説明

対話エージェント装置、対話方法及び対話プログラム

【課題】複数のユーザそれぞれが追加した対話ルールの利用可否を適切に制御することができる対話エージェント装置、対話方法及び対話プログラムを提供する。
【解決手段】対話エージェント装置1は、登録受付部142Bにより、ユーザ端末から新規対話ルールとユーザIDとを受け付け、対話ルール追加部142Cにより、登録受付部142Bにより受け付けられた新規対話ルールを対話ルールDB131により記憶されている対話ルールに追加し、アクセス権設定部142Dにより、登録受付部142Bにより受け付けられた新規対話ルールに含まれる検出ノード及び動作ノードのそれぞれに対して、登録受付部142Bにより受け付けられたユーザIDをアクセス許可するようにアクセス権情報を設定してアクセス権DB132に記憶させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、対話エージェント装置、対話方法及び対話プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、ユーザ端末からメッセージを受け付けたことに応じて、このメッセージに対応するメッセージをユーザ端末に出力する対話エージェント装置が普及している。
【0003】
このような対話エージェント装置では、対話ルールを予め定義しておき、ユーザ端末から受け付けたメッセージに対して、この対話ルールに基づいて適切なメッセージを選択して出力を行う手法が提案されている。
【0004】
例えば、特許文献1には、エージェント装置において、適切なメッセージを出力することを目的として、ユーザ端末の利用場所に基づいてユーザ端末に提供するサービスシナリオ(対話ルール)を決定してメッセージを出力したり、ユーザ端末のユーザや、このユーザの属するグループに基づいてサービスシナリオの提供に制約を設けたりする技術が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2001−195372号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1に提案されている技術では、予め定めた対話ルールの最適化を行うにすぎない。このため、特許文献1で提案されている技術では、予め定めた対話ルールにユーザが所望するメッセージが含まれていない場合には、ユーザに対して適切なメッセージを提供できないおそれがある。
【0007】
このような問題に対して、ユーザが対話ルールを追加することが提案されている。このようにすることで、複数のユーザによって対話ルールが追加される可能性が高まり、結果として、複数のユーザそれぞれが所望するメッセージを得られる可能性が高まる。
【0008】
しかしながら、ユーザの中には、追加した対話ルールを個人的に使用することを所望するユーザや、追加した対話ルールが多くのユーザに使用されることを所望するユーザが混在する。そこで、複数のユーザそれぞれが追加した対話ルールの利用可否を適切に制御することができる対話エージェント装置が所望されている。
【0009】
本発明は、複数のユーザそれぞれが追加した対話ルールの利用可否を適切に制御することができる対話エージェント装置、対話方法及び対話プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
(1)入力メッセージを受け付けたことに応じて、対話ルールに基づいて応答メッセージを出力する対話エージェント装置であって、前記入力メッセージに対応する処理手順が定められた検出ノードと、前記応答メッセージに対応する処理手順が定められた動作ノードと、前記検出ノードと前記動作ノードとの接続関係を示すエッジとから構成されるデータを前記対話ルールとして記憶する対話ルール記憶手段と、前記検出ノードと前記動作ノードとのそれぞれに対してアクセス可能なユーザIDを示すアクセス権情報を記憶するアクセス権情報記憶手段と、ユーザ端末から新規対話ルールとユーザIDとを受け付ける登録受付手段と、前記登録受付手段により受け付けられた前記新規対話ルールを前記対話ルール記憶手段に記憶されている前記対話ルールに追加する対話ルール追加手段と、前記登録受付手段により受け付けられた前記新規対話ルールに含まれる前記検出ノード及び前記動作ノードのそれぞれに対して、前記登録受付手段により受け付けられたユーザIDをアクセス許可するようにアクセス権情報を設定して前記アクセス権情報記憶手段に記憶させるアクセス権設定手段と、前記ユーザ端末から前記入力メッセージ及び前記ユーザIDを受け付けるメッセージ受付手段と、前記メッセージ受付手段により前記入力メッセージ及び前記ユーザIDが受け付けられたことに応じて、前記対話ルール記憶手段から当該入力メッセージに対応する前記検出ノードに関連付けられた前記動作ノードを抽出し、抽出された動作ノードから前記アクセス権情報に基づいて当該ユーザIDがアクセス可能な動作ノードを特定する動作ノード特定手段と、前記動作ノード特定手段により特定された動作ノードに対応する応答メッセージを前記ユーザ端末に出力するメッセージ出力手段と、を備える対話エージェント装置。
【0011】
(1)の対話エージェント装置は、登録受付手段により、ユーザ端末から新規対話ルールとユーザIDとを受け付け、対話ルール追加手段により、登録受付手段により受け付けられた新規対話ルールを対話ルール記憶手段により記憶されている対話ルールに追加し、アクセス権設定手段により、登録受付手段により受け付けられた新規対話ルールに含まれる検出ノード及び動作ノードのそれぞれに対して、登録受付手段により受け付けられたユーザIDをアクセス許可するようにアクセス権情報を設定してアクセス権情報記憶手段に記憶させる。また、(1)の対話エージェント装置は、メッセージ受付手段により、ユーザ端末から入力メッセージ及びユーザIDを受け付け、動作ノード特定手段により、対話ルール記憶手段から入力メッセージに対応する検出ノードに関連付けられた動作ノードを抽出し、抽出された動作ノードからアクセス権情報に基づいて受け付けられたユーザIDがアクセス可能な動作ノードを特定する。
【0012】
このように、(1)の対話エージェント装置は、新規対話ルールを登録する際に受け付けたユーザIDについて、当該新規対話ルールに含まれる検出ノード及び動作ノードのそれぞれに対するアクセスを許可するようにアクセス権情報を設定するので、複数のユーザそれぞれが追加した対話ルールを個別化して、利用可否を適切に制御することができる。
【0013】
(2)前記新規対話ルールに含まれる前記検出ノード及び前記動作ノードのそれぞれと、当該新規対話ルールを登録したユーザのユーザIDとを関連付けて記憶する登録情報記憶手段と、前記新規対話ルールと、当該新規対話ルールのテーマとを関連付けて記憶するテーマ別対話ルール記憶手段と、前記ユーザ端末から、前記登録受付手段により受け付けられた新規対話ルールのテーマの入力を受け付けるテーマ受付手段と、前記登録受付手段により受け付けられた新規対話ルールと、前記テーマ受付手段により受け付けられたテーマとを関連付けて前記テーマ別対話ルール記憶手段に記憶させるテーマ記憶制御手段と、を更に備える、(1)に記載の対話エージェント装置。
【0014】
(2)の対話エージェント装置は、テーマ受付手段により、ユーザ端末から、登録受付手段により受け付けられた新規対話ルールのテーマの入力を受け付ける。そして、(2)の対話エージェント装置は、テーマ記憶制御手段により、登録受付手段により受け付けられた新規対話ルールと、テーマ受付手段により受け付けられたテーマとを関連付けてテーマ別対話記憶手段に記憶させる。
【0015】
このようにすることで、(2)の対話エージェント装置は、ユーザからユーザ端末を介して自身が登録した新規対話ルールのテーマを受け付けて、新規対話ルールをテーマごとに区別することができる。
【0016】
(3)前記テーマ別対話ルール記憶手段は、前記新規対話ルールと、当該新規対話ルールに対応するテーマと、当該新規対話ルールの有価価値情報とを関連付けて記憶し、前記テーマ受付手段は、前記新規対話ルールの有価価値情報を更に受け付け、前記テーマ記憶制御手段は、前記登録受付手段により受け付けられた新規対話ルールと、前記テーマ受付手段により受け付けられたテーマ及び有価価値情報とを関連付けて前記テーマ別対話ルール記憶手段に記憶させる、(2)に記載の対話エージェント装置。
