安定したナノレポーター
本発明は、生体分子試料中の個々の標的分子の検出および定量のための組成物および方法に関する。特に、本発明は、標的分子に結合することができ、プローブの固有に検出可能なシグナルに基づいて標的分子を同定することができる、改善された、安定したナノレポータープローブに関する。そのようなプローブを作製し、使用するための方法が提供されるように、プローブ中への包含のために標的特異的配列を同定するための方法もまた、提供される。ある種のナノレポーター成分のポリヌクレオチド配列もまた、提供される。プローブは、診断、予後、品質管理、およびスクリーニングの適用において使用することができる。
Notice: Undefined index: DEJ in /mnt/www/gzt_disp.php on line 298
【特許請求の範囲】
【請求項1】
固有に標識されたナノレポータープローブの集団であって、前記ナノレポータープローブが、
i)固有の標的特異的領域および
ii)固有の、設計されたナノレポーターを含む領域
を含み、前記ナノレポーターが一本鎖核酸バックボーンを含み、前記バックボーンが固有の線状の組合せにおいて共に共有結合された複数の標識結合領域を含み、前記標識結合領域が、設計されたポリヌクレオチド配列の集団から選択され、前記ポリヌクレオチド配列が、1つまたは複数の検出可能な分子を付加した相補的ポリヌクレオチド配列にハイブリダイズし、それぞれの相補的ポリヌクレオチド配列が、特異的な検出可能な分子を明示しており、それぞれのナノレポーターが、それを前記集団中の他のナノレポーターと区別する検出可能なシグナルを有する、集団。
【請求項2】
それぞれのバックボーンのそれぞれの標識結合領域がその同じバックボーン中の他の標識結合領域とは異なる、請求項1に記載の集団。
【請求項3】
前記標識結合領域が、約800〜1300ヌクレオチド塩基を含み、約50%のG/C含量を有し、前記相補的ポリヌクレオチド配列が約1/1のG/C比を有する、請求項1に記載の集団。
【請求項4】
前記相補的ポリヌクレオチド配列が約3/2のG/C比を有する、請求項3に記載の集団。
【請求項5】
前記標識結合領域が、配列番号1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、および24からなる群より選択される鋳型配列から生成される、請求項1に記載の集団。
【請求項6】
前記ナノレポータープローブが定常領域をさらに含み、前記定常領域が複数の繰り返しヌクレオチド配列を含む、請求項1に記載の集団。
【請求項7】
前記標識結合領域が同様のアデニン含量を含む、請求項1に記載の集団。
【請求項8】
アデニン塩基が、少なくとも平均8〜16ヌクレオチド塩基毎の間隔を置いて配置される、請求項7に記載の集団。
【請求項9】
前記標識結合領域が、アデニン塩基の規則的に繰り返されたパターンを含む、請求項1に記載の集団。
【請求項10】
前記アデニン塩基が、約8〜16ヌクレオチド塩基毎の間隔を置いて配置される、請求項9に記載の集団。
【請求項11】
前記標識結合領域が約35〜45%のチミン含量を含む、請求項1に記載の集団。
【請求項12】
前記相補的ポリヌクレオチド配列がRNAポリヌクレオチド配列を含む、請求項1に記載の集団。
【請求項13】
前記RNAポリヌクレオチド配列が少なくとも1つのアミノアリル修飾ウラシル塩基を含む、請求項12に記載の集団。
【請求項14】
前記検出可能な分子が前記アミノアリル修飾ウラシル塩基に付加している、請求項13に記載の集団。
【請求項15】
前記RNAポリヌクレオチド配列が、前記RNAポリヌクレオチド配列中で平均約8〜16塩基毎の間隔を置いて配置される複数のアミノアリル修飾ウラシル塩基を含む、請求項12に記載の集団。
【請求項16】
前記検出可能な分子が前記アリル修飾ウラシル塩基のそれぞれに付加している、請求項15に記載の集団。
【請求項17】
前記検出可能な分子が蛍光色素である、請求項1に記載の集団。
【請求項18】
