説明

家電機器

【課題】過酸化水素の発生効率が酸素の気泡および水素の気泡の影響で低下することを抑える。
【解決手段】実施例の家電機器は電解槽内に陽極板および陰極板を収納したものである。これら陽極板および陰極板は隙間を介して相互に対向するものであり、陽極板は下から上に向けて陰極板から遠ざかるように鉛直方向に対して傾斜し、陰極板は下から上に向けて陽極板から遠ざかるように鉛直方向に対して傾斜している。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
実施例は家電機器に関する。
【背景技術】
【0002】
家電機器には電解槽内の電解液中に陽極板および陰極板のそれぞれを浸した構成のものがある。これら陽極板および陰極板は隙間を介して相互に対向するものであり、電源回路から陽極板および陰極板のそれぞれに電源が供給された場合には電解槽内の電解液が電気分解されることで過酸化水素が発生する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平05−287586号公報
【特許文献2】特開2000−189971号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来の家電機器の場合には陽極板のうち陰極板に対向する一つの面に酸素の気泡が多量に付着し、陰極板のうち陽極板に対向する一つの面に水素の気泡が多量に付着する。これら陽極板および陰極板のそれぞれの一つの面に気泡が付着した場合には陽極板および陰極板のそれぞれの電極面積が減少するので、過酸化水素の発生効率が低下する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
実施例の家電機器は、電解液を貯留する電解槽と、前記電解槽内に設けられ前記電解槽内の電解液中に浸されるものであって隙間を介して相互に対向する陽極板および陰極板と、前記陽極板および前記陰極板のそれぞれに電源を供給するものであって前記電解液を電気分解することで過酸化水素を発生させる電源回路を備え、前記陽極板は下から上に向けて前記陰極板から遠ざかるように鉛直方向に対して傾斜し、前記陰極板は下から上に向けて前記陽極板から遠ざかるように鉛直方向に対して傾斜しているところに特徴を有する。
【図面の簡単な説明】
【0006】
【図1】実施例1を示す図(冷蔵庫の内部構成を示す断面図)
【図2】過酸化水素発生装置を示す図
【図3】ミスト発生装置を示す図
【図4】実施例2を示す図(洗濯機の内部構成を示す断面図)
【図5】実施例3を示す図(撹拌装置を示す図)
【図6】実施例4を示す図(ヒータを示す図)
【図7】実施例5を示す図(図2相当図)
【発明を実施するための形態】
【0007】
【実施例1】
【0008】
キャビネット1は、図1に示すように、使用者側である前面が開口するものである。このキャビネット1は外箱の内部に内箱を収納し、外箱および内箱相互間の隙間に断熱材を充填することから構成されたものであり、底壁と左側壁と右側壁と天壁と後壁を有している。このキャビネット1の内部には水平な上仕切壁2および水平な下仕切壁3が固定されている。上仕切壁2は合成樹脂製の板からなるものであり、下仕切壁3は合成樹脂製のケース内に固形状の断熱材を収納することから構成されている。
【0009】
キャビネット1内には、図1に示すように、冷蔵室4と野菜室5と冷凍室6が形成されている。これら冷蔵室4と野菜室5と冷凍室6のそれぞれは使用者側である前面が開口するものであり、冷蔵室4は上仕切壁2の上方に形成され、野菜室5は上仕切壁2および下仕切壁3相互間に形成され、冷凍室6は下仕切壁3の下方に形成されている。キャビネット1にはRドア7とVドア8とFドア9が装着されている。これらRドア7〜Fドア9のそれぞれは使用者が閉鎖状態および開放状態相互間で操作可能なものであり、Rドア7は冷蔵室4の前方に配置され、Vドア8は野菜室5の前方に配置され、Fドア9は冷凍室6の前方に配置されている。
【0010】
Vドア8は、図1に示すように、開放状態で野菜室5の前面を野菜室5内に対して食品を出し入れすることが可能に開放するものであり、Rドア7は開放状態で冷蔵室4の前面を冷蔵室4内に対して食品を出し入れすることが可能に開放する。この冷蔵室4は野菜室5に通じるものであり、冷蔵室4および野菜室5のそれぞれはRドア7およびVドア8の双方の閉鎖状態で気密状態に閉鎖される。Fドア9は開放状態で冷凍室6の前面を冷凍室6内に対して食品を出し入れすることが可能に開放するものであり、Fドア9の閉鎖状態では冷凍室6の前面が気密状態に閉鎖される。
【0011】
