説明

少なくとも2種類の異なるシクロアルキルメチコンを含有する組成物とその使用

一般式I:
【化9】


を持つ少なくとも2つの異なるシクロアルキルメチコンの混合物を含有する化粧品組成物であって、式中、Rは約2から約4個の炭素原子を含有する炭化水素ラジカルであり;R、R、R、RおよびRは独立して、約1から約4個の炭素原子を含有する炭化水素ラジカルからなる群より選択され;aは、0<a<5の間の正の数であり;bおよびcは0から5より独立して選択され、ここで(a+b+c)≦5であり;そして、DIN53249標準試験に従って測定される組成物の揮発速度は、約200から約6000分の間において、より好ましくは約200から約1000分の間において、そしてもっとも好ましくは約200から約500分の間において、重量喪失が約80%から約95%である、化粧品組成物。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、参照によってここに組み入れる、2008年12月18日出願の米国仮特許出願番号61/203,082号の優先権を主張する。
【0002】
本発明は、少なくとも2つのアルキルメチル環状シロキサンの混合物を含有する組成物に関する。
【背景技術】
【0003】
米国特許2,495,363号はエチルメチル環状シロキサンと直鎖ポリマーとの合成ならびに組成物について記載する。この特許は環状シリコーンの揮発性の担体としての使用について論ずることはなく、そして揮発速度についても開示しない。
【0004】
英国特許659,011号は環状および直鎖のエチルメチルシロキサンの製造プロセスについて議論する。
【0005】
米国特許4,526,780号は、[−RSiO−]の組成物であって、ここでRが1〜4の炭素原子のアルキルでそしてnが3から10、好ましくは3から7であるシリコーンの、制汗剤における使用を開示する。しかしながら、揮発性の限界は開示されておらず、そしてこの特許は、所望の揮発性を達成するための環状シリコーンの混合物の使用を開示していない。それゆえ、産業において必要とされているのは、所望の揮発性のプロファイルを持つ化粧品組成物を製造するのに使用できる少なくとも2つの異なるシクロアルキルメチコンを含有する組成物である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、化粧品組成物に資する所望の揮発性プロファイルを持つ、このようなタイプの組成物および化粧品を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、一般式I:
【化1】


を持つ少なくとも2つの異なるシクロアルキルメチコンを含有するシクロアルキルメチコンの混合物を含有する化粧品組成物を提供し、ここでRは約2から約4個の炭素原子を含有する炭化水素ラジカルであり;
、R、R、RおよびRは独立して、約1から約4個の炭素原子を含有する炭化水素ラジカルからなる群より選択され;
aは、0<a<5の間の正の数であり;
bおよびcは0から5より独立して選択され、ここで(a+b+c)≦5であり;そして、DIN53249標準試験に従って測定される組成物の揮発速度は、約200から約6000分の間において、より好ましくは約200から約1000分の間において、そしてもっとも好ましくは約200から約500分の間において、重量喪失が約80%から約95%である。
【0008】
本発明の他の実施態様は、一般式I:
【化2】


を持つ少なくとも2つの異なるシクロアルキルメチコンを含有するシクロアルキルメチコンの新しい混合物を指向し、
ここでRは2から4個の炭素原子を含有する炭化水素ラジカルであり;
、R、R、RおよびRは独立して、1から4個の炭素原子を含有する炭化水素ラジカルからなる群より選択され;
aは、0<a<5の間の正の数であり;
bおよびcは0から5より独立して選択され、ここで(a+b+c)≦5であり;そして、DIN53249標準試験に従って測定される組成物の揮発速度は、約250から約8000分の間において、より好ましくは約250から約2000分の間において、そしてもっとも好ましくは約250から約550分の間において、重量喪失が約90%から約99%である。
【0009】
本発明のさらに他の実施態様は一般式I:
【化3】


