説明

完全に無線の周辺アプリケーションをサポートするシステムインテグレーション

【課題】電力とマルチメディアデータとをホストコンピューティングデバイスから周辺デバイスに無線で送信する。
【解決手段】ホストコンピューティングデバイス102は、無線送電モジュールおよび無線データ送信モジュールからそれぞれ受信されたら、電力とマルチメディアデータ108とをホストコンピューティングデバイスから周辺デバイス104に無線で送信する。周辺デバイスは、ホストコンピューティングデバイスから電力およびマルチメディアデータを無線で受信して、受信した電力、および、受信したマルチメディアデータを、周辺デバイスの回路基板に集積されている無線受電モジュールおよび無線データ受信モジュールにそれぞれ提供する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、概して、電力およびデータの無線送受信の分野に係り、詳しくは、完全に無線の周辺アプリケーションをサポートするシステムインテグレーションのための方法および装置に係る。
【背景技術】
【0002】
従来のデバイスのなかには、無線利用可能なディスプレイを用いて、ホストシステムと無線でコンテンツを消費することができるものがある。また他の従来のデバイスとして、ソースから(例えば充電の目的で)無線で電力を消費できるものもある。しかし、無線周辺デバイスを利用してコンテンツを消費しながら、無線で電力を消費できるデバイスはかつて存在しない。無線電力サブシステムと、無線データサブシステムとを、送受信のために同じハードウェアコンピューティングプラットフォームに統合したものも、従来のデバイスには見当たらない。結果として、従来のデバイスは、電力を得るために有線デバイスに頼ることになり、ソースからのコンテンツ受信のみに無線その他の方法を利用している現状である。例えば、ラップトップまたはデスクトップコンピュータから受けたスライドショーをスクリーンまたはディスプレイに表示させるためにプロジェクタを利用する従来のシステムは、このプロジェクタにスライドショー投影表示を実行させるために、電力配信を有線で受ける必要がある。
【図面の簡単な説明】
【0003】
【図1】本開示の様々な態様における、出力用の周辺デバイスへホストコンピューティングデバイスから無線送電およびデータ送信を利用する環境の一例を示す。
【0004】
【図2】本開示の様々な態様における、電力およびデータを無線送信するホストコンピューティングデバイスのブロック図の一例を示す。
【0005】
【図3】本開示の様々な態様における、電力およびデータを無線受信する周辺デバイスのブロック図の一例を示す。
【0006】
【図4】本開示の様々な態様における、電力およびデータを無線送信する方法のフローチャートの一例を示す。
【0007】
【図5】本開示の様々な態様における、電力およびデータを無線受信する方法のフローチャートの一例を示す。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下の記載において、同様の部材には、異なる態様間であっても同様の参照番号を付している。本開示における1以上の態様をより明確に簡潔に示すために、図面を必ずしも実際の縮尺に則って描かず、一定の特徴部を概略化している箇所もある。一態様に関して記載および/または図示している特徴部を、1以上の他の態様で同じ方法でまたは類似した方法で利用することもでき、および/または、ここで開示する技術の他の態様の特徴部と組み合わせて、または、これらの代わりに利用することもできる。
【0009】
本開示の一部の態様では、ホストコンピューティングデバイスを含む装置を開示する。このホストコンピューティングデバイスに、無線送電モジュールおよび無線データ送信モジュールが両方とも統合される。ホストコンピューティングデバイスは、電力およびマルチメディアデータを無線送電モジュールおよび無線データ送信モジュールからそれぞれ受信すると、周辺デバイスにこれらを無線送信するよう構成されている。
【0010】
この装置では、ホストコンピューティングデバイスは、デスクトップパーソナルコンピュータまたはモバイルコンピューティングデバイスである。マルチメディアデータは、オーディオデータ、ビデオデータ、非オーディオ−ビジュアルデータのうち1以上、および、これらの組み合わせを含み、マルチメディアデータは、送信電力に関連するデータから独立したものである。ホストコンピューティングデバイスは、無線送電モジュールおよび無線データ送信モジュールの両方に連結されたアンテナを含み、周辺デバイスに対して、電力とマルチメディアデータとを同期させて、または同期させずに送信するよう構成されている。別の例では、ホストコンピューティングデバイスが、周辺デバイスの電力を送信する無線送電モジュールに連結された第1のアンテナと、周辺デバイスにマルチメディアデータを送信する無線データ送信モジュールに連結された第2のアンテナとを含んでいても良い。ホストコンピューティングデバイスは、さらに、無線送電モジュールと無線データ送信モジュールとに連結されたプロセッサを含んでもよく、このプロセッサは、ホストコンピューティングデバイスのメモリに格納されている1以上の送信ポリシーに基づいて無線送電モジュールを制御して、メモリに格納されている1以上のアプリケーションに関連するアプリケーションデータに基づいて、無線データ送信モジュールを制御するよう構成されていてよい。無線送電モジュールは、回路基板上の電力サブシステムに連結され、ここからソース電力を得て、電力サブシステムはさらに、交流または直流電源に連結されている。本開示の別の態様では、無線送電モジュールは、バス経由で、無線送電モジュールの起動時間インスタント、無線送電モジュールを起動させておく期間、および、無線送電モジュールが送信する電力量のうち1以上を決定するために、回路基板のプロセッサから1以上の信号を受信するよう構成されている。無線データ送信モジュールは、回路基板のプロセッサが処理したアプリケーションデータを受信する。
【0011】
本開示の一部の態様で開示される装置は、ホストコンピューティングデバイスから電力およびマルチメディアデータを無線受信する周辺デバイスを含む。この周辺デバイスの回路基板に、無線受電モジュールおよび無線データ受信モジュールが両方とも統合されている。周辺デバイスは、受信した電力およびマルチメディアデータを、無線受電モジュールおよび無線データ受信モジュールにそれぞれ提供して、処理を促す。
【0012】
この装置では、周辺デバイスは、投影デバイス、表示デバイス、スピーカ、およびオーディオ−ビジュアルデバイスのうち少なくとも1つであってよい。装置はさらに、周辺デバイス内の、ホストコンピューティングデバイスからの受電遅延を補うべく、周辺デバイスに追加電力を供給することのできるバッテリまたはバッテリモジュールをも含んでいる。バッテリモジュールは、受けた電力の少なくとも一部を充電に利用する。受信したマルチメディアデータは、周辺デバイスのプロセッサにより、周辺デバイスのメモリに格納されている1以上のアプリケーションの実行のために利用される。無線受電モジュールおよび無線データ受信モジュールは、周辺デバイスの共通のアンテナに連結されて、この共通のアンテナは、電力およびマルチメディアデータを同期して、または同期させずに受信する。別の例では、周辺デバイスが、電力を受信するための無線受電モジュールに連結された第1のアンテナを含み、マルチメディアデータを受信するための無線データ受信モジュールに連結された第2のアンテナを含んでもよい。受信されたマルチメディアデータは、オーディオデータ、ビデオデータ、非オーディオ−ビジュアルデータのうち1以上、および、これらの組み合わせを含み、マルチメディアデータは、受信電力と関連するデータから独立したものである。
【0013】
