説明

導光板、入力モジュールおよび携帯機器

【課題】照明に用いる光の強度の均一性を向上させることが可能な導光板、当該導光板を用いた入力モジュールおよび携帯機器を提供する。
【解決手段】導光板16は、携帯電話機1の入力部を発光させるために用いられる導光板16であって、導光板16の発光領域の外形、たとえば発光領域が導光板16全体である場合に導光板16自体の外形、が多角形状であり、当該発光領域の複数の角部または複数の辺に対向する領域に、それぞれ光導入部としての受光端面21が形成されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、導光板、入力モジュールおよび携帯機器に関し、より特定的には、入力モジュールの入力部を発光させるために用いられる導光板、当該導光板を用いた入力モジュールおよび携帯機器に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、携帯電話機などの携帯機器が知られている。これらの携帯機器では、ユーザが当該携帯機器に必要な情報を入力するためのボタンなどからなる入力部が形成されている。これらの入力部では、夜間などでの入力操作の便宜を図るため、入力部を構成するボタンなどを発光させることが可能になっている(たとえば、特許文献1参照)。
【0003】
特許文献1では、入力部を構成する入力モジュールとして、導光板と、当該導光板上に配置され、複数のボタンが形成されたフィルムと、導光板の端面に対向するように配置された光源としての発光素子と、導光板の下側においてボタンと重なる領域に配置されたドームスイッチとを備え、導光板において光をボタン側に反射するための反射パターンが形成されたものが開示されている。
【特許文献1】特開2006−324240号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述した従来の入力モジュールでは、導光板の外周の1つの辺に対向して並ぶように、2つの発光素子が配置されている。このため、2つの発光素子から出射して導光板の内部を進む光の照射範囲が重なる領域と、一方の発光素子からの光しか照射されない領域とが存在することになる。この結果、フィルムに形成されたボタンと発光素子との位置関係によって、ボタンを照明するための光の強度が局所的に異なる場合があった。また、ボタンの下には上述のようにドームスイッチが配置されているが、携帯機器の薄型化のためにドームスイッチとボタンとの間の導光板の部分に開口部を形成する場合がある。このような開口部が形成されると、発光素子から見て開口部の後方には発光素子からの光が直接的には照射されず、開口部の後方の領域でやはり照明のための光の強度が小さくなる場合がある。また、上述のような反射パターンが形成された導光板においても、当該反射パターンの後方の領域では同様に光の強度が小さくなる場合がある。そして、上述のように2つの発光素子を並べて配置した場合には、ある程度当該開口部(あるいは反射パターン)の後方の領域に他方の発光素子からの光を照射することができるものの、開口部等の直近の領域では両方の発光素子のいずれからも光が直接的に照射されない領域ができてしまう。この結果、導光板において照明に用いる光の強度の均一性を向上させるには限界があった。
【0005】
この発明は、上記のような課題を解決するために成されたものであり、この発明の目的は、照明に用いる光の強度の均一性を向上させることが可能な導光板、当該導光板を用いた入力モジュールおよび携帯機器を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この発明に従った導光板は、携帯機器の入力部を発光させるために用いられる導光板であって、導光板の発光領域の外形が多角形状であり、当該発光領域の複数の角部または複数の辺に対向する領域に、それぞれ光導入部が形成されている。なお、発光領域とは、導光板全体を指す場合もあるが、導光板が用いられる入力モジュールの構成によっては、導光板の一部の領域(たとえば、入力キーなどへ導光板から照明用の光を出射させるための反射パターンが形成された領域が、導光板の一部に集中して形成されている場合、当該反射パターンが形成された領域)であってもよい。また、光導入部とは、LED(light-emitting diode)などの光源から出射した光を導光板の内部に導入する部分であって、たとえば導光板に光源を挿入配置するための穴が形成されている場合には当該穴の内周側面(光源と対向する導光板の端部表面)が該当し、また、光源を導光板の外周端面と対向するように配置する場合には、当該光源と対向する導光板の外周端面の一部が該当する。また、光源から導光板への光の取込効率を向上させるため、光源と対向する導光板の外周端面には凹形状部が形成されていてもよい。この場合、光導入部を当該凹形状部としてもよい。
【0007】
