説明

定量注出容器

【課題】容器内に収容された液体を一定量注ぐことができ、かつ、任意量を注ぐ場合は簡単な操作で済んで使い勝手がよく、低コスト化が可能なこと。
【解決手段】注出液が収容される容器本体10の蓋部12にその内外を連通する通気孔13を穿設し、また、注出液を導入する導入口22を有する貯留部20を容器本体10の内壁面に沿って形成し、さらに、貯留部20を形成した容器本体10の内壁面に貯留部20内の注出液を収束させて流出させる流出口30を形成して、流出口30への空気の侵入を許容することなく貯留部20内の注出液を流出口30から吐出する吐出部40を流出口30から外方向に突出形成する。そして、通気孔13を閉塞することによって、貯留部20に導入された注出液を貯留部20に貯留してその注出量を特定し、通気孔13を開放することによって、貯留部20に導入された注出液を流出口30から流出させて吐出部40にて吐出する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、容器内に収容される醤油、ソース、酢、みりん、酒等の調味料等の液体を一定量注ぐことができる定量注出容器に関するもので、特に、低コスト化が可能で、使い勝手をよくした定量注出容器に関するものである。
【背景技術】
【0002】
醤油、ソース、酢、みりん、酒等の液体調味料を注ぐための容器として、従来から、容器を傾けることによって容器内に収容された醤油等の液体を注ぐ醤油差し等が提供されている。しかし、これらは、容器の傾斜具合によって注ぐ量を調整するものであるため、必要とする量を注ぐのが難しく、従来の醤油差し等では必要以上の量を注いでしまうことが多々あった。そして、このことは、液体調味料等の無駄遣いとなるばかりでなく、醤油やソース等による塩分やカロリー等の過剰摂取にも繋がるため、好ましくなかった。また、調味の際に、所定の一定量の調味料を加えようと思っても、従来の醤油差し等では、小さじや大さじ等に注いで所定の一定量を測ったのちに調味対象物に加える必要があるため、手間を要した。
【0003】
このため、例えば、特許文献1では、容器内に収容された醤油等の液体を一定量注ぐことができるように、空気溜まりを設けた容器(液体調味料差し)が提供されている。これは、容器内部と連通する空気溜まりに外力を加えて縮小させ、その中の空気を容器内に押し出すことで容器内の圧力を高め、それによって、容器内に収容された醤油等の液体を一定量注ぐものである
また、特許文献2には、容器内に収容された醤油等の液体を貯留する小容器を容器本体内の上部に設けた容器(差し状容器)が記載されている。これは、小容器において注ぎ口とは反対方向に形成した大きい切れ込み側に容器本体を傾けることによって、容器本体内に収容された液体を小容器の大きい切れ込みから小容器内に流し込んで貯留させ、さらに、注ぎ口側に容器本体を傾けることによって、小容器内の液体を注ぎ口から一定量注ぐものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】登録実用新案第3073616号公報
【特許文献2】特開2001−163378号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところが、特許文献1に記載の容器(液体調味料差し)においては、使用状態において外部と連通する開口が、容器内に収容された醤油等の液体を注ぐ注ぎ口の1つしかないため、特許文献1に記載のように、多量の液体等を注ぐには空気溜まりの押し潰し操作及びその解除操作を繰り返さなければならず、所定の一定量の注出にはよいが、定量以上の多量の注出、即ち、任意量の注出には却って手間がかかる。故に、特許文献1に記載の容器(液体調味料差し)では、任意量の注出において使い勝手が悪い。
また、特許文献1の記載によれば、空気溜まりは、外力を加えると縮小変形し、それを解くと原形に復帰するもの、例えば、ゴム等でなければならないことから、特許文献1に記載の容器(液体調味料差し)では、空気溜まりの構成材料が制約されてしまって構成材料の選択自由度が低く、それ故に、コストを抑えるのに限界がある。
【0006】
一方、特許文献2では、小容器において注ぎ口側に小さい切れ込みを形成することによって、容器本体を注ぎ口側に傾けるのみで任意量の注出ができるとしているが、小容器に小さい切れ込みを形成しなければならない分だけ製作に手間がかかる。また、特許文献2に記載の容器(差し状容器)は、容器本体を注ぎ口側と注ぎ口側とは反対方向に設けた小容器の大きな切れ込み側とに傾ける操作によって定量注出を行うものであり、容器本体の対向する上部周壁部に小容器を架け渡すように組み込まなければならないので、成形が複雑となり製作コストがかかる可能性がある。故に、特許文献2に記載の容器(差し状容器)では、低コスト化を図るのが困難である。
【0007】
そこで、本発明は、かかる不具合を解決すべくなされたものであって、容器内に収容された液体を一定量注ぐことができ、かつ、任意量を注ぐ場合は簡単な操作で済んで使い勝手がよく、低コスト化が可能な定量注出容器の提供を課題とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
