説明

定着装置およびこれを備えた画像形成装置

【課題】簡単な構成で、圧ローラの弾性体層における亀裂の発生を回避し、圧ローラの長寿命化を図ることができる定着装置およびこれを備えた画像形成装置を提供することを目的とする。
【解決手段】定着装置は、熱ローラ18と、芯金24及びその周囲に形成された弾性体層25を有し、熱ローラ18に圧接される圧ローラ19とを備えている。又、圧ローラ19の長手方向Xにおける弾性体層25の端面25aには、断面略円弧状に形成された凹部25bが設けられている。従って、熱ローラ18に対して圧ローラ19を圧接させても、凹部25bが略面位状に変形するだけであり、端面25aが外方に突出することがないため、圧ローラ19の弾性体層25における亀裂の発生を回避できる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、熱源を備えた熱ローラと、表面側に弾性体層を有し、熱ローラに圧接される圧ローラとを備え、用紙にトナー像を定着させる定着装置、及びこれを備えた複写機、プリンタ、ファクシミリ等の画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、電子写真方式を用いた複写機、プリンタ装置、ファクシミリ装置等の画像形成装置においては、画像読取装置によって読み取られた画像に基づく光が、露光装置により像担時体である感光体の表面に照射されて、その画像の静電潜像が形成され、その後、現像装置によりその静電潜像にトナーを付着させトナー像が形成される。そして、転写装置により当該トナー像を用紙に転写したのち、トナー像を担持した用紙を、定着装置に設けられた熱ローラと圧ローラとにより形成されるニップ間に挟持搬送し、加熱・加圧することによりトナー像を用紙に定着するようにしている。
【0003】
又、近年、省エネの観点から、定着装置における熱ローラと圧ローラの小径化を行うことにより、熱ローラを過熱するための熱源が有する加熱容量に対して、これらの熱ローラ、圧ローラの熱容量を相対的に小さくする定着装置が提案されている。より具体的には、例えば、外径が15mm以下で、肉厚が1mm以下である金属製の小型中空ローラからなる熱ローラと、外径が15mm以下である弾性体層からなる小型の圧ローラを備える定着装置が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】特開平7−121051号公報(第4頁、第1図)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ここで、上記従来の定着装置のごとく、熱ローラと圧ローラの小径化を行うと、熱ローラと圧ローラとにより形成されるニップ幅を確保することが困難になる。そこで、圧ローラの弾性体層の硬度を落としたり、熱ローラに対する圧ローラの加圧力を上げる等の対策を講じる必要がある。しかし、このような対策を講じた状態で、熱ローラに対して圧ローラを圧接させて使用を続けていくと、圧ローラの弾性体層の強度不足等により、図11に示す様に、熱ローラ51と接触する圧ローラ52の弾性体層53の端面(即ち、圧ローラ52の長手方向Xにおける端面)53aが撓むことになる。そうすると、当該端面53aが、図12に示す圧ローラ52を熱ローラ51に圧接する前の状態に比し、上記長手方向Xにおいて、外方に突出してしまうことになる。その結果、弾性体層53と芯金55の接着面56を引き裂く力が作用するため、図11に示す様に、上記端面53aの、弾性体層53と芯金55の接着面56側に亀裂54が発生してしまい、圧ローラ52の寿命が短くなるという問題があった。
【0005】
そこで、本発明は、上述の問題に鑑みてなされたものであり、簡単な構成で、圧ローラの弾性体層における亀裂の発生を回避し、圧ローラの長寿命化を図ることができる定着装置およびこれを備えた画像形成装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、本発明の第1の定着装置は、熱源を有する熱ローラと、芯金及びその周囲に形成された弾性体層を有し、熱ローラに圧接されることにより、用紙が通過するニップを形成する圧ローラと、を備え、圧ローラの長手方向における弾性体層の端面に凹部が設けられていることを特徴とする。ここで、本発明の第1の定着装置においては、凹部が断面略円弧状に形成されているものとすることができる。
【0007】
又、本発明の第2の定着装置は、熱源を有する熱ローラと、芯金及びその周囲に形成された弾性体層を有し、熱ローラに圧接されることにより、用紙が通過するニップを形成する圧ローラと、を備え、圧ローラの芯金の端部が、圧ローラの長手方向の内側から外側にかけて外径が漸減するテーパ状に形成されていることを特徴とする。
