小型光変調器及びそれを含む光送信器
【課題】小型光変調器及びそれを含む光送信器を提供する。
【解決手段】光変調器は、変調されていない入力光信号を受信して、第1光信号と第2光信号とに分けて光導波路の第1及び第2経路にそれぞれ伝送する光入出力部と、第1及び第2経路のうち少なくとも1つに位置して、電気信号によって、第1経路に伝送される第1光信号及び第2経路に伝送される第2光信号のうち少なくとも1つの位相を変調して位相変調信号を出力する位相遷移器と、第1経路に伝送された信号及び第2経路に伝送された信号をそれぞれ同じ経路に反射させる反射型グレーティングカプラと、を含み、安定性の確保及び小型化が可能な効果がある。
【解決手段】光変調器は、変調されていない入力光信号を受信して、第1光信号と第2光信号とに分けて光導波路の第1及び第2経路にそれぞれ伝送する光入出力部と、第1及び第2経路のうち少なくとも1つに位置して、電気信号によって、第1経路に伝送される第1光信号及び第2経路に伝送される第2光信号のうち少なくとも1つの位相を変調して位相変調信号を出力する位相遷移器と、第1経路に伝送された信号及び第2経路に伝送された信号をそれぞれ同じ経路に反射させる反射型グレーティングカプラと、を含み、安定性の確保及び小型化が可能な効果がある。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、光変調器及びそれを含む光送信器に係り、特に、小型化を具現することができる光変調器及びそれを含む光送信器に関する。
【背景技術】
【0002】
光変調器(optical modulator)の小型化のための方案として、リング型(ring−type)光変調器が提案されている。しかし、リング型光変調器は、温度に不安定であって、これを解決しなくては光変調器の小型化のための代案としては不適切な面がある。
マッハツェンダ(Mach−Zehnder)型光変調器を使う場合、リング型光変調器とは異なって、安定性を確保することができるが、光変調器の両端のYスプリッタ(Y−splitter)が大面積を占める受動型素子であるので、光変調器の小型化が難しい。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】米国特許出願公開第2005−0147348号公報
【特許文献2】特開2004−159215号公報
【特許文献3】特開2003−232932号公報
【特許文献4】米国特許出願公開第2003−0152323号公報
【特許文献5】特開平10−186166号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明が解決しようとする技術的な課題は、小型化が可能であり、安定性も確保することができる小型光変調器及びそれを含む光送信器を提供するところにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の一実施例による光変調器は、変調されていない入力光信号を受信して、第1光信号と第2光信号とに分けて光導波路の両方向に位置する第1及び第2経路にそれぞれ伝送する光入力部と、前記第1及び第2経路のうち少なくとも1つに位置して、電気信号によって、前記第1経路に伝送される第1光信号及び前記第2経路に伝送される第2光信号のうち少なくとも1つの位相を変調する位相遷移器と、前記第1経路に伝送された信号及び前記第2経路に伝送された信号を結合して、出力光信号を生成させる光出力部と、を備え、前記光入力部及び前記光出力部のうち少なくとも1つは、垂直回折型グレーティングカプラと、を含む。
【0006】
本発明の一実施例で、前記光入力部は、前記入力光信号を前記光導波路の両方向と垂直方向に入力されて、前記光導波路の両方向に同じ比率で伝送する第1垂直回折型グレーティングカプラを含みうる。
本発明の他の実施例で、前記光入力部は、前記入力光信号を前記光導波路の両方向と垂直方向に入力されて、前記光導波路の両方向に同じ比率で伝送する第1垂直回折型グレーティングカプラを含みうる。
【0007】
前記電気信号は、第1電気信号を含み、前記位相遷移器は、前記第1経路に位置して、前記第1電気信号によって、前記第1光信号の位相を第1位相だけ遷移させる第1位相遷移器を含みうる。
前記電気信号は、第2電気信号をさらに含み、前記位相遷移器は、前記第2経路に位置して、前記第2電気信号によって、前記第2光信号の位相を第2位相だけ遷移させる第2位相遷移器をさらに含みうる。
前記光出力部は、前記第2光信号及び前記位相変調信号を結合して、前記第2光信号及び前記位相変調信号が、前記光出力部に入力される方向と垂直方向に前記出力光信号を出力する第2垂直回折型グレーティングカプラを含みうる。
【0008】
本発明の他の一実施例による光変調器は、変調されていない入力光信号を受信して、第1光信号と第2光信号とに分けて光導波路の第1及び第2経路にそれぞれ伝送する光入出力部と、前記第1及び第2経路のうち少なくとも1つに位置して、電気信号によって、前記第1経路に伝送される第1光信号及び前記第2経路に伝送される第2光信号のうち少なくとも1つの位相を変調して位相変調信号を出力する位相遷移器と、前記第1経路に伝送された信号及び前記第2経路に伝送された信号をそれぞれ同じ経路に反射させる反射型グレーティングカプラと、を含む。
【0009】
本発明のまた他の一実施例による光変調器は、変調されていない入力光信号を受信して、第1光信号と第2光信号とに分けて光導波路の第1及び第2経路にそれぞれ伝送する垂直回折型グレーティングカプラと、前記第1及び第2経路のうち少なくとも1つに位置して、電気信号によって、前記第1経路に伝送される第1光信号及び前記第2経路に伝送される第2光信号のうち少なくとも1つの位相を変調する位相遷移器と、前記第1経路に伝送された信号を入力されて、同じ経路に反射させる第1反射型グレーティングカプラと、前記第1経路に伝送された信号を入力されて、同じ経路に反射させる第2反射型グレーティングカプラと、を含む。
【0010】
本発明のさらに他の一実施例による光変調器は、光導波路で前記光信号が進行する平面と垂直方向に入力されて、前記光信号の第1偏光に対して前記光導波路の第1ないし第4経路のうち、第1及び第3経路に伝送し、前記光信号の第2偏光に対して第2及び第4経路に伝送する垂直回折型グレーティングカプラと、前記第1経路に位置して、前記第1経路に伝送される光信号の位相を変調する第1位相遷移器と、前記第2経路に位置して、前記第2経路に伝送される光信号の位相を変調する第2位相遷移器と、それぞれが、前記第1ないし第4経路に伝送された光信号のうち、当該光信号を入力されて同じ経路に反射させる第1ないし第4反射型グレーティングカプラと、を含む。
【0011】
本発明のさらに他の一実施例による光変調器は、光導波路で前記光信号が進行する平面と垂直方向に入力されて、前記光信号の第1偏光に対して前記光導波路の第1ないし第4経路のうち、第1及び第3経路に伝送し、前記光信号の第2偏光に対して第2及び第4経路に伝送する垂直回折型グレーティングカプラと、前記第1経路に位置して、前記第1経路に伝送される光信号の位相を変調する第1位相遷移器と、前記第2経路に位置して、前記第2経路に伝送される光信号の位相を変調する第2位相遷移器と、前記第1経路に伝送された信号及び前記第3経路に伝送された信号を入力されて、それぞれ同じ経路に反射させる第1反射型グレーティングカプラと、前記第2経路に伝送された信号及び前記第2経路に伝送された信号を入力されて、それぞれ同じ経路に反射させる第2反射型グレーティングカプラと、を含む。
【発明の効果】
【0012】
本発明の一実施例による小型光変調器は、マッハツェンダ型変調器として具現されることによって、安定性を確保しながら、また面積を多く占める受動型素子の使用を減らすか、無くすことで小型化が可能な効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0013】
本発明の詳細な説明で引用される図面をより十分に理解するために、各図面の簡単な説明が提供される。
【図1】本発明の一実施例による光送信器を示す図。
【図2】光変調器の一例を示す図。
【図3A】本発明の実施例による光ファイバと光導波路との間の第1光インターフェースを説明するための図。
【図3B】本発明の他の実施例による光ファイバと光導波路との間の第2光インターフェースを説明するための図。
【図3C】本発明の実施例による光ファイバと光導波路との間の第1光インターフェースを説明するための図。
【図3D】本発明の他の実施例による光ファイバと光導波路との間の第2光インターフェースを説明するための図。
【図4A】本発明の一実施例による光変調器を示す図。
【図4B】本発明の一実施例の変形例による光変調器を示す図。
【図4C】本発明の一実施例の変形例による光変調器を示す図。
【図4D】本発明の一実施例の変形例による光変調器を示す図。
【図4E】本発明の一実施例の変形例による光変調器を示す図。
【図4F】本発明の一実施例の変形例による光変調器を示す図。
【図5A】本発明の他の実施例による光変調器を示す図。
【図5B】本発明の他の実施例の変形例による光変調器を示す図。
【図5C】本発明の他の実施例の変形例による光変調器を示す図。
【図5D】本発明の他の実施例の変形例による光変調器を示す図。
【図5E】本発明の他の実施例の変形例による光変調器を示す図。
【図5F】本発明の他の実施例の変形例による光変調器を示す図。
【図6A】本発明のまた他の実施例による光変調器を示す図。
【図6B】本発明のまた他の実施例の変形例による光変調器を示す図。
【図6C】本発明のまた他の実施例の変形例による光変調器を示す図。
【図6D】本発明のまた他の実施例の変形例による光変調器を示す図。
【図7A】図4Aから図6Dに示された光変調器のうちの何れか1つを含む本発明の一実施例によるデータ処理システムのブロック図。
【図7B】図4Aから図6Dに示された光変調器のうちの何れか1つを含む本発明の他の一実施例によるデータ処理システムのブロック図。
【図8】図4Aから図6Dに示された光変調器のうちの何れか1つを含む本発明の他の実施例によるデータ処理システムのブロック図。
【図9】図4Aから図6Dに示された光変調器のうちの何れか1つを含む本発明のまた他の実施例によるデータ処理システムのブロック図。
【図10】図4Aから図6Dに示された光変調器のうちの何れか1つを含む本発明のさらに他の実施例によるデータ処理システムのブロック図。
【図11】図4Aから図6Dに示された光変調器のうちの何れか1つを含む本発明のさらに他の実施例によるデータ処理システムのブロック図。
【図12】図4Aから図6Dに示された光変調器のうちの何れか1つを含む本発明のさらに他の実施例によるデータ処理システムのブロック図。
【図13】図4Aから図6Dに示された光変調器のうちの何れか1つを含む本発明のさらに他の実施例によるデータ処理システムのブロック図。
【図14】図4Aから図6Dに示された光変調器のうちの何れか1つを含む本発明のさらに他の実施例によるデータ処理システムのブロック図。
【図15】図4Aから図6Dに示された光変調器のうちの何れか1つを含む本発明のさらに他の実施例によるデータ処理システムのブロック図。
【図16】図4Aから図6Dに示された光変調器のうちの何れか1つを含む本発明のさらに他の実施例によるデータ処理システムのブロック図。
【図17】図4Aから図6Dに示された光変調器のうちの何れか1つを含む本発明のさらに他の実施例によるデータ処理システムのブロック図。
【図18】図4Aから図6Dに示された光変調器のうちの何れか1つを含む本発明のさらに他の実施例によるデータ処理システムのブロック図。
【図19】図4Aから図6Dに示された光変調器のうちの何れか1つを含む本発明のさらに他の実施例によるデータ処理システムのブロック図。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、添付した図面を参照して、本発明の望ましい実施例を説明することによって、本発明を詳しく説明する。各図面に付された同一参照符号は、同一部材を表わす。
【0015】
図1は、本発明の一実施例による光送信器を示す図である。図1を参照すれば、光送信器1は、光源10、光変調器ドライバ20、プリコーダ(Pre−Coder)30、及び光変調器200を含む。
図1を参照すれば、プリコーダ30は、入力されるNRZ(Non Return−to−Zero)電気信号(electrical signal)を前置符号化(pre−encoding)して、光変調器ドライバ20に出力し、光変調器ドライバ20は、前置符号化された信号を増幅して光変調器200に出力する。この際、NRZ電気信号は、二進データ(binary data)信号に該当し、プリコーダ30は、例えば、1ビット(bit)遅延素子と排他的論理和(exclusive−OR)素子とを使用して構成可能である。
【0016】
光変調器200は、光源10から入力される光を増幅された信号、すなわち、電気信号によって強度及び位相変調して出力する。この際、光変調器100のバイアス(bias)位置は、その伝達特性関数で最小値に該当する零点(null point)に位置させることができる。光源10は、連続発振レーザ(continuous wave laser:CW laser)とすることができる。
【0017】
また、光変調器200は、変調された光信号を第1及び第2光信号に分岐し、第1光信号を、例えば、約0.5ビット(180°)遅延して、遅延された第1光信号と第2光信号とを相殺干渉させた光信号として出力することができる。また、光変調器200は、場合によって、第1光信号及び第2光信号を補強干渉させた光信号として出力することもできる。光変調器200は、後述する本発明の実施例による光変調器のうちの1つであり得る。
【0018】
図2は、光変調器の一例を示す図である。図2を参照すれば、光変調器100は、入力端110、第1Yスプリッタ(Y−splitter_1)120、位相遷移器130、第2Yスプリッタ(Y−splitter_2)140、及び出力端150を含む。
入力端110は、光ファイバと連結されて、光変調器100に光が入力され、出力端150も、光ファイバと連結されて、光変調器100から変調された光が出力されうる。
第1Yスプリッタ120は、入力端110を通じて入力される光を分岐する受動型素子である。例えば、第1Yスプリッタ120は、入力端110を通じて入力される光信号を同じ比率、例えば、1:1の比率で分岐することができ、分岐のための第1Yスプリッタ120の分岐角は、ランダムとすることができる。
【0019】
位相遷移器130は、光変調器ドライバ20を介して入力される電気信号を用いて、前記第1Yスプリッタ120によって両方向に分岐された光信号のうちの1つの位相を遷移させることができる。
第2Yスプリッタ140は、位相遷移器130を経た光信号及び第1Yスプリッタ120を経た光信号を入力して結合(すなわち、重畳)させることができる受動型素子である。この際、重畳されて入力される光信号は、相殺干渉または補強干渉を起こし、第2Yスプリッタ140の分岐角は、ランダムとすることができる。
しかし、第1Yスプリッタ120及び第2Yスプリッタ140は、受動型素子であるために、比較例による光変調器100は、小型化に難しさが生じる。
【0020】
図3A及び図3Cは、本発明の一実施例による光ファイバ210と光導波路240との間の第1光インターフェースを説明するための図である。図3A及び図3Cを参照すると、光導波路240は、オキサイド層(Ox)220及びシリコン層(Si)230を含む。シリコン層230は、光入力部250を含む。光入力部250は、光ファイバ210を通じて光を受信する。光入力部(光が入って来る部分)250は、凹凸状になっている。この凹凸の間隔及び深さの調節を通じて入力される光が、シリコン層230に入って来ることができる。シリコン層230に入って来た光は、シリコン層230の屈折率がオキサイド層220の屈折率より大きいために全反射して進行する。シリコン層230は、コア層に、オキサイド層220は、クラッディング層に該当し、図3Aには図示されていないが、シリコン層230の上部もクラッディング層(例えば、オキサイド層)で覆うことができる。
【0021】
図3Aを参照すれば、第1光インターフェースは、光導波路240を進行する光信号の方向性を決定するために、光信号を伝送しようとする方向と逆方向とに前記光導波路240の垂直方向と傾斜角度θを置いて光ファイバ210を位置させる。例えば、入力される光Pcw_inが、1方向D1に入射するように傾斜角度θを与えれば、光導波路240に入って来た光は、第2方向D2に進行する。この際、傾斜角度θは、8°ないし10°に設定することができるが、必ずしもこの角度範囲内である必要はない。
【0022】
前述したように、第1光インターフェースによれば、入力された光信号は単方向に進行するので、図3Cに示したように、光導波路280aも単方向に形成される。光信号が入力される部分250と光導波路280aとの間には、両者を連結するテーパ(taper)270aが形成される。図3A及び図3Cに示された構造の光インターフェースを傾斜回折型カプラと言う。
【0023】
図3B及び図3Dは、本発明の一実施例による光ファイバ210と光導波路240との間の第2光インターフェースを説明するための図である。光導波路240は、オキサイド層(Ox)220及びシリコン層(Si)230を含む。前記シリコン層230は、光ファイバによって光が入って来る部分が凹凸状になっており、この凹凸の間隔及び深さを調節を通じて入力される光が、シリコン層230に入って来ることができる。シリコン層230に入って来た光は、シリコン層230の屈折率がオキサイド層220の屈折率より大きいために全反射進行する。シリコン層230は、コア層に、オキサイド層220は、クラッディング層に該当し、図3Bには図示されていないが、シリコン層230の上部も、クラッディング層(例えば、オキサイド層)で覆うことができる。
【0024】
図3Bを参照すれば、第2光インターフェースは、光導波路240で進行する光信号の方向性を決定するために、光導波路240に垂直である方向に光ファイバ210を位置させる。例えば、入力される光Pcw_inが、3方向D3に入射するように、光導波路240に垂直である方向に光ファイバ210を位置させれば、光導波路240に入って来た光は、第4方向D4及び第5方向D5に進行する。この際、第4方向D4及び第5方向D5に進行する光は、同じ比率、例えば、約1:1(D4方向に50%及びD5方向に50%)の比率で分岐されうるが、本発明の実施例が、これに限定されるものではない。例えば、第4方向D4及び第5方向D5に進行する光の比率は、故意的または非故意的(製品設計及び製作段階での変数や誤差などによって)に1:1ではない異なる比率であり得る。
【0025】
前述したように、第2光インターフェースによれば、入力された光信号は両方向に進行するので、図3Dに示したように、光導波路280a、280bも両方向に形成される。光が入力される部分250と両方向の光導波路280a、280bとの間には、両者を連結するテーパ270a、270bが形成される。図3B及び図3Dに示された構造の光インターフェースを、以下、垂直回折型カプラと言う。
図3Aないし図3Dには、光導波路240に光を入力するための手段の一例として、光ファイバ210が示されるが、これに限定されず、光導波路であり、他の素子であり得る。
【0026】
また、図3Aないし図3Dに示された光インターフェースは、光導波路240に光を入射させるインターフェースだけではなく、光導波路240から光を出力させるインターフェースにも使われる。すなわち、図3Aないし図3Dに示された光インターフェースは、本発明の実施例による光変調器200、200’、200”、300、300’、300”、600、600’に光信号を受信するための光入力部として使うこともでき、また本発明の実施例による光変調器200、200’、300、300’、300”、600、600’から外部に光信号を出力するための光出力部としても使われる。
