説明

少なくとも1つの物体を運搬するためのマット、移載装置及び移載方法

【課題】異なる大きさ、形状、及び梱包タイプ、並びに異なる重量の物体の運搬を保証する。
【解決手段】物体を載置するマット1と、マット1を移動させるための手段6と、物体をマット上に移載する動させるための手段と、運搬面から離してマットを案内するための手段8と、物体をマット上に移載することができる移載装置とを備える。マット1は弾性材料3を含み、弾性材料3により少なくとも部分的に囲まれている補強物2がマット1内に設けられており、補強物2が互いに平行に又は略平行に並べられており、第1の平面の第1の湾曲円弧におけるマット1の撓みが第2の平面の第2の湾曲円弧の場合より小さい力で起こり得るように、弾性材料3と補強物2とが相互作用し、第1の平面と第2の平面とが同一平面ではない。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、少なくとも1つの物体を運搬するためのマット及び移載装置、並びに移載方法に関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、食品産業では、異なる大きさ、形状、及び梱包タイプ、並びに異なる重量の物体を移動させる。製造、梱包及び/又は販売の領域では、コンベヤベルト、ローラコンベヤ及び/又は(モジュール式)コンベヤマットなどのコンベヤ装置を、そのような物体の運搬に使用することができる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明の目的は、信頼性のある、あまり手のかからない、柔軟性のある方法による、重い物体及び/又は軽い物体、大きい物体及び/又は小さい物体の運搬を保証することである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本目的は、請求項1によるマット、及び請求項5又は8による移載装置、並びに請求項12又は16のいずれか一項による移載方法により解決される。好適な実施形態が、従属請求項において説明されている。
【0005】
本発明は、マットの上面に載せて、少なくとも1つの物体、好ましくは食品産業における少なくとも1つの容器を運搬するためのマット(トレーとも呼ばれる)に関し、該マットは弾性材料を含み、弾性材料により少なくとも部分的に囲まれている、ロッド、弾性材料より高い硬度を有する材料、又は中空空間、強化をもたらす織布材料若しくは繊維などの補強物が設けられており、補強物は互いに平行に並べられていることが好ましく、第1の平面の第1の湾曲円弧(arc of curvature)におけるマットの撓みが、第2の平面の第2の湾曲円弧の場合より小さい力で起こり得るように、弾性材料と補強物とは相互作用し、第1の平面と異なる平面とは同一平面ではない。例えばデカルト座標系では、第1の平面はx軸とz軸とにより広がり、第2の平面はy軸とz軸とにより広がる。第1の湾曲円弧と第2の湾曲円弧とは、それにより同一形状を有するが、異なる平面にある。
【0006】
補強物の材料は、弾性材料の曲げ強度より大きい曲げ強度を有することが好ましい。
【0007】
マットの弾性材料、例えば頑丈なエラストマー、は、外力の影響を受けて形状及び体積の変化が起こり得るように弾性を有し、外力が消失すると変形が消失する。少なくとも1つの物体がマットの上面に載って運搬されるため、弾性材料が、例えば45より大きいショアDなど、(例えば、DIN53505、DIN7868に基づいて測定される)一定の硬度を更に有する場合に有利である。しかし、より低い硬度(例えば、ショアD又はショアAのより小さいショア値)を有する弾性材料を使用することも可能である。
【0008】
この硬度の結果として、例えば容器内の不均一な質量分布の場合に異なる圧痕深さが生じるように、少なくとも1つの物体が(物体の重量により)マットの上面を押圧しないことが保証され、その結果として、マット上での容器の傾斜した支持を回避することができる。
【0009】
マット内で互いに平行に並べられている補強物を特に使用して、少なくとも1つの物体を運搬するためのマットに、変形に対するより大きな安定性を付与することにより、それでもなお弾性材料の弾性特性が用いられることを可能にすることができる。
【0010】
また、弾性材料のみを含み補強物を含まないマットを物体の運搬に使用することができるが、第1の平面と第2の平面とが同一の平面ではない場合の、第1の平面の第1の湾曲円弧において撓ませるのに必要な力と第2の平面の同一形状の第2の湾曲円弧において撓ませるのに必要な力とは、等しく大きい。
【0011】
マットの内部に備えられている補強物により、本発明によるマットは、異なる方向に、例えば異なる曲げ強度などの異なる曲げ特性を示す。マットが上面、底面及び4つの側面を備えた直方体形状を有する場合、例えば運搬方向(x軸)において、上面の左右の縁部は補強物に対して垂直に延びることができ、上面の前後の縁部が補強物に平行に延びることができる。
【0012】
第1の湾曲円弧を作り出すために、(例えば、y軸に平行な)前後の縁部を互いに接近させることができ、これらの縁部は、引き続き互いに平行に延びる。この第1の湾曲円弧は、次いで、補強物の長手方向軸(y軸)に対して垂直に延びる(x軸とz軸とにより広がる)平面に延びる。
