説明

密閉容器の孔開け及びプレスのための装置

【課題】 ガスが供給口から外部に漏出することを防ぐことにより作業環境の保全を有利に行ないえる密閉容器の孔開け及びプレスのための装置を提供する。
【解決手段】ハウジング2に、回転体13およびドラム14を備えた装置本体3と、密閉容器の供給装置4と、排出装置5とを備えて、ハウジング2の下部には、回転体13およびドラム14の一部または全部を水中に浸漬させるための水槽を備えると共に、ハウジング2の上部には密閉容器の供給口7と、密閉容器を孔開け又はプレスした際に発生するガスを排気する通気口6が設けられており、かつ前記水槽内に水を充填した際に形成される水面上方空間を前記供給口側の空間9と前記通気口側の空間10に区画する遮断板11を設ける。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、密閉容器の孔開け及びプレスのための装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
例えばスプレー缶等のような加圧ガスを封入した密閉容器は、爆発や引火の危険を回避するために、密閉容器内から加圧ガス及び内容物を取り出した後にまとめて廃棄されている。そして従来より、この加圧ガス及び内容物の取り出しを、密閉容器の孔開け及びプレスのための装置により行なっていた。
【0003】
この密閉容器の孔開け及びプレスのための装置の一例は、図7に示すように、ハウジング70と、装置本体71と、密閉容器の供給装置72と排出装置73とを備えている。ハウジング70は、下部に水を収容する水槽の役割をなすと共に、上部は傾斜した屋根形となっておりその上端部に通気口74が設けられている。またハウジング70の上部の一端には密閉容器の供給口75が形成されている。前記装置本体71は、中心軸線を相互に平行に配置された一対の回転体76と、該回転体76の外径より大きい内径を有し該回転体76に対し中心軸線を平行にし、該一対の回転体76を相互に接近させる位置に一個づつ収容した一対の中空円筒形ドラム77とを備え、前記回転体76は、周面に規則的に多数配列された突起状の孔開け用歯78を備え、各々の中心軸線回りに回転可能とされ、該一対の回転体76の相互の間隔を、相対向する歯78の間隔が密閉容器の直径より小さくなるようにして配置されており、前記ドラム77は、前記回転体76の歯78を外側へ突出させるための小孔を該歯78の規則的配列に対応して全周に互って設けられ、該小孔から歯を相向き合う側に突出させた状態で前記回転体76を位置させ、且つ一対のドラム77相互の距離を密閉容器のプレスに必要な接近した距離として配置されており、各々の中心軸線回りに回転可能とされている。
【0004】
そして、この装置は、周面に孔開け用歯78を備えた一対の回転体76と、該回転体76を収容し前記歯78を小孔から突出させるように配置された一対のドラム77とを備え、各々が相互に平行な軸線回りに回転可能となっているので、一対の回転体76の間に密閉容器を供給することにより、密閉容器は向かい合う歯78間に抱き込まれて該歯78から外れることなく該歯78の突入により孔開けされ、突入した歯78はドラム77の周面を支えとして小孔内へと投入して密閉容器内への食い込みを解き、またドラム77はその間隙を通過する密閉容器を回転に伴ってプレスするというように、密閉容器の孔開けおよびプレスを連続的かつ自動的に行なうことができるものであった(特許文献1参照。)。
【特許文献1】特公平3−42972号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、従来の装置では、ハウジング上部に形成された通気口と供給口とが、ハウジングの内部空間において連通しているため、密閉容器を孔開け又はプレスした際に発生するガスが、供給口から外部に漏出するという問題があった。このように、ガスが作業環境に漏出する構成であると、密閉容器内に有毒ガスが封入されている場合に作業者への悪影響が問題となっていた。
【0006】