請求項1の発明に係る定量注出容器は、注出液が収容される所定内容積の容器本体にその内外を連通する通気孔を穿設し、また、前記容器本体に収容された注出液を導入する導入口を有する貯留部を前記容器本体の内壁面に沿って形成し、さらに、前記貯留部内の注出液を収束させて流出させる流出口を前記貯留部の下部に形成した前記容器本体の内壁面に形成し、そして、前記流出口への空気の侵入を許容することなく前記貯留部内の注出液を前記流出口から吐出する吐出部を前記流出口から外方向に突出形成したものであり、前記通気孔を閉塞することによって、前記貯留部に導入された注出液を前記貯留部にて貯留してその注出量を特定し、前記通気孔を開放することによって、前記貯留部に導入された注出液を前記流出口から流出させて前記吐出部にて吐出するものである。
【0009】
ここで、上記容器本体は、上方に形成した開口部から注出液を収容する容器部と、当該開口部を密閉する蓋部とを有し、前記蓋部に通気孔を穿設したものである。そして、上記通気孔は、前記容器本体の内部と外部とを連通するもので、前記容器本体内への空気導入用として設けたものである。なお、上記通気孔は、前記容器本体の直立状態(通常状態)及び前記容器本体に収容された注出液を前記容器本体の内壁面に沿って形成された貯留部へと導入させるべく前記容器本体を前記貯留部側に傾けた状態において、前記容器本体内の注出液に侵入されることのない位置に穿設されるのが好ましい。即ち、上記通気孔の位置は、後述する貯留部の位置によって相対的に決定されるのが好ましい。これによって、上記通気孔を使用者の指等によって閉塞した場合でも、前記容器本体内の注出液が上記通気孔を介して使用者の指等に接触することはなく、前記容器本体内の注出液の衛生状態を保つことが可能になる。
なお、上記注出液は、本発明では、例えば、醤油、ソース、酢、みりん、酒等の液体のものばかりでなく、油等の多少粘性のある液体状のものをも含むものである。
【0010】
また、上記貯留部は、前記容器本体の内壁面に沿って形成され、前記容器本体の空間容積を分割して所定の内容積を有すると共に、前記容器本体に収容された注出液を導入する導入口を有し、当該注出液を貯留してその注出量を特定するものであり、上記吐出部の上流側に配置されるものである。なお、上記貯留部は、前記通気孔の閉塞状態において前記導入口から導入された注出液を貯留できれば、その構成材料は特に限定されるものではない。
そして、上記流出口は、前記貯留部の下部に形成した前記容器本体の内壁面に形成されて前記貯留部内の注出液を収束させて流出させるものであり、前記容器本体の勾配に依存することなく前記貯留部にて貯留された一定量の注出液を確実に流出させ、前記貯留部内に当該注出液が残されることのないようにしたものである。
【0011】
さらに、上記吐出部は、前記流出口から外方向に突出形成され、前記流出口への空気の侵入を許容することなく前記貯留部内の注出液を当該流出口から吐出するものである。ここで、上記流出口への空気の侵入を許容することなく前記貯留部内の注出液を当該流出口から吐出するとは、上記吐出部が流出口への空気の侵入を許容しつつ注出液を吐出するものであるとすると、前記通気孔の閉塞状態において前記貯留部内に導入された注出液が、当該流出口から流出して吐出されてしまい、前記貯留部にて注出液を貯留することができなくなってしまうので、注出液を吐出するために必要な空気の取り込みは、前記通気孔からのみ行われるようにし、前記流出口からでは行えないようにしたものである。そして、例えば、上記流出口の大きさを、前記貯留部内の注出液を前記吐出部にて吐出させる際に外部の空気に侵入されることのない大きさに設定することによって、前記流出口への空気の侵入を許容することなく前記貯留部内に導入された注出液を前記流出口から吐出することができるようになる。
【0012】
請求項2の発明に係る定量注出容器の少なくとも前記貯留部を形成した前記容器本体の周壁部は、透明であるものであり、前記貯留部にて貯留させる一定量の注出液を外部から視認できるようにしたものであるが、本発明を実施する場合には、前記貯留部で特定する注出量を外部から視認できれば、上記周壁部は半透明であってもよい。
【0013】
請求項3の発明に係る定量注出容器の前記貯留部は、前記容器本体の内壁面に所定形状の隔壁部を形成し、形状が異なる隔壁部を装着することで、その内容積を変更可能としたものであり、内容積の選択自由度を高くし、使途に合わせた最適な内容積の選択を可能にしたものである。
【0014】
請求項4の発明に係る定量注出容器の前記貯留部は、前記導入口が前記容器本体の内壁面に沿って形成されることによって、前記容器本体に収容された注出液が少量の場合でも、前記容器本体を急角度で傾ければ前記導入口に注出液が導入されるようにし、また、前記導入口の開口縁から水平方向に延在する水平上壁部を設けることで、前記貯留部にて貯留された注出液の吐出の際に前記容器本体を傾けても、前記容器本体に収容された注出液が前記導入口に導入されにくいようにしたものである。
【発明の効果】
