説明

容器用インキジェット印刷フィルム、その製造方法及び製造装置

【課題】インキジェット印刷により形成された印刷像を有しており、熱収縮によらず、接着剤を用いて金属缶の胴部に貼着されるかあるいはパウチとして用いられる容器用インキジェット印刷フィルムを提供することにある。
【解決手段】透明樹脂フィルム10の一方の表面に、下地層11を介してインキジェット印刷層13が形成され、インキジェット印刷層13を覆うように白インキベタ層15が形成されていることを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、各種容器の外面に施される容器用インキジェット印刷フィルムに関するものであり、さらには、その製造方法及び製造装置にも関する。
【背景技術】
【0002】
従来、内容物表示、広告宣伝、商品価値の向上などを目的として、シームレス缶や溶接缶などの金属缶(ラベル缶)や袋状容器(パウチ)等の外面には、透明樹脂フィルムにグラビア印刷が施された印刷フィルムが貼着されている。
【0003】
ところで、近年では、デザインの多様化などから印刷も多色化が進み、グラビア印刷においても8色以上の印刷が必要とされ、各色毎に凹版式シリンダが必要であることから、多数のシリンダの作製が必要となっている。
【0004】
グラビア印刷は、大ロットの生産には適しているものの、凹版式シリンダ作製に多大のコスト及び時間を要しているため、小ロット、多品種の生産には適していない。小ロット、多品種の製品に印刷を行うときには、版換えが頻繁に行われるため、凹版式シリンダ作製を含む版換えの作業には多大のコストと時間を要するばかりか、小ロットのデザインにおいては小ロットの印刷後多大のコストと時間をかけて作製した凹版式シリンダを廃棄することになってしまうからである。また、近年要望の多い網点印刷の場合においては、高精度の版(シリンダ)の組み合わせが必要であるため、希望デザインを実現するためにはシリンダの修正あるいは作製し直しが必要になる場合が多いという実状からも、グラビア印刷が小ロット・多品種生産に不利であることがいえる。
【0005】
しかるに、容器の分野では、内容物(例えば飲料等)の多様化が進み、小ロットで多品種のものが生産されるようになっており、従って、このような容器に貼着される印刷フィルムについても、小ロット、多品種化が進んでいる。このため、グラビア印刷に代えて、インキジェット印刷が注目されている。インキジェット印刷は、コンピューターに入力された電子情報に基づいてインキジェットプリンタにより印刷が行われるため、版を作製する必要が無く、しかも印刷の変更も容易であり、小ロット、多品種の製品の印刷に適しているからである。
【0006】
例えば、特許文献1には、薄膜フィルムにグラビア印刷を行い、次いでインキジェット方式による印刷を行うことにより得られた印刷フィルムが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2005−59458号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、特許文献1に開示されている公知の印刷フィルムは、印刷像の形成にインキジェット方式が利用されているため、小ロット、多品種製品の印刷に適しているが、容器用の印刷フィルムとしては、未だ、解決すべき課題がある。
【0009】
例えば、印刷フィルムが施される容器は、金属製、プラスチック製のものを含め、多くは暗い色のものが多いため、上記の印刷フィルムを容器の外面に貼着したとき、インキジェットによる印刷像が不明瞭となってしまい、その加飾性が低いという問題がある。特に特許文献1のフィルムでは、フィルム層/グラビア印刷層/インキジェット印刷層の構成であるため、フィルム層を容器外面側にした場合にインキジェット印刷層がグラビア印刷層に遮られて印刷効果が発現せず、あるいはグラビア印刷層のない部分にしかインキジェット印刷層を設けることはできず、その加飾性が十分でないという問題がある。さらに、この印刷フィルムを容器の外面に設けるには、例えば印刷像の上に接着剤を塗布し、接着剤層を介して容器の外面に貼着することとなるが、接着剤層と印刷フィルムとの密着性が低く、印刷フィルムの剥がれを生じ易いという問題もある。
【0010】
従って、本発明の目的は、インキジェット印刷により形成された印刷像を有しており、小ロット、多品種での生産性に優れていると共に、印刷像の加飾性に優れ、インキジェット印刷像の鮮明さに優れ、さらには、容器に貼着するための接着剤の層を高い密着性で設けることが可能な容器用インキジェット印刷フィルム及びその製造方法、並びに、その製造装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明によれば、透明樹脂フィルムの一方の表面に、下地層を介してインキジェット印刷像が形成され、該インキジェット印刷像を覆うように白インキベタ層が形成されていることを特徴とする容器用インキジェット印刷フィルムが提供される。
