説明

定期券情報管理システム

【課題】 事前の登録処理が不要であり、簡単に利用者が保有するIDカードを定期券として利用することのできる定期券情報管理システムを提供する。
【解決手段】 利用者の所有するIDカード7のIDカード情報を読み取る精算用IDカード読み取り部8と、定期券の定期券情報を読み取る磁気カード読み取り部9とを備えた精算制御部6と、IDカード情報と定期券情報とを関連付けて記憶する入場情報データベース10と、を備え、精算制御部6は、精算用IDカード読み取り部8により読み取ったIDカード情報と、入場情報データベース10に記憶された定期券情報とを照合し、IDカード情報と定期券情報とが一致する場合に、IDカード7を定期券として認識する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は定期券情報管理システムに係り、特に、事前の登録処理が不要であり、簡単に利用者が保有するIDカードを定期券として利用することを可能とした定期券情報管理システムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
一般に、駐車場においては、駐車場利用者に対して定期券を発行し、定期券で定められた一定の有効期限内は、当該駐車場を自由に利用することができるようにしたシステムがある。このようなシステムとして、IDカードを定期券として利用することができるようにした技術が開発されている。
【0003】
このような技術として、従来、例えば、管理用カードリーダにより読み取った利用者情報に基づいて生成された定期券登録情報を記録した定期券登録明細書を発行する定期券管理装置と、入場用カードリーダにより読み取られた利用者情報と明細書読み取り部により読み取られた定期券登録情報の利用者情報とを照合し、両利用者情報が一致する場合に定期券の登録処理を行う入場管理装置と、精算用カードリーダにより読み取られた利用者情報と定期券登録情報の利用者情報とを照合し、両利用者情報が一致する場合に出場処理を行う料金精算機と、を備えるようにした技術が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2010−128837号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、前記特許文献1に記載の発明においては、管理用制御部により、あらかじめID情報と有効期限を含む定期券登録情報を生成し、定期券登録情報を記録した定期券登録証明書を発行するものであるため、IDカードのみにより入出場するためには、事前の登録処理が必要であり、利用者が保有するIDカードを利用するための手続が面倒であるという問題を有している。
【0006】
本発明は前記した点に鑑みてなされたものであり、事前の登録処理が不要であり、簡単に利用者が保有するIDカードを定期券として利用することのできる定期券情報管理システムを提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は前記目的を達成するために、請求項1の発明に係る定期券情報管理システムは、利用者の所有するIDカードのIDカード情報を読み取るカード読み取り部と、定期券の定期券情報を読み取る定期券読み取り部とを備えた定期券情報管理装置と、
前記IDカード情報と前記定期券情報とを関連付けて記憶するデータベースと、を備え、
前記定期券情報管理装置は、前記カード読み取り部により読み取った前記IDカード情報と、前記データベースに記憶された前記定期券情報とを照合し、前記IDカード情報と前記定期券情報とが一致する場合に、前記IDカードを定期券として認識することを特徴とする。
【0008】
請求項2に係る発明は、請求項1において、前記定期券情報管理装置は、出場装置に設置されるものであり、前記定期券情報管理装置は、前記IDカード情報と前記定期券情報とが一致して前記IDカードを定期券として認識した場合に、前記出場装置の出場処理を行うことを特徴とする。
【0009】
請求項3に係る発明は、請求項1において、前記定期券情報管理装置は、出場ゲートが設置された駐車場の精算機に設置されるものであり、前記定期券情報管理装置は、前記IDカード情報と前記定期券情報とが一致して前記IDカードを定期券として認識した場合に、前記出場ゲートの出場処理を行うことを特徴とする。
【0010】
請求項4に係る発明は、請求項1において、前記定期券情報管理装置は、車両の出庫を防止するためのフラップが設置された駐車場の精算機に設置されるものであり、前記定期券情報管理装置は、前記IDカード情報と前記定期券情報とが一致して前記IDカードを定期券として認識した場合に、前記フラップの出場処理を行うことを特徴とする。
【0011】
請求項5に係る発明は、請求項1において、前記定期券情報管理装置は、入場ゲートが設置された駐車場の入場機に設置されるものであり、前記定期券情報管理装置は、前記IDカード情報と前記定期券情報とが一致して前記IDカードを定期券として認識した場合に、前記入場ゲートの入場処理を行うことを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