ナノレポータープローブの前記集団が、(a)少なくとも1つの標的分子および少なくとも1つのナノレポータープローブを含む、それぞれのナノレポータープローブとの少なくとも1つの分子複合体を形成するステップ、ならびに(b)試料中の前記分子複合体のそれぞれの1つまたは複数の分子の存在を個々にカウントするステップを含む方法によって、前記試料中の標的分子の集団を検出するのに使用されるとき、前記試料の標準化の後の前記分子複合体のそれぞれのバックグラウンドを超えるカウント数が、M13 DNAを含むナノレポータープローブと比較した場合、少なくとも2倍高い、請求項1に記載の集団。
【請求項19】
その標識結合領域にハイブリダイズした場合の前記相補的ポリヌクレオチド配列の融解温度(Tm)が約80℃以上である、請求項1に記載の集団。
【請求項20】
試料中の少なくとも1つの標的分子の存在を決定するための方法であって、
(1)(a)少なくとも1つの標的分子ならびに
(b)固有の標的特異的領域および固有の設計されたナノレポーターを含む領域を含む少なくとも1つのプローブを含む、少なくとも1つの分子複合体を形成するステップであって、前記ナノレポーターが一本鎖核酸バックボーンを含み、前記バックボーンが固有の線状の組合せにおいて共に共有結合された複数の標識結合領域を含み、それぞれの標識結合領域が、1つまたは複数の検出可能な分子を付加した相補的ポリヌクレオチド配列にハイブリダイズし、それぞれの相補的ポリヌクレオチド配列が、特異的な検出可能な分子を明示している、ステップと、
(2)1つまたは複数の分子複合体または前記少なくとも1つの分子複合体の少なくとも一部の存在を個々にカウントして、前記試料中の前記少なくとも1つの標的分子の存在を決定するステップとを含む、方法。
【請求項21】
前記分子複合体の有効な分子カウントの百分率が約12.5%よりも高い、請求項20に記載の方法。
【請求項22】
前記カウント数が、M13 DNAを含むナノレポータープローブを使用する場合に得られるカウントよりも少なくとも2倍高い、請求項20に記載の方法。
【請求項23】
M13 DNAを含む前記ナノレポーターが、共に共有結合された複数のM13 DNA領域を含む一本鎖バックボーンを含み、それぞれの領域が、1つまたは複数の検出可能な分子を付加した相補的ポリヌクレオチド配列にハイブリダイズする、請求項22に記載の方法。
【請求項24】
その標識結合領域にハイブリダイズした場合の前記相補的ポリヌクレオチド配列のTmが、M13 DNAを含む前記ナノレポータープローブにハイブリダイズした場合の、M13 DNAに相補的なポリヌクレオチド配列の融解温度よりも高い、請求項23に記載の方法。
【請求項25】
その標識結合領域にハイブリダイズした場合の前記相補的ポリヌクレオチド配列のTmが約80℃以上である、請求項20に記載の方法。
【請求項26】
それぞれの標識結合領域が、約800〜1300ヌクレオチド塩基を含み、約50%のG/C含量を有し、前記相補的ポリヌクレオチド配列が少なくとも1/1のG/C比を有する、請求項20に記載の方法。
【請求項27】
それぞれの選択された標識結合領域が、前記バックボーン中の他の選択された標識結合領域とは異なる、請求項20に記載の方法。
【請求項28】
それぞれの標識結合領域が、配列番号1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、および24からなる群より選択される鋳型配列から生成される、請求項20に記載の方法。
【請求項29】
前記プローブが定常領域をさらに含み、前記定常領域が複数の繰り返しヌクレオチド配列を含む、請求項20に記載の方法。
【請求項30】
前記標識結合領域が同様のアデニン含量を含む、請求項20に記載の方法。
【請求項31】
アデニン塩基が、少なくとも平均8〜16ヌクレオチド塩基毎の間隔を置いて配置される、請求項30に記載の方法。
【請求項32】
前記標識結合領域が、アデニン塩基の規則的に繰り返されたパターンを含む、請求項20に記載の方法。
【請求項33】
前記アデニン塩基が、約8〜16ヌクレオチド塩基毎の間隔を置いて配置される、請求項32に記載の方法。
【請求項34】
前記標識結合領域が約35〜45%のチミン含量を含む、請求項20に記載の方法。
【請求項35】
前記相補的ポリヌクレオチド配列がRNAポリヌクレオチド配列を含む、請求項20に記載の方法。
【請求項36】
前記RNAポリヌクレオチド配列が少なくとも1つのアミノアリル修飾ウラシル塩基を含む、請求項35に記載の方法。
【請求項37】
前記検出可能な分子が前記アミノアリル修飾ウラシル塩基に付加している、請求項32に記載の方法。
