説明

封筒用搬送装置及び関連する方法

移動方向(130)でほぼ直立配向にある封筒(120)を運搬する装置(80)であって、装置(80)は、互いに向かい合って配置され、封筒(129)の側縁部(120a)と係合するように構成され、さらに封筒(12)を移動方向(130)で移動させる第1対のコンベア組立体(112)を有する。装置(80)は、互いに向かい合って配置され、移動方向(130)で第1対のコンベア組立体(112)の下流側に位置付けられた第2対のコンベア組立体(114)であって、第2対のコンベア組立体(114)が第1対のコンベア組立体(112)と独立して移動方向(130)で封筒(120)を移動させるように構成された、第2対のコンベア組立体を有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
相互参照
本願は、以下の共に継続中である、「ウェブ製品を案内し切断する装置及び関連する方法」と題された米国特許出願第12/231739号(代理人整理番号KERI−05)、「封筒を搬送し位置付ける装置及び関連する方法」と題された米国特許出願第12/231755号(代理人整理番号KERI−06)、「封筒内に別個の物体を挿入する装置及び関連する方法」と題された米国特許出願第12/231753号(代理人整理番号KERI−07)、「封筒内に別個のシートを移送する装置及び関連する方法」と題された米国特許出願第12/231754号(代理人整理番号KERI−08)、及び、「ウェブ製品を移送する装置及び関連する方法」と題された米国特許出願第12/231749号(代理人整理番号KERI−10)に全体的に関連し、すべてが本願と同日付で出願され、それらのすべてが明確に参考として本願に組み込まれる。
【0002】
技術分野
本発明は、全体的に、加工(converting)設備に、より詳しくは、紙をシートに加工し、丁合し、かつ自動的に封筒に詰め込む動作のための装置に関する。
【背景技術】
【0003】
搬送設備は、自動的に封筒に詰め込むことで公知である。このような装置は、紙からなるあらかじめ印刷されたウェブを供給する構成部材と、このようなウェブを1以上の別個のシートに切断する構成部材と、シートを丁合せする構成部材と、このような別個のシートの丁合物を封筒内に供給する構成部材と、を有する。このような設備は、詰め込まれた封筒を特定の場所に搬送する構成部材をさらに有する。工場は、これら及び他の機能を遂行する長い間公知の装置を有する。しかしながら、紙の値段が高くなることが無視できず、かつ完成品の信頼性、正確性及び品質を犠牲にすることなく高速度が必要である点で、改良が必要である。
【0004】
より詳しくは、紙の大型ロールは、主として、片の具体的な情報が別個の領域に印刷されている。すなわち、紙の初期のロールは、すでに印刷された証印固有情報からなる膨大な数の別個の領域を備えており、各別個の領域は、最終的には証印固有情報(indicia specific information)の単一のページまたはシートを備えることをはっきりさせる。処理を完了するため、関連する証印を有する可変数のシートを、1つの封筒の内容物が1つの封筒がシートのカウントごとに、もちろん導入されるシートにある固有証印によって、別の内容物から変更するように、封筒内に配置しなければならない。一例として、複数の顧客の会計報告書または会計明細書は、異なる数の顧客を必要とし、または、会計明細書シートを切断し、それぞれ丁合わせし、詰め込みかつ配達のために送り出す必要がある。このため、各封筒の内容物は、単一のまたは2から多数のシートからなる「丁合物」を有し、各「丁合物」は、名宛人への郵送物に固有である。
【0005】
このような例示的な動作において、金融機関は、その顧客それぞれに伝票または請求書を送る。1つの顧客に対する伝票情報または「証印(indicia)」は、1つの最終的なシートから丁合せしなければならない複数のシートまでの間で必要とする。すべてのこの情報をシートサイズの別個の領域に印刷しながら、これら領域を良好に画定し、切断し、同一の名宛人もしくは宛先に対してシートに併合しもしくは丁合せし、封筒内に配置し、処理し、かつ送り出さなければならない。このため、この処理を行うシステムは、従来、紙ロールスタンド、駆動部、シートカッター、併合ユニット、堆積または丁合ユニット、折畳機、封筒挿入機及び仕上送出ユニットのようなある種典型的な構成部材を有していた。システムを動作させて機能を相互に関連させるために電子制御を使用し、正しいシートを丁合いしかつ正しい別個の封筒内に配置する。
【0006】
このような複数構成部材のシステムにおいて、紙ロールから最終的な封筒までの通過速度は、各構成部材の速度に依存し、全体的な生産速度は、最も遅いまたは最弱な結合構成部材の関数となる。全体的な信頼性は、同様に制限される。さらに、機能不良または故障から修理する平均停止期間は、最も修理する傾向があり、最もメンテナンスを消費する構成部材によって制限される。このようなシステムは、大きな資本を必要とし、大幅な間取図または設置面積を必要とし、かつ著しい労働力、材料並びにメンテナンス能力及び施設を必要とする。
【0007】
このようなシステムにおいて、封筒を詰込ステーションに搬送する必要がしばしばある。従来のこのタイプのシステムにおいて、動作は、封筒間の間隙がしばしば詰込ステーションへの封筒の流れを遮断する状態で、ユーザが連続的な方法で封筒をコンベアに載せることを必要とする。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
したがって、高速な取扱機械における改良した封筒搬送システム及び方法を提供することが望ましい。同様に、従来の紙システムで見られた固有の問題を取り組む封筒搬送システム及び関連する方法を提供することが望ましい。さらに、自動的に封筒を詰め込むために使用された従来の機械における問題を取り組む自動封筒詰込機械の形態にある搬送装置を提供することが、同様に望ましい。