【0012】
本発明の容器用インキジェット印刷フィルムにおいては、
(1)前記下地層を介して前記インキジェット印刷像と共にグラビア印刷像が形成されていること、
(2)前記印刷像と前記白インキベタ層の間に光輝インキ層が形成されていること、
(3)前記白インキベタ層の上に、容器表面に接着するための接着剤層が形成されていること、
が好適であり、さらに、この印刷フィルムを金属缶の外面に施す場合には、
(4)前記透明樹脂フィルムの他方の表面に仕上げニス層が形成されていること、
が好適である。
【0013】
本発明によれば、また、
一方側の表面に下地層が形成されている透明樹脂フィルムを用意し、
前記透明樹脂フィルムに形成されている前記下地層の表面に、インキジェットプリンタを用いてインキジェット印刷像を形成する工程;
前記インキジェット印刷像を硬化する工程;
硬化したインキジェット印刷像を覆うように、白インキベタ層を印刷する工程;
前記白インキベタ層を乾燥硬化する工程;
を含むことを特徴とする容器用インキジェット印刷フィルムの製造方法が提供される。
【0014】
本発明の製造方法においては、
(1)前記インキジェット印刷層を硬化する工程と白インキベタ層を印刷する工程との間に、光輝インキ層を形成し且つ乾燥硬化する工程を有していること、
(2)前記インキジェット印刷像を硬化する工程の直後にグラビア印刷像を形成し且つ乾燥硬化する工程を有していること、
が好適である。
【0015】
本発明によれば、さらに、
一方側の面に下地層が形成された透明樹脂フィルムが巻回される原反ローラと、該原反ローラに巻回されたフィルムを巻き取るための巻き取りローラとを備え、
前記原反ローラから巻き取りローラによって巻き取られるフィルムの移送路には、移送される透明樹脂フィルムの下地層表面に、インキジェットによる印刷像を形成するためのインキジェット印刷装置、インキジェットによる印刷像を硬化するためのインキ硬化装置、移送されるフィルムを反転するフィルム反転装置、インキジェットによる印刷像の上から白インキをベタ印刷するための白ベタ印刷装置、及びベタ印刷された白インキを乾燥硬化するためのインキ乾燥硬化装置が、この順で配置されていることを特徴とする容器用インキジェット印刷フィルム製造装置が提供される。
【発明の効果】
【0016】
本発明の容器用インキジェット印刷フィルムにおいては、印刷像がインキジェットプリンタを用いてのインキジェット方式により形成されるため、凹版式シリンダなどの製版が必要でなく、印刷像(デザイン)の変更も容易であり、また、印刷像の自由度も大きく、生産コストが安価であり、小ロット、多品種の生産に極めて適している。
【0017】
また、このインキジェット印刷フィルムは、インキジェット印刷像が内面側(容器に貼着したときに、容器側となる面)に形成されているが、この印刷像を覆うように白インキベタ層が形成されている。このため、インキジェット印刷像は、明るい白インキベタ層をバックグランドとして認識されるため、明瞭に見えることとなり、優れた加飾性を有している。
【0018】
さらに、本発明の容器用インキジェット印刷フィルムは、白インキベタ層の上に接着剤を塗布して接着剤層を形成し、この接着剤層を介して容器の外面に貼着されるが、接着剤層と白インキベタ層との密着性が高く、従って、この印刷フィルムの容器外面からの剥がれなどの不都合を有効に防止することができる。
【0019】
さらに、本発明においては、インキジェット印刷像を覆うように光輝インキ層を設けることもでき、このような光輝インキ層を設けたものは、高い加飾性を示す。
【0020】
さらにまた、インキジェット印刷像は、ベタ塗り、網点、文字、模様等、目的とするデザインなどに応じて種々の像とすることができるが、インキジェット印刷の利点を損なわない限り、下地層の表面に、インキジェット印刷像と共に、グラビア印刷像を形成し、これにより、印刷フィルムの加飾性をさらに高めることもできる。特に、特色(特別色の組み合わせインキや、大粒径顔料や特殊顔料含有インキなど)と呼ばれる特別色が必要なデザインにおいては、グラビア印刷で特色印刷することでインキジェット印刷の加飾性をより高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】本発明の容器用インキジェット印刷フィルムの基本層構造を示す図である。
【図2】本発明の容器用インキジェット印刷フィルムの層構造の他の例を示す図である。
【図3】本発明の容器用インキジェット印刷フィルムの層構造のさらに他の例を示す図である。
【図4】本発明の容器用インキジェット印刷フィルムの製造に使用される製造装置の概略構造を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