請求項1に係る発明によれば、定期券情報管理装置により、カード読み取り部により読み取ったIDカード情報と、データベースに記憶された定期券情報とを照合し、IDカード情報と定期券情報とが一致する場合に、IDカードを定期券として認識するようにしているので、利用者が保有するIDカードを定期券として利用することができる。また、事前の登録処理が不要であり、登録処理の負担を著しく低減させることができる。
【0013】
請求項2に係る発明によれば、定期券情報管理装置を出場装置に設置し、定期券情報管理装置により、IDカード情報と定期券情報とが一致してIDカードを定期券として認識した場合に、出場装置の出場処理を行うようにしているので、利用者が保有するIDカードを定期券として利用することができ、IDカードにより、出場装置による出場処理を行うことができる。
【0014】
請求項3に係る発明によれば、定期券情報管理装置を出場ゲートが設置された駐車場の精算機に設置し、定期券情報管理装置により、IDカード情報と定期券情報とが一致してIDカードを定期券として認識した場合に、出場ゲートの出場処理を行うようにしているので、利用者が保有するIDカードを駐車場の定期券として利用することができ、IDカードにより、出場ゲートによる出場処理を行うことができる。
【0015】
請求項4に係る発明によれば、定期券情報管理装置を、車両の出庫を防止するためのフラップが設置された駐車場の精算機に設置し、定期券情報管理装置は、IDカード情報と定期券情報とが一致してIDカードを定期券として認識した場合に、フラップの出場処理を行うようにしているので、利用者が保有するIDカードを駐車場の定期券として利用することができ、IDカードにより、フラップによる出場処理を行うことができる。
【0016】
請求項5に係る発明によれば、定期券情報管理装置を、入場ゲートが設置された駐車場の入場機に設置し、定期券情報管理装置は、IDカード情報と定期券情報とが一致してIDカードを定期券として認識した場合に、入場ゲートの入場処理を行うようにしているので、利用者が保有するIDカードを駐車場の定期券として利用することができ、IDカードにより、入場ゲートによる入場処理を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】本発明に係る定期券情報管理システムの第1実施形態を示す概略構成図である。
【図2】本発明に係る定期券情報管理システムの第1実施形態を示すブロック図である。
【図3】本発明に係る定期券情報管理システムの第1実施形態における精算処理の動作を示すフローチャートである。
【図4】本発明に係る定期券情報管理システムの第1実施形態における入場処理の動作を示すフローチャートである。
【図5】本発明に係る定期券情報管理システムの第2実施形態を示すブロック図である。
【図6】本発明に係る定期券情報管理システムの第2実施形態における精算処理の動作を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
【0019】
図1および図2は本発明に係る定期券情報管理システムの第1実施形態を示す概略図である。本実施形態においては、定期券情報管理システム1を入場用カーゲート2および出場用カーゲート3を備えた駐車場の定期券に適用した場合の例を示している。
【0020】
図1および図2に示すように、本実施形態の定期券情報管理システム1は、駐車場の出場用カーゲート3付近に設置された料金精算機4を備えており、料金精算機4は、出場側車両検知器5により車両が駐車場の出口に接近したことを検出した際に動作を行う定期券情報管理装置としての精算制御部6を備えている。
【0021】
料金精算機4には、利用者のIDカード7のIDカード情報を読み取るカード読み取り部としての精算用IDカード読み取り部8が設けられている。このIDカード7としては、Felicaカードなどの非接触式カード、クレジットカードなどの磁気記録式カードあるいは運転免許証などが適用可能である。IDカード7として非接触式のカードを用いる場合には、精算用IDカード読み取り部8として非接触式のカードリーダが用いられるものであり、IDカード情報としては、例えば、IDカード7の製造番号などが用いられる。また、IDカード7としてクレジットカードを用いる場合は、挿入式の磁気カードリーダが用いられるものであり、IDカード情報としては、例えば、クレジットカードのカード番号などが用いられる。さらに、IDカード7として運転免許証などを用いる場合は、カメラあるいはラインスキャナなどによるカードリーダを用い、読み取った画像から文字認識することによりIDカード情報を取得するものであり、IDカード情報としては、例えば、運転免許証番号などが用いられる。
【0022】
