説明

家庭排水再利用装置

【課題】水洗トイレに家庭排水を再利用する。
【解決手段】貯水槽1に排水を貯留し、ゴミ(糸くず・綿くず・毛髪・石鹸かす等)を沈下処理し、その上澄排水24を貯水槽1内小貯水槽7に浮子21付ホース19で先端から導き入れ、小貯水槽7の水をトイレ水槽16にポンプアップし、溜まったゴミ25は貯水槽下部排水管4から下水管6へ排水とともに排出する。このような仕組みで排水をトイレに再利用できることを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、家庭排水を再利用する装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、家庭水洗トイレに上水道水が使用されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】
【特許文献2】
【非特許文献】
【0004】
【非特許文献1】
【非特許文献2】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
トイレに上水道水を使用するため、家庭では水道代、地方自治体では莫大な水資源の確保が必要となっている。本発明は以上のような欠点をなくすためになされたものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
(イ)家庭排水(風呂・洗濯・洗面)を貯水槽に貯留すると、貯水槽底部にゴミ(糸屑・綿・毛髪・石鹸かす等)が沈下して滞留する。そのため、上澄排水は石鹸成分のみとなり、トイレの水洗に再利用可能となる。
(ロ)先端に浮き子をつけたホースで貯水槽内の上澄排水を小貯水槽に導入することで、貯水槽底部に溜まったゴミの侵入を不可能にし、上澄排水の再利用を可能にする。
(ハ)貯水槽に上澄排水がなくなった場合は、小貯水槽の上水道水栓が開き、上水道水を小貯水槽内に供給する。
(ニ)貯水槽底に溜まったゴミは、排水弁を開いて、貯水槽底から下水道に排水と共に排出する。
【発明の効果】
【0007】
上水道水の使用量を低減させ、水資源の有効利用ができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】本発明の正面図である。
【図2】本発明の貯水槽の部分。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明を実施するための形態について説明する。
風呂の浴槽、洗い場、洗濯機、洗面所の排水を排水集合管2より、貯水槽1へ散水装置18でゆるやかに入れ、貯留した上澄排水24を、貯水槽1内の小貯水槽7の内壁12の上澄排水取入れ口22から出ているホース19で導入し、ポンプ8で水洗トイレ水槽16に送る。トイレ水槽16が満水になると、水準浮子15が上がって、ポンプ8のスイッチ14が切れる。トイレの水槽16の水を使用すると、水準浮子15が下がり、電気のスイッチ14が入りトイレ水槽16に送水する。
【0010】
貯水槽1が満水になると排水管3で下水管6に排出する。貯水槽1の上澄排水24がなくなって小貯水槽7から、トイレ水槽16に送水すると、小貯水槽7の上水道弁10の浮子11が下がり、上水道弁10が開き、小貯水槽7に上水道水を供給する。
【0011】
貯水槽底にゴミ25が溜まると、排水管4の弁5を開き、排水とともに下水道管6へ排出する。
【実施例】
【0012】
自宅に設置し使用している。使用開始後水道水使用量が半減する。
【符号の説明】
【0013】
1 貯水槽
2 排水集合管
3 満水時の排水管
4 貯水槽底のゴミ用の排水管
5 排水管弁
6 下水管
7 貯水槽内小貯水槽
8 水中ポンプ
9 上水道管
10 上水道管止水弁
11 止水弁浮子
12 小貯水槽内壁
13 ポンプ配線
14 ポンプスイッチ
15 トイレ水槽の水準浮子
16 トイレ水槽
17 ポンプ送水管
18 貯水槽導入排水の散水装置
19 小貯水槽上澄排水導入ホース
20 貯水槽内部のどき窓
21 ホース浮子
22 上澄排水取水口
23 ホース先端上澄排水取入口
24 上澄排水
25 ゴミ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
(イ)貯水槽1内に小貯水槽7を設ける。
(ロ)小貯水槽7の内壁12の排水取入口22にゴム状のホース19を付け、ホース19の先端上澄排水取入口23に浮子21をつける。
【請求項2】
底に溜まったゴミ処理法としては排水管弁5を開いて排水とともに下水管6へ排出する。
以上の構成より成る家庭排水の再利用装置

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2010−196459(P2010−196459A)
【公開日】平成22年9月9日(2010.9.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−90503(P2009−90503)
【出願日】平成21年2月26日(2009.2.26)
【出願人】(509093831)
【Fターム(参考)】