説明

宝くじ販売システム

【課題】安全性を格段的に向上させ得る宝くじ販売システムを提案する。
【解決手段】宝くじの販売代行を行う宝くじ販売代行サーバが、宝くじの販売を行う宝くじ販売サーバから発行された宝くじ番号を、通信端末から宝くじ購入要求と共に与えられたユーザID及び購入パスワードと対応付けて記憶し、宝くじ販売サーバは、端末通信手段により通信端末から読み出された対応するユーザのユーザIDと、ユーザにより入力された購入パスワードとの照合を宝くじ販売代行サーバに依頼し、ユーザID及び購入パスワードのいずれもが合致するとの照合結果が得られたときに宝くじの当選金をユーザに支払うための支払い処理を実行するようにした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、宝くじ販売システムに関し、例えば携帯電話機を利用して宝くじを購入可能な宝くじ販売システムに適用して好適なものである。
【背景技術】
【0002】
従来、宝くじは、地方自治体から委託を受けた銀行等により、繁華街、駅、ショッピングセンタ等に設置された宝くじ売場で販売されている。
【0003】
また、近年では、パーソナルコンピュータや、携帯電話機を利用して宝くじを購入可能なシステムも提案及び実用化されており、これにより宝くじ売場まで足を運ぶことなく宝くじを購入できるようになった(特許文献1及び特許文献2参照)。
【特許文献1】特開2002−32515号公報
【特許文献2】特開2001−236458号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、上述のように携帯電話機を利用して宝くじを購入する場合において、その当選金の受け取りをも携帯電話機を用いて行うことができるようにすれば、宝くじの購入者にとって利便性が高いと考えられる。
【0005】
ただしこの場合においても、宝くじの当選金が第三者によって不法に受け取られることがないようにセキュリティを強化する必要がある。
【0006】
本発明は以上の点を考慮してなされたもので、安全性を格段的に向上させ得る宝くじ販売システムを提案しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
かかる課題を解決するため本発明においては、宝くじ販売要求に応じて、指定された枚数分の宝くじ番号を発行する宝くじ販売サーバと、外部から与えられた宝くじ購入要求に応じて前記宝くじ販売要求を前記宝くじ販売サーバに送信し、当該宝くじ販売要求に応じて前記宝くじ販売サーバから発行された前記宝くじ番号を記憶する宝くじ販売代行サーバと、ユーザ側に設けられ、対応するユーザのユーザIDを記憶し、ユーザ操作に応じて前記宝くじ購入要求を、前記ユーザID及びユーザが指定した購入パスワードと共に前記販売代行サーバに送信する通信端末と、対応するユーザの前記ユーザIDを当該通信端末から読み出し、前記宝くじ販売サーバに送信する端末通信手段とを備え、前記宝くじ販売代行サーバは、前記宝くじ販売サーバから発行された前記宝くじ番号を、対応する前記通信端末から前記宝くじ購入要求と共に与えられた前記ユーザID及び前記購入パスワードと対応付けて記憶し、前記宝くじ販売サーバは、前記端末通信手段により前記通信端末から読み出された対応するユーザのユーザIDと、ユーザにより入力された購入パスワードとの照合を前記宝くじ販売代行サーバに依頼し、前記ユーザID及び前記購入パスワードのいずれもが合致するとの照合結果が得られたときに宝くじの当選金を前記ユーザに支払うための支払い処理を実行することを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、第三者が不法に当選金を受け取ることを確実に防止することができ、正当なユーザのみが安全に宝くじの当選金を受け取ることができる宝くじ販売システムを実現することができる。かくするにつき、安全性を格段的に向上させ得る宝くじ販売システムを実現できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
以下図面について、本発明の一実施の形態を詳述する。
【0010】
(1)本実施の形態による宝くじ販売システムの構成
図1において、1は全体として本実施の形態による宝くじ販売システムを示す。この宝くじ販売システム1は、宝くじ販売代行サーバ2、宝くじ販売サーバ3、当選確認端末4、非接触IC通信プラットフォーム提供サーバ5、決済サーバ6及び収納代行サーバ7などを備えて構成される。
【0011】