【0017】
(3)の対話エージェント装置は、テーマ受付手段により、新規対話ルールの有価価値情報を更に受け付け、テーマ記憶制御手段により、登録受付手段により受け付けられた新規対話ルールと、テーマ受付手段により受け付けられたテーマ及び有価価値情報とを関連付けてテーマ別対話ルール記憶手段に記憶させる。
【0018】
このようにすることで、(3)の対話エージェント装置は、ユーザからユーザ端末を介して自身が登録した新規対話ルールのテーマの有価価値情報を受け付けて、複数の新規対話ルールそれぞれに対する有価価値情報を設定することができる。
【0019】
(4)前記ユーザ端末から、前記新規対話ルールの購入を受け付ける購入受付手段と、前記テーマ別対話ルール記憶手段及び前記登録情報記憶手段に基づいて、前記購入受付手段により受け付けられた前記新規対話ルールに対応するユーザIDと、当該新規対話ルールに対応する有価価値情報とを特定し、当該ユーザIDに対応するユーザに対して当該有価価値情報に対応する有価価値を決済するための決済処理を行う決済処理手段と、を備え、前記アクセス権設定手段は、前記購入受付手段により受け付けられた新規対話ルールに対応する前記決済処理が行われたことに応じて、当該新規対話ルールに含まれる前記検出ノード及び前記動作ノードのそれぞれについて、当該新規対話ルールの購入を行った前記ユーザ端末に対応するユーザIDをアクセス許可するように前記アクセス権情報を設定する、(3)に記載の対話エージェント装置。
【0020】
(4)の対話エージェント装置は、アクセス権設定手段により、購入受付手段により受け付けられた新規対話ルールに対応する決済処理が行われたことに応じて、当該新規対話ルールに含まれる検出ノード及び動作ノードのそれぞれについて、当該新規対話ルールの購入を行ったユーザ端末に対応するユーザIDをアクセス許可するようにアクセス権情報を設定する。
【0021】
このようにすることで、(4)の対話エージェント装置は、新規対話ルールを登録したユーザに対して、当該新規対話ルールが他のユーザに購入された場合に、有価価値情報に対応する有価価値を与えることができる。ユーザは、新規対話ルールを登録して有価価値情報に対応する有価価値を得ようとするため、(4)の対話エージェント装置は、新規対話ルールの登録を促進させて、対話ルールの内容を充実することができる。
【0022】
(5)前記ユーザ端末からキーワードの入力を受け付けるキーワード受付手段と、前記キーワード受付手段により前記キーワードの入力が受け付けられたことに応じて、前記テーマ別対話ルール記憶手段から当該キーワードに対応したテーマと、当該テーマに関連付けられている有価価値情報とを抽出する抽出手段と、前記抽出手段により抽出された前記テーマと前記有価価値情報とを前記ユーザ端末に提示する提示手段と、を更に備え、前記購入受付手段は、前記提示手段により提示された前記テーマの選択を受け付けることによって、選択されたテーマに関連付けられている新規対話ルールの購入を受け付ける、(4)に記載の対話エージェント装置。
【0023】
(5)の対話エージェント装置は、抽出手段により、キーワード受付手段によりキーワードの入力が受け付けられたことに応じて、テーマ別対話ルール記憶手段から当該キーワードに対応したテーマと、当該テーマに関連付けられている有価価値情報とを抽出し、提示手段により、抽出された前記テーマと有価価値情報とをユーザ端末に提示する。また、(5)の対話エージェント装置は、購入受付手段により、提示手段により提示されたテーマの選択を受け付けることによって、選択されたテーマに関連付けられている新規対話ルールの購入を受け付ける。
【0024】
このようにすることで、(5)の対話エージェント装置は、新規対話ルールの購入しようとするユーザによる新規対話ルールの探索作業を簡易的なものにすることができる。
【0025】
(6)前記テーマ受付手段は、前記ユーザ端末から、前記登録受付手段により受け付けられた新規対話ルールのテーマ及び有価価値情報の入力を、当該新規対話ルールに含まれる前記検出ノード及び前記動作ノード別に受け付け、前記テーマ記憶制御手段は、前記登録受付手段により受け付けられた新規対話ルールに含まれる前記検出ノード及び前記動作ノード別に、前記テーマ受付手段により受け付けられた前記テーマ及び前記有価価値情報と関連付けて前記テーマ別対話ルール記憶手段に記憶させ、前記抽出手段は、前記キーワード受付手段により前記キーワードの入力が受け付けられたことに応じて、前記テーマ別対話ルール記憶手段から当該キーワードに対応したテーマに対応し、連続する検出ノード及び動作ノードを一の新規対話ルールとするとともに、当該連続する検出ノード及び動作ノードに対応する有価価値情報を集約することで、新規対話ルールと当該新規対話ルールの有価価値情報を抽出し、前記決済処理手段は、前記テーマ別対話ルール記憶手段及び前記登録情報記憶手段に基づいて、前記購入受付手段により受け付けられた前記新規対話ルールに含まれる前記検出ノード及び前記動作ノードに対応する前記有価価値情報を、当該検出ノード及び当該動作ノードに対応するユーザID別に特定し、当該ユーザIDそれぞれに対応するユーザに対して当該有価価値情報の前記決済処理を行う、(5)に記載の対話エージェント装置。
【0026】
(6)の対話エージェント装置は、抽出手段により、キーワード受付手段によりキーワードの入力が受け付けられたことに応じて、テーマ別対話ルール記憶手段から当該キーワードに対応したテーマに対応し、連続する検出ノード及び動作ノードを一の新規対話ルールとするとともに、当該連続する検出ノード及び動作ノードに対応する有価価値情報を集約することで、新規対話ルールと当該新規対話ルールの有価価値情報を抽出する。また、(6)の対話エージェント装置は、決済処理手段により、テーマ別対話ルール記憶手段及び登録情報記憶手段に基づいて、購入受付手段により受け付けられた新規対話ルールに含まれる検出ノード及び動作ノードに対応する有価価値情報を、当該検出ノード及び当該動作ノードに対応するユーザID別に特定し、当該ユーザIDそれぞれに対応するユーザに対して当該有価価値情報の決済処理を行う。
【0027】
このようにすることで、(6)の対話エージェント装置は、第1ユーザが登録した新規対話ルールと同一のテーマを用いて、第2ユーザが、当該新規対話ルールに対して新規対話ルールを更に追加登録した場合であっても、第1ユーザの新規対話ルールと第2ユーザの新規対話ルールとをまとめて販売することができる。また、(6)の対話エージェント装置は、第1ユーザの新規対話ルールと第2ユーザの新規対話ルールとをまとめて販売した場合に、第1ユーザの新規対話ルールと第2ユーザの新規対話ルールとのそれぞれに付された有価価値情報をユーザごとにまとめて、適切な決済処理を行うことができる。
【0028】
(7)対話エージェント装置が、入力メッセージに対応する処理手順が定められた検出ノードと、応答メッセージに対応する処理手順が定められた動作ノードと、前記検出ノードと前記動作ノードとの接続関係を示すエッジとから構成されるデータである対話ルールに基づいて、前記入力メッセージに対応する前記応答メッセージを出力する対話方法であって、ユーザ端末から新規対話ルールとユーザIDとを受け付ける第1受付ステップと、前記第1受付ステップにおいて受け付けられた前記新規対話ルールを前記対話ルールに追加する追加ステップと、前記第1受付ステップにおいて受け付けられた前記新規対話ルールに含まれる前記検出ノード及び前記動作ノードのそれぞれに対して、前記第1受付ステップにおいて受け付けられたユーザIDをアクセス許可するように、前記検出ノードと前記動作ノードとのそれぞれに対してアクセス可能なユーザIDを示すアクセス権情報を設定する設定ステップと、前記ユーザ端末から前記入力メッセージ及び前記ユーザIDを受け付ける第2受付ステップと、前記第2受付ステップにおいて前記入力メッセージ及び前記ユーザIDが受け付けられたことに応じて、前記対話ルールから当該入力メッセージに対応する前記検出ノードに関連付けられた前記動作ノードを抽出し、抽出された動作ノードから前記アクセス権情報に基づいて当該ユーザIDがアクセス可能な動作ノードを特定する特定ステップと、特定された前記動作ノードに対応する応答メッセージを前記ユーザ端末に出力する出力ステップと、を含む対話方法。