<インキジェット印刷フィルムの基本層構造>
本発明の容器用インキジェット印刷フィルムの基本層構造を示す図1を参照して、全体として1で示すインキジェット印刷フィルムは、透明樹脂フィルム10を基材フィルムとして有するものであり、この透明樹脂フィルム10の一方の面に、下地層11が形成されており、下地層11の表面には、インキジェット方式により印刷された印刷像13を有しており、さらに、この印刷像13を被覆するように、白インキベタ層15が設けられている。
【0023】
この印刷フィルム1は、白インキベタ層15の表面に、この印刷フィルム1を接着するための接着剤を塗布して接着剤層を形成し、この接着剤層を介して各種の容器の外面に貼着される。
【0024】
透明樹脂フィルム10は、それ自体公知の透明な熱可塑性樹脂、例えば、低密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ1−ブテン、ポリ4−メチル−1−ペンテンあるいはエチレン、プロピレン、1−ブテン、4−メチル−1−ペンテン等のα−オレフィン同志のランダムあるいはブロック共重合体や、環状オレフィン共重合体などのオレフィン系樹脂;エチレン・酢酸ビニル共重合体、エチレン・ビニルアルコール共重合体、エチレン・塩化ビニル共重合体等のエチレン・ビニル系共重合体樹脂;ポリスチレン、アクリロニトリル・スチレン共重合体、ABS、α−メチルスチレン・スチレン共重合体等のスチレン系樹脂;ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、塩化ビニル・塩化ビニリデン共重合体、ポリアクリル酸メチル、ポリメタクリル酸メチル等のビニル系樹脂;ナイロン6、ナイロン6−6、ナイロン6−10、ナイロン11、ナイロン12等のアミド樹脂;ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート等のポリエステル系樹脂;ポリカーボネート;ポリフエニレンオキサイド;ポリ乳酸などの生分解性樹脂;などから形成されていてよい。一般的には、透明性に優れていると同時に、この印刷フィルム1を製造する際に行われる熱処理に対しての耐熱性が良好であるという点で、ポリエチレンテレフタレート等のポリエステルが好適である。
【0025】
かかる透明樹脂フィルム10の厚みは特に制限されないが、過度に厚いと、印刷フィルム1自体が必要以上に厚くなってしまい、これを貼着したときに、容器の外観が損なわれてしまうので、適宜の厚みとする。具体的な厚みは、印刷フィルム1を貼着する容器の種類や大きさなどによっても異なるので一概に規定できないが、一般的な飲料用缶に貼着するときには、この透明樹脂フィルム10の一般的な厚みは、8乃至30μm程度であり、パウチなどに適用する時は5乃至300μm程度である。また、このような透明樹脂フィルム10は、適宜、一軸或いは二軸延伸されたものであってよい。
【0026】
透明樹脂フィルム10の一方の面側に形成されている下地層11は、アンカーコート層とも呼ばれ、インキジェット方式により施される印刷像13を強固に保持固定し、密着性を高めるためのものである。このような下地層11は、インキジェット用の透明なアンカーコート剤としてそれ自体公知のものを使用することができ、例えば、熱硬化性、紫外線硬化性或いは電子線硬化性の透明な、ポリエステル樹脂、アクリル樹脂、エポキシ樹脂、ポリウレタン樹脂等が所定の溶剤に分散乃至溶解された塗布液を塗布・乾燥し、次いで加熱、紫外線照射、電子線照射等により硬化することにより形成される。これらの中でも樹脂の選択範囲が広いため、熱硬化性樹脂を加熱硬化する方式が好ましい。
このような下地層11の厚みは、通常、0.1乃至2.0μm程度である。
【0027】
印刷像13は、インキジェット方式により形成されるものである。具体的には、インキジェットプリンタを使用し、各色の顔料乃至染料が紫外線硬化型樹脂バインダー、光重合開始剤及び各添加剤と共に溶剤に分散乃至溶解されている油溶性のインキジェット用インキを、所定のデザインに応じて施して色重ねし紫外線照射することにより形成される方式が、揮発成分が少なく、また設備がコンパクトであるため好ましい。一方で、バインダーを熱硬化型バインダーにし加熱して形成する方式、あるいはバインダーを電子線硬化型バインダーにし電子線照射して形成する方式で形成することもできる。
【0028】
印刷像13を被覆するように設けられる白インキベタ層15は、酸化チタンや酸化亜鉛等の白色顔料が熱硬化性、紫外線硬化性或いは電子線硬化性の樹脂バインダーと共に溶剤中に分散されている白色インキを用い、この白色インキを塗布、乾燥し、加熱、紫外線照射或いは電子線照射により硬化させることにより形成される。この中では樹脂バインダーを広範囲の種類から選択できるため熱乾燥硬化方式が好ましい。即ち、本発明の印刷フィルム1では、白インキベタ層15をバックグラウンドとして、この上にインキジェット印刷像13が存在する形で観察される。従って、この印刷フィルム1を容器の外面に貼着したときには、容器の表面(その多くは暗い色を有している)が完全に隠ぺいされるとともに白インキベタ層15が明るいバックグラウンドとなり、この結果、印刷像13を外部から明瞭に観察することができ、印刷像13による加飾効果を向上させることが可能となるのである。