本発明は、これらの問題点を解決し、密閉容器の孔開け及びプレスを安全に、かつ自動的・効率的に行なうことができ、しかもガスが供給口から外部に漏出することを防ぐことにより作業環境の保全を有利に行ないえる密閉容器の孔開け及びプレスのための装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、上記目的を達成するため、中心軸線を相互に平行に配置された一対の回転体と、前記回転体の外径より大きい内径を有し前記回転体に対し中心軸線を平行にし、前記一対の回転体を相互に接近させる位置に一個づつ収容した一対の中空円筒形ドラムとを備え、前記回転体は、周面に規則的に多数配列された突起状の孔開け用歯を備え、各々の中心軸線回りに回転可能とされ、前記一対の回転体の相互の間隔を、相対向する歯の間隔が密閉容器の直径より小さくなるようにして配置されており、前記ドラムは、前記回転体の歯を外側へ突出させるための小孔を該歯の規則的配列に対応して全周に互って設けられ、前記小孔から歯を相向き合う側に突出させた状態で前記回転体を位置させ、且つ一対のドラム相互の距離を密閉容器のプレスに必要な接近した距離として配置されており、各々の中心軸線回りに回転可能とされている装置本体と、前記一対のドラム間の下方へ、密閉容器を供給するための供給装置と、前記一対のドラム間の上方に配置された密閉容器を排出するための排出装置と、をハウジングに備えた密閉容器の孔開け及びプレスのための装置であって、前記ハウジングの下部には、前記回転体およびドラムの一部または全部を水中に浸漬させるための水槽を備えると共に、前記ハウジングの上部には密閉容器の供給口と、密閉容器を孔開け又はプレスした際に発生するガスを排気する通気口が設けられており、かつ前記水槽内に水を充填した際に形成される水面上方空間を前記供給口側の空間と前記通気口側の空間に区画する遮断板を設けたことを特徴とする。
【0008】
また、本発明は、前記回転体に設けられた孔開け用歯は、円錐形状に形成されたことを特徴とする。
【0009】
また、本発明は、前記通気口の下流側に、通気口より送られる空気あるいは可燃ガスを判別すると共に可燃ガスのみを下流側へ導く可燃ガス判別部と、可燃ガス判別部からの可燃ガスを一時収容する緩衝部と、緩衝部からの可燃ガスを加圧により液化する圧縮機と、液化した可燃ガスを収容する収容部とを備えたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、周面に孔開け用歯を備えた一対の回転体と、該回転体を収容し前記歯を小孔から突出させるように配置された一対のドラムとを備え、各々が相互に平行な軸線回りに回転可能となっているので、一対の回転体の間に密閉容器を供給することにより、密閉容器は向かい合う歯間に抱き込まれて該歯から外れることなく該歯の突入により孔開けされ、突入した歯はドラムの周面を支えとして小孔内へと投入して密閉容器内への食い込みを解き、またドラムはその間隙を通過する密閉容器を回転に伴ってプレスするというように、密閉容器の孔開けおよびプレスを連続的かつ自動的に行なうことができる。従って、衝撃力を伴わないので花火の発生のおそれが少なく安全であり、人手を必要としないので作業環境の保全にも有利である。更に、回転体及びドラムを水槽内に浸漬し、該水槽内への密閉容器の供給装置を設けることにより密閉容器の孔開けを水中で行なうことができるので密閉容器内ガスへの引火のおそれを更に少なくすることができ、より安全に処理を行なうことができる。また遮蔽板を設けることで、水槽内に水を充填した際に形成される水面とハウジング内壁に囲まれた空間が、供給口側空間と通気口側空間に区画することができることにより、通気口側空間に発生したガスが供給口側空間に混入することなく、ガスが供給口から外部に漏出ことを防ぐことができ、作業環境の保全にも有利である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下、本発明の実施例を添付図面に基づき説明する。
【0012】
図1および図2に示す密閉容器の孔開け及びプレスのための装置1は、ハウジング2内に、装置本体3と、密閉容器の供給装置4と排出装置5とを備えている。
【0013】
前記ハウジング2は、下部に水を収容する水槽の役割をなすと共に、上部は傾斜した屋根形となっておりその上端部に通気口6が設けられている。またハウジング2の上部の一端には密閉容器の供給口7が形成され、これと隣り合うハウジング2の側面には孔開け後の密閉容器の取出部8が設けられている。また前記水槽内に水を充填した際に、水面とハウジング2の内壁により形成される水面上方空間を前記供給口側の空間9と前記通気口側の空間10に区画する遮断板11を設けられている。この遮断板11は、図1、図2に示すように、供給口7の近傍の屋根に固着され供給装置4に沿って延びている。なお遮断板11の長さは、水槽内に装置本体(回転体13およびドラム14)3の一部または全部を水中に浸漬させる程、水を充填した際に、遮断板11の下辺が水面内に届く長さであればよい。
【0014】
