに結合されたままであることが察知される。図53は、この段階での薬剤混合システムの断面を示している。
【0200】
図31A〜図31Lの薬剤混合システムのエレメントの構造は、以下において図32〜図43Bを参照して述べられる。
【0201】
図31A〜図31Lの薬剤混合システムの一部を形成する薬瓶ヘッドアダプタエレメント1068の簡単な斜視図である図32への、図32における断面線XXXIII−XXXIIIに沿って取った断面図である図33への、参照がなされる。
【0202】
図32に見られるように、薬瓶ヘッドアダプタエレメント1068は、好ましくは、左右対称で一体化形成された、好ましくはプラスティックのインジェクションモールド成型されている、エレメントである。
【0203】
薬瓶ヘッドアダプタエレメント1068は、好ましくは、おおよそ円筒状のそして中心軸線1201を有する主ボディ部分1200を含んでいる。主ボディ部分1200の内側円筒面1202は、好ましくは、そこから延びる4つのアーム1204を有しており、各アーム1204は、その隣接アームに対しておおよそ直角をなして配置されている。
【0204】
アーム1204の各々は、図31Aの向きにおいて、それの上側端部で、上方に向いている傾斜面1208及びアーム1204に対しておおよそ直角をなして延びる底部に向いている係合面1210を有する、内方に向いているおおよそ三角形の歯状突起206にて終端する。
【0205】
薬瓶ヘッドアダプタエレメント1068の底部には、主ボディ部分1200の内側面1202に対しておおよそ直角に延びる、4つの内方へ突出する面1212が形成されている。隣接する面1212の各々は、好ましくは、その隣接する面1212に対しておおよそ直角をなして配置される。面1212及びアーム1204は、軸線1201の周りで互いに回転方向にオフセットされている。
【0206】
さて、図31A〜図31Lの薬剤混合システムの一部を形成するスパイクポートアダプタエレメント1030の簡単な図である図34への、そして図34における断面線XXXV−XXXVに沿って取った断面図である図35への、参照がなされる。
【0207】
スパイクポートアダプタエレメント1030は、好ましくは、イタリアのQuosinaのように、種々の製造者から商業的に入手可能である標準クランプ1304をそれに付随して有する中空可撓性プラスティックチューブ1302を備えている。
【0208】
それの前方端部において、チューブ1302は、好ましくはプラスティックで形成された中空スパイクエレメント1306のチューブポート1305に結合されている。スパイクエレメント1306は、好ましくは、それの前方端部で、軸方向に延びる孔1310に連通する開口部を含むスパイク1308を規定する主ボディ部分1307及び主ボディ部分1307を部分的に通って延び且つ孔1310の頭部分に連通する付加的な孔1312を含んでおり、かくして薬剤注入の前の完全な呼び水を容易にする。
【0209】
スパイク1308の後方において、主ボディ部分1307は、ユーザがスパイクを把持する位置を規定すべく適合されたおおよそ円形の平面突出部1314を規定する。
【0210】
チューブ1302の内部は、チューブポート1305を介して孔1312と流体流連通している。孔1310は、好ましくは、主ボディ部分1307のスパイク1308内に配置される開口部内で終端され、且つボディ部分1307を通して充分に延びる。
【0211】
主ボディ部分1307は、好ましくは、スパイクポートアダプタエレメント1030を容器アダプタサブアセンブリ1056に結合すべく適合された、結合ポート1318内で終端する。結合ポート1318は、好ましくは、座部1322上のおおよそ円形の隔壁1320に適応している。隔壁1320は、好ましくは孔1310の後端部に係合し、それゆえ孔の後端部をシールしている。
【0212】
結合ポート1318の前方には、主ボディ部分1307上に、周囲突出部1324が形成されており、それの前方には、突出部1324のそれよりも若干大きな外周を有する、付加的な周囲突出部1326が形成されている。突出部1324及び1326は、それが容器アダプタサブアセンブリ1056に結合される時、スパイクポートアダプタエレメント1030の動きを制限すべく適合されている。
【0213】
ルアーコネクタ1330は、好ましくはチューブ1302の後端部に取り付けられる。ルアーコネクタ1330は、好ましくは、それの最後方の端部に狭い中空ポート部分1332を含んでおり、それの前方には、結合チューブ部分1334及びポート部分1330をチューブ1302に結合する中空ネック部分1336が形成されている。好ましくは、ルアーコネクタ1330は、ルアーカバーエレメント1034によってシールされている。
【0214】
スパイクポートアダプタエレメント1030は、図10〜図11Bを参照して上述されたスパイクポートアダプタエレメント630と2者択一的に同一であってもよいことが察知される。
【0215】
さて、図31A〜図31Lの薬剤混合システムの一部を形成するアダプタアセンブリ1050の簡単な分解図である図36への、参照がなされる。
【0216】
図36において特に明確に見られるように、アダプタアセンブリ1050は、その上に疎水性膜1402が配置され、その上方にオプション的に炭素布フィルタ1404が設置される薬瓶アダプタサブアセンブリ1058を含んでいる。薬瓶アダプタサブアセンブリ1058は、その前方部分でストップコック1052の薬瓶ポート1082に結合されており、該薬瓶ポートは、シリンジ1040のルアー1044に係合するために適合されたシリンジポート1084を付加的に含んでいる。ストップコック1052は、容器アダプタサブアセンブリ1056の後部結合エレメント1406に結合するために適合されている容器ポート1086を付加的に含んでいる。
【0217】
好ましくは、シリンジ1040がストップコック1052のシリンジポートに結合されていない時に、シリンジポート1084が、保護キャップ1054によってシールされる。
【0218】
ニードル保持エレメント1408は、好ましくは、後部結合エレメント1406の内部に設置され、そしてニードル1410を支持する。ニードル1410の前方部分は、好ましくは、可撓性ラテックスニードル保護エレメント1412によって保護される。容器アダプタサブアセンブリ1056は、これの後方端部にて後部結合エレメント1406に結合し、ニードル保持エレメント1408、ニードル1410及びニードル保護エレメント1412を収容する。
【0219】
薬瓶アダプタサブアセンブリ1058の前方部分、それに加えて、ストップコック1052及び容器アダプタサブアセンブリ1056の後部部分は、ハウジングエレメント1070内に配置される。しかしながら、ストップコック1052のハンドル1080は、ハウジングエレメント1070から突出し、かくしてユーザに、ストップコック1052の作用配向を変更することを可能とし、そしてそれによって流体流経路を切換える。
【0220】
さて、図36のアダプタアセンブリの一部を形成するストップコック1052の簡単な斜視図である図37への、そして、図37における断面線XXXVIIIA−XXXVIIIA及びXXXVIIIB−XXXVIIIBそれぞれに沿って取った断面図である図38A及び図38Bへの、参照がなされる。
【0221】
以上に記載されたように、ストップコック1052は、薬瓶ポート1082、シリンジポート1084、及び容器ポート1086を有しており、それらの全てがハウジング部分1090内に規定される。ユーザ操作可能なハンドル1080は、特に図38Bにて特に見られるように、三路方向通路を規定する、通路規定エレメント1092に固定されている。ハンドル1080の選択可能な回転配向は、ポート1082、1084、及び1086のうちのいずれか2つが相互流体連通に配置されるのを可能とする。ストップコック1052は、イスラエル、BaramのElcam Ltd.から商業的に入手可能である。
【0222】
さて、図36のアダプタアセンブリの一部を形成する容器アダプタサブアセンブリ1056の簡単な斜視図である図39への、そして、図39における断面線XLA−XLA及びXLB−XLBそれぞれに沿って取った断面図である図40A及び図40Bへの、参照がなされる。
【0223】
図39〜図40Bに見られるように、容器アダプタサブアセンブリ1056は、おおよそ軸線1601の周りに配置されている主ボディエレメント1600を含んでいる。主ボディエレメント1600は、好ましくはプラスティックで一体に形成されており、そして好ましくは軸線1601について左右対称である。主ボディエレメント1600は、好ましくは、後部部分1604にて終端しているおおよそ円筒状のベース部分1602を含んでいる。
【0224】
頭部及び底部のおおよそ凹状の壁部分1606は、ベース部分1602の前方端部に形成されており、各壁部分1606は、その外側面上に、壁部分1606の各々の最前端部からそしてベース部分1602に沿って延びる、外方向きの軸方向延在リブ1608を規定している。
【0225】
ベース部分1602の側面1612から横方向に延びる結合面1610は、外方に延びるアーム1614を各側面1612に結合している。各アーム1614は、好ましくは、結合面1610の後方に形成されている、おおよそ正方形の後部部分1616を有し、且つその上に形成される半径方向に延びる外方向きの突出部1618を有している。突出部1618は、好ましくは、アーム1614の各々の、結合面1610の前方に延びる、おおよそ長方形の前方部分1620の外面上に延びている。
【0226】
内方向きのおおよそ三角形の歯状突起1622は、前方部分1620の各々の先端部に隣接して形成されている。各歯状突起1622は、好ましくは、前方向きの傾斜面1624及び後方向きの係合面1626を含んでいる。
【0227】
後部部分1604は、好ましくは、リブ1608のためのベースを形成し且つそれの後部端部にて軸方向に延在するおおよそ円筒壁部分1632で終端する横方向に延びるおおよそ円形の部分1630を含んでいる。
【0228】
壁部分1632は、好ましくは、それの上面及び底面上に小さなおおよそ長方形の窓1634、及び窓1634の両側に形成されている2つの前方向きのスロット1636を規定している。2つのおおよそ対称的な側方向きタブ1638が、壁部分1632の側面1640上に形成されており、各タブ1638は、おおよそ長方形の前方向きスロット1642の前方に形成されている。
【0229】
後部結合エレメント1406は、好ましくは、中央孔1654を規定する前方ディスク1652を含んでいる。ディスク1652は、好ましくは、前方向き円筒部分1656のための終端壁部として機能する。ディスク1652の後方には、好ましくは、それを通って延びる細孔1660を有する、後部部分1658が形成されている。孔1660は、好ましくは、後部部分1658の後端部に向かって広がっており、それゆえ後部部分1658を適切なポートに結合することを可能としている。好ましくは、2つのおおよそ対称的なタブ1662が、後部部分1658の上面及び底面に形成されている。円筒状部分1656は、好ましくは、壁部分1632のそれよりもわずかに小さい外周を有してそこに設けられている。
【0230】
ニードル保持エレメント1408は、好ましくは、おおよそ円形のディスク部分1672上にニードル1410を支持する。ニードル1410は、主ボディエレメント1600のベース部分1602を通してそして後部結合エレメント1650の孔1660を通して軸方向に延びる。ディスク部分1672は、好ましくは、円筒状部分1656内に設置され、そして部分1630によって円筒状部分1656内にロックされる。
【0231】
さて、図36のアダプタアセンブリ1050の一部を形成する薬瓶アダプタサブアセンブリ1058の簡単な斜視図である図41への、そして図41における断面線XLIIA−XLIIA及びXLIIB−XLIIBそれぞれに沿って取った断面図である図42A及び図42Bへの、参照がなされる。
【0232】
図41〜図42Bに見られるように、薬瓶アダプタサブアセンブリ1058は、おおよそ軸線1703の周りに配置される主ボディエレメント1702を備えている。主ボディエレメント1702は、好ましくは、一体に形成され且つ、好ましくは、プラスティックでインジェクションモールド成型される。
【0233】