【0029】
白インキベタ層15を形成するための白色インキの塗布は、特に制限されず、スクリーン印刷、フレキソ印刷、グラビアローラを用いたグラビア印刷やインキジェットプリンタを用いてのインキジェット方式による印刷などの手段により行うことができるが、塗布速度等の観点からはグラビア方式によるのが好適である。かかる白インキベタ層15の厚みは、一般に、0.5乃至70μm程度である。
【0030】
上記のような層構造を有する印刷フィルム1が貼着される容器としては、特に制限されず、各種金属板、例えばアルミニウム板、アルミニウム合金板、ティンフリースチールなどの表面処理鋼板、ブリキ板、クロムメッキ鋼板、アルミメッキ鋼板、ニッケルメッキ鋼板、スズニッケルメッキ鋼板、その各種の合金メッキ鋼板などを、絞り加工、絞りしごき加工、再絞り加工などによって成形したシームレス缶、及び溶接缶など、各種のタイプの金属缶や、プラスチックフィルムやヒートシール樹脂がコートされたアルミ箔等の金属フィルムからなるパウチ(袋状容器)を例示することができる。また、このような金属缶の表面には、ポリエステルフィルム、ナイロンフィルム、ポリプロプレンフィルムなどの樹脂フィルムがラミネートされたものであってもよい。特に、シームレス缶のように過酷な成形加工により得られるものでは、このような樹脂フィルムをラミネートして成形加工されるものが多く、本発明の印刷フィルム1は、このようなラミネート缶にも適用できる。
【0031】
一般に、上記のような各種の容器は、暗い色を有しているため、この外面に直接印刷像を形成し或いは印刷像を有する印刷フィルムを貼着したときには、その暗い色が反映されてしまうため、印刷像の加飾効果は極めて低い。しかるに、白インキベタ層15が設けられている本発明の印刷フィルム1では、容器の表面が白インキベタ層15により完全に隠ぺいされており、印刷像13のバックグラウンドが白地となるため、印刷像13の加飾効果が極めて高い。同様のことは容器がパウチの場合にもあてはまり、白インキベタ層15により内容物の暗い色が隠蔽され印刷像13の加飾効果が向上する。
【0032】
上記のような構造を有する本発明の印刷フィルム1は、白インキベタ層15の上に、容器に接着するための接着剤を塗布して接着剤層を設け、この接着剤層を介して容器の外面(一般的には容器胴部の外面)に貼着する。即ち、白インキベタ層15上に接着剤層を形成するため、この接着剤層と印刷フィルム1との密着性が高く、容器の外面に貼着された印刷フィルム1の剥がれを有効に防止することができる。
【0033】
上記の接着剤としては、印刷フィルム1を貼着する容器の種類に応じて適宜のものを使用すればよく、例えば、シームレス缶や溶接缶などの金属容器に貼着する場合には、加熱加圧により金属容器(或いは金属容器にラミネートされている樹脂フィルム)に容易に接着し得る公知の熱硬化型接着剤、例えば、ポリウレタン系樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、ポリエステルポリウレタン樹脂、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、アルキド樹脂などを熱硬化性樹脂成分として含み、イソシアネート或いはメラミン樹脂などを硬化剤成分として含む公知の熱硬化型の接着剤などが使用される。また、印刷フィルム1をパウチとして使用する場合には白インキベタ層15上に接着剤層を兼ねた内層フィルムを、接着剤を介して形成する。内層フィルムとしては従来公知のヒートシール性に優れたポリエチレンフィルムやポリプロピレンフィルムなどのポリオレフィン系フィルムが好適に使用される。
【0034】
印刷フィルム1の容器表面への貼着作業は、このフィルム1を所定の大きさに裁断した後、常法に従って行われる。
例えば、シームレス缶は、加熱した缶胴部に印刷フィルム1を巻き回しして熱接着し、さらに、曲面塗装機を用いて仕上げニス層を塗布し、乾燥硬化させた後、ネックイン加工、フランジ加工等の加工に付され、内容物が充填された後、蓋材が巻締め固定され、販売に供される。あるいは、印刷フィルム1の表面(下地層11が形成されていない側の面)に仕上げニス層を設け、焼き付けて半硬化状態にした後、加熱した缶胴部に印刷フィルム1を巻き回しして熱接着させ、加熱オーブンで乾燥硬化させた後、ネックイン加工以後の上記工程で作製することもできる。
