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少なくとも1つの透かしまたは擬似透かしを有するシートであって透かしまたは擬似透かしが当該シートの一面からのみ観測可能なシート
説明

少なくとも1つの透かしまたは擬似透かしを有するシートであって透かしまたは擬似透かしが当該シートの一面からのみ観測可能なシート

表面及び裏面を少なくとも1つの透かしまたは擬似透かしと共に有するシートであって、上記透かしまたは擬似透かしの少なくとも一部が透過光において当該シートの一方の面からのみ観察可能である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、少なくとも1つの透かしまたは擬似透かしを有するシートに関し、また、本発明は、上記シートを備える物品、特にセキュリティ文書に関する。
【背景技術】
【0002】
紙幣のような支払手段、小切手または公式文書、特にパスポート、身分証明書もしくは文化的もしくはスポーツのイベントに入るためのチケットまたは乗車券のようなセキュリティ文書の偽造または改竄に対して保護するために、透過光で観察されることによって文書を認証することを可能とする透かしのようなさまざまなセキュリティ手段を用いることができる。また、このような透かしは、複製に使用される媒体が組み込まれた透かしを有していないため、コピー、写真撮影またはスキャンのような光学手段によって複製することに対する防御をもたらす。
【0003】
また、透かしは、特に印刷用紙/筆記用紙に対して、特にレターヘッドまたは水彩画用の紙のようなアート紙に対して、装飾的及び格式的な目的で使用される。
【0004】
紙のシートにある透かしは、従来、製紙機械のエンボス状布地に製紙用パルプを堆積させることによってシートの製造の湿式段階中に得られており、堆積されたパルプ量は、紙の残りの部分と比較して、エンボスの凹所においてより多く、エンボスの凸部においてより少なくなり、これにより、不透明度の差を形成し、(乾燥後の)シートを透過光で観察すると、シートの残り(「被膜(velum)」部分)と比較して、パルプの濃度が最大である領域は、より暗く見え、パルプの濃度が低い領域は、明るく見える。この技術は、円網(cylinder mold)製紙機械で紙を製造することに関する。このような透かしは、エンボスにある浮彫(relief)に基づいて異なるグレー段階を示しており、透かしは、複数階調透かしと言われている。
【0005】
また、透かしは、平板式長網抄紙機にある透かしロール(同様に「ダンディロール(dandy roll)」として知られている)を用いて濡れたシートをエンボス加工することによって形成されている。
【0006】
複数階調効果を示す透かしを有する紙の製造として知られている別の技術は、特許文献1で説明されており、(シートの被膜領域の密度未満の単位領域あたりの密度からなる)白っぽい領域(paler zone)を形成することを備えており、白っぽい領域は、シートにシルクスクリーン画像を形成するように構成されており、また、白っぽい領域は、製紙機械の脱水布地(draining fabric)に固定される1組のマスクを用いて得られる。
【0007】
特許文献2には、シート材料であって、上記材料の外面を形成しかつ少なくとも第1色を呈する少なくとも第1層と、少なくとも1つの透かしを有して少なくとも第2色を呈する少なくとも第2層と、を備え、第1及び第2層が異なる色彩及び/または色相角を有している、シート材料が記載されている。これは、着色されかつ材料を通して視認される透かしを形成する。
【0008】
また、シートの外観にある擬似透かしを形成することが知られている。擬似透かしは、不透明さの差を呈することによって透かしの存在を再生する。このような擬似透かしは、熱をかけてまたは熱をかけずに圧力をかけることによって機械的に、かつ/または、例えば紙がより透過性を有するようにする物質を用いることにより紙の透光性を局所的に増大させることによってなど組成に作用することによって化学的に、得られる。擬似透かしにおける白っぽい領域と暗い領域との間の繊維材料の密度は、従来の透かしと異なり、均一である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【特許文献1】欧州特許出願公開第1122360号明細書
【特許文献2】仏国特許出願第06/50470号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
セキュリティ文書及びシートについての改竄に対する新規なセキュリティ対策であって街頭の人にとって容易に観察可能である一方で十分なレベルの安全性を示すセキュリティ対策を提案する必要性がある。
【0011】
また、ファイン紙もしくはアート紙及び/または印刷/筆記用紙の分野において入手可能な透かしのあるまたは擬似透かしのある紙に必要に応じて紙を認証することに寄与する新規な外観効果を示させる必要性がある。
【課題を解決するための手段】
【0012】
上述した必要性を満たすため、本発明は、表面及び裏面と少なくとも1つの透かしまたは擬似透かしとを有するシートであって、当該シートが、上記透かしまたは擬似透かしの少なくとも一部が透過光において当該シートの一方の面からのみ観察可能であるような、シートを提案する。
【0013】
より具体的には、本発明は、表面及び裏面を有しており、かつ、
・ 少なくとも1つの第1透かしまたは擬似透かしを有する第1層と、
・ 少なくとも1つの第2透かしまたは擬似透かしを有する第2層と、
を備え、当該シートは、上記第1透かしまたは擬似透かしの少なくとも一部が透過光においてシートの表面からのみ観察可能であり、上記第2透かしまたは擬似透かしの少なくとも一部が透過光においてシートの裏面からのみ観察可能である。
【0014】
したがって、透かしまたは擬似透かしそれぞれは、透過光において、マークを有する層それぞれを見たときにのみ少なくとも部分的に観察可能である。透かしもしくは擬似透かしまたはこれらの少なくとも一部は、シートの片側から光を透過させると、明確には同時に観察可能できない。
【0015】
本発明におけるシートは、好ましくは「拡散層」と称される少なくとも1つの光拡散・半透光性中間層であって第1及び第2層間に位置する中間層を有する。用語「半透光性」は、層の材料が、層を通して見ることが可能となるように十分な光が層を通過することを可能とするということを意味して使用される。
【0016】
中間層は、有利には、第1透かしまたは擬似透かしの少なくとも一部が透過光において中間層と一致してシートの表面からのみ観察可能であり、第2透かしまたは擬似透かしの少なくとも一部が透過光において中間層と一致してシートの裏面からのみ観察可能であるようになっている。
【0017】
本発明によれば、特に中間層があるため、2つの層における透かしまたは擬似透かしが互いに合成されることを防止する。透かしまたは擬似透かしと一致する中間層がないと、透かしまたは擬似透かしが合成されることが可能となる。
【0018】
2つの層における透かしまたは擬似透かしの少なくとも一部は、特に中間層と一致して、互いに重ね合わされている。特に、透かしまたは擬似透かしは、互いに全面的に重ね合わされている。変形例において、透かしまたは擬似透かしは、例えば透かしまたは擬似透かしが離れているまたは隣り合っているなど、互いに重ね合わされている必要はない。
【0019】
透かしまたは擬似透かし
本発明において、「透かしまたは擬似透かし」は、シートの厚さにおいて、特に第1層または第2層の厚さにおいて現れる描画画像を意味して使用される。
【0020】
透かしまたは擬似透かしは、例えば繊維またはポリマー層など、当業者に既知のさまざまな方法で形成されてもよい。
【0021】