【課題を解決するための手段】
【0009】
これら目的を達成するために、本発明の1つの詳細な形態において、装置は、移動方向で移動するほぼ直立配向にある封筒を運搬するために設けられている。装置は、互いに向かい合って配置され、封筒の側縁部と係合するように構成され、さらに封筒を移動方向で移動させるように構成された第1対のコンベア組立体を有する。装置は、互いに向かい合って配置され、移動方向で第1対のコンベア組立体の下流側に位置付けられた第2対のコンベア組立体を有し、第2対のコンベア組立体は、第1対のコンベア組立体と独立して封筒を移動方向で移動させるように構成されている。
【0010】
第1対のコンベア組立体の少なくとも一部は、移動方向で第2対のコンベア組立体とオーバーラップしてもよい。第1及び第2対のコンベア組立体のうちの少なくとも一方は、封筒の側縁部と係合する湾曲可能素子を有してもよい。湾曲可能素子は、封筒それぞれの厚さに応じて曲がり、封筒を個別の剛毛間で若干存在することを可能としてもよい。湾曲可能素子は、移動方向とは反対方向に曲がるように構成され、これにより、第1対のコンベア組立体を第2対のコンベア組立体によって保持された封筒に対して移動させることを可能とする。湾曲可能素子は、例えば、剛毛を有する。
【0011】
第1及び第2対のコンベア組立体は、第1及び第2封筒をほぼ直立配向でそれぞれ保持するように構成され、第1及び第2対のコンベア組立体は、互いにほぼ同等である第1及び第2速度それぞれで第1及び第2封筒を移動させるように構成されている。装置は、第1対のコンベア組立体を駆動する駆動装置と、駆動装置に動作可能に結合され、第1対のコンベア組立体によって移動方向で運搬された第1封筒の前方にある間隙を検出して対応する信号を駆動装置に送信するように構成された少なくとも1つのセンサと、を有する。駆動装置は、信号に応答して、第1対のコンベア組立体を前進させ、第1封筒を第1対のコンベア組立体に関連する第2速度よりも大きい第1速度で移動させる。駆動装置は、信号に応答して、第1対のコンベア組立体を加速させ、これにより、少なくとも1つのセンサによって検出された間隙を閉じる。
【0012】
別の形態において、装置は、移動方向で移動するほぼ直立配向にある封筒を運搬するために設けられている。装置は、互いに向かい合って配置され、封筒の側縁部と係合する湾曲可能素子を有する第1対のコンベア組立体であって、当該第1対のコンベア組立体が封筒を移動方向で移動させるように構成された、第1対のコンベア組立体を有する。第2対のコンベア組立体は、互いに向かい合って配置され、封筒の側縁部と係合する湾曲可能要素を有し、第1対のコンベア組立体の下流側に位置付けられており、第2対のコンベア組立体は、第1対のコンベア組立体と独立して封筒を移動方向で移動させるように構成されている。駆動装置は、第1対のコンベア組立体を駆動する。少なくとも1つのセンサは、駆動装置に動作可能に結合され、第1対のコンベア組立体によって移動方向で運搬された第1封筒の前方にある間隙を検出するように構成されており、駆動装置は、少なくとも1つのセンサから受信した信号に応じて第1封筒を加速し、これにより、少なくとも1つのセンサで検出した間隙を閉じる。
【0013】
さらに別の形態において、自動封筒詰込機械がもたらされる。機械は、紙のロールからなる供給部と紙のロールを個別のシートに変換する処理装置とに関連付けられた第1端部を有する。詰込装置は、個別のシートを封筒内に供給し、第2端部は、封筒を移動方向で詰込装置に向けて運搬するための運搬装置を有する。運搬装置は、互いに向かい合って配置され、封筒の側縁部と係合するように構成された第1対のコンベア組立体を有し、第1対のコンベア組立体は、封筒を移動方向で移動させるように構成されている。また、運搬装置は、互いに向かい合って配置され、移動方向で第1対のコンベア組立体の下流側に位置付けられた第2対のコンベア組立体を有し、第2対のコンベア組立体は、第1対のコンベア組立体と独立して移動方向で封筒を移動するように構成されている。第1及び第2対のコンベア組立体のうちの少なくとも一方は、封筒の側縁部と係合するための複数の湾曲可能素子を有する。
【0014】
別の形態において、方法は、移動方向で移動する封筒を運搬するためにもたらされる。方法は、封筒の両側縁部と係合する第1組の湾曲可能素子間においてほぼ直立配向にある封筒をスライドさせる工程と、湾曲可能素子を移動させ、これにより、封筒を移動方向で移動させる工程と、を有する。封筒は、ほぼ直立配向で第2組の湾曲可能素子に向けて移送され、第2組の湾曲可能素子は、第1組の湾曲可能素子と独立して移動され、これにより、封筒を移動方向で移動させる。
【0015】
方法は、封筒の厚さに応じて、第1組の湾曲可能素子を曲げる工程を有する。方法は、追加的にまたは代替的に、移動方向で封筒の前方にある間隙を検出する工程と、間隙の検出に応じて、第1組の湾曲可能素子の移動方向における移動を加速する工程と、を有する。第1組の湾曲可能素子を加速することによって間隙を閉じる。ほぼ直立配向にある封筒をスライドさせる工程は、移動方向を横断する方向で封筒を移動させる工程を有する。ほぼ直立配向にある封筒を第2組の湾曲可能素子に移送する工程は、移動方向で封筒を移動させる工程を有する。方法は、封筒を第1及び第2組の湾曲可能素子と同時に係合させる工程を有する。第1組の湾曲可能素子は、第2の湾曲可能素子によって保持された封筒に対して移動される。
【0016】
このような装置及び方法は、モジュール式組立品に基づく改良した紙加工及びシート挿入装置並びに方法を意図しており、改良した紙取扱装置、サーボ駆動型の構成部材、改良したセンサの密度、及びシステムの動作を制御する改良した制御概念を有する紙加工及び封筒詰込システムにおいて特に有用である。本発明の1以上の形態は、改良した封筒運搬装置を提供することを意図しており、この装置は、モジュール式組立品の紙加工及びシート挿入システムからなるモジュールとして使用され、したがって、人的資源、必要な空間、必要な設備、メンテナンス、労働者及び材料並びに施設を同様の処理能力を有する従来のシステムと比較して低減する。
