説明

導光板及びそれを用いた面発光装置

【課題】輝度に関して高い面内均一性を発揮することができ、しかも高輝度の光を出射すること。
【解決手段】導光板10は、互いに対向する一対の主面10a,10bと、光源11から光を入射する端面10cとを有している。主面10aは、複数のプリズム10dを有しており、プリズム面を構成している。また、主面10bは、波状面であり、光出射面を構成している。導光板10の波状面10bには、端面10cに相対的に近い位置に、端面10cから離れる方向に厚さが増加する領域を設け、端面10cに相対的に遠い位置に、端面10cから離れる方向に厚さが減少する領域を設けてあるので、相対的に光が出射し易い、端面10cに相対的に近い位置での光の出射が抑えられ、相対的に光が出射しない、端面10cに相対的に遠い位置での光の出射が促進される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、主に液晶表示装置などの表示装置に用いられる、導光板及びそれを用いた面発光装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、表示装置、主に液晶表示装置の照明手段として、液晶表示パネルの背面側から表示面側に向けて光を供給する面発光装置、例えばバックライト装置が知られている。従来のバックライト装置は、通常、光源と、この光源からの光を液晶表示パネルに出射する導光板と、導光板からの光を効率良く液晶表示パネルに供給するためのプリズムシートとから主に構成される。この導光板は、平板形状を有しており、互いに対向する一対の主面及び互いに対向する一対の端面を有する。一対の主面の一方の主面上に液晶表示パネルが配置され、一対の端面の一方の端面近傍に光源が配置される。また、一対の主面の他方の主面上には、反射板が配置され、光源からの光を反射する。このような従来のバックライト装置として、特許文献1に開示されたものがある。
【0003】
【特許文献1】特公平7-27137号公報
【0004】
この従来のバックライト装置では、光源20から発した光が導光板21の端面21aから導光板21に入射し、導光板21の反射面21b側に配置された反射板22で反射して、反射面21bに対向する出射面21cから出射される。導光板21から出射された光は、導光板21の出射面側に配置されたプリズムシート23のプリズム23aにより光路が変更されて、導光板21に対してほぼ鉛直方向に進行して、プリズムシート23上に配置された液晶表示パネル(図示せず)に入射する。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
従来のバックライト装置では、導光板21の一方の端面21a側からのみ光を入射させているため、導光板21の光源20に近い領域(光源側)から光が出射され易く、導光板21の光源20から遠い領域(反光源側)から光が出射されにくい傾向がある。このため、導光板21の光源側での輝度が相対的に高く、導光板21の反光源側での輝度が相対的に低くなる。したがって、バックライト装置として、輝度に関して面内均一性が低いという問題がある。
【0006】
また、従来のバックライト装置では、導光板21からの出射光に指向性がないために、観察者方向に高い輝度の出射光を供給することができない。
【0007】
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、輝度に関して高い面内均一性を発揮することができ、しかも高輝度の光を出射することができる導光板及びそれを用いた面発光装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の導光板は、互いに対向する一対の主面と光源から光を入射する端面とを有する導光板であって、前記一対の主面の一方の主面は、複数のプリズムを有しており、前記プリズムのそれぞれは、前記端面に相対的に近い側の底角が前記端面に相対的に遠い側の底角よりも大きく、前記一対の主面の他方の主面は、前記端面から離れる方向に厚さが増加する領域及び前記端面から離れる方向に厚さが減少する領域の少なくともいずれかを有することを特徴とする。
【0009】
この構成によれば、導光板の光出射面に、板厚が増加する領域及び板厚が減少する領域の少なくともいずれかを設けているので、導光板から出射する面内光量を制御することができ、輝度に関して高い面内均一性を発揮させることができる。また、複数のプリズムにより、導光板から出射される光の指向性を高くすることができる。このため、プリズムシートで光の方向を観測者に効率良く向けることができる。その結果、高い輝度の光を出射することが可能となる。
【0010】
本発明の導光板においては、前記端面から離れる方向に厚さが増加する領域は、少なくとも前記端面に相対的に近い位置に設けられたことが好ましい。
