説明

少なくとも1つのパワー半導体モジュールと輸送包装を備えて構成される配列装置

【課題】少なくとも1つのパワー半導体モジュールと輸送包装を備えて構成される配列装置を提供する。
【解決手段】少なくとも1つのパワー半導体モジュール5と輸送包装2を備えて構成される配列装置1であって、および輸送包装がカバー層10と、各切り欠き230が少なくとも1つのパワー半導体モジュール5に割り当てられた中間層20と、カバーフィルム30とを有する配列装置1である。少なくとも1つの切り欠き230では、パワー半導体モジュール5が、カバー層の第1の主面100上に配置され、前記パワー半導体モジュール5のベース要素40は、カバー層10の第1の主面100上に位置するようになり、およびカバーフィルム30は、少なくとも1つのパワー半導体モジュール5のハウジング50のかなりの部分を接触するようにして覆い、およびカバーフィルム30はさらに、中間層20の第1の主面100に接続される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、主に少なくとも1つのパワー半導体モジュールの工場渡しの輸送のための配列装置を記載する。この場合、複数のパワー半導体モジュールを輸送包装中で一次元または二次元のマトリックスに配列することが好ましい。
【背景技術】
【0002】
原理上、ベース体およびカバーを有する単純な段ボール箱やプラスチックのブリスターなど、パワー半導体モジュール用に多くの異なる輸送包装が知られている。いわゆるスキン包装は最終消費者のための品物の包装で知られている。例えば特許文献1によれば、単純な段ボール箱は、一般的に、輸送中、機械的影響に対してパワー半導体モジュールを十分に保護しないという欠点がある。別の欠点は、そのような包装は、例えば税関手続きでの検査のために開封する必要があり、従って、パワー半導体モジュールに直に接触されることがあり、これが、静電放電による、または傷つきやすい表面、例えば銀被覆接続要素に触れることによる損傷をもたらす可能性がある。
【0003】
例えば特許文献2から公知のもののようないわゆるスキン包装は本発明の出発点をなし、かつ、段ボール箱と、包装されるべき製品を封入するプラスチックフィルムとの組み合わせである。公知のように、そのような包装には、包装された製品を簡単に開封して取り出すことができないという著しい欠点がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】独国特許出願公開第3909898A1号明細書
【特許文献2】独国特許出願公開第19928368A1号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、少なくとも1つのパワー半導体モジュールと輸送包装を備えて構成される配列装置であって、少なくとも別の外装と組み合わされているこの輸送包装は、輸送中に発生する機械的影響に対して特に堅固であり、かつまた、原理上は、静電放電に対して保護がしやすく、および輸送包装を開封しなくても、少なくとも1つのパワー半導体モジュールに適用された識別情報を読みやすく、さらに、包装貨物からのパワー半導体モジュールの取り出しを、器具を使用せずに簡単に行えるようにする配列装置を提供するという目的に基づく。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この目的は、本発明に従って、請求項1の特徴を備える配列装置によって達成される。好ましい実施形態は従属請求項で説明する。
【0007】
本発明の概念は、上述のスキン包装に基づく。スキン包装は、少なくとも1つのパワー半導体モジュールを備えて構成される配列装置を形成するために開発された。この場合、この配列装置は、少なくとも1つのパワー半導体モジュール、好ましくは一次元にまたは二次元マトリックスに配列された複数のパワー半導体モジュール、および輸送包装を有する。
【0008】
