容器
【課題】簡単ですばやく製造することができ、好ましい強度を具えた容器を提供する。
【解決手段】紙製の本体10と、該本体上に形成された粘着性の薄膜とを含んでなり、該本体は底部、或いは上方端縁部などの外周縁部に生分解性プラスチックからなる粘着層20を設けてなる。また本体が、底板12と環状片13とを組み合わせて形成し、該底板を環状片下方に接続して容器を形成し、粘着層を底板と環状片とが対応して接続する。若干の端縁部を順に折り畳み、端縁部の上方端縁部と隣接する端縁部と端縁部との間の角部に粘着層を一体に形成する。粘着層が、端縁部の外側端縁部まで一体に成形されて延伸して補強部を形成するとともに、補強部の末端が下方向に延伸して端縁部の端縁を越えてフック部を形成する。
【解決手段】紙製の本体10と、該本体上に形成された粘着性の薄膜とを含んでなり、該本体は底部、或いは上方端縁部などの外周縁部に生分解性プラスチックからなる粘着層20を設けてなる。また本体が、底板12と環状片13とを組み合わせて形成し、該底板を環状片下方に接続して容器を形成し、粘着層を底板と環状片とが対応して接続する。若干の端縁部を順に折り畳み、端縁部の上方端縁部と隣接する端縁部と端縁部との間の角部に粘着層を一体に形成する。粘着層が、端縁部の外側端縁部まで一体に成形されて延伸して補強部を形成するとともに、補強部の末端が下方向に延伸して端縁部の端縁を越えてフック部を形成する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、容器であって、特に液体や食材を収納するために供する紙製の容器に関する。
【背景技術】
【0002】
小皿、大皿、紙コップ、或いは食事用トレイなど紙製の容器は、使用上便利で、分解することのできないプラスチック材料の増加を抑えることができるという理由で幅広く使用されている。
【0003】
従来の製品である折り畳み式の皿をみると、現在、市場では紙製の皿が販売されているが、折り曲げる形式の皿であって、折り曲げるための金型を製造する時間が長くなる。
【0004】
よって、加工が難しく、折り曲げた間を貼着するため、貼着部分がはがれ易い、粘着し難いなどの問題がある。
【0005】
中華民国特許登録番号M240929号の紙製の皿、碗は、紙製の皿を一体に成形裁断後、それぞれ端縁部及び中央部分に分離式の外環片と内部底板を形成する。
【0006】
外環片の中央の孔を介して外側に向けて順序に従って斜度を具えた壁と外折縁を延伸する。
【0007】
斜度を具えた壁と外折縁は適宜な部分に切断されて貼着した切り欠け口を形成するとともに、該切り欠け口の両側には相互に折り重ねて貼着する束状の環状片を形成する。
【0008】
また、斜度を具えた壁の底面は、内側底板の端縁部に形成された貼着部と互いに貼着して組み合わせられる。
【0009】
しかしながら、上述の構造は外環片と内側底板とが必ず斜度を具えた壁と貼着部とを互いに重ねて粘着して接続しなければならない。
【0010】
よって、上述の製品を量産する場合、人工的に粘着する方法でしか確実に粘着することができない。
【0011】
機械で生産する場合、製品はもともとのデザインと同じように形成することができないだけでなく、皿の上方端縁部の強度も足りないため、改良しなければならない。
【0012】
図1に開示するように、紙皿91と、フィルム92とを組み合わせて形成する。
【0013】
該紙皿91は、食材を収納部分が外側に延伸した接続部を設けてなる。
【0014】
それぞれの側辺に形成された接続部とが接続して角度が転換する部分にはプラスチック性材料の角部93が設けられ、紙皿91の外側に完全な外側端縁部が形成される。
【0015】
カップシール機でフィルム92を熱溶解して紙製のボックスの外側端縁部に接続すれば、紙皿の内部の食材を保護することができるとともに、スープなどと外部に漏れることを防ぐことができる。
【0016】
しかしながら、角部93は、隣接する二つの接続部の間の欠けた角の部分に設けられるため、どのような技術で成形しても、該角部93が隣接する二つの接続部の平面よりも高く、或いは低く形成される(部分拡大図参照)。
【0017】
よって、フィルムを設けても、紙皿内部の食材を確実に密封した状態にすることができない。
【0018】
また、一般的なフィルムは、加熱して加圧した状況において紙皿の外周縁部上に貼着して被覆して密封する目的を達成する。
【0019】
