官能化エチレン/α−オレフィン共重合体組成物
【課題】セグメント分けされるか、またはマルチブロックの共重合体の官能化誘導体を提供し、そしてそれを含む組成物を提供する。
【解決手段】本発明は、ベースオレフィン共重合体由来の官能性共重合体であって、1つまたはそれ以上のモノマーまたはモノマーの混合物、例えば、エチレンおよび1つまたはそれ以上のコモノマーを重合して、固有の物理的特性を有する共重合体生成物を形成することによって調製される、共重合体に関する。この官能性オレフィン共重合体は、固有の加工特性および物理的特性を生じる2つまたはそれ以上の異なる領域またはセグメント(ブロック)を含む。
【解決手段】本発明は、ベースオレフィン共重合体由来の官能性共重合体であって、1つまたはそれ以上のモノマーまたはモノマーの混合物、例えば、エチレンおよび1つまたはそれ以上のコモノマーを重合して、固有の物理的特性を有する共重合体生成物を形成することによって調製される、共重合体に関する。この官能性オレフィン共重合体は、固有の加工特性および物理的特性を生じる2つまたはそれ以上の異なる領域またはセグメント(ブロック)を含む。
Notice: Undefined index: DEJ in /mnt/www/gzt_disp.php on line 298
【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも1つの官能化されたオレフィン共重合体を含む組成物であって
前記官能化されたオレフィン共重合体が、少なくとも1つの融点Tm(℃)、および密度d*(g/cm3)を有するオレフィン共重合体から形成され、この変数の数値が、
Tm>−2002.9+4538.5(d*)−2422.2(d*)2
の関係に相当し、かつ
前記オレフィン共重合体が1.7〜3.5のMw/Mnを有する、組成物。
【請求項2】
前記オレフィン共重合体が少なくとも1つのヘテロ原子を含む少なくとも1つの不飽和
化合物で官能化されている、請求項1に記載の組成物。
【請求項3】
前記オレフィン共重合体が少なくとも1つのカルボニル含有化合物で官能化されている、請求項1に記載の組成物。
【請求項4】
請求項3に記載の組成物であって、前記少なくとも1つのカルボニル含有化合物が、無
水マレイン酸、ジブチルマレイン酸、ジシクロヘキシルマレイン酸、ジイソブチルマレイ
ン酸、ジオキタデシルマレイン酸、N−フェニルマレイミド、無水シトラコン酸、無水テ
トラヒドロフタル酸、無水ブロモマレイン酸、無水クロロマレイン酸、無水ナディク酸、
無水メチルナディク酸、無水アルケニルコハク酸、マレイン酸、フマル酸、ジエチルフマ
ル酸、イタコン酸、シトラコン酸、クロトン酸、それらのエステル、それらのイミド、そ
れらの塩、およびそれらのディールス−アルダー付加体から成る群より選択される、組成
物。
【請求項5】
前記オレフィン共重合体が少なくとも1つのシラン化合物で官能化される、請求項1に
記載の組成物。
【請求項6】
請求項5に記載の組成物であって、前記少なくとも1つのシラン化合物が式(I):
CH2=CR−(COO)X(CnH2n)ySiR’3 (I)
(式中、Rが、水素原子またはメチル基であり;xおよびyは0または1であり、ただし
これはxが1である場合、yが1であるという条件下であり;nが1〜12の整数であり
;そして各々のR’が独立して、1〜12個の炭素原子を有するアルコキシ基、アリール
オキシ基、アラルオキシ基、芳香族アシルオキシ基、芳香族または脂肪族シロキシ基、1
〜12個の炭素原子を有す脂肪族アシルオキシ基、アミノもしくは置換アミノ基、または
1〜6個の炭素原子を有する低級アルキル基である)
によって表される組成物。
【請求項7】
前記少なくとも1つのシラン化合物がビニルトリアルコキシシラン、ビニルトリアシル
オキシシランおよびビニルトリクロロシランから成る群より選択される、請求項5に記載
の組成物。
【請求項8】
請求項1に記載の組成物であって、前記オレフィン共重合体がメタクリル酸;アクリル
酸;アクリル酸のディールス−アルダー付加体;メタクリレート;アクリレート;グリシ
ジルメタクリレート;トリアルコキシシランメタクリレート;アクリロニトリル;2−イ