【0013】
第2の湾曲円弧を作り出すために、(例えばx軸に平行な)左右の縁部を互いに接近させることができ、これらの縁部は、引き続き互いに平行に延びる。この第2の湾曲円弧は、次いで、補強物の長手方向軸に平行に延びる(y軸とz軸とにより広がる)平面に延びる。補強物は弾性材料の曲げ強度より大きい曲げ強度を有するため、第2の湾曲円弧を作り出すには、同一形状を有する第1の湾曲円弧を作り出す場合より大きな力が必要である。
【0014】
互いに垂直な、それらの上面の2つの方向において異なる容易度でマットを撓ませることができるため、マットのそのような性状が有利であることを証明することができる。この性状は、マットが直方体でない、即ち直角面を備えていないが、代わりに例えば楕円形状、円形状又は台形形状の上面を備える場合にももたらされる。マットが少なくとも1つの物体の運搬に使用可能な状態のままであるように、マットの撓みの結果が可逆的であることが好ましい。即ち、例えば、補強物の不可逆的な変形が起きるべきではない。
【0015】
補強物は、弾性材料により完全に又は部分的に囲まれている可能性がある。補強物は、それらの長手方向軸(y軸)に沿って弾性材料により完全に囲まれていることが好ましい。横断面領域において、補強物は、例えばマットの縁部領域で終端することができ、その結果として、この領域では弾性材料により囲まれていない可能性がある。マットの上面と補強物との間の第1の距離とマットの底面と補強物との間の第2の距離とが等しい寸法にされているか、又は異なる寸法にされているように設けることができる。第1の距離は、本明細書により、ロッドとの1つ又は複数の交差点及び/若しくはロッドとの1つ又は複数の接点を有する、マットの上面を貫通して垂直線(z軸)が下げられた時に生じる点と、上面との交差点との間の最小距離により画定され得る。第2の距離は、垂直線がマットの底面を貫通して下げられた場合、それに応じて画定され得る。
【0016】
補強物の長手方向延長(y軸)の方向が、(x軸とz軸とにより広がる)第1の平面に対して垂直に延びることができる。補強物は、マットの上面の縁部に平行に延びることができ、それらは、この縁部の長さを有し得ることが好ましい。しかし、補強物はまた、この縁部の長さより短く又は長くすることができる。また、補強物は、異なる長さを有することが可能であるか、又は全てが同じ長さを有することが可能である。
【0017】
マット内で隣合う補強物は、各場合において同一の中心間距離を有し得るか、又は同様に、異なる中心間距離を有し得る。本明細書による表現「異なる」は、例えば、3つの補強物が中心間距離の第1の値を有する(即ち、中心間距離の第1の値が2度生じる)こと、及び補強物の残りがいずれの場合にもこの第1の値とは異なる中心間距離を有することを意味するはずである。しかし、全ての補強物がいずれの場合にも中心間距離の異なる値又は等しい値を有することもまた可能である。
【0018】
個々の補強物間の中心間距離は、運搬される物体に応じて選択することができる。補強物間のより大きい又はより小さい中心間距離が、物体の表面単位当たりの質量に応じて有利である可能性がある。
【0019】
ロッドの直径に対する中心間距離の比は、2.5:1〜5:1の範囲内にある可能性があるが、他の値が与えられることも可能である。マットの厚さに対するロッドの直径の比は、1:2〜1:5の範囲内にある可能性があるが、他の値が与えられることも可能である。
【0020】
補強物は、互いに(y軸に)平行に並べられていることが好ましいが、x軸及び/又はz軸の方向に0.1〜略15の角度でy軸から偏向すること、及び/又は単に互いに略平行にすることができる。また、補強物は直線状である必要がなく、代わりに、補強物は湾曲して又は撓んでいる可能性もある。しかし、補強物はまた、直線状にすることができる。
【0021】
補強物は、金属で作製することができるか、又は金属を含むことができる。金属は一定の剛性を有し、その結果、運搬される物体がマット上に置かれている場合に変形しないことが好ましい。例えば、金属は、おおよそ1.4・10N/mm〜おおよそ2.1・10N/mmの範囲の弾性係数を有し得る。
【0022】
弾性係数の大きさが大きいほど、材料がその変形に対してより大きな抵抗を示す。高い弾性係数を有する材料が結果として剛性と言われる一方、低い弾性係数を有する材料が弾性と言われる可能性がある。直線弾性範囲内の一軸荷重(one−axis load)の場合、弾性係数は応力変形図のグラフの勾配として定義される。
【0023】
補強物は、炭素繊維強化材料で作製することができるか、又は炭素繊維強化材料を含むことができ、補強物は好ましくは金属を更に含むことができる。炭素繊維強化材料の使用の結果として、補強物及び従って同様にマットの重量は、中実金属補強物を使用した場合より小さく保つことができる。炭素繊維強化材料は、(繊維に平行に)少なくとも1.4・10N/mmの弾性係数を有することが好ましい。
【0024】