本開示の一態様では、ホストコンピューティングデバイスの回路基板に、無線送電モジュールと無線データ送信モジュールとを両方とも統合する段階を含む方法が提供される。この方法は、無線送電モジュールおよび無線データ送信モジュールからそれぞれ電力およびマルチメディアデータを受け取ると、これらをホストコンピューティングデバイスから周辺デバイスに無線送信する段階も含む。方法はさらに、送信前に、ホストコンピューティングデバイスの回路基板の電力サブシステムからソース電力を得る段階も含む。電力サブシステムは、交流または直流電源に連結されている。方法は、ホストコンピューティングデバイスのプロセッサを用いて、ホストコンピューティングデバイスのメモリに格納されている1以上の送信ポリシーに基づいて無線送電モジュールを設定して、このプロセッサを用いて、メモリに格納されている1以上のアプリケーションに関連するアプリケーションデータに基づいて、無線データ送信モジュールを設定する。
【0014】
この方法では、無線送電モジュールの設定に、バス経由で、無線送電モジュールの起動時間インスタント、無線送電モジュールを起動させておく期間、および、無線送電モジュールが送信する電力量のうち1以上を決定するための信号をプロセッサから受信することが含まれる。無線データ送信モジュールの設定には、送信前にプロセッサが処理するアプリケーションデータを受信することが含まれる。送信は、無線送電モジュールおよび無線データ送信モジュールの両方に連結されたアンテナを用いて行われ、周辺デバイスに電力およびマルチメディアデータを同期して、または同期させずに送信する。送信には、無線送電モジュールに連結された第1のアンテナから周辺デバイスへ電力を送信すること、および、無線データ送信モジュールに連結された第2のアンテナから周辺デバイスへマルチメディアデータを送信することが含まれてよい。
【0015】
本開示の一部の態様においては、周辺デバイスの回路基板に無線受電モジュールと無線データ受信モジュールとが両方とも統合する方法を開示する。方法には、周辺デバイスで、ホストコンピューティングデバイスから電力およびマルチメディアデータを無線受信する段階と、受けた電力を無線受電モジュールに提供して、受信したマルチメディアデータを無線データ受信モジュールに提供して処理を受けさせる段階とが含まれる。方法はさらに、周辺デバイスのバッテリモジュールに切り替えて、ホストコンピューティングデバイスからの受電遅延を補うための追加電力を周辺デバイスに供給する段階と、受けた電力を利用してバッテリモジュールを充電する段階とを含む。方法は、受信したマルチメディアデータを周辺デバイスのプロセッサに送信して、周辺デバイスのメモリに格納されている1以上のアプリケーションを実行する段階を含む。
【0016】
この方法では、無線受電モジュールおよび無線データ受信モジュールは、周辺デバイスの共通のアンテナに連結されて、この共通のアンテナは、電力およびマルチメディアデータを同期して、または同期させずに受信する。別の例では、無線受電モジュールに連結された第1のアンテナで受電して、無線データ受信モジュールに連結された第2のアンテナでマルチメディアデータを受信してもよい。
【0017】
上述した特徴およびその他の特徴は、関連する構造要素の動作方法および機能、製造部品および効率面の性能とともに、以下の記載および添付請求項を添付図面とともに考慮することで明らかになるだろう。記載、請求項、図面は全て本明細書の一部をなし、図面間で対応している部材に対しては同様の参照番号を付している。しかし、図面が例示および記載を目的としたものであり、請求項の限定の定義は意図していない点を強調しておく。明細書および請求項で利用される、単数形の名詞には、その文脈からそうではないことが明らかである場合を除いて複数も含められていることを理解されたい。
【0018】
以下で開示の様々な態様を説明する。図1は、ホストコンピューティングデバイス102から周辺デバイス104へ無線で送られた電力およびマルチメディアデータを利用する環境100の一例を示しており、この周辺デバイス104は、無線で送信されてきた電力を受け取り、無線で送信されてきたマルチメディアデータ108を受信して表示デバイス106に出力する。無線で送信される電力およびデータは、図1では異なるサイズの弓形曲線群として表されている。あくまで例示であり限定ではないが、環境100内のホストコンピューティングデバイス102は、ラップトップとして描かれており、周辺デバイス104は、プロジェクタまたは投影デバイスとして描かれており、表示デバイス106は、投影表示スクリーンとして描かれている。しかし、本開示を読んだ当業者であれば容易に想到するように、ホストコンピューティングデバイス102は、デスクトップパーソナルコンピュータ(PC)、モバイルコンピューティングデバイス(例えば、計算能力のあるスマートフォン)、または、様々な種類のデータ(マルチメディアデータ108を含む)を格納、処理することのできる、その他の種類のコンピューティングデバイス(例えば情報携帯端末またはPDAデバイス)であってもよい。同様に、周辺デバイス104は、スピーカ、表示デバイス、および/または、オーディオ−ビジュアルデバイス、または別の、ホストコンピューティングデバイス102に類似しているが、無線電力およびマルチメディアデータ108の受信および/または表示に利用される別のデバイスであってもよい。例えば、周辺デバイス104は、テレビ、コンピュータモニタ、または、ホストコンピューティングデバイス102から無線で電力およびマルチメディアデータ108を受信することのできる任意の視覚表示ユニットであってよい。このように、一部の例における周辺デバイス104は、追加の能力として、マルチメディアデータ108を表示する能力を有することで、表示デバイス106を不要とすることができる。本開示の様々な態様では、周辺デバイス104を固定型とせずに、ホストコンピューティングデバイス102から無線で電力およびマルチメディアデータ108を受信するモバイル周辺デバイスとしてもよい。加えて、表示デバイス106は、アクティブ表示デバイスであってもパッシブ表示デバイスであってもよい。
【0019】
マルチメディアデータ108は、環境100においてはグラフィックおよび/またはテキストを含むものとして示されているが、このマルチメディアデータ108の表現はあくまで例示であり限定ではない。マルチメディアデータ108は、周辺デバイス104が出力する、ホストコンピューティングデバイス102からの電力またはエネルギー送信に関するデータ以外のデータまたはコンテンツを、幅広く含む。例えば、マルチメディアデータ108は、オーディオデータ、ビデオデータ、非オーディオ−ビジュアルデータ(例えば、スプレッドシート、テキスト、および/または他のアプリケーションデータ、またはこれらの組み合わせ、およびデータファイルに関連するメタデータ)を含む。一部の例では、マルチメディアデータ108は、送信電力(例えば、マルチメディアデータ108を出力するのに必要となる電力レベル、電力を送信する期間、ホストコンピューティングデバイス102からの送電の起動時間インスタント等)に関するデータおよび/またはメタデータとは別の、これらとは独立したものである。これによって、環境100内のユーザは、電力を周辺デバイス104に提供する際に、手間がかかり不恰好な有線を利用することなく、周辺デバイス104に、無線で電力および出力用データを送信することができる。加えて、周辺デバイス104において内部/外部バッテリの充電量がなくなると、および/または、有線からしか受電ができないのに、周辺デバイス104の動作付近に供給ポイントがない場合、周辺デバイス104は、無線で受電した電力を利用して、マルチメディアデータ108を出力したり、および/または、コンテンツまたはデータ(例えばマルチメディアデータ108)を出力する間にも干渉なく充電したりすることができるようになる。加えて、環境100の一部の例には、マルチメディアデータ108内に、電力コードにより周辺デバイス104を給電する電力供給プラグポイントがあるか否かに関わらず、概観よく、効率的に1以上の企業に対して提示するユーザ提示コンテンツを含めることができる。加えて、図1は1つのホストコンピューティングデバイス102および1つの周辺デバイス104を示しているが、本開示を読んだ当業者であれば想到するように、本開示の様々な態様は、他の数のホストコンピューティングデバイスおよび周辺デバイスに関連したものであってもよい。例えば環境100は、2以上の周辺デバイスに対して無線で電力およびマルチメディアデータ108を送信する1つのホストコンピューティングデバイスを有することもできる。また別の例では、1つの周辺デバイス104が、マルチメディアデータ108を、2以上の離散したホストコンピューティングデバイスから共有する形で受信することもできる。また別の例では、複数のホストコンピューティングデバイスおよび周辺デバイスが形成するネットワークを環境100で利用して、電力およびマルチメディアデータの無線送受信を行うことで、ホストコンピューティングデバイス102および周辺デバイス104をそれぞれ、無線で送信された電力およびデータを共有するホストコンピューティングデバイスおよび周辺デバイスのネットワークにおけるノードとすることもできる。
