説明

封緘ラベル

【課題】 本発明は、開封の有無を容易に判別することができ、更に、簡易に製造することができる封緘ラベルを提供することを課題とする。
【解決手段】 裏面に貼付粘着層21が設けられた脆性フィルム2の表面に、中間粘着層5を介して保護フィルム3が積層されており、中間粘着層5が、保護フィルム3と脆性フィルム2を強く接着する強接着領域51と、保護フィルム3と脆性フィルム2を強接着領域51よりも弱く接着する又は非接着とする弱接着領域52と、を有する封緘ラベルを提供する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、各種包装体の開封部分に貼付される封緘ラベルに関する。
【背景技術】
【0002】
食品、医薬品、化粧品などを収納した容器や該容器を外層フィルムで包装した包装体、これら包装体を複数纏めて包装した包装体(マルチパック)などの各種の包装体について、包材の開封部分に跨るように貼付してこれを封緘する封緘ラベルが広く用いられている。さらに、不正な開封行為を防止できる封緘ラベルも知られている。
このような不正防止用の封緘ラベルとしては、例えば、フィルム裏面に隠し印刷を施し、ラベルを引き剥がしたときに、開封された事実を示す文字や記号(例えば「開封済み」)等が浮き出る封緘ラベルや、フィルムにスリットを設けておき、ラベルを引き剥がすとスリットに沿って切り取られる封緘ラベルなどが知られている。
また、特開2002−162909公報には、容器の本体と蓋の角部に跨って折曲げ貼着され、その両端域に、接着剤層が形成されていると共にラベル破断用スリットが形成され、中間域が非接着性とされている封緘ラベルが開示されている。
【0003】
しかしながら、上記隠し印刷を施した封緘ラベルは、不正開封防止手段としての機能を有するものの、隠し印刷層を設けるため、インキの選択や印刷工程の増加複雑化を招くという問題点がある。また、スリットを設ける封緘ラベルは、スリットに起因する溝が現れるので、外観上好ましくなく、又、包装体の角部に折曲げ貼付する際、スリットから部分的に捲れて貼付ミスを起こす場合がある。
また、上記公報記載の封緘ラベルは、容器と蓋の角部に跨って折曲げ貼着した場合に優れた効果を発揮するが、平坦な包装体に貼着すると中間域が浮き上がるという不都合があり、又、スリットを形成しなければならないので、上記と同様の問題点がある。
【0004】
【特許文献1】特開2002−162909公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
そこで、本発明は、スリットを形成する必要がなく簡易に製造できる封緘ラベルを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するための手段として、本発明は、裏面に貼付粘着層が設けられた脆性フィルムの表面に、中間粘着層を介して保護フィルムが積層されており、中間粘着層が、保護フィルムと脆性フィルムを強く接着する強接着領域と、保護フィルムと脆性フィルムを強接着領域よりも弱く接着する又は非接着とする弱接着領域と、を有する封緘ラベルを提供する。
【0007】
上記封緘ラベルは、包装体の開封部分、例えば、容器本体と蓋の角部に跨って貼付して使用される。
この封緘ラベルを引き剥がすと、強接着領域に対面している脆性フィルム部分は、保護フィルムと共に剥がれ、一方、弱接着領域に対面している脆性フィルム部分は、保護フィルムから離れて包装体の表面に接着したままとなる。このように封緘ラベルを引き剥がすと、脆性フィルムが分断されるので、開封の有無を簡易に判別することができる。
かかる封緘ラベルは、脆性フィルムの表面に、強弱接着領域を設けた中間粘着層を介して保護フィルムを積層することにより構成されているので、隠し印刷層を設ける従来の封緘ラベルに比して製造容易で、又、スリットを形成する必要がないので、部分的にラベルが捲れる虞もない。
【0008】
また、本発明の好ましい態様では、上記貼付粘着層が、強接着領域の接着力よりも弱く、且つ弱接着領域の接着力よりも強い上記封緘ラベルに係り、この封緘ラベルは、強接着領域に対面している脆性フィルム部分は、確実に保護フィルムと共に剥がれ、弱接着領域に対面している脆性フィルム部分は、確実に保護フィルムから離れるので、好ましい態様である。