このようにすれば、導光板の発光領域において、異なる方向から(複数の角部のそれぞれが位置する方向から、あるいは複数の辺が位置するそれぞれの方向から)光導入部を介して発光領域に照明用の光を供給することができる。このため、たとえば発光領域の1つの辺に光導入部を複数配置した場合(たとえば1つの辺に対向するように複数の光源をならべて、当該1つの辺の端面から光を導光板に入射させるような場合)に比べて、発光領域に形成された穴や光を乱反射させるための反射パターンによって1つの光導入部から入射した光の強度が低下する領域(1つの光導入部から見て当該穴や反射パターンの後ろ側の領域)に、他方の光導入部から光を容易に入射させることができる。このため、複数の光導入部のいずれからも光が供給されないというような、光の強度の低い領域の発生を極力避けることができる。この結果、導光板の発光領域全面について照明用の光の強度を均一化することができる。
【0008】
上記導光板において、発光領域には開口部が形成されていてもよい。この場合、光導入部から見た発光領域に形成された開口部の後方の領域には、当該光導入部から直接的に光が照射されないため、光導入部が1つであると当該領域での光の強度は小さくなる。このため、導光板の中央部から見て異なる方向(たとえば導光板の中央部から見て90°程度、好ましくは30°以上150°以下の角度をなす2方向)に光導入部を配置する本発明が特に効果的である。ただし、発光領域の配置などによっては、対向する位置、たとえば導光板の中央部から見て180°の位置に光導入部を形成した方がよい場合もある。
【0009】
上記導光板において、光導入部は、導光板に形成された光源を挿入するための穴の内周側面であってもよい。この場合、穴の内周側面が光源を取り囲むことができるため、光源から出射する光を導光板の内部に効率的に取り込むことができる。
【0010】
この発明に従った入力モジュールは、入力検知素子と、入力検知素子と重なるように配置された、上記導光板とを備える。このようにすれば、導光板の発光領域における照明用の光の強度を均一化し、結果的に導光板上に配置される複数のボタンなどの照明を均一に行なうことができる。
【0011】
この発明に従った携帯機器は、上記入力モジュールを備える。当該入力モジュールでは、導光板の光導入部に面するように光源が設置されている。このようにすれば、入力モジュールが配置された入力部の複数のボタンなどを、均一に照明することができる。この結果、入力部の照明の光が不均一になって、複数のボタンについて照明の光の強度が局所的に異なるといった問題の発生を防止できる。
【発明の効果】
【0012】
この発明によれば、導光板における照明用の光の強度を均一化することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下、この発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。なお、以下の図面において同一または相当する部分には同一の参照符号を付し、その説明は繰返さない。
【0014】
(実施の形態1)
図1は、本発明に従った携帯機器としての携帯電話機の実施の形態1を示す斜視模式図である。図2は、図1に示した携帯電話機の入力部を構成する入力モジュールを示す平面模式図である。図3は、図2の線分III−IIIにおける部分断面模式図である。図1〜図3を参照して、本発明に従った携帯電話機1、入力モジュール10および入力モジュール10を構成する導光板を説明する。
【0015】
図1に示すように、本発明に従った携帯電話機1は、入力部4と、当該入力部4とヒンジ部5を介して接続されている表示部3とを備える。入力部4と表示部3とは、ヒンジ部5を回転中心として回転することにより開閉可能になっている。表示部3には液晶表示装置(LCD)を用いた表示装置6が設置されている。また、表示部3の表示装置6より上方(表示装置6から見てヒンジ部5が位置する側と反対側の表示部3の端部)にスピーカ8が設置されている。
【0016】
入力部4には、電話番号やアルファベットなどの記号を入力するための入力キー7が複数個配置されている。また、入力部4においてヒンジ部5と接続される側と反対側の端部にはマイク9が設置されている。
【0017】
上述した入力部4では、図2に示すように複数の入力キー7が設置された入力モジュール10がその筐体内部に配置されている。すなわち、入力部4は、入力キー7が露出する複数の開口部が形成された筐体と、当該筐体内部に設置される図2に示すような入力モジュール10を含む。上述した開口部では、入力モジュール10の入力キー7が露出した状態になっている。
【0018】
