説明

害虫駆除剤及び害虫の駆除方法

【課題】害虫に対して優れた誘引駆除効果を有する害虫駆除剤及び害虫の駆除方法を提供する。
【解決手段】ミルク、チーズ、コーヒー、及び卵からなる群から選択される少なくとも1種と殺虫活性成分とを含有する害虫駆除剤、ミルク、チーズ、コーヒー、及び卵からなる群から選択される少なくとも1種と殺虫活性成分との有効量を害虫の生息場所に施用する害虫の駆除方法。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、害虫駆除剤及び害虫の駆除方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、害虫駆除剤として、殺虫成分であるピレスロイド系化合物に誘引成分としてのハエ類の性フェロモンを組み合わせたハエ類の誘引殺虫剤が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特公平5−60441号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、害虫に対して優れた誘引駆除効果を有する害虫駆除剤及び害虫の駆除方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明者等は、検討した結果、ミルク、チーズ、コーヒー、及び卵からなる群から選択される少なくとも1種と殺虫活性成分との組み合わせが害虫に対して優れた誘引駆除効力を有することを見出した。
即ち、本発明は以下の〔1〕〜〔8〕を提供するものである。
〔1〕ミルク、チーズ、コーヒー、及び卵からなる群から選択される少なくとも1種と殺虫活性成分とを含有する害虫駆除剤。
〔2〕ミルク、チーズ、コーヒー、及び卵からなる群から選択される少なくとも1種を5〜20重量%、及び殺虫活性成分を0.1〜5重量%含有する〔1〕に記載の害虫駆除剤。
〔3〕殺虫活性成分がネオニコチノイド化合物である〔1〕または〔2〕に記載の害虫駆除剤。
〔4〕ネオニコチノイド化合物が、クロチアニジン、ニテンピラム、イミダクロプリド、チアクロプリド、アセタミプリド、及びチアメトキサムからなる群から選択される少なくとも1種の化合物である〔3〕に記載の害虫駆除剤。
〔5〕ネオニコチノイド化合物がクロチアニジンである〔4〕に記載の害虫駆除剤。
〔6〕毒餌剤である〔1〕〜〔5〕のいずれかに記載の害虫駆除剤。
〔7〕ミルク、チーズ、コーヒー及び卵からなる群から選択される少なくとも1種と殺虫活性成分との有効量を害虫の生息場所に施用する害虫の駆除方法。
〔8〕害虫を誘引し駆除するための、ミルク、チーズ、コーヒー及び卵からなる群から選択される少なくとも1種と殺虫活性成分との組み合わせの使用。
【0006】
本発明の害虫駆除剤は害虫に対して優れた誘引駆除効果を有する。
【発明を実施するための形態】
【0007】
本発明の害虫駆除剤は、害虫に対して誘引活性を示す、ミルク、チーズ、コーヒー、及び卵からなる群から選択される少なくとも1種(以下、「誘引活性成分」と称する場合がある。)と殺虫活性成分とを含有する。
ミルクとは、動物から絞った乳またはそれらを加工したものであり、ミルクとしては、例えば、牛の乳である牛乳、羊の乳である羊乳、山羊の乳である山羊乳、原乳を乾燥し粉末にしたのもである全粉乳、生乳から乳脂肪を除いてから乾燥させたものである脱脂粉乳等が挙げられる。チーズとは、牛、水牛、羊、山羊、ヤク等からとれる乳を原料とし、凝固や発酵などの加工をしてつくられる食品の一種であり、チーズとしては、例えば、加工時に加熱処理されていないナチュラルチーズ、加工時に加熱・溶解させることで発酵を止め長期保存に適した状態にしたプロセスチーズ、プロセスチーズを燻製の製法と同じように燻したスモークチーズ、これらを粉末状に削った粉チーズ等が挙げられる。コーヒーとは、コーヒー豆を焙煎し挽いた粉末またはそれらを加工したものであり、コーヒーとしては、例えば、コーヒー豆を焙煎し挽いた粉末を湯または水で成分を抽出したレギュラーコーヒー、レギュラーコーヒーを乾燥させて粉末状に加工したインスタント食品であるインスタントコーヒー等が挙げられる。卵とは、動物の雌が生殖を目的として外部に放出されるものまたはその一部またはそれらの加工したものであり、卵としては、例えば鶏が産み落とした鶏卵、鶉が産み落とした鶉卵、それらの中身成分である全卵、卵黄、卵白、それらを加熱処理し、さらに乾燥させて粉末状に加工した全卵粉末、卵黄粉末、卵白粉末等が挙げられる。誘引活性成分として、1種または複数種を含有させることができる。
【0008】
