説明

寿命延長剤

【課題】簡便に摂取が可能でかつ安全で、通常の食物に近い形で摂取可能な寿命延長剤、および寿命延長方法の提供。
【解決手段】甘味料として使用可能な希少糖を有効成分として含有することを特徴とする寿命延長剤。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、甘味料として使用可能な糖組成物からなる寿命延長剤に関する。より具体的には、甘味料として使用可能なD−プシコースおよび/またはD−アロースを含む糖組成物からなる寿命延長剤に関する。
【背景技術】
【0002】
わが国のみならず、先進諸国では高齢化が深刻な社会問題となりつつある。寿命や老化の制御に関連する因子の中で、最も確実に寿命が延長できるのはカロリー制限であり、現在では線虫から哺乳類まで、幅広い生物種においてその効果が確認されている(例えば、非特許文献1)。しかしながら、カロリー制限は、毎日の食事を減らすことであり、現実的な方法ではない。
【0003】
寿命延長に関しては多くの研究がなされているが、完全に解明されているとは言えない。老化現象遅延効果が寿命延長効果と同義とは言えないとされ、例えば、動物実験により老化現象を遅延する効果が発見されたビタミンEについて、マウスやラットに対する寿命延長効果が期待され、研究されたが、今のところビタミンEに明確な寿命延長効果は見られていないと言われている(特許文献1)。
【0004】
寿命延長に関していくつかの報告があり、例えば、果実(りんご)由来ポリフェノールは、心不全または鬱血性心不全を予防するとし、鬱血性心不全のモデルマウスの寿命を延長させることが報告されている(特許文献2)。更に、α−リノレン酸及びリノール酸を含む特定の物性の油脂組成物は、脳卒中易発生ラットの寿命を延長させることができると報告されている(特許文献3)。これらの寿命延長効果は、特定の疾患のモデルマウス、高カロリー食を摂取したマウス等におけるものであり、特定の疾患又は病的な状態を予防又は治療することにより、寿命を延長させているものであると考えられる。
【0005】
正常な個体における寿命を延長させることができる組成物として、特定なキトサン(特許文献4)、パーオキシダーゼ(特許文献5)、および活性炭(特許文献6)を有効成分とするものが報告されている。活性炭は、生体内に吸収される化合物ではないし、特許文献6によると、該キトサンやパーオキシダーゼの寿命延長効果は、顕著なものではない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開平8−176006
【特許文献2】特開2007−197374号公報
【特許文献3】特開2005―210978号公報
【特許文献4】特開2005−289839号公報
【特許文献5】特開平5−124980号公報
【特許文献6】特開2010−208969号公報
【特許文献7】特開2002−17392号公報
【特許文献8】WO2008/142860号公報
【特許文献9】特許第3333969号公報
【特許文献10】WO2010/113785号公報
【特許文献11】特開2007−91696号公報
【非特許文献】
【0007】
【非特許文献1】鍋島陽一、「老化のバイオロジー」、(株)メディカル・サイエンス・インターナショナル(2000) p287
【非特許文献2】The 3rdSymposium of International Society of Rare Sugars.
【非特許文献3】Sulston, J.E. and Brenner,S. (1974) Genetics 77, 95-104
【非特許文献4】Piper、M.D.W. and Bartke,A., Cell Metab8,99-104(2008)
【非特許文献5】Colman, R.J. etal., Science 325, 201-204 (2009)
【非特許文献6】Heilboronn, L.K. and Ravussin E., Am J Clin Nutr 78, 361-369(2003)
【非特許文献7】Ingram, D.K. et al., Aging Cell 5, 97-108(2006)
【非特許文献8】Braeckman, B.P. and Vanfletren J.R., Exp Gerontol 42, 90-98(2007)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明の目的は、食物に近い形で継続的に使用しても安全かつ効果的に寿命を延長することが可能な寿命延長剤を提供することにあり、D−プシコース、D−アロースなどの甘味料として使用される希少糖を動物に摂取させることにより寿命延長を可能としようとするものである。