を持つ少なくとも2つの異なるシクロアルキルメチコンを含有するシクロアルキルメチコンの新しい混合物を指向し、
ここでRは2から4個の炭素原子を含有する炭化水素ラジカルであり;
、R、R、RおよびRは独立して、1から4個の炭素原子を含有する炭化水素ラジカルからなる群より選択され;
aは、0<a<5の間の正の数であり;
bおよびcは0から5より独立して選択され、ここで(a+b+c)≦5であり;そして、DIN53249標準試験に従って測定される組成物の揮発速度は、約1000分後において、より好ましくは約750分後において、そしてもっとも好ましくは約500分後において、重量喪失が約95%から約100%である。
【0010】
本発明は化粧品組成物として、もしくは化粧品組成物の少なくとも一部分として使用でき、揮発速度は表面への配合物の塗布に所望されるものである。
【発明を実施するための形態】
【0011】
ここでの明細書および請求項において、以下の術語および表現は示されるように理解されるべきである。
【0012】
表現「炭化水素ラジカル」は一つもしくはそれ以上の水素原子が取り除かれた任意の炭化水素基を意味し、そして、アルキル、アルケニル、アルキニル、環状アルキル、環状アルケニル、環状アルキニル、アリール、アラルキルおよびアレニルを含みヘテロ原子を含有しても良い。
【0013】
術語「アルキル」は、任意の一価の、飽和した、直鎖の、分岐のもしくは環状の炭化水素基を意味し、術語「アルケニル」は、任意の一つもしくはそれ以上の炭素−炭素二重結合を含有する任意の一価の、直鎖の、分岐のもしくは環状の炭化水素基であって、ここで基の結合の位置が炭素−炭素二重結合においてもしくは基内のどこかのいずれでもあり得るものを意味し;術語「アルキニル」は、一つもしくはそれ以上の炭素−炭素三重結合を含有し、そして任意選択でひとつもしくはそれ以上の炭素−炭素二重結合を含有する、任意の一価の、直鎖の、分岐のもしくは環状の炭化水素基であって、ここで基の結合の位置が炭素−炭素三重結合において、炭素−炭素二重結合において、もしくは基内のどこかのいずれでもあり得るものを意味する。アルキルの例は、メチル、エチル、プロピルおよびイソブチルを含む。アルケニルの例は、ビニル、プロペニル、アリル、メタリル、エチリデニルノルボルナン、エチリデンノルボルニル、エチリデニルノボルネンおよびエチリデンノルボルネニルを含む。アルキニルの例はアセチレニル、プロパルギルおよびメチルアセチレニルを含む。
【0014】
「環状アルキル」、「環状アルケニル」および「環状アルキニル」という表現は、二環式構造、三環式構造およびより高次の環状構造、ならびにアルキル基、アルケニル基、および/もしくはアルケニル基でさらに置換された上述の環状構造を含む。代表的例は、ノルボルニル、ノルボルネニル、エチルノルボルニル、エチルノルボルネニル、シクロヘキシル、エチルシクロヘキシル、エチルシクロヘキセニル、シクロヘキシルシクロヘキシルおよびシクロドデカトリエニルを含む。
【0015】
術語「アリール」は任意の一価の芳香族炭化水素基を意味し;術語「アラルキル」は(ここで定義されるような)任意のアルキル基であってその中の一つもしくはそれ以上の水素原子が同種の、および/もしくは異なる(ここで定義されるような)同じ数のアリール基によって置換されるものを意味し;術語「アレニル」は(ここで定義されるような)任意のアリール基であって、その中のひとつもしくはそれ以上の水素原子が同じ数の同種の、および/もしくは異なる(ここで定義されるような)アルキル基によって置換されるものを意味する。アリールの例はフェニルおよびナフタフェニルを含む。アラルキルの例はベンジルおよびフェネチルを含む。アレニルの例はトリルおよびキシリルを含む。
【0016】
実施例以外において、もしくは他に示されていなければ、物質の量、反応条件、時間、物質の定量化された性質などを表す、明細書および請求項に述べられるすべての数字は、単語「約」が表現に使用されていてもされていなくても、すべての場合において単語「約」によって修飾されていると理解されるべきである。
【0017】
ここで列挙される任意の数値範囲は、その範囲中のすべてのサブ範囲(sub−range)とそのような範囲もしくはサブ範囲のさまざまな終点の任意の組み合わせとを含むことは理解されよう。ここで使われるように、化学量論的な下付き文字の整数値は、分子種を指し、そして化学量論的な下付き文字の非整数値は、分子量平均基準、数平均基準、またはモル分率基準の分子種の混合物を指す。本発明の化合物の混合物の場合、純粋化合物のものと対照的に、混合物の化学量論的下付き文字が、整数もしくは非整数であり得る下付き文字の平均値を持つということは、容易に明らかである。
【0018】
構造的、構成的ならびに/または機能的に関連した化合物、物質もしくは基質の群に属するとして、明細書に明確にもしくは暗に開示される、ならびに/または請求項に引用される任意の化合物、物質もしくは基質は、その群の個々の要素およびそれらのすべての組み合わせを含むことはまた理解されるべきである。
【0019】
本発明の組成物を、純粋な成分、混合物もしくはエマルションとして利用できる。一般的に知られるように、エマルションは一つが連続性で他のものが非連続性の少なくとも二つの不混和な層を含有する。さらにエマルションは、さまざまな粘度の液体もしくは気体または固体であり得る。さらにエマルションの粒径はそれをマイクロエマルションにも出来、十分に小さいマイクロエマルションを用いるとき、エマルションは透明にもなり得る。さらにエマルションのエマルションを作成することも可能であり、そしてそれらは多重エマルションとして一般に知られている。これらのエマルションは:
