説明

室内改装費用見積システム

【課題】実際に居住している部屋の改修費用を容易に算出することができ、この部屋に設置する家具などのレイアウトなどもシミュレーションすることが可能な室内改装費用見積システムを提供する。
【解決手段】部屋の種類、間口寸法、奥行寸法、高さ寸法、床面積からなる部屋情報を入力する部屋情報入力手段100を備える。カタログ情報の仕上げ材の中から選択した床材や壁材の各選択情報を入力する仕上情報入力手段200を備える。各情報に基づいた三次元見取り図20が端末画面1A上に表示される見取図表示手段300を備える。部屋情報、選択情報に基づいて室内改装費用を算出する見積算出手段500を備える。実寸比率の三次元見取り図20上で、シミュレーションしながら室内改装費用を算出する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、顧客が専門家の助けを借りずに内装の改修費用を算定することができる室内改装費用見積システムに係り、特に、模様替えの様子を部屋の実寸比率でシミュレーションしながら算定することが可能な室内改装費用見積システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来の見積りシステムとして、特許文献1に記載の住宅プランニングシステムや、特許文献2の建築費見積方法が提案されている。
【0003】
特許文献1の住宅プランニングシステムでは、マルチメディアプレーヤーを利用して住宅建築の予算に応じて間取りを選択し、各間取りの詳細情報を入力することで、顧客の希望や条件に応じた住宅プランをテレビ画面に表示するシステムである。
【0004】
また、特許文献2の建築費見積方法には、コンピュータに記憶させてある部屋の種類から特定の種類を選択して各部屋の広さを入力することで、建築費用を算出する見積方法が記載されている。
【0005】
これらの各特許文献は、いずれも建築物のイメージをテレビ画面やモニターで確認しながら建築プランを検討し、建築費用を算定するものである。
【0006】
一方、特許文献3に、間取り図立体表示システムが記載されている。この表示システムでは、画面に表示された半畳単位のグリッドを塗りつぶして部屋の広さを選択し、予め用意されている部屋の種類から特定の部屋を選択すると、塗りつぶした部分が選択した部屋の表示に切り替わるようにすることで、間取りの作成作業が容易になるというものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開平7−256045号公報
【特許文献2】特許第3366567号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
特許文献1のシステムでは、全体の予算額に基づいて部屋別の予算額を自動的に決定し、この予算額から予め用意されている間取り等を提示するシステムである。そのため、このシステムでは、予め用意されている間取りなどから画一的に費用を算出することは可能でも、実際に居住している部屋の実寸法に対応した改装費用を見積ることは困難であった。
【0009】
また、特許文献2の見積方法においても、予め記憶されている部屋の種類の中から居間や台所などの種類を選択し、選択した部屋に基づいて各部屋の建築費を算出する方法である。したがって、この見積方法によっても予め用意されている部屋の見積りに制限され、部屋の実寸法に対応した予算を算出することはできない。
【0010】
一方、特許文献3に記載されている間取り図立体表示システムでは、画面に表示されたグリッドを塗りつぶして部屋の広さを選択するシステムである。ところが、表示されるグリッドは、表示可能な最小単位が半畳単位の広さになるといった寸法上の制限があり、部屋の床や壁、窓等の実寸法に合せた表示をすることはできない。この結果、この間取り図立体表示システムにおいても部屋の実寸法に対応した改装には利用することができない。
【0011】
このように、従来の見積りシステムや間取り表示システムでは、実際に居住している部屋の現実的な改装見積りをサポートすることは困難であった。すなわち、現実の部屋は、たとえ床面積が同じであるとしても、床の形状や壁の高さなど、室内の寸法は部屋ごとに異なるものである。しかも、窓の数や大きさ、柱の位置などの条件が加わることで、室内状況はさらに変化する。そのため、従来のシステムの如く、予め用意されている間取りなどから概略費用を算出することは可能でも、現実の部屋の改装状況をシミュレーションすることは不可能であるばかりでなく、各部屋の実寸法に対応した見積りを算出することもできない。