ソプロペニル−2−オキサゾリン;スチレン;α−メチルスチレン;ビニルトルエン;ジ
クロロスチレン;N−ビニルピロリジノン、ビニルアセテート、メタクリルオキシプロピ
ルトリアルコキシシラン、メタクリルオキシメチルトリアルコキシシランおよび塩化ビニ
ルから成る群より選択される少なくとも1つの化合物で官能化される、組成物。
【請求項9】
少なくとも1つの官能化されたマルチブロック共重合体を含む組成物であって、前記共重合体は、エチレンおよび1つまたはそれ以上の共重合コモノマーを重合された形態で含むマルチブロック共重合体から調製され、前記マルチブロック共重合体は、コモノマー含量、結晶性、密度、融点またはガラス転移温度が異なる2つまたはそれ以上のセグメントまたはブロックを含み、そして
前記マルチブロック共重合体は、少なくとも1つのヘテロ原子を含有する不飽和化合物
から成る群より選択される少なくとも1つの化合物で官能化される、
組成物。
【請求項10】
請求項9に記載の組成物であって、前記共重合体が、少なくとも1つのヘテロ原子を含
む、少なくとも1つの不飽和化合物とグラフトされ、かつ「マルチブロック共重合体中の
CH2/CH基」対「前記官能化された共重合体中のCH2−グラフト/CH−グラフト基」の比が3以上である、組成物。
【請求項11】
請求項9に記載の組成物であって、前記官能化されたマルチブロック共重合体が、前記マルチブロック共重合体と少なくとも1つの化合物および少なくとも1つのイニシエータとを反応させることによって調製され、かつ前記少なくとも1つのイニシエータが100gのマルチブロック共重合体あたり0.01mmol〜10mmolのラジカルを生成し、かつ前記少なくとも1つの化合物が、100gのマルチブロック共重合体あたり0.05〜10部の量で存在する、組成物。
【請求項12】
前記少なくとも1つの化合物が、100gのマルチブロック共重合体あたり0.05〜
5部の量で存在する、請求項11に記載の組成物。
【請求項13】
前記少なくとも1つの化合物が、前記マルチブロック共重合体上に、前記マルチブロッ
ク共重合体の重量あたり0.1重量パーセント以上の量でグラフトされる、請求項9に記
載の組成物。
【請求項14】
前記少なくとも1つの化合物が、前記マルチブロック共重合体上に、前記マルチブロッ
ク共重合体の重量あたり1.0重量パーセント以上の量でグラフトされる、請求項9に記
載の組成物。
【請求項15】
少なくとも1つのシラン−グラフトエチレン/α−オレフィンマルチブロックポリマー
を含む組成物であって、前記シラン−グラフトエチレン/α−オレフィンマルチブロック
ポリマーが、350°F(177℃)で50,000cP未満の溶融粘度を有するオレフ
ィン共重合体から形成される、組成物。
【請求項16】
請求項15に記載の組成物であって、前記シラン−グラフトエチレン/α−オレフィン
マルチブロックポリマー共重合体が、少なくとも1つの融点Tm(℃)、および密度d*
(g/cm3)を有するオレフィン共重合体から形成され、この変数の数値が、
Tm>−2002.9+4538.5(d*)−2422.2(d*)2
の関係に相当し、かつ
前記オレフィン共重合体が1.7〜3.5のMw/Mnを有する、組成物。
【請求項17】
少なくとも1つの官能化されたエチレン/α−オレフィンマルチブロックポリマーを含む組成物であって、前記官能化されたエチレン/α−オレフィンマルチブロックポリマーが、350°F(177℃)で50,000cP未満の溶融粘性を有するオレフィンマルチブロック共重合体から形成される、組成物。
【請求項18】
請求項15または請求項17に記載の組成物であって、前記少なくとも1つのシラン−
グラフトされるかまたは官能化されたオレフィン共重合体が、約1〜約3.5の分子量分
布(Mw/Mn)を有するオレフィン共重合体から形成される、組成物。
【請求項19】
請求項15または請求項17に記載の組成物であって、前記少なくとも1つのシラン−
グラフトオレフィン共重合体が、約5,000〜25,000の数平均分子量を有するオ
レフィン共重合体から形成される、組成物。
【請求項20】
請求項15に記載の組成物であって、前記少なくとも1つのシラン−グラフトエチレン