しかし、また、中実補強物の代わりに、弾性材料の硬度より高い硬度を有する材料、中空補強物、織布材料補強物、繊維補強物、及び/又はハニカム構造を有する補強物を使用した場合、補強物の重量を軽減することができる。また、ワイヤ、ネット若しくは格子状物を備えるか又はそれらからなる補強物、及び/或いは金属、ナイロン、ガラス繊維若しくは炭素繊維などの材料から又はそれらを用いて製造される補強物、或いはこれらの材料の1つ又は複数を含む補強物も可能である。
【0025】
補強物は、円筒形状、好ましくは円柱形状を有し得る。円筒形状の基部は、本明細書により、様々な平面形状を有し得る。例えば、楕円形横断面領域及び/又は四角形横断面領域を有する補強物が考えられる。あるマットでは、同一横断面形状及び/又は異なる横断面形状を有する補強物が生じ得る(同一形状、同一/異なる大きさ)。マット内の個々の補強物は、本明細書により、中実補強物、中空補強物、及び/又は内部ハニカム構造を有する中空ロッドとして形成することができる。マット内の補強物はこれら実施形態の異なるタイプを備えることができ、その結果、マットが例えば中実補強物と更に中空補強物とを備える。しかし、マットはまた、単一実施形態の補強物を備えることができる。
【0026】
上面及び/又は底面の乾燥状態において、マットの上面及び/又は底面の弾性材料が、少なくとも0.4、特に少なくとも0.5又は0.6の静止摩擦係数を有し得る。そのような静止摩擦係数により、適正な運搬中に物体がマットに対して移動しないことが保証され得る。例えば容器から液体が脱け出ることにより汚染が生じて、マットの上面及び/又は底面が湿っている/濡れている/汚染されている場合、少なくとも0.5の静止摩擦係数が有利にはもたらされ得る。
【0027】
本発明によるマット又は別のマットと併用される移載装置が、マットを移動させる手段と、運搬面から離してマットを案内する案内手段とを備える。ここで、前述されている又は以下に更に記載されている補強物を有するマットなどのマットを使用することができることが好ましいが、補強物を有さないマットも使用することができる。そのようなマットの材料は弾性である。マットは、例えば、頑丈なエラストマーから製造することができるか、又はそれらはそのような材料を含み得る。補強物を有さなければ、マットの材料は、前述の第1の平面及び第2の平面(x−z平面及びy−z平面)において同一の曲げ性状を有する。
【0028】
案内手段は、案内ローラを備えることができる。該案内ローラは、マット上、例えばマットの縁部領域に、外力をかけることができ、適切な配置により、マットが運搬面から離れて移動することが確実になる。案内ローラは、マットの上面に置かれている物体がマットによる運搬中に障害なく運搬され得るように、有利には配置され、形成されている。
【0029】
運搬される物体はマットの上面に(即ち運搬面の上方に)置かれており、且つこのマットから例えばコンベヤバンド又はパレット上に運ばれることになるため、マットは、運搬面の下方の領域内を有利には移動する。マット内の補強物は、そのような移動のために、運搬方向に対して垂直に、有利には配列されている。マットは、マットの移動中に、運搬面から離れて湾曲する。
【0030】
移載装置は、少なくとも1つの物体をマットから滑動させることができるように形成されている滑動部を更に備えることができる。該滑動部は、物体がマット上にある場合に滑動部を少なくとも1つの物体に接触させることができ、且つ物体がマットと共に移動している間は接触したままでいることができるように滑動部を配置することを可能にする可動アームを備えることができることが好ましい。滑動部と物体との間の接触はまた、物体がマットから滑動し、移載装置に従って例えばコンベヤベルト又はパレット上に載せられるまで維持され得る。滑動部がもはや不要である場合、可動アームにより、例えばアイドル位置にそれを移動させることができる。滑動部は、物体を例えば側面上で支持することができるような形状及び大きさを有し得る。
【0031】
物体がマットに移載されるのに用いられる移載装置を、更に設けることができる。該移載装置により、マットに物体が積み込まれる。移載装置により、マットが湾曲している領域から運搬面内へマットを持ってくることができる手段がもたらされる。運搬面内では、マット自体が平坦であり、湾曲していないことを意味する。
【0032】
マットが湾曲している領域は、運搬面の下方に有利には配置されている。結果として、マットの軌道と衝突することなく、物体をマットの上面上に案内することができる。
【0033】
物体は、運搬面内に配置されているマットの領域上に置かれることが好ましい。このことにより、物体をマットの平面上に確実に配置することが可能になり、その結果、物体の傾き及び可能性のある落下を防止する。
【0034】
物体をマット上の位置に移動させるために、例えば滑動部を設けることができる。このようにして、物体を明確に定義された速度で移動させることができ、この速度は、物体の移載中のマットの速度に相当することが好ましい。滑動部の代わりに又はそれに追加して、傾斜したコンベヤ表面、傾斜台、傾斜したローラコンベヤ等の下方傾斜部(down−grade:下り坂)も設けることができ、物体は、重力の影響を受けてけ、その上に載ってマットの方向に移動することができる。