【0020】
電力およびマルチメディアデータ108の無線送信は、ノイズのあるチャネルで行われることもあり、これらに限定はされないがアナログおよびデジタル変復調を含む適切な変復調技術を必要とする場合がある。これら技術は、振幅変調(AM)、周波数変調(FM)、位相変調(PM)、様々な形態のデジタル周波数変調(FSK:digital frequency shift keying)、位相偏移変調(PSK)、振幅偏移変調(ASK)、およびこれらの組み合わせであってよい。加えて、マルチメディアデータ108、および、ホストコンピューティングデバイス102が送信するその他のデータ(例えば電力関連のデータ)は、様々な暗号技術(例えばRSAアルゴリズムを利用する公開鍵暗号)を利用して暗号化してもよいことは、本開示を読んだ当業者であれば容易に想到するであろう。ホストコンピューティングデバイス102および周辺デバイス104は、送信前にハンドシェーク信号(例えばハイパーテキスト転送プロトコル(HTTP)ハンドシェーク)を交換することができる。ホストコンピューティングデバイス102および周辺デバイス104は、無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)、仮想プライベートネットワーク(VPN)、格納領域ネットワーク(SAN)、メトロポリタンエリアネットワーク(MAN)等を含むがこれらに限定はされないプライベート通信ネットワークの一部であってよい。ホストコンピューティングデバイス102と周辺デバイス104との間の送受信は、1以上の無線通信規格およびプロトコル(例えば、IEEE802.11、Bluetooth(登録商標)、高度モバイル電話サービス(AMPS)、デジタルAMPS、GSM(登録商標)(global system for mobile communications:移動通信のためのグローバルシステム))、符号分割多元接続(CDMA)、LMDS(local multi-point distribution systems:ローカルマルチポイント配信システム)、MMDS(multi-channel-multi-point distribution systems:マルチチャネルマルチポイント配信システム)等に則ったものであってよい。無線通信規格に適用可能なプロトコルは、IEEE802.11から、IEEE802.11b(規格11b)、IEEE802.11a(規格11a)、IEEE802.11g(規格11g)、およびIEEE802.11n(規格11n)というように、多岐にわたる。加えて、別の様々なプロトコルまたは規格が、それぞれ異なる周波数範囲(例えば5から6ギガヘルツ(GHz)、または2.4GHzで動作することができる。例えば規格11aは、より高い周波数範囲内で動作することができる。無線チャネルは、周波数帯域の20メガヘルツ(MHz)幅であってよく、直交周波数分割多重化(OFDM)または時分割多重化(TDM)、またはこれらの組み合わせを利用することができる。例えばOFDMは、ライン、値を表すサブキャリアで、20MHzチャネルの周波数領域で実装することができ、信号をチャネル内の異なるサブキャリアで送信することができる。サブキャリアは、互いに直交して、マルチメディアデータ108からの情報を、無線信号についてサブキャリアごとに抽出して除くことができる。
【0021】
図2は、本開示の様々な態様における、電力およびデータを無線送信するホストコンピューティングデバイス102のブロック図の一例を示す。ホストコンピューティングデバイス102は、無線送電モジュール204と無線データ送信モジュール206とが集積された回路基板202を含む。あくまで例示であり限定ではないが、回路基板202は、デスクトップコンピュータの主なマザーボードである。別の例では、ホストコンピューティングデバイス102の回路基板202は、無線送電モジュール204および無線データ送信モジュール206が両方とも、ラップトップまたはPDAデバイス等内の共通のハードウェアプラットフォーム上に統合されているような、様々な回路を有する集積チップ(IC)モジュールであってよい。また別の態様では、回路基板202は、プリント回路基板、および、ノートブックコンピュータ、電話機、マウス、またはキーボードに給電するデスクトップコンピュータモニタのものを含むその他のハードウェアプラットフォームであってよく、データ(マルチメディアデータ108)を、これら周辺デバイスとの間で交換しあうものであってよい。さらに回路基板202およびそのコンポーネントは、ホストコンピューティングデバイス102のユーザにより、健全性チェックおよび診断目的で、ホストコンピューティングデバイス102の表示スクリーン(例えば、図1でマルチメディアデータ108を表示したものと同じ表示スクリーン)上のグラフィックユーザインタフェース(GUI)を介して監視するようなものであってよい。
【0022】
無線送電モジュール304および無縁データ送信モジュール206に加え、回路基板202は、プロセッサ212を無線送電モジュール204に連結するバス208を含む。同様のバスにより、プロセッサ212が、回路基板202の本明細書で記載される他のコンポーネントに連結される。例えば、プロセッサ212は、メモリ210、ハードウェア回路222、無線電力アプリケーションモジュール216、および無線アプリケーションデータモジュール218に、個々のバスを介して連結されるが、1以上のバスがプロセッサ212、または独立バスコントローラ(不図示)による仲裁を受けて、回路基板202の様々なコンポーネント間で共有されてよく、これは本開示を読んだ当業者であれば想到することである。
【0023】
無線送電モジュール204は、プロセッサ212からバス208経由で送信ポリシーを受信する1以上のポートを含む。バス208はユニバーサルシリアルバス(USB)であってよいが、当業者が公知の他の種類のシリアルバスまたはパラレルバスを利用することもできる。無線送電モジュール204は、周辺デバイス104に送電するために、アンテナモジュール220に物理的に接続された送信ポートを含む。本開示の一部の態様では、無線送電モジュール204は、送電を行うために自身の専用アンテナを含むこともできる。無線送電モジュール204は、他のハードウェアを含み、これらハードウェアはマイクロコントローラ(USBその他のバスを介してプロセッサ212と通信するためのもの)および電力増幅器を含むがこれらに限定はされない。一部の例には、DC/DCコンバータ、インピーダンス整合/調節ネットワーク、方向性結合器、および、順方向電力および反射電力のレベルを計測する回路が含まれてよい。この例では、無線送電モジュール204は、電力サブシステム214(ACまたはDC電力)から、交流電流(AC)または直流電流(DC)電力を直接引き出すことができる。