説明

少なくとも一つの揮発性エステルを含む化粧品組成物

【課題】新規な揮発性溶媒の提供。
【解決手段】とりわけ本発明の主題は、生理学的に許容可能な媒体中に、下式(I)に対応する少なくとも一つのエステルを含む化粧品組成物である:
R1COOR2 (I)
[式中、R1は水素原子H、または直鎖状若しくは分枝状の炭化水素ベースの基を表し、R2は直鎖状若しくは分枝状の炭化水素ベースの基を表し、但し
−R2が直鎖状炭化水素ベースの基であり、R1がHまたは直鎖状炭化水素ベースの基である場合、7≦R1+R2≦8であり;及び
−R1とR2の少なくとも一方が分枝状炭化水素ベースの基である場合、8≦R1+R2≦10であり
但しR1がtert−ブチルである場合、R2はイソヘキシルではない]。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、化粧品組成物、特にヒトの顔または身体の皮膚、頭皮、唇、または外皮、例えば毛髪、睫毛、眉毛、または爪のメイクアップまたはケア用の化粧品組成物に関する。
【0002】
本発明の組成物は特に、ケア製品、ヘアスタイリング製品、または唇、身体、若しくは外被用のケア特性を有しても良いメイクアップ製品を構成できる。本発明の組成物は特に、リップスティックまたはリップグロス、フェイスパウダーまたはアイシャドウ、タトゥー製品、マスカラ、アイライナー、人工皮膚日焼け製品、ファンデーション、またはケアクリームを構成してよい。
【背景技術】
【0003】
化粧品組成物は一般的に、特定の特性、例えば維持力、耐移動性、耐移り性、作業時間、適用時の滑り(良好な伸び)、快適性、光沢、または適用範囲を有さなければならない。同じ組成物が、これらの特性の全てを必ずしも有する必要はない;しかしながら、大部分の場合で、化粧品組成物のそれらの少なくともいくつかを有することが所望される。
【0004】
組成物の維持力は、特に水または指による擦りに対する維持力、または別法として涙、汗、若しくは皮脂に対する維持力であって良い。
【0005】
耐移動特性は、前記組成物に関する限り、皮膚の窪み、例えば唇や眼(特に瞼)の周りに位置するシワや小ジワへ移動しないことに対応する。
【0006】
組成物の耐移り特性は、一度適用されると、それが接触した表面(例えばガラス、カップ、タバコ、衣服)に著しく沈着することがないことに対応する。
【0007】
製品の作業時間は、前記製品を適用した際に、消費者が前記製品を操作するであろう時間に対応し、それ故前記製品を適用する容易性を反映する。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
化粧品組成物は一般的に、揮発性溶媒を含む脂肪相を含む。実際前記溶媒は、沈着の間または後に前記製品の特性の変化をもたらし、それによって、考慮される化粧品製品に依存して、沈着した製品の維持力の特性の変化、または前記製品の適用の間の快適性若しくはきめの特性の変化、及び沈着物の特定の機械的若しくは光学的特性の変化を生ずることがある。
【0009】
これらの揮発性溶媒は、非常に各種の生薬形態;正または逆エマルション、無水ペースト、無水スティック、固形エマルション等で、ケア、衛生、毛髪製品、香料、及びメイクアップの分野で従来より使用されている。
【0010】
化粧品組成物の製剤化の文脈で、上述の特性の少なくともいくつかを有する組成物を得ることが可能である新規な揮発性溶媒を有することは有利であろう。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本出願人は、予期せぬことに、特定のカテゴリーの化合物が上述の指標に適合し、かくして例えば良好な伸び及び/またはべとつかない感覚及び/または快適性及び/または耐移り性及び/または耐移動性といった優れた化粧品特性を組成物に与えることを発見した。
【0012】
このリストは排他的ではなく、より一般的には、これらの化合物は化粧品組成物に通常存在する他の成分と良好な適合性を示し、前記組成物の従来所望されている特性のほとんど与える。
【0013】
とりわけ本発明の主題は、生理学的に許容可能な媒体中に、下式(I)に対応する少なくとも一つのエステルを含む化粧品組成物である:
R1COOR2 (I)
[式中、R1は水素原子H、または直鎖状若しくは分枝状の炭化水素ベースの基を表し、R2は直鎖状若しくは分枝状の炭化水素ベースの基を表し、但し
−R2が直鎖状炭化水素ベースの基であり、R1がHまたは直鎖状炭化水素ベースの基である場合、7≦R1+R2≦8であり;及び
−R1とR2の少なくとも一方が分枝状炭化水素ベースの基である場合、8≦R1+R2≦10であり
但しR1がtert−ブチルである場合、R2はイソヘキシルではない]。
【0014】
用語「7≦R1+R2≦8」は、R1とR2の炭素原子の合計が7から8の間であることを意味する。同様に、「8≦R1+R2≦10」は、R1+R2の炭素原子の合計が8から10の間であることを意味する。
【0015】
本発明の別の主題は、生理学的に許容可能な媒体中に、下式(I)に対応する少なくとも一つのエステルを含む化粧品組成物である:
R1COOR2 (I)
[式中、R1は水素原子H、または直鎖状若しくは分枝状の炭化水素ベースの基を表し、R2は直鎖状若しくは分枝状の炭化水素ベースの基を表し、但し
−R2が直鎖状炭化水素ベースの基であり、R1がHまたは直鎖状炭化水素ベースの基である場合、7≦R1+R2≦8であり;及び
−R1とR2の少なくとも一方が分枝状炭化水素ベースの基である場合、8≦R1+R2≦10であり
但しR1とR2の両者が第四級炭素を含まない(即ち、式(I)のエステルが第四級炭素を含まない]。
【0016】
本発明の主題は更に、生理学的に許容可能な媒体中に、下式(I)に対応する少なくとも一つのエステルを含む化粧品組成物である:
R1COOR2 (I)
[式中、R1は水素原子H、または直鎖状若しくは分枝状の炭化水素ベースの基を表し、R2は直鎖状若しくは分枝状の炭化水素ベースの基を表し、但し
−R2が直鎖状炭化水素ベースの基であり、R1がHまたは直鎖状炭化水素ベースの基である場合、7≦R1+R2≦8であり;及び
−R1とR2の少なくとも一方が分枝状炭化水素ベースの基である場合、8≦R1+R2≦10であり
但し式(I)の前記エステルは2以下の分枝を含み、好適には1以下の分子を含む]。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
用語「炭化水素ベース」は、炭素及び水素原子からなり、任意に酸素、窒素、硫黄、またはリン原子からなり、ケイ素またはフッ素原子を含まないことから必須に形成される基または化合物を意味するように企図される。それはアルコール、エーテル、カルボン酸、アミン、及び/またはアミド基を含んでも良い。好ましくは、形容詞「炭化水素ベースの」は、炭素及び水素原子のみからなる基または化合物、例えばアルキル、アルケニル、またはアルキニル基を表す。
【0018】
好ましくは、本発明に係る組成物は、ケラチン物質のメイクアップまたはケア用の化粧品組成物である。
【0019】
本発明の文脈で、用語「ケラチン物質」は、皮膚、唇、爪、毛髪、睫毛、及び眉毛を含み、用語「ケラチン繊維」は、毛髪、睫毛、及び眉毛を含む。
【0020】
本発明に係る組成物のエステルの好ましい式は、下式IIのエステルである:
R1COOR2 (II)
[式中、R1は水素原子H、または直鎖状若しくは分枝状の炭化水素ベースの基を表し、R2は直鎖状若しくは分枝状の炭化水素ベースの基を表し、但し
−R2が直鎖状炭化水素ベースの基であり、R1がHまたは直鎖状炭化水素ベースの基である場合、7≦R1+R2≦8であり;及び
−R1とR2の少なくとも一方が分枝状炭化水素ベースの基である場合、8≦R1+R2≦9である]。
【0021】
上述の各種の式では、R1とR2は互いに独立に選択され、二つの別個の基であり、即ちそれらは共有結合によって互いに結合しない。
【0022】
用語「式(I)のエステル」またはエステルは、それが問題となる一つ以上の個々の化合物、並びにそれらの混合物である場合を包含する(式(II)のエステルの場合も同様)。かくして、この用語は「式(I)の少なくとも一つのエステル」を包含する。
【0023】
好ましくは式(I)及び(II)について、R1はHまたは脂肪族炭化水素ベースの基であり、R2は脂肪族炭化水素ベースの基である。
【0024】
有利には、R1とR2はアルキル基である。
【0025】
本発明の第一の実施態様によれば、R2は直鎖状炭化水素ベースの基であり、R1はHまたは直鎖状炭化水素ベースの基である。これらのエステルとしては、以下のものが挙げられる:
【0026】
8の炭素原子を含む直鎖状エステル、例えば
−ペンチルプロパノエート;
−エチルヘキサノエート;
−ヘプチルホルメート;
−ブチルブタノエート;
−メチルヘプタノエート;
−ヘキシルアセテート;及び
−プロピルペンタノエート。
【0027】
9の炭素原子を含む直鎖状エステル、例えば
−エチルヘプタノエート;
−メチルオクタノエート;
−ヘプチルアセテート;
−オクチルホルメート;
−ヘキシルプロパノエート;
−ペンチルブタノエート;
−ブチルペンタノエート;及び
−プロピルヘキサノエート。
【0028】
本発明の第二の実施態様によれば、R1及び/またはR2は分枝状である。用語「分枝状構造」は、前記エステルが、メチル基−CHに対応する最小長の少なくとも一つの分枝を有することを意味するように解されるべきである。言い換えると、全体として分子当たり全部で少なくとも3の−CH基を有するエステルが分枝状であると解される。より一般的には、分子の分枝の数は、少なくとも一つの炭素原子を含み、分子の主鎖に対して分枝状である側鎖の数に対応し、主鎖は分子の最も長い炭素鎖に対応する(Organic Chemistry, S.H. Pine, 第5版; McGraw-Hill, 第3章)。
【0029】
かくして、本発明の別の変形例によれが、R1のみまたはR2のみが分枝状であり、あるいはR1とR2が両方分枝状であると考慮される。
【0030】
有利には、式(I)または式(II)のエステルは、4以下の分枝を含み、好適には2または3以下の分枝を含む。
【0031】
より好ましくは、式(I)または式(II)のエステルは、1以下の分枝を含む。
【0032】
分枝の数は、分子全体の−CH基の数マイナス2に対応する。かくして、例えばブタン酸、2,2−ジメチル、ペンチルエステルは、分子全体で4の−CH基を有し、それ故二つの分枝を有する。それ故分枝の数は、分枝状炭素の数に必ずしも対応しない。例として上述の分子では、実際には一つのみの分枝状炭素が存在するが、二つの分枝が存在する。
【0033】
好ましくは、R1及び/またはR2は第四級炭素を含まない。用語「第四級炭素」は、水素原子を有さず、4の他の炭素に結合した炭素を意味するように企図される。
【0034】
9の炭素原子を含む分枝状エステルとして、以下のものが挙げられる:
ヘキサン酸、5−メチル、エチルエステル;
ペンタン酸、2−メチルプロピルエステル;
ブタン酸、3−メチルブチルエステル;
ペンタン酸、1−メチルプロピルエステル;
ブタン酸、1−メチルブチルエステル;
ブタン酸、1−メチルブチルエステル;
ブタン酸、1−エチルプロピルエステル;
ヘキサン酸、3−メチル−、エチルエステル;
ブタン酸、2−メチルブチルエステル;
ヘキサン酸、2−エチル−メチルエステル;
ブタン酸、2−メチルブチルエステル;
ヘキサン酸、4−メチル−、エチルエステル;
ブタン酸、2−メチル−、ブチルエステル;
ヘキサン酸、2−メチル−、エチルエステル;
ヘキサン酸、4−メチル−エチルエステル;
ヘプタン酸、4−メチル−、メチルエステル;
ヘキサン酸、3−エチル−、メチルエステル;
ヘキサン酸、3−メチル−、エチルエステル−;
ペンタン酸、2−プロピル−、メチルエステル;
ヘキサン酸、1−メチルエチルエステル;
ペンタン酸、1−メチルプロピルエステル;
プロパン酸、2−メチル−、ペンチルエステル;
ヘプタン酸、6−メチル−、メチルエステル;
ペンタン酸、4−メチル−、プロピルエステル;