しかしながら、紙皿が長方形の場合、強度が制限されて、紙皿にフィルムを設ける過程において、接続部が圧力を受けると、下方に沈み、両側の長手方向の側辺の一部が貼着、粘着していない状況が発生して、フィルムの密封性、確実性が不足した状態になる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0020】
この発明は、簡単ですばやく製造することができ、好ましい強度を具えた容器を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0021】
そこで、本発明者は従来の技術に見られる欠点に鑑みて鋭意研究を重ねた結果、紙製の本体と、該本体上に形成された粘着性の薄膜とを含んでなり、
該本体は底部、或いは上方端縁部などの外周縁部に生分解性プラスチックからなる粘着層を設けてなる容器の構造によって課題を解決できる点に着眼し、かかる知見に基づいて本発明を完成させた。
【0022】
以下、この発明について具体的に説明する。
請求項1に記載の容器は、紙製の本体と、該本体上に形成された粘着性の薄膜とを含んでなり、
該本体は底部、或いは上方端縁部などの外周縁部に生分解性プラスチックからなる粘着層を設けてなる。
【0023】
請求項2に記載の容器は、請求項1における本体が、底板と環状片とを組み合わせて形成し、該底板を環状片下方に接続して容器を形成し、粘着層を底板と環状片とが対応して接続する。
【0024】
請求項3に記載の容器は、請求項1における本体が、若干の端縁部を順に折り畳み、端縁部の上方端縁部と隣接する端縁部と端縁部との間の角部に粘着層を一体に形成する。
【0025】
請求項4に記載の容器は、請求項3における粘着層が、端縁部の外側端縁部まで一体に成形されて延伸して補強部を形成するとともに、補強部の末端が下方向に延伸して端縁部の端縁を越えてフック部を形成する。
【0026】
請求項5に記載の容器は、請求項3における粘着層が、端縁部の底面まで延伸して一体に成形され、端縁部を被覆するとともに、粘着層の端縁部の末端が下方向に延伸して端縁部の端縁を越えてフック部を形成する。
【0027】
請求項6に記載の容器は、請求項1における本体が、対応する辺が囲むように中空の筒状の形態に接続され、上下端縁面にそれぞれ粘着層を形成し、コップを形成することができる。
【発明の効果】
【0028】
この発明による容器は、構造が簡単なので、大量、自動的に生産できてコストを低減することができるという効果を有する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0029】
この発明は、簡単ですばやく製造することができ、好ましい強度を具えた容器であって、紙製の本体と、該本体上に形成された粘着性の薄膜とを含んでなり、
該本体は底部、或いは上方端縁部などの外周縁部に生分解性プラスチックからなる粘着層を設けてなる容器の構造と特徴を詳述するために具体的な実施例を挙げ、図示を参照にして以下に説明する。
【実施例】
【0030】
図2から図17に開示するように、この発明の容器は、紙製の本体10と、該本体上に形成された粘着層20とを含んでなる。
【0031】
該紙製の本体10は、片状の紙剤で、表面に予めラミネート加工が施され、接着性の薄膜11を具えてなる。
【0032】
該薄膜11は、ポリエチレン樹脂(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレンフタラート(PET)などの接着剤か、或いは無害な樹脂、或いはポリ乳酸(PLA)などの生分解性プラスチックからなる。
【0033】
該紙製の本体10は、折り畳み粘着すると、液体、或いは食材を盛り付ける紙製の容器1に形成される。
【0034】
該紙製の容器1は、使用する領域の違いに合わせて製造される。
【0035】
該紙製の本体10の構造にはそれぞれ異なる部分があるが、後でそれぞれ説明する。
【0036】
該粘着層20は、PE、PP、PETなどのプラスチック材料か、或いは無害性な樹脂、PLAなどの生分性を具えたプラスチックであって、金型の内側を被覆して射出成形する技術を利用して、本体10の底部、或いは上方端縁部などの外周縁部にそれぞれ粘着層20を形成し、すばやく本体に緊密に粘着することができる容器1を形成する。
【0037】
図2から図5に開示するように、上述の構造を紙製の小皿、大皿に応用する場合、該紙製の本体10は、底板12と、環状片13とを組み合わせて形成する。
【0038】
該底板12は、単純な円盤状の板片で形成される。該環状片13は、環状の円形の壁を呈し、長板の片財の両端を互いに接続して組み合わせる。