【0035】
本発明によるマット又は別のマットの上面上に置かれている少なくとも1つの物体、好ましくは食品産業の少なくとも1つの容器を移載する方法が、以下の
運搬面内で且つ運搬方向にマットを移動させるステップであり、運搬方向は、マットが補強物の長手方向延長に対して垂直に走行することにより定められることが好ましい、移動させるステップと、
案内手段が設けられている領域を通してマットを移動させ、それにより、案内手段により、マットの上面の少なくとも一部分全体に亘ってマット上に力がかかり、その結果として、案内手段が設けられている領域を通過して移動したマットの第1の部分が、運搬面から離れて下方に撓み、案内手段が設けられている領域をまだ通過して移動していないマットの第2の部分が運搬面内に残留しているステップと
を含む。
【0036】
本方法は、案内手段が設けられている領域に少なくとも1つの物体が到達すると、少なくとも1つの物体を滑動部により支持するステップを更に含む。少なくとも1つの物体は、好ましくは運搬面内で、滑動部により、更に滑動することができる。
【0037】
本方法は、少なくとも1つの物体を、コンベヤベルト、パレット、ローラコンベヤ等へ移載するステップを含み得る。
【0038】
ある移載方法の場合には、物体を、弾性材料及びもしかしたら補強物を含むマット上の位置に更に移載することができる。マットは、それにより、マットが湾曲している領域から外へ且つ運搬面内に移動する。物体は、マットが運搬面内に配置されている領域上に移載することができることが好ましい。物体は、コンベヤベルト、パレット、ローラコンベヤ、傾斜台又は下方傾斜部から来ることができる。それにより、物体はまた、滑動部によって移動することができる。滑動部又は下方傾斜部又はコンベヤの結果として、物体をマットと同じ速度(10%以内)で移動させることが可能である。その結果、物体がひっくり返り得る危険なしに、ガタつきのない物体の移載がもたらされる。
【0039】
本発明の記載を完成させるために、且つ好適な実施形態の例による本発明の特徴をより良く理解することを助けるために、説明目的で、非制限的な方法で以下を示す図面を添付している。
【図面の簡単な説明】
【0040】
【図1】(A)は第1の実施形態のマットの図、(B)は第2の実施形態のマットの図である。
【図2】(A)は第1の湾曲円弧において第1の実施形態が撓んでいる図である。(B)はx−z方向における第1の実施形態の変形の図である。(C)はy−z方向における第1の実施形態の変形の図である。
【図3】(A)はz軸とy軸とにより広がる第2の平面の第2の湾曲円弧において第1の実施形態が撓んでいる図である。(B)はx−z方向における第1の実施形態の変形の図である。(C)はy−z方向における第1の実施形態の変形の図である。
【図4】移載部の図である。
【図5】(A)〜(D)はマットから移載部までの途中にある容器の図である。
【図6】(A)〜(C)はマットに載っている、移載部までの途中にある容器の図である。
【発明を実施するための形態】
【0041】
図1の(A)は、少なくとも1つの物体を運搬するためのマット1の実施形態の図を示す。図示のマット1は、厚さd1を有する直方体形状を有し、弾性材料3により少なくとも部分的に囲まれた補強物2を備える。補強物2は、それらの長手方向に沿って、弾性材料3により囲まれている。手前側では、補強物2がマット1の側面の領域で終端しており、そこでは弾性材料3により囲まれていない。しかし、補強物2がマット1の内部、及び従って弾性材料3の内部で終端するように設けて、その結果、補強物2がそれらの手前側でも弾性材料3に囲まれているようにすることもできる。同一の変化しない材料が横方向案内部に接触するため、マット1が例えばローラコンベヤ上で前進移動中に横方向に案内されている場合、このことは有利である可能性がある。
【0042】
補強物2は、互いに平行に並べられており、補強物2の直径及び/又はマット1の厚さd1及び/又は運搬される少なくとも1つの物体に対する比で選択することができる互いに離れた中心間距離を有する。示される実施形態では、マット1は、隣合う補強物2が異なる中心間距離を有する2つの領域I、IIを備える。中心間距離は、第1の領域Iにおいて第2の領域IIより大きい。
【0043】
個々の補強物2間の中心間距離は、運搬される物体に応じて選択することができる。補強物2間のより大きい又はより小さい中心間距離が、物体がかける表面単位当たりの質量に応じて必要とされる可能性がある。また、補強物2の安定性は、それらの厚さ又はそれらの構造により相応に影響を受ける可能性がある。
【0044】
図1の(B)は、少なくとも1つの物体を運搬するための、厚さd2を有するマット4の第2の実施形態を示す。補強物2に加えて、本明細書によるマット4はまた、補強物2とマット4の上面との間の平面内に配置されている要素5を備える。これら要素5もまた、弾性材料3により少なくとも部分的に囲まれている。これら要素5も同様に、互いに平行に並べられており、要素5間の中心間距離又は要素5の大きさは、要素5間の距離を補強物2間の距離より小さくすることができるように選択される。図では、要素5は、直方体形状を有するが、他の適切な構造もまた可能である。要素5は、補強物2と同一の材料又は代わりに他の材料もまた含み得る。
