定量的及び画像データを含むDICOM準拠ファイル通信
定量的及び画像データを包含する医学的情報を発生する方法が、検査すべき患者の少なくとも一部の画像採取を実施し、該実施した採取に基づいて画像データを発生し、該実施した採取に基づいて定量的データを発生し、且つDICOM互換性ファイルを構築するステップを有しており、該画像データは画像データフィールド内に与えられ且つ該定量的データはDICOM互換性ファイルの別のフィールド内に与えられる。
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、医学的情報が画像と対応する定量的データの両方を包含している医学的情報の通信に関するものである。更に詳細には、本発明は、DICOMスタンダードを使用する画像及び定量的医学的情報の両方の通信に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の放射線医学の作業の流れにおいては、オペレータがイメージング装置のオペレータインターフェースを使用して人口統計学的情報 (例えば、患者の名前、年齢、参照医師、イメージング装置等)を入力する。次いで、オペレータは画像採取を行う。その結果発生する画像はフィルム上に採取されるか又はフィルム上にプリントされる。患者が以前に画像スキャンを行っていた場合には、その患者のフィルムフォルダーを患者ファイル室から抜き出し且つ新たなファイルをフォルダーへ付加させることが可能である。次いで、新たなスキャン及び古いスキャンを有する患者のフィルムフォルダーは、読取室内の放射線医ヘ送ることが可能である。放射線医は該画像を観察し且つ報告書を口述する。その報告書は、しばしば、該スキャンからのデータを包含している。患者フィルムフォルダーは、次いで、ファイル室へ戻され、放射線医の報告書は参照医師へ送られる。然しながら、このプロセスは非効率的であり且つ人的エラーを発生しやすい。従来の紙の医学的チャート/報告書の使用に加えて、フィルムスキャン等は本来的に非効率的であり、チャート、フィルムジャケットスケジュール等を探すことにスタッフが貴重な時間を浪費することを必要とし、フィルムスキャン又は報告書は、容易に、フィルム/格納室において誤った患者のフォルダー内にしまわれたり又は正しい位置にしまわれなかったりする場合がある。
【0003】
ヘルスケア提供者は、今日、コストを減少させるタスクに直面している。ヘルスヘアコストを減少させる1つの方法は電子的医学的チャート、画像等を使用することである。
【0004】
電子的医学的チャート/画像を使用することは紙又はフィルムコピーを使用する比較的幾つかの利点を有している。第一に、電子的患者チャート又はフィルムスキャンを誤った場所にしまうことの可能性は事実上取り除かれる。何故ならば、患者情報及びスキャンした画像は単一の画像ファイル内に包含させることが可能だからである。第二に、電子的情報は医学的施設内において1つの場所から別の場所へ、又は遠隔した場所へ容易に送信される。第三に、複数のユーザが同時的にその情報へアクセスすることが可能である。第四に、アーカイブ化/検索プロセスは、医学的イメージング情報が電子的な形式で格納される場合にはより迅速であり且つ正確である。最後に、医学的チャート/画像の電子的な形式はより迅速な解釈及びより早い所要時間となる。何故ならば、情報は要求されるか又は発生されるとすぐに医者に対して使用可能とされるからであり、従って参照医師及び患者に対してより迅速な応答及びより短い請求書発行サイクルとなる。
【0005】
電子的な形式における医学的画像の通信を容易化させるために、医学におけるデジタルイメージ通信 (DICOM)スタンダードが開発された。DICOMスタンダードは、コンピュータネットワーク上で医学的画像及び関連する情報をフォーマット化し且つ交換するシステムを記述する詳細な仕様の集まりである。該スタンダードは、適合する装置へデータを及びそれからデータを転送するために使用されるインターフェースの動作に適用される。DICOMはコンピュータ業界のスタンダードネットワーク接続、及び例えばCT、MR、PET、核医学、超音波、X線、CR、デジタル化したフィルム及びビデオキャプチャ情報等の診断装置からのデジタル画像の通信及び格納 (記録)に対処する医学的装置に依存している。それは、又、例えば、レーザイメージング装置等のネットワーク型プリンタの接続をサポートしている。電子的医学的記録及び画像がDICOM準拠のものである限り、医学的施設は複数の供給源及び部門からDICOMフォーマット化した画像を受取ることが可能である。
【0006】
DICOMスタンダードは、医学的イメージング装置がDICOMネットワーク上でその他の装置とインターフェースすることが可能な画像ファイルを発生させることを可能とする。オペレータは、それを入力することによるか、又はイメージング装置へそれをダウンロードすることのいずれかによって患者の人口統計学的情報を採取し、次いで、画像採取を実施する。イメージング装置はDICOM準拠ファイルを発生し、該ファイルは人口統計学的情報、該画像に関する情報、及び該画像を包含している。次いで、該ファイルは、医学的施設のDICOMネットワークを介してその他の装置へ送ることが可能である。これらの装置は、DICOM観察ステーション、プリンタ又はPACS (ピクチャアーカイブ化及び通信システム)等のアーカイブ化システムを包含している。更に、DICOMファイルは、又、手術室及び重要処置室等の病院内の重要な点において容易に使用可能なものとさせることが可能である。
【0007】
DICOMスタンダードは典型的な医学的イメージング (画像形成)装置によって発生される医学的画像の通信用の支配的なスタンダードとなっている。然しながら、既存のDICOMスタンダートは骨密度計によって発生されるタイプの医学的情報を受付けるものではない。例えば、典型的な医学的イメージング装置は1つの画像又は一連の画像を発生する。次いで、医者はこれらの画像を使用して診断を行う。一方、骨密度計はスキャンした画像に加えて定量的データ (例えば、骨ミネラル密度 (BMD)値又は定量的形態計測)を発生する。医者は、典型的に、BMD値を参照データ (マッチする年令、性別及び人種)と比較することによって診断を行う。医者は、又、データ採取及び解析プロセスの技術的品質を確保するために該画像を観察する場合がある。その医者の診断は、典型的に、BMD値及びスキャンした画像の両方に基づくものである。
【0008】
現在のDICOMスタンダードは「二次的キャプチャ装置 (Secondary Capture Devices)」と呼ばれる装置のカテゴリを包含している。典型的な「二次的キャプチャ装置」はデジタルカメラ又はフィルムスキャナである。然しながら、「二次的キャプチャ装置」も以下のように必要な骨密度計情報を通信する上で充分なものではない。
【0009】
(1)「二次的キャプチャ装置」はスキャンを解釈するのに必要とされる情報をエンコードするものではない。
【0010】
(2)「二次的キャプチャ装置」はスキャンをした画像の忠実性を保存するものではない。
【0011】
(3)「二次的キャプチャ装置」はデジタル報告書を構築するのに必要な情報を発生するものではない。
【0012】
(4)「二次的キャプチャ装置」はデータベースへ結果を入力するのに必要な情報を発生するものではない。
【0013】
現在のDICOMスタンダードはこのような骨密度計によって発生されるタイプの医学的情報の通信に対処するものではない。即ち、DICOMスタンダードは画像及び定量的データの両方の電子的通信に対処するものではない。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
従って、DICOMスタンダードに適合する形式においての画像及び定量的データの両方を包含する骨密度計によって発生されるタイプの医学的情報を通信する方法の必要性が存在している。
【0015】
【課題を解決するための手段】
定量的及び画像データを包含する医学的情報を発生する方法を開示する。本方法は、スキャンすべき患者のスキャンを実施し、実施したスキャンに基づいて画像データを発生し且つ実施したスキャンに基づいて定量的データを発生するステップを有している。ついで、DICOM準拠ファイルを構築し、画像データを画像データファイル内に与え且つ定量的データを例えば、DICOM互換性ファイルの画像コメントフィールド等の別のフィールド内に与える。骨密度計を使用して該スキャンを実施し且つ画像データを発生することが可能である。該定量的データは骨ミネラル密度 (BMD)データ及び/又は定量的報告書データを有することが可能であり、該定量的報告書データはBMDデータ、Tスコア及びZスコアを包含することが可能である。該画像データは、スキャンした患者の解剖構造的画像を包含することが可能である。画像コメントフィールド内に与えられる定量的データは、HTML、XML又はジャバスクリプトファイルの形式とすることが可能である。本方法は、更に、ネットワークを介してDICOM互換性ファイルを通信し、DICOM準拠ステーションにおけるDICOM互換性ファイルを受取り、該DICOM互換性ファイルの画像コメントフィールドから定量的データを抽出し、且つ該抽出した定量的データを使用した報告書を発生するステップを有することが可能である。該抽出ステップは、例えばホロジック (Hologic)のアクティブXコントロール (Active X Control)等のソフトウエアコンポーネントを使用して実施することが可能である。該定量的データは報告書を発生するために使用される生データを包含することが可能である。
【0016】
別の側面によれば、埋込型定量的データを包含するDICOMファイルを発生する方法が提供される。本方法は、報告書画像ファイルを発生し、該報告書画像ファイルをDICOMファイルの画像ファイル部分として埋込み、且つ該報告書画像ファイルを作成するために使用した定量的データをDICOMファイルの別のフィールド内に埋込むことを包含している。該報告書画像ファイルはビットマップ画像ファイルを包含することが可能である。報告書画像ファイルを作成するために使用した定量的データは生データを包含することが可能である。報告書画像ファイルを作成するために使用した定量的データは骨ミネラル密度 (BMD)データを包含することが可能である。
【0017】
更に別の側面によれば、コンピュータによって実行可能なソフトウエアコード、即ちDICOM準拠ファイルを作成するためのコードがコンピュータ読取可能媒体上に記録されている。該コードは、画像キャプチャ装置によって発生されたスキャンデータから定量的データを包含する報告書を作成するためのコード、該作成した報告書を表すビットマップ画像ファイルを作成するためのコード、該ビットマップ画像ファイルをDICOM準拠ファイルの画像ファイル内に埋込むためのコード、該定量的データをDICOM準拠ファイルの画像コメントフィールド内に埋込むためのコードを包含している。該定量的データは、該報告書を作成するために使用する生データを包含することが可能である。該定量的データは骨ミネラル密度 (BMD)データを包含することが可能である。