【0029】
(8)外部記憶装置に記憶されている対話ルールであって、入力メッセージに対応する処理手順が定められた検出ノードと、応答メッセージに対応する処理手順が定められた動作ノードと、前記検出ノードと前記動作ノードとの接続関係を示すエッジとから構成されるデータである対話ルールに基づいて、コンピュータに、前記入力メッセージに対応する前記応答メッセージを出力させる対話プログラムであって、ユーザ端末から新規対話ルールとユーザIDとを受け付ける第1受付ステップと、前記第1受付ステップにおいて受け付けられた前記新規対話ルールを前記対話ルールに追加する追加ステップと、前記第1受付ステップにおいて受け付けられた前記新規対話ルールに含まれる前記検出ノード及び前記動作ノードのそれぞれに対して、前記第1受付ステップにおいて受け付けられたユーザIDをアクセス許可するように前記検出ノードと前記動作ノードとのそれぞれに対してアクセス可能なユーザIDを示すアクセス権情報を設定する設定ステップと、前記ユーザ端末から前記入力メッセージ及び前記ユーザIDを受け付ける第2受付ステップと、前記第2受付ステップにおいて前記入力メッセージ及び前記ユーザIDが受け付けられたことに応じて、前記対話ルールから当該入力メッセージに対応する前記検出ノードに関連付けられた前記動作ノードを抽出し、抽出された動作ノードから前記アクセス権情報に基づいて当該ユーザIDがアクセス可能な動作ノードを特定する特定ステップと、前記特定ステップにおいて特定された前記動作ノードに対応する応答メッセージを前記ユーザ端末に出力する出力ステップと、を前記コンピュータに実行させる対話プログラム。
【0030】
これら対話方法及び対話プログラムによれば、(1)に係る発明と同様の効果を奏する。
【発明の効果】
【0031】
本発明によれば、本発明は、複数のユーザそれぞれが追加した対話ルールの利用可否を適切に制御することができる対話エージェント装置、対話方法及び対話プログラムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0032】
【図1】本実施形態に係る対話エージェント装置の概念図である。
【図2】本実施形態に係る対話エージェント装置の機能構成を示すブロック図である。
【図3】本実施形態に係る対話ルールDBを示す図である。
【図4】本実施形態に係るアクセス権DBを示す図である。
【図5】本実施形態に係る登録情報DBを示す図である。
【図6】本実施形態に係るテーマ別対話ルールDBを示す図である。
【図7】本実施形態に係る対話エージェント装置において入力メッセージを受け付けてから応答メッセージを出力するまでの処理の流れを示すフローチャートである。
【図8】本実施形態に係る対話エージェント装置において新規対話ルールを登録する処理の流れを示すフローチャートである。
【図9】本実施形態に係る対話エージェント装置において新規対話ルールの購入を受け付ける処理の流れを示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0033】
以下、本発明の実施形態について図を参照しながら説明する。
【0034】
[機能構成]
図1は、本実施形態に係る対話エージェント装置1の概念図である。対話エージェント装置1は、複数のユーザ端末2とインターネット等の通信ネットワークにより通信可能に接続されている。なお、図1に示される矢印は、データの流れを示しており、矢印と併せて示される文字列は、データや処理の内容を示している。対話エージェント装置1は、ユーザ端末2から入力メッセージを受け付けたことに応じて、対話ルールに基づいて応答メッセージをユーザ端末2から出力するサーバである。この対話エージェント装置1は、ユーザ端末2から新規対話ルールの登録を受け付け、新規対話ルールに対するアクセス権を設定することにより、複数のユーザそれぞれが追加した新規対話ルールの利用可否を適切に制御する。また、この対話エージェント装置1は、新規対話ルールの販売を行い、購入者が購入した新規対話ルールに対して当該購入者をアクセス可能とするようにアクセス権を設定する。
【0035】
図2は、本実施形態に係る対話エージェント装置1の機能構成を示すブロック図である。対話エージェント装置1は、操作部11と、表示部12と、記憶部13と、制御部14と、を備える。
【0036】
操作部11は、操作者から直接的な入力を受け付ける。
表示部12は、対話エージェント装置1の機能に関する情報を表示する。
【0037】
記憶部13は、対話ルール記憶手段としての対話ルールDB131と、アクセス権情報記憶手段としてのアクセス権DB132と、登録情報記憶手段としての登録情報DB133と、テーマ別対話ルール記憶手段としてのテーマ別対話ルールDB134とを備える。
【0038】
対話ルールDB131は、対話ルールを記憶する。
対話ルールは、入力メッセージに対応する処理手順が定められた検出ノードと、応答メッセージに対応する処理手順が定められた動作ノードとの2つの種別のノードと、検出ノードと動作ノードとの接続関係を示すエッジとから構成されるグラフ構造のデータである。
本実施形態では、対話ルールDB131に一の対話ルールのみ記憶されており、この対話ルールは、複数のユーザに利用される。
【0039】
図3は、本実施形態に係る対話ルールDB131を示す図である。
図3に示すように、対話ルールDB131は、ノードに関連する情報を記憶するノードテーブル135と、エッジに関連する情報を記憶するエッジテーブル136とを備える。
【0040】
ノードテーブル135は、ノードを識別するノードIDと、ノードの種別を示すノード種別と、メッセージに対応する処理手順を示す処理内容とを関連付けて記憶する。
【0041】
エッジテーブル136は、接続元のノードのノードIDを示す接続元ノードIDと、接続先のノードのノードIDを示す接続先ノードIDとを関連付けて記憶する。
【0042】
接続元ノードと接続先ノードとのいずれか一方は検出ノードであり、他方は動作ノードである。つまり、接続元ノードと接続先ノードとは、検出ノードと動作ノードとの接続関係、すなわち、エッジを示している。
【0043】
なお、エッジテーブル136は、エッジに対して、当該エッジに関連付けられている遷移先の動作ノードへの遷移確率を対応付けて記憶するようにしてもよい。この場合、対話エージェント装置1は、入力メッセージに基づいてメッセージを出力する場合において、入力メッセージに対応する検出ノードを接続元ノードとする動作ノードが複数存在するとき、当該遷移確率に基づいて一の動作ノードを特定し、当該動作ノードに遷移する。
【0044】
図4は、本実施形態に係るアクセス権DB132を示す図である。
アクセス権DB132は、図4に示すように、ノードIDと、アクセス権情報とを関連付けて記憶しており、検出ノードと動作ノードとのそれぞれに対してアクセス可能なユーザIDを示すアクセス権情報を記憶する。例えば、アクセス権情報「ALL」に関連するノードは、全てのユーザIDがアクセス可能であることを示している。また、アクセス権情報「u001」に関連するノードは、ユーザID「u001」がアクセス可能であることを示している。なお、ユーザIDがアクセス可能とは、入力メッセージに対応付けられているユーザIDに対応して、対話エージェント装置1が参照可能であることをいう。
【0045】
図5は、本実施形態に係る登録情報DB133を示す図である。
登録情報DB133は、図5に示すように、ノードIDと、ユーザIDとを関連付けて記憶しており、ユーザによって新たに登録された新規対話ルールに含まれる検出ノード及び動作ノードのそれぞれと、当該新規対話ルールを登録したユーザに対応するユーザIDとを関連付けて記憶する。
【0046】
図6は、本実施形態に係るテーマ別対話ルールDB134を示す図である。