また、料金精算機4には、磁気カードからなる定期券を読み取って定期券の定期券情報および有効期限情報を読み取る定期券読み取り部として磁気カード読み取り部9が設けられており、料金精算機4には、データベースとしての入場情報データベース10と通信を行うための精算側通信部11が設けられている。そして、本実施形態においては、精算側通信部11を介して、精算用IDカード読み取り部8により読み取られたIDカード7のIDカード情報と、磁気カード読み取り部9により読み取られた定期券の定期券情報および有効期限情報とを関連付けて入場情報データベース10に記録するように構成されている。これにより、本実施形態においては、IDカード7を精算用IDカード読み取り部8に読み取らせ、このIDカード7のIDカード情報を入場情報データベース10に記録されているIDカード情報と照合し、IDカード7のIDカード情報に関連付けられた定期券の定期券情報がある場合には、定期券の有効期限情報に基づいて、定期券をIDカード7を定期券として利用することができるように構成されている。また、本実施形態においては、入場情報データベース10にIDカード7のIDカード情報に関連付けられた定期券の定期券情報および有効期限情報が記録されていない場合には、IDカード7のIDカード情報と定期券の定期券情報とを関連付ける新規の登録処理を行うことができるように構成されている。
【0023】
さらに、料金精算機4には、所定の表示を行う表示部12が設けられている。
【0024】
また、本発明の定期券情報管理システム1は、駐車場の入場用カーゲート2付近に設置された入場装置13を備えており、入場装置13は、入場側車両検知器14により駐車場の入口に車両が接近したことを検出した場合に動作を行う入場制御部15を備えている。入場装置13には、利用者のIDカード7を読み取る入場用IDカード読み取り部16が設けられており、入場装置13には、磁気カードからなる定期券を読み取って定期券の定期券情報および有効期限情報を読み取るとともに、駐車場に入場する車両に対して磁気カードからなる駐車券を発行する磁気カード発行・読み取り部17が設けられている。また、入場装置13には、入場情報データベース10と通信を行うための入場側通信部18が設けられている。
【0025】
そして、本実施形態においては、入場側通信部18を介して、入場用IDカード読み取り部16により読み取られたIDカード7のIDカード情報と、入場情報データベース10に記録されているIDカード情報と照合し、IDカード7のIDカード情報に関連付けられた定期券の定期券情報がある場合には、定期券の有効期限情報に基づいて、定期券をIDカード7を定期券として利用することができるように構成されている。
【0026】
なお、前記実施形態においては、料金精算機4により、IDカード7と定期券とを関連付けて登録するようにしているが、入場装置13において、IDカード7と定期券とを関連付けて登録するようにしてもよいし、料金精算機4および入場装置13の両方でIDカード7と定期券とを関連付けて登録するようにしてもよい。また、料金精算機4や入場装置13のみならず、車両に乗車する前に精算を行う事前精算機に同様な構成を設けるようにしてもよい。
【0027】
次に、本実施形態の作用について説明する。
【0028】
まず、料金精算機4によるIDカード7の登録処理および精算処理について図3に示すフローチャートを参照して説明する。
【0029】
駐車場の出口に車両が接近したことを出場側車両検知器5が検出したら(ST1)、精算制御部6を動作させて精算用IDカード読み取り部8により利用者のIDカード7の読み取りを行う(ST2)。その後、精算制御部6により読み取ったIDカード7のIDカード情報と入場情報データベース10に記憶されているIDカード情報とを照合し(ST3)、IDカード情報に関連付けられた定期券の定期券情報が入場情報データベース10に登録されているか否か、定期券が有効期限内か否かを判断する(ST4)。
【0030】
そして、IDカード7のIDカード情報と関連付けられた定期券の定期券情報が登録されており、かつ、定期券の有効期限が期限内である場合は(ST4:YES)、IDカード7を定期券として通常の精算処理が行われ(ST5)、出場用カーゲート3を開放する。
【0031】
一方、定期券の定期券情報が関連付けられていない場合および有効期限が経過している場合は(ST4:NO)、磁気カード読み取り部9により、磁気カードの読み取りを行う(ST6)。そして、読み取った磁気カードが定期券の場合は(ST7:YES)、定期券の定期券情報が入場情報データベース10に登録されているか否か判断する(ST8)。読み取った磁気カードが定期券でない場合は(ST7:NO)、読み取った磁気カードが駐車券であると判断して、通常の精算処理を行う(ST5)。
【0032】
そして、入場情報データベース10に定期券の登録情報がない場合は(ST8:NO)、同じIDカード7のIDカード情報で異なる定期券の定期券情報が登録されているか否かを判断し(ST9)、入場情報データベース10に登録されていない場合は(ST9:NO)、IDカード情報と定期券の定期券情報とを関連付けて新規に登録する(ST10)。一方、入場情報データベース10に登録情報がある場合は(ST9:YES)、IDカード7のIDカード情報と、今回読み取った定期券の定期券情報とを関連付けて登録する(ST11)。
【0033】