【0018】
本システムは少なくとも以下の態様で「二次的キャプチャ装置」よりも優れている。
【0019】
(1)本システムは発生されたDICOMファイルにおける画像内に定量的解析データを直接的に埋込み、従って視覚的に骨ミネラルスキャンを解釈するのに必要な全ての情報を医者に供給する。
【0020】
(2)本システムは、DICOM報告書を構築する場合に、画像情報をピクセル毎に直接的に変換し、従って画像の物理的及び密度計分解能を保存する。
【0021】
(3)本システムはDICOMファイルの画像コメントセクション内にデジタル報告書を発生するのに必要な全ての情報を埋込み、従ってコンピュータはオリジナルのQDR報告書と類似したデジタル報告書を再生することが可能である。
【0022】
(4)本システムは受取ったスキャンのデータベースを構築するための必要な識別及び結果情報をコンピュータが抽出することを可能とする。
【0023】
本発明は、エクスポートすべき任意の形態の画像、グラフィック及び定量的結果に対して使用することが可能である。
【0024】
【発明の実施の形態】
本開示は画像及び/又はグラフィックデータに加えて定量的データを発生する例えば骨密度計装置等の装置がDICOMネットワークを介してその他の医学的装置と相互接続することを可能とするソフトウエアシステムを記述する。本記述は骨密度計とその他のDICOM装置との間の情報の通信に関するものであるが、本発明はそれに制限されるものではなく、且つ本記述は定量的及び画像データを発生する任意の医学的イメージング装置とDICOMネットワーク上のその他の装置との間の通信を包含することを意図したものである。
【0025】
本発明の1実施例に基づくシステムは、例えば、骨密度計によって発生された定量的情報及び画像情報を、解釈及び診断のために容易に医者によって使用することが可能なフォーマットでカプセル化即ち要約し且つ送信する。更に、本システムはコンピュータ読取可能形式で該情報を提供し、従って該定量的情報はアーカイブ化及び検索目的のためにデータベースに格納するか又は1つの報告書又は一連の報告書として作成することが可能である。
【0026】
本開示は複合画像ファイルを発生する独特の方法を記述するものである。例えばホロジックインコーポレイテッドによって製造されているQDR (定量的デジタル放射線)4000シリーズ装置のような骨密度計装置は患者に関してスキャンを実施し且つBMDデータと骨ミネラル含有 (BMC)データとを包含する定量的データを発生する。QDR装置は、又、TスコアとZスコアとを計算することが可能であり、且つBMDデータと参照データ等とのグラフを作成することが可能である。このことは、スキャンした体部分の画像を発生することに対して付加的なものである。該定量的データは報告書としてQDR装置において表示又は印刷することが可能である。本発明の1実施例によれば、複合DICOM互換性画像ファイルが発生され、それはBMDデータ、Tスコア及びZスコア、BMDと参照データとのグラフ、及び患者の解剖学的構造のスキャンした部分を表す画像を包含している。該ファイルは、又、例えばスキャンの日時、スキャニング装置のタイプ、解析アルゴリズム等のスキャン及び態様特定情報を包含している。発生された複合画像ファイルはDICOM互換性であり且つ安全且つ正確な診断を行うために医者によって必要とされる全ての情報を提供する。
【0027】
QDR装置によって発生されるタイプの報告書の例を図1及び2に示してある。図1Aに示したように、体全体の画像採取又はスキャンを実施し且つ定量的データ14と患者人口統計学的データ12のみならず体10の画像を包含することが可能な報告書と共に表示させることが可能である。別法として、部分的体画像採取又はスキャンを図1Bに示したように実施することが可能である。図2に示したように、報告書は、又、年齢に関しての骨ミネラル密度を示したグラフ16、患者に対してのBMDの年毎の変化割合を示したグラフ18、その他の定量的データ14及び患者人口統計学的データ12を包含する図2Aに示したような変化割合報告書から構成することも可能である。図2Bに示したように、該報告書はグラフ20、T及びZスコアチャート22、人口統計学的値12を包含することが可能である。
【0028】
多数のベンダーがウエブページのオーサリング及び表示をサポートするスタンダードのソフトウエアコンポーネントを開発している。これらは、レイアウトツール (例えばマイクロソフトのフロントページ)及びコンポーネントを包含しており、それらはHTML及びジャバスクリスプトをスクリーン上でレンダリングさせ (例えば、マイクロソフトのウエブブラウザーコントロール)及び/又は画像のコンポーネントをレンダリングさせる (例えば、リードツールグラフィックスディスプレイコントロール)。本発明はDICOM適合性ファイルを発生するためにこれらの技術を使用する。本発明の1実施例に基づくDICOM適合性ファイルを形成するためのシステムの外観について図3を参照して説明する。
【0029】
最初に、例えばマイクロソフトのフロントページ等のウエブオーサリングツールを使用してスクリーン/報告書をレイアウトする (ステップS1)。例えばマイクロソフトのウエブブラウザーコントロール等のウエブブラウザーコントロールを使用して実際の報告書をメモリ内のスクリーン画像へレンダリングさせる (ステップS2)。定量的結果及びスキャナ、患者及び人口統計学的情報等のスキャン特定データへのアクセスを与えることが可能である。レンダリングしたメモリ内のスクリーン画像をDICOMファイルの画像部分として埋込む (ステップS3)。HTML及びジャバスクリプトファイルをDICOMファイルの画像コメントフィールド内に埋込む (ステップS4)。これらのファイルは画像においてエンコードされたものとして報告書要素の完全な記述を与え、画像又は参照データグラフ等のグラフィック情報を抽出することを可能とする。更に、本システムは例えばBMD、参照スコア、患者及びスキャナ人口統計学的値等の各データを、それを容易に抽出することが可能であるようなフォーマットでタグ付けを行う。このことはカスタム報告書の作成及び/又はカスタムデータベース内に包含させるためのデータの抽出を容易とさせる。
【0030】
DICOM画像が完了すると、それはDICOM画像を受取る充分な能力を有しているDICOM準拠装置へ送信するためにキュー化即ち待ち行列化させることが可能である。
【0031】
更に、本発明によって発生されたDICOMファイルは、オペレータが発生した画像をローカルプリンタ上にプリントさせ及び/又は発生したDICOMファイルをローカルハードディスク上に保存することを可能とさせる。
【0032】
本発明は幾つかの理由により有用なものである。例えば、上に説明し且つ図4に示したように、本発明QDR DICOMオプションは、QDR報告書1を業界スタンダードフォーマット2で要約することを可能とし、それは業界スタンダード観察、アーカイブ化及び/又はハードコピー装置3へ送信することが可能である。医者はDICOMファイルを使用し、受取り且つ検討することが可能であり、且つQDR報告書を放射線医学的ワークステーション4で観察することが可能である。更に、QDR DICOMファイルは分解5させることが可能であり、且つQDR結果のコンポーネントを抽出し且つカスタム報告書の形に再フォーマット化し及び/又はデータベース6内へエンターすることが可能である。
【0033】
DICOMファイルの画像コメントセクション内に埋め込まれているデータへのアクセスはHTML及びジャバに精通しているプログラマーにとって容易に使用可能である。それは、又、例えばホロジックのアクティブXコントロール等のカスタム化したインターフェースを介して使用可能なものとさせることが可能である。該情報は直接的にアクセスすることが可能であり且つ例えばマイクロソフトのアクセス等のデータベースへ書込むことが可能である。
【0034】
DICOMファイルが発生されると、そのファイルはその施設のネットワークを介してその施設内か又は遠隔地における医者のDICOM観察ステーションへ送信することが可能である。該ファイルはすぐさま読むことが可能であるか、又は後に読むためにキュー化させることが可能である。更に、該報告書はその他の装置 (即ち、CTスキャナ)によって発生された画像と同一の態様でアーカイブ化させることが可能であり且つ患者のフォローアップ用の質問/検索を介して後に入手可能なものとさせることが可能である。患者がフォローアップのスキャンのために戻る度に、前の解析報告書は比較のためにオンラインですぐさま使用可能なものとされる。
【0035】
本発明の1つの利点は、それが該スキャンを医者が解釈するのに必要とする全ての情報を電子的な形式で提供することである。上述したように、電子的形式における情報は例えばフィルム又は紙チャート形態上の情報と比較して多くの利点を有している。本発明の別の利点は、コンピュータ読取可能形式におけるデータに対してのアクセスが容易であり且つ便利なものであることである。この能力はデジタル形式におけるデータの操作を簡単化させる。データはデータベース内に容易に格納することが可能であり、且つデータがデータベース内に存在すると計算を容易に実施することが可能である。データはイメージング装置から直接的にデータベース内へ転送されるので、人間のデータエントリから発生するエラーは取除かれている。
【0036】
図6は定量的データと画像データとを包含する本発明の1実施例に基づくDICOM準拠ファイルを形成する要約プロセスのより詳細なフローチャートを示している。図6に示したシステムは5つの主要なプロセスを包含している。QDR装置601は患者を解析する期間中に医者によって使用するための定量的データ及び画像データを発生するタイプの骨密度計装置を表している。本明細書において記載するプロセスはQDR装置601自身において実施することが可能であり、又はQDR601とインターフェースする別個の処理システム (例えば、PC)において実施することが可能である。該定量的データは定量的データファイル602内に格納され且つ該画像データは画像ファイル603内に格納される。
【0037】
データ翻訳/グラフィックス発生プロセス100はQDR装置601によって発生された定量的データファイル602及び画像ファイル603から情報を受取る。プロセス100は、又、選択された報告オプション情報604及び患者識別情報605を包含するユーザ入力情報を受取る。患者識別情報605は例えば受付番号を包含することが可能である。プロセス100はDICOMヘッダー104、DICOMコマンド105、ジャバスクリプトコマンド608及び以下に説明するようにその他のプロセスによって使用するためのJPEG画像609を発生する。
【0038】