テーマ別対話ルールDB134は、新規対話ルールと、当該新規対話ルールのテーマと、当該新規対話ルールの有価価値情報とを関連付けて記憶する。具体的には、テーマ別対話ルールDB134は、図6に示すように、新規対話ルールに対応するノードIDと、当該ノードIDに対応するテーマと、当該ノードIDの有価価値情報とを関連付けて記憶する。
ここで、有価価値情報とは、貨幣価値情報や、事業者がユーザに対して提供するポイントプログラムにおけるポイント情報等が含まれる。
【0047】
制御部14は、対話エージェント装置1に係る各機能を統括的に制御する。制御部14は、対話処理部141と、対話ルール登録処理部142と、対話ルール購入処理部143とを備える。
【0048】
対話処理部141は、ユーザ端末2との対話処理を行う。対話処理部141は、メッセージ受付手段としてのメッセージ受付部141Aと、動作ノード特定手段としての動作ノード特定部141Bと、メッセージ出力手段としてのメッセージ出力部141Cと、を備える。
【0049】
メッセージ受付部141Aは、ユーザ端末2から入力メッセージ及びユーザIDを受け付ける。
【0050】
動作ノード特定部141Bは、メッセージ受付部141Aにより入力メッセージ及びユーザIDが受け付けられたことに応じて、対話ルールDB131を参照して当該入力メッセージに対応する検出ノードに関連付けられた動作ノードを抽出し、抽出された動作ノードに対応するアクセス権情報に基づいて、当該ユーザIDがアクセス可能な動作ノードを特定する。
【0051】
具体的には、動作ノード特定部141Bは、対話ルールDB131のノードテーブル135を参照して、メッセージ受付部141Aにより受け付けられた入力メッセージに対応するノードIDを特定する。そして、動作ノード特定部141Bは、エッジテーブル136を参照し、特定されたノードIDのノードに対して、接続先ノードとなるノードのノードIDを、入力メッセージに対応する検出ノードに関連付けられた動作ノードのノードIDとして抽出する。そして、動作ノード特定部141Bは、アクセス権DB132を参照して、抽出されたノードIDのうち、メッセージ受付部141Aにより受け付けられたユーザIDがアクセス可能なノードIDを特定することで、当該ユーザIDがアクセス可能な動作ノードを特定する。ここで、動作ノード特定部141Bは、当該ユーザIDがアクセス可能な動作ノードが複数存在する場合、これら複数の動作ノードからランダムに一の動作ノードを特定する。
【0052】
メッセージ出力部141Cは、動作ノード特定部141Bにより特定された動作ノードに対応する応答メッセージをユーザ端末2に出力する。具体的には、メッセージ出力部141Cは、対話ルールDB131のノードテーブル135を参照して、動作ノード特定部141Bにより特定された動作ノードのノードIDに対応するメッセージを応答メッセージとして出力する。
【0053】
対話ルール登録処理部142は、ユーザ端末2から新規対話ルールの登録処理や、新規対話ルールに対する諸情報を記憶する処理を行う。対話ルール登録処理部142は、対話ルール生成部142Aと、登録受付手段としての登録受付部142Bと、対話ルール追加手段としての対話ルール追加部142Cと、アクセス権設定手段としてのアクセス権設定部142Dと、テーマ受付手段としてのテーマ受付部142Eと、テーマ記憶制御手段としてのテーマ記憶制御部142Fとを備える。
【0054】
対話ルール生成部142Aは、ユーザ端末2からユーザIDと新規対話ルールの生成指示とを受け付ける。そして、対話ルール生成部142Aは、ユーザIDと新規対話ルールの生成指示とを受け付けたことに応じて、このユーザIDに基づいて新規対話ルールを生成する。例えば、対話ルール生成部142Aは、受け付けたユーザIDに対応する行動履歴情報に基づいて新規対話ルールを生成する。ここで、行動履歴とは、ウェブ上における検索履歴や、ブログ又はミニブログへの投稿内容や、ウェブページへのアクセスログ等をいう。なお、この行動履歴情報は、記憶部13に記憶されていてもよいし、外部装置に記憶されていてもよい。
【0055】
登録受付部142Bは、ユーザ端末2から新規対話ルールとユーザIDとを受け付ける。具体的には、登録受付部142Bは、対話ルール生成部142Aにより生成された新規対話ルールとして検出ノード及び動作ノードの処理手順並びにエッジと、対話ルール生成部142Aにおいて受け付けたユーザIDとを受け付ける。なお、登録受付部142Bは、ユーザ端末2から、検出ノード及び動作ノードの処理手順並びにエッジの情報を直接受け付けてもよい。
【0056】
対話ルール追加部142Cは、登録受付部142Bにより受け付けられた新規対話ルールを対話ルールDB131に記憶されている対話ルールに追加する。具体的には、対話ルール追加部142Cは、登録受付部142Bにより受け付けられた新規対話ルールを構成する検出ノード及び動作ノードのノードIDを生成する。そして、対話ルール追加部142Cは、生成されたノードIDと、このノードIDの検出ノード及び動作ノードに対応する処理手順とを関連付けてノードテーブル135に記憶させる。また、対話ルール追加部142Cは、新規対話ルールを構成するエッジをエッジテーブル136に記憶させる。このように、対話ルール追加部142Cは、新規対話ルールを構成する各ノード及びエッジをそれぞれノードテーブル135及びエッジテーブル136に記憶させることで、新規対話ルールを対話ルールDB131に記憶されている対話ルールに追加する。
【0057】
アクセス権設定部142Dは、登録受付部142Bにより受け付けられた新規対話ルールに含まれる検出ノード及び動作ノードのそれぞれに対して、登録受付部142Bにより受け付けられたユーザIDをアクセス許可するようにアクセス権情報を設定して、当該アクセス権情報をアクセス権DB132に記憶させる。
【0058】
具体的には、アクセス権設定部142Dは、登録受付部142Bにより受け付けられた新規対話ルールに含まれる検出ノード及び動作ノードのそれぞれに対応し、対話ルール追加部142Cによって生成されたノードIDと、登録受付部142Bにより受け付けられたユーザIDとを関連付けた情報をアクセス権情報とし、当該アクセス権情報をアクセス権DB132に記憶させる。
【0059】
なお、アクセス権設定部142Dは、登録受付部142Bにより新規対話ルールを受け付けた場合に、ユーザ端末2から所定の操作を受け付けることによって、当該新規対話ルールに含まれる検出ノード及び動作ノードのそれぞれのアクセス権を「ALL」に設定するようにしてもよい。
【0060】
また、アクセス権設定部142Dは、後述の購入受付部143Dにより受け付けられた新規対話ルールに対応する決済処理が行われたことに応じて、当該新規対話ルールに含まれる検出ノード及び動作ノードのそれぞれについて、当該新規対話ルールの購入を行ったユーザ端末2に対応するユーザIDをアクセス許可するようにアクセス権情報を設定する。
【0061】
具体的には、アクセス権設定部142Dは、購入受付部143Dにより受け付けられた新規対話ルールに含まれる検出ノード及び動作ノードのそれぞれに対応するノードIDを特定する。そして、アクセス権設定部142Dは、アクセス権DB132を参照し、特定されたノードIDに対応するアクセス権に対して、新規対話ルールを購入したユーザに対応するユーザIDを追記することで、当該ユーザIDをアクセス許可するようにアクセス権情報を設定する。
【0062】
テーマ受付部142Eは、ユーザ端末2から、登録受付部142Bにより受け付けられた新規対話ルールのテーマと、当該新規対話ルールの有価価値情報とを受け付ける。テーマ受付部142Eは、登録受付部142Bにより新規対話ルールの登録を受け付けてから任意のタイミングでテーマ及び有価価値情報を受け付ける。
【0063】
なお、テーマ受付部142Eは、ユーザ端末2から、登録受付部142Bにより受け付けられた新規対話ルールのテーマ及び有価価値情報の入力を、当該新規対話ルールに含まれる検出ノード及び動作ノード別に受け付けるようにしてもよい。
【0064】