【0039】
該中空の内側の底端縁部131は、底板12と同様の大きさに形成され、底板12の環状の外周と端縁部とを対応させて接続し、粘着層20で固定接続するために供する。
【0040】
また、該環状片13は底端縁部131の上端の環状端縁部に対応し、環状の外周縁部に沿って粘着層20が形成される。
【0041】
図6、7に開示するように、紙製の容器1底部の粘着層20は、成形する構造の変化において、射出成形時、金型の外側に凸出延伸した適宜な厚さによりパッド部21が形成される。
【0042】
図8から10に開示するように、食器に応用する場合、紙製の本体10は、外周縁部に端縁部14を若干残して切断し、該端縁部14を上方に折り曲げて粘着固定して成形する。
【0043】
該端縁部14の表面は外方向に反り返らせると、隣接する端縁部14の間の四隅に切り欠けの角部15が形成される。
【0044】
粘着層20は、端縁部14の表面と、隣接する端縁部14の間の角部15に一体に形成される。
【0045】
よって、該容器1の上方端縁部が形成されて、端縁部14の強度を高めることができるとともに、容器1の上方端縁部が平らに整えられる。
【0046】
該粘着層20と本体10とを接続すると、本体10が射出成形の金型内に設けられる。
【0047】
金型を内側に被覆する射出成形の方法を利用して、粘着層20を端縁部14と角部15の表面に一体に成形し、フィルム30をカップシール機で加熱、押し圧すると、熱で誘拐して粘着層20の表面に貼着し、容器1の内部が密封される。
【0048】
図11から13に開示するように、該粘着層20を本体10の表面に形成すると、端縁部14の外側端縁部まで一体に延伸して形成され、補強部22が形成される。
【0049】
該補強部22の末端は下方に延伸して端縁部14の端縁よりも長く形成され、フック部23を形成する。
【0050】
よって、端縁部14の強度が高められるだけでなく、該フック部23を利用して蓋40を嵌合して設けるために供する。
【0051】
本体10はフィルム30で容器内の食物を密封するだけでなく、嵌合する蓋40を介して密封する目的(図13参照)を達成することもでき、二つの使用効果を達成することができる。
【0052】
図14から図16に開示するように、該粘着層20は、端縁部14の底面まで一体に延伸して形成され、端縁部14を被覆する。
【0053】
また、該粘着層20の端縁部の末端が下方向に延伸し、端縁部14の端縁を越えてフック部23を形成する。
【0054】
同様に端縁部14の強度を高めることができるとともに、フック部23を利用して同様に蓋40を嵌合して組み合わせるために供することができる。
【0055】
容器1を密閉する作業は、フィルムか、或いは蓋40を設けて目的を達成することができる。
【0056】
紙コップに応用した場合の実施形態は図17に開示するように、本体10は、対向する辺が囲むように中空の筒状の形態に接続する。
【0057】
金型射出成形を利用して上下端縁面にそれぞれ粘着層20を形成することができ、コップを呈した容器1を形成することができる。
【0058】
上述の構造から形成され、粘着層20は小皿、大皿、コップ、或いは食事用トレイなど異なる容器1の外側端縁部に一体に成形され、粘着、或いは強度を高めることができ、容器の生産効率及び使用における強度を確実に高めるとともに、産業上の実用性と競争性を高める。2
【0059】
以上は、この発明の好ましい実施例であって、この発明の実施の範囲を限定するものではない。よって、当業者のなし得る修正、もしくは変更であって、この発明の精神の下においてなされ、この発明に対して均等の効果を有するものは、いずれもこの発明の特許請求の範囲に属するものとする。
【図面の簡単な説明】
【0060】
【図1】従来の容器を示した説明図である。
【図2】この考案の容器を小皿に実施する場合の金型においていない状態を示した説明図である。
【図3】この考案の容器を小皿に実施する場合の金型に設けた状態を示した斜視図である。
【図4】この考案の容器を小皿に実施する場合を示した斜視図である。
【図5】この考案の容器を小皿に実施する場合を示した断面図である。
【図6】この考案の容器を小皿に実施する場合の他の実施形態を示した斜視図である。
【図7】この考案の容器を小皿に実施する場合の他の実施形態を示した断面図である。
【図8】この考案の容器を食事用トレイに実施する場合で粘着層を形成していない状態を示した斜視図である。