1)不連続相が水を含有し、そして連続相が本発明の組成物を含有する水性エマルション;
2)不連続相が本発明の組成物を含有し、そして連続相が水を含有する水性エマルション;
3)不連続相が非水性ヒドロキシ溶媒を含有し、そして連続相が本発明の組成物を含有する非水性エマルション;そして、
4)連続相が非水性ヒドロキシ有機溶媒を含有し、そして不連続相が本発明の組成物を含有する非水性エマルション、
のようであろう。
【0020】
パーソナルケア
より好ましい実施態様において、本発明の環状シロキサンは、100重量部(「pbw」)のパーソナルケア用組成物当たり、0.1から99pbwまで、より好ましくは0.5pbwから60pbwまで、そしてさらに好ましくは1から40pbwまでからなる。
【0021】
本発明の揮発性の環状シロキサン組成物は、ローションおよびクリームのようなパーソナルケア用エマルションで利用されてよい。一般的に知られているように、エマルションは、少なくとも二つの不混和相を含有し、このうちの一つは連続で、他の一つは不連続である。さらにエマルションは、種々の粘度を有する液体または固体であってよい。さらに加えてエマルションの粒径は、マイクロエマルションであってよく、そして粒径が充分に小さいとき、マイクロエマルションは透明であってよい。さらに、エマルションのエマルションを調製することが可能であり、そしてこれは、一般的に多重エマルションとして知られる。これらのエマルションは:
1)不連続相が水を含有し、そして連続相が本発明の揮発性環状シリコーンを含有する水性エマルション;
2)不連続相が本発明の揮発性環状シリコーンを含有し、そして連続相が水を含有する水性エマルション;
3)不連続相が非水性ヒドロキシ溶媒を含有し、そして連続相が本発明の揮発性環状シリコーンを含有する非水性エマルション;そして、
4)連続相が非水性ヒドロキシ有機溶媒を含有し、そして不連続相が本発明の揮発性環状シリコーンを含有する非水性エマルション、
のようであろう。
【0022】
シリコーン相を含有する非水性エマルションは、米国特許第6,060,546号および米国特許第6,271,295号に記載されており、これらの開示は参照によりこれに添えて明確にここに編入する。
【0023】
ここで用いられるとき、「非水性ヒドロキシ有機化合物」という用語は、室温、例えば約25℃で、そして約1気圧で液体である、アルコール、グリコール、多価アルコール、および高分子グリコール、そしてそれらの混合物で例示されるヒドロキシ含有有機化合物を意味する。この非水性有機ヒドロキシ溶媒は、室温、例えば約25℃で、そして約1気圧で液体であるアルコール、グリコール、多価アルコール、および高分子グリコール、そしてそれらの混合物を含有するヒドロキシ含有有機化合物からなる群より選択される。非水性ヒドロキシ有機溶媒は、好ましくはエチレングリコール、エタノール、プロピルアルコール、イソプロピルアルコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、トリプロピレングリコール、ブチレングリコール、イソブチレングリコール、メチルプロパンジオール、グリセリン、ソルビトール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコールモノアルキルエーテル、ポリオキシアルキレン共重合体、およびそれらの混合物からなる群より選択される。
【0024】
シリコーンのみの相、シリコーン相を含有する無水混合物、シリコーン相を含有する含水混合物、油中水型エマルション、水中油型エマルション、または二つの非水性エマルションのどちらかとしてか、またはそれらについての変形であっても、いったん望ましい形態が達成されると、生じる物質は、改良された付着性と良好な触感特性とを有する通常はクリームか、またはローションである。それを、ヘアケア、スキンケア、制汗剤、日焼け止め剤、化粧品、カラー化粧品、防虫剤、ビタミン担体、ホルモン担体、芳香剤担体などのための配合物に混合できる。
【0025】
本発明の揮発性環状シリコーンと、それらから誘導された本発明のシリコーン組成物とが使用されてよいパーソナルケアの用途は、脱臭剤、制汗剤、制汗/脱臭剤、髭剃り製品、スキンローション、保湿剤、化粧水、入浴製品、クレンジング製品、シャンプー、コンディショナー、ムース、整髪用ジェル、ヘアースプレー、毛髪染料、ヘアカラー製品、毛髪脱色剤、ウェーブ製品、毛髪ストレイトナーなどのヘアケア製品、マニキュア液、マニキュア除光液、爪用クリーム、爪用ローション、あま皮軟化剤などのマニキュア製品、例えば日焼け止め剤、防虫剤、および老化防止製品などの保護クリーム、例えば口紅、ファンデーション、おしろい、アイライナー、アイシャドウ、ほお紅、メーキャップ、マスカラなどのカラー化粧品、そしてシリコーン成分が汎用的に添加された別のパーソナルケア配合物、ならびに皮膚に塗布される医薬組成物の局所の投与に適したドラッグデリバリーシステムをも含むが、これらに限定されない。
【0026】
好ましい実施態様において、本発明のパーソナルケア組成物は、一つもしくはそれ以上のパーソナルケア成分をさらに含有する。適切なパーソナルケア成分は、例えば、皮膚軟化剤、保湿剤、湿潤剤、例えばオキシ塩化ビスマスおよび二酸化チタンでコーティングされた雲母などの真珠光沢のある顔料を含む顔料、着色剤、芳香剤、殺生物剤、防腐剤、酸化防止剤、抗菌剤、抗真菌剤、制汗剤、皮膚の老廃細胞削剥用化粧品、ホルモン、酵素、医薬化合物、ビタミン、塩、電解質、アルコール、ポリオール、紫外線吸収剤、植物抽出物、界面活性剤、シリコーン油、有機油、ワックス、塗膜形成要素、例えばヒュームドシリカまたは含水ケイ酸などの増粘剤、例えばタルク、カオリン、デンプン、加工デンプン、雲母、ナイロンなどの微粒子充填剤、例えばベントナイトおよび有機修飾された粘土などの粘土を含む。