その一般的な実施形態では、パワー半導体モジュールはベース要素、好ましくは金属性のベースプレートと、絶縁材料で構成されたハウジングと、ベースプレートに対して絶縁されて内部に配置されたパワー半導体部品との接触を外部から行うための接続要素とを有する。この場合、用語「パワー半導体モジュール」は、ベース要素に対して電気的に絶縁されて組み立てられたパワー半導体モジュールに加えて、長いこと従来技術の一部であったもののような、2つのプレーナ接続要素とそれらの間に配置されたセラミックやプラスチックで構成された絶縁材料本体とを有するディスク型のサイリスタも意味すると理解されたい。本発明による配列装置の輸送包装は、一方で、カバー層と、各切り欠きが少なくとも1つのパワー半導体モジュールに割り当てられた中間層と、カバーフィルムとを有する。カバー層は、好ましくは、その全体が散逸性である複合ボール紙として供され、平面的に構成され、それゆえ、輸送包装のベースを形成する。少なくとも1つのパワー半導体モジュールは、好ましくは前記パワー半導体モジュールのベース要素をカバー層の第1の主面上に置くようにして、前記カバー層の第1の主面上に配置する。
【0009】
同様に、カバー層の前記第1の主面上に中間層を配置し、割り当てられたパワー半導体モジュールは前記中間層の各切り欠きに配置され、当然ながら、前記中間層からその第1の主面の方向に突出する。この場合、中間層の切り欠きの縁が最大で50%程度のみ、好ましくは最大で25%程度のみ、割り当てられたパワー半導体モジュールに直接接触し、および縁の残りの部分がパワー半導体モジュールから少し離れていると、特に好ましい。好都合には、カバー層の第1の主面と中間層の第2の主面との接続は、取り外し可能な接続によって、好ましくは取り外し可能接着接続として供される。
【0010】
カバーフィルムは、パワー半導体モジュールのかなりの部分を覆い、この場合、ハウジング、およびカバー層の第1の主面上に置かれない部分、例えば、パワー半導体モジュールの接続要素などに実質的に接触する。さらに、カバーフィルムを好ましくは中間層の第1の主面に接着接続させる。この場合、中間層とカバーフィルムとの接触よりも小さい接着力で、カバー層および中間層が取り外し可能な接続を有すると、好ましい。なぜなら、パワー半導体モジュールを取り出すために、カバー層を中間層から分離する必要があるためである。同様に、安定性の理由から、カバーフィルムを同様に取り外し可能な方法でカバー層の第1の主面の中間領域に接続することも好ましく、前記中間領域は、パワー半導体部品の横の中間層の各切り欠きによって切り離されている。
【0011】
パワー半導体モジュールを静電放電に対して保護するために、カバーフィルムが、金属が蒸着された外面があるまたはない導電性または散逸性プラスチックフィルムからなると、好ましい。同様に、カバーフィルムを少なくとも部分的に、好ましくは完全に透明にして供することが好都合である。
【0012】
本発明による配列装置の形態によって以下が可能となる。
・包装されたパワー半導体モジュールを互いに対して機械的に、相互に少し離して固定すること;
・輸送包装を開封する必要なく、携帯用スキャナなどの光電子補助装置によることを含めて、各パワー半導体モジュールに適用された識別情報を読み取ること;
・静電帯電に対する保護として輸送包装を形成すること;
・環境からの有害ガスによることを含めて、パワー半導体モジュールへの直接的な作用に対する保護として輸送包装を形成すること。パワー半導体モジュールを封入するカバー層および/またはカバーフィルムの部分に、パワー半導体モジュールの接続要素を保護するための腐食防止剤を提供することをさらに有利とし得る;
・輸送包装からパワー半導体モジュールを1つだけでも簡単に取り出せること、および
・包装を分離することにより、かつまた他の包装と比較してボリュームが小さく低質量であるために包装を簡単に環境に優しい方法で廃棄できること。
【0013】
複数のパワー半導体モジュールが一次元にまたは二次元マトリックスに配列されている場合に、前記パワー半導体モジュールが、カバー層の主面に対して平行かつハウジングの面に対する垂線に対して平行な少なくとも一次元において、前記次元におけるハウジングの幅よりも大きい相互の距離を有すると、別の好ましい実施形態が生じる。それゆえ、このタイプの2つの配列装置を組み合わせることが可能となる。この場合、カバー面の第1の主面を相互に向き合わせ、かつ2つのパワー半導体モジュール間の距離の半分だけ互いに対してオフセットさせて、パワー半導体モジュールの実装密度の高い全体的な配列装置を形成する。
【0014】
本発明による解決法を、図1〜図4の例示的な実施形態に基づいてさらに説明する。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】本発明による2つの配列装置を三次元の図で示す。
【図2】本発明による配列装置を通る断面図を示す。
【図3】本発明による配列装置を通る別の断面図を示す。