【請求項38】
前記RNAポリヌクレオチド配列が、前記RNAポリヌクレオチド配列中で少なくとも平均8塩基毎の間隔を置いて配置される複数のアミノアリル修飾ウラシル塩基を含む、請求項36に記載の方法。
【請求項39】
前記検出可能な分子が前記アリル修飾ウラシル塩基のそれぞれに付加している、請求項37に記載の方法。
【請求項40】
前記検出可能な分子が蛍光色素である、請求項20に記載の方法。
【請求項41】
それぞれの複合体が、(a)少なくとも1つの標的分子ならびに(b)固有の標的特異的領域および固有の設計されたナノレポーターを含む領域を含む少なくとも1つのプローブを含む、複数の分子複合体を形成することを含む方法によって、複数の標的分子の存在を決定するステップをさらに含み、前記ナノレポーターが一本鎖核酸バックボーンを含み、前記バックボーンが固有の線状の組合せにおいて共に共有結合された複数の標識結合領域を含み、それぞれの標識結合領域が1つまたは複数の検出可能な分子を付加した相補的ポリヌクレオチド配列にハイブリダイズし、それぞれのプローブが異なるナノレポーター領域を含む、請求項20に記載の方法。
【請求項42】
少なくとも5、10、20、30、50、100、200、300、または500の異なる標的分子の存在が決定される、請求項41に記載の方法。
【請求項43】
前記標的分子が核酸である、請求項20に記載の方法。
【請求項44】
前記核酸が、少なくとも1つの遺伝的突然変異、少なくとも1つの体細胞突然変異、少なくとも1つの一塩基多型(SNP)、少なくとも1つの点突然変異、少なくとも1つの欠失突然変異、少なくとも1つの挿入突然変異、少なくとも1つの染色体転座、またはその組合せを含む、請求項43に記載の方法。
【請求項45】
前記標的分子が診断の指標となる、請求項20に記載の方法。
【請求項46】
i)固有の標的特異的領域および
ii)線状の組合せにおいて共に共有結合された複数の設計された標識結合領域を含む領域
を含む、固有に標識されたナノレポータープローブであって、それぞれの標識結合領域が、約800〜1300ヌクレオチド塩基を含み、約50%のG/C含量を有し、それぞれの選択される標識結合領域が他の選択される標識結合領域とは異なり、
それぞれの標識結合領域が、1つまたは複数の検出可能な分子を付加した相補的ポリヌクレオチド配列にハイブリダイズし、前記相補的ポリヌクレオチド配列が少なくとも1/1のG/C比を有する、ナノレポータープローブ。
【請求項47】
前記相補的ポリヌクレオチド配列が約3/2のG/C比を有する、請求項46に記載のナノレポータープローブ。
【請求項48】
複数の繰り返しヌクレオチド配列を含む定常領域をさらに含む、請求項46に記載のナノレポータープローブ。
【請求項49】
前記標識結合領域が、アデニン塩基の規則的に繰り返されたパターンを含む、請求項46に記載のナノレポータープローブ。
【請求項50】
前記アデニン塩基が平均約8〜16ヌクレオチド塩基毎の間隔を置いて配置される、請求項49に記載のナノレポータープローブ。
【請求項51】
前記標識結合領域が約35〜45%のチミン含量を含む、請求項46に記載のナノレポータープローブ。
【請求項52】
前記相補的ポリヌクレオチド配列がRNAポリヌクレオチド配列を含む、請求項46に記載のナノレポータープローブ。
【請求項53】
前記RNAポリヌクレオチド配列が少なくとも1つのアミノアリル修飾ウラシル塩基を含む、請求項52に記載のナノレポータープローブ。
【請求項54】
前記検出可能な分子が前記アミノアリル修飾ウラシル塩基に付加している、請求項53に記載のナノレポータープローブ。
【請求項55】
前記RNAポリヌクレオチド配列が、前記RNAポリヌクレオチド配列中で平均約8〜16塩基毎の間隔を置いて配置される複数のアミノアリル修飾ウラシル塩基を含む、請求項52に記載のナノレポータープローブ。
【請求項56】
前記検出可能な分子が前記アリル修飾ウラシル塩基のそれぞれに付加している、請求項55に記載のナノレポータープローブ。
【請求項57】
前記検出可能な分子が蛍光色素である、請求項46に記載のナノレポータープローブ。
【請求項58】