【0012】
そこで本発明は上述の課題を解消すべく創出されたもので、実際に居住している部屋の改修費用を容易に算出することができ、しかも、この部屋に設置する家具などのレイアウトなどもシミュレーションすることが可能な室内改装費用見積システムの提供を目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0013】
上述の目的を達成すべく本発明における第1の手段は、部屋単位の改装費用を自動的に算出する室内改装見積システムであって、インターネット網2を介して三次元処理用モジュールが配信された端末1で部屋の種類、間口寸法、奥行寸法、高さ寸法、床面積からなる部屋情報を入力して実寸比率の三次元見取り図20を端末画面1A上に表示する部屋情報入力手段100と、該三次元処理用モジュールの中に記録されているカタログ情報の仕上げ材の中から選択した床材や壁材の各選択情報を入力する仕上情報入力手段200と、部屋情報入力手段100及び仕上情報入力手段200で入力された情報に基づいて改装パターンをシミュレーションした三次元見取り図20が端末画面1A上に表示される見取図表示手段300と、見取図表示手段300に表示された情報に基づいて室内改装費用を算出する見積算出手段500と、を備え、端末画面1A上に表示された実寸比率の三次元見取り図20上で室内改装費用を算出することにある。
【0014】
第2の手段の前記部屋情報入力手段100は、前記三次元見取り図20が表示された前記端末画面1A上に、間口寸法、奥行寸法、高さ寸法、床面積をそれぞれ入力する寸法入力画面30が同時に表示され、該寸法入力画面30にて部屋の実寸法を入力すると、部屋の三次元見取り図20が部屋の実寸比率で表示されるように構成されている。
【0015】
第3の手段の前記部屋情報入力手段100は、前記三次元見取り図20が表示された前記端末画面1A上で、部屋の三次元見取り図20の壁面にドアや窓等の開口部を配置すると共に、該開口部分の幅と高さとを入力する間口入力画面40が設けられたものである。
【0016】
第4の手段は、室内改装見積システムにおいて、前記端末画面1Aに表示された家具や備品の各種カタログ情報から選択した物品が、前記三次元見取り図20上に実寸比率で表示されるカタログ表示手段400を備えたことにある。
【0017】
第5の手段において、前記カタログ表示手段400は、前記三次元処理用モジュールに登録されている各種カタログ情報から選択した物品が、前記三次元見取り図20上に実寸比率で表示されるものである。
【0018】
第6の手段の前記カタログ表示手段400は、各種カタログ情報を登録したカタログ提供用サーバーにアクセスし、該各種カタログ情報から選択した物品が、前記三次元見取り図20上に実寸比率で表示されることにある。
【0019】
第7の手段は、前記カタログ表示手段400において、前記端末画面1A上に、カタログ表示手段400から選択した物品の配置位置を指定する位置入力画面50が表示され、該位置入力画面50の調整により前記三次元見取り図20上で物品の配置位置が移動するように構成されている。
【0020】
第8の手段において、前記三次元処理用モジュールは、見積もり機能を搭載したゲーム用3Dエンジンのビュワーが使用されていることを課題解消のための手段とする。
【発明の効果】
【0021】
本発明の請求項1の如く、部屋情報入力手段100により、部屋の種類、間口寸法、奥行寸法、高さ寸法、床面積を端末画面1A上で入力し、端末画面1A上に表示された実寸比率の三次元見取り図20上で、改装パターンをシミュレーションしながら室内改装費用を算出するので、実際に居住している部屋の実寸法に基づいて改装費用を容易に算出することができる。
【0022】
請求項2のように、三次元見取り図20が表示された前記端末画面1A上に寸法入力画面30が同時に表示され、該寸法入力画面30にて部屋の実寸法を入力すると、部屋の三次元見取り図20が部屋の実寸比率で表示されるように構成されているので、部屋の実寸法が反映したリアルな三次元見取り図20を使用して改装費用を算出することができる。
