説明

少なくとも一個の電気モータ駆動式ローラを有する特にカード機、精選機、練篠フレーム、コーミング機などの紡績用前処理機における装置

【課題】増大された出力およびトルクを可能とし、速度の調節・変更を可能とする。
【解決手段】自身の長手軸心回りで回転し得るべく取付けられた少なくとも一個の電気モータ駆動式ローラを有する特にカード機、精選機、練篠フレーム、コーミング機などの紡績用前処理機における装置であって、上記ローラは少なくとも一方のローラ端面に作用する電磁界の力により回転せしめられるという装置が提供される。相当に増大された駆動出力および制動出力および高トルクを簡素な様式で達成するために、上記ローラに対し、且つ、該ローラに組み合わされた不動機械要素に一体化された回転子および固定子を備えた電動式駆動手段が存在する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、自身の長手軸心回りで回転し得るべく取付けられた少なくとも一個の電気モータ駆動式ローラを有する特にカード機、精選機、練篠フレーム、コーミング機などの紡績用前処理機における装置であって、上記ローラは少なくとも一方のローラ端面に作用する電磁界の力により回転せしめられるという装置に関する。
【背景技術】
【0002】
公知の装置(DE 28 22 712)においては、特にカードなどの繊維機械にシリンダ用駆動器が配備される。該駆動器は、”シリンダの少なくとも一方の端面に”配置された強磁性で導電性の環状プレートを有する。該環状プレートは、非同期リニア・モータに対向して位置される。そのモータは明らかに、上記シリンダの垂直軸心に関して回動可能に(傾斜可能に)取付けられている。上記シリンダの速度の変化は、傾斜または”傾斜の角度φ”に依存して影響されるといわれている。そのような手段によれば、”上記シリンダの速度の調整”も可能であると称されている。不都合なのは、制御を行うために上記モータの自動的な調節または変位を行う手段が必要なことである、と言うのも、速度の変化は上記リニア・モータの傾斜の角度を変更することでのみ可能だからである。これに加え、実際の速度を確認する手段、ならびに、対応する制御および調整デバイスも必要である。特に不都合なのは、一台または二台の”リニア・モータ”でさえも、必要とされる非常な高出力および潜在的に必要とされるトルクを付与し得ないという事実である。また、上記リニア・モータの領域のみに電気コイルが存在することは特に問題である。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
故に本発明の基礎となる課題は、冒頭に記述された形式の装置であって、前述した不都合を回避し、特に、相当に増大された出力およびトルクを可能にすると共に速度の調節もしくは変更を許容するという装置を提供するに在る。
【課題を解決するための手段】
【0004】
上記課題に対する解決策は、請求項1の特徴部分の特徴により提供される。
すなわち1番目の発明によれば、長手軸心回りで回転し得るべく取付けられた少なくとも一個の電気モータ駆動式ローラを有する特にカード機、精選機、練篠フレーム、コーミング機などの紡績用前処理機における装置であって、上記ローラは少なくとも一方のローラ端面に作用する電磁界の力により回転せしめられるという装置において、回転子および固定子を備えた電動式駆動手段を具備し、これら回転子および固定子は上記ローラ、または該ローラに組み合わされた不動機械要素に夫々一体化されていることを特徴とする、装置が提供される。
【0005】
本発明に係る上記特徴によって、相当に増大された駆動出力および制動出力および高トルクが簡素な様式で達成される。更なる利点は、上記駆動器は速度を非常に容易に変更できるものであり、すなわち、たとえば周波数変換器による速度制御手段を備え得るということである。
【0006】
上記シリンダを駆動する上記モータは、該シリンダの側部パネルに対し且つ該シリンダ自体に一体化される。斯かる配置構成において固定的な側部パネルは特に固定子であり、且つ、上記シリンダは上記駆動モータの回転子である。モータ機能は、シリンダ・ケーシングの内側に装着された永久磁石と、上記側部パネルに取付けられると共に自身上にコイルが巻回されているコイル芯とにより達成される。上記コイルの全ては適切に、互いに接続されてから制御システムに接続される。上記制御システムは、上記シリンダをその軸心回りで回転させる回転磁界が形成される如き様式で、電流を個々のコイルに流すよう駆動する。
【0007】