【0027】
好適なパーソナルケア組成物は、例えば一つもしくはそれ以上の上述の成分を有機変性(organomodified)のジシロキサン界面活性剤と混合するような当分野に既知の方法で混合するすることによって作製される。好適なパーソナルケア組成物は、単一の相の形態であるか、またはエマルションの形態であってよく、シリコーン相が不連続相または連続相である、水中油型エマルション、油中水型エマルション、および無水エマルション、ならびに、例えば水中油滴の油中型エマルションおよび油中水滴の水中型エマルションのような多重エマルションの形態をも含む。
【0028】
一つの有用な実施態様において、制汗剤組成物は、本発明の揮発性の環状シリコーンならびに一つもしくはそれ以上の活性制汗剤を含有する。好適な制汗剤は、例えば米国食品医薬品局による1993年10月10日付の市販のヒト用制汗薬製品に関する一般薬基準に列挙されているカテゴリーIの制汗活性成分を含み、これは、例えばハロゲン化アルミニウム、ヒドロキシハロゲン化アルミニウムであり、例えば塩化アルミニウム水和物(aluminum chlorohydrate)、ならびにそれらのオキシハロゲン化ジルコニルおよびヒドロキシハロゲン化ジルコニルとの錯体または混合物であり、これらは、例えば塩化アルミニウムジルコニウム水和物(aluminum−zirconium chlorohydrate)や、例えばアルミニウムジルコニウムテトラクロロヒドレックスグリシンのようなアルミニウムジルコニウムグリシン錯体などである。
【0029】
他の有用な実施態様において、スキンケア組成物は、揮発性環状シリコーンと、例えばシリコーン油または有機油のようなビヒクルとを含有する。スキンケア組成物は、任意選択で、例えばトリグリセリドエステル、ワックスエステル、脂肪酸のアルキルエステル、脂肪酸のアルケニルエステル、または多価アルコールエステルのような皮膚軟化剤と、顔料、例えばビタミンA、ビタミンC、およびビタミンEのようなビタミン、例えば二酸化チタン、酸化亜鉛、オキシベンゾン、オクチルメトキシシンナマート、ブチルメトキシジベンゾイルムエタン、パラアミノ安息香酸、およびオクチルジメチルパラアミノ安息香酸のような日焼け止め(sunscreen)または日焼け防止(sunblock)の化合物などのスキンケア組成物において汎用的に使用される一つもしくはそれ以上の既知の成分とをさらに含んでよい。
【0030】
他の有用な実施態様において、例えば口紅、メーキャップ、またはマスカラ組成物のようなカラー化粧品組成物は、有機変性ジシロキサン界面活性剤、ならびに顔料、水溶性染料または脂溶性染料のような着色剤を含有する。
【0031】
他の有用な実施態様において、本発明の組成物は、芳香性物質と併せて利用される。これらの芳香性物質は、芳香性化合物、カプセル化された芳香性化合物、または希釈せずにそのままか、カプセル化されている芳香放散化合物であってよい。特に、本発明の組成物と相溶性がよいのは、米国特許第6,046,156号;第6,054,547号;第6,075,111号;第6,077,923号;第6,083,901号;および第6,153,578号に開示されるような芳香放散ケイ素含有化合物であり;これらのすべてを参照によりこれに添えてここに具体的に組み入れる。
【0032】
本発明の他の有用な実施態様において、スキンケアもしくはヘアケア組成物は、ドデカメチルシクロヘキサシロキサン、デカメチルシクロテトラシロキサン、オクタメチルシクロシロキサン、イソドデカン、3−エチル−1,1,1,3,5,5,5−ヘプタメチルトリシロキサン、イソヘキサデカン、カプリルメチコン、エチルアルコール、ヘキサメチルジシロキサン、イソブテンおよび直鎖低分子量シリコーンのようなならびに他の有機性成分を含む。
【0033】
本発明の組成物の用途は、パーソナルケア組成物に限定されず、本発明の組成物で処理されたワックス、光沢剤、および織物のような別の製品もまた意図される。
【0034】
本発明の組成物は、懸濁液またはエマルションの固体もしくはやわらかい固体を作製するための従来のプロセスによって作製できる。そのようなプロセスは、すべてのエステル化されたサッカリド構成物が溶解するのに十分に上昇した温度によって加熱された組成物の混合物を形成するステップと、その混合物を分注コンテナの形状をとっていても良いような型へと注ぐステップと、そして水不混和の液相を通じて伸展した相互に連結された線維のネットワークへと構成物が固まるとすぐにその混合物を冷却するステップとを含む。
【0035】
エマルション配合物を作製するための好適なプロセスにおいて、水不混和の液相中のエステル化された構成物の溶液は懸濁スティックと同様に上昇した温度で調製される。任意の乳化剤が用いられるとき、これは通常は液相へと混合される。それと別に、水性のもしくは親水性の分散相が、制汗活性分のその相の液体部分への導入によって調製される(もしこれが必要であるとき、制汗剤はしばしば利用され得るような状態の水性溶液の状態で供給される)。分散相となるであろう制汗活性分の液体は、好ましくはここでの構成物と連続相と近い温度へと加熱されるが、液体の沸点を越えることなく、そして、その後に連続相と混合される。代替的に、溶液は混合物の温度を維持できる速度で導入される。必要であるなら、より高い温度が達成出来るように加圧装置も使用できるが、本発明の構成物質においてはこれは通常不要である。2つの相の混合後、生じる混合物は、典型的には組成物のセッティング温度よりも高い5℃から30℃の温度において分注コンテナへと充填され、そして冷却される。