【0023】
請求項3の如く、三次元見取り図20が表示された前記端末画面1A上に、ドア又は窓等の開口部分の間口と高さとを入力して部屋の三次元見取り図20の壁面に開口部を配置する間口入力画面40を設けているので、従来の見積りシステムのように、予め設定された部屋や間取りに制限される不都合はなくなり、実際の部屋の環境を三次元見取り図20に取り入れることができる。
【0024】
請求項4乃至6のカタログ表示手段400により、登録されている家具や備品の各種カタログ情報から選択した物品が、前記三次元見取り図20上に実寸比率で表示されるので、リアルな三次元見取り図20の中で、希望の家具や備品を選択することができるものである。
【0025】
請求項6のカタログ表示手段400では、例えば家具メーカー等のホームページに登録されている各種カタログ情報から選択することが可能になる。
【0026】
請求項7のカタログ表示手段400により、位置入力画面50のスライダーボタン51をスライド調整することで配置位置が壁面からの距離若しくは床面からの高さで示す数値で表示されると共に、該数値の変更に伴って前記三次元見取り図20上で物品の配置位置が移動するので、室内で使用する家具や備品を設置した状態を具体的に把握することが可能になる。
【0027】
請求項8の如く、三次元見取り図20は、ゲーム用3Dエンジンにて描写され、該ゲームエンジン用ビュワーをダウンロードした端末1の端末画面1Aに表示するものであるから、この三次元見取り図20は、例えば3Dキャドを使用した三次元画像に比べて処理を高速化することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0028】
【図1】本発明システムの一実施例を示す概略図である。
【図2】本発明システムの処理手順を示すブロック図である。
【図3】本発明システムの処理手順を示すフロー図である。
【図4】本発明の端末画面の一実施例を示す正面図である。
【図5】本発明の選択画面を示す正面図である。
【図6】本発明の寸法入力画面を示す正面図である。
【図7】本発明の三次元見取り図における寸法を示す図である。
【図8】本発明の間口入力画面を示す正面図である。
【図9】本発明の間口の位置入力画面を示す正面図である。
【図10】本発明の三次元見取り図における間口を示すもので、(イ)は配置原点を示し(ロ)は配置位置を示す図である。
【図11】本発明の家具・備品選択画面を示す正面図である。
【図12】本発明の家具等の位置入力画面を示す正面図である。
【図13】本発明の三次元見取り図における家具等の位置を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0029】
本発明の室内改装費用見積システムによると、実際に居住している部屋の実寸法に基づく改修費用を容易に算出することができ、しかも、この部屋に設置する家具などのレイアウトなどもシミュレーションすることが可能になるなどといった目的を実現した。
【実施例】
【0030】
以下、本発明の一実施例を説明する。本発明システムは、部屋単位の改装費用を自動的に算出するシステムであり、端末画面1Aに表示された実寸比率の三次元見取り図20上で、改装パターンをシミュレーションしながら室内改装費用を算出するものである(図4参照)。
【0031】
図1は、本発明システムの構成を示す概略図である。同図において、1は顧客が操作するコンピュータの端末1であり、この端末1からインターネット網2を介してホームページサーバー3にアクセスする。このホームページサーバー3は、顧客の会員番号やパスワードなどの会員情報を処理する。
【0032】
自動見積サーバー4は、ホームページサーバー3が正規の顧客として確認した端末1に三次元処理用モジュールを配信し、端末画面1Aに三次元見取り図20を表示する。この三次元処理用モジュールは、見積もり機能を搭載したゲーム用3Dエンジンのビュワーが使用されている。このゲーム用3Dエンジンとして、例えばUnity Technologies 社のUnity-3D(登録商標)と称する市販のゲーム開発用ソフトを使用することで、見積もり機能を搭載したビュワーを作成できる。本発明では、このビュワーを三次元処理用モジュールとして利用するものである。