前記複数の標識結合領域が、配列番号1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、および24からなる群より選択される鋳型配列から生成される、請求項46に記載のナノレポータープローブ。
【請求項59】
少なくとも1つの固有に標識されたナノレポーターを調製する方法であって、
i)それぞれが約800〜1300ヌクレオチド塩基および約50%のG/C含量を含む複数の標識結合領域を組み合わせるステップであって、それぞれの選択された標識結合領域が他の選択された標識結合領域とは異なるステップ、
ii)線状の組合せにおいて前記複数の標識結合領域を互いに共有結合させるステップ、ならびに
iii)前記標識結合領域に相補的ポリヌクレオチド配列をハイブリダイズさせるステップ
を含み、前記相補的ポリヌクレオチド配列が、1つまたは複数の検出可能な分子を付加している、方法。
【請求項60】
標的特異的領域に前記標識されたナノレポーターを付加させることによって、標識ナノレポータープローブを調製するステップをさらに含む、請求項59に記載の方法。
【請求項61】
前記相補的ポリヌクレオチド配列が少なくとも1/1のG/C比を有する、請求項59に記載の方法。
【請求項62】
少なくとも1つの固有に標識されたナノレポーターを調製するためのキットであって、
a)それぞれが約800〜1300ヌクレオチド塩基、約50%のG/C含量を含む少なくとも3つの標識結合領域、および
b)検出可能な分子を付加した、少なくとも3つの相補的ポリヌクレオチド配列
を含み、前記相補的ポリヌクレオチド配列が少なくとも1/1のG/C比を有する、キット。
【請求項63】
少なくとも3つの標的特異的プローブをさらに含む、請求項62に記載のキット。
【請求項1】
固有に標識されたナノレポータープローブの集団であって、前記ナノレポータープローブが、
i)固有の標的特異的領域および
ii)固有の、設計されたナノレポーターを含む領域
を含み、前記ナノレポーターが一本鎖核酸バックボーンを含み、前記バックボーンが固有の線状の組合せにおいて共に共有結合された複数の標識結合領域を含み、前記標識結合領域が、設計されたポリヌクレオチド配列の集団から選択され、前記ポリヌクレオチド配列が、1つまたは複数の検出可能な分子を付加した相補的ポリヌクレオチド配列にハイブリダイズし、それぞれの相補的ポリヌクレオチド配列が、特異的な検出可能な分子を明示しており、それぞれのナノレポーターが、それを前記集団中の他のナノレポーターと区別する検出可能なシグナルを有する、集団。
【請求項2】
それぞれのバックボーンのそれぞれの標識結合領域がその同じバックボーン中の他の標識結合領域とは異なる、請求項1に記載の集団。
【請求項3】
前記標識結合領域が、約800〜1300ヌクレオチド塩基を含み、約50%のG/C含量を有し、前記相補的ポリヌクレオチド配列が約1/1のG/C比を有する、請求項1に記載の集団。
【請求項4】
前記相補的ポリヌクレオチド配列が約3/2のG/C比を有する、請求項3に記載の集団。
【請求項5】
前記標識結合領域が、配列番号1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、および24からなる群より選択される鋳型配列から生成される、請求項1に記載の集団。
【請求項6】
前記ナノレポータープローブが定常領域をさらに含み、前記定常領域が複数の繰り返しヌクレオチド配列を含む、請求項1に記載の集団。
【請求項7】
前記標識結合領域が同様のアデニン含量を含む、請求項1に記載の集団。
【請求項8】
アデニン塩基が、少なくとも平均8〜16ヌクレオチド塩基毎の間隔を置いて配置される、請求項7に記載の集団。
【請求項9】
前記標識結合領域が、アデニン塩基の規則的に繰り返されたパターンを含む、請求項1に記載の集団。
【請求項10】
前記アデニン塩基が、約8〜16ヌクレオチド塩基毎の間隔を置いて配置される、請求項9に記載の集団。
【請求項11】
前記標識結合領域が約35〜45%のチミン含量を含む、請求項1に記載の集団。
【請求項12】
前記相補的ポリヌクレオチド配列がRNAポリヌクレオチド配列を含む、請求項1に記載の集団。
【請求項13】
前記RNAポリヌクレオチド配列が少なくとも1つのアミノアリル修飾ウラシル塩基を含む、請求項12に記載の集団。
【請求項14】
前記検出可能な分子が前記アミノアリル修飾ウラシル塩基に付加している、請求項13に記載の集団。