殺虫活性成分としては、例えば、ネオニコチノイド化合物、ピレスロイド化合物(例えば、アレスリン、エトフェンプロックス、シフルトリン、シハロトリン、シペルメトリン、ペルメトリン、レスメトリン、フタルスリン、フェノトリン、クリスロンフォルテ等)、有機リン系殺虫剤(例えば、ジクロルボス、フェニトロチオン、アザメチホス、プロチオホス、トリクロルホン等)、カーバメート系殺虫剤(例えば、プロボキスル等)、フェニルピラゾール系殺虫剤(例えば、エチプロール、フィプロニル、ピリプロール等)、ベンゾイル尿素系殺虫剤(例えば、クロルフルアズロン、ビストリフルロン、ジフルベンズロン、フルフェノクスロン、ヘキサフルムロン、ルフェヌロン、ノバルロン、ノビフルムロン等)、その他殺虫剤(例えば、アベルメクチン、クロルフェナピル、シロマジン、ハイドロプレン、メトプレン、インドキサカルブ、メトキサジアゾン、ピリダリル、ピリプロキシフェン、スピノサッド、スルフラミド、フルベンジアミド、メタフルミゾン、スピロテトラマット、ピリフルキナゾン、スピネトラム、クロラントラニリプロール、ジフルベンズロン、トリフルムロン等)等が挙げられる。本発明においては、これらのうち、殺虫活性成分として、1種または複数種の化合物を含有させることができる。
【0009】
本発明の害虫駆除剤に含有させる殺虫活性成分としては、ネオニコチノイド化合物が好ましい。ネオニコチノイド化合物としては、例えば、クロチアニジン、ニテンピラム、イミダクロプリド、チアクロプリド、アセタミプリド、チアメトキサム、ジノテフランが挙げられる。
クロチアニジンは、例えば、特許第2546003号公報等に記載された方法に準じて製造することができる。
ニテンピラムは、例えば、特許第2122839号公報等に記載された方法に準じて製造することができる。
イミダクロプリドは、例えば、特許第1880961号公報等に記載された方法に準じて製造することができる。
チアクロプリドは、例えば、特許第1985059号公報に記載の方法で、あるいはそれらに準じた方法で製造することができる。
アセタミプリドは、例えば、特許第2926954号公報等に記載された方法に準じて製造することができる。
チアメトキサムは、例えば、特許第3487614号公報等に記載された方法に準じて製造することができる。
ジノテフランは、例えば、特許第2766848号公報等に記載された方法に準じて製
造することができる。
本発明の害虫駆除剤にネオニコチノイド化合物を含有させる場合には、1種でもよいし、2種以上でもよい。
【0010】
本発明の害虫駆除剤に含有させる殺虫活性成分は、幾何異性体及び/または立体異性体が存在する場合があるが、本発明はそれら各々の異性体及びそれらの異性体の混合物を包含する。
また、殺虫活性成分は、酸性物質または塩基物質と塩を形成する場合もある。これらの塩は農薬化学上許容可能な塩であればよい。
塩基物質としては、例えば、ナトリウム・カリウム・リチウム等のアルカリ金属、カルシウム・マグネシウム等のアルカリ土類金属、アンモニア等の無機塩基、ピリジン、コリジン、トリエチルアミン、トリエタノールアミン等の有機塩基等が挙げられる。
酸性物質としては、例えば、塩酸、臭化水素酸、ヨウ化水素酸、リン酸、硫酸、過塩素酸等の無機酸の塩、ギ酸、酢酸、酒石酸、リンゴ酸、クエン酸、シュウ酸、コハク酸、安息香酸、ピクリン酸、メタンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸等の有機酸の塩等が挙げられる。
本発明における殺虫活性成分としては、それら各々の塩も含む。
【0011】
本発明の害虫駆除剤としては、誘引活性成分と殺虫活性成分とを単に混合してそのまま用いてもよく、また製剤化して用いることもできる。
これらを単に混合する、または製剤化する場合は、誘引活性成分と殺虫活性成分との使用割合には特に制限はなく、適宜選択可能であるが、通常、誘引活性成分の含有量を0.1〜99.9重量%の範囲、好ましくは5〜20重量%の範囲とし、殺虫活性成分を0.1〜20重量%の範囲、好ましくは0.1〜5重量%の範囲とする。
【0012】
本発明の害虫駆除剤を製剤化する場合、その剤形としては、公知のものが適用でき、例えば、液剤、ゲル状剤、ゾル状剤、ペースト状剤、ゼリー状剤、顆粒剤、粉末剤、毒餌剤等を挙げることができる。
【0013】
また、害虫駆除剤には、駆除剤としての効力を損なわない限り、例えば、殺菌剤(例えば、銅系殺菌剤、有機塩素系殺菌剤、有機硫黄系殺菌剤、フェノール系殺菌剤、ベンズイミダゾール系、EBI剤、メラニン生合成阻害剤、アクリル酸エステル系等)、防黴剤、酸化防止剤、紫外線防止剤、界面活性剤(例えば、ポリオキシエチレンアルキルアリールエーテル類、ポリエチレングリコールエーテル類、多価アルコールエステル類等の非イオン系およびアニオン系界面活性剤、アルキル硫酸塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、ジオクチルスルホサクシネート、ポリカルボン酸塩、αオレフィンスルホン酸塩等)、保存剤、着色剤(例えば、黄色4号、赤色104号等)、香料(例えば、チーズフレーバー、チョコレートフレーバー等)、誤食防止剤(例えば、安息香酸デナトニウム等)、pH調整剤(例えば、クエン酸、リン酸緩衝液、重曹等)、液体担体(例えば、水、アルコール類(例えば、メチルアルコール、エチルアルコール、イソプロピルアルコール、エチレングリコール等)、ケトン類(例えば、アセトン、メチルエチルケトン等)、エーテル類(例えば