【図9】この考案の容器を食事用トレイに実施する場合を示した説明図である。
【図10】この考案の容器を食事用トレイに実施する場合を示した断面図である。
【図11】この考案の容器を食事用トレイに実施する場合の粘着層の他の実施形態を示した説明図である。
【図12】この考案の容器を食事用トレイに実施する場合の粘着層の他の実施形態を示した断面図である。
【図13】この考案の容器を食事用トレイに実施する場合の粘着層の他の使用状態を示した断面図である。
【図14】この考案の容器を食事用トレイに実施する場合の粘着層のその他の実施形態を示した説明図である。
【図15】この考案の容器を食事用トレイに実施する場合の粘着層のその他の実施形態を示した断面図である。
【図16】この考案の容器を食事用トレイに実施する場合の粘着層のその他の使用状態を示した説明図である。
【図17】この考案の容器をコップに実施する場合を示した斜視図である。
【符号の説明】
【0061】
1 容器
10 本体
11 薄膜
12 底板
13 環状片
131 底端縁部
14 端縁部
15 角部
20 粘着層
21 パッド部
22 補強部
23 フック部
30 フィルム
40 蓋
【技術分野】
【0001】
この発明は、容器であって、特に液体や食材を収納するために供する紙製の容器に関する。
【背景技術】
【0002】
小皿、大皿、紙コップ、或いは食事用トレイなど紙製の容器は、使用上便利で、分解することのできないプラスチック材料の増加を抑えることができるという理由で幅広く使用されている。
【0003】
従来の製品である折り畳み式の皿をみると、現在、市場では紙製の皿が販売されているが、折り曲げる形式の皿であって、折り曲げるための金型を製造する時間が長くなる。
【0004】
よって、加工が難しく、折り曲げた間を貼着するため、貼着部分がはがれ易い、粘着し難いなどの問題がある。
【0005】
中華民国特許登録番号M240929号の紙製の皿、碗は、紙製の皿を一体に成形裁断後、それぞれ端縁部及び中央部分に分離式の外環片と内部底板を形成する。
【0006】
外環片の中央の孔を介して外側に向けて順序に従って斜度を具えた壁と外折縁を延伸する。
【0007】
斜度を具えた壁と外折縁は適宜な部分に切断されて貼着した切り欠け口を形成するとともに、該切り欠け口の両側には相互に折り重ねて貼着する束状の環状片を形成する。
【0008】
また、斜度を具えた壁の底面は、内側底板の端縁部に形成された貼着部と互いに貼着して組み合わせられる。
【0009】
しかしながら、上述の構造は外環片と内側底板とが必ず斜度を具えた壁と貼着部とを互いに重ねて粘着して接続しなければならない。
【0010】
よって、上述の製品を量産する場合、人工的に粘着する方法でしか確実に粘着することができない。
【0011】
機械で生産する場合、製品はもともとのデザインと同じように形成することができないだけでなく、皿の上方端縁部の強度も足りないため、改良しなければならない。
【0012】
図1に開示するように、紙皿91と、フィルム92とを組み合わせて形成する。
【0013】
該紙皿91は、食材を収納部分が外側に延伸した接続部を設けてなる。
【0014】
それぞれの側辺に形成された接続部とが接続して角度が転換する部分にはプラスチック性材料の角部93が設けられ、紙皿91の外側に完全な外側端縁部が形成される。
【0015】
カップシール機でフィルム92を熱溶解して紙製のボックスの外側端縁部に接続すれば、紙皿の内部の食材を保護することができるとともに、スープなどと外部に漏れることを防ぐことができる。
【0016】
しかしながら、角部93は、隣接する二つの接続部の間の欠けた角の部分に設けられるため、どのような技術で成形しても、該角部93が隣接する二つの接続部の平面よりも高く、或いは低く形成される(部分拡大図参照)。
【0017】
よって、フィルムを設けても、紙皿内部の食材を確実に密封した状態にすることができない。
【0018】
また、一般的なフィルムは、加熱して加圧した状況において紙皿の外周縁部上に貼着して被覆して密封する目的を達成する。
【0019】
しかしながら、紙皿が長方形の場合、強度が制限されて、紙皿にフィルムを設ける過程において、接続部が圧力を受けると、下方に沈み、両側の長手方向の側辺の一部が貼着、粘着していない状況が発生して、フィルムの密封性、確実性が不足した状態になる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0020】