【0036】
冷却によってコンテナおよび内容物を冷却する以上のことをもたらされない。冷却は、コンテナおよびその内容物の上部に、室温もしくはより冷やされた空気を流すことによって助けられても良い。
【実施例】
【0037】
合成例
メチルプロピル環状トリマーおよびメチルプロピル環状テトラマーの製造
蒸留水(2000ml)が、ドレインと水冷ジャケットを備える5000mlの4口丸底フラスコへと添加された。フラスコは、380rpmで回転するオーバーヘッドスターラー、蛇管ガラス冷却器、ならびに添加ロートを備えている。温度を観測するためにサーモカップルと共に窒素雰囲気生成装置が用いられた。メチルプロピルジクロシラン(1840ml)が、添加ロートを用いて4時間かけて30℃より低い温度を維持しつつ滴下された。反応は攪拌されながら一晩続いた。攪拌が終わり、産物は2つの異なる層に分離するように放置された。水性の底部層は排出された。そして蒸留水(1000ml)は洗浄として添加され、そして10分間380rpmで混合された。液体層は分離するように25分間放置された。第二の部分の蒸留水(1000ml)が洗浄としてフラスコに添加され、そして10分間430rpmで攪拌された。底の水層が30分後に排出された。KOH溶液(0.1Nの1000ml)が添加され30分間410rpmで攪拌され反応が中和された。混合が停止された。塩化ナトリウム(160g)および無水エーテル(150ml)が分離を助けるために添加された。水性の層は除去された。ステアリルアルコール(36.15g)および45パーセントのKOH溶液(110g)が容器へと添加された。短頭(short head)冷却器がフラスコと加熱マントルに投入された。水は反応器を150℃に加熱する事によって除去された。短径路ト字管は45.7センチメートル(18インチ)のビグリューカラムおよび真空ト字管と交換された。107.1℃から125.6度までの範囲の温度で取られ、真空は1.6kPaと1.7kPa(12Torrと13Torr)の間であった。
【0038】
すべての蒸留物の収量は971.9gであり、そして1,3,5−トリプロピル−1,3,5−トリメチルシクロトリシロキサンおよび1,3,5,7−テトラプロピル−1,3,5,7−テトラメチルシクロテトラシロキサンならびに痕跡量のより高分子量の環からなった。蒸留物は2リットルの丸底フラスコで混合され、0.9メートル(3フィート)長の多孔板カラムを通じて蒸留された。1,3,5−トリプロピル−1,3,5−トリメチルシクロトリシロキサン(373.6g)が100.2℃から101.5℃かつ1.6kPa−1.3kPa(12−10Torr)で蒸留され、1,3,5,7−テトラプロピル−1,3,5,7−テトラメチルシクロテトラシロキサン(279.7g)が137.2℃から134.8℃でかつ1.3kPa(10Torr)で蒸留された。
【0039】
エチルメチル環状トリマーおよびエチルメチル環状テトラマーの産生
手順:
蒸留水(2000ml)がドレインと水冷ジャケットを備える5000mlの4口丸底フラスコへと添加された。フラスコは、380rpmで回転するオーバーヘッドスターラー、蛇管ガラス冷却器、ならびに添加ロートを備えている。温度を観測するためにサーモカップルと共に窒素雰囲気生成装置が用いられた。エチルメチルジクロロシラン(2kg)が、添加ロートを用いて4時間かけて30℃より低い温度を維持しつつ滴下された。反応は攪拌されながら一晩続いた。攪拌が終わり、産物は2つの異なる層に分離するように放置された。水性の底部層は排出された。そして蒸留水(1000ml)は洗浄として添加され、そして10分間380rpmで混合された。液体層は分離するように25分間放置された。第二の部分の蒸留水(1000ml)が洗浄としてフラスコに添加され、そして10分間430rpmで攪拌された。底の水層が30分後に排出された。重炭酸ナトリウム溶液(7.8wt%を1000ml)が添加され30分間410rpmで攪拌され反応が中和された。
【0040】
混合が停止された。水性の層は除去された。ステアリルアルコール(36.15g)および45パーセントのKOH溶液(110g)が容器へと添加された。短頭(short head)冷却器がフラスコと加熱マントルに投入された。水は反応器を150℃に加熱する事によって除去された。短径路ト字管は45.7センチメートル(18インチ)のビグリューカラムおよび真空ト字管と交換された。107.1℃から125.6度までの範囲の温度で取られ、真空は1.6kPaと1.7kPa(12Torrと13Torr)の間であった。蒸留物の総収量は971.9gであり、1,3,5−トリエチル−1,3,5−トリメチルシクロトリシロキサンおよび1,3,5,7−テトラエチル−1,3,5,7−テトラメチルシクロテトラシロキサンならびに痕跡量のより高分子量の環からなった。蒸留物は2リットルの丸底フラスコで混合され、0.9メートル(3フィート)長の多孔板カラムを通じて蒸留された。1,3,5−トリエチル−1,3,5−トリメチルシクロトリシロキサン(514.3g)が67℃から71℃かつ1.2kPa−1.3kPa(9−10Torr)で蒸留され、1,3,5,7−テトラエチル−1,3,5,7−テトラメチルシクロテトラシロキサン(364.7g)が102℃でかつ1.3kPa(10Torr)で蒸留された。
【0041】
使用実施例
例A=1,3,5−トリエチル−1,3,5−トリメチルシクロトリシロキサン
【化4】

