説明

局所用殺寄生虫組成物

(i)フェニルピラゾール系殺虫剤;及び/又はネオニコチノイド;(ii)大環状ラクトン及び/又はアミノアセトニトリル誘導体;(iii)昆虫成長阻害剤(Insect Growth Regulator);並びに(iv)2−アシル−4−オキソ−1,2,3,6,7,11b−4H−ピラジノ[2,1a]イソキノリン誘導体を含む局所用殺寄生虫組成物。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、局所適用のための殺寄生虫組成物、並びに、本組成物が動物の皮膚に局所適用される、動物の内部寄生虫殺虫剤感染及び外部寄生虫殺虫剤感染(endo and ecto parasiticide infections)を処置する方法におけるその使用に関する。
【0002】
昆虫成長阻害剤(insect growth regulator)(IGR)、例えば、メトプレン、ヒドロプレン、キノプレン、フェノキシカルブ、ピリプロキシフェン、シロマジン、ジミリン(dimilin)及びノバルロンは、キチンの生合成、又は、寄生虫が卵及び幼虫のような未成熟な段階から成虫に発達することを阻害する一群の殺寄生虫剤である。昆虫成長阻害剤により処置され得る一般的な外部寄生虫殺虫剤には、ノミ及びマダニが含まれ、例えば、ノミ目、すなわち、ネコノミ(Ctencephalides Felis)及びイヌノミ(Ctencephalides Canis)、ヒトノミ(Pulex Irritans)のようなヒトのノミ、ケオプスネズミノミ(Xenopsylla Cheopis)のようなネズミのノミ、並びに、家畜のマダニ(例えば、オウシマダニ(Boophilus Microplus))及びイヌのマダニ(クリイロコイタマダニ(Rhipicephali Sanguineus))のようなマダニが含まれる。
【0003】
様々な局所用殺寄生虫組成物が公知であり、スポットオン(spot-on)製造物の形態である場合がある。典型的には、外部寄生虫殺虫剤を含有するそのようなスポットオン製造物のほんの数ミリリットルが動物の背中の局在化された区域に投与されるにすぎない。適用後24時間で、動物の完全な皮膚表面が外部寄生虫殺虫剤によって保護される。適用したとき、殺虫剤が皮膚表面に吸着され、皮膚皮脂に可溶化され、皮膚皮脂から、殺虫剤が拡散によって表面に沿って広がることが考えられる。殺虫剤のリザーバーが、皮脂腺内に生じ、それにより、長期間にわたる薬物の供給をもたらし、例えば、6週間〜8週間の保護をもたらすと考えられる。
【0004】
マダニに対して効果的であるメトプレンを含有する配合物の例には、水性/極性溶媒のメトプレン組成物を記載する米国特許第5,194,264号が含まれる。米国特許第6,492,419号は、昆虫成長阻害剤(IGR)を、懸濁化剤、アニオン性界面活性剤又は非イオン性界面活性剤又はそれらの混合物、及び、水性キャリアを含むビヒクルにおいて含む組成物を開示する。
【0005】
局所用殺寄生虫組成物におけるフィプロニルの使用が、外部寄生虫を動物の皮膚から根絶又は減少させるために公知である。
【0006】
メトプレン・フィプロニルの組合せのスポットオン製造物が存在する(Frontline(商標)Plus)。この製造物では、活性な薬剤がエタノールに可溶化され、かつ、ポビドン、ジエチレングリコールモノエチルエーテル及び酸化防止剤を含む数多くの賦形剤が、安定性のために、また、活性な薬剤の結晶化、とりわけ、動物の皮膚表面での活性な薬剤の結晶化を阻害するために要求される。
【0007】
有効なレベルの殺虫剤活性を処置されたヒト又は動物に数日間又は数週間にわたって提供する、ヒト又は動物に適用される安定な局所用組成物を提供することが本発明の目的の1つである。本発明の組成物は、動物の内部寄生虫殺虫剤感染及び外部寄生虫殺虫剤感染を組成物の局所適用によって処置することにおいて使用されるためのものである。