報告書フォーマット選択プロセス200は選択された報告書オプション情報604を受取り且つHTMLテンプレート610及びジャバスクリプトコマンド611を報告書レンダリングプロセス300へ供給する。
【0039】
報告書レンダリングプロセス300はジャバスクリプトコマンド608及びJPEG画像609をプロセス100から受取り且つジャバスクリプトコマンド611及びHTMLテンプレート610をプロセス200から受取り且つそれらに基づいて報告書ビットマップ612をレンダリングさせる。フォーマットDICOMファイルプロセス400はプロセス300から報告書ビットマップ612及びプロセス100からDICOMヘッダー104及びDICOMコマンド105を受取り且つ該情報を適宜のDICOMファイル614へフォーマット化する。次いで、送信プロセス500を介して通常DICOMファイル転送プロトコルを使用してDICOMファイル614を転送することが可能である。
【0040】
図7により詳細に示したように、データ翻訳/グラフィックス発生プロセス100は4つの別々のプロセス110−113へ分割することが可能である。正常プロット発生プロセス110はテストされた患者に対する定量的曲線ファイルデータ102及び例えば「正常」BMD及び例えば年齢の関数としての標準偏差 (例えば、図2Bのグラフ2参照)を特定する参照データベース (不図示)から与えられる正常参照曲線データ101を包含するデータを処理する。定量的曲線ファイルデータ102は定量的データファイル602内に格納し且つそれから検索することが可能である。正常データ及び患者データのプロット画像はJPEG画像103として出力される。
【0041】
翻訳プロセス111はユーザ入力620から入力された患者識別情報605、QDR601からの定量的データ602を受取り、且つ患者履歴情報データベース (不図示)から入力された患者のスキャン履歴を処理して例えば図2Aに示したような変化割合報告書を発生することが可能である。患者履歴情報データベース及び参照データベースはQDR601内に格納するか又は別の記憶媒体 (不図示)上に格納することが可能である。翻訳プロセス111は供給されたデータを処理し且つ翻訳してDICOMヘッダー104、DICOMコメント104及びジャバスクリプト報告書データヘッダー106を発生する。
【0042】
変換プロセス112は画像ファイル603をQDR601からスキャンJPEG画像107へ変換する。
【0043】
計算プロセス113は基準データベースから正常参照データ602を受取る。正常参照データは、その患者に対する測定されたBMD値と共に使用されてT及びZスコアを計算し (図2B参照)、それらはDICOMコメント105及びジャバスクリプト報告書データヘッダー106として出力される。
【0044】
図8に示したように、報告書フォーマット選択プロセス200は報告書テンプレート選択プロセス210及び変換プロセス212へ分割することが可能である。報告書テンプレート選択プロセス210はスキャンされた体の部分を識別するスキャンタイプ情報201を受取る。報告書テンプレート選択プロセス210は、又、出力されるべき報告書のタイプを識別する報告書タイプ情報202を受取る。図10は各タイプのスキャンに対して発生することが可能な報告書のタイプを示している。スキャンタイプ及び報告書タイプに基づいて、HTML報告書テンプレート207が選択され且つテンプレートのデータベースから出力される。
【0045】
変換プロセス212はヘッダーブロックデータ203、患者ブロック包含フラッグ204、スキャンブロック包含フラッグ205及び結果ブロック包含フラッグ206を、選択された報告書オプションに基づいて、報告書フォーマットヘッダーを包含するジャバスクリプトコマンド208へ変換する。プロセス212は図示した情報を受付け且つビットマップ報告書をレンダリングするためにプロセス300によって解釈されるジャバスクリプトコマンドを発生するプログラムである。該包含フラッグは、該フラッグの状態に依存してビットマップ型の報告書にあるフィールドを包含させるか又はそれから排除させるように報告書を形態特定することを可能とする。該包含フラッグはどの報告書フィールドが可視的なものであるかを特定するジャバスクリプト変数へ変換される。
【0046】
図9に示したように、報告書レンダリングプロセス300はHTMLレンダリングプロセス310及び変換プロセス312へ分割することが可能である。HTMLレンダリングプロセス310はプロセス111及び113からジャバスクリプトデータヘッダー106を受取り、ジャバスクリプトコマンドはプロセス212からの報告書フォーマットヘッダー208、プロセス110からのJPEG画像プロット103、プロセス112からのJPEG画像スキャン107、プロセス210からのHTMLテンプレート207を包含している。HTMLレンダリングプロセス310はHTML報告書のレンダリングを実施し、メモリビットマップデータ301を発生する。次いで、変換プロセス312はメモリビットマップデータ301をDICOMビットマップ612へ変換する。
【0047】
DICOMファイルフォーマットプロセス400はプロセス100からDICOMヘッダー104及びDICOMコメント及びプロセス312からDICOMビットマップ612を受取り且つ該情報を例えば図5に示したようなDICOMファイル614へフォーマット化する。次いで、DICOMファイル614は送信プロセス500へ送られ、そこでキュー化され且つDICOM準拠データファイルとして送出すことが可能である。
【0048】
上述したように、QDR装置601は例えば定量的データ (BMD値)及び画像 (スキャンした解剖学的構造の低分解能画像)を発生するホロジック4000シリーズ骨密度計等の骨密度計装置とすることが可能である。該定量的データは定量的データファイル602内に格納される。該画像は画像ファイル603内に格納される。画像採取を実施する場合に、オペレータは例えばキーボード、マウス等のユーザ入力装置620を介して、定義された患者識別情報又はその患者に対する受付番号605を割り当てることが可能である。ユーザ入力装置620はQDR装置601と関連する入力装置とするか又はそうでないものとすることが可能である。患者識別番号605は一時的に患者と関連しており且つ、典型的に、放射線情報システム又は病院情報システムによって発生される。
【0049】
オペレータは、又、ユーザ入力装置620を介して、既存の報告書オプションデータベースから報告書オプション604を選択することも可能である。該報告書オプションデータベースは例えばマイクロソフトのフロントページ等のスタンダードのウエブオーサリングリングツールを使用して発生したHTMLテンプレートからなるデータベースとすることが可能である。本発明の1実施例においては、報告書は画像、グラフ、患者に関する特定の情報を包含する1組のテーブル、及び解析結果を包含することが可能である。該報告書オプションデータベースは、例えば、スタンダードのBMD報告書、変化割合報告書、最も最近の値報告書を発生するための報告書テンプレートを包含することが可能である。
【0050】
最も最近の値報告書はスキャンを解釈するのに必要な全ての情報を提供することが可能である。例えば、最も最近の値報告書はスキャンした画像及び参照個体群曲線を包含する単一のスキャン及び解析からの定量的結果を提供することが可能である。
【0051】
変化割合報告書は最も最近の値報告書を包含することが可能であり且つ又、前のスキャンとの比較を包含することも可能であり、従って診察毎の変化を比較することを簡単化させる。臨床的管理を簡単化するために該報告書上に顕著な変化を注記することが可能である。
【0052】
スタンダード化したBMD報告書はスタンダードのBMD報告書を発生する。スタンダードのBMD報告書はスキャン画像、計算したBMDデータ、参照個体群曲線及び値を包含している。BMDデータは、スキャンしたデータ及び参照データとの比較に関しての演算を実施することによって計算される。参照データは別のデータベース内に格納される。例えば、HIPに対する計算したBMDデータを得るために、該スキャンを実施する場合に予め定めた参照データベースをインストールさせ且つ選択せねばならない。
【0053】
図5は本発明に基づいて発生されたDICOMファイル構造を示している。DICOMファイルは患者の名前、年齢、体部分、QDRタイプ、スキャン日時等を包含する患者の人口統計学的値を包含している。画像コメントフィールド105はプログラムによって抽出することが可能な定量的報告書コンテント (内容)を包含している。報告書画像フィールド612はスクリーン上に表示されるビットマップ報告書画像である。
【0054】
画像コメントフィールド105内に埋め込まれる情報は、例えば、ホロジックのDICOMインターフェースを使用することによってアクセスすることが可能である。ホロジックのDICOMインターフェースはDICOMファイルの画像コメントフィールドを読取り且つ定量的データを抽出することが可能である。画像コメントフィールド内に包含されている情報も例えばマイクロソフトアクセス等のデータベースへ直接的にアクセスするか又は書込むことが可能である。
【0055】
以下のファイルは発生されるDICOMファイルの画像コメントフィールド内に組込むことが可能である。
【0056】
患者情報ファイル 患者情報フィルは以下の情報、即ち患者名前、SSN (ソーシャルセキュリティ番号)、患者ID、患者コード、患者性別、人種、身長、体重、DOB (生年月日)、年齢、閉経期年齢、参照医師等を包含することが可能なジャバスクリプトファイルである。
【0057】
スキャン情報ファイル スキャン情報ファイルは、スキャンデータ (スキャンデータと患者番号とを包含する)、スキャンモード (実施したスキャンのタイプ)、解析日付、スキャンを実施した機関又は施設、スキャンを行ったオペレータの名前、スキャンを実施するために使用した装置の製造業者/モデル、付加的なコメント、報告書を発生した日付等の情報を包含することが可能なジャバスクリプトファイルである。
【0058】
結果ファイル 結果ファイルは、行及び列の数、タイトル、テーブルのタイプ等を識別する情報を包含するテーブル報告書を発生するために必要な情報を包含するジャバスクリプトファイルである。
【0059】
画像ファイル 画像ファイルは、DICOM報告書内の画像の下に表われるテキスト情報を包含するジャバスクリプトファイルである。
【0060】
グラフファイル グラフファイルはDICOM報告書内のグラフの下に表われるテキスト情報を包含している。
【0061】
本発明は単一のページ又はスクリーン上に画像のみならずグラフィックス、テスト、数字を医学的要因に提供する報告書を発生することが可能である。
【0062】