この発明は、簡単ですばやく製造することができ、好ましい強度を具えた容器を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0021】
そこで、本発明者は従来の技術に見られる欠点に鑑みて鋭意研究を重ねた結果、紙製の本体と、該本体上に形成された粘着性の薄膜とを含んでなり、
該本体は底部、或いは上方端縁部などの外周縁部に生分解性プラスチックからなる粘着層を設けてなる容器の構造によって課題を解決できる点に着眼し、かかる知見に基づいて本発明を完成させた。
【0022】
以下、この発明について具体的に説明する。
請求項1に記載の容器は、紙製の本体と、該本体上に形成された粘着性の薄膜とを含んでなり、
該本体は底部、或いは上方端縁部などの外周縁部に生分解性プラスチックからなる粘着層を設けてなる。
【0023】
請求項2に記載の容器は、請求項1における本体が、底板と環状片とを組み合わせて形成し、該底板を環状片下方に接続して容器を形成し、粘着層を底板と環状片とが対応して接続する。
【0024】
請求項3に記載の容器は、請求項1における本体が、若干の端縁部を順に折り畳み、端縁部の上方端縁部と隣接する端縁部と端縁部との間の角部に粘着層を一体に形成する。
【0025】
請求項4に記載の容器は、請求項3における粘着層が、端縁部の外側端縁部まで一体に成形されて延伸して補強部を形成するとともに、補強部の末端が下方向に延伸して端縁部の端縁を越えてフック部を形成する。
【0026】
請求項5に記載の容器は、請求項3における粘着層が、端縁部の底面まで延伸して一体に成形され、端縁部を被覆するとともに、粘着層の端縁部の末端が下方向に延伸して端縁部の端縁を越えてフック部を形成する。
【0027】
請求項6に記載の容器は、請求項1における本体が、対応する辺が囲むように中空の筒状の形態に接続され、上下端縁面にそれぞれ粘着層を形成し、コップを形成することができる。
【発明の効果】
【0028】
この発明による容器は、構造が簡単なので、大量、自動的に生産できてコストを低減することができるという効果を有する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0029】
この発明は、簡単ですばやく製造することができ、好ましい強度を具えた容器であって、紙製の本体と、該本体上に形成された粘着性の薄膜とを含んでなり、
該本体は底部、或いは上方端縁部などの外周縁部に生分解性プラスチックからなる粘着層を設けてなる容器の構造と特徴を詳述するために具体的な実施例を挙げ、図示を参照にして以下に説明する。
【実施例】
【0030】
図2から図17に開示するように、この発明の容器は、紙製の本体10と、該本体上に形成された粘着層20とを含んでなる。
【0031】
該紙製の本体10は、片状の紙剤で、表面に予めラミネート加工が施され、接着性の薄膜11を具えてなる。
【0032】
該薄膜11は、ポリエチレン樹脂(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレンフタラート(PET)などの接着剤か、或いは無害な樹脂、或いはポリ乳酸(PLA)などの生分解性プラスチックからなる。
【0033】
該紙製の本体10は、折り畳み粘着すると、液体、或いは食材を盛り付ける紙製の容器1に形成される。
【0034】
該紙製の容器1は、使用する領域の違いに合わせて製造される。
【0035】
該紙製の本体10の構造にはそれぞれ異なる部分があるが、後でそれぞれ説明する。
【0036】
該粘着層20は、PE、PP、PETなどのプラスチック材料か、或いは無害性な樹脂、PLAなどの生分性を具えたプラスチックであって、金型の内側を被覆して射出成形する技術を利用して、本体10の底部、或いは上方端縁部などの外周縁部にそれぞれ粘着層20を形成し、すばやく本体に緊密に粘着することができる容器1を形成する。
【0037】
図2から図5に開示するように、上述の構造を紙製の小皿、大皿に応用する場合、該紙製の本体10は、底板12と、環状片13とを組み合わせて形成する。
【0038】
該底板12は、単純な円盤状の板片で形成される。該環状片13は、環状の円形の壁を呈し、長板の片財の両端を互いに接続して組み合わせる。
【0039】
該中空の内側の底端縁部131は、底板12と同様の大きさに形成され、底板12の環状の外周と端縁部とを対応させて接続し、粘着層20で固定接続するために供する。
【0040】
また、該環状片13は底端縁部131の上端の環状端縁部に対応し、環状の外周縁部に沿って粘着層20が形成される。