【0009】
さらに、本発明の好ましい態様では、上記保護フィルムが、透視可能なフィルムからなり、脆性フィルムは、その表面に絵柄などの所定のデザインを表す画線が表され、この画線の表されていない部分が除かれている穴開きフィルムである上記封緘ラベルに係り、この封緘ラベルは、脆性フィルムが穴開きフィルムであるため、封緘ラベルを引き剥がした際、脆性フィルムが確実に且つ無秩序に分断され、更に、画線を細くして複雑なデザインを表すことによって偽造され難く、装飾性に優れた封緘ラベルを提供できるので、好ましい態様である。
【発明の効果】
【0010】
本発明に係る封緘ラベルは、引き剥がし時に脆性フィルムが分断され、包装体の表面に残存することで、開封の有無を容易に判別することができる。
また、本発明の好ましい態様によれば、脆性フィルムをより分断され易く構成でき、更に、偽造防止効果も有する封緘ラベルを提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下、本発明について、図面を参照しつつ具体的に説明する。
図1に於いて、1は、裏面に貼付粘着層21が設けられた脆性フィルム2と、この脆性フィルム2の表面に積層された保護フィルム3と、脆性フィルム2と保護フィルム3を接着する中間粘着層5と、を備える封緘ラベルを示す。
尚、封緘ラベル1は、通常、長尺状の離型紙6の上に、所定間隔をおいて仮接着されている。
【0012】
具体的には、脆性フィルム2は、図2にも示すように、貼付粘着層21の上に、合成樹脂フィルム22及びデザイン表示部23の順で積層された積層体からなる。
貼付粘着層21は、封緘ラベル1を包装体に貼付する際、脆性フィルム2部分を包装体に接着するための粘着層であり、好ましくは、後述する中間粘着層5の強接着領域51よりも接着力が弱く、弱接着領域52よりも接着力が強い粘着剤が用いられる。但し、この貼付粘着層21と強接着領域51及び弱接着領域52との接着力の強弱は、同じ相手材料に接着した場合の対比である。
【0013】
合成樹脂フィルム22は、アクリル系樹脂、スチレン系樹脂など公知の樹脂を用いることができる。合成樹脂フィルム22として、脆性フィルム2に金属光沢を付与するため、金属蒸着フィルムを用いることもできる。金属蒸着フィルムを用いる場合、図2(b)に示すように、金属蒸着層24は、デザイン表示部23の真下に設けることが好ましい。
脆性フィルム2は、少しの力が加わることで破断するフィルムであり、例えば、破断時引張強度が3〜25MPa、好ましくは、5〜10MPa、破断時伸び率が30%以下、好ましくは15%以下のフィルムが好ましく用いられる。破断時引張強度が3MPaより低いと、強度が低すぎて取扱い性が悪く、一方、25MPaより大きいと、ラベル1を剥がした際に、脆性フィルム2が破断しない虞があるからである。また、破断時伸び率が30%より大きいと、同様に脆性フィルム2が破断しない虞れがあるからである。
但し、後述するように、脆性フィルム2が穴開きフィルム、特に細線部23aを有する画線形成部分のみで構成された穴開きフィルムの場合には、その形状に起因して破断し易くなるので、破断時引張強度が25MPaよりも大きいもの及び/又は破断時伸び率が30%よりも大きいものを用いることもできる。
尚、上記破断時引張強度及び破断時伸び率は、JIS K 7127に準じ、15×200mmに形成した試験片を、23℃で、引張速度200mm/分、チャート速度200mm/分、チャック間距離100mmの条件下で測定算出した値である。
合成樹脂フィルム22の厚みは、特に限定されないが、薄すぎると取扱い性が悪く、厚すぎるとコスト的に不利となるので、15〜200μm程度のものが用いられる。
【0014】
デザイン表示部23は、絵柄、模様、文字などの所望のデザインが表された部分であって、合成樹脂フィルム22(又は金属蒸着層24)の表面に設けられている。該デザイン表示部23は、通常、公知の印刷法で設けられる。このデザイン表示部23は、合成樹脂フィルム22の表面全体にベタ状に表されているものではなく、画線23の組み合わせによって所望のデザインが表されている。