また、入場情報データベース10に定期券の登録情報がある場合は(ST8:YES)、IDカード7のIDカード情報と、登録されている定期券の定期券情報とを照合し(ST12)、両者が一致する場合は(ST12:YES)、IDカード7のIDカード情報と、定期券の定期券情報とを関連付けて登録を更新する(ST13)。また、IDカード7のIDカード情報と、登録されている定期券の定期券情報とが一致しない場合は(ST12:NO)、他のIDカード7のIDカード情報と関連づけられた定期券であると判断されて、この定期券は使用不可となる(ST14)。
【0034】
次に、入場処理について、図4に示すフローチャートを参照して説明する。
【0035】
まず、入場処理は、駐車場の入口に車両が接近したことを入場側車両検知器14が検出したら(ST20)、入場用制御部を動作させて入場用IDカード読み取り部16により利用者のIDカード7の読み取りを行う(ST21)。そして、入場制御部15により読み取ったIDカード7のIDカード情報と入場情報データベース10に記憶されているIDカード情報とを照合し、読み取ったIDカード情報に関連付けられた定期券情報が登録されているか否か照合する(ST22)。そして、IDカード情報に関連付けられた定期券の定期券情報が入場情報データベース10に登録されているか否か、定期券が有効期限内か否かを判断する(ST23)。
【0036】
そして、IDカード7のIDカード情報と関連付けられた定期券の定期券情報が登録されており、かつ、定期券の有効期限が期限内である場合は(ST23:YES)、IDカード7を定期券として通常の入場処理が行われる(ST24)。
【0037】
一方、定期券の定期券情報が関連付けられていない場合および有効期限が経過している場合は(ST23:NO)、磁気カード発行・読み取り部17により、磁気カードの読み取りを行う(ST25)。そして、有効な定期券でない場合は(ST26:NO)、磁気カード発行・読み取り部17により、駐車券を発券し(ST27)、駐車券による入場処理を行う(ST28)。また、読み取った磁気カードが有効な定期券の場合は(ST26:YES)、定期券による入場処理を行う(ST29)。
【0038】
以上述べたように、本実施形態においては、定期券情報をIDカード7のIDカード情報と関連付けて登録するようにしているので、利用者が保有するIDカード7を定期券として利用することができ、駐車場の定期券を携帯することなく、常に携帯しているIDカード7を用いて、駐車場の精算処理を行うことができる。また、料金精算機4によりIDカード7の登録を行うことができるので、事前の登録処理が不要であり、登録処理の負担を著しく低減させることができる。
【0039】
次に、本発明に係る定期券情報管理システム1の第2実施形態について、図5を参照して説明する。本実施形態においては、定期券情報管理システム1を 車室に昇降自在とされたフラップ19を備えた駐車場の定期券に適用した場合の例を示している。
【0040】
本実施形態においては、料金精算機4には、車室番号の入力や精算処理などの所定の入力操作を行う入力部20が設けられており、料金精算機4には、精算制御部6により、各フラップ19の昇降動作を制御するフラップ制御通信部21が設けられている。
【0041】
その他の構成は前記第1実施形態と同様であるため同一部分には同一符号を付してその説明を省略する。
【0042】
次に、本実施形態の作用について図6に示すフローチャートを参照して説明する。
【0043】
駐車場の利用者が、料金精算機4の入力部20により精算操作を行うと(ST30)、精算制御部6を動作させて精算用IDカード読み取り部8により利用者のIDカード7の読み取りを行う(ST31)。その後、精算制御部6により読み取ったIDカード7のIDカード情報と入場情報データベース10に記憶されているIDカード情報とを照合し(ST32)、IDカード情報に関連付けられた定期券の定期券情報が入場情報データベース10に登録されているか否か、定期券が有効期限内か否かを判断する(ST33)。
【0044】
そして、IDカード7のIDカード情報と関連付けられた定期券の定期券情報が登録されており、かつ、定期券の有効期限が期限内である場合は(ST33:YES)、IDカード7を定期券として通常の精算処理が行われ(ST34)、フラップ制御通信部21により該当する車室のフラップ19を下降動作させる。
【0045】
一方、定期券の定期券情報が関連付けられていない場合および有効期限が経過している場合は(ST33:NO)、磁気カード読み取り部9により、磁気カードの読み取りを行う(ST35)。そして、読み取った磁気カードが定期券の場合は(ST36:YES)、定期券の定期券情報が入場情報データベース10に登録されているか否か判断する(ST37)。読み取った磁気カードが定期券でない場合は(ST36:NO)、読み取った磁気カードが駐車券であると判断して、通常の精算処理を行う(ST34)。
【0046】
そして、入場情報データベース10に定期券の登録情報がない場合は(ST37:NO)、同じIDカード7のIDカード情報で異なる定期券の定期券情報が登録されているか否かを判断し(ST38)、入場情報データベース10に登録されていない場合は(ST38:NO)、IDカード情報と定期券の定期券情報とを関連付けて新規に登録する(ST39)。一方、入場情報データベース10に登録情報がある場合は(ST38:YES)、IDカード7のIDカード情報と、今回読み取った定期券の定期券情報とを関連付けて登録する(ST40)。