【0015】
請求項1の発明の定量注出容器によれば、前記容器本体に収容された注出液が導入される貯留部が、前記容器本体の内壁面に沿って形成され、また、前記貯留部の下部に形成した前記容器本体の内壁面に、前記貯留部に導入された注出液を収束させて流出させる流出口が形成され、さらに、前記貯留内の注出液を前記流出口から吐出する吐出部が、前記流出口から外方向に突出形成されているため、前記容器本体を前記貯留部側に傾けると、前記容器本体に収容された注出液は、前記貯留部の導入口から前記貯留部内へと導入され、そして、前記貯留部内へと導入された注出液は、前記流出口から流出して前記吐出部にて吐出されることになる。
ここで、一般的に密閉された容器内に収容された液体を吐出するためには、容器外に吐出される液体の容積と同じ容積だけ容器内に空気が導入される必要があるところ、前記容器本体にはその内外を連通する通気孔が穿設されているものの、前記吐出部は前記流出口への空気の侵入を許容することなく前記貯留内の注出液を前記流出口から吐出するものであるので、前記通気孔の閉塞状態においては、外部の空気が前記容器本体内に導入されることはない。
このため、前記通気孔を閉塞し、前記容器本体を前記貯留部側に傾けて前記容器本体に収容された注出液を前記貯留部に導入すると、前記貯留部に導入された液体は、前記流出口から吐出されることなく前記貯留部内に貯留し、前記容器本体の傾きを戻すことでその貯留量が特定されることになる。そして、前記通気孔の閉塞を解くと、外部の空気が前記通気孔から前記容器本体内に入ることができるようになるので、前記貯留部にて貯留された一定量の注出液が、前記流出口から流出して前記吐出部にて吐出されることになる。また、このとき、前記流出口は前記貯留部に導入された注出液を収束させて流出させるものであり、前記吐出部は前記流出口から外方向に突設されているため、前記容器本体を傾けなくても、前記貯留部にて貯留された一定量の注出液は残らず前記流出口から流出して前記吐出部にて吐出されることになる。
したがって、請求項1の発明の定量注出容器によれば、前記通気孔の閉塞によって、前記容器本体に収容された注出液が前記貯留部にて一定量貯留されてその注出量が予め特定されることになるため、前記容器本体に収容された注出液を一定量注ぐことができる。
殊に、前記貯留部内が注出液で満たされるまで、前記貯留部内に注出液を貯留した場合には、予め設定された前記貯留部の内容量分が吐出されることになるため、所定の一定量の注出液を注ぐことができる。
なお、請求項1の発明の定量注出容器によれば、上述の如く、前記容器本体を傾けなくても、前記貯留部にて貯留された注出液をすべて前記流出口から吐出させることができる。このため、前記貯留部にて貯留された一定量の注出液をすべて吐出させようとして前記容器本体を傾け、それによって、前記容器本体に収容された注出液が前記貯留部の導入口に新たに導入されてしまって前記貯留部にて貯留された一定量以上の注出液が吐出されてしまうという事態は回避することができる。故に、前記貯留部にて特定した一定量の注出液のみを確実に注ぐことが可能である。
【0016】
また、前記通気孔の開放状態においては、前記容器本体を前記貯留部側に傾けるのみで、前記容器本体に収容された注出液は前記貯留部の導入口から前記貯留部内へと導入され、そして、前記貯留部内へと導入された注出液は、前記貯留部にて貯留されることなく前記流出口から流出して前記吐出部にて吐出されるので、任意量の注出も簡単な操作で済む。
さらに、前記貯留部は、前記通気孔の閉塞状態において前記容器本体に収容された注出液を貯留できるものであればその構成材料が特に制約されることもないので、構成材料の選択自由度が高くなる。加えて、一定量を注出する場合においても任意量を簡単な操作で注出する場合においても、前記容器本体に収容された注出液を前記貯留部に導入する導入口には同一のものが利用され、別々に開口を形成する必要もないため、その分製作が容易である。また、前記貯留部は、前記容器本体の内壁面に沿って形成されるものであるため、前記容器本体内への組む込みも容易である。故に、製作コストや製品コストを抑えることが可能となる。
【0017】
このようにして、容器内に収容された液体を一定量注ぐことができ、かつ、任意量を注ぐ場合は簡単な操作で済んで使い勝手がよく、低コスト化が可能な定量注出容器となる。
【0018】
請求項2の発明に係る定量注出容器によれば、少なくとも前記貯留部を形成した前記容器本体の周壁部は、透明であるから、前記貯留部内を外部から視認することができる。よって、請求項1に記載の効果に加えて、視認により確実に前記貯留部にて貯留させる量、即ち、注出量を特定することができる。
【0019】
請求項3の発明に係る定量注出容器によれば、前記貯留部は、前記容器本体の内壁面に所定形状の隔壁部を形成し、形状が異なる隔壁部を装着することで、その内容積を変更可能としたものであるから、請求項1または請求項2に記載の効果に加えて、内容積の選択自由度が高くなって、使途に合わせた最適な内容積の選択が可能となり、それによって、使途に合致した所望の定量注出が可能となる。
【0020】