宝くじ販売代行サーバ2は、宝くじの販売代行サービスを提供する事業者(以下、これを宝くじ販売代行事業者と呼ぶ)により設置されたサーバであり、図2に示すように、CPU(Central Processing Unit)10、各種制御プログラムが格納されたメモリ11及び各種アプリケーションソフトウェアが格納されたハードディスク装置12などから構成される。ハードディスク装置12には、後述する宝くじ販売代行サービスをユーザに提供するための宝くじ販売代行アプリ13が格納されており、この宝くじ販売代行アプリ13に基づいてCPU10が必要な処理を実行することにより、宝くじ販売代行サーバ2全体として後述のような一連の処理を実行し得るようになされている。
【0012】
また宝くじ販売代行サーバ2は、インターネット網などから構成されるネットワーク20を介して交換局21及び基地局22などから構成される携帯電話通信網23と接続されており、かくして当該携帯電話通信網23を介してアクセスしてきた携帯電話機24との間で必要なデータを相互にやり取りし得るようになされている。
【0013】
宝くじ販売サーバ3は、地方自治体から宝くじの販売委託を受けた銀行などの事業者(以下、これを宝くじ販売委託事業者と呼ぶ)により設置される。この宝くじ販売サーバ4は、日本全国の宝くじ売場のうち、当たり易い売場として有名な幾つかの宝くじ売場に対してインターネット販売用としてそれぞれ割り当てられた宝くじの番号(以下、これを宝くじ番号と呼ぶ)の範囲を管理している。そして宝くじ販売サーバ3は、宝くじ売場を指定した宝くじの購入依頼が宝くじ販売代行サーバ2から与えられた場合、これに応じてその宝くじ売場に割り当てられている宝くじ番号の中から指定された枚数分の宝くじ番号を宝くじ販売代行サーバ2に発行する。
【0014】
当選確認端末4は、宝くじ販売委託事業者の各店舗(本店及び各支店)にそれぞれ設置される。この当選確認端末4は、例えばフェリカ(登録商標)などの非接触IC(Integrated Circuit)通信規格に準拠した非接触ICカードリーダライタを備えて構成され、非接触ICカードが搭載された携帯電話機24が翳された場合に、その携帯電話機24の非接触ICカードに記録された情報を読み出して宝くじ販売サーバ3に送信する一方、宝くじ販売サーバ3から送信される情報を当該携帯電話機24の非接触ICカードに書き込み得るようになされている。
【0015】
非接触IC通信プラットフォーム提供サーバ5は、非接触IC通信のプラットフォームの提供サービスを行う事業者(以下、これを非接触IC通信プラットフォーム提供事業者と呼ぶ)が設置したサーバであり、携帯電話通信網23を介してアクセスしてきた携帯電話機24に対して後述のような宝くじ販売代行サービスを受けるために必要なソフトウェアの配信を行ったり、当該携帯電話機24に搭載された非接触ICカードに対してかかる宝くじ販売代行サービスを受けるために必要な各種の設定を行う。
【0016】
決済サーバ6は、信販会社が設置したサーバであり、宝くじ販売代行サーバ2からの要求に応じてカード決済処理を実行する。また収納代行サーバ7は、コンビニエンスチェーンの本部に設置された収納代行用のサーバであり、フランチャイズチェーンの各コンビニエンスストアにそれぞれ設置されたPOS(Point Of Sale)端末8から送信される決済情報を保存・管理する。
【0017】
(2)宝くじ販売代行サービス
次に、宝くじ販売代行サービス事業者が提供する本実施の形態による宝くじ販売代行サービスについて説明する。
【0018】
本宝くじ販売代行システム1では、ユーザが自己の携帯電話機24を用いて宝くじの購入や当選金の受け取りを行うことができる点を特徴の1つとしており、さらにユーザが当選金を受け取る際に、携帯電話機24の非接触IC通信機能が保持している(つまりその携帯電話機24に搭載された非接触ICカードに設定された)ID番号と、本人が記憶するパスワード(以下、これを購入パスワードと呼ぶ)とを利用して本人確認を行う点をもう1つの特徴としている。
【0019】
実際上、この宝くじ販売代行システム1の場合、宝くじの購入を希望するユーザは、図3に示すように、フェリカ(登録商標)などの非接触IC通信機能が搭載された自己の携帯電話機24から非接触IC通信プラットフォーム提供事業者の非接触IC通信プラットフォーム提供サーバ5にアクセスして必要なアプリケーションソフトウェア(以下、これを宝くじ購入アプリと呼ぶ)をダウンロードし(SP1,SP2)、ダウンロードした宝くじ購入アプリをその携帯電話機24にインストールする(SP3)。この際、携帯電話機24には、非接触IC通信プラットフォーム提供サーバ5により非接触IC通信用のユーザIDが付与され、これが携帯電話機24の非接触ICカード内に設定される。