/α−オレフィンマルチブロックポリマーが、前記組成物の総重量に基づいて15〜50
重量パーセントの量で存在し、かつ前記組成物がさらに、前記組成物の総重量に基づいて
、少なくとも1つの粘着付与剤の0〜40重量パーセントを、そして前記組成物の総重量
に基づいて少なくとも1つのオイルの0〜40重量パーセントを含む、組成物。
【請求項21】
前記シラン−グラフトエチレン/α−オレフィンマルチブロックポリマーがさらに、硬
化触媒を含む、請求項20に記載の組成物。
【請求項22】
前記組成物が、硬化されている、請求項21に記載の組成物。
【請求項23】
請求項22に記載の組成物であって、
(a)110°F(43℃)以上のピールアドヒージョンフェイラーテンペラチャー(
PAFT)、
(b)140°F(60℃)以上のシーアアドヒージョンフェイラーテンペラチャー(
SAFT);または
(c)(a)および(b)の両方
によって特徴付けられる、組成物。
【請求項24】
請求項17に記載の組成物であって、前記少なくとも1つの官能化されたエチエン/α−オレフィンマルチブロックポリマーが、前記組成物の総重量に基づいて15〜50重量パーセントの量で存在し、かつ前記組成物がさらに、前記組成物の総重量に基づいて、少なくとも1つの粘着付与剤の0〜40重量パーセントを、そして前記組成物の総重量に基づいて少なくとも1つのオイルの0〜40重量パーセントを含む、組成物。
【請求項25】
前記少なくとも1つのシラン−グラフトされるかまたは官能化されたオレフィン共重合
体が、約0.855g/cc〜約0.93g/ccの密度を有するオレフィンマルチブロ
ック共重合体から形成される、請求項15または17に記載の組成物。
【請求項26】
エチレン/α−オレフィンマルチブロックポリマーと少なくとも1つのシラン化合物と
の反応から形成される反応生成物を含む組成物。
【請求項27】
エチレン/α−オレフィンマルチブロックポリマーと少なくとも1つのポリ(スルホニ
ルアジド)または少なくとも1つの過酸化物との反応から形成される反応生成物を含む組
成物。
【請求項28】
前記エチレン/α−オレフィンマルチブロックポリマーと前記反応生成物との間の粘性
の変化が0.1rad/secという剪断振動数で5%より大きい、請求項27に記載の
組成物。
【請求項29】
前記エチレン/α−オレフィンマルチブロックポリマーが、少なくとも400ppmの
少なくとも1つのポリ(スルホニルアジド)または少なくとも1つの過酸化物と反応され
る、請求項27に記載の組成物。
【請求項30】
前記反応がさらに架橋助剤を含む、請求項29に記載の組成物。
【請求項31】
前記架橋助剤がシアヌレートである、請求項30に記載の組成物。
【請求項32】
ポリプロピレンをさらに含む、請求項27〜31のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項33】
前記組成物が、5より大きい粘性比(190℃で測定された、100rad/secで
の剪断粘性に対する0.1rad/secでの剪断粘性の比)を有する、請求項27〜3
1のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項34】
エチレン/α−オレフィンマルチブロックポリマーと少なくとも1つの無水マレイン酸
との反応から形成される反応生成物を含む、組成物。
【請求項35】
前記組成物が、同様の密度のエチレン/α−オレフィンランダム共重合体よりも大きい
平均Izod衝撃強度を有する、請求項34に記載の組成物。
【請求項36】
官能化されたエチレン/α−オレフィン共重合体であって、少なくとも1つのヘテロ原子を含む少なくとも1つの不飽和化合物、および以下のうちの1つまたはそれ以上によって特徴付けられるエチレン/α−オレフィン共重合体の反応生成物である、官能化されたエチレン/α−オレフィン共重合体:
(a)約1.7〜約3.5のMw/Mn、そして融解熱ΔH(J/g)、および最高の
DSCピークと最高のCRYSTAFピークとの間の温度差として規定される、デルタ量
ΔT(℃)によって特徴付けられ、このΔTおよびΔHの数値が、以下の関係:
ΔHがゼロより大きくかつ最大130J/gまでは、ΔT>−0.1299(ΔH)
+62.81、
ΔHが130J/gより大きければ、ΔT≧48℃、
を有し、
ここで前記CRYSTAFピークが累積ポリマーの少なくとも5パーセントを用いて決定
され、かつ前記ポリマーの5パーセント未満が特定可能なCRYSTAFピークを有する
ならば、前記CRYSTAF温度は30℃であるか、または
(b)前記エチレン/α−オレフィン共重合体の圧縮成形フィルムで測定された、30
0パーセントのひずみかつ1サイクルでのパーセントである、弾性回復Re、そして密度
d(g/cm3)を有し、前記Reおよびdの数値が、前記エチレン/α−オレフィン共
重合体が実質的に架橋相を有さない場合、以下の関係、
Re>1481−1629(d)を満たすか、または
(c)TREFを用いて分画される場合、40℃と130℃との間で溶離する分子画分
であって、前記同じ温度の間で溶離する比較対象となるエチレンランダム共重合体画分の
コモノマーモル含量よりも少なくとも5パーセント高いコモノマーモル含量を有するとい
う点で特徴付けられる画分であって、前記比較対象となるエチレンランダム共重合体が同
じコモノマー(単数または複数)を有し、かつメルトインデックス、密度、およびコモノ
マーモル含量(ポリマー全体に基づく)を前記エチレン/α−オレフィン共重合体のもの
の10パーセント以内で有するか、または、
(d)TREFを用いて分画される場合、40℃と130℃との間で溶離する少なくと
も1つの分子画分であって、少なくとも0.5かつ最大約1までのブロックインデックス
を有するという点で特徴づけられる画分を有するか;または
(e)ゼロより大きくかつ最大約1.0までの平均ブロックインデックス、および約1
.3より大きい分子量分布Mw/Mnを有するか;または
(f)25℃での貯蔵弾性率であるG’(25℃)、および100℃での貯蔵弾性率で
あるG’(100℃)を有し、前記G’(100℃)に対するG’(25℃)の比が約1
:1〜約9:1の範囲である。
【請求項1】
少なくとも1つの官能化されたオレフィン共重合体を含む組成物であって
前記官能化されたオレフィン共重合体が、少なくとも1つの融点Tm(℃)、および密度d*(g/cm3)を有するオレフィン共重合体から形成され、この変数の数値が、
Tm>−2002.9+4538.5(d*)−2422.2(d*)2
の関係に相当し、かつ
前記オレフィン共重合体が1.7〜3.5のMw/Mnを有する、組成物。
【請求項2】
前記オレフィン共重合体が少なくとも1つのヘテロ原子を含む少なくとも1つの不飽和
化合物で官能化されている、請求項1に記載の組成物。
【請求項3】
前記オレフィン共重合体が少なくとも1つのカルボニル含有化合物で官能化されている、請求項1に記載の組成物。
【請求項4】
請求項3に記載の組成物であって、前記少なくとも1つのカルボニル含有化合物が、無
水マレイン酸、ジブチルマレイン酸、ジシクロヘキシルマレイン酸、ジイソブチルマレイ
ン酸、ジオキタデシルマレイン酸、N−フェニルマレイミド、無水シトラコン酸、無水テ
トラヒドロフタル酸、無水ブロモマレイン酸、無水クロロマレイン酸、無水ナディク酸、
無水メチルナディク酸、無水アルケニルコハク酸、マレイン酸、フマル酸、ジエチルフマ
ル酸、イタコン酸、シトラコン酸、クロトン酸、それらのエステル、それらのイミド、そ
れらの塩、およびそれらのディールス−アルダー付加体から成る群より選択される、組成
物。
【請求項5】
前記オレフィン共重合体が少なくとも1つのシラン化合物で官能化される、請求項1に
記載の組成物。
【請求項6】
請求項5に記載の組成物であって、前記少なくとも1つのシラン化合物が式(I):
CH2=CR−(COO)X(CnH2n)ySiR’3 (I)
(式中、Rが、水素原子またはメチル基であり;xおよびyは0または1であり、ただし
これはxが1である場合、yが1であるという条件下であり;nが1〜12の整数であり
;そして各々のR’が独立して、1〜12個の炭素原子を有するアルコキシ基、アリール
オキシ基、アラルオキシ基、芳香族アシルオキシ基、芳香族または脂肪族シロキシ基、1