【請求項15】
前記RNAポリヌクレオチド配列が、前記RNAポリヌクレオチド配列中で平均約8〜16塩基毎の間隔を置いて配置される複数のアミノアリル修飾ウラシル塩基を含む、請求項12に記載の集団。
【請求項16】
前記検出可能な分子が前記アリル修飾ウラシル塩基のそれぞれに付加している、請求項15に記載の集団。
【請求項17】
前記検出可能な分子が蛍光色素である、請求項1に記載の集団。
【請求項18】
ナノレポータープローブの前記集団が、(a)少なくとも1つの標的分子および少なくとも1つのナノレポータープローブを含む、それぞれのナノレポータープローブとの少なくとも1つの分子複合体を形成するステップ、ならびに(b)試料中の前記分子複合体のそれぞれの1つまたは複数の分子の存在を個々にカウントするステップを含む方法によって、前記試料中の標的分子の集団を検出するのに使用されるとき、前記試料の標準化の後の前記分子複合体のそれぞれのバックグラウンドを超えるカウント数が、M13 DNAを含むナノレポータープローブと比較した場合、少なくとも2倍高い、請求項1に記載の集団。
【請求項19】
その標識結合領域にハイブリダイズした場合の前記相補的ポリヌクレオチド配列の融解温度(Tm)が約80℃以上である、請求項1に記載の集団。
【請求項20】
試料中の少なくとも1つの標的分子の存在を決定するための方法であって、
(1)(a)少なくとも1つの標的分子ならびに
(b)固有の標的特異的領域および固有の設計されたナノレポーターを含む領域を含む少なくとも1つのプローブを含む、少なくとも1つの分子複合体を形成するステップであって、前記ナノレポーターが一本鎖核酸バックボーンを含み、前記バックボーンが固有の線状の組合せにおいて共に共有結合された複数の標識結合領域を含み、それぞれの標識結合領域が、1つまたは複数の検出可能な分子を付加した相補的ポリヌクレオチド配列にハイブリダイズし、それぞれの相補的ポリヌクレオチド配列が、特異的な検出可能な分子を明示している、ステップと、
(2)1つまたは複数の分子複合体または前記少なくとも1つの分子複合体の少なくとも一部の存在を個々にカウントして、前記試料中の前記少なくとも1つの標的分子の存在を決定するステップとを含む、方法。
【請求項21】
前記分子複合体の有効な分子カウントの百分率が約12.5%よりも高い、請求項20に記載の方法。
【請求項22】
前記カウント数が、M13 DNAを含むナノレポータープローブを使用する場合に得られるカウントよりも少なくとも2倍高い、請求項20に記載の方法。
【請求項23】
M13 DNAを含む前記ナノレポーターが、共に共有結合された複数のM13 DNA領域を含む一本鎖バックボーンを含み、それぞれの領域が、1つまたは複数の検出可能な分子を付加した相補的ポリヌクレオチド配列にハイブリダイズする、請求項22に記載の方法。
【請求項24】
その標識結合領域にハイブリダイズした場合の前記相補的ポリヌクレオチド配列のTmが、M13 DNAを含む前記ナノレポータープローブにハイブリダイズした場合の、M13 DNAに相補的なポリヌクレオチド配列の融解温度よりも高い、請求項23に記載の方法。
【請求項25】
その標識結合領域にハイブリダイズした場合の前記相補的ポリヌクレオチド配列のTmが約80℃以上である、請求項20に記載の方法。
【請求項26】
それぞれの標識結合領域が、約800〜1300ヌクレオチド塩基を含み、約50%のG/C含量を有し、前記相補的ポリヌクレオチド配列が少なくとも1/1のG/C比を有する、請求項20に記載の方法。
【請求項27】
それぞれの選択された標識結合領域が、前記バックボーン中の他の選択された標識結合領域とは異なる、請求項20に記載の方法。
【請求項28】
それぞれの標識結合領域が、配列番号1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、および24からなる群より選択される鋳型配列から生成される、請求項20に記載の方法。
【請求項29】
前記プローブが定常領域をさらに含み、前記定常領域が複数の繰り返しヌクレオチド配列を含む、請求項20に記載の方法。
【請求項30】
前記標識結合領域が同様のアデニン含量を含む、請求項20に記載の方法。
【請求項31】