主ボディエレメント1702は、好ましくは、軸線1703について左右対称であり、そして好ましくは、おおよそ円筒状であり且つ前方壁部1706において終端する後部部分1704を含んでいる。後部部分1704は、好ましくは、そこから延びる4つの横方向に延び外方向きの突出部1709を有する、前方ベース部分1708を備えており、各突出部は、おおよそその隣接する突出部に対して直角をなして配置される。
【0234】
ベース部分1708の後方には、各々長方形の窓1712を有する4つのタブ1710が形成されている。長方形窓1712の後方に、そしてタブ1710の各々の内側面1714には、好ましくは、各々傾斜面を有する2つの半径方向に延びる内方向きの突出部1716が形成されている。突出部1716は、好ましくは、それの前方端部にて、内方向きの横方向に延びる突出部1718にて終端する。突出部1716の後方において、タブ1710の各々は、好ましくは外方にテーパされた部分1720を含んでいる。
【0235】
中空の薬瓶穿刺スパイク1722は、前方壁部1706の後方面1724から後方に延びており、そしてベース部分1708及びタブ1710によって取り囲まれている。後方面1724は、それに加えて、穿刺スパイク1722を取り囲む、円形筒状突出部1725を含んでいる。2つの半径方向に延びる孔1726及び1727は、薬瓶穿刺スパイク1722を貫通して延びている。
【0236】
後方部分1704の前方壁部1706の前方には、2つのおおよそ長方形面1728から形成され且つそれを通って延びる孔1731を有する軸方向管状部分1730を含んでおり、孔1731は、中空の薬瓶穿刺スパイク1722の孔1726と流体流連結されている中間部分が形成されている。
【0237】
上側の長方形面1728にそしてそれに対してわずかに陥凹されて、疎水性膜1402を支持し且つそれを過剰な膨張から及び亀裂が入ることから防止すべく適合されている、複数のおおよそ一様に分布された球面状の突出部1734が、そこに形成された、プラスティック膜支持面1732が形成されている。膜1402は、主ボディエレメント1702内へ及びそこからの空気の自由な通過を許容すべく、しかしそこを通る液体と、浮遊粒子、微生物、及びエアロゾールとの通過を防止すべく適合されている。好ましい膜1402は、アメリカ合衆国、New York(ニューヨーク)のPall Corporationから商業的に入手可能なModel Versapor R 0.2 Micronである。膜1402は、孔1727を経由し且つ上側長方形面1728に形成された凹所1737を経由して薬瓶穿刺スパイクと流体流連結状態にある。
【0238】
支持面1732を取り囲むリム1738は、炭素布フィルタ1404を支持し、そしてそれを膜1402の上方に且つそれから間隔をあけて持ち上げられた位置に維持すべく適合されている。炭素布フィルタ1404は、有毒気化物質が主ボディエレメント1702から漏出するのを防止すべく適合され、このようにしてユーザを保護している。好ましい炭素布フィルタ1404は、英国、Houghton−le−Spring(ホートンルスプリング)のCharcoal Cloth International Ltd.から商業的に入手可能である、Model No.Zorflex EMIである。
【0239】
中間部分の長方形面1728は、それの前方端部において、それを通って延びる孔1750を有する、前方向きの円筒状部分1748で終端している。好ましくは、孔1750は、中間部分の管状部分1730の継続である。
【0240】
膜1402及び炭素布フィルタ1404の機能性は、そこを通る液体と、浮遊粒子、微生物、及びエアロゾールとの通過を防止し且つ有毒気化物質が薬剤混合システムから漏出するのを防止すべく適合されると同時に、薬剤混合システム内への空気の自由な通過を許容すべく、同様のエレメントを用いて、スパイクポートアダプタエレメント1030又は容器アダプタサブアセンブリ1056に、組み込まれてもよいことが認められる。
【0241】
それぞれ、閉配向及び開配向における、図36のアダプタアセンブリ1050の一部を形成するハウジングエレメント1070の簡単な斜視図である図43A及び図43Bへの、参照がなされる。
【0242】
図43A及び図43Bに見られるように、ハウジングエレメント1070は、好ましくは、軸線1800の周りに一体的に形成され且つ上部ハウジング部分1801及び底部ハウジング部分1802を含んでいる。好ましくは、ハウジング部分1801及び1802は、軸線1800について左右対称である。好ましくは、ハウジング部分1801及び1802の各々は、半円筒状前方部分1804及び半円筒状後方部分1806を含んでいる。
【0243】
上部ハウジング部分1801は、細長い開口1812内へ前方に延びるおおよそ丸い開口1810を含む内方に陥凹された部分1808を含んでいる。開口1810の後方には、好ましくは、細長い突出部1814が形成されている。好ましくは、開口1810及び1812は、アダプタアセンブリ1050が組み立てられた時に、ストップコック1052のハンドル1080の下方に位置する。
【0244】
底部ハウジング部分1802は、おおよそ上部ハウジング部分1801の陥凹部分1808と対称である内方に陥凹された部分1816を含んでおり、中央のおおよそ丸い開口1818を含んでいる。開口1818の両側に、後方の突出部1820が、上部ハウジング部1801の突出部1814とおおよそ対称となるようにして、2つの細長い突出部1820が形成されている。好ましくは、ストップコック1052の通路規定エレメント1090の底部が、アダプタアセンブリ1050が組み立てられた時に、開口1818を通って延びるストップコック1052のハンドル1080の下方に位置する。
【0245】
上部ハウジング部分1801は、傾斜された外方向きの面1826及び係合面1828を含むおおよそ三角形の歯状突起1824で終端する外方に延びるフィンガ1822を、それの前方及び後方端部に含んでいる。底部ハウジング部分1802は、好ましくは、それの前方及び後方端部に、おおよそフィンガ1822の下方に配置され且つハウジングエレメント1070が組み立てられた時にフィンガ1822の係合面を係合すべく適合されている2つのおおよそ長方形の窓1830を含んでいる。
【0246】
ハウジングエレメント1070の内側面1834は、好ましくは、その後方端部に、薬瓶アダプタサブアセンブリ1058の後部部分1704の突出部1709を係合すべく適合されている円周状の凹所1836を含んでいる。凹所1836上に位置するハウジングエレメント1070の外側面は、好ましくは、円筒状前方部分1804から突出する外方向きの突出部1840を含んでいる。
【0247】
好ましくは、上部ハウジング部分1801及び底部ハウジング部分1802の側面は、アダプタアセンブリ1050が組み立てられた時にそれを通ってストップコック1052のシリンジポート1084が延びるおおよそ平行でおおよそ長方形のスロット1842を含んでいる。
【0248】
さて、図36のアダプタアセンブリの簡単な組立の斜視図である、図44への、そして、図44における断面線XLVA−XLVA及びXVB−XVBそれぞれに沿って取った断面図である、図45A及び図45Bへの、参照がなされる。
【0249】
図44〜図45Bに見られるように、薬瓶アダプタサブアセンブリ1058の後部部分1704は、ハウジングエレメント1070の後部部分から延びる。薬瓶穿刺スパイク1722は、好ましくは、ハウジングエレメント1070から延び、そしてそれへの薬瓶1060の又は薬瓶1066(図31E)の結合のためにアクセス可能である。
【0250】
好ましくは、ハウジングエレメント1070の内側面1834の円周状の凹所1836は、薬瓶アダプタサブアセンブリ1058の後部部分1704の突出部1709に係合する。好ましくは、前方向きの円筒状部分1748は、ストップコック1052の薬瓶ポート1082に係合する。
【0251】
容器アダプタサブアセンブリ1056の主ボディエレメント1600の前方部分は、好ましくは、アダプタアセンブリ1050のハウジングエレメント1070の前方部分から延び、そしてニードル保護エレメント1412内に収容されたニードル1410を取り囲む。ニードル1410及びニードル保護カバー1412を含む主ボディエレメントは、好ましくは、それへのスパイクポートアダプタエレメント1030(図34〜図35)の結合のためにアクセス可能である。
【0252】
好ましくは、後部結合エレメント1406の後部部分1658は、ストップコック1052の容器ポート1086に係合する。ニードル1410の後端部は、ニードル1410が容器ポート1086と流体流連通になるように、孔1660を通して少なくとも部分的に延びる。
【0253】
ストップコック1052のシリンジポート1084は、好ましくは、その側面に形成されたスロット1842を通してハウジングエレメント1070から延びる。好ましくは、通路規定エレメント1092は、上部ハウジング部分1801の開口1810及び1812から延び、そしてストップコック1052の底部部分は、底部ハウジングエレメントの開口1818を通して延びる。
【0254】
ハウジングエレメント1070は、好ましくは、上部ハウジング部分1801及び底部ハウジング部分1802が、上部ハウジング部分1801の歯状突起1824の係合面1828と底部ハウジング部分1802の窓1830との係合によって結合されるようにして組み立てられる。
【0255】
さて、図44〜図45Bのアダプタアセンブリ1050へのシリンジ1040の取付中の図31Bの薬剤混合システムの断面図である、図46への、参照がなされる。
【0256】
図46に見られるように、シリンジ1040のルアーチップ1044は、ストップコック1052のシリンジポート1084に取り付けられる。この段階において、ストップコック1052のハンドル1080は、流体が、容器ポート1086からそれのシリンジ1040へ流れ得るように配置される。この段階で、シリンジ1040のプランジャ1042は、好ましくはシリンジ内の内方に充分に押し込まれることが認められる。
【0257】
さて、図46のアダプタアセンブリ1050の容器アダプタサブアセンブリ1056への図31Aのスパイクポートアダプタエレメント1030及び容器1032の取り付け中の図31Cの薬剤混合システムの断面図である、図47への、参照がなされる。
【0258】
図47に見られるように、それに接合された容器1032を有する、スパイクポートアダプタエレメント1030、は、アダプタアセンブリ1050の容器アダプタアセンブリ1056に結合される。
【0259】
スパイク1308は、好ましくは、スパイクエレメント1306の孔1310が容器1032の流体内容物に入るように、容器1032のスパイクポート1031に予め挿入される。スパイクポートアダプタエレメント1030の結合ポート1318は、容器アダプタサブアセンブリ1056の主ボディエレメント1600の壁部分1606及びベース部分1602に係合する。
【0260】
結合ポート1318は、好ましくは、アーム1614の前方部分1620の係合面1626(図40B)と、結合ポート1318の後方向き壁部分との係合によって、容器アダプタサブアセンブリ1056との結合状態にロックされる。
【0261】
好ましくは、ニードル1410は、ニードル保護カバー1412及び隔壁1320を刺し、その結果、ニードル保護カバーの構造に対する変化を生じる。この段階において、容器1032は、スパイクポートアダプタエレメント1030のスパイク1308の孔1310、ニードル1410、孔1660ならびにストップコック1052の容器ポート及びシリンジポート1084を介して、シリンジ1040と流体流連結状態にある。
【0262】
さて、図47のアダプタアセンブリ1050の薬瓶アダプタサブアセンブリ1058への薬瓶1060の取り付け中の図31Dの薬剤混合システムの断面図である、図48への、参照がなされる。
【0263】
薬瓶1066と、それに接合された薬瓶ヘッドアダプタエレメント1068(図31E)又は薬瓶1060は、好ましくは、薬瓶アダプタサブアセンブリ1058の薬瓶穿刺スパイク1722に係合させられる。
【0264】
典型的には、薬瓶アダプタサブアセンブリ1058の薬瓶穿刺スパイク1722は、薬瓶1060の上部部分1062の内部に配置された隔壁1064を穿刺し、それによって薬瓶1060の主ボディと薬瓶アダプタサブアセンブリ1058の主ボディエレメント1702の円筒状部分1748との間の流体流を有効とする。好ましくは、隔壁1064の穿刺は、炭素フィルタ1404(図42B)及び膜1402(図42B)を通って薬瓶1060内に空気を入れることによって薬瓶1060におけるいかなる真空をも開放する。