透かしは、製造中に繊維層にエッチングされまたはプレス加工された模様であってもよい。例として、このような透かしは、繊維層を円網製紙機械で製造しているときに厚さを低減させたまたは増大させたパルプの領域を形成することによって透光させて視覚可能であり、これは、円網のフォーミングファブリック(forming fabric)における突出または後退印影によって達成される。
【0022】
また、透かしは、浮彫でエッチングされた透かしを有する透かしロールによって繊維層が平板式長網抄紙機に当接して押し付けられた領域によってもたらされており、これにより、繊維層が機械の湿式部分において形成されながら、繊維層の特定領域を強く押し付けてこれにより繊維に含まれている水分を排出する効果を有する。
【0023】
擬似透かしは、特定物質を塗布することによって機械的かつ/または化学的手段によって完成した繊維層に形成され、模様は、依然として透光させて視覚可能である。
【0024】
例として、擬似透かしは、繊維層の所定領域に所定組成物を配置するまたは印刷することによって形成されており、所定組成物は、繊維層の透光性を変更し、特に透かしにおける白っぽい領域と暗い領域と同様の白っぽい領域と暗い領域とを形成するが、従来の透かしの陰影と同程度の精密性及び変化の陰影を得ることが可能となる結果を得ない。
【0025】
例として、例えば一般的に脂肪組成物を繊維層の所定領域に塗布することによって、完成した繊維層をより透光性を有するものとすることが可能であり、例えば米国特許第2021141号明細書に記載されているようなオイルと透光性無機材料とから形成された組成物など、または例えば米国特許第1479337号明細書に記載されているような溶媒と組み合わされたワックスの形態をなす合成物などのようなこの組成物は、恒久的な様式で繊維層をより透光性を有するものとする。
【0026】
米国特許第5118526号明細書に記載されているような熱転写(hot transfer)によるワックス、英国特許第1489084号明細書に記載されているようなX線照射を受けてポリマー化する流体透光組成物、または独国特許第3920378号明細書に記載されているような印刷によって塗布されるポリエーテル、脂肪族化合物、イソシアネート及びアルコールに基づいた組成物を局所的に塗布することによって完成した繊維層をより透光性を有するものとすることが可能である。
【0027】
欧州特許第0203499号明細書に記載されているような例えばポリエチレンのような熱溶解性材料を含む繊維層を用いることは可能であり、熱溶解性材料は、熱の局所的な作用を受けて透光性の変化を受ける。
【0028】
完成した繊維層は、より不透光性を有してもいが、例えば仏国特許出願第2353676号明細書に記載されているように繊維層の不透光性を増大させるために所定領域に不透光性物質を塗布することによって完全に不透光とされるのではない。例として、不透光性物質は、顔料から、または、化学組成物、着色組成物もしくは染料からなる充填材または溶液からなる水性懸濁液であってもよい。この物質は、繊維層を製造している間かつ繊維層が布地から除去される前に第1シートに塗布され、物質は、シートの間隙へ浸透して、乾燥後に選択された領域における処理のためにシートの不透光性の変化を引き起こす。この製造技術は、物質を塗布するための特別なロールデバイスを必要とし、よりよい結果を得るためは物質をシートの間隙へ浸透させるために使用される吸引デバイスを必要とする欠点を有する。
【0029】
また、W. Walenskiによる「Watermarks and those that are not」、 Druckspiegel 52、No. 3、66-68 (March 1997)に記載されている方法を用いて擬似透かしを形成することが可能である。この文献は、擬似透かしをコーティングされていない紙に作る方法を記載しており、この方法は、再び湿らせた紙のシートに対して熱及び圧力をかけた状態で擬似透かしのパターンを示すマーク片を付ける工程を有する。
【0030】
また、熱及び圧力をかけた状態で再び湿らせる溶液を紙の1以上の所定領域に塗布し、溶液を蒸発させて所定領域において紙の密度を増大させることによって擬似透かしをコーティングされていない紙に形成することが可能である。
【0031】
また、国際公開第97/17493号明細書は、所定領域において付される層の重量を変化させ、これにより、コーティングの重量が減少されまたは増大されるこれら領域における厚さ及び不透光性の変化を引き起こすことによって擬似透かしを有するコーティングされた紙を作ることが記載されている。
【0032】
また、国際公開第99/014433号明細書は、コーティングされた紙に擬似透かしを作る別の方法を記載しており、この方法は、最後のコーティング作業に続く乾燥工程後に、再湿潤溶液を1以上の所定領域においてコーティングされた紙の少なくとも一面に塗布し、圧力及び熱をコーティングされた紙のこれら領域にかけ、溶液を蒸発させてこの領域におけるコーティングされた紙の密度を紙の残りの部分に対して増大させる工程を実行することによって、紙に画像を作る工程を有する。
【0033】
最後に、擬似透かしは、独国特許第3718452号明細書に記載されているように、繊維層の所定領域を機械的にエンボス加工することによってマークを形成することにより、機械的に形成されてもよい。
【0034】
また、擬似透かしは、ポリマー層の透光性を変更するのに適した組成物を塗布することによってポリマー層に形成されてもよい。
【0035】
国際公開第91/07285号明細書は、合成媒質に組成物を印刷することを記載しており、組成物は、担体の不透光性を変更し、少なくとも1つの無機充填材と少なくとも1つのバインダと水溶性のまたは顔料性の着色物質とを含んでいる。組成物は、所定領域に塗布され、その後、媒質は、当業者に既知のコーティング方法を用いて、所定領域の全面にわたって顔料性組成物で被覆される。
【0036】
米国特許第4307899号明細書は、部分的に重ね合わされた着色層を印刷することによって、媒質、好ましくはプラスチック媒質に形成された印影を備える認証カードを記載している。単一の層が印刷された領域は、透過光で白っぽく、反射光で暗く見え、複数の重ね合わされた層が印刷された領域は、透過光で暗く、かつ反射光で白っぽく見え、これにより、透かし効果を形成する。層数を変更することによって、複数階調効果を得ることが可能となる。
【0037】
また、擬似透かしは、機械的手段を用いてポリマー層に形成されてもよい。
【0038】
例えば、2つのロール間にシートを通過させることによってポリマー材料からなるシートに擬似透かしを形成することが可能であり、一方のロールは、浮彫の状態にある陥没または突出パターンを支持して欧州特許第0655316号明細書に記載されているように印影を形成する。シートは、ロールを用いて突出または陥没の状態でマーク付けされた領域に対応して透過光でパターンが黒くかつ白く見えるように伸張されることによって、その後に得られる。
【0039】
また、国際公開第2007/016148号明細書は、変形される、特にエンボス加工またはデボス加工によって型押しされ、透かしのように見える画像を形成し、そして形成された画像が損傷されることなくラミネートされるのに適したプラスチック層を記載している。
【0040】
最後に、擬似透かしは、電磁放射、例えばレーザを用いてポリマー層に形成されてもよい。
【0041】
例えば、欧州特許出願公開第1518661号明細書は、特定領域に電磁照射することによってそしてシートを伸張して照射領域に対応する透光領域を示す伸張されたシートを得ることによって、巻取型シートに擬似透かしを形成する方法を記載している。
【0042】
第1及び第2層における透かしまたは擬似透かしは、上記方法のいずれかを用いて形成されてもよい。
【0043】
一方の層が透かしを有して他方の層が擬似透かしを有してもよく、双方の層それぞれが透かしを有してもよく、双方の層それぞれが擬似透かしを有してもよい。
【0044】
中間層は、単一の層または複数の層を備えていてもよい。
【0045】