、ジオキサン、テトラヒドロフラン、エチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル等)、脂肪族炭化水素類(例えば、ヘキサン、ケロシン、灯油、パラフィン等)、芳香族炭化水素類(例えば、ベンゼン、トルエン、キシレン、メチルナフタレン等)、ハロゲン化炭化水素類(例えば、ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素等)、酸アミド類(例えば、N、N-ジメチルホルムアミド、N、N-ジメチルアセトアミド等)、エステル類(例えば、酢酸エチル、酢酸ブチル、脂肪酸グリセリンエステル等)、ニトリル類(例えば、アセトニトリル、プロピオニトリル等))、固体担体(例えば、植物性粉末(例えば、大豆粉、タバコ粉、小麦粉、木粉、糖類等)、鉱物性粉末(例えば、ホワイトカーボン、カオリン、ベントナイト、酸性白土等のクレイ類、滑石粉、ロウ石粉等のタルク類、珪藻土、雲母粉等のシリカ類等)、アルミナ、硫黄粉末、活性炭等)等を適宜含有させることができる。
さらに害虫に対する誘引活性を高める上で有利に作用する各種誘引剤(例えば、蜂蜜、砂糖、液糖、米糠、ふすま、トウモロコシ粉、小麦粉、家畜飼料等の食餌成分、ココア、アネトール、リナノール、カルボン等の芳香成分、食酢、アセトイン、フルフラール、リグニンスルホン酸塩等)を併用してもよい。
【0014】
本発明の害虫駆除剤における誘引活性成分および殺虫成分の合計の含有割合は、通常、0.2〜100重量%の範囲、好ましくは5.1〜25重量%の範囲である。
本発明の害虫駆除剤において配合される他の活性成分(殺菌剤、防黴剤等)は製剤全量に対して、通常、0.1〜99.8重量%の範囲、好ましくは1〜20重量%の範囲で使用される。上記活性成分以外の添加剤の含量は、活性成分の種類または含量、あるいは製剤の剤形などによって異なるが、通常、0.1〜99.8重量%の範囲、好ましくは1〜20重量%の範囲である。具体的には、例えば、液剤を製造する場合は、界面活性剤を通常、1〜20重量%の範囲、好ましくは1〜10重量%の範囲と、水を20〜80重量%の範囲で添加するのが好ましい。乳剤、水和剤(例えば、顆粒水和剤)等は使用に際して、水などで適宜希釈増量(例えば、約2〜100倍)して散布するのがよい。
【0015】
本発明の害虫駆除剤が誘引駆除効力を示す害虫としては、有害昆虫類並びに有害ダニ類等が挙げられる。
【0016】
半翅目害虫:ヒメトビウンカ(Laodelphax striatellus)、トビイロウンカ(Nilaparvata lugens)、セジロウンカ(Sogatella furcifera)等のウンカ類、ツマグロヨコバイ(Nephotettix cincticeps)、タイワンツマグロヨコバイ(Nephotettix virescens)、チャノミドリヒメヨコバイ(Empoasca onukii)等のヨコバイ類、ワタアブラムシ(Aphis gossypii)、モモアカアブラムシ(Myzus persicae)、ダイコンアブラムシ(Brevicoryne brassicae)、ユキヤナギアブラムシ(Aphis spiraecola)、チューリップヒゲナガアブラムシ(Macrosiphum euphorbiae)、ジャガイモヒゲナガアブラムシ(Aulacorthum solani)、ムギクビレアブラムシ(Rhopalosiphum padi)、ミカンクロアブラムシ(Toxoptera citricidus)、モモコフキアブラムシ(Hyalopterus pruni)等のアブラムシ類、アオクサカメムシ(Nezara antennata)、ホソヘリカメムシ(Riptortus clavetus)、クモヘリカメムシ(Leptocorisa chinensis)、トゲシラホシカメムシ(Eysarcoris parvus)、クサギカメムシ(Halyomorpha mista)等のカメムシ類、オンシツコナジラミ(Trialeurodes vaporariorum)、タバココナジラミ(Bemisia tabaci)、ミカンコナジラミ(Dialeurodes citri)、ミカントゲコナジラミ(Aleurocanthus spiniferus)等のコナジラミ類、アカマルカイガラムシ(Aonidiella aurantii)、サンホーゼカイガラムシ(Comstockaspis perniciosa)、シトラススノースケール(Unaspis citri)、ルビーロウムシ(Ceroplastes rubens)、イセリヤカイガラムシ(Icerya purchasi)、フジコナカイガラムシ(Planococcus kraunhiae)、クワコナカイガラムシ(Pseudococcus longispinis)、クワシロカイガラムシ(Pseudaulacaspis pentagona)等のカイガラムシ類、グンバイムシ類、トコジラミ(Cimex lectularius)、ネッタイトコジラミ(Cimex hemipterus)等のトコジラミ類、キジラミ類等。