【0027】
図4Aは、本発明の一実施例による光変調器を示す図である。図4Aを参照すれば、光変調器200は、第1垂直回折型グレーティングカプラ(grating coupler)310、位相遷移器130、及び第2垂直回折型グレーティングカプラ320を含む。
【0028】
第1及び第2垂直回折型グレーティングカプラ310、320は、それぞれ図3Bの第2光インターフェース形態で構成することができる。第1垂直回折型グレーティングカプラ310は、光源から入力される光信号Pcw_inを光導波路で光信号が進行する平面と垂直方向(例えば、光導波路と垂直である方向)に入力して、両方向P#1及びP#2に所定の比率(例えば、約1:1の比率または相異なる比率)で伝送しうる。両方向P#1及びP#2に伝送される光信号の比率が1:1である場合がベストであり得る。しかし、前述したように、本発明の実施例が、これに限定されるものではなく、必要によって意図的に両方向P#1及びP#2に伝送される光信号の比率を1:1ではない異なる比率で設定することができる。この場合、両方向P#1及びP#2に伝送される光信号の比率を所望の比率にするために、追加構成要素が備えられることもある。また、実際具現上の変数、誤差などによって、両方向P#1及びP#2に伝送される光信号の比率が1:1ではない異なる比率にもなりうる。
【0029】
位相遷移器130は、両方向に伝送される第1垂直回折型グレーティングカプラの伝送信号のうちの1つ(以下、第1光信号と称する)を、電気信号によって位相変調して位相変調信号を出力する。
【0030】
例えば、位相遷移器130は、第1側方向P#1に進行する第1光信号を光変調器ドライバから位相遷移器130に入力される電気信号に応答して、位相遷移させて位相変調信号P#1_PSを出力する。電気信号が‘1’に該当する信号である場合、例えば、所定の供給電圧が印加される時、位相変調信号P#1_PSの位相は、第1光信号の位相と比較して所定の位相差(例えば、90°、180°など既定の位相差)を有し、電気信号が‘0’に該当する信号である場合、例えば、供給電圧が印加されない時、位相変調信号P#1_PSの位相は、第1光信号の位相と同一であり得る。
【0031】
このように、伝送しようとするデータによって供給電圧が選択的に位相遷移器130に印加されることによって、位相遷移器130は、第1光信号の位相を選択的に一定位相だけ(例えば、180°など)遅延させることができる。
第2垂直回折型グレーティングカプラ320は、位相変調信号P#1_PS及び第1垂直回折型グレーティングカプラの伝送信号のうち、第2側方向P#2に進行した光信号(以下、第2光信号と称する)を入力して結合(重畳)して、光導波路で光信号が進行した平面と垂直方向(例えば、光導波路と垂直である方向)に出力する。
【0032】
したがって、位相変調信号P#1_PS及び第2光信号が進行する導波路は、互いに一直線(例えば、180°角度)に連結され、位相変調信号P#1_PS及び第2光信号は、互いに重畳されて光導波路で光信号が進行した平面と垂直方向(例えば、光導波路と垂直である方向)に出力信号P_outが出力される。
この際、第2垂直回折型グレーティングカプラ320は、位相変調信号P#1_PS及び第1垂直回折型グレーティングカプラの伝送信号のうち、第2側方向P#2に進行した光信号(第2光信号)が、補強干渉または相殺干渉を行って、重畳を行うことができる。
【0033】
図4Bは、本発明の一実施例の変形例による光変調器を示す図である。図4Bを参照すれば、光変調器200’は、図4Aの光変調器200の変形例に該当し、傾斜回折型グレーティングカプラ405、第1Yスプリッタ410、位相遷移器130、及び第2垂直回折型グレーティングカプラ320を含む。
図4Bの光変調器200’は、図4Aの光変調器200と比較して第1垂直回折型グレーティングカプラ310の代わりに、傾斜回折型グレーティングカプラ405及び第1Yスプリッタ410を含んだ変形例である。
【0034】
傾斜回折型グレーティングカプラ405は、図3Aに示された第1光インターフェースの形態で具現されうる。
第1Yスプリッタ410は、入力端110を通じて入力される光を分岐する受動型素子である。例えば、第1Yスプリッタ410は、入力光信号Pcw_inを所定のの比率(例えば、1:1の比率または相異なる比率)で分岐することができ、分岐のための第1Yスプリッタ410の分岐角は、ランダムとすることができる。
【0035】
位相遷移器130は、分岐された両方向に伝送される信号のうちの1つ(第1光信号)を電気信号に応答して、位相変調して位相変調信号を出力する。
例えば、位相遷移器130は、第1側方向P#1に進行する第1光信号を光変調器ドライバから位相遷移器130に入力される電気信号を通じて位相遷移させて位相変調信号P#1_PSを出力する。
第2垂直回折型グレーティングカプラ320は、位相変調信号P#1_PS及び第2側方向P#2に進行した光信号(第2光信号)を入力して重畳して、光導波路で光信号が進行した平面と垂直方向(例えば、光導波路と垂直である方向)に出力する。
【0036】
したがって、位相変調信号P#1_PS及び第2光信号が進行する導波路は、互いに一直線(例えば、180°角度)に連結され、位相変調信号P#1_PS及び第2光信号は、第2垂直回折型グレーティングカプラ320で互いに重畳されて、光導波路で前記光信号が進行した平面と垂直方向(例えば、光導波路と垂直である方向)に出力信号P_outが出力される。
この際、第2垂直回折型グレーティングカプラ320は、位相変調信号P#1_PS及び第2光信号を補強干渉または相殺干渉を行って、重畳を行うことができる。
【0037】
図4Cは、本発明の一実施例の変形例による光変調器を示す図である。図4Cを参照すれば、光変調器200”は、図4Aの光変調器200の変形例に該当し、第1垂直回折型グレーティングカプラ310、位相遷移器130、Y結合器420、及び第2傾斜回折型グレーティングカプラ425を含む。
【0038】
図4Aの光変調器200と比較して、図4Cの光変調器200”は、第2垂直回折型グレーティングカプラ320の代わりに、Y結合器420及び第2傾斜回折型グレーティングカプラ425を含む。
Y結合器420は、図4Bに示された第1Yスプリッタ410と類似し、両方から入力される光を結合する受動型素子である。Y結合器420及びYスプリッタ410は、相互類似している。したがって、Y結合器420及びYスプリッタ410を通称してYスプリッタと言う。
傾斜回折型グレーティングカプラ425は、図3Aに示された第1光インターフェースの形態で具現されうる。
【0039】
図4Dは、本発明の一実施例の変形例による光変調器を示す図である。図4Dの光変調器は、図4Aの光変調器200の変形例に該当し、第1垂直回折型グレーティングカプラ310、第1及び第2位相遷移器131、132、及び第2垂直回折型グレーティングカプラ320を含む。
図4Dの光変調器200は、図4Aの光変調器200と比較して、1つの位相遷移器130の代わりに、第1及び第2位相遷移器131、132を含んだ変形例である。
【0040】
第1位相遷移器131は、第1垂直回折型グレーティングカプラ310の伝送信号のうち、第1光信号を、第1電気信号ES1によって位相変調して位相変調信号として出力し、第2位相遷移器132は、第1垂直回折型グレーティングカプラ310の伝送信号のうち、第2光信号を、第2電気信号ES2によって位相変調して位相変調信号として出力することができる。第1位相遷移器131は、第1光信号を第1位相(例えば、90°)だけ遷移させ、第2位相遷移器132は、第2光信号を第2位相(例えば、−90°)だけ遷移させることができる。第1電気信号ES1と第2電気信号ES2は、相互同一であり、異なることもある。例えば、第2電気信号ES2は、第1電気信号ES1を反転して生成することができるが、これに限定されるものではない。
【0041】
図4Dの光変調器は、光信号が伝送される2つの経路のそれぞれに位相遷移器131、132を備えることによって、光信号が伝送される2つの経路のうち、1つにのみ位相遷移器130を備える図4Aの光変調器200に比べて、変調効率が高くなる。これにより、図5Dに示す位相遷移器131、132は、図4Aに示す位相遷移器130に比べて、相対的に小さなサイズ(例えば、さらに短い長さ)で具現されうる。
【0042】
図4Eは、図4Bの光変調器200’の一変形例を示す図である。図4Eの光変調器は、図4Bの光変調器200と比較して、1つの位相遷移器130の代わりに、第1及び第2位相遷移器131、132を含んだ変形例である。
同様に、図4Fは、図4Cの光変調器200”の一変形例を示す図である。図4Fの光変調器は、図4Cの光変調器200”と比較して、1つの位相遷移器130の代わりに、第1及び第2位相遷移器131、132を含んだ変形例である。
1つの位相遷移器130の代わりに、第1及び第2位相遷移器131、132を含んだ場合に対しては、図4Dを参照して前述したので、これについての詳細な説明は省略する。
【0043】
図5Aは、本発明の他の実施例による光変調器を示す図である。図5Aを参照すれば、光変調器300は、図1の光変調器100に該当し、第1垂直回折型グレーティングカプラ310、位相遷移器130、及び第1反射型グレーティングカプラ330を含む。
第1垂直回折型グレーティングカプラ310は、図3Bの第2光インターフェースの形態で構成することができる。第1垂直回折型グレーティングカプラ310は、光源から入力される光信号Pcw_inを光導波路で前記光信号が進行する平面と垂直方向(例えば、光導波路と垂直である方向)で入力されて、両方向P#1及びP#2に所定の比率(例えば、約1:1の比率または相異なる比率)で伝送する。
【0044】
位相遷移器130は、両方向に伝送される前記第1垂直回折型グレーティングカプラの伝送信号のうちの1つ(第1光信号)を位相変調した位相変調信号を出力する。
例えば、位相遷移器130は、第1側方向P#1に進行する光信号(第1光信号)を光変調器ドライバから位相遷移器130に入力される電気信号を用いて位相遷移させて1次位相変調信号P#1_PSを出力する。
【0045】
第1反射型グレーティングカプラ330は、第2側方向P#2に進行した光信号(第2光信号)及び1次位相変調信号を入力して、それぞれ同じ経路に反射させる。すなわち、第1反射型グレーティングカプラ330は、第2光信号を第2光信号が伝送された同じ経路に反射させ、1次位相変調信号もその同じ経路に反射させる。
位相遷移器130は、反射された1次位相変調信号P#1_PS_rflcを入力し、位相変調して2次位相変調信号P#1_DPS_rflcを出力する。
【0046】
このように、位相遷移器130は、第1光信号を1次位相変調し、また第1反射型グレーティングカプラ330によって反射された1次位相変調信号も位相変調することによって、変調効率を高めうる。これにより、図5Aに示された位相遷移器130は、図4Aないし図4Cに示された位相遷移器130に比べて、相対的に小さなサイズ(例えば、短い長さ)で具現されうる。
【0047】
2次位相変調信号P#1_DPS_rflc及び反射された第2側方向に進行した光信号P#2_rflcが進行する導波路は、互いに一直線(例えば、180°角度)に連結され、2次位相変調信号P#1_DPS_rflc及び反射された第2光信号P#2_rflcは、第1垂直回折型グレーティングカプラ310で互いに重畳されて、光導波路で光信号が進行した平面と垂直方向(例えば、光導波路と垂直である方向)に出力信号P_outが出力される。
この際、第1垂直回折型グレーティングカプラ310は、2次位相変調信号P#1_DPS_rflc及び反射された第2光信号P#2_rflcを補強干渉または相殺干渉を行って、重畳を行うことができる。
【0048】
図5Bは、本発明の他の実施例の変形例による光変調器を示す図である。図5Bを参照すれば、光変調器300’は、図5Aの光変調器300の変形例に該当し、第1Yスプリッタ510、位相遷移器130、及び第2垂直回折型グレーティングカプラ320を含む。
図5Bの光変調器300’は、図5Aの光変調器300と比較して、第1垂直回折型グレーティングカプラ310の代わりに、第1Yスプリッタ510を含んだ変形例である。
【0049】
第1Yスプリッタ510の前端には、図4Bと同様に、傾斜回折型グレーティングカプラ(図示せず)を備えることができる。
第1Yスプリッタ510は、入力端110を通じて入力される光を分岐する受動型素子である。例えば、第1Yスプリッタ510は、入力光信号Pcw_inを所定の比率(例えば、約1:1の比率または相異なる比率)で分岐することができ、分岐のための第1Yスプリッタ510の分岐角は、ランダムとすることができる。
【0050】
位相遷移器130は、分岐された両方向に伝送される信号のうち、1つ(第1光信号)を位相変調した位相変調信号を出力する。
例えば、位相遷移器130は、第1側方向P#1に進行する光信号を光変調器ドライバから位相遷移器130に入力される電気信号ESを用いて位相遷移させて1次位相変調信号P#1_PSを出力する。1次位相変調信号P#1_PSの位相は、第1側方向P#1に進行する光信号の位相と比較して、180°位相差を有しうる。
【0051】
第1反射型グレーティングカプラ330は、第2側方向P#2に進行した光信号及び1次位相変調信号を入力して、同じ経路に反射させる。
位相遷移器130は、反射された1次位相変調信号P#1_PS_rflcを入力して、位相変調して2次位相変調信号P#1_DPS_rflcとして出力する。
2次位相変調信号P#1_DPS_rflc及び第1反射型グレーティングカプラ330によって反射されて第2側方向に進行した光信号P#2_rflcは、第1Yスプリッタ510で重畳されて傾斜回折型グレーティングカプラ(図示せず)を通じて出力されうる。
【0052】
図5Cは、図5Aの光変調器300の一変形例を示す図である。図5Cの光変調器は、図5Aの光変調器300と比較して、1つの位相遷移器130の代わりに、第1及び第2位相遷移器131、132を含んだ変形例である。
同様に、図5Dは、図5Bの光変調器300’の一変形例を示す図である。図5Dの光変調器は、図5Bの光変調器300’と比較して、1つの位相遷移器130の代わりに、第1及び第2位相遷移器131、132を含んだ変形例である。
【0053】
図5Eは、本発明の他の実施例のまた他の変形例による光変調器を示す図である。図5Eを参照すれば、光変調器300”は、図5Aの光変調器300の変形例に該当し、第1垂直回折型グレーティングカプラ310、位相遷移器130、第1反射型グレーティングカプラ330、及び第2反射型グレーティングカプラ340を含む。
図5Eの光変調器300”は、図5Aの光変調器300と同じ動作を行う。但し、差異点としては、図5Aの光変調器300に比べて、反射型グレーティングカプラ340が1つさらに追加される。反射型グレーティングカプラ340を1つさらに追加して、図5Aで見られる両方向の導波路の間の無駄使いされる空間を減らすことができる。
【0054】
同様に、第1垂直回折型グレーティングカプラ310は、入力される光信号Pcw_inを第1方向P#1及び第2方向P#2に所定の比率(例えば、約1:1の比率または相異なる比率)で伝送し、第1方向P#1及び第2方向P#2から反射されて来る2次位相変調信号P#1_DPS_rflc及び反射された第2側方向に進行した光信号P#2_rflcを重畳させて出力することができる。
【0055】
図5Fは、図5Eの光変調器300”の一変形例を示す図である。図5Fの光変調器は、図5Eの光変調器300”と比較して、1つの位相遷移器130の代わりに、第1及び第2位相遷移器131、132を含んだ変形例である。
図5E及び図5Fでは、光変調器300”の構成要素(垂直回折型グレーティングカプラ、反射型グレーティングカプラ、光導波路など)が、一直線上に配されるように示されているが、本発明は、これに限定されるものではない。すなわち、光変調器300”の構成要素が、直線上に配される必要はなく、実際の小型化を果たすために、光変調器の各構成要素が、光変調器を含むチップの残る空間に配置されることもある。
【0056】
図6Aは、本発明のまた他の実施例による光変調器を示す図である。図6Aを参照すれば、光変調器600は、図1の光変調器100に該当し、第1垂直回折型グレーティングカプラ610、第1位相遷移器670、第2位相遷移器660、第1反射型グレーティングカプラ630、第2反射型グレーティングカプラ620、第3反射型グレーティングカプラ640、及び第4反射型グレーティングカプラ650を含む。
【0057】
図6Aの光変調器600は、入力される光信号を二つの偏光状態によってそれぞれ別途に変調し、図5Dの光変調器300”を2つ重畳した形態に該当する。
これら二つの偏光状態は、TE(transverse electric)偏光及びTM(transverse magnetic)に該当し、入力される光信号は、TE偏光及びTM偏光の各偏光ごとに両方向に所定の比率(例えば、約1:1の比率または相異なる比率)で光導波路に沿って伝送することができる。
【0058】
TE偏光の場合、入力される光信号は、第1垂直回折型グレーティングカプラ610を経て第1方向及び第2方向に進行し、第1方向に進行する光信号P#1_TEは、第1位相遷移器670を経て第1反射型グレーティングカプラ630で反射されて第1反射信号P#1_TE_DPM_rflcとして出力され、第2方向に進行する光信号P#2_TEは、第2反射型グレーティングカプラ620で反射されて第2反射信号P#2_TE_rflcとして出力される。第1方向及び第2方向は、180°角度を成すことができる。
【0059】
TM偏光の場合、入力される光信号は、第1垂直回折型グレーティングカプラ610を経て第3方向及び第4方向に進行し、第3方向に進行する光信号P#1_TMは、第2位相遷移器660を経て第3反射型グレーティングカプラ640で反射されて第3反射信号P#1_TM_DPM_rflcとして出力され、第4方向に進行する光信号P#2_TMは、第4反射型グレーティングカプラ650で反射されて第4反射信号P#2_TM_rflcとして出力される。
第3方向及び第4方向は、180°角度を成すことができ、第1方向と第3方向は、垂直であり得る。
【0060】
図6Bは、図6Aの光変調器600の一変形例を示す図である。図6Bの光変調器は、図6Aの光変調器300’と比較して、TM偏光に対して1つの位相遷移器660の代わりに、2つの位相遷移器661、662が備えられ、TE偏光に対しても1つの位相遷移器670の代わりに、2つの位相遷移器671、672が備えられる。
これにより、TE偏光の場合、入力される光信号は、第1垂直回折型グレーティングカプラ610を経て第1方向及び第2方向に進行し、各光信号P#1_TE、P#2_TEは、当該経路に備えられた位相遷移器671、672を経て当該反射型グレーティングカプラ620、630で反射されて再び当該位相遷移器671、672を経て出力される。
【0061】
TM偏光の場合にも、入力される光信号は、第1垂直回折型グレーティングカプラ610を経て第3方向及び第4方向に進行し、各光信号P#1_TM、P#2_TMは、当該経路に備えられた位相遷移器661、662を経て当該反射型グレーティングカプラ640、650で反射されて第3反射信号P#1_TM_DPM_rflcに出力され、第4方向に進行する光信号P#2_TMは、当該位相遷移器671、672を経て出力される。
