説明

局所型および分散型割り当ての多重化および制御

【課題】オーバーヘッド伝送損失を減らすために、局所型伝送および分散型伝送の多重化を容易にするシステムおよび方法を提供する。
【解決手段】様々なトラフィック・サービス、ユーザの能力、チャネル特性に対応するように、最適な伝送方式の選択を可能にするシステムおよび/または方法が説明される。通信の方法は、アクセス端末の性能に関する情報を受信することと、アクセス端末への局所型および分散型伝送を性能の関数として多重化することと、を備える。

【発明の詳細な説明】
【関連出願の相互参照】
【0001】
本特許出願は、2006年1月13日に出願され、「局所型および分散型割り当ての多重化および制御(LOCALIZED AND DISTRIBUTED ALLOCATION MULTIPLEXING AND CONTROL)」と題する米国仮特許出願第60/759,149号の利益を主張するものである。この出願の内容全体を参照によってここに援用する。
【技術分野】
【0002】
本願明細書は、全般的には無線通信に関し、特に局所型(localized)および分散型(distributed)割り当てのフレキシブルな多重化を支持することが可能な多重化の方式に関する。
【背景技術】
【0003】
無線通信システムは、普及している手段であり、世界中の多くの人々がこの手段を使用して通信をするようになってきている。無線通信デバイスは、消費者のニーズを満たし、携帯性および利便性を向上させるため、さらに小型で高性能になっている。携帯電話のような移動デバイスの処理能力が向上したことで、無線ネットワーク伝送システムに対する需要が増してきている。
【0004】
典型的な無線通信ネットワーク(例えば、周波数分割技術、時分割技術および符号分割技術を使用する)には、カバレッジ・エリアを提供する1つ以上の基地局およびカバレッジ・エリア内でデータの送受信ができる1つ以上の移動(例えば、無線)端末が含まれる。典型的な基地局は、ブロードキャスト、マルチキャストおよび/またはユニキャスト・サービス用の多数のデータ・ストリームを同時に送信することができる。ここでのデータ・ストリームは、移動端末にとって独立した重要な受信となり得るデータの流れである。基地局のカバレッジ・エリア内の移動端末は、複合ストリームによって搬送される1つ、2つ以上またはすべてのデータ・ストリームの受信に関与することができる。同様にして、移動端末は、基地局または他の移動端末にデータを伝送することができる。
【0005】
ダウンリンクの伝送では、局所型(例えば、ブロック単位(block-wise))伝送、または分散型(例えば、散乱する)伝送を使用することができる。局所型伝送は、周波数の選択的なスケジューリングができるので有利である。他方、分散型伝送は、周波数ダイバーシティを使用するので、高速のユーザにとって便利である。使用されている伝送のタイプを最適化しつつも、ダウンリンク伝送中に伝送されるビット数を低減できることが望まれている。
【発明の概要】
【0006】
以下は、1つ以上の態様を基本的に理解できるように、これらの態様の簡略化した概要を示すものである。本概要は、すべての考慮された態様の広範な概要ではなく、すべての態様の主要なまたは重要な要素を特定したり、態様の任意のまたはすべての範囲を詳細に説明したりするものでもない。ここでの目的は、後述のさらに詳細な説明の前置きとして簡略化した形式での1つ以上の態様の概念を単にいくつか示すものである。
【0007】
1つの態様によれば、通信の方法は、アクセス端末の性能に関する情報を受信することと、アクセス端末への局所型および分散型伝送を性能の関数として多重化することと、を備える。
【0008】
別の態様によれば、装置は、情報を記憶するメモリと、命令を実行するプロセッサと、アクセス端末の性能に関する情報を受信し、アクセス端末への局所型伝送および分散型伝送を性能の関数として多重化する最適化コンポーネントと、を備える。
【0009】
別の態様によれば、コンピュータ可読媒体は、以下の動作:アクセス端末の性能に関する情報を受信することと、アクセス端末への局所型および分散型伝送を性能の関数として多重化することと、を行うコンピュータ実行可能な命令を記憶する。
【0010】
別の態様によれば、プロセッサは、以下の動作:アクセス端末の性能に関する情報を受信することと、アクセス端末への局所型および分散型伝送を性能の関数として多重化することと、を行うコンピュータ実行可能命令を記憶する。
【0011】
さらに別の態様によれば、システムは、アクセス端末の性能に関する情報を受信する手段と、アクセス端末への局所型および分散型伝送を性能に応じて多重化する手段と、を備える。
【0012】
前述および関連する目的を達成するため、1つ以上の態様は、以下に十分に説明される特徴、特に特許請求の範囲で指摘される特徴を備えている。以下の説明および添付の図面は、1つ以上の態様の特定の実例となる態様を詳しく述べている。しかしながら、これらの態様は、種々の態様の原理を使用できる種々の方法のうちの数例を示しているに過ぎず、記載された態様はすべてのこのような態様および同等の態様を含むものとする。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】無線通信環境において最適なダウンリンク伝送を実現する例としてのシステムを示す図。
【図2】無線通信環境内での例としての伝送方式を示す図。
【図3】無線通信環境内での別の例としての伝送方式を示す図。
【図4】無線通信環境内での別の例としての方式を示す図。
【図5】無線通信環境において多重化されたダウンリンク伝送を容易にする例としての方法を示す図。
【図6】無線通信環境において多重化されたダウンリンク伝送を容易にする、別の例としての方法を示す図。
【図7】無線通信環境において多重化されたダウンリンク伝送を容易にする、別の例としての方法を示す図。
【図8】本願明細書に記載の様々な態様による無線通信システムを示す図。
【図9】移動デバイスの性能による多重化されたダウンリンク伝送を容易にするシステムを示すブロック図。
【図10】本願明細書に記載の1つ以上の態様による、他のセクタ通信を提供するシステムを示す図。
【図11】本願明細書に記載の1つ以上の態様による、端末の非サービング・セクタにおいて逆方向リンク通信の処理を提供するシステムを示す図。
【図12】本願明細書に記載の様々なシステムおよび方法とともに使用できる無線通信環境を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0014】