請求項2乃至28は、発明の好適な更なる発展例に関する。
2番目の発明によれば、1番目の発明において、前記回転子は前記ローラに一体化されており、前記固定子は前記機械要素に一体化されている。
3番目の発明によれば、1番目または2番目の発明において、前記固定子は前記ローラに一体化されており、前記回転子は前記機械要素に一体化されている。
4番目の発明によれば、1番目から3番目のいずれかの発明において、前記不動機械要素が側部パネルである。
5番目の発明によれば、1番目から4番目のいずれかの発明において、前記ローラの端面と前記側部パネルとの間には間隙が在る。
6番目の発明によれば、1番目から5番目のいずれかの発明において、電気モータの回転子が前記シリンダに直接的に結合されており、該電気モータの固定子が固定的な側部パネルに直接的に結合される。
7番目の発明によれば、1番目から6番目のいずれかの発明において、作動構成要素を駆動する前記電気モータが、駆動されるべき上記構成要素に直接的に一体化されていると共に、上記構成要素を担持する側部パネルに一体化されている。
8番目の発明によれば、1番目から7番目のいずれかの発明において、前記駆動用電気モータは該電気モータに接続された要素に一体化される。
9番目の発明によれば、1番目から8番目のいずれかの発明において、前記作動構成要素を駆動する前記電気モータは、駆動されるべき上記構成要素または該構成要素のシャフトに結合されていて上記モータの永久磁石が取付けられているプレートと、上記構成要素を担持していて電気コイルが締着されている前記側部パネルとを含む。
10番目の発明によれば、1番目から9番目のいずれかの発明において、前記駆動モータに属する前記永久磁石はシリンダ・ケーシングの内側に取付けられる。
11番目の発明によれば、1番目から10番目のいずれかの発明において、前記駆動モータに属する前記永久磁石は前記シリンダの端壁に取付けられる。
12番目の発明によれば、1番目から11番目のいずれかの発明において、前記駆動モータに属する前記永久磁石は、前記作動構成要素または該作動構成要素のシャフトに直接的に結合されたプレートなどに取付けられる。
13番目の発明によれば、1番目から12番目のいずれかの発明において、前記駆動モータに属する前記電気コイルは前記作動構成要素を担持する前記側部パネルに取付けられる。
14番目の発明によれば、1番目から13番目のいずれかの発明において、前記駆動モータは周波数変換器により作動される。
15番目の発明によれば、1番目から14番目のいずれかの発明において、前記電動式駆動手段は電動式制動手段として使用される。
16番目の発明によれば、1番目から15番目のいずれかの発明において、前記電気モータの前記回転子は前記シリンダに直接的に結合されており、上記電気モータの前記固定子は不動的な側部パネルに直接的に結合される。
17番目の発明によれば、1番目から16番目のいずれかの発明において、電気的駆動および/または制動手段が、前記ローラおよび機械フレームに直接的に組み合わされる。
18番目の発明によれば、1番目から17番目のいずれかの発明において、前記駆動および/または制動手段は前記ローラの回転構成要素に一体化されていると共に、前記不動機械フレームに一体化される。
19番目の発明によれば、1番目から18番目のいずれかの発明において、前記電気モータおよび前記リニア・モータは固定子および回転子を有する。
20番目の発明によれば、1番目から19番目のいずれかの発明において、複数個のコイルから成るコイル・システムが使用される。
21番目の発明によれば、1番目から20番目のいずれかの発明において、複数個の磁石から成る磁石システムが使用される。
22番目の発明によれば、1番目から21番目のいずれかの発明において、前記磁石は永久磁石である。
23番目の発明によれば、1番目から22番目のいずれかの発明において、回転磁界が存在する。
24番目の発明によれば、1番目から23番目のいずれかの発明において、制動により速度を低減させる目的で前記コイル内には回転磁界が生成される。
25番目の発明によれば、1番目から24番目のいずれかの発明において、制動の間、前記コイルには交流電圧が形成される。
26番目の発明によれば、1番目から25番目のいずれかの発明において、前記駆動手段から前記制動手段への切換え、及び、前記制動手段から前記駆動手段への切換えのための切換デバイスが配備される。
27番目の発明によれば、1番目から26番目のいずれかの発明において、前記電気モータは非同期モータである。