【0033】
自動見積サーバー4からダウンロードした三次元処理用モジュールで、端末画面1Aに実寸比率の三次元見取り図20を表示し、改装パターンをシミュレーションする。端末画面1Aには、三次元見取り図20のほか、選択画面10や寸法入力画面30、間口入力画面40、位置入力画面50が同時に、あるいは選択的に表示される。
【0034】
この三次元処理用モジュールには、床、壁、仕上げ材や照明器具、家具等の室内に配置する物品に関する各種カタログ情報が保存されており、三次元処理用モジュールを読み込んだ端末1は、スタンドアロンで何回でも見積りを行うことができる。また、図示していないが、例えば家具メーカー等のホームページに登録されている各種カタログ情報を登録したカタログ提供用サーバーに端末1からアクセスし、家具メーカー等の各種カタログ情報から選択した物品が、前記三次元見取り図20上に実寸比率で表示されるように構成することも可能である。
【0035】
次に、本発明システムによる処理手段として、部屋情報入力手段100、仕上情報入力手段200、見取図表示手段300、カタログ表示手段400、見積算出手段500を備えている(図2参照)。
【0036】
部屋情報入力手段100は、三次元見取り図20で表示している部屋の寸法を、改装しようとする現実の部屋の実寸法に調整する手段である。すなわち、端末画面1Aの寸法入力画面30で、部屋の種類、間口寸法、奥行寸法、高さ寸法、床面積を入力する(図4参照)。この寸法入力画面30は、端末画面1Aに表示されている選択画面10の項目を選択することで表示される。
【0037】
この選択画面10は、居間や台所など、部屋の種類を選択する部屋選択項目11と、後述する寸法入力画面30や間口入力画面40、位置入力画面50の表示の有無を選択する入力選択項目12と、床の仕上材を選択する床材選択項目13と、壁の仕上材を選択する壁材選択項目14とを備えている(図5参照)。
【0038】
一方、寸法入力画面30は、スライダーボタン状の入力ボタンを示しており、間口(X)を入力する間口ボタン31と、奥行(Y)を入力する奥行ボタン32と、高さ(Z)を入力する高さボタン33とで入力する(図6参照)。更に、この寸法入力画面30には、床面積(S)を表示する床面積表示部34を設けてあり、間口(X)と奥行(Y)から自動的に床面積(S)が表示されるように構成している。そして、この寸法入力画面30にて部屋の実寸法を入力すると、端末画面1Aの三次元見取り図20が部屋の実寸比率で自動表示される(図7参照)。
【0039】
さらに、部屋情報入力手段100には、間口入力画面40が設定されている(図4参照)。この間口入力画面40は、ドアや窓等の開口部の幅と高さとを入力して部屋の三次元見取り図20の壁面に開口部を配置するものである。この間口入力画面40は、端末画面1Aに表示されている選択画面10の入力選択項目12を選択して表示される。図示の間口入力画面40は、開口部作成画面40Aと開口部移動画面40Bとの2画面で操作するものである(図8、図9参照)。
【0040】
開口部作成画面40Aは開口部を作成する入力画面である(図8参照)。図示の開口部作成画面40Aは、幅(W)寸法を入力する間口入力部41と、開口部の高さ(H)を入力する高さ入力部42と、開口部作成画面40A上に指定した寸法比率の間口を表示する表示部43とを有している。そして、この開口部作成画面40Aの表示部43から三次元見取り図20の指定場所に、ドラックアンドドロップで直接間口部を配置する。
【0041】
一方、開口部移動画面40Bは、スライダーボタン状の入力表示を示しており、間口の左端下端部を配置原点とし(図10(イ)参照)、この配置原点からの距離(X)を入力する間口位置ボタン44と、配置原点からの高さ(Y)を入力する高さボタン45とで入力できるようにしている(図9参照)。さらに、三次元見取り図20から指定する開口部を削除する削除ボタン46を備えている。この操作で、三次元見取り図20に配置した間口を自由に移動することができる(図10(ロ)参照)。
【0042】