【0008】
又、本発明の第3の定着装置は、熱源を有する熱ローラと、芯金及びその周囲に形成された弾性体層を有し、熱ローラに圧接されることにより、用紙が通過するニップを形成する圧ローラと、を備える定着装置において、圧ローラの長手方向における弾性体層の端面に断面略円弧状に形成された凹部が設けられるとともに、圧ローラの芯金の端部が、圧ローラの長手方向の内側から外側にかけて外径が漸減するテーパ状に形成されていることを特徴とする。
【0009】
又、本発明の画像形成装置は、上述のいずれかに記載の定着装置を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明の第1の定着装置によれば、圧ローラの長手方向における弾性体層の端面に凹部が設けられており、特に、当該凹部を断面略円弧状に形成する構成としている。従って、簡単な構成で、圧ローラの弾性体層における亀裂の発生を回避できるとともに、当該圧ローラの長寿命化を図ることが可能になる。
【0011】
又、本発明の第2の定着装置によれば、圧ローラの芯金の端部を、圧ローラの長手方向の内側から外側にかけて外径が漸減するテーパ状に形成する構成としている。従って、簡単な構成で、圧ローラの弾性体層における亀裂の発生を回避できるとともに、当該圧ローラの長寿命化を図ることが可能になる。
【0012】
又、本発明の第3の定着装置によれば、圧ローラの長手方向における弾性体層の端面に断面略円弧状に形成された凹部を設けるとともに、圧ローラの芯金の端部を、圧ローラの長手方向の内側から外側にかけて外径が漸減するテーパ状に形成する構成としている。従って、簡単な構成で、圧ローラの弾性体層における亀裂の発生を確実に回避できるとともに、当該圧ローラの長寿命化を確実に図ることが可能になる。
【0013】
又、本発明の画像形成装置によれば、上述のいずれかに記載の定着装置を備える構成としているため、上述のいずれかに記載の定着装置と同じ効果を得ることが可能になる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下に、本発明の具体的な実施形態について図面を参照しながら説明する。図1は、本発明の第1の実施形態に係る画像形成装置の全体構成を示す概略図であり、図2は、本発明の第1の実施形態に係る定着装置を示す概略断面図である。
【0015】
図1に示す様に、この画像形成装置1は、複写機であり、装置本体1aの下部に配設された給紙部2と、この給紙部2の側方及び上方に配設された用紙搬送系3と、この用紙搬送系3の上方に配設された画像形成部4と、この画像形成部4よりも排出側に配設された定着装置5と、これらの画像形成部4、及び定着装置5の上方に配設された画像読取装置6を備えている。
【0016】
給紙部2は、用紙9が収容された複数(本実施形態においては4つ)の給紙カセット7a〜7dを備えており、給紙ローラ(又は、ピックアップローラ)8の回転動作により、当該複数の給紙カセット7a〜7dのうち選択されたものから用紙9が用紙搬送系3側に送り出され、用紙9が1枚ずつ確実に用紙搬送系3に給紙されるように構成されている。
【0017】
用紙搬送系3に給紙された用紙9は、用紙供給経路10を経由して画像形成部4に向けて搬送される。この画像形成部4は、電子写真プロセスによって、用紙9に所定のトナー像を形成するものであり、所定の方向(図中の矢印方向)に回転可能に軸支された像端持体である感光体11と、この感光体11の周囲にその回転方向に沿って、帯電装置12、露光装置13、現像装置14、転写装置15、クリーニング装置16、及び除電装置17を備えている。
【0018】
帯電装置12は、高電圧が印加される帯電ワイヤを備えており、この帯電ワイヤからのコロナ放電によって感光体11の表面に所定電位を与えることにより、感光体11の表面が一様に帯電させられる。そして、露光装置13により、画像読取装置6によって読み取られた原稿の画像データに基づく光が、感光体11に照射されることにより、感光体11の表面電位が選択的に減衰されて、この感光体11の表面に静電潜像が形成される。次いで、現像装置14により、上記静電潜像にトナーが付着し、感光体11の表面にトナー像が形成され、転写装置15により、感光体11の表面のトナー像が、感光体11と転写装置15との間に供給された用紙9に転写される。
【0019】
トナー像が転写された用紙9は、画像形成部4から定着装置5に向けて搬送される。この定着装置5は、画像形成部4の用紙搬送方向の下流側に配置されており、図2に示す様に、熱源22を有する熱ローラ18と、芯金24及びその周囲に形成された弾性体層25を有し、熱ローラ18に圧接されることにより、用紙9が通過するニップNを形成する圧ローラ19と、を備えている。尚、図中の矢印Cは、用紙9の搬送方向を示す。