請求項4の発明の定量注出容器によれば、前記貯留部の導入口が前記容器本体の内壁面に沿って形成されるから、前記容器本体に収容された注出液が少量の場合でも、前記容器本体を急角度で傾斜させることで前記導入口に注出液を導入することができる。よって、請求項1乃至請求項3のいずれか1つに記載の効果に加えて、前記容器本体に収容された注出液が少量の場合でも定量注出が可能である。また、前記導入口の開口縁から水平方向に延在する水平上壁部を有するから、前記貯留部にて貯留された一定量の注出液を吐出する際に前記容器本体を傾けても、前記容器本体に収容されている注出液は前記導入口に導入されにくい。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】図1は本発明の実施の形態に係る定量注出容器の全体構成を示す斜視図であり、(a)は本発明の実施の形態に係る定量注出容器を前方から見た斜視図、(b)は本発明の実施の形態に係る定量注出容器を後方から見た斜視図である。
【図2】図2は本発明の実施の形態に係る定量注出容器の正面図である。
【図3】図3は本発明の実施の形態に係る定量注出容器の平面図である。
【図4】図4は本発明の実施の形態に係る定量注出容器の側面断面図であり、図2のA−A縦断面図である。
【図5】図5は本発明の実施の形態に係る定量注出容器の定量注出前の状態を示す側面断面図である。
【図6】図6は本発明の実施の形態に係る定量注出容器の容器本体を傾けて容器本体に収容された注出液を貯留部に導入して貯留する状態を示す側面断面図である。
【図7】図7は本発明の実施の形態に係る定量注出容器の容器本体に収容された注出液が少量である場合における容器本体を急角度で傾けて容器本体に収容された注出液を貯留部に導入して貯留する状態を示す側断面図である。
【図8】図8は本発明の実施の形態に係る定量注出容器の容器本体の傾きを戻して貯留部にて容器本体に収容された注出液の注出量を特定する状態を示す側面断面図である。
【図9】図9は、本発明の実施の形態に係る定量注出容器の貯留部にて貯留された注出液を吐出部から吐出する状態を示す側面断面図である。
【図10】図10は、本発明の実施の形態に係る定量注出容器の容器本体を傾けて貯留部にて貯留された注出液を吐出部から吐出する状態を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
なお、本実施の形態において、同一の記号及び同一の符号は、同一または相当する機能を意味するものであるから、ここでは重複する詳細な説明を省略する。
【0023】
まず、本発明の実施の形態に係る定量注出容器1の構造について、図1乃至図4を参照して説明する。
【0024】
図1乃至図4に示すように、本実施の形態に係る定量注出容器1は、主に、醤油、ソース、酢等の調味液等の注出液を収容する所定内容積の容器本体10と、容器本体10の内壁面に沿って形成された貯留部20と、貯留部20の下部に形成した容器本体10の内壁面に形成された流出口30と、流出口30から外方向に突出形成された吐出部40とを有しており、容器本体10を構成している半球形状の蓋部12に、容器本体10の内部と外部とを連通する通気孔13を穿設している。
【0025】
容器本体10は、調味液等の注出液を収容可能に形成した有底円筒形状の容器部11と、半球形状の蓋部12とを有し、かつ、蓋部12にその内外を連通する通気孔13を穿設したものである。
本実施の形態1において、容器部11は、調味液等の液体を収容するもので、透明体で構成されており、その上部には、調味液等の液体が注入される開口部11aが形成されている。また、この開口部11aの周囲には、図4に示すように、後述する蓋部12の雄ねじ部12aに対応する雌ねじ部11bが形成されている。
蓋部12は、容器部11の開口部11aを覆うものであり、その下部には、容器部11の雌ねじ部11bに螺合可能な雄ねじ部12aが形成されている。
そして、容器部11の雌ねじ部11bと蓋部12の雄ねじ部12aとを螺着させることにより、容器部11の開口部11aが蓋部12によって密閉されるようになっている。
なお、本発明を実施する場合には、蓋部12によって容器部11の開口部11aを密閉することができれば、蓋部12の容器部11への着脱は、上記ねじ込み式に限定されるものではなく、例えば、嵌合式にすることもできるし、蝶着式にすることもできる。
【0026】
また、本実施の形態の蓋部12の周壁部には、上述の如く、通気孔13が穿設されており、この通気孔13によって容器本体10の内部と外部とが連通するようになっている。
なお、本実施の形態においては、容器部11の雌ねじ部11bに蓋部12の雄ねじ部12aを完全に螺着した状態にて、図に示すように、蓋部12に穿設された通気孔13は、貯留部20が配設された側とは反対側である容器本体10の背後に位置するようになっており、後述するように、容器本体10の直立状態のみならず、容器本体10の容器部11に収容された注出液を容器本体10の内壁面に沿って形成された貯留部20へと導入させるべく容器本体10を貯留部20側に傾けた場合でも、通気孔13に容器本体10内の注出液が侵入することのないようになっている。