【0017】
鱗翅目害虫:ニカメイガ(Chilo suppressalis)、サンカメイガ(Tryporyza incertulas)、コブノメイガ(Cnaphalocrocis medinalis)、ワタノメイガ(Notarcha derogata)、ノシメマダラメイガ(Plodia interpunctella)、アワノメイガ(Ostrinia furnacalis)、ハイマダラノメイガ(Hellula undalis)、シバツトガ(Pediasia teterrellus)等のメイガ類、ハスモンヨトウ(Spodoptera litura)、シロイチモジヨトウ(Spodoptera exigua)、アワヨトウ(Pseudaletia separata)、ヨトウガ(Mamestra brassicae)、タマナヤガ(Agrotis ipsilon)、タマナギンウワバ(Plusia nigrisigna)、トリコプルシア属、ヘリオティス属、ヘリコベルパ属等のヤガ類、モンシロチョウ(Pieris rapae)等のシロチョウ類、アドキソフィエス属、ナシヒメシンクイ(Grapholita molesta)、マメシンクイガ(Leguminivora glycinivorella)、アズキサヤムシガ(Matsumuraeses azukivora)、リンゴコカクモンハマキ(Adoxophyes orana fasciata)、チャノコカクモンハマキ(Adoxophyes honmai. )、チャハマキ(Homona magnanima)、ミダレカクモンハマキ(Archips fuscocupreanus)、コドリンガ(Cydia pomonella)等のハマキガ類、チャノホソガ(Caloptilia theivora)、キンモンホソガ(Phyllonorycter ringoneella)のホソガ類、モモシンクイガ(Carposina niponensis)等のシンクイガ類、リオネティア属等のハモグリガ類、リマントリア属、ユープロクティス属等のドクガ類、コナガ(Plutella xylostella)等のスガ類、ワタアカミムシ(Pectinophora gossypiella)ジャガイモガ(Phthorimaea operculella)等のキバガ類、アメリカシロヒトリ(Hyphantria cunea)等のヒトリガ類、イガ(Tinea translucens)、コイガ(Tineola bisselliella)等のヒロズコガ類等。
【0018】
アザミウマ目害虫:ミカンキイロアザミウマ(Frankliniella occidentalis)、ミナミキイロアザミウマ(Thrips parmi)、チャノキイロアザミウマ(Scirtothrips dorsalis)、ネギアザミウマ(Thrips tabaci)、ヒラズハナアザミウマ(Frankliniella intonsa)などのアザミウマ類等。
【0019】
双翅目害虫:アカイエカ(Culex pipiens pallens)、コガタアカイエカ(Culex tritaeniorhynchus)、ネッタイイエカ(Culex quinquefasciatus)等のイエカ類、ネッタイシマカ(Aedes aegypti)、ヒトスジシマカ(Aedes albopictus)等のエーデス属、シナハマダラカ(Anopheles sinensis)、ガンビエハマダラカ(Anopheles gambiae)、コガタハマダラカ(Anopheles minimus)、ステフェンスハマダラカ(Anopheles stephensi)、Anopheles albimanus等のアノフェレス属、ユスリカ類、イエバエ(Musca domestica)、オオイエバエ(Muscina stabulans)等のイエバエ類、クロバエ類、ニクバエ類、ヒメイエバエ類、タネバエ(Delia platura)、タマネギバエ(Delia antiqua)等のハナバエ類、イネハモグリバエ(Agromyza oryzae)、イネヒメハモグリバエ(Hydrellia griseola)、トマトハモグリバエ、(Liriomyza sativae)、マメハモグリバエ(Liriomyza trifolii)、ナモグリバエ(Chromatomyia horticola)等のハモグリバエ類、イネキモグリバエ(Chlorops oryzae)等のキモグリバエ類、ウリミバエ(Dacus cucurbitae)、チチュウカイミバエ(Ceratitis capitata)等のミバエ類、ショウジョウバエ類、オオキモンノミバエ(Megaselia spiracularis)等のノミバエ類、オオチョウバエ(Clogmia albipunctata)等のチョウバエ類、ブユ類、ウシアブ(Tabanus trigonus)等のアブ類、サシバエ類等。
【0020】