定量的データは本発明の1実施例に基づくファイルの画像コメントフィールド内に組込むことが可能であり、且つプログラムによって容易且つ効率的に検索することが可能である。画像コメントフィールドは報告書発生プロセスを制御し且つ報告書発生プロセスをカスタム化するために使用することが可能なパラメータ設定を包含することも可能である。これらのパラメータ設定はどのタイプの報告書がDICOMファイル内に包含されたかを表すことが可能である。定量的報告書データは、又、所望によりオペレータによって手作業により入力させることも可能である。
【0063】
データはDICOMファイルの画像コメントフィールド内に組み込まれるものとして説明したが、該データは1つ又はそれ以上のその他の予め定めたプロプライアタリィ即ち私有のフィールドを包含するDICOMファイル内の1つ又はそれ以上のその他のフィールド内に埋込むことが可能である。
【0064】
数値及びテスト結果のみならずグラフィックス及び画像を受付けるために結果はHTML及びジャバスクリプトでエンコードされる。HTML及びジャバスクリプトコンポーネントは見ることが可能な報告書を発生するために使用されるものと同一のものである。当業者によって理解されるように、DICOMファイルを形成するHTML及びジャバスクリプトコンポーネントを使用して該結果を容易に検索し且つ等価な又は新たな報告書を発生させることが可能である。例えば、医者の解釈報告書及び新たな包括的な報告書におけるデータは、画像、グラフィックス、テスト及び数値データを包含して発生させることが可能である。更に、HTML及びジャバスクリプト要素を包含するDICOMファイルは、検索し且つインターネットを介して配布するためにHTMLウエブページへ再フォーマット化させることが可能である。
【0065】
更に、定量的報告書データを発生するためにQDRによって使用された生データの全てをDICOMファイルの別のフィールド (例えば、画像コメントフィールド)内に組込み且つ該報告書と共に格納することが可能である。該生データは、次いで、再解析のため及び/又は異なるタイプの報告書を発生するために後に該報告書と共に検索することが可能である。
【0066】
観察した報告書のバックグラウンドレベルは0乃至255の範囲 (8ビットエンコーディング)における127の値にセットすることが可能であり、従って該画像の反転は一定のバックグラウンドとなり、一方テキストは黒から白へ変化する。
【0067】
埋め込まれている定量的データの検索を簡単化するためにソフトウエアツールを設けることも可能であり、余り熟練していないプログラムによってデータを容易に取扱うことを可能とする。
【0068】
本発明は密度スキャンと同様の態様で体組成スキャン (例えば、骨ミネラル含有 (BMC)スキャン)を取扱い、包括的な報告書及び定量化させた体組成結果の要約を提供する。
【0069】
ソフトウエアシステムとして上述したが、該プロセスの各々をハードウエア、ファームウエア又はその組合わせで実現することが可能であることは勿論である。理解されるように、以上の説明が与えられると、プログラミング技術における当業者は上述したプロセスの各々を容易に実現することが可能である。上述したシステムはパソコン及び/又は医学的機器自身の上で実現することが可能である。
【0070】
本発明はコンピュータ技術における当業者にとって明らかなように、本明細書の記載に基づいてプログラムした1つ又はそれ以上の従来の汎用デジタルコンピュータ及び/又はサーバーを使用して実現することが可能である。当業者にとって明らかなように、適宜のソフトウエアコーディングは本発明の記載に基づいて熟練したプログラマーによって容易に用意することが可能であり、応用特定集積回路によって実現することも可能であり、又は従来のコンポーネント回路の適宜のネットワークを相互接続させることによって実現することも可能である。
【0071】
本発明の多数の付加的な修正及び変形が上述した記載に鑑みて可能である。従って、添付の特許請求の範囲内において、本発明は本明細書に特記した以外で実施することが可能であることを理解すべきである。
【図面の簡単な説明】
【図1A】 QDRタイプ骨密度計によって発生される報告書を包含する体全体スキャンを示した概略図。
【図1B】 QDRタイプ骨密度計によって発生された報告書を包含する体一部スキャンを示した概略図。
【図2】 (A)及び(B)はQDRタイプ骨密度計によって発生させることが可能な変化割合プロット及び参照プロットを包含する異なるタイプのプロットを示した各概略図。
【図3】 本発明の1実施例に基づくDICOM準拠ファイルの発生を示したフローチャート。
【図4】 本発明の1実施例に基づく要約及び抽出の流れを示したフローチャート。
【図5】 本発明の1実施例に基づくDICOMの要素を示した概略図。
【図6】 本発明の1実施例に基づくDICOMファイルの発生プロセスのより詳細な流れを示した概略図。
【図7】 図6に示したデータ翻訳/グラフィックス発生プロセスのより詳細なフローチャートを示した概略図。
【図8】 図6に示した報告書フォーマット選択プロセスのより詳細なフローチャートを示した概略図。
【図9】 図6に示した報告書レンダリングプロセスのより詳細なフローチャートを示した概略図。
【図10】 本発明の1実施例に基づく異なるスキャンタイプに対して使用可能な種々の報告書タイプを示した概略図。
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、医学的情報が画像と対応する定量的データの両方を包含している医学的情報の通信に関するものである。更に詳細には、本発明は、DICOMスタンダードを使用する画像及び定量的医学的情報の両方の通信に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の放射線医学の作業の流れにおいては、オペレータがイメージング装置のオペレータインターフェースを使用して人口統計学的情報 (例えば、患者の名前、年齢、参照医師、イメージング装置等)を入力する。次いで、オペレータは画像採取を行う。その結果発生する画像はフィルム上に採取されるか又はフィルム上にプリントされる。患者が以前に画像スキャンを行っていた場合には、その患者のフィルムフォルダーを患者ファイル室から抜き出し且つ新たなファイルをフォルダーへ付加させることが可能である。次いで、新たなスキャン及び古いスキャンを有する患者のフィルムフォルダーは、読取室内の放射線医ヘ送ることが可能である。放射線医は該画像を観察し且つ報告書を口述する。その報告書は、しばしば、該スキャンからのデータを包含している。患者フィルムフォルダーは、次いで、ファイル室へ戻され、放射線医の報告書は参照医師へ送られる。然しながら、このプロセスは非効率的であり且つ人的エラーを発生しやすい。従来の紙の医学的チャート/報告書の使用に加えて、フィルムスキャン等は本来的に非効率的であり、チャート、フィルムジャケットスケジュール等を探すことにスタッフが貴重な時間を浪費することを必要とし、フィルムスキャン又は報告書は、容易に、フィルム/格納室において誤った患者のフォルダー内にしまわれたり又は正しい位置にしまわれなかったりする場合がある。
【0003】
ヘルスケア提供者は、今日、コストを減少させるタスクに直面している。ヘルスヘアコストを減少させる1つの方法は電子的医学的チャート、画像等を使用することである。
【0004】
電子的医学的チャート/画像を使用することは紙又はフィルムコピーを使用する比較的幾つかの利点を有している。第一に、電子的患者チャート又はフィルムスキャンを誤った場所にしまうことの可能性は事実上取り除かれる。何故ならば、患者情報及びスキャンした画像は単一の画像ファイル内に包含させることが可能だからである。第二に、電子的情報は医学的施設内において1つの場所から別の場所へ、又は遠隔した場所へ容易に送信される。第三に、複数のユーザが同時的にその情報へアクセスすることが可能である。第四に、アーカイブ化/検索プロセスは、医学的イメージング情報が電子的な形式で格納される場合にはより迅速であり且つ正確である。最後に、医学的チャート/画像の電子的な形式はより迅速な解釈及びより早い所要時間となる。何故ならば、情報は要求されるか又は発生されるとすぐに医者に対して使用可能とされるからであり、従って参照医師及び患者に対してより迅速な応答及びより短い請求書発行サイクルとなる。
【0005】
電子的な形式における医学的画像の通信を容易化させるために、医学におけるデジタルイメージ通信 (DICOM)スタンダードが開発された。DICOMスタンダードは、コンピュータネットワーク上で医学的画像及び関連する情報をフォーマット化し且つ交換するシステムを記述する詳細な仕様の集まりである。該スタンダードは、適合する装置へデータを及びそれからデータを転送するために使用されるインターフェースの動作に適用される。DICOMはコンピュータ業界のスタンダードネットワーク接続、及び例えばCT、MR、PET、核医学、超音波、X線、CR、デジタル化したフィルム及びビデオキャプチャ情報等の診断装置からのデジタル画像の通信及び格納 (記録)に対処する医学的装置に依存している。それは、又、例えば、レーザイメージング装置等のネットワーク型プリンタの接続をサポートしている。電子的医学的記録及び画像がDICOM準拠のものである限り、医学的施設は複数の供給源及び部門からDICOMフォーマット化した画像を受取ることが可能である。
【0006】
DICOMスタンダードは、医学的イメージング装置がDICOMネットワーク上でその他の装置とインターフェースすることが可能な画像ファイルを発生させることを可能とする。オペレータは、それを入力することによるか、又はイメージング装置へそれをダウンロードすることのいずれかによって患者の人口統計学的情報を採取し、次いで、画像採取を実施する。イメージング装置はDICOM準拠ファイルを発生し、該ファイルは人口統計学的情報、該画像に関する情報、及び該画像を包含している。次いで、該ファイルは、医学的施設のDICOMネットワークを介してその他の装置へ送ることが可能である。これらの装置は、DICOM観察ステーション、プリンタ又はPACS (ピクチャアーカイブ化及び通信システム)等のアーカイブ化システムを包含している。更に、DICOMファイルは、又、手術室及び重要処置室等の病院内の重要な点において容易に使用可能なものとさせることが可能である。
【0007】
DICOMスタンダードは典型的な医学的イメージング (画像形成)装置によって発生される医学的画像の通信用の支配的なスタンダードとなっている。然しながら、既存のDICOMスタンダートは骨密度計によって発生されるタイプの医学的情報を受付けるものではない。例えば、典型的な医学的イメージング装置は1つの画像又は一連の画像を発生する。次いで、医者はこれらの画像を使用して診断を行う。一方、骨密度計はスキャンした画像に加えて定量的データ (例えば、骨ミネラル密度 (BMD)値又は定量的形態計測)を発生する。医者は、典型的に、BMD値を参照データ (マッチする年令、性別及び人種)と比較することによって診断を行う。医者は、又、データ採取及び解析プロセスの技術的品質を確保するために該画像を観察する場合がある。その医者の診断は、典型的に、BMD値及びスキャンした画像の両方に基づくものである。