28番目の発明によれば、1番目から27番目のいずれかの発明において、前記電気モータはブラシレス・モータである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
本発明は以下において、図面に示された代表的実施例に関して相当に詳細に説明される。
図1は、送給ローラ1と、送給テーブル2と、テーカイン3a、3b、3cと、シリンダ4と、ドッファ5と、ストリッパ・ローラ6と、ニップ・ローラ7、8と、ウェブ案内要素9と、ウェブ用ファネル10と、吐出ローラ11、12と、カード頂部案内ローラ13a、13bおよびフラット14を有するカード回転頂部13と、ケンス15と、ケンス用巻取器16(カンコイラ)とを有するたとえばTruetzschler TC 03フラット・カードなどのフラット・カードを示している。上記各ローラの回転の方向は、湾曲矢印により表される。参照符号Mは、シリンダ4の中央(軸心)を表している。参照番号4aは針布4aを表し、且つ、参照番号4bはシリンダ4の回転方向を表している。参照符号Bはカーディング位置におけるカード回転頂部13の回転方向を表し、参照符号Cはフラット14の戻り搬送方向を表し;参照番号27’、27”は固定カーディング要素27’、27”を表し、且つ、参照番号26はシリンダ4の下側のカバー26を表す。矢印Aは作用方向を表す。
【0009】
図2は、ケーシング4eの円筒状表面4fとシリンダ基部4c、4d(径方向支持要素)とを備えたシリンダ4の一部分を示している。表面4fは、この例においては鋸歯を備えた鋸刃ワイヤの形態で提供される針布4aを備えている。上記鋸歯ワイヤはシリンダ4上に取付けられ、すなわち該ワイヤは側部フランジ(不図示)の間において密接に並置された巻部をなして巻回されて、尖端を備えた円筒状作用表面を形成する。繊維は、上記作用表面(針布)上で可及的に均一に処理されるべきである。カーディング作用は、対向して位置された針布18と針布4aとの間で達成される。一方の針布に対する他方の針布の位置と、二つの針布18、4aの歯部の尖端の間の針布間隔”a”とによって、カーディング作用は相当に影響される。シリンダ4の作用幅は、上記フラット・カードの他の全ての作用要素のための基礎、特に、該シリンダ4と協働して繊維を作用幅の全体に亙り均一にカーディングするカード回転頂部13または固定カーディング要素27’、27”(図1)のための基礎を構成する。上記作用幅の全体に亙り均一なカーディング作用を達成し得るべく、(付加的要素を含む)上記作用要素の設定はその作用幅の全体に亙り維持される必要がある。但しシリンダ4自体は、針布ワイヤが引出される結果として、遠心力の結果として、または、カーディング・プロセスにより引き起こされた熱の結果として、変形しても良い。シリンダ4のシャフト・ジャーナル23a、23bは、不動機械フレーム24a、24bに取付けられた軸受25a、25b内に取付けられる。半径r1の2倍であって、たとえば1250mmである円筒状表面4fの直径は、上記機械の重要な寸法である。2つの機械フレーム24aおよび24b上には、側部パネル19a、19bが夫々締着される。また可撓屈曲部17aおよび17bが側部パネル19a、19bに夫々締着される。シリンダ4の円周速度は、たとえば35m/秒である。
【0010】
図3に依れば、テーカイン3とカード頂部案内ローラ13aとの間には、3個の不動固定カーディング要素27a、27b、27cおよび針布無しシリンダ・ケーシング要素28a、28b、28cが在る。固定カーディング要素27は、シリンダ針布4aに対向して位置する針布を有する。固定カーディング要素27a〜27cはネジにより且つカバー要素28a〜28cは(不図示の)ネジにより延在屈曲部29a〜29b(図3においてはフラット・カードの一側上の延在屈曲部29aのみが示される)に取付けられており、該延在屈曲部はフラット・カードの各側においてネジによりフラット・カード・パネル19aおよび19b(図3においては19aのみが示される)上に締着されている。可撓屈曲部17a、17b(図3においては17aのみが示される)はネジにより側部パネル19aおよび19bに夫々締着される。参照番号24aは、機械フレーム24aを表している。
【0011】