鞘翅目害虫:ウエスタンコーンルートワーム(Diabrotica virgifera virgifera)、サザンコーンルートワーム(Diabrotica undecimpunctata howardi)等のコーンルートワーム類、ドウガネブイブイ(Anomala cuprea)、ヒメコガネ(Anomala rufocuprea)、マメコガネ(Popillia japonica)等のコガネムシ類、メイズウィービル(Sitophilus zeamais)、イネミズゾウムシ(Lissorhoptrus oryzophilus)、アズキゾウムシ(Callosobruchuys chienensis)、イネゾウムシ(Echinocnemus squameus)、ワタミゾウムシ(Anthonomus grandis)、シバオサゾウムシ(Sphenophorus venatus)等のゾウムシ類、チャイロコメノゴミムシダマシ(Tenebrio molitor)、コクヌストモドキ(Tribolium castaneum)等のゴミムシダマシ類、イネドロオイムシ(Oulema oryzae)、ウリハムシ(Aulacophora femoralis)、キスジノミハムシ(Phyllotreta striolata)、コロラドハムシ(Leptinotarsa decemlineata)等のハムシ類、ヒメマルカツオブシムシ(Anthrenus verbasci)、ハラジロカツオブシムシ(Dermestes maculates)等のカツオブシムシ類、タバコシバンムシ(Lasioderma serricorne)等のシバンムシ類、ニジュウヤホシテントウ(Epilachna vigintioctopunctata)等のエピラクナ類、ヒラタキクイムシ(Lyctus brunneus)、マツノキクイムシ(Tomicus piniperda)等のキクイムシ類、ナガシンクイムシ類、ヒョウホンムシ類、ゴマダラカミキリ(Anoplophora malasiaca)等のカミキリムシ類、コメツキムシ類(Agriotes spp. )アオバアリガタハネカクシ(Paederus fuscipes)等。
【0021】
直翅目害虫:トノサマバッタ(Locusta migratoria)、ケラ(Gryllotalpa africana)、コバネイナゴ(Oxya yezoensis)、ハネナガイナゴ(Oxya japonica)、コオロギ類等。
【0022】
隠翅目害虫:ネコノミ(Ctenocephalides felis)、イヌノミ(Ctenocephalides canis)、ヒトノミ(Pulex irritans)、ケオプスネズミノミ(Xenopsylla cheopis)等。
【0023】
シラミ目害虫:コロモジラミ(Pediculus humanus corporis)、アタマジラミ(Pediculus humanus humanus)、ケジラミ (Phthirus pubis)、ウシジラミ(Haematopinus eurysternus)、ヒツジジラミ(Dalmalinia ovis)、ブタジラミ(Haematopinus suis)等。
【0024】
膜翅目害虫: イエヒメアリ(Monomorium pharaosis)、クロヤマアリ(Formica fusca japonica)、ルリアリ(Ochetellus glaber)、アミメアリ(Pristomyrmex pungens)、オオズアリ(Pheidole noda)、ハキリアリ(Acromyrmex spp. )、ファイヤーアント(Solenopsis spp. )、アルゼンチンアリ(Linepithema humile)等のアリ類、スズメバチ類、アリガタバチ類、カブラハバチ(Athalia rosae)、ニホンカブラバチ(Athalia japonica)等のハバチ類等。
【0025】
ゴキブリ目害虫:チャバネゴキブリ(Blattella germanica)、クロゴキブリ(Periplaneta fuliginosa)、ワモンゴキブリ(Periplaneta americana)、トビイロゴキブリ(Periplaneta brunnea)、トウヨウゴキブリ(Blatta orientalis)等のゴキブリ類、ヤマトシロアリ(Reticulitermes speratus)、イエシロアリ(Coptotermes formosanus)、アメリカカンザイシロアリ(Incisitermes minor)、ダイコクシロアリ(Cryptotermes domesticus)、タイワンシロアリ(Odontotermes formosanus)、コウシュンシロアリ(Neotermes koshunensis)、サツマシロアリ(Glyptotermes satsumensis)、ナカジマシロアリ(Glyptotermes nakajimai)、カタンシロアリ(Glyptotermes fuscus)、コダマシロアリ(Glyptotermes kodamai)、クシモトシロアリ(Glyptotermes kushimensis)、オオシロアリ(Hodotermopsis japonica)、コウシュウイエシロアリ(Coptotermes guangzhoensis)、アマミシロアリ(Reticulitermes miyatakei)、キアシシロアリ(Reticulitermes flaviceps amamianus)、カンモンシロアリ(Reticulitermes sp. )、タカサゴシロアリ(Nasutitermes takasagoensis)、ニトベシロアリ(Pericapritermes nitobei)、ムシャシロアリ(Sinocapritermes mushae)等のシロアリ類等。