これに加えてまたはこの代わりに、無線送電モジュール204は、例えばメモリ210に格納されているソフトウェアアプリケーションを使って、および/または、無線電力アプリケーションモジュール216を使って構成されてもよく、無線電力アプリケーションモジュール216は、無線送電モジュール204と、規格化されたバス(USBバス等)を介してプロセッサ212経由で通信する。ひとたび回路基板202に集積されると、無線送電モジュール204は、例えば無線電力アプリケーションモジュール216内に存在しているソフトウェアアプリケーションからの送信ポリシーによって設定可能となる。一例において、送信ポリシーは、無線電力がアクティブであるときに、無線電力をアクティブにしておく期間、送信する電力のレベル、および、ホストコンピューティングデバイス102からの電力の無線送信に関する他のパラメータを規定するものであってよい。無線データ送信モジュール206と同じコンピューティングプラットフォーム(例えば回路基板202)上に無線送電モジュール204を統合する利点の1つに、ホストコンピューティングデバイス102のユーザが、ホストコンピューティングデバイス102の電力サブシステム214から無線送電モジュール204が引き出す電力量を制御することができるようになる、ということがある。一度設定されると、無線送電モジュール204は、自立して機能することができるようになり、周辺デバイス104への送電において他のソフトウェアまたはハードウェア(電力サブシステム214外のもの)に依存することがなくなる。加えて、ユーザが、無線電力および無線データ送信の両方を制御することができるようになる(例えば、オーディオ/ビデオデータの開始、停止、および再生スピード等)。本開示の別の態様では、無線電力属性および無線データ属性の制御をシステムレベルに統合して、回路基板202が提供するハードウェアプラットフォームでソフトウェアを実行させるようにすることもできる。
【0024】
無線データ送信モジュール206は、プロセッサ212からバス経由で処理した後のアプリケーションデータ等を含むマルチメディアデータ108を受信する。アプリケーションデータは様々な配信メモリコアまたは単一の外部または内部オンボードメモリ(例えばメモリ210)に存在することができるが、ここでは、アプリケーションデータは、自身のメモリを有する無線アプリケーションデータモジュール218のハードウェアコンポーネントに存在している。無線送電モジュール204同様、無線データ送信モジュール206も、プロセッサ212の処理を受けた後のマルチメディアデータ108および/または他のアプリケーションデータを受信する1以上のポートを含む。無線データ送信モジュール206は、周辺デバイス104に送電するために、アンテナモジュール202に物理的に接続された送信ポートを含む。本開示の一部の態様では、無線データ送信モジュール206は、無線送電モジュール204に関連付けられたアンテナモジュール220に含まれている別のアンテナとは別の自身のアンテナを含んで送電を行うこともできる。無線データ送信モジュール206は、マイクロコントローラ(USBその他のバスを介してプロセッサ212と通信するためのもの)および電力増幅器を含むがこれらに限定はされない他のハードウェアを含む。一部の例には、DC/DCコンバータ、インピーダンス整合/調節ネットワーク、方向性結合器、および、順方向電力および反射電力のレベルを計測する回路が含まれてよい。
【0025】
プロセッサ212は、カリフォルニア州サンタクララのIntel Corporation社が製造するもの等の1以上のマイクロプロセッサまたはマイクロコントローラであってよい。一例では、プロセッサ212は、回路基板202上にコンピュータ複合体を形成してよく、無線送電モジュール240および無線データ送信モジュール206のシステムインテグレーションを促進する。プロセッサ212は、ホストコンピューティングデバイス102の回路基板202の機能、および、図4および図5を参照して後述する方法を実行することのできる、1以上のマイクロプロセッサユニット、または、他の論理回路の組み合わせを含んでよい。
【0026】
回路基板202には、プロセッサ212に連結されたメモリ210およびハードウェア回路222が含まれるが、これらコンポーネントは、ホストコンピューティングデバイス102内に分散して設けられてもよいし、プロセッサ212の一部をなしてもよい。例えばハードウェア回路222は、アナログからデジタルコンバータ(ADC)およびデジタルからアナログコンバータ(DAC)を含む。ハードウェア回路222は、様々な制御信号、フィードバック信号、およびその他の内部通信信号を提供して、周辺デバイス104に無線で電力およびデータを送信するホストコンピューティングデバイス102の機能を提供することができる。
【0027】
プロセッサ212に連結されたメモリ210は、一部の例では、SRAM、BSRAM、またはEDRAMといった種類のメモリのうちの1以上である。他の例には、静的ランダムアクセスメモリ(SRAM)、バーストSRAMまたはSynchBurstSRAM(BSRAM)、動的ランダムアクセスメモリ(DRAM)、高速ページモードDRAM(FPM DRAM)、エンハンスドDRAM(EDRAM)、拡張データ出力RAM(EDO RAM)、拡張データ出力DRAM(EDO DRAM)、バースト拡張データ出力DRAM(BEDO DRAM)、エンハンスドDRAM(EDRAM)、同期DRAM(SDRAM)、JEDECSRAM、PCIOO SDRAM、ダブルデータレートSDRAM(DDR SDRAM)、エンハンスドSDRAM(ESDRAM)、SyncLinkDRAM(SLDRAM)、ダイレクト・ランバスDRAM(DRDRAM)、強誘電体RAM(FRAM(登録商標))、その他、ホストコンピューティングデバイス102の回路基板202の機能および図4および図5を参照して後述する方法を実行することのできる任意の他の種類のメモリデバイスが含まれてよい。本開示の一部の態様では、メモリ210が1以上のデータベース(不図示)に連結されて、プロセッサ212および/または無線電力アプリケーションモジュール216および無線アプリケーションデータモジュール218とデータを共有することができる。
【0028】
任意で設けられるバッテリモジュール224(ここではバッテリ224とも称する)を利用して、無線送電モジュール204に追加電力を供給することもでき、電力サブシステム214が外部電源に連結されていないとき(例えばホストコンピューティングデバイス102がラップトップである場合)には、DC電源として利用することもできる。バッテリモジュール224は、スイッチ226を介して給電することができ、ニッケルカドミウム(NiCd)、ニッケル水素(Nickel Metal Hydride:NiMH)、リチウムイオン(LiON)、その他の、当業者には公知の任意の種類のスマートバッテリまたは「データ処理能力のない」バッテリであってよい。
【0029】
回路基板202には、バッテリモジュール224および無線送電モジュール204に、スイッチ226経由で連結された電力サブシステム214が含まれる。電力サブシステム214は、例えば壁の電源供給ポイントから回路基板202に対するソース電力または供給電力を受け取るために、外部電源(不図示)に接続されていてよい。電力サブシステム214は、受け取ったソース電力の電力レベルを、回路基板202を動作させる際の通常の電力レベルに整合させるハードウェアコンポーネントを含む。例えば、電力サブシステム214は、供給電圧および電力を、バッテリモジュール224を充電するのに適した数値にして、無線送電モジュール204に給電する1以上のステップダウントランスおよび整流器を含む。本開示の一部の態様では、電力サブシステム214は、例えば、電力サブシステム214の出力電圧を一定の電圧に規制するコントローラ回路(またはチップ)、および、電力供給の急増から保護する保護回路等のさらなるハードウェアコンポーネントを含む。また他の態様では、電力サブシステム214は、回路基板202や一般的にホストコンピューティングデバイス102を、動作温度範囲(一例としては摂氏約38度)に維持するファンおよび/またはヒートシンク等の冷却機構に連結されてよい。