入力モジュール10は、図3に示すように、基板12と、メタルドームスイッチ13と、このメタルドームスイッチ13上に形成された保護膜14と、導光板16と、光源としてのLED15と、入力キー7が形成されたラバーシート17とからなる。具体的には、図3に示すように、基板12の上部表面上には複数のメタルドームスイッチ13が設置されている。このメタルドームスイッチ13は、図2に示した入力キー7の真下の領域(入力キー7が位置する領域と平面的に重なる領域)に設置されている。このメタルドームスイッチ13および基板12の上部表面を覆うように、保護膜14が形成されている。保護膜14の材料としては任意の材料を用いることができる。
【0019】
保護膜14上には、導光板16が設置されている。導光板16の材料としては、透光性の材料であれば任意の材料を用いることができ、たとえばポリカーボネート樹脂、アクリル系樹脂、シクロオレフィン系樹脂などを用いることができる。また、導光板16の厚みはキー入力による応力を伝えやすく、かつ光を通すことに有効な0.02mm以上1.0mm以下とすることができる。導光板16の平面形状は図2に示すようにほぼ矩形状である。また、導光板16において、図3に示すように入力キー7下に位置する部分には、発光領域となる反射部があり、たとえば複数の突起部であるドット19が形成されている。この反射パターンとしてのドット19は、導光板16の裏面側(メタルドームスイッチ13と対向する側の表面)に形成されている。ドット19は、入力キー7と重なる領域に形成されている。このようなドット19は、印刷法やプレスなどによって形成することができる。
【0020】
また、導光板16の受光端面21と対向する位置には、基板12上にLED15が設置されている。このLED15はその側面が発光面25となっており、いわゆる側面発光の発光素子である。LED15の発光面25が受光端面21と対向するように、LED15は設置されている。
【0021】
入力モジュール10においては、図2に示すようにLED15が2つそれぞれ導光板16の角部と対向する領域に配置されている。導光板16においてLED15と対向する角部の端面は、図2に示すようにLED15の発光面25と平行に延びる受光端面21となっている。
【0022】
また、別の観点から言えば、図2に示すように、2つのLED15は、それぞれ導光板16の中央から見て異なる方向に(導光板16の異なる角部に対向する位置に)配置されている。また、別の観点から言えば、LED15の発光面25に垂直な方向に延びる線分を考えた場合、2つのLED15の当該線分は互いに交差するようにLED15が配置されている。また、LED15の当該線分が導光板16のほぼ中央部で交差するように、LED15は配置されている。また、別の観点から言えば、LED15の発光面25から出射する光について、最も発光強度が大きくなる方向をLED15の発光方向と規定した場合、2つのLED15はそれぞれの発光方向が互いに交差するように配置されている。また、当該発光方向は導光板16の中央部に向かうように、LED15が配置されていることが好ましい。
【0023】
このようにすれば、導光板16において、1つのLED15から出射した光が届かない領域(たとえば入力キー7と重なる領域から見てLED15とは反対側の領域)に、確実に他の1つのLED15から出射した光を供給することができる。このため、LED15から到達した光の強度が弱くなる領域を少なくし、結果的に導光板16の全面について光の強度の均一性を向上させることができる。
【0024】
なお、LED15は、図2においては2つ基板12上に設置しているが、LED15の数は2つに限られず3つ以上としてもよい。すなわち、導光板16の中央部から見たときに複数のLED15がそれぞれ異なる方向に位置するように、複数のLED15を配置してもよい。
【0025】
LED15と導光板16との上には、図3に示すようにラバーシート17が配置されている。ラバーシート17には、その表面が例えば凸形状となった入力キー7が形成されている。また、この入力キー7の裏面側(ラバーシート17において導光板16と対向する側の面)には、凸部18が形成されている。この凸部18は、入力キー7を携帯電話のユーザが押圧した場合にメタルドームスイッチ13へと押圧力を確実に伝達するために形成されている。このような凸部18を形成することにより良好なクリック感を得ることができる。なお、導光板16およびラバーシート17は、図2に示すように基板12の一部の表面を覆うように配置され、他の部分に別構造の入力キーが配置されていてもよいが、入力モジュール10のすべての入力キー7をラバーシート17上に形成し、当該ラバーシート17とほぼ同じ大きさの導光板16を配置してもよい。
【0026】
図4は、図2および図3に示した本発明による入力モジュールの実施の形態1の第1の変形例を示す部分平面模式図である。図5は、図4の線分V−Vにおける部分断面模式図である。図4および図5を参照して、本発明による入力モジュールの実施の形態1の第1の変形例を説明する。
【0027】