キャビネット1内には、図1に示すように、ダクトカバー10が固定されている。このダクトカバー10は冷蔵室4および野菜室5の双方の後部に配置されたものであり、キャビネット1の後壁およびダクトカバー10相互間にはR冷気通路11が形成されている。このR冷気通路11は上下方向へ指向するものであり、1つの入口12と1つの最終出口13と複数の中間出口14を有している。入口12はR冷気通路11の下端部に形成されたものであり、野菜室5内に配置されている。最終出口13はR冷気通路11の上端部に形成されたものであり、冷蔵室4内に配置されている。複数の中間出口14のそれぞれは入口12および最終出口13相互間に形成されたものであり、冷蔵室4内に配置されている。
【0012】
R冷気通路11の入口12には、図1に示すように、Rファン装置15が固定されている。このRファン装置15はRファンモータの回転軸にRファンを固定してなるものであり、Rドア7およびVドア8のそれぞれの閉鎖状態でRファンモータが運転された場合にはRファンが回転することで冷蔵室4内および野菜室5内のそれぞれの空気がR冷気通路11の入口12に進入し、R冷気通路11の入口12に進入した空気がR冷気通路11内を上昇する。この空気の一部は複数の中間出口14のそれぞれから冷蔵室4内に放出され、複数の中間出口14の全てを通過した空気は最終出口13から冷蔵室4内に放出される。即ち、Rファン装置15は空気を冷蔵室4内と野菜室5内とR冷気通路11内で循環させるものである。
【0013】
キャビネット1内には、図1に示すように、冷凍室6の後方に位置してF冷気通路16が形成されている。このF冷気通路16は入口17および出口18を有するものであり、入口17および出口18のそれぞれは冷凍室6内に配置されている。このF冷気通路16内にはFファン装置19が固定されている。このFファン装置19はFファンモータの回転軸にFファンを固定してなるものであり、Fドア9の閉鎖状態でFファンモータが運転された場合にはFファンが回転することで冷凍室6内の空気がF冷気通路16の入口17に進入する。この空気はF冷気通路16内を上昇し、F冷気通路16の出口18から冷凍室6内に放出される。即ち、Fファン装置19は空気を冷凍室6内およびF冷気通路16内で循環させるものである。
【0014】
キャビネット1には、図1に示すように、機械室20が形成されている。この機械室20はキャビネット1の外部に通じるものであり、機械室20内には冷凍サイクルのコンプレッサ21が固定されている。このコンプレッサ21はコンプモータを駆動源とするものであり、冷媒を吐出する吐出口および冷媒を吸込む吸込口を有している。このコンプレッサ21の吐出口には冷凍サイクルのコンデンサを介してRエバポレータ22およびFエバポレータ23が接続されている。これらRエバポレータ22およびFエバポレータ23のそれぞれはコンプモータが運転されている場合にコンプレッサの吐出口からコンデンサを通して冷媒が供給されるものであり、Rエバポレータ22を通過した冷媒およびFエバポレータ23を通過した冷媒のそれぞれはコンプレッサ21の吸込口に戻る。
【0015】
Rエバポレータ22は、図1に示すように、R冷気通路11内に固定されたものである。このRエバポレータ22はRファン装置15の運転状態でRファン装置15から空気が供給されるものであり、Rファン装置15の運転状態でコンプレッサ21からコンデンサを通して冷媒が供給されている場合には空気から熱を奪うことでR冷気通路11の最終出口13および中間出口14のそれぞれから放出される空気を冷風化する。Fエバポレータ23はF冷気通路16内に固定されたものである。このFエバポレータ23はFファン装置19の運転状態でFファン装置19から空気が供給されるものであり、Fファン装置19の運転状態でコンプレッサ21からコンデンサを通して冷媒が供給されている場合には空気から熱を奪うことでF冷気通路16の出口18から放出される空気を冷風化する。
【0016】
R冷気通路11内には、図1に示すように、過酸化水素発生装置30が固定されている。この過酸化水素発生装置30は電解液に相当する水を電気分解することで過酸化水素を発生させるものであり、次のように構成されている。
【0017】
R冷気通路11内には、図2に示すように、Rエバポレータ22の下方に位置して電解槽31が固定されている。この電解槽31は前板と後板と左側板と右側板と天板と底板を有する中空な四角箱状をなすものであり、電解槽31の天板には注入口に相当する注水口32が固定されている。この注水口32は上面および下面のそれぞれが開口する縦長な筒状をなすものであり、電解槽31内には注水口32を通して水が注入される。この電解槽31は水を貯留するものであり、電解槽31の後板には溢水口33が固定されている。この溢水口33は前面および後面のそれぞれが開口する横長な筒状をなすものであり、電解槽31内の水面が溢水口33の内周面に到達した場合には電解槽31内から溢水口33を通して水が溢れる。即ち、溢水口33は電解槽31の満杯の水面の高さを決めるものである。
【0018】