中間層は、ポリマー層であってもよく、または、中間層は、1以上のポリマー層を有してもよい。
【0046】
本発明の好ましい形態において、ポリマー層は、フィルムの形態をなしてもよい。フィルムは、状況に応じて、発泡フィルムであってもよい。例として、ポリマーフィルムは、ポリビニルクロライド(PVC)から、ポリエチレンテレフタレート(PET)から、ポリカーボネート(PC)から、ポリエステルカーボネート(PEC)から、ポリエチレンテレフタレートグリコール(PETG)から、もしくはアクリロニトリルブタジエンスチレン(ABS)からなるフィルム、または例えばポリカーボネートに基づきかつ供給者BayerによってLisa(登録商標)として販売されている発光フィルムなどの例えば「導光」型からなるフィルムであってもよい。
【0047】
また、中間層は、繊維層であってもよく、1以上の繊維層を備えてもよい。
【0048】
例として、繊維層は、特に綿繊維のようなセルロース繊維、並びに/または例えばポリアミド及び/またはポリエステル繊維のような合成繊維に基づいてもよい。特に、中間層は、半透光性トレース紙であってもよい。
【0049】
第1層及び/または第2層は、繊維またはポリマー層であってもよい。
【0050】
本発明の具体的な形態において、第1層及び/または第2層は、具体的には、特に綿繊維のようなセルロース繊維、並びに/または例えばポリアミド及び/またはポリエステル繊維のような合成繊維に基づいた繊維層である。
【0051】
本発明の別の具体的な形態において、第1層及び/または第2層は、特に上述したようなポリマー層である。特に、第1層及び/または第2層は、キャビティ及び/または無機充填材が設けられて第1層及び/または第2層を部分的に不透光性とするポリマー層であってもよい。第1層及び/または第2層は、少なくとも1つのポリマー材料から形成して共押し出しされてもよく、少なくとも1つの表皮層と共にコア層を有してもよく、コア層は、空洞を有している。「コア層」は、表面層に対応する「表皮層」よりも第1層または第2層の表面からはるかに離間している基層に対応している。第1層及び/または第2層は、具体的には、欧州特許出願公開第0470760号明細書及び欧州特許出願公開第0703071号明細書に記載されたように形成されてもよい。例えば、第1層及び/または第2層について、二重延伸(bi-stretched)ポリエチレンに基づいたフィルムであって供給者ArjowigginsによってPolyart(登録商標)の名で販売されているフィルム、またはシリカが充填されたポリエチレンフィルムフィルムであって供給者PPG IndustriesによってTeslin(登録商標)の名で販売されているフィルムを用いることが可能である。このような状況の下で、欧州特許第1518661号明細書に記載されているように、第1及び第2層それぞれは、例えばレーザを用いることによって、伸張されることによって、及び印刷可能層で被覆することによって、形成された擬似透かしを有している。
【0052】
本発明の具体的な形態において、中間層は、事前に高温または低温押出成形された第1及び第2層に押し出し成形されまたはラミネートされたポリマー層であってもよい。例として、押し出し成形されたポリマーについて、ポリエチレン、またはポリエチレン及びエチレンビニルアセテートの混合物を用いることが可能である。
【0053】
また、中間層は、事前に第1及び第2層に浸透されまたは被覆されてもよい。この層は、例えば水溶性ポリマー、特にポリビニルアルコールなどの水溶液分散(乳液)、特にアクリルポリマー、または例えばポリマー発泡体(すなわち、ガス、特に空気の気泡を有する組成物)にされるポリマーに由来する分散ポリマーなどの半透光性化合物よりなってもよい。
【0054】
中間層は、液状またはフィルム状にある1以上の接着層を用いて第1及び第2層に取り付けられてもよい。変形例において、中間層は、溶融または溶接によって第1及び第2層に取り付けられてもよい。
【0055】
また、中間層は、例えば同様に第1及び第2層を共に取り付けることに用いることに適した接着フィルムなどの接着層であるまたは接着層を有してもよい。接着フィルムは、例えばポリエチレンフィルムであってもよい。
【0056】
具体的な形態において、中間層は、中間層の少なくとも一面において、圧力を感受するまたは加熱時に活性化する接着組成物に正確にサイズ合わせされてもよく、組成物は、液体の状態で押出成形によってまたはラミネートによって低温または高温で付けられる。
【0057】
別の好ましい形態において、第1及び第2層の内面は、圧力を感受するまたは加熱時に活性化する接着組成物を有してあらかじめサイズ合わせされてもよく、組成物は、液体の形態で押出成形によってまたはラミネートによって冷却してまたは加熱して付けられる。
【0058】
中間層の光拡散性質は、中間層の屈折率に、中間層の組成物に、中間層の厚さに、及び/または中間層の表面凹凸に由来する。
【0059】
具体的な形態において、中間層の表面凹凸は、上記表面をエンボス加工するまたはシボ加工することによって得られてもよい。また、表面凹凸は、例えば第1繊維層の表面に押出成形されたポリマーからなる中間層が付けられるように、層を支持する表面の凹凸によって得られてもよい。
【0060】
別の具体的な形態において、中間層は、中間層に拡散性質を付与するキャビティ、例えば気泡を有する層である。
【0061】
本発明の別の形態において、中間層は、特に、具体的にはカオリンまたは酸化チタンのような無機顔料、具体的にはポリスチレンまたはポリエチレンのビードのような有機顔料から選択された拡散充填材を有する層である。
【0062】
中間層の厚さは、第1及び第2層の少なくとも一方の厚さとは異なっていてもよい。また、中間層は、第1及び第2層の少なくとも一方における幅及び/長さと異なる、特にこの幅及び/長さよりも小さい幅及び/長さを示してもよい。
【0063】
中間層は、第1及び第2層の全表面領域にわたって延在してもよい。
【0064】
本発明の具体的な形態において、中間層は、中間層がシートの第1及び第2層の表面領域の一部のみを覆うように延在しているという意味では部分的である。このような状況の下で、中間層は、好ましくは上記層の透かしまたは擬似透かしを覆うのに十分な第1及び第2層の所定領域を覆うように延在している。
【0065】
本発明の別の具体的な形態において、中間層は、少なくとも1つの透かしまたは擬似透かしと一致する領域において、シートの所定部分を覆うように、好ましくはシートの一端から他端まで延在しており、例えばストリップを形成する。
【0066】
本発明の具体的な形態において、中間層は、中間層が少なくとも1つの透かしまたは擬似透かしの表面領域の一部のみを覆って延在しているという意味では部分的である。このため、透かしまたは擬似透かしの所定部分は、シートの一方の面からのみ視認可能である一方、別の部分(中間層によって覆われていない部分)は、透過光においてシートの両面から視認可能である。
【0067】
本発明の具体的な形態において、中間層は、とりわけ以下、
・ 特に印刷形態の状態であるまたは中間層に組み込まれた、染料並びに/または発光顔料及び/もしくは干渉顔料及び/もしくは液晶顔料、
・ 特に印刷形態の状態であるまたは中間層に組み込まれた、染料並びに/またはフォトクロミックもしくはサーモクロミック顔料、
・ 特に被覆形態の状態であるまたは中間層に組み込まれた、紫外線吸収体、
・ 特定の集光材料、
・ 回折構造、
・ 複屈折または偏光層、
・ 特定かつ測定可能な発光特性(例えば蛍光、燐光)、吸収光特性(例えば紫外線、可視光もしくは赤外光)、ラマン効果特性、磁気特性、マイクロ波応答特性、X線応答特性、または導電率特性を有する自動読み取り可能なトレーサ、及びこれらセキュリティ要素を互いにもしくは他のセキュリティ要素と組み合わせたもの、
・ (電子チップのような)電子デバイス、
から選択された1以上のセキュリティ要素を有している。