【0045】
追加の要素5の結果として、補強物2と、弾性材料3と、追加の要素5とは、補強物2の長手方向(y軸)に対して垂直に、且つ例えばマットの上面に平行に延びる平面において異なる力で、マット4を撓ませることができるように相互作用する。デカルト座標系のx−y平面が例えば補強物2の長手方向(y軸)により設定されており、且つz軸が要素5を備えるマットの領域内でマットの上面に対して垂直に調節されている場合、要素5が補強物2の上方でマット(即ち、この領域の弾性材料)の圧縮を妨げるため、正のz方向の湾曲円弧(凹側を上にした湾曲)より小さい力で湾曲円弧を負のz方向に作り出すことができる(凹側を下にした湾曲)。実施形態によれば、マットの湾曲が反対方向にある間、マットは異なる曲げ剛性を有し得る。
【0046】
図2の(A)は、補強物2の長手方向延長(y軸)に対して垂直に延びるx−z平面の第1の湾曲円弧で撓んでいる第1の実施形態のマット1を示す。図2の(B)及び(C)は、x−z平面の断面図及びy−z平面の断面図それぞれにおけるマットの図を示す。
【0047】
x−z平面では、マット1の撓みは、補強物2を少なくとも部分的に囲まれている弾性材料3に起因する可能性がある。マット1の撓みはy−z平面では起こらない。
【0048】
図3の(A)は、補強物2の長手方向延長(y軸)に対して平行に延びるy−z平面の第2の湾曲円弧で撓んでいる第1の実施形態のマット1を示す。図3の(B)及び(C)は、x−z平面の断面図及びy−z平面の断面図それぞれにおけるマットの図を示す。
【0049】
y−z平面では、マット1の撓みの可能性は、マットが備える補強物2により制限され、結果として、補強物2の長手方向(y軸)に平行な方向に、制限された撓みのみが可能である。Δzmaxより大きい、z方向における変形に繋がると考えられるマット1の撓みの間、補強物2の塑性変形が生じると考えられ、その結果として、マット1は使用可能な状態にないと考えられるか、又は、マットは、制限された使用可能な状態にあるに過ぎないと考えられる。
【0050】
マット1の撓みはx−z平面では起こらない(図3の(B))。
【0051】
図2〜図3に示されているマット1の特性は、そのようなマット1の所望の性状を反映している。外力の作用の場合、マットは、x−z平面においてy−z平面の場合より容易に変形する。このことは、物体の運搬に有利である可能性がある。
【0052】
図4は、移載装置の図を示す。第1の実施形態のマット1が、ローラ6...6により、ローラコンベヤ上で前進している。ローラ6...6は、例えば横方向制限部7に取り付けることができ、この制限部7はまた、マット1を横方向に案内することができる。マット1の回帰を可能にするために、移載部は、ローラコンベヤの平面から離してマット1の撓みを開始する案内ローラ8...8を有する。案内ローラ8...8により、マット1に外力をかけることができ、その結果、補強物2の長手方向(y軸)に対して垂直な平面に延びる湾曲円弧でマット1を撓ませることができる。案内ローラ8の代わりに、モーションリンク又はモーションベルトなどの他の案内手段もまた設けることができる。マット1がローラコンベヤの平面から離れて撓んだ後、付加的なローラを使用してマット1を前方へ、その結果として、例えばマット1を少なくとも1つの物体の運搬に再度使用することができる位置に、送ることができる。
【0053】
案内ローラ8...8は、ローラ6の直径より大きい又は等しい又はより小さい直径を有し得る。案内ローラ8...8は側面にのみ設けられているが、ローラ6はコンベヤ幅全体に亘って延在しているため、案内ローラ8...8の(軸方向に測定された)長さはローラ6の長さより短い。図4は、図4のコンベヤの背面上の案内ローラ8...8のみを示す。対応する案内ローラもまた前面上に設けられているが、明確にするために、それらはここに示されていない。
【0054】
以下は、マット1からコンベヤベルト10まで容器の移載部が、図5の(A)〜(D)に基づいてどのように起こり得るかを示す。
【0055】
図5の(A)〜(D)は、マット1により、ローラ6...6と横方向制限部7とを有するローラコンベヤに沿って、容器9をどのように運搬することができるかを示す。図では、マット1及び容器9の背部の画面に配置されている横方向制限部7のみが示されており、マット1及び容器9の前部の画面に配置されている横方向制限部は、明確にするために省略された。ローラ6...6の回転により、マット1は運搬方向に前進し、マット1は、ローラコンベヤに対して容器9と共に移動している(図では、容器9の運搬は左から右へ起こっている)。
【0056】
ここで、前述したようなマットを使用することができるが、弾性材料を含むが補強物を備えていないより簡単なマットを使用することも可能である。そのようなマットの材料の曲げ性状は、例えば2つの異なる平面において同一である。
【0057】