ヘキサン酸、4−エチル、メチルエステル;
ヘキサン酸、2−メチル−、エチルエステル;
ヘキサン酸、3−エチル−、メチルエステル;
ペンタン酸、3−メチル−、プロピルエステル;
ヘキサン酸、4−メチル−、メチルエステル;
ヘキサン酸、2−メチル−、エチルエステル;
ヘキサン酸、3−メチル−、エチルエステル;
ヘプタン酸、5−メチル−、メチルエステル;
ヘキサン酸、3−エチル−、メチルエステル;
ペンタン酸、2−エチル−、エチルエステル;
ブタン酸、2−メチルブチルエステル;
ヘプタン酸、2−メチル−、メチルエステル;
ブタン酸、2−エチル−、プロピルエステル;
ペンタン酸、3−メチル−、プロピルエステル;
蟻酸、2−エチルヘキシルエステル;
ブタン酸、1−メチルブチルエステル;
ヘキサン酸、4−メチル−、エチルエステル−;
ペンタン酸、2−メチル−、プロピルエステル;
ヘプタン酸、3−メチル−、メチルエステル;
ブタン酸、2−メチル−、ブチルエステル−;
ブタン酸、2−メチル−、ブチルエステル;
ペンタン酸、3−エチル−、エチルエステル;
ヘキサン酸、2−エチル−、メチルエステル;
ヘプタン酸、5−メチル−、メチルエステル;
プロピオン酸、2−エチルブチルエステル;
ヘプタン酸、3−メチル−、メチルエステル−;
ヘプタン酸、3−メチル−、メチルエステル。
【0035】
10の炭素原子を含む分枝状エステルとして、以下のものがあげられる:
オクタン酸、6−メチル−、メチルエステル;
ヘプタン酸、3−メチル−、エチルエステル;
酢酸、2−エチルヘキシルエステル;
吉草酸、3−メチル−、sec−ブチルエステル;
ヘキサン酸、2−メチルプロピルエステル;
ヘプタン酸、2−メチル−、エチルエステル−;
ブタン酸、1−メチルペンチルエステル;
ヘキサン酸、1−メチルプロピルエステル;
ヘキサン酸、1−メチルプロピルエステル;
ブタン酸、1−メチルペンチルエステル;
ブタン酸、1−エチルブチルエステル;
ブタン酸、1−エチルブチルエステル;
ブタン酸、1−エチルブチルエステル;
オクタン酸、3−メチル−、メチルエステル;
ヘプタン酸、5−メチル−、エチルエステル;
ブタン酸、2−メチル−、ペンチルエステル;
ブタン酸、2−メチル−、ペンチルエステル;
オクタン酸、3−メチル−、メチルエステル;
オクタン酸、4−メチル−、メチルエステル;
オクタン酸、5−メチル−、メチルエステル;
オクタン酸、3−メチル−、メチルエステル;
ヘプタン酸、4−メチル−、エチルエステル;
ヘプタン酸、2−メチル−、エチルエステル;
ペンタン酸、2−プロピル−、エチルエステル;
酢酸、2−エチルヘキシルエステル;
ペンタン酸、2−メチル−、ブチルエステル;
ペンタン酸、3−メチルブチルエステル;
オクタン酸、2−メチル−、メチルエステル;
ヘプタン酸、4−メチル−、エチルエステル;
オクタン酸、4−メチル−、メチルエステル;
オクタン酸、4−メチル−、メチルエステル;
オクタン酸、2−メチル−、メチルエステル;
プロパン酸、2−メチル−、ヘキシルエステル;
ブタン酸、3−メチル−、ペンチルエステル;
ヘキサン酸、2−エチル−、エチルエステル;
酢酸、イソオクチルエステル;
酢酸、イソオクチルエステル;
ピバル酸、2−メチルブチルエステル;
ヘプタン酸、1−メチルエチルエステル;
1−ヘプタノール、6−メチル−アセテート;
イソオクタン酸、エチルエステル;
イソオクタン酸、エチルエステル;
ヘキサン酸、2−エチル−、エチルエステル;
ヘキサン酸、2−エチル−、エチルエステル;
ヘプタン酸、3−メチル−、エチルエステル;
ヘプタン酸、5−メチル−、エチルエステル;
ヘプタン酸、2−メチル−、エチルエステル;
ペンタン酸、3−メチル−、ブチルエステル;
ヘプタン酸、3−エチル−、メチルエステル;
ペンタン酸、2−エチル−、プロピルエステル;
酢酸、2−エチルヘキシルエステル;
ブタン酸、2−エチル−、ブチルエステル;
オクタン酸、7−メチル−、メチルエステル;
オクタン酸、6−メチル−、メチルエステル;
ヘキサン酸、2−プロピル−、メチルエステル;
ペンタン酸、3−メチル−、ブチルエステル;
酢酸、sec−オクチルエステル;
酢酸、sec−オクチルエステル;
ペンタン酸、2−メチルブチルエステル;
ヘキサン酸、4−メチル−、プロピルエステル;
ヘキサン酸、6−メチル−、エチルエステル;
ペンタン酸、2−メチル−、ブチルエステル;
ヘプタン酸、3−エチル−、メチルエステル;
ヘプタン酸、5−メチル−、エチルエステル;
蟻酸、イソノニルエステル;
蟻酸、イソノニルエステル;
オクタン酸、2−メチル−、メチルエステル;
ブタン酸、2−メチル−、ペンチルエステル;
ブタン酸、1−メチルペンチルエステル;
ヘキサン酸、3−プロピル−、メチルエステル;
ブタン酸、2−エチルブチルエステル;
ヘプタン酸、2−エチル−、メチルエステル;
ヘキサン酸、1−メチルプロピルエステル;
ブタン酸、4−メチルペンチルエステル;
ブタン酸、3−メチルペンチルエステル;
ヘキサン酸、3−エチル−、エチルエステル;
ペンタン酸、1−メチルブチルエステル;
イソノナン酸、メチルエステル;
ヘキサン酸、4−エチル−、エチルエステル;
ヘプタン酸、3,3−ジメチル−、メチルエステル;
ヘキサン酸、5,5−ジメチル−、エチルエステル;
ヘプタン酸、2,3−ジメチル−、メチルエステル;
ヘプタン酸、2,3−ジメチル−、メチルエステル;
ブタン酸、2−メチル−、2−メチルブチルエステル;
ヘプタン酸、2,3−ジメチル−、メチルエステル;
ヘキサン酸、3,3−ジメチル−、エチルエステル;
ペンタン酸、1,1−ジメチルプロピルエステル;
ブタン酸、3−メチル−、1−メチルブチルエステル;
ヘキサン酸、4,4−ジメチル−、エチルエステル;
ペンタン酸、3−エチル−2−メチル−、エチルエステル;
ペンタン酸、2−エチル−3−メチル−、エチルエステル;
ブタン酸、2−メチル−、3−メチルブチルエステル;
ブタン酸、2−メチル−、3−メチルブチルエステル;
ヘプタン酸、2,4−ジメチル−、メチルエステル;
ヘプタン酸、2,4−ジメチル−、メチルエステル;
ペンタン酸、2−エチル−2−メチル、エチルエステル−;
ヘプタン酸、2,4−ジメチル−、メチルエステル;
ヘプタン酸、5,6−ジメチル−、メチルエステル;
プロパン酸、2,2−ジメチル、ペンチルエステル;
ペンタン酸、2,2−ジメチルプロピルエステル;
ブタン酸、3−メチル−、2−メチルブチルエステル;
ブタン酸、2−メチル−、2−メチルブチルエステル;
ヘプタン酸、3,5−ジメチル−、メチルエステル;
ヘキサン酸、1,1−ジメチルエチルエステル;
ペンタン酸、4−メチル−、2−メチルプロピルエステル;
ブタン酸、2−メチル−、3−メチルブチルエステル;
ヘプタン酸、3,4−ジメチル−、メチルエステル;
ヘプタン酸、3,4−ジメチル−、メチルエステル;
ヘキサン酸、2−エチル−2−メチル、メチルエステル;
ヘプタン酸、2,6−ジメチル−、メチルエステル;
ブタン酸、2,2−ジエチル−、エチルエステル;
プロパン酸、2−メチル、4−メチルペンチルエステル;
ヘキサン酸、2,2−ジメチル−、エチルエステル;
ヘプタン酸、2,5−ジメチル−、メチルエステル;
ヘキサン酸、2−エチル−4−メチル−、メチルエステル;
ヘプタン酸、2,5−ジメチル−、メチルエステル;
ヘキサン酸、2−エチル−4−メチル−、メチルエステル;
ヘキサン酸、2−メチル−、1−メチルエチルエステル;
ヘプタン酸、5,5−ジメチル−、メチルエステル;
ヘプタン酸、4,4−ジメチル−、メチルエステル;
ヘキサン酸、3−エチル−3−メチル−、メチルエステル;
ブタン酸、2,2−ジメチル−、ブチルエステル;
ブタン酸、1,3−ジメチルブチルエステル;
ペンタン酸、2−メチル−2−プロピル、メチルエステル;
ヘキサン酸、2−エチル−2−メチル−、メチルエステル;
ペンタン酸、2−エチル−、1−メチルエチルエステル;
ブタン酸、2−メチル−、1−メチルブチルエステル;
ペンタン酸、2−メチル−、1−メチルプロピルエステル;
ペンタン酸、2,2−ジメチル−、プロピルエステル;
ブタン酸、3−メチル−、1−メチルブチルエステル;
ブタン酸、3−メチル−、1−メチルブチルエステル;
ヘキサン酸、2,4−ジメチル−、エチルエステル;
ヘプタン酸、2,6−ジメチル−、メチルエステル;
ヘキサン酸、4−メチル−、1−メチルエチルエステル;
ペンタン酸、2−メチル−、2−メチルプロピルエステル;
ヘキサン酸、3,5−ジメチル−、エチルエステル;
ヘプタン酸、2,6−ジメチル−、メチルエステル;
ペンタン酸、3−エチル−4−メチル−、エチルエステル;
ブタン酸、3−メチル−、3−メチルブチルエステル;
ブタン酸、2−エチル−、2−メチルプロピルエステル;
ブタン酸、2−エチル−、1−メチルプロピルエステル;
プロパン酸、2−メチル−、2−エチルブチルエステル;
ブタン酸、2−メチル−、1−メチルブチルエステル;
ブタン酸、2−メチル−、1−メチルブチルエステル;
ペンタン酸、3,3−ジエチル−、メチルエステル;
ヘキサン酸、4,5−ジメチル−、エチルエステル;
ブタン酸、2−メチル−、2−メチルブチルエステル;
ブタン酸、2−メチル−、2−メチルブチルエステル−;
ヘプタン酸、2,2−ジメチル−、メチルエステル;
ペンタン酸、2−エチル−2−メチル、エチルエステル;
ヘキサン酸、3,5−ジメチル−、エチルエステル;
ヘキサン酸、3,5−ジメチル−、エチルエステル;
プロパン酸、2−メチル−、2−メチルペンチルエステル;
プロパン酸、2−メチル−、3−メチルペンチルエステル;
ヘキサン酸、3,4−ジメチル−、エチルエステル;
ペンタン酸、3−エチル−3−メチル−、エチルエステル;
ブタン酸、3,3−ジメチル、ブチルエステル;
酪酸、2,3−ジメチル−、ブチルエステル;
ヘキサン酸、2,3−ジメチル−、エチルエステル;
ヘキサン酸、2−イソプロピル−、メチルエステル;
ヘプタン酸、3,6−ジメチル−、メチルエステル;
吉草酸、3,3−ジメチル−、プロピルエステル;
ヘキサン酸、2,3,5−トリメチル−、メチルエステル;
吉草酸、2,2,3−トリメチル−、エチルエステル;
ペンタン酸、3,4,4−トリメチル−、エチルエステル;
ブタン酸、2,2−ジエチル−3−メチル−、メチルエステル;
ブタン酸、2−メチル−、1,1−ジメチルプロピルエステル;
ブタン酸、2−メチル−、2,2−ジメチルプロピルエステル;
ペンタン酸、2,4−ジメチル−、1−メチルエチルエステル;
tert−ノナン酸、メチルエステル;
tert−ノナン酸、メチルエステル;
ペンタン酸、2−メチル−、1,1−ジメチルエチルエステル;
酪酸、2,2−ジメチル−、イソブチルエステル;
ペンタン酸、4−メチル−2−(1−メチルエチル)−メチルエステル
プロパン酸、2−メチル−、1,1−ジメチルブチルエステル;
ペンタン酸、4−メチル−、1,1−ジメチルエチルエステル;
プロパン酸、2,2−ジメチル−、3−メチルブチルエステル;
ブタン酸、3−メチル−、2,2−ジメチルプロピルエステル;
ブタン酸、3,3−ジメチル−、1−メチルプロピルエステル;
ブタン酸、3−メチル−、1,1−ジメチルプロピルエステル;
ブタン酸、2−エチル−、1,1−ジメチルエチルエステル;
ペンタン酸、2,2−ジメチル−、1−メチルエチルエステル;
ブタン酸、2−エチル−2−メチル−、1−メチルエチルエステル;
ペンタン酸、2,4,4−トリメチル−、エチルエステル;
ヘキサン酸、2,2,4−トリメチル−、メチルエステル;
ペンタン酸、2−エチル−2,3−ジメチル−、メチルエステル;
ヘキサン酸、2,2,5−トリメチル−、メチルエステル;
ブタン酸、3−メチル−2−(1−メチルエチル)−、エチルエステル;
ブタン酸、2−エチル−3,3−ジメチル−、エチルエステル;
ペンタン酸、2,3,4−トリメチル、エチルエステル;
ペンタン酸、2−エチル−4,4−ジメチル−、メチルエステル;
ヘキサン酸、2,3,4−トリメチル−、メチルエステル;
ヘキサン酸、3,5,5−トリメチル−、メチルエステル;
ペンタン酸、3,3,4−トリメチル−、エチルエステル;