【0062】
図6Cは、本発明のまた他の実施例の変形例による光変調器を示す図である。図6Cを参照すれば、光変調器600’は、図6Aの光変調器600の変形例に該当し、光変調器600’は、第1垂直回折型グレーティングカプラ610’、第1位相遷移器670’、第2位相遷移器660’、第1反射型グレーティングカプラ620’、及び第2反射型グレーティングカプラ640’を含む。
図6Cの光変調器600’は、図6Aの光変調器と同じ動作を行う。但し、差異点としては、図6Aの光変調器600に比べて、各偏光別に反射型グレーティングカプラの数が1つずつさらに少ない。
【0063】
図6Aの光変調器600は、垂直回折型グレーティングカプラ610、第1反射型グレーティングカプラ630、及び第2反射型グレーティングカプラ620が1つの線上に配され、垂直回折型グレーティングカプラ610、第3反射型グレーティングカプラ640、及び第3反射型グレーティングカプラ650が異なる線上に配されてオープン型構造を有するのに反して、図6Cの光変調器600’は、垂直回折型グレーティングカプラ610’、及び反射型グレーティングカプラ620’が1つの閉曲線を形成するように配され、垂直回折型グレーティングカプラ610’、及び反射型グレーティングカプラ640’が他の1つの閉曲線を形成するように配されるダブルループ型構造を有するためである。
光変調器600’の導波路は、各偏光別に反射型グレーティングの数が1つずつさらに少ないために構造上に、2つの偏光信号、すなわち、TE偏光信号及びTM偏光信号が共通的に経るウェーブガイド交差素子680’を含みうる。
【0064】
図6Dは、図6Cの光変調器600’の一変形例を示す図である。図6Dの光変調器は、図6Cの光変調器600’と比較して、TM偏光に対して1つの位相遷移器660’の代わりに、2つの位相遷移器661、662が備えられ、TE偏光に対しても1つの位相遷移器670’の代わりに、2つの位相遷移器671、672が備えられる。
前述したように、本発明の実施例による光変調器は、少なくとも1つのYスプリッタを垂直回折型グレーティングまたは反射型グレーティングに取り替えて小型光変調器を構成することができる。
【0065】
図7Aは、図4Aから図6Dに示された光変調器のうちの何れか1つを含む本発明の一実施例によるデータ処理システムのブロック図を示す。
図7Aを参照すると、データ処理システム1200は、第1装置1210と第2装置1220とを含む。第1装置1210と第2装置1220は、シリアル通信を通じて光信号を通信することができる。
【0066】
第1装置1210は、第1光源1212、電−光変換(electrical to optical conversion)動作を行える第1光変調器1214、及び光−電変換(optical to electrical conversion)動作を行える第1光復調器(optical de−modulator)1216を含む。
【0067】
第1光源1212は、持続波形を有する光信号を出力する。第1光変調器1214は、図4Aから図6Dに示された光変調器200、200’、200”、300、300’、300”、600、及び600’のうちの何れか1つで具現されうる。
第1光復調器1216は、第2装置1220の第2光変調器1224から出力された光信号を受信して復調し、該復調された電気信号を出力する。第2装置1220は、第2光源1222、第2光変調器1224、及び第2光復調器1226を含む。
【0068】
第2光源1222は、持続波形を有する光信号を出力する。第2光変調器1224は、図4Aから図6Dに示された光変調器200”のうちの何れか1つで具現されうる。
第2光復調器1226は、第1装置1220の第1光変調器1214から出力された光信号を受信して復調し、該復調された電気信号を出力する。
【0069】
図7Bは、図4Aから図6Dに示された光変調器のうちの何れか1つを含む本発明の他の一実施例によるデータ処理システムのブロック図を示す。図7Bを参照すると、データ処理システム1200’は、第1装置1210’と第2装置1220’とを含む。図7Bのデータ処理システム1200’は、図7Aのデータ処理システム1200とその構成及び動作が類似しているので、説明の重複を避けるために、差異点を中心に記述する。データ処理システム1200’の第1装置1210’は、第1カプラ1215をさらに含み、第2装置1220’は、第2カプラ1225をさらに含む。
【0070】
第1光変調器1214’及び第2光変調器1224’のそれぞれは、図4Aから図6Dに示された光変調器のうちからも、特に光信号の入/出力が同じ端子(または、ポート)を通じてなされる光変調器(例えば、図5Aないし図6Dに示された光変調器)のうち、何れか1つであり得る。
【0071】
第1カプラ1215は、第1光源1212から出力された光信号を第1光変調器1214’に伝達し、第1光変調器1214’から出力された変調された光信号は、第2装置1220’に伝達する。同様に、第2カプラ1225は、第2光源1222から出力された光信号を第2光変調器1224’に伝達し、第2光変調器1224’から出力された変調された光信号は、第1装置1210’に伝達する。
【0072】
図8は、図4Aから図6Dに示された光変調器のうちの何れか1つを含む本発明の他の実施例によるデータ処理システムのブロック図を示す。
図8に示されたMOD(E/O)は、電−光変換器として使われる光変調器を意味するものであって、光変調器MOD(E/O)は、図4Aから図6Dに示された光変調器200、200’、200”、300、300’、300”、600、及び600’のうちの何れか1つで具現されうる。
【0073】
図8を参照すると、データ処理システム1300は、CPU1310、複数のデータバス1301−1〜1301−3、及び複数のメモリモジュール1340を含む。
複数のメモリモジュール1340のそれぞれは、複数のデータバス1301−1〜1301−3のそれぞれに接続された複数のカプラ1311−1、1311−2、及び1311−3のそれぞれを通じて光信号を送受信することができる。
【0074】
実施例によって、複数のカプラ1311−1、1311−2、及び1311−3のそれぞれは、電気的なカプラ(electrical coupler)または光学的なカプラ(optical coupler)として具現されうる。
CPU1310は、少なくとも1つの光変調器MOD(E/O)と少なくとも1つの光復調器DEM(O/E)とを含む第1光送受信器1316、及びメモリコントローラ1312を含む。少なくとも1つの光復調器DEM(O/E)は、光−電変換器として使われる。
【0075】
メモリコントローラ1312は、CPU1310の制御下で第1光送受信器1316の動作、例えば、送信動作または受信動作を制御することができる。
例えば、ライト動作時に、第1光送受信器1316の第1光変調器MOD(E/O)は、メモリコントローラ1312の制御下でアドレスと制御信号とを図4Aから図6Dに示された光変調器200、200’、200”、300、300’、300”、600、及び600’のうちの何れか1つによって変調された光信号を生成させ、該生成された光信号ADD/CTRLを光通信バス1301−3に伝送しうる。
【0076】
第1光送受信器1316が、光信号ADD/CTRLを光通信バス1301−3に伝送した後、第1光送受信器1316の第2光変調器MOD(E/O)は、変調された光ライトデータWDATAを生成させ、該生成された光ライトデータWDATAを光通信バス1301−2に伝送しうる。
各メモリモジュール1340は、第2光送受信器1330及び複数のメモリ装置1335を含む。
【0077】
各メモリモジュール1340は、光学的DIMM(optical dual in−line memory module)、光学的Fully Buffered DIMM、光学的SO−DIMM(small outline dual in−line memory module)、Optical RDIMM(Registered DIMM)、Optical LRDIMM(Load Reduced DIMM)、UDIMM(Unbuffered DIMM)、光学的MicroDIMM、または光学的SIMM(single in−line memory module)として具現されうる。
【0078】
図8を参照すると、第2光送受信器1330に具現された光復調器DEM(O/E)は、光通信バス1301−2を通じて入力された光ライトデータWDATAを復調し、該復調された電気信号を複数のメモリ装置335のうちの少なくとも1つのメモリ装置に伝送しうる。
実施例によって、各メモリモジュール1340は、光復調器DEM(O/E)から出力された電気信号をバッファリングするための電気的なバッファ1333をさらに含みうる。
【0079】
例えば、電気的なバッファ1333は、復調された電気信号をバッファリングし、該バッファリングされた電気信号を複数のメモリ装置1335のうちの少なくとも1つのメモリ装置に伝送しうる。
複数のメモリ装置1335のそれぞれは、複数のメモリセルを含むメモリアレイ1337、メモリアレイ1337をアクセスできるアクセス回路1339、及びアクセス回路1339の動作を制御することができるコントロールロジック(図示せず)を含みうる。
【0080】
リード動作時に、メモリ装置1335から出力された電気信号は、第2光送受信器1330に具現された光変調器MOD(E/O)によって光リードデータRDATAに変調される。光リードデータRDATAは、光通信バス1301−1を通じてCPU1310に具現された第1光復調器DEM(O/E)に伝送される。第1光復調器DEMは、光リードデータRDATAを復調し、該復調された電気信号をメモリコントローラ1312に伝送する。
【0081】
図9は、図4Aから図6Dに示された光変調器のうちの何れか1つを含む本発明のまた他の実施例によるデータ処理システムのブロック図を示す。
図9に示されたMOD(E/O)は、電−光変換機能を行う光変調器を意味するものであって、前記光変調器MOD(E/O)は、図4Aから図6Dに示された光変調器200、200’、200”、300、300’、300”、600、及び600’のうちの何れか1つで具現されうる。
【0082】
図9を参照すると、データ伝送システム1400は、CPU1410、複数のデータバス1401−1、1401−2、及び1401−3、及び複数のメモリモジュール1440を含む。
複数のデータバス1401−1、1401−2、及び1401−3のそれぞれは、電気的または光学的に信号を伝送しうる。
複数のメモリモジュール1440のそれぞれは、複数のメモリ装置1441を含み、複数のメモリ装置1441のそれぞれは、第2光送受信器1445を含む。
【0083】
また、複数のメモリ装置1441のそれぞれは、複数のメモリセルを含むメモリアレイ1443、メモリアレイ1443をアクセスできるアクセス回路(図示せず)、及び前記アクセス回路の動作を制御することができるコントロールロジック(図示せず)を含みうる。
データ処理システム1400のライト動作が説明される。まず、ライト動作を行うためのアドレスと制御信号ADD/CTRLは、対応するデータバス1401−3を通じて既に複数のメモリ装置1441のうちの少なくとも1つに伝送されたと仮定する。
【0084】
CPU1410の第1光送受信器1416内の光変調器MOD(E/O)は、メモリコントローラ1412の制御下で光ライトデータWDATAをデータバス1401−2に接続された光学的カプラ1411−2を通じて第1メモリモジュール1440の第2光送受信器1445の光復調器DEM(O/E)に伝送する。
第2光送受信器1430の光復調器DEM(O/E)は、光ライトデータWDATAを復調し、該復調された電気信号を発生させる。前記アクセス回路は、前記コントロールロジックの制御下で、電気信号をメモリアレイ1443にライトする。
【0085】
データ処理システム1400のリード動作が説明される。
まず、リード動作を行うためのアドレスと制御信号ADD/CTRLとが、対応するデータバス1401−3を通じて既に複数のメモリ装置1441のうちの何れか1つのメモリ装置に伝送されたと仮定する。
【0086】
メモリ装置1441の第2光送受信器1445内の光変調器MOD(E/O)は、メモリアレイ1443から出力された電気信号を光リードデータRDATAに変調し、これをデータバス1401−1に接続された光学的カプラ1411−1を通じてCPU1410の第1光送受信器1416の復調器DEM(O/E)に伝送する。
第1光送受信器1416の第1光復調器DEM(O/E)は、光リードデータRDATAを電気信号に復調し、該復調された電気信号をメモリコントローラ1412に出力する。
【0087】
図10は、図4Aから図6Dに示された光変調器のうちの何れか1つを含む本発明のさらに他の実施例によるデータ処理システムのブロック図を示す。
図10を参照すると、データ処理システム1500は、第1装置1510と第2装置1530とを含む。図10に示されたMOD(E/O)は、光変調器を意味するものであって、光変調器MOD(E/O)は、図4Aから図6Dに示された光変調器200、200’、200”、300、300’、300”、600、及び600’のうちの何れか1つで具現されうる。
第1装置1510と第2装置1530のそれぞれは、シリアル通信プロトコルを用いてデータを送受信することができる装置を意味する。
【0088】
シリアル通信プロトコルは、その実施例として、UART(Universal Asynchronous Receiver Transmitter)、SPI(Serial Peripheral Interface)、I2C(Inter−integrated Circuit)、SMBus(System Management Bus)、CAN(Controller Area Network)、USB(Universal Serial Bus)、IC(Inter−chip)−USB、MIPI(mibile industry processor interface)で規定するCSI(camera serial interface)、MIPIで規定するDSI(display serial interface)、MDDI(Mobile Display Digital Interface)、またはLIN(Local Interconnect Network)を支援するデータ通信プロトコルであり得る。
【0089】
図10を参照すると、第1装置1510に具現された第1光送受信器1512の第1光変調器1518は、第1マイクロプロセッサ1514の制御下で光信号をデータバスを通じて第2装置1530の第2光送受信器1532の第2光復調器1540に伝送する。
第2光復調器1540は、受信された光信号を電気信号に復調する。
第2マイクロプロセッサ1534は、第2光復調器1540から出力された復調された電気信号を処理する。例えば、ライト動作時に、第2マイクロプロセッサ1534は、電気信号をメモリアレイにライトすることができる。
【0090】
第2装置1530の第2光送受信器1532の第2光変調器1538は、第2マイクロプロセッサ1534の制御下で光信号をデータバスを通じて第1装置1510の第1光送受信器1512の第1光復調器1520に伝送する。
第1光復調器1520は、受信された光信号を電気信号に復調する。
第1マイクロプロセッサ1514は、第1光復調器1520から出力された復調された電気信号を処理する。例えば、リード動作時に、第1マイクロプロセッサ1514は、前記電気信号をリードデータとして処理することができる。各マイクロプロセッサ1514、1534は、その名称にもかかわらず、各装置1510、1530の動作、例えば、ライト動作またはリード動作を制御することができるプロセッサを意味する。
【0091】
図11は、図4Aから図6Dに示された光変調器のうちの何れか1つを含む本発明のさらに他の実施例によるデータ処理システムのブロック図を示す。
図11を参照すると、SPI(serial peripheral interface)通信プロトコルを使って、シリアルデータを送受信することができるデータ処理システム1700は、SPIマスタ1710と少なくとも1つのSPIスレーブ1720、1730、1740、及び1750とを含む。
図11に示されたMOD(E/O)は、光変調器を意味するものであって、光変調器MOD(E/O)は、図4Aから図6Dに示された光変調器200、200’、200”、300、300’、300”、600、及び600’のうちの何れか1つで具現されうる。
【0092】
複数のSPIスレーブ1720、1730、1740、及び1750のうちの何れか1つは、シフトレジスタ(shift register)、メモリチップ(memorychip)、ポート拡張器(port expander)、ディスプレイドライバー(display driver)、データ変換器(data converter)、プリンター(printer)、データ保存装置(data storage)、センサ(sensor)、またはマイクロプロセッサ(microprocessor)であり得る。
【0093】
第1光送受信器1712と各第2光送受信器1722、1732、1742、または1750は、対応する光学的データバスを通じて光信号MOSI(Master Out Slave In)またはMISO(Master In Slave Out)を送受信することができる。
SPIマスタ1710は、第1光送受信器1712の動作を制御することができるマイクロプロセッサ(図示せず)を含み、複数のSPIスレーブ1720、1730、1740、及び1750のそれぞれは、第2光送受信器1722、1732、1742、または1750の動作を制御することができるマイクロプロセッサ(図示せず)を含む。
【0094】
また、第1光送受信器1712は、シリアルクロック信号CLKを電気的なデータバスまたは光学的データバスを通じて各第2光送受信器1722、1732、1742、または1750に伝送しうる。
各SPIスレーブ1720、1730、1740、及び1750は、各チップ選択信号SS0、SS1、SS2、及びSS3によって選択されうる。この場合、各チップ選択信号SS0、SS1、SS2、及びSS3は、電気的なデータバスまたは光学的データバスを通じて各第2光送受信器1722、1732、1742、または1750に伝送することができる。
【0095】
図12は、図4Aから図6Dに示された光変調器のうちの何れか1つを含む本発明のさらに他の実施例によるデータ処理システムのブロック図を示す。
SATA(Serial Advanced Technology Attachment)通信プロトコルを使って、シリアルデータを送受信することができるデータ処理システム1800は、SATAホスト1810とSATA装置1830とを含む。図12に示されたMOD(E/O)は、光変調器を意味するものであって、この光変調器MOD(E/O)は、図4Aから図6Dに示された光変調器200、200’、200”、300、300’、300”、600、及び600’のうちの何れか1つで具現されうる。
【0096】
SATAホスト1810は、ホストCPU1811、データバス1813、メモリ1815、DMAコントローラ1817、及び第1SATAインターフェース1819を含む。
ホストCPU1811は、DMAコントローラ(direct memory access controller)1817または第1SATAインターフェース1819の動作を制御する。
第1SATAインターフェース1819は、第1光変調器MOD(E/O)と第1光復調器DEM(O/E)とを含む。
【0097】