図4および図5に示した入力モジュール10は、基本的には図2および図3に示した入力モジュール10と同様の構造を備えるが、導光板16にLED15を挿入するための穴22が形成されている点が異なる。すなわち、導光板16においては、LED15を配置する領域である角部に穴22が形成されている。この穴22は、保護膜14上に導光板16を配置した場合に、基板12上に設置されたLED15を挿入可能な位置に形成されている。すなわち、導光板16の2つの隣接する角部にそれぞれ穴22が形成されている。そして、基板12上に導光板16を配置した場合に、LED15は部分的に当該穴22の内部に挿入された状態となる。このようにすれば、穴22の内周側面を介してLED15から出射した光が導光板16の内部に導入される。つまり、LED15の周囲を穴22の内周側面(導光板16の端面)が囲んでいるので、より効率的にLED15から出射した光を導光板16の内部に取込むことができる。
【0028】
このような構成によっても、図2および図3に示した入力モジュール10と同様の効果を得ることができる。
【0029】
図6〜図8は、本発明による入力モジュールの実施の形態1の第2〜第4の変形例を説明するための部分平面模式図である。以下、図6〜図8を参照して、本発明による入力モジュールの実施の形態1の第2〜第4の変形例を説明する。なお、図6〜図8は入力モジュール10において導光板16およびラバーシート17が配置された部分を部分的に示したものである。
【0030】
図6に示すように、本発明による入力モジュールの実施の形態1の第2の変形例は、基本的には図4および図5に示した入力モジュール10と同様の構造を備えるが、入力キー7の数および配置、および導光板16とラバーシート17の平面形状が異なっている。また、図6に示した入力モジュール10は、導光板16における穴22およびLED15の配置も図4および図5に示した入力モジュール10と異なっている。さらに、図6に示した入力モジュール10では、導光板16において入力キー7下に位置する領域に開口部26が形成されている。
【0031】
すなわち、図6に示した入力モジュール10では、マトリックス状に配置された入力キー7以外に、当該入力キー7のマトリックス状に配置された領域に隣接して別の入力キー7がさらに配置されている。このため、ラバーシート17および導光板16の平面形状は、これらのすべての入力キー7が形成された範囲を包含するような多角形状となっている。具体的には、ラバーシート17および導光板16の平面形状は変則的な六角形状(四角形の1つの辺に台形の長辺を接続したような形状)になっている。そして、この導光板16の隣接する2つの角部に、それぞれ穴22が形成されている。この穴22に挿入されるようにLED15が配置されている。
【0032】
このような構成によっても、図4および図5に示した入力モジュールと同様の効果を得ることができる。また、図6に示した入力モジュール10では、導光板16において図示しないメタルドームスイッチ上の領域に開口部26が形成されているため、メタルドームスイッチと導光板16との間の距離を小さくし、当該開口部26の内部にメタルドームスイッチおよび保護膜の一部が挿入された状態にすることができる。このため、入力モジュール10の厚さ(基板の表面に対して垂直方向での基板裏面から入力キー7の頂面までの高さ)を図4および図5に示した入力モジュール10より小さくすることができる。
【0033】
図7に示した本発明による入力モジュールの実施の形態1の第3の変形例は、基本的には図4および図5に示した入力モジュール10と同様の構成を備えるが、入力キー7の数および配置、ラバーシート17と導光板16との平面形状、さらにはLED15の配置が異なっている。具体的には、ラバーシート17において、マトリックス状に配置された入力キー7に隣接してさらに別の入力キー7が配置されている。このため、ラバーシート17および導光板16は、矩形状の平面形状から部分的に長方形状の領域を端部から除去したような多角形状(大きさの異なる四角形状を接続したような多角形状)となっている。そして、導光板16においては、導光板16の突出した部分における角部に穴22が1つ形成され、他の角部にもう1つの穴22が形成されている。この穴22に挿入された状態で、基板12上にLED15が配置されている。このような構成によっても、図4および図5に示した入力モジュールと同様の効果を得ることができる。
【0034】