図4(a)、図4(b)に依ると、複数個の永久磁石30a〜30nが回転シリンダ4の側部領域に配置されており、複数個の電磁コイル31a〜31nが不動的な側部パネル19aの側部領域に配置されている。永久磁石30a〜30nおよびコイル31a〜31nは、シリンダの軸心に対して平行であって且つ相互に対向して位置している。電磁コイル31a〜31nは、電流供給源(図8参照)に接続されている。その様にして、上記側部パネルはコイル31a〜31nと協働して電動式駆動手段(electromotive drive means)の固定子を形成し、且つ、シリンダ4は永久磁石30a〜30nと協働してその回転子を形成する。
【0012】
図5は、本発明に係る上記駆動器の更なる可能的実施例を示している。その配置構成において永久磁石30は、シリンダの側壁4c上に取付けられている。コイル31は、図4(a)、図4(b)に係る配置構成に対して90°だけ変位されて、側部パネル19a上に配置されている。
【0013】
永久磁石30およびコイル31は、軸心方向において相互に対向して位置している。
【0014】
図6は、本発明に係る駆動器に対する好適な制御システム構成を示している。電磁駆動手段32の制御は、たとえば周波数変換器などの制御/調整デバイス33により行われる。参照番号34は送信器システム34を表し、参照番号35は制御システム35を表し、且つ、参照番号36は操作器/表示デバイス36を表す。
【0015】
図7は固定子としてのコイル31と共に側部パネル19aを有する図5に係る配置構成を示している。しかしながら、この場合にはシリンダ4の側方に組み合わされた回転プレート37が永久磁石30と共に回転子として存在する。プレート37は、結合回転すべくシャフト・ジャーナル23a上に取付けられる。
【0016】
プレート37はまた、シリンダ側壁4cに対しても(不図示の様式で)結合され得る。
【0017】
図8に依れば、回転式電流ラインは星形結線三相システムを備えている。コイル31a〜31cは変換器42により回転式電流供給器(位相L1、L2、L3)に接続されている。コイル31a〜31c(および31nまでの全てのコイル)は、たとえば接着などにより側部パネル19aに取付けられている。永久磁石30a〜30c(および30nまでの全ての永久磁石)は、たとえば接着などにより側部パネル4cに取付けられている。3つの独立電流が3個の不動磁界コイルの各々に導通すると共に各永久磁石がひとつの軸心に対して取付けられると、シリンダ4は上記永久磁石により回転せしめられる(矢印4bを参照)。位相シフトされた3つの交流によって、交流の周波数を以て各コイル間で回転する磁界(回転磁界)が結果的に形成される。上記回転磁界を生成する三相電流は、回転電流である。
【0018】
図9(a)、図9(b)に依ると、永久磁石30a〜30nが円周の全体に亙り配置されている上記回転子のハウジング38は、シリンダ4に固定的に接続される。電気コイル31a〜31nおよびそれらの接続部を備えた固定子は、側部パネル19aに固定的に取付けられる。上記回転子と固定子の間には、小寸間隙40が存在する。参照番号39は固定子のハウジング39を表し、参照番号41は締着要素41を表す。
【0019】
本発明の一実施例に依ればシリンダ4を駆動するモータ32は、該シリンダ4の側部パネル19aに直接的に、且つ、該シリンダ4自体に一体化されている。その配置構成において静止的な側部パネル19aは特に上記固定子を構成しており、シリンダ4は上記駆動モータの回転子を構成している(図4(a)、図4(b)、図5)。
【0020】
上記モータの機能は、シリンダ・ケーシング4の縁部領域の内側に取付けられた永久磁石30a〜30nと、コイルが自身上に巻回されると共に側部パネル19aに取付けられたコイル芯31〜31nと、特定の規則に従い相互に接続されてから適切な制御システムに接続されたコイルの全てとにより、達成される。上記制御システムは、シリンダ4をその軸心Mの回りに回転させる回転磁界が得られるように、個々のコイルに電流を流すよう駆動する。
【0021】
本発明に係る上記駆動器または駆動手段は既に存在する機械要素に直接的に一体化されることから、付加的なスペースは必要とされない。
【0022】
必要であれば、上記駆動器はシリンダ4の両側に設置され得る。上記駆動器は、たとえば周波数変換器などの調整/制御デバイス33により制御される。調整/制御デバイス33は、シリンダ4の速度を制御すると共に、所望様式にて制動により該シリンダの速度を減少し得る様にも構成される。シリンダ4は、該シリンダ4の現在の位置および速度に関するデータを調整/制御デバイス33に送信し得る送信器システム34を備えている。
【0023】