様々な実施形態を図面を参照しながら説明するが、全体を通して同じ参照符号は同じ要素を示すために使用されている。以下の記載において、1つ以上の実施形態を完全に理解するために、説明の目的として具体的な内容が多く開示されている。しかし、このような実施形態をこれらの特定の詳細なしに実施することもできることは明らかであろう。別の例では、1つ以上の実施形態の説明を容易とするために、周知の構造およびデバイスがブロック図の形式で示されている。
【0015】
本出願で使用されているような、「コンポーネント」、「モジュール」、「システム」等の用語は、ハードウェア、ファームウェア、ハードウェアおよびソフトウェアの組み合わせ、ソフトウェアまたは実行中のソフトウェアのいずれかのコンピュータ関連のエンティティを示すものとする。例えば、コンポーネントは、プロセッサ上で実行するプロセス、プロセッサ、オブジェクト、実行ファイル、実行のスレッド、プログラムおよび/またはコンピュータであればよいが、これに限定されない。例として、コンピューティング・デバイス上で動作するアプリケーションおよびコンピューティング・デバイスのどちらもコンポーネントとすることができる。1つ以上のコンポーネントがプロセスおよび/または実行のスレッド内に存在でき、コンポーネントは1台のコンピュータ上に配置されかつ/または2台以上のコンピュータ間に分散されてもよい。さらに、これらのコンポーネントは、様々なデータ構造が記憶された様々なコンピュータ可読媒体に基づいて実行できる。コンポーネントは、1つ以上のデータパケット(例えば、ローカルシステム、分散システムにおいて、および/または信号によって他のシステムと繋がるインターネットのようなネットワークにおいて別のコンポーネントと交信する1つのコンポーネントからのデータ)を有する信号に従うなどして、ローカルおよび/または遠隔のプロセスを経由して通信してもよい。
【0016】
さらに、移動デバイスに関しての様々な実施形態をここで説明する。移動デバイスは、システム、加入者ユニット、加入者局、移動局、移動体、遠隔局、遠隔端末、アクセス端末、ユーザ端末、端末、無線通信デバイス、ユーザ・エージェント、ユーザ・デバイス、またはユーザ機器(User Equipment:UE)と呼ぶこともできる。移動デバイスは、携帯電話、コードレス電話、セッション開始プロトコル(Session Initiation Protocol:SIP)電話、ワイヤレス・ローカル・ループ(Wireless Local Loop:WLL)局、パーソナル・デジタル・アシスタント(Personal Digital Assistant:PDA)、無線接続機能を有するハンドヘルド・デバイス、コンピューティング・デバイス、または無線モデムに接続された他の処理デバイスであればよい。さらに、ここで、基地局に関しての様々な実施形態を説明する。基地局は、移動デバイスとの通信に使用されればよく、アクセス・ポイント、ノードBまたは他の用語で称されてもよい。
【0017】
さらに、ここに記載の様々な態様または機能は、標準的なプログラミングおよび/またはエンジニアリング技術を用いた方法、装置、製品として実現できる。ここで使用される「製品」という用語は、任意のコンピュータ可読デバイス、キャリア、または媒体からアクセス可能なコンピュータ・プログラムを含めるものとする。例えば、コンピュータ可読媒体には、磁気記憶デバイス(例えば、ハードディスク、フロッピー(登録商標)ディスク、磁気ストリップ等)、光学ディスク(例えば、コンパクト・ディスク(CD)、デジタル多用途ディスク(DVD)等)、スマートカードおよびフラッシュ・メモリ・デバイス(例えば、EPROM、カード、スティック、キードライブ等)を含めることができるが、これに限定されない。さらに、ここに記載の様々な記憶媒体は、1つ以上のデバイス、および/または情報を記憶するための他のマシン可読媒体を表すこともできる。「マシン可読媒体」という語は、無線チャネル、および(1つのまたは複数の)命令および/またはデータを記憶、包含、保持できる他の様々な媒体を含めることができるが、これに限定されない。
【0018】
ここで、図1を参照すると、ここの様々な実施形態に係る無線通信環境における最適なダウンリンク伝送を実現するシステム100が示されている。基地局102は、1つ以上の移動デバイス104と通信するように構成されている。基地局102は、局所型および分散型伝送の多重化を可能にする最適化コンポーネント106と、例えば基地局の性能に関する情報を受信する受信コンポーネント108とを備える。最適化コンポーネント106は、以下で述べるような様々な方式によって、周波数ダイバーシティが達成され、伝送に関連するオーバーヘッド損失が緩和されるようなダウンリンク伝送を可能にする。当然ではあるが、局所型および分散型伝送の多重化は、様々なトラフィック・サービス、ユーザの能力に対応でき、さらに1つ以上の移動デバイス104のユーザがチャネル特性を活用できるようにする。さらに、例えば、1つ以上の移動デバイス106は、基地局102にある最適化コンポーネント106に、移動デバイスの性能に関する情報、ダウンリンク・チャネル状態の推定、および加入者データを提供することができる。基地局102は、高速ユーザ対低速ユーザの割合を判断し、加入者データおよび移動デバイスの性能に関する情報を記憶できることも分かるだろう。このような基地局102の性能は、さらに最適化コンポーネント108を周囲の状態に従って、最適な多重化方式を選択できるようにする。
【0019】
ここで図2を参照すると、局所型伝送および分散型伝送の多重化により、ダウンリンク伝送を最適化する方式が示されている。202では、3つの固定の局所型サブバンドに分けられた周波数帯域が示されている。当然ではあるが、上記の例は、本来例として示すものであり、ここに記載の様々な実施形態および/または方法でつくることができる局所型サブバンドの数を制限するものではない。204では、先に述べた3つの局所型サブバンドでサブキャリアの分散割り当てをしたものが示されている。特に、分散割り当ては、局所型サブバンド204内のサブキャリア208の中で、必要に応じて行われる。
【0020】
図2をさらに参照すると、示された多重化方式は、分散割り当てユーザに割り当てられたリソースの部分について、すべてのスケジューリングされたユーザにシグナリングすることに加え、全てのスケジューリングされたユーザに自身のサブキャリア割り当てについて通知することによって、最適な周波数ダイバーシティを提供する。図2に示された実施形態において、存在している分散割り当ての数に関わらず、周波数帯域を構成する局所型サブバンドの数は一定のままである。