図8を参照して、本発明による入力モジュールの実施の形態1の第4の変形例は、基本的には図4および図5に示した入力モジュール10と同様の構成を備えるが、入力キー7の配置および数、さらにラバーシート17および導光板16の形状が図4および図5に示した入力モジュール10とは異なっている。具体的には、図8に示した入力モジュール10のラバーシート17においては、それぞれが矩形状の入力キー7が整列した状態で形成されるとともに、平面形状が楕円形状の他の入力キー7がラバーシート17の端部に形成されている。このため、ラバーシート17および導光板16は、四角形の1つの辺の中央部が半円状に外側へと膨らんだような平面形状を有している。そして、導光板16の隣接する角部に、それぞれ穴22が形成されている。当該穴22に挿入された状態で、LED15が配置されている。このような形状の導光板16およびラバーシート17を備える入力モジュール10においても、図4および図5に示した入力モジュールと同様の効果を得ることができる。
【0035】
(実施の形態2)
図9は、本発明による入力モジュールの実施の形態2を示す部分平面模式図である。図9を参照して、本発明による入力モジュールの実施の形態2を説明する。なお、図9は図6に対応し、入力モジュール10の導光板16およびラバーシート17が配置された領域を部分的に示したものである。
【0036】
図9を参照して、入力モジュール10は、基本的には図2および図3に示した入力モジュールと同様の構造を備えるが、導光板16の平面形状およびLED15の配置が異なっている。具体的には、2つのLED15は、平面形状がほぼ四角形状の導光板16の外周における隣接する2つの辺のほぼ中央部近傍にそれぞれ配置されている。より具体的には、それぞれのLED15は、導光板16の外周の辺の中央部において、導光板16の端面と対向するように配置されている。そして、導光板16において、LED15と対向する端面(外周の辺の中央部)には、受光端面21が形成されている。受光端面21は、LED15と対向する部分であって、その平面形状が曲面状(導光板16の中央部に向かって凹んだ状態)となっている。
【0037】
このような構成によっても、図2および図3に示した入力モジュール10と同様に、異なる方向に配置されたLED15のそれぞれから導光板16へと光を供給することができる。そのため、入力キー7を照明するために当該入力キー7から見て1つのLED15とは反対側に位置する側の領域であって、当該LED15からの光の光量が落ちた部分に、もう一方のLED15からの光を容易に供給することができる。この結果、導光板16の全体について照明に用いる光の光量の均一性を向上させることができる。
【0038】
なお、受光端面21の位置を導光板16の外周の辺に沿って移動させることで、導光板16の中央部から見た2つのLED15の間の角度を任意に調整することができる。また、LED15の発光面は、導光板16の中央部に面する(発光面に対して垂直方向の線分を考えた場合に、当該線分が導光板16の中央部に向けて延びる)ようにすることが好ましい。また、LED15の発光方向が導光板16の中央部に向かうように、LED15が配置されることが好ましい。
【0039】
また、図9に示した入力モジュール10では、図6に示した入力モジュール10と同様に、導光板16において図示しないメタルドームスイッチ上の領域に開口部26が形成されている。このため、メタルドームスイッチと導光板16との間の距離を小さくし、当該開口部26の内部にメタルドームスイッチおよび保護膜の一部が挿入された状態にすることができる。したがって、入力モジュール10の厚さを小さくすることができる。
【0040】
図10は、図9に示した本発明による入力モジュールの実施の形態2の第1の変形例を示す部分平面模式図である。図10を参照して、本発明による入力モジュールの実施の形態2の第1の変形例を説明する。
【0041】
図10に示した入力モジュール10は、基本的には、図9に示した入力モジュール10と同様の構造を備えるが、導光板16にLED15を挿入するための穴22が形成されている点が異なっている。すなわち、導光板16の互いに隣接する辺のほぼ中央部にそれぞれ穴22が形成されている。この穴22に部分的に挿入された状態でLED15が基板12上に設置されている。この場合、LED15から出射した光は穴22の内周側面から導光板16の内部へと入射する。このようにしても、図9に示した入力モジュール10と同様の効果を得ることができる。また、LED15の周囲を囲むように導光板16の端面である穴22の内周側面が位置するため、LED15から出射した光を効率的に導光板16の内部へと導入することができる。なお、穴22の位置を、導光板16の外周の辺に沿って任意に移動させることで、導光板16の中央部から見た2つのLED15の間の角度を変更することができる。
【0042】
図11〜図13は、図9に示した本発明による入力モジュールの実施の形態2の第2〜第4の変形例を示す部分平面模式図である。図11〜図13を参照して、本発明による入力モジュールの実施の形態2の第2〜第4の変形例を説明する。
【0043】