【0011】
この構成によれば、端面に相対的に近い位置に板厚が増加する領域を設ける。端面に相対的に近い位置は、相対的に光が出射し易いので、板厚が増加する領域を設けることにより光の出射を抑えることができる。これにより、導光板全体として出射光量の面内均一性をより向上させることができる。
【0012】
本発明の導光板においては、前記端面から離れる方向に厚さが減少する領域は、少なくとも前記端面に相対的に遠い位置に設けられたことが好ましい。
【0013】
この構成によれば、端面に相対的に遠い位置に板厚が減少する領域を設ける。端面に相対的に遠い位置は、相対的に光が出射しにくいので、板厚が減少する領域を設けることにより光の出射を促進することができる。これにより、導光板全体として出射光量の面内均一性をより向上させることができる。
【0014】
本発明の導光板においては、前記端面から離れる方向に厚さが増加する領域及び前記端面から離れる方向に厚さが減少する領域は曲面で構成されていることが好ましい。また、本発明の導光板においては、前記他方の主面は波状面で構成されていることが好ましい。
【0015】
本発明の面発光装置は、上記導光板と、前記導光板の端面の近傍に配置された光源と、前記導光板の他方の主面側に配置されており、前記他方の主面に対向する表面に複数のプリズムを有するプリズムシートと、を具備することを特徴とする。
【0016】
この構成によれば、面内均一性の高い導光板を備えているので、面内均一性の高い状態で効率良く光を液晶表示パネルに供給することが可能となる。
【0017】
本発明の液晶表示装置は、上記面発光装置と、前記面発光装置のプリズムシート側に配置された液晶表示パネルと、を具備することを特徴とする。
【0018】
この構成によれば、面内均一性の高い導光板を備えているので、輝度に関して面内均一性の高い表示を観測者に提供することが可能となる。
【発明の効果】
【0019】
本発明によれば、導光板の光出射面に、板厚が増加する領域及び板厚が減少する領域の少なくともいずれかを設けて、導光板から出射する面内光量を制御するので、輝度に関して高い面内均一性を発揮させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
本発明者は、導光板の板厚の増減と臨界角との関係に着目し、導光板の光出射面に、板厚が増減する領域を設けることにより、導光板から出射する光量を制御できることを見出し本発明をするに至った。すなわち、本発明の骨子は、導光板の光出射面に、板厚が増加する領域及び板厚が減少する領域の少なくともいずれかを設けて、導光板から出射する面内光量を制御することにより、輝度に関して高い面内均一性を発揮させることである。
【0021】
以下、本発明の実施の形態について、添付図面を参照して詳細に説明する。
図1(a)は、本発明の一実施の形態に係る面発光装置を備えた液晶表示装置の概略構成を示す図である。また、図1(b)は、導光板のプリズムを説明するための図である。
【0022】
図中10は導光板を示す。導光板10は、互いに対向する一対の主面10a,10bと、光源11から光を入射する端面10cとを有している。主面10aは、複数のプリズム10dを有しており、プリズム面を構成している。また、主面10bは、波状面であり、光出射面を構成している。なお、導光板10は、アクリル樹脂などの透明材料により構成される。
【0023】
導光板10の端面10cの近傍には、光源11が配置されている。なお、光源11は、端面10cから離して配置せずに、端面10cに接するように配置しても良い。導光板10の主面10a側には、反射板12が配置されている。なお、反射板12の材料としては、アルミニウムなどの高い反射率を有する材料により構成される。導光板10の主面10b側には、主面10bに対向する表面に複数のプリズム13aを有するプリズムシート13が配置されている。さらに、プリズムシート13側には、液晶表示パネル14が配置されている。
【0024】
主面(プリズム面)10aに設けられた複数のプリズム10dは、それぞれ同じ形状を有しており、具体的には図1(b)に示すような形状を有する。すなわち、それぞれのプリズム10dにおいては、端面10cに相対的に近い側の底角θ1が端面10cに相対的に遠い側の底角θ2よりも大きくなるように設定されている。このため、それぞれのプリズム10dは、急斜面10e及び緩斜面10fを有する。導光板10内を通る光は、主に緩斜面10fで反射して伝搬する。プリズム10dに急斜面10eと緩斜面10fを設けることにより、導光板10の先端(端面10cから最も離れた部分:反光源側)にまで効率良く光を送ることができる。
【0025】
