小分け用装置
【課題】 缶体等の容器内に充填された顔料、溶剤等の液状あるいは粉状等の内容物を小分け容器等に移し換える際に、作業者がわずかな力で、重量が大きい容器でも支持及び傾けることができ、小分け作業を容易にかつ安全に行うことができる、容器内容物小分け用装置の提供。
【解決手段】 基台、支柱、及び容器を着脱可能に支持し該基台に該支柱を介して回動可能に設けられた容器保持部を有することを特徴とする容器内容物小分け用装置。
【解決手段】 基台、支柱、及び容器を着脱可能に支持し該基台に該支柱を介して回動可能に設けられた容器保持部を有することを特徴とする容器内容物小分け用装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【０００１】
本発明は、缶体等の容器内に充填された顔料、溶剤等の液状あるいは粉状等の内容物を小分け容器等に移し換えるため、該容器を保持し傾けるのに好適に用いられる小分け用装置に関する。
【背景技術】
【０００２】
一般に、顔料、溶剤等は、内容積の大きなドラム缶等の容器内に充填された状態で工場に納入された後、工場において、該容器から、所望の分量の顔料、溶剤等の内容物を小分け容器に移し換え、使用されている。
ここで、容器内に充填された内容物を小分け容器に移し換える作業を行うに際しては、通常、人手により容器を保持しつつ傾け、内容物を注ぎ口から小分け容器に少量ずつ吐出させるという方法がとられている。
しかしながら、容器から内容物をできるだけ正確に小分けするには、一定時間ゆっくりと容器を傾けて内容物を注ぎ出す必要があるため、こぼさないよう注意すると共に、特に容器が大きく重たい場合には、持ち上げる際や容器を保持する際に体に負担をかけるという問題があった。
【０００３】
【特許文献１】特開昭５２−１０９０９
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
本発明は、上述した問題に鑑みてなされたもので、容器内に充填された内容物を小分け容器に移し換える作業（以下、これを「小分け作業」という）を容易にかつ安全に行うことができる小分け用装置を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【０００５】
本発明は、基台、支柱、及び容器を着脱可能に支持し該基台に該支柱を介して回動可能に設けられた容器保持部を有することを特徴とする容器内容物小分け用装置に存する。
【発明の効果】
【０００６】
本発明によれば、作業者がわずかな力で、重量が大きい容器でも支持及び傾けることができ、小分け作業を容易にかつ安全に行うことができるため、作業者の負担が大幅に軽減され、小分け作業の作業性を向上することができる。更に上記作業における容器の傾け角度の微妙な調整や、緩やかな傾け動作の停止等を容易に行うこともできる。
【発明を実施するための最良の形態】
【０００７】
以下、本発明の実施の形態を図１ないし図３を用いて説明する。
本発明の小分け用装置は、主として基台、支柱、及び容器を着脱可能に支持し該基台に該支柱を介して回動可能に設けられた容器保持部により構成されている。
図１において、基台１には支柱２が立設されている。容器保持部３は、該支柱に回転軸４及び軸受け（ベアリング）等を介して接続されることにより、回動可能となっている。
容器保持部の形状としては、容器の底を保持するための底枠と側枠を有する三次元形状の枠体（図１）や、底面及び側面を有する箱状のものが挙げられる。
また、本発明の小分け用装置は、容器保持部を傾ける際の回動の角度を規制するためにストッパー機構を有しているのが好ましい。例えば、図１においては、支柱に設けられた支柱から容器保持部に向かって床と略水平に突出したバー５と、回動軸に設けられた回動軸から支柱に向かって床と略水平に突出したバー６とが、ある時点（ある回動角度）で重なることにより、それ以上容器保持部が回動できないようになっている。
更に、小分け用装置は、未使用時または容器を容器保持部に設置する際に容器保持部が動かないようにするためのストッパー機構を有しているのが好ましい。例えば、図１及び２においては、支柱に設けられた穴付きのバー７と回転軸に設けられた穴付きのバー８とに、両穴を貫通するようにバー９を差し込むことにより、容器保持部が動かないようになっている。
容器保持部３の上縁の全部または一部にストッパー１０を有していると、容器を傾けた際に誤って容器が容器保持部から滑り落ちる等し難いので好ましい。
容器保持部３の底面の外側には、バランスを取るための重り１１を取付けてもよい。重りの重さは任意に選択してよいが、通常１ｋｇ程度である。
また上記容器保持部３の側面の端部や底面の端部または容器保持部３の上端部等に取っ手１２または１３を有していると、容器をゆっくりと傾けること及び容器を傾けた状態で一定時間静止することが容易にできるので好ましい。
【図面の簡単な説明】
【０００８】
【図１】本発明の実施の形態の一例の背面斜視図
【図２】本発明の実施の形態の一例を上面から見た図
【図３】本発明の実施の形態の一例の容器保持部の正面図
【符号の説明】
【０００９】
１ ：基台
２ ：支柱
３ ：容器保持部
４ ：回転軸
５ ：バー
６ ：バー
７ ：バー
８ ：バー
９ ：バー
１０：ストッパー
１１：重り
１２：取っ手
１３：取っ手
【技術分野】
【０００１】
本発明は、缶体等の容器内に充填された顔料、溶剤等の液状あるいは粉状等の内容物を小分け容器等に移し換えるため、該容器を保持し傾けるのに好適に用いられる小分け用装置に関する。