〜12個の炭素原子を有す脂肪族アシルオキシ基、アミノもしくは置換アミノ基、または
1〜6個の炭素原子を有する低級アルキル基である)
によって表される組成物。
【請求項7】
前記少なくとも1つのシラン化合物がビニルトリアルコキシシラン、ビニルトリアシル
オキシシランおよびビニルトリクロロシランから成る群より選択される、請求項5に記載
の組成物。
【請求項8】
請求項1に記載の組成物であって、前記オレフィン共重合体がメタクリル酸;アクリル
酸;アクリル酸のディールス−アルダー付加体;メタクリレート;アクリレート;グリシ
ジルメタクリレート;トリアルコキシシランメタクリレート;アクリロニトリル;2−イ
ソプロペニル−2−オキサゾリン;スチレン;α−メチルスチレン;ビニルトルエン;ジ
クロロスチレン;N−ビニルピロリジノン、ビニルアセテート、メタクリルオキシプロピ
ルトリアルコキシシラン、メタクリルオキシメチルトリアルコキシシランおよび塩化ビニ
ルから成る群より選択される少なくとも1つの化合物で官能化される、組成物。
【請求項9】
少なくとも1つの官能化されたマルチブロック共重合体を含む組成物であって、前記共重合体は、エチレンおよび1つまたはそれ以上の共重合コモノマーを重合された形態で含むマルチブロック共重合体から調製され、前記マルチブロック共重合体は、コモノマー含量、結晶性、密度、融点またはガラス転移温度が異なる2つまたはそれ以上のセグメントまたはブロックを含み、そして
前記マルチブロック共重合体は、少なくとも1つのヘテロ原子を含有する不飽和化合物
から成る群より選択される少なくとも1つの化合物で官能化される、
組成物。
【請求項10】
請求項9に記載の組成物であって、前記共重合体が、少なくとも1つのヘテロ原子を含
む、少なくとも1つの不飽和化合物とグラフトされ、かつ「マルチブロック共重合体中の
CH2/CH基」対「前記官能化された共重合体中のCH2−グラフト/CH−グラフト基」の比が3以上である、組成物。
【請求項11】
請求項9に記載の組成物であって、前記官能化されたマルチブロック共重合体が、前記マルチブロック共重合体と少なくとも1つの化合物および少なくとも1つのイニシエータとを反応させることによって調製され、かつ前記少なくとも1つのイニシエータが100gのマルチブロック共重合体あたり0.01mmol〜10mmolのラジカルを生成し、かつ前記少なくとも1つの化合物が、100gのマルチブロック共重合体あたり0.05〜10部の量で存在する、組成物。
【請求項12】
前記少なくとも1つの化合物が、100gのマルチブロック共重合体あたり0.05〜
5部の量で存在する、請求項11に記載の組成物。
【請求項13】
前記少なくとも1つの化合物が、前記マルチブロック共重合体上に、前記マルチブロッ
ク共重合体の重量あたり0.1重量パーセント以上の量でグラフトされる、請求項9に記
載の組成物。
【請求項14】
前記少なくとも1つの化合物が、前記マルチブロック共重合体上に、前記マルチブロッ
ク共重合体の重量あたり1.0重量パーセント以上の量でグラフトされる、請求項9に記
載の組成物。
【請求項15】
少なくとも1つのシラン−グラフトエチレン/α−オレフィンマルチブロックポリマー
を含む組成物であって、前記シラン−グラフトエチレン/α−オレフィンマルチブロック
ポリマーが、350°F(177℃)で50,000cP未満の溶融粘度を有するオレフ
ィン共重合体から形成される、組成物。
【請求項16】
請求項15に記載の組成物であって、前記シラン−グラフトエチレン/α−オレフィン
マルチブロックポリマー共重合体が、少なくとも1つの融点Tm(℃)、および密度d*
(g/cm3)を有するオレフィン共重合体から形成され、この変数の数値が、
Tm>−2002.9+4538.5(d*)−2422.2(d*)2
の関係に相当し、かつ
前記オレフィン共重合体が1.7〜3.5のMw/Mnを有する、組成物。
【請求項17】
少なくとも1つの官能化されたエチレン/α−オレフィンマルチブロックポリマーを含む組成物であって、前記官能化されたエチレン/α−オレフィンマルチブロックポリマーが、350°F(177℃)で50,000cP未満の溶融粘性を有するオレフィンマルチブロック共重合体から形成される、組成物。