摂取カロリー制限によるダイエットにより線虫類、ハエ、ネズミ、猿などの動物の寿命を延ばすことはよく知られている。また、摂取カロリー制限によるダイエットは老化に関連する疾患、例えば、糖尿病、がん、アルツハイマー病などの発病を遅らせ、人間の寿命を延長させることが知られている。しかしながら、現実には、摂取カロリー制限によるダイエットを長期間持続することは困難であるため、摂取カロリー制限ダイエットを擬態し同様の効果を奏する手段が求められていた。本発明は、このような従来の寿命延長手段と同様な機構により課題の解決する有用な手法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明者は、甘味料として使用可能な希少糖を有効成分とする組成物が、寿命延長に貢献することを発見し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、以下の(1)ないし(6)の寿命延長剤を要旨とする。(1)甘味料として使用可能な希少糖を有効成分とすることを特徴とする寿命延長剤。
(2)希少糖が、D−プシコースおよび/またはD−アロースである上記(1)に記載の寿命延長剤。
(3)希少糖が、D−プシコースおよび/またはD−アロースを含む糖組成物である上記(1)に記載の寿命延長剤。
(4)糖質含量に対し、D−プシコースを0.5〜17.0%およびD−アロースを0.2〜10.0%含有する糖組成物である上記(3)に記載の寿命延長剤。
(5)D−グルコースおよび/またはD−フラクトースを原料糖とし、全糖質含量に対してD−プシコースが0.5〜17.0%およびD−アロースが0.2〜10.0%となるように変換した混合糖である上記(4)に記載の寿命延長剤。
(6)甘味料として使用可能な希少糖含有異性化糖である上記(4)または(5)に記載の寿命延長剤。
(7)スーパーオキシドディムスターゼ(SOD)、並びに、カタラーゼの生成またはその活性を増強することにより寿命延長を達成する、上記(1)から(6)のいずれかに記載の寿命延長剤。
(8)摂取カロリー制限状態における寿命延長と同様の機構により寿命延長を達成する、上記(1)から(7)のいずれかに記載の寿命延長剤。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、甘味料として使用可能な希少糖、好ましくはD−プシコースおよび/またはD−アロースを有効成分とする、食物に近い形で継続的に使用しても安全かつ効果的に寿命を延長することが可能な寿命延長剤を提供することができる。
より具体的には、甘味料として使用可能な糖組成物からなり、該糖組成物が、D−グルコースおよび/またはD−フラクトースを原料糖とし、全糖質含量に対してD−プシコースが0.5〜17.0%およびD−アロースが0.2〜10.0%となるように変換した混合糖であり、該D−プシコースおよび/またはD−アロースを有効成分として含有することを特徴とする寿命延長剤を提供することができる。
スーパーオキシドディムスターゼ(SOD)、並びに、カタラーゼの生成またはその活性を増強することにより寿命延長を達成する寿命延長剤を提供することができる。
また、摂取カロリー制限ダイエットによると同様の機構により寿命延長が達成される寿命延長剤を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】線虫N2による、0.25%D−プシコース含有組成物処理時の生存率を示すグラフである。
【図2】線虫N2による、0.5%D−アロース含有組成物処理時の線虫の生存率を示すグラフである。
【図3】線虫N2による、0.5%(w/v)D−プシコース含有組成物処理時の生存率を示すグラフである。
【図4】線虫mev−1による、0.25%(w/v)D−プシコース含有組成物処理時の生存率を示すグラフである。
【図5】線虫N2およびmev−1におけるSOD遺伝子発現のD−プシコースによる影響を示すグラフである。
【図6】線虫N2およびmev−1におけるSOD活性のD−プシコースによる影響を示すグラフである。
【図7】線虫N2およびmev−1におけるカタラーゼ遺伝子発現のD−プシコースによる影響を示すグラフである。
【図8】線虫N2におけるカタラーゼ活性のD−プシコースによる影響を示すグラフである。
【図9】D−プシコースによる寿命延長機構を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
本発明は、甘味料として使用可能な希少糖を有効成分とする寿命延長剤に関するものであり、例えば、希少糖として、D−プシコースおよび/またはD−アロースをあげることができる。