【0017】
より具体的には、このような改良した装置及び方法は、具体的なモジュールが多機能である場合に、一連の同様のまたは異なるモジュールにおける以下の機能をもたらす複数の機能的なモジュールを意図している。機能は、
・ 印刷された紙ロールを取り扱う/解くこと
・ 紙を切って切断すること
・ シートを丁合せして堆積すること
・ シートを折り畳むこと、
・ 挿入物と相互作用させるために移送すること、
・ 封筒を供給すること、
・ 丁合物を相互作用させて挿入すること、及び、
・ 封筒を処理して排出すること、
を含む。
【0018】
より詳しくは、本発明の1以上の態様は、限定することなく、
(a) 印刷された証印を含む紙またはフィルムのウェブを切断装置内に案内し、
(b) 切手横断方向に切断する動作を通してウェブを処理し、
(c) 個別の片の挿入物を移送しかつ併合し、
(d) 所定の個別の片の挿入物からなる積層体を堆積し、
(e) 所定の個別の片の挿入物からなる積層体を封筒充填ステーションに向けて案内しかつ移送し、
(f) 個別の封筒を封筒充填ステーションに向けて移送し、
(g) 封筒充填処理の前に、封筒の積層体を形成しかつ処理し、かつ、
(h) 封筒の積層体から封筒充填ステーションを介して個別の封筒を処理する、
新規かつ独自の装置及び方法を意図している。
【0019】
特有のモジュールにおける特有の機能の組み合わせが独自の組み合わせである一方、本願の発明は、基本的に本明細書で説明される紙移送装置及び方法にある。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】封筒に選択した紙またはフィルム状物体を詰め込むための加工機の一部を示す斜視図である。
【図2】図4Aの線2−2に沿う横断面図である。
【図2A】図2と同様に、運搬モジュールの別の相対的な位置付けを示す図である。
【図3】図4Aの円で囲んだ領域3を示す拡大図である。
【図4A】図1の加工機における運搬モジュールの一部を示す斜視図である。
【図4B】運搬モジュールの例示的な動作を示す図4Aと同様の斜視図である。
【図5】運搬モジュールの別の実施形態を示す図3と同様の図である。
【図6】運搬モジュールの別の実施形態を示す上面概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
図面、特に図1を参照すると、紙またはフィルムからなるウェブ12を処理する例示的な加工機10の一部が示されている。図示していないが、加工機10によって処理されるウェブ12は、例えばこのようなウェブを含む材料からなるロール(図示略)を由来とする。ロールは、加工機10の第1端部14に関連付けられており、例えばロールのコアを受けるスピンドルを駆動することによって、またはロールの表面をベルトもしくは同様の装置と接触させることによって、技術分野において公知の方法で解かれる。主として、ウェブ12には、別個の領域に証印が印刷されている。
【0022】
このため、ウェブ12は、矢印15で全体的に示される流れ方向で、加工機10を形成する複数のモジュールを通って移動する。図1の例示的な実施形態において、加工機10は、ウェブ材料を材料(「挿入物」)の別個のシート(「領域」に対応する)に切断し、これらを加工機10の反対側の端部16から一般的に供給される封筒内に供給する。加工機10は、その後の処理または処分のために、挿入物を収容する封筒を加工機10の図示される部分から離間してさらに運搬する。例示的な加工機10は、上述のように、ウェブの処理及び封筒の処理において異なる工程を生じる複数のモジュールを有している。当業者がすでに理解していることは、加工機10が本明細書で示されたモジュールに加えてまたはモジュールに替えて他のモジュールを有してもよいことである。
【0023】
図示されたモジュールのうちの1番目は、例えば、加工機10の第1端部14に比較的近接している切断モジュール30であり、この切断モジュールは、ウェブ12をその後の処理のために挿入物(図示略)のような別個の物体に切断する。運搬モジュール40は、切断モジュールから受けた別個の挿入物を制御、搬送し、これらを折畳バッファモジュール50内に供給する。モジュール50は、必要に応じて、例えば対象とする製品が1より大きい別個のシートによって形成される挿入物を封筒に詰め込むことを必要とする場合に、その後の処理のために別個の挿入物の積層体を形成する。モジュール50は、対象とする製品が必要とする場合に、一般的に流れ方向沿って配置された別個の挿入物の長手方向軸に沿って別個の挿入物を折り畳む。さらに、モジュール50は、特定の製品がそのように必要とする場合に、別個のシートの組を個別に取り扱われる積層体に積み重ね、丁合いし、またはバッファする。
【0024】
続けて図1を参照すると、取込モジュール60は、折畳バッファモジュール50から挿入物を取り上げ、詰込モジュール70の構成部材と協働して挿入物を搬送してこれらを封筒内に供給する。封筒は、順に、封筒コンベア80によって取り扱われて詰込モジュール70に向けて供給される。運搬組立体90は、詰め込まれるまたは充填された封筒をその後の処理または処分のために加工機10の図示された部分から離間して運搬するために、詰込モジュール70及び封筒コンベア80に動作可能に結合されている。
【0025】
図2を参照すると、運搬モジュール80の一部が示されている。運搬モジュール80は、互いに向かい合って配置された第1対のコンベア組立体112(一方のみ示す)と、同様に互いに向かい合って配置され、移動方向130でほぼ直立配向にある封筒120を運搬するように協働する第2対のコンベア組立体114(一方のみ示す)と、を有する。本明細書で使用するように、用語「直立」は、封筒120の配向を説明するために使用する場合、限定ではなくむしろ例示を意図している。したがって、この用語は、垂直配向から逸脱して適用することを意図しており、未だに本開示の範囲内に収まる。