【0008】
現在のDICOMスタンダードは「二次的キャプチャ装置 (Secondary Capture Devices)」と呼ばれる装置のカテゴリを包含している。典型的な「二次的キャプチャ装置」はデジタルカメラ又はフィルムスキャナである。然しながら、「二次的キャプチャ装置」も以下のように必要な骨密度計情報を通信する上で充分なものではない。
【0009】
(1)「二次的キャプチャ装置」はスキャンを解釈するのに必要とされる情報をエンコードするものではない。
【0010】
(2)「二次的キャプチャ装置」はスキャンをした画像の忠実性を保存するものではない。
【0011】
(3)「二次的キャプチャ装置」はデジタル報告書を構築するのに必要な情報を発生するものではない。
【0012】
(4)「二次的キャプチャ装置」はデータベースへ結果を入力するのに必要な情報を発生するものではない。
【0013】
現在のDICOMスタンダードはこのような骨密度計によって発生されるタイプの医学的情報の通信に対処するものではない。即ち、DICOMスタンダードは画像及び定量的データの両方の電子的通信に対処するものではない。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
従って、DICOMスタンダードに適合する形式においての画像及び定量的データの両方を包含する骨密度計によって発生されるタイプの医学的情報を通信する方法の必要性が存在している。
【0015】
【課題を解決するための手段】
定量的及び画像データを包含する医学的情報を発生する方法を開示する。本方法は、スキャンすべき患者のスキャンを実施し、実施したスキャンに基づいて画像データを発生し且つ実施したスキャンに基づいて定量的データを発生するステップを有している。ついで、DICOM準拠ファイルを構築し、画像データを画像データファイル内に与え且つ定量的データを例えば、DICOM互換性ファイルの画像コメントフィールド等の別のフィールド内に与える。骨密度計を使用して該スキャンを実施し且つ画像データを発生することが可能である。該定量的データは骨ミネラル密度 (BMD)データ及び/又は定量的報告書データを有することが可能であり、該定量的報告書データはBMDデータ、Tスコア及びZスコアを包含することが可能である。該画像データは、スキャンした患者の解剖構造的画像を包含することが可能である。画像コメントフィールド内に与えられる定量的データは、HTML、XML又はジャバスクリプトファイルの形式とすることが可能である。本方法は、更に、ネットワークを介してDICOM互換性ファイルを通信し、DICOM準拠ステーションにおけるDICOM互換性ファイルを受取り、該DICOM互換性ファイルの画像コメントフィールドから定量的データを抽出し、且つ該抽出した定量的データを使用した報告書を発生するステップを有することが可能である。該抽出ステップは、例えばホロジック (Hologic)のアクティブXコントロール (Active X Control)等のソフトウエアコンポーネントを使用して実施することが可能である。該定量的データは報告書を発生するために使用される生データを包含することが可能である。
【0016】
別の側面によれば、埋込型定量的データを包含するDICOMファイルを発生する方法が提供される。本方法は、報告書画像ファイルを発生し、該報告書画像ファイルをDICOMファイルの画像ファイル部分として埋込み、且つ該報告書画像ファイルを作成するために使用した定量的データをDICOMファイルの別のフィールド内に埋込むことを包含している。該報告書画像ファイルはビットマップ画像ファイルを包含することが可能である。報告書画像ファイルを作成するために使用した定量的データは生データを包含することが可能である。報告書画像ファイルを作成するために使用した定量的データは骨ミネラル密度 (BMD)データを包含することが可能である。
【0017】
更に別の側面によれば、コンピュータによって実行可能なソフトウエアコード、即ちDICOM準拠ファイルを作成するためのコードがコンピュータ読取可能媒体上に記録されている。該コードは、画像キャプチャ装置によって発生されたスキャンデータから定量的データを包含する報告書を作成するためのコード、該作成した報告書を表すビットマップ画像ファイルを作成するためのコード、該ビットマップ画像ファイルをDICOM準拠ファイルの画像ファイル内に埋込むためのコード、該定量的データをDICOM準拠ファイルの画像コメントフィールド内に埋込むためのコードを包含している。該定量的データは、該報告書を作成するために使用する生データを包含することが可能である。該定量的データは骨ミネラル密度 (BMD)データを包含することが可能である。
【0018】
本システムは少なくとも以下の態様で「二次的キャプチャ装置」よりも優れている。
【0019】
(1)本システムは発生されたDICOMファイルにおける画像内に定量的解析データを直接的に埋込み、従って視覚的に骨ミネラルスキャンを解釈するのに必要な全ての情報を医者に供給する。
【0020】
(2)本システムは、DICOM報告書を構築する場合に、画像情報をピクセル毎に直接的に変換し、従って画像の物理的及び密度計分解能を保存する。
【0021】
(3)本システムはDICOMファイルの画像コメントセクション内にデジタル報告書を発生するのに必要な全ての情報を埋込み、従ってコンピュータはオリジナルのQDR報告書と類似したデジタル報告書を再生することが可能である。
【0022】
(4)本システムは受取ったスキャンのデータベースを構築するための必要な識別及び結果情報をコンピュータが抽出することを可能とする。
【0023】
本発明は、エクスポートすべき任意の形態の画像、グラフィック及び定量的結果に対して使用することが可能である。
【0024】
【発明の実施の形態】
本開示は画像及び/又はグラフィックデータに加えて定量的データを発生する例えば骨密度計装置等の装置がDICOMネットワークを介してその他の医学的装置と相互接続することを可能とするソフトウエアシステムを記述する。本記述は骨密度計とその他のDICOM装置との間の情報の通信に関するものであるが、本発明はそれに制限されるものではなく、且つ本記述は定量的及び画像データを発生する任意の医学的イメージング装置とDICOMネットワーク上のその他の装置との間の通信を包含することを意図したものである。
【0025】
本発明の1実施例に基づくシステムは、例えば、骨密度計によって発生された定量的情報及び画像情報を、解釈及び診断のために容易に医者によって使用することが可能なフォーマットでカプセル化即ち要約し且つ送信する。更に、本システムはコンピュータ読取可能形式で該情報を提供し、従って該定量的情報はアーカイブ化及び検索目的のためにデータベースに格納するか又は1つの報告書又は一連の報告書として作成することが可能である。
【0026】
本開示は複合画像ファイルを発生する独特の方法を記述するものである。例えばホロジックインコーポレイテッドによって製造されているQDR (定量的デジタル放射線)4000シリーズ装置のような骨密度計装置は患者に関してスキャンを実施し且つBMDデータと骨ミネラル含有 (BMC)データとを包含する定量的データを発生する。QDR装置は、又、TスコアとZスコアとを計算することが可能であり、且つBMDデータと参照データ等とのグラフを作成することが可能である。このことは、スキャンした体部分の画像を発生することに対して付加的なものである。該定量的データは報告書としてQDR装置において表示又は印刷することが可能である。本発明の1実施例によれば、複合DICOM互換性画像ファイルが発生され、それはBMDデータ、Tスコア及びZスコア、BMDと参照データとのグラフ、及び患者の解剖学的構造のスキャンした部分を表す画像を包含している。該ファイルは、又、例えばスキャンの日時、スキャニング装置のタイプ、解析アルゴリズム等のスキャン及び態様特定情報を包含している。発生された複合画像ファイルはDICOM互換性であり且つ安全且つ正確な診断を行うために医者によって必要とされる全ての情報を提供する。
【0027】
QDR装置によって発生されるタイプの報告書の例を図1及び2に示してある。図1Aに示したように、体全体の画像採取又はスキャンを実施し且つ定量的データ14と患者人口統計学的データ12のみならず体10の画像を包含することが可能な報告書と共に表示させることが可能である。別法として、部分的体画像採取又はスキャンを図1Bに示したように実施することが可能である。図2に示したように、報告書は、又、年齢に関しての骨ミネラル密度を示したグラフ16、患者に対してのBMDの年毎の変化割合を示したグラフ18、その他の定量的データ14及び患者人口統計学的データ12を包含する図2Aに示したような変化割合報告書から構成することも可能である。図2Bに示したように、該報告書はグラフ20、T及びZスコアチャート22、人口統計学的値12を包含することが可能である。
【0028】
多数のベンダーがウエブページのオーサリング及び表示をサポートするスタンダードのソフトウエアコンポーネントを開発している。これらは、レイアウトツール (例えばマイクロソフトのフロントページ)及びコンポーネントを包含しており、それらはHTML及びジャバスクリスプトをスクリーン上でレンダリングさせ (例えば、マイクロソフトのウエブブラウザーコントロール)及び/又は画像のコンポーネントをレンダリングさせる (例えば、リードツールグラフィックスディスプレイコントロール)。本発明はDICOM適合性ファイルを発生するためにこれらの技術を使用する。本発明の1実施例に基づくDICOM適合性ファイルを形成するためのシステムの外観について図3を参照して説明する。
【0029】
最初に、例えばマイクロソフトのフロントページ等のウエブオーサリングツールを使用してスクリーン/報告書をレイアウトする (ステップS1)。例えばマイクロソフトのウエブブラウザーコントロール等のウエブブラウザーコントロールを使用して実際の報告書をメモリ内のスクリーン画像へレンダリングさせる (ステップS2)。定量的結果及びスキャナ、患者及び人口統計学的情報等のスキャン特定データへのアクセスを与えることが可能である。レンダリングしたメモリ内のスクリーン画像をDICOMファイルの画像部分として埋込む (ステップS3)。HTML及びジャバスクリプトファイルをDICOMファイルの画像コメントフィールド内に埋込む (ステップS4)。これらのファイルは画像においてエンコードされたものとして報告書要素の完全な記述を与え、画像又は参照データグラフ等のグラフィック情報を抽出することを可能とする。更に、本システムは例えばBMD、参照スコア、患者及びスキャナ人口統計学的値等の各データを、それを容易に抽出することが可能であるようなフォーマットでタグ付けを行う。このことはカスタム報告書の作成及び/又はカスタムデータベース内に包含させるためのデータの抽出を容易とさせる。