【図4】本発明による配列装置を通る別の断面図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0016】
図1に、輸送包装2および複数のパワー半導体モジュール5をそれぞれ備えて構成される本発明による2つの配列装置1、1’の三次元の図を示す。いずれの場合も前記パワー半導体モジュール5のハウジング50および複数の接続要素60を示す。図示していないそれらのベース要素40(図2を参照)は、ここでは金属性のベースプレートであり、前記パワー半導体モジュール5は各輸送包装2のカバー層10の第1の主面100上に、いずれの場合もベース要素40(図2を参照)をその上に直接置くことにより、二次元マトリックスに配列されている。
【0017】
カバー層10の前記第1の主面100上に中間層20の第2の主面210があるように、中間層20を配置する。前記中間層20は複数の切り欠き230を有し、切り欠きはそれぞれパワー半導体モジュール5に割り当てられている。この場合、切り欠き230の縁220がパワー半導体モジュール5のハウジング50に直接接触するのは数セクションのみとなるように、パワー半導体モジュール5を前記切り欠き230に配置する。主にパワー半導体モジュール5のハウジング50と切り欠き230の縁220との間に隙間を設け、前記隙間は中間領域240を形成する。
【0018】
ベース要素40を除いたパワー半導体モジュール5を封入し、接着技術によって中間層20の第2の主面210に接続されている輸送包装2の透明なカバーフィルム30自体は図示されていない。二次元マトリックス配列装置内にあるここで図示している複数のパワー半導体モジュール5の場合、一次元配列装置の場合と同じように、ここでは第2の配列装置1’の場合のみを図示している輸送包装2が、各パワー半導体部品5の間に、包装されたパワー半導体モジュール5を簡単に1つずつ分離するための打ち抜き穴70(図2を参照)を有すると、さらに有利である。
【0019】
図2に、抜粋として、図1に従う本発明による配列装置1を通る線A−Aに沿った断面を示す。ここでは、図面は、第1の主面100および第2の主面110を備える輸送包装2のカバー層10を示す。包装されるパワー半導体モジュール5を、互いに対して同一の距離でマトリックス様にカバー層10の第1の主面100上に配置する。包装されるパワー半導体モジュール5のベース要素40、ハウジング50および接続要素60のみを示す。
【0020】
通常金属性のベースプレートまたは直接内部回路の基板とし得るベース要素40をカバー層10の第1の主面100上に配置するように前記パワー半導体モジュール5を配置することが有利である。しかしながら、これは、長手方向軸の一方の周りで90°または180°回転させるようにパワー半導体モジュール5を配置する可能性を制限するものではない。ここでもたらされた形態の場合には、接続要素60は、カバー層10に対してパワー半導体モジュール5の反対側にある。
【0021】
中間層20の第2の主面210がカバー層10の第1の主面100に取り外し可能な方法で接続されている中間層20をさらに示す。限定するものではないが、好ましくは、カバー層10のように中間層20も、板紙またはボール紙または複合ボール紙からなる。中間層20、および、好ましいことにすぎないが、カバー層10が導電性または散逸性の複合ボール紙で構成されているようにすることが、静電放電に対する保護に対して特に有利であることが分かっている。この場合、その複合ボール紙は、例えば導電性または散逸性のフィルム中間層を有する。
【0022】
中間層20はさらに切り欠き230を有し、その結果、それに割り当てられたパワー半導体モジュール5はその下部領域が取り囲まれるが、直接および完全に接触して囲まれることはない。パワー半導体モジュール5の外周全体において、切り欠き230の縁220が最大で50%程度、好ましくは最大で25%程度のみ、割り当てられたパワー半導体モジュール5に直接接触し、かつ縁220の残りの部分は、パワー半導体モジュール5から少なくとも2mmの距離にあり、それゆえ中間領域240を形成するようにされている。しかしながら、パワー半導体モジュール5を相互にそれらの位置に確実に固定するために、少なくともいくつかの位置において、好ましくはパワー半導体モジュール5の隅部において直接接触することが必要である(図1を参照)。
【0023】