【0021】
ここで図3を参照すると、多重化方式300が示されている。例として、局所型サブバンド内のリソースを分散割り当てする前の3つの局所型サブバンド302が示されている。この実施形態において、多重化は、リソースの分散割り当てが増えるにつれて、サブキャリア306の数を減らすのではなく、全体の周波数帯域における局所型サブバンド304の数を減らすことによって実現される。このようにすれば、アップリンクすることに関するオーバーヘッド損失は、局所型サブバンド304の低減との相関関係において緩和される。当然ながら、リソースの分散割り当てが増えれば、局所型サブバンド304の数は減る一方で、局所型サブバンド内でのサブキャリア306の数は保たれるか、ある範囲内に留まる。さらに当然ではあるが、分散割り当てによって、局所型サブバンド304のパンクチャリング(puncturing)が増えると、各局所型サブバンドに占領される周波数帯域の幅を広くすることができる。したがって、局所型サブバンド304の周波数の選択性が減るであろう。
【0022】
さらに図3を参照すると、局所型サブバンド304の境界、および分散サブキャリア間の間隔についての情報は、すべてのスケジューリングされたユーザに伝えられなければならない。特定のリソース割り当ては、各スケジューリングされたユーザの制御チャネルでシグナリングされ、サブバンド識別、分散ユーザ用の開始点および間隔、または局所ユーザ用の開始点およびトーン数を含むべきである。当然ながら、各スケジューリングされたユーザは、割り当てられるサブバンドIDのタイプによって、伝送が局所型となるか、分散型となるか、または局所型伝送および分散型伝送の両方の多重化された信号となるかを知ることになる。したがって、スケジューリングされたユーザは、関連する制御チャネルを解釈する知識を持つことになる。
【0023】
図4を参照すると、無線通信環境内の多重化方式400が示されている。周波数帯域402は、局所型サブバンド404に分割される。この実施形態では、パンクチャード処理された分散割り当て408の間隔は、各局所型サブバンド406に特定化される。結果として、サブキャリアは、局所型サブバンド406内で不均一にパンクチャード処理できる。そのうえ、1つ以上の局所型サブバンド406は分散型になることができ、アップリンクの品質のフィードバックが必要なサブバンド406の数が減る。さらに、図3に関して前述したように、特定のリソース割り当ては、各スケジューリングされたユーザの制御チャネルでシグナリングされる。当然ながら、分散割り当ては、局所型サブバンド406に均一には分散されない。例えば、多重化方式400は、周囲の局所型サブバンドがリソースの分散されたパンクチャリングを用いて局所化されている一方で、すべて分散された1つの局所型サブバンドを含むことができる。多重化方式400が、一定を保つために、局所型サブバンド406の周波数範囲を提供する一方で、局所型サブバンド406内のサブキャリアの数は、分散割り当てのパンクチャリングの結果、減るであろう。
【0024】
図3および図4にそれぞれ示されているような多重化方式300および400に関して、分散割り当てが重要であるとき、局所型サブバンドの数を減らすことができ、よってアップリンクの間のチャネル品質オーバーヘッドの削減を実現できる。例として、4つの局所型サブバンドがあり、サブバンドのチャネル品質用の指定ビットの数が8ビットならば、サブバンドのチャネル品質用の指定ビットの数が8ビットの場合、そして局所型サブバンドの数が2つに減らされた場合、1つはチャネル品質を示すために5ビットのみを必要とすることになる(例えば、MCSインデックス)。一方、電力の低減ではなく、帯域幅オーバーヘッドの削減が望まれる場合、別に3ビットを使用して、チャネル品質フィードバックの粒度を改善できる。
【0025】
図5から図7を参照すると、局所型伝送および分散型伝送の多重化に関する方法が示されている。説明を簡単にするために、これらの方法は一連の行為として示され説明されているが、特許請求の範囲の請求項の内容において、別の順序および/またはここで説明されるものとは別の行為と同時に発生し得るため、これらの方法は行為の順序に限定されないことは理解および認識すべきである。例えば、状態図のように一連の相互関係のある状態または状況として別の方法として示されてもよいことは当業者であれば理解および認識できるであろう。さらに、特許請求の範囲の内容に係る方法を実施するために図示されたすべての行為を実施する必要があるわけではない。
【0026】
特に図5を参照すると、無線通信システムにおいて多重化されるダウンリンク伝送を容易にする方法500が示されている。この方法は、502において開始し、504において局所型伝送および分散型伝送の多重化伝送が望まれるかどうか判断される。このような判断は、例えばトラフィック・サービス、ユーザの能力、およびチャネル特性に基づいて行われる。多重化が望まれない場合、方法は506に移る。506において、局所型伝送および分散型伝送のうち1つがダウンリンク伝送に使用される。多重化伝送が望まれる場合、方法は508に移り、周波数帯域は固定数の局所型サブバンドに分割される。510において、各局所型サブバンド内でリソースの分散割り当てが可能になる。512において各スケジューリングされたユーザは、自身のリソース割り当てについて通知され、514においてスケジューラー・ユーザは、分散ユーザに割り当てられた局所型サブバンドの部分を示す信号を受信する。
【0027】
ここで図6を参照すると、無線通信システムにおいて多重化されるダウンリンク伝送を容易にする例としての方法500が示されている。この方法は、602において開始し、604において局所型伝送および分散型伝送の多重化伝送が望まれるかどうか判断される。このような判断は、例えばトラフィック・サービス、ユーザの能力、およびチャネル特性に基づいて行うことができる。多重化が望まれない場合、方法は606に進む。606において、局所型伝送および分散型伝送のうち1つがダウンリンク伝送に使用される。多重化伝送が望まれる場合、周波数帯域は固定数の局所型サブバンドに分割される方法608に進む。610において、各局所型サブバンド内で一定のサブキャリアの分散割り当てが維持される。612において、局所型サブバンド内の分散されたリソースのパンクチャリングが増えると、サブバンド品質レポーティング用のアップリンク・オーバーヘッドを減少させることができる。このようなアップリンク・オーバーヘッドの低減は、分散されたリソースのパンクチャリングの結果、対応する局所型サブバンドの数の低減によって生じる。614において、各スケジューリングされたユーザが自身のリソース割り当てについて通知され、616においてスケジューラー・ユーザは、分散ユーザに割り当てられた局所型サブバンドの部分を示す信号を受信する。