仕上情報入力手段200は、記憶装置の中に記録されているカタログ情報の中から、床材や壁材の仕上げ材等を選択する。これらの選択は、前述した選択画面10の床材選択項目13、壁材選択項目14を操作して選択する(図5参照)。この仕上情報入力手段200で選択した仕上材は、見取図表示手段300によって三次元見取り図20に反映される。
【0043】
見取図表示手段300は、部屋情報入力手段100及び仕上情報入力手段200で入力された情報に基づいて、三次元見取り図20を選択した条件で表示する。したがって、仕上情報入力手段200で仕上材を次々変更すると、三次元見取り図20の床材や壁材も選択した仕上材に次々変更されるので、仕上材の選択が極めて容易に行えるものである。
【0044】
カタログ表示手段400は、記憶装置に登録されている家具や備品の各種カタログ情報から選択した物品を、前記三次元見取り図20上に実寸比率で表示する手段である。家具等の選択は、選択画面10の入力選択項目12から、家具・備品選択画面60を選出する(図11参照)。図示の家具・備品選択画面60は、家具選択ボタン61と備品選択ボタン62を備えたものである。そして、この家具・備品選択画面60によって登録されている家具や備品を選択すると、選択した家具等が三次元見取り図20上に配置されるものである(図13参照)。
【0045】
更に、選択画面10で位置入力画面50を選択し、この位置入力画面50で表示された家具等の配置位置を設定する(図12参照)。図示の位置入力画面50は、スライダーボタン状の入力表示を示しており、位置(X)を入力するXボタン51と、位置(Y)を入力するYボタン52と、位置(Z)を入力するZボタン53とを操作することにより、家具等の配置位置を壁面からの距離若しくは床面からの高さで示す数値で表示する。そして、この数値の変更に伴って前記三次元見取り図20上で物品の配置位置が移動する(図13参照)。さらに、家具・備品を回転せしめる回転ボタン54と、家具・備品を三次元見取り図20から削除する削除ボタン55を備えている。
【0046】
見積算出手段500は、部屋情報入力手段100の部屋情報と、仕上情報入力手段200の仕上材情報とに基づいて室内改装費用を算出する手段である。このとき、新規に購入する家具等の購入費用も追加することができる。この場合、カタログ表示手段400にて、新規に購入する家具等を、各種カタログ情報から選択して三次元見取り図20上に実寸比率で表示することができる(図13参照)。
【0047】
以上の本発明システムを使用する手順は、次のとおりである(図3参照)。まず、所定の会員登録をホームページサーバー3が認証すると、自動見積サーバー4から顧客の端末1に三次元処理用モジュールがダウンロードされる。そして、この端末画面1Aに、選択画面10、三次元見取り図20、寸法入力画面30が表示される(図4参照)。次に、この選択画面10から部屋モデルを選択して三次元見取り図20の部屋モデルを決定した後、寸法入力画面30(端末画面1AのエリアC)から部屋の寸法を実寸法に設定する。
【0048】
そして、選択画面10(端末画面1AのエリアA)から間口入力画面40画面を選択して開口部を配置し、開口部作成画面40Aの操作で開口部の寸法を設定する。
【0049】
更に、選択画面10から床材選択項目13と壁材選択項目14から仕上材を確定する。これらの選択が終了すると、端末画面1Aに指定された部屋の三次元見取り図20が表示される(エリアB)。
【0050】
続いて選択画面10の部屋選択項目11から家具・備品選択画面60を呼び出し、家具等を選択した後、位置入力画面50で家具等の位置を調整する。前記部屋モデルの仕上げ材等に家具等の価格を加算して見積りが算定され、算定結果がファイルとして入手され、書類としてプリントアウトすることもできる。
【0051】
尚、本発明は、図示例に限定されるものではなく、本発明の各構成は本発明の要旨を変更しない範囲において自由に変更できる。
【産業上の利用可能性】
【0052】
サーバー発明によると、三次元見取り図20は、ホームページサーバー3から端末1に保存されたゲーム用3Dエンジンの三次元処理用モジュールにて描写されるので、見積り終了後も、三次元見取り図20内で仮想ペットを飼ったり、今後購入を予定している物品の配置シミュレーションなどを行ったりすることが可能である。また、ゲーム用3Dエンジンに適応したゲーム機用のコントローラーを用いてゲーム感覚で三次元見取り図20を操作しながら改装費用を算出することも可能である。