【0020】
熱ローラ18の熱源22には、例えば、ハロゲンランプ等が使用され、当該熱源22が金属製の芯金23を加熱する構成となっている。尚、熱ローラ18は、図中の矢印Aの方向に回転可能となるように構成されている。
【0021】
又、圧ローラ19は、金属製の芯金24の周囲に弾性体層25が設けられ、その表層側に弾性体層25を備えており、図示しない付勢手段により、熱ローラ18に圧接される構成となっている。又、圧ローラ19の長手方向X(図3参照)における、弾性体層25の長さは、熱ローラ18の芯金23の長さよりも短く、弾性体層25の外周面全体が、芯金23に圧接されるように構成されている。又、弾性体層25は、例えば、シリコンゴムやフッ素ゴムにより形成されており、圧ローラ19を熱ローラ18に圧接すると、当該弾性体層25が変形し、用紙9が通過するニップNが形成される構成となっている。尚、当該圧ローラ19は、回転軸26により、図中の矢印Bの方向に回転可能に軸止されており、弾性体層25は、接着面27を介して芯金24に接着されている。又、本実施形態においては、熱ローラ18は、その外径が40mm、肉厚が1mmに設定されており、圧ローラ19は、その外径が40mm、弾性体層25の厚さが5mmとなるように設定されている。
【0022】
そして、画像形成部4においてトナー像が転写された用紙9が上記熱ローラ18と圧ローラ19のニップNを通過する際に、熱ローラ18の熱源22の熱によりトナーが溶融し、用紙9上にトナー像が定着される構成となっている。
【0023】
次いで、画像形成部4から定着装置5において画像形成がなされた用紙9は、排出ローラ対20によって排出トレイ21上に排出される。一方、上記転写後、感光体11の表面に残留しているトナーは、クリーニング装置16により除去され、感光体11の表面の残留電荷は、除電装置17により除去される。そして、感光体11は帯電装置12によって再び帯電され、以下同様にして画像形成が行われることになる。
【0024】
ここで、本実施形態においては、圧ローラ19の長手方向における弾性体層25の端面の形状に特徴がある。以下、本特徴について、図面を参照して詳細に説明する。図3は、本発明の第1の実施形態に係る定着装置における圧ローラの弾性体層の端面の形状を説明するための概略断面図であり、圧ローラを熱ローラに圧接する前の状態を示す図である。又、図4は、本発明の第1の実施形態に係る定着装置における圧ローラの弾性体層の端面の形状を説明するための概略断面図であり、圧ローラを熱ローラに圧接した状態を示す図である。
【0025】
図3に示す様に、本実施形態においては、圧ローラ19の長手方向Xにおける弾性体層25の端面25aに凹部25bが設けられており、当該凹部25bが断面略円弧状に形成されている。そして、図4に示す状態において、圧ローラ19を熱ローラ18に圧接させると、当該弾性体層25が熱ローラ18と接触して、当該熱ローラ18に押圧され、用紙9が通過するニップNが形成される。
【0026】
この際、図4に示す様に、弾性体層25が変形するが、本実施形態においては、上述のごとく、端面25aに凹部25bが設けられており、当該凹部25bが断面略円弧状に形成されているため、熱ローラ18に対して圧ローラ19を圧接させても、当該凹部25bが略面位状に変形するだけである。即ち、上記従来技術のごとく、熱ローラ18に対して圧ローラ19を圧接させても、上記長手方向Xにおいて、端面25aが外方に突出することがないため、弾性体層25と芯金24の接着面27を引き裂く力が作用しないことになる。
【0027】
従って、上記端面25aの、弾性体層25と芯金24の接着面27側における亀裂の発生を回避することが可能になるとともに、圧ローラ19の長寿命化を図ることが可能になる。
【0028】
尚、図5に示す様に、上記凹部25bを断面略四角形状に形成する構成とすることもできる。但し、図6に示す様に、当該凹部25bを断面略四角形状にすると、上記従来技術と同様に、熱ローラ18に対して圧ローラ19を圧接させると、上記長手方向Xにおいて、端面25aが撓んで外方に突出してしまう。従って、弾性体層25と芯金24の接着面27を引き裂く力の作用により、亀裂28が発生してしまう場合があるため、当該凹部25bの形状は、断面略四角形状よりも断面略円弧形状にする方が望ましい。
【0029】
以上に説明した様に、本実施形態においては、端面25aに凹部25bを設けるとともに、当該凹部25bを断面略円弧状に形成する構成としている。従って、簡単な構成で、圧ローラ19の弾性体層25における亀裂の発生を回避できるとともに、当該圧ローラ19の長寿命化を図ることが可能になる。
【0030】