ブタン酸、2−メチル−、1,2−ジメチルプロピルエステル;
ブタン酸、1,2,2−トリメチルプロピルエステル;
ペンタン酸、2,2,4−トリメチル−、エチルエステル;
ペンタン酸、3,4,4−トリメチル−、エチルエステル;
ペンタン酸、3,4,4−トリメチル−、エチルエステル;
ペンタン酸、2−エチル−3,3−ジメチル−、メチルエステル;
酪酸、2−エチル−2,3−ジメチル−、エチルエステル;
ヘキサン酸、3,3,5−トリメチル−、メチルエステル;
ブタン酸、3,3−ジメチル−、2−メチルプロピルエステル;
吉草酸、3,3−ジメチル−、イソプロピルエステル;
プロパン酸、2,2−ジメチル−、2,2−ジメチルプロピルエステル。
【0036】
11の炭素原子を含む分枝状エステルとしては、以下のものが挙げられる:
−ブタン酸、3−メチル−、ヘキシルエステル;
−ブタン酸、2−メチル−、ヘキシルエステル;
−ペンタン酸、2−プロピル−、プロピルエステル;
−ペンタン酸、3−メチルペンチルエステル;
−ブタン酸、1−メチルヘキシルエステル;
−ブタン酸、1−メチルヘキシルエステル;
−ヘキサン酸、1−メチルブチルエステル;
−ヘキサン酸、1−メチルブチルエステル;
−ヘプタン酸、1−メチルプロピルエステル;
−ブタン酸、1−エチルペンチルエステル;
−ブタン酸、1−エチルペンチルエステル;
−ヘキサン酸、2−メチル−、ブチルエステル;
−ヘキサン酸、4−メチル−、ブチルエステル;
−オクタン酸、3−メチル−、エチルエステル;
−ヘキサン酸、2−メチル−、ブチルエステル;
−ブタン酸、2−メチルヘキシルエステル;
−ブタン酸、2−メチル−、ヘキシルエステル;
−ブタン酸、2−メチル−、ヘキシルエステル;
−ノナン酸、3−メチル−、メチルエステル;
−ヘキサン酸、2−プロピル、エチルエステル;
−オクタン酸、2−メチル−、エチルエステル;
−オクタン酸、6−メチル−、エチルエステル;
−オクタン酸、4−メチル−、エチルエステル;
−オクタン酸、2−エチル−、メチルエステル;
−オクタン酸、4−メチル−、エチルエステル;
−ヘキサン酸、2−エチル、プロピルエステル;
−オクタン酸、2−メチル−、エチルエステル;
−ペンタン酸、2−メチル−、ペンチルエステル;
−ヘキサン酸、3−メチル−、ブチルエステル;
−ノナン酸、3−メチル−、メチルエステル;
−ヘキサン酸、3−メチルブチルエステル;
−プロパン酸、2−メチル−、ヘプチルエステル;
−オクタン酸、6−メチル−、エチルエステル;
−オクタン酸、3−エチル−、メチルエステル;
−ヘキサン酸、2−ブチル、メチルエステル;
−ペンタン酸、4−メチル−、ペンチルエステル;
−ヘキサン酸、2−メチルブチルエステル;
−ブタン酸、1−エチルペンチルエステル;
−オクタン酸、7−メチル−、エチルエステル;
−オクタン酸、2−メチル−、エチルエステル;
−ペンタン酸、4−メチルペンチルエステル;
−ブタン酸、1−メチルヘキシルエステル;
−ペンタン酸、3−メチル−、ペンチルエステル;
−ペンタン酸、2−エチル−、ブチルエステル;
−ブタン酸、2−エチル−、ペンチルエステル;
−ノナン酸、8−メチル−、メチルエステル;
−ノナン酸、7−メチル−、メチルエステル;
−ペンタン酸、3−メチル−、ペンチルエステル;
−ヘキサン酸、1−エチルプロピルエステル;
−オクタン酸、1−メチルエチルエステル;
−ヘキサン酸、2−メチルブチルエステル;
−オクタン酸、4−メチル−、エチルエステル;
−ヘプタン酸、2−プロピル−、メチルエステル;
−ノナン酸、2−メチル−、メチルエステル;
−ヘプタン酸、2−エチル−、エチルエステル;
−ヘキサン酸、4−メチル−、ブチルエステル;
−プロパン酸、2−エチルヘキシルエステル;
−ペンタン酸、2−メチル−、ペンチルエステル;
−ヘプタン酸、5−メチル−、プロピルエステル;
−オクタン酸、4−エチル−、メチルエステル;
−ペンタン酸、1−メチルペンチルエステル;
−ヘプタン酸、2−メチルプロピルエステル;
−カプリル酸、ε−メチル−、エチルエステル;
−酪酸、4−メチル−3−ヘキシルエステル;
−ノナン酸、3−メチル−、メチルエステル;
−ヘキサン酸、1−メチルブチルエステル;
−ペンタン酸、2−メチル−、1−メチルブチルエステル;
−酪酸、2−エチル−、tert−ペンチルエステル;
−酪酸、2−エチル−2−メチル−、ブチルエステル;
−ブタン酸、3,3−ジメチル−、ペンチルエステル;
−ヘキサン酸、2−エチル−3−メチル、エチルエステル;
−ヘキサン酸、3−メチル−、sec−ブチルエステル;
−吉草酸、3,3−ジメチル−、ブチルエステル;
−ペンタン酸、3−メチル、2−メチルブチルエステル;
−ヘキサン酸、1,1−ジメチルプロピルエステル;
−プロパン酸、2−メチル、5−メチルヘキシルエステル;
−オクタン酸、2,6−ジメチル−、メチルエステル;
−オクタン酸、2,6−ジメチル−、メチルエステル;
−ヘキサン酸、3−(1−メチルエチル)−、エチルエステル;
−オクタン酸、3,7−ジメチル−、メチルエステル;
−ブタン酸、2,2−ジメチル−、ペンチルエステル;
−オクタン酸、2,2−ジメチル−、メチルエステル;
−ブタン酸、3−メチル−、1−メチルペンチルエステル;
−ペンタン酸、2−メチル−2−プロピル−、エチルエステル;
−オクタン酸、3,4−ジメチル−、メチルエステル;
−オクタン酸、3,5−ジメチル−、メチルエステル;
−酪酸、2−エチル−、1−エチルプロピルエステル;
−ヘキサン酸、2−メチル−、2−メチルプロピルエステル;
−ペンタン酸、1,1−ジメチルブチルエステル;
−ペンタン酸、4−メチル−、3−メチルブチルエステル;
−オクタン酸、4,6−ジメチル−、メチルエステル;
−オクタン酸、2,7−ジメチル−、メチルエステル;
−プロパン酸、2−メチル−、1−メチルヘキシルエステル;
−プロパン酸、2−メチル−、1−メチルヘキシルエステル;
−プロパン酸、2−メチル−、1−メチルヘキシルエステル;
−プロパン酸、2−メチル−、1−エチルペンチルエステル;
−プロパン酸、2−メチル−、1−エチルペンチルエステル;
−プロパン酸、2−メチル−、1−エチルペンチルエステル;
−ヘキサン酸、5−メチル−、tert−ブチルエステル;
−ヘキサン酸、2−イソプロピル−、エチルエステル;
−ヘキサン酸、1,2−ジメチルプロピルエステル;
−ブタン酸、2−メチル−、4−メチルペンチルエステル;
−ブタン酸、3−メチル−、3−メチルペンチルエステル;
−ヘプタン酸、1,1−ジメチルエチルエステル;
−ブタン酸、2,2−ジメチルペンチルエステル;
−ピバル酸、1,3−ジメチルブチルエステル;
−ヘプタン酸、3,3−ジメチル−、エチルエステル;
−ペンタン酸、3−メチル−、3−メチルブチルエステル;
−ヘキサン酸、5−メチル−2−(1−メチルエチル)−、メチルエステル;
−プロパン酸、2,2−ジメチル−、ヘキシルエステル;
−ペンタン酸、2−メチル−、3−メチルブチルエステル;
−イソ酪酸、2,2−ジメチルペンチルエステル;
−ヘキサン酸、2−メチル−2−プロピル−、メチルエステル;
−オクタン酸、2,6−ジメチル−、メチルエステル;
−オクタン酸、3,7−ジメチル−、メチルエステル;
−ヘキサン酸、2−エチル−5−メチル−、エチルエステル;
−オクタン酸、3,6−ジメチル−、メチルエステル;
−ヘキサン酸、2−メチル−、1−メチルプロピルエステル;
−ヘキサン酸、2−エチル−2−メチル−、エチルエステル;
−吉草酸、2,2−ジメチル−、ブチルエステル;
−ヘプタン酸、2,2−ジメチル−、エチルエステル;
−ペンタン酸、2−プロピル−、1−メチルエチルエステル;
−ヘプタン酸、2−エチル−2−メチル−、メチルエステル;
−ヘキサン酸、4−メチル−、2−メチルプロピルエステル;
−吉草酸、2−メチル−、1−エチルプロピルエステル;
−ブタン酸、2−エチル−、3−メチルブチルエステル;
−ペンタン酸、2−エチル−4−メチル−、プロピルエステル;
−ヘプタン酸、5−メチル、1−メチルエチルエステル;
−ヘキサン酸、2,2−ジメチルプロピルエステル;
−ヘキサン酸、2−エチル−、1−メチルエチルエステル;
−ヘプタン酸、2,3−ジメチル−、エチルエステル;
−オクタン酸、2,4−ジメチル−、メチルエステル;
−ヘプタン酸、3,5−ジメチル−、エチルエステル;
−ヘプタン酸、3,5−ジメチル−、エチルエステル;
−ヘキサン酸、2,2−ジエチル−、メチルエステル;
−ブタン酸、2−メチル−、2−メチルペンチルエステル;
−ブタン酸、2−メチル−、3−メチルペンチルエステル;
−ブタン酸、3−メチル−、4−メチルペンチルエステル;
−オクタン酸、2,5−ジメチル−、メチルエステル;
−ペンタン酸、2−メチル−、2−メチルブチルエステル;
−吉草酸、2,2−ジエチル−、エチルエステル;
−ヘプタン酸、2,3−ジメチル−、エチルエステル;
−ヘプタン酸、2,3−ジメチル−、エチルエステル;
−ヘプタン酸、4,6−ジメチル−、エチルエステル;
−吉草酸、2−イソブチル−4−メチル−、メチルエステル;
−吉草酸、3,4−ジメチル−、sec−ブチルエステル;
−イソ酪酸、1,1−ジエチルプロピルエステル;
−プロパン酸、2,2−ジメチル−、2−エチルブチルエステル;
−ペンタン酸、4−メチル−3−(1−メチルエチル)−、エチルエステル;
−ブタン酸、3,3−ジメチル−、1−メチルブチルエステル;
−ヘキサン酸、4−メチル−、1,1−ジメチルエチルエステル;
−ペンタン酸、2−エチル−2,3−ジメチル−、エチルエステル;
−ペンタン酸、2,2−ジメチル−、2−メチルプロピルエステル;
−ペンタン酸、1,1,2−トリメチルプロピルエステル;
−ブタン酸、2,2−ジメチル−、3−メチルブチルエステル;
−吉草酸、2,2−ジメチル−、tert−ブチルエステル;
−ヘプタン酸、3,6,6−トリメチル−、メチルエステル;
−ヘキサン酸、2−メチル−、1,1−ジメチルエチルエステル;
−ブタン酸、2−メチル−1−(1−メチルエチル)プロピルエステル;
−プロパン酸、2,2−ジメチル−、1,2,2−トリメチルプロピルエステル;
−ペンタン酸、2−エチル−2,4−ジメチル−、エチルエステル;
−ブタン酸、3−メチル−、1,3−ジメチルブチルエステル;
−酪酸、2−エチル−、ネオペンチルエステル;
−ヘキサン酸、2,2−ジメチル−、1−メチルエチルエステル;
−ペンタン酸、2−エチル−2−メチル−、1−メチルエチルエステル;
−ヘプタン酸、5,6,6−トリメチル−、メチルエステル;
−ヘキサン酸、2,2,4−トリメチル−、エチルエステル;
−プロパン酸、2,2−ジメチル−、1−メチルペンチルエステル;
−ブタン酸、3,3−ジメチル−2−(1−メチルエチル)−、エチルエステル;
−ヘキサン酸、3,5,5−トリメチル−、エチルエステル;
−ペンタン酸、4,4−ジメチル−2−プロピル−、メチルエステル;
−ヘキサン酸、3−エチル−2,5−ジメチル−、メチルエステル;
−ヘキサン酸、3−エチル−2,5−ジメチル−、メチルエステル;
−ヘキサン酸、2,2,3−トリメチル−、エチルエステル;
−ヘプタン酸、2,2,4−トリメチル−、メチルエステル;
−ヘプタン酸、2,2,6−トリメチル−、メチルエステル;
−ヘキサン酸、3,3,5−トリメチル−、エチルエステル;
−酪酸、2,2,3−トリメチル−、ブチルエステル;
−ペンタン酸、2,3−ジエチル−3−メチル−、メチルエステル;
−酪酸、2,2−ジエチル−3−メチル−、エチルエステル;
−吉草酸、2−エチル−2,4−ジメチル−、エチルエステル;
−プロパン酸、2−メチル−、1−エチル−3−メチルブチルエステル;
−ブタン酸、2−エチル−2−メチル−、2−メチルプロピルエステル;
−ブタン酸、2−(1,1−ジメチルエチル)−3,3−ジメチル−、メチルエステル;
−ペンタン酸、2,4−ジメチル−、1,1−ジメチルエチルエステル;
−ペンタン酸、2,4−ジメチル−、1,1−ジメチルエチルエステル;
−ペンタン酸、2,3,4,4−テトラメチル−、エチルエステル;
−ペンタン酸、2,3,4,4−テトラメチル−、エチルエステル;