また、溶接缶では、印刷フィルム1の表面(下地層11が形成されていない側の面)に仕上げニス層を設け、焼き付けて乾燥硬化させた後、白ベタ層15の表面に接着剤を塗布して接着剤層を設ける。次いで、この印刷フィルムを所定の大きさに裁断し、加熱した金属板に溶接相当部を除いて、裁断された印刷フィルムを熱接着し、次いで、印刷フィルムが貼着された金属板を丸めてオーバーラップ部を溶接し、缶内外面の溶接部に防錆塗料を塗布・乾燥し、さらに、ネック加工、フランジ加工を行い、印刷フィルム1が貼着されている溶接缶を得ることができる。
さらに、パウチでは、印刷フィルム1の白インキベタ層15上に接着剤層を兼ねたヒートシール層を公知の接着剤を介して設け、ヒートシール層の端部同士のみを熱接着(3方シール)し、所定の大きさに切断することによりパウチが得られる。あるいは、パウチ形成用フィルムの表面に公知の接着剤層を介して印刷フィルム1の白インキベタ層15を接着し、次いで、パウチ形成用フィルムの最内層であるヒートシール層の端部同士を接着し、所定の大きさに切断することによってもパウチが得られる。
【0035】
<他の層構造>
本発明の印刷フィルム1は、上述した基本構造を有している限り、種々の設計変更が可能であり、印刷フィルム1の加飾性を高めることができる。このような他の層構造の例を図2及び図3に示した。
【0036】
図2に示された本発明の印刷フィルム1では、透明樹脂フィルム10の内面側に下地層11を介してインキジェットによる印刷像13が形成されている点において、図1に示されているものと同じ層構造を有しているが、図2の例では、インキジェット印刷像13の上に、光輝インキ層19が全体にわたってベタ状に形成されており、この光輝インキ層19の上に、前述した白インキベタ層15が形成されている。
【0037】
即ち、この態様の印刷フィルム1において、光輝インキ層19は、金属光沢乃至光輝性を付与するために設けられるものであり、金属光沢乃至光輝性を付与することにより、特に金属製の容器のデザイン性を高めるために使用される。このような光輝インキ層19は、光輝性顔料を含有したインキ、すなわち、各種形状や粒径のアルミニウム粉やブロンズ粉などの金属粉顔料、薄板状の雲母粒子の表面を二酸化チタンや酸化鉄などによりコートして得られるパール顔料、或いはガラスフレークやそれに金属などをコーテイングしたガラスフレーク顔料などが、熱硬化性、紫外線硬化性或いは電子線硬化性の樹脂バインダーと共に溶剤中に分散されているインキを用い、このインキを塗布、乾燥し、加熱、紫外線照射或いは電子線照射により硬化させることにより形成される。これらの中では樹脂バインダーを広範囲の種類から選択でき、多種のインキに対応できるため熱乾燥硬化方式が好ましい。かかるインキの塗布は、スクリーン印刷、フレキソ印刷、グラビアローラを用いたグラビア印刷などの手段により行うことができるが、特に生産速度の観点から、グラビア印刷が好適である。この場合、インキ中の顔料の粒径が大きく、ノズルからの吐出が困難となるため、インキジェット方式は採用されない。このような光輝インキ層19の厚みは、一般に、0.5乃至70μm程度である。
【0038】
このような図2の印刷フィルム1は、容器外面側から見た場合に明るい白インキベタ層15上に光輝インキ層19があり更にその上にインキジェット印刷像13があるという構成のため、印刷像13の光輝性が増大し、その加飾効果が極めて高く、容器の商品価値を著しく高めることができるという利点がある。
【0039】
また、図2の印刷フィルム1も、図1の印刷フィルム1と同様、白インキベタ層15の上に容器用接着剤を塗布して接着剤層を形成し、各種容器の外面に貼着される。
【0040】
さらに、図3に示されている本発明の容器用インキジェット印刷フィルム1は、特に金属缶に適用されるものであり、透明樹脂フィルム10の表面(下地層11が形成されている側とは反対側の表面)に仕上げニス層20が設けられており、下地層11の表面には、図1の印刷フィルム1と同様、インキジェット印刷像13が形成され、この印刷像13を覆うようにして白インキベタ層15が設けられている(勿論、図2に示されているように、印刷像13上に光輝インキ層19を設け、この光輝インキ層19上に白インキベタ層15が設けられていてもよい)。この場合、金属缶が溶接缶の場合には仕上げニス層20は十分な硬化状態であるが、金属缶がシームレス缶の場合には半硬化状態に作製される。
【0041】
仕上げニス層20は、印刷像13の保護や艶出しのために形成されるものであり、特に溶接缶では、印刷フィルム1を缶形成用の金属板に施した後、曲げ加工などの過酷な成形が行われることや、缶としての搬送、充填での傷つき防止のため、この印刷フィルム1に予め仕上げニス層20を形成しておくことが必要である。シームレス缶などに印刷フィルム1を設ける場合には、ネッキング加工前のシームレス缶体に印刷フィルム1を施した後に仕上げニス層が形成される場合と、既に半硬化状態の仕上げニス層が形成されている印刷フィルム1をネッキング加工前のシームレス缶体に熱接着して設ける場合の2種がある。