【0042】
例B=1,3,5,7−テトラエチル−1,3,5,7−テトラメチルシクロテトラシロキサン
【化5】

【0043】
例C=1,3,5−トリメチル−1,3,5−トリプロピルシクロトリシロキサン
【化6】

【0044】
例D=1,3,5,7−テトラメチル−1,3,5,7−テトラプロピルシクロテトラシロキサン
【化7】

【0045】
【表1】

【0046】
本発明の揮発性は、DIN53249に従って測定された。
1. 直径150mmの丸型ろ紙の重量を測定する;
2. ピペットを用いて0.3gのサンプルをもたらし、そしてすぐにそのろ紙の重量を測定し;
3. 通気の無い中で室温(25℃)で5分間隔でろ紙の重量を測定する;
4. それぞれの場合において、約0.001gの正確さで重量は測定された。
【0047】
【表2】

【0048】
使用実施例
以下のものは、本発明の環状シリコーンを用いた化粧品配合物の実施例のリストである。エチルメチル環状シリコーンとプロピルメチル環状シリコーンの2つの別の混合物が作製された。結果はそれぞれの使用実施例において示される。安定性はそれぞれの配合物の50gを25℃と50℃のオーブンとに配置する事によって測定された。配合物が2週間後に分離していると、配合物は安定性を失っていた。粘度は配合物が作製された日にBrookfield粘度計を用いて測定された。
【0049】
実施例1:固形制汗剤
【表3】

【0050】
手順:
1. 活性剤担体、ジメチコンおよびステアリルアルコールが一緒に混合された。
2. 上述の混合物に対して制汗活性分、滑石ならびにステアリン酸グリセリルおよびステアリン酸PEG−100が添加された。
3. これは75℃にまで加熱され、そしてすべてのワックスが溶解するまで、ゆるやかに攪拌された。
4. 水素化ひまし油があらかじめ加熱され、そして液体として混合物へと添加され、15分間攪拌された。
5. 混合物は攪拌を続けながら55℃へと冷やされ、そしてコンテナへと注がれた。
登録商標/供給者:(1)Momentive Performance Materials(2)Uniqema, Inc.
【0051】
【表4】

【0052】
実施例2:スキンローション
【表5】

【0053】
手順:
1. パートAの成分は示されている順で一緒に混合され、それぞれの成分が均一になるまで完全に混合されてから次の成分が添加された。
2. すべてのパートBの成分は一緒に混合された。
3.パートBの混合物がゆっくりとパートAへと良く混ぜられながら添加された。混合物が増粘するため、攪拌は高せん断へと徐々に増加した。攪拌はさらに10分間続けられ、混合物は非常に濃くなった。
4. その後、これは2分間ブレンダーにかけられた。
登録商標/供給者:(1)Momentive Performance Materials
【0054】
【表6】

【0055】
【表7】

【0056】
実施例3:ライトサテンローション
【表8】

【0057】
手順:
1. パートAの成分は示されている順で混合され、それぞれの成分が均一になるまで完全に混合されてから次の成分が添加された。
2. すべてのパートBの成分は一緒に混合され、均一になるまでよく攪拌された。
3.パートBの混合物がゆっくりとパートAへと良く混ぜられながら添加された。混合物が増粘するため、攪拌は高せん断へと徐々に増加した。攪拌は20分間続けられた。
4. その後、これは2分間ブレンダーにかけられた。
【0058】
【表9】

【0059】
【表10】

【0060】
実施例4:薄絹メイキャップ配合物
【表11】



【0061】
手順:
1. パートAの成分は示されている順で混合され、それぞれの成分が均一になるまで完全に混合されてから次の成分が添加された。これは60℃まで加熱され、そしてSF1642が溶解するまで混合された。
2. 別の容器において、パートBの成分が示されている順で混合された。
3.パートBがゆっくりとパートAへと良く混ぜられながら添加された。
4. 混合物は好適なコンテナへと注がれた。
登録商標/供給者:(1)Momentive Performance Materials(2)IN80℃、Kobo Products(3)Kobo Products
【0062】
【表12】

【0063】
【表13】

【0064】
実施例5:高品質の保護のための顔用日焼け止め剤
【表14】

【0065】
手順:
1. パートAとBとが別々のコンテナで85−90℃で攪拌されつつ混合された。
2. パートAの内容物がパートBへと高せん断攪拌されながら添加された。
3. 混合されながら室温へと冷やされた。
登録商標/供給者:(1)AmphisoFM、Givaudan(2)Momentive Performance Materials
【0066】
【表15】