【0027】
貯留部20は、容器本体10に収容された注出液を貯留してその注出量を特定するもので、本実施の形態1においては、容器部11の内壁面に隔壁部21を形成することによって構成されており、容器部11の空間容積を分割して所定の内容積を有している。そして、貯留部20の上端には、容器部11に収容された注出液を導入する半楕円形状の導入口22が形成されており、この導入口22から導入した注出液は、貯留部20下部の容器部11の内壁面に形成された流出口30から流出するようになっている。また、本実施の形態の隔壁部21は、導入口22の一部の開口縁から水平方向に延在する水平上壁部21aと水平上壁部21aの外周囲縁から流出口30に向かって形成されたテーパ状の周壁部21bとから構成されており、本実施の形態の貯留部20は、その上端から流出口30に向かって縮径する収束形状となっている。そして、本実施の形態の流出口30は、貯留部20内に導入された注出液を収束させて流出させるようになっている。なお、本実施の形態の貯留部20は流出口30を介して大気側と連通している。
【0028】
吐出部40は、貯留部20に導入された注出液を吐出するもので、流出口30の下方側から下向きに傾斜した状態で突出形成されており、その先端に注ぎ口41を有している。この吐出部40は水平に突出させてもよいし、10〜20度くらい上向きに設定してもよい。下向きに傾斜した吐出部40は注出液を出し切る場合に好適であり、上向きに傾斜した吐出部40は注出液を漏れ難くする場合に好適である。
そして、本実施の形態において、吐出部40は、半割筒状に形成されていて、流出口30は、貯留部20に導入された注出液を吐出する際に外部の空気に侵入されることのない大きさに設定されている。このため、本実施の形態の吐出部40は、流出口30に対する空気の侵入を防止しながら、貯留部20に導入された注出液を流出口30から吐出する。
勿論、本発明を実施する場合には、吐出部40の形状は半割筒形状に限定されるものではなく、例えば、中空状の円筒形状等にすることも可能であり、係る場合、注ぎ口41の大きさを、貯留部20に導入された注出液を吐出する際に外部の空気に侵入されることのない大きさに設定することによって、流出口30への空気の侵入を許容することなく、貯留部20に導入された注出液を流出口30から吐出することができるようになる。特に、パイプ状とするのが好適である。
【0029】
なお、本実施の形態定量注出容器1は、容器本体10の底部にゴム等からなる滑り止め防止材14が取り付けられており、容器本体10の転倒を防止して安定した立設状態が維持できるようになっている。また、本実施の形態の定量注出容器1は、容器本体10内に貯留部20が形成されているので、設置スペースをとることもない。
【0030】
次に、本実施の形態に係る定量注出容器1の使用方法について図5乃至図10を用いて説明する。
使用に際して、まず、容器部11の開口部11aから液体調味料等の注出液を注入して、図5に示すように、任意の高さ位置まで注出液を容器本体10の容器部11に収容した後、容器部11における開口部11aの雌ねじ部11bに蓋部12の雄ねじ部12aを螺合して両者を堅固に一体化し、開口部11aを密閉する。なお、このとき、容器本体10の内壁面に沿って形成された貯留部20には注出液が収容されず、貯留部20は中空状態になっている。
【0031】
次に、本実施の形態の定量注出容器1を使用して定量注出を行うに当たり、図6に示すように、蓋部12に穿設された通気孔13を閉塞し、容器本体10を貯留部20側に傾けて、貯留部20上端の導入口22から貯留部20内に容器部11に収容された注出液を導入する。
ここで、本実施の形態の定量注出容器1は、貯留部20と大気側とを連通する流出口30が、貯留部20に導入された注出液を吐出部40にて吐出する際に外部の空気に侵入されることのない大きさに設定されており、通気孔13の閉塞状態においては、外部の空気が容器本体10内に入ることができないようになっている。
このため、通気孔13の閉塞状態において貯留部20の導入口22から貯留部20内に導入された注出液は、流出口30から流出することなく貯留部20内に貯留する。
なお、本実施の形態の定量注出容器1は、貯留部20の導入口22が、容器本体10の容器部11の内壁面に沿って形成されているため、容器本体10に収容されている注出液が少量の場合でも、図7に示すように、容器本体10を貯留部20側に急角度で傾けることで、容器本体10に収容されている注出液を貯留部20の導入口22から貯留部20内へと導入させることができる。
【0032】
そして、図8に示すように、通気孔13の閉塞状態を維持したままで、容器本体10の傾きをもとに戻すことにより、貯留部20において吐出部40で吐出させる注出液の量を特定する。殊に、本実施の形態は、容器部11が透明の材料で形成されているため、視認により注出量を特定することができる。
【0033】
貯留部20にて注出液を貯留してその注出量を特定した後は、図9に示すように、通気孔13の閉塞を解く。すると、通気孔13から空気が自由に容器本体10内に入ることができるようになるため、貯留部20内に貯留された注出液は、流出口30から流出する。