【0068】
また、第1及び/または第2層は、1以上のセキュリティ要素を有していてもよい。セキュリティ要素は、例えば、
・ 特に印刷形態の状態であるまたは第1及び/もしくは第2層に組み込まれた、染料並びに/または発光顔料及び/もしくは干渉顔料及び/もしくは液晶顔料、
・ 特に印刷形態の状態であるまたは第1及び/もしくは第2層に組み込まれた、染料並びに/またはフォトクロミック(photochromic)もしくはサーモクロミック(thermochromic)顔料、
・ 特に印刷形態の状態であるまたは第1及び/もしくは第2層に組み込まれた、紫外線吸収体、
・ 特定の集光材料、
・ 回折構造、
・ 複屈折または偏光層、
・ 特定かつ測定可能な発光特性(例えば蛍光、燐光)、吸収光特性(例えば紫外線、可視光もしくは赤外光)、ラマン効果特性、磁気特性、マイクロ波応答特性、X線応答特性、または導電率特性を有する自動読み取り可能なトレーサ、及びこれらセキュリティ要素を互いにもしくは他のセキュリティ要素と組み合わせたもの、
・ (電子チップのような)電子デバイス、
から選択されている。
【0069】
第1及び第2層の一方にあるまたは第1及び第2層の双方にあるセキュリティ要素は、とりわけ、
・ セキュリティスレッド(security thread)、例えば一方の層の大部分または窓部において、状況に応じてポジまたはネガの印刷印影を含んで、金属被覆を有さない1以上の部分を有してまたは有さずに、金属性、ゴニオクロマティック(goniochromatic)、またはホログラム効果を形成する蛍光媒質に組み込まれているセキュリティスレッド、
・ 金属被覆され、ゴニオクロマティックのまたはホログラムのホイル
・ 干渉顔料または液晶に基づいた可変光学効果を示す層、
・ 視認可能または視認不能な薄片、特に発光性の薄片のような比較的小さい形式からなる平坦なセキュリティ要素、
・ 微粒子または顔料微粒子もしくはハイライト型染料からなる凝集体であって視認可能または視認不能であってもよく、特に発光性であってもよい、微粒子または凝集体、及び
・ セキュリティ繊維、特に金属被覆され、(軟磁性及び/または強磁性を有する)磁性の、または、紫外光、可視光または赤外光、特に近赤外光(NIR)を吸収可能なもしくは紫外光、可視光または赤外光、特に近赤外光(NIR)によって励起されることが可能な繊維、
から選択されている。
【0070】
本発明の具体的な形態において、第1及び/または第2繊維層には、少なくとも1つの貫通開口部(「窓部」)が形成されている。特に、第1及び第2層それぞれは、少なくとも1つの貫通窓部を有しており、第1層の少なくとも1つの貫通窓部と第2層の少なくとも1つの貫通窓部とは、例えば中間層を介して、一致して位置しており、シートに透光性または半透光性を有する領域を形成する。
【0071】
本発明の具体的な形態において、第1及び/または第2層は、淡彩であり、そして、透かしまたは擬似透かしは、淡彩を示す。用語「淡彩」は、白色でないことを意味するとして理解すべきである。
【0072】
また、第1及び/第2層は、真珠光沢(iridescent)であり、または例えば干渉顔料を含む真珠色効果を示している。
【0073】
本発明の具体的な形態において、第1及び/または第2層におけるセキュリティ要素、特に透かしまたは擬似透かしと中間層におけるセキュリティ要素とは、一致して配置されている。
【0074】
例において、第1及び/または第2繊維層は、繊維面(すなわち、紙パルプが堆積される製紙機械の布地と接触する面)を有する紙の層であり、繊維面は、シートの内側に位置している。これにより、繊維面がより滑らかになりそして透過光強度が大きくなるため、透かしまたは擬似透かしの観察が改善される。また、好ましくは、中間層が被覆され、押出成形されまたはラミネートされている場合、中間層は、第1及び/または第2層の繊維面に位置する。
【0075】
また、好ましくは、第1及び第2層は、シートの表面及び側面それぞれを構成する。このため、これら層は、シートの外層である。それでもなお、第1層及び/または第2層は、国際公開第02/20902号パンフレットに記載されている透光性顔料被覆のように、透光性顔料被覆で被覆されてもよい。
【0076】
本発明の形態において、第1透かしまたは擬似透かしと第2透かしまたは擬似透かしとは、異なっている。例えば、第1透かしまたは擬似透かしと第2透かしまたは擬似透かしとは、相補的であってもよい。透かしまたは擬似透かしは、これらの視覚効果において、または概念もしくは画像に関して相補的であってもよい。例えば、セキュリティ文書において、第1透かしまたは擬似透かしを一側にある国章とし、第2透かしまたは擬似透かしを他側にある文章とすることが可能である、または、紙幣において、紙幣の人物像及び金額それぞれを使用することが可能である。
【0077】
本発明の別の形態において、第1透かしまたは擬似透かしと第2透かしまたは擬似透かしとは、同一であり、好ましくは対照的な様式で配置されている。認証のため、(例えば、どちらの面を観察しているかに拘らず同一方向を常に見るなど、)透かしまたは擬似透かしが実際には同一であることを検証することが有利である。
【0078】
本発明の具体的な形態において、第1透かしまたは擬似透かしと第2透かしまたは擬似透かしとは、少なくとも部分的に互いに一致している。
【0079】
シートは、セキュリティシートであり、セキュリティスレッド、ホログラム、セキュリティ繊維、サーモクロミック、フォトクロミックもしくは干渉化合物(液晶、真珠光沢の化合物)、それどころか(電子チップのような)電子デバイスのようないくつかの他のセキュリティ要素をさらに有してもよい。
【0080】
本発明におけるシートの重量は、目的とする用途に応じており、例えば80グラム/平方メートル(g/m)から150g/mの範囲にあってもよい。
【0081】
また、本発明は、上記シートを製造する方法を提供する。より具体的には、第1層は、第1透かしまたは擬似透かしが形成された状態で形成され、第2層は、第2透かしまたは擬似透かしが形成された状態で形成されており、中間層は、上記第1及び第2層間に配置されている。第1及び第2層は、上述のようになっている。
【0082】
特に、上記第1及び第2層それぞれは、スクリーン上の突出部を有する製紙機械の布地上にある懸濁液中の紙パルプを脱水することによって、及び/または透かしもしくは擬似透かしを形成するためエンボス加工することによって、製造されてもよい。層は、2つのシリンダバット(円網)を用いることによって、または一方の層についてシリンダバットを用いそして他方の層について「前者」を用いることによって、製造されてもよい。
【0083】
また、平板式長網抄紙機を用いてこれら層を形成することが可能であり、平板式長網抄紙機は、好ましくは、透かしが透かしロールを用いて形成されている状態で、複数の板(bed)を有している。この方法は、タイル状の透かし、すなわち層の全面にわたって繰り返される透かしを有する必要がある場合に、有利である。
【0084】
層は、サイジングプレスにおいて着色されることによって色付けされてもよく、着色された透かしまたは擬似透かしが得られる。
【0085】
本発明の形態において、中間層は、表面処理によって、特に噴霧によって、サイジングプレス(sizing press)によって、または上記第1及び/もしくは上記第2層の内面に化合物を被覆することによって、配置される。特に、この配置は、繊維層が製紙機械で製造されている間または乾燥後に、湿った繊維層になされる。
【0086】
使用される被覆デバイスは、例えばエアナイフコーターまたは特定のコーターなど製紙産業ですでに使用されている被覆デバイスの1つであってもよい。このようなデバイスは、表面上に十分にとどまりかつ層が配置される表面における凹凸に密接に適合する層を得ることを可能とする。
【0087】