【0265】
薬瓶アダプタサブアセンブリ1058と薬瓶1060との間の係合は、好ましくは、主ボディエレメント1702の後部部分1704の突出部1716及び1718(図42A及び図42B)と薬瓶1060のネック部分1063とのスナップ係合によって維持される。突出部1716及び1718とネック部分1063との係合は、容器アダプタサブアセンブリ1058が薬瓶1060にラッチされ且つそこから取り得はずされ得ないことを確実にする。タブ1710及び外方にテーパされる部分1720は、容器1060の上部部分及びネック部分1063をおおよそ取り囲む。
【0266】
この段階において、容器1060の主ボディは、容器穿刺スパイク1722、円筒状部分1748の孔1750、及びストップコック1052の薬瓶ポート1082を介してシリンジポート1084と、流体流連通状態である。
【0267】
容器1032からシリンジ1040への流体引き抜き中の図31F及び図48の薬剤混合システムの断面図である、図49への、参照がなされる。
【0268】
この段階において、シリンジ1040のプランジャ1042は、好ましくは引き込まれ、かくして容器1032からシリンジ1040内へ流体が引き出される。容器から引き出された流体が、スパイクポートアダプタエレメント1030のスパイク1308の孔1310、ニードル1410、容器アダプタサブアセンブリ1056の孔1660、容器ポート1086、通路規定エレメント1092、シリンジポート1084及びルアーチップ1044を介して、シリンジ1040に到達する。
【0269】
薬瓶1060へのシリンジ1040からの流体注入中の図31G及び図48の薬剤混合システムの断面図である、図50への、参照がなされる。
【0270】
初めに、ユーザは、ストップコック1052のハンドル1080を回転させ、かくしてシリンジポート1084を薬瓶ポート1082との流体流連通状態にさせる。
【0271】
好ましくは、ユーザは、シリンジ1040のプランジャ1042をシリンジ1040に対して内方へ押し込み、結果としてシリンジ1040から薬瓶1060への流体の注入がなされ、かくして薬瓶に収容されていた薬剤が溶解される。シリンジ1040から注入される流体は、シリンジ1040のルアーチップ1044、シリンジポート1084、通路規定エレメント1092、薬瓶ポート1082、円筒状部分1748の孔1750及び薬瓶穿刺スパイク1722を介して、薬瓶1060へ流れる。
【0272】
ユーザは、好ましくは、薬瓶1060に含有された薬剤が充分に溶解されそして薬剤溶液が均一になることを確実にすべく図31Hに示されるように、図50の薬剤混合システムを振り動かす。
【0273】
シリンジ1040内への薬瓶1060からの流体引き抜き中の図31I及び図48の薬剤混合システムの断面図である、図51への、参照がなされる。
【0274】
この段階において、ユーザはシステムを、容器1060が最上位にあり、そして好ましくは、シリンジ1040のプランジャ1042を少なくとも部分的に引き込むことによって、薬瓶1060に収容された薬剤溶液の少なくとも一部を引き出すようにして、配置する。薬瓶1060から引き出された流体は、薬瓶穿刺スパイク1722、円筒状部分1748の孔1750、薬瓶ポート1082、通路規定エレメント1092及びストップコック1052のシリンジポート1084及びシリンジ1040のルアーチップ1044を介して、シリンジ1040内に流入する。
【0275】
さて、シリンジ1040から容器1032への流体注入中の図31J及び図48の薬剤混合システムの断面図である、図52への、参照がなされる。
【0276】
最初の段階において、ユーザは、ストップコック1052のハンドル1080を回転させ、結果として、シリンジポート1084が、薬瓶ポート1082と流体流連結状態になる。
【0277】
それに続いて、シリンジ1040のプランジャ1042は、好ましくは、シリンジの主ボディ部分に対して内方へ押し込まれる。プランジャ1042の内方への変位は、シリンジ1040から容器1032への流体の注入を生じさせる。シリンジ1040から引き出された流体は、ルアーチップ1044、シリンジポート1084、通路規定エレメント1092、ストップコック1052の容器ポート1086、容器アダプタサブアセンブリ1056の孔1660、ニードル1410及びスパイクポートアダプタエレメント1030のスパイク1308の孔1310を介して容器1032に到達する。
【0278】
保管のための準備ができている時の図31Lの薬剤混合システムの断面図である図53への、参照がなされる。
【0279】
図53に示されるように、スパイクポートアダプタエレメント1030(図34〜図35)及びそれに接合された容器1032は、アダプタアセンブリ1050の容器アダプタサブアセンブリ1056から切り離される。典型的には、スパイクポートアダプタエレメント1030は、ベース部分1602の側面1612(図39〜図40B)から延びるアーム1614をわずかに押下し、歯状突起1620に外方への移動を生じさせそして結合ポート1318(図34〜図35)の後方向き壁部分を解放することによって、容器アダプタサブアセンブリ1056から切り離され、それによって結合ポートを切り離す。典型的には、ニードル1410が、結合ポート1318から解放され、そしてニードル保護カバー1412が展開されそして再度ニードル1410を完全に収容し、かくして液体漏洩及びエアロゾール噴霧を防止する。
【0280】
薬瓶アダプタサブアセンブリ1058、ストップコック1052、容器アダプタサブアセンブリ1056、及びハウジングエレメント1070を含む、アダプタアセンブリ1050は、好ましくは、適切な冷却設備に保管される。それを冷却している間、アダプタアセンブリは、好ましくは、プランジャ1042が内方に完全に押し込まれ、そして薬瓶1060は薬剤溶液を内部に含有して、シリンジ1040に結合される。典型的には、ストップコック1052の通路規定エレメント1092は、この段階において、容器ポート1086をシリンジポート1084に結合する。
【0281】
本発明のさらに他の好ましい実施形態に従って構成され且つ作用する薬剤混合システムの組立及び典型的な使用法の種々の段階の簡単な斜視図である図54A、図54B、図54C、図54D、図54E、図54F、図54G、及び図54Hが参照される。
【0282】
図54Aは、図57〜図58を参照して以下に述べられるように、流体を含有している容器2012におけるスパイクポート2011に挿入される、スパイクポートアダプタエレメント2010を示している。好ましくは、スパイクポートアダプタエレメント2010のルアーコネクタは、ルアーカバーエレメント2014によってシールされている。
【0283】
典型的には、容器2012は、袋からなり、そしてその中に含有される流体は、滅菌生理食塩水、水、又は他の何らかの適切な滅菌溶液又は純粋流体である。
【0284】
図54Bに見られるように、頭部分2022及びネック部分2023を含む、薬瓶2020が、アダプタアセンブリ2040の薬瓶アダプタサブアセンブリ2044と押し込み係合させられる。薬瓶2020の頭部分2022は、好ましくはそこにシールされて嵌合される隔壁2024を有している。サブアセンブリ2044は、図60〜図61Bを参照して以下に述べられる。
【0285】
その代わりに、もしも小さな薬瓶2026が使用されるならば、図54Cに示されるように、小さな薬瓶2026は、図55〜図56を参照して以下に述べられる、薬瓶ヘッドアダプタエレメント2030に押し込まれて係合され、そしてそれから薬瓶アダプタサブアセンブリ2044に押し込まれて係合される。薬瓶2020及び2026は、典型的には、可溶性散剤の形態で、溶液で、又は他の適切な形態で薬剤を含有している。図67A及び図67Bは、この段階での薬剤混合システムの断面を示している。
【0286】
図54Dは、スパイクポートアダプタエレメント2010、及びそれに接合され、図62〜図63Bを参照して以下に述べられる、アダプタアセンブリ2040の容器アダプタサブアセンブリ2046に結合されている容器2012を示している。
【0287】
容器アダプタサブアセンブリ2046及び薬瓶アダプタサブアセンブリ2044は、好ましくは、図64A〜図64Bを参照して以下に述べられるような、アダプタアセンブリ2040のハウジングエレメント2050に収容されることが推察される。
【0288】
図54A〜図54Dに示される組立ステップは、どのような適切なシーケンスによっても実行され得ることが当業者には認められる。
【0289】
図54Eに見られるように、ユーザは、容器2012を正立させ且つ容器を押しつぶし、そのようにして、容器2012から絞り出した流体で薬瓶2020を少なくとも部分的に満たす。この流体の流れは、流体の無菌状態を維持し、そしてユーザは、それにさらされることはない。
【0290】
図54Fに見られるように、ユーザは、薬瓶2020内の薬剤が完全に溶解されそして結果として得られる溶液が一様となることを確実にすべく図54Eの薬剤混合システムを振り動かす。
【0291】
図54Gに見られるように、ユーザは、容器2012の方向を、今度はそれが下方に向くように、逆向きにし、そしてそれから容器を押しつぶす。容器2012の押しつぶしは、薬瓶2020に含有されている薬剤溶液が容器内に引き出されるようにさせ、かくして溶液をさらに希釈する。ユーザは、好ましくは、この操作を、薬瓶2020がからになるまで繰り返し、従って薬瓶の全ての内容物を単一の容器内に希釈する。
【0292】
図54Hに示されるように、それに接合された容器を有するスパイクされた容器アダプタエレメント2010は、薬瓶2020に結合されたままのアダプタアセンブリ2040から切り離される。この段階において、アダプタアセンブリ2040及び薬瓶2020は処分されてよいことが推察される。
【0293】
図54A〜図54Hの薬剤混合システムのエレメントの構造は、以下において図55〜図64Bを参照して述べられる。
【0294】
さて、図54A〜図54Hの薬剤混合システムの一部を形成する薬瓶ヘッドアダプタエレメント2030の簡単な斜視図である図55への、そして図55における断面線LVI−LVIに沿って取った断面図である図56への、参照がなされる。
【0295】
図55に見られるように、薬瓶ヘッドアダプタエレメント2030は、好ましくは、左右対称で一体化形成された、好ましくはプラスティックのインジェクションモールド成型されている、エレメントである。
【0296】
薬瓶ヘッドアダプタエレメント2030は、好ましくは、おおよそ円筒状のそして中心軸線2201を有する主ボディ部分2200を含んでいる。主ボディ部分2200の内側円筒面2202は、好ましくは、そこから延びる4つのアーム2204を有しており、各アーム2204は、その隣接アームに対しておおよそ直角をなして配置されている。
【0297】
アーム2204の各々は、図54Cの向きにおいて、それの上側端部で、前方に向いている傾斜面2208及びアーム2204に対しておおよそ直角をなして延びる底部に向いている係合面2210を有する、内方に向いているおおよそ三角形の歯状突起2206にて終端する。
【0298】
薬瓶ヘッドアダプタエレメント2030の底面には、主ボディ部分2200の内側面2202に対しておおよそ直角に延びる、4つの内方へ突出する面2212が形成されている。隣接する面2212の各々は、好ましくは、その隣接する面2212に対しておおよそ直角をなして配置される。面2212及びアーム2204は、軸線2201の周りで互いに回転方向にオフセットされている。
【0299】
さて、図54A〜図54Hの薬剤混合システムの一部を形成するスパイクポートアダプタエレメント2030の簡単な斜視図である、図57への、そして図57における断面線LVIII−LVIIIに沿って取った断面図である、図58への、参照がなされる。
【0300】
スパイクポートアダプタエレメント2010は、好ましくは、イタリアのQuosinaのように、種々の製造者から商業的に入手可能である標準クランプ2304をそれに付随して有する中空可撓性プラスティックチューブ2302を備えている。
【0301】
それの前方端部において、チューブ2302は、好ましくはプラスティックで形成された中空スパイクエレメント2306のチューブポート2305に結合されている。スパイクエレメント2306は、好ましくは、それの前方端部で、軸方向に延びる孔2310に連通する開口部を含むスパイク2308を規定する主ボディ部分2307及び主ボディ部分2307を部分的に通って延び且つ孔2310の頭部分に連通する付加的な孔2312を含んでいる。