【0042】
仕上げニス層20を形成するためのニス剤としては、従来公知の透明な熱硬化性樹脂が使用され、例えば、熱硬化性のポリエステル樹脂、アクリル樹脂、エポキシ樹脂などを熱硬化性樹脂成分として含み、さらに、硬化剤成分としてフェノール樹脂やメラミン樹脂などのアミノ樹脂或いはイソシアネート樹脂等を含有しているものであり、これらの樹脂成分を、適宜、有機溶剤に溶解させたものである。
【0043】
尚、図1乃至図3に示すような層構造を有している本発明の容器用インキジェット印刷フィルム1では、下地層11の表面にインキジェット印刷像13が形成されているが、インキジェット印刷像13と共に、グラビア印刷による印刷像を下地層11の表面に形成し、加飾性を向上させることも可能である。
【0044】
<インキジェット印刷フィルムの製造及び製造装置>
前述した各種の層構造を有する本発明の容器用インキジェット印刷フィルム1を製造するには、透明樹脂フィルム10の一方の面に、前述した下地層11が形成された原反フィルムを作製し、この原反フィルムの下地層11の表面に、前述したインキジェット印刷像13及び白インキベタ層15を形成することにより製造される。
【0045】
即ち、原反フィルムの一方の面についての下地層11の形成は、アンカーコート剤の塗布液をロールコート等によって原反フィルムに塗布し、乾燥し、次いで加熱、紫外線照射あるいは電子線照射等により硬化することにより形成される。
【0046】
上記のようにして作製された原反フィルムについてのインキジェット印刷像13、及び白インキベタ層15の形成は、図4に示す装置を用いて行われる。
尚、図4の装置では、白インキベタ層15とインキジェット印刷像13との間に光輝インキ層19が形成し得るようになっている。即ち、この装置によれば、図2に示す層構造の印刷フィルム1を製造することができる。
【0047】
図4の装置においては、上述した原反フィルム(図4においてZで示す)が巻回された原反ローラ100と、原反ローラ100から原反フィルムZを巻き取る巻き取りローラ101とを備えており、原反ローラ100と巻き取りローラ101との間のフィルム移送領域に、インキジェット印刷による印刷像13の形成機構や光輝インキ層19及び白インキベタ層15を形成するための機構が設けられており、これらの機構により、原反フィルムZの下地層11が形成されている面に、インキジェット印刷像13や光輝インキ層19及び白インキベタ層15の形成が行われるようになっている。
【0048】
即ち、原反ローラ100と巻き取りローラ101との間のフィルム移送路には、適当な間隔で送りローラ103が設けられており、原反ローラ100に巻回された原反フィルムZが、これらの送りローラ103を介して移送され、巻き取りローラ101によって巻き取られるようになっている。このフィルム移送路には、原反ローラ100側から順次に、インキジェットプリンタ105、インキ硬化装置107、光輝顔料インキ塗布装置111、第1のインキ乾燥硬化装置113及び白インキ塗布装置115及び第2のインキ乾燥硬化装置117が配置されている。
【0049】
原反ローラ100から巻き出された原反フィルムZの下地層11の表面には、インキジェットプリンタ105により、所定の情報にしたがって印刷像13が形成される。このインキジェットプリンタ105では、フィルムZの移送路の上流側から下流側に向かって順に、イエローインキ用ノズルY、マゼンタインキ用ノズルM、シアンインキ用ノズルC、黒インキ用ノズルKがこの順で配置されており、イエロー、マゼンタ、シアン及び黒インキによる印刷が、所定の画像情報に基づいて行われ、各色或いはこれらインキの色重ねによりフルカラーの印刷像13が形成されるようになっている。勿論、各色のノズルの配置順序は、この例に限定されるものではなく、任意の形態を採り得る。
【0050】
尚、図には示されていないが、インキジェットプリンタ105の上流側には、適宜、コロナ処理装置を設け、原反フィルムZの下地層11の表面をコロナ処理し、インキとの接着性を向上させた後に、インキジェットプリンタ105による印刷を行うこともできる。
【0051】
インキジェットプリンタ105により印刷された像は、インキ硬化装置107により硬化し、これにより下地層11上にインキジェット印刷像13が固定され、その後の工程でのインキジェット印刷像13の滲みやインキジェットインキによる光輝顔料インキ汚染や白インキ汚染等が有効に防止される。このインキ硬化装置107としては、例えば、ハライドランプ、高圧水銀灯、低圧水銀灯などの紫外線照射装置あるいはカーテンビーム型、エリアビーム型、ブロードビーム型、スキャニングビーム型、真空管型などの電子線照射装置、あるいはオーブンなどの加熱装置が使用される。
【0052】