【背景技術】
【０００２】
一般に、顔料、溶剤等は、内容積の大きなドラム缶等の容器内に充填された状態で工場に納入された後、工場において、該容器から、所望の分量の顔料、溶剤等の内容物を小分け容器に移し換え、使用されている。
ここで、容器内に充填された内容物を小分け容器に移し換える作業を行うに際しては、通常、人手により容器を保持しつつ傾け、内容物を注ぎ口から小分け容器に少量ずつ吐出させるという方法がとられている。
しかしながら、容器から内容物をできるだけ正確に小分けするには、一定時間ゆっくりと容器を傾けて内容物を注ぎ出す必要があるため、こぼさないよう注意すると共に、特に容器が大きく重たい場合には、持ち上げる際や容器を保持する際に体に負担をかけるという問題があった。
【０００３】
【特許文献１】特開昭５２−１０９０９
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
本発明は、上述した問題に鑑みてなされたもので、容器内に充填された内容物を小分け容器に移し換える作業（以下、これを「小分け作業」という）を容易にかつ安全に行うことができる小分け用装置を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【０００５】
本発明は、基台、支柱、及び容器を着脱可能に支持し該基台に該支柱を介して回動可能に設けられた容器保持部を有することを特徴とする容器内容物小分け用装置に存する。
【発明の効果】
【０００６】
本発明によれば、作業者がわずかな力で、重量が大きい容器でも支持及び傾けることができ、小分け作業を容易にかつ安全に行うことができるため、作業者の負担が大幅に軽減され、小分け作業の作業性を向上することができる。更に上記作業における容器の傾け角度の微妙な調整や、緩やかな傾け動作の停止等を容易に行うこともできる。
【発明を実施するための最良の形態】
【０００７】
以下、本発明の実施の形態を図１ないし図３を用いて説明する。
本発明の小分け用装置は、主として基台、支柱、及び容器を着脱可能に支持し該基台に該支柱を介して回動可能に設けられた容器保持部により構成されている。
図１において、基台１には支柱２が立設されている。容器保持部３は、該支柱に回転軸４及び軸受け（ベアリング）等を介して接続されることにより、回動可能となっている。
容器保持部の形状としては、容器の底を保持するための底枠と側枠を有する三次元形状の枠体（図１）や、底面及び側面を有する箱状のものが挙げられる。
また、本発明の小分け用装置は、容器保持部を傾ける際の回動の角度を規制するためにストッパー機構を有しているのが好ましい。例えば、図１においては、支柱に設けられた支柱から容器保持部に向かって床と略水平に突出したバー５と、回動軸に設けられた回動軸から支柱に向かって床と略水平に突出したバー６とが、ある時点（ある回動角度）で重なることにより、それ以上容器保持部が回動できないようになっている。
更に、小分け用装置は、未使用時または容器を容器保持部に設置する際に容器保持部が動かないようにするためのストッパー機構を有しているのが好ましい。例えば、図１及び２においては、支柱に設けられた穴付きのバー７と回転軸に設けられた穴付きのバー８とに、両穴を貫通するようにバー９を差し込むことにより、容器保持部が動かないようになっている。
容器保持部３の上縁の全部または一部にストッパー１０を有していると、容器を傾けた際に誤って容器が容器保持部から滑り落ちる等し難いので好ましい。
容器保持部３の底面の外側には、バランスを取るための重り１１を取付けてもよい。重りの重さは任意に選択してよいが、通常１ｋｇ程度である。
また上記容器保持部３の側面の端部や底面の端部または容器保持部３の上端部等に取っ手１２または１３を有していると、容器をゆっくりと傾けること及び容器を傾けた状態で一定時間静止することが容易にできるので好ましい。
【図面の簡単な説明】
【０００８】
【図１】本発明の実施の形態の一例の背面斜視図
【図２】本発明の実施の形態の一例を上面から見た図
【図３】本発明の実施の形態の一例の容器保持部の正面図
【符号の説明】
【０００９】
１ ：基台
２ ：支柱
３ ：容器保持部
４ ：回転軸
５ ：バー
６ ：バー
７ ：バー
８ ：バー
９ ：バー
１０：ストッパー
１１：重り
１２：取っ手
１３：取っ手
【特許請求の範囲】
【請求項１】
基台、支柱、及び容器を着脱可能に支持し該基台に該支柱を介して回動可能に設けられた容器保持部を有することを特徴とする容器内容物小分け用装置。
【請求項１】
基台、支柱、及び容器を着脱可能に支持し該基台に該支柱を介して回動可能に設けられた容器保持部を有することを特徴とする容器内容物小分け用装置。
【図１】
【図２】
【図３】
【図２】
【図３】
【公開番号】特開２００７−９１２６９（Ｐ２００７−９１２６９Ａ）
【公開日】平成１９年４月１２日（２００７．４．１２）
【国際特許分類】
【出願番号】特願２００５−２８２８１２（Ｐ２００５−２８２８１２）
【出願日】平成１７年９月２８日（２００５．９．２８）
【出願人】（０００１７６７７４）三菱化学エムケーブイ株式会社 (29)
【Ｆターム（参考）】
【公開日】平成１９年４月１２日（２００７．４．１２）
【国際特許分類】
【出願日】平成１７年９月２８日（２００５．９．２８）
【出願人】（０００１７６７７４）三菱化学エムケーブイ株式会社 (29)
【Ｆターム（参考）】
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