アデニン塩基が、少なくとも平均8〜16ヌクレオチド塩基毎の間隔を置いて配置される、請求項30に記載の方法。
【請求項32】
前記標識結合領域が、アデニン塩基の規則的に繰り返されたパターンを含む、請求項20に記載の方法。
【請求項33】
前記アデニン塩基が、約8〜16ヌクレオチド塩基毎の間隔を置いて配置される、請求項32に記載の方法。
【請求項34】
前記標識結合領域が約35〜45%のチミン含量を含む、請求項20に記載の方法。
【請求項35】
前記相補的ポリヌクレオチド配列がRNAポリヌクレオチド配列を含む、請求項20に記載の方法。
【請求項36】
前記RNAポリヌクレオチド配列が少なくとも1つのアミノアリル修飾ウラシル塩基を含む、請求項35に記載の方法。
【請求項37】
前記検出可能な分子が前記アミノアリル修飾ウラシル塩基に付加している、請求項32に記載の方法。
【請求項38】
前記RNAポリヌクレオチド配列が、前記RNAポリヌクレオチド配列中で少なくとも平均8塩基毎の間隔を置いて配置される複数のアミノアリル修飾ウラシル塩基を含む、請求項36に記載の方法。
【請求項39】
前記検出可能な分子が前記アリル修飾ウラシル塩基のそれぞれに付加している、請求項37に記載の方法。
【請求項40】
前記検出可能な分子が蛍光色素である、請求項20に記載の方法。
【請求項41】
それぞれの複合体が、(a)少なくとも1つの標的分子ならびに(b)固有の標的特異的領域および固有の設計されたナノレポーターを含む領域を含む少なくとも1つのプローブを含む、複数の分子複合体を形成することを含む方法によって、複数の標的分子の存在を決定するステップをさらに含み、前記ナノレポーターが一本鎖核酸バックボーンを含み、前記バックボーンが固有の線状の組合せにおいて共に共有結合された複数の標識結合領域を含み、それぞれの標識結合領域が1つまたは複数の検出可能な分子を付加した相補的ポリヌクレオチド配列にハイブリダイズし、それぞれのプローブが異なるナノレポーター領域を含む、請求項20に記載の方法。
【請求項42】
少なくとも5、10、20、30、50、100、200、300、または500の異なる標的分子の存在が決定される、請求項41に記載の方法。
【請求項43】
前記標的分子が核酸である、請求項20に記載の方法。
【請求項44】
前記核酸が、少なくとも1つの遺伝的突然変異、少なくとも1つの体細胞突然変異、少なくとも1つの一塩基多型(SNP)、少なくとも1つの点突然変異、少なくとも1つの欠失突然変異、少なくとも1つの挿入突然変異、少なくとも1つの染色体転座、またはその組合せを含む、請求項43に記載の方法。
【請求項45】
前記標的分子が診断の指標となる、請求項20に記載の方法。
【請求項46】
i)固有の標的特異的領域および
ii)線状の組合せにおいて共に共有結合された複数の設計された標識結合領域を含む領域
を含む、固有に標識されたナノレポータープローブであって、それぞれの標識結合領域が、約800〜1300ヌクレオチド塩基を含み、約50%のG/C含量を有し、それぞれの選択される標識結合領域が他の選択される標識結合領域とは異なり、
それぞれの標識結合領域が、1つまたは複数の検出可能な分子を付加した相補的ポリヌクレオチド配列にハイブリダイズし、前記相補的ポリヌクレオチド配列が少なくとも1/1のG/C比を有する、ナノレポータープローブ。
【請求項47】
前記相補的ポリヌクレオチド配列が約3/2のG/C比を有する、請求項46に記載のナノレポータープローブ。
【請求項48】
複数の繰り返しヌクレオチド配列を含む定常領域をさらに含む、請求項46に記載のナノレポータープローブ。
【請求項49】
前記標識結合領域が、アデニン塩基の規則的に繰り返されたパターンを含む、請求項46に記載のナノレポータープローブ。
【請求項50】
前記アデニン塩基が平均約8〜16ヌクレオチド塩基毎の間隔を置いて配置される、請求項49に記載のナノレポータープローブ。
【請求項51】
前記標識結合領域が約35〜45%のチミン含量を含む、請求項46に記載のナノレポータープローブ。
【請求項52】
前記相補的ポリヌクレオチド配列がRNAポリヌクレオチド配列を含む、請求項46に記載のナノレポータープローブ。
【請求項53】
前記RNAポリヌクレオチド配列が少なくとも1つのアミノアリル修飾ウラシル塩基を含む、請求項52に記載のナノレポータープローブ。
【請求項54】