電解槽31内には、図2に示すように、陽極板34および陰極板35が固定されている。これら陽極板34および陰極板35は隙間を介して前後方向に相互に対向するものであり、注水口32は陽極板34および陰極板35相互間に上から下に向けて水を注入するように上下方向から見て陽極板34および陰極板35相互間に配置されている。これら陽極板34および陰極板35のそれぞれは電解槽31内の満杯の水面に比べて低所に配置されたものであり、上下方向の長さ寸法が左右方向の長さ寸法に比べて大きな縦長な長方形状をなしている。これら陽極板34および陰極板35のそれぞれはチタンを材料に成形されたものであり、陽極板34および陰極板35のそれぞれには給電棒36が接続されている。これら両給電棒36のそれぞれは電解槽31内に収納されたものであり、電解槽31内の水に接触しないように電解槽31内の満杯の水面に比べて高所に配置されている。
【0019】
両給電棒36のそれぞれは、図2に示すように、電源回路37に接続されている。この電源回路37は商用交流電源を高圧の直流電源に変換するものであり、陽極板34は給電棒36を介して電源回路37のプラス端子に接続され、陰極板35は給電棒36を介して電源回路37のマイナス端子に接続されている。これら陽極板34および陰極板35は電源回路37から高電圧が印加されることで電解槽31内の水を電気分解するものであり、過酸化水素は陰極板35で発生する。この陰極板35のうち陽極板34の側の前面には副反応で水素の気泡が付着し、陽極板34のうち陰極板35の側の後面には酸素の気泡が付着する。
【0020】
陽極板34は、図2に示すように、下から上に向けて陰極板35から遠ざかるように鉛直線VLに対して傾斜するものであり、陰極板35は下から上に向けて陽極板34から遠ざかるように鉛直線VLに対して傾斜するものであり、陽極板34の後面および陰極板35の前面相互間の距離は下から上に向けて大きく設定されている。従って、水が電気分解される場合の反応速度は陽極板34の後面および陰極板35の前面のそれぞれの最下端で最速となり、最下端から最上端に向うことに応じて遅くなる。
【0021】
酸素の気泡の成長速度は陽極板34の最下端から最上端に向うことに応じて遅くなるものであり、水の電気分解が始まってから一定時間が経過した時点での酸素の気泡の大きさは陽極板34の最下端から最上端に向うことに応じて小さくなる。従って、陽極板34の後面の最下端の最も大きな酸素の気泡が一定の大きさに成長した場合には陽極板34の後面に沿って浮力で上昇する。この酸素の気泡は陽極板34の後面の酸素の気泡を取込むことで成長しながら陽極板34の後面に沿って上昇するものであり、陽極板34の後面からは酸素の気泡が酸素の気泡を取込みながら上昇することで酸素の気泡が除去される。
【0022】
水素の気泡の成長速度は陰極板35の最下端から最上端に向うことに応じて遅くなるものであり、水の電気分解が始まってから一定時間が経過した時点での水素の気泡の大きさは陰極板35の最下端から最上端に向うことに応じて小さくなる。従って、陰極板35の前面の最下端の最も大きな水素の気泡が一定の大きさに成長した場合には陰極板35の前面に沿って浮力で上昇する。この水素の気泡は陰極板35の前面の水素の気泡を取込むことで成長しながら陰極板35の前面に沿って上昇するものであり、陰極板35の前面からは水素の気泡が水素の気泡を取込みながら上昇することで水素の気泡が除去される。これら陽極板34の後面および陰極板35の前面相互間の距離は最下端で1mm〜3mmの範囲内に設定されており、陽極板34の後面の最下端の酸素の気泡および陰極板35の前面の最下端の水素の気泡は陽極板34の後面および陰極板35の前面相互間の距離で相互に接触することが防止されている。
【0023】
陽極板34および陰極板35のそれぞれには、図2に示すように、撥水層38が形成されている。陽極板34の撥水層38は陽極板34の後面のうち下から(1/2)の高さの範囲を覆うものであり、陽極板34の後面に撥水性の材料(ポリテトラフルオロエチレン/PTFE)を塗布することで形成されている。この陽極板34の撥水層38は陽極板34の後面に水が付着することを抑えるものであり、酸素の気泡を陽極板34の後面から離れ易くする。陰極板35の撥水層38は陰極板35の前面のうち下から(1/2)の高さの範囲を覆うものであり、陰極板35の前面に撥水性の材料(ポリテトラフルオロエチレン/PTFE)を塗布することで形成されている。この陰極板35の撥水層38は陰極板35の前面に水が付着することを抑えるものであり、水素の気泡を陰極板35の前面から離れ易くする。
【0024】
R冷気通路11内には、図2に示すように、給水タンク39が固定されている。この給水タンク39は電気分解用の水を貯留するものであり、電解槽31の注水口32に比べて高所に配置されている。この給水タンク39の底板には給水ホース40の上端部が接続されており、給水ホース40の下端部は電解槽31の注水口32に接続されている。この給水タンク39はタンクに相当し、給水ホース40は電解液通路に相当する。
【0025】