【0020】
また、この後、後述のように携帯電話機24及び当選確認端末4間において非接触IC通信を行う際に必要となる暗号化/復号化鍵も非接触IC通信プラットフォーム提供サーバ5から携帯電話機24にダウンロードされる(SP3、SP4)。
【0021】
一方、ユーザは、この後、この宝くじ購入アプリを起動して宝くじ販売代行サーバ2にアクセスし、このとき携帯電話機24に表示される所定のユーザ登録画面を用いて、パスワードと、当選金の払込み先の金融機関名及び口座番号となどの必要事項を登録する(SP6,SP7)。この際、その携帯電話機24内の非接触ICカードに格納されているユーザIDが宝くじ購入アプリによって読み出されて宝くじ販売代行サーバ2に送信される。かくして宝くじ販売代行サーバ2は、このとき得られたそのユーザのユーザID、パスワード及び当選金の払込み先(金融機関名及び口座番号)などを図4のようにそれぞれ対応付けて保存する。
【0022】
また、ユーザは、この後、携帯電話機24に宝くじの購入画面を表示させる操作を行なう。この結果、例えば図5(A)に示すような日本全国の宝くじ売場のうちの当選確率が高いとして有名な宝くじ売場の一覧を含む第1の宝くじ購入画面30が携帯電話機24に表示される(SP8)。
【0023】
そしてユーザは、この一覧の中から宝くじの購入を希望する宝くじ売場を選択し、かくして表示される図5(B)に示すような第2の宝くじ購入画面31の購入枚数指定欄31A及び購入パスワード指定欄31Dにそのとき購入する宝くじの枚数と、購入パスワードとをそれぞれ入力する。なお、購入パスワードは、後述のようにそのとき購入した宝くじの当選の有無を確認する際に必要となるパスワードである。
【0024】
またユーザは、第2の宝くじ購入画面31において、宝くじの購入代金の支払い方法を指定する。例えばクレジット払いを指定する場合には、そのユーザが所有するクレジットカードの種類(発行元信販会社)を当該第2の宝くじ購入画面内31に表示されたクレジットカード種類の中から選択し、カード番号をカード番号欄31Bに入力する。またコンビニエンスストアでの支払いを指定する場合には、事前に宝くじの購入代金をコンビニエンスストアにおいて支払い、そのとき渡されるレシートに記載された受領番号を受領番号欄31Cに入力する。
【0025】
そしてユーザは、この後、第2の宝くじ購入画面31の「次へ」ボタン31Eをクリックすることにより表示される図5(C)に示すような第3の購入画面32において購入売場、購入枚数、支払い方法及び購入パスワードが正しく入力できたか否かを確認し、正しく入力できている場合には「はい」ボタン32Aをクリックする。かくして、このとき携帯電話機24から宝くじ販売代行サーバ2に対して宝くじ売場、購入枚数、購入代金の支払い方法及び購入パスワードを指定した宝くじ購入要求が送信される(SP9)。
【0026】
この宝くじ購入要求を受け取った宝くじ販売代行サーバ2は、当該宝くじ購入要求において指定された宝くじの購入代金の支払い方法としてクレジットが選択されている場合には、その宝くじ購入要求において指定されている信販会社の決済サーバ6にユーザのクレジット番号を送信して決済を要求する(SP10)。また宝くじ販売代行サーバ2は、宝くじ購入要求において指定された宝くじの購入代金の支払い方法としてコンビニエンスストアでの支払いが選択されている場合には、その宝くじ購入要求において指定されているコンビニエンスストアチェーンの収納代行サーバ7に対して、受領番号を宝くじ購入要求において指定された受領番号を送信して収納代行が行われているか否かの確認を要求する(SP11)。
【0027】
そして宝くじ販売代行サーバ2は、かかる決済サーバ6からクレジット決済を承認する承認通知が与えられ(SP12)又はかかる収納代行サーバ7から代金の支払いが行われたことの確認通知が与えられると(SP13)、そのユーザにより指定された宝くじ売場及び購入枚数と、そのユーザのユーザIDとを含む宝くじ販売依頼を宝くじ販売サーバ3に送信する(SP14)。
【0028】
この宝くじ販売依頼を受信した宝くじ販売サーバ3は、指定された宝くじ売場に割り当てられている宝くじ番号の範囲の中から指定された枚数分の宝くじ番号を選択し、選択した宝くじ番号を宝くじ販売代行サーバ2に通知する(SP15)。なお、宝くじ販売サーバ3は、このとき発行した宝くじ番号をユーザIDと対応付けて記憶する。
【0029】