【0067】
【表16】

【0068】
実施例6:ヘアキューティクルコート剤
【表17】

【0069】
手順:
1. ジメチコンは75℃で6時間攪拌されながらジ−t−ブトキシテトラメチルジシロキサン中に溶解された。
2. パートBのすべての成分は一緒に混合され、均一になるまでよく攪拌された。
3. パートBの混合物はパートAへと良く混合されながらゆっくりと添加された。攪拌は30分間続けられた。
登録商標/供給者:(1)Momentive Performance Materials
【0070】
【表18】

【0071】
【表19】

【0072】
実施例7 シリコーンゲル
シリコーンゲルの実施例は様々なパーソナルケア溶媒中で合成された。結果は以下に示される。エチルメチル環状シリコーン混合物によって作製されたゲルの粘度が、D5(D5はデカメチルシクロペンタシロキサンとして知られる)によって作製されたゲルの粘度にもっとも似ているということは注目すべきである。
【0073】
ステップ1:エラストマーの粉
(CHSiO[Si(CHO]96[Si(CH)(H)O]Si(CHの構造のシリコーン水素化物の液体(91.94g)、[(CHCH)Si(CHO]0.34[(CHSiO]0.01[SiO0.65の構造のシリコーン樹脂(10.96g)、1−オクタデセン(5.62g)および溶媒(153.48g)が1/2リットルの丸底反応ケトルへと充填された。ケトルにはテフロン縁のついた固定スターラーとサーモカップルが備えられ、温度制御ホットオイルバスも備えられる。ホットオイルバスは90℃に設定され、混合物は窒素注入を伴い50rpmで攪拌された。反応物の温度が80℃に達するとき、カルステット試薬0.25ml(10 ppm白金)が添加された。反応器中の物質はゲル化し、1.5時間で粉になった。攪拌はさらに30分間続けられた。エラストマー対溶媒の比は40:60であった。
【0074】
ステップ2:エラストマーの粉の均一化
エラストマーの粉(37.59g)は250mlの広口へと入れられ、そして追加の溶媒が添加され、総重量100gとされた。懸濁物は、カウレスブレード(Cowles blade)によって素早く攪拌された。混合物は1時間放置され、そしてMicrofluidics model110S homogenizerによって処理された。均一化の際、物質は透明な粘性のゲルとなった。粘度はBrookfield DVII+Pro viscometerによって、均一化の直後におよび3日後に再び測定された。
【0075】
【表20】

【0076】
上述の記載は多くの詳細な記載を含んでいるが、それらの詳細な記載は本発明の限定として解釈されるべきでなく、それらの好ましい実施態様の単なる例示として解釈されるべきである。当業者なら、ここに添付される請求項によって定義される本発明の範囲および精神に包含される、多くの他の実施態様を想到するであろう。