【0030】
回路基板202は、アンテナモジュール220(ここでは、一部の例でアンテナ220と称されることもある)に取り付けられる。この例では、アンテナモジュール220は、無線送電モジュール204に連結されて、そこから電力を受け、無線データ送信モジュール206に取り付けられて、そこからデータ(マルチメディアデータ108を含む)を受信したり、受け取った電力およびデータを送信したりする。無線送電モジュール204から送信される電力を受け取ることに加えて、アンテナモジュール220は、無線データ送信モジュール206から送信される電力に関するデータおよび/またはメタデータを受信することができ、このデータおよび/またはメタデータは、アンテナモジュール220が無線データ送信モジュール206から受け取るデータ(例えばマルチメディアデータ108、または、アプリケーションデータの他のコンテンツ)から独立している。さらに、アンテナモジュール220は、ホストコンピューティングデバイス102に属す回路基板202の上、またはこの外の他のハードウェア回路に連結することもできる。例えばアンテナモジュール220は、これらに限定はされないが変調ハードウェア、電力増幅器、インピーダンス整合回路、反射電力検知回路、データ受信復号回路(例えばクロックおよびデータ復元回路)、データ送信回路(例えば物理的符号サブシステム)、データ信号を電力信号から分離するハイパスフィルタ等を含むアナログおよびデジタル送信回路に接続することができる。これらのハードウェアコンポーネントは、当業者であれば知っているので詳述を避ける。
【0031】
本開示の一態様では、アンテナモジュール220は、無線送電モジュール204および無線データ送信モジュール206の両方に連結される単一の共通のアンテナであってよく、電力およびデータ(マルチメディアデータ108および電力関連のデータを含む)を同期させて、または同期させずに、周辺デバイス104に送信することができてよい。本開示の別の態様では、アンテナモジュール220は、例えば電力および電力関連データを周辺デバイス104に送信するために第1のアンテナが無線送電モジュール204に連結されており、第2のアンテナが無線データ送信モジュール206から周辺デバイス104へと連結されている、といったように、それぞれ別個の離散アンテナを含んでもよい。本開示のまた別の態様では、アンテナモジュール220は、例えばアンテナモジュール220の1以上のコントローラまたはプロセッサが管理するアンテナアレイを含み、多重化を行うことができる。別の例では、アンテナモジュール220は、プロセッサ212による制御を受ける。
【0032】
アンテナモジュール220は、アプリケーションによって異なる周波数範囲で、電力およびデータ(マルチメディアデータ108を含む)を、同期させて、または同期させずに送信することができる。電力およびデータ(マルチメディアデータ108を含む)は、同期させて送信することができる。または、電力およびデータの送信を、時分割多重化してもよい。例示であり限定ではないが、アンテナモジュール220は、13.56MHz、7.78MHz、950KHz、2.4GHz、5.8GHzの1以上の周波数または周波数範囲で動作することができるが、他の周波数範囲も、この開示を読んだ当業者には自明であろう。送信された無線電力およびデータは、図2のホストコンピューティングデバイス102の下に概略表示されているが、これは例示であり限定ではない。アンテナモジュール220は、1以上の異なる種類のアンテナを含んでよい。例示であり限定ではないが、アンテナモジュール220は、螺旋アンテナ、ダイポールアンテナ、モノポールアンテナ、ループアンテナ、パッチアンテナ、スロットアンテナ、平板逆F(PIFA)アンテナ、およびその他の、ホストコンピューティングデバイス102からの電力およびデータ送信に関連する特定の送信パラメータによる適切な配置および電気的特性を有する他の種類のアンテナを含んでよい。
【0033】
図3を参照すると、本開示の様々な態様における、電力およびデータを無線受信する周辺デバイス104のブロック図の一例が示されている。ホストコンピューティングデバイス102同様に、周辺デバイス104も、回路基板302を含むが、ホストコンピューティングデバイス102から送信される電力およびデータを無線で受信するよう構成されている。回路基板302では、無線受電モジュール304および無線データ受信モジュール306が共通のハードウェアプラットフォームに集積されている。この集積の結果、周辺デバイス104では、近くの電源(AC/DC)の供給ポイントからの不恰好な有線によって供給される外部電力が不要となり、このような外部電源は、周辺デバイス104の動作範囲では利用ができないことも多いので好適である。あくまで例示であり限定ではないが、回路基板302を、周辺デバイス104の主要なマザーボードとすることもできる。または、周辺デバイス104の回路基板302を、共通のハードウェアプラットフォーム上の無線受電モジュール304および無線データ受信モジュール306を含む様々な回路を有する集積チップ(IC)モジュールとすることもできる(例えば、移動可能なプロジェクタデバイスにおいてのものや、電源コードの長さを限定しないホストコンピューティングデバイス102の送信フィールド(field of transmission)の範囲内のもの)。また別の態様では、回路基板302は、プリント回路基板、またはこれらに限定はされないが、無線コンピュータ表示モニタ、タブレット状のコンピューティングデバイス、スマートフォンその他のモバイルフォン、モバイル音楽プレーヤ(例えばMP3プレーヤ)、スピーカ、およびヘッドフォン等を含む他のハードウェアプラットフォームであってよい。さらに、回路基板302は、周辺デバイス104のユーザにより、健全性チェックおよび診断目的で、周辺デバイス104の表示スクリーン上のグラフィックユーザインタフェース(GUI)を介して、または、ホストコンピューティングデバイス102の表示スクリーン上で、監視することができてよい。
【0034】
ホストコンピューティングデバイス102から送信される無線電力およびデータは、周辺デバイス104によって、周辺デバイス104のアンテナモジュール320(ここでは周辺デバイス104のアンテナ320と称される場合もある)で受信される。受信された無線電力およびデータは、周辺デバイス104の上に、またはこれに近接するように、図3では異なるサイズの弓形曲線として概略表示されているが、この表示は例示であり限定ではない。アンテナモジュール320は、図3では、周辺デバイス104の回路基板320に連結されているものとして図示されている。周辺デバイス104のアンテナモジュール320は、アンテナモジュール320が、ホストコンピューティングデバイス120から実質的に無線で送信電力およびデータを受信する以外は、その機能および構造面でアンテナモジュール220に類似している。アンテナモジュール320は、無線電力受信モジュール304および無線データ受信モジュール306に連結されており、周辺デバイス104の共通のアンテナが、電力およびマルチメディアデータ108を同期して、または同期せずに受信する。本開示の別の態様では、周辺デバイス104のアンテナモジュール320は、無線受電モジュール304に連結された、受電するための第1のアンテナと、第1のアンテナとは別個であり周辺デバイス104内に含まれており、無線データ受信モジュール306に連結された、マルチメディアデータ108を受信するための第2のアンテナとを含む。アンテナモジュール320は、1以上の異なる種類のアンテナを含んでよい。例示であり限定ではないが、アンテナモジュール220は、螺旋アンテナ、ダイポールアンテナ、モノポールアンテナ、ループアンテナ、パッチアンテナ、スロットアンテナ、平板逆F(PIFA)アンテナ、およびその他の、周辺デバイス104からの電力およびデータ受信に関連する特定の送信パラメータによる適切な配置および電気的特性を有する他の種類のアンテナを含んでよい。アンテナモジュール320のハードウェア構成は、アンテナモジュール220のハードウェア構成に類似しているので、本開示を読んだ当業者であれば、上述したアンテナモジュール220のハードウェアに関する説明から、アンテナモジュール320の詳細なハードウェア構成を理解する。従って、アンテナモジュール320のハードウェアの詳細の説明は割愛する。