また、プリズム10dに図1(b)に示すような急斜面eと緩斜面fを設けることにより、導光板10から出射される光の指向性を高くすることができる。このため、後述するプリズムシートで光の方向を観測者に効率良く向けることができる。その結果、高い輝度の光を出射することが可能となる。
【0026】
主面(波状面)10bに設けられた波形状は、導光板10の厚さを厚くしたり、薄くしたりすることにより形成されており、具体的には、端面10cから離れる方向に厚さが増加する領域及び端面10cから離れる方向に厚さが減少する領域を有する。ここで、端面10cから離れる方向に厚さが増加する領域とは、光出射面である波状面から光が出射しにくい領域を意味し、端面10cから離れる方向に厚さが減少する領域とは、光出射面である波状面から光が出射し易い領域を意味する。
【0027】
図2及び図3は、本発明の導光板の導光原理を説明するための図である。図2に示すような板厚が変わる(くさび型形状)導光板15において、光源側の端面15aから光が入射すると、その光は矢印のように光が導光板の主面を反射して光出射面15cから出射される。このとき、導光板15を導光する光の向きは、徐々に光出射面15cに対して垂直に近づく。そして、その光の向きと法線15bとのなす角が臨界角よりも小さくなると光が光出射面15cから出射する。図1(a)に示すプリズム面を有する導光板10は、図2に示すようなくさび型形状を有する導光板15と同じような導光状態となる。
【0028】
この導光状態に基づいて、空気(屈折率n=1.0)とアクリル樹脂(屈折率n=1.49)の界面での反射・出射について説明する。図3(a)に示すように、導光板15の厚さが減少する、すなわち法線15bが鉛直方向よりも時計回りに回転している状態では、光出射面15cから光が出射し易い(出射状態)。一方、図3(c)に示すように、導光板15の厚さが増加する、すなわち法線15bが鉛直方向よりも反時計回りに回転している状態では、光出射面15cから光が出射しにくい(反射状態)。したがって、図3(a)〜図3(c)に徐々に導光板15の板厚を増加させていくと、臨界角42°を境に光が出射する状態から反射する状態に変わっていく。
【0029】
この導光原理を利用して、光出射面から出射させる光を制御する。すなわち、光出射面からできるだけ光を出射させないようにする領域には、端面から離れるにしたがって厚さが増加する領域を設け、光出射面から光を出射させる領域には、端面から離れるにしたがって厚さが減少する領域を設ける。通常、光源に近い領域では、光出射面から出射される光量が相対的に多く、光源から離れるにしたがって光出射面から出射される光量が相対的に少なくなる。このため、端面に相対的に近い位置に、端面から離れる方向に厚さが増加する領域を設け、端面に相対的に遠い位置に、端面から離れる方向に厚さが減少する領域を設けることが望ましい。図1(a)に示す波状面10bは、このようなことを考慮して形状設計されている。このように導光板の形状設計を行うことにより、導光板の位置による光の出射量を制御することができる。そのため、輝度に関する面内均一性を向上させることが可能となる。なお、端面から離れる方向に厚さが増加する領域及び端面から離れる方向に厚さが減少する領域は曲面で構成されていることが好ましい。
【0030】
なお、導光板10のプリズム面10aに対向する主面10bは、波状面に限定されず、光出射面からできるだけ光を出射させないようにする領域に厚さが増加する領域を設け、及び/又は、光出射面から光を出射させる領域に厚さが減少する領域を設けるのであれば、種々変更することが可能である。例えば、導光板10のプリズム面10aに対向する主面10bを、図4に示すように、先端(反光源側)に厚さが減少する領域を設けた面(先端側のみが曲面10gでその他の部分が平坦面10j)にしても良い。すなわち、導光板10の端面10cから遠い側(反光源側)において、主面10bから出射する光量が相対的に少ないので、厚さが減少する領域を設けて主面10bから出射し易くする。
【0031】
次に、上記構成を有する図1(a)に示す液晶表示装置における面発光装置の動作について説明する。
【0032】
光源11から発した光は、端面10cから入射して導光板10内を反射しながら伝搬する。このとき、プリズム面10aのプリズム10dを抜けて透過した光は指向性の高い光となる。導光板10を透過した光は、反射板12で反射されて、光路が変わり再び導光板10に入射する。この反射光は、既に臨界角に満たないので、導光板10を透過して波状面10bから出射する。この出射光は、プリズムシート13でほぼ鉛直方向に向きが変えられて液晶表示パネル14に入射する。このように急斜面10e及び緩斜面10fを図1(b)に示す形態で有するプリズム10dによりプリズム面10aから出射する光に指向性を与えることにより、プリズムシート13を通したときの光が効率良くほぼ鉛直方向に向くので、高い輝度で光を液晶表示パネル14に供給することができる。