前記装置本体3はハウジング2内において供給口7とは反対側に設置された支持体12と、該支持体12上に支持された一対の回転体13及び一対のドラム14とを備えている。回転体13は図3及び図4に示すように、中心軸15上に多数のディスク16を平行に配置し、固着して形成されており、各ディスク16の周面には等間隔に多数配列された突起状の孔開け用歯17が設けられている。ドラム14は回転体13の外径より大きい内径を有した中空円筒形のドラム本体18と該ドラム本体中心を通る中空軸19と、ドラム本体18の両端面に固着され中空軸19に対して回転可能とされたスプロケット20とを備えている。好ましくは、回転体13の外径は、ドラム本体18の内径の1/2から1/3とされる。ドラム本体18の周面には、回転体13の歯17を外側へ突出させるための小孔21か該歯23の配列に対応して全周に互って設けられている。中空軸19は支持体12に支持されている。回転体13は次のようにしてドラム14内に支持されている。一対の中空軸19にはロッド22が通され、該ロッド22と回転体13の中心軸15とを結ぶように一対のアーム23が設けられている。更に、リンク24及び25が設けられ、リンク25の一端はロッド22に、リンク24の一端は中心軸15に各々支持され、両リンク24、25の他端は相互にピンにより結合されている。回転体13はこのようにドラム14内に収容された状態で歯17を小孔21から突出させている。この状態において、一対の回転体13の相互の間隔は、相対向する歯17の間隔が密閉容器の直径より小さくされている。この距離の調整は支持体12に対する中空軸19の移動によりドラム14相互の間隔を変えること、及びロッド22をドラム18の外から回動させることによりアーム23を該ロッド周りに回動させ回転体13を移動させることの、双方またはいずれか一方により行なうことができる。また、一対のドラム14相互の間隔は、密閉容器のプレスに必要な接近した距離とされている。この例では、ハウジング2の上部に設置された駆動源から延びるチェーンがスプロケット20に噛合してドラム本体18を回転させるようになっており、回転体13はその歯17を小孔21に通した状態でドラム本体18が回転するのに伴って回転することとなる。これらの回転体13及びドラム14はハウジング2内の下部に水が収容されたときにこの水の浸漬する高さに設けられている。
【0015】
支持体12は、図1に示すように、装置本体3の下方に中空部26を形成しており、該中空部26の上壁は外側から一対の回転体13の間に向かって上昇する傾斜面27とされ、該傾斜面27の上端には密閉容器放出用の開口28が設けられている。
【0016】
前記供給装置4は、図1、図2に示すように、ハウジング2の供給口7から支持体の中空部26に向かって下降する案内板29と、該案内板29との間に密閉容器の搬送路を形成するように間隔をおいて該案内板29の上方に配置されたベルトコンベア30とを備えている。ベルトコンベア30のベルトには適宜の間隔で係止板31が立設されている。
【0017】
前記排出装置5は、図1、図2に示すように、ドラム14と軸線を平行にして一対のドラム14間の上方に配置されたスクリューコンベア32と、該スクリューコンベア32の排出側端部の下方からハウジング2の取出部8を通って上昇するように延びるベルトコンベア82とを備えている。
【0018】
この孔開け及びプレスのための装置は、次のように作動する。ハウジング2には、前述のように装置本体3が浸漬するように水が収容される。処理すべき密閉容器は供給口7から供給されベルトコンベア30及び案内板29の間を通って下降し支持体の中空部26に達する。スプレー缶等の密閉容器は内部にガスを含んでいるため浮力に基づき中空部26内を上昇する。このとき、密閉容器は傾斜面27に接して上昇することとなるが、該傾斜面上を最も転がりやすい姿勢で、すなわち軸線を水平にした姿勢で上昇することとなり、その姿勢を保って開口28から一対の回転体13の間へと入り込む。装置本体3においては、ドラム14が駆動装置により図3の矢印Aの方向に回転させており、これに伴って回転体13も矢印Bの方向に回転している。一対の回転体13間に入り込んだ密閉容器は、該回転体の歯17間に抱きこまれるようにして係止し、該歯から密閉容器に向かう突入力によっても該歯から外れることなく回転体13と共に上方へ送られ、これに伴って歯17は密閉容器壁に突入して孔開けを行なう。回転体13は密閉容器を伴って更に回転するが、次第にドラム14の小孔21へと没入し、歯17はドラム本体18の周面を支えとして密閉容器内へ食い込み状態から離脱する。また、ドラム14は、相互の間隔を密閉容器のプレスに必要な近接した距離とされているので、この孔開けの際及びその後のドラム14の回転に伴って、密閉容器はプレスされ、廃棄に好都合なように容積を小さくされる。こうして孔開け及びプレスされた密閉容器は、同様にして更に下方から上昇せられる密閉容器に押上げられて一対のドラム14間を上昇することとなる。この上昇により、あるいは上昇した密閉容器の蓄積により、スクリューコンベア32と接した密閉容器は該スクリューコンベアの回転に伴って搬送されベルトコンベア82上へと落下する。ベルトコンベア82は、落下した密閉容器を取出部8から搬送して所定の収集箇所へと搬送を行なう。