給水ホース40には、図2に示すように、電磁弁41が介在されている。この電磁弁41は電磁ソレノイドを駆動源とするものであり、電磁ソレノイドの電気的なオン状態では電磁弁41が開放状態となることで給水タンク39内から給水ホース40および注水口32のそれぞれを通して陽極板34および陰極板35相互間に水が落下することで電解槽31内に水が供給され、電磁ソレノイドの電気的なオフ状態では電磁弁41が閉鎖状態となることで給水タンク39内から電解槽31内に水が供給されない。この電磁弁41は開閉弁に相当する。
【0026】
電磁弁41は電解槽31内に満杯の水面の水が貯留された状態で開閉操作されることで電解槽31内に目標量W(cc)の水を供給するものであり、オフ状態から一定時間だけオン状態にされることで(W/2)の量の水を供給した後にオフ状態となり、オフ状態から再び一定時間だけオン状態にされることで残りの(W/2)の量の水を供給する。過酸化水素発生装置30は以上のように構成されている。
【0027】
R冷気通路11内には、図3に示すように、ミスト発生装置50が固定されている。このミスト発生装置50は過酸化水素を含む水を霧化するものであり、次のように構成されている。R冷気通路11内には上面が開口する水受け皿51が固定されている。この水受け皿51は溢水口33の出口の下方に配置されたものであり、電解槽31内に満杯の水面の高さの水が貯留されている状態で給水タンク39内から電解槽31内に水が供給された場合には電解槽31内の水が溢水口33から溢れることで水受け皿51内に落下する。この水は過酸化水素を含むものであり、水受け皿51内には過酸化水素を含む水が貯留される。
【0028】
R冷気通路11内には、図3に示すように、給水棒52が固定されている。この給水棒52は上下方向へ指向する円柱状の鉛直部および前後方向へ指向する円柱状の水平部を有するものであり、鉛直部の下端部が水受け皿51内に挿入されている。この給水棒52はウレタンスポンジからなるものであり、水受け皿51内の過酸化水素を含む水は毛細管現象で給水棒52に沿って吸い上げられることで給水棒52の水平部の前端面に到達する。
【0029】
給水棒52には、図3に示すように、振動板53が固定されている。この振動板53はニッケル合金を材料とするものであり、給水棒52の水平部の前端面に接触している。この振動板53は給水棒52の水平部に比べて直径寸法が大きな円形状をなすものであり、振動板53には振動板53を前後方向に貫通する複数のミスト放出孔が形成されている。
【0030】
振動板53には、図3に示すように、円環状の圧電素子54が固定されている。この圧電素子54は電源回路37から電源が供給されることで20k〜10MHzの周波数で振動するものであり、振動板53は圧電素子54が振動することに応じて振動し、振動板53が振動した場合には給水棒52の過酸化水素を含む水が複数のミスト放出孔のそれぞれからミストとなってR冷気通路11内に放出される。このミストはR冷気通路11内を上昇する風に乗って搬送される。このミストはR冷気通路11の最終出口13および中間出口14のそれぞれから冷蔵室4内に供給されるものであり、冷蔵室4内にミストが供給された場合には冷蔵室4内および野菜室5内のそれぞれが過酸化水素の酸化力で徐菌および脱臭される。ミスト発生装置50は以上のように構成されている。
【0031】
上記実施例1によれば次の効果を奏する。
陽極板34を下から上に向けて陰極板35から遠ざかるように鉛直方向に対して傾斜させ、陰極板35を下から上に向けて陽極板34から遠ざかるように鉛直方向に対して傾斜させた。このため、陽極板34の後面の酸素の気泡が陽極板34の後面に沿って酸素の気泡を取込みながら上昇することで陽極板34の後面から酸素の気泡が除去され、陰極板35の前面の水素の気泡が陰極板35の前面に沿って水素の気泡を取込みながら上昇することで陰極板35の前面から水素の気泡が除去されるので、過酸化水素の発生効率が高まる。
【0032】
陽極板34の後面および陰極板35の前面のそれぞれに撥水層38を設けたので、陽極板34の後面および陰極板35の前面のそれぞれに電解槽31内の水が付着し難くなる。このため、陽極板34の後面から酸素の気泡が離れ易くなり、陰極板35の前面から水素の気泡が離れ易くなるので、過酸化水素の発生効率が高まる。
【0033】
撥水層38を陽極板34の後面および陰極板35の前面のそれぞれのうち下方のみに設けたので、陽極板34の下方では陽極板34に沿って上昇する酸素の気泡のサイズが上方に比べて小さいものの酸素の気泡が陽極板34の前面に付着し難くなり、陰極板35の下方では陰極板35に沿って上昇する水素の気泡のサイズが上方に比べて小さいものの水素の気泡が陰極板35の前面に付着し難くなる。このため、陽極板34の後面では酸素の気泡が酸素の気泡を取込みながら円滑に上昇し、陰極板35の前面では水素の気泡が水素の気泡を取込みながら円滑に上昇するので、過酸化水素の発生効率が高まる。
【0034】