−ペンタン酸、2,3,4,4−テトラメチル−、エチルエステル;
−ペンタン酸、2,3,4,4−テトラメチル−、エチルエステル;
−ブタン酸、3,3−ジメチル−、1,1−ジメチルプロピルエステル;
−プロパン酸、2,2−ジメチル−、1,1−ジメチルブチルエステル;
−プロパン酸、2−メチル−、1,1,3−トリメチルブチルエステル;
−酪酸、2,3−ジメチル−、1,2−ジメチルプロピルエステル;
−ペンタン酸、4,4−ジメチル−2−(1−メチルエチル)−、メチルエステル;
−ブタン酸、2,2−ジメチル−、2,2−ジメチルプロピルエステル;
−ブタン酸、3,3−ジメチル−、2,2−ジメチルプロピルエステル;
−ペンタン酸、2,2,4,4−テトラメチル−、エチルエステル;
−ペンタン酸、2,4−ジメチル−2−(1−メチルエチル)−、メチルエステル;
−ブタン酸、2−エチル−2,3−ジメチル−、1−メチルエチルエステル;
−ブタン酸、2,3−ジメチル−2−(1−メチルエチル)−、エチルエステル;
−ヘキサン酸、3,3,5,5−テトラメチル−、メチルエステル;
−ペンタン酸、2−エチル−3,3,4−トリメチル−、メチルエステル;
−ペンタン酸、3−エチル−2,4,4−トリメチル−、メチルエステル;
−ペンタン酸、2−(1,1−ジメチルエチル)−2−メチル−、メチルエステル;
−ブタン酸、2,2−ジエチル−3,3−ジメチル−、メチルエステル;
−ブタン酸、2−エチル−3−メチル−2−(1−メチルエチル)−、メチルエステル;
−ヘキサン酸、2,2,4,4−テトラメチル−、メチルエステル;
−ペンタン酸、2,3,4,4−テトラメチル−、エチルエステル;
−ブタン酸、2−エチル−2,3,3−トリメチル−、エチルエステル;
−プロパン酸、2−メチル、2−メチル−1−(1−メチルエチル)プロピルエステル;
−ブタン酸、2,2,3−トリメチル−、2−メチルプロピルエステル;
−プロパン酸、2,2−ジメチル−、1,1,2−トリメチルプロピルエステル;
−ブタン酸、2,3,3−トリメチル−2−(1−メチルエチル)−、メチルエステル;
−ヘプタン酸、3−エチル−、エチルエステル。
【0037】
好ましくは本発明に係るエステルは、30分間で蒸発する量が4.1mg/cmから24mg/cmの間であるような蒸発速度を有する(以下に規定される条件下で化合物単独で測定される)。
【0038】
溶媒の揮発性の測定は、以下に規定されるプロトコールによって、30分間で蒸発する量の関数として、特許出願WO 06/013413に記載されている:
【0039】
溶媒の蒸発速度の測定(プロトコール)
【0040】
試験される15gのオイルまたはオイルの混合物を、制御された温度(25℃)且つ制御された湿度(相対湿度50%)を有する約0.3mのチェンバーの内部のバランスに配置された結晶化皿(直径:7cm)に置く。液体を攪拌することなく自由に蒸発させ、溶媒を含む結晶化皿の垂直真上に位置するファン(Papst-Motoren, 参照番号8550 N、2700rpmで回転)で通気を提供し、羽を結晶化皿に面するようにし、結晶化皿の底部から20cmとする。結晶化皿に残存するオイルの量を規則的な間隔で測定する。蒸発速度は、単位表面領域(cm)且つ単位時間(分)当たりの蒸発したオイルのmg単位で表される。
【0041】
指標として、このプロトコールによる特定の揮発性オイルについての30分後に蒸発した揮発性オイルの重量は、以下に記載される:
−イソドデカン:24mg/cm
−オクタメチルシクロテトラシロキサン(D4):18.7mg/cm
−デカメチルシクロヘキサシロキサン(D5):4.1mg/cm
【0042】
好ましくは本発明に係るエステルは、43から100℃の間、とりわけ45から80℃の間の引火点を有する。指標として、イソドデカンとシクロメチコーンD5の引火点は、それぞれ45℃と77℃である。
【0043】
式(I)または式(II)のエステルは、単独の揮発性親油性溶媒として、または式(I)及び(II)に対応しない他の更なる親油性揮発性溶媒(「オイル」として既知である)との混合物として使用できる。
【0044】
揮発性溶媒の混合物の場合、測定プロトコールは上記記載のものと同様である。
【0045】
使用される等式:
単位表面領域(cm)且つ単位時間(分)当たりの蒸発したオイルのmg単位で表される蒸発速度v(上記記載のプロトコールによって測定される)をそれぞれ有する溶媒iを含む100mgの組成物を用意する。
【0046】
(0)に等しい単位表面先当たりの初期量で組成物に溶媒を導入する(cm当たりのmg単位で表される)。
【0047】
各溶媒について、時間tでの単位表面領域当たりの残存量[m(t)]は、以下の等式によって表すことができる:
t<m(0)/vならば、m(t)=m(t)−v.t
t≧m(0)/vならば、m(t)=0
【0048】
次いで、液体脂肪相の合計重量は、各時間での全ての個々の重量m(t)の合計によって表すことができる
【数1】

【0049】
かくして計算は、時間t=30分について実施される。
【0050】
このアプローチでは、不揮発性オイルはゼロの蒸発速度を有すると考慮されることに気が付くであろう。
【0051】
有利な実施態様によれば、エステルが他の揮発性親油性溶媒との混合物として使用される場合、親油性揮発性溶媒の合計重量の少なくとも30%、好適には50%で存在すべきである。
【0052】
有利な実施態様によれば、本発明に係るエステルが他の溶媒との混合物として使用されるか否かに関わらず、本発明に係るエステルは好ましくは、組成物の全重量に対して少なくとも2重量%、好適には少なくとも5重量%を占める。
【0053】
用語「親油性」は、水混和性溶媒を意味するように企図される。親油性溶媒は、以下の等式によって表される溶解度パラメーターδaに基づいて規定される:
【数2】

[式中、δpとδhは、参考文献"Van Krevelen, D.W., Properties of Polymer: Their Correlation with Chemical Strucutre; Their Estimation and Prediction from Additive Group Contribution. 3rd ed. Elsevier (1990)"による基の寄与を使用して計算されたハンセン溶解度パラメーターである]。
この計算は、前記論文の第7章に記載されている。溶解度パラメーターδd、δp及びδhを与える等式は第212ページに示されている(Hoftyzer & Van Krevelen法)。それらは第215頁の表7.9に記載されている所望の構成のモル量(V=ΣN)と、第196−197頁の表7.3に存在するVの値から計算される。この等式はまた、第213頁の表7.8に記載されているパラメーターFdi、Fpi、及びEhiを含む。
【0054】
本発明に係る親油性溶媒は、δa<15J1/2.cm−3/2、好適にはδa<10J1/2.cm−3/2の値を有するものと解される。
【0055】
用語「揮発性オイル」または「揮発性溶媒」は、皮膚またはケラチン繊維、より一般的にはケラチン物質と接触した際に、環境温度且つ大気圧で1時間未満で蒸発可能なオイル(または非水性媒体)を意味するように企図される。揮発性オイルは、環境温度且つ大気圧で特にゼロではない蒸気圧を有する、とりわけ0.13Paから40000Pa(10−3から300mmHg)の範囲、特に1.3Paから13000Pa(0.01から100mmHg)の範囲、とりわけ1.3Paから8000Pa(0.01から60mmHg)の範囲の蒸気圧を有する揮発性化粧品オイルである。
【0056】
本発明の文脈では、式(I)及び(II)に対応せず、組成物中に存在しても良い揮発性オイルは、上述の条件下で30分後に蒸発する量が0.07mg/cmより大きいオイルである。
【0057】
式(I)及び(II)に対応しないこれらの揮発性オイルとしては、環状または非環状揮発性シリコーンオイル、または特に炭化水素ベースのまたはフッ素化された揮発性オイルから選択される揮発性非シリコーンオイル、及びこれらの混合物が挙げられる。
【0058】
「環状または非環状の揮発性シリコーンオイル」としては、≦6センチスローク(6×10−6/s)の粘度を有し、特に3から10のケイ素原子を有し、任意に1または2の炭素原子を含む一つ以上のアルキルまたはアルコキシ基を含む直鎖状オイルが特に挙げられる。本発明で使用できるこのカテゴリーの揮発性シリコーンオイルとしては、オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサシロキサン、ヘプタメチルヘキシルトリシロキサン、ヘプタメチルオクチルトリシロキサン、ヘキサメチルジシロキサン、オクタメチルトリシロキサン、デカメチルテトラシロキサン、及びドデカメチルペンタシロキサン、並びにこれらの混合物が特に挙げられる。
【0059】
非環状揮発性シリコーンオイルはまた、直鎖状または分枝状の揮発性シリコーンオイルからも選択できる。
【0060】
式(I)または(II)を満たさない揮発性炭化水素ベースのオイルは、8から16の炭素原子を含む揮発性炭化水素ベースのオイル、及びこれらの混合物、特にC8−C16分枝状アルカン、例えばイソアルカン(イソパラフィンとしても既知である)、イソドデカン(2,2,4,4,6-ペンタメチルヘプタンとしても既知である)、イソデカン、またはイソヘキサデカン、例えばIsopars(登録商標)及びPermethyls(登録商標)の商標名で市販されているオイルから選択できる。
【0061】
他の炭化水素ベースの揮発性オイルは、以下のものから選択できる:
1)式R1−O−CO−O−R2のカルボン酸エステル
[式中、R1とR2は同一または異なり、直鎖状または分枝状の炭化水素ベースの基を表し、但し:
−R1とR2が直鎖状の場合、それらはそれぞれ1から6の炭素原子を含み、6≦R1+R2≦7であり;及び
−R1及び/またはR2が分枝状の場合、それらはそれぞれ1から8の炭素原子を含み、6≦R1+R2≦9である]。
【0062】
2)式R1−CO−R2のケトン
[式中、R1とR2は同一または異なり、直鎖状または分枝状の炭化水素ベースの基を表し、但し:
−R1とR2が直鎖状の場合、それらはそれぞれ1から8の炭素原子を含み、8≦R1+R2≦9であり;及び
−R1及び/またはR2が分枝状の場合、それらはそれぞれ1から10の炭素原子を含み、9≦R1+R2≦11である]。
【0063】
3)式R1−O−R2のエーテル
[式中、R1とR2は同一または異なり、直鎖状または分枝状の炭化水素ベースの基を表し、但し:
−R1とR2が直鎖状の場合、それらはそれぞれ1から10の炭素原子を含み、10≦R1+R2≦11であり;及び
−R1及び/またはR2が分枝状の場合、それらはそれぞれ1から12の炭素原子を含み、10≦R1+R2≦13である]。
【0064】
4)式R1COHのアルデヒド
[式中、R1は直鎖状または分枝状の炭化水素ベースの基を表し、但し:
−R1が直鎖状の場合、それは7または8の炭素原子を含み;及び
−R1が分枝状の場合、それは8から10の炭素原子を含む]。
【0065】
これらの各種の式1)から4)では、R1及びR2(存在する場合)は互いに独立に選択され、二つの別個の基である、即ちそれらは共有結合によって互いに結合しない。好ましくはR1及びR2はアルキル基である。
【0066】
他の炭化水素ベースの揮発性オイル、例えば石油蒸留物、特にShell社により"Shell Solt(登録商標)"の名称で市販されているものが使用されて良い。
【0067】
本発明の変形例によれば、本発明の組成物は、環状または非環状の揮発性シリコーンオイルを含まない、即ち組成物の全重量に対して0.1重量%未満のこれらの環状または非環状揮発性シリコーンオイルのみを含む。
【0068】
本発明の別の変形例によれば、前期組成物は感情揮発性シリコーンオイル、特にオクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、またはドデカメチルシクロヘキサシロキサン、特にオクタメチルシクロテトラシロキサンを含まない、即ち組成物の全重量に対して0.1重量%未満の環状シロキサンオイルのみを含む。