【0026】
モジュール80のフレーム132は、コンベア組立体112、114と封筒120を案内、支持する1組の案内レール116及び底面または床面118(図4A及び図4B)とを支持する。この例示的な実施形態において、移動方向130は、流れ方向(図1の矢印15)とは反対であるが、これは、限定ではなく単なる例示である。したがって、この点において、運搬モジュール80によって規定される移動方向は、移動方向が封筒120を詰込モジュール70によってもたらされるような詰込動作に向けて運搬する限り、流れ方向(矢印15)に対する横方向または平行であってもよい。
【0027】
第1及び第2対のコンベア組立体は、それぞれ概略的に示された駆動装置140、144によって駆動され、これら駆動装置は、例えば、サーボ装置(図示略)を有する。この実施形態が2つの独立した駆動装置140、144を示しているが、理解すべきことは、駆動装置が第1及び第2対のコンベア組立体112、114を互いに対して独立して運動させることを可能とする限り、単一の駆動装置を双方の対のコンベア組立体112、114に替えてもよいことである。
【0028】
図2及び図2Aを参照すると、第2対のコンベア組立体114は、全体的に移動方向130において第1対のコンベア組立体112の下流側に位置付けられている。より具体的には、第1対のコンベア組立体112は、全体的に、モジュール80の上流端部80a(図1)からモジュール80の内部部分に向けて延在する一方、第2対のコンベア組立体114は、全体的に、反対側の下流端部80bからモジュール80の内部部分に向けて延在する。考えられることは、一方または双方の対のコンベア組立体112、114が代替として隣接するモジュール内に延在することである。例えば、限定することなく、第2対のコンベア組立体114は、(図2Aにおける別の実施形態で示すように)詰込モジュール70内へ延在してもよい。この例示的な実施形態における第1及び第2対のコンベア組立体112、114のモジュール80の内部部分への伸長は、これらがこれら間で適切に選択された距離を有するオーバーラップ領域136を画定するようになっている。あるいは、考えられることは、第1及び第2対のコンベア組立体112、114間にオーバーラップ領域が存在しないことである。
【0029】
第1及び第2対のコンベア組立体112、114間のオーバーラップ領域136は、これら2対の組立体112、114を垂直に配置することによって容易になる。より詳しくは、この実施形態において、第1対のコンベア組立体112は、第2対のコンベア組立体114に関する第2水平面に対して低い第1水平面に配置されている。本明細書で使用されるように、用語「水平」、「垂直」、「上」、「下」、「頂部」、「底部」及びこれらの派生語は、図における例示的な方向を参照しており、したがって、限定を目的としていない。
【0030】
続けて図2及び図2Aを参照すると、上述のように、第1及び第2対のコンベア組立体112、114は、1以上の駆動装置140、144によって駆動される。これに関して、この詳細な実施形態において、駆動装置140は、モジュール80の上流端部80aに近接して配置された出力シャフト186(仮想線に図示)に動作可能に結合されており、この出力シャフトは、第1対のコンベア組立体112の一方のベルト188を駆動する。同様に、駆動装置144は、下流端部80bに近接して配置された第2出力シャフト192に動作可能に結合されており、この第2出力シャフトは、第2対のコンベア組立体114の一方における1組の第2ベルト196を駆動する。ベルト188、196は、共通シャフト198を通してフレーム132に結合された1組の同軸遊動ローラ152、154によってモジュール80の内部部分内に支持されている。したがって、出力シャフト186、192と同軸遊動ローラ152、154は、ベルト188、196それぞれについての全体的に閉じたループの移動経路を画定する。
【0031】
上述のように、駆動装置140、144は、互いに独立した第1及び第2対のコンベア組立体112、114の運動を制御することを可能とする。このために、同軸遊動ローラ152、154は、共通シャフト198に取り付けられているが、互いに独立して、例えば異なる速度で回転可能である。したがって、ベルト188、196は、互いに異なる速度で移動方向130において移動でき、これにより、第1及び第2対のコンベア組立体112、114によって、同様に互いに異なるまたは互いにほぼ同一の第1及び第2速度で封筒120を保持することが可能となる。
【0032】
続けて図2を参照すると、複数のセンサ200は、例えば第1及び第2対のコンベア組立体112、114のベルト188、196それぞれの下方において、移動方向に沿って位置付けられている。例えば発光型センサなどのセンサ200は、モジュール80における概略的に示された制御装置204に動作可能に結合されており、以下で詳述するように、封筒120間の間隙にかかわらず、詰込モジュール70への封筒120の絶え間ない流れを可能とする。
【0033】
図面の例示的な実施形態が第2対のコンベア組立体112を画定する一対のベルト196を有しているが、考えられることは、このようなベルト196または他の数のベルトが存在しかつ本開示の範囲内に収まることである。
【0034】
図3を参照すると、第1対のコンベア組立体112のコンベア組立体における例示的な部分の拡大図が示されている。考えられることは、図3に示す構成を第2対のコンベア組立体114の一方または双方のコンベア組立体に追加的にまたは代替的に適用してもよいことである。この実施形態において剛毛230の形態にある複数の湾曲可能素子は、ベルト188の表面から封筒120のために設けられた空間に向けて延在する。本明細書で使用されるように、用語「湾曲可能素子」及びこの派生語は、力を作用させると曲がるまたは屈曲する固体または固体構造体を示す。したがって、この実施形態が剛毛の形態にある湾曲可能素子を示しているが、考えられることは、これらが、限定することなく、湾曲可能なストラップのような他の形態を代替的に呈してもよいことである。