【0034】
ここで、本実施の形態の定量注出容器1において、上述の如く、流出口30は、貯留部20の下部に形成した容器本体10の容器部11の内壁面に形成されていて、貯留部20内の注出液を収束させて流出させるようになっており、また、吐出部40は、流出口30から下方向に傾斜して突出形成されている。
このため、図9に示すように、通気孔13の閉塞が解かれると、容器本体10を傾けなくても、貯留部20内に貯留した分の一定量の注出液のみが、残らず流出口30から流出して吐出部40の注ぎ口41から吐出する。
なお、本実施の形態によれば、貯留部20における導入口22の開口縁から水平方向に隔壁部21の水平上壁部21aが形成されているため、図10に示すように、容器部11に注出液が多量に収容されている場合であって貯留部20内に貯留した分の一定量の注出液を吐出部40にて吐出させるときに、容器本体10を緩やかに傾けても、貯留部20の導入口22には容器部11に収容された注出液が導入されにくい。このため、容器部11内の注出液が貯留部20の導入口22に新たに導入されない範囲において、注出の対象となる物へ注ぎやすいように容器本体10を傾けることも可能である。
【0035】
このように、本実施の形態の定量注出容器1によれば、通気孔13を閉塞し、容器本体10を貯留部20側に傾けて容器本体10に収容された注出液を貯留部20に導入することで、容器本体10に収容された注出液が貯留部20内に貯留し、その後、容器本体10の傾きを戻すことで、その貯留量、即ち、注出量が特定される。そして、通気孔13の閉塞を解くことで、貯留部20内に貯留した分の一定量の注出液が流出口30から流出して吐出部40の注ぎ口41にて吐出される。
したがって、容器本体10内に収容された注出液が一定量注がれることになり、所望量以上に注出液が注がれてしまうのを防止することができる。そして、これにより、注出液の無駄遣い防止や注出液が醤油等の塩分を有するものであれば塩分等の過剰摂取の防止をも図ることができるようになる。また、予め設定された貯留部20の内容量を基にして、注出液のカロリー計算を容易にすることも可能になる。
殊に、貯留部20内が注出液で満たされるまで、貯留部20に注出液を貯留した場合には、予め設定された貯留部20の内容量分が吐出部40から吐出されることになるため、所定の一定量の注出液が注がれることになる。このため、貯留部20の内容量を、例えば、小さじ容量分の5cm3として、貯留部20内が注出液で満たされるまで貯留部20に注出液を貯留した場合には、5mlという一定量の注出液が貯留部20にて計量され、吐出部40から吐出されることになるので、小さじ等の計量手段を使用することなしに調味対象物への直接の所定の定量注出が可能になる。
なお、本実施の形態の定量注出容器1によれば、容器本体10を傾けなくても、貯留部20内に貯留した分の一定量の注出液が、残らず流出口30から流出して吐出部40の注ぎ口41から吐出されるため、貯留部20にて貯留された一定量の注出液をすべて吐出させようとして容器本体10を傾け、それによって、容器本体10に収容された注出液が貯留部20の導入口22に新たに導入されてしまって貯留部20にて貯留された一定量以上の注出液が吐出部40にて吐出されてしまうという事態は回避することができる。故に、貯留部20にて特定した一定量の注出液のみを確実に注ぐことが可能である。しかし、上述の如く、貯留部20内に貯留した分の一定量の注出液を注ぐときに注出の対象となる物へ注ぎやすいように、容器本体10内の注出液が貯留部20の導入口22に新たに導入されない範囲において、容器本体10を傾けることも可能である
【0036】
一方、通気孔13の開放状態においては、通気孔13から外部の空気が自由に容器本体10内に流入可能なため、容器本体10を貯留部20側に傾けることで貯留部20に導入された注出液は、貯留部20に貯留することなく、流出口30から流出して、吐出部40の注ぎ口41から吐出される。即ち、本実施の形態の定量注出容器1によれば、容器本体10を傾けるのみで、容器本体10に収容された注出液は、容器本体の10の勾配に応じて貯留部20に導入された後、流出口30から流出して吐出部40から吐出されるため、任意量の注出も容易である。
【0037】
ところで、本実施の形態の貯留部20は、容器本体10に収容された注出液を貯留部20に貯留できれば、貯留部20を構成する隔壁部21や容器本体10の周壁部の構成材料は特に制約されないから、その構成材料の選択自由度が高い。また、一定量を注出する場合においても任意量を簡単な操作で注出する場合においても、容器本体10に収容された注出液を貯留部20に導入する導入口として同一の導入口22が利用され、別々に開口を形成する必要がないためその分製作が容易である。さらに、容器本体10の容器部11の周壁部の一部に隔壁部21を組む込むことで構成されるものであるため、その成形も容易である。