具体的な形態において、ポリマー層は、押出成形によって第1及び/または第2層に配置されており、そして、2つの層は、中間層を形成する押出成形ポリマー層を用いて押し付けられる(ラミネートされる)ことによって互いに取り付けられる。
【0088】
本発明の別の形態において、上記透かしまたは擬似透かしのある第1及び第2層は、中間層を形成する化合物、特に接着剤または発泡体で貼り付けられており、発泡体は、状況に応じて熱溶解可能であってもよい。
【0089】
本発明の形態において、中間層は、第1及び第2層間に貼り付けられまたはラミネートされている。例えば、粒状ポリマーフィルムは、紙の2つのシート間に貼り付けられている。
【0090】
本発明の別の形態において、シートは、
・ 第1透かしまたは擬似透かしを有する第1繊維層と、
・ 第2透かしまたは擬似透かしを有する第2繊維層と、
・ 第1繊維層に押出成形された第1ポリマー層によってかつ第2繊維層に押出成形された第2ポリマー層によって形成された中間層と、
を備える。
【0091】
例えば、押出成形層それぞれは、約20g/mの重量を有している。
【0092】
押出成形層は、押出成形層間に介挿された(準)透光性フィルムに直接接触しているまたは(準)透光性フィルムを有してもよく、フィルム自体は、セキュリティ要素または電子デバイスを有してもよい。一般的には、中間層は、複数の層であって層自体が半透光性を有しかつ拡散効果を有する複数の層を備えてもよい。これら層は、必要に応じて例えば電子デバイスなどのセキュリティ要素を有する(準)透光性フィルムに直接接している、または(準)透光性フィルムに(準)透光性フィルムによって分離されてもよい。
【0093】
また、本発明は、上述したシートを備える物品を提供する。
【0094】
特に、物品は、セキュリティ文書、例えばレターヘッドなどの印刷/筆記用紙、アート紙、水彩画用紙、または、パッケージ、特に高級品を収容するパッケージから選択されてもよい。
【0095】
セキュリティ文書は、身分証明書、特に身分証明証またはパスポート、支払手段、特に紙幣、小切手、領収証もしくは発注書、文化的もしくはスポーツイベントに入るためのチケット、または輸送チケットから選択されてもよい。
【0096】
また、セキュリティ文書は、真偽証明書、保証証明書、または特に医薬、電子部品、予備部品、香水及びセキュリティラベルのためのセキュリティパッケージから選択されてもよい。
【0097】
本発明は、本発明の非限定的な実施形態を読み、かつ添付の図面における線図及び断片的な図を考察してより理解される。
【図面の簡単な説明】
【0098】
【図1】中間層を有していない従来のシートの表面を示す図である。
【図2】図1のシートの裏面を示す図である。
【図3】本発明におけるシートであって擬似透かしを有するシートを示す断面図である。
【図4】図3及び図6におけるシートを示す表面図であって、透過光において観察しているときのシートの表面を示す図である。
【図5】図3及び図6におけるシートを示す表面図であって、透過光において観察しているときのシートの裏面を示す図である。
【図6】本発明における別のシートであって透かしを有するシートを示す断面図である。
【図7】本発明におけるシートの別の例であって寸法の小さい中間層を有する例を示す断面図である。
【図8】本発明におけるシート1であってさまざまな位置に透かしまたは擬似マーカーを有するシート1を示す表面図である。
【図9】本発明におけるシート1であってさまざまな位置に透かしまたは擬似マーカーを有するシート1を示す裏面図である。
【図10】本発明におけるシート1であってさまざまな位置に透かしまたは擬似マーカーを有するシート1を示す表面図である。
【図11】本発明におけるシート1であってさまざまな位置に透かしまたは擬似マーカーを有するシート1を示す裏面図である。
【図12】本発明におけるシート1であってさまざまな位置に透かしまたは擬似マーカーを有するシート1を示す表面図である。
【図13】本発明におけるシート1であってさまざまな位置に透かしまたは擬似マーカーを有するシート1を示す裏面図である。
【発明を実施するための形態】
【0099】
図1及び図2は、最新技術の例示的なシートの表面及び裏面それぞれを示す外観図である。
【0100】
シートは、第1及び第2繊維またはポリマー層を備えている。
【0101】
第1層は、例えばエンブレムを示す透かしまたは擬似透かしを有しており、第2シートは、この例において文章「XYZY」に対応する別の透かしまたは擬似透かしを有している。
【0102】
2つの透かしまたは擬似透かしは、部分的に互いに重ね合わされている。変形例において、2つの透かしまたは擬似透かしは、全面的に互いに重ね合わされている、または、2つの透かしまたは擬似透かしは、例えば一方が他方から外れているなど、離れていてもよい。
【0103】
図1に示すように表面からまたは図2に示すように裏面から光を透過させてシートを観察すると、双方の透かしまたは擬似透かしは、同時に見られる。その結果、透かしまたは擬似透かしは、合成し、例えばこのような合成に起因する第3パターンを形成する。
【0104】
図3は、本発明の例示的なシート1を示す断面図である。
【0105】
シート1は、中間層6と共に上述したような第1層2と第2層3とを有しており、中間層は、上述したような特性を有しており、例えば第1及び第2層2及び3の表面領域全体にわたって延在している。
【0106】
第1層2及び第2層3それぞれは、上述のように擬似透かし4及び擬似透かし5を有しており、透かしは、互いに部分的に重ね合わされている。変形例において、擬似透かし4及び5は、互いに全面的に重ね合わされている、または、擬似透かし4及び5は、例えば一方が他方から外れているなど、離れていてもよい。
【0107】
図4に示すように第1層2(表面)から光を透過させてシート1を観察すると、第1層2の擬似透かし4のみが観察される。同様に、図5に示すように第2層3(裏面)から光を透過させてシート1を観察すると、第2層3の擬似透かし5のみが観察される。
【0108】
このため、本発明のシート1は、透過光で観察したときに擬似透かし4及び5が合成されることを防止できる。
【0109】
図6は、実施例1において以下で詳述されるように得られた本発明のシート1の別の例を示している。
【0110】
図7は、理解を容易にするために概略的に示された断面図であり、本発明の別の例のシート1を示しており、シート1は、中間層6と共に上述したような第1層2及び第2層3を有している。
【0111】
この例において、中間層6は、特に第1及び第2層2及び3の寸法よりも小さい幅の寸法を有している。例として、中間層6は、1以上の層で構成された光拡散及び半透明ストリップに対応している。
【0112】
図8及び図9は、本発明におけるシート1の表面及び裏面それぞれを示している。
【0113】
シート1は、ストリップの形態をなす中間層6を有している。
【0114】
第1層2は、複数の透かしまたは擬似透かし4、特に中間層6と全面的に一致して位置する透かしまたは擬似透かし4を有している。
【0115】
また、第2層3は、複数の透かしまたは擬似透かし5、特に中間層6と全面的に一致して位置する透かしまたは擬似透かし5を有している。
【0116】
このため、光を透過させてシート1を観察したときに、図8及び図9に示すように、中間層6の外側において互いに透かしまたは擬似透かし4及び5の合成を観察できる。逆に、中間層6と一致すると、透かしまたは擬似透かし4及び5は、合成しない。
【0117】
図10及び図11は、可能性のあることを示しており、それによって、本発明におけるシート1の透かしまたは擬似透かし4及び5が互いに全体的に重なり合っている。この例において、シート1は、第1及び第2層2及び3の全面領域を覆うように延在する中間層(図示略)を有している。シート1の表面からは、図10に示すように、第1層2の透かしまたは擬似透かし4のみが観察される。シート1の裏面からは、図11に示すように、第2層3の透かしまたは擬似透かし5のみが観察される。