そして、脆性フィルム2は、この画線23の形成されていない部分が除かれてなる穴開きフィルムとなっている。すなわち、本実施形態に於ける脆性フィルム2は、画線形成部分以外の部分を、厚み方向に打ち抜き状に取り除いた穴開きフィルムであり、これを上面から見ると、この開口部分2aから離型紙6の表面が覗いている。従って、脆性フィルム2の平面形状は、デザイン表示部23で表されるデザイン形状と一致している。
画線23は、幅の狭い細線部23aを有することが好ましく、更に、幅狭の細線部23aが複数形成されていることが好ましい。幅狭の細線部23aを有することで、ラベル1を引き剥がした際に、脆性フィルム2がより破断し易くなるからである。このような細線部23aの幅Wとしては、0.1mm〜2mm程度が例示される。
【0015】
上記脆性フィルム2(画線形成部分のみで構成された穴開きフィルム)は、例えば、特公平6−35237号公報に開示された製法にて作製することができる。
詳しくは当該公報に記載の通りであるが、これを本願の構成に合わせて簡単に説明すると、離型紙6(当該公報の「離型シート」に相当。以下、単にカギ括弧書きで記す)の表面に、貼付粘着層21(「接着剤」)を介して金属蒸着フィルム22又は合成樹脂フィルム22を貼着する。この貼付粘着層21やフィルム22は、酢酸エチルなどの薬品に溶解しうる材質のものが用いられる。このフィルム22の表面に、印刷版によって所望の文字、図形、記号、模様などの画線23を印刷する。この印刷インキとしては、上記薬品で溶解しないものが用いられる。このように画線23を形成した後、貼付粘着層21及びフィルム22が溶解し且つ印刷インキが溶解しない薬品を、表面全体に投与する。これにより、画線23が形成されていない部分に於ける貼付粘着層21及びフィルム22は、溶解・消失する。このようにして、離型紙6上に、貼付粘着層21を介して、表面にデザイン表示部23が設けられた穴開き状の脆性フィルム2を得ることができる。
かかる製法によれば、非常に狭い幅の画線23からなるデザインが表されてなる脆性フィルム2を作製できるので、悪意者が、この脆性フィルム2と同じものを簡単に作製できず、偽造防止効果にも優れている。
【0016】
次に、保護フィルム3は、封緘ラベル1のベースフィルムとして機能するものであって、強度的に優れたフィルム(例えば、破断時引張強度100MPa以上)が用いられ、好ましくは、デザイン表示部23を透視するため、無色透明又は有色透明などの透視可能なフィルムが用いられる。例えば、ポリエチレンテレフタレートなどのポリエステル系樹脂、ポリプロピレンなどのオレフィン系樹脂、ポリスチレン、塩化ビニル系樹脂などの延伸フィルムなど、一般のタックラベルの基材として用いられている公知のフィルムを用いることができる。
保護フィルム3は、少なくとも脆性フィルム2の表面全体を被覆できる大きさ(平面形状)に形成されており、包装体から不用意に剥がれないように貼付するため、図1(a)に示すように、脆性フィルム2の外縁から保護フィルム3が延出する大きさに形成されていることが好ましい。
尚、保護フィルム3の具体的平面形状は、例えば略矩形状、略円形状などの任意の形状に形成できる。また、保護フィルム3の厚みは、特に限定されないが、通常、15〜200μm程度のものが用いられる。さらに、脆性フィルム2のデザイン表示部23のデザインを減殺しない程度であれば、保護フィルム3にデザイン表示部を設けることも可能である。
【0017】
保護フィルム3と脆性フィルム2との間に設けられた中間粘着層5は、保護フィルム3と脆性フィルム2とを強く接着する強接着領域51と、保護フィルム3と脆性フィルム2とを強接着領域52よりも弱く接着する弱接着領域52と、を有する。
強接着領域51及び弱接着領域52は、例えば、図1(a)に示すように、平面視帯状の強接着領域51及び弱接着領域52を交互に並設したり、或いは(特に図示しないが)平面視網状の強接着領域51の該網目間に弱接着領域52を形成するなどのように規則的に形成してもよい。また、強接着領域51の海部分の中に弱接着領域52となる島部分を不定形に形成するなどのように不規則に形成してもよい。
【0018】