【0069】
好ましくは、式(I)または(II)のエステルが、式(I)及び(II)を満たさない他の揮発性溶媒との混合物として使用される場合、これらの他の溶媒は天然物または天然起源である。一般的に、組成物の各種のオイル(揮発性または不揮発性で、式(I)または(II)のエステルを含む)、組成物の固形脂肪物質または他の成分は、好ましくは天然物または天然起源であろう。
【0070】
「天然」化合物は以下のものである:
−注意深くサンプリングに供した生物学的農業植物起源または野生植物起源の化合物;
−農業植物起源または原生生物界から由来する化合物;
−非化石鉱物起源の化合物;
−動物起源の化合物、好ましくは動物によって分泌される化合物(ビーズワックス)。
【0071】
「天然起源の」化合物は変換を受けている天然化合物であり、これらの変換であることが可能である:
【0072】
1)考えられる含水量以外、その起源に対して開始材料の組成を変更しない変換。これらの変換は、その起源に対して成分の物理的状態に対する変更を特に生ずる。このカテゴリーに属する変換の例は以下のものである:
−粉砕;
−製粉;
−乾燥;
−凍結乾燥;
−熱的保存工程(しっかりと密封した容器での滅菌、低温殺菌);
−加圧保存工程(パスカリゼーション);
−許容可能な植物起源の防腐剤の添加。
【0073】
2)植物起源の成分の場合、共有化学結合を破壊しない植物の所定の分画の抽出を目的とした工程、これは以下の工程を包含する:
−発現;
−加圧;
−引火真空膨張行程;
−蒸留;
−水抽出工程(煎出、浸出、マセレーション);
−エタノール抽出工程(冷浸法を含む);
−超臨界COでの抽出工程;
−マイクロ波での加熱を使用する上記抽出工程;
−スチーム蒸留;
−精製工程;
−上記方法に基づく精製工程;
−活性炭、酸化物、または樹脂を通過するさせることによる精製工程;
−熱保存工程(しっかりと密封した容器での滅菌、低温滅菌);
−防寒または冷蔵正常化工程;
−植物起源の開始材料に適用し、遺伝的に変性されていない生物及び標的反応に対応するそのもともとの機能によって触媒される生変換;
−加圧保存工程(パスカリゼーション)、または植物起源の防腐剤の添加を使用する保存工程;
−このカテゴリーに入らない遺伝的抽出工程、及び放射線に基づく保存工程。
【0074】
3)非化石鉱物材料の場合、変換工程は以下のものであって良い:
−結晶構造または組成に有意な変更を与えない、開始材料の精製またはわずかな変更を目的とする工程;
−蒸留;
−精製工程(重金属、有機化合物等の除去);
−イオン交換工程;
−活性炭、酸化物、または樹脂を通過させることによる精製工程;
−熱保存工程;
−加圧保存工程(パスカリゼーション)。
【0075】
4)特に植物起源の化合物に関して、マイナーな変更を生成する化学的工程による変換:
−有機溶媒(ヘキサン、フルオロエーテル等)での抽出;
−加水分解;
−エステル化;
−オキシダントとして酸素を使用する酸化;
−オレフィン水素添加;
−酸及びエステルの水素添加
−エーテル化;
−ゲルベ反応(「料理」工程と同様のアルコール間の分子内反応);
及び非化石好物起源の成分については:
単純なまたは構造化した酸化物(ゼオライト、メソポーラスな化合物等)を生成する鉱物種の蒸留/再沈による材料の取得のための工程。
【0076】
5)官能化、特に鉱物または生物学的起源の触媒を使用するアミノ化、ニトロ化、シリル化、カルボキシル化のための変換、並びにもともとの反応に対応するまたはしない機能が遺伝的に変更されている生物による生変換、並びに酸化混合物の合成を生ずる反応。
【0077】
本発明の第一の実施態様によれば、天然産物または天然起源の産物の重量が、この定義に対応しない重量よりも大きい場合、化合物は4)または5)で上述の天然または天然起源であると特に解される。
【0078】
第二の実施態様によれば、天然化合物または天然起源の化合物の炭素原子の数が、この定義に対応しない炭素原子の数よりも大きい場合、化合物は4)または5)で上述の天然または天然起源であると特に解される。
【0079】
かくして、天然化合物または天然起源の化合物とは考慮されない溶媒は、化粧品組成物で従来使用されている特定の揮発性溶媒、例えば鉱物化石起源を有する(石油化学から由来する)イソドデカン、または化学合成工程によって調製されるシリコーン化合物であるシクロメチコーンD5を含む。
【0080】
有利には、本発明に係る組成物は、天然または天然起源ではない揮発性溶媒が、組成物の揮発性溶媒の光景の20重量%未満を占めるようなものである。
【0081】
好ましくは前記組成物は、前記エステル、及び/または式(I)または(II)に対応しない前記揮発性オイル、及び/または任意に存在する脂肪物質の混合物が、前記混合物の重量に対して、2重量%未満の非天然化合物または天然起源ではない化合物を含む(かくして前記混合物はそのような化合物を完全に含まないことができる)。
【0082】
特定の実施態様によれば、式(I)または(II)のエステルが、式(I)または(II)に対応しない他の親油性揮発性溶媒との混合物で使用される場合、本発明に係る組成物中の揮発性溶媒の混合物または揮発性脂肪相が、上述の条件によって30分後に蒸発するオイルの重量が4.1mg/cmから24mg/cmの間である蒸発プロフィールを有するように混合が実施されなければならない。
【0083】
好ましくは、式(I)または(II)に対応するエステル、及び任意に他の揮発性オイルを含む揮発性脂肪相は、組成物の全重量に対して0.1から80重量%、特に1から65重量%、特に10から50重量%の範囲の含量を占める。
【0084】
他の特徴点によれば、本発明の主題は、化粧品組成物の調製のための揮発性溶媒としての、式(I)及び(II)のエステルの使用である。
【0085】
他の特徴点によれば、本発明の主題は、ケラチン物質に本発明に係る組成物を適用する工程を少なくとも含む、ケラチン物質のメイクアップ及び/または毛のための美容方法である。
【0086】
本発明の別の主題は、そのようなメイクアップ及び/またはケア組成物の調製方法である。
【0087】
生理学的に許容可能な媒体
用語「生理学的に許容可能な媒体」は、非毒性であり、皮膚、特に身体、手、首、または顔の皮膚、唇、及び/またはヒトのケラチン繊維に適用できる媒体を表す。生理学的に許容可能な媒体は、組成物が適用されなければならない支持体の性質、及び組成物の実装を企図される態様に一般的に適している。
【0088】
不揮発性オイル
本発明に係る組成物はまた、少なくとも一つの不揮発性オイルを含んでも良い。前記オイルは、不揮発性炭化水素ベースのオイル、及び/またはシリコーンオイル、及び/またはフルオロオイルから特に選択されて良い。
【0089】
用語「不揮発性オイル」は、環境温度且つ大気圧で、少なくとも数時間皮膚またはケラチン繊維、より一般的にはケラチン物質に残存し、特に10−3mmHg(0.13Pa)未満の蒸気圧を有するオイルを意味するように企図される。不揮発性オイルはまた、上記条件下で、30分後の蒸発量が0.07mg/cm未満である蒸発速度を有するものとして定義できる。
【0090】
不揮発性炭化水素ベースのオイルとしては、特に以下のものが挙げられる:
−植物起源の炭化水素ベースのオイル、例えばグリセロールの脂肪酸エステルからなるトリグリセリド、であって、その脂肪酸がCからC24の範囲の鎖の長さを有し、後者は直鎖状または分枝状で飽和または不飽和であることができるもの、例えばヘプタン酸またはオクタン酸のトリグリセリド;これらのオイルは特に、麦芽オイル、ヒマワリオイル、グレープシードオイル、ゴマオイル、トウモロコシオイル、アンズオイル、ヒマシ油、シェアオイル、アボカドオイル、オリーブオイル、ダイズオイル、スィートアーモンドオイル、ヤシオイル、レイプシードオイル、綿実オイル、ヘーゼルナッツオイル、マカダミアオイル、ホホバオイル、アルファルファオイル、ケシオイル、カボチャオイル、ゴマオイル、マローオイル、レイプシードオイル、クロフサスグリオイル、メマツヨイグサオイル、アワオイル、オオムギオイル、キノアオイル、ライムギオイル、サフラワーオイル、ククイノキオイル、トケイソウオイル、またはジャコウバラオイル;あるいはカプリル酸/カプリン酸トリグリセリド、例えばStearineries Dubois社により市販されているもの、またはDynamit Nobel社により"Miglyol(登録商標)810"、"812"、及び"818"の名称で市販されているもの;
−動物起源のオイル、例えばミンクオイル、カメオイル、またはパーヒドロスクアレン;
−合成エーテル;
−鉱物または合成起源の直鎖状または分枝状炭化水素、例えば流動パラフィンまたはその誘導体、ワセリン、ポリデセン、水素添加ポリイソブテン、例えばNippon Oil Fats社により市販されているパーリーム(登録商標)、及びスクアレン、並びにそれらの混合物;
−脂肪酸、特に4から22の炭素原子を含む脂肪酸のエステル、特にオクタン酸、ヘプタン酸、ラノリン酸、オレイン酸、ラウリン酸、またはステアリン酸のエステル、例えばプロピレングリコールジオクタノエート、プロピレングリコールモノイソステアレート、ポリグリセリル2−ジイソステアレート、またはネオペンチルグリコールジヘプタノエート;
−合成エステル、例えば式RCOORのオイル[式中、Rは1から40の炭素原子を含む直鎖状または分枝状脂肪酸残基を表し、Rは1から40の炭素原子を含む特に分枝状である炭化水素ベースの鎖を表し、R+Rが≧11であることを条件とする]、例えばパーセリンオイル(セトステアリルオクタノエート)、イソノニルイソノナノエート、C12からC15アルキルベンゾエート、2−エチルヘキシルパルミテート、2−オクチルドデシルステアレート、2−オクチルドデシルエルケート、イソステアリルイソステアレート、2−オクチルドデシルベンゾエート、アルコールまたはポリアルコールのオクタノエート、デカノエート、リシノレート、イソプロピルミリステート、イソプロピルパルミテート、ブチルステアレート、ヘキシルラウレート、ジイソプロピルアジペート、2−エチルヘキシルパルミテート、2−ヘキシルデシルラウレート、2−オクチルデシルパルミテート、2−オクチルドデシルミリステート、2−ジエチルヘキシルスクシネート、ジイソステアリルマレート、またはイソドデシルネオペンタノエート;
−ヒドロキシル化エステル、例えばイソステアリルラクテート、オクチルヒドロキシステアレート、オクチルドデシルヒドロキシステアレート、ジイソステアリルマレート、トリイソセチルシトレート、グリセリルトリイソステアレート、またはジグリセリルトリイソステアレート;ジエチレングリコールジイソノナノエート;及び
−ペンタエリスリトールエステル;芳香酸と4から22の炭素原子を含むアルコールとのエステル、特にトリデシルトリメリテート;
−環境温度で液体であり、8から26の炭素原子を含む分枝状及び/または不飽和の炭素ベースの鎖を有する脂肪アルコール、例えばオレイルアルコール、リノレイルアルコール、リノレニルアルコール、イソステアリルアルコール、またはオクチルドデカノール;C−C26高級脂肪酸、例えばオレイン酸、リノール酸、リノレン酸、またはイソステアリン酸;
−並びにこれらの混合物。
【0091】
本発明に係る組成物で使用できる不揮発性シリコーンオイルは、不揮発性ポリジメチルシロキサン(PDMS)、ペンダント状及び/またはシリコーン鎖の末端で存在する、2から24の炭素原子を含むアルキルまたはアルコキシ基を含むポリジメチルシロキサン、フェニルシリコーン、例えばフェニルトリメチコーン、フェニルジメチコーン、フェニルメチルシロキシジフェニルシロキサン、ジフェニルジメチコーン、ジフェニルメチルジフェニルトリシロキサン、または2−フェニルエチルトリメチルシロキシシリケートであって良い。
【0092】
本発明の一つの特徴点によれば、前記組成物は不揮発性オイルを含まない、即ち組成物の全重量に対して0.1重量%未満の不揮発性オイルしか含まない。
【0093】