【0035】
回路基板302は、無線データ受信モジュール306に連結されて、周辺デバイスアプリケーションサブシステム318に処理および転送する目的で、アプリケーションデータ(マルチメディアデータ108を含む)を受信するプロセッサ308を含む。プロセッサ308はさらに、メモリ314およびハードウェア回路316に連結されている。周辺デバイス104のプロセッサ308、メモリ314、および、ハードウェア回路316は、ホストコンピューティングデバイス102のプロセッサ212、メモリ210、および、ハードウェア回路222と類似しているので、ここでは詳述を避ける。本開示の一部の態様では、プロセッサ308が、任意で無線受電モジュール304に連結されて、無線受電モジュール304の動作を制御することもできる。
【0036】
周辺デバイスアプリケーションサブシステム318は、プロセッサ308から、処理済みのマルチメディアデータ108を含む処理済みのアプリケーションデータを受信する。さらに、周辺デバイスアプリケーションサブシステム318は、周辺デバイス104が利用されている用途に応じて、マルチメディアデータ108を含む処理済アプリケーションデータおよびコンテンツを、スピーカ、スクリーン、および/または、表示ユニットに出力する。周辺デバイスアプリケーションサブシステム318は、ソフトウェアコンポーネントに加えてハードウェアコンポーネントも含むことができる。例えば、周辺デバイスアプリケーションサブシステム318は、復号ハードウェアおよびソフトウェアに加えて、最下位層に無線トランスポートドライバを含み、アプリケーション層に通信プロトコルミドルウェア、復号用のメディアエンジン、およびユーザインタフェースを含むことができる。
【0037】
無線受電モジュール304は、スイッチ310経由で、周辺デバイス104の回路基板302上の電力サブシステム324およびバッテリ312(ここではバッテリモジュール312とも称される)に連結されている。無線受電モジュール304は、受信回路、整流器を含み、さらに、電圧レギュレータを含んでもよい。
【0038】
無線データ受信モジュール306は、ベースバンド処理、ノイズ拒否回路およびフィルタ、デコーダ、復号回路、復調回路、その他、ホストコンピューティングデバイス102からのマルチメディアデータ108等の受信データをセキュアに復帰させるために必要となる、さらなるハードウェアを含む。一例では、無線データ受信モジュール306のハードウェアコンポーネントは、「既製品(off-the shelf)」であるIEEE802.11ハードウェアを含む。
【0039】
無線受電モジュール304および無線データ受信モジュール306を周辺デバイス104の共通の回路基板302にシステムインテグレーションすることで、ホストコンピューティングデバイス102から受信するマルチメディアデータ108およびその他のアプリケーションデータの出力の移動性および柔軟性が高まる。あくまで例示であるが、周辺デバイス104は、カリフォルニア州のサンタクララのIntel Corporation社が提供する無線ディスプレイであってよいが、これには、本開示の様々な態様において、別個の電力源または充電デバイスを設けずに、共通のプラットフォームで電力およびマルチメディアデータ108を受信できるような改善および改良を加えられている。
【0040】
バッテリ312は、データまたはコンテンツ(マルチメディアデータ108を含む)の電力出力に電力コードまたは有線を利用せずに、受信したマルチメディアデータ108(ホストコンピューティングデバイス102からのコンテンツを含む)を周辺デバイス102が出力するために、周辺デバイス104に充電して電力を供給する。バッテリ312のハードワイヤは、ホストコンピューティングデバイス102のバッテリ224のハードワイヤに類似しているので、ここでは詳述を避ける。無線電力サブシステム324'の過渡応答によって、周辺デバイス104に、バッテリ312等の大々的なローカル電源(significant local power reservoir)を設けても設けなくてもよくなる。例えば、周辺デバイス104が急に、より高い電力を要求するようになったが、この需要を満たすには、電力サブシステム324側では、必要な電力レベルを送信して応答するために閾値期限(例えばメモリ314に格納されているポリシーにより決定される)よりも長くかかるような場合、周辺デバイス104は、一時的にバッテリ312等のローカル電源から一時的に電力を引いてくる等の方策が必要となる。これは、例えば、ホストコンピューティングデバイス102からの送電の遅れを補うために行われる。この遅延の原因としては、チャネルノイズ、フェージング、距離、トランスミッタの反射電力検知回路の応答時間、その電力出力を上げるためのホストコンピューティングデバイス102のトランスミッタ電力増幅器の応答時間等、およびこれらの組み合わせ等が考えられる。本開示の一態様では、周辺デバイス104は、無線受電モジュール304をバッテリ充電器として設定するように実装されるが、当業者が本開示から想到するように、周辺デバイス104に大型コンデンサを設けることといった他の実装例もまた可能である。一部の例では、周辺デバイス104の電力サブシステム324には、外部DCまたはAC電源からの電力を調整するための充電器コントローラおよびDC/DCコンバータが含まれるが、当業者が本開示から想到するように、他のコンポーネント(例えば保護回路)を電力サブシステム324に組み入れることも可能である。
【0041】
図2および図3に示す回路基板202内の通信経路の一部である様々なバス(例えばバス208)は、その性質上例示であり、限定は意図していない。例えば、これらバス(バス208を含む)がISAバス、PCIバス、PCIエクスプレスバス、SMBus、I2Cバスであってもよく、これらがUSBバス、PCIまたはPCIeバス、アップルデスクトップバス、RS−232シリアル接続、FireWireバス、ForeWire800バス等の標準バスの一部となるよう連結されてもよいし、および/または、これらが組み合わせられてもよい。
【0042】
図4および図5を参照すると、図4および図5のフローチャートは、図1から図3のデバイス製造方法、および、ホストコンピューティングデバイス102および周辺デバイス104が実行する様々な処理を実装する機械可読命令の一例を示す。この例では、機械可読命令は、(a)プロセッサ(例えばプロセッサ212)、(b)コントローラ、および/または、(c)ホストコンピューティングデバイス102および/または周辺デバイス104内の1以上の他の適切な処理デバイスの実行に必要なアルゴリズムを含む。このアルゴリズムは、例えばフラッシュメモリ、CD−ROM、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードドライブ、デジタルビデオ(バーサタイル)ディスク(DVD)、その他のメモリデバイスといった有形のコンピュータ可読媒体に格納されるソフトウェアとして実装されてよいが、当業者であれば、アルゴリズムの全体および/または各部分を、プロセッサ以外のデバイスにより実行したり、および/または、公知の方法でファームウェアまたは専用ハードウェアに実装したりすること(例えば、特定用途向け集積回路(ASIC)、プログラマブルロジックデバイス(PLD)、フィールドプログラマブルロジックデバイス(FPLD)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、個別論理等による実装が可能である)ができることを理解する。例えば、ホストコンピューティングデバイス102および周辺デバイス104の少なくとも一部のコンポーネントを、ソフトウェア、ハードウェア、および/または、ファームウェア、それらの組み合わせで実装することができる。また、図4および図5のフローチャート400および500のプロセスで表す機械可読命令の一部を、ユーザが作動するコマンドラインインタフェース(CLI)プロンプトウィンドウを利用して、ホストコンピューティングデバイス102および周辺デバイス104で、手動で実装することもできる。さらに、アルゴリズムの一例をフローチャート400および500を参照して記載したが、当業者であればこの開示から、ホストコンピューティングデバイス102および周辺デバイス104がそれぞれ送受信する方法としては、他の多くの方法が利用可能であることに気づくだろう。例えば、フローチャート400および500のブロックの実行順序は変更することができ、および/または、記載されているブロックの一部を変更したり、削除したり、組み合わせたりすることができる。