ここで、もっぱらより明瞭にするために、カバー層10および中間層20から離間しており、かつパワー半導体モジュール5からも離間しているカバーフィルム30を示す。さらに、カバーフィルム30を、接着技術によって中間層20の第1の主面200に接続する。特に重いパワー半導体モジュール5の場合には、上述の中間領域240においてもカバー層10の第1の主面100への接続を提供することが同様に望ましい。この接続は、中間層20へのカバー層10の取り外し可能な接続の代わりにまたはそれに加えてもたらすことができる。カバーフィルム30は、可撓性を有することが可能である限りにおいて、パワー半導体モジュール5に接触して、いずれの場合もそれらをカバー層10の方へ封入する。
【0024】
限定するものではないが、上述のパワー半導体モジュール5の典型的な寸法は、幅500と高さが1cm〜6cmの範囲の場合、長さが3cm〜15cmの範囲である。輸送包装2のカバー層10の典型的な厚さは0.2mm〜1mmであり、中間層20の厚さは0.5〜3mmである一方、カバーフィルム30の厚さは100μmのオーダーである。
【0025】
金属が蒸着された外面があるまたはない導電性または散逸性プラスチックフィルムからカバーフィルム30を構成すること、および導電性または散逸性複合ボール紙からカバー層10を構成することによって、静電帯電に対する保護を十分に可能にする輸送包装2を生み出す。様々な監視目的のためにカバーフィルム30は少なくとも部分的に、好ましくは完全に透明にして供されるため、この保護包装を開封する必要もない。
【0026】
図2に従う本発明による配列装置1を、さらに、パワー半導体モジュール5間の距離700がパワー半導体モジュール5の幅500よりも大きくなるような構成にして、その結果、第2の配列装置1’(点線で示す)を、第1の配列装置1に対してその距離の半分だけオフセットしかつ180°だけ回転させて(図1を参照)提供することが可能となり、それゆえ、全体的な配列装置を小型にする。その配列装置は実装密度が高く、同時に個々のパワー半導体モジュール5が互いに対して十分に固定されている。
【0027】
図3および図4に、図1に従う本発明による配列装置1を通る線B−Bに沿った別の断面図を示す。これらの図面からこの配列装置の特別な利点が明白になる。図3は再度、パワー半導体モジュール5、および輸送包装2の一部を示す。しかしながら、この場合、カバー層10を中間層20から部分的に分離させて示す。この図面は、輸送包装2を開封して、そこからパワー半導体モジュール5を取り出すことに対応している。この場合、カバー層10と中間層20との間および/またはカバー層10とカバーフィルム30との間の取り外し可能な接続は、中間領域240において切り離される。
【0028】
言うまでもないが、この場合カバー層10と中間層20との間の取り外し可能な接続の接着力が、中間層20とカバーフィルム30との間の接続よりも小さいと、特に有利である。同様に、カバー層10が中間層20よりも薄く、従って機械的に剛性が低いように供される場合、有利である。なぜなら、そのために中間層が実質的に輸送包装2の残りの部分の保持フレームとしての役割を果たすためである。
【0029】
次いで図4に、輸送包装2からパワー半導体モジュール5を取り出す別のステップを示す。この場合、ハウジング50の上面によって形成された平面と中間層20がほぼ同じ高さになるまで、中間層20の第1の主面200に対して垂直な面の方向に中間層20を押圧した。この中間層20を変位させる最中、カバーフィルム30が少なくとも部分的にパワー半導体モジュール5のハウジング50から引き離され、その結果、簡単にかつ器具を用いずに、パワー半導体モジュール5を輸送包装2から取り出すことができる。
【符号の説明】
【0030】
1 第1の配列装置
1’ 第2の配列装置
2 輸送包装
5 パワー半導体モジュール
10 カバー層
20 中間層
30 カバーフィルム
40 ベース要素
50 ハウジング
60 接続要素
70 打ち抜き穴
100 カバー層の第1の主面
110 カバー層の第2の主面
200 中間層の第1の主面
210 中間層の第2の主面
220 切り欠きの縁
230 切り欠き
240 中間領域


【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも1つのパワー半導体モジュール(5)と輸送包装(2)を備えて構成される配列装置(1)であって、前記パワー半導体モジュール(5)はベース要素(40)と、ハウジング(50)と、接続要素(60)とを有し、前記輸送包装(2)はカバー層(10)と、各切り欠き(230)が前記少なくとも1つのパワー半導体モジュール(5)に割り当てられた中間層(20)と、カバーフィルム(30)とを有し、かつ