本発明の寿命延長剤は、例えば、スーパーオキシドディスムターゼ(SOD)、並びにカタラーゼ、の生成を増強することにより動物の寿命を延長する。SODは、スーパーオキシドアニオン(・O2-)を酸素と過酸化水素へ不均化する酸化還元酵素である。活性中心に銅(II)イオンと亜鉛(II)イオン(Cu,ZnSOD)、またはマンガン(III)イオン(MnSOD)や鉄(III) イオン(FeSOD)のように二価または三価の金属イオンを持った酵素で、細胞質(Cu,ZnSOD)やミトコンドリア(MnSOD)に多く局在している。酸化ストレスを減少させる役割を有する。SODは、ヒト(すべての哺乳動物と大部分の脊椎動物も)では3種あり、SOD1は細胞質、SOD2はミトコンドリア、SOD3は細胞外空間に存在している。SOD1とSOD3は銅と亜鉛を含むのに対し、SOD2はマンガンを活性中心に持つ。線虫においては5種のSODがあり、SOD-1、-5が細胞質、SOD-2、-3がミトコンドリア、SOD-4が細胞外空間に存在している。
カタラーゼは過酸化水素を酸素と水に不均化する酸化還元酵素である。活性中心に鉄(III) イオンを持つ。微生物、動植物など好気的生物に広く分布しているが、動物では肝、腎細胞中のペルオキシソームと呼ばれる細胞小器官に、あるいは赤血球に多く存在している。線虫においては2種のカタラーゼがあり、CTL-1が細胞質に、CTL-2がペルオキシソームに存在している。
このように、SOD並びにカタラーゼは動物に共通するものであるところから本発明は広範囲の動物に対して寿命延長剤としての作用効果を発揮するものと考えられる。
【0013】
本発明では、野生型のC.clegans N2と、酸素感受性変異種のmev-1により寿命を測定する試験をしたところ、N2では0.5%(w/v) のD-プシコースにより17%寿命が延長され、mev-1ではリアルタイム定量RT-PCRにより測定したところミトコンドリア局在性Mn−SOD(sod-3)遺伝子の発現量が1.7倍となっていた。SOD酵素の活性度についてはN2およびmev-1では、それぞれ1.5倍、1.3倍となっていた。また,N2では0.5%(w/v) のD-プシコースにより、細胞質局在性およびとペルオキシソームカタラーゼ(それぞれctl-1, ctl-2) の遺伝子発現量が両方とも1.5倍となっていた。
このように、D−プシコースは酸化ストレス耐性増強による寿命の延長作用を発揮する。摂取カロリー制限状態における線虫の寿命延長はインシュリン/IGFシグナル経路によって調節された抗酸化タンパク質(SOD,カタラーゼなど)の誘導によることが報告されている(非特許文献8)。希少糖によるSODとカタラーゼに係る挙動は、摂取カロリー制限によるダイエットと同様の過程によるものであり、両者は同様の結果を示す。D−プシコース摂取による寿命延長は図9に記載の機構によるものと考えられる。
【0014】
摂取カロリー制限剤に類似した作用効果を有する化合物としては、例えば、2-デオキシ-D-グルコースは解糖系を阻害し、ワインのポリフェノールであるレスベラトロールはサーチュインを活性化し、免疫抑制剤であるラパマイシンはTORを抑制し、抗糖尿病剤であるメトフォルミンはAMPKを活性化する。これらの化合物は、毒性が大きいとか効果が低く十分ではないなどの理由により実用化はされていない。
一方、可食性の甘味料としても使用されている本発明の希少糖は人体への影響もなく作用効果も大きな特性により実用化が容易である。
【0015】
以下に本発明の希少糖による寿命延長剤について詳細に説明する。
[希少糖]
糖の基本単位である単糖のうち、自然界に大量に存在するD−グルコース(ブドウ糖)に代表される「天然型単糖」に対して、自然界に微量にしか存在しない単糖を「希少糖」と定義付けている。単糖は全部で59種類あり、そのうち天然型単糖は7種類、希少糖は52種類確認されている。希少糖の存在量は非常に少なく、例えばD−アロースは、D−グルコース(ブドウ糖)に比べて非常に存在量が少ない。
現在大量生産ができている希少糖は、D−プシコースとD−アロースである。D−プシコースは、希少糖に属するケトヘキソースに分類されるプシコースのD体であり六炭糖(C12)である。このようなD−プシコースは、自然界から抽出されたもの、化学的またはバイオ的な合成法により合成されたもの等を含めて、どのような手段により入手してもよい。D−アロース(D−アロヘキソース)は、アルドース(アルドヘキソース)に分類されるアロースのD体であり、融点が178℃の六炭糖(C126)である。近年では、特許文献7に記載されているD−プシコースを含有する溶液にD−キシロース・イソメラーゼを作用させて、D−プシコースからD−アロースを生成する製法がある。上記のように、D−プシコース、D−アロースは天然に微量ではあるが存在する単糖であって、これら希少糖はヒトに対する毒性の報告はなく、動物に対する毒性は低いと考えられる。
そして、D−プシコース甘味は上品で爽やかで、サッカリンのような苦みや渋みを伴う不快感はなく、むしろフラクトースの甘味に類似している。甘味度は蔗糖の約70%である。しかも、D−プシコースおよび/またはD−アロースはノンカロリーであり、健康的にも好ましい甘味料として使用されている希少糖である。