【0043】
次に、図4と図2とを参照して、本開示の様々な態様における、電力およびデータを無線で送信する方法のフローチャート400の一例を説明する。フローチャート400は402で、ホストコンピューティングデバイス102が、送信前に、ホストコンピューティングデバイス102の回路基板上の電力サブシステム214からソース電力を得ることから始まる。電力サブシステム214は、図2に示すように、交流または直流電源に連結されている。402の処理は、ホストコンピューティングデバイス102で無線送電モジュール204および無線データ送信モジュール206を両方ともホストコンピューティングデバイス102の回路基板202に提供することに基づく、またはこれらを提供した後に行われるが、402の処理は、この提供とは独立して、またはこれらの前に行われてもよいので、限定条件として捉えられるべきではないことは、当業者であればこの開示から理解するところである。
【0044】
404で、ホストコンピューティングデバイス102のプロセッサ212を利用して、無線送電モジュール204を、例えばホストコンピューティングデバイス102のメモリに格納されている1以上の送信ポリシーに基づいて設定する。また別の例では、送信ポリシーが、無線電力アプリケーションモジュール216、またはホストコンピューティングデバイス102の他の場所に格納されていてもよいことは、本開示から当業者も想到するところである。無線送電モジュール204の設定には、バス208経由で、例えば、無線送電モジュール204の起動時間インスタント、無線送電モジュール204を起動させておく期間、および、無線送電モジュール204が送信する電力量のうち1以上の信号をプロセッサ212から受信することが含まれる。さらに404では、プロセッサ212を利用して、メモリ210に格納されている1以上のアプリケーションに関連して、アプリケーションデータ(例えば、マルチメディアデータ108および/または電力関連データから独立した他のデータを含む)に基づいて無線データ送信モジュール206の設定が行われる。別の例では、アプリケーションデータが、無線アプリケーションデータモジュール218、またはホストコンピューティングデバイス102の他の場所に格納されていてもよいことは、本開示から当業者も想到するところである。無線データ送信モジュール206の設定には、送信前にプロセッサ212が処理したアプリケーションデータの受信が含まれる(406で後述する)。
【0045】
406で、ホストコンピューティングデバイス102から周辺デバイス104へのマルチメディアデータ108(他のアプリケーションデータに加えて)および電力の無線送信は、これらを無線送電モジュール204および無線データ送信モジュール206からそれぞれ受け取ってから行われる。送信は、無線送電モジュール204および無線データ送信モジュール206が両方とも連結されているアンテナモジュール206を利用して行われ、周辺デバイス104に電力およびマルチメディアデータ108を同期させて、または同期させずに送信するよう設定される。本開示の他の態様では、送信は、電力送信を、無線送電モジュール204に連結されている第1のアンテナ(図示しないが、アンテナモジュール220の一部である)を介して行い、マルチメディアデータ108の送信を、無線データ送信モジュール206に連結されている第2のアンテナ(図示しないが、アンテナモジュール220の一部である)を介して行うことを含む。
【0046】
次に、図5と図3とを参照して、本開示の様々な態様における、電力およびデータを無線で受信する方法のフローチャート500の一例を説明する。フローチャート500は502で、ホストコンピューティングデバイス102から周辺デバイス104が、電力およびマルチメディアデータ108を無線受信することから始まる。この受信は、図3を参照して上述したように、周辺デバイス104のアンテナモジュール320で、同期して、または同期せずに行われる。例えば、アンテナモジュール320は、受信用に共通のアンテナを含んでよい。別の例では、電力の受信は、無線受電モジュール304に連結されている第1のアンテナ(図示しないが、アンテナモジュール320の一部である)を介して行い、マルチメディアデータ108の受信を、無線データ受信モジュール306に連結されている第2のアンテナ(図示しないが、アンテナモジュール320の一部である)を介して行うことを含む。502の処理は、周辺デバイス104の回路基板302上に無線受電モジュール304および無線データ受信モジュール306を両方とも集積することに基づく、またはこれらを提供した後に行われるが、502の処理は、この提供とは独立して、またはこれらの前に行われてもよいので、限定条件として捉えられるべきではないことは、当業者であればこの開示から理解するところである。
【0047】
504で、受けた電力を無線受電モジュール304に提供して、受けたマルチメディアデータ108を無線データ受信モジュール306に提供して、処理に備えさせる。例えばマルチメディアデータ108(加えて、存在する場合には他のアプリケーションデータも)を受けた後で、無線データ受信モジュール306は、周辺デバイス104のメモリに格納されている1以上のアプリケーションを実行するために、受けたマルチメディアデータ108を周辺デバイス104のプロセッサ308に送る。加えて、受けたマルチメディアデータ108は、さらに周辺デバイスアプリケーションサブシステム318に送られて、ここから処理済のマルチメディアデータ108が、例えば、表示デバイス106または投影スクリーン上に出力される。
【0048】
506で、受けた電力を利用してバッテリモジュール312を充電する。これは、例えば、周辺デバイス104のバッテリモジュール312に切り替えて、追加電力を周辺デバイス104に提供して、ホストコンピューティングデバイス102からの受電の遅延を補うように行われる。遅延は、例えばプロセッサ308により予めプログラミングされていてもよいし、計算されてもよい。充電し続けることもできるし、充電は、必要に応じて行うこともできる。
【0049】
以上、基本構想について説明してきたが、この詳細な記載を読んだ当業者には、この詳細な記載が例示を目的としたものであり、限定は意図していないことが明らかである。当業者には、ここに明示されていない様々な変更、向上、および修正が明らかである。完全に無線の周辺アプリケーションをサポートするための、共通のハードウェアプラットフォーム(例えば回路基板202および302)からの無線電力およびデータ送受信モジュールのシステムインテグレーションのための方策及び方法の順序は変更可能である。また、電力を送信する例を記載したが、電力および/またはエネルギーの両方を送信したり受信したりすることができる。同様に、送受信される電力またはエネルギーに関するデータには、ホストコンピューティングデバイス102が送信する他のアプリケーションデータに関するメタデータおよびマルチメディアデータ108に関するメタデータとは異なるメタデータが含まれてもよい。これらの変更、向上、および修正は、本開示に示唆されているものとして、本開示の例示的な態様の精神および範囲に含まれるものとする。加えて、処理エレメントまたはシーケンスの記載順序、または、数、文字、または他の指定の利用は、方法および段階を、請求項が規定する以外の任意の順序に制限するものではない。上述の開示は、本開示の様々な利用可能な態様と今の段階で思われるものを記載してきたが、これら詳細は例示のみを目的としたものであり、添付請求項は、開示された態様に限定はされず、開示されている態様の精神および範囲に含まれている変形および均等物である構成をカバーすることを意図している。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ホストコンピューティングデバイスで、無線送電モジュールおよび無線データ送信モジュールを両方とも、前記ホストコンピューティングデバイスの回路基板に集積する段階と、