【0028】
ここで図7を参照すると、無線通信システムにおいて多重化されるダウンリンク伝送を容易にする方法700が示されている。この方法は、702において開始し、704において局所型伝送および分散型伝送の多重化伝送が望まれるかどうか判断される。このような判断は、例えばトラフィック・サービス、ユーザの能力、およびチャネル特性に基づいて行うことができる。多重化が望まれない場合、方法は706に進む。706において、局所型伝送および分散型伝送のうち1つがダウンリンク伝送に使用される。多重化伝送が望まれる場合、周波数帯域は固定数の局所型サブバンドに分割される方法708に進む。710において、各局所型サブバンド内で不均一なパンクチャード処理された分散割り当て用の間隔が指定される。712において、多くの局所型サブバンドを分散リソースに変換することによって、周波数帯域における局所型サブバンドの数が減らされる。結果として、アップリンクでのチャネル品質のオーバーヘッド削減が達成される。714において各スケジューリングされたユーザが自身のリソース割り当てについて通知され、716においてスケジューリングされたユーザは、分散ユーザに割り当てられた局所型サブバンドの部分を示す信号を受信する。
【0029】
ここで図8を参照すると、ここに記載の様々な実施形態に係る無線通信システム800が示されている。システム800は、1つ以上のセクタ内に、1つ以上の基地局802(例えば、アクセス・ポイント)を備えることができる。この基地局802は、互いにかつ/または1つ以上の移動デバイス804に対して、無線通信信号を受信、送信、中継したりする。各基地局802は、送信器チェーンおよび受信器チェーンを備えることができる。当業者であれば分かるように、これらのそれぞれは同様に信号の送受信に関連する複数のコンポーネント(例えば、プロセッサ、変調器、多重化装置、復調器、多重分離装置、アンテナなど)を備えることができる。移動デバイス804は、例えば、携帯電話、スマート・フォン、ノート型パソコン、ハンドヘルド通信デバイス、ハンドヘルド・コンピューティング・デバイス、衛星ラジオ、全地球測位システム、PDA、および/または無線通信システム800で通信することに適している他のデバイスとすることができる。
【0030】
基地局802は、順方向リンク・オンリー(Forward Link Only:FLO)テクノロジを使用することによって、移動デバイス804にコンテンツをブロードキャストできる。例えば、リアルタイムのオーディオおよび/またはビデオ信号のほか、非リアルタイムのサービス(例えば、音楽、天気、ニュースの概要、交通情報、金融情報など)もブロードキャストされてもよい。1つの例によれば、コンテンツは基地局102から移動デバイス804にブロードキャストされてもよい。移動デバイス804は、(例えば、ビジュアル出力、オーディオ出力などを使用することによって)このようなコンテンツを受信し、出力してもよい。さらに、FLOテクノロジは、直交周波数分割多元接続(Orthogonal Frequency Division Multiplexing:OFDM)を使用してもよい。OFDMのような周波数分割に基づく技術は、一般的に周波数スペクトルを別個のチャネルに分割する。例えば、周波数スペクトルは、均等な帯域幅に分けられてもよい。OFDMは、システム全体の帯域幅を複数の直交周波数チャネルに効果的に分割する。さらに、OFDMシステムは、時分割多重化および/または周波数分割多重化を使用して、複数の基地局802に対する複数のデータ伝送の中で直交性を実現してもよい。
【0031】
FLOシステムでは、移動デバイス804は、基地局802によって提供されたデータを確実に正しく受信していることが望ましい。これを達成するため、以下にさらに詳しく説明するように、FLOテスト・アプリケーション・プロトコル(FLO Test Application Protocol:FTAP)を使用して、システム800の物理層を検証できる。言い換えると、FTAPを使用して、移動デバイス804が基地局802からのデータを正しく受信していることを確認できる。FTAPは、ネットワークおよび移動デバイス804の両方によって実行されているとき、デバイスに対する最小のパフォーマンス・テストとして使用できる一組の手順を規定する。これを達成するために、ネットワーク内でFTAPフロー(一連のFTAPパケット)を設定し、アクティブ化して、特定のデバイスの振る舞いをテストできる。1つの例によると、各FTPパケットは、テスト・シーケンス番号、テスト署名、およびテスト・データ・パターンなどの情報を搬送できる。シーケンス番号は、32ビットカウンタから導き出される32ビットの整数とすることができる。このカウンタは、任意の適切な値に初期化できる。ただし、このシーケンス番号は、任意の適切な数のビットとすることができ、カウンタは任意の適切な数のビットのカウンタとすることができることが知られている。テスト署名は、p(x)=x15+x+1のような特定の多項式、および15状態のシンプル・シフト・レジスタ・ジェネレータ(Simple Shift Register Generator:SSRG)の使用によって生成されるビットのサーキュラーバッファから導き出される、8ビットの疑似ランダム整数とすることができる。ただし、多項式およびシンプル・シフト・レジスタ・ジェネレータは異なってもよく、SSRGおよび多項式からの適切な変化形は、本願明細書に添付した特許請求の範囲内に考慮され、含まれているものとされることが分かる。
【0032】
FTAPと一致するデータの検証は、移動デバイス804で行うことができる。例えば、周知のアルゴリズムを使用してテスト・データが作成される場合、移動デバイス104は、ほぼ同様のアルゴリズムを実行して受信されたデータが正しいかどうかを検証できる。移動デバイスで行われる検証は、かなり単純であり、リアルタイムのレポーティングを可能にする(例えば、移動デバイス804は1xリンクまたは他の何らかの適切なリンクでのエラーをレポートできる)。この検証を可能にするには、移動デバイス104は、FTAPフローの状態を知っていなければならない。さらに、デバイス104は、カバレッジの消失または損失のほかラップアラウンドも把握しなければならない。