【0026】
ダニ目害虫:ナミハダニ(Tetranychus urticae)、カンザワハダニ(Tetranychus kanzawai)、ミカンハダニ(Panonychus citri)リンゴハダニ(Panonychus ulmi)、オリゴニカス属等のハダニ類、ミカンサビダニ(Aculops pelekassi)、リュウキュウミカンサビダニ(Phyllocoptruta citri)、トマトサビダニ(Aculops lycopersici)、チャノサビダニ(Calacarus carinatus)、チャノナガサビダニ(Acaphylla theavagrans)、ニセナシサビダニ(Eriophyes chibaensis)、リンゴサビダニ(Aculus schlechtendali)等のフシダニ類、チャノホコリダニ(Polyphagotarsonemus latus)等のホコリダニ類、ミナミヒメハダニ(Brevipalpus phoenicis)等のヒメハダニ類、ケナガハダニ類、フタトゲチマダニ(Haemaphysalis longicornis)、ヤマトチマダニ(Haemaphysalis flava)、タイワンカクマダニ(Dermacentor taiwanicus)、アメリカンドックチック(Dermacentor variabilis)、ヤマトマダニ(Ixodes ovatus)、シュルツマダニ(Ixodes persulcatus)、ブラックレッグドチック(Ixodes scapularis)、ローンスターチック(Amblyomma americanum)、オウシマダニ(Boophilus microplus)、クリイロコイタマダニ(Rhipicephalus sanguineus)等のマダニ類、ミミヒゼンダニ(Octodectes cynotis)等のキュウヒゼンダニ類、ヒゼンダニ(Sacroptes scabiei)等のヒゼンダニ類、イヌニキビダニ(Demodex canis)等のニキビダニ類、ケナガコナダニ(Tyrophagus putrescentiae)、ホウレンソウケナガコナダニ(Tyrophagus similis)等のコナダニ類、コナヒョウヒダニ(Dermatophagoides farinae)、ヤケヒョウヒダニ(Dermatophagoides ptrenyssnus)等のヒョウヒダニ類、ホソツメダニ(Cheyletus eruditus)、クワガタツメダニ(Cheyletus malaccensis)、ミナミツメダニ(Cheyletus moorei)等のツメダニ類、イエダニ(Ornithonyssus bacoti)、トリサシダニ(Ornithonyssus sylvairum)、ワクモ(Dermanyssus gallinae)等のワクモ類、アオツツガムシ(Leptotrombidium akamushi)等のツツガムシ類等、カバキコマチグモ(Chiracanthium japonicum)、セアカゴケグモ(Latrodectus hasseltii)等のクモ類等。
【0027】
唇脚綱類:ゲジ(Thereuonema hilgendorfi)、トビズムカデ(Scolopendra subspinipes)等。
倍脚綱類:ヤケヤスデ(Oxidus gracilis)、アカヤスデ(Nedyopus tambanus)等。
等脚目類:オカダンゴムシ(Armadillidium vulgare)等。
腹足綱類:チャコウラナメクジ(Limax marginatus)、キイロコウラナメクジ(Limax flavus)等。
【0028】
誘引活性成分と殺虫活性成分との有効量を害虫の生息場所に施用することにより、害虫を誘引し駆除することができる。
施用対象となる害虫の生息場所としては、例えば、畜舎、鶏舎等が挙げられる。畜舎、鶏舎等としては、牛舎、豚舎、養鶏場等が主として挙げられるが、その他の家畜・ペット類(例、ウマ、ヒツジ、ヤギ、ラクダ、水牛、ロバ、ウサギ、シカ、トナカイ、ミンク、イヌ、ネコ等)、及び家禽類(例、アヒル、七面鳥、ウズラ等)等を飼育する場所も含まれる。また、畜舎または鶏舎等の周辺の、これらの施設から排出される糞尿、ゴミ類、落ちこぼれ飼料等の集積場所も、屋内、屋外を問わず、本発明の「害虫の生息場所」に含まれる。
【0029】
害虫の生息場所に施用する場合は、誘引活性成分及び殺虫活性成分は、同時期に別々に施用してもよいが、通常は施用時の簡便性の観点から、本発明の害虫駆除剤として施用される。
【0030】
施用方法としては、例えば、害虫の生息場所への散布、塗布、設置等が挙げられる。