前述した配置構成に依れば、上記シリンダ(図4(a)、図4(b)、図5)は、または、該シリンダ4は自身に結合されたプレート(図6)の助勢により、上記モータの回転子を形成する複数個の永久磁石を有し得る。別の変形例においては、永久磁石を担持する回転子がシリンダ4に直接的に結合されている。
【0024】
有利には、シリンダ4の円周部の全体に亙って、複数個の電気コイルが側部パネル19aに取付けられる。
【0025】
更なる発展例に依れば、コイルを担持する固定子はシリンダ4の側部パネルに直接的に結合されている。
【0026】
本発明に係る上記駆動手段は、好適に速度が変更され得るものであり、すなわち、周波数変換器による非常に簡素な様式で速度制御が提供され得る。速度を変更するために固定子の位置を機械的に変化させられる手段は必要とされない。
【0027】
本発明は、永久磁石が外側に且つコイルが内側に配置されるという例により説明された。同一の動作モードにより、上記駆動器は基本的に逆に、すなわち、永久磁石を備えた回転子を内側とし且つコイルを備えた固定子を外側(図8参照)としても構成され得る。
【図面の簡単な説明】
【0028】
【図1】本発明に係る装置を有するフラット・カードの概略的側断面図である。
【図2】図1に係るフラット・カードの部分的I−I断面図である。
【図3】図1に係るフラット・カードの不動的な側部パネル、機械フレームの一部およびカード回転頂部の側面図である。
【図4】(a)軸心に平行に且つ相互に対向位置されたコイルおよび永久磁石を夫々備えた固定子としての側部パネルおよび回転子としてのシリンダを示す図である。(b)図4(a)に係るシリンダのII−II断面図である。
【図5】径方向において相互に対向位置されたびコイルおよび永久磁石を夫々備えた固定子としての側部パネルおよび回転子としてのシリンダを示す図である。
【図6】電動式駆動手段を制御する制御/調整デバイスを示す図である。
【図7】固定子としての側部パネルと、シリンダの側方に組み合わされた回転子としてのプレートなどを示す図である。
【図8】内側に配置された永久磁石および外側に配置されたコイルと、回転式電流供給器に対するコイルの接続部とを有する配置構成の一部を示す図である。
【図9】(a)各々が回転子および固定子の回りとされたハウジングを備えた実施例を示す図である。(b)図9(a)に係る配置構成のIII−III断面に係る側面図である。
【符号の説明】
【0029】
1 送給ローラ
2 送給テーブル
3a、3b、3c テーカイン
4 シリンダ
4a シリンダ針布
4c シリンダ側壁、側部パネル
4e ケーシング
4f 円筒状表面
5 ドッファ
6 ローラ
7、8 ローラ
9 ウェブ案内要素
10 ウェブ用ファネル
11、12 吐出ローラ
13 カード回転頂部
13a、13b カード頂部案内ローラ
14 フラット
15 ケンス
16 ケンス用巻取器
17a、17b 可撓屈曲部
18 針布
19a、19b 側部パネル
23a、23b ジャーナル
24a、24b 不動機械フレーム
25a、25b 軸受
26 カバー
27’、27” 固定カーディング要素
27a、27b、27c 不動固定カーディング要素
28a、28b、28c ケーシング要素
29a〜29b 延在屈曲部
30a〜30n 永久磁石
31a〜31n コイル
32 モータ、電磁駆動手段
33 制御/調整デバイス
34 送信器システム
35 制御システム
36 操作器/表示デバイス
37 回転プレート
38 回転子のハウジング
39 固定子のハウジング
40 小寸間隙
41 締着要素
42 変換器

【特許請求の範囲】
【請求項1】
長手軸心回りで回転し得るべく取付けられた少なくとも一個の電気モータ駆動式ローラを有する特にカード機、精選機、練篠フレーム、コーミング機などの紡績用前処理機における装置であって、上記ローラは少なくとも一方のローラ端面に作用する電磁界の力により回転せしめられるという装置において、
回転子および固定子を備えた電動式駆動手段を具備し、これら回転子および固定子は上記ローラ、または該ローラに組み合わされた不動機械要素に夫々一体化されていることを特徴とする、装置。
【請求項2】
前記回転子は前記ローラに一体化されており、前記固定子は前記機械要素に一体化されていることを特徴とする、請求項1記載の装置。
【請求項3】
前記固定子は前記ローラに一体化されており、前記回転子は前記機械要素に一体化されていることを特徴とする、請求項1または2に記載の装置。
【請求項4】
前記不動機械要素が側部パネルであることを特徴とする、請求項1乃至3のいずれか一項に記載の装置。
【請求項5】