給水タンク39内から給水ホース40および注水口32のそれぞれを通して陽極板34および陰極板35相互間に水を注入したので、電解槽31内の陽極板34および陰極板35相互間の水に注水口32からの水が衝突することで陽極板34および陰極板35のそれぞれに衝撃力が作用する。しかも、陽極板34および陰極板35相互間に目標量の水を注入する場合に電磁弁41を開放状態から閉鎖状態を経て再び開放状態にしたので、陽極板34および陰極板35のそれぞれに2回の衝撃力が作用する。このため、陽極板34の後面の酸素の気泡が衝撃力で陽極板34の後面から離れ、陰極板35の前面の水素の気泡が衝撃力で陰極板35の前面から離れる。
【実施例2】
【0035】
外箱71は、図4に示すように、前板と後板と左側板と右側板と天板と底板を有する中空なものであり、外箱71の前板には貫通孔状の出入口72が形成されている。この外箱71の前板には蓋73が装着されている。この蓋73は閉鎖状態および開放状態相互間で使用者が操作することが可能なものであり、出入口72は蓋73の閉鎖状態で閉鎖され、蓋73の開放状態で開放される。この外箱71内には円筒状の水受槽74が固定されている。この水受槽74は衣類を洗濯するための水を受けるものであり、水受槽74の前面は開放され、水受槽74の後面は槽底板75で閉鎖されている。
【0036】
水受槽74には、図4に示すように、排水管76が固定されている。この排水管76は入口および出口を有するものであり、排水管76の入口は水受槽74の最底部に接続され、排水管76の出口は外箱71の外部に接続されている。この排水管76には排水弁77が介在されている。この排水弁77はモータを駆動源とするものであり、モータの回転量に応じて閉鎖状態および開放状態相互間で切換えられる。この排水弁77は閉鎖状態となることで水受槽74内から水が排出されることを不能にするものであり、開放状態となることで水受槽74内から排水管76を通して水が排出されることを可能にする。
【0037】
外箱71内には、図4に示すように、給水弁78が固定されている。この給水弁78は入口および出口を有するものであり、給水弁78の入口は水道の蛇口に接続され、給水弁78の出口は水受槽74に接続されている。この給水弁78は電磁ソレノイドを駆動源とするものであり、電磁ソレノイドの電気的なオフ状態で閉鎖状態となることで水道の蛇口から水受槽74内に水道水が注入されることを不能にし、電磁ソレノイドの電気的なオン状態で開放状態となることで水道の蛇口から給水弁78を通して水受槽74内に水道水が注入されることを可能にする。即ち、水受槽74は排水弁77の閉鎖状態で給水弁78が開放状態となることで水道水が貯留されるものであり、水受槽74内の水道水は排水弁77が開放状態となることで排水管76から排出される。
【0038】
水受槽74の槽底板75には、図4に示すように、洗濯モータ79が固定されており、洗濯モータ79の回転軸80は水受槽74内に挿入されている。この水受槽74内には円筒状のドラム81が収納されている。このドラム81は洗濯モータ79の回転軸80に固定されたものであり、ドラム81の後面は閉鎖され、ドラム81の前面は開放されている。このドラム81には複数の貫通孔82が形成されており、水道水は水受槽74内およびドラム81内相互間で複数の貫通孔82のそれぞれを通して流通可能にされている。このドラム81は蓋73の開放状態で外箱71の出入口72と水受槽74の前面とドラム81の前面のそれぞれを通して衣類が出し入れされるものであり、ドラム81の内周面には複数のバッフル83が固定されている。
【0039】
外箱71の底板には、図4に示すように、メインダクト84が固定されている。このメインダクト84は前後方向へ指向する筒状をなすものであり、メインダクト84の後面は開口している。このメインダクト84の前端部には筒状の入口85が固定されており、メインダクト84の入口85は前ダクト86を介して水受槽74内に接続されている。このメインダクト74の後端部にはファンケーシング87が固定されている。このファンケーシング87は貫通孔状の入口88および筒状の出口89を有するものであり、ファンケーシング87の入口88はメインダクト84内に接続され、ファンケーシング87の出口89は後ダクト90を介して水受槽74内に接続されている。
【0040】
ファンケーシング87には、図4に示すように、ファンモータ91が固定されている。このファンモータ91の回転軸にはファンケーシング87内に位置してファン92が固定されており、ファンモータ91の運転状態ではファン92が回転することで水受槽74内の空気が前ダクト86とメインダクト84とファンケーシング87と後ダクト90のそれぞれを順に通って水受槽74内に戻される。即ち、前ダクト86とメインダクト84とファンケーシング87と後ダクト90は水受槽74内の空気を水受槽74の外部から水受槽74内に戻す空気の循環経路を構成するものである。
【0041】
外箱71の底板には、図4に示すように、冷凍サイクルのコンプレッサ93が固定されている。このコンプレッサ93はコンプモータを駆動源とするものであり、冷媒を吐出する吐出口および冷媒を吸込む吸込口を有している。このコンプレッサ93の吐出口および吸込口相互間にはコンデンサ94とエバポレータ95が接続されており、コンプモータの運転状態ではコンプレッサ93の吐出口から吐出された冷媒がコンデンサ94およびエバポレータ95のそれぞれを順に通ってコンプレッサ93の吸込口に戻る。