かくしてこの宝くじ番号を受信した宝くじ販売代行サーバ2は、かかる宝くじ番号を、対応するユーザID、パスワード、会員番号、当選金払込先、購入パスワード及び後述する購入ID等と対応付けて記憶すると共に(図4参照)、そのときの宝くじの購入に対して固有の購入IDを発行し、この購入IDを購入完了通知と共に携帯電話機24に送信する(SP16)。さらに、購入完了通知を受信した携帯電話機24は、このとき受信した購入IDを非接触ICカード内に保存する。
【0030】
なお、上述のように宝くじの購入がクレジットやコンビニエンスストアにおける代金支払いにより行われた場合には、後日、対応する信販会社又はコンビニエンスチェーンの本部より宝くじ販売委託事業者に宝くじの購入代金が支払われることになる。
【0031】
一方、上述のようにして宝くじを購入したユーザは、購入した宝くじの当選番号の発表後、購入した宝くじの当選の有無の確認や当選した宝くじの当選金の支払いを希望する場合には、宝くじ販売委託事業者の本店又は支店などの当選確認端末4が設置されている場所に赴き、例えば身分証を係員に提示した上で、宝くじを購入した携帯電話機24をその当選確認端末4に翳し、購入パスワードを当選確認端末4に入力する。
【0032】
このとき当選確認端末4は、図6に示すように、その携帯電話機24からユーザID及び購入IDを読み出し(SP20)、これらユーザID及び購入IDと、ユーザが入力した購入パスワードとを含む照合要求を宝くじ販売サーバ3を介して宝くじ販売代行サーバ2に送信する(SP21,SP22)。
【0033】
かかる照合要求を受信した宝くじ販売代行サーバ2は、その照合要求に含まれる購入IDをキーワードとしてユーザID及び購入パスワードが正当なものであるか否か(登録されているユーザID及び購入パスワード(図4参照)とそれぞれ一致するか否か)を判定し(SP23)、照合結果を宝くじ販売サーバ3に通知する(SP24,SP25)。
【0034】
かくして宝くじ販売サーバ3は、かかるユーザID及び購入パスワードが登録されているものと一致したとの照合結果が得られなかった場合には、当選確認端末4を介してその携帯電話機24にエラー通知を送信する(SP25)。かくしてこのときその携帯電話機24には、当選判定を行えなかった旨のエラー表示が表示される。
【0035】
これに対して宝くじ販売サーバ3は、かかるユーザID及び購入パスワードが登録されているものと一致したとの照合結果が得られた場合には、図3のステップSP15においてそのユーザに対して発行した宝くじ番号と当選番号とを照らし合わせて、ユーザが購入した宝くじの中に当選したものがあるか否かを判定する(SP26)。
【0036】
そして宝くじ販売サーバ3は、この後、このときの判定結果を当選確認端末4を介して携帯電話機24に送信する(SP27)。かくしてこのときその携帯電話機24に、かかる当否判定の判定結果が表示される。
【0037】
また宝くじ販売サーバ3は、かかる当否判定によって当選した宝くじ番号があると判断した場合には、宝くじ販売代行サーバ2にアクセスしてそのユーザが予め登録している当選金の払込先を取得し、ユーザにより指定された金融機関のユーザにより指定された口座に当選金を振り込む(SP28)。この場合、当選金が例えば1万円以下の小額であった場合には、その携帯電話機24に電子マネーとして払い戻すようにしてもよい。
【0038】
なお、以上のような当選確認端末4及び携帯電話機24間の非接触IC通信は、図3のステップSP4及びステップSP5において携帯電話機24が非接触IC通信プラットフォーム提供サーバ5からダウンロードした暗号化・復号化鍵と、予め非接触IC通信プラットフォーム提供サーバ5から当選確認端末4に与えられている同じ暗号化・復号化鍵によって暗号化されて行われる。
【0039】
以上のように本実施の形態による宝くじ販売システム1では、宝くじの当選金の支払い際に携帯電話機24に保存されているユーザIDと、ユーザが記憶している購入パスワードとを用いて本人確認を行うようにしているため、第三者に購入パスワードが知られたとしても正当なユーザの携帯電話機24を用いなければ当選金を受け取ることができない。また例えば正当なユーザが携帯電話機24を紛失し、その携帯電話機24を拾得した者が当選金を得ようとしても購入パスワードが分からないために当選金を受け取ることができない。
【0040】
このように本宝くじ販売システム1では、第三者が不法に当選金を受け取ることを確実に防止することができ、正当なユーザのみが安全に宝くじの当選金を受け取ることができる宝くじ販売システムを実現することができる。
【0041】
(4)他の実施の形態
なお上述の実施の形態においては、宝くじ販売システム1を図1のように構成するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、宝くじ販売システム1の構成としてはこの他種々の構成を広く適用することができる。