【0041】
図6、7に開示するように、紙製の容器1底部の粘着層20は、成形する構造の変化において、射出成形時、金型の外側に凸出延伸した適宜な厚さによりパッド部21が形成される。
【0042】
図8から10に開示するように、食器に応用する場合、紙製の本体10は、外周縁部に端縁部14を若干残して切断し、該端縁部14を上方に折り曲げて粘着固定して成形する。
【0043】
該端縁部14の表面は外方向に反り返らせると、隣接する端縁部14の間の四隅に切り欠けの角部15が形成される。
【0044】
粘着層20は、端縁部14の表面と、隣接する端縁部14の間の角部15に一体に形成される。
【0045】
よって、該容器1の上方端縁部が形成されて、端縁部14の強度を高めることができるとともに、容器1の上方端縁部が平らに整えられる。
【0046】
該粘着層20と本体10とを接続すると、本体10が射出成形の金型内に設けられる。
【0047】
金型を内側に被覆する射出成形の方法を利用して、粘着層20を端縁部14と角部15の表面に一体に成形し、フィルム30をカップシール機で加熱、押し圧すると、熱で誘拐して粘着層20の表面に貼着し、容器1の内部が密封される。
【0048】
図11から13に開示するように、該粘着層20を本体10の表面に形成すると、端縁部14の外側端縁部まで一体に延伸して形成され、補強部22が形成される。
【0049】
該補強部22の末端は下方に延伸して端縁部14の端縁よりも長く形成され、フック部23を形成する。
【0050】
よって、端縁部14の強度が高められるだけでなく、該フック部23を利用して蓋40を嵌合して設けるために供する。
【0051】
本体10はフィルム30で容器内の食物を密封するだけでなく、嵌合する蓋40を介して密封する目的(図13参照)を達成することもでき、二つの使用効果を達成することができる。
【0052】
図14から図16に開示するように、該粘着層20は、端縁部14の底面まで一体に延伸して形成され、端縁部14を被覆する。
【0053】
また、該粘着層20の端縁部の末端が下方向に延伸し、端縁部14の端縁を越えてフック部23を形成する。
【0054】
同様に端縁部14の強度を高めることができるとともに、フック部23を利用して同様に蓋40を嵌合して組み合わせるために供することができる。
【0055】
容器1を密閉する作業は、フィルムか、或いは蓋40を設けて目的を達成することができる。
【0056】
紙コップに応用した場合の実施形態は図17に開示するように、本体10は、対向する辺が囲むように中空の筒状の形態に接続する。
【0057】
金型射出成形を利用して上下端縁面にそれぞれ粘着層20を形成することができ、コップを呈した容器1を形成することができる。
【0058】
上述の構造から形成され、粘着層20は小皿、大皿、コップ、或いは食事用トレイなど異なる容器1の外側端縁部に一体に成形され、粘着、或いは強度を高めることができ、容器の生産効率及び使用における強度を確実に高めるとともに、産業上の実用性と競争性を高める。2
【0059】
以上は、この発明の好ましい実施例であって、この発明の実施の範囲を限定するものではない。よって、当業者のなし得る修正、もしくは変更であって、この発明の精神の下においてなされ、この発明に対して均等の効果を有するものは、いずれもこの発明の特許請求の範囲に属するものとする。
【図面の簡単な説明】
【0060】
【図1】従来の容器を示した説明図である。
【図2】この考案の容器を小皿に実施する場合の金型においていない状態を示した説明図である。
【図3】この考案の容器を小皿に実施する場合の金型に設けた状態を示した斜視図である。
【図4】この考案の容器を小皿に実施する場合を示した斜視図である。
【図5】この考案の容器を小皿に実施する場合を示した断面図である。
【図6】この考案の容器を小皿に実施する場合の他の実施形態を示した斜視図である。
【図7】この考案の容器を小皿に実施する場合の他の実施形態を示した断面図である。
【図8】この考案の容器を食事用トレイに実施する場合で粘着層を形成していない状態を示した斜視図である。
【図9】この考案の容器を食事用トレイに実施する場合を示した説明図である。
【図10】この考案の容器を食事用トレイに実施する場合を示した断面図である。
【図11】この考案の容器を食事用トレイに実施する場合の粘着層の他の実施形態を示した説明図である。
【図12】この考案の容器を食事用トレイに実施する場合の粘着層の他の実施形態を示した断面図である。