【0033】
ここで図9を参照すると、最適なダウンリンク伝送を容易にするシステム900が示されている。システム900は、アクセス端末の性能に関する情報を受信するモジュール902を含むことができる。特に、例えば、システム900は、様々なトラフィック・サービス、ユーザの能力に対応でき、そのうえ、1つ以上の移動デバイスのユーザがチャネル特性を活用することを可能にする。システム900は、アクセス端末への局所型および分散型伝送を端末の性能の関数として多重化するモジュール904も含むことができる。モジュール904は、所定の時間の端末の性能に応じて、多重化の最適な方式を選択できる。
【0034】
図10は、本願明細書に記載の1つ以上の態様に係る無線通信環境において他のセクタ通信を提供する端末またはユーザ・デバイス1000を示す図である。端末1000は、信号を受信し、受信した信号に対し一般的な動作(例えば、フィルタリング、増幅、ダウンコンバートなど)を実行する受信機1002、例えば、1つ以上の受信アンテナを備え、サンプルを得るために調整された信号をデジタル化する。復調器1004は、サンプルを復調し、受信されたパイロット・シンボルをプロセッサ1006に提供することが可能である。
【0035】
プロセッサ1006は、受信器コンポーネント1002によって受信された情報を分析し、および/または送信器コンポーネント1014によって送信する情報を生成する専用のプロセッサとすることができる。プロセッサ1006は、1つ以上の端末1000のコンポーネントを制御するプロセッサ、および/または受信器1002によって受信された情報の分析し、送信器1014によって送信する情報を作成し、1つ以上の端末1000のコンポーネントを制御するプロセッサとすることができる。プロセッサ1006は、図5から図7に関して記載された方法を含む本願明細書に記載の任意の方法を使用することができる。
【0036】
さらに、端末1000は、正常な送信の肯定応答を含む受信された入力を分析する伝送制御コンポーネント1008を含むことが可能である。肯定応答(ACK)は、サービング・セクタおよび/または隣接のセクタから受信できる。肯定応答は、前の伝送が正常に受信されたか示すことができ、アクセス・ポイントの1つによって復号することができる。肯定応答が受信されない場合、または否定応答(NACK)が受信される場合、伝送を再送できる。伝送制御コンポーネント1008は、プロセッサ1006に組み込むことができる。当然ながら、伝送制御コンポーネント1008は、肯定応答の受信の判断に関連して分析を実行する伝送制御コードを含むことができる。
【0037】
端末1000は、さらにプロセッサ1006と動作可能に接続されたメモリ1010を備えることができる。このメモリは、伝送に関連する情報、セクタのアクティブ・セット、伝送を制御する方法、関連する情報を備えるルックアップ・テーブル、および本願明細書に記載の伝送およびアクティブ・セット・セクタに関連する他の適切な情報を含むことができる。当然ではあるが、本願明細書に記載のデータ記憶(例えば、メモリ)コンポーネントは、揮発性メモリまたは不揮発性メモリのいずれかであってもよく、揮発性メモリおよび不揮発性メモリの両方を含んでもよい。例であり、これに制限されないが、不揮発性メモリには、読出し専用メモリ(ROM)、書き込み可能ROM(Programmable ROM:PROM)、電気的書き込み可能ROM(Electrically Programmable ROM:EPROM)、電気的消去可能書き込み可能ROM(Electrically Erasable ROM:EEPROM)、またはフラッシュメモリを含めることができる。揮発性メモリには、外部キャッシュメモリとして動作するランダムアクセスメモリ(RAM)を含めることができる。例であり、これに制限されないが、RAMは、同期RAM(Synchronous RAM:SRAM)、ダイナミックRAM(Dynamic RAM:DRAM)、同期DRAM(Synchronous DRAM:SDRAM)、ダブルデータレートSDRAM(Double Data Rate SDRAM:DDR SDRAM)、拡張SDRAM(Enhanced SDRAM:ESDRAM)、シンクリンクDRAM(Synchlink DRAM:SLDRAM)、およびダイレクトRambus RAM (Direct Rambus RAM:DRRAM)のような様々な形式で利用可能である。対象となるシステムおよび方法のメモリ1010は、これらおよび他の適切なタイプのメモリを備えるものとするが、これらに限定されない。プロセッサ1006は、シンボル変調器1012、および変調された信号を送信する送信器1014に接続される。
【0038】
図11は、様々な態様に係る通信環境における他のセクタ通信を容易にするシステム1100を示す図である。システム1100は、1つ以上の端末1104から1つ以上の受信アンテナ1106を介して信号を受信し、1つ以上の端末1104へ複数の送信アンテナ1108を介して送信する受信器1110を有するアクセス・ポイント1102を備える。端末1104は、アクセス・ポイント1102によってサポートされるそれらの端末のほか隣接のセクタによってサポートされる端末1104も含むことができる。1つ以上の態様では、受信アンテナ1106および送信アンテナ1108は、単一のセットのアンテナを使用して実行することができる。受信器1110は、受信アンテナ1106から情報を受信でき、受信した情報を復調する復調器1112と連動して動作する。受信器1110は、当業者であれば分かるように、例えば、レイク受信器(例えば、複数のベースバンド相関器等を使用してマルチパスの信号のコンポーネントを個別に処理する技術)、MMSEベース受信器、または割り当てられた端末を分けるための他の適切な受信器とすることができる。様々な態様によると、多数の受信器を使用することができ(例えば、受信アンテナにつき1つ)、このような受信器は、互いに通信してユーザ・データの改善された推定を提供することできる。復調されたシンボルは、図10に関して上記で説明したプロセッサと同様であって、端末、端末に関連して割り当てられるリソース、およびその類に関連する情報を記憶するメモリ1116に接続されるプロセッサ1114によって分析される。各アンテナ用の受信器出力は、受信器1110および/またはプロセッサ1114によって共同で処理することができる。変調器1118は、送信器1120による送信アンテナ1108を介し、端末1104への伝送の信号を多重化できる。