【0008】
本発明の第1の態様において、
(i)フェニルピラゾール系殺虫剤;及び/又はネオニコチノイド;
(ii)大環状ラクトン及び/又はアミノアセトニトリル誘導体;
(iii)昆虫成長阻害剤;並びに
(iv)2−アシル−4−オキソ−1,2,3,6,7,11b−4H−ピラジノ[2,1a]イソキノリン誘導体
を含む局所用殺寄生虫組成物が提供される。
【0009】
本発明の第2の態様において、ヒト身体又は動物身体を治療によって処置する方法において使用される本明細書中に記載されるような組成物が提供される。
【0010】
本発明の第3の態様において、動物の内部寄生虫殺虫剤感染及び外部寄生虫殺虫剤感染を処置する方法において使用され、前記動物の皮膚に局所適用される本明細書中に記載されるような組成物が提供される。
【0011】
本発明の第4の態様において、動物の内部寄生虫殺虫剤感染及び外部寄生虫殺虫剤感染を処置する方法における本明細書中で定義されるような組成物の使用であって、前記組成物が動物の皮膚に局所適用される使用が提供される。
【0012】
本明細書中で定義されるようなそれぞれの態様は、反することが明確に示される場合を除き、どのような他の態様(1つ又はそれ以上)とでも組み合わせることができる。具体的には、好ましい又は有利であるとして示される特徴は、好ましい又は有利であるとして示されるどのような他の特徴(1つ又はそれ以上)とでも組み合わせることができる。
【0013】
本発明の組合せにおいて選ばれる活性成分の混合物は有利なことに、内部寄生虫感染及び外部寄生虫感染の両方が、ただ1つだけの組成物を感染したヒト又は動物に局所適用することによって処置されることを可能にする。
【0014】
好ましくは、フェニルピラゾール系殺虫剤は下記の式(I)を有する:
【化1】


式(I)
式中、
は、ハロゲン原子、CN又はメチルである;
はS(O)又は4,5−ジシアノイミダゾール−2−イル又はハロアルキルである;
はアルキル又はハロアルキル(例えば、低級ハロアルキル)である;
は、水素原子又はハロゲン原子、或いは、NR基、S(O)基、C(O)R基若しくはC(O)OR基、アルキル基、ハロアルキル基若しくはOR基、又は、−N−C(R)(R10)基を表す;
及びRは独立して、水素原子、又は、アルキル基、ハロアルキル基、C(O)アルキル基、S(O)CF基、アシル基若しくはアルコキシカルボニル基を表す;或いは、R及びRは一緒になって、1つ又は2つの二価ヘテロ原子(例えば、酸素又はイオウなど)によって中断され得る二価アルキレン基を形成することができる;
はアルキル基又はハロアルキル基を表す;
はアルキル基又はハロアルキル基又は水素原子を表す;
はアルキル基又は水素原子を表す;
10は、1つ又はそれ以上のハロゲン原子又は基(例えば、OH、−O−アルキル、−S−アルキル、シアノ又はアルキルなど)により場合により置換されるフェニル基又はヘテロアリール基を表す;
Yはハロゲン原子又はハロアルキル基又はハロアルコキシ基(例えば、低級ハロアルコキシ基)又はSF基を表し、この場合、下記の可能性がある:
Yが、(ピラゾール環に結合し、1として指定されるフェニル環の炭素に関して)2位及び6位におけるCN又はNOである可能性;
フェニル環の2位における炭素が三価の窒素原子によって置換される可能性;
Yが、フェニル環での4位におけるS(O)CF、しかし、好ましくは、ハロアルキル、ハロアルコキシ又はSFである可能性;
m、n、q及びrは互いに独立して、0、1又は2に等しい整数を表す;
pは、1、2、3、4又は5に等しい整数であり、好ましくは、1、2又は3に等しい整数であり、具体的には、3に等しい整数である;