図5の(A)は、ローラコンベヤにより、ローラ6...6を回転させることによって、マットがどのように移載部に向かうかを示す。マット1の上面上に置かれている容器9が、マットと共にそれに応じて前進する。マット1がローラコンベヤの端部に到達した時、マット1に外力をかける案内ローラ8...8を使用することにより、マット1を運搬面から離して移動させることができる。
【0058】
図示の場合、運搬面は、ローラ6...6の長手方向延長に平行に又は同様に補強物2の長手方向延長に平行に(即ち画面に対して垂直に)且つマット1の中心平面を通って走行する。
【0059】
案内ローラ8...8の力伝達の結果として、図5の(B)に示されている通り、マット1は、下方に湾曲して離れることができ、その結果、ローラ11により前進することができるコンベヤベルト10への容器9の移載部が起こり得る。案内ローラ8...8は、本明細書により(図4に示されている通り)、それらが限られた長さを有し、ローラコンベヤの全幅に亘って延在しないように形成される。容器9の運搬は、従って、案内ローラ8...8により妨げられず、従って、各々がローラコンベヤの両側面上に取り付けられている案内ローラ8...8間で妨げられていない横方向制限部7へ容器9を移動させることができる。
【0060】
マット1は、運搬方向に対して垂直に並べられている補強物2を備えるため、前述の通り、マット1の上面の縁部領域にあるこれらの案内ローラ8...8により、力をマット1に伝達することが可能である。案内ローラ8...8の間の領域におけるマット1の突出が、補強物2により防止される。補強物がなく、マットが弾性材料からなる場合、案内ローラ8...8間の領域において上方からマットの上面に力が伝達されないため、マットが突出する可能性があると考えられる。
【0061】
図5の(A)〜(D)に示されている通り、案内ローラ8...8は、本明細書により、運搬方向に連続的な位置に配置されており、第1の案内ローラ8は、マット1の上面に作用し、その結果として、マット1全体が依然として運搬面内に配置されている間に力を伝達する。第2の案内ローラ8が、第1の案内ローラ8の右に配置されており、第1の案内ローラ8の下方に配置されており、その結果、この第2の案内ローラ8は、上方からマット1の上面に力をかけ、その結果、マット1は、運搬面から離れて下方に湾曲する。第3の案内ローラ8は、第2の案内ローラ8の右に配置されており、第2の案内ローラ8の下方に配置されている。その結果として、既に下方に湾曲しているマット1の上面に、更なる力をかけることができ、それにより、マット1を更に下方に湾曲させる。
【0062】
下方に湾曲しているマット1は、運搬面の下方の平面にあるローラ6...6により、例えば使用中でないマット1を格納することができる出発点に送り戻すことができる。案内ローラ8に繋がるローラ6もまた、コンベヤの全幅に亘って延在することができる。
【0063】
マット1の下降後に容器をコンベヤベルト10上に移載するために、容器9をマット1からコンベヤベルト10上に滑動させる、可動アーム13を有する滑動部14が設けられている。また、マット1に載っている容器9が前進している間、滑動部14が可動アーム13により容器9の後に続いて、滑動部14が容器9を支持するように滑動部14を設けることができる。下降しているマット1の領域とコンベヤベルト10との間に存在する可能性がある距離を橋渡しするために、例えば容器がこの領域で詰まらないようにする支持構造物12を設けることができる。容器9が問題なくこの支持構造物12を通過することができるように、滑動部14は、ここで、その支持機能を有していることに加えて、コンベヤベルト10の方向に且つその上に容器9を滑動させることができる。
【0064】
容器の移載部中に、容器9の不安定な状況をもたらす可能性があると考えられる容器9の加速又は減速がないように、マット1とコンベヤベルト10とは同じ速度を有利には有する。しかし、また、滑動部14が例えば容器9を外側面上で支持することができるような形状及び大きさを有する場合、滑動部14が移動中に容器の安定性をもたらすことができるため、マット1とコンベヤベルト10とは異なる速度を有し得る。
【0065】
コンベヤベルト10への容器9の移載部(図5の(D))の結果の後、即ち容器9が次いでその基部をコンベヤベルト10上に完全に載せた状態で置かれた後、滑動部14による容器9の移載部は終了する。
【0066】
容器9を(コンベヤベルト10の代わりに)パレット又は他の装置へ移載することもまた可能であり、パレット(又は他の装置)は静止していることが可能である。容器9は、別のローラコンベヤに又は別のマット1、4にも、同様に移載することができる。
【0067】
図6は、物体をマット上に移載する移載装置を示す。マットは、(補強物を有する)前述のマット又はやはり補強物を有さないものを意味するより簡単なマットとすることができる。
【0068】
移載装置は、マットを案内するか又は移動させることができるローラ20〜20を備える。該ローラの少なくともいくつかを駆動することができ、その結果として、マットを移動させることができる。マットは、マットの軌道の両側に配置されており且つマットの両側に作用することができるローラ20〜20群とローラ21〜21群との間で案内され得る。このようにして、マットが垂直の位置に案内されるか又は回転する(ひっくり返る)場合にも、マットを安定して案内するか又は送ることができる。マットの軌道の両側のローラはまた、ローラ対を形成することができ、その少なくとも1つ、好ましくは両方が、マットを送るために駆動される。マットは、ローラ対の2つのローラ間に留めることができ、このようにして生成される圧力下で案内するか又は送ることができる。