【0042】
コンデンサ94は、図4に示すように、メインダクト84内に固定され、エバポレータ95はメインダクト84内にコンデンサ94の前方に位置して固定されたものであり、ファンモータ91およびコンプモータのそれぞれの運転状態では水受槽74内の空気がエバポレータ95に接触することで冷風化され、冷風がコンデンサ94に接触することで温風化される。即ち、ドラム81内に水分を含んだ未乾燥の衣類が投入されている場合にはエバポレータ95が高温度で高湿度の空気を低温度で高湿度の空気に変換し、コンデンサ94が低温度で高湿度の空気を高温度で低湿度の空気に変換し、水受槽74内に低湿度で高温度の空気が注入されることでドラム81内の衣類の乾燥が促進される。
【0043】
外箱71の前板には、図4に示すように、操作パネル96が固定されており、操作パネル96にはスタートスイッチが装着されている。このスタートスイッチは使用者が操作することが可能なものであり、スタートスイッチが操作された場合には標準コースが開始される。この標準コースは洗濯工程とすすぎ行程と脱水行程と乾燥工程を順に行うものである。洗濯工程は水受槽74内に水を貯留した状態でドラム81を回転操作することでドラム81内の衣類を水で洗う工程であり、水受槽74内に洗剤が投入された状態で行われる。すすぎ工程は水受槽74内に水を貯留した状態でドラム81を回転操作することでドラム81内の衣類を水ですすぐ工程であり、脱水工程はドラム81を回転操作することでドラム81内の衣類から水分を遠心力で排出する工程であり、乾燥工程はファンモータ91およびコンプモータのそれぞれを運転状態とすることでドラム81内の衣類を温風で乾かす工程である。
【0044】
外箱71内には、図4に示すように、電解槽31および給水タンク39が固定されている。これら電解槽31および給水タンク39のそれぞれは空気の循環経路の外部に配置されたものであり、電解槽31の溢水口33は後ダクト90内に挿入されている。この後ダクト90内には水受け皿51が固定されている。この水受け皿51は溢水口33から溢れた過酸化水素を含む水を受けるものであり、水受け皿51内には給水棒52が挿入され、給水棒52には振動板53および圧電素子54が固定されている。この圧電素子54は乾燥工程でオン状態にされることで振動板53の複数のミスト放出孔のそれぞれから後ダクト90内に過酸化水素を含むミストを放出するものであり、後ダクト90内に放出されたミストは衣類を乾燥するための温風に乗って水受槽74内からドラム81内の衣類に供給されることでドラム81内の衣類を除菌および脱臭する。
【実施例3】
【0045】
電解槽31内の底部には、図5に示すように、合成樹脂製の撹拌体101が収納されている。この撹拌体101は円板状をなすものであり、上下方向から見て陽極板34および陰極板35相互間に配置されている。この撹拌体101内には複数の撹拌磁石102が埋設されている。これら複数の撹拌磁石102のそれぞれは永久磁石からなるものであり、円周方向に等ピッチで配列されている。
【0046】
電解槽24の外部には、図5に示すように、操作機構110が固定されている。この操作機構110は撹拌体101を回転操作するものであり、次のように構成されている。電解槽24の底板にはボックス111が固定されている。このボックス111は電解槽31の外部に配置されたものであり、ボックス111内にはモータ112が固定されている。このモータ112は上下方向へ指向する回転軸113を有するものであり、回転軸113には回転板114が固定されている。この回転板114は水平な円形状をなすものであり、回転板114の上面には複数の駆動磁石115が円周方向に等ピッチで固定されている。これら複数の駆動磁石115のそれぞれは永久磁石からなるものであり、撹拌磁石102を電解槽31の底板を介して磁力で吸引する。
【0047】
複数の駆動磁石115のそれぞれはモータ112の運転状態で回転軸113を中心に円周方向へ移動するものであり、モータ112の運転状態では複数の撹拌磁石102のそれぞれが磁力で駆動磁石115に吸引されることで撹拌体101が回転する。この撹拌体101の回転状態では撹拌体101が電解槽31内の水を撹拌することで陽極板34および陰極板35相互間に下から上へ向う水流を生成し、陽極板34の後面の酸素の気泡が水流で陽極板34の後面から離れ、陰極板35の前面の水素の気泡が陰極板35の前面から水流で離れる。
【0048】
上記実施例3によれば次の効果を奏する。
電解槽31内の撹拌体101を電解槽31の外部から操作機構110で回転操作することで陽極板34および陰極板35相互間に下から上への水流を生成したので、陽極板34の後面の酸素の気泡が水流で陽極板34の後面から離れ、陰極板35の前面の水素の気泡が陰極板35の前面から水流で離れる。