【0030】
DICOM画像が完了すると、それはDICOM画像を受取る充分な能力を有しているDICOM準拠装置へ送信するためにキュー化即ち待ち行列化させることが可能である。
【0031】
更に、本発明によって発生されたDICOMファイルは、オペレータが発生した画像をローカルプリンタ上にプリントさせ及び/又は発生したDICOMファイルをローカルハードディスク上に保存することを可能とさせる。
【0032】
本発明は幾つかの理由により有用なものである。例えば、上に説明し且つ図4に示したように、本発明QDR DICOMオプションは、QDR報告書1を業界スタンダードフォーマット2で要約することを可能とし、それは業界スタンダード観察、アーカイブ化及び/又はハードコピー装置3へ送信することが可能である。医者はDICOMファイルを使用し、受取り且つ検討することが可能であり、且つQDR報告書を放射線医学的ワークステーション4で観察することが可能である。更に、QDR DICOMファイルは分解5させることが可能であり、且つQDR結果のコンポーネントを抽出し且つカスタム報告書の形に再フォーマット化し及び/又はデータベース6内へエンターすることが可能である。
【0033】
DICOMファイルの画像コメントセクション内に埋め込まれているデータへのアクセスはHTML及びジャバに精通しているプログラマーにとって容易に使用可能である。それは、又、例えばホロジックのアクティブXコントロール等のカスタム化したインターフェースを介して使用可能なものとさせることが可能である。該情報は直接的にアクセスすることが可能であり且つ例えばマイクロソフトのアクセス等のデータベースへ書込むことが可能である。
【0034】
DICOMファイルが発生されると、そのファイルはその施設のネットワークを介してその施設内か又は遠隔地における医者のDICOM観察ステーションへ送信することが可能である。該ファイルはすぐさま読むことが可能であるか、又は後に読むためにキュー化させることが可能である。更に、該報告書はその他の装置 (即ち、CTスキャナ)によって発生された画像と同一の態様でアーカイブ化させることが可能であり且つ患者のフォローアップ用の質問/検索を介して後に入手可能なものとさせることが可能である。患者がフォローアップのスキャンのために戻る度に、前の解析報告書は比較のためにオンラインですぐさま使用可能なものとされる。
【0035】
本発明の1つの利点は、それが該スキャンを医者が解釈するのに必要とする全ての情報を電子的な形式で提供することである。上述したように、電子的形式における情報は例えばフィルム又は紙チャート形態上の情報と比較して多くの利点を有している。本発明の別の利点は、コンピュータ読取可能形式におけるデータに対してのアクセスが容易であり且つ便利なものであることである。この能力はデジタル形式におけるデータの操作を簡単化させる。データはデータベース内に容易に格納することが可能であり、且つデータがデータベース内に存在すると計算を容易に実施することが可能である。データはイメージング装置から直接的にデータベース内へ転送されるので、人間のデータエントリから発生するエラーは取除かれている。
【0036】
図6は定量的データと画像データとを包含する本発明の1実施例に基づくDICOM準拠ファイルを形成する要約プロセスのより詳細なフローチャートを示している。図6に示したシステムは5つの主要なプロセスを包含している。QDR装置601は患者を解析する期間中に医者によって使用するための定量的データ及び画像データを発生するタイプの骨密度計装置を表している。本明細書において記載するプロセスはQDR装置601自身において実施することが可能であり、又はQDR601とインターフェースする別個の処理システム (例えば、PC)において実施することが可能である。該定量的データは定量的データファイル602内に格納され且つ該画像データは画像ファイル603内に格納される。
【0037】
データ翻訳/グラフィックス発生プロセス100はQDR装置601によって発生された定量的データファイル602及び画像ファイル603から情報を受取る。プロセス100は、又、選択された報告オプション情報604及び患者識別情報605を包含するユーザ入力情報を受取る。患者識別情報605は例えば受付番号を包含することが可能である。プロセス100はDICOMヘッダー104、DICOMコマンド105、ジャバスクリプトコマンド608及び以下に説明するようにその他のプロセスによって使用するためのJPEG画像609を発生する。
【0038】
報告書フォーマット選択プロセス200は選択された報告書オプション情報604を受取り且つHTMLテンプレート610及びジャバスクリプトコマンド611を報告書レンダリングプロセス300へ供給する。
【0039】
報告書レンダリングプロセス300はジャバスクリプトコマンド608及びJPEG画像609をプロセス100から受取り且つジャバスクリプトコマンド611及びHTMLテンプレート610をプロセス200から受取り且つそれらに基づいて報告書ビットマップ612をレンダリングさせる。フォーマットDICOMファイルプロセス400はプロセス300から報告書ビットマップ612及びプロセス100からDICOMヘッダー104及びDICOMコマンド105を受取り且つ該情報を適宜のDICOMファイル614へフォーマット化する。次いで、送信プロセス500を介して通常DICOMファイル転送プロトコルを使用してDICOMファイル614を転送することが可能である。
【0040】
図7により詳細に示したように、データ翻訳/グラフィックス発生プロセス100は4つの別々のプロセス110−113へ分割することが可能である。正常プロット発生プロセス110はテストされた患者に対する定量的曲線ファイルデータ102及び例えば「正常」BMD及び例えば年齢の関数としての標準偏差 (例えば、図2Bのグラフ2参照)を特定する参照データベース (不図示)から与えられる正常参照曲線データ101を包含するデータを処理する。定量的曲線ファイルデータ102は定量的データファイル602内に格納し且つそれから検索することが可能である。正常データ及び患者データのプロット画像はJPEG画像103として出力される。
【0041】
翻訳プロセス111はユーザ入力620から入力された患者識別情報605、QDR601からの定量的データ602を受取り、且つ患者履歴情報データベース (不図示)から入力された患者のスキャン履歴を処理して例えば図2Aに示したような変化割合報告書を発生することが可能である。患者履歴情報データベース及び参照データベースはQDR601内に格納するか又は別の記憶媒体 (不図示)上に格納することが可能である。翻訳プロセス111は供給されたデータを処理し且つ翻訳してDICOMヘッダー104、DICOMコメント104及びジャバスクリプト報告書データヘッダー106を発生する。
【0042】
変換プロセス112は画像ファイル603をQDR601からスキャンJPEG画像107へ変換する。
【0043】
計算プロセス113は基準データベースから正常参照データ602を受取る。正常参照データは、その患者に対する測定されたBMD値と共に使用されてT及びZスコアを計算し (図2B参照)、それらはDICOMコメント105及びジャバスクリプト報告書データヘッダー106として出力される。
【0044】
図8に示したように、報告書フォーマット選択プロセス200は報告書テンプレート選択プロセス210及び変換プロセス212へ分割することが可能である。報告書テンプレート選択プロセス210はスキャンされた体の部分を識別するスキャンタイプ情報201を受取る。報告書テンプレート選択プロセス210は、又、出力されるべき報告書のタイプを識別する報告書タイプ情報202を受取る。図10は各タイプのスキャンに対して発生することが可能な報告書のタイプを示している。スキャンタイプ及び報告書タイプに基づいて、HTML報告書テンプレート207が選択され且つテンプレートのデータベースから出力される。
【0045】
変換プロセス212はヘッダーブロックデータ203、患者ブロック包含フラッグ204、スキャンブロック包含フラッグ205及び結果ブロック包含フラッグ206を、選択された報告書オプションに基づいて、報告書フォーマットヘッダーを包含するジャバスクリプトコマンド208へ変換する。プロセス212は図示した情報を受付け且つビットマップ報告書をレンダリングするためにプロセス300によって解釈されるジャバスクリプトコマンドを発生するプログラムである。該包含フラッグは、該フラッグの状態に依存してビットマップ型の報告書にあるフィールドを包含させるか又はそれから排除させるように報告書を形態特定することを可能とする。該包含フラッグはどの報告書フィールドが可視的なものであるかを特定するジャバスクリプト変数へ変換される。
【0046】
図9に示したように、報告書レンダリングプロセス300はHTMLレンダリングプロセス310及び変換プロセス312へ分割することが可能である。HTMLレンダリングプロセス310はプロセス111及び113からジャバスクリプトデータヘッダー106を受取り、ジャバスクリプトコマンドはプロセス212からの報告書フォーマットヘッダー208、プロセス110からのJPEG画像プロット103、プロセス112からのJPEG画像スキャン107、プロセス210からのHTMLテンプレート207を包含している。HTMLレンダリングプロセス310はHTML報告書のレンダリングを実施し、メモリビットマップデータ301を発生する。次いで、変換プロセス312はメモリビットマップデータ301をDICOMビットマップ612へ変換する。
【0047】
DICOMファイルフォーマットプロセス400はプロセス100からDICOMヘッダー104及びDICOMコメント及びプロセス312からDICOMビットマップ612を受取り且つ該情報を例えば図5に示したようなDICOMファイル614へフォーマット化する。次いで、DICOMファイル614は送信プロセス500へ送られ、そこでキュー化され且つDICOM準拠データファイルとして送出すことが可能である。
【0048】
上述したように、QDR装置601は例えば定量的データ (BMD値)及び画像 (スキャンした解剖学的構造の低分解能画像)を発生するホロジック4000シリーズ骨密度計等の骨密度計装置とすることが可能である。該定量的データは定量的データファイル602内に格納される。該画像は画像ファイル603内に格納される。画像採取を実施する場合に、オペレータは例えばキーボード、マウス等のユーザ入力装置620を介して、定義された患者識別情報又はその患者に対する受付番号605を割り当てることが可能である。ユーザ入力装置620はQDR装置601と関連する入力装置とするか又はそうでないものとすることが可能である。患者識別番号605は一時的に患者と関連しており且つ、典型的に、放射線情報システム又は病院情報システムによって発生される。
【0049】