このようにして下地層11の表面に印刷像13が固定されたフィルムZは、反転装置109によって表裏が反転される。即ち、インキジェットプリンタ105は、図4から理解されるように、装置設計上、原反フィルムZの上方に配置され、従って、原反フィルムZは、下地層11が上側に位置するようにして搬送されるが、次工程では、下側に塗布ローラを備えた塗布装置111,115によってインキの塗布が行われる。上側に塗布ローラが配されていると、インキの垂れ等により、精度よくインキを塗布することが困難となる。この結果、印刷像13を覆うように光輝インキ層19や白インキベタ層15を形成するために、フィルムZの表裏を反転することが必要となるわけである。
【0053】
尚、反転装置109は、複数の送りローラを備えており、これらの送りローラの軸が、例えば60度程度の角度で順次傾斜するように配置されており、これらの送りローラによって送り出されるフィルムZの表裏が、最終的に反転するような構造となっている。
【0054】
上記のように表裏が反転されたフィルムZは、光輝インキ塗布装置111に供給され、裏面に位置するようになった下地層11側の面(即ち、印刷像13が形成されている面)に、前述した光輝インキが塗布される。この塗布装置111は、上で述べたように、下側に塗布ローラ及び上側に圧ローラを備え、フィルムZをこれらローラ間に通すことにより、そのニップ部において、下側の塗布ローラに供給された光輝インキが印刷像13を覆うように下地層11の全面に塗布されることとなる。
【0055】
このようにして光輝インキが塗布されたフィルムZは第1のインキ乾燥硬化装置113に供給され、このインキ乾燥硬化装置113によってインキ中の溶媒等が除去され且つバインダー成分が硬化し、これにより、前述した光輝インキ層19が形成されることとなる。インキ乾燥硬化装置113は、光輝インキが熱硬化型インキの場合は加熱オーブンであり、光輝インキが紫外線硬化型インキの場合は紫外線照射装置であり、光輝インキが電子線硬化型インキの場合は電子線照射装置である。
【0056】
光輝インキ層19が形成された後は、白インキ塗布装置115及び第2のインキ乾燥硬化装置117に供給され、光輝インキと同様に下側に塗布ローラ及び上側に圧ローラを有する白インキ塗布装置115によって、光輝インキと同様に白インキが塗布され、次いで第2のインキ乾燥硬化装置117によってインキ中の溶媒等の除去とバインダー成分の硬化が行われ、白インキベタ層15が形成される。第2のインキ乾燥硬化装置117は、光輝インキの場合と同様、白インキが熱硬化型インキの場合は加熱オーブンであり、白インキが紫外線硬化型インキの場合は紫外線照射装置であり、白インキが電子線硬化型インキの場合は電子線照射装置である。
【0057】
尚、第1のインキ乾燥硬化装置113及び第2のインキ乾燥硬化装置117が加熱オーブンの場合には、いずれの加熱オーブンも通常の加熱オーブンであってよく、この場合には、用いたインキの種類等に応じて、40乃至120℃、0.3乃至5秒程度の熱処理が行われるようになっている。
【0058】
このようにして、白インキベタ層15が印刷像13を覆うようにして形成された本発明の印刷フィルム1が得られ、かかるフィルム1は、巻き取りローラ101により巻き取られる。
【0059】
即ち、上記で製造された印刷フィルム1は、図2に示す層構造を有しており、下地層11の表面には、印刷像13を覆うように光輝インキ層19が形成され、その上に白インキベタ層15が形成されている。この場合、光輝インキ層19を形成せず、印刷像13を覆うように、直接白インキベタ層15が形成された図1に示す層構造の印刷フィルム1を製造する場合には、光輝顔料インキ塗布装置111による光輝顔料インキの塗布及び第1のインキ乾燥硬化装置113による乾燥硬化を行わずに、これらの装置をパスすればよい。勿論、図1に示す層構造の印刷フィルム1を専用で製造する場合には、これらの装置を設けなければよい。
【0060】
巻き取りローラ101によって巻き取られた印刷フィルム1は、シームレス缶に貼着する場合には、これを巻き出し、前述した容器用接着剤を白インキベタ層15上に塗布し、適宜、乾燥して接着剤層を形成し、これを適宜のサイズに裁断して、シームレス缶外面に熱接着される。あるいは、巻き取られた印刷フィルム1の他方の表面(下地層11の反対側の面)に別工程で仕上げニスを塗布し半硬化状態に乾燥硬化させたのちこれを巻き出し、上記容器用接着剤塗布工程以降によりシームレス缶に貼着することもできる。
また、溶接缶に貼着する場合には、巻き取られた印刷フィルム1の他方の表面(下地層11の反対側の面)に仕上げニス剤を塗布・加熱乾燥硬化により仕上げニス層20を形成し、その後印刷フィルム1の白インキベタ層上に接着剤を塗布・乾燥し、溶接缶用金属板の外面側に熱接着され、製缶される。
また、パウチに使用する場合には、巻き取られた印刷フィルム1の白インキベタ層上に接着剤を介して熱接着性フィルムをラミネートし、パウチ端部相当部を熱接着するかあるいは、パウチ用フィルムに接着剤を介して印刷フィルム1を接着し、パウチ用フィルム最内層のパウチ端部相当部を熱接着してパウチが製造される。