SATAホスト1810は、第1SATAインターフェース1819の動作を制御することができるコントローラを含みうる。実施例によって、前記コントローラは、第1SATAインターフェース1819の内部に具現されることもあり、ホストCPU1811が、コントローラの機能を行える。
SATA装置1830は、ハードディスクコントローラ1840とメモリ装置1850、及び磁気的記録媒体1860とを含む。ハードディスクコントローラ1840は、MCU(main control unit)1841、データバス1843、第2SATAインターフェース1845、バッファ1847、及びディスクコントローラ1849を含む。
【0098】
MCU1841は、第2SATAインターフェース1845、バッファ1847、及びディスクコントローラ1849のうちの少なくとも1つの動作を制御する。
第2SATAインターフェース1845は、第2光変調器MOD(O/E)と第2光復調器DEM(E/O)とを含む。
SATA装置1830は、第2SATAインターフェース1845の動作を制御することができるコントローラを含みうる。実施例によって、前記コントローラは、第2SATAインターフェース1845の内部に具現されることもあり、MCU1841が、コントローラの機能を行える。
【0099】
ライト動作時に、メモリ1815に保存されたライトデータは、DMAコントローラ1817の制御下で第1SATAインターフェース1819の第1光変調器MOD(E/O)に伝送される。
第1光変調器MOD(E/O)は、ライトデータによって光ライトデータを生成させ、該生成された光ライトデータをデータバスを通じて第2SATA1845の第2光復調器DEM(O/E)に伝送する。
【0100】
第2光復調器DEM(E/O)は、光ライトデータを電気信号に復調することができる。
バッファ1847は、電気信号をバッファリングし、該バッファされた電気信号をメモリ装置1850に一時的に保存する。
ディスクコントローラ1849は、メモリ装置1850に保存された電気信号をリードして、ライトアドレスによって指定された磁気的記録媒体1860にライトする。
リード動作時に、ディスクコントローラ1849は、リードアドレスによって指定された磁気的記録媒体1860からデータをリードし、該リードされたデータをバッファ1847を通じてメモリ装置1850に保存する。
【0101】
第2SATAインターフェース1845の第2変調器MOD(E/O)は、バッファ1847を通じてメモリ装置1850からデータによって光リードデータを生成させ、該生成された光リードデータをデータバスを通じて第1SATA1819の第1光復調器DEM(O/E)に伝送する。
第2光復調器DEM(O/E)は、受信された光リードデータを電気信号に復調する。DMAコントローラ1817は、第2光復調器DEM(O/E)によって復調された電気信号をメモリ1815に保存する。
【0102】
図13は、図4Aから図6Dに示された光変調器のうちの何れか1つを含む本発明のさらに他の実施例によるデータ処理システムのブロック図を示す。
USB(Universal Serial Bus)通信プロトコルを使って、シリアルデータを送受信することができるデータ処理システム1900は、USBホスト1910とUSB装置1920とを含む。図13に示されたMOD(E/O)は、光変調器を意味するものであって、光変調器MOD(E/O)は、図4Aから図6Dに示された光変調器200、200’、200”、300、300’、300”、600、及び600’のうちの何れか1つで具現されうる。
【0103】
USBホスト1910の第1光送受信器1912の第1光変調器MOD(E/O)によって生成された光信号は、データバス1900−1を通じてUSB装置1920の第2光送受信器1614の第2光復調器DEM(O/E)に伝送され、USB装置1920の第2光復調器DEM(O/E)は、受信された前記光信号を復調して電気信号を生成させる。
USBホスト1910は、第1光送受信器1912の動作を制御することができるマイクロコントローラ(図示せず)をさらに含みうる。
【0104】
USB装置1920の第2光送受信器1914の第2変調器MOD(E/O)によって生成された光信号は、データバス1900−2を通じてUSBホスト1910の第1光送受信器1912の第1復調器DEM(O/E)に伝送され、USBホスト1910の第1光復調器DEM(O/E)は、受信された前記光信号を復調して電気信号を生成させる。
USB装置1920は、第1光送受信器1912の動作を制御することができるマイクロコントローラ(図示せず)をさらに含みうる。
【0105】
図14は、図4Aから図6Dに示された光変調器のうちの何れか1つを含む本発明のさらに他の実施例によるデータ処理システムのブロック図を示す。
図14に示されたSoC(system on chip)1000は、複数のマスタ1010、1020、複数のスレーブ1110、1120、及び複数のバス1001を含む。
【0106】
複数のマスタ1010、1020のそれぞれと複数のスレーブ1110、1120のそれぞれは、光変調器MOD(E/O)と光復調器DEM(O/E)とを含む。複数のバス1001のそれぞれは、光導波路(optical waveguide)として具現されうる。
各光変調器MOD(E/O)によって変調された光信号は、それぞれが光導波路として具現された複数のバス1001のうち対応するバスを通じて各光復調器DEM(O/E)に伝送され、各光復調器DEM(O/E)は、受信された光信号を復調して電気信号を発生させる。
【0107】
図15は、図4Aから図6Dに示された光変調器のうちの何れか1つを含む本発明のさらに他の実施例によるデータ処理システムのブロック図を示す。
図15に示されたデータ処理システム1100は、複数のレイヤ1110、1120を含む積層構造で形成される。
第1レイヤ1110は、第1光送受信器1111と第1光送受信器1111の動作を制御することができる第1データプロセッシング回路1113とを含む。
【0108】
第1光送受信器1111の第1光変調器MOD(E/O)は、光信号を光伝送手段、例えば、光導波路、TSV(through silicon via)、または光ファイバを通じて第2レイヤ1120の第2光復調器DEM(O/E)に伝送する。第2光復調器DEM(O/E)によって復調された電気信号は、第2データプロセッシング回路1123によって処理される。
【0109】
第2光送受信器1121の第2光変調器MOD(E/O)は、光信号を光伝送手段、例えば、光導波路、TSV、または光ファイバを通じて第1レイヤ1110の第1光復調器DEM(O/E)に伝送する。第1光復調器DEM(O/E)によって復調された電気信号は、第1データプロセッシング回路1113によって処理される。
【0110】
図16ないし図19は、それぞれ図4Aから図6Dに示された光変調器のうちの何れか1つを含む本発明のさらに他の実施例によるデータ処理システムのブロック図を示す。
図16を参照すると、データ処理システム2000は、送信器2010と受信器2020とを含む。送信器2010は、光源2011、多数の光変調器2013、多数の光サーキュレータ2015、及びスプリッタ2017を含む。受信器2010は、多数の光復調器2021を含む。図16に示された実施例では、多数の光変調器2013が1つの光源2011を共有する。
【0111】
光源2011は、変調されていない光信号を出力する。スプリッタ2017は、1つの光源2011から出力される光信号を多数の光変調器2013に分配する役割を果たす。多数の光サーキュレータ2015のそれぞれは、スプリッタ2017で分配された光信号を受信して、対応する光変調器2013に伝達し、対応する光変調器2013から出力された変調された光信号は、受信器2020の対応する光復調器2021に伝達する。
【0112】
多数の光変調器2013のそれぞれは、図4Aから図6Dに示された光変調器のうちでも、特に光信号の入/出力が同じ端子(または、ポート)を通じてなされる光変調器(例えば、図5Aないし図6Dに示された光変調器)のうち、何れか1つであり得る。
受信器2020の多数の光復調器2021のそれぞれは、送信器2010の多数の光変調器2013のうち対応する光変調器2013から出力された光信号を受信して復調する。
【0113】
図17を参照すると、データ処理システム2100は、第1装置2110と第2装置2120とを含む。第1装置2110は、第1送信器2010と第1受信器2040とを含み、第2装置2120も、第2送信器2030と第2受信器2020とを含む。
図17は、各装置2110、2120に送信器と受信器とがいずれも備えられる実施例を示す。
【0114】
第1送信器2010が、光信号を変調して伝送すれば、第2受信器2020がこれを受信して復調し、第2送信器2030が、光信号を変調して伝送すれば、第1受信器2040がこれを受信して復調する。第1及び第2送信器2010、2030の構成及び動作は、図16の送信器2010と同一であり、第1及び第2受信器2040、2020の構成及び動作は、図16の受信器2020と同一なので、これについての詳細な説明は省略する。
【0115】
図18を参照すると、データ処理システム2200は、第1装置2210と第2装置2220とを含む。図18のデータ処理システム2200は、図17のデータ処理システム2100とその構成及び動作が類似しているので、説明の重複を避けるために、差異点を中心に記述する。
【0116】
図17の実施例では、各送信器2010、2030に光源2011、2031が備えられるのに反して、図18の実施例では、第2装置2220の光源2063が、第1装置2210の送信器2010や受信器2060または送/受信器2010、2060以外の他の部分に備えられる。
【0117】
すなわち、図18の実施例では、第1装置2210(例えば、コントローラまたはCUP)にのみ光源2011、2063が備えられ、第2装置2220(例えば、メモリ)には、光源が備えられない。第1装置2210に備えられた第2装置用光源2063から出力された光信号は、第2装置2220の送信器2050に伝送される。
これにより、第2装置2220の送信器2050は、第1装置2210から変調されていない光信号を受信して変調し、該変調された光信号を第1装置2210に伝送する。
【0118】
図19を参照すると、データ処理システム2300は、第1装置2310と第2装置2320とを含む。図19のデータ処理システム2300は、図18のデータ処理システム2200とその構成及び動作が類似しているので、説明の重複を避けるために、差異点を中心に記述する。
【0119】
図18の実施例では、第1装置2210に第1装置と第2装置用光源とがそれぞれ1つずつ備えられるのに反して、図19の実施例では、第1装置2310と第2装置2320とのうちの何れか1つにのみ光源2311が備えられる。これにより、第1装置2310と第2装置2320は、何れか1つの光源2311を共有する。図19の実施例では、光源2311は、第1装置2310に備えられるが、本発明が、これに限定されるものではない。例えば、光源2311は、第2装置2320に備えられるか、または第1及び第2装置2310、2320の外部に備えられることもある。
【0120】
本明細書に使われた電気信号は、直列電気信号または並列電気信号を意味し、またこれらの電気信号は、直列データまたは並列データを意味する。
前述した本発明の実施例によるデータ処理システムは、シリアルインターフェースを使うシステムを中心に記述されたが、本発明の実施例による光変調器は、シリアルインターフェースを有するデータ処理システムだけではなく、並列インターフェースを有するデータ処理システムにも適用されうるということは自明である。
【0121】
本発明は、図面に示された一実施例を参考にして説明されたが、これは例示的なものに過ぎず、当業者ならば、これより多様な変形及び均等な他実施例が可能であるという点を理解できるであろう。また、図面では、図示の便宜性または明確性のために省略されるか、誇張されるか、実寸法と異なりうるということは言うまでもない。例えば、図5Aないし図6Dに示された反射型グレーティングカプラ330、340、620、630、640、650、620’、640’は、光導波路の幅と同様に具現されうるが、図面上では、光導波路の幅より大きく示された。したがって、本発明の真の技術的保護範囲は、特許請求の範囲の技術的思想によって決定されるべきである。
【産業上の利用可能性】
【0122】
本発明は、光電子装置、例えば、光変調器に具現可能である。
【符号の説明】
【0123】
1:光送信器
10:光源
20:光変調器ドライバ
30:プリコーダ(Pre−Coder)
100,200,200’,200”,300,300’,300”,600,600’:光変調器
210:光ファイバ
220:オキサイド層
230:シリコン層
240:光導波路
130,131,132,660,661,662,670,671,672:位相遷移器
310,320,610:垂直回折型グレーティングカプラ
330,340,620,630,640,650:反射型グレーティングカプラ
405,425:傾斜回折型グレーティングカプラ
410:1Yスプリッタ
420:Y結合器
【技術分野】
【0001】
本発明は、光変調器及びそれを含む光送信器に係り、特に、小型化を具現することができる光変調器及びそれを含む光送信器に関する。
【背景技術】
【0002】
光変調器(optical modulator)の小型化のための方案として、リング型(ring−type)光変調器が提案されている。しかし、リング型光変調器は、温度に不安定であって、これを解決しなくては光変調器の小型化のための代案としては不適切な面がある。
マッハツェンダ(Mach−Zehnder)型光変調器を使う場合、リング型光変調器とは異なって、安定性を確保することができるが、光変調器の両端のYスプリッタ(Y−splitter)が大面積を占める受動型素子であるので、光変調器の小型化が難しい。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】米国特許出願公開第2005−0147348号公報
【特許文献2】特開2004−159215号公報
【特許文献3】特開2003−232932号公報
【特許文献4】米国特許出願公開第2003−0152323号公報
【特許文献5】特開平10−186166号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明が解決しようとする技術的な課題は、小型化が可能であり、安定性も確保することができる小型光変調器及びそれを含む光送信器を提供するところにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の一実施例による光変調器は、変調されていない入力光信号を受信して、第1光信号と第2光信号とに分けて光導波路の両方向に位置する第1及び第2経路にそれぞれ伝送する光入力部と、前記第1及び第2経路のうち少なくとも1つに位置して、電気信号によって、前記第1経路に伝送される第1光信号及び前記第2経路に伝送される第2光信号のうち少なくとも1つの位相を変調する位相遷移器と、前記第1経路に伝送された信号及び前記第2経路に伝送された信号を結合して、出力光信号を生成させる光出力部と、を備え、前記光入力部及び前記光出力部のうち少なくとも1つは、垂直回折型グレーティングカプラと、を含む。
【0006】
本発明の一実施例で、前記光入力部は、前記入力光信号を前記光導波路の両方向と垂直方向に入力されて、前記光導波路の両方向に同じ比率で伝送する第1垂直回折型グレーティングカプラを含みうる。
本発明の他の実施例で、前記光入力部は、前記入力光信号を前記光導波路の両方向と垂直方向に入力されて、前記光導波路の両方向に同じ比率で伝送する第1垂直回折型グレーティングカプラを含みうる。
【0007】
前記電気信号は、第1電気信号を含み、前記位相遷移器は、前記第1経路に位置して、前記第1電気信号によって、前記第1光信号の位相を第1位相だけ遷移させる第1位相遷移器を含みうる。
前記電気信号は、第2電気信号をさらに含み、前記位相遷移器は、前記第2経路に位置して、前記第2電気信号によって、前記第2光信号の位相を第2位相だけ遷移させる第2位相遷移器をさらに含みうる。
前記光出力部は、前記第2光信号及び前記位相変調信号を結合して、前記第2光信号及び前記位相変調信号が、前記光出力部に入力される方向と垂直方向に前記出力光信号を出力する第2垂直回折型グレーティングカプラを含みうる。
【0008】
本発明の他の一実施例による光変調器は、変調されていない入力光信号を受信して、第1光信号と第2光信号とに分けて光導波路の第1及び第2経路にそれぞれ伝送する光入出力部と、前記第1及び第2経路のうち少なくとも1つに位置して、電気信号によって、前記第1経路に伝送される第1光信号及び前記第2経路に伝送される第2光信号のうち少なくとも1つの位相を変調して位相変調信号を出力する位相遷移器と、前記第1経路に伝送された信号及び前記第2経路に伝送された信号をそれぞれ同じ経路に反射させる反射型グレーティングカプラと、を含む。
【0009】
本発明のまた他の一実施例による光変調器は、変調されていない入力光信号を受信して、第1光信号と第2光信号とに分けて光導波路の第1及び第2経路にそれぞれ伝送する垂直回折型グレーティングカプラと、前記第1及び第2経路のうち少なくとも1つに位置して、電気信号によって、前記第1経路に伝送される第1光信号及び前記第2経路に伝送される第2光信号のうち少なくとも1つの位相を変調する位相遷移器と、前記第1経路に伝送された信号を入力されて、同じ経路に反射させる第1反射型グレーティングカプラと、前記第1経路に伝送された信号を入力されて、同じ経路に反射させる第2反射型グレーティングカプラと、を含む。
【0010】
本発明のさらに他の一実施例による光変調器は、光導波路で前記光信号が進行する平面と垂直方向に入力されて、前記光信号の第1偏光に対して前記光導波路の第1ないし第4経路のうち、第1及び第3経路に伝送し、前記光信号の第2偏光に対して第2及び第4経路に伝送する垂直回折型グレーティングカプラと、前記第1経路に位置して、前記第1経路に伝送される光信号の位相を変調する第1位相遷移器と、前記第2経路に位置して、前記第2経路に伝送される光信号の位相を変調する第2位相遷移器と、それぞれが、前記第1ないし第4経路に伝送された光信号のうち、当該光信号を入力されて同じ経路に反射させる第1ないし第4反射型グレーティングカプラと、を含む。
【0011】
本発明のさらに他の一実施例による光変調器は、光導波路で前記光信号が進行する平面と垂直方向に入力されて、前記光信号の第1偏光に対して前記光導波路の第1ないし第4経路のうち、第1及び第3経路に伝送し、前記光信号の第2偏光に対して第2及び第4経路に伝送する垂直回折型グレーティングカプラと、前記第1経路に位置して、前記第1経路に伝送される光信号の位相を変調する第1位相遷移器と、前記第2経路に位置して、前記第2経路に伝送される光信号の位相を変調する第2位相遷移器と、前記第1経路に伝送された信号及び前記第3経路に伝送された信号を入力されて、それぞれ同じ経路に反射させる第1反射型グレーティングカプラと、前記第2経路に伝送された信号及び前記第2経路に伝送された信号を入力されて、それぞれ同じ経路に反射させる第2反射型グレーティングカプラと、を含む。
【発明の効果】
【0012】
本発明の一実施例による小型光変調器は、マッハツェンダ型変調器として具現されることによって、安定性を確保しながら、また面積を多く占める受動型素子の使用を減らすか、無くすことで小型化が可能な効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0013】
本発明の詳細な説明で引用される図面をより十分に理解するために、各図面の簡単な説明が提供される。