【0118】
最後に、図12及び図13は、本発明における離される透かしまたは擬似透かし4及び5について可能性のあることを示している。この例において、シート1は、もう一度、シート2及び3の全体表面領域を占有する中間層(図示略)を有している。
【0119】
上述のように、図12に示すように、透かしまたは擬似透かし4のみがシート1の表面から観察され、図13に示すように、透かしまたは擬似透かし5のみがシート1の裏面から観察される。
【実施例1】
【0120】
セキュリティ型紙からなる本発明におけるシート1を製造する。
【0121】
透かし4を有する第1繊維層2は、シリンダの布地にあるセルロース繊維を含む紙パルプの懸濁液を脱水することによって、シリンダバットを有する円網製紙機械に形成され、透かしは、布地に含まれているエンボス加工によって形成されており、そして、層は、乾燥される。例として、この層(紙のシート)は、100マイクロメートル(μm)の厚さを有している。
【0122】
同じ方法で、第2繊維層3は、透かし4とは異なる透かし5を有して形成され、そして、第2繊維層は、乾燥される。例として、第2繊維層の厚さは、同様に100μmである。
【0123】
例えば透かし4が紋章を表し、例えば透かし5が文字「XYZY」を表した状態で、透かしは、異なっている。
【0124】
押出成形機において、ポリマー層は、(乾燥した)第1層2の繊維面に押出成形され、例えばポリエチレン(PE)の乾燥重量20g/mを示し、これにより、繊維層の表面における表面凹凸によって引き起こされた表面凹凸を有する押出成形シートが得られる。この押出成形されたポリマー層は、中間層6を形成し、中間層の拡散性質は、中間層の表面凹凸によってもたらされる。
【0125】
ポリマー層においてこのように被覆された層2は、層2の押出成形面を層3の繊維面に当接させて付けることによって、例えば90℃から180℃の範囲にある温度で、ラミネータにおいて(乾燥した)繊維層3と加熱して結合される。
【0126】
これにより、本発明のシート1が製造される。図4に示すように、層2を向いてシートを観察すると、光を透過して透かし4が見えるが、透かし5が見えず、同様に、図5に示すように、層3を向いたときにのみ、光を透過させてシートを観察することによって、透かし5が見える。
【実施例2】
【0127】
透かしを有する第1繊維層は、シリンダの布地にあるセルロース繊維を含む紙パルプの懸濁液を脱水することによって、シリンダバットを有する円網製紙機械に形成され、透かしは、布地に含まれているエンボス加工によって形成されており、そして、層は、乾燥される。
【0128】
同じ方法で、第2繊維層は、第1透かしとは異なる第2透かしを有して形成され、そして、第2繊維層は、乾燥される。
【0129】
押出成形機において、例えばポリエチレン(PE)からなるポリマー層は、乾燥しながら第1層の繊維面に押出成形され、ポリマー層は、繊維層の浮彫に一致される。これにより、表面凹凸を示す押出成形されたシートを製造する。
【0130】
同様に、例えばポリエチレン層などのポリマー層は、乾燥しながら第2層の繊維面に押出成形され、表面凹凸を有する押出成形されたシートが得られる。
【0131】
このようにしてポリマー層それぞれにおいて被覆された2つのシートは、押出成形面に対して押出成形面を互いに加熱して結合される。押出成形されたポリマーからなる2つの層は、拡散性質を示す中間層を形成する。
【0132】
これにより、本発明におけるシートが製造される。光を透過させてシートを観察すると、観察している面に応じて、一度に1つの透かしのみが見える。
【実施例3】
【0133】
セキュリティ型紙からなる本発明のシートは、2つの版盤(forming bed)を有する平板式長網抄紙機に形成されている。セルロース繊維を含む紙パルプの懸濁液は、各版盤にある布地において脱水され、それぞれがタイル状透かしを有する繊維層それぞれを形成する。ポリマー層は、例えばラテックス(安定な分散水溶液中のポリマー)の形態をなしかつ高い粘性を示す半透明のアクリルポリマーを例えばエアナイフコーティングすることによって、繊維層の表面に層を形成するように層の1つの繊維面に配置される。その後、2つの層は、上記中間層を形成するようにポリマー層を繊維層間に配置した状態で一方を他方に対して押し付けることによって、互いに結合され、中間層の拡散性質は、(繊維層の凹凸によって引き起こされる)中間層の表面凹凸に起因する。
【0134】
本発明において製造されたシートでは、光を透過させてシートを観察すると観察している面に応じて一方の層の透かしのみが見えられる。
【実施例4】
【0135】
第1繊維層は、製紙機械の湿式部分において形成された第1透かしを有して形成されている。
【0136】
第2繊維層は、製紙機械の湿式部分において形成された第2透かしを有して形成されている。
【0137】
使用される中間層は、熱可塑性ポリマー、特にポリエチレンで形成された光拡散・半透明ラミネートフィルムの形態をなしている。
【0138】
第1繊維層、例えば中間層を2つの繊維層間に挟んで2つの繊維層の透かしが重なるように、適度な圧力をかけてまたは圧力をかけずに中間層及び第2繊維層は、加熱して互いに結合されている。
【0139】
本発明において製造されたシートでは、光を透過させて観察すると、第1透かしが第1層側からのみ観察され、第2透かしが第2層側からのみ観察されるようになっている。
【実施例5】
【0140】
第1層は、例えばポリエチレンで形成された可撓性を有する合成中間物を用い、かつ中間物の外面に局所的な様式で配置された第1マーク、例えば不透明性を変更する組成物からなる層によって構成されたマークを有して形成されており、印刷可能な層は、国際公開第91/07285号パンフレットに記載されたように同一面に局所的でない様式で配置されており、第1擬似透かしを有する合成中間物を得る。
【0141】
第2層は、例えばポリエチレンで形成された可撓性を有する合成中間物を用いて形成されており、第2層には、第2マークが中間物の外面に局所的な様式で配置されており、第2マークは、例えば不透明性を変更する組成物からなる層によって形成されており、印刷可能な層は、国際公開第91/07285号パンフレットに記載されたように同一面に局所的でない様式で配置されており、第2擬似透かしを有する合成中間物を得る。
【0142】
使用される光拡散・半透過中間層は、例えば第1及び第2層を形成するために使用された合成中間物の軟化温度よりも低い軟化温度を示すポリエチレンラミネートフィルムで構成されている。
【0143】
第1及び第2層は、中間層と共に、圧力をかけてまたは圧力をかけずに、ラミネートフィルムの軟化温度において加熱して互いに結合されており、印刷可能な層は、シートの外面に配置されており、中間層は、第1及び第2層間に挟まれ、第1及び第2擬似透かしは、例えば重ね合わされる。
【0144】
このため、本発明におけるシートは、光を透過させて観察すると、第1擬似透かしが第1層側からのみ観察され、第2擬似透かしが第2層側からのみ観察されるようにして得られる。
【実施例6】
【0145】
第1繊維層は、感熱材料を含みかつ欧州特許第0203499号明細書に示唆されているように繊維層の厚さにおいて第1擬似透かしを有して形成されている。
【0146】
第2繊維層は、感熱材料を含みかつ欧州特許第0203499号明細書に示唆されているように繊維層の厚さにおいて第2擬似透かしを有して形成されている。
【0147】
第1及び第2層の内面は、感圧透光性接着剤からなる層であらかじめ被覆されている。
【0148】
使用される中間層は、例えばポリエチレンテレフタレートからなる光拡散・透光性フィルムの形態をなしている。
【0149】
第1繊維層、中間層及び第2繊維層は、加熱せずに圧力をかけて互いに結合されており、中間層は、感圧接着層を用いて第1及び第2繊維層間に挟まれ、第1及び第2擬似透かしは、例えば互いに重ね合わされる。