【0061】
上記の接着剤の塗布は、前述したインキ塗布装置111,115と同様、塗布ローラと圧ローラとの間にフィルムを通すことによって容易に行うことができ、その乾燥は、オーブン加熱等によって容易に行うことができる。
【0062】
また、上述した装置において、インキジェット印刷像13と共に、グラビア印刷像を下地層11の表面に形成する場合には、反転装置109の下流側にグラビア塗布ローラ及びインキ乾燥硬化装置を配置しておけばよく、グラビア印刷像を形成しない場合には、このようなグラビア印刷機構をパスするような構造とすることもできる。
【0063】
上述した容器用インキジェット印刷フィルム製造装置では、ワンパスで図1乃至図2に示されている構造の印刷フィルム1を製造することができる。
【0064】
本発明にしたがって製造される印刷フィルム1は、印刷像13がインキジェット方式により形成されるため、印刷のための格別の版は不必要であり、印刷像の設計段階から製造まで短時間で且つローコストで行うことができ、しかもデザインの変更も容易であり、小ロットでの生産に極めて適しているばかりか、白インキベタ層15をバックグラウンドとしてインキジェット印刷像13が観察されるため、その加飾効果が極めて大きく、さらには、光輝インキ層19の形成により、その加飾性を一層向上させることができ、多様なデザインの外観を容器に付与することができる。
【符号の説明】
【0065】
1:印刷フィルム
10:透明樹脂フィルム
11:下地層
13:印刷像
15:白インキベタ層
20:仕上げニス層

【特許請求の範囲】
【請求項1】
透明樹脂フィルムの一方の表面に、下地層を介してインキジェット印刷像が形成され、該インキジェット印刷像を覆うように白インキベタ層が形成されていることを特徴とする容器用インキジェット印刷フィルム。
【請求項2】
前記下地層を介して前記インキジェット印刷像と共にグラビア印刷像が形成されている請求項1に記載の容器用インキジェット印刷フィルム。
【請求項3】
前記印刷像と前記白インキベタ層の間に光輝インキ層が形成されている請求項1又は2に記載の容器用インキジェット印刷フィルム。
【請求項4】
前記白インキベタ層の上に、容器表面に接着するための接着剤層が形成されていることを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の容器用インキジェット印刷フィルム。
【請求項5】
前記透明樹脂フィルムの他方の表面に仕上げニス層が形成されており、金属缶の外面に設けられる請求項1乃至4の何れかに記載の容器用インキジェット印刷フィルム。
【請求項6】
一方側の表面に下地層が形成されている透明樹脂フィルムを用意し、
前記透明樹脂フィルムに形成されている前記下地層の表面に、インキジェットプリンタを用いてインキジェット印刷像を形成する工程;
前記インキジェット印刷像を硬化する工程;
硬化したインキジェット印刷像を覆うように、白インキベタ層を印刷する工程;
前記白インキベタ層を乾燥硬化する工程;
を含むことを特徴とする容器用インキジェット印刷フィルムの製造方法。
【請求項7】
前記インキジェット印刷像を硬化する工程と白インキベタ層を印刷する工程との間に、光輝インキ層を形成し且つ乾燥硬化する工程を有している請求項6に記載の製造方法。
【請求項8】
前記インキジェット印刷像を硬化する工程の直後にグラビア印刷像を形成し且つ乾燥硬化する工程を有している請求項6または7に記載の製造方法。
【請求項9】
一方側の面に下地層が形成された透明樹脂フィルムが巻回される原反ローラと、該原反ローラに巻回されたフィルムを巻き取るための巻き取りローラとを備え、
前記原反ローラから巻き取りローラによって巻き取られるフィルムの移送路には、移送される透明樹脂フィルムの下地層表面に、インキジェットによる印刷像を形成するためのインキジェット印刷装置、インキジェットによる印刷像を硬化するためのインキ硬化装置、移送されるフィルムを反転するフィルム反転装置、インキジェットによる印刷像の上から白インキをベタ印刷するための白ベタ印刷装置、及びベタ印刷された白インキを乾燥硬化するためのインキ乾燥硬化装置が、この順で配置されていることを特徴とする容器用インキジェット印刷フィルム製造装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2011−152930(P2011−152930A)
【公開日】平成23年8月11日(2011.8.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−15255(P2010−15255)
【出願日】平成22年1月27日(2010.1.27)
【出願人】(000003768)東洋製罐株式会社 (1,150)
【Fターム(参考)】