前記ローラの端面と前記側部パネルとの間には間隙が在ることを特徴とする、請求項1乃至4のいずれか一項に記載の装置。
【請求項6】
電気モータの回転子が前記シリンダに直接的に結合されており、該電気モータの固定子が固定的な側部パネルに直接的に結合されることを特徴とする、請求項1乃至5のいずれか一項に記載の装置。
【請求項7】
作動構成要素を駆動する前記電気モータが、駆動されるべき上記構成要素に直接的に一体化されていると共に、上記構成要素を担持する側部パネルに一体化されていることを特徴とする、請求項1乃至6のいずれか一項に記載の装置。
【請求項8】
前記駆動用電気モータは該電気モータに接続された要素に一体化されることを特徴とする、請求項1乃至7のいずれか一項に記載の装置。
【請求項9】
前記作動構成要素を駆動する前記電気モータは、駆動されるべき上記構成要素または該構成要素のシャフトに結合されていて上記モータの永久磁石が取付けられているプレートと、上記構成要素を担持していて電気コイルが締着されている前記側部パネルとを含むことを特徴とする、請求項1乃至8のいずれか一項に記載の装置。
【請求項10】
前記駆動モータに属する前記永久磁石はシリンダ・ケーシングの内側に取付けられることを特徴とする、請求項1乃至9のいずれか一項に記載の装置。
【請求項11】
前記駆動モータに属する前記永久磁石は前記シリンダの端壁に取付けられることを特徴とする、請求項1乃至10のいずれか一項に記載の装置。
【請求項12】
前記駆動モータに属する前記永久磁石は、前記作動構成要素または該作動構成要素のシャフトに直接的に結合されたプレートなどに取付けられることを特徴とする、請求項1乃至11のいずれか一項に記載の装置。
【請求項13】
前記駆動モータに属する前記電気コイルは前記作動構成要素を担持する前記側部パネルに取付けられることを特徴とする、請求項1乃至12のいずれか一項に記載の装置。
【請求項14】
前記駆動モータは周波数変換器により作動されることを特徴とする、請求項1乃至13のいずれか一項に記載の装置。
【請求項15】
前記電動式駆動手段は電動式制動手段として使用されることを特徴とする、請求項1乃至14のいずれか一項に記載の装置。
【請求項16】
前記電気モータの前記回転子は前記シリンダに直接的に結合されており、上記電気モータの前記固定子は不動的な側部パネルに直接的に結合されることを特徴とする、請求項1乃至15のいずれか一項に記載の装置。
【請求項17】
電気的駆動および/または制動手段が、前記ローラおよび機械フレームに直接的に組み合わされることを特徴とする、請求項1乃至16のいずれか一項に記載の装置。
【請求項18】
前記駆動および/または制動手段は前記ローラの回転構成要素に一体化されていると共に、前記不動機械フレームに一体化されることを特徴とする、請求項1乃至17のいずれか一項に記載の装置。
【請求項19】
前記電気モータおよび前記リニア・モータは固定子および回転子を有することを特徴とする、請求項1乃至18のいずれか一項に記載の装置。
【請求項20】
複数個のコイルから成るコイル・システムが使用されることを特徴とする、請求項1乃至19のいずれか一項に記載の装置。
【請求項21】
複数個の磁石から成る磁石システムが使用されることを特徴とする、請求項1乃至20のいずれか一項に記載の装置。
【請求項22】
前記磁石は永久磁石であることを特徴とする、請求項1乃至21のいずれか一項に記載の装置。
【請求項23】
回転磁界が存在することを特徴とする、請求項1乃至22のいずれか一項に記載の装置。
【請求項24】
制動により速度を低減させる目的で前記コイル内には回転磁界が生成されることを特徴とする、請求項1乃至23のいずれか一項に記載の装置。
【請求項25】
制動の間、前記コイルには交流電圧が形成されることを特徴とする、請求項1乃至24のいずれか一項に記載の装置。
【請求項26】
前記駆動手段から前記制動手段への切換え、及び、前記制動手段から前記駆動手段への切換えのための切換デバイスが配備されることを特徴とする、請求項1乃至25のいずれか一項に記載の装置。
【請求項27】
前記電気モータは非同期モータであることを特徴とする、請求項1乃至26のいずれか一項に記載の装置。
【請求項28】
前記電気モータはブラシレス・モータであることを特徴とする、請求項1乃至27のいずれか一項に記載の装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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