また、同一のユーザIDによって新規対話ルールが複数回登録されている場合、テーマ受付部142Eは、これら複数の新規対話ルールを区別して表示部12に表示させて、テーマを入力する新規対話ルールの選択を受け付けるようにしてもよい。
【0065】
テーマ記憶制御部142Fは、登録受付部142Bにより受け付けられた新規対話ルールと、テーマ受付部142Eにより受け付けられたテーマと、テーマ受付部142Eにより受け付けられた有価価値情報とを関連付けてテーマ別対話ルールDB134に記憶させる。
【0066】
具体的には、テーマ記憶制御部142Fは、登録受付部142Bにより受け付けられた新規対話ルールに含まれる検出ノード及び動作ノード別に、テーマ受付部142Eにより受け付けられたテーマ及び有価価値情報とを関連付けてテーマ別対話ルールDB134に記憶させる。ここで、また、テーマ記憶制御部142Fは、テーマ受付部142Eにおいて新規対話ルールごとに有価価値情報を受け付けた場合、当該有価価値情報を新規対話ルールを構成するノードの数で除算した値を、各ノードの有価価値情報とする。
【0067】
対話ルール購入処理部143は、ユーザ端末2から新規対話ルールの購入を受け付けて、購入処理を行う。対話ルール購入処理部143は、キーワード受付手段としてのキーワード受付部143Aと、抽出手段としての抽出部143Bと、提示手段としての提示部143Cと、購入受付手段としての購入受付部143Dと、決済処理手段としての決済処理部143Eとを備える。
【0068】
キーワード受付部143Aは、ユーザ端末2からキーワードの入力を受け付ける。
抽出部143Bは、キーワード受付部143Aにおいてキーワードの入力が受け付けられたことに応じて、テーマ別対話ルールDB134を検索し、テーマ別対話ルールDB134から当該キーワードに対応したテーマと、当該テーマに関連付けられている有価価値情報を抽出する。
【0069】
具体的には、抽出部143Bは、キーワード受付部143Aによりキーワードの入力が受け付けられたことに応じて、テーマ別対話ルールDB134から当該キーワードに対応したテーマに対応し、連続する検出ノード及び動作ノードを一の新規対話ルールとするとともに、当該連続する検出ノード及び動作ノードに対応する有価価値情報を集約することで、新規対話ルールと当該新規対話ルールの有価価値情報を抽出する。
【0070】
ここで、キーワードに対応したテーマとは、キーワードと一致するテーマや、キーワードを含むテーマをいう。また、連続する検出ノード及び動作ノードとは、同一のテーマが付された検出ノード及び動作ノードの集合であって、接続先ノード又は接続元ノードに他のテーマが付されているノードを境界とするノードの集合をいう。
【0071】
提示部143Cは、抽出部143Bにより抽出されたテーマと有価価値情報とをユーザ端末2に送信することで、当該テーマと有価価値情報とを提示する。
【0072】
購入受付部143Dは、ユーザ端末2から、新規対話ルールの購入を受け付ける。
具体的には、購入受付部143Dは、提示部143Cにより提示されたテーマの選択を受け付けることによって、選択されたテーマに関連付けられている新規対話ルールの購入を受け付ける。
【0073】
決済処理部143Eは、テーマ別対話ルールDB134及び登録情報DB133に基づいて、購入受付部143Dにより購入が受け付けられた新規対話ルールに対応するユーザIDと、当該新規対話ルールに対応する有価価値情報とを特定し、当該ユーザIDに対応するユーザに対して当該有価価値情報に対応する有価価値を決済するための決済処理を行う。
【0074】
具体的には、決済処理部143Eは、テーマ別対話ルールDB134及び登録情報DB133に基づいて、購入受付部143Dにより受け付けられた新規対話ルールに含まれる検出ノード及び動作ノードに対応する有価価値情報を、当該検出ノード及び当該動作ノードに対応するユーザID別に特定し、当該ユーザIDそれぞれに対応するユーザに対して当該有価価値情報の決済処理を行う。
【0075】
なお、決済処理とは、特定されたユーザIDに対応するユーザに対して有価価値情報に対応する有価価値を提供するための処理をいい、例えば、当該ユーザの口座への金銭の入金や、入金するためのクレジットカード決済等を含む。
【0076】
[フローチャート]
続いて、対話エージェント装置1における処理の流れについて説明する。
図7は、本実施形態に係る対話エージェント装置1において入力メッセージを受け付けてから応答メッセージを出力するまでの処理の流れを示すフローチャートである。
【0077】
ステップS1において、制御部14(メッセージ受付部141A)は、ユーザ端末2から入力メッセージ及びユーザIDを受け付ける。
【0078】
ステップS2において、制御部14(動作ノード特定部141B)は、ステップS1において入力メッセージ及びユーザIDが受け付けられたことに応じて、対話ルールDB131を参照して当該入力メッセージに対応する検出ノードに関連付けられた動作ノードを抽出する。
【0079】
ステップS3において、制御部14(動作ノード特定部141B)は、ステップS2において抽出された動作ノードからアクセス権情報に基づいて、当該ユーザIDがアクセス可能な動作ノードを特定する。
【0080】
ステップS4において、制御部14(メッセージ出力部141C)は、ステップS3において特定された動作ノードに対応する応答メッセージをユーザ端末2に出力する。
【0081】
図8は、本実施形態に係る対話エージェント装置1において新規対話ルールを登録する処理の流れを示すフローチャートである。
【0082】
ステップS11において、制御部14(対話ルール生成部142A)は、ユーザ端末2から新規対話ルールの生成指示を受け付ける。制御部14(対話ルール生成部142A)は、新規対話ルールの生成指示を受け付ける場合に、ユーザ端末2からユーザIDを受け付ける。
【0083】
ステップS12において、制御部14(対話ルール生成部142A)は、ステップS11において新規対話ルールの生成指示を受け付けたことに応じて、ステップS11において受け付けたユーザIDに基づいて新規対話ルールを生成する。
【0084】
ステップS13において、制御部14(登録受付部142B)は、ユーザ端末2から新規対話ルールとユーザIDとを受け付ける。具体的には、制御部14(登録受付部142B)は、ステップS12において生成された新規対話ルールと、ステップS11において受け付けたユーザIDとを受け付ける。
【0085】
ステップS14において、制御部14(対話ルール追加部142C)は、ステップS13において受け付けられた新規対話ルールを対話ルールDB131に記憶されている対話ルールに追加する。
【0086】
ステップS15において、制御部14(アクセス権設定部142D)は、ステップS13において受け付けられた新規対話ルールに含まれる検出ノード及び動作ノードのそれぞれに対して、ステップS13において受け付けられたユーザIDをアクセス許可するようにアクセス権情報を設定して、当該アクセス権情報をアクセス権DB132に記憶させる。
【0087】
ステップS16において、制御部14(テーマ受付部142E)は、ユーザ端末2から、ステップS13において受け付けられた新規対話ルールのテーマと、当該新規対話ルールの有価価値情報とを受け付ける。ここで、制御部14(テーマ受付部142E)は、ユーザ端末2から、ステップS13において受け付けられた新規対話ルールのテーマ及び有価価値情報の入力を、当該新規対話ルールに含まれる検出ノード及び動作ノード別に受け付けるようにしてもよい。
【0088】
また、同一ユーザが新規対話ルールを複数回登録した場合、テーマ受付部142Eは、これら複数の新規対話ルールを区別して表示部12に表示させて、テーマを入力する新規対話ルールの選択を受け付けるようにしてもよい。
【0089】
ステップS17において、制御部14(テーマ記憶制御部142F)は、ステップS13において受け付けられた新規対話ルールと、ステップS16において受け付けられたテーマ及び有価価値情報とを関連付けてテーマ別対話ルールDB134に記憶させる。
【0090】
図9は、本実施形態に係る対話エージェント装置1において新規対話ルールの購入を受け付ける処理の流れを示すフローチャートである。