【0302】
スパイク2308の後方において、主ボディ部分2307は、ユーザがスパイクを把持する位置を規定すべく適合されたおおよそ円形の平面突出部2314を規定する。
【0303】
チューブ2302の内部は、チューブポート2305を介して孔2312と流体流連通している。孔2310は、好ましくは、主ボディ部分2307のスパイク2308内に配置される開口部内で終端され、且つ主ボディ部分を通して充分に延びる。
【0304】
主ボディ部分2307は、好ましくは、スパイクポートアダプタエレメント2010を容器アダプタサブアセンブリ2046に結合すべく適合された、結合ポート2318内で終端する。結合ポート2318は、好ましくは、座部2322上のおおよそ円形の隔壁2320に適応している。隔壁2320は、好ましくは孔2310の後端部に係合し、それゆえ孔の後端部をシールしている。
【0305】
結合ポート2318の前方には、主ボディ部分2307上に、周囲突出部2324が形成されており、それの前方には、突出部2324のそれよりも若干大きな外周を有する、付加的な周囲突出部2326が形成されている。突出部2324及び2326は、それが容器アダプタサブアセンブリ2044に結合される時、スパイクポートアダプタエレメント2010の動きを制限すべく適合されている。
【0306】
ルアーコネクタ2330は、好ましくはチューブ2302の後端部に取り付けられる。ルアーコネクタ2330は、好ましくは、それの最後方の端部に狭い中空ポート部分2332を含んでおり、それの前方には、結合チューブ部分2334及びポート部分2330をチューブ2302に結合する中空ネック部分2336が形成されている。好ましくは、ルアーコネクタ2330は、ルアーカバーエレメント2014によってシールされている。
【0307】
スパイクポートアダプタエレメント2010は、図10〜図11Bを参照して上述されたスパイクポートアダプタエレメント630と2者択一的に同一であってもよいことが察知される。
【0308】
さて、図54A〜図54Hの薬剤混合システムの一部を形成するアダプタアセンブリ2040の簡単な分解図である図59への、参照がなされる。
【0309】
図59において特に明確に見られるように、アダプタアセンブリ2040は、その上に疎水性膜2402が配置され、その上方にオプション的に炭素布フィルタ2404が設置される薬瓶アダプタサブアセンブリ2044を含んでいる。薬瓶アダプタサブアセンブリ2044は、その前方部分で容器アダプタサブアセンブリ2046の後部結合エレメント2406に結合されている。
【0310】
ニードル保持エレメント2408は、好ましくは、後部結合エレメント2406の内部に設置され、そしてニードル2410を支持する。ニードル2410の前方部分は、好ましくは、可撓性ラテックスニードル保護エレメント2412によって保護される。容器アダプタサブアセンブリ2046は、これの後方端部にて後部結合エレメント2406に結合し、ニードル保持エレメント2408及びニードル保護エレメント2412を収容する。
【0311】
薬瓶アダプタサブアセンブリ2044の前方部分、それに加えて、容器アダプタサブアセンブリ2046の後部部分は、ハウジングエレメント2050内に配置される。
【0312】
さて、図59のアダプタアセンブリ2040の一部を形成する薬瓶アダプタサブアセンブリ2044の簡単な斜視図である、図60への、そして図60における断面線LXIA−LXIA及びLXIB−LXIBそれぞれに沿って取った断面図である、図61A及び図61Bへの、参照がなされる。
【0313】
図60〜図61Bに見られるように、薬瓶アダプタサブアセンブリ2044は、おおよそ軸線2503の周りに配置される主ボディエレメント2502を備えている。主ボディエレメント2502は、好ましくは、一体に形成され且つ、好ましくは、プラスティックでインジェクションモールド成型される。
【0314】
主ボディエレメント2502は、好ましくは、軸線2503について左右対称であり、そして好ましくは、おおよそ円筒状であり且つ前方壁部2506において終端する後部部分2504を含んでいる。後部部分2504は、好ましくは、そこから延びる4つの横方向に延び外方向きの突出部2509を有する、前方ベース部分2508を備えており、各突出部は、その隣接する突出部に対しておおよそ直角をなして配置される。
【0315】
ベース部分2508の後方には、各々長方形の窓2512を有する複数のタブ2510が形成されている。長方形窓2512の後方に、そしてタブ2510の各々の内側面2514には、好ましくは、各々傾斜面を有する2つの半径方向に延びる内方向きの突出部2516が形成されている。突出部2516は、好ましくは、それの前方端部にて、内方向きの横方向に延びる突出部2518にて終端する。突出部2516の後方において、タブ2510の各々は、好ましくは外方にテーパされた部分2520を含んでいる。
【0316】
中空の薬瓶穿刺スパイク2522は、前方壁部2506の後方面2524から後方に延びており、そしてベース部分2508及びタブ2510によって取り囲まれている。後方面2524は、それに加えて、穿刺スパイク2522を取り囲む、円形筒状突出部2525を含んでいる。2つの半径方向に延びる孔2526及び2527は、薬瓶穿刺スパイク2522を貫通して延びている。
【0317】
後方部分2504の前方壁部2506の前方には、2つのおおよそ長方形面2528から形成され且つそれを通って延びる孔2531を有する軸方向管状部分2530を含んでおり、孔2531は、中空の薬瓶穿刺スパイク2522の孔2526と流体流連結されている中間部分が形成されている。
【0318】
上側の長方形面2528にそしてそれに対してわずかに陥凹されて、疎水性膜2402を支持し且つそれを過剰な膨張から及び亀裂が入ることから防止すべく適合されている、複数のおおよそ一様に分布された球面状の突出部2534が、そこに形成された、プラスティック膜支持面2532が形成されている。膜2402は、主ボディエレメント2502内へ及びそこからの空気の自由な通過を許容すべく、しかしそこを通る液体と、浮遊粒子、微生物、及びエアロゾールとの通過を防止すべく適合されている。好ましい膜2402は、アメリカ合衆国、New YorkのPall Corporationから商業的に入手可能なModel Versapor R 0.2 Micronである。
【0319】
細孔2537は、膜2402を孔2531に結合しており、このようにして薬瓶2020を薬瓶アダプタサブアセンブリ2044に結合して、からになった薬瓶2020における圧力等化を可能とする。薬剤希釈の間に流体が最初にシステムを通る時、孔2537は、不可逆的に液体で満たし、それゆえシステムから空気が漏出するのを防止する。
【0320】
システムからの空気の漏出の防止は、容器2012から薬瓶2020及びその逆の液体の可逆移送のために必要である。薬瓶2020と容器2012との間の空気の移動は、薬瓶における圧力変化を生じさせ、それによって液体を薬瓶から容器内へ押し込む。
【0321】
支持面2532を取り囲むリム2538は、炭素布フィルタ2404を支持し、そしてそれを膜2402の上方に且つそれから間隔をあけて持ち上げられた位置に維持すべく適合されている。炭素布フィルタ2404は、有毒気化物質が主ボディエレメント2502から漏出するのを防止すべく適合され、このようにしてユーザを保護している。好ましい炭素布フィルタ2404は、英国、Houghton−le−Spring(ホートンルスプリング)のCharcoal Cloth International Ltd.から商業的に入手可能である、Model No.Zorflex EMIである。
【0322】
中間部分の長方形面2528は、それの前方端部において、それを通って延びる孔2550を有する、前方向きの円筒状部分2548で終端している。好ましくは、孔2550は、中間部分の管状部分2530の継続である。
【0323】
膜2402及び炭素布フィルタ2404の機能性は、そこを通る液体と、浮遊粒子、微生物、及びエアロゾールとの通過を防止し且つ有毒気化物質が薬剤混合システムから漏出するのを防止すべく適合されると同時に、薬剤混合システム内への空気の自由な通過を許容すべく、同様のエレメントを用いて、いかなる容器アダプタサブアセンブリ2046に、組み込まれてもよいと推察される。
【0324】
さて、図59のアダプタアセンブリ2040の一部を形成する容器アダプタサブアセンブリ2046の簡単な斜視図である図62への、そして、図62における断面線LXIIIA−LXIIIA及びLXIIIB−LXIIIBそれぞれに沿って取った断面図である図63A及び図63Bへの、参照がなされる。
【0325】
図62〜図63Bに見られるように、容器アダプタサブアセンブリ2046は、おおよそ軸線2601の周りに配置されている主ボディエレメント2600を含んでいる。主ボディエレメント2600は、好ましくは、プラスティックで一体に形成されており、そして好ましくは軸線2601について左右対称である。主ボディエレメント2600は、好ましくは、後部部分2604にて終端しているおおよそ円筒状のベース部分2602を含んでいる。
【0326】
上部及び底部のおおよそ凹状の壁部分2606は、ベース部分2602の前方端部に形成されており、各壁部分2606は、その外側面上に、壁部分2606の各々の最前端部からそしてベース部分2602に沿って延びる、外方向きの軸方向延在リブ2608を規定している。
【0327】
ベース部分2602の側面2612から横方向に延びる結合面2610は、外方に延びるアーム2614を各側面2612に結合している。各アーム2614は、好ましくは、結合面2610の後方に形成されている、おおよそ正方形の後部部分2616を有し、且つその上に形成される半径方向に延びる外方向きの突出部2618を有している。突出部2618は、好ましくは、結合面1610の前方に延びる、アーム2614の各々のおおよそ長方形の前方部分2620の外面上に延びている。
【0328】
内方向きのおおよそ三角形の歯状突起2622は、前方部分2620の各々の先端部に隣接して形成されている。各歯状突起2622は、好ましくは、前方向きの傾斜面2624及び後方向きの係合面2626を含んでいる。
【0329】
後部部分2604は、好ましくは、リブ2608のためのベースを形成し且つそれの後部端部にて軸方向に延在するおおよそ円筒壁部分2632で終端する横方向に延びるおおよそ円形の部分2630を含んでいる。
【0330】
壁部分2632は、好ましくは、それの上面及び底面上に小さなおおよそ長方形の窓2634、及び窓2634の両側に形成されている2つの前方向きのスロット2636を規定している。2つのおおよそ対称的な側方向きタブ2638が、壁部分2632の側面2640上に形成されており、各タブ2638は、おおよそ長方形の前方向きスロット2642の前方に形成されている。
【0331】
後部結合エレメント2406は、好ましくは、中央孔2654を規定する前方ディスク2652を含んでいる。ディスク2652は、好ましくは、前方向き円筒部分2656のための終端壁部として機能する。ディスク2652の後方には、好ましくは、それを通って延びる細孔2660を有する、後部部分2658が形成されている。孔2660は、好ましくは、後部部分2658の後端部に向かって広がっており、それゆえ後部部分2658を適切なポートに結合することを可能としている。好ましくは、2つのおおよそ対称的なタブ2662が、後部部分2658の上面及び底面に形成されている。円筒状部分2656は、好ましくは、壁部分2632のそれよりもわずかに小さい外周を有しそこに設けられている。
【0332】
ニードル保持エレメント2408は、好ましくは、おおよそ円形のディスク部分2672上にニードル2410を支持する。ニードル2410は、主ボディエレメント2600のベース部分2602を通してそして後部結合エレメント2650の孔2660を通して軸方向に延びる。ディスク部分2672は、好ましくは、円筒状部分2656内に設置され、そして部分2630によって円筒状部分2656内にロックされる。
【0333】
それぞれ、閉配向及び開配向における、図59のアダプタアセンブリ2040の一部を形成するハウジングエレメント2050の簡単な斜視図である図64A及び図64Bへの、参照がなされる。
【0334】