【0039】
アクセス・ポイント1102は、さらにプロセッサ1114とは別のプロセッサまたはプロセッサ1114と一体化されたプロセッサとすることが可能な端末通信コンポーネント1122を備える。端末通信コンポーネント1122は、隣接のセクタによってサポートされる端末用のリソース割り当て情報を得ることができる。そのうえ、端末通信コンポーネント1122は、アクセス・ポイント1102によってサポートされる端末の隣接のセクタへ割り当て情報を提供することができる。割り当て情報は、バックホール(backhaul)シグナリングを介して提供することができる。
【0040】
割り当てられたリソースに関する情報に基づいて、端末通信コンポーネント1122は、隣接のセクタによってサポートされる端末からの伝送の検出のほか受信された伝送の復号も指令することができる。メモリ1116は、パケットの復号に必要な割り当て情報の受信の前に、端末から受信されるパケットを維持できる。端末通信コンポーネント1122は、伝送の正常な受信および復号を示す肯定応答の送受信を制御することもできる。当然ながら、端末通信コンポーネント1122は、リソースの割り当て、ソフトハンドオフ用の端末の識別、伝送の復号およびその類に関連するユーティリティに基づく制御を実行する伝送分析コードを含むことができる。端末分析コードは、端末のパフォーマンスの最適化に関連する推論の実行および/または確率的な決定および/または統計的な決定に関連する人工知能ベースに基づいた方法を利用することができる。
【0041】
図12は、無線通信システム1200の例を示している。無線通信システム1000では、簡略化のため1つの端末と2つのアクセス・ポイントが示されている。しかし、当然ではあるが、システムには、1つ以上のアクセス・ポイントおよび/または1つ以上の端末を含めることができ、追加されるアクセス・ポイントおよび/または端末は、以下に記載の例としてのアクセス・ポイントおよび端末とほぼ同様のものとすること可能であり、別のものとすることも可能である。さらに、当然ではあるが、このアクセス・ポイントおよび/または端末は、本願明細書に記載のシステム(図1から図4および図8から図11)および/または方法(図5から図7)を使用することができる。
【0042】
図12は、多元接続マルチキャリア通信システム1200における端末1204、端末1204をサポートするサービング・アクセス・ポイント1202Xポイント、隣接アクセス・ポイント1202Yのブロック図を示している。アクセス・ポイント1202Xにおいて、送信(TX)データ・プロセッサ1214は、データ・ソース1212からトラフィック・データ(すなわち、情報ビット)を受信し、コントローラ1220およびスケジューラ1230からシグナリングおよび他の情報を受信する。例えば、スケジューラ1230は、端末用のキャリアの割り当てを提供してもよい。さらに、メモリ1222は、現在の、または以前の割り当てに関する情報を維持できる。TXデータ・プロセッサ1214は、マルチキャリア変調(例えば、OFDM)を使用して受信されたデータを符号化および変調し、変調データ(例えば、OFDMシンボル)を提供する。続いて、送信器ユニット(TMTR)1216は、変調データを処理して、次いでアンテナ1218を介して送信されるダウンリンク変調信号を生成する。
【0043】
端末1204への割り当て情報の送信の前に、スケジューラは、アクセス・ポイント1202Yに割り当て情報を提供することができる。割り当て情報は、迂回中継シグナリング(例えば、T1ライン)1210を介して提供することができる。あるいは、割り当て情報は、端末1204への送信の後にアクセス・ポイント1202Yに提供することができる。
【0044】
端末1204において、送信され、変調された信号は、アンテナ1252によって受信され、受信器ユニット(RCVR)1254に提供される。受信器ユニット1254は、受信された信号を処理してデジタル化し、サンプルを提供する。次いで、受信(RX)データ・プロセッサ1256は、復元されたトラフィック・データ、メッセージ、シグナリングなどを含んでもよい復号データを提供するために、サンプルを復調および復号する。トラフィック・データは、受信データ端末装置1258へ提供されればよく、端末1204用のキャリア割り当て情報は、コントローラ1260に提供される。
【0045】
コントローラ1260は、端末1204に割り当てられ、受信されるキャリア割り当ての中で示される、特定のキャリアを使用して、アップリンクでのデータ伝送を指令する。メモリ1262は、割り当てられたリソース(例えば、周波数、時間、および/またはコード)に関する情報、および他の関連情報を保持できる。
【0046】
端末1204では、TXデータ・プロセッサ1274は、データ・ソース1272からのトラフィック・データを受信し、コントローラ1260からシグナリングおよび他の情報を受信する。様々なタイプのデータは、割り当てられたキャリアを使用して、TXデータ・プロセッサ1274によって符号化および変調される。次いで、様々なタイプのデータは、アンテナ1252から送信されるアップリンク変調信号を生成するために、送信器ユニット1276によってさらに処理される。
【0047】
アクセス・ポイント1202Xおよび1202Yにおいて、端末1204から送信され変調された信号は、アンテナ1218によって受信され、受信器ユニット1232によって処理され、RXデータ・プロセッサ1234によって復調および復号される。送信された信号は、サービング・アクセス・ポイント1202Xによって生成される割り当て情報に基づいて復号することが可能であり、隣接アクセス・ポイント1202Yに提供される。さらに、アクセス・ポイント1202Xおよび1202Yは、他方のアクセス・ポイント(1202Xまたは1202Y)および/または端末1204に提供することができる肯定応答(ACK)を生成することができる。復号された信号は、受信データ端末装置1236に提供することができる。受信器ユニット1232は、各端末に受信された信号の品質(例えば、受信されたSN比(SNR))を推定し、この情報をコントローラ1220に提供してもよい。RXデータ・プロセッサ1234は、復元された各端末用のフィードバック情報をコントローラ1220およびスケジューラ1230に提供する。
【0048】