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。図7は、本発明の第2の実施形態に係る定着装置における圧ローラの芯金の端部の形状を説明するための概略断面図であり、圧ローラを熱ローラに圧接する前の状態を示す図である。又、図8は、本発明の第2の実施形態に係る定着装置における圧ローラの芯金の端部の形状を説明するための概略断面図であり、圧ローラを熱ローラに圧接した状態を示す図である。尚、本実施形態においては、上記第1の実施形態と同様の構成部分については同一の符号を付してその説明を省略する。又、画像形成装置の全体構成、及び定着装置の全体構成についても、上述の第1の実施形態と同様であるため、ここでは詳しい説明を省略する。
【0031】
本実施形態においては、圧ローラ19の長手方向における芯金24の端部24aの形状に特徴がある。図7に示す様に、本実施形態においては、圧ローラ19の芯金24の端部24aが、圧ローラ19の長手方向Xの内側から外側にかけて外径が漸減するテーパ状に形成されている。そして、上述の第1の実施形態と同様に、図7に示す状態において、圧ローラ19を熱ローラ18に圧接させると、当該弾性体層25が熱ローラ18と接触して、当該熱ローラ18に押圧され、用紙9が通過するニップNが形成される。
【0032】
この際、図8に示す様に、弾性体層25が変形するが、本実施形態においては、上述のごとく、圧ローラ19の芯金24の端部24aが、圧ローラ19の長手方向Xの内側から外側にかけて外径が漸減するテーパ状に形成されている。従って、熱ローラ18に対して圧ローラ19を圧接させると、上記長手方向Xにおいて、弾性体層25の端面25aが外方に突出するが、図11に示す従来技術の場合に比し、その突出量が減少するため、弾性体層25と芯金24の接着面27を引き裂く力に起因する悪影響を回避することが可能になる。
【0033】
従って、上記第1の実施形態と同様に、上記端面25aの、弾性体層25と芯金24の接着面27側における亀裂の発生を回避することが可能になるとともに、圧ローラ19の長寿命化を図ることが可能になる。
【0034】
尚、本実施形態においては、芯金24の端部24aのみを上述のテーパ状に形成する構成としているため、高い定着圧(例えば、ニップNにおける荷重が400N)により、圧ローラ19を熱ローラ18に圧接させた場合であっても、当該圧ローラ19が、上記長手方向Xに直行する方向Y(図2参照)に撓むことはない。
【0035】
以上に説明した様に、本実施形態においては、芯金24の端部24aを、圧ローラ19の長手方向Xの内側から外側にかけて外径が漸減するテーパ状に形成する構成としている。従って、簡単な構成で、圧ローラ19の弾性体層25における亀裂の発生を回避できるとともに、当該圧ローラ19の長寿命化を図ることが可能になる。
【0036】
尚、上記実施形態は、単なる説明例であり、本発明の範囲は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づいて各構成物品の形状、寸法、材料等を変更することが可能であり、それらを本発明の範囲から除外するものではない。
【0037】
例えば、図9に示す様に、上記第1の実施形態と第2の実施形態を組み合わせる構成とすることもできる。より具体的には、弾性体層25の端面25aに凹部25bを設け、当該凹部25bを断面略円弧状に形成するとともに、圧ローラ19の芯金24の端部24aを、圧ローラ19の長手方向Xの内側から外側にかけて外径が漸減するテーパ状に形成する構成とする。このような構成にすれば、簡単な構成で、圧ローラ19の弾性体層25における亀裂の発生を確実に回避できるとともに、当該圧ローラ19の長寿命化を確実に図ることが可能になる。尚、図9に示す状態から、圧ローラ19を熱ローラ18に圧接させ、弾性体層25が熱ローラ18と接触している状態を図10に示す。
【0038】
又、上記第1の実施形態においては、凹部25bを断面略円弧状に形成する構成としてが、圧ローラ19の弾性体層25における亀裂の発生を回避し、当該圧ローラ19の長寿命化を図ることが可能な形状であれば、どのような形状でも良い。例えば、当該凹部25bを断面略V字状に形状することもできる。又、弾性体層25の端面25aに、断面略円弧形状を有する凹部25bを複数個設ける構成としても良い。
【0039】
更に、上記実施形態においては、画像形成装置の一例として、デジタル複写機を示したが、ファクシミリやプリンタ等の他の画像形成装置であっても良いことは言うまでもない。
【産業上の利用可能性】
【0040】
本発明の活用例としては、熱源を備えた熱ローラと、表面側に弾性体層を有し、熱ローラに圧接される圧ローラとを備え、用紙にトナー像を定着させる定着装置、及びこれを備えた複写機、プリンタ、ファクシミリ等の画像形成装置が挙げられる。