オペレータは、又、ユーザ入力装置620を介して、既存の報告書オプションデータベースから報告書オプション604を選択することも可能である。該報告書オプションデータベースは例えばマイクロソフトのフロントページ等のスタンダードのウエブオーサリングリングツールを使用して発生したHTMLテンプレートからなるデータベースとすることが可能である。本発明の1実施例においては、報告書は画像、グラフ、患者に関する特定の情報を包含する1組のテーブル、及び解析結果を包含することが可能である。該報告書オプションデータベースは、例えば、スタンダードのBMD報告書、変化割合報告書、最も最近の値報告書を発生するための報告書テンプレートを包含することが可能である。
【0050】
最も最近の値報告書はスキャンを解釈するのに必要な全ての情報を提供することが可能である。例えば、最も最近の値報告書はスキャンした画像及び参照個体群曲線を包含する単一のスキャン及び解析からの定量的結果を提供することが可能である。
【0051】
変化割合報告書は最も最近の値報告書を包含することが可能であり且つ又、前のスキャンとの比較を包含することも可能であり、従って診察毎の変化を比較することを簡単化させる。臨床的管理を簡単化するために該報告書上に顕著な変化を注記することが可能である。
【0052】
スタンダード化したBMD報告書はスタンダードのBMD報告書を発生する。スタンダードのBMD報告書はスキャン画像、計算したBMDデータ、参照個体群曲線及び値を包含している。BMDデータは、スキャンしたデータ及び参照データとの比較に関しての演算を実施することによって計算される。参照データは別のデータベース内に格納される。例えば、HIPに対する計算したBMDデータを得るために、該スキャンを実施する場合に予め定めた参照データベースをインストールさせ且つ選択せねばならない。
【0053】
図5は本発明に基づいて発生されたDICOMファイル構造を示している。DICOMファイルは患者の名前、年齢、体部分、QDRタイプ、スキャン日時等を包含する患者の人口統計学的値を包含している。画像コメントフィールド105はプログラムによって抽出することが可能な定量的報告書コンテント (内容)を包含している。報告書画像フィールド612はスクリーン上に表示されるビットマップ報告書画像である。
【0054】
画像コメントフィールド105内に埋め込まれる情報は、例えば、ホロジックのDICOMインターフェースを使用することによってアクセスすることが可能である。ホロジックのDICOMインターフェースはDICOMファイルの画像コメントフィールドを読取り且つ定量的データを抽出することが可能である。画像コメントフィールド内に包含されている情報も例えばマイクロソフトアクセス等のデータベースへ直接的にアクセスするか又は書込むことが可能である。
【0055】
以下のファイルは発生されるDICOMファイルの画像コメントフィールド内に組込むことが可能である。
【0056】
患者情報ファイル 患者情報フィルは以下の情報、即ち患者名前、SSN (ソーシャルセキュリティ番号)、患者ID、患者コード、患者性別、人種、身長、体重、DOB (生年月日)、年齢、閉経期年齢、参照医師等を包含することが可能なジャバスクリプトファイルである。
【0057】
スキャン情報ファイル スキャン情報ファイルは、スキャンデータ (スキャンデータと患者番号とを包含する)、スキャンモード (実施したスキャンのタイプ)、解析日付、スキャンを実施した機関又は施設、スキャンを行ったオペレータの名前、スキャンを実施するために使用した装置の製造業者/モデル、付加的なコメント、報告書を発生した日付等の情報を包含することが可能なジャバスクリプトファイルである。
【0058】
結果ファイル 結果ファイルは、行及び列の数、タイトル、テーブルのタイプ等を識別する情報を包含するテーブル報告書を発生するために必要な情報を包含するジャバスクリプトファイルである。
【0059】
画像ファイル 画像ファイルは、DICOM報告書内の画像の下に表われるテキスト情報を包含するジャバスクリプトファイルである。
【0060】
グラフファイル グラフファイルはDICOM報告書内のグラフの下に表われるテキスト情報を包含している。
【0061】
本発明は単一のページ又はスクリーン上に画像のみならずグラフィックス、テスト、数字を医学的要因に提供する報告書を発生することが可能である。
【0062】
定量的データは本発明の1実施例に基づくファイルの画像コメントフィールド内に組込むことが可能であり、且つプログラムによって容易且つ効率的に検索することが可能である。画像コメントフィールドは報告書発生プロセスを制御し且つ報告書発生プロセスをカスタム化するために使用することが可能なパラメータ設定を包含することも可能である。これらのパラメータ設定はどのタイプの報告書がDICOMファイル内に包含されたかを表すことが可能である。定量的報告書データは、又、所望によりオペレータによって手作業により入力させることも可能である。
【0063】
データはDICOMファイルの画像コメントフィールド内に組み込まれるものとして説明したが、該データは1つ又はそれ以上のその他の予め定めたプロプライアタリィ即ち私有のフィールドを包含するDICOMファイル内の1つ又はそれ以上のその他のフィールド内に埋込むことが可能である。
【0064】
数値及びテスト結果のみならずグラフィックス及び画像を受付けるために結果はHTML及びジャバスクリプトでエンコードされる。HTML及びジャバスクリプトコンポーネントは見ることが可能な報告書を発生するために使用されるものと同一のものである。当業者によって理解されるように、DICOMファイルを形成するHTML及びジャバスクリプトコンポーネントを使用して該結果を容易に検索し且つ等価な又は新たな報告書を発生させることが可能である。例えば、医者の解釈報告書及び新たな包括的な報告書におけるデータは、画像、グラフィックス、テスト及び数値データを包含して発生させることが可能である。更に、HTML及びジャバスクリプト要素を包含するDICOMファイルは、検索し且つインターネットを介して配布するためにHTMLウエブページへ再フォーマット化させることが可能である。
【0065】
更に、定量的報告書データを発生するためにQDRによって使用された生データの全てをDICOMファイルの別のフィールド (例えば、画像コメントフィールド)内に組込み且つ該報告書と共に格納することが可能である。該生データは、次いで、再解析のため及び/又は異なるタイプの報告書を発生するために後に該報告書と共に検索することが可能である。
【0066】
観察した報告書のバックグラウンドレベルは0乃至255の範囲 (8ビットエンコーディング)における127の値にセットすることが可能であり、従って該画像の反転は一定のバックグラウンドとなり、一方テキストは黒から白へ変化する。
【0067】
埋め込まれている定量的データの検索を簡単化するためにソフトウエアツールを設けることも可能であり、余り熟練していないプログラムによってデータを容易に取扱うことを可能とする。
【0068】
本発明は密度スキャンと同様の態様で体組成スキャン (例えば、骨ミネラル含有 (BMC)スキャン)を取扱い、包括的な報告書及び定量化させた体組成結果の要約を提供する。
【0069】
ソフトウエアシステムとして上述したが、該プロセスの各々をハードウエア、ファームウエア又はその組合わせで実現することが可能であることは勿論である。理解されるように、以上の説明が与えられると、プログラミング技術における当業者は上述したプロセスの各々を容易に実現することが可能である。上述したシステムはパソコン及び/又は医学的機器自身の上で実現することが可能である。
【0070】
本発明はコンピュータ技術における当業者にとって明らかなように、本明細書の記載に基づいてプログラムした1つ又はそれ以上の従来の汎用デジタルコンピュータ及び/又はサーバーを使用して実現することが可能である。当業者にとって明らかなように、適宜のソフトウエアコーディングは本発明の記載に基づいて熟練したプログラマーによって容易に用意することが可能であり、応用特定集積回路によって実現することも可能であり、又は従来のコンポーネント回路の適宜のネットワークを相互接続させることによって実現することも可能である。
【0071】
本発明の多数の付加的な修正及び変形が上述した記載に鑑みて可能である。従って、添付の特許請求の範囲内において、本発明は本明細書に特記した以外で実施することが可能であることを理解すべきである。
【図面の簡単な説明】
【図1A】 QDRタイプ骨密度計によって発生される報告書を包含する体全体スキャンを示した概略図。
【図1B】 QDRタイプ骨密度計によって発生された報告書を包含する体一部スキャンを示した概略図。
【図2】 (A)及び(B)はQDRタイプ骨密度計によって発生させることが可能な変化割合プロット及び参照プロットを包含する異なるタイプのプロットを示した各概略図。
【図3】 本発明の1実施例に基づくDICOM準拠ファイルの発生を示したフローチャート。
【図4】 本発明の1実施例に基づく要約及び抽出の流れを示したフローチャート。
【図5】 本発明の1実施例に基づくDICOMの要素を示した概略図。
【図6】 本発明の1実施例に基づくDICOMファイルの発生プロセスのより詳細な流れを示した概略図。
【図7】 図6に示したデータ翻訳/グラフィックス発生プロセスのより詳細なフローチャートを示した概略図。
【図8】 図6に示した報告書フォーマット選択プロセスのより詳細なフローチャートを示した概略図。
【図9】 図6に示した報告書レンダリングプロセスのより詳細なフローチャートを示した概略図。
【図10】 本発明の1実施例に基づく異なるスキャンタイプに対して使用可能な種々の報告書タイプを示した概略図。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 定量的及び画像データを含む医学的情報を発生する方法において、 検査すべき患者の少なくとも一部の画像採取を実施し、 前記実施した採取に基づいて画像データを発生し、 前記実施した採取に基づいて定量的データを発生し、 前記画像データを画像データフィールド内に与え且つ前記定量的データを別のフィールド内に与えてDICOM互換性ファイルを構築する、上記各ステップを有している方法。
【請求項2】 請求項1において、前記採取を実施し且つ前記画像データを骨密度計を使用して発生する方法。
【請求項3】 請求項1において、前記定量的データが骨ミネラル密度 (BMD)データ又は定量的形態計測を有している方法。
【請求項4】 請求項2において、前記画像データが採取された患者の解剖学的構造の画像を有している方法。
【請求項5】 請求項1において、前記定量的データが定量的報告データを有している方法。
【請求項6】 請求項5において、前記定量的報告データがBMDデータ、Tスコア及びZスコアを有している方法。