【0042】
また上述の実施の形態においては、ユーザが宝くじを購入するための通信端末として携帯電話機24を適用した場合について述べたが、本発明はこれに限らず、例えば非接触IC通信機能を有するカードやPDA(Personal Digital Assistants)などを適用することができる。
【0043】
さらに上述の実施の形態においては、携帯電話機24として非接触IC通信機能が搭載されたものを用い、当選確認端末4が携帯電話機24に格納されているユーザICを非接触IC通信により当該携帯電話機24から読み出すようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、携帯電話機24に非接触IC通信機能が搭載されておらず、当選確認端末4が接触方式により携帯電話機24からユーザID等を読み出すようにしても良い。
【0044】
さらに上述の実施の形態においては、携帯電話機24に固有の識別情報として携帯電話機24内の非接触ICカードに保存されたユーザIDを用いるようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、例えば携帯電話機24のシリアル番号や携帯電話機24に装着されているSIM(Subscriber Identity Module)カードに格納されているID番号などの情報を適用することができる。
【産業上の利用可能性】
【0045】
本発明は、種々の構成の宝くじ販売システムに広く適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0046】
【図1】本実施の形態による宝くじ販売システムの全体構成を示すブロック図である。
【図2】宝くじ販売代行サーバの概略構成を示すブロック図である。
【図3】本宝くじ販売システムにおける宝くじの購入手続の流れを示す流れ図である。
【図4】宝くじ販売代行サーバにおける情報管理方法の説明に供する図表である。
【図5】第1〜第3の宝くじ購入画面の概略構成を示す略線図である。
【図6】本宝くじ販売システムにおける宝くじの当否確認手続の流れを示す流れ図である。
【符号の説明】
【0047】
1……宝くじ販売システム、2……宝くじ販売代行サーバ、3……宝くじ販売サーバ、4……当選確認端末、23……携帯電話通信網、24……携帯電話機、30〜31……宝くじ購入画面。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
宝くじ販売要求に応じて、指定された枚数分の宝くじ番号を発行する宝くじ販売サーバと、
外部から与えられた宝くじ購入要求に応じて前記宝くじ販売要求を前記宝くじ販売サーバに送信し、当該宝くじ販売要求に応じて前記宝くじ販売サーバから発行された前記宝くじ番号を記憶する宝くじ販売代行サーバと、
ユーザ側に設けられ、対応するユーザのユーザIDを記憶し、ユーザ操作に応じて前記宝くじ購入要求を、前記ユーザID及びユーザが指定した購入パスワードと共に前記販売代行サーバに送信する通信端末と、
対応するユーザの前記ユーザIDを当該通信端末から読み出し、前記宝くじ販売サーバに送信する端末通信手段と
を備え、
前記宝くじ販売代行サーバは、
前記宝くじ販売サーバから発行された前記宝くじ番号を、対応する前記通信端末から前記宝くじ購入要求と共に与えられた前記ユーザID及び前記購入パスワードと対応付けて記憶し、
前記宝くじ販売サーバは、
前記端末通信手段により前記通信端末から読み出された対応するユーザのユーザIDと、ユーザにより入力された購入パスワードとの照合を前記宝くじ販売代行サーバに依頼し、前記ユーザID及び前記購入パスワードのいずれもが合致するとの照合結果が得られたときに宝くじの当選金を前記ユーザに支払うための支払い処理を実行する
ことを特徴とする宝くじ販売システム。
【請求項2】
前記通信端末は、非接触IC通信機能が搭載された携帯電話機であり、
前記端末通信手段は、前記携帯電話機から非接触IC通信により前記対応するユーザのユーザIDを読み出す
ことを特徴とする請求項1に記載の宝くじ販売システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2010−86320(P2010−86320A)
【公開日】平成22年4月15日(2010.4.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−255300(P2008−255300)
【出願日】平成20年9月30日(2008.9.30)
【出願人】(508227994)株式会社デジックス (6)