【0019】
このように、密閉容器は、一旦水中に沈められ、孔開け作業は水中で行なわれるので密閉容器内のガスへの引火のおそれがない。また、孔開けは回転体13の回転により連続的に行なわれるので一時的な大出力を必要とせず、比較的小さな駆動力で孔開けを行なうことができる。また密閉容器を孔開け又はプレスした際に発生するガスは遮蔽板11により通気口側空間10に導かれ、ガスが供給口7から外部に漏出ことなく、作業環境の保全にも有利となる。
【0020】
この実施例ではハウジング2の上部を屋根形としその上端に通気口6を設けたので、孔開けの際に密閉容器内から放出されたガスは該通気口6へと集められ、ガスの廃棄処理、燃焼、再利用などに有利である。なおガスの再利用をするための具体的な構成として、図5に示すように、通気口6より下流側に、可燃ガス判別部40と、緩衝部41と、圧縮機42と、収容部43とを配管44、45、46で接続した構成にする。
【0021】
前記可燃ガス判別部40は通気口6より送られる空気あるいは可燃ガスを判別し、可燃ガスのみを下流側へ導くものであって、通気口6側からの配管44が、バルブ47を介してエアー用配管45と可燃ガス用配管46に二股に別れるようにし、かつ可燃ガスセンサー48をエアー用配管45に設置した構成となっている。この可燃ガスセンサー48は、可燃ガスが通過したか否かを判断できるセンサーであって、ホーイストンブリッジ回路を利用したTCDタイプのものが好ましい。そして可燃ガスセンサー48によってバルブ47が作動することにより、空気の場合は通気口側配管44とエアー用配管45が連通し、可燃ガスの場合は通気口側配管44と可燃ガス用配管46に連通するようになっている。また可燃ガスセンサー48は通気口側配管44に備えることも考えることができる。しかし可燃ガスに少量の空気が混入することにより爆発の危険性が生じるため、可燃ガスセンサー48はエアー用配管45に設置することが好ましい。
【0022】
前記緩衝部41は、可燃ガス判別部40より送り込まれる可燃ガスを一時収容するものであって、収容容積を変化できる蛇腹風船状のバッファタンクにより構成されている。なおバッファタンクと前記バルブ47との間に逆支弁を備えると安全上より好ましい。
【0023】
前記圧縮機42は、コンプレッサであって、これに入ってきた可燃ガスを加圧により液化する。なお前記バッファタンクに最少量容積リミットスイッチを備え、このスイッチにコンプレッサが連動するように構成することにより、コンプレッサの過剰可動を防止することができる。また密閉容器内のガスが低分子可燃ガスの場合、コンプレッサの直前又は直後に冷却装置を備えるとより好ましい。コンプレッサに冷却装置を併用すると効率よく可燃ガスを液化することができる。
【0024】
前記収容部43は、液化した可燃ガスを収容するボンベから構成されている。
【0025】
このようなガス再利用をするための構成の動作は、例えば密閉容器内のガスがプロパンの場合、ハウジング2内の通気口空間10において比重の関係上、上層に空気層49(約28.8gr/mol)、下層にプロパン層50(約44gr/mol)が充満した状態になる。そして、密閉容器の孔開け及びプレス作業が進むにつれ、先ず空気層49、次いでプロパン層50が通気口6に押し出される。そして通気口側配管44を通過した後、可燃ガス判別部40において、空気層49がエアー用配管45より外部に排出される。そして可燃ガスセンサー48が可燃ガスの通過を判断した場合、バルブ47が作動することにより、プロパン層50は可燃ガス用配管46に導かれる。その後、プロパン層50は一旦バッファタンクに収容された後、下流側のコンプレッサにより液化され、液化されたプロパンはボンベに収容される。
【0026】
本発明の密閉容器の孔開け及びプレスのための装置1は、上記に示す実施の形態のほか、種々の形態に構成することができる。
【0027】