【0016】
[寿命延長剤としての希少糖を有効成分として含有する甘味料として使用可能な糖組成物1]
寿命延長剤としての希少糖を有効成分として含有する甘味料として使用可能な糖組成物の具体的態様は、フラクトースの割合が20〜80重量部、グルコースとプシコースの合計の割合が80〜20重量部程度で、プシコースがグルコースおよびプシコースの合計を100重量部とした場合、5重量部以上、好ましくは10重量部以上の比率の砂糖の甘味度と味質に近く肥満などの生活習慣病を予防する甘味料である(特許文献8)。
その甘味料は、その成分であるフラクトース、グルコース、プシコースの混合物であり、各成分を混合して得られる。フラクトース、グルコースは、天然界で一般に存在する単糖であり、天然界から単離して得られるほか、フラクトースは、グルコースをグルコースイソメラーゼ処理して得られた果糖ブドウ糖液糖等から分離して得られる。また、グルコースは、澱粉を加水分解して製造されている。また、プシコースは、天然界では、わずかしか存在しない希少糖の一種で、フラクトースをケトヘキソース3−エピメラーゼ処理することにより得られる。その製造方法は、各構成成分の混合でも得られるが、ブドウ糖を原料としてグルコースイソメラーゼを作用させて製造される果糖ブドウ糖液糖にD−プシコースを添加しても得られるし、上記により得られた果糖ブドウ糖液糖をさらに、D−ケトース3−エピメラーゼを作用させ、フラクトースの一部をD−プシコースに変換することによっても得られる。さらに、グルコース溶液にグルコースイソメラーゼとD−ケトース3−エピメラーゼを同時に作用させ、グルコース、フラクトース、D−プシコースを上記特定の範囲の新甘味料を一工程で製造することもできる。コスト面では、グルコースのグルコースイソメラーゼ処理(異性化)工程とD−ケトース3−エピメラーゼ処理工程を直結した製造法や、グルコースイソメラーゼとD−ケトース3−エピメラーゼの混合酵素系で、グルコースから一度に、目的の糖組成物を製造するのが、コストの面で有利である。
D−プシコースの配合割合は、フラクトースと(グルコースとプシコースの合計)の比は80〜20重量部:20〜80重量部が好ましい。フラクトースは、80部以上になると甘みが増す反面ボディー感が低下する。またフラクトースが20部以下では、甘み感に物足りなさを感じる傾向にある。また、プシコースがグルコースおよびプシコースの合計を100重量部とした場合、5重量部以上の比率で砂糖の甘味度および味質を有する甘味料となるが、10重量部以上の比率で肥満を予防する効果を示す。
【0017】
製造方法は、果糖ブドウ糖液糖、グルコース、または澱粉を出発原料とする場合、種々の方法が可能である。
例えば、(1)果糖ブドウ糖液糖を、澱粉または、グルコースからつくり、さらに、ケトース3エピメラーゼを作用させて、プシコースをつくる。(2)澱粉を分解した分解ブドウ糖液糖にグルコースイソメラーゼとケトース3エピメラーゼを混合酵素の状態で作用させる。
(I)連続プラントを用いた方法(分解果糖ブドウ糖液糖⇒ケトース3−エピメラーゼ)
(1)分解果糖ブドウ糖液糖液の作成
分解果糖ブドウ糖液糖は、定法に従いとうもろこし、馬鈴薯あるいは甘藷などのデンプンを原料に、固定化したもしくはバッチによるアルファアミラーゼ、グルコアミラーゼ、グルコースイソメラーゼなどの酵素を用い製造する。澱粉原料および用いる酵素の種類は上記に限定されるものではない。また、必要によっては酸分解によるブドウ糖液製造、アルカリを用いた異性化を行っても良い。
(2)果糖ブドウ糖液糖液糖液からD−プシコースの製造
生成した分解異性化糖液を連続的にエピメラーゼに作用させ、グルコースおよびフラクトースおよびプシコースの混合糖液を生成する。
【0018】
(II)混合酵素を用いた方法(分解ブドウ糖液糖⇒グルコースイソメラーゼ+ケトース3−エピメラーゼ)
イソメラーゼおよびエピメラーゼが含まれる固定化酵素を適当なカラムに充填し分解ブドウ糖液糖を連続的に流入させ、反応液を分取する。またこの場合、出発物質をグルコースではなく澱粉とし、アルファアミラーゼとグルコアミラーゼをさらに組み合わせた混合酵素系を使用することも可能である。
【0019】
本発明の糖組成物を製造するに際し、グルコースイソメラーゼは、グルコースに作用し、その一部をフラクトースに変換する酵素で、精製酵素を使っても良いし、該酵素を生産微生物でも良い。さらにケトヘキソース3−エピメラーゼは、フラクトースなどのケトヘキソースの3位のOHを異性化する酵素で、D−タガトース3−エピメラーゼやD−プシコース3−エピメラーゼが知られている(特許文献9:シュードモナス属に属する細菌から得ることのできるD−ケトヘキソース・3−エピメラーゼ、および非特許文献2)。また、精製酵素または、該酵素生産微生物を固定化した固定化酵素、固定化微生物でも良い。
【0020】