【図面の簡単な説明】
【0041】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る画像形成装置の全体構成を示す概略図である。
【図2】本発明の第1の実施形態に係る定着装置を示す概略断面図である。
【図3】本発明の第1の実施形態に係る定着装置における圧ローラの弾性体層の端面の形状を説明するための概略断面図であり、圧ローラを熱ローラに圧接する前の状態を示す図である。
【図4】本発明の第1の実施形態に係る定着装置における圧ローラの弾性体層の端面の形状を説明するための概略断面図であり、圧ローラを熱ローラに圧接した状態を示す図である。
【図5】本発明の第1の実施形態に係る定着装置における圧ローラの弾性体層の端面の形状を断面略四角形状に形成した状態を示す概略断面図であり、圧ローラを熱ローラに圧接する前の状態を示す図である。
【図6】本発明の第1の実施形態に係る定着装置における圧ローラの弾性体層の端面の形状を断面略四角形状に形成した状態を示す概略断面図であり、圧ローラを熱ローラに圧接した状態を示す図である。
【図7】本発明の第2の実施形態に係る定着装置における圧ローラの芯金の端部の形状を説明するための概略断面図であり、圧ローラを熱ローラに圧接する前の状態を示す図である。
【図8】本発明の第2の実施形態に係る定着装置における圧ローラの芯金の端部の形状を説明するための概略断面図であり、圧ローラを熱ローラに圧接した状態を示す図である。
【図9】図3に示した弾性体層と図7に示した芯金を組み合わせた状態を示す概略断面図であり、圧ローラを熱ローラに圧接する前の状態を示す図である。
【図10】図3に示した弾性体層と図7に示した芯金を組み合わせた状態を示す概略断面図であり、圧ローラを熱ローラに圧接した状態を示す図である。
【図11】従来の定着装置における圧ローラの弾性体層の端面の形状を説明するための概略断面図であり、圧ローラを熱ローラに圧接した状態を示す図である。
【図12】従来の定着装置における圧ローラの弾性体層の端面の形状を説明するための概略断面図であり、圧ローラを熱ローラに圧接する前の状態を示す図である。
【符号の説明】
【0042】
1…画像形成装置、1a…装置本体、2…給紙部、3…用紙搬送系、4…画像形成部、5…定着装置、6…画像読取装置、9…用紙、18…熱ローラ、19…圧ローラ、22…熱源、23…芯金、24…芯金、24a…芯金の端部、25…弾性体層、25a…弾性体層の端面、25b…凹部、27…接着面、28…亀裂、N…ニップ、X…圧ローラの長手方向

【特許請求の範囲】
【請求項1】
熱源を有する熱ローラと、芯金及びその周囲に形成された弾性体層を有し、前記熱ローラに圧接されることにより、用紙が通過するニップを形成する圧ローラと、を備える定着装置において、
前記圧ローラの長手方向における前記弾性体層の端面に凹部が設けられていることを特徴とする定着装置。
【請求項2】
前記凹部が断面略円弧状に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
【請求項3】
熱源を有する熱ローラと、芯金及びその周囲に形成された弾性体層を有し、前記熱ローラに圧接されることにより、用紙が通過するニップを形成する圧ローラと、を備える定着装置において、
前記圧ローラの芯金の端部が、前記圧ローラの長手方向の内側から外側にかけて外径が漸減するテーパ状に形成されていることを特徴とする定着装置。
【請求項4】
熱源を有する熱ローラと、芯金及びその周囲に形成された弾性体層を有し、前記熱ローラに圧接されることにより、用紙が通過するニップを形成する圧ローラと、を備える定着装置において、
前記圧ローラの長手方向における前記弾性体層の端面に断面略円弧状に形成された凹部が設けられるとともに、前記圧ローラの芯金の端部が、前記圧ローラの長手方向の内側から外側にかけて外径が漸減するテーパ状に形成されていることを特徴とする定着装置。
【請求項5】
請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の定着装置を備えることを特徴とする画像形成装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2006−84701(P2006−84701A)
【公開日】平成18年3月30日(2006.3.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−268555(P2004−268555)
【出願日】平成16年9月15日(2004.9.15)
【出願人】(000006150)京セラミタ株式会社 (13,173)
【Fターム(参考)】