図11を参照して、入力モジュール10は、基本的には図10に示した入力モジュールと同様の構成を備えるが、ラバーシート17および導光板16の平面形状が図10に示した入力モジュール10と異なる。すなわち、図11に示した入力モジュール10では、ラバーシート17および導光板16の形状が図6に示した入力モジュール10のラバーシート17および導光板16の形状と同じになっている。
【0044】
つまり、図11に示した入力モジュール10ではラバーシート17においてマトリックス状に配置された複数の矩形状の入力キー7に加えて、このマトリックス状に配置された入力キー7に隣接するように、より大型の入力キー7が配置された状態となっている。そして、この多角形状の平面形状を有する導光板16の隣接する2つの辺のほぼ中央部には、図10に示した導光板16と同様にLED15を挿入するための穴22が形成されている。このような構成によっても図10に示した入力モジュールと同様の効果を得ることができる。
【0045】
図12を参照して、本発明による入力モジュールの実施の形態2の第3の変形例は、基本的には図10に示した入力モジュールと同様の構成を備えるが、ラバーシート17および導光板16の形状が異なっている。なお、図12に示した入力モジュール10のラバーシート17および導光板16の平面形状は図7に示した入力モジュール10におけるラバーシート17および導光板16の平面形状と同様である。このように部分的に突出した部分が形成された平面形状を有する導光板16においても、隣接する2つの辺にそれぞれLED15を挿入するための穴22を形成することにより、図10に示した入力モジュールと同様の効果を得ることができる。
【0046】
図13を参照して、本発明による入力モジュールの実施の形態2の第4の変形例は、基本的には図10に示した入力モジュールと同様の構成を備えるが、ラバーシート17および導光板16の形状が異なっている。図13に示した入力モジュール10のラバーシート17および導光板16の平面形状は図8に示した入力モジュール10のラバーシート17および導光板16の平面形状と同様である。このように矩形状の辺の一部が半円状に外側に突出したような平面形状を有する導光板16において、図13に示すように隣接する2つの辺にLED15を挿入するための穴22が形成されている。このような構成によっても、図10に示した入力モジュールと同様の効果を得ることができる。
【0047】
なお、入力モジュール10における導光板16の平面形状は、上述した形状に限られず、任意の形状とすることができる。また、穴22や受光端面21の数は、上述のように2つに限られず、導光板16の複数の角部または辺の近傍にそれぞれ穴22や受光端面21が形成されていれば、3つ以上としてもよい。
【0048】
上述した実施の形態と一部重複する部分もあるが、本発明の特徴的な構成を要約すれば、この発明に従った導光板16は、携帯機器としての携帯電話機1の入力部を発光させるために用いられる導光板16であって、導光板16の発光領域の外形、たとえば発光領域が導光板16全体である場合に導光板16自体の外形が多角形状(図2に示すような四角形状、あるいは図6に示すような六角形状、あるいは図7に示すような大小の四角形をつなげた様な多角形状)であり、当該発光領域の複数の角部(図2、図4、図6〜図8参照)または複数の辺(図9〜図13参照)に対向する領域に、それぞれ光導入部(図2の受光端面21または図4などの穴22の内周側面)が形成されている。
【0049】
このようにすれば、導光板16の発光領域(図4の入力キー7と重なる領域)において、異なる方向から(たとえば導光板16の複数の角部のそれぞれが位置する方向から、あるいは導光板16の複数の辺が位置するそれぞれの方向から)受光端面21または穴22の内周側面を介して入力キー7と重なる導光板16の領域に照明用の光を供給することができる。このため、たとえば導光板16の1つの外周の辺に対向するようにLEDを複数配置した場合に比べて、導光板16に形成された開口部26や光を乱反射させるための反射パターンとしてのドット19によって1つのLEDから導光板16に入射した光の強度が低下する領域(つまり1つのLEDから見て当該開口部26やドット19の後ろ側の領域)に、他方のLED15から光を容易に入射させることができる。このため、複数の受光端面21または穴22の内周側面のいずれからも光が供給されない、光の強度の低い領域の発生を極力避けることができる。この結果、導光板16の発光領域全面について照明用の光の強度を均一化することができる。
【0050】
上記導光板16において、発光領域には開口部26が形成されている。この場合、光導入部としての受光端面21または穴22の内周側面から見た開口部26の後方の領域には、当該受光端面21または穴22の内周側面を介してLED15から直接的に光が照射されないため、LEDが1つであると、開口部26の後方の当該領域での光の強度は小さくなる。このため、導光板16の中央部から見て異なる方向(たとえば導光板16の中央部から見て90°程度、好ましくは30°以上150°以下、より好ましくは80°以上100°以下の角度をなす2方向)に受光端面21または穴22を配置する本発明が特に効果的である。ただし、発光領域の配置などによっては対向する位置、たとえば導光板16の中央部から見て180°の位置に受光端面21または穴22を形成した方がよい場合もある。