【0035】
図4A及び図4Bを参照すると、一対のモータ240(図4B)は、第1対のコンベア組立体112を画定するコンベア組立体112a、112bそれぞれに動作可能に結合されており、異なる幅を有する封筒120を収容することを可能とする。モータ240は、例えば、独国ヴァルトキルヒのSick AG Groupの一員であるSick Stegmann GmbHから入手可能な型HRA08Cのようなステッパモータであってもよい。モータ240は、ネジジャッキ(図示略)と協働し、矢印242(図4B)の方向に沿って、コンベア組立体112a、112bを内方に(すなわち互いに向かうように)及び外方に(すなわち互いに離間するように)選択的に移動させる。これに関して、例えばコンベア組立体112a、112b双方は、内方に選択的かつ/または自動的に移動されて比較的幅の小さい封筒120を収容してもよく、これにより、剛毛230によって封筒120を係合することが可能となる。あるいは、考えられることは、コンベア組立体114a、114bのうちの一方のみが他方のコンベア組立体に対して内方に及び外方に移動可能であってもよいことである。同様に、考えられることは、コンベア組立体112a、112bが代替的に互いに対して固定した位置を有しており、したがって、幅が異なる封筒120を係合させることを容易にする他の装置を有する、または、このような装置を全く有さないことである。本明細書で使用されるように、封筒120に関する用語「幅」は、一般的に、矢印242に沿う封筒120の寸法を示す。
【0036】
図面の例示的な実施形態が一対のモータ240を有し、それぞれがコンベア組立体112a、112bのうちの一方の運動を制御しているが、考えられることは、単一のモータ240または任意の数の別のモータがコンベア組立体112a、112bのうちの一方または双方を制御してもよいことである。同様に、考えられることは、第2対のコンベア組立体114を画定するコンベア組立体114a、114bのうちの一方または双方が内方に及び外方に移動可能であり、幅が異なる封筒120を収容してもよい。
【0037】
剛毛230は、例えばナイロンのような適切な湾曲可能な材料で形成されており、剛毛は、湾曲し、これにより剛毛230間に挿入された厚さが異なる封筒120を収容してもよい。さらに、剛毛230を形成する材料は、封筒120の側方端部120aに対して密接して押圧することが可能なある程度の頑丈さを有するように選択されており、これにより、封筒120をほぼ直立配向で保持する。剛毛230の湾曲可能なかつ頑丈な特性は、ベルト188が同方向で移動するように、封筒120を移動方向130で駆動することをさらに可能とする一方、封筒120を損傷する可能性を最小化する。したがって、剛毛230は、封筒120を第2対のコンベア組立体114(図2)に向けて移動させる。
【0038】
再度図2を参照すると、この図においてドットパターンで概略的に示される剛毛230は、例えば封筒120を矢印280の方向(例えば移動方向130の横断方向)で剛毛230間にスライドさせることによって、封筒120をほぼ垂直配向で挿入することを可能とする。これにより、これに関して、封筒120は、第1対のコンベア組立体112の剛毛230間にほぼ直立配向で挿入されてもよい。動作において、封筒120は、これらが移動方向130で移動するように、第1対のコンベア組立体112によって運ばれ、その後、第1対のコンベア組立体112から第2対のコンベア組立体114に向けてオーバーラップ領域136において移送される。このため、この例示的な実施形態において、第2対のコンベア組立体114のベルト196には、第1対のコンベア組立体112のまたは他のタイプ及び/もしくは配置における同一タイプの及び/もしくは配置の剛毛230からなってもよい剛毛232が取り付けられている。さらに、この実施形態において、第2対のコンベア組立体114のベルト196には、第1対のコンベア組立体112の剛毛230と同様の剛毛232が取り付けられている。
【0039】
封筒120を第1対のコンベア組立体112から第2対のコンベア組立体114に向けて移送する間、第2対のコンベア組立体114の剛毛232は、移動方向で(すなわち、モジュール80の下流端部80bに向けて)湾曲し、封筒120を複数の剛毛232間に係合することを可能とする。いったん係合させると、封筒120は、剛毛232によって移動方向130で下流端部80bに向けて、この詳細な実施形態において詰込モジュール70に向けて運ばれる。オーバーラップ領域310を通した封筒120の移動中において、封筒120は、剛毛230及び232によって同時に運ばれる。封筒120は、ほぼ直立配向で第2対のコンベア組立体114に向けて移送されかつコンベア組立体114によって運ばれる。
【0040】
再度図4A及び図4Bを参照すると、封筒運搬モジュール80の例示的な動作を示す。図4Aは、特に、第1対のコンベア組立体112によって運搬される封筒120の積層体のうちの先頭の封筒120fにおける下流側に間隙310が存在することを示している。1以上のセンサ200(図2)は、間隙310を検出する。例えば、限定することなく、センサ200は、発光部材と受光部材とを有してもよく、封筒または封筒の120のグループが存在しないときにのみ、光を受光部材で受け、これにより、信号を引き起こす。この場合において、信号は、制御装置204に送信されてもよい。
【0041】