また、通常的に使用される、フラクトース42重量部およびグルコース58重量部を構成糖とする異性化糖にケトヘキソース3−エピメラーゼとしてタガトース3−エピメラーゼを作用させるとグルコース58重量部、フラクトース34重量部、プシコース8重量部が生成する。しかしながら、グルコースイソメラーゼとタガトース3−エピメラーゼの混合酵素をグルコースに作用させると予想外にも、グルコース41重量部、フラクトース48重量部、プシコース11重量部の混合物が得られた。どちらの混合物も従来の果糖ブドウ糖液糖に比べ、甘味度、甘味質が砂糖に近づくことがわかった。また、これらの混合物に、果糖、グルコースをさらに添加することにより、甘味度や味質を調整することができる。
【0021】
[寿命延長剤としての希少糖を有効成分として含有する甘味料として使用可能な糖組成物2]
D−プシコースとD−アロースを含有する糖組成物として、希少糖含有異性化糖が例示される。
現在、実用化されている糖の混合物のなかでも、「異性化糖」と呼ばれるD−グルコースとD−フラクトースからなる液糖は、飲食品などの製造において、もっとも利用頻度の高い液糖である。異性化糖には、ブドウ糖果糖液糖、果糖ブドウ糖液糖、高果糖液糖などがあるが、これらは現在のところ、グルコースイソメラーゼによりD−グルコース(ブドウ糖)をD−フラクトース(果糖)へ変換する異性化反応でしか工業的に実用化されていないために異性化糖と総称されている。特定のヘキソースの有する生理的な作用に着目して、特定のヘキソースを含有する糖組成物を得る目的で製造される混合糖は、新規な糖組成物である。
例えば、生理的効果に優れたD−プシコースおよびD−アロースを目的とするヘキソースとしてD−グルコースとD−フラクトースを主組成とする混合糖として広く捉える「異性化糖」からD−プシコースおよびD−アロースを含む変換型の異性化糖を製造した場合、製造される目的とするヘキソースを所定量含む原料糖とは異なる糖組成の混合糖は、新規な糖組成物である。
【0022】
目的とする機能の種類や度合い、使用態様、使用量などに応じて、糖質含量に対し、目的とするヘキソースの含有量を決めて、それを得る目的で最適な製造条件で処理することにより目的とする組成の混合糖を製造することができる。すなわち、原料糖としてのD−グルコースとD−フラクトースを主組成とする混合糖である異性化糖、もしくはD−グルコースおよび/またはD−フラクトースからなる原料糖液を、塩基性イオン交換樹脂、アルカリ、およびカルシウム塩からなる群から選ばれる一種以上が存在する系で処理することにより、原料糖としてのD−グルコースとD−フラクトースを目的とするD−プシコースとD−アロースに変換する平衡反応である異性化反応を生じさせて、原料の異性化糖とは異なる糖組成のD−プシコースおよびD−アロースを含む糖組成物であって、その組成が、糖質含量に対して0.5〜17.0%のD−プシコースおよび0.2〜10.0%のD−アロースを含む糖組成物を製造することができる(特許文献10参照)。該ヘキソース組成物は、D−プシコースおよびD−アロースを同時に含有することに特徴を有し、糖質含量に対して1.0〜15.0%のD−プシコースと0.4〜8.0%のD−アロースを含有する組成からなるものが好ましいものとして、2.5〜8.0%程度のD−プシコースおよび1.5〜5.0%D−アロースを含有する組成からなるものが最も好ましいものとして、例示される。D−プシコースとD−アロースが共存するヘキソース組成物には顕著な効果が奏せられ、D−プシコースまたはD−アロースが単独での効果と対比して予期せぬ相乗効果が奏される。例えば、生理効果において優れた効果が発揮される。こうした相乗効果は、特に、体重減少率、体脂肪減少率や摂餌量減少率において特異的効果が示されている。さらに、D−プシコースおよびD−アロースを含有する糖組成物を摂取した場合には、血糖値の減少、インシュリン値の低下も認められる。糖組成物によるインシュリン値の低下については、これまでD−プシコースまたはD−アロースを単独で摂取した試験では知られていなかった効果である。
【0023】
糖組成物が上述の優れた効果を発揮するには、D−プシコースとD−アロースの全糖質に対する割合に関しては、D−プシコースでは0.5〜15.0%であり、さらに1.0〜15.0%が好ましく、2.5〜8%が最も好ましい範囲である。また、D−アロースでは0.2〜10.0%であり、さらに0.4〜8.0%が好ましく、1.5〜5.0%が最も好ましい範囲である。
D−プシコースとD−アロースの総量としては、0.7〜25.0%であり、さらに、1.0〜20.0%の範囲であることが好ましい。0.7〜25.0%であり、さらに1.4〜23.0%が好ましく、4.0〜13.0%が最も好ましい範囲である。
【0024】