【実施例4】
【0049】
電解槽31の底板には、図6に示すように、電解槽31の外部に位置してヒータ121が固定されている。このヒータ121は上下方向から見て陽極板34および陰極板35相互間に配置されたものであり、ヒータ121の運転状態では電解槽31内の水が陽極板34および陰極板35相互間で局部的に加熱されることで陽極板34および陰極板35相互間に下から上へ向う水流が生成され、陽極板34の前方および陰極板35の後方のそれぞれで上から下へ向う水流が生成され、陽極板34の後面の酸素の気泡が下から上への水流で陽極板34の後面から離れ、陰極板35の前面の水素の気泡が下から上への水流で陰極板35の前面から離れる。このヒータ121は加熱源に相当する。
【0050】
上記実施例4によれば次の効果を奏する。
電解槽31の外部にヒータ121を設け、電解槽31内の水を陽極板34および陰極板35相互間で局部的に加熱することで陽極板34および陰極板35相互間に下から上への水流を生成したので、陽極板34の後面の酸素の気泡が水流で陽極板34の後面から離れ、陰極板35の前面の水素の気泡が水流で陰極板35の前面から離れる。しかも、電解槽31内の水の温度が常温に比べて高くなるので、陽極板34で発生した酸素を水中に溶解することもできる。
【実施例5】
【0051】
電解槽31の外部には、図7に示すように、エアポンプ131が固定されている。このエアポンプ131は空気を吸込む吸込口および空気を吐出する吐出口を有するものであり、エアポンプ131の吐出口には空気通路に相当するエアホース132の入口が接続されている。このエアホース132の出口は上に向けて指向するものであり、上下方向から見て陽極板34および陰極板35相互間に配置されている。このエアホース132の出口はエアポンプ131の運転状態で陽極板34および陰極板35相互間に下から上へ向けて空気の気泡を放出するものであり、エアポンプ131の運転状態では空気の気泡が陽極板34および陰極板35相互間の隙間を上昇する。この空気の気泡は陽極板34の後面の酸素の気泡に接触することで酸素の気泡を取込んで上昇し、陰極板35の前面の水素の気泡に接触することで水素の気泡を取込んで上昇するものであり、陽極板34の後面の酸素の気泡は空気の気泡が接触することで陽極板34の後面から離れ、陰極板35の前面の水素の気泡は空気の気泡が接触することで陰極板35の前面から離れる。
【0052】
上記実施例5によれば次の効果を奏する。
エアホース132の出口を上下方向から見て陽極板34および陰極板35相互間に配置し、エアポンプ131からの空気を陽極板34および陰極板35相互間に放出したので、陽極板34の後面の酸素の気泡に空気の気泡が接触することで陽極板34の後面から酸素の気泡が離れ、陰極板35の前面の水素の気泡に空気の気泡が接触することで陰極板35の前面から水素の気泡が離れる。しかも、空気中の酸素を電解槽31内の水中に取込むこともできる。
【0053】
上記実施例1〜5のそれぞれにおいては、陽極板34の後面の全体および陰極板35の前面の全体のそれぞれに撥水層38を形成しても良い。
上記実施例1〜5のそれぞれにおいては、陽極板34の後面に撥水層38に換えて別の撥水層を設けることで酸素の気泡を陽極板34の後面から離れ易くし、陰極板35の前面に撥水層38に換えて別の撥水層を設けることで水素の気泡を陰極板35の前面から離れ易くしても良い。この撥水槽は陽極板34の後面または陰極板35の前面にレーザービームを照射することで凹凸を設けたものであり、陽極板34の後面および陰極板35の前面のそれぞれに対する水滴の接触角を凹凸がない場合に比べて高める。
【0054】
上記実施例1〜5のそれぞれにおいては、陽極板34の後面および陰極板35の前面の一方に撥水層38を形成しても良い。
上記実施例1〜5のそれぞれにおいては、カーボンまたはプラチナを材料とする陽極板34を用いても良い。
【0055】
上記実施例1〜5のそれぞれにおいては、SUSまたはTi+Pt薄膜またはカーボンを材料とする陰極板35を用いても良い。
上記実施例1〜5のそれぞれにおいては、陽極板34および陰極板35のそれぞれを鉛直線VLに対して平行に配置しても良い。
【0056】
上記実施例1〜5のそれぞれにおいては、ミスト発生装置50として過酸化水素を含む水を静電霧化する静電霧化装置を用いても良い。
上記実施例1〜5のそれぞれにおいては、本発明を冷蔵庫および洗濯機のいずれとも異なるクリーナー等の家電機器に適用しても良い。
【0057】
以上、本発明のいくつかの実施例を説明したが、これらの実施例は例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施例はその他様々な例で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の省略、置換、変更を行うことができる。これら実施例やその変形は発明の範囲や要旨に含まれると共に特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0058】