【図1】本発明の一実施例による光送信器を示す図。
【図2】光変調器の一例を示す図。
【図3A】本発明の実施例による光ファイバと光導波路との間の第1光インターフェースを説明するための図。
【図3B】本発明の他の実施例による光ファイバと光導波路との間の第2光インターフェースを説明するための図。
【図3C】本発明の実施例による光ファイバと光導波路との間の第1光インターフェースを説明するための図。
【図3D】本発明の他の実施例による光ファイバと光導波路との間の第2光インターフェースを説明するための図。
【図4A】本発明の一実施例による光変調器を示す図。
【図4B】本発明の一実施例の変形例による光変調器を示す図。
【図4C】本発明の一実施例の変形例による光変調器を示す図。
【図4D】本発明の一実施例の変形例による光変調器を示す図。
【図4E】本発明の一実施例の変形例による光変調器を示す図。
【図4F】本発明の一実施例の変形例による光変調器を示す図。
【図5A】本発明の他の実施例による光変調器を示す図。
【図5B】本発明の他の実施例の変形例による光変調器を示す図。
【図5C】本発明の他の実施例の変形例による光変調器を示す図。
【図5D】本発明の他の実施例の変形例による光変調器を示す図。
【図5E】本発明の他の実施例の変形例による光変調器を示す図。
【図5F】本発明の他の実施例の変形例による光変調器を示す図。
【図6A】本発明のまた他の実施例による光変調器を示す図。
【図6B】本発明のまた他の実施例の変形例による光変調器を示す図。
【図6C】本発明のまた他の実施例の変形例による光変調器を示す図。
【図6D】本発明のまた他の実施例の変形例による光変調器を示す図。
【図7A】図4Aから図6Dに示された光変調器のうちの何れか1つを含む本発明の一実施例によるデータ処理システムのブロック図。
【図7B】図4Aから図6Dに示された光変調器のうちの何れか1つを含む本発明の他の一実施例によるデータ処理システムのブロック図。
【図8】図4Aから図6Dに示された光変調器のうちの何れか1つを含む本発明の他の実施例によるデータ処理システムのブロック図。
【図9】図4Aから図6Dに示された光変調器のうちの何れか1つを含む本発明のまた他の実施例によるデータ処理システムのブロック図。
【図10】図4Aから図6Dに示された光変調器のうちの何れか1つを含む本発明のさらに他の実施例によるデータ処理システムのブロック図。
【図11】図4Aから図6Dに示された光変調器のうちの何れか1つを含む本発明のさらに他の実施例によるデータ処理システムのブロック図。
【図12】図4Aから図6Dに示された光変調器のうちの何れか1つを含む本発明のさらに他の実施例によるデータ処理システムのブロック図。
【図13】図4Aから図6Dに示された光変調器のうちの何れか1つを含む本発明のさらに他の実施例によるデータ処理システムのブロック図。
【図14】図4Aから図6Dに示された光変調器のうちの何れか1つを含む本発明のさらに他の実施例によるデータ処理システムのブロック図。
【図15】図4Aから図6Dに示された光変調器のうちの何れか1つを含む本発明のさらに他の実施例によるデータ処理システムのブロック図。
【図16】図4Aから図6Dに示された光変調器のうちの何れか1つを含む本発明のさらに他の実施例によるデータ処理システムのブロック図。
【図17】図4Aから図6Dに示された光変調器のうちの何れか1つを含む本発明のさらに他の実施例によるデータ処理システムのブロック図。
【図18】図4Aから図6Dに示された光変調器のうちの何れか1つを含む本発明のさらに他の実施例によるデータ処理システムのブロック図。
【図19】図4Aから図6Dに示された光変調器のうちの何れか1つを含む本発明のさらに他の実施例によるデータ処理システムのブロック図。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、添付した図面を参照して、本発明の望ましい実施例を説明することによって、本発明を詳しく説明する。各図面に付された同一参照符号は、同一部材を表わす。
【0015】
図1は、本発明の一実施例による光送信器を示す図である。図1を参照すれば、光送信器1は、光源10、光変調器ドライバ20、プリコーダ(Pre−Coder)30、及び光変調器200を含む。
図1を参照すれば、プリコーダ30は、入力されるNRZ(Non Return−to−Zero)電気信号(electrical signal)を前置符号化(pre−encoding)して、光変調器ドライバ20に出力し、光変調器ドライバ20は、前置符号化された信号を増幅して光変調器200に出力する。この際、NRZ電気信号は、二進データ(binary data)信号に該当し、プリコーダ30は、例えば、1ビット(bit)遅延素子と排他的論理和(exclusive−OR)素子とを使用して構成可能である。
【0016】
光変調器200は、光源10から入力される光を増幅された信号、すなわち、電気信号によって強度及び位相変調して出力する。この際、光変調器100のバイアス(bias)位置は、その伝達特性関数で最小値に該当する零点(null point)に位置させることができる。光源10は、連続発振レーザ(continuous wave laser:CW laser)とすることができる。
【0017】
また、光変調器200は、変調された光信号を第1及び第2光信号に分岐し、第1光信号を、例えば、約0.5ビット(180°)遅延して、遅延された第1光信号と第2光信号とを相殺干渉させた光信号として出力することができる。また、光変調器200は、場合によって、第1光信号及び第2光信号を補強干渉させた光信号として出力することもできる。光変調器200は、後述する本発明の実施例による光変調器のうちの1つであり得る。
【0018】
図2は、光変調器の一例を示す図である。図2を参照すれば、光変調器100は、入力端110、第1Yスプリッタ(Y−splitter_1)120、位相遷移器130、第2Yスプリッタ(Y−splitter_2)140、及び出力端150を含む。
入力端110は、光ファイバと連結されて、光変調器100に光が入力され、出力端150も、光ファイバと連結されて、光変調器100から変調された光が出力されうる。
第1Yスプリッタ120は、入力端110を通じて入力される光を分岐する受動型素子である。例えば、第1Yスプリッタ120は、入力端110を通じて入力される光信号を同じ比率、例えば、1:1の比率で分岐することができ、分岐のための第1Yスプリッタ120の分岐角は、ランダムとすることができる。
【0019】
位相遷移器130は、光変調器ドライバ20を介して入力される電気信号を用いて、前記第1Yスプリッタ120によって両方向に分岐された光信号のうちの1つの位相を遷移させることができる。
第2Yスプリッタ140は、位相遷移器130を経た光信号及び第1Yスプリッタ120を経た光信号を入力して結合(すなわち、重畳)させることができる受動型素子である。この際、重畳されて入力される光信号は、相殺干渉または補強干渉を起こし、第2Yスプリッタ140の分岐角は、ランダムとすることができる。
しかし、第1Yスプリッタ120及び第2Yスプリッタ140は、受動型素子であるために、比較例による光変調器100は、小型化に難しさが生じる。
【0020】
図3A及び図3Cは、本発明の一実施例による光ファイバ210と光導波路240との間の第1光インターフェースを説明するための図である。図3A及び図3Cを参照すると、光導波路240は、オキサイド層(Ox)220及びシリコン層(Si)230を含む。シリコン層230は、光入力部250を含む。光入力部250は、光ファイバ210を通じて光を受信する。光入力部(光が入って来る部分)250は、凹凸状になっている。この凹凸の間隔及び深さの調節を通じて入力される光が、シリコン層230に入って来ることができる。シリコン層230に入って来た光は、シリコン層230の屈折率がオキサイド層220の屈折率より大きいために全反射して進行する。シリコン層230は、コア層に、オキサイド層220は、クラッディング層に該当し、図3Aには図示されていないが、シリコン層230の上部もクラッディング層(例えば、オキサイド層)で覆うことができる。
【0021】
図3Aを参照すれば、第1光インターフェースは、光導波路240を進行する光信号の方向性を決定するために、光信号を伝送しようとする方向と逆方向とに前記光導波路240の垂直方向と傾斜角度θを置いて光ファイバ210を位置させる。例えば、入力される光Pcw_inが、1方向D1に入射するように傾斜角度θを与えれば、光導波路240に入って来た光は、第2方向D2に進行する。この際、傾斜角度θは、8°ないし10°に設定することができるが、必ずしもこの角度範囲内である必要はない。
【0022】
前述したように、第1光インターフェースによれば、入力された光信号は単方向に進行するので、図3Cに示したように、光導波路280aも単方向に形成される。光信号が入力される部分250と光導波路280aとの間には、両者を連結するテーパ(taper)270aが形成される。図3A及び図3Cに示された構造の光インターフェースを傾斜回折型カプラと言う。
【0023】
図3B及び図3Dは、本発明の一実施例による光ファイバ210と光導波路240との間の第2光インターフェースを説明するための図である。光導波路240は、オキサイド層(Ox)220及びシリコン層(Si)230を含む。前記シリコン層230は、光ファイバによって光が入って来る部分が凹凸状になっており、この凹凸の間隔及び深さを調節を通じて入力される光が、シリコン層230に入って来ることができる。シリコン層230に入って来た光は、シリコン層230の屈折率がオキサイド層220の屈折率より大きいために全反射進行する。シリコン層230は、コア層に、オキサイド層220は、クラッディング層に該当し、図3Bには図示されていないが、シリコン層230の上部も、クラッディング層(例えば、オキサイド層)で覆うことができる。
【0024】
図3Bを参照すれば、第2光インターフェースは、光導波路240で進行する光信号の方向性を決定するために、光導波路240に垂直である方向に光ファイバ210を位置させる。例えば、入力される光Pcw_inが、3方向D3に入射するように、光導波路240に垂直である方向に光ファイバ210を位置させれば、光導波路240に入って来た光は、第4方向D4及び第5方向D5に進行する。この際、第4方向D4及び第5方向D5に進行する光は、同じ比率、例えば、約1:1(D4方向に50%及びD5方向に50%)の比率で分岐されうるが、本発明の実施例が、これに限定されるものではない。例えば、第4方向D4及び第5方向D5に進行する光の比率は、故意的または非故意的(製品設計及び製作段階での変数や誤差などによって)に1:1ではない異なる比率であり得る。
【0025】
前述したように、第2光インターフェースによれば、入力された光信号は両方向に進行するので、図3Dに示したように、光導波路280a、280bも両方向に形成される。光が入力される部分250と両方向の光導波路280a、280bとの間には、両者を連結するテーパ270a、270bが形成される。図3B及び図3Dに示された構造の光インターフェースを、以下、垂直回折型カプラと言う。
図3Aないし図3Dには、光導波路240に光を入力するための手段の一例として、光ファイバ210が示されるが、これに限定されず、光導波路であり、他の素子であり得る。
【0026】
また、図3Aないし図3Dに示された光インターフェースは、光導波路240に光を入射させるインターフェースだけではなく、光導波路240から光を出力させるインターフェースにも使われる。すなわち、図3Aないし図3Dに示された光インターフェースは、本発明の実施例による光変調器200、200’、200”、300、300’、300”、600、600’に光信号を受信するための光入力部として使うこともでき、また本発明の実施例による光変調器200、200’、300、300’、300”、600、600’から外部に光信号を出力するための光出力部としても使われる。
【0027】
図4Aは、本発明の一実施例による光変調器を示す図である。図4Aを参照すれば、光変調器200は、第1垂直回折型グレーティングカプラ(grating coupler)310、位相遷移器130、及び第2垂直回折型グレーティングカプラ320を含む。
【0028】
第1及び第2垂直回折型グレーティングカプラ310、320は、それぞれ図3Bの第2光インターフェース形態で構成することができる。第1垂直回折型グレーティングカプラ310は、光源から入力される光信号Pcw_inを光導波路で光信号が進行する平面と垂直方向(例えば、光導波路と垂直である方向)に入力して、両方向P#1及びP#2に所定の比率(例えば、約1:1の比率または相異なる比率)で伝送しうる。両方向P#1及びP#2に伝送される光信号の比率が1:1である場合がベストであり得る。しかし、前述したように、本発明の実施例が、これに限定されるものではなく、必要によって意図的に両方向P#1及びP#2に伝送される光信号の比率を1:1ではない異なる比率で設定することができる。この場合、両方向P#1及びP#2に伝送される光信号の比率を所望の比率にするために、追加構成要素が備えられることもある。また、実際具現上の変数、誤差などによって、両方向P#1及びP#2に伝送される光信号の比率が1:1ではない異なる比率にもなりうる。
【0029】
位相遷移器130は、両方向に伝送される第1垂直回折型グレーティングカプラの伝送信号のうちの1つ(以下、第1光信号と称する)を、電気信号によって位相変調して位相変調信号を出力する。
【0030】
例えば、位相遷移器130は、第1側方向P#1に進行する第1光信号を光変調器ドライバから位相遷移器130に入力される電気信号に応答して、位相遷移させて位相変調信号P#1_PSを出力する。電気信号が‘1’に該当する信号である場合、例えば、所定の供給電圧が印加される時、位相変調信号P#1_PSの位相は、第1光信号の位相と比較して所定の位相差(例えば、90°、180°など既定の位相差)を有し、電気信号が‘0’に該当する信号である場合、例えば、供給電圧が印加されない時、位相変調信号P#1_PSの位相は、第1光信号の位相と同一であり得る。
【0031】
このように、伝送しようとするデータによって供給電圧が選択的に位相遷移器130に印加されることによって、位相遷移器130は、第1光信号の位相を選択的に一定位相だけ(例えば、180°など)遅延させることができる。
第2垂直回折型グレーティングカプラ320は、位相変調信号P#1_PS及び第1垂直回折型グレーティングカプラの伝送信号のうち、第2側方向P#2に進行した光信号(以下、第2光信号と称する)を入力して結合(重畳)して、光導波路で光信号が進行した平面と垂直方向(例えば、光導波路と垂直である方向)に出力する。
【0032】
したがって、位相変調信号P#1_PS及び第2光信号が進行する導波路は、互いに一直線(例えば、180°角度)に連結され、位相変調信号P#1_PS及び第2光信号は、互いに重畳されて光導波路で光信号が進行した平面と垂直方向(例えば、光導波路と垂直である方向)に出力信号P_outが出力される。
この際、第2垂直回折型グレーティングカプラ320は、位相変調信号P#1_PS及び第1垂直回折型グレーティングカプラの伝送信号のうち、第2側方向P#2に進行した光信号(第2光信号)が、補強干渉または相殺干渉を行って、重畳を行うことができる。
【0033】
図4Bは、本発明の一実施例の変形例による光変調器を示す図である。図4Bを参照すれば、光変調器200’は、図4Aの光変調器200の変形例に該当し、傾斜回折型グレーティングカプラ405、第1Yスプリッタ410、位相遷移器130、及び第2垂直回折型グレーティングカプラ320を含む。
図4Bの光変調器200’は、図4Aの光変調器200と比較して第1垂直回折型グレーティングカプラ310の代わりに、傾斜回折型グレーティングカプラ405及び第1Yスプリッタ410を含んだ変形例である。
【0034】
傾斜回折型グレーティングカプラ405は、図3Aに示された第1光インターフェースの形態で具現されうる。
第1Yスプリッタ410は、入力端110を通じて入力される光を分岐する受動型素子である。例えば、第1Yスプリッタ410は、入力光信号Pcw_inを所定のの比率(例えば、1:1の比率または相異なる比率)で分岐することができ、分岐のための第1Yスプリッタ410の分岐角は、ランダムとすることができる。
【0035】
位相遷移器130は、分岐された両方向に伝送される信号のうちの1つ(第1光信号)を電気信号に応答して、位相変調して位相変調信号を出力する。
例えば、位相遷移器130は、第1側方向P#1に進行する第1光信号を光変調器ドライバから位相遷移器130に入力される電気信号を通じて位相遷移させて位相変調信号P#1_PSを出力する。
第2垂直回折型グレーティングカプラ320は、位相変調信号P#1_PS及び第2側方向P#2に進行した光信号(第2光信号)を入力して重畳して、光導波路で光信号が進行した平面と垂直方向(例えば、光導波路と垂直である方向)に出力する。
【0036】
したがって、位相変調信号P#1_PS及び第2光信号が進行する導波路は、互いに一直線(例えば、180°角度)に連結され、位相変調信号P#1_PS及び第2光信号は、第2垂直回折型グレーティングカプラ320で互いに重畳されて、光導波路で前記光信号が進行した平面と垂直方向(例えば、光導波路と垂直である方向)に出力信号P_outが出力される。
この際、第2垂直回折型グレーティングカプラ320は、位相変調信号P#1_PS及び第2光信号を補強干渉または相殺干渉を行って、重畳を行うことができる。
【0037】
図4Cは、本発明の一実施例の変形例による光変調器を示す図である。図4Cを参照すれば、光変調器200”は、図4Aの光変調器200の変形例に該当し、第1垂直回折型グレーティングカプラ310、位相遷移器130、Y結合器420、及び第2傾斜回折型グレーティングカプラ425を含む。
【0038】
図4Aの光変調器200と比較して、図4Cの光変調器200”は、第2垂直回折型グレーティングカプラ320の代わりに、Y結合器420及び第2傾斜回折型グレーティングカプラ425を含む。
Y結合器420は、図4Bに示された第1Yスプリッタ410と類似し、両方から入力される光を結合する受動型素子である。Y結合器420及びYスプリッタ410は、相互類似している。したがって、Y結合器420及びYスプリッタ410を通称してYスプリッタと言う。
傾斜回折型グレーティングカプラ425は、図3Aに示された第1光インターフェースの形態で具現されうる。
【0039】
図4Dは、本発明の一実施例の変形例による光変調器を示す図である。図4Dの光変調器は、図4Aの光変調器200の変形例に該当し、第1垂直回折型グレーティングカプラ310、第1及び第2位相遷移器131、132、及び第2垂直回折型グレーティングカプラ320を含む。
図4Dの光変調器200は、図4Aの光変調器200と比較して、1つの位相遷移器130の代わりに、第1及び第2位相遷移器131、132を含んだ変形例である。
【0040】
第1位相遷移器131は、第1垂直回折型グレーティングカプラ310の伝送信号のうち、第1光信号を、第1電気信号ES1によって位相変調して位相変調信号として出力し、第2位相遷移器132は、第1垂直回折型グレーティングカプラ310の伝送信号のうち、第2光信号を、第2電気信号ES2によって位相変調して位相変調信号として出力することができる。第1位相遷移器131は、第1光信号を第1位相(例えば、90°)だけ遷移させ、第2位相遷移器132は、第2光信号を第2位相(例えば、−90°)だけ遷移させることができる。第1電気信号ES1と第2電気信号ES2は、相互同一であり、異なることもある。例えば、第2電気信号ES2は、第1電気信号ES1を反転して生成することができるが、これに限定されるものではない。