【0033】
導光板10の波状面10bには、端面10c(光源11)に相対的に近い位置に、端面10c(光源11)から離れる方向に厚さが増加する領域を設け、端面10c(光源11)に相対的に遠い位置に、端面10c(光源11)から離れる方向に厚さが減少する領域を設けてあるので、相対的に光が出射し易い、端面10cに相対的に近い位置での光の出射が抑えられ、相対的に光が出射しない、端面10cに相対的に遠い位置での光の出射が促進される。このため、波状面10bから出射される光の面内均一性が高い状態で液晶表示パネル14に光を供給することができる。
【0034】
次に、本発明の効果を明確にするために行った実施例について説明する。
図1(a)に示すようなプリズム面に対向する主面が波状面10bである面発光装置A、図4に示すようなプリズム面に対向する主面が平坦面10j及び曲面10gである面発光装置B、並びに参考として図5に示すようなプリズム面に対向する主面がすべて平坦面10jである面発光装置Cを準備した。なお、図5に示す面発光装置は、本発明者が平成15年12月5日出願の特願2003−407392号において提案した形態である。この内容は参照によりここに含めておく。
【0035】
図6は、図1(a)、図4及び図5に示す面発光装置における導光板の板厚の分布を示す特性図である。図6から分かるように、図1(a)に示す波状面(菱形)では、光源側から10mmの位置まで板厚が減少し、その後光源から30mmの位置まで板厚が増加し、再び反光源側まで板厚が減少している。図4に示す平坦面+曲面(四角)では、光源から30mmの位置まで平坦で、その後反光源側まで板厚が減少している。図5に示す平坦面(三角)では、光源側から反光源側まで板厚が一定である。
【0036】
図7は、図1(a)、図4及び図5に示す面発光装置における導光板の曲面の傾きの分布を示す特性図である。図7は、図6に示すそれぞれの板厚の変化に基づいて、主面の傾き×(−1)を示している。図7から分かるように、波状面では、光源側から10〜20mmで傾き×(−1)が小さく、反光源側に向かって傾き×(−1)が大きくなっている。平坦面+曲面では、光源から25mmの位置まで傾き×(−1)が変わらず、その後反光源側まで傾き×(−1)が増加している。平坦面では、光源側から反光源側まで傾き×(−1)が一定である。
【0037】
次に、図1(a)、図4及び図5に示す面発光装置における輝度分布を測定した。輝度は、それぞれの面発光装置を半透過型液晶表示装置に装着し、光源として白色LED2灯(それぞれ10mA)を用いて発光させたときの液晶表示装置における輝度を測定した。このとき、面発光装置面を25分割して、各部分の輝度を測定した。なお、測定器としては、輝度色度測定器(Risa-Color:ハイランド社製、商品名)を用い、測定器から液晶表示装置までの距離を500mmとした。
【0038】
このようにして測定された輝度値から、導光板における輝度分布と面内均一性を求めた。なお、面内均一性(%)は、(最低輝度値/最高輝度値)×100により求めた。図8は、図1(a)、図4及び図5に示す面発光装置における輝度分布を示す特性図である。図8から分かるように、平坦面では、最も光が出射し易い光源から15mmの部分で最も輝度が高く、反光源側に進むにしたがって輝度が落ちる傾向がある。平坦面+曲面では、最も光が出射し易い光源から15mmの部分で最も輝度が高いが、板厚を減少させた、反光源側で平坦面の場合よりも輝度が高くなっている。波状面では、板厚を増加させた、光源から15mmの部分での輝度が抑えられ、板厚を減少させた、反光源側で平坦面の場合よりも輝度が高くなっている。したがって、図6及び図8から分かるように、板厚の増加・減少を行った部分で輝度の抑制・向上が見られることから、導光板のプリズム面に対向する面の形状を適切に変えることにより、出射光量を制御して輝度の面内均一性を向上できることが分かる。実際に、波状面の面内均一性は55%であり、平坦面+曲面の面内均一性は43%であり、平坦面の面内均一性は40%であった。
【0039】
図9は、図1(a)、図4及び図5に示す面発光装置における輝度の変化率を示す特性図である。図9から分かるように、波状面では、光源側から10〜20mmで変化率が小さく、反光源側に向かって変化率が大きくなっている。平坦面+曲面では、光源から25mmの位置まで変化率があまり変わらず、その後反光源側まで変化率が増加している。平坦面では、光源側から反光源側まで変化率が一定である。したがって、図7及び図9から分かるように、主面の傾き×(−1)と輝度の変化率は同じような傾向を示す。これにより、導光板のプリズム面に対向する面の形状と輝度の面内均一性とが関連していることが分かる。したがって、導光板の輝度分布に基づいて導光板のプリズム面に対向する面の形状を特定することにより、すなわち輝度が高い位置に板厚が増加する領域を設け、輝度が低い位置に板厚が減少する領域を設けることにより、導光板のサイズに拘わらず輝度に関する面内均一性に優れた導光板、面発光装置を実現することが可能である。