前記カバー層(10)は、配置されるべき前記パワー半導体モジュール(5)に第1の主面(100)を向かい合わせて、平面的に設け、前記中間層(20)は、その第2の主面(210)が前記カバー層(10)の前記第1の主面(100)上にあるように配置され、かつ、前記中間層(20)の少なくとも1つの切り欠き(230)では、前記切り欠きに割り当てられた前記パワー半導体モジュール(5)が、前記カバー層(10)の前記第1の主面(100)に配置され、それで前記カバー層(10)の前記第1の主面(100)上に位置するようになり、前記カバーフィルム(30)は、前記パワー半導体モジュール(5)の相当の部分を覆い、前記ハウジング(50)に実質的に接触し、および前記カバーフィルム(30)は、前記中間層(20)の前記第1の主面(200)に接続されている、配列装置(1)。
【請求項2】
前記カバー層(10)と前記中間層(20)が、取り外し可能に互いに接続されている、請求項1に記載の配列装置(1)。
【請求項3】
前記カバーフィルム(30)が、パワー半導体部品に並んだ前記中間層(20)の前記各切り欠き(230)によって切り離された中間領域(240)にて、取り外し可能に前記カバー層(10)の前記第1の主面(100)に接続されている、請求項1に記載の配列装置(1)。
【請求項4】
一次元または二次元のマトリックスに配列された複数のパワー半導体モジュール(5)の場合、前記パワー半導体モジュールが、前記カバー層(10)の前記主面に対して平行かつ前記ハウジング(50)の面に対する垂線に対して平行な少なくとも一次元にて、前記次元における前記ハウジング(50)の幅(500)よりも大きい相互の距離(700)を有する、請求項1に記載の配列装置(1)。
【請求項5】
一次元または二次元のマトリックスに配列された複数のパワー半導体モジュール(5)の場合、前記輸送包装(2)は、パワー半導体部品間に打ち抜き穴(70)を有する、請求項1に記載の配列装置(1)。
【請求項6】
前記カバーフィルム(30)が、金属が蒸着された外面を備えるか備えない導電性または散逸性プラスチックフィルムから成る、請求項1に記載の配列装置(1)。
【請求項7】
前記カバーフィルム(30)が、少なくとも部分的に、好ましくは完全に透明に形成されている、請求項1に記載の配列装置(1)。
【請求項8】
前記中間層(20)および/または前記カバー層(10)が板紙またはボール紙または複合ボール紙からなる、請求項1に記載の配列装置(1)。
【請求項9】
前記中間層(20)および/または前記カバー層(10)が、好ましくは複合ボール紙の導電性または散逸性フィルム中間層によって、導電性または散逸性である、請求項1に記載の配列装置(1)。
【請求項10】
前記カバー層(10)と前記中間層(20)の間の前記取り外し可能な接続の接着力が、前記中間層(20)と前記カバーフィルム(30)の間の接続の接続力よりも小さい、請求項1に記載の配列装置(1)。
【請求項11】
前記切り欠き(230)の縁(220)が、前記割り当てられたパワー半導体モジュール(5)に最大で50%程度、好ましくは最大で25%程度で直接接触し、かつ前記縁の残りの部分は、前記パワー半導体モジュール(5)から少なくとも2mmの距離にある、請求項1に記載の配列装置(1)。
【請求項12】
前記カバー層(10)は、前記中間層(20)よりも薄く、それゆえ機械的に剛性が低いように構成されている、請求項1に記載の配列装置(1)。
【請求項13】
前記カバー層(10)の厚さが0.2mm〜1mmであり、前記中間層(20)の厚さが0.5〜3mmである、請求項1に記載の配列装置(1)。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2011−148555(P2011−148555A)
【公開日】平成23年8月4日(2011.8.4)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2011−5745(P2011−5745)
【出願日】平成23年1月14日(2011.1.14)
【出願人】(592221975)ゼミクロン エレクトローニク ゲーエムベーハー ウント コンパニー カーゲー (97)
【Fターム(参考)】