この糖組成物は、好みにより、ショ糖、糖アルコール、アスパルテームやステビアなどの甘味料と併用することもできる。またボディ感の付与などのため、甘味度が低い水溶性食物繊維(ポリデキストロース、イヌリンや難消化性デキストリンなど)、さらには、目的や好みにより、他の生理活性成分と併用混合して使用することもできる。
【0025】
[本発明の寿命延長剤の使用および用途]
本発明の寿命延長剤は、医薬品もしくは医薬部外品、口腔用組成物、化粧品、食品、保健用食品、患者用食品、食品素材、保健用食品素材、患者用食品素材、食品添加物、保健用食品添加物、患者用食品添加物、飲料、保健用飲料、患者用飲料、飲料水、保健用飲料水、患者用飲料水、薬剤、製剤原料、飼料、患畜および/または患獣用飼料に使用できる。
【0026】
本発明の寿命延長剤を食品に利用する場合、そのままの形態、水などに希釈した形態、オイルなどに懸濁した形態、乳液状形態食、または食品業界で一般的に使用される担体を添加した形態などのものを調製してもよい。飲料の形態は、非アルコール飲料またはアルコール飲料である。非アルコール飲料としては、例えば、炭酸系飲料、果汁飲料、ネクター飲料などの非炭酸系飲料、清涼飲料、スポーツ飲料、茶、コーヒー、ココアなど、また、アルコール飲料の形態ではビール、発泡酒、第3ビール、清酒、梅酒、ワイン、シャンパン、リキュール、酎ハイ、薬用酒などの形態を挙げることができる。
本発明の寿命延長剤の食品素材あるいは食品添加物としての使用形態としては、錠剤、カプセル剤、飲料などに溶解させる粉末あるいは顆粒などの固形剤、ゼリーなどの半固形体、飲料水などの液体、希釈して用いる高濃度溶液などがある。任意的成分として、通常食品に添加されるビタミン類、炭水化物、色素、香料など適宜配合することができる。食品は液状または固形の任意の形態で食することができる。ゼラチンなどで外包してカプセル化した軟カプセル剤として食することができる。カプセルは、例えば、原料ゼラチンに水を加えて溶解し、これに可塑剤(グリセリン、D−ソルビトールなど)を加えることにより調製したゼラチン皮膜でつくられる。
【0027】
栄養補助食品或いは機能性食品の例としては、糖類、脂肪、微量元素、ビタミン類、化剤、香料などが配合された流動食、半消化態栄養食、成分栄養食、ドリンク剤、カプセル剤、経腸栄養剤などの加工形態を挙げることができる。上記各種食品には、例えば、スポーツドリンク、栄養ドリンクなどの飲食物は、栄養バランス、風味を良くするために、更にアミノ酸、ビタミン類、ミネラル類などの栄養的添加物や組成物、香辛料、香料、色素などを配合することもできる。
【0028】
本発明の寿命延長剤は、家畜、家禽、ペット類の飼料用に応用することができる。例えば、ドライドッグフード、ドライキャットフード、ウェットドッグフード、ウェットキャットフード、セミモイストドックフード、養鶏用飼料、牛、豚などの家畜用飼料に配合することができる。飼料自体は、常法に従って調製することができる。
このように、本発明の寿命延長剤は、ヒト以外の動物、例えば、牛、馬、豚、羊などの家畜用哺乳類、鶏、ウズラ、ダチョウなどの家禽類、は虫類、鳥類或いは小型哺乳類などのペット類、養殖魚類などにも用いることができる。
【0029】
本発明の寿命延長剤の寿命延長効果を生かした薬剤は、これらを単独で用いるほか、一般的賦形剤、安定剤、保存剤、結合剤、崩壊剤などの適当な添加剤を配合し、液剤、顆粒剤、細粒剤、散剤、錠剤、カプセル剤、丸剤、軟膏剤、貼付剤、散布剤、スプレー剤または注射剤等の適当な剤型を選んで製剤し、経口的、経鼻的、経皮的あるいは経静脈的に投与することができる。
【0030】
経口投与、経鼻投与、経皮投与または経静脈投与に適した医薬用の有機又は無機の固体、半固体又は液体の担体、溶解剤もしくは希釈剤を、本発明の組成物を薬剤として調製するために用いることができる。水、ゼラチン、乳糖、デンプン、ステアリン酸マグネシウム、タルク、動・植物油、ベンジルアルコール、ガム、ポリアルキレングリコール、石油樹脂、ヤシ油、ラノリン、又は医薬に用いられる他のキャリアー(担体)は全て、本発明の組成物を含む薬剤の担体として用いることができる。また、安定剤、湿潤剤、乳化剤や、浸透圧を変えたり、配合剤の適切なpHを維持するための塩類を補助薬剤として適宜用いることができる。
【0031】
また、本発明の寿命延長剤は化粧品に用いることもできる。近年、化粧品等の製剤化に、可溶性フィルムが使用されるようになってきている。例えば、香料等を保持させたフレーバーフィルム等として気分転換、口臭予防等を目的として、可食性の可溶性フィルムが使用されている。また、保湿剤等を保持させた化粧品用フィルムを、パックとして使用したり、水に溶解して乳液として使用するといったアイディアも出されているのでこれらを利用することができる。
さらに、食品、医薬品等の包装材として、又食品、医薬品等の有効成分を保持する担体として、優れた溶解性とフィルム特性を示し、これらの用途に好適に用いることができる可溶性フィルムが提案されている(特許文献11)ので、これを利用することもできる。