【0091】
ステップS21において、制御部14(キーワード受付部143A)は、ユーザ端末2からキーワードの入力を受け付ける。
【0092】
ステップS22において、制御部14(抽出部143B)は、ステップS21においてキーワードの入力が受け付けられたことに応じて、テーマ別対話ルールDB134から当該キーワードに対応したテーマと、当該テーマに関連付けられている有価価値情報とを抽出する。
【0093】
具体的には、制御部14(抽出部143B)は、ステップS21においてキーワードの入力が受け付けられたことに応じて、テーマ別対話ルールDB134から当該キーワードに対応したテーマに対応し、連続する検出ノード及び動作ノードを一の新規対話ルールとするとともに、当該連続する検出ノード及び動作ノードに対応する有価価値情報を集約することで、新規対話ルールと当該新規対話ルールの有価価値情報を抽出する。
【0094】
ステップS23において、制御部14(提示部143C)は、ステップS22において抽出されたテーマと有価価値情報とをユーザ端末2に送信することで、当該テーマと有価価値情報とを提示する。
【0095】
ステップS24において、制御部14(購入受付部143D)は、ユーザ端末2から、新規対話ルールの購入を受け付ける。具体的には、購入受付部143Dは、提示部143Cにより提示されたテーマの選択を受け付けることによって、選択されたテーマに関連付けられている新規対話ルールの購入を受け付ける。
【0096】
ステップS25において、制御部14(決済処理部143E)は、テーマ別対話ルールDB134及び登録情報DB133に基づいて、ステップS24において購入を受け付けられた新規対話ルールに対応するユーザIDと、当該新規対話ルールに対応する有価価値情報とを特定し、当該ユーザIDに対応するユーザに対して当該有価価値情報に対応する有価価値を決済するための決済処理を実行する。
【0097】
具体的には、決済処理部143Eは、テーマ別対話ルールDB134及び登録情報DB133に基づいて、購入受付部143Dにより受け付けられた新規対話ルールに含まれる検出ノード及び動作ノードに対応する有価価値情報を、当該検出ノード及び当該動作ノードに対応するユーザID別に特定し、当該ユーザIDそれぞれに対応するユーザに対して当該有価価値情報の決済処理を行う。
【0098】
ステップS26において、制御部14(アクセス権設定部142D)は、ステップS25において決済処理が行われたことに応じて、ステップS24において購入が受け付けられた新規対話ルールに含まれる検出ノード及び動作ノードのそれぞれについて、当該新規対話ルールの購入を行ったユーザ端末に対応するユーザIDをアクセス許可するようにアクセス権情報を設定する。
【0099】
具体的には、アクセス権設定部142Dは、購入受付部143Dにより受け付けられた新規対話ルールに含まれる検出ノード及び動作ノードのそれぞれに対応するノードIDを特定する。そして、アクセス権設定部142Dは、アクセス権DB132を参照し、特定されたノードIDに対応するアクセス権に対して、新規対話ルールを購入したユーザに対応するユーザIDを追記することで、当該ユーザIDをアクセス許可する。
【0100】
以上、本発明の実施形態によれば、対話エージェント装置1は、登録受付部142Bにより、ユーザ端末2から新規対話ルールとユーザIDとを受け付け、対話ルール追加部142Cにより、登録受付部142Bにより受け付けられた新規対話ルールを対話ルールDB131により記憶されている対話ルールに追加し、アクセス権設定部142Dにより、登録受付部142Bにより受け付けられた新規対話ルールに含まれる検出ノード及び動作ノードのそれぞれに対して、登録受付部142Bにより受け付けられたユーザIDをアクセス許可するようにアクセス権情報を設定してアクセス権DB132に記憶させる。また、対話エージェント装置1は、メッセージ受付部141Aにより、ユーザ端末2から入力メッセージ及びユーザIDを受け付け、動作ノード特定部141Bにより、対話ルールDB131から入力メッセージに対応する検出ノードに関連付けられた動作ノードを抽出し、抽出された動作ノードからアクセス権情報に基づいて、受け付けられたユーザIDがアクセス可能な動作ノードを特定する。
【0101】
このように、対話エージェント装置1は、新規対話ルールを登録する際に受け付けたユーザIDについて、当該新規対話ルールに含まれる検出ノード及び動作ノードのそれぞれに対するアクセスを許可するようにアクセス権情報を設定するので、複数のユーザそれぞれが追加した対話ルールを個別化して、利用可否を適切に制御することができる。
【0102】
また、対話エージェント装置1は、テーマ受付部142Eにより、ユーザ端末2から、登録受付部142Bにより受け付けられた新規対話ルールのテーマの入力を受け付ける。そして、対話エージェント装置1は、テーマ記憶制御部142Fにより、登録受付部142Bにより受け付けられた新規対話ルールと、テーマ受付部142Eにより受け付けられたテーマとを関連付けてテーマ別対話ルールDB134に記憶させる。
【0103】
このようにすることで、対話エージェント装置1は、ユーザからユーザ端末2を介して自身が登録した新規対話ルールのテーマを受け付けて、新規対話ルールをテーマごとに区別することができる。
【0104】
また、対話エージェント装置1は、テーマ受付部142Eにより、新規対話ルールの有価価値情報を更に受け付け、テーマ記憶制御部142Fにより、登録受付部142Bにより受け付けられた新規対話ルールと、テーマ受付部142Eにより受け付けられたテーマ及び有価価値情報とを関連付けてテーマ別対話ルールDB134に記憶させる。
【0105】
このようにすることで、対話エージェント装置1は、ユーザからユーザ端末2を介して自身が登録した新規対話ルールのテーマの有価価値情報を受け付けて、複数の新規対話ルールそれぞれに対する有価価値情報を設定することができる。
【0106】
また、対話エージェント装置1は、アクセス権設定部142Dにより、購入受付部143Dにより受け付けられた新規対話ルールに対応する決済処理が行われたことに応じて、当該新規対話ルールに含まれる検出ノード及び動作ノードのそれぞれについて、当該新規対話ルールの購入を行ったユーザ端末2に対応するユーザIDをアクセス許可するようにアクセス権情報を設定する。
【0107】
このようにすることで、対話エージェント装置1は、新規対話ルールを登録したユーザに対して、当該新規対話ルールが他のユーザに購入された場合に、有価価値情報に対応する有価価値を与えることができる。ユーザは、新規対話ルールを登録して有価価値情報に対応する有価価値を得ようとするため、対話エージェント装置1は、新規対話ルールの登録を促進させて、対話ルールの内容を充実することができる。
【0108】
また、対話エージェント装置1は、抽出部143Bにより、キーワード受付部143Aによりキーワードの入力が受け付けられたことに応じて、テーマ別対話ルールDB134から当該キーワードに対応したテーマと、当該テーマに関連付けられている有価価値情報とを抽出し、提示部143Cにより、抽出されたテーマと有価価値情報とをユーザ端末2に提示する。また、対話エージェント装置1は、購入受付部143Dにより、提示部143Cにより提示されたテーマの選択を受け付けることによって、選択されたテーマに関連付けられている新規対話ルールの購入を受け付ける。
【0109】
このようにすることで、対話エージェント装置1は、新規対話ルールの購入しようとするユーザによる新規対話ルールの探索作業を簡易的なものにすることができる。
【0110】
また、対話エージェント装置1は、抽出部143Bにより、キーワード受付部143Aによりキーワードの入力が受け付けられたことに応じて、テーマ別対話ルールDB134から当該キーワードに対応したテーマに対応し、連続する検出ノード及び動作ノードを一の新規対話ルールとするとともに、当該連続する検出ノード及び動作ノードに対応する有価価値情報を集約することで、新規対話ルールと当該新規対話ルールの有価価値情報を抽出する。また、対話エージェント装置1は、決済処理部143Eにより、テーマ別対話ルールDB134及び登録情報DB133に基づいて、購入受付部143Dにより受け付けられた新規対話ルールに含まれる検出ノード及び動作ノードに対応する有価価値情報を、当該検出ノード及び当該動作ノードに対応するユーザID別に特定し、当該ユーザIDそれぞれに対応するユーザに対して当該有価価値情報の決済処理を行う。