なお、本実施の形態の定量注出容器1は、滑り止め防止材14を除く全ての構成材料がプラスチック材料という安価な素材、かつ、低コストで製造可能な素材で構成されているが、本発明を実施する場合には、これに限定されるものでなく、コスト等を考慮して決定することができる。
【0038】
また、本実施の形態においては、容器本体10の直立状態のみならず、図6及び図7に示したように、容器本体10に収容された注出液を容器本体10の内壁面に沿って形成された貯留部20へと導入させるべく容器本体10を貯留部20側に傾けた場合でも、容器本体10内の注出液が侵入することのない位置に通気孔13が容器本体10の蓋部12に穿設されており、使用者の指等によって通気孔13を閉塞したときに、使用者の指等に注出液が接触することのないようになっている。このため、本実施の形態の定量注出容器1によれば、注出液の衛生状態を良好に保つことができる。なお、本実施の形態においては、使用者の指等によって、通気孔13を塞ぐ事例で説明したが、本発明を実施する場合には、通気孔13に栓詰する栓構造を採ることによって通気孔13を閉塞するようにしてもよい。
【0039】
このように、本実施の形態の定量注出容器1は、上方に形成した開口部11aから注出液を収容する容器部11と開口部11aを密閉する蓋部12とを有し、蓋部12にその内外を連通する通気孔13を穿設した所定内容積の容器本体10と、容器本体10の内壁面に沿って形成され、容器本体10の空間容積を分割して所定の内容積を有すると共に、容器本体10に収容された注出液を導入する導入口22を有し、当該注出液を貯留してその注出量を特定する貯留部20と、貯留部20の下部に形成した容器本体10の内壁面に形成されて貯留部20内の注出液を収束させて流出させる流出口30と、流出口30から外方向に突出形成され、流出口30への空気の侵入を許容することなく貯留部30内の注出液を流出口30から吐出する吐出部40を具備するものである。
【0040】
よって、本実施の形態の定量注出容器1は、通気孔13を閉塞した状態で、容器本体10を貯留部20側に傾けて容器本体10に収容された注出液を貯留部20の導入口22から貯留部20内に導入することによって、貯留部20内にて注出液が貯留し、傾きを戻すことで、その貯留量が特定される。また、通気孔13の閉塞を解くことによって、外部の空気が通気孔13から容器本体10内に入ることができるようになるので、貯留部20に貯留した分の一定量の注出液が流出口30から流出し吐出部40にて吐出される。
したがって、本実施の形態の定量注出容器1によれば、通気孔13を閉塞することによって、貯留部20にて容器本体10に収容された注出液が貯留してその注出液の注出量が特定されることになるので、容器本体10に収容された注出液を一定量注ぐことができる。
殊に、貯留部20内が注出液で満たされるまで、貯留部20内に注出液を貯留した場合には、予め設定された貯留部20の内容量分が吐出部40にて吐出されることになるため、所定の一定量の注出液を注ぐことが可能である。
なお、本実施の形態の定量注出容器1によれば、容器本体10を傾けなくても、貯留部20内に貯留した分の一定量の注出液が、残らず流出口30から流出して吐出部40から吐出されるため、貯留部20にて貯留された一定量の注出液をすべて吐出させようとして容器本体10を傾け、それによって、容器本体10に収容された注出液が貯留部20の導入口22に新たに導入されてしまって貯留部20にて貯留された一定量以上の注出液が吐出部40にて吐出されてしまうという事態は回避することができる。故に、貯留部20にて特定した一定量の注出液のみを確実に注ぐことが可能である。しかし、本実施の形態によれば、貯留部20は、導入口22の開口縁から水平方向に延在する水平上壁部21aを有しており、それによって、容器本体10に収容された注出液が貯留部20の導入口22に導入されにくくなっているため、貯留部20にて貯留した一定量の注出液を吐出部40から吐出させる際に、容器部11内の注出液が貯留部20の導入口22に新たに導入されない範囲において、注出の対象となる物へ注ぎ出しやすいよう容器本体10を傾けても構わない。
【0041】
また、通気孔13の開放状態においては、通気孔13から容器本体10内に外部の空気が自由に導入されるので、容器本体10を貯留部20側に傾けるのみで、容器本体10に収容された注出液は、容器本体10の勾配に応じて、貯留部20の導入口22から貯留部20内に導入されたのち、流出口30から流出して吐出部40にて吐出される。よって、任意の量の注出も簡単な操作で済む。
さらに、貯留部20は容器本体10に収容された注出液を貯留できるものであればその構成材料が特に制約されないため、構成材料の選択自由度が高くなる。また、一定量を注出する場合においても任意量を簡単な操作で注出する場合においても、容器本体10に収容された注出液を貯留部20に導入する導入口として同一の導入口22が利用され、別々に開口を形成する必要がないため、その分製作が容易である。加えて、貯留部20は容器本体10の内壁面に沿って形成されるものであるため、その組み込みも容易である。故に、本実施の形態の定量注出容器1によれば、製作コストや製品コストを抑えることが可能となる。
【0042】