このようにして、本発明の寿命延長剤を飲食品、食品添加剤、医薬品、医薬部外品、口腔用組成物、化粧品、飼料等種々の用途に適応することができるのである。
【0032】
本発明を実施例によりさらに詳細に説明するが、本発明は実施例によってなんら限定されるものではない。
【実施例1】
【0033】
実験:D−プシコース,D−アロースの線虫寿命延長効果
(ア)試験方法
(1)実験動物
線虫Caenorhabditis elegansの野生型であるN2株を用いた。
(2)培地
線虫の培養にはcomplete S液体培地(非特許文献3)を用いた。培地にD−プシコースあるいはD−アロースを0.25%(14mM),0.5%(28mM)となるように添加した。餌として大腸菌E.coli OP50株を30mg湿重/mLとなるように添加した。生殖細胞からの寿命への影響を除外するため,細胞分裂抑制物質である2'−デオキシ−5−フルオロウリジンを40μMとなるよう添加した。
(3)線虫の生存率と平均寿命の測定
4日齢の若い成虫を生存率と平均寿命の測定に用いた。調製した液体培地は直径3.5cmのプラスチックシャーレ10枚に各2mLずつ分注した。シャーレ1枚につき10頭の線虫(計100頭)をシャーレに移し20℃で培養した。3日目までは毎日,それ以降は2〜3日おきに新しい培地に植え継いだ。観察は植え替え時に行い,生存数を記録した。
【0034】
(イ)試験結果
(1)日数の経過に伴う線虫生存率
0.25%、0.5%D−プシコース、0.5%D−アロース添加時の,日数の経過に伴う線虫生存率の変化を図1および図2に示した。また、コントロール群の線虫生存率の変化も図1および2に示した。
(2)寿命延長効果
日数経過と線虫生存率から計算した平均寿命の比較結果は以下のようであった。
1)0.25%D−プシコース処理時の平均寿命は18.9日(コントロール15.8日)となり,平均寿命は20%延長した。
2)0.5%D−アロース処理時の平均寿命は15.8日(コントロール12.5日)となり,平均寿命は26%延長した。
【0035】
(ウ)結果について
以上の結果から、希少糖を有効成分とする組成物による処理により、平均寿命は最大26%延長したことが確認された。
【実施例2】
【0036】
線虫Caenorhabditis elegansの野生種であるN2を用い、D−プシコースの濃度を0.5%(w/v)とした以外は実施例1と同様にして培養し寿命を測定した。D−プシコース含有組成物処理時の線虫N2の生存率を示すグラフを図3に示し、D−プシコース濃度を0.5%での平均寿命は27日であり、D−プシコースなしのコントロールの23日よりも寿命が延長されている。
【実施例3】
【0037】
線虫Caenorhabditis elegansの酸素感受性変異種であるmev-1を用い、D−プシコース濃度を0.25%とした以外は実施例1と同様にして培養し、寿命を測定した。D−プシコース含有組成物処理時の線虫mev-1の生存率を示すグラフを図4に示し、D−プシコース濃度を0.25%での平均寿命は16日であり、D−プシコースなしのコントロールの12日よりも寿命が延長されている。
【実施例4】
【0038】
線虫Caenorhabditis elegansの野生種であるN2および酸素感受性変異種であるmev-1を用い、D−プシコース濃度を0.5%(w/v)とした液体培地10mL中で培養を行った。培地は直径10cmのプラスチックシャーレに分注し、シャーレ1枚につき約1000頭の線虫を入れた。上記以外は実施例1と同様にして培養し、培養第6日目に試料を採取しSODのmRNA遺伝子の発現を比較して図5に示す。ミトコンドリアのMn−SOD、細胞質ゾルのCu/Zn-SODのRNA遺伝子レベルを測定した。両線虫ともにSOD遺伝子の発現が増大していることを示している。
【実施例5】
【0039】
線虫Caenorhabditis elegansの野生種であるN2および酸素感受性変異種であるmev-1を用い、実施例4と同様にして飼育した。飼育第7日目に試料を採取しライゼート中のSODの活性を測定して、図6に示す。両線虫ともにD−プシコースによりSOD活性が増加していることが明らかである。
【実施例6】
【0040】
線虫Caenorhabditis elegansの野生種であるN2および酸素感受性変異種であるmev-1を用い、実施例4と同様にして培養し、培養第6日目に試料を採取しカタラーゼのmRNA遺伝子の発現を比較して図7に示す。細胞質ゾルのctl-1、ペルオキシソームのCTL-2のRNA遺伝子レベルを測定した。両線虫ともにSOD遺伝子の発現が増大していることを示している。
【実施例7】
【0041】
線虫Caenorhabditis elegansの野生種であるN2を用い、実施例4と同様にして飼育した。飼育第7日目に試料を採取しライゼート中のカタラーゼの活性を測定して、図8に示す。両線虫ともにD−プシコースによりカタラーゼ活性が増加していることが明らかである。