但し、Rがメチルであるとき、Rはハロアルキルであり、RはNHであり、pは2であり、6位におけるYはClであり、4位におけるYはCFであり、かつ、フェニルの2位における炭素がNによって置換されるか、或いは、Rは4,5−ジシアノイミダゾール−2−イルであり、RはClであり、pは3であり、6位におけるYはClであり、4位におけるYはCFであり、かつ、フェニルの2位における炭素が=C−Clによって置換されるかのどちらかである。
【0015】
本明細書中で使用される場合、低級ハロアルコキシ基の用語は好ましくは、C−Cの炭素原子を有するハロアルコキシ基を示す。
【0016】
好ましくは、式(I)の殺虫剤は、その一般名がフィプロニルである1−[2,6−Cl 4−CF フェニル]3−CN 4−[SO−CF]5−NHピラゾール(これはまた、5−アミノ−1−(2,6−ジクロロ−4−トリフルオロメチルフェニル)−3−シアノ−4−トリフルオロメチルスルフィニルピラゾールとして公知である)である。
【0017】
式(I)の化合物は、例えば、様々なプロセスの1つに従って、例えば、特許出願公開WO−A−87/3781に記載されるプロセスの1つに従って調製することができる。
【0018】
2つ以上のフェニルピラゾール系殺虫剤の混合物を本発明において使用することができる。
【0019】
好ましくは、組成物は、組成物の総体積に基づいて0.01%(w/v)〜30%(w/v)のフェニルピラゾール系殺虫剤を含む。より好ましくは、組成物は、組成物の総体積に基づいて0.01%(w/v)〜20%(w/v)のフェニルピラゾール系殺虫剤を含む。さらにより好ましくは、組成物は、組成物の総体積に基づいて0.1%(w/v)〜10%(w/v)、又は、0.5%(w/v)〜5%(w/v)のフェニルピラゾール系殺虫剤を含む。
【0020】
本発明の1つの実施形態において、組成物はネオニコチノイドを含む。好適なネオニコチノイドの例が、イミダクロプリド、ニチアジン、ニテンピラム、アセタミプリド、チアメトキサム、クロチアニジン及びジノテフランである。2つ以上のネオニコチノイドの混合物を本発明の組成物において使用することができる。好ましくは、ネオニコチノイドはイミダクロプリドである。
【0021】
好ましくは、組成物は、組成物の総体積に基づいて0.01%(w/v)〜30%(w/v)のネオニコチノイドを含む。より好ましくは、組成物は、組成物の総体積に基づいて0.01%(w/v)〜20%(w/v)のネオニコチノイドを含む。さらにより好ましくは、組成物は、組成物の総体積に基づいて0.1%(w/v)〜10%(w/v)、又は、0.5%(w/v)〜5%(w/v)のネオニコチノイドを含む。
【0022】
好ましくは、組成物は、組成物の総体積に基づいて0.01%(w/v)〜30%(w/v)のイミダクロプリドを含む。より好ましくは、組成物は、組成物の総体積に基づいて0.01%(w/v)〜20%(w/v)のイミダクロプリドを含む。さらにより好ましくは、組成物は、組成物の総体積に基づいて0.1%(w/v)〜10%(w/v)、又は、0.5%(w/v)〜5%(w/v)のイミダクロプリドを含む。
【0023】
本発明の組成物は、1つ又はそれ以上の大環状ラクトン及び/或いは1つ又はそれ以上のアミノアセトニトリル誘導体を含む。1つ又はそれ以上の大環状ラクトン及び/又はアミノアセトニトリル誘導体は、内部寄生虫及び/又は外部寄生虫を処置するために選択することができる。好ましくは、1つ又はそれ以上の大環状ラクトン及び/又はアミノアセトニトリル誘導体は駆虫特性を有する。1つ又はそれ以上の大環状ラクトン及び/又はアミノアセトニトリル誘導体はまた、体内蠕虫感染を処置することができる。アミノアセトニトリル誘導体は、例えば、モネパンテルであり得る。