【0150】
本発明において製造されたシートは、光を透過させて観察すると、第1擬似透かしが第1層側からのみ観察され、第2擬似透かしが第2層側からのみ観察されるようになっている。
【実施例7】
【0151】
2噴射(two-jet)円網製紙機械において、第1繊維層であって第1層の全面にわたって存在する繰り返しパターンの形態をなす第1透かしであってこの透かしが湿式部分で形成された第1透かしを有する第1繊維層と、第2繊維層であって第2層の全面にわたって存在する繰り返しパターンの形態をなす第2透かしであってこの透かしが湿式部分で形成された第2透かしを有する第2繊維層と、が同時に形成されている。
【0152】
例えば供給者BayerによってLisa(登録商標)名で販売されているフィルムのような発光ポリカーボネートフィルムは、熱接合ニスかなる被膜であらかじめ被覆されている。その後、フィルムは、第1及び第2透かしの幅よりも広い幅のストリップに切断される。これにより、ストリップの形態をなす中間層が製造される。
【0153】
中間層は、2噴射円網製紙機械にある第1及び第2繊維層間に介在されており、ストリップの形態をなす中間層は、層の全領域にわたって延在していることを考えると、2つの透かしであってこれら透かしが重ね合わされている2つの透かしと一致して、2つの繊維層間に位置している。シートが乾燥されている間に、中間層の2つの面に存在する熱接合ニスは、活性化され、これにより、中間層は、冷却中に2つの繊維層に固定されることを可能とする。
【0154】
本発明におけるこのように形成されたシートは、光を透過させて観察すると、第1及び第2透かしの双方は、中間層に対応するストリップの外側において、第1繊維層側及び同様に第2繊維層側において組み合わせた様式で観察可能である。反対に、ストリップと一致した状態で、第1透かしは、第1繊維層側からのみ観察可能であり、そして、第2透かしは、第2繊維層側からのみ観察可能である。透かしを組み合わせないことは、特にストリップの拡散能力のため、ストリップと一致させた状態で可能である。
【実施例8】
【0155】
シリカ繊維を有する2つのポリエチレン中間物、例えば供給者PPG Industriesから販売されているようなTeslin(登録商標)からなる2つのフィルムを発端として、第1及び第2擬似透かしは、国際公開第2007/016148号パンフレットに記載されているように、高温エンボス加工によって中間物それぞれに形成される。
【0156】
中間層は、PETフィルムであってこのフィルムの表面それぞれにあるポリエチレン及びエチレンビニルアセテート(PE/EVA)接着剤とサイズをあらかじめ合わせたPETフィルムの形態で使用されている。
【0157】
第1擬似透かしを有する第1中間物、中間層及び第2擬似透かしを有する第2中間物は、加熱して互いに取り付けられ、中間層は、2つの中間物間に挟みこまれ、2つの擬似透かしは、例えば重ね合わされる。
【0158】
本発明におけるこのように製造されたシートは、光を透過させて観察すると、第1擬似透かしは、第1中間物によって形成されたように第1層側からのみ観察可能であり、第2擬似透かしは、第2中間物によって形成されたように第2層側からのみ観察可能である。
【実施例9】
【0159】
第1及び第2繊維層は、それぞれが繊維層にある印刷可能層を有して形成されている。
【0160】
中間層は、ポリエチレンで形成された光拡散・半透明フィルムの携帯で使用されている。
【0161】
第1繊維層、中間層及び第2繊維層は、互いに取り付けられ、中間層は、2つの繊維層間に挟みこまれる。結果として得られた取付体は、外面に配置される印刷可能層でホットラミネートされる。
【0162】
その後、第1及び第2擬似透かしは、国際公開第99/014433号パンフレットに記載された方法を用いて、すなわち擬似透かしの位置にある印刷可能層それぞれに再度濡らす溶液を塗布し、そして印刷可能層における再度濡らされた領域に圧力及び熱をかけ、溶液を蒸発させてこれら領域における繊維層を緻密にすることによって、例えば並列様式で印刷可能層それぞれに形成される。
【0163】
本発明におけるこのように製造されたシートは、光を透過させて観察すると、第1擬似透かしは、第1層側からのみ観察され、第2擬似透かしは、第2層側からのみ観察される。
【実施例10】
【0164】
使用される第1及び第2層は、供給者ArjowigginsによってPolyart(登録商標)として販売されるようなポリエチレンからなる2つのフィルムである。
【0165】
第1及び第2擬似透かしは、例えば欧州特許第1518661号明細書に記載されている方法などを用いたレーザ照射など、電磁放射を用いて、すなわち、電磁放射を所定領域にかけて伸張させ、照射領域に対応する透過領域を得ることによって、ポリエチレンフィルムそれぞれに形成されている。必要に応じて、印刷可能層は、ポリエチレンフィルムそれぞれの少なくとも一面に付けられる。最後に、貫通孔は、例えばダイを用いて、ポリエチレンフィルムそれぞれに切り抜かれる。
【0166】
中間層は、透光性ポリマーからなる光拡散・半透過フィルムの形態で使用される。
【0167】
第1層、中間層及び第2層は、感圧接着剤を用いて互いに取り付けられ、中間層は、2つの層間に挟みこまれ、第1及び第2層にある貫通孔部は、互いに一致して配置される。結果として得られる取付体は、外面に配置される印刷可能層でコールドラミネートされる。
【0168】
本発明においてこのように製造されたシートは、光を透過させて観察すると、第1擬似透かしは、第1層側からのみ観察され、第2擬似透かしは、第2層側からのみ観察される。また、このような方法で得られたシートは、第1及び第2層にある貫通孔部に対応する全透過領域を有している。
【実施例11】
【0169】
それぞれが透かしを有する第1及び第2繊維層は、平板式長網抄紙機に形成されており、透かしは、透かしローラを用いて形成される。少なくとも1つの貫通孔部は、例えばレーザ切断によって、第1及び第2繊維層それぞれに形成される。
【0170】
使用される中間層は、例えばポリカーボネートに基づきかつ供給者BayerによってLisa(登録商標)として販売されている発光パッチまたはストリップなどの例えば「導光」型からなる集光パッチまたはストリップの形態をなしている。中間層の領域において、パターンは、例えば肖像などの微小穿孔(microperforation)を用いて形成され、これにより、中間層における「導光」発光効果を示す。
【0171】
第1層、中間層及び第2層は、中間層が2つの層間に挟みこまれるような方式で、特に透かしと一致して、中間層における微小穿孔を有する領域と第1及び第2層にある貫通孔部とが一致して配置されるような方式で、接着剤を用いて互いに取り付けられる。
【0172】
本発明においてこのように製造されたシートは、光を透過させて観察すると、第1擬似透かしは、パッチまたはストリップの形態をなす中間層と一致した状態で第1層側からのみ観察され、第2擬似透かしは、パッチまたはストリップの形態をなす中間層と一致した状態で第2層側からのみ観察される。また、結果として得られたシートは、第1及び第2層にある貫通孔部と一致した状態で、中間層の「導光」効果が観察されることを可能とする。
【0173】
用語「備える」は、逆であると明記されるまで、「少なくとも1つを備える」と同義であるとして理解されるべきである。
【符号の説明】
【0174】
1 シート、2 第1層、3 第2層、4 第1透かし,第1擬似透かし、5 第2透かし,第2擬似透かし、6 中間層

【特許請求の範囲】
【請求項1】
表面及び裏面と、少なくとも1つの透かしまたは擬似透かし(4、5)と、を備えるシート(1)であって、
少なくとも1つの前記透かしまたは擬似透かし(4、5)は、透過光において、当該シート(1)の一方の面からのみ観察可能であることを特徴とするシート。
【請求項2】
当該シート(1)は、