本発明の別の特徴点によれば、前記不揮発性オイルは、組成物の全重量に対して0.1から60重量%の範囲、特に0.5から50重量%の範囲、特に1から40重量%の範囲の含量で存在して良い。
【0094】
固体脂肪物質
本発明に係る組成物は、特に口紅またはファンデーションである場合、環境温度且つ大気圧下で固体である少なくとも一つの脂肪物質を含む;それはワックス、ペースト状脂肪物質、及びゴム、並びにそれらの混合物から選択できる。この固体脂肪物質は、組成物の全重量に対して0.01から60重量%、特に0.1から50重量%、とりわけ0.1から40重量%の範囲の含量で存在して良い。
【0095】
かくして、本発明に係る組成物は、環境温度でペースト状である少なくとも一つの脂肪化合物を含んで良い。
【0096】
本発明の目的のため、用語「ペースト状脂肪物質」は、20から55℃、特に25から45℃の範囲の融点を有し、及び/または60Hzで開店する針を備えたContraves TVまたはRheomat 80粘度計を使用して測定して、40℃で0.1から40Pa.s(1から400ポアズ)、特に0.5から25Pa.sの範囲の粘度を有する脂肪物質を意味するように企図される。当業者はその知見に基づいて、試験されるペースト状化合物の測定を実施することができるように、針MS−r3及びMS−r4から粘度を測定するための針を選択できる。
【0097】
とりわけこれらの脂肪物質は、任意にポリマータイプの炭化水素ベースの化合物であって良い;それらはシリコーン化合物からも選択されて良い;それらは炭化水素ベースの化合物及び/またはシリコーン化合物の混合物の形態で存在しても良い。各種のペースト状脂肪物質の混合物の場合、炭化水素ベースのペースト状化合物(主に炭素原子と水素原子を含み、エステル基を含む場合もある)が好ましくは大きな割合で使用される。
【0098】
本発明に係る組成物で使用されて良いペースト状化合物としては、ラノリン及びラノリン誘導体、例えばアセチル化ラノリン、オキシプロピレン化ラノリン、イソプロピルラノレート、及びそれらの混合物が挙げられ、18から21Pa.s、好ましくは19から20.5Pa.sの粘度を有し、及び/または30から55℃の融点を有する。特に20から65の炭素原子を含むものである脂肪酸と脂肪アルコールとのエステル(20から35℃のオーダーの融点、及び/または0.1から40Pa.sの範囲の40℃で粘度)、例えばトリイソステアリルシトレート、またはセチルシトレート;アラキジルプロピオネート;ポリビニルラウレート;コレステロールエステル、例えば植物起源のトリグリセリド、例えば水素添加植物オイル、粘性ポリエステル、及びこれらの今後物の使用が挙げられる。使用されて良い植物起源のトリグリセリドは、水素添加ヒマシ油誘導体、例えばRheox社製の"Thixinr(登録商標)"を含む。
【0099】
ペースト状シリコーン脂肪物質、例えば高分子量ポリジメチルシロキサン(PDMS)、特に8から24の炭素原子を含むアルキルまたはアルコキシタイプのペンダント鎖を有し、20−55℃の融点を有するもの、例えばステアリルジメチコーン、特にDow Corning社によりDC2503(登録商標)及びDC25514(登録商標)の商標名で市販されているもの、及びこれらの混合物も挙げられる。
【0100】
ペースト状脂肪物質は、組成物の全重量に対して0.01から50重量%の範囲、特に0.1から45重量%の範囲、とりわけ0.2から30重量%の範囲の含量で、本発明に係る組成物中に存在して良い。
【0101】
本発明の文脈で、用語「ワックス」は一般的に、環境温度(25℃)で固体であり、変形可能または不可能であり、可逆的な固体/液体状態変化を有し、30℃以上で200℃まで、特に120℃までであって良い融点を有する親油性化合物を意味するように企図される。
【0102】
ワックスを液体状態にもたらすことによって(溶融)、オイルとそれを混和させ、微視的に均一な混合物を形成することが可能であるが、前記混合物の温度を環境温度に戻すと、混合物中のオイルからワックスの再結晶化が得られる。
【0103】
特に本発明に適したワックスは、45℃以上、とりわけ55℃以上の融点を有して良い。
【0104】
本発明の目的のため融点は、ISOスタンダード11357−3;1999に記載された熱分析(DSC)によって観察される吸熱ピークの最高温度に対応する。ワックスの融点は、示差走査熱量計(DSC)、例えばTA Instruments社により"MDSC 2920"の名称で市販されている熱量計を使用して測定できる。
【0105】
測定プロトコールは以下の通りである:
【0106】
坩堝に配置した5mgのワックスのサンプルを、10℃/分の加熱速度で−20℃から100℃の範囲の温度の第一上昇に供し、次いで10℃/分の冷却速度で100℃から−20℃に冷却し、最後に5℃/分の加熱速度で−20℃から100℃の範囲の温度の第二上昇に供する。温度の第二上昇の間で、空の坩堝とワックスサンプルを含む坩堝によって吸収される力の差異の変化を温度の関数として測定する。化合物の融点は、温度の関数として吸収される力の差異の変化を表す曲線のピークの頂点に対応する温度の値である。
【0107】
本発明によって使用されて良いワックスの例として、以下のものがあげられる:
−動物起源のワックス、例えばミツロウ、ラノリンワックス及びラノリン誘導体、植物ワックス、例えばカルナウバワックス、カンデリラワックス、オーリキュリーワックス、モクロウ、ココアバター、コルク繊維ワックス、またはサトウキビワックス;
−鉱物ワックス、例えばパラフィンワックス、ワセリンワックス、リグナイトワックス、マイクロクリスタリンワックス、またはオゾケライト;
−合成ワックス、例えばポリエチレンワックス、フィッシャー−トロプシュ合成によって得られるワックス;
−シリコーンワックス、特に置換直鎖状ポリシロキサン;例えばシリコーンポリエーテルワックス、16から45の炭素原子を含むアルキルジメチコーンまたはアルコキシジメチコーン、アルキルメチコーン、例えばDow Corning社により"AMS C 30"の商標名で市販されているC30−C45アルキルメチコーン;
−25℃で固体である水素添加オイル、例えば水素添加ヒマシ油、水素添加ホホバオイル、水素添加ヤシオイル、水素添加タローオイル、または水素添加ココナッツオイル、及び25℃で固体である脂肪エステル、例えばKoster Keunen社により"Kester Wax K82H"の商標名で市販されているC20−C40アルキルステアレート;
−及び/またはこれらの混合物。
【0108】
好ましくは、ポリエチレンワックス、マイクロクリスタリンワックス、カルナウバワックス、水素添加ホホバオイル、カンデリラワックス、ビーズワックス、及び/またはこれらの混合物が使用されるであろう。
【0109】
水性および/または水溶性相
本発明に係る組成物は、水を含む少なくとも一つの水性相を含んでも良い。水は花の水、例えばヤグルマソウ水、及び/または鉱水、例えばVittel水、Lucas水、またはLa Roche Posay水、及び/または湧水であって良い。
【0110】
水性相は、水混和性である(25℃で)有機溶媒、例えば第一級アルコール、例えばエタノール及びイソプロパノール、グリコール、例えばグリセロール、プロピレングリコール、ブチレングリコール、ジプロピレングリコール、ジエチレングリコール、グリコールエーテル、モノ、ジ、若しくはトリプロピレングリコール、またはモノ、ジ、若しくはトリエチレングリコールのCからCアルキルエーテル、並びにこれらの混合物を含んでも良い。
【0111】
前記組成物は無水組成物、即ち2重量%未満の水、または0.5重量%未満の水を含む、特に水を含まない組成物であっても良く、水は組成物の調製の間で添加されないが、混合される成分によって導入される残余水に対応する。
【0112】
粒子相
本発明の組成物は、特に口紅またはファンデーションである場合、組成物の全重量に対して0.01から50重量%、特に0.01から40重量%、とりわけ0.05から30重量%の割合で存在して良い付加的な粒子相を含んでも良い。
【0113】
用語「粒子相」は、好ましくは顔料及び/または真珠光沢剤及び/または付加的フィラー及び/またはそれらの混合物を意味するように企図される。
【0114】
一つの実施態様によれば、本発明の組成物は少なくとも一つの顔料を含む。
【0115】
用語「顔料」は、液体親水性相に不溶性であり、組成物を着色及び/または不透明化することを企図した白色または有色の、鉱物または有機粒子を意味するように解される。用語「フィラー」は、無色または白色の、鉱物または合成の、ラメラ状または非ラメラ状の粒子を意味するように解される。用語「真珠光沢剤」は、特に特定の軟体動物によってその殻内で生産される、または別法として合成された虹色粒子を意味するように解される。
【0116】
顔料は、組成物の全重量に対して0.01から25重量%、特に0.01から20重量%、とりわけ0.02から15重量%の割合で組成物中に存在して良い。
【0117】
本発明で使用されて良い鉱物粒子としては、酸化チタン、酸化ジルコニウム、または酸化セリウム、並びに酸化亜鉛、酸化鉄、または酸化クロム、フェリックブルー、マンガンバイオレット、ウルトラマリンブルー、及び水和クロムが挙げられる。本発明で使用されて良い有機顔料としては、カーボンブラック、D&C顔料、及びコチニールカルミン、バリウム、ストロンチウム、カルシウム、またはアルミニウムに基づくレーキ、あるいは文献EP-A-542669、EP-A-787730、EP-A-787731、及びWO-A-96/08537に記載されたジケトピロロピロールが挙げられる。
【0118】
真珠光沢剤は、組成物の全重量に対して0.01から25重量%、特に0.01から15重量%、とりわけ0.02から10重量%の割合で組成物中に存在して良い。
【0119】
真珠光沢剤は、白色真珠光沢顔料、例えばチタンまたはオキシ塩化ビスマスで被覆されたマイカ、有色真珠光沢顔料、例えば酸化鉄で被覆されたチタンマイカ、特にフェリックブルーまたは酸化クロムで被覆されたチタンマイカ、上述のタイプの有機顔料で被覆されたチタンマイカ、及びオキシ塩化ビスマスに基づく真珠光沢顔料から選択されて良い。
【0120】
一つの実施態様によれば、本発明の組成物は少なくとも一つのフィラーを含む。
【0121】
付加的なフィラーは、組成物の全重量に対して0.01から50重量%、特に0.01から40重量%、とりわけ0.02から30重量%、好適には0.02から20重量%の割合で存在して良い。
【0122】
それらは特に球状フィラー、例えばタルク、ステアリン酸亜鉛、マイカ、カオリン、ポリアミド(ナイロン(登録商標))パウダー(Atochem社製のOrgasol(登録商標))、ポリエチレンパウダー、テトラフルオロエチレンポリマー(テフロン(登録商標))パウダー、デンプン、窒化ホウ素、ポリマー状ミクロスフェア、例えばポリビニルデンクロリド/アクリロニトリルから形成されたもの、例えばExpancel(登録商標)(Nobel Industrie)、またはアクリル酸コポリマーから形成されたもの(Dow Corning社製のPolytrap(登録商標))、シリコーン樹脂ミクロビーズ(例えばToshiba社製のTospearl(登録商標))、及びエラストマー性オルガノポリシロキサンであって良い。
【0123】
前記組成物は、組成物の全重量に対して0.01から6重量%の範囲、特に0.01から3重量%の範囲の含量で、水溶性または脂溶性染料を含んでも良い。脂溶性染料は例えば、スーダンレッド、DCレッド17、DCグリーン6、βーカロチン、ダイズオイル、スーダンブラウン、DCイエロー11、DCバイオレット2、DCオレンジ5、及びキノリンイエローである。水溶性染料は、例えばビートルートジュース、及びメチレンブルーである。
【0124】
着色料
本発明に係る組成物は好ましくは、少なくとも一つの着色料を含む。用語「着色料」は、上述のような顔料及び/または色素及び/または真珠光沢剤及び/またはそれらの混合物を意味するように企図される。
【0125】
着色料は、組成物の全重量に対して0.01から50重量%、好ましくは0.01から30重量%の範囲の量で組成物中に存在して良い。
【0126】