【0111】
このようにすることで、対話エージェント装置1は、第1ユーザが登録した新規対話ルールと同一のテーマを用いて、第2ユーザが、当該新規対話ルールに対して新規対話ルールを更に追加登録した場合であっても、第1ユーザの新規対話ルールと第2ユーザの新規対話ルールとをまとめて販売することができる。また、対話エージェント装置1は、第1ユーザの新規対話ルールと第2ユーザの新規対話ルールとをまとめて販売した場合に、第1ユーザの新規対話ルールと第2ユーザの新規対話ルールとのそれぞれに付された有価価値情報をユーザごとにまとめて、適切な決済処理を行うことができる。
【0112】
なお、本実施形態において、上記対話エージェント装置1及びユーザ端末2は、コンピュータ及びその周辺装置に適用される。本実施形態における各部は、コンピュータ及びその周辺装置が備えるハードウェア並びに当該ハードウェアを制御するソフトウェアによって構成される。
【0113】
上記ハードウェアには、制御部としてのCPU(Central Processing Unit)の他、記憶部、通信装置、表示装置、入力装置及び出力装置が含まれる。記憶部としては、例えば、メモリ(RAM:Random Access Memory、ROM:Read Only Memory等)、ハードディスクドライブ(HDD:Hard Disk Drive)及び光ディスク(CD:Compact Disk、DVD:Digital Versatile Disk等)ドライブが挙げられる。通信装置としては、例えば、各種有線及び無線インターフェース装置が挙げられる。表示装置としては、例えば、液晶ディスプレイやプラズマディスプレイ等の各種ディスプレイが挙げられる。入力装置としては、例えば、キーボード及びポインティング・デバイス(マウス、トラッキングボール、タッチパッド等)GPS(Global Positioning System)等を利用した位置取得装置、タイマ、マイク等が挙げられる。出力装置としては、例えば、音声を出力するための音声合成装置が挙げられる。
【0114】
上記ソフトウェアには、上記ハードウェアを制御するコンピュータ・プログラムやデータが含まれる。コンピュータ・プログラムやデータは、記憶部により記憶され、制御部により適宜実行、参照される。また、コンピュータ・プログラムやデータは、通信回線を介して配布されることも可能であり、CD−ROM等のコンピュータ可読媒体に記録して配布されることも可能である。
【0115】
以上、本実施形態について説明したが、本実施形態は例示に過ぎず、図面に示す構成要素、データ構造及びフローチャート等は適宜変更可能である。また、本実施形態に記載された本発明の効果は、本実施形態から生じる最も好適な効果を列挙したに過ぎず、本実施形態に記載したものに限定されるものではない。
【0116】
また、本実施形態では、対話エージェント装置1は、ユーザ端末2から直接的に入力メッセージを受け付けることとしたが、これに限らない。例えば、対話エージェント装置1はバックエンドサーバとして機能し、フロントエンドサーバを介してユーザ端末2から間接的に入力メッセージ及びユーザIDを受け付け、当該フロントエンドサーバを介して入力メッセージを送信したユーザ端末2に対して応答メッセージを出力するようにしてもよい。
【0117】
また、本実施形態では、対話エージェント装置1は、ユーザ端末2からキーワードを受け付け、このキーワードに対応したテーマを検索することとしたが、これに限らない。例えば、テーマ受付部142Eが、ユーザ端末2から、テーマ及び有価価値情報の入力に加えて、新規対話ルールの宣伝文句等を含む説明文の入力を受け付けるようにし、テーマ別対話ルールDB134が、この説明文を記憶するようにしてもよい。そして、抽出部143Bが、キーワード受付部143Aにおいてキーワードの入力が受け付けられたことに応じて、テーマ別対話ルールDB134を検索し、テーマ別対話ルールDB134から当該キーワードに対応した説明文と、当該説明文に関連付けられているテーマ及び有価価値情報を抽出するようにしてもよい。
【0118】
また、対話エージェント装置1は、SNS等の外部サービスを提供する外部サーバから、テーマごとの購入指示を受け付けるようにしてもよい。この場合、対話エージェント装置1においてノードに付されたテーマと当該テーマを識別するテーマIDとを関連付けて記憶部13に記憶させておき、このテーマIDを外部サーバから参照できるようにする。そして、対話エージェント装置1の購入受付部143Dは、外部サーバから、ユーザIDと、テーマIDとを受け付けたことに応じて、テーマ別対話ルールDB134を参照して当該テーマIDに対応するテーマが付されたノードを特定し、特定されたノードの購入を受け付ける。このようにすることで、テーマに対応するウェブサイトや、テーマが話題とされているSNSサイト等において、新規対話ルールの購入を受け付けることが可能となり、ユーザの購買活動を促進させることができる。更に、外部サーバのウェブサイトにおいて、所定のテーマの新規対話ルールの購入に係る広告を掲載して、当該広告から、所定のテーマの新規対話ルールを購入するためのウェブページに誘導するようにしてもよい。この場合、当該ウェブページのURLにおいてテーマIDを引数として指定できるようにして、当該ウェブページにおいて当該テーマIDに対応する新規対話ルールを直接購入できるようにしてもよい。
【符号の説明】
【0119】
1 対話エージェント装置
13 記憶部
131 対話ルールDB
132 アクセス権DB
133 登録情報DB
134 テーマ別対話ルールDB
14 制御部
141 対話処理部
141A メッセージ受付部
141B 動作ノード特定部
141C メッセージ出力部
142 対話ルール登録処理部
142A 対話ルール生成部
142B 登録受付部
142C 対話ルール追加部
142D アクセス権設定部
142E テーマ受付部
142F テーマ記憶制御部
143 対話ルール購入処理部
143A キーワード受付部
143B 抽出部
143C 提示部
143D 購入受付部
143E 決済処理部
2 ユーザ端末

【特許請求の範囲】
【請求項1】
入力メッセージを受け付けたことに応じて、対話ルールに基づいて応答メッセージを出力する対話エージェント装置であって、
前記入力メッセージに対応する処理手順が定められた検出ノードと、前記応答メッセージに対応する処理手順が定められた動作ノードと、前記検出ノードと前記動作ノードとの接続関係を示すエッジとから構成されるデータを前記対話ルールとして記憶する対話ルール記憶手段と、
前記検出ノードと前記動作ノードとのそれぞれに対してアクセス可能なユーザIDを示すアクセス権情報を記憶するアクセス権情報記憶手段と、
ユーザ端末から新規対話ルールとユーザIDとを受け付ける登録受付手段と、
前記登録受付手段により受け付けられた前記新規対話ルールを前記対話ルール記憶手段に記憶されている前記対話ルールに追加する対話ルール追加手段と、
前記登録受付手段により受け付けられた前記新規対話ルールに含まれる前記検出ノード及び前記動作ノードのそれぞれに対して、前記登録受付手段により受け付けられたユーザIDをアクセス許可するようにアクセス権情報を設定して前記アクセス権情報記憶手段に記憶させるアクセス権設定手段と、
前記ユーザ端末から前記入力メッセージ及び前記ユーザIDを受け付けるメッセージ受付手段と、
前記メッセージ受付手段により前記入力メッセージ及び前記ユーザIDが受け付けられたことに応じて、前記対話ルール記憶手段から当該入力メッセージに対応する前記検出ノードに関連付けられた前記動作ノードを抽出し、抽出された動作ノードから前記アクセス権情報に基づいて当該ユーザIDがアクセス可能な動作ノードを特定する動作ノード特定手段と、