・ 少なくとも第1透かしまたは擬似透かし(4)を有する第1層(2)と、
・ 少なくとも第2透かしまたは擬似透かし(5)を有する第2層(3)と、
を備え、
前記第1透かしまたは擬似透かし(4)の少なくとも一部は、透過光において当該シート(1)の前記表面からのみ観察可能であり、
前記第2透かしまたは擬似透かし(5)の少なくとも一部は、透過光において当該シート(1)の前記裏面からのみ観察可能であることを特徴とする請求項1に記載のシート。
【請求項3】
当該シートは、前記第1及び第2層(2、3)間に配置された少なくとも1つの中間層(6)を有しており、
前記第1透かしまたは擬似透かし(4)の少なくとも一部は、透過光において前記中間層(6)と一致して当該シート(1)の前記表面からのみ観察可能であり、
前記第2透かしまたは擬似透かし(5)の少なくとも一部は、透過光において前記中間層(6)と一致して当該シート(1)の前記裏面からのみ観察可能であることを特徴とする請求項2に記載のシート。
【請求項4】
前記中間層(6)は、光を拡散しかつ透光性を有することを特徴とする請求項3に記載のシート。
【請求項5】
前記中間層(6)は、前記第1及び第2層(2、3)の全面領域にわたって延在することを特徴とする請求項3または4に記載のシート。
【請求項6】
前記中間層(6)は、当該シート(1)の前記第1及び第2層(2、3)の表面にわたって部分的に延在し、前記第1及び第2層の前記第1及び第2透かしまたは擬似透かしを覆うのに十分であることを特徴とする請求項3または4に記載のシート。
【請求項7】
前記中間層(6)は、当該シート(1)の一部分にわたって、好ましくは前記第1及び第2透かしまたは擬似透かしの少なくとも一方と一致する領域において当該シート(1)の一端から他端まで延在しており、特にストリップを形成することを特徴とする請求項3または4に記載のシート。
【請求項8】
前記中間層(6)は、部分的にかつ前記第1及び第2透かしまたは擬似透かし(4、5)の少なくとも一方の表面の一部分のみにわたって延在していることを特徴とする請求項7に記載のシート。
【請求項9】
前記第1及び第2層(2、3)の前記第1及び第2透かしまたは擬似透かし(4、5)は、前記中間層(6)と一致して、互いに少なくとも部分的に重ね合わされていることを特徴とする請求項3から8のいずれか1項に記載のシート。
【請求項10】
前記第1及び第2透かしまたは擬似透かし(4、5)は、前記中間層(6)と一致して互いに重ね合わされていることを特徴とする請求項3から9のいずれか1項に記載のシート。
【請求項11】
前記中間層(6)は、キャビティ、特に気泡を有する層であることを特徴とする請求項3から10のいずれか1項に記載のシート。
【請求項12】
前記中間層(6)は、無機顔料、特にカオリン及び有機顔料、特にポリスチレンまたはポリウレタンのビーズから選択された拡散充填材を含む層であることを特徴とする請求項3から11のいずれか1項に記載のシート。
【請求項13】
前記中間層(6)は、特に当該中間層(6)の表面をエンボス加工するまたはシボ加工することによって得られる表面凹凸を示すことを特徴とする請求項3から12のいずれか1項に記載のシート。
【請求項14】
前記中間層(6)は、フィルム形態のポリマー層であることを特徴とする請求項3から12のいずれか1項に記載のシート。
【請求項15】
前記中間層(6)は、特に「導波」型の集光フィルムであることを特徴とする請求項1から14のいずれか1項に記載のシート。
【請求項16】
前記中間層(6)は、接着剤を用いて表面にあらかじめ接着されたフィルムの形態をなすポリマー層であることを特徴とする請求項1から15のいずれか1項に記載のシート。
【請求項17】
前記中間層(6)は、第1及び/または第2層(2、3)に押出成形され、ラミネートされ、染み込まされ、または被覆された層であることを特徴とする請求項3から12のいずれか1項に記載のシート。
【請求項18】
前記中間層(6)は、分散ポリマー、特にアクリルポリマー、水溶性ポリマー、特にポリビニルアルコール、またはポリマー発泡体のような半透光性化合物に基づいていることを特徴とする請求項1から17のいずれか1項に記載のシート。
【請求項19】
前記中間層(6)は、接着層であることを特徴とする請求項3から12のいずれか1項に記載のシート。
【請求項20】
前記第1層(2)及び/または前記第2層(3)は、繊維層、特にセルロース繊維に及び/または合成物質層に基づいていることを特徴とする請求項2から19のいずれか1項に記載のシート。
【請求項21】
前記第1層(2)及び/または前記第2層(3)は、ポリマー層であることを特徴とする請求項2から19のいずれか1項に記載のシート。
【請求項22】
前記ポリマー層には、キャビティ及び/または無機充填材が設けられていることを特徴とする請求項21に記載のシート。
【請求項23】
前記第1層(2)及び/または前記第2層(3)は、無機充填材を被覆するポリマーに基づいていることを特徴とする請求項22に記載のシート。
【請求項24】
前記第1層(2)及び前記第2層(3)は、当該シート(1)の表面及び裏面それぞれを構成することを特徴とする請求項2から23のいずれか1項に記載のシート。
【請求項25】
前記第1透かしまたは擬似透かし(4)と前記第2透かしまたは擬似透かし(5)とは、異なることを特徴とする請求項2から24のいずれか1項に記載のシート。
【請求項26】
前記第1透かしまたは擬似透かし(4)と前記第2透かしまたは擬似透かし(5)とは、相補的であることを特徴とする請求項2から25のいずれか1項に記載のシート。
【請求項27】
前記第1透かしまたは擬似透かし(4)と前記第2透かしまたは擬似透かし(5)とは、同一であることを特徴とする請求項2から24のいずれか1項に記載のシート。
【請求項28】
前記中間層は、セキュリティ要素を含むことを特徴とする請求項3から27のいずれか1項に記載のシート。
【請求項29】
前記第1及び第2層(2、3)は、透かしまたは擬似透かし以外のセキュリティ要素を含むことを特徴とする請求項3から28のいずれか1項に記載のシート。
【請求項30】
前記第1及び第2層(2、3)の前記セキュリティ要素と前記中間層の前記セキュリティ要素とは、一致して配置されていることを特徴とする請求項29に記載のシート。
【請求項31】
請求項1から30のいずれか1項に記載されまたは製造されたシート(1)を備えることを特徴とする物品。
【請求項32】
当該物品は、セキュリティ文書、印刷/筆記用紙、特にレターヘッド、アート紙、特に水彩画用紙、または、パッケージ、特に高級品を収容するパッケージから選択されていることを特徴とする請求項31に記載の物品。
【請求項33】
前記セキュリティ文書は、身分証明書、特に身分証明証またはパスポート、支払手段、特に紙幣、小切手、領収証もしくは発注書、文化的もしくはスポーツイベントに入るためのチケット、または輸送チケットから選択されていることを特徴とする請求項32に記載の物品。
【請求項34】
前記セキュリティ文書は、真偽証明書、保証証明書、または特に医薬、電子部品、予備部品、香水及び安全ラベルのための安全パッケージから選択されていることを特徴とする請求項32に記載の物品。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公表番号】特表2011−500974(P2011−500974A)
【公表日】平成23年1月6日(2011.1.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−528462(P2010−528462)
【出願日】平成20年10月9日(2008.10.9)
【国際出願番号】PCT/FR2008/051832
【国際公開番号】WO2009/053622
【国際公開日】平成21年4月30日(2009.4.30)
【出願人】(510102007)アージョヴィギンス・セキュリティ (1)
【Fターム(参考)】