添加剤
本発明に係る組成物は、考慮される分野、とりわけ化粧品及び皮膚科学の分野で従来使用されている成分のいずれかを含んでも良い。これらの成分は特に、ポリマー、特に皮膜形成性ポリマー、固定化ポリマー;界面活性剤;ヘアコンディショナー;不透明化剤;香料;増粘剤;ゲル化剤;ヘアダイ;シリコーン樹脂;シリコーンゴム;防腐剤;抗酸化剤;美容活性剤;サンスクリーン剤;pH安定化剤;ビタミン;保湿剤;制汗剤;脱臭剤;自己日焼け化合物、及びこれらの混合物であって良い。これらの各種の成分の量は、考慮される分野で通常使用される量、例えば組成物の全重量の0.01から20%である。
【0127】
もちろん当業者は、このまたはこれらの任意の付加的化合物、及び/またはその量を選択するのに注意を払い、本発明に係る組成物の有利な特性が、考慮される添加によって損なわれない、または実質的に損なわれないようにするであろう。
【0128】
本発明の組成物は、化粧品または皮膚科学で従来使用されている調製方法によって得られて良い。
【0129】
以下の実施例は、説明の目的で記載されており本発明を制限するものではない。
【0130】
製剤
本発明に係る組成物は、液体、ペースト、固体、フォーム、またはスプレーの形態で存在して良い。それはエマルション、特に正または逆エマルションであってもよく、あるいは無水組成物であっても良い。それは二相形態で存在しても良い。
【0131】
前記組成物は、身体または顔のケア組成物、身体または顔のクレンジング組成物、例えばシャワーゲル、バスゲル、またはメイクアップリムーバー;身体または顔のメイクアップ組成物、例えばファンデーション、口紅、リップケア製品、ネイルケア製品、マスカラ、またはアイライナー;芳香組成物;ヘア組成物、例えばヘアダイ組成物、または毛髪を永久的に再成型するための組成物;抗日光組成物;デオドラント組成物;ヘアクレンジングまたはヘアケア組成物、例えばシャンプー、またはリンスアウト若しくはリーブインコンディショナー、染色、漂白、パーマ処理、若しくは縮毛矯正の前後で、またはパーマ処理若しくは縮毛矯正操作の二工程の間で適用するリンスアウト組成物;ヘアスタイルを保持するためのヘア組成物、例えばスタイリングラッカー、ゲル、ムース、またはスプレーとしての特定の応用が見出される。
【0132】
特に、本発明に係る組成物は、ヒトの皮膚、唇、またはケラチン繊維をメイクアップ及び/またはケアするために使用できる。
【0133】
本発明の好ましい特徴点によれば、前記組成物は口紅または色つや製品の形態、特にファンデーションタイプまたはマスカラタイプの形態で存在する。
【0134】
本発明に係る組成物がマスカラタイプである場合、それは単一の被覆として、またはいくつかの重ねた被覆の形態で、睫毛の表面に均一または不均一に適用されて良い。次いで本発明に係る組成物は、少なくとも前記マスカラ組成物を含む貯蔵庫と、前記組成物をケラチン繊維、例えば睫毛に適用するための手段とを備えたマスカラ製品についてとりわけ企図されて良い。
【0135】
本発明の一つの特徴点によれば、この組成物はスティックまたはディッシュとしてのキャスト製品、例えば口紅またはリップバーム、キャストファンデーション、コンシーラー製品、色つや「変更製品」及び/または「改善製品」、及びアイシャドウまたはフェイスパウダーの形態で存在する。
【0136】
本発明の目的のため、用語「キャスト組成物」は、「流動」組成物とは対照的に、それ自体の重量の作用下で流動する能力を有さないいずれかの化粧品組成物を意味するように企図される。
【0137】
これらの組成物は、適切な場合、環境温度(25℃)でペースト状の外観を有して良い。かくして、本発明に係る化粧品組成物は、25℃より高い、特に25から85℃の範囲、または30から60℃の範囲、特に30から45℃の範囲である融点または軟化点等の熱的遷移温度を有し、及び/または0.001から0.5MPa、特に0.005から0.4MPaの範囲であって良い硬度を有して良い。
【0138】
本発明のこの態様に係る組成物、即ちキャストタイプの組成物は、特にそれらがスティック形態で存在する場合硬度を有する。
【0139】
以下の実施例の目的は、非制限的な態様で本発明の主題を説明することである。量は重量パーセンテージとして示されている。
【実施例】
【0140】
実施例1:
以下の組成を有する油中水型エマルションの形態のファンデーション:
セチルジメチコーンコポリオール 3 g
(Goldschmidt社製のAbil EM 90)
イソステアリルジグリセリルスクシネート 0.6 g
(Condea社製のImwitor 780K)
エチルヘキサノエート(21550, Fluka(登録商標)) 23.58g
顔料の混合物(疎水性酸化鉄と酸化チタン) 10 g
ベントン 1.6 g
ポリアミドパウダー 8 g
(Dupont de Nemours社製のNylon(登録商標)-12)
硫酸マグネシウム 0.7 g
防腐剤 0.45g
香料 0.5 g
水 100gとする残部
【0141】
実施例2:
以下の組成を有する水中油型ファンデーション
ヘキシルアセテート 11 g
(148500010, AcrosOrganics(登録商標))
水素添加ポリイソブテン 5 g
(パーリーム, NOF Corporation)
2−エチルヘキシルパルミテート 11 g
グリセリルイソステアレート 4 g
ステアリン酸 2 g
トリエタノールアミン 1 g
ポリアミドパウダー 5 g
(Dupont de Nemours社製のNylon(登録商標)-12)
顔料の混合物(酸化鉄と酸化チタン) 10 g
カルボキシメチルセルロース 0.2 g
プロピレングリコール 5 g
グリセロール 2 g
香料 0.5 g
防腐剤 0.4 g
水 100gとする残部
【0142】
実施例3:
以下の組成を有する口紅:
ポリエチレンワックス 15 g
(Performalene 655, New Phase Technologies)
ブチルブタノエート 70 g
(259590010, ActosOrganics(登録商標))
メチルオクタノエート 9 g
DCレッド7カルシウムレーキ(顔料) 6 g
【0143】
実施例4:
以下の組成を有するケアクリーム
脂肪相
グリセリルモノステアレートとポリエチレングリコール 2.5 g
ステアレート100EOとの混合物(重量比50/50)
(ICI社製のArlacel 165)
ステアリルアルコール 0.5 g
ステアリン酸 1 g
水素添加ポリイソブテン 9 g
(パーリーム, NOF Corporation)
オクチルフマレート 4.2 g
水性相
架橋化ポリアクリル酸(Carbopol 980) 1 g
トリエタノールアミン 0.03g
防腐剤 0.3 g
水 100gとする残部
【0144】
実施例5:
以下の組成を有するメイクアップリムーバー
イソプロピルパルミテート 8 g
1−メチルエチル4−メチルヘキサノエート 8 g
ステアリルアルコール 8 g
スクロースステアレート 2 g
ステアリン酸 0.3 g
水酸化ナトリウム 0.06g
グリセロール 5 g
カルボポール 0.2 g
水 100gとする残部
【0145】
実施例6:
以下の組成を有するスプレーデオドラント:
ペンチルブタノエート 33 g
(W205915-1KG, Sigma-Aldrich(登録商標))
PPG−14ブチルエーテル(Ucon Fluid AP - Amerchol) 10 g
水素添加ヒマシ油(Cutine HR - Cognis) 4 g
タルク 2 g
塩酸アルミニウム(Micro Dry - Reheis) 20 g
ステアリルアルコール 14 g
PEG−8ジステアレート 2 g
(PEG 400 distearate - Stearineries Dubois)
C12−15アルキルベンゾエート(Finsolv TN - Witco) 15 g
【0146】
実施例7:
以下の組成を有するロールオンデオドラント(エマルション):
塩酸アルミニウム(50%溶液) 40 g
(Chlorohydrol 50% USP)
ステアレス21(Brij 721 - ICI) 2 g
ステアレス2(Brij 2 - ICI) 2 g
PPG15ステアリルエーテル(Arlamol E - ICI) 1.5 g
ヘプチルホルメート 3.5 g
水 100gとする残部
【0147】
実施例8:
以下の組成を有する無水制汗エアゾール:
Sud-Chemie Rheologicals, United Catalysts Inc.社 0.5 g
によりTixogel MP250の名称で市販されている
ステアラルコニウムベントナイト
塩酸アルミニウム 7 g
イソブタン 80 g
トリエチルシトレート 1.4 g
イソプロピルパルミテート 3 g
ペンチルプロパノエート 8.1 g
(269470010, AcrosOrganics(登録商標))
【0148】
実施例9:
以下の組成を有するサンクリーム:
ステアリン酸 0.95g
グリセリルステアレート(及び)PEG−100ステアレート 2.00g
セチルアルコール(及び)ミリスチルアルコール(及び) 0.50g
ステアリルアルコール
ジメチコーン 0.50g
フェノキシエーテル(及び)メチルパラベン(及び) 1.00g
エチルパラベン(及び)プロピルパラベン(及び)
イソブチルパラベン(及び)ブチルパラベン
12−C15アルキルベンゾエート 8.00g
エチルヘキシルココエート 2.00g
オクトクリレン 7.00g
エチルヘキシルトリアゾン 1.00g
ブチルメトキシジベンゾイルメタン 3.50g
トリエタノールアミン 0.50g
グリセロール 4.00g
メチルパラベン(及び)ブチルパラベン(及び) 0.25g
エチルパラベン(及び)イソブチルパラベン(及び)
プロピルパラベン
EDTA二ナトリウム 0.10g
水 52.10g
カーボマー 0.30g
カリウムセチルホスフェート 1.00g
トリエタノールアミン 0.30g
二酸化チタン(及び)水酸化アルミニウム(及び) 5.00g
ステアリン酸
ヘキシルアセテート 10.00g
(148500010, AcrosOrganics(登録商標))
【0149】
実施例10:
以下の組成を有するポンプディスペンサー中のヘアスプレー:
オクチルアクリルアミド/アクリレート/ブチルアミノエチル 6g(活性物質)
メタクリレート両性ポリマー
(Amphomer(登録商標), National Starch)
メチルヘプタノエート 3g
エタノール 100gとする残部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
生理学的に許容可能な媒体中に、下式(I)に対応する少なくとも一つのエステルを含む化粧品組成物:
R1COOR2 (I)
[式中、R1はH、または直鎖状若しくは分枝状の炭化水素ベースの基を表し、R2は直鎖状若しくは分枝状の炭化水素ベースの基を表し、但し
−R2が直鎖状炭化水素ベースの基であり、R1がHまたは直鎖状炭化水素ベースの基である場合、7≦R1+R2≦8であり;及び
−R1とR2の少なくとも一方が分枝状炭化水素ベースの基である場合、8≦R1+R2≦10であり
但しR1がtert−ブチルである場合、R2はイソヘキシルではない]。
【請求項2】
生理学的に許容可能な媒体中に、下式(I)に対応する少なくとも一つのエステルを含む化粧品組成物:
R1COOR2 (I)
[式中、R1はH、または直鎖状若しくは分枝状の炭化水素ベースの基を表し、R2は直鎖状若しくは分枝状の炭化水素ベースの基を表し、但し
−R2が直鎖状炭化水素ベースの基であり、R1がHまたは直鎖状炭化水素ベースの基である場合、7≦R1+R2≦8であり;及び
−R1とR2の少なくとも一方が分枝状炭化水素ベースの基である場合、8≦R1+R2≦10であり
但しR1とR2の両者が第四級炭素を含まない]。
【請求項3】
生理学的に許容可能な媒体中に、下式(I)に対応する少なくとも一つのエステルを含む化粧品組成物:
R1COOR2 (I)
[式中、R1はH、または直鎖状若しくは分枝状の炭化水素ベースの基を表し、R2は直鎖状若しくは分枝状の炭化水素ベースの基を表し、但し