【請求項7】 請求項1において、画像コメントフィールドに与えられる定量的データがHTML、XML、ジャバスクリプトファイルのうちの少なくとも1つの形態である方法。
【請求項8】 請求項1において、画像コメントフィールドにおける定量的データがコンピュータ読取可能形態における解析結果を包含している方法。
【請求項9】 請求項8において、前記コンピュータ読取可能形態がジャバスクリプトである方法。
【請求項10】 請求項8において、前記コンピュータ読取可能形態がHTMLであるシステム。
【請求項11】 請求項1において、更に、 ネットワークを介してDICOM互換性ファイルを通信し、 DICOM準拠ステーションにおけるDICOM互換性ファイルを受取り、 前記DICOM互換性ファイルの画像コメントフィールドから定量的データを抽出し、 前記抽出した定量的データを使用して報告書を発生する、上記各ステップを有している方法。
【請求項12】 請求項11において、前記抽出ステップをホロジック (Hologic)アクティブXコントロール (Active X Control)を使用して実施する方法。
【請求項13】 請求項1において、前記定量的データが報告書を発生するために使用される生データを包含している方法。
【請求項14】 請求項1において、前記DICOMファイルのその他のフィールドが画像コメントフィールドである方法。
【請求項15】 請求項1において、前記画像コメントフィールド内のデータが報告書をカスタム化することを可能とする報告書発生プロセスを制御するパラメータを包含している方法。
【請求項16】 請求項5において、前記定量的報告書データが定量的形態計測データを有している方法。
【請求項17】 請求項8において、前記コンピュータ読取可能形式がXMLである方法。
【請求項18】 埋込型定量的データを包含しているDICOMファイルを発生する方法において、 報告書画像ファイルを発生し、 前記報告書画像ファイルを前記DICOMファイルの画像ファイル部分として埋込み、 前記報告書画像ファイルを作成するために使用した前記定量的データを前記DICOMファイルの別のファイルに埋込む、ことを包含している方法。
【請求項19】 請求項18において、前記報告書画像ファイルがビットマップ画像ファイルを有している方法。
【請求項20】 請求項18において、前記報告書画像ファイルを作成するために使用した定量的データが生データを有している方法。
【請求項21】 請求項18において、前記報告書画像ファイルを作成するために使用した定量的データが骨ミネラル密度 (BMD)データを有している方法。
【請求項22】 請求項18において、前記その他のフィールドが前記DICOMファイルの画像コメントフィールドを有している方法。
【請求項23】 コンピュータ読取可能媒体上に記録されているDICOM準拠ファイルを作成するためのコンピュータによって実行可能なソフトウエアコードにおいて、 画像キャプチャ装置によって発生された採取データ又は別の形態のデータエントリから定量的データを含む報告書を作成するためのコード、 前記作成した報告書を表すビットマップ画像ファイルを作成するためのコード、 前記ビットマップ画像ファイルをDICOM準拠ファイルの画像フィールド内に埋込むためのコード、 前記定量的データを前記DICOM準拠ファイルの別のフィールド内に埋込むためのコード、を有しているコンピュータによって実行可能なソフトウエアコード。
【請求項24】 請求項23において、前記定量的データが前記報告書を作成するために使用される生データを有しているコンピュータによって実行可能なソフトウエアコード。
【請求項25】 請求項23において、前記定量的データが骨ミネラル密度 (BMD)データを有しているコンピュータによって実行可能なソフトウエアコード。
【請求項26】 請求項23において、前記他の形式のデータエントリが手作業によるエントリを包含しているコンピュータによって実行可能なソフトウエアコード。
【請求項27】 請求項23において、前記その他のフィールドが前記DICOMファイルの画像コメントフィールドを有しているコンピュータによって実行可能なソフトウエアコード。
【請求項1】 定量的及び画像データを含む医学的情報を発生する方法において、 検査すべき患者の少なくとも一部の画像採取を実施し、 前記実施した採取に基づいて画像データを発生し、 前記実施した採取に基づいて定量的データを発生し、 前記画像データを画像データフィールド内に与え且つ前記定量的データを別のフィールド内に与えてDICOM互換性ファイルを構築する、上記各ステップを有している方法。
【請求項2】 請求項1において、前記採取を実施し且つ前記画像データを骨密度計を使用して発生する方法。
【請求項3】 請求項1において、前記定量的データが骨ミネラル密度 (BMD)データ又は定量的形態計測を有している方法。
【請求項4】 請求項2において、前記画像データが採取された患者の解剖学的構造の画像を有している方法。
【請求項5】 請求項1において、前記定量的データが定量的報告データを有している方法。
【請求項6】 請求項5において、前記定量的報告データがBMDデータ、Tスコア及びZスコアを有している方法。
【請求項7】 請求項1において、画像コメントフィールドに与えられる定量的データがHTML、XML、ジャバスクリプトファイルのうちの少なくとも1つの形態である方法。
【請求項8】 請求項1において、画像コメントフィールドにおける定量的データがコンピュータ読取可能形態における解析結果を包含している方法。
【請求項9】 請求項8において、前記コンピュータ読取可能形態がジャバスクリプトである方法。
【請求項10】 請求項8において、前記コンピュータ読取可能形態がHTMLであるシステム。
【請求項11】 請求項1において、更に、 ネットワークを介してDICOM互換性ファイルを通信し、 DICOM準拠ステーションにおけるDICOM互換性ファイルを受取り、 前記DICOM互換性ファイルの画像コメントフィールドから定量的データを抽出し、 前記抽出した定量的データを使用して報告書を発生する、上記各ステップを有している方法。
【請求項12】 請求項11において、前記抽出ステップをホロジック (Hologic)アクティブXコントロール (Active X Control)を使用して実施する方法。
【請求項13】 請求項1において、前記定量的データが報告書を発生するために使用される生データを包含している方法。
【請求項14】 請求項1において、前記DICOMファイルのその他のフィールドが画像コメントフィールドである方法。
【請求項15】 請求項1において、前記画像コメントフィールド内のデータが報告書をカスタム化することを可能とする報告書発生プロセスを制御するパラメータを包含している方法。
【請求項16】 請求項5において、前記定量的報告書データが定量的形態計測データを有している方法。
【請求項17】 請求項8において、前記コンピュータ読取可能形式がXMLである方法。
【請求項18】 埋込型定量的データを包含しているDICOMファイルを発生する方法において、 報告書画像ファイルを発生し、 前記報告書画像ファイルを前記DICOMファイルの画像ファイル部分として埋込み、 前記報告書画像ファイルを作成するために使用した前記定量的データを前記DICOMファイルの別のファイルに埋込む、ことを包含している方法。
【請求項19】 請求項18において、前記報告書画像ファイルがビットマップ画像ファイルを有している方法。
【請求項20】 請求項18において、前記報告書画像ファイルを作成するために使用した定量的データが生データを有している方法。
【請求項21】 請求項18において、前記報告書画像ファイルを作成するために使用した定量的データが骨ミネラル密度 (BMD)データを有している方法。
【請求項22】 請求項18において、前記その他のフィールドが前記DICOMファイルの画像コメントフィールドを有している方法。
【請求項23】 コンピュータ読取可能媒体上に記録されているDICOM準拠ファイルを作成するためのコンピュータによって実行可能なソフトウエアコードにおいて、 画像キャプチャ装置によって発生された採取データ又は別の形態のデータエントリから定量的データを含む報告書を作成するためのコード、 前記作成した報告書を表すビットマップ画像ファイルを作成するためのコード、 前記ビットマップ画像ファイルをDICOM準拠ファイルの画像フィールド内に埋込むためのコード、 前記定量的データを前記DICOM準拠ファイルの別のフィールド内に埋込むためのコード、を有しているコンピュータによって実行可能なソフトウエアコード。
【請求項24】 請求項23において、前記定量的データが前記報告書を作成するために使用される生データを有しているコンピュータによって実行可能なソフトウエアコード。
【請求項25】 請求項23において、前記定量的データが骨ミネラル密度 (BMD)データを有しているコンピュータによって実行可能なソフトウエアコード。
【請求項26】 請求項23において、前記他の形式のデータエントリが手作業によるエントリを包含しているコンピュータによって実行可能なソフトウエアコード。
【請求項27】 請求項23において、前記その他のフィールドが前記DICOMファイルの画像コメントフィールドを有しているコンピュータによって実行可能なソフトウエアコード。
【図1A】
【図1B】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図1B】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【公表番号】特表2002−531198(P2002−531198A)
【公表日】平成14年9月24日(2002.9.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2000−585731(P2000−585731)
【出願日】平成11年11月29日(1999.11.29)
【国際出願番号】PCT/US99/27994
【国際公開番号】WO00/33157
【国際公開日】平成12年6月8日(2000.6.8)
【出願人】
【氏名又は名称】ホロジック, インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】Hologic, Inc.
【Fターム(参考)】
【公表日】平成14年9月24日(2002.9.24)
【国際特許分類】
【出願日】平成11年11月29日(1999.11.29)
【国際出願番号】PCT/US99/27994
【国際公開番号】WO00/33157
【国際公開日】平成12年6月8日(2000.6.8)
【出願人】
【氏名又は名称】ホロジック, インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】Hologic, Inc.
【Fターム(参考)】
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