【特許請求の範囲】
【請求項1】
化粧品組成物であって、一般式I:
【化8】


を持つシクロアルキルメチコンであって、
式中、Rは約2から約4の炭素原子を含有する炭化水素ラジカル;
、R、R、RおよびRは独立して、約1から約4個の炭素原子を含有する炭化水素ラジカルからなる群より選択され;
aは、0<a<5の間の正の数であり;
bおよびcは0から5より独立して選択され、ここで(a+b+c)≦5であり;
そして、DIN53249標準試験に従って測定される前記組成物の揮発速度が、約200から約6000分の間において、重量喪失が約80%から約99%
であるシクロアルキルメチコンの少なくとも2つの異なるものを含有するシクロアルキルメチコンの混合物を含有する化粧品組成物。
【請求項2】
前記シクロアルキルメチコンが、1,3,5−トリエチル−1,3,5−トリメチルシクロトリシロキサン、1,3,5,7−テトラエチル−1,3,5,7−テトラメチルシクロテトラシロキサン、1,3,5−トリメチル−1,3,5−トリプロピルシクロトリシロキサンおよび1,3,5,7−テトラメチル−1,3,5,7−テトラプロピルシクロテトラシロキサンからなる群より選択される、請求項1に記載の組成物。
【請求項3】
1,3,5−トリエチル−1,3,5−トリメチルシクロトリシロキサンと1,3,5,7−テトラエチル−1,3,5,7−テトラメチルシクロテトラシロキサンとの混合物を含有する、請求項1に記載の組成物。
【請求項4】
45重量パーセントから91.1重量パーセントの1,3,5−トリエチル−1,3,5−トリメチルシクロトリシロキサンと、8.9重量パーセントから55重量パーセントの1,3,5,7−テトラエチル−1,3,5,7−テトラメチルシクロテトラシロキサンとの混合物を含有する、請求項1に記載の組成物。
【請求項5】
1,3,5−トリメチル−1,3,5−トリプロピルシクロトリシロキサンと1,3,5,7−テトラメチル−1,3,5,7−テトラプロピルシクロテトラシロキサンとの混合物を含有する、請求項1に記載の組成物。
【請求項6】
75重量パーセントから80重量パーセントの1,3,5−トリメチル−1,3,5−トリプロピルシクロトリシロキサンと、20重量パーセントから25重量パーセントの1,3,5,7−テトラメチル−1,3,5,7−テトラプロピルシクロテトラシロキサンとの混合物を含有する、請求項1に記載の組成物。
【請求項7】
シクロアルキルメチコンの混合物が、組成物の重量の0.1から99.0パーセントを占める、請求項1に記載の組成物。
【請求項8】
シクロアルキルメチコンの混合物が、組成物の重量の0.5から60.0パーセントを占める、請求項1に記載の組成物。
【請求項9】
シクロアルキルメチコンの混合物が、組成物の重量の1.0から40.0パーセントを占める、請求項1に記載の組成物。
【請求項10】
前記組成物が水性エマルションであって、ここで不連続相が水を含有し、そして連続相がシクロアルキルメチコンの混合物を含有する、請求項1に記載の組成物。
【請求項11】
前記組成物が水性エマルションであって、ここで不連続相がシクロアルキルメチコンの混合物を含有し、そして連続相が水を含有する、請求項1に記載の組成物。
【請求項12】
アルコール、グリコール、多価アルコール、および高分子グリコール、そしてそれらの混合物からなる群より選択される非水性有機ヒドロキシ溶媒を含有し、ここで前記非水性有機ヒドロキシ溶媒が常温で液体である、請求項1に記載の組成物。
【請求項13】
前記組成物が非水性エマルションであって、ここで不連続相が非水性有機ヒドロキシ溶媒を含有し、そして連続相がシクロアルキルメチコンの混合物を含有する、請求項12に記載の組成物。
【請求項14】
前記組成物が非水性エマルションであって、ここで不連続相がシクロアルキルメチコンの混合物を含有し、そして連続相が非水性有機ヒドロキシ溶媒を含有する、請求項12に記載の組成物。
【請求項15】
脱臭剤、制汗剤、制汗/脱臭剤、髭剃り製品、スキンローション、保湿剤、化粧水、入浴製品、クレンジング製品、シャンプー、コンディショナー、ムース、整髪用ジェル、ヘアースプレー、毛髪染料、ヘアカラー製品、毛髪脱色剤、ウェーブ製品、毛髪ストレイトナー、マニキュア液、マニキュア除光液、爪用クリーム、爪用ローション、あま皮軟化剤、日焼け止め剤、防虫剤、および老化防止製品、口紅、ファンデーション、おしろい、アイライナー、アイシャドウ、ほお紅、メーキャップ、マスカラ、ならびに皮膚に塗布される医薬組成物の局所の投与のためのドラッグデリバリーシステム中に含まれる、請求項1に記載の組成物。
【請求項16】
皮膚軟化剤、保湿剤、湿潤剤、オキシ塩化ビスマス、二酸化チタンでコーティングされた雲母、着色剤、芳香剤、殺生物剤、防腐剤、酸化防止剤、抗菌剤、抗真菌剤、制汗剤、皮膚の老廃細胞削剥用化粧品、ホルモン、酵素、医薬化合物、ビタミン、塩、電解質、アルコール、ポリオール、紫外線吸収剤、植物抽出物、界面活性剤、シリコーン油、有機油、ワックス、塗膜形成要素、増粘剤、タルク、カオリン、デンプン、加工デンプン、ナイロン、ベントナイトおよび有機修飾された粘土の一つもしくはそれ以上をさらに含有する請求項1に記載の組成物。
【請求項17】
ハロゲン化アルミニウム、ヒドロキシハロゲン化アルミニウム、ならびにそれらとオキシハロゲン化ジルコニルおよびヒドロキシハロゲン化ジルコニルとの錯体または混合物からなる群より選択される制汗活性分をさらに含有する、請求項1に記載の組成物。
【請求項18】
トリグリセリドエステル、ワックスエステル、脂肪酸のアルキルエステル、脂肪酸のアルケニルエステル、多価アルコールエステル、顔料、ビタミンA、ビタミンC、ビタミンE、二酸化チタン、酸化亜鉛、オキシベンゾン、オクチルメトキシシンナマート、ブチルメトキシジベンゾイルムエタン、パラアミノ安息香酸、およびオクチルジメチルパラアミノ安息香酸からなる群より選択される一つもしくはそれ以上のスキンケア成分をさらに含有する、請求項1に記載の組成物。
【請求項19】
ドデカメチルシクロヘキサシロキサン、デカメチルシクロテトラシロキサン、オクタメチルシクロシロキサン、イソドデカン、3−エチル−1,1,1,3,5,5,5−ヘプタメチルトリシロキサン、イソヘキサデカン、カプリルメチコン、エチルアルコール、ヘキサメチルジシロキサン、イソブテンおよび直鎖低分子量シリコーンからなる群より選択される揮発性成分をさらに含有する、請求項1に記載の組成物。
【請求項20】
DIN53249標準試験に従って測定される組成物の揮発速度が、約200から約500分の間において、重量喪失が約80%から約99%である、請求項1に記載の組成物。



【公表番号】特表2012−516286(P2012−516286A)
【公表日】平成24年7月19日(2012.7.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−542422(P2011−542422)
【出願日】平成21年12月17日(2009.12.17)
【国際出願番号】PCT/US2009/068418
【国際公開番号】WO2010/080482
【国際公開日】平成22年7月15日(2010.7.15)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.テフロン
【出願人】(508229301)モメンティブ パフォーマンス マテリアルズ インコーポレイテッド (120)
【Fターム(参考)】