図64A及び図64Bに見られるように、ハウジングエレメント2050は、好ましくは、軸線2700の周りに一体的に形成され且つ上部ハウジング部分2701及び底部ハウジング部分2702を含んでいる。好ましくは、ハウジング部分2701及び2702は、軸線2700について左右対称である。好ましくは、ハウジング部分2701及び2702の各々は、半円筒状前方部分2704及び半円筒状後方部分2706を含んでいる。
【0335】
上部及び底部ハウジング部分2701及び2702の各々は、おおよそ中央の細長い突出部2710を含む内方向き陥凹部分2708を含んでいる。
【0336】
上部ハウジング部分2701は、傾斜された外方向きの面2726及び係合面2728を含むおおよそ三角形の歯状突起2724で終端する外方に延びるフィンガ2722を、それの前方及び後方端部に含んでいる。底部ハウジング部分2702は、好ましくは、それの前方及び後方端部に、おおよそフィンガ2722の下方に配置され且つハウジングエレメント2050が組み立てられた時にフィンガ2722の係合面2728を係合すべく適合されている2つのおおよそ長方形の窓2730を含んでいる。
【0337】
ハウジングエレメント2050の内側面2734は、好ましくは、その後方端部に、薬瓶アダプタサブアセンブリ2044の後部部分2504の突出部2509を係合すべく適合されている円周状の凹所2736を含んでいる。凹所2736上に位置するハウジングエレメント2050の外側面は、好ましくは、円筒状後方部分2706から突出する外方向きの突出部2740を含んでいる。
【0338】
さて、図59のアダプタアセンブリの簡単な組み立てられた斜視図である、図65への、そして、図65における断面線LXVIA−LXVIA及びLXVIB−LXVIBそれぞれに沿って取った断面図である図66A及び図66Bへの、参照がなされる。
【0339】
図65〜図66Bに見られるように、薬瓶アダプタサブアセンブリ2044の後部部分2504は、ハウジングエレメント2050の後部部分から延びる。薬瓶穿刺スパイク2522は、好ましくは、ハウジングエレメント2050から延び、そしてそれへの薬瓶2020の又は薬瓶2026(図54B)の結合のためにアクセス可能である。
【0340】
好ましくは、ハウジングエレメント2050の内側面2734の円周状の凹所2736は、薬瓶アダプタサブアセンブリ2044の後部部分2504の突出部2509に係合する。好ましくは、前方向きの円筒状部分2548は、後部結合エレメント2406の後部部分2658に係合する。ニードル2410の後端部は、孔2660及び孔2550を通って、孔2550が、容器アダプタサブアセンブリ2046のニードル2410と流体流連通となるようにして、少なくとも部分的に延びる。
【0341】
容器アダプタサブアセンブリ2046の主ボディエレメント2600の前方部分は、好ましくは、アダプタアセンブリ2040のハウジングエレメント2050の前方部分から延び、そしてニードル保護エレメント2412内に収容されたニードル2410を取り囲む。ニードル2410及びニードル保護カバー2412を含む主ボディエレメント2600は、好ましくは、それへのスパイクポートアダプタエレメント2010(図57〜図58)の結合のためにアクセス可能である。
【0342】
ハウジングエレメント2050は、好ましくは、上部ハウジング部分2701及び底部ハウジング部分2702が、上部ハウジング部分2701の歯状突起2724の係合面2728と底部ハウジング部分2702の窓2730との係合によって結合されるようにして組み立てられる。
【0343】
さて、図65のアダプタアセンブリ2040の薬瓶アダプタサブアセンブリ2044への薬瓶2020の取り付け中の図54Bの薬剤混合システムの断面図である、図67A及び図67Bへの、参照がなされる。
【0344】
薬瓶2026及びそれに接合される薬瓶ヘッドアダプタエレメント2030(図54C)又は薬瓶2020は、好ましくは、薬瓶アダプタサブアセンブリ2044の薬瓶穿刺スパイク2522に押し込み係合させられる。
【0345】
典型的には、薬瓶アダプタサブアセンブリ2044の薬瓶穿刺スパイク2522は、薬瓶2020の内側上部部分2022に配置された隔壁2024を穿刺し、かくして薬瓶2020の主ボディと薬瓶アダプタサブアセンブリ2044の主ボディエレメント2502の円筒状部分2548の孔2550との間の流体流を有効とする。好ましくは、隔壁2024の穿刺は、炭素布フィルタ2404(図61A)及び膜2402(図61A)を通して薬瓶2020内への空気の流入によって、薬瓶2020におけるいかなる真空をも開放する。
【0346】
薬瓶アダプタサブアセンブリ2044と薬瓶2010との間の係合は、好ましくは、主ボディエレメント2600の後部部分2504の突出部2516及び2518と薬瓶2020のネック部分2023とのスナップ係合によって維持される。突出部2516及び2518とネック部分2023との係合は、薬瓶アダプタサブアセンブリ2044が薬瓶2020にラッチされ且つそこから取り外すことができないことを確実にする。タブ2510と外方にテーパされる部分2520は、薬瓶2020の頭部部分2022及びネック部分2023をおおよそ取り囲む。
【0347】
この段階において、薬瓶2020の主ボディは、薬瓶穿刺スパイク2522、円筒状部分2548の孔2550及び円筒状部分2658の孔2660を介してニードル2410と流体流連通状態となる。
【0348】
さて、そこに取り付けられた薬瓶2020を有する、図67のアダプタアセンブリ2040の容器アダプタアセンブリ2046への図54Aの容器ポートアダプタエレメント2010及び容器2012の取り付け中の図54D−図54Gの薬剤混合システムの断面図である、図68への、参照がなされる。
【0349】
図68に見られるように、そこに接合された容器2012を有する、スパイクポートアダプタエレメント2010は、アダプタアセンブリ2040の容器アダプタサブアセンブリ2046に結合されている。
【0350】
スパイク2308は、好ましくは、スパイクエレメント2306の孔2310が容器2012の流体内容物に係合するように、容器2012のスパイクポート2011に予め挿入される。スパイクポートアダプタエレメント2010の結合ポート2318は、容器アダプタサブアセンブリ2046の主ボディエレメント2600の壁部分2606及びベース部分2602に係合する。
【0351】
結合ポート2318は、好ましくは、アーム2614の前方部分2620の係合面2626と結合ポート2318の後方向き壁部分との係合によって容器アダプタサブアセンブリ2046に結合状態にロックされる。
【0352】
好ましくは、ニードル2410は、ニードル保護カバー2412及び隔壁2320を穿刺し、結果的にニードル保護カバーの部分的破壊を生じさせる。この段階において、容器2012は、スパイクポートアダプタエレメント2010のスパイク2308の孔2310、ニードル2410、孔2660、円筒状部分2548の孔2550、管状部分2530の孔2531、及び薬瓶穿刺スパイク2522を介して、薬瓶2020の主ボディと流体流連通状態となる。
【0353】
図67のアダプタアセンブリ2040の容器アダプタサブアセンブリ2046からスパイクポートアダプタエレメント2010及び容器2012を取り外し中の図54H及び図68の薬剤混合システムの断面図である、図69への、参照がなされる。
【0354】
図69に示されるように、スパイクポートアダプタエレメント2010及びそれに接合された容器2012が、アダプタアセンブリ2040の容器アダプタサブアセンブリ2046から取り外される。典型的には、スパイクポートアダプタエレメント2010は、ベース部分2602の側面2612から延びるアーム2614をわずかに押し込んで、歯状突起2620に外方への移動を生じさせそして結合ポート2318の後方向き壁部分を解放して、結合ポートを切り離すことによって、容器アダプタサブアセンブリ2046から切り離される。典型的には、ニードル2410は、結合ポート2318から解放され、そしてニードル保護カバー2412は展開されそしてもう一度ニードル2410を完全に封じ込めて、従って漏れを防止すべくそれをシールする。
【0355】
さて、本発明のさらなる好ましい実施形態に従って構成され且つ作用する薬剤混合システムの簡単な分解図である図70への、参照がなされる。図70の実施形態は、図31A〜図53及び図54A〜図69の実施形態の変形である。したがって、簡潔さのために、図71〜図78を参照していくぶんか省略した形態にて以下に述べられる。
【0356】
この実施形態において、薬瓶は、保管及び希釈の間に使用される保護ハウジングの中に封入され、それによって破損の場合にも漏出を防止することができる。
【0357】
図70に特別な明確さを有して見られるように、薬剤混合システムは、好ましくは外面にねじ切りされた薬瓶支持エレメント3010を備え、その中に薬瓶3020が配置される、薬瓶アダプタサブアセンブリ3000を具備している。
【0358】
薬瓶穿刺カバーアセンブリ3030は、その前方端部にて薬瓶支持エレメント3010の外面ねじ切り部分に結合する内面にねじ切りされたカバリングエレメント3032を備えている。それの上端部において、カバリングエレメント3032が、疎水性膜3036を支持する薬瓶穿刺スパイクエレメント3034に係合する。
【0359】
薬瓶穿刺カバーアセンブリ3030は、それの前方端部にて、スパイクポート容器アダプタエレメント3050に係合すべく適合された、容器アダプタサブアセンブリ3040の結合ポートに結合する。スパイクポート容器アダプタエレメント3050は、好ましくは、容器3052の容器ポート3051に挿入される。
【0360】
その代わりに、容器穿刺カバーアセンブリ3030は、それの前方端部でストップコック3082の薬瓶ポート3080に結合してもよく、そして容器ポートアダプタアセンブリ3040の結合ポートはストップコック3082の容器ポート3084に結合する。このオプションが使用される時、ストップコック3082のシリンジポート3086は、好ましくはルアーフィットされるシリンジに係合する。
【0361】
薬瓶3020は、薬瓶2020及び2026のいずれかと同一であってもよく、そして容器は、図54A〜図54Cを参照して上述された容器2012と同一であってもよいことが推察される。
【0362】
容器アダプタサブアセンブリ3040は、図62〜図63Bを参照して上述された、容器アダプタサブアセンブリ2046と同一であってもよい。
【0363】
スパイクポート容器アダプタエレメント3050は、図57〜図58を参照して上述されたスパイクポートアダプタエレメント2010と同一であってもよい。
【0364】
図70の薬剤混合システムの薬瓶アダプタサブアセンブリ3000の一部を形成する薬瓶支持エレメント3010の簡単な斜視図である図71への、そしてそれぞれ、図71における断面線LXXII−LXXIIに沿って取った断面図及び斜視断面図である図72A及び図72Bへの、参照がなされる。
【0365】
薬瓶支持エレメント3010は、おおよそ軸線3101の周りに配置されたおおよそ円筒状のボディエレメント3100を備えている。ボディエレメント3100は、好ましくは一体的に形成され且つ好ましくは、軸線3101の周りにおおよそ左右対称である。
【0366】
ボディエレメント3100は、好ましくは、外面にねじ切りされ且つ外方向きの周囲突出部3106によって底部部分3104から分離された上部部分3102を含んでいる。4つの軸方向に延びる外方向きの突出部3108は、好ましくは、底部部分3104上に形成され、各突出部3108は、その隣接する突出部に対しておおよそ直角をなして配置されている。
【0367】
ボディエレメント3100は、好ましくは、薬瓶支持エレメント3010における中央薬瓶3020に適合された中央球状突出部3112を含む横方向に延びるベース壁部分3110にて終端している。
【0368】
図72Bに特別な明確さを有して見られるように、ボディエレメント3100の内側面3114は、より小さな薬瓶を支持すべく薬瓶支持エレメント3010を適合させるべく作用する、複数の軸方向に延びる内方向きのおおよそ長方形の突出部3116をオプション的に含んでいてもよい。異なるサイズの突出部3116とともにモールド成型された異なるボディエレメント3100が、異なる薬瓶サイズのために使用されてもよい。同様に、ベース壁部分3110は、底部部分3104に対して種々の高さでオプション的にモールド成型されてもよく、そのようにして異なる高さの薬瓶を支持すべく異なる薬瓶支持エレメント3010を利用可能とする。