【0041】
図4Dの光変調器は、光信号が伝送される2つの経路のそれぞれに位相遷移器131、132を備えることによって、光信号が伝送される2つの経路のうち、1つにのみ位相遷移器130を備える図4Aの光変調器200に比べて、変調効率が高くなる。これにより、図5Dに示す位相遷移器131、132は、図4Aに示す位相遷移器130に比べて、相対的に小さなサイズ(例えば、さらに短い長さ)で具現されうる。
【0042】
図4Eは、図4Bの光変調器200’の一変形例を示す図である。図4Eの光変調器は、図4Bの光変調器200と比較して、1つの位相遷移器130の代わりに、第1及び第2位相遷移器131、132を含んだ変形例である。
同様に、図4Fは、図4Cの光変調器200”の一変形例を示す図である。図4Fの光変調器は、図4Cの光変調器200”と比較して、1つの位相遷移器130の代わりに、第1及び第2位相遷移器131、132を含んだ変形例である。
1つの位相遷移器130の代わりに、第1及び第2位相遷移器131、132を含んだ場合に対しては、図4Dを参照して前述したので、これについての詳細な説明は省略する。
【0043】
図5Aは、本発明の他の実施例による光変調器を示す図である。図5Aを参照すれば、光変調器300は、図1の光変調器100に該当し、第1垂直回折型グレーティングカプラ310、位相遷移器130、及び第1反射型グレーティングカプラ330を含む。
第1垂直回折型グレーティングカプラ310は、図3Bの第2光インターフェースの形態で構成することができる。第1垂直回折型グレーティングカプラ310は、光源から入力される光信号Pcw_inを光導波路で前記光信号が進行する平面と垂直方向(例えば、光導波路と垂直である方向)で入力されて、両方向P#1及びP#2に所定の比率(例えば、約1:1の比率または相異なる比率)で伝送する。
【0044】
位相遷移器130は、両方向に伝送される前記第1垂直回折型グレーティングカプラの伝送信号のうちの1つ(第1光信号)を位相変調した位相変調信号を出力する。
例えば、位相遷移器130は、第1側方向P#1に進行する光信号(第1光信号)を光変調器ドライバから位相遷移器130に入力される電気信号を用いて位相遷移させて1次位相変調信号P#1_PSを出力する。
【0045】
第1反射型グレーティングカプラ330は、第2側方向P#2に進行した光信号(第2光信号)及び1次位相変調信号を入力して、それぞれ同じ経路に反射させる。すなわち、第1反射型グレーティングカプラ330は、第2光信号を第2光信号が伝送された同じ経路に反射させ、1次位相変調信号もその同じ経路に反射させる。
位相遷移器130は、反射された1次位相変調信号P#1_PS_rflcを入力し、位相変調して2次位相変調信号P#1_DPS_rflcを出力する。
【0046】
このように、位相遷移器130は、第1光信号を1次位相変調し、また第1反射型グレーティングカプラ330によって反射された1次位相変調信号も位相変調することによって、変調効率を高めうる。これにより、図5Aに示された位相遷移器130は、図4Aないし図4Cに示された位相遷移器130に比べて、相対的に小さなサイズ(例えば、短い長さ)で具現されうる。
【0047】
2次位相変調信号P#1_DPS_rflc及び反射された第2側方向に進行した光信号P#2_rflcが進行する導波路は、互いに一直線(例えば、180°角度)に連結され、2次位相変調信号P#1_DPS_rflc及び反射された第2光信号P#2_rflcは、第1垂直回折型グレーティングカプラ310で互いに重畳されて、光導波路で光信号が進行した平面と垂直方向(例えば、光導波路と垂直である方向)に出力信号P_outが出力される。
この際、第1垂直回折型グレーティングカプラ310は、2次位相変調信号P#1_DPS_rflc及び反射された第2光信号P#2_rflcを補強干渉または相殺干渉を行って、重畳を行うことができる。
【0048】
図5Bは、本発明の他の実施例の変形例による光変調器を示す図である。図5Bを参照すれば、光変調器300’は、図5Aの光変調器300の変形例に該当し、第1Yスプリッタ510、位相遷移器130、及び第2垂直回折型グレーティングカプラ320を含む。
図5Bの光変調器300’は、図5Aの光変調器300と比較して、第1垂直回折型グレーティングカプラ310の代わりに、第1Yスプリッタ510を含んだ変形例である。
【0049】
第1Yスプリッタ510の前端には、図4Bと同様に、傾斜回折型グレーティングカプラ(図示せず)を備えることができる。
第1Yスプリッタ510は、入力端110を通じて入力される光を分岐する受動型素子である。例えば、第1Yスプリッタ510は、入力光信号Pcw_inを所定の比率(例えば、約1:1の比率または相異なる比率)で分岐することができ、分岐のための第1Yスプリッタ510の分岐角は、ランダムとすることができる。
【0050】
位相遷移器130は、分岐された両方向に伝送される信号のうち、1つ(第1光信号)を位相変調した位相変調信号を出力する。
例えば、位相遷移器130は、第1側方向P#1に進行する光信号を光変調器ドライバから位相遷移器130に入力される電気信号ESを用いて位相遷移させて1次位相変調信号P#1_PSを出力する。1次位相変調信号P#1_PSの位相は、第1側方向P#1に進行する光信号の位相と比較して、180°位相差を有しうる。
【0051】
第1反射型グレーティングカプラ330は、第2側方向P#2に進行した光信号及び1次位相変調信号を入力して、同じ経路に反射させる。
位相遷移器130は、反射された1次位相変調信号P#1_PS_rflcを入力して、位相変調して2次位相変調信号P#1_DPS_rflcとして出力する。
2次位相変調信号P#1_DPS_rflc及び第1反射型グレーティングカプラ330によって反射されて第2側方向に進行した光信号P#2_rflcは、第1Yスプリッタ510で重畳されて傾斜回折型グレーティングカプラ(図示せず)を通じて出力されうる。
【0052】
図5Cは、図5Aの光変調器300の一変形例を示す図である。図5Cの光変調器は、図5Aの光変調器300と比較して、1つの位相遷移器130の代わりに、第1及び第2位相遷移器131、132を含んだ変形例である。
同様に、図5Dは、図5Bの光変調器300’の一変形例を示す図である。図5Dの光変調器は、図5Bの光変調器300’と比較して、1つの位相遷移器130の代わりに、第1及び第2位相遷移器131、132を含んだ変形例である。
【0053】
図5Eは、本発明の他の実施例のまた他の変形例による光変調器を示す図である。図5Eを参照すれば、光変調器300”は、図5Aの光変調器300の変形例に該当し、第1垂直回折型グレーティングカプラ310、位相遷移器130、第1反射型グレーティングカプラ330、及び第2反射型グレーティングカプラ340を含む。
図5Eの光変調器300”は、図5Aの光変調器300と同じ動作を行う。但し、差異点としては、図5Aの光変調器300に比べて、反射型グレーティングカプラ340が1つさらに追加される。反射型グレーティングカプラ340を1つさらに追加して、図5Aで見られる両方向の導波路の間の無駄使いされる空間を減らすことができる。
【0054】
同様に、第1垂直回折型グレーティングカプラ310は、入力される光信号Pcw_inを第1方向P#1及び第2方向P#2に所定の比率(例えば、約1:1の比率または相異なる比率)で伝送し、第1方向P#1及び第2方向P#2から反射されて来る2次位相変調信号P#1_DPS_rflc及び反射された第2側方向に進行した光信号P#2_rflcを重畳させて出力することができる。
【0055】
図5Fは、図5Eの光変調器300”の一変形例を示す図である。図5Fの光変調器は、図5Eの光変調器300”と比較して、1つの位相遷移器130の代わりに、第1及び第2位相遷移器131、132を含んだ変形例である。
図5E及び図5Fでは、光変調器300”の構成要素(垂直回折型グレーティングカプラ、反射型グレーティングカプラ、光導波路など)が、一直線上に配されるように示されているが、本発明は、これに限定されるものではない。すなわち、光変調器300”の構成要素が、直線上に配される必要はなく、実際の小型化を果たすために、光変調器の各構成要素が、光変調器を含むチップの残る空間に配置されることもある。
【0056】
図6Aは、本発明のまた他の実施例による光変調器を示す図である。図6Aを参照すれば、光変調器600は、図1の光変調器100に該当し、第1垂直回折型グレーティングカプラ610、第1位相遷移器670、第2位相遷移器660、第1反射型グレーティングカプラ630、第2反射型グレーティングカプラ620、第3反射型グレーティングカプラ640、及び第4反射型グレーティングカプラ650を含む。
【0057】
図6Aの光変調器600は、入力される光信号を二つの偏光状態によってそれぞれ別途に変調し、図5Dの光変調器300”を2つ重畳した形態に該当する。
これら二つの偏光状態は、TE(transverse electric)偏光及びTM(transverse magnetic)に該当し、入力される光信号は、TE偏光及びTM偏光の各偏光ごとに両方向に所定の比率(例えば、約1:1の比率または相異なる比率)で光導波路に沿って伝送することができる。
【0058】
TE偏光の場合、入力される光信号は、第1垂直回折型グレーティングカプラ610を経て第1方向及び第2方向に進行し、第1方向に進行する光信号P#1_TEは、第1位相遷移器670を経て第1反射型グレーティングカプラ630で反射されて第1反射信号P#1_TE_DPM_rflcとして出力され、第2方向に進行する光信号P#2_TEは、第2反射型グレーティングカプラ620で反射されて第2反射信号P#2_TE_rflcとして出力される。第1方向及び第2方向は、180°角度を成すことができる。
【0059】
TM偏光の場合、入力される光信号は、第1垂直回折型グレーティングカプラ610を経て第3方向及び第4方向に進行し、第3方向に進行する光信号P#1_TMは、第2位相遷移器660を経て第3反射型グレーティングカプラ640で反射されて第3反射信号P#1_TM_DPM_rflcとして出力され、第4方向に進行する光信号P#2_TMは、第4反射型グレーティングカプラ650で反射されて第4反射信号P#2_TM_rflcとして出力される。
第3方向及び第4方向は、180°角度を成すことができ、第1方向と第3方向は、垂直であり得る。
【0060】
図6Bは、図6Aの光変調器600の一変形例を示す図である。図6Bの光変調器は、図6Aの光変調器300’と比較して、TM偏光に対して1つの位相遷移器660の代わりに、2つの位相遷移器661、662が備えられ、TE偏光に対しても1つの位相遷移器670の代わりに、2つの位相遷移器671、672が備えられる。
これにより、TE偏光の場合、入力される光信号は、第1垂直回折型グレーティングカプラ610を経て第1方向及び第2方向に進行し、各光信号P#1_TE、P#2_TEは、当該経路に備えられた位相遷移器671、672を経て当該反射型グレーティングカプラ620、630で反射されて再び当該位相遷移器671、672を経て出力される。
【0061】
TM偏光の場合にも、入力される光信号は、第1垂直回折型グレーティングカプラ610を経て第3方向及び第4方向に進行し、各光信号P#1_TM、P#2_TMは、当該経路に備えられた位相遷移器661、662を経て当該反射型グレーティングカプラ640、650で反射されて第3反射信号P#1_TM_DPM_rflcに出力され、第4方向に進行する光信号P#2_TMは、当該位相遷移器671、672を経て出力される。
【0062】
図6Cは、本発明のまた他の実施例の変形例による光変調器を示す図である。図6Cを参照すれば、光変調器600’は、図6Aの光変調器600の変形例に該当し、光変調器600’は、第1垂直回折型グレーティングカプラ610’、第1位相遷移器670’、第2位相遷移器660’、第1反射型グレーティングカプラ620’、及び第2反射型グレーティングカプラ640’を含む。
図6Cの光変調器600’は、図6Aの光変調器と同じ動作を行う。但し、差異点としては、図6Aの光変調器600に比べて、各偏光別に反射型グレーティングカプラの数が1つずつさらに少ない。
【0063】
図6Aの光変調器600は、垂直回折型グレーティングカプラ610、第1反射型グレーティングカプラ630、及び第2反射型グレーティングカプラ620が1つの線上に配され、垂直回折型グレーティングカプラ610、第3反射型グレーティングカプラ640、及び第3反射型グレーティングカプラ650が異なる線上に配されてオープン型構造を有するのに反して、図6Cの光変調器600’は、垂直回折型グレーティングカプラ610’、及び反射型グレーティングカプラ620’が1つの閉曲線を形成するように配され、垂直回折型グレーティングカプラ610’、及び反射型グレーティングカプラ640’が他の1つの閉曲線を形成するように配されるダブルループ型構造を有するためである。
光変調器600’の導波路は、各偏光別に反射型グレーティングの数が1つずつさらに少ないために構造上に、2つの偏光信号、すなわち、TE偏光信号及びTM偏光信号が共通的に経るウェーブガイド交差素子680’を含みうる。
【0064】
図6Dは、図6Cの光変調器600’の一変形例を示す図である。図6Dの光変調器は、図6Cの光変調器600’と比較して、TM偏光に対して1つの位相遷移器660’の代わりに、2つの位相遷移器661、662が備えられ、TE偏光に対しても1つの位相遷移器670’の代わりに、2つの位相遷移器671、672が備えられる。
前述したように、本発明の実施例による光変調器は、少なくとも1つのYスプリッタを垂直回折型グレーティングまたは反射型グレーティングに取り替えて小型光変調器を構成することができる。
【0065】
図7Aは、図4Aから図6Dに示された光変調器のうちの何れか1つを含む本発明の一実施例によるデータ処理システムのブロック図を示す。
図7Aを参照すると、データ処理システム1200は、第1装置1210と第2装置1220とを含む。第1装置1210と第2装置1220は、シリアル通信を通じて光信号を通信することができる。
【0066】
第1装置1210は、第1光源1212、電−光変換(electrical to optical conversion)動作を行える第1光変調器1214、及び光−電変換(optical to electrical conversion)動作を行える第1光復調器(optical de−modulator)1216を含む。
【0067】
第1光源1212は、持続波形を有する光信号を出力する。第1光変調器1214は、図4Aから図6Dに示された光変調器200、200’、200”、300、300’、300”、600、及び600’のうちの何れか1つで具現されうる。
第1光復調器1216は、第2装置1220の第2光変調器1224から出力された光信号を受信して復調し、該復調された電気信号を出力する。第2装置1220は、第2光源1222、第2光変調器1224、及び第2光復調器1226を含む。
【0068】
第2光源1222は、持続波形を有する光信号を出力する。第2光変調器1224は、図4Aから図6Dに示された光変調器200”のうちの何れか1つで具現されうる。
第2光復調器1226は、第1装置1220の第1光変調器1214から出力された光信号を受信して復調し、該復調された電気信号を出力する。
【0069】
図7Bは、図4Aから図6Dに示された光変調器のうちの何れか1つを含む本発明の他の一実施例によるデータ処理システムのブロック図を示す。図7Bを参照すると、データ処理システム1200’は、第1装置1210’と第2装置1220’とを含む。図7Bのデータ処理システム1200’は、図7Aのデータ処理システム1200とその構成及び動作が類似しているので、説明の重複を避けるために、差異点を中心に記述する。データ処理システム1200’の第1装置1210’は、第1カプラ1215をさらに含み、第2装置1220’は、第2カプラ1225をさらに含む。
【0070】
第1光変調器1214’及び第2光変調器1224’のそれぞれは、図4Aから図6Dに示された光変調器のうちからも、特に光信号の入/出力が同じ端子(または、ポート)を通じてなされる光変調器(例えば、図5Aないし図6Dに示された光変調器)のうち、何れか1つであり得る。
【0071】
第1カプラ1215は、第1光源1212から出力された光信号を第1光変調器1214’に伝達し、第1光変調器1214’から出力された変調された光信号は、第2装置1220’に伝達する。同様に、第2カプラ1225は、第2光源1222から出力された光信号を第2光変調器1224’に伝達し、第2光変調器1224’から出力された変調された光信号は、第1装置1210’に伝達する。
【0072】
図8は、図4Aから図6Dに示された光変調器のうちの何れか1つを含む本発明の他の実施例によるデータ処理システムのブロック図を示す。
図8に示されたMOD(E/O)は、電−光変換器として使われる光変調器を意味するものであって、光変調器MOD(E/O)は、図4Aから図6Dに示された光変調器200、200’、200”、300、300’、300”、600、及び600’のうちの何れか1つで具現されうる。
【0073】
図8を参照すると、データ処理システム1300は、CPU1310、複数のデータバス1301−1〜1301−3、及び複数のメモリモジュール1340を含む。
複数のメモリモジュール1340のそれぞれは、複数のデータバス1301−1〜1301−3のそれぞれに接続された複数のカプラ1311−1、1311−2、及び1311−3のそれぞれを通じて光信号を送受信することができる。
【0074】
実施例によって、複数のカプラ1311−1、1311−2、及び1311−3のそれぞれは、電気的なカプラ(electrical coupler)または光学的なカプラ(optical coupler)として具現されうる。
CPU1310は、少なくとも1つの光変調器MOD(E/O)と少なくとも1つの光復調器DEM(O/E)とを含む第1光送受信器1316、及びメモリコントローラ1312を含む。少なくとも1つの光復調器DEM(O/E)は、光−電変換器として使われる。
【0075】
メモリコントローラ1312は、CPU1310の制御下で第1光送受信器1316の動作、例えば、送信動作または受信動作を制御することができる。
例えば、ライト動作時に、第1光送受信器1316の第1光変調器MOD(E/O)は、メモリコントローラ1312の制御下でアドレスと制御信号とを図4Aから図6Dに示された光変調器200、200’、200”、300、300’、300”、600、及び600’のうちの何れか1つによって変調された光信号を生成させ、該生成された光信号ADD/CTRLを光通信バス1301−3に伝送しうる。
【0076】
第1光送受信器1316が、光信号ADD/CTRLを光通信バス1301−3に伝送した後、第1光送受信器1316の第2光変調器MOD(E/O)は、変調された光ライトデータWDATAを生成させ、該生成された光ライトデータWDATAを光通信バス1301−2に伝送しうる。
各メモリモジュール1340は、第2光送受信器1330及び複数のメモリ装置1335を含む。
【0077】
各メモリモジュール1340は、光学的DIMM(optical dual in−line memory module)、光学的Fully Buffered DIMM、光学的SO−DIMM(small outline dual in−line memory module)、Optical RDIMM(Registered DIMM)、Optical LRDIMM(Load Reduced DIMM)、UDIMM(Unbuffered DIMM)、光学的MicroDIMM、または光学的SIMM(single in−line memory module)として具現されうる。