強接着領域51及び弱接着領域52の形成手段としては、接着力の異なる粘着剤(接着剤を含む)を、強接着領域51及び弱接着領域52の形成予定部分に塗り分けることによって形成することもできるが、両領域51,52を簡易に形成することができることから、粘着剤の表面に部分的に被覆処理を施すことが好ましい。
具体的には、図1(b)に示すように、保護フィルム3の裏面全体に強接着領域51を構成する強接着力の粘着剤を塗工し、この粘着剤塗工面のうち、弱粘着領域52の形成予定部分に、紫外線硬化型インキなどを塗工することによって被覆処理を行う。かかる被覆処理の施された処理面が、脆性フィルム2に弱く接着する弱接着領域52となり、被覆処理の未処理面が、脆性フィルム2に強く接着する強接着領域51となる。尚、該被覆処理に於いて、紫外線硬化型インキなどの被覆厚を調整することで、弱接着領域52の接着力を調整することができる。
【0019】
強接着領域51と弱接着領域52は、ラベル1を引き剥がした際に、強接着領域51が脆性フィルム2から離れず、且つ弱接着領域52が脆性フィルム2から剥離するような接着力に設計される。例えば、強接着領域51の剥離強度は、10〜15N/25mm、弱接着領域52の剥離強度は、5〜8N/25mm程度が例示される。
但し、この剥離強度は、JIS Z 0237に準じ、試験材料:幅25mm、相手材料:対PETシート(東洋紡績株式会社、ポリエチレンテレフタレートフィルム「A1101未処理面」、剥離角度:90度、剥離速さ:300mm/分、温度:23℃の条件下の剥離試験において測定された値である。
上記保護フィルム3を、脆性フィルム2の表面に重ね合わせて接着することにより、本発明の封緘ラベル1が構成されている。
【0020】
上記封緘ラベル1は、包装体の開封部分、例えば、図3に示すように、容器本体10と蓋体11の開閉部(角部)に跨って貼付される。該封緘ラベル1は、貼付粘着層21及び(脆性フィルム2が存在せず)裏面側が露出している中間粘着層5を介して、包装体の表面に接着される。但し、脆性フィルム2の開口部分2aの面積が非常に狭いと、この部分に於いて中間粘着層5が包装体に密着しないことがある。尚、図4では、便宜上、脆性フィルム2の開口部分2aに於ける中間粘着層5は、包装体の表面に密着していない状態で表している。
この封緘ラベル1を引き剥がすと、図4に示すように、強接着領域51に対面する脆性フィルム2は、保護フィルム3と共に包装体から引き離され、一方、弱接着領域52に対面する脆性フィルム2は、保護フィルム3と離れて包装体の表面に接着したままとなる。従って、包装体の表面に、脆性フィルム2が無秩序に分断した状態で残存するので、封緘ラベル1を引き剥がしたかどうかを簡単に判別することができる。また、脆性フィルム2が分断されるので、再度貼付しても、外見上、元の状態に戻すことができない。
特に、脆性フィルム2が、上記のように穴開きフィルムとされているので、封緘ラベル1を引き剥がした際、脆性フィルム2は、確実に無秩序に分断される。
【0021】
本発明によれば、脆性フィルム2の表面に保護フィルム3を積層し、両者を接着する中間粘着層5に接着力の強弱を付けるだけで、開封の有無を判別できる封緘ラベル1を製造することができる。
さらに、脆性フィルム2は、画線に沿った穴開きフィルムであり、この画線を細くして複雑なデザイン表示部23を表すことにより、引き剥がし時に無秩序に分断し易いだけでなく、偽造防止効果を有し且つ装飾性に優れた封緘ラベル1を構成できる。
特に、脆性フィルム2として金属蒸着フィルムを用いることにより、デザイン表示部23に金属光沢を付加することができるので、保護フィルム3を通じて光沢感のあるデザインを表現でき、より装飾性の高い封緘ラベル1を構成できる。
【0022】
次に、本発明の変形例を示す。以下、主として上記で示した実施形態と異なる構成について説明し、同様の構成等については、その説明を省略し、図番を援用することがある。
上記実施形態では、弱接着領域52は、保護フィルム3と脆性フィルム2を弱く接着するものであるが、弱接着領域52は、非接着とされていてもよい。もっとも、弱接着領域52に於いても、弱くても接着している方が、保護フィルム3と脆性フィルム2の浮きが生じないので好ましい。