制御装置204は、第1対のコンベア組立体112の運動を制御する駆動装置140に動作可能に結合されている。これに関して、制御装置204がセンサ200による間隙310の検出に関連する信号を受信すると、制御装置204は、第1対のコンベア組立体112のベルト188及び剛毛230の運動を加速させる。この加速により、第1対のコンベア組立体112は、第2対のコンベア組立体114に関連する第2速度に対して大きい第1速度で移動方向130に移動させる。この加速は、センサ200によって検出された間隙310を閉じる。いったんセンサ200がもはや間隙310を検出しなくなると、制御装置204は、第1対のコンベア組立体112を減速させ、これにより、第1対及び第2対のコンベア組立体112、114を互いに対してほぼ同じ速度で移動させる。間隙310を最小化するまたは閉じることを可能とするこの例示的な実施形態の能力は、ユーザによって間隙または中断なく第1対のコンベア組立体112に封筒を連続的に供給する必要性を排除する。
【0042】
続けて図4A及び図4Bを参照しさらに図3を参照すると、第1対のコンベア組立体112の剛毛230が湾曲することにより、剛毛230が移動方向130の反対方向に湾曲することが可能となる。より具体的には、移動方向130に第1対のコンベア組立体112を運動させることは、オーバーラップ領域136で第2対のコンベア組立体114によって保持される封筒120と剛毛230間において接触することを必要とする。これに関して、第1対のコンベア組立体112は、第2対のコンベア組立体によって保持される封筒120に対して移動し、これは、掴む態様で、移動方向130とは逆方向に剛毛230が曲がることによって容易になる。
【0043】
同様の参照符号が図1から図4Bの同様の機能を示す図5を参照すると、封筒運搬装置300の別の実施形態を示す。運搬装置300は、第1及び第2対のコンベア組立体112、114に加え、移動方向(矢印130において)第2対のコンベア組立体114の下流側に位置付けられた第3対のコンベア組立体316を有する。この詳細な実施形態において、第3対のコンベア組立体316は、第2対のコンベア組立体114のベルト196とほぼ平行かつベルト196にほぼ当接する一対のベルト317を有する。ベルト317は、ベルト196と同様であり、したがって、剛毛のような湾曲可能素子を有する。考えられることは、第3対のコンベア組立体316がここで示した2つ以外に、単一のベルトまたは複数のベルトを有してもよいことである。第2対のコンベア組立体114から第3対のコンベア組立体316への封筒120の搬送は、封筒をほぼ直立配向で維持する。さらに、この例示的な実施形態における第3対のコンベア組立体316は、挿入または詰込モジュール70(仮想線で示す)内に延在する。
【0044】
第3対のコンベア組立体316は、制御装置204に動作可能に結合された駆動装置320によって駆動されるが、考えられることは、第3対のコンベア組立体316が替わりに第1及び第2対のコンベア組立体112、114に関連付けられた駆動装置140、144の一方によって駆動されてもよいことである。駆動装置320は、第1及び第2対のコンベア組立体112、114から独立して第3対のコンベア組立体316の移動を制御できる。これに関して、例えば、第3対のコンベア組立体316は、第1及び/または第2対のコンベア組立体112、114に関連付けられた速度と異なる速度で選択的に駆動されてもよい。
【0045】
複数のセンサ318は、第3対のコンベア組立体316に関連付けられており、相対的な位置、タイプ、構造及び/または機能において第1及び第2対のコンベア組立体112、114に関連付けられたセンサ200と同様であり、その説明は、センサ318を同様に理解するためになされる。センサ318は、第3対のコンベア組立体316によって運搬される1組の封筒120の上流側における間隙を検出するように構成されている。制御装置204がこのような間隙がセンサ318によって検出されたことに関連する信号を受信すると、制御装置204は、第2対のコンベア組立体114のベルト196の運動を加速させる。この加速により、第2対のコンベア組立体114は、第3対のコンベア組立体316に関連する第3速度よりも相対的に大きい第2速度で移動方向130で移動することになる。この加速は、センサ318によって検出された間隙を閉じる。
【0046】
いったんセンサ318がもはや間隙を検出しなくなると、制御装置204は、第2対のコンベア組立体114を減速し、これにより、第2及び第3対のコンベア組立体114、316を互いにほぼ同等の速度で移動させる。第3対のコンベア組立体316によって搬送される封筒120の上流側における間隙を最小化するまたは閉じることを可能とするこの例示的な実施形態の能力は、第2対のコンベア組立体114が封筒120の連続的な流れ、すなわち間隙または中断のない流れを有する必要性を取り除く。
【0047】
同様の参照符号が図1から図5における同様の機能を示す図6を参照すると、封筒運搬装置400の別の実施形態が示されている。封筒運搬装置400は、図5の封筒運搬装置300と同様であり、その説明は、封筒運搬装置300を同様に理解するためにされている。封筒運搬装置400は、第3対のコンベア組立体316を横断する、したがって第3対のコンベア組立体316に関連付けられた移動方向(矢印130)を横断する角度で方向付けられた第2対のコンベア組立体114を有している。この詳細な実施形態において、第2及び第3対のコンベア組立体114、316は、互いにほぼ直交するように方向付けられているが、これは、上記横断方向の単なる例であり、したがって、限定する意図ではない。概略的に示された移送セクション404は、第2及び第3対のコンベア組立体114、316に動作可能に結合されており、第2対のコンベア組立体114から封筒120を回収し、これらを再度方向付け、これらを第3対のコンベア組立体316に移送する。したがって、移送セクション404は、封筒120を第2対のコンベア組立体114から第3対のコンベア組立体316に移送する。
【0048】