例えば、回転体13及びドラム14の駆動は上記実施例のようにドラム14の駆動により行なってもよいが、図6に示すように回転体13を駆動して行なうこともできる。ここでは、中空軸19の中にさらに中空軸51を通して該軸にアーム23を支持させ、中空軸51の中には、ロッド軸52を通して該ロッドの外方端に歯車53が固着され、該ロッドのドラム内部分に歯車54が固着されている。一方、回転体の中心軸15上には歯車54が固着され、該歯車は前記歯車54と噛合している。従って、歯車53を駆動回転することによりロッド52、歯車54、歯車55を経て中心軸15が、ディスク16と共に回転させれらる。
【0028】
また、回転体13に設けられた孔開け用歯17を円錐形状に形成しても良い。これにより密閉容器の開孔面積が増大し、内部ガスの排気効率が向上することができより好ましい構成となる。
【0029】
さらに、ガスの排気をより効率的に行なうために、通気口6にファンを取り付けて強制排気を行なうこともできる。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【図1】本発明の密閉容器の孔開け及びプレスのための装置の縦断正面図である。
【図2】本発明の密閉容器の孔開け及びプレスのための装置の横断正面図である。
【図3】図1の装置における回転体およびドラムを示す縦断正面図である。
【図4】図1の装置における回転体およびドラムを示す横断正面図である。
【図5】図1の装置における通気口より下流側に備えたガス再利用をするための構成を示す図である。
【図6】本発明の密閉容器の孔開け及びプレスのための装置の回転体およびドラムの他の例の一部を示す横断正面図である。
【図7】従来の密閉容器の孔開け及びプレスのための装置の縦断正面図である。
【符号の説明】
【0031】
1 密閉容器の孔開け及びプレスのための装置
2 ハウジング
3 装置本体
4 供給装置
5 排出装置
6 通気口
7 供給口
9 供給口側空間
10 通気口側空間
11 遮断板
13 回転体
14 ドラム
17 歯
40 可燃ガス判別部
41 緩衝部
42 圧縮機
43 収容部
44 通気口側配管
45 エアー用配管
46 可燃ガス用配管
48 可燃ガスセンサー

【特許請求の範囲】
【請求項1】
中心軸線を相互に平行に配置された一対の回転体と、前記回転体の外径より大きい内径を有し前記回転体に対し中心軸線を平行にし、前記一対の回転体を相互に接近させる位置に一個づつ収容した一対の中空円筒形ドラムとを備え、前記回転体は、周面に規則的に多数配列された突起状の孔開け用歯を備え、各々の中心軸線回りに回転可能とされ、前記一対の回転体の相互の間隔を、相対向する歯の間隔が密閉容器の直径より小さくなるようにして配置されており、前記ドラムは、前記回転体の歯を外側へ突出させるための小孔を該歯の規則的配列に対応して全周に互って設けられ、前記小孔から歯を相向き合う側に突出させた状態で前記回転体を位置させ、且つ一対のドラム相互の距離を密閉容器のプレスに必要な接近した距離として配置されており、各々の中心軸線回りに回転可能とされている装置本体と、
前記一対のドラム間の下方へ、密閉容器を供給するための供給装置と、
前記一対のドラム間の上方に配置された密閉容器を排出するための排出装置と、
をハウジングに備えた密閉容器の孔開け及びプレスのための装置であって、
前記ハウジングの下部には、前記回転体およびドラムの一部または全部を水中に浸漬させるための水槽を備えると共に、前記ハウジングの上部には密閉容器の供給口と、密閉容器を孔開け又はプレスした際に発生するガスを排気する通気口が設けられており、かつ前記水槽内に水を充填した際に形成される水面上方空間を前記供給口側の空間と前記通気口側の空間に区画する遮断板を設けたことを特徴とする密閉容器の孔開け及びプレスのための装置。
【請求項2】
前記回転体に設けられた孔開け用歯は、円錐形状に形成された請求項1に記載の密閉容器の孔開け及びプレスのための装置。
【請求項3】
前記通気口の下流側に、通気口より送られる空気あるいは可燃ガスを判別すると共に可燃ガスのみを下流側へ導く可燃ガス判別部と、可燃ガス判別部からの可燃ガスを一時収容する緩衝部と、緩衝部からの可燃ガスを加圧により液化する圧縮機と、液化した可燃ガスを収容する収容部とを備えた請求項1又は2に記載の密閉容器の孔開け及びプレスのための装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2006−51530(P2006−51530A)
【公開日】平成18年2月23日(2006.2.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−236381(P2004−236381)
【出願日】平成16年8月16日(2004.8.16)
【出願人】(303047229)株式会社エコ・ワークス (1)
【出願人】(504311637)
【Fターム(参考)】