【0078】
図8を参照すると、第2光送受信器1330に具現された光復調器DEM(O/E)は、光通信バス1301−2を通じて入力された光ライトデータWDATAを復調し、該復調された電気信号を複数のメモリ装置335のうちの少なくとも1つのメモリ装置に伝送しうる。
実施例によって、各メモリモジュール1340は、光復調器DEM(O/E)から出力された電気信号をバッファリングするための電気的なバッファ1333をさらに含みうる。
【0079】
例えば、電気的なバッファ1333は、復調された電気信号をバッファリングし、該バッファリングされた電気信号を複数のメモリ装置1335のうちの少なくとも1つのメモリ装置に伝送しうる。
複数のメモリ装置1335のそれぞれは、複数のメモリセルを含むメモリアレイ1337、メモリアレイ1337をアクセスできるアクセス回路1339、及びアクセス回路1339の動作を制御することができるコントロールロジック(図示せず)を含みうる。
【0080】
リード動作時に、メモリ装置1335から出力された電気信号は、第2光送受信器1330に具現された光変調器MOD(E/O)によって光リードデータRDATAに変調される。光リードデータRDATAは、光通信バス1301−1を通じてCPU1310に具現された第1光復調器DEM(O/E)に伝送される。第1光復調器DEMは、光リードデータRDATAを復調し、該復調された電気信号をメモリコントローラ1312に伝送する。
【0081】
図9は、図4Aから図6Dに示された光変調器のうちの何れか1つを含む本発明のまた他の実施例によるデータ処理システムのブロック図を示す。
図9に示されたMOD(E/O)は、電−光変換機能を行う光変調器を意味するものであって、前記光変調器MOD(E/O)は、図4Aから図6Dに示された光変調器200、200’、200”、300、300’、300”、600、及び600’のうちの何れか1つで具現されうる。
【0082】
図9を参照すると、データ伝送システム1400は、CPU1410、複数のデータバス1401−1、1401−2、及び1401−3、及び複数のメモリモジュール1440を含む。
複数のデータバス1401−1、1401−2、及び1401−3のそれぞれは、電気的または光学的に信号を伝送しうる。
複数のメモリモジュール1440のそれぞれは、複数のメモリ装置1441を含み、複数のメモリ装置1441のそれぞれは、第2光送受信器1445を含む。
【0083】
また、複数のメモリ装置1441のそれぞれは、複数のメモリセルを含むメモリアレイ1443、メモリアレイ1443をアクセスできるアクセス回路(図示せず)、及び前記アクセス回路の動作を制御することができるコントロールロジック(図示せず)を含みうる。
データ処理システム1400のライト動作が説明される。まず、ライト動作を行うためのアドレスと制御信号ADD/CTRLは、対応するデータバス1401−3を通じて既に複数のメモリ装置1441のうちの少なくとも1つに伝送されたと仮定する。
【0084】
CPU1410の第1光送受信器1416内の光変調器MOD(E/O)は、メモリコントローラ1412の制御下で光ライトデータWDATAをデータバス1401−2に接続された光学的カプラ1411−2を通じて第1メモリモジュール1440の第2光送受信器1445の光復調器DEM(O/E)に伝送する。
第2光送受信器1430の光復調器DEM(O/E)は、光ライトデータWDATAを復調し、該復調された電気信号を発生させる。前記アクセス回路は、前記コントロールロジックの制御下で、電気信号をメモリアレイ1443にライトする。
【0085】
データ処理システム1400のリード動作が説明される。
まず、リード動作を行うためのアドレスと制御信号ADD/CTRLとが、対応するデータバス1401−3を通じて既に複数のメモリ装置1441のうちの何れか1つのメモリ装置に伝送されたと仮定する。
【0086】
メモリ装置1441の第2光送受信器1445内の光変調器MOD(E/O)は、メモリアレイ1443から出力された電気信号を光リードデータRDATAに変調し、これをデータバス1401−1に接続された光学的カプラ1411−1を通じてCPU1410の第1光送受信器1416の復調器DEM(O/E)に伝送する。
第1光送受信器1416の第1光復調器DEM(O/E)は、光リードデータRDATAを電気信号に復調し、該復調された電気信号をメモリコントローラ1412に出力する。
【0087】
図10は、図4Aから図6Dに示された光変調器のうちの何れか1つを含む本発明のさらに他の実施例によるデータ処理システムのブロック図を示す。
図10を参照すると、データ処理システム1500は、第1装置1510と第2装置1530とを含む。図10に示されたMOD(E/O)は、光変調器を意味するものであって、光変調器MOD(E/O)は、図4Aから図6Dに示された光変調器200、200’、200”、300、300’、300”、600、及び600’のうちの何れか1つで具現されうる。
第1装置1510と第2装置1530のそれぞれは、シリアル通信プロトコルを用いてデータを送受信することができる装置を意味する。
【0088】
シリアル通信プロトコルは、その実施例として、UART(Universal Asynchronous Receiver Transmitter)、SPI(Serial Peripheral Interface)、I2C(Inter−integrated Circuit)、SMBus(System Management Bus)、CAN(Controller Area Network)、USB(Universal Serial Bus)、IC(Inter−chip)−USB、MIPI(mibile industry processor interface)で規定するCSI(camera serial interface)、MIPIで規定するDSI(display serial interface)、MDDI(Mobile Display Digital Interface)、またはLIN(Local Interconnect Network)を支援するデータ通信プロトコルであり得る。
【0089】
図10を参照すると、第1装置1510に具現された第1光送受信器1512の第1光変調器1518は、第1マイクロプロセッサ1514の制御下で光信号をデータバスを通じて第2装置1530の第2光送受信器1532の第2光復調器1540に伝送する。
第2光復調器1540は、受信された光信号を電気信号に復調する。
第2マイクロプロセッサ1534は、第2光復調器1540から出力された復調された電気信号を処理する。例えば、ライト動作時に、第2マイクロプロセッサ1534は、電気信号をメモリアレイにライトすることができる。
【0090】
第2装置1530の第2光送受信器1532の第2光変調器1538は、第2マイクロプロセッサ1534の制御下で光信号をデータバスを通じて第1装置1510の第1光送受信器1512の第1光復調器1520に伝送する。
第1光復調器1520は、受信された光信号を電気信号に復調する。
第1マイクロプロセッサ1514は、第1光復調器1520から出力された復調された電気信号を処理する。例えば、リード動作時に、第1マイクロプロセッサ1514は、前記電気信号をリードデータとして処理することができる。各マイクロプロセッサ1514、1534は、その名称にもかかわらず、各装置1510、1530の動作、例えば、ライト動作またはリード動作を制御することができるプロセッサを意味する。
【0091】
図11は、図4Aから図6Dに示された光変調器のうちの何れか1つを含む本発明のさらに他の実施例によるデータ処理システムのブロック図を示す。
図11を参照すると、SPI(serial peripheral interface)通信プロトコルを使って、シリアルデータを送受信することができるデータ処理システム1700は、SPIマスタ1710と少なくとも1つのSPIスレーブ1720、1730、1740、及び1750とを含む。
図11に示されたMOD(E/O)は、光変調器を意味するものであって、光変調器MOD(E/O)は、図4Aから図6Dに示された光変調器200、200’、200”、300、300’、300”、600、及び600’のうちの何れか1つで具現されうる。
【0092】
複数のSPIスレーブ1720、1730、1740、及び1750のうちの何れか1つは、シフトレジスタ(shift register)、メモリチップ(memorychip)、ポート拡張器(port expander)、ディスプレイドライバー(display driver)、データ変換器(data converter)、プリンター(printer)、データ保存装置(data storage)、センサ(sensor)、またはマイクロプロセッサ(microprocessor)であり得る。
【0093】
第1光送受信器1712と各第2光送受信器1722、1732、1742、または1750は、対応する光学的データバスを通じて光信号MOSI(Master Out Slave In)またはMISO(Master In Slave Out)を送受信することができる。
SPIマスタ1710は、第1光送受信器1712の動作を制御することができるマイクロプロセッサ(図示せず)を含み、複数のSPIスレーブ1720、1730、1740、及び1750のそれぞれは、第2光送受信器1722、1732、1742、または1750の動作を制御することができるマイクロプロセッサ(図示せず)を含む。
【0094】
また、第1光送受信器1712は、シリアルクロック信号CLKを電気的なデータバスまたは光学的データバスを通じて各第2光送受信器1722、1732、1742、または1750に伝送しうる。
各SPIスレーブ1720、1730、1740、及び1750は、各チップ選択信号SS0、SS1、SS2、及びSS3によって選択されうる。この場合、各チップ選択信号SS0、SS1、SS2、及びSS3は、電気的なデータバスまたは光学的データバスを通じて各第2光送受信器1722、1732、1742、または1750に伝送することができる。
【0095】
図12は、図4Aから図6Dに示された光変調器のうちの何れか1つを含む本発明のさらに他の実施例によるデータ処理システムのブロック図を示す。
SATA(Serial Advanced Technology Attachment)通信プロトコルを使って、シリアルデータを送受信することができるデータ処理システム1800は、SATAホスト1810とSATA装置1830とを含む。図12に示されたMOD(E/O)は、光変調器を意味するものであって、この光変調器MOD(E/O)は、図4Aから図6Dに示された光変調器200、200’、200”、300、300’、300”、600、及び600’のうちの何れか1つで具現されうる。
【0096】
SATAホスト1810は、ホストCPU1811、データバス1813、メモリ1815、DMAコントローラ1817、及び第1SATAインターフェース1819を含む。
ホストCPU1811は、DMAコントローラ(direct memory access controller)1817または第1SATAインターフェース1819の動作を制御する。
第1SATAインターフェース1819は、第1光変調器MOD(E/O)と第1光復調器DEM(O/E)とを含む。
【0097】
SATAホスト1810は、第1SATAインターフェース1819の動作を制御することができるコントローラを含みうる。実施例によって、前記コントローラは、第1SATAインターフェース1819の内部に具現されることもあり、ホストCPU1811が、コントローラの機能を行える。
SATA装置1830は、ハードディスクコントローラ1840とメモリ装置1850、及び磁気的記録媒体1860とを含む。ハードディスクコントローラ1840は、MCU(main control unit)1841、データバス1843、第2SATAインターフェース1845、バッファ1847、及びディスクコントローラ1849を含む。
【0098】
MCU1841は、第2SATAインターフェース1845、バッファ1847、及びディスクコントローラ1849のうちの少なくとも1つの動作を制御する。
第2SATAインターフェース1845は、第2光変調器MOD(O/E)と第2光復調器DEM(E/O)とを含む。
SATA装置1830は、第2SATAインターフェース1845の動作を制御することができるコントローラを含みうる。実施例によって、前記コントローラは、第2SATAインターフェース1845の内部に具現されることもあり、MCU1841が、コントローラの機能を行える。
【0099】
ライト動作時に、メモリ1815に保存されたライトデータは、DMAコントローラ1817の制御下で第1SATAインターフェース1819の第1光変調器MOD(E/O)に伝送される。
第1光変調器MOD(E/O)は、ライトデータによって光ライトデータを生成させ、該生成された光ライトデータをデータバスを通じて第2SATA1845の第2光復調器DEM(O/E)に伝送する。
【0100】
第2光復調器DEM(E/O)は、光ライトデータを電気信号に復調することができる。
バッファ1847は、電気信号をバッファリングし、該バッファされた電気信号をメモリ装置1850に一時的に保存する。
ディスクコントローラ1849は、メモリ装置1850に保存された電気信号をリードして、ライトアドレスによって指定された磁気的記録媒体1860にライトする。
リード動作時に、ディスクコントローラ1849は、リードアドレスによって指定された磁気的記録媒体1860からデータをリードし、該リードされたデータをバッファ1847を通じてメモリ装置1850に保存する。
【0101】
第2SATAインターフェース1845の第2変調器MOD(E/O)は、バッファ1847を通じてメモリ装置1850からデータによって光リードデータを生成させ、該生成された光リードデータをデータバスを通じて第1SATA1819の第1光復調器DEM(O/E)に伝送する。
第2光復調器DEM(O/E)は、受信された光リードデータを電気信号に復調する。DMAコントローラ1817は、第2光復調器DEM(O/E)によって復調された電気信号をメモリ1815に保存する。
【0102】
図13は、図4Aから図6Dに示された光変調器のうちの何れか1つを含む本発明のさらに他の実施例によるデータ処理システムのブロック図を示す。
USB(Universal Serial Bus)通信プロトコルを使って、シリアルデータを送受信することができるデータ処理システム1900は、USBホスト1910とUSB装置1920とを含む。図13に示されたMOD(E/O)は、光変調器を意味するものであって、光変調器MOD(E/O)は、図4Aから図6Dに示された光変調器200、200’、200”、300、300’、300”、600、及び600’のうちの何れか1つで具現されうる。
【0103】
USBホスト1910の第1光送受信器1912の第1光変調器MOD(E/O)によって生成された光信号は、データバス1900−1を通じてUSB装置1920の第2光送受信器1614の第2光復調器DEM(O/E)に伝送され、USB装置1920の第2光復調器DEM(O/E)は、受信された前記光信号を復調して電気信号を生成させる。
USBホスト1910は、第1光送受信器1912の動作を制御することができるマイクロコントローラ(図示せず)をさらに含みうる。
【0104】
USB装置1920の第2光送受信器1914の第2変調器MOD(E/O)によって生成された光信号は、データバス1900−2を通じてUSBホスト1910の第1光送受信器1912の第1復調器DEM(O/E)に伝送され、USBホスト1910の第1光復調器DEM(O/E)は、受信された前記光信号を復調して電気信号を生成させる。
USB装置1920は、第1光送受信器1912の動作を制御することができるマイクロコントローラ(図示せず)をさらに含みうる。
【0105】
図14は、図4Aから図6Dに示された光変調器のうちの何れか1つを含む本発明のさらに他の実施例によるデータ処理システムのブロック図を示す。
図14に示されたSoC(system on chip)1000は、複数のマスタ1010、1020、複数のスレーブ1110、1120、及び複数のバス1001を含む。
【0106】
複数のマスタ1010、1020のそれぞれと複数のスレーブ1110、1120のそれぞれは、光変調器MOD(E/O)と光復調器DEM(O/E)とを含む。複数のバス1001のそれぞれは、光導波路(optical waveguide)として具現されうる。
各光変調器MOD(E/O)によって変調された光信号は、それぞれが光導波路として具現された複数のバス1001のうち対応するバスを通じて各光復調器DEM(O/E)に伝送され、各光復調器DEM(O/E)は、受信された光信号を復調して電気信号を発生させる。
【0107】
図15は、図4Aから図6Dに示された光変調器のうちの何れか1つを含む本発明のさらに他の実施例によるデータ処理システムのブロック図を示す。
図15に示されたデータ処理システム1100は、複数のレイヤ1110、1120を含む積層構造で形成される。
第1レイヤ1110は、第1光送受信器1111と第1光送受信器1111の動作を制御することができる第1データプロセッシング回路1113とを含む。
【0108】
第1光送受信器1111の第1光変調器MOD(E/O)は、光信号を光伝送手段、例えば、光導波路、TSV(through silicon via)、または光ファイバを通じて第2レイヤ1120の第2光復調器DEM(O/E)に伝送する。第2光復調器DEM(O/E)によって復調された電気信号は、第2データプロセッシング回路1123によって処理される。
【0109】
第2光送受信器1121の第2光変調器MOD(E/O)は、光信号を光伝送手段、例えば、光導波路、TSV、または光ファイバを通じて第1レイヤ1110の第1光復調器DEM(O/E)に伝送する。第1光復調器DEM(O/E)によって復調された電気信号は、第1データプロセッシング回路1113によって処理される。
【0110】
図16ないし図19は、それぞれ図4Aから図6Dに示された光変調器のうちの何れか1つを含む本発明のさらに他の実施例によるデータ処理システムのブロック図を示す。
図16を参照すると、データ処理システム2000は、送信器2010と受信器2020とを含む。送信器2010は、光源2011、多数の光変調器2013、多数の光サーキュレータ2015、及びスプリッタ2017を含む。受信器2010は、多数の光復調器2021を含む。図16に示された実施例では、多数の光変調器2013が1つの光源2011を共有する。
【0111】
光源2011は、変調されていない光信号を出力する。スプリッタ2017は、1つの光源2011から出力される光信号を多数の光変調器2013に分配する役割を果たす。多数の光サーキュレータ2015のそれぞれは、スプリッタ2017で分配された光信号を受信して、対応する光変調器2013に伝達し、対応する光変調器2013から出力された変調された光信号は、受信器2020の対応する光復調器2021に伝達する。
【0112】
多数の光変調器2013のそれぞれは、図4Aから図6Dに示された光変調器のうちでも、特に光信号の入/出力が同じ端子(または、ポート)を通じてなされる光変調器(例えば、図5Aないし図6Dに示された光変調器)のうち、何れか1つであり得る。