本発明をさまざまな実施形態の説明によって示す一方、これら実施形態をかなり詳細に説明したが、このような詳細なことにまで添付の特許請求の範囲を限定するまたは制限することを意図していない。例えば、限定することなく、これらが封筒と係合しかつこれらをほぼ直立配向で運搬する能力を提供する限り、他の代替的な構造体は、剛毛230、232で置換してもよい。例えば、限定することなく、このような構造体が可撓性を有するフラップの形態を成してもよい。さらなる有利点及び改良は、当業者にすでに明らかである。したがって、本発明は、その広い態様において、具体的な詳細、代表的な装置及び方法、並びに図示されかつ説明された例示的な実施例に限定されない。したがって、逸脱は、全体的な発明の概念の精神または範囲から逸脱することなく、このような詳細なことからなされてもよい。
【符号の説明】
【0049】
10 加工機、14 第1端部、16 端部(第2端部)、112 第1対のコンベア組立体、114 第2対のコンベア組立体、120,120f 封筒、120a 側方端部、130 移動方向、140,144,320 駆動装置、200,318 センサ、230,232 剛毛(湾曲可能素子)、240 モータ、300,400 運搬装置,封筒運搬装置、310 間隙、316 第3対のコンベア組立体

【特許請求の範囲】
【請求項1】
移動方向で移動するほぼ直立配向にある封筒を運搬する装置であって、
互いに向かい合うように配置されかつ前記封筒の側方端部と係合するように構成された第1対のコンベア組立体であって、当該第1対のコンベア組立体が前記封筒を前記移動方向で移動させるように構成された、第1対のコンベア組立体と、
互いに向かい合うように配置されかつ前記移動方向において前記第1対のコンベア組立体の下流側に位置付けられた第2対のコンベア組立体であって、当該第2対のコンベア組立体が前記第1対のコンベア組立体と独立して前記移動方向で前記封筒を移動させるように構成された、第2対のコンベア組立体と、
を備え、
前記第1及び第2対のコンベア組立体の少なくとも一方が、前記封筒の前記側方端部と係合するための湾曲可能素子を有することを特徴とする装置。
【請求項2】
前記第1対のコンベア組立体の少なくとも一部が、前記第2対のコンベア組立体と前記移動方向でオーバーラップすることを特徴とする請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記第1及び第2対のコンベア組立体が、前記封筒の前記側方端部と係合するための湾曲可能素子を有することを特徴とする請求項1に記載の装置。
【請求項4】
前記湾曲可能素子が、前記封筒の厚さに応じて曲がることを特徴とする請求項1に記載の装置。
【請求項5】
前記湾曲可能素子が、前記移動方向とは反対方向に曲がるように構成され、これにより、前記第1対のコンベア組立体を前記第2対のコンベア組立体によって保持された前記封筒に対して移動させることを可能とすることを特徴とする請求項1に記載の装置。
【請求項6】
前記湾曲可能素子が、剛毛を有することを特徴とする請求項1に記載の装置。
【請求項7】
前記第1及び第2対のコンベア組立体が、第1及び第2封筒をほぼ直立配向でそれぞれ保持するように構成され、
前記第1及び第2対のコンベア組立体が、互いにほぼ同等である第1及び第2速度それぞれで前記第1及び第2封筒を移動させるように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の装置。
【請求項8】
前記第1対のコンベア組立体を駆動する駆動装置と、
前記駆動装置に動作可能に結合され、前記第1対のコンベア組立体によって前記移動方向で運搬された第1封筒の前方にある間隙を検出して対応する信号を前記駆動装置に送信するように構成された少なくとも1つのセンサと、
をさらに備え、
前記駆動装置が、前記信号に応答して、前記第1対のコンベア組立体を前進させ、前記第1封筒を前記第1対のコンベア組立体に関連する第2速度よりも大きい第1速度で移動させることを特徴とする請求項1に記載の装置。
【請求項9】
前記駆動装置が、前記信号に応答して、前記第1対のコンベア組立体を加速させ、これにより、少なくとも1つの前記センサによって検出された間隙を閉じることを特徴とする請求項8に記載の装置。
【請求項10】
前記封筒の幅に応じて、前記第1及び第2対のコンベア組立体の少なくとも一方の少なくとも一部を移動させるために、前記第1及び第2対のコンベア組立体の少なくとも一方に動作可能に結合されたモータをさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の装置。
【請求項11】
互いに向かい合うように配置されかつ前記移動方向で前記第2対のコンベア組立体の下流側に位置付けられた第3対のコンベア組立体であって、当該ダイ3対のコンベア組立体が前記第2対のコンベア組立体と独立して前記封筒を移動させるように構成された、第3対のコンベア組立体をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の装置。
【請求項12】
前記第1、第2及び第3対のコンベア組立体が、互いにほぼ平行に方向付けられていることを特徴とする請求項11に記載の装置。
【請求項13】
前記第3対のコンベア組立体を前記第2対のコンベア組立体に対して横断方向に配向することを特徴とする請求項11に記載の装置。
【請求項14】
移動方向で移動するほぼ直立配向にある封筒を運搬する装置であって、

互いに向かい合って配置され、前記封筒の側縁部と係合する湾曲可能素子を有する第1対のコンベア組立体であって、当該第1対のコンベア組立体が前記封筒を前記移動方向で移動させるように構成された、第1対のコンベア組立体と、
互いに向かい合って配置され、前記封筒の側縁部と係合する湾曲可能要素を有し、前記第1対のコンベア組立体の下流側に位置付けられた第2対のコンベア組立体であって、当該第2対のコンベア組立体が前記第1対のコンベア組立体と独立して前記封筒を前記移動方向で移動させるように構成された、第2対のコンベア組立体と、