【0040】
以上説明したように、本発明では、導光板の光出射面に、板厚が増加する領域及び板厚が減少する領域の少なくともいずれかを設けて、導光板から出射する面内光量を制御するので、輝度に関して高い面内均一性を発揮させることができる。
【0041】
本発明は上記実施の形態に限定されず、種々変更して実施することが可能である。例えば、上記実施の形態において説明した寸法、材質などは一例であり、適宜変更して実施することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0042】
【図1】(a)は、本発明の一実施の形態に係る面発光装置を備えた液晶表示装置の概略構成を示す図である。(b)は、導光板のプリズムを説明するための図である。
【図2】本発明の導光板の導光原理を説明するための図である。
【図3】(a)〜(c)は、本発明の導光板の導光原理を説明するための図である。
【図4】本発明の他の実施の形態に係る面発光装置の概略構成を示す図である。
【図5】本発明の他の実施の形態に係る面発光装置の概略構成を示す図である。
【図6】図1(a)、図4及び図5に示す面発光装置における導光板の板厚の分布を示す特性図である。
【図7】図1(a)、図4及び図5に示す面発光装置における導光板の曲面の傾きの分布を示す特性図である。
【図8】図1(a)、図4及び図5に示す面発光装置における輝度分布を示す特性図である。
【図9】図1(a)、図4及び図5に示す面発光装置における輝度の変化率を示す特性図である。
【図10】従来の面発光装置の概略構成を示す図である。
【符号の説明】
【0043】
10,15 導光板
10a 主面(プリズム面)
10b 主面(波状面)
10c,15a 端面
10d,13a プリズム
10e 急斜面
10f 緩斜面
10g 板厚減少領域
10h 板厚増加領域
10j 平坦面
11 光源
12 反射板
13 プリズムシート
14 液晶表示パネル
15b 法線
15c 光出射面

【特許請求の範囲】
【請求項1】
互いに対向する一対の主面と光源から光を入射する端面とを有する導光板であって、前記一対の主面の一方の主面は、複数のプリズムを有しており、前記プリズムのそれぞれは、前記端面に相対的に近い側の底角が前記端面に相対的に遠い側の底角よりも大きく、前記一対の主面の他方の主面は、前記端面から離れる方向に厚さが増加する領域及び前記端面から離れる方向に厚さが減少する領域の少なくともいずれかを有することを特徴とする導光板。
【請求項2】
前記端面から離れる方向に厚さが増加する領域は、少なくとも前記端面に相対的に近い位置に設けられたことを特徴とする請求項1記載の導光板。
【請求項3】
前記端面から離れる方向に厚さが減少する領域は、少なくとも前記端面に相対的に遠い位置に設けられたことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の導光板。
【請求項4】
前記端面から離れる方向に厚さが増加する領域及び前記端面から離れる方向に厚さが減少する領域は曲面で構成されていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の導光板。
【請求項5】
前記他方の主面は波状面で構成されていることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載の導光板。
【請求項6】
請求項1から請求項5のいずれかに記載の導光板と、前記導光板の端面の近傍に配置された光源と、前記導光板の他方の主面側に配置されており、前記他方の主面に対向する表面に複数のプリズムを有するプリズムシートと、を具備することを特徴とする面発光装置。
【請求項7】
請求項6記載の面発光装置と、前記面発光装置のプリズムシート側に配置された液晶表示パネルと、を具備することを特徴とする液晶表示装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2006−12509(P2006−12509A)
【公開日】平成18年1月12日(2006.1.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−185810(P2004−185810)
【出願日】平成16年6月24日(2004.6.24)
【出願人】(000010098)アルプス電気株式会社 (4,263)
【Fターム(参考)】