受信器2020の多数の光復調器2021のそれぞれは、送信器2010の多数の光変調器2013のうち対応する光変調器2013から出力された光信号を受信して復調する。
【0113】
図17を参照すると、データ処理システム2100は、第1装置2110と第2装置2120とを含む。第1装置2110は、第1送信器2010と第1受信器2040とを含み、第2装置2120も、第2送信器2030と第2受信器2020とを含む。
図17は、各装置2110、2120に送信器と受信器とがいずれも備えられる実施例を示す。
【0114】
第1送信器2010が、光信号を変調して伝送すれば、第2受信器2020がこれを受信して復調し、第2送信器2030が、光信号を変調して伝送すれば、第1受信器2040がこれを受信して復調する。第1及び第2送信器2010、2030の構成及び動作は、図16の送信器2010と同一であり、第1及び第2受信器2040、2020の構成及び動作は、図16の受信器2020と同一なので、これについての詳細な説明は省略する。
【0115】
図18を参照すると、データ処理システム2200は、第1装置2210と第2装置2220とを含む。図18のデータ処理システム2200は、図17のデータ処理システム2100とその構成及び動作が類似しているので、説明の重複を避けるために、差異点を中心に記述する。
【0116】
図17の実施例では、各送信器2010、2030に光源2011、2031が備えられるのに反して、図18の実施例では、第2装置2220の光源2063が、第1装置2210の送信器2010や受信器2060または送/受信器2010、2060以外の他の部分に備えられる。
【0117】
すなわち、図18の実施例では、第1装置2210(例えば、コントローラまたはCUP)にのみ光源2011、2063が備えられ、第2装置2220(例えば、メモリ)には、光源が備えられない。第1装置2210に備えられた第2装置用光源2063から出力された光信号は、第2装置2220の送信器2050に伝送される。
これにより、第2装置2220の送信器2050は、第1装置2210から変調されていない光信号を受信して変調し、該変調された光信号を第1装置2210に伝送する。
【0118】
図19を参照すると、データ処理システム2300は、第1装置2310と第2装置2320とを含む。図19のデータ処理システム2300は、図18のデータ処理システム2200とその構成及び動作が類似しているので、説明の重複を避けるために、差異点を中心に記述する。
【0119】
図18の実施例では、第1装置2210に第1装置と第2装置用光源とがそれぞれ1つずつ備えられるのに反して、図19の実施例では、第1装置2310と第2装置2320とのうちの何れか1つにのみ光源2311が備えられる。これにより、第1装置2310と第2装置2320は、何れか1つの光源2311を共有する。図19の実施例では、光源2311は、第1装置2310に備えられるが、本発明が、これに限定されるものではない。例えば、光源2311は、第2装置2320に備えられるか、または第1及び第2装置2310、2320の外部に備えられることもある。
【0120】
本明細書に使われた電気信号は、直列電気信号または並列電気信号を意味し、またこれらの電気信号は、直列データまたは並列データを意味する。
前述した本発明の実施例によるデータ処理システムは、シリアルインターフェースを使うシステムを中心に記述されたが、本発明の実施例による光変調器は、シリアルインターフェースを有するデータ処理システムだけではなく、並列インターフェースを有するデータ処理システムにも適用されうるということは自明である。
【0121】
本発明は、図面に示された一実施例を参考にして説明されたが、これは例示的なものに過ぎず、当業者ならば、これより多様な変形及び均等な他実施例が可能であるという点を理解できるであろう。また、図面では、図示の便宜性または明確性のために省略されるか、誇張されるか、実寸法と異なりうるということは言うまでもない。例えば、図5Aないし図6Dに示された反射型グレーティングカプラ330、340、620、630、640、650、620’、640’は、光導波路の幅と同様に具現されうるが、図面上では、光導波路の幅より大きく示された。したがって、本発明の真の技術的保護範囲は、特許請求の範囲の技術的思想によって決定されるべきである。
【産業上の利用可能性】
【0122】
本発明は、光電子装置、例えば、光変調器に具現可能である。
【符号の説明】
【0123】
1:光送信器
10:光源
20:光変調器ドライバ
30:プリコーダ(Pre−Coder)
100,200,200’,200”,300,300’,300”,600,600’:光変調器
210:光ファイバ
220:オキサイド層
230:シリコン層
240:光導波路
130,131,132,660,661,662,670,671,672:位相遷移器
310,320,610:垂直回折型グレーティングカプラ
330,340,620,630,640,650:反射型グレーティングカプラ
405,425:傾斜回折型グレーティングカプラ
410:1Yスプリッタ
420:Y結合器
【特許請求の範囲】
【請求項1】
変調されていない入力光信号を受信して、第1光信号と第2光信号とに分けて光導波路の第1経路に前記第1光信号を伝送し、前記光導波路の第2経路に前記第2光信号を伝送する光入力部と、
前記第1及び第2経路のうち少なくとも1つに位置して、電気信号によって、前記第1経路に伝送される前記第1光信号及び前記第2経路に伝送される前記第2光信号のうち少なくとも1つの位相を変調する位相遷移器と、
前記第1経路に伝送された信号及び前記第2経路に伝送された信号を結合して、出力光信号を生成させる光出力部と、を備え、
前記光入力部及び前記光出力部のうち少なくとも1つは、垂直回折型グレーティングカプラを含むことを特徴とする光変調器。
【請求項2】
前記光入力部は、
前記入力光信号を前記光導波路の両方向にある前記第1経路の方向及び前記第2経路の方向と垂直方向に入力されて、前記光導波路の前記第1経路の方向と前記第2経路の方向とに同じ比率で伝送する第1垂直回折型グレーティングカプラを含むことを特徴とする請求項1に記載の光変調器。
【請求項3】
前記光入力部は、
前記入力光信号を前記光導波路の両方向にある前記第1方向及び第2方向と垂直方向に入力されて、前記光導波路の前記第1経路の方向と前記第2経路の方向とに異なる比率で伝送する第1垂直回折型グレーティングカプラを含むことを特徴とする請求項1に記載の光変調器。
【請求項4】
前記電気信号は、第1電気信号を含み、
前記位相遷移器は、前記第1経路に位置して、前記第1電気信号によって、前記第1光信号の位相を第1位相だけ遷移させる第1位相遷移器を含むことを特徴とする請求項1に記載の光変調器。
【請求項5】
前記電気信号は、第2電気信号をさらに含み、
前記位相遷移器は、前記第2経路に位置して、前記第2電気信号によって、前記第2光信号の位相を第2位相だけ遷移させる第2位相遷移器をさらに含むことを特徴とする請求項4に記載の光変調器。
【請求項6】
前記光出力部は、
前記第2光信号及び前記位相変調信号を結合して、前記第2光信号及び前記位相変調信号が、前記光出力部に入力される方向と垂直方向に前記出力光信号を出力する第2垂直回折型グレーティングカプラを含むことを特徴とする請求項4に記載の光変調器。
【請求項7】
前記光出力部は、
前記第2光信号及び前記位相変調信号を結合するY結合器と、
前記Y結合器の出力信号を前記光導波路の両方向の垂直方向から所定の角度だけ傾いた方向に出力する傾斜回折型グレーティングカプラと、
を含むことを特徴とする請求項4に記載の光変調器。
【請求項8】
前記光入力部は、
前記入力光信号を受信して一方向に伝達する傾斜回折型グレーティングカプラと、
前記傾斜回折型グレーティングカプラから伝達される前記入力光信号を前記両方向に同じ比率で分岐するYスプリッタと、を含み、
前記光出力部は、
前記第2光信号及び前記位相変調信号を結合して、前記第2光信号及び前記位相変調信号が、前記光出力部に入力される方向と垂直方向に前記出力光信号を出力する垂直回折型グレーティングカプラを含むことを特徴とする請求項4に記載の光変調器。
【請求項9】
変調されていない入力光信号を受信して、第1光信号と第2光信号とに分けて光導波路の第1及び第2経路にそれぞれ伝送する光入出力部と、
前記第1及び第2経路のうち少なくとも1つに位置して、電気信号によって、前記第1経路に伝送される第1光信号及び前記第2経路に伝送される第2光信号のうち少なくとも1つの位相を変調して位相変調信号を出力する位相遷移器と、
前記第1経路に伝送された信号及び前記第2経路に伝送された信号をそれぞれ同じ経路に反射させる反射型グレーティングカプラと、
を含むことを特徴とする光変調器。
【請求項10】
前記電気信号は、第1電気信号を含み、
前記位相遷移器は、前記第1経路に位置して、前記第1電気信号によって、前記第1光信号の位相を第1位相だけ遷移させる第1位相遷移器を含むことを特徴とする請求項9に記載の光変調器。
【請求項11】
前記電気信号は、第2電気信号をさらに含み、
前記位相遷移器は、前記第2経路に位置して、前記第2電気信号によって、前記第2光信号の位相を第2位相だけ遷移させる第2位相遷移器をさらに含むことを特徴とする請求項10に記載の光変調器。
【請求項12】
前記第1位相遷移器は、
前記反射型グレーティングカプラによって反射された1次位相変調信号を位相変調して2次位相変調信号を出力することを特徴とする請求項10に記載の光変調器。
【請求項13】
前記光入出力部は、
前記反射型グレーティングカプラによって反射された第2光信号及び前記2次位相変調信号を結合して出力することを特徴とする請求項12に記載の光変調器。
【請求項14】
前記光入出力部は、
前記入力光信号を前記光導波路で前記光信号の伝送方向と垂直方向に入力されて、前記光導波路の前記第1及び第2経路に所定の比率で伝送し、
前記反射された第2光信号及び前記2次位相変調信号を結合して、前記光信号の伝送方向と垂直方向に出力する垂直回折型グレーティングカプラを含むことを特徴とする請求項13に記載の光変調器。
【請求項15】
前記光入出力部は、
前記入力光信号を受信して一方向に伝達する傾斜回折型グレーティングカプラと、
前記傾斜回折型グレーティングカプラから伝達される前記入力光信号を前記第1及び第2経路に所定の比率で分岐するYスプリッタと、を含み、
前記Yスプリッタは、
前記反射された第2光信号及び前記2次位相変調信号を結合して出力し、
前記傾斜回折型グレーティングカプラは、前記Y結合器の出力信号を前記光信号の伝送方向と垂直方向で所定の角度ほど傾いた方向に出力することを特徴とする請求項14に記載の光変調器。
【請求項16】
変調されていない入力光信号を受信し、前記入力光信号を第1光信号と第2光信号とに分ける光入力部と、
前記第2光信号ではない前記第1光信号の位相を変調する位相遷移器と、
前記位相変調された第1光信号及び前記第2光信号を結合する光出力部と、を備え、
前記光入力部及び前記光出力部は、それぞれ垂直回折型カプラを含むか、
前記光入力部は、垂直回折型グレーティングカプラを含み、前記光出力部は、Yスプリッタを含むか、
前記光入力部は、Yスプリッタを含み、前記光出力部は、垂直回折型グレーティングカプラを含むことを特徴とする光変調器。
【請求項1】
変調されていない入力光信号を受信して、第1光信号と第2光信号とに分けて光導波路の第1経路に前記第1光信号を伝送し、前記光導波路の第2経路に前記第2光信号を伝送する光入力部と、
前記第1及び第2経路のうち少なくとも1つに位置して、電気信号によって、前記第1経路に伝送される前記第1光信号及び前記第2経路に伝送される前記第2光信号のうち少なくとも1つの位相を変調する位相遷移器と、
前記第1経路に伝送された信号及び前記第2経路に伝送された信号を結合して、出力光信号を生成させる光出力部と、を備え、
前記光入力部及び前記光出力部のうち少なくとも1つは、垂直回折型グレーティングカプラを含むことを特徴とする光変調器。
【請求項2】
前記光入力部は、
前記入力光信号を前記光導波路の両方向にある前記第1経路の方向及び前記第2経路の方向と垂直方向に入力されて、前記光導波路の前記第1経路の方向と前記第2経路の方向とに同じ比率で伝送する第1垂直回折型グレーティングカプラを含むことを特徴とする請求項1に記載の光変調器。
【請求項3】
前記光入力部は、
前記入力光信号を前記光導波路の両方向にある前記第1方向及び第2方向と垂直方向に入力されて、前記光導波路の前記第1経路の方向と前記第2経路の方向とに異なる比率で伝送する第1垂直回折型グレーティングカプラを含むことを特徴とする請求項1に記載の光変調器。
【請求項4】
前記電気信号は、第1電気信号を含み、
前記位相遷移器は、前記第1経路に位置して、前記第1電気信号によって、前記第1光信号の位相を第1位相だけ遷移させる第1位相遷移器を含むことを特徴とする請求項1に記載の光変調器。
【請求項5】
前記電気信号は、第2電気信号をさらに含み、
前記位相遷移器は、前記第2経路に位置して、前記第2電気信号によって、前記第2光信号の位相を第2位相だけ遷移させる第2位相遷移器をさらに含むことを特徴とする請求項4に記載の光変調器。
【請求項6】
前記光出力部は、
前記第2光信号及び前記位相変調信号を結合して、前記第2光信号及び前記位相変調信号が、前記光出力部に入力される方向と垂直方向に前記出力光信号を出力する第2垂直回折型グレーティングカプラを含むことを特徴とする請求項4に記載の光変調器。
【請求項7】
前記光出力部は、
前記第2光信号及び前記位相変調信号を結合するY結合器と、
前記Y結合器の出力信号を前記光導波路の両方向の垂直方向から所定の角度だけ傾いた方向に出力する傾斜回折型グレーティングカプラと、
を含むことを特徴とする請求項4に記載の光変調器。
【請求項8】
前記光入力部は、
前記入力光信号を受信して一方向に伝達する傾斜回折型グレーティングカプラと、
前記傾斜回折型グレーティングカプラから伝達される前記入力光信号を前記両方向に同じ比率で分岐するYスプリッタと、を含み、
前記光出力部は、
前記第2光信号及び前記位相変調信号を結合して、前記第2光信号及び前記位相変調信号が、前記光出力部に入力される方向と垂直方向に前記出力光信号を出力する垂直回折型グレーティングカプラを含むことを特徴とする請求項4に記載の光変調器。
【請求項9】
変調されていない入力光信号を受信して、第1光信号と第2光信号とに分けて光導波路の第1及び第2経路にそれぞれ伝送する光入出力部と、
前記第1及び第2経路のうち少なくとも1つに位置して、電気信号によって、前記第1経路に伝送される第1光信号及び前記第2経路に伝送される第2光信号のうち少なくとも1つの位相を変調して位相変調信号を出力する位相遷移器と、
前記第1経路に伝送された信号及び前記第2経路に伝送された信号をそれぞれ同じ経路に反射させる反射型グレーティングカプラと、
を含むことを特徴とする光変調器。
【請求項10】
前記電気信号は、第1電気信号を含み、
前記位相遷移器は、前記第1経路に位置して、前記第1電気信号によって、前記第1光信号の位相を第1位相だけ遷移させる第1位相遷移器を含むことを特徴とする請求項9に記載の光変調器。
【請求項11】
前記電気信号は、第2電気信号をさらに含み、
前記位相遷移器は、前記第2経路に位置して、前記第2電気信号によって、前記第2光信号の位相を第2位相だけ遷移させる第2位相遷移器をさらに含むことを特徴とする請求項10に記載の光変調器。
【請求項12】
前記第1位相遷移器は、
前記反射型グレーティングカプラによって反射された1次位相変調信号を位相変調して2次位相変調信号を出力することを特徴とする請求項10に記載の光変調器。
【請求項13】
前記光入出力部は、
前記反射型グレーティングカプラによって反射された第2光信号及び前記2次位相変調信号を結合して出力することを特徴とする請求項12に記載の光変調器。
【請求項14】
前記光入出力部は、
前記入力光信号を前記光導波路で前記光信号の伝送方向と垂直方向に入力されて、前記光導波路の前記第1及び第2経路に所定の比率で伝送し、
前記反射された第2光信号及び前記2次位相変調信号を結合して、前記光信号の伝送方向と垂直方向に出力する垂直回折型グレーティングカプラを含むことを特徴とする請求項13に記載の光変調器。
【請求項15】
前記光入出力部は、
前記入力光信号を受信して一方向に伝達する傾斜回折型グレーティングカプラと、
前記傾斜回折型グレーティングカプラから伝達される前記入力光信号を前記第1及び第2経路に所定の比率で分岐するYスプリッタと、を含み、
前記Yスプリッタは、
前記反射された第2光信号及び前記2次位相変調信号を結合して出力し、
前記傾斜回折型グレーティングカプラは、前記Y結合器の出力信号を前記光信号の伝送方向と垂直方向で所定の角度ほど傾いた方向に出力することを特徴とする請求項14に記載の光変調器。
【請求項16】
変調されていない入力光信号を受信し、前記入力光信号を第1光信号と第2光信号とに分ける光入力部と、
前記第2光信号ではない前記第1光信号の位相を変調する位相遷移器と、
前記位相変調された第1光信号及び前記第2光信号を結合する光出力部と、を備え、
前記光入力部及び前記光出力部は、それぞれ垂直回折型カプラを含むか、
前記光入力部は、垂直回折型グレーティングカプラを含み、前記光出力部は、Yスプリッタを含むか、
前記光入力部は、Yスプリッタを含み、前記光出力部は、垂直回折型グレーティングカプラを含むことを特徴とする光変調器。
【図1】
【図2】
【図3A】
【図3B】
【図3C】
【図3D】
【図4A】
【図4B】
【図4C】
【図4D】
【図4E】
【図4F】
【図5A】
【図5B】
【図5C】
【図5D】
【図5E】
【図5F】
【図6A】
【図6B】
【図6C】
【図6D】
【図7A】
【図7B】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図2】
【図3A】
【図3B】
【図3C】
【図3D】
【図4A】
【図4B】
【図4C】
【図4D】
【図4E】
【図4F】
【図5A】
【図5B】
【図5C】
【図5D】
【図5E】
【図5F】
【図6A】
【図6B】
【図6C】
【図6D】
【図7A】
【図7B】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【公開番号】特開2012−133363(P2012−133363A)
【公開日】平成24年7月12日(2012.7.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−276359(P2011−276359)
【出願日】平成23年12月16日(2011.12.16)
【出願人】(390019839)三星電子株式会社 (8,520)
【氏名又は名称原語表記】Samsung Electronics Co.,Ltd.
【住所又は居所原語表記】416,Maetan−dong,Yeongtong−gu,Suwon−si,Gyeonggi−do,Republic of Korea
【Fターム(参考)】
【公開日】平成24年7月12日(2012.7.12)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年12月16日(2011.12.16)
【出願人】(390019839)三星電子株式会社 (8,520)
【氏名又は名称原語表記】Samsung Electronics Co.,Ltd.
【住所又は居所原語表記】416,Maetan−dong,Yeongtong−gu,Suwon−si,Gyeonggi−do,Republic of Korea
【Fターム(参考)】
[ Back to top ]