このようにして、容器本体10内に収容された液体を一定量注ぐことができ、かつ、任意量を注ぐ場合は簡単な操作で済んで使い勝手がよく、低コスト化が可能な定量注出容器1となる。
【0043】
そして、本実施の形態の定量注出容器1によれば、貯留部20の導入口22が容器部11の内壁面に沿って形成されているから、容器本体10に収容された注出液が少量の場合でも容器本体10を急角度で傾けることで導入口22に注出液を導入させることができる。このため、容器本体10に収容された注出液が少量の場合でも定量注出は可能である。
【0044】
また、本実施の形態に係る定量注出容器1によれば、貯留部20を形成した容器本体10の容器部11は透明であるから、視認により確実に貯留部20内に貯留させる量、即ち、吐出部40から吐出させる一定量を特定することができる。
しかし、本発明を実施する場合には、少なくとも貯留部20を形成した容器本体10の周壁部が透明であれば、貯留部20を外部から視認できるため、容器部11の全体が透明でなくてもよい。
【0045】
ここで、本実施の形態において、貯留部20は、容器本体10における容器部11の内壁面に所定形状の隔壁部21を形成しているが、本発明を実施する場合には、形状が異なる隔壁部21を装着することで、その内容積を変更可能としてもよい。これによって、貯留部20の内容積の選択自由度が高くなって、使途に合わせた最適な貯留部20の内容積の選択が可能となり、それ故、使途に合致した所望の定量注出が可能となる。なお、容器本体10の内壁面に対して隔壁部21を着脱自在な構成、例えば、容器本体10の内壁面に突起を形成し、さらに、この突起に嵌合する嵌合孔を隔壁部21に形成して、容器本体10の内壁面に対して隔壁部21を嵌合自在とする構造とし、形状が異なる隔壁部21を様々揃えておいて交換自在とすることによって、貯留部20の内容積を変更可能となるようにしてもよい。これによって、一つの容器で使途に合致した所望の定量注出が可能となる。
また、貯留部20の内部容積を、小さじや大さじの容量で頻繁に使用される、2.5cm3、5cm3、10cm3、15cm3、30cm3の何れかの容量とできるようにしておけば、貯留部20の内部に注出液が満たされるまで貯留部20に貯留することで、小さじや大さじ等の容量の計量が可能になるため、小さじや大さじ等の計量手段を用いることなく、注出対象物への直接の一定の定量注出も可能になる。
【0046】
なお、本実施の形態においては、貯留部20や吐出部40を容器本体10の容器部11に配設しているが、本発明を実施する場合には、容器本体10の蓋部12に配設することも可能である。
【符号の説明】
【0047】
1 定量注出容器
10 容器本体
11 容器部
11a 開口部
12 蓋部
13 通気孔
20 貯留部
21 隔壁部
21a 水平上壁部
22 導入口
30 流出口
40 吐出部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
上方に形成した開口部から注出液を収容する容器部と、当該開口部を密閉する蓋部とを有し、前記蓋部にその内外を連通する通気孔を穿設した所定内容積の容器本体と、
前記容器本体の内壁面に沿って形成され、前記容器本体の空間容積を分割して所定の内容積を有すると共に、前記容器本体に収容された注出液を導入する導入口を有し、当該注出液を貯留してその注出量を特定する貯留部と、
前記貯留部の下部に形成した前記容器本体の内壁面に形成されて前記貯留部内の注出液を収束させて流出させる流出口と、
前記流出口から外方向に突出形成され、当該流出口への空気の侵入を許容することなく前記貯留部内の注出液を当該流出口から吐出する吐出部と
を具備することを特徴とする定量注出容器。
【請求項2】
少なくとも前記貯留部を形成した前記容器本体の周壁部は、透明であることを特徴とする請求項1に記載の定量注出容器。
【請求項3】
前記貯留部は、前記容器本体の内壁面に所定形状の隔壁部を形成し、形状が異なる隔壁部を装着することで、その内容積を変更可能としたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の定量注出容器。
【請求項4】
前記貯留部は、前記導入口が前記容器本体の内壁面に沿って形成され、当該導入口の開口縁から水平方向に延在する水平上壁部を有することを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1つに記載の定量注出容器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2011−225237(P2011−225237A)
【公開日】平成23年11月10日(2011.11.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−95628(P2010−95628)
【出願日】平成22年4月19日(2010.4.19)
【出願人】(310008170)
【出願人】(310008206)
【出願人】(310008181)
【出願人】(310008192)
【Fターム(参考)】