【0051】
上記導光板16において、図4や図10などに示すように、光導入部は導光板16に形成された光源としてのLED15を挿入するための穴22の内周側面であってもよい。この場合、穴22の内周側面がLED15を取り囲むことができるため、LED15から出射する光を導光板16の内部に効率的に取り込むことができる。
【0052】
この発明に従った入力モジュール10は、入力検知素子としてのメタルドームスイッチ13と、メタルドームスイッチ13と重なるように配置された、上記導光板16とを備える。このようにすれば、導光板16の発光領域における照明用の光の強度を均一化し、結果的に導光板16上に配置されるラバーシート17の複数の入力キー7の照明を均一に行なうことができる。
【0053】
この発明に従った携帯機器としての携帯電話機1は、上記入力モジュール10を備える。当該入力モジュール10では、導光板16の光導入部である受光端面21や穴22の内周側面に面するように光源としてのLED15が設置されている。このようにすれば、入力モジュール10が配置された入力部4の複数の入力キー7を、均一に照明することができる。この結果、入力部4の照明の光が不均一になって、複数の入力キー7について照明の光の強度が局所的に異なるといった問題の発生を防止できる。
【0054】
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【図面の簡単な説明】
【0055】
【図1】本発明に従った携帯機器としての携帯電話機の実施の形態1を示す斜視模式図である。
【図2】図1に示した携帯電話機の入力部を構成する入力モジュールを示す平面模式図である。
【図3】図2の線分III−IIIにおける部分断面模式図である。
【図4】図2および図3に示した本発明による入力モジュールの実施の形態1の第1の変形例を示す部分平面模式図である。
【図5】図4の線分V−Vにおける部分断面模式図である。
【図6】本発明による入力モジュールの実施の形態1の第2の変形例を説明するための部分平面模式図である。
【図7】本発明による入力モジュールの実施の形態1の第3の変形例を説明するための部分平面模式図である。
【図8】本発明による入力モジュールの実施の形態1の第4の変形例を説明するための部分平面模式図である。
【図9】本発明による入力モジュールの実施の形態2を示す部分平面模式図である。
【図10】図9に示した本発明による入力モジュールの実施の形態2の第1の変形例を示す部分平面模式図である。
【図11】図9に示した本発明による入力モジュールの実施の形態2の第2の変形例を示す部分平面模式図である。
【図12】図9に示した本発明による入力モジュールの実施の形態2の第3の変形例を示す部分平面模式図である。
【図13】図9に示した本発明による入力モジュールの実施の形態2の第4の変形例を示す部分平面模式図である。
【符号の説明】
【0056】
1 携帯電話機、3 表示部、4 入力部、5 ヒンジ部、6 表示装置、7 入力キー、8 スピーカ、9 マイク、10 入力モジュール、12 基板、13 メタルドームスイッチ、14 保護膜、15 LED、16 導光板、17 ラバーシート、18 凸部、19 ドット、21 受光端面、22 穴、25 発光面、26 開口部。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
携帯機器の入力部を発光させるために用いられる導光板であって、
前記導光板の発光領域の外形が多角形状であり、
前記発光領域の複数の角部または複数の辺に対向する領域に、それぞれ光導入部が形成されている、導光板。
【請求項2】
前記発光領域には開口部が形成されている、請求項1に記載の導光板。
【請求項3】
入力検知素子と、
前記入力検知素子と重なるように配置された、請求項1または2に記載の導光板とを備える、入力モジュール。
【請求項4】
請求項3に記載の入力モジュールを備える、携帯機器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公開番号】特開2008−235025(P2008−235025A)
【公開日】平成20年10月2日(2008.10.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−73330(P2007−73330)
【出願日】平成19年3月20日(2007.3.20)
【出願人】(500400216)住友電工プリントサーキット株式会社 (197)
【Fターム(参考)】