【0369】
さて、薬瓶3020を含有している時の、図71〜図72Bの薬瓶支持エレメント3010の簡単な斜視図である図73への、そして、図73における断面線LXXIV−LXXIVに沿って取った断面図である図74への、参照がなされる。
【0370】
図73及び図74に見られるように、薬瓶3020は、上部部分3022、隔壁3024及び少なくとも一部のネック部分3023が薬瓶支持エレメント上に延びるように、薬瓶支持エレメント3010内に配置され、そしてユーザにアクセス可能とする。
【0371】
薬瓶3020のベースは、好ましくはベース壁部部分3110上に嵌め込まれ且つ球面状突出部3112に係合する。
【0372】
さて、図70の薬瓶アダプタサブアセンブリ3000の一部を形成する薬瓶穿刺カバーアセンブリ3030の簡単な斜視図である図75A及び図75Bへの、そして図75Aにおける断面線LXXVI−LXXVIに沿って取った断面図である、図76への、参照がなされる。
【0373】
薬瓶カバーアセンブリ3030は、おおよそ、軸線3203の周りに配置されるおおよそ円筒状の主ボディ部分3202を備える、カバリングエレメント3032を含んでいる。
【0374】
主ボディ部分3202は、好ましくは、内面にねじ切りされ且つ薬瓶支持エレメント3010の外面にねじ切りされた上部部分3102を係合すべく適合されている。4つの軸方向に延びる外方向きの突出部3204は、好ましくは主ボディ部分3202の外側面上3205に形成され、各突出部3204は、その隣接する突出部に対しておおよそ直角をなして配置されている。外方向きに半径方向に延びる壁部部分3206は、主ボディ部分3202の底端部から延びる。
【0375】
主ボディ部分3202は、好ましくは軸線3203に対して横方向に延び且つおおよそ丸い開口3210を含む壁部部分3208にて終端する。壁部分3208の内側面3212は、好ましくは、2つの半円状のトラック3214を含んでいる。
【0376】
薬瓶穿刺スパイクエレメント3034は、好ましくは、壁部分3208の開口3210を通って延びる薬瓶穿刺スパイク3220を含んでいる。薬瓶穿刺スパイク3220は、好ましくは、そこを貫通して延びる2つの孔3222及び3224を有している。
【0377】
好ましくは、膜3036は、薬瓶穿刺スパイク3220の孔3224を介してカバーエレメント3032と流体流連結状態にある。
【0378】
スパイク3220は、好ましくは、壁部分3208の上面に係合するおおよそ円形の壁部分3226から前方に延びている。4つのおおよそ長方形の壁部分3228は、スパイク3220から半径方向に延びており、各壁部分3228は、その隣接する壁部分に対しておおよそ直角をなして配置される。
【0379】
壁部分3228は、好ましくは、トラック3214に係合し且つカバリングエレメント3032に対して薬瓶穿刺スパイクエレメント3034をロックすべく適合された、4つの球状突出部3230をそれの上面に形成している。
【0380】
軸方向孔3234を含む、おおむね円筒状部分3232は、好ましくは、壁部分3226から後方に延びる。円筒状部分3232は、好ましくは、容器アダプタサブアセンブリ3040の後部部分3658を係合すべく適合されている。
【0381】
第2のおおむね円筒状部分3236は、好ましくは、壁部分3226の後方にそして円筒状部分3232に近接して延びる。部分3236は、好ましくは、一方向通気性膜3036を支持し且つ過剰な膨張をそしてひび割れを防止すべく適合されている座部3238を形成している。膜3036は、主ボディエレメント3032への空気の自由な流通を許容するが、液体及び浮遊粒子、微生物、ならびにエアゾールのそれを通る通過を防止すべく適合されている。好ましい膜3036は、アメリカ合衆国、New YorkのPall Corporationから商業的に入手可能なModel Versapor R 0.2 Micronである。
【0382】
さて、図70の薬瓶アダプタサブアセンブリ3000の簡単な組み立てられた斜視図である図77への、そして、図77における断面線LXXVIII−LXXVIIIに沿って取った断面図である図78への、参照がなされる。
【0383】
図77及び図78に見られるように、薬瓶穿刺カバーアセンブリ3030は、薬瓶支持エレメント3010に螺合しており、そのようにして内部に薬瓶3020を収容する。
【0384】
薬瓶支持エレメント3010と薬瓶穿刺カバーエレメント3032との間の螺合は、穿刺スパイク3220を薬瓶3020に押し込み係合させる。
【0385】
典型的には、薬瓶穿刺カバーエレメント3030の薬瓶穿刺スパイク3220は、薬瓶3020の上部部分3022の内部に位置する隔壁3024を穿刺し、このようにして穿刺スパイク3220の孔3222を介して薬瓶3020の主ボディと円筒状部分3232の孔3234との間の流体流を有効とさせる。好ましくは、隔壁3024の穿刺は、薬瓶3020内の真空を解放する。
【0386】
さて、本発明の好ましい実施形態に従って容器アダプタサブアセンブリ3040に組み付けられかくしてアダプタアセンブリを形成した時の図77の薬瓶アダプタサブアセンブリの斜視図である図79への、そして図79における断面線LXXX−LXXXに沿って取った断面図である図80への、参照がなされる。
【0387】
図79及び図80に見られるように、薬瓶カバーエレメント3030の円筒状部分3232は、容器アダプタサブアセンブリ3040の後部部分3658に係合する。ニードル3410の後端部は、孔3660を通して、そして孔3234を通して、少なくとも部分的に延び、孔3234が容器アダプタサブアセンブリ3040のニードル3410と流体流連通状態となるようにする。孔3234と薬瓶3020の主ボディとの間の流体流連通によって、ニードル3410は、薬瓶3020と流体流連通状態となる。
【0388】
容器アダプタサブアセンブリ3040の主ボディエレメント3414の前方部分は、好ましくは、ニードル保護エレメント3412に収容されたニードル3410を取り囲んでいる。ニードル3410及びニードル保護カバー3412を含む主ボディエレメント3600は、好ましくは、それに対するスパイクポートアダプタエレメント3050の結合のためにアクセス可能である。
【0389】
それに代えて、薬瓶カバーエレメント3030の円筒状部分3232が、図31A〜図53を参照して上述されたように、それに加えて、容器アダプタサブアセンブリ3040及びシリンジに係合する、ストップコック3052に係合してもよいことが察知される。そのような場合において、システムの使用の方法は、図31A〜図31Lに述べられたこととほぼ同様であろう。
【0390】
さて、スパイクポートアダプタエレメント3050と容器3052に結合された時に図79の容器アダプタサブアセンブリ3040に結合された時の薬瓶アダプタアセンブリ3000の斜視図である図81への、そして図81における断面線LXXXII−LXXXIIに沿って取った断面図である、図82への、参照がなされる。
【0391】
図81及び図82に見られるように、そこに接合された容器3052を有する、スパイクポートアダプタエレメント3050は、容器アダプタサブアセンブリ3040に結合される。
【0392】
スパイク3308は、好ましくは、スパイクエレメント3306の孔3310が容器3052の流体内容物に入るように、容器3052のスパイクポート3051内に予め挿入される。スパイクポートアダプタエレメント3050の結合ポート3318は、容器アダプタサブアセンブリ3040の主ボディエレメント3414の壁部分3606及びベース部分3602に係合する。
【0393】
結合ポート3318は、好ましくは、アーム3614の前方部分3620の係合面3626及び結合ポート3318の後方向き壁部分の係合によって、容器アダプタサブアセンブリ3040と結合状態にロックされる。
【0394】
好ましくは、ニードル3410は、ニードル保護カバー3412及び隔壁3320を貫き、結果として、ニードル保護カバーの部分的な損壊を生じる。この段階において、容器3052は、スパイクポートアダプタエレメント3050のスパイク3308の孔3310、ニードル3410、孔3660、円筒状部分3232の孔3234及び薬瓶穿刺スパイク3220を介して薬瓶3020の主ボディと流体流連通状態となる。
【0395】
さて、本発明のまたさらなる好ましい実施形態に従って構成され且つ作用する薬剤混合システムの簡単な分解図である図83への、参照がなされる。図83の実施形態は、図54A〜図69の実施形態の変形である。したがって、簡潔さのために、図84〜図92を参照していくぶんか省略した形態にて以下に述べられる。
【0396】
図83に特に明確に見られるように、薬剤混合システムは、好ましくは容器アダプタハウジングエレメント4010を備える容器アダプタサブアセンブリ4000を具備している。容器アダプタハウジングエレメント4010は、好ましくは、容器アダプタニードルアセンブリ4020に係合している。容器アダプタサブアセンブリ4000は、好ましくは、容器4032の容器ポート4031のようなポートに係合している。
【0397】
容器アダプタニードルアセンブリ4020は、その後方端部にて、薬瓶4050に係合すべく適合されている、薬瓶アダプタサブアセンブリ4040の結合ポートに結合される。
【0398】
薬瓶4050は、薬瓶2020及び2026のいずれかと同一であってもよく、そして容器4032は、以上において図54A〜図54Cを参照して述べられている、容器2032と同一であってもよいことが推察される。
【0399】
薬瓶アダプタサブアセンブリ4040は、以上において図60〜図61Bを参照して述べられている、薬瓶アダプタサブアセンブリ2046と同一であってもよい。
【0400】
容器ポート(port)4031は、以上において述べられている、容器ポート2031と同一であってもよい。容器アダプタサブアセンブリ4000は、以上において図57〜図58を参照して述べられている、スパイクポートアダプタエレメント2030のような、スパイクポートアダプタエレメントに係合してもよいことが推察される。
【0401】
さて、図83の薬剤混合システムの一部を形成する容器アダプタハウジングエレメント4010の簡単な斜視図である図84への、そして、図84における断面線LXXXVA−LXXXVA及びLXXXVB−LXXXVBに沿って取った断面図である図85A及び図85Bへの、参照がなされる。
【0402】
容器アダプタハウジングエレメント4010は、おおよそ軸線4101の周りに配置された、ボディエレメント4100を具備している。ボディエレメント4100は、好ましくは一体的に形成され且つ好ましくは軸線4101についておおよそ左右対称である、おおよそ長方形の断面のチューブを備えている。
【0403】
ボディエレメント4100は、好ましくは、外側面4106上にリブ付き把持領域4104を有して形成された後部部分4102を含んでいる。2つの細長い窓4108が、好ましくは、後部部分4102の上面及び底面に形成されている。
【0404】
ボディエレメント4100の前方部分4110は、後部部分4102のそれよりもわずかに小さい外側周囲を有し、且つそれら各々の面におおよそ長方形の窓4112を含んでいる。前方部分4110は、好ましくは、座部4116に隔壁4114をシールして適応している。
【0405】
4つの軸方向に延びるタブ4118は、前方部分4110の前方に延び、各タブ4118は、それの隣接するタブに対しておおよそ直角をなして配置されている。各タブ4118は、好ましくは、内方向きの歯状突起4120を含み且つ好ましくは外方にテーパされた部分4122で終端している。
【0406】
さて、図83の薬剤混合システムの一部を形成する容器アダプタニードルアセンブリ4020の簡単な斜視図である、図86への、そして図86における断面線LXXXVIIA−LXXXVIIA及びLXXXVIIB−LXXXVIIBに沿って取った断面図である、図87A〜図87Bへの、参照がなされる。
【0407】
容器アダプタニードルアセンブリ4020は、おおよそ軸線4201の周りに配置された、おおよそ筒状のボディエレメント4200を備えている。ボディエレメント4200は、好ましくは、一体に形成され且つ好ましくはおおよそ軸線4201について左右対称である。
【0408】
ボディエレメント4200は、好ましくは、円周状に外方に延びる突出部4206によって前方部分4204から分離されている後部結合ポート4202を含んでいる。突出部4206は、容器アダプタニードルアセンブリ4020が容器アダプタハウジングエレメント4010に挿入される度合いを制限すべく適合されている。