害虫の生息場所への散布としては、例えば、害虫の飛来場所等に散布する方法が挙げられる。好ましい剤形は、水溶剤、液剤、水和剤、顆粒水和剤、粉剤、及び乳剤等である。施用量は、施用時期、施用場所、施用方法等に応じて広範囲に変えることができるが、液剤であればそのまま、固形剤であれば水等で希釈して、一般的には床面積1平方メートル当たり誘引駆除成分が0.001g〜100gの範囲、好ましくは0.1g〜20gの範囲となるように施用する。
害虫の生息場所への塗布としては、例えば、畜舎、鶏舎等、害虫の生息場所の壁、戸、柱、窓、床、天井、梁等に塗布する方法が挙げられる。塗布する場合の誘引駆除成分量としては、1平方メートル当たり誘引駆除成分が0.001g〜100gの範囲、好ましくは0.1g〜20gの範囲となるように施用する。
害虫の生息場所への設置としては、例えば、容器等に入れて静置または吊り下げる方法、板類(例えば、10cm×20cm〜1m×2m)等に処理して静置または吊り下げる方法、毒餌剤として、害虫駆除剤を水等に希釈したものを、適当な大きさのトレイ(例えば10cm×10cm〜1m×2m)に入れて静置する方法等が挙げられる。また、害虫を捕獲する機能を有するトラップに入れて設置することもできる。トラップとしては、例えば、内部に害虫駆除剤を収容し、その誘引駆除成分を放出する開口を有し、開口から内部に入った害虫が脱出できなくなる容器や、害虫駆除剤の誘引駆除成分と共に粘着性を付与した紙状、板状、ロープ状等のものが挙げられる。さらに、例えば横穴をあけたペットボトルに適当量(50ml〜500ml)の毒餌剤を投入したものを簡易トラップとして使用することもできる。
【実施例】
【0031】
以下、本発明を製剤例及び実施例にてより詳細に説明するが、本発明は以下の例のみに限定されるものではない。
【0032】
製剤例1
クロチアニジン5重量%、ソルポール5115(アルファオレインスルホン酸ナトリウム、東邦化学工業株式会社商品名)3重量%、及びHilmar 5000 Natural Lactose(乳糖、Hilmar Cheese社商品名)を加えて100重量%としたものを乳鉢で十分混合した後、おいしい牛乳(明治乳業株式会社商品名)5重量%および水を添加して混練した。その後、混練物を1.5mm径の穴を多数設けた多孔板に指で押し付け円柱状の顆粒に造粒した。得られた顆粒を乾燥して製剤1を得た。
【0033】
製剤例2
クロチアニジン5重量%、ソルポール5115(アルファオレインスルホン酸ナトリウム、東邦化学工業株式会社商品名)3重量%、Hilmar 5000 Natural Lactose(乳糖、Hilmar Cheese社商品名)、クラフトパルメザンチーズ(ナチュラルチーズ、クラフトフーヅジャパン株式会社)30重量%を加えて100重量%としたものを乳鉢で十分混合した後、水を添加して混練した。その後、混練物を1.5mm径の穴を多数設けた多孔板に指で押し付け円柱状の顆粒に造粒した。得られた顆粒を乾燥して製剤2を得た。
【0034】
製剤例3
クロチアニジン5重量%、ソルポール5115(アルファオレインスルホン酸ナトリウム、東邦化学工業株式会社商品名)3重量%、及びHilmar 5000 Natural Lactose(乳糖、Hilmar Cheese社商品名)を加えて100重量%としたものを乳鉢で十分混合した後、げんまんE(生卵黄、株式会社アキタ商品名)5重量%および水を添加して混練した。その後、混練物を1.5mm径の穴を多数設けた多孔板に指で押し付け円柱状の顆粒に造粒した。得られた顆粒を乾燥して製剤3を得た。
【0035】
製剤例4
クロチアニジン1重量%、ソルポール5115(アルファオレインスルホン酸ナトリウム、東邦化学工業株式会社商品名)3重量%およびネスカフェExcella(インスタントコーヒー、ネスレマニュファクチャリング株式会社商品名)5重量%に、蔗糖を加えて100重量%としたものをナウターミキサー(ホソカワミクロン株式会社)で十分混合した後、水を添加して混練した。その後、バスケット型造粒機(畑製作所)を用いて、混練物を1.0mm径の穴を多数設けた多孔板に通し、顆粒に造粒した。得られた顆粒を乾燥して製剤4を得た。
【0036】
製剤例5
イミダクロプリド5重量%、ソルポール5115(アルファオレインスルホン酸ナトリウム、東邦化学工業株式会社商品名)3重量%、及びHilmar 5000 Natural Lactose(乳糖、Hilmar Cheese社商品名)を加えて100重量%としたものを乳鉢で十分混合した後、おいしい牛乳(明治乳業株式会社商品名)5重量%および水を添加して混練する。その後、混練物を1.5mm径の穴を多数設けた多孔板に指で押し付け円柱状の顆粒に造粒する。得られた顆粒を乾燥して製剤5を得る。
【0037】
製剤例6
イミダクロプリド5重量%、ソルポール5115(アルファオレインスルホン酸ナトリウム、東邦化学工業株式会社商品名)3重量%、Hilmar 5000 Natural Lactose(乳糖、Hilmar Cheese社商品名)、クラフトパルメザンチーズ(ナチュラルチーズ、クラフトフーヅジャパン株式会社)30重量%を加えて100重量%としたものを乳鉢で十分混合した後、水を添加して混練する。その後、混練物を1.5mm径の穴を多数設けた多孔板に指で押し付け円柱状の顆粒に造粒する。得られた顆粒を乾燥して製剤6を得る。