前記無線送電モジュールおよび前記無線データ送信モジュールからそれぞれ受信されたら、電力とマルチメディアデータとを前記ホストコンピューティングデバイスから周辺デバイスに無線で送信する段階と
を備える方法。
【請求項2】
前記送信の前に、前記ホストコンピューティングデバイスの回路基板上の電力サブシステムからソース電力を得る段階と、
前記ホストコンピューティングデバイスのプロセッサを利用して、前記ホストコンピューティングデバイスのメモリに格納されている1以上の送信ポリシーに基づいて、前記無線送電モジュールを設定する段階と、
前記プロセッサを利用して、前記メモリに格納されている1以上のアプリケーションに関連するアプリケーションデータに基づいて、前記無線データ送信モジュールを設定する段階と
を備え、
前記電力サブシステムは、交流または直流電源に連結されている、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記無線送電モジュールを設定する段階は、
前記プロセッサから、バス経由で、前記無線送電モジュールの起動時間インスタント、前記無線送電モジュールを起動させておく期間、および、前記無線送電モジュールが送信する電力量のうち1以上を決定するための1以上の信号を受信する段階を有する請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記無線データ送信モジュールを設定する段階は、
前記送信の前に前記プロセッサが処理したアプリケーションデータを受信する段階を有する請求項2に記載の方法。
【請求項5】
前記マルチメディアデータは、オーディオデータ、ビデオデータ、非オーディオ−ビジュアルデータのうち1以上、および、これらの組み合わせを含み、前記マルチメディアデータは、送信される前記電力に関連するデータから独立したものである請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記ホストコンピューティングデバイスは、デスクトップパーソナルコンピュータまたはモバイルコンピューティングデバイスである請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記送信する段階は、前記無線送電モジュールおよび前記無線データ送信モジュールの両方に連結され、前記周辺デバイスに対して、前記電力と前記マルチメディアデータとを同期させて、または同期させずに送信するよう構成されているアンテナを利用して行われる請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記送信する段階は、
前記電力を、前記無線送電モジュールに連結された第1のアンテナから周辺デバイスに送信する段階と、
前記マルチメディアデータを、前記無線データ送信モジュールに連結された第2のアンテナから前記周辺デバイスに送信する段階と
を有する請求項1に記載の方法。
【請求項9】
周辺デバイスで、無線受電モジュールおよび無線データ受信モジュールを両方とも、前記周辺デバイスの回路基板に集積する段階と、
前記周辺デバイスで、ホストコンピューティングデバイスから電力およびマルチメディアデータを無線で受信する段階と、
受信した前記電力を前記無線受電モジュールに提供して、受信した前記マルチメディアデータを前記無線データ受信モジュールに提供して、処理に備えさせる段階と
を備える方法。
【請求項10】
前記周辺デバイスのバッテリモジュールに切り替えて、追加電力を前記周辺デバイスに提供して、前記ホストコンピューティングデバイスからの受電の遅延を補う段階と、
受信した前記電力を利用して前記バッテリモジュールを充電する段階と
をさらに備える請求項9に記載の方法。
【請求項11】
受信した前記マルチメディアデータを前記周辺デバイスのプロセッサに送信して、前記周辺デバイスのメモリに格納されている1以上のアプリケーションを実行させる段階をさらに備える請求項9に記載の方法。
【請求項12】
前記無線受電モジュールおよび前記無線データ受信モジュールは、前記周辺デバイスの共通のアンテナに連結されており、前記共通のアンテナは、前記電力および前記マルチメディアデータを同期させて、または同期させずに受信する請求項9に記載の方法。
【請求項13】
前記周辺デバイスは、投影デバイス、スピーカ、表示デバイス、および、オーディオ−ビジュアルデバイスのうち少なくとも1つである請求項9に記載の方法。
【請求項14】
前記電力は、前記無線受電モジュールに連結されている第1のアンテナで受信され、前記マルチメディアデータは、前記無線データ受信モジュールに連結されている第2のアンテナで受信される請求項9に記載の方法。
【請求項15】
前記マルチメディアデータは、オーディオデータ、ビデオデータ、非オーディオ−ビジュアルデータのうち1以上、および、これらの組み合わせを含み、前記マルチメディアデータは、受信される前記電力に関連するデータから独立したものである請求項9に記載の方法。
【請求項16】
ホストコンピューティングデバイスと、
両方とも前記ホストコンピューティングデバイスの回路基板に集積された無線送電モジュールおよび無線データ送信モジュールと
を備え、
前記ホストコンピューティングデバイスは、前記無線送電モジュールおよび前記無線データ送信モジュールからそれぞれ受信されたら、電力とマルチメディアデータとを周辺デバイスに無線で送信する
装置。
【請求項17】
前記ホストコンピューティングデバイスは、デスクトップパーソナルコンピュータまたはモバイルコンピューティングデバイスである請求項16に記載の装置。
【請求項18】
前記マルチメディアデータは、オーディオデータ、ビデオデータ、非オーディオ−ビジュアルデータのうち1以上、および、これらの組み合わせを含み、前記マルチメディアデータは、送信される前記電力に関連するデータから独立したものである請求項16に記載の装置。
【請求項19】
ホストコンピューティングデバイスから電力およびマルチメディアデータを無線で受信する周辺デバイスと、
両方とも前記周辺デバイスの回路基板に集積された無線受電モジュールおよび無線データ受信モジュールと
を備え、
前記周辺デバイスは、受信した前記電力、および、受信した前記マルチメディアデータを、前記無線受電モジュールおよび前記無線データ受信モジュールにそれぞれ提供して、処理に備えさせる装置。
【請求項20】
前記周辺デバイスは、投影デバイス、表示デバイス、スピーカ、および、オーディオ−ビジュアルデバイスのうち少なくとも1つである請求項19に記載の装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2013−13069(P2013−13069A)
【公開日】平成25年1月17日(2013.1.17)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2012−115705(P2012−115705)
【出願日】平成24年5月21日(2012.5.21)
【出願人】(591003943)インテル・コーポレーション (1,101)
【Fターム(参考)】