【0409】
前方部分4204は、好ましくは、前方部分4204のそれよりも若干大きな外側周囲を有する筒状部分4210がそこから延びる、前方壁部4205にて終端する。筒状部分4210は、好ましくは、4つの軸方向に延びる突出部4212をそこに形成しており、各突出部4212は、その隣接する突出部に対しておおよそ直角をなして配置されている。
【0410】
2つの外方に延びるアーム4214は、筒状部分4210の前方端部に形成されており、各アーム4214は、おおよそその他のアームの向かいに存在する。突出部4212及びアーム4214は、好ましくは、軸線4201について互いに回転方向にオフセットしている。各アーム4214は、好ましくは、それの最前方端部において、係合面4218を含むおおよそ三角形の歯状突起4216を規定している。
【0411】
中空ニードル4220は、好ましくは、容器アダプタニードルアセンブリ4020の筒状部分4210の内部に形成された筒状部分4222の中にシールされて取り付けられている。
【0412】
さて、図83の容器アダプタサブアセンブリ4000の簡単な組立の斜視図である図88への、そして図88における断面線LXXXIXA−LXXXIXA及びLXXXIXB−LXXXIXBに沿って取った断面図である図89A及び図89Bへの、参照がなされる。
【0413】
図88〜図89Bに見られるように、容器アダプタニードルアセンブリ4020の筒状部分4210は、好ましくは、容器アダプタハウジングエレメント4010の後部部分4102の最後方部分に係合する。筒状部分4210のアーム4214の歯状突起4216は、好ましくは、窓4108を通って延びそして容器アダプタハウジングエレメント4010内にロックされた容器アダプタニードルアセンブリ4020を維持させる。
【0414】
ユーザは、容器アダプタハウジングエレメント4010に対して内方に容器アダプタニードルアセンブリ4020を押し込んでもよいことが認められる。容器アダプタニードルアセンブリ4020のそのような内方への運動は突出部4206によって制限される。
【0415】
さて、容器ポート4031内へのニードル4220の挿入に先立って、薬瓶アダプタサブアセンブリに4040及び容器4032のポート(port)4031に組み付けられた時の図88の容器アダプタサブアセンブリ4000の斜視図である図90への、そして図90における断面線XCI−XCIに沿って取った断面図である、図91への、参照がなされる。
【0416】
薬瓶4050は、好ましくは、薬瓶アダプタサブアセンブリ4040の薬瓶穿刺スパイク4522との係合状態に押し込まれる。
【0417】
典型的には、薬瓶アダプタサブアセンブリ4050の薬瓶穿刺スパイク4522は、薬瓶4050の上部部分4012の内部に配置される隔壁4014を穿刺し、かくして薬瓶4050の主ボディと、薬瓶アダプタサブアセンブリ4050の主ボディエレメント4502の筒状部分4548の孔4550との間の流体流を有効とする。好ましくは、隔壁4014の穿刺は、炭素フィルタ4404及び膜4402を通しての薬瓶4050内への空気の流入によって薬瓶4050内の何らかの真空を解放する。
【0418】
薬瓶アダプタサブアセンブリ4040と薬瓶4050との間の係合は、好ましくは、主ボディエレメント4502の後部部分4504の突出部4516及び4518の、薬瓶4050のネック部分4013へのスナップ連結によって維持される。突出部4516及び4518の、薬瓶4050のネック部分4013への係合は、薬瓶アダプタサブアセンブリ4040が薬瓶4050にラッチされ且つそこから取り外せないことによって確実にされる。タブ4510及び外方へテーパされた部分4520は、おおよそ、薬瓶4050の頭部部分4012及びネック部分4013を取り囲んでいる。
【0419】
筒状部分4548は、好ましくは、ニードル4220が、前方部分4204、筒状部分4548の孔4550、及び薬瓶穿刺スパイク4522を介して、薬瓶4050と流体流連通状態となるように、容器アダプタニードルアセンブリ4020の結合ポート4202に連結する。ニードル4220の研がれた先端は、好ましくは隔壁4114を通って部分的に延びる。
【0420】
アーム4118の歯状突起4120は、好ましくは、容器4032の容器ポート4031に係合し、あるいはそれに代えて、以上に述べられたようにスパイクポートアダプタエレメント4030のような他のいずれかの適切なポートに係合してもよい。
【0421】
さて、容器ポート4031へのニードル4220の挿入に続いて、薬瓶アダプタサブアセンブリ4040及び容器4032の口部4031に組み付けられた時の図88の容器アダプタサブアセンブリ4000の斜視図である図92への、そして図92における断面線XCIII−XCIIIに沿って取った断面図である図93への、参照がなされる。
【0422】
図92及び図93に見られるように、ユーザは、好ましくは、ニードル4220が隔壁4114を穿孔するように、容器アダプタニードルアセンブリ4020を内方へ押し込み、その結果として容器4032と薬瓶4050との間に流体流連通を生じる。
【0423】
本発明は、以上において特別に示され且つ説明されてきたことに限定されないことは、当業者によって推察されるであろう。むしろ、本発明の範囲は、以上において説明された種々の特徴のコンビネーション及びサブコンビネーションの両方、ならびに上述した明細書を読んだ時に当業者において生起し得てしかも先行技術に存在しないそれらの変形を含むものである。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
薬剤を含有する薬瓶に結合するために適合され且つ薬剤混合システムの他のエレメントに結合するために適合された薬瓶アダプタであって、前記薬瓶アダプタは、
前記薬瓶に挿通するために適合されたスパイクと;
一旦前記スパイクが前記薬瓶に挿通すると、前記薬瓶アダプタを前記薬瓶にロックするための機械的ロックと、
前記薬瓶の有害な可能性のある内容物が大気に達するのを許容することなく、前記薬瓶の内部から前記大気への通気を可能とする炭素フィルタを有する通口エレメントと、
を備える薬瓶アダプタ。
【請求項2】
前記炭素フィルタを有する前記通口エレメントは前記薬瓶アダプタの大気への通気を可能とする膜通口である請求項1に記載の薬瓶アダプタ。
【請求項3】
前記膜通口は、疎水性膜を備える請求項2に記載の薬瓶アダプタ。
【請求項4】
隔壁を有するシリンジポートをさらに備える請求項1から3のいずれかに記載の薬瓶アダプタ。
【請求項5】
前記薬瓶アダプタは、前記薬瓶アダプタを前記薬瓶に不可逆的にロックし、少なくとも一つのロッキングエレメントを備える請求項1から4のいずれかに記載の薬瓶アダプタ。
【請求項6】
前記少なくとも一つのロッキングエレメントは、少なくとも一つの半径方向に延びる部分及び少なくとも一つの横方向に延びる部分を含む請求項5に記載の薬瓶アダプタ。

【図1A】
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【図1B】
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【図1C】
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【図1D】
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【図1E】
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【図1F】
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【図1G】
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【図1H】
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【図1I】
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【図1J】
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【図1K】
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【図1L】
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【図1M】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6A】
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【図6B】
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【図7】
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【図8】
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【図9A】
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【図9B】
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【図9C】
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【図10】
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【図11A】
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【図11B】
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【図12A】
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【図12B】
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【図13A】
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【図13B】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18A】
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【図18B】
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【図19A】
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【図19B】
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【図19C】
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【図19D】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31A】
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【図31B】
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【図31C】
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【図31D】
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【図31E】
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【図31F】
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【図31G】
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【図31H】
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【図31I】