【0038】
製剤例7
イミダクロプリド5重量%、ソルポール5115(アルファオレインスルホン酸ナトリウム、東邦化学工業株式会社商品名)3重量%、及びHilmar 5000 Natural Lactose(乳糖、Hilmar Cheese社商品名)を加えて100重量%としたものを乳鉢で十分混合した後、げんまんE(生卵黄、株式会社アキタ商品名)5重量%および水を添加して混練する。その後、混練物を1.5mm径の穴を多数設けた多孔板に指で押し付け円柱状の顆粒に造粒する。得られた顆粒を乾燥して製剤7を得る。
【0039】
製剤例8
イミダクロプリド1重量%、ソルポール5115(アルファオレインスルホン酸ナトリウム、東邦化学工業株式会社商品名)3重量%およびネスカフェExcella(インスタントコーヒー、ネスレマニュファクチャリング株式会社商品名)5重量%に、蔗糖を加えて100重量%としたものをナウターミキサー(ホソカワミクロン株式会社)で十分混合した後、水を添加して混練する。その後、バスケット型造粒機(畑製作所)を用いて、混練物を1.0mm径の穴を多数設けた多孔板に通し、顆粒に造粒する。得られた顆粒を乾燥して製剤8を得る。
【0040】
比較製剤例1
クロチアニジン5重量%、ソルポール5115(アルファオレインスルホン酸ナトリウム、東邦化学工業株式会社商品名)3重量%、及びHilmar 5000 Natural Lactose(乳糖、Hilmar Cheese社商品名)を加えて100重量%としたものを乳鉢で十分混合した後、水を添加して混練した。その後、混練物を1.5mm径の穴を多数設けた多孔板に指で押し付け円柱状の顆粒に造粒した。得られた顆粒を乾燥して比較製剤1を得た。
【0041】
比較製剤例2
クロチアニジン1重量%、ソルポール5115(アルファオレインスルホン酸ナトリウム、東邦化学工業株式会社商品名)3重量%に、蔗糖を加えて100重量%としたものをナウターミキサー(ホソカワミクロン株式会社)で十分混合した後、水を添加して混練した。その後、バスケット型造粒機(畑製作所)を用いて、混練物を1.0mm径の穴を多数設けた多孔板に通し、顆粒に造粒した。得られた顆粒を乾燥して比較製剤2を得た。
【0042】
実施例1
製剤1、2及び3、並びに比較製剤1(各50g)を別々のバット(250mm×600mm)に広げ、鶏舎内に設置した。1時間半経過後、バット内にいるハエの数を数えた。結果を表1に示す。
【0043】
【表1】

【0044】
実施例2
製剤4及び比較製剤2(各27g)を水道水22gで希釈し、ベニヤ板(450mm×900mm)に全量塗布し、ベニヤ板の下に受け皿としてバットを敷き、鶏舎内に設置した。1時間経過後、ベニヤ板に止まっているハエ及びベニヤ板の下でノックダウンしているハエの総数を数えた。結果を表2に示す。
【表2】

【産業上の利用可能性】
【0045】
本発明によれば、害虫に対して高い誘引駆除効果を有する害虫駆除剤、及び害虫を効果的に誘引し駆除し得る方法を提供することができる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ミルク、チーズ、コーヒー、及び卵からなる群から選択される少なくとも1種と殺虫活性成分とを含有する害虫駆除剤。
【請求項2】
ミルク、チーズ、コーヒー、及び卵からなる群から選択される少なくとも1種を5〜20重量%、及び殺虫活性成分を0.1〜5重量%含有する請求項1に記載の害虫駆除剤。
【請求項3】
殺虫活性成分がネオニコチノイド化合物である請求項1または2に記載の害虫駆除剤。
【請求項4】
ネオニコチノイド化合物が、クロチアニジン、ニテンピラム、イミダクロプリド、チアクロプリド、アセタミプリド、及びチアメトキサムからなる群から選択される少なくとも1種の化合物である請求項3に記載の害虫駆除剤。
【請求項5】
ネオニコチノイド化合物がクロチアニジンである請求項4に記載の害虫駆除剤。
【請求項6】
毒餌剤である請求項1〜5のいずれか一項に記載の害虫駆除剤。
【請求項7】
ミルク、チーズ、コーヒー及び卵からなる群から選択される少なくとも1種と殺虫活性成分との有効量を害虫の生息場所に施用する害虫の駆除方法。
【請求項8】
害虫を誘引し駆除するための、ミルク、チーズ、コーヒー及び卵からなる群から選択される少なくとも1種と殺虫活性成分との組み合わせの使用。

【公開番号】特開2011−153132(P2011−153132A)
【公開日】平成23年8月11日(2011.8.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−283496(P2010−283496)
【出願日】平成22年12月20日(2010.12.20)
【出願人】(000002093)住友化学株式会社 (8,981)
【Fターム(参考)】