スケジューラ1230は、フィードバック情報を使用して、(1)逆方向リンクでのデータ伝送用に端末のセットを選択する、(2)選択された端末にキャリアを割り当てるなど多くの機能を実行する。次いで、スケジューリングされた端末に対するキャリア割り当てが、順方向リンクにてこれらの端末へ伝送される。
【0049】
ここに記載の技術は、様々な手段によって実行できる。例えば、これらの技術は、ハードウェア、ソフトウェア、またはそれらの組み合わせで実行されてもよい。ハードウェアの実行では、これらの技術のための処理ユニット(例えば、コントローラ1220および1260、TXプロセッサ1214およびRXプロセッサ1234など)は、1つ以上の特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit:ASIC)、デジタル・シグナル・プロセッサ(Digital Signal Processor:DSP)、デジタル・シグナル・プロセッシング・デバイス(Digital Signal Processing Device:DSPD)、プログラマブル・ロジック・デバイス(Programmable Logic Device:PLD)、フィールド・プログラマブル・ゲートアレー(Field Programmable Gate Array:FPGA)、プロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ、本願明細書に記載の機能を実行するように設計された他の電子ユニット、またはそれらの組み合わせに実行すればよい。
【0050】
ソフトウェアの実行では、本願明細書に記載の機能を実行するモジュール(例えば、プロシージャ、関数など)とともに本願明細書に記載の技術を実装することができる。ソフトウェア・コードは、メモリ・ユニットに記憶されればよく、プロセッサによって実行されればよい。メモリ・ユニットは、プロセッサ内部またはプロセッサ外部に実行すればよく、外部に実装される場合、当技術分野で周知の様々な手段を介してプロセッサに通信可能に接続できる。
【0051】
上記の記載事項は、1つ以上の態様の例を含むものである。当然ながら、上記の態様を記載する目的のためにすべての考えられ得るコンポーネントまたは方法の組み合わせを記載することは不可能であるが、このような態様のさらに種々の組み合わせおよび入れ換えが可能であることは、当業者であれば分かることである。したがって、記載された態様は、添付の特許請求の範囲の精神および範囲内に収まるこのようなすべての改変、変更および変形を含むものとする。さらに、詳細な説明または特許請求の範囲のいずれかにおいて使用される用語「含む(includes)」の範囲について、用語「備える(comprising)」が特許請求の範囲において移行語として使用される際に包括的であると解釈されるのと同じく包括的な用語であるものとする。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
アクセス端末の性能に関する情報を受信することと、
前記アクセス端末への局所型および分散型伝送を前記性能の関数として多重化することと、
を備える無線通信の方法。
【請求項2】
前記多重化することは、ダウンリンク・チャネル状態の推定の関数である請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記多重化することは、加入者データの関数である請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記多重化することは、高速ユーザ対低速ユーザの割合の関数である請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記多重化することは、加入者データの関数である請求項1に記載の方法。
【請求項6】
局所型サブバンド内のサブキャリア内で必要に応じて分散割り当てを行う請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記多重化方式は、スケジューリングされたユーザにそれぞれのサブキャリア割り当てを通知することによって、最適な周波数ダイバーシティを容易にする請求項6に記載の方法。
【請求項8】
分散割り当てユーザに割り当てられたリソースの部分について、前記スケジューリングされたユーザにシグナリングすることをさらに備える請求項7に記載の方法。
【請求項9】
周波数帯域を構成する局所型サブバンドの数は、存在している分散割り当ての数に関わらず、一定のままである請求項7に記載の方法。
【請求項10】
前記多重化することは、リソースの分散割り当てが増えるにつれて、サブキャリアの数を減らすことに基づく請求項1に記載の方法。
【請求項11】
前記多重化することは、周波数帯域全体において、局所型サブバンドの数を減らすことに基づく請求項1に記載の方法。
【請求項12】
リソースの分散割り当てが増えるにつれて、局所型サブバンドの数が減少し、その一方で、局所型サブバンド内でのサブキャリアの数は保たれ、ある範囲内に留まる請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記局所型サブバンドの境界および分散されたサブキャリア間の間隔についての情報をスケジューリングされたユーザに伝えることをさらに備える請求項11に記載の方法。
【請求項14】
特定のリソース割り当ては、各スケジューリングされたユーザに対応する制御チャネルでシグナリングされ、サブバンドの識別、分散ユーザの開始点および間隔、または局所ユーザ用の開始点およびトーン数を含む請求項13に記載の方法。
【請求項15】
スケジューリングされたユーザが関連する制御チャネルの解釈についての知識をもつように、各スケジュールされたユーザに前記伝送が局所型であるのか、分散型であるのか、または局所型伝送および分散型伝送の両方の多重化された信号であるのかを通知するためにサブバンドIDのタイプを割り当てることをさらに備えた請求項14に記載の方法。
【請求項16】
周波数帯域は局所型サブバンドに分割され、パンクチャードされた分散割り当ての間隔は各局所型サブバンドに対して指定される請求項1に記載の方法。
【請求項17】
アップリンクの品質のフィードバックが必要とされるサブバンドの数を減らすために、1つ以上の局所型サブバンドが分散される請求項16に記載の方法。
【請求項18】
特定のリソースの割り当ては、それぞれのスケジューリングされたユーザの制御チャネルでシグナリングされる請求項17に記載の方法。
【請求項19】
分散割り当ては、前記局所型サブバンドで均一に分散されない請求項18に記載の方法。
【請求項20】