【請求項18】
請求項15または請求項17に記載の組成物であって、前記少なくとも1つのシラン−
グラフトされるかまたは官能化されたオレフィン共重合体が、約1〜約3.5の分子量分
布(Mw/Mn)を有するオレフィン共重合体から形成される、組成物。
【請求項19】
請求項15または請求項17に記載の組成物であって、前記少なくとも1つのシラン−
グラフトオレフィン共重合体が、約5,000〜25,000の数平均分子量を有するオ
レフィン共重合体から形成される、組成物。
【請求項20】
請求項15に記載の組成物であって、前記少なくとも1つのシラン−グラフトエチレン
/α−オレフィンマルチブロックポリマーが、前記組成物の総重量に基づいて15〜50
重量パーセントの量で存在し、かつ前記組成物がさらに、前記組成物の総重量に基づいて
、少なくとも1つの粘着付与剤の0〜40重量パーセントを、そして前記組成物の総重量
に基づいて少なくとも1つのオイルの0〜40重量パーセントを含む、組成物。
【請求項21】
前記シラン−グラフトエチレン/α−オレフィンマルチブロックポリマーがさらに、硬
化触媒を含む、請求項20に記載の組成物。
【請求項22】
前記組成物が、硬化されている、請求項21に記載の組成物。
【請求項23】
請求項22に記載の組成物であって、
(a)110°F(43℃)以上のピールアドヒージョンフェイラーテンペラチャー(
PAFT)、
(b)140°F(60℃)以上のシーアアドヒージョンフェイラーテンペラチャー(
SAFT);または
(c)(a)および(b)の両方
によって特徴付けられる、組成物。
【請求項24】
請求項17に記載の組成物であって、前記少なくとも1つの官能化されたエチエン/α−オレフィンマルチブロックポリマーが、前記組成物の総重量に基づいて15〜50重量パーセントの量で存在し、かつ前記組成物がさらに、前記組成物の総重量に基づいて、少なくとも1つの粘着付与剤の0〜40重量パーセントを、そして前記組成物の総重量に基づいて少なくとも1つのオイルの0〜40重量パーセントを含む、組成物。
【請求項25】
前記少なくとも1つのシラン−グラフトされるかまたは官能化されたオレフィン共重合
体が、約0.855g/cc〜約0.93g/ccの密度を有するオレフィンマルチブロ
ック共重合体から形成される、請求項15または17に記載の組成物。
【請求項26】
エチレン/α−オレフィンマルチブロックポリマーと少なくとも1つのシラン化合物と
の反応から形成される反応生成物を含む組成物。
【請求項27】
エチレン/α−オレフィンマルチブロックポリマーと少なくとも1つのポリ(スルホニ
ルアジド)または少なくとも1つの過酸化物との反応から形成される反応生成物を含む組
成物。
【請求項28】
前記エチレン/α−オレフィンマルチブロックポリマーと前記反応生成物との間の粘性
の変化が0.1rad/secという剪断振動数で5%より大きい、請求項27に記載の
組成物。
【請求項29】
前記エチレン/α−オレフィンマルチブロックポリマーが、少なくとも400ppmの
少なくとも1つのポリ(スルホニルアジド)または少なくとも1つの過酸化物と反応され
る、請求項27に記載の組成物。
【請求項30】
前記反応がさらに架橋助剤を含む、請求項29に記載の組成物。
【請求項31】
前記架橋助剤がシアヌレートである、請求項30に記載の組成物。
【請求項32】
ポリプロピレンをさらに含む、請求項27〜31のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項33】
前記組成物が、5より大きい粘性比(190℃で測定された、100rad/secで
の剪断粘性に対する0.1rad/secでの剪断粘性の比)を有する、請求項27〜3
1のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項34】
エチレン/α−オレフィンマルチブロックポリマーと少なくとも1つの無水マレイン酸
との反応から形成される反応生成物を含む、組成物。
【請求項35】
前記組成物が、同様の密度のエチレン/α−オレフィンランダム共重合体よりも大きい