【0023】
また、上記実施形態では、脆性フィルム2は、デザイン表示部23に沿った穴開きフィルムからなるが、脆性フィルム2は、面状のもの(開口部分2aを有しないもの)でもよい。面状の脆性フィルム2を用いても、脆性フィルム2はその脆弱性により、ラベル1の引き剥がし時、強粘着領域51に対面する部分は、保護フィルム3と共に引き剥がれ、弱接着領域52に対面する部分は、保護フィルム3から離れるので、開封の有無を判別できる。この面状の脆性フィルム2を用いる場合、デザイン表示部23は、ベタ状でも良いし、或いは、画線によって形成されていてもよい。
尚、脆性フィルム2の表面にデザイン表示部23を設けずに、保護フィルム3にデザイン表示部23を設けることも可能である。もっとも、デザイン表示部23を脆性フィルム2に設けることにより、封緘ラベル1を引き剥がした際に、脆弱フィルム2の分断に伴ってデザイン表示部23に表されたデザインも無秩序に分断され、このように分断されたデザイン表示部23は、引き剥がした後のラベル1を再び貼付しても元のデザインと同じデザインに復元困難であるため、開封の有無を確実に判別することができるので好ましい。
【0024】
さらに、上記実施形態では、貼付粘着層21は、強接着領域51よりも接着力が弱く、弱接着領域52よりも接着力が強くなるように構成されているが、必ずしも、このように構成されているものに限られない。例えば、貼付粘着層21が、強接着領域51よりも接着力が強くなるように構成されていてもよい。なぜなら、脆性フィルム2は、非常に脆いフィルムなので、例えば、貼付粘着層21の接着力が、強接着領域51よりも強くても、ラベル1の引き剥がし時に加わる力によって脆性フィルム2が分断するからである。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【図1】(a)は、離型紙上に仮接着されている封緘ラベルの一実施形態を示す平面図、(b)は、A−A線で縦方向に切断した一部省略端面図。但し、(a)に於いて、便宜上、強粘着領域が設けられた範囲を網掛けで示し、弱粘着領域が設けられた範囲を薄墨塗りで示している。
【図2】(a)は、離型紙上に仮接着されている脆性フィルムの一実施形態を示す縦方向断面を含む一部省略斜視図、(b)は、同脆性フィルムの他の実施形態を示す縦方向断面を含む一部省略斜視図。
【図3】封緘ラベルを包装体の開封部分に貼着した状態を示す斜視図。
【図4】封緘ラベルを包装体から引き剥がす途中を示す一部省略端面図。
【符号の説明】
【0026】
1…封緘ラベル、2…脆性フィルム、2a…開口部分、21…貼付粘着層、22…合成樹脂フィルム、23…デザイン表示部(画線)、23a…細線部、24…金属蒸着層、3…保護フィルム、5…中間粘着層、51…強粘着領域、52…弱粘着領域、6…離型紙

【特許請求の範囲】
【請求項1】
裏面に貼付粘着層が設けられた脆性フィルムの表面に、中間粘着層を介して保護フィルムが積層されており、
前記中間粘着層が、前記保護フィルムと脆性フィルムを強く接着する強接着領域と、保護フィルムと脆性フィルムを前記強接着領域よりも弱く接着する又は非接着とする弱接着領域と、を有することを特徴とする封緘ラベル。
【請求項2】
前記貼付粘着層が、前記強接着領域の接着力よりも弱く、且つ前記弱接着領域の接着力よりも強い請求項1記載の封緘ラベル。
【請求項3】
前記保護フィルムが、透視可能なフィルムからなり、一方、前記脆性フィルムは、その表面に絵柄などの所定のデザインを示す画線が表され、この画線の表されていない部分が除かれている穴開きフィルムである請求項1又は2記載の封緘ラベル。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2006−301236(P2006−301236A)
【公開日】平成18年11月2日(2006.11.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−121940(P2005−121940)
【出願日】平成17年4月20日(2005.4.20)
【出願人】(000238005)株式会社フジシールインターナショナル (641)
【Fターム(参考)】