【0069】
移載装置は、マットが湾曲する領域27を備える。
【0070】
平坦な(湾曲していない)状態でマットを送ることができる運搬面を画定しているローラ22〜22が、更に設けられている。
【0071】
供給コンベヤ23とローラ20、21、22との間に、支持構造物25を設けることができ、この支持構造物25は、供給コンベヤとローラとの間の領域を橋渡しする。
【0072】
図6の(A)によれば、マットが運搬面の下方に供給される。マットの前方領域は既に上方に湾曲しており、領域27において上方に移動する。物体9が、供給コンベヤ23上に到達し、この物体9はマット上の位置に移載されることになる。
【0073】
図6の(B)は、マットがこの過程で既にどのように更に上方に搬送され回転したかを示す。マットの前端部は、既に運搬面内に配置されており、平坦である。物体9は、例えば滑動部24により、次にマットの上面であるものの上に置かれる。マットの後部は、領域27において依然として湾曲している。マットの後部は、運搬面内の物体9の下に到達する。
【0074】
図6の(C)は、マットが全体としてどのように運搬面内に至り、現在平坦な状態で運搬されているかを示す。移載された物体9はマット上にある。
【0075】
図6の(B)は、例えばコンベヤベルトの縁部上に設けることができるローラ26を示す。2つのそのようなローラ26を、マットの搬送方向に見てマットの軌道の左右の側に設けることができ、マットが湾曲している領域27から外へ、平坦な状態で運搬面内に、マットを移動させるのを助けることができる。ローラ26は、それによりマットを下方へ押圧し、その結果、マットは、突出した状態の代わりに平坦に運搬面内に入る。ローラ26は、それによりマットの上面に作用する。マットのより良好な案内を達成するために、複数のローラ対26(いずれの場合にも、左右の側に対26のローラ)を、マットの軌道に沿って設けることができる。物体9は、マットの軌道の、一方は右側に設けられており、一方は左側に設けられている2つのローラ26間を通り抜けることができる。
【0076】
滑動部24の代わりに又はそれに加えて、支持構造物25はまた、傾斜させて形成することができる。該支持構造物は、自体でローラを有することができ、物体9は、重力によりその上を下方に滑動する。
【符号の説明】
【0077】
1、4 マット
2 補強物
3 弾性材料
5 要素
...6、11、20〜20、21〜21、22〜22、26 ローラ
7 横方向制限部
...8 案内ローラ
9 容器
10 コンベヤベルト
12、25 支持構造物
13 可動アーム
14、24 滑動部
23 供給コンベヤ
27 領域
I (マット1の)第1の領域
II (マット1の)第2の領域
d1 (マット1の)厚さ
d2 (マット4の)厚さ
x、y、z 軸

【特許請求の範囲】
【請求項1】
上面に載せられた少なくとも1つの物体、好ましくは食品産業の少なくとも1つの容器を運搬するための、弾性材料(3)を備えるマット(1、4)において、
前記マット(1、4)内には補強物(2)が設けられており、該補強物が前記弾性材料(3)により少なくとも部分的に囲まれており、
前記補強物(2)が互いに平行に又は略平行に並べられており、
第1の平面の第1の湾曲円弧における前記マット(1、4)の撓みが、同一形状であるが第2の平面の第2の湾曲円弧より小さい力で起こり得るように、前記弾性材料(3)と前記補強物(2)とが相互作用し、
前記第1の平面と前記第2の平面とが同一平面ではないことを特徴とする、マット。
【請求項2】
前記補強物(2)の長手方向に延びる方向が、前記第1の平面に対して垂直に又は略垂直に延びており、
及び/又は
前記補強物(2)が、前記マット(1、4)の前記上面の縁部に平行に又は略平行に延びており、好ましくはこの縁部の長さと同じであり、
及び/又は
隣合う前記補強物(2)の各対が、等しい中心間距離を有し、又は。隣合う補強物(2)が異なる中心間距離を有する、請求項1に記載のマット。
【請求項3】
前記補強物が金属で作製されており若しくは金属を含み、
又は
前記補強物が炭素繊維強化材料で作製されており若しくは前記炭素繊維強化材料を含み、更に好ましくは金属を含み、
及び/又は
前記補強物が前記弾性材料の硬度より大きい前記硬度を有する材料で作製されており若しくは前記補強物が前記材料を含み、
及び/又は
前記補強物がハニカム構造などの中空空間により作られており、
及び/又は
前記補強物が織布材料若しくは繊維により製造されており、
及び/又は
前記補強物(2)が、円筒形状、好ましくは円柱形状を有する、
請求項1又は2に記載のマット。
【請求項4】
前記マット(1、4)の前記上面及び/又は底面の前記弾性材料(3)が、前記上面及び/又は前記底面の乾燥状態で、少なくとも0.4、特に少なくとも0.6、及び/又は最大0.8の静止摩擦係数を有する、請求項1〜3のいずれか一項に記載のマット。