前記検出可能な分子が前記アミノアリル修飾ウラシル塩基に付加している、請求項53に記載のナノレポータープローブ。
【請求項55】
前記RNAポリヌクレオチド配列が、前記RNAポリヌクレオチド配列中で平均約8〜16塩基毎の間隔を置いて配置される複数のアミノアリル修飾ウラシル塩基を含む、請求項52に記載のナノレポータープローブ。
【請求項56】
前記検出可能な分子が前記アリル修飾ウラシル塩基のそれぞれに付加している、請求項55に記載のナノレポータープローブ。
【請求項57】
前記検出可能な分子が蛍光色素である、請求項46に記載のナノレポータープローブ。
【請求項58】
前記複数の標識結合領域が、配列番号1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、および24からなる群より選択される鋳型配列から生成される、請求項46に記載のナノレポータープローブ。
【請求項59】
少なくとも1つの固有に標識されたナノレポーターを調製する方法であって、
i)それぞれが約800〜1300ヌクレオチド塩基および約50%のG/C含量を含む複数の標識結合領域を組み合わせるステップであって、それぞれの選択された標識結合領域が他の選択された標識結合領域とは異なるステップ、
ii)線状の組合せにおいて前記複数の標識結合領域を互いに共有結合させるステップ、ならびに
iii)前記標識結合領域に相補的ポリヌクレオチド配列をハイブリダイズさせるステップ
を含み、前記相補的ポリヌクレオチド配列が、1つまたは複数の検出可能な分子を付加している、方法。
【請求項60】
標的特異的領域に前記標識されたナノレポーターを付加させることによって、標識ナノレポータープローブを調製するステップをさらに含む、請求項59に記載の方法。
【請求項61】
前記相補的ポリヌクレオチド配列が少なくとも1/1のG/C比を有する、請求項59に記載の方法。
【請求項62】
少なくとも1つの固有に標識されたナノレポーターを調製するためのキットであって、
a)それぞれが約800〜1300ヌクレオチド塩基、約50%のG/C含量を含む少なくとも3つの標識結合領域、および
b)検出可能な分子を付加した、少なくとも3つの相補的ポリヌクレオチド配列
を含み、前記相補的ポリヌクレオチド配列が少なくとも1/1のG/C比を有する、キット。
【請求項63】
少なくとも3つの標的特異的プローブをさらに含む、請求項62に記載のキット。
【図1】
【図3A】
【図3B】
【図4A】
【図4B】
【図4C】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図2】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図3A】
【図3B】
【図4A】
【図4B】
【図4C】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図2】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【公表番号】特表2012−500007(P2012−500007A)
【公表日】平成24年1月5日(2012.1.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−523183(P2011−523183)
【出願日】平成21年8月13日(2009.8.13)
【国際出願番号】PCT/US2009/053790
【国際公開番号】WO2010/019826
【国際公開日】平成22年2月18日(2010.2.18)
【出願人】(511037366)ナノストリング テクノロジーズ, インコーポレイテッド (3)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成24年1月5日(2012.1.5)
【国際特許分類】
【出願日】平成21年8月13日(2009.8.13)
【国際出願番号】PCT/US2009/053790
【国際公開番号】WO2010/019826
【国際公開日】平成22年2月18日(2010.2.18)
【出願人】(511037366)ナノストリング テクノロジーズ, インコーポレイテッド (3)
【Fターム(参考)】
[ Back to top ]