【図13】この考案の容器を食事用トレイに実施する場合の粘着層の他の使用状態を示した断面図である。
【図14】この考案の容器を食事用トレイに実施する場合の粘着層のその他の実施形態を示した説明図である。
【図15】この考案の容器を食事用トレイに実施する場合の粘着層のその他の実施形態を示した断面図である。
【図16】この考案の容器を食事用トレイに実施する場合の粘着層のその他の使用状態を示した説明図である。
【図17】この考案の容器をコップに実施する場合を示した斜視図である。
【符号の説明】
【0061】
1 容器
10 本体
11 薄膜
12 底板
13 環状片
131 底端縁部
14 端縁部
15 角部
20 粘着層
21 パッド部
22 補強部
23 フック部
30 フィルム
40 蓋
【特許請求の範囲】
【請求項1】
紙製の本体と、該本体上に形成された粘着性の薄膜とを含んでなり、
該本体は底部、或いは上方端縁部などの外周縁部に生分解性プラスチックからなる粘着層を設けてなることを特徴とする容器。
【請求項2】
前記本体が、底板と環状片とを組み合わせて形成し、該底板を環状片下方に接続して容器を形成し、粘着層を底板と環状片とが対応して接続することを特徴とする請求項1に記載の容器。
【請求項3】
前記本体が、若干の端縁部を順に折り畳み、端縁部の上方端縁部と隣接する端縁部と端縁部との間の角部に粘着層を一体に形成することを特徴とする請求項1に記載の容器。
【請求項4】
前記粘着層が、端縁部の外側端縁部まで一体に成形されて延伸して補強部を形成するとともに、補強部の末端が下方向に延伸して端縁部の端縁を越えてフック部を形成することを特徴とする請求項3に記載の容器。
【請求項5】
前記粘着層が、端縁部の底面まで延伸して一体に成形され、端縁部を被覆するとともに、粘着層の端縁部の末端が下方向に延伸して端縁部の端縁を越えてフック部を形成することを特徴とする請求項3に記載の容器。
【請求項6】
前記本体が、対応する辺が囲むように中空の筒状の形態に接続され、上下端縁面にそれぞれ粘着層を形成し、コップを形成することができることを特徴とする請求項1に記載の容器。
【請求項1】
紙製の本体と、該本体上に形成された粘着性の薄膜とを含んでなり、
該本体は底部、或いは上方端縁部などの外周縁部に生分解性プラスチックからなる粘着層を設けてなることを特徴とする容器。
【請求項2】
前記本体が、底板と環状片とを組み合わせて形成し、該底板を環状片下方に接続して容器を形成し、粘着層を底板と環状片とが対応して接続することを特徴とする請求項1に記載の容器。
【請求項3】
前記本体が、若干の端縁部を順に折り畳み、端縁部の上方端縁部と隣接する端縁部と端縁部との間の角部に粘着層を一体に形成することを特徴とする請求項1に記載の容器。
【請求項4】
前記粘着層が、端縁部の外側端縁部まで一体に成形されて延伸して補強部を形成するとともに、補強部の末端が下方向に延伸して端縁部の端縁を越えてフック部を形成することを特徴とする請求項3に記載の容器。
【請求項5】
前記粘着層が、端縁部の底面まで延伸して一体に成形され、端縁部を被覆するとともに、粘着層の端縁部の末端が下方向に延伸して端縁部の端縁を越えてフック部を形成することを特徴とする請求項3に記載の容器。
【請求項6】
前記本体が、対応する辺が囲むように中空の筒状の形態に接続され、上下端縁面にそれぞれ粘着層を形成し、コップを形成することができることを特徴とする請求項1に記載の容器。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【公開番号】特開2011−93547(P2011−93547A)
【公開日】平成23年5月12日(2011.5.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−247603(P2009−247603)
【出願日】平成21年10月28日(2009.10.28)
【出願人】(509299167)勝騰實業股▲ふん▼有限公司 (1)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成23年5月12日(2011.5.12)
【国際特許分類】
【出願日】平成21年10月28日(2009.10.28)
【出願人】(509299167)勝騰實業股▲ふん▼有限公司 (1)
【Fターム(参考)】
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