【実施例8】
【0042】
D−プシコースをラットに給餌してその生育状態を検討した。
(実験方法)
3週齢の雄Wistar系ラット24匹を4群(各群6匹)に分け、(1)CE-2(日本クレア株式会社製)に2.5%果糖を添加した飼料(CE-2-F)、(2)CE-2に2.5%D-プシコースを添加した飼料(CE-2-P)、(3)異性化糖を含有する飼料(異性化糖由来糖質28.5%+スターチ28.5%(w/w):HFCS)、(4)「希少糖含有シロップ」(株式会社レアスウィート製)を含有する飼料(「希少糖含有シロップ」由来糖質28.5%+スターチ28.5%:RSS)の各飼料と水を自由に摂取させ、10カ月間飼育した。飼育終了後、各ラットの体重を測定して解剖を行い、脳をはじめとする各臓器の重量測定を行った。測定値は、平均値±標準偏差で表わし、t検定を行った。
【0043】
(結果)
飼育終了時のラット体重(g)は、CE-2-F群:452±11、CE-2-P群:436±12、HFSC群:417±12、RSS群:391±17であり、CE-2-F群とCE-2-P群間、HFSC群とRSS群間の各群間に有意な体重減少が認められた。一方、各臓器重量についても、CE-2-F群とCE-2-P群間、HFSC群とRSS群間でそれぞれ比較したが、脳重量及び筋肉重量において有意差が認められなかった。
以上より、10カ月という長期飼育の際にも、D-プシコース又はD-プシコースやD-アロースなどの希少糖を含有する「希少糖含有シロップ」は、肥満を抑制する一方で、老齢期でよく認められる脳重量及び筋肉量の減少がみられないことから、老化に伴う脳の委縮や筋肉量の低減を抑制している可能性が示唆された。
【産業上の利用可能性】
【0044】
本発明により、天然に微量ではあるが存在する単糖(希少糖)の新規な特性が発見され、新たな用途が開発された。
本発明によれば、甘味料として使用可能な希少糖、好ましくはD−プシコースおよび/またはD−アロースを含む、簡便に摂取が可能でかつ安全で、通常の食物に近い形で摂取可能な寿命延長剤を提供することができる。
近年開発された、自然界に多量に存在する単糖から希少糖を生産する方法で得られる希少糖の新たな用途が本発明により提供されるので、産業上の利用可能性は大である。



【特許請求の範囲】
【請求項1】
甘味料として使用可能な希少糖を有効成分とすることを特徴とする寿命延長剤。
【請求項2】
希少糖が、D−プシコースおよび/またはD−アロースである請求項1に記載の寿命延長剤。
【請求項3】
希少糖が、D−プシコースおよび/またはD−アロースを含む糖組成物である請求項1に記載の寿命延長剤。
【請求項4】
糖質含量に対し、D−プシコースを0.5〜17.0%およびD−アロースを0.2〜10.0%含有する糖組成物である請求項3に記載の寿命延長剤。
【請求項5】
D−グルコースおよび/またはD−フラクトースを原料糖とし、全糖質含量に対してD−プシコースが0.5〜17.0%およびD−アロースが0.2〜10.0%となるように変換した混合糖である請求項4に記載の寿命延長剤。
【請求項6】
甘味料として使用可能な希少糖含有異性化糖である請求項4または5に記載の寿命延長剤。
【請求項7】
スーパーオキシドディムスターゼ(SOD)、並びに、カタラーゼの生成またはその活性を増強することにより寿命延長を達成する、請求項1から6のいずれかに記載の寿命延長剤。
【請求項8】
摂取カロリー制限状態における寿命延長と同様の機構により寿命延長を達成する、請求項1から7のいずれかに記載の寿命延長剤。




【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2013−28584(P2013−28584A)
【公開日】平成25年2月7日(2013.2.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−46942(P2012−46942)
【出願日】平成24年3月2日(2012.3.2)
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第1項適用申請有り 1.国際希少糖学会が主催した「希少糖会議2011 in 香川」国際希少糖学会第5回シンポジウム要旨集(平成23年11月9日発行) 2.国際希少糖学会が主催した「希少糖会議2011 in 香川」国際希少糖学会第5回シンポジウム(平成23年11月9日から12日開催) 3.四国新聞 平成23年11月10日付け朝刊
【出願人】(304028346)国立大学法人 香川大学 (285)
【出願人】(000188227)松谷化学工業株式会社 (102)
【出願人】(506388060)株式会社希少糖生産技術研究所 (18)
【Fターム(参考)】