−R2が直鎖状炭化水素ベースの基であり、R1がHまたは直鎖状炭化水素ベースの基である場合、7≦R1+R2≦8であり;及び
−R1とR2の少なくとも一方が分枝状炭化水素ベースの基である場合、8≦R1+R2≦10であり
但し式(I)の前記エステルは2以下の分枝を含み、好適には1以下の分子を含む]。
【請求項4】
生理学的に許容可能な媒体中に、下式(II)に対応する少なくとも一つのエステルを含む化粧品組成物:
R1COOR2 (II)
[式中、R1はH、または直鎖状若しくは分枝状の炭化水素ベースの基を表し、R2は直鎖状若しくは分枝状の炭化水素ベースの基を表し、但し
−R2が直鎖状炭化水素ベースの基であり、R1がHまたは直鎖状炭化水素ベースの基である場合、7≦R1+R2≦8であり;及び
−R1とR2の少なくとも一方が分枝状炭化水素ベースの基である場合、8≦R1+R2≦9である]。
【請求項5】
R1がHまたは脂肪族炭化水素ベースの基を表し、R2が脂肪族炭化水素ベースの基を表すことを特徴とする、請求項1から4のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項6】
R1がHまたはアルキルを表し、R2がアルキルであることを特徴とする、請求項1から5のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項7】
R1とR2の少なくとも一方が分枝状炭化水素ベースの基であることを特徴とする、請求項1から6のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項8】
前記エステルが4以下の分枝を含み、好適には2または3以下の分枝を含むことを特徴とする、請求項1から7のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項9】
R1及び/またはR2が第四級炭素を含まないことを特徴とする、請求項1から8のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項10】
R2が直鎖状炭化水素ベースの基であり、R1がHまたは直鎖状炭化水素ベースの基であることを特徴とする、請求項1から6のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項11】
R1+R2=7の炭素原子であることを特徴とする、請求項1から6及び8のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項12】
R1+R2=8の炭素原子であることを特徴とする、請求項1から10のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項13】
R1+R2=9の炭素原子であることを特徴とする、請求項1から9のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項14】
R1+R2=10の炭素原子であることを特徴とする、請求項1から3及び5から9のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項15】
前記エステルが、
−ペンチルプロパノエート;
−エチルヘキサノエート;
−ヘプチルホルメート;
−ブチルブタノエート;
−メチルヘプタノエート;
−ヘキシルアセテート;
−プロピルペンタノエート;
−エチルヘプタノエート;
−メチルオクタノエート;
−ヘプチルアセテート;
−オクチルホルメート;
−ヘキシルプロパノエート;
−ペンチルブタノエート;
−ブチルペンタノエート;
−プロピルヘキサノエート;
−1−メチルエチルヘキサノエート;
−1−メチルエチルヘプタノエート;
−1−メチルエチル4−メチルヘキサノエート;
−1−メチルエチルオクタノエート;
−2−ペンチルブチレート;
−イソアミルブチレート;
−イソブチルイソバレレート;
−2−メチルブチル2−メチルブチレート;
−ヘキシルイソブチレート
から選択されることを特徴とする、請求項1から14のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項16】
前記エステルが、30分間で蒸発する量が4.1mg/cmから24mg/cmの間であるような蒸発速度を有することを特徴とする、請求項1から15のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項17】
前記エステルが、43から100℃の間、とりわけ45から80℃の間の引火点を有することを特徴とする、請求項1から16のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項18】
式(I)及び(II)を満たさない一つ以上の揮発性オイルを更に含むことを特徴とする、請求項1から17のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項19】
前記エステル及び/または式(I)及び(II)を満たさない前記揮発性オイルが、天然物または天然起源を有することを特徴とする、請求項1から18のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項20】
非天然揮発性溶媒または天然起源を有さない揮発性溶媒が、組成物の揮発性溶媒の合計量の20重量%未満を占めることを特徴とする、請求項1から19のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項21】
式(I)または(II)の前記エステル及び/または式(I)及び(II)を満たさない前記揮発性オイル及び/または任意に存在する脂肪物質の混合物が、前記混合物の重量に対して2重量%未満の非天然化合物または天然起源を有さない化合物を含むことを特徴とする、請求項1から20のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項22】
揮発性溶媒の混合物が、30分間で蒸発する量が4.1mg/cmから24mg/cmの間であるような蒸発速度を有することを特徴とする、請求項18から21のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項23】
前記エステルが、組成物の揮発性溶媒の合計量の少なくとも30重量%、特に少なくとも50重量%を占めることを特徴とする、請求項18から22のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項24】
前記エステルが、組成物の全重量に対して少なくとも2重量%、好適には少なくとも5重量%を占めることを特徴とする、請求項1から23のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項25】
液体、ペースト、固体、フォーム、またはスプレーの形態で存在することを特徴とする、請求項1から24のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項26】
エマルションまたは無水組成物の形態で存在することを特徴とする、請求項1から25のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項27】
身体または顔のケア組成物;身体または顔のクレンジング組成物、例えばシャワーゲル、バスゲル、またはメイクアップリムーバー;身体または顔のメイクアップ組成物、例えばファンデーション、口紅、リップケア製品、ネイルケア製品、マスカラ、またはアイライナー;芳香組成物;ヘア組成物、例えばヘアダイ組成物、または毛髪を永久的に再成型するための組成物;抗日光組成物;デオドラント組成物;ヘアクレンジングまたはヘアケア組成物、例えばシャンプー、またはリンスアウト若しくはリーブインコンディショナー、染色、漂白、パーマ処理、若しくは縮毛矯正の前後で、またはパーマ処理若しくは縮毛矯正操作の二工程の間で適用するリンスアウト組成物;ヘアスタイルを保持するためのヘア組成物、例えばスタイリングラッカー、ゲル、ムース、またはスプレーの形態で存在することを特徴とする、請求項1から26のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項28】
スティックまたはディッシュとしてのキャスト製品、例えば口紅またはリップバーム、キャストファンデーション、コンシーラー製品、色つや「変更製品」及び/または「改善製品」、及びアイシャドウまたはフェイスパウダーの形態で存在することを特徴とする、請求項1から27のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項29】
特に天然オイルまたは天然起源のオイルから選択される少なくとも一つの不揮発性オイルを含むことを特徴とする、請求項1から28のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項30】
環境温度且つ大気圧で固体である少なくとも一つの脂肪物質を含むことを特徴とする、請求項1から29のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項31】
前記固体脂肪物質が、ワックス、ペースト状脂肪物質、及びゴム、並びにそれらの混合物から選択されることを特徴とする、請求項30に記載の組成物。
【請求項32】
水性相を含むことを特徴とする、請求項1から31のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項33】
特に顔料及び/またはフィラー及び/または真珠光沢剤を含む少なくとも一つの粒子相を含むことを特徴とする、請求項1から32のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項34】
少なくとも一つの水溶性または脂溶性染料を含むことを特徴とする、請求項1から33のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項35】
少なくとも一つの着色料を含むことを特徴とする、請求項1から34のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項36】
ポリマー、特に皮膜形成性ポリマー、固定化ポリマー;界面活性剤;ヘアコンディショナー;染料;真珠光沢剤;不透明化剤;有機溶媒;香料;増粘剤;ゲル化剤;ワックス;ペースト状製品;ヘアダイ;シリコーン樹脂;シリコーンゴム;防腐剤;抗酸化剤;美容活性剤;サンスクリーン剤;pH安定化剤;ビタミン;保湿剤;制汗剤;脱臭剤;自己日焼け化合物、及びこれらの混合物から選択される少なくとも一つの添加剤を含むことを特徴とする、請求項1から35のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項37】
請求項1から3のいずれか一項に規定される式(I)に対応する少なくとも一つのエステル、または請求項4に規定される式(II)に対応する少なくとも一つのエステルの、化粧品組成物の調製のための揮発性溶媒としての使用。
【請求項38】
前記エステルが請求項1から17のいずれか一項に規定されることを特徴とする、請求項37に記載の使用。
【請求項39】
請求項1から34のいずれか一項に記載の組成物を、皮膚、唇、及び/またはケラチン繊維に適用する工程を少なくとも含む、皮膚、唇、及び/またはケラチン繊維のメイクアップ及び/またはケアのための美容方法。

【公開番号】特開2008−127396(P2008−127396A)
【公開日】平成20年6月5日(2008.6.5)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2007−302821(P2007−302821)
【出願日】平成19年11月22日(2007.11.22)
【出願人】(391023932)ロレアル (950)
【Fターム(参考)】