前記動作ノード特定手段により特定された動作ノードに対応する応答メッセージを前記ユーザ端末に出力するメッセージ出力手段と、
を備える対話エージェント装置。
【請求項2】
前記新規対話ルールに含まれる前記検出ノード及び前記動作ノードのそれぞれと、当該新規対話ルールを登録したユーザのユーザIDとを関連付けて記憶する登録情報記憶手段と、
前記新規対話ルールと、当該新規対話ルールのテーマとを関連付けて記憶するテーマ別対話ルール記憶手段と、
前記ユーザ端末から、前記登録受付手段により受け付けられた新規対話ルールのテーマの入力を受け付けるテーマ受付手段と、
前記登録受付手段により受け付けられた新規対話ルールと、前記テーマ受付手段により受け付けられたテーマとを関連付けて前記テーマ別対話ルール記憶手段に記憶させるテーマ記憶制御手段と、を更に備える、
請求項1に記載の対話エージェント装置。
【請求項3】
前記テーマ別対話ルール記憶手段は、前記新規対話ルールと、当該新規対話ルールに対応するテーマと、当該新規対話ルールの有価価値情報とを関連付けて記憶し、
前記テーマ受付手段は、前記新規対話ルールの有価価値情報を更に受け付け、
前記テーマ記憶制御手段は、前記登録受付手段により受け付けられた新規対話ルールと、前記テーマ受付手段により受け付けられたテーマ及び有価価値情報とを関連付けて前記テーマ別対話ルール記憶手段に記憶させる、
請求項2に記載の対話エージェント装置。
【請求項4】
前記ユーザ端末から、前記新規対話ルールの購入を受け付ける購入受付手段と、
前記テーマ別対話ルール記憶手段及び前記登録情報記憶手段に基づいて、前記購入受付手段により受け付けられた前記新規対話ルールに対応するユーザIDと、当該新規対話ルールに対応する有価価値情報とを特定し、当該ユーザIDに対応するユーザに対して当該有価価値情報に対応する有価価値を決済するための決済処理を行う決済処理手段と、を備え、
前記アクセス権設定手段は、前記購入受付手段により受け付けられた新規対話ルールに対応する前記決済処理が行われたことに応じて、当該新規対話ルールに含まれる前記検出ノード及び前記動作ノードのそれぞれについて、当該新規対話ルールの購入を行った前記ユーザ端末に対応するユーザIDをアクセス許可するように前記アクセス権情報を設定する、
請求項3に記載の対話エージェント装置。
【請求項5】
前記ユーザ端末からキーワードの入力を受け付けるキーワード受付手段と、
前記キーワード受付手段により前記キーワードの入力が受け付けられたことに応じて、前記テーマ別対話ルール記憶手段から当該キーワードに対応したテーマと、当該テーマに関連付けられている有価価値情報とを抽出する抽出手段と、
前記抽出手段により抽出された前記テーマと前記有価価値情報とを前記ユーザ端末に提示する提示手段と、を更に備え、
前記購入受付手段は、前記提示手段により提示された前記テーマの選択を受け付けることによって、選択されたテーマに関連付けられている新規対話ルールの購入を受け付ける、
請求項4に記載の対話エージェント装置。
【請求項6】
前記テーマ受付手段は、前記ユーザ端末から、前記登録受付手段により受け付けられた新規対話ルールのテーマ及び有価価値情報の入力を、当該新規対話ルールに含まれる前記検出ノード及び前記動作ノード別に受け付け、
前記テーマ記憶制御手段は、前記登録受付手段により受け付けられた新規対話ルールに含まれる前記検出ノード及び前記動作ノード別に、前記テーマ受付手段により受け付けられた前記テーマ及び前記有価価値情報と関連付けて前記テーマ別対話ルール記憶手段に記憶させ、
前記抽出手段は、前記キーワード受付手段により前記キーワードの入力が受け付けられたことに応じて、前記テーマ別対話ルール記憶手段から当該キーワードに対応したテーマに対応し、連続する検出ノード及び動作ノードを一の新規対話ルールとするとともに、当該連続する検出ノード及び動作ノードに対応する有価価値情報を集約することで、新規対話ルールと当該新規対話ルールの有価価値情報を抽出し、
前記決済処理手段は、前記テーマ別対話ルール記憶手段及び前記登録情報記憶手段に基づいて、前記購入受付手段により受け付けられた前記新規対話ルールに含まれる前記検出ノード及び前記動作ノードに対応する前記有価価値情報を、当該検出ノード及び当該動作ノードに対応するユーザID別に特定し、当該ユーザIDそれぞれに対応するユーザに対して当該有価価値情報の前記決済処理を行う、
請求項5に記載の対話エージェント装置。
【請求項7】
対話エージェント装置が、入力メッセージに対応する処理手順が定められた検出ノードと、応答メッセージに対応する処理手順が定められた動作ノードと、前記検出ノードと前記動作ノードとの接続関係を示すエッジとから構成されるデータである対話ルールに基づいて、前記入力メッセージに対応する前記応答メッセージを出力する対話方法であって、
ユーザ端末から新規対話ルールとユーザIDとを受け付ける第1受付ステップと、
前記第1受付ステップにおいて受け付けられた前記新規対話ルールを前記対話ルールに追加する追加ステップと、
前記第1受付ステップにおいて受け付けられた前記新規対話ルールに含まれる前記検出ノード及び前記動作ノードのそれぞれに対して、前記第1受付ステップにおいて受け付けられたユーザIDをアクセス許可するように、前記検出ノードと前記動作ノードとのそれぞれに対してアクセス可能なユーザIDを示すアクセス権情報を設定する設定ステップと、
前記ユーザ端末から前記入力メッセージ及び前記ユーザIDを受け付ける第2受付ステップと、
前記第2受付ステップにおいて前記入力メッセージ及び前記ユーザIDが受け付けられたことに応じて、前記対話ルールから当該入力メッセージに対応する前記検出ノードに関連付けられた前記動作ノードを抽出し、抽出された動作ノードから前記アクセス権情報に基づいて当該ユーザIDがアクセス可能な動作ノードを特定する特定ステップと、
特定された前記動作ノードに対応する応答メッセージを前記ユーザ端末に出力する出力ステップと、
を含む対話方法。
【請求項8】
外部記憶装置に記憶されている対話ルールであって、入力メッセージに対応する処理手順が定められた検出ノードと、応答メッセージに対応する処理手順が定められた動作ノードと、前記検出ノードと前記動作ノードとの接続関係を示すエッジとから構成されるデータである対話ルールに基づいて、コンピュータに、前記入力メッセージに対応する前記応答メッセージを出力させる対話プログラムであって、
ユーザ端末から新規対話ルールとユーザIDとを受け付ける第1受付ステップと、
前記第1受付ステップにおいて受け付けられた前記新規対話ルールを前記対話ルールに追加する追加ステップと、
前記第1受付ステップにおいて受け付けられた前記新規対話ルールに含まれる前記検出ノード及び前記動作ノードのそれぞれに対して、前記第1受付ステップにおいて受け付けられたユーザIDをアクセス許可するように前記検出ノードと前記動作ノードとのそれぞれに対してアクセス可能なユーザIDを示すアクセス権情報を設定する設定ステップと、
前記ユーザ端末から前記入力メッセージ及び前記ユーザIDを受け付ける第2受付ステップと、
前記第2受付ステップにおいて前記入力メッセージ及び前記ユーザIDが受け付けられたことに応じて、前記対話ルールから当該入力メッセージに対応する前記検出ノードに関連付けられた前記動作ノードを抽出し、抽出された動作ノードから前記アクセス権情報に基づいて当該ユーザIDがアクセス可能な動作ノードを特定する特定ステップと、
前記特定ステップにおいて特定された前記動作ノードに対応する応答メッセージを前記ユーザ端末に出力する出力ステップと、
を前記コンピュータに実行させる対話プログラム。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate


【公開番号】特開2013−12013(P2013−12013A)
【公開日】平成25年1月17日(2013.1.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−143943(P2011−143943)
【出願日】平成23年6月29日(2011.6.29)
【出願人】(500257300)ヤフー株式会社 (1,128)
【Fターム(参考)】