【符号の説明】
【0053】
1 端末
1A 端末画面
2 インターネット網
3 ホームページサーバ
4 自動見積サーバー
10 選択画面
11 部屋選択項目
12 入力選択項目
13 床材選択項目
14 壁材選択項目
20 三次元見取り図
30 寸法入力画面
31 間口ボタン
32 奥行ボタン
33 高さボタン
34 床面積表示部
40 間口入力画面
41 間口ボタン
42 高さボタン
43 位置ボタン
44 壁選択項目
50 位置入力画面
51 Xボタン
52 Yボタン
53 Zボタン
54 回転ボタン
55 削除ボタン
60 家具・備品選択画面
61 家具選択ボタン
62 備品選択ボタン
100 部屋情報入力手段
200 仕上情報入力手段
300 見取図表示手段
400 カタログ表示手段
500 見積算出手段

【特許請求の範囲】
【請求項1】
部屋単位の改装費用を自動的に算出する室内改装見積システムであって、インターネット網を介して三次元処理用モジュールが配信された端末で部屋の種類、間口寸法、奥行寸法、高さ寸法、床面積からなる部屋情報を入力して実寸比率の三次元見取り図を端末画面上に表示する部屋情報入力手段と、該三次元処理用モジュールの中に記録されているカタログ情報の仕上げ材の中から選択した床材や壁材の各選択情報を入力する仕上情報入力手段と、
部屋情報入力手段及び仕上情報入力手段で入力された情報に基づいて改装パターンをシミュレーションした三次元見取り図が端末画面上に表示される見取図表示手段と、
見取図表示手段に表示された情報に基づいて室内改装費用を算出する見積算出手段と、
を備え、端末画面上に表示された実寸比率の三次元見取り図上で室内改装費用を算出することを特徴とする室内改装費用見積システム。
【請求項2】
前記部屋情報入力手段は、前記三次元見取り図が表示された前記端末画面上に、間口寸法、奥行寸法、高さ寸法、床面積をそれぞれ入力する寸法入力画面が同時に表示され、該寸法入力画面にて部屋の実寸法を入力すると、部屋の三次元見取り図が部屋の実寸比率で表示されるように構成された請求項1記載の室内改装費用見積システム。
【請求項3】
前記部屋情報入力手段は、前記三次元見取り図が表示された前記端末画面上で、部屋の三次元見取り図の壁面にドアや窓等の開口部を配置すると共に、該開口部の幅と高さとを入力する間口入力画面が設けられた請求項1又は2記載の室内改装費用見積システム。
【請求項4】
室内改装見積システムにおいて、前記端末画面に表示された家具や備品の各種カタログ情報から選択した物品が、前記三次元見取り図上に実寸比率で表示されるカタログ表示手段を備えた請求項1乃至3いずれか記載の室内改装費用見積システム。
【請求項5】
前記カタログ表示手段は、前記三次元処理用モジュールに登録されている各種カタログ情報から選択した物品が、前記三次元見取り図上に実寸比率で表示される請求項4記載の室内改装費用見積システム。
【請求項6】
前記カタログ表示手段は、各種カタログ情報を登録したカタログ提供用サーバーにアクセスし、該各種カタログ情報から選択した物品が、前記三次元見取り図上に実寸比率で表示される請求項4記載の室内改装費用見積システム。
【請求項7】
前記カタログ表示手段において、前記端末画面上に、カタログ表示手段から選択した物品の配置位置を指定する位置入力画面が表示され、該位置入力画面の調整により前記三次元見取り図上で物品の配置位置が移動するように構成された請求項1乃至4いずれか記載の室内改装費用見積システム。
【請求項8】
前記三次元処理用モジュールは、見積もり機能を搭載したゲーム用3Dエンジンのビュワーが使用される請求項1乃至7いずれか記載の室内改装費用見積システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公開番号】特開2010−287083(P2010−287083A)
【公開日】平成22年12月24日(2010.12.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−140892(P2009−140892)
【出願日】平成21年6月12日(2009.6.12)
【出願人】(507151799)株式会社JM (3)
【Fターム(参考)】