【0047】
また、入場情報データベース10に定期券の登録情報がある場合は(ST37:YES)、IDカード7のIDカード情報と、登録されている定期券の定期券情報とを照合し(ST41)、両者が一致する場合は(ST41:YES)、IDカード7のIDカード情報と、定期券の定期券情報とを関連付けて登録を更新する(ST42)。また、IDカード7のIDカード情報と、登録されている定期券の定期券情報とが一致しない場合は(ST41:NO)、他のIDカード7のIDカード情報と関連づけられた定期券であると判断されて、この定期券は使用不可となる(ST43)。
【0048】
以上述べたように、本実施形態においても前記第1実施形態と同様に、定期券情報をIDカード7のIDカード情報と関連付けて登録するようにしているので、利用者が保有するIDカード7を定期券として利用することができ、駐車場の定期券を携帯することなく、常に携帯しているIDカード7を用いて、駐車場の精算処理を行うことができる。また、料金精算機4によりIDカード7の登録を行うことができるので、事前の登録処理が不要であり、登録処理の負担を著しく低減させることができる。
【0049】
なお、前記各実施形態においては、本発明に係る定期券情報管理システム1を駐車場で用いられる定期券について適用した場合について説明したが、その他、例えば、アミューズメントパーク、テーマパークなど、定期券(一日券を含む。)を利用することのできる施設であれば、いずれの施設にも適用することが可能である。
【0050】
また、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づいて種々の変形が可能である。
【符号の説明】
【0051】
1 定期券情報管理システム
2 入場用カーゲート
3 出場用カーゲート
4 料金精算機
5 出場側車両検知器
6 精算制御部
7 IDカード
8 精算用IDカード読み取り部
9 磁気カード読み取り部
10 入場情報データベース
11 精算側通信部
12 表示部
13 入場装置
14 入場側車両検知器
15 入場制御部
16 入場用IDカード読み取り部
17 磁気カード発行・読み取り部
18 入場側通信部
19 フラップ
20 入力部
21 フラップ制御通信部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
利用者の所有するIDカードのIDカード情報を読み取るカード読み取り部と、定期券の定期券情報を読み取る定期券読み取り部とを備えた定期券情報管理装置と、
前記IDカード情報と前記定期券情報とを関連付けて記憶するデータベースと、を備え、
前記定期券情報管理装置は、前記カード読み取り部により読み取った前記IDカード情報と、前記データベースに記憶された前記定期券情報とを照合し、前記IDカード情報と前記定期券情報とが一致する場合に、前記IDカードを定期券として認識することを特徴とする定期券情報管理システム。
【請求項2】
前記定期券情報管理装置は、出場装置に設置されるものであり、
前記定期券情報管理装置は、前記IDカード情報と前記定期券情報とが一致して前記IDカードを定期券として認識した場合に、前記出場装置の出場処理を行うことを特徴とする請求項1に記載の定期券情報管理システム。
【請求項3】
前記定期券情報管理装置は、出場ゲートが設置された駐車場の精算機に設置されるものであり、
前記定期券情報管理装置は、前記IDカード情報と前記定期券情報とが一致して前記IDカードを定期券として認識した場合に、前記出場ゲートの出場処理を行うことを特徴とする請求項1に記載の定期券情報管理システム。
【請求項4】
前記定期券情報管理装置は、車両の出庫を防止するためのフラップが設置された駐車場の精算機に設置されるものであり、
前記定期券情報管理装置は、前記IDカード情報と前記定期券情報とが一致して前記IDカードを定期券として認識した場合に、前記フラップの出場処理を行うことを特徴とする請求項1に記載の定期券情報管理システム。
【請求項5】
前記定期券情報管理装置は、入場ゲートが設置された駐車場の入場機に設置されるものであり、
前記定期券情報管理装置は、前記IDカード情報と前記定期券情報とが一致して前記IDカードを定期券として認識した場合に、前記入場ゲートの入場処理を行うことを特徴とする請求項1に記載の定期券情報管理システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2013−88834(P2013−88834A)
【公開日】平成25年5月13日(2013.5.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−225502(P2011−225502)
【出願日】平成23年10月13日(2011.10.13)
【出願人】(000004651)日本信号株式会社 (720)
【Fターム(参考)】