平均Izod衝撃強度を有する、請求項34に記載の組成物。
【請求項36】
官能化されたエチレン/α−オレフィン共重合体であって、少なくとも1つのヘテロ原子を含む少なくとも1つの不飽和化合物、および以下のうちの1つまたはそれ以上によって特徴付けられるエチレン/α−オレフィン共重合体の反応生成物である、官能化されたエチレン/α−オレフィン共重合体:
(a)約1.7〜約3.5のMw/Mn、そして融解熱ΔH(J/g)、および最高の
DSCピークと最高のCRYSTAFピークとの間の温度差として規定される、デルタ量
ΔT(℃)によって特徴付けられ、このΔTおよびΔHの数値が、以下の関係:
ΔHがゼロより大きくかつ最大130J/gまでは、ΔT>−0.1299(ΔH)
+62.81、
ΔHが130J/gより大きければ、ΔT≧48℃、
を有し、
ここで前記CRYSTAFピークが累積ポリマーの少なくとも5パーセントを用いて決定
され、かつ前記ポリマーの5パーセント未満が特定可能なCRYSTAFピークを有する
ならば、前記CRYSTAF温度は30℃であるか、または
(b)前記エチレン/α−オレフィン共重合体の圧縮成形フィルムで測定された、30
0パーセントのひずみかつ1サイクルでのパーセントである、弾性回復Re、そして密度
d(g/cm3)を有し、前記Reおよびdの数値が、前記エチレン/α−オレフィン共
重合体が実質的に架橋相を有さない場合、以下の関係、
Re>1481−1629(d)を満たすか、または
(c)TREFを用いて分画される場合、40℃と130℃との間で溶離する分子画分
であって、前記同じ温度の間で溶離する比較対象となるエチレンランダム共重合体画分の
コモノマーモル含量よりも少なくとも5パーセント高いコモノマーモル含量を有するとい
う点で特徴付けられる画分であって、前記比較対象となるエチレンランダム共重合体が同
じコモノマー(単数または複数)を有し、かつメルトインデックス、密度、およびコモノ
マーモル含量(ポリマー全体に基づく)を前記エチレン/α−オレフィン共重合体のもの
の10パーセント以内で有するか、または、
(d)TREFを用いて分画される場合、40℃と130℃との間で溶離する少なくと
も1つの分子画分であって、少なくとも0.5かつ最大約1までのブロックインデックス
を有するという点で特徴づけられる画分を有するか;または
(e)ゼロより大きくかつ最大約1.0までの平均ブロックインデックス、および約1
.3より大きい分子量分布Mw/Mnを有するか;または
(f)25℃での貯蔵弾性率であるG’(25℃)、および100℃での貯蔵弾性率で
あるG’(100℃)を有し、前記G’(100℃)に対するG’(25℃)の比が約1
:1〜約9:1の範囲である。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【公開番号】特開2012−251165(P2012−251165A)
【公開日】平成24年12月20日(2012.12.20)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2012−190893(P2012−190893)
【出願日】平成24年8月31日(2012.8.31)
【分割の表示】特願2008−502067(P2008−502067)の分割
【原出願日】平成18年3月15日(2006.3.15)
【出願人】(502141050)ダウ グローバル テクノロジーズ エルエルシー (1,383)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成24年12月20日(2012.12.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−190893(P2012−190893)
【出願日】平成24年8月31日(2012.8.31)
【分割の表示】特願2008−502067(P2008−502067)の分割
【原出願日】平成18年3月15日(2006.3.15)
【出願人】(502141050)ダウ グローバル テクノロジーズ エルエルシー (1,383)
【Fターム(参考)】
[ Back to top ]