31は電解槽、32は注水口(注入口)、34は陽極板、35は陰極板、37は電源回路、38は撥水層、39は給水タンク(タンク)、40は給水ホース(電解液通路)、41は電磁弁(開閉弁)、101は撹拌体、102は撹拌磁石(永久磁石)、110は操作機構、112はモータ、115は駆動磁石(永久磁石)、121はヒータ(加熱源)、131はエアポンプ、132は空気通路である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
電解液を貯留する電解槽と、
前記電解槽内に設けられ、前記電解槽内の電解液中に浸されるものであって隙間を介して相互に対向する陽極板および陰極板と、
前記陽極板および前記陰極板のそれぞれに電源を供給するものであって、前記電解液を電気分解することで過酸化水素を発生させる電源回路を備え、
前記陽極板は、下から上に向けて前記陰極板から遠ざかるように鉛直方向に対して傾斜し、
前記陰極板は、下から上に向けて前記陽極板から遠ざかるように鉛直方向に対して傾斜していることを特徴とする家電機器。
【請求項2】
前記陽極板または前記陰極板には、相手側に対向する一つの面に位置して撥水層が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の家電機器。
【請求項3】
前記撥水層は、前記一つの面に対する水滴の接触角を調整する凹凸状の層であることを特徴とする請求項2に記載の家電機器。
【請求項4】
前記撥水層は、前記一つの面のうち下方のみに設けられていることを特徴とする請求項2〜3のいずれかに記載の家電機器。
【請求項5】
前記電解槽に設けられ、前記陽極板および前記陰極板相互間に電解液を上から下に向けて注入するための注入口と、
前記電解槽内に注入する電解液を貯留するものであって、前記注入口に比べて高所に配置されたタンクと、
前記タンク内の電解液を前記注入口から前記電解槽内に注入するための電解液通路と、
前記電解液通路を電解液が通過不能に閉鎖する閉鎖状態および電解液が通過可能に開放する開放状態相互間で切換えられる開閉弁を備え、
前記開閉弁は、前記タンク内から前記電解液通路および前記注入口のそれぞれを通して前記陽極板および前記陰極板相互間に目標量の電界液を注入する場合に開放状態から閉鎖状態を経て再び開放状態にされることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の家電機器。
【請求項6】
前記電解槽内に設けられ、回転操作されることで前記陽極板および前記陰極板相互間に電解液の流れを生成する撹拌体と、
前記撹拌体を回転操作する操作機構を備えたことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の家電機器。
【請求項7】
前記撹拌体には、永久磁石が設けられ、
前記操作機構は、
前記電解槽の外部に設けられ、前記撹拌体の永久磁石を前記電解槽の壁を介して磁力で吸引する永久磁石と、
前記電解槽の外部の永久磁石を回転操作することで前記撹拌体の永久磁石を介して前記撹拌体を回転操作するモータを有していることを特徴とする請求項6に記載の家電機器。
【請求項8】
前記電解槽の外部には、上下方向から見て前記陽極板および前記陰極板相互間で前記電解槽の外部から前記電解槽の壁を介して前記電解槽内の電解液を加熱するものであって前記陽極板および前記陰極板相互間に下から上への電解液の流れを発生させる加熱源が設けられていることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の家電機器。
【請求項9】
空気を吐出するエアポンプと、
入口および出口を有するものであって、当該入口が前記エアポンプに接続された空気通路を備え、
前記空気通路の出口は、上下方向から見て前記陽極板および前記陰極板相互間に配置されたものであって前記エアポンプからの空気を前記陽極板および前記陰極板相互間に放出するものであることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の家電機器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2013−14815(P2013−14815A)
【公開日】平成25年1月24日(2013.1.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−150023(P2011−150023)
【出願日】平成23年7月6日(2011.7.6)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【出願人】(502285664)東芝コンシューマエレクトロニクス・ホールディングス株式会社 (2,480)
【出願人】(503376518)東芝ホームアプライアンス株式会社 (2,436)
【Fターム(参考)】