前記多重化することは、すべて分散された1つ以上の局所型サブバンドを含み、一方で、周囲の局所型サブバンドリソースの分散的なパンクチャリングのある局所型、リソースの分散的なパンクチャリングのない局所型のうち1つである請求項19に記載の方法。
【請求項21】
前記多重化することは、局所型サブバンドの周波数範囲を一定に保つために提供する請求項20に記載の方法。
【請求項22】
分散割り当てが重要なとき、アップリンク間のチャネル品質オーバーヘッドの低減の達成を容易にするために局所型サブバンドの数が減らされる請求項1に記載の方法。
【請求項23】
帯域幅オーバーヘッドの低減が電力の低減より望まれる場合、チャネル品質フィードバックの粒度を改善するために、別の3ビットを使用することができる請求項22に記載の方法。
【請求項24】
情報を記憶するメモリと、
命令を実行するプロセッサと、
アクセス端末の性能に関する情報を受信し、前記アクセス端末への局所型伝送および分散型伝送を前記性能の関数として多重化する最適化コンポーネントと、
を備える装置。
【請求項25】
前記最適化コンポーネントは、ダウンリンク・チャネル状態の推定の関数として前記多重化を行う請求項24に記載の装置。
【請求項26】
前記最適化コンポーネントは、加入者データの関数として前記多重化を行う請求項24に記載の装置。
【請求項27】
前記最適化コンポーネントは、高速ユーザ対低速ユーザの割合の関数として前記多重化を行う請求項24に記載の装置。
【請求項28】
前記最適化コンポーネントは、周波数帯域全体における局所型サブバンドの数を減らす関数として前記多重化を行う請求項24に記載の装置。
【請求項29】
コンピュータ可読媒体であって、以下の動作:
アクセス端末の性能に関する情報を受信することと、
前記アクセス端末への局所型および分散型伝送を前記性能の関数として多重化することと、
を行うコンピュータ実行可能命令を記憶するコンピュータ可読媒体。
【請求項30】
ダウンリンク・チャネル状態の推定の関数として多重化を行う命令を記憶する、請求項29に記載のコンピュータ可読媒体。
【請求項31】
加入者データの関数として多重化を行う命令を記憶する請求項29に記載のコンピュータ可読媒体。
【請求項32】
高速ユーザ対低速ユーザの割合の関数として多重化を行う命令を記憶する、請求項29に記載のコンピュータ可読媒体。
【請求項33】
加入者データの関数として多重化を行う命令を記憶する請求項29に記載のコンピュータ可読媒体。
【請求項34】
分散割り当てユーザに割り当てられたリソースの部分について、スケジューリングされたユーザにシグナリングする命令を記憶する請求項29に記載のコンピュータ可読媒体。
【請求項35】
リソースの分散割り当てが増えるにつれて、サブキャリアの数を減らす関数して多重化を行う命令を記憶する請求項29に記載のコンピュータ可読媒体。
【請求項36】
周波数帯域全体において、局所型サブバンドの数を減らすことに基づいて多重化を行う命令を記憶する請求項29に記載のコンピュータ可読媒体。
【請求項37】
前記局所型サブバンドの境界および分散されたサブキャリア間の間隔についての情報をスケジューリングされたユーザに伝える命令を記憶する請求項29に記載のコンピュータ可読媒体。
【請求項38】
スケジュールされたユーザが関連する制御チャネルの判断についての知識をもつように、各スケジューリングされたユーザに前記伝送が局所型であるのか、分散型であるのか、または局所型伝送および分散型伝送の両方の多重化された信号であるのかを通知するためにサブバンドIDのタイプを割り当てる命令を記憶する請求項37に記載のコンピュータ可読媒体。
【請求項39】
プロセッサであって、以上の動作:
アクセス端末の性能に関する情報を受信することと、
前記アクセス端末への局所型および分散型伝送を前記性能の関数として多重化すること、
を行うコンピュータ実行可能な命令を記憶するプロセッサ。
【請求項40】
ダウンリンク・チャネル状態の推定の関数として多重化を行う命令を記憶する請求項39に記載のプロセッサ。
【請求項41】
加入者データの関数として多重化を行う命令を記憶する請求項39に記載のプロセッサ。
【請求項42】
高速ユーザ対低速ユーザの割合の関するとして多重化を行う命令を記憶する請求項39に記載のプロセッサ。
【請求項43】
加入者データの関数として多重化を行う命令を記憶する請求項39に記載のプロセッサ。
【請求項44】
分散割り当てユーザに割り当てられたリソースの部分について、スケジューリングされたユーザにシグナリングする命令を記憶する請求項39に記載のプロセッサ。
【請求項45】
リソースの分散割り当てが増加するにつれて、サブキャリアの数を減少させる関数として多重化を行う命令を記憶する請求項39に記載のプロセッサ。
【請求項46】
周波数帯域全体において局所型サブバンドの数を減らすことに基づいて多重化を行う命令を記憶する請求項39に記載のプロセッサ。
【請求項47】
前記局所型サブバンドの境界および分散されたサブキャリア間の間隔についての情報をスケジューリングされたユーザに伝える命令を記憶する請求項39に記載のプロセッサ。
【請求項48】
スケジュールされたユーザが関連する制御チャネルの解釈についての知識をもつように、各スケジューリングされたユーザに前記伝送が局所型であるのか、分散型であるのかまたは局所型伝送および分散型伝送の両方の多重化された信号であるのかを通知するためにサブバンドIDのタイプを割り当てる命令を記憶する請求項47に記載のプロセッサ。
【請求項49】
アクセス端末の性能に関する情報を受信する手段と、
前記アクセス端末への局所型および分散型伝送を前記性能の関数として多重化する手段と、
を備える装置。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate


【公開番号】特開2013−102470(P2013−102470A)
【公開日】平成25年5月23日(2013.5.23)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2012−279906(P2012−279906)
【出願日】平成24年12月21日(2012.12.21)
【分割の表示】特願2008−550540(P2008−550540)の分割
【原出願日】平成19年1月12日(2007.1.12)
【出願人】(595020643)クゥアルコム・インコーポレイテッド (7,166)
【氏名又は名称原語表記】QUALCOMM INCORPORATED
【Fターム(参考)】