前記第1対のコンベア組立体を駆動する駆動装置と、
前記駆動装置に動作可能に結合され、前記第1対のコンベア組立体によって前記移動方向で運搬された第1封筒の前方にある間隙を検出するように構成された少なくとも1つのセンサと、
を備え、
前記駆動装置が、少なくとも1つの前記センサから受信した信号に応じて前記第1封筒を加速し、これにより、少なくとも1つの前記センサで検出した前記間隙を閉じることを特徴とする装置。
【請求項15】
紙のロールからなる供給部と個別のシートを封筒内に供給するために前記紙のロールを個別の前記シートに加工する処理装置とに関連付けられた第1端部を有する自動封筒詰込装置であって、
前記封筒を移動方向で当該自動封筒詰込装置に向けて運搬するための運搬装置をさらに備え、前記運搬装置は、
(a)互いに向かい合って配置され、前記封筒の側縁部と係合するように構成された第1対のコンベア組立体であって、当該第1対のコンベア組立体が前記封筒を前記移動方向で移動させるように構成された、第1対のコンベア組立体と、

(b)互いに向かい合って配置され、前記移動方向で前記第1対のコンベア組立体の下流側に位置付けられた第2対のコンベア組立体であって、前記第1対のコンベア組立体と独立して前記移動方向で前記封筒を移動するように構成された、第2対のコンベア組立体と、
を有することを特徴とする自動封筒詰込装置。
【請求項16】
前記第1及び第2対のコンベア組立体のうちの少なくとも一方が、前記封筒の側縁部と係合するための複数の湾曲可能素子を有することを特徴とする請求項15に記載の自動封筒詰込装置。
【請求項17】
前記封筒の幅に応じて少なくともその一部を移動させるために、前記第1及び第2対のコンベア組立体のうちの少なくとも一方と動作可能に係合するモータをさらに備えることを特徴とする請求項15に記載の自動封筒詰込装置。
【請求項18】
移動方向で移動する封筒を運搬する方法であって、
前記封筒の両側縁部と係合する第1組の湾曲可能素子間においてほぼ直立配向にある前記封筒をスライドさせる工程と、
前記湾曲可能素子を移動させ、これにより、前記封筒を前記移動方向で移動させる工程と、
ほぼ直立配向にある封筒を第2組の湾曲可能素子に向けて移送する工程と、
前記第1組の湾曲可能素子と独立して前記第2組の湾曲可能素子を移動させ、これにより、前記封筒を前記移動方向で移動させる工程と、
を備えることを特徴とする方法。
【請求項19】
前記封筒の厚さに応じて、前記第1組の湾曲可能素子を曲げる工程をさらに備えることを特徴とする請求項18に記載の方法。
【請求項20】
前記移動方向で前記封筒の前方にある間隙を検出する工程と、
前記間隙の検出に応じて、前記第1組の湾曲可能素子の前記移動方向における移動を加速する工程と、
をさらに備えることを特徴とする請求項18に記載の方法。
【請求項21】
前記第1組の湾曲可能素子の移動を加速することによって前記間隙を閉じることを特徴とする請求項20に記載の方法。
【請求項22】
ほぼ直立配向にある前記封筒をスライドさせる工程が、前記移動方向を横断する方向で前記封筒を移動させる工程を有することを特徴とする請求項18に記載の方法。
【請求項23】
ほぼ直立配向にある前記封筒を前記第2組の湾曲可能素子に移送する工程が、前記移動方向で前記封筒を移動させる工程を有することを特徴とする請求項18に記載の方法。
【請求項24】
ほぼ直立配向にある前記封筒を前記第2組の湾曲可能素子に移送する工程が、前記移動方向を横断する方向で前記封筒を移動させる工程を有することを特徴とする請求項18に記載の方法。
【請求項25】
前記封筒を前記第1及び第2組の湾曲可能素子と同時に係合させる工程をさらに備えることを特徴とする請求項18に記載の方法。
【請求項26】
前記第2組の湾曲可能素子によって保持された封筒に対して前記第1組の湾曲可能素子を移動させる工程をさらに備えることを特徴とする請求項18に記載の方法。
【請求項27】
前記封筒の幅に応じて、前記湾曲可能素子を前記封筒に向けて移動させる工程をさらに備えることを特徴とする請求項18に記載の方法。

【図1】
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【図3】
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【図6】
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【図2】
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【図2A】
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【図4A】
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【図4B】
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【図5】
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【公表番号】特表2012−501934(P2012−501934A)
【公表日】平成24年1月26日(2012.1.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−526069(P2011−526069)
【出願日】平成21年1月9日(2009.1.9)
【国際出願番号】PCT/US2009/030559
【国際公開番号】WO2010/027524
【国際公開日】平成22年3月11日(2010.3.11)
【出願人】(511058431)ケルン・インターナショナル・インコーポレーテッド (5)
【Fターム(参考)】