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【図31J】
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【図31K】
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【図31L】
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【図32】
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【図33】
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【図34】
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【図35】
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【図36】
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【図37】
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【図38A】
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【図38B】
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【図39】
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【図40A】
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【図40B】
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【図41】
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【図42A】
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【図42B】
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【図43A】
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【図43B】
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【図44】
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【図45A】
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【図45B】
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【図46】
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【図47】
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【図48】
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【図49】
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【図50】
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【図51】
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【図52】
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【図53】
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【図54A】
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【図54B】
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【図54C】
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【図54D】
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【図54E】
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【図54F】
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【図54G】
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【図54H】
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【図55】
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【図56】
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【図57】
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【図58】
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【図59】
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【図60】
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【図61A】
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【図61B】
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【図62】
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【図63A】
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【図63B】
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【図64A】
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【図64B】
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【図65】
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【図66A】
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【図66B】
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【図67A】
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【図67B】
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【図68】
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【図69】
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【図70】
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【図71】
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【図72A】
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【図72B】
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【図73】
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【図74】
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【図75A】
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【図75B】
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【図76】
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【図77】
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【図78】
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【図79】
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【図80】
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【図81】
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【図82】
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【図83】
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【図84】
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【図85A】
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【図85B】
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【図86】
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【図87A】
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【図87B】
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【図88】
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【図89A】
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【図89B】
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【図90】
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【図91】
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【図92】
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【図93】
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【公開番号】特開2011−15982(P2011−15982A)
【公開日】平成23年1月27日(2011.1.27)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2010−200146(P2010−200146)
【出願日】平成22年9月7日(2010.9.7)
【分割の表示】特願2006−537556(P2006−537556)の分割
【原出願日】平成16年10月29日(2004.10.29)
【出願人】(505271758)テバ メディカル リミテッド (5)
【Fターム(参考)】