【請求項5】
請求項1〜4のいずれか一項に記載のマット又は弾性材料を含む別のマットと併用して、物体、好ましくは食品産業の少なくとも1つの容器を移載する移載装置であって、
前記マット(1、4)を運搬方向に移動させ且つ前記物体を前記マット上の位置から離して別の位置へ移載するための手段(6...6)を備え、
前記マット(1、4)を運搬面から離して案内するための案内手段(8...8)を更に含む、移載装置。
【請求項6】
前記案内手段(8...8)が案内ローラ(8...8)を含み、前記案内ローラ(8...8)が、好ましくは、前記マット(1、4)の上面に置かれている物体(9)を、前記マット(1、4)による運搬中に妨げられずに運搬することができるように配置され形成されている、請求項5に記載の移載装置。
【請求項7】
前記少なくとも1つの物体(9)を前記マット(1、4)から滑動させることができるように形成されている滑動部(14)を更に備え、
前記滑動部(14)が好ましくは可動アーム(13)を備える、請求項5又は6に記載の移載装置。
【請求項8】
請求項1〜4のいずれか一項に記載の前記マット又は弾性材料を含む別のマットと併用して、物体、好ましくは食品産業の少なくとも1つの容器を移載する移載装置であって、
前記マット(1、4)を運搬方向に移動させる手段(6...6)を備え、前記物体を前記マット上の位置に移載することができ、
前記マットが湾曲している領域から外へ且つ運搬面内に、前記マットを案内するための案内手段を更に備える、移載装置。
【請求項9】
前記案内手段が、前記運搬面の下方の領域の外へ且つ前記運搬面内に、前記マットを案内することができる、請求項8に記載の移載装置。
【請求項10】
前記運搬面内に配置されている前記マットの一部分上に前記物体を移載することができる、請求項8又は9に記載の移載装置。
【請求項11】
前記物体を前記マット上に移載することができる滑動部又は下方傾斜部が設けられている、請求項8〜10のいずれか一項に記載の移載装置。
【請求項12】
少なくとも1つの物体(9)、好ましくは食品産業の少なくとも1つの容器(9)を移載する方法であって、
前記少なくとも1つの物体(9)が、前記請求項1〜4のいずれか一項に記載のマット(1、4)又は弾性材料を含む別のマットの上面上に置かれており、
当該方法が、
運搬面内で運搬方向に前記マット(1、4)を移動させるステップと、
案内手段(8...8)が設けられている領域を通過して前記マット(1、4)を移動させると同時に、前記案内手段(8...8)により、前記マット(1、4)の前記上面の少なくとも一部分に亘り前記マット(1、4)に力をかけるステップと
を含み、
もって、前記案内手段(8...8)が設けられている前記領域を通過した前記マット(1、4)の第1の部分が、前記運搬面から離れて下方に撓み、
前記案内手段(8...8)が設けられている前記領域をまだ通過していない前記マット(1、4)の第2の部分が、前記運搬面内に残留する、方法。
【請求項13】
前記少なくとも1つの物体(9)が、前記案内手段(8...8)が設けられている前記領域に到達すると、滑動部(14)により前記少なくとも1つの物体(9)を支持するステップを更に含む、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
好ましくは前記運搬面内で、滑動部/前記滑動部(14)により、前記少なくとも1つの物体(9)を滑動させるステップを更に含む、請求項12又は13に記載の方法。
【請求項15】
前記少なくとも1つの物体(9)をコンベヤベルト(10)、パレット又はローラコンベヤへ移載するステップを更に含む、請求項12〜14のいずれか一項に記載の方法。
【請求項16】
少なくとも1つの物体(9)、好ましくは食品産業の少なくとも1つの容器(9)を移載する方法であって、
前記少なくとも1つの物体(9)が、請求項1〜4のいずれか一項によるマット(1、4)又は弾性材料を含む別のマットの上面上に移載され、
当該方法は、前記マットが湾曲している領域の外へ且つ運搬面内に、前記マット(1、4)を移動させるステップを含む、方法。
【請求項17】
前記マットを湾曲状態から平坦な状態に変えるために、このマットに力をかける案内手段(26)が設けられている、請求項16に記載の方法。
【請求項18】
次に前記マット上の位置に到達させるために、重力により移動するように、前記物体が傾斜したコンベヤ平面上を滑動するか又はその上に置かれる、請求項16又は17に記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2012−188290(P2012−188290A)
【公開日】平成24年10月4日(2012.10.4)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2012−50750(P2012−50750)
【出願日】平成24年3月7日(2012.3.7)
【出願人】(506040652)クロネス アクティェンゲゼルシャフト (55)
【Fターム(参考)】