大環状ラクトンは、ミルベマイシン系化合物、例えば、ミルベマイシンオキシムなどを含むことができる。ミルベマイシンオキシム系化合物の例には、アベルメクチン系化合物、イベルメクチン、セラメクチン(selamectin)、モキシデクチン、アバメクチン及びドラメクチンが含まれるが、これらに限定されない。大環状ラクトンは好ましくはモキシデクチンである。モキシデクチンは、(6R,23E,25S)−5−O−デメチル−28−デオキシ−25−[(1E)−1,3−ジメチル−1−ブテニル]−6,28−エポキシ−23−(メトキシイミノ)ミルベマイシンBに対する一般名である。モキシデクチンの医薬的又は獣医学的に許容され得る誘導体又はプロドラッグもまた使用することができる。モキシデクチンは、例えば、イヌにおけるイヌ糸状虫を処置するために周知である。
好ましくは、組成物は、組成物の総体積に基づいて0.01%(w/v)〜30%(w/v)の1つ又はそれ以上の大環状ラクトン及び/或いは1つ又はそれ以上のアミノアセトニトリル誘導体を含む。より好ましくは、組成物は、組成物の総体積に基づいて0.01%(w/v)〜20%(w/v)の1つ又はそれ以上の大環状ラクトン及び/又はアミノアセトニトリル誘導体を含む。さらにより好ましくは、組成物は、組成物の総体積に基づいて0.1%(w/v)〜10%(w/v)、又は、0.5%(w/v)〜5%(w/v)の1つ又はそれ以上の大環状ラクトン及び/又はアミノアセトニトリル誘導体を含む。
【0024】
1つの好ましい実施形態において、組成物は、組成物の総体積に基づいて0.01%(w/v)〜30%(w/v)のモキシデクチンを含む。より好ましくは、組成物は、組成物の総体積に基づいて0.01%(w/v)〜20%(w/v)のモキシデクチンを含む。さらにより好ましくは、組成物は、組成物の総体積に基づいて0.1%(w/v)〜10%(w/v)、又は、0.5%(w/v)〜5%(w/v)のモキシデクチンを含む。
【0025】
好ましくは、昆虫成長阻害剤が、メトプレン、s−メトプレン、ヒドロプレン、s−ヒドロプレン、キノプレン、s−キノプレン、フェノキシカルブ、ピリプロキシフェン、シロマジン、ジミリン、ノバルロン、それらの医薬的又は獣医学的に許容され得る誘導体又はプロドラッグ、及び、それらの2つ以上の混合物から選択される。最も好ましくは、昆虫成長阻害剤は、s−メトプレン又はメトプレン、それらの医薬的又は獣医学的に許容され得る誘導体又はプロドラッグ、及び、それらの2つ以上の混合物である。
【0026】
好ましくは、組成物は、組成物の総体積に基づいて0.01%(w/v)〜30%(w/v)の昆虫成長阻害剤を含む。より好ましくは、組成物は、組成物の総体積に基づいて0.01%(w/v)〜20%(w/v)の昆虫成長阻害剤を含む。さらにより好ましくは、組成物は、組成物の総体積に基づいて0.1%(w/v)〜10%(w/v)、又は、0.5%(w/v)〜5%(w/v)の昆虫成長阻害剤を含む。
【0027】
1つの好ましい実施形態において、組成物は、組成物の総体積に基づいて0.01%(w/v)〜30%(w/v)のs−メトプレンを含む。より好ましくは、組成物は、組成物の総体積に基づいて0.01%(w/v)〜20%(w/v)のs−メトプレンを含む。さらにより好ましくは、組成物は、組成物の総体積に基づいて0.1%(w/v)〜10%(w/v)、又は、0.5%(w/v)〜5%(w/v)のs−メトプレンを含む。
【0028】
1つ又はそれ以上の2−アシル−4−オキソ−1,2,3,6,7,11b−4H−ピラジノ[2,1a]イソキノリン誘導体が本発明の組成物には存在する。好ましくは、2−アシル−4−オキソ−1,2,3,6,7,11b−4H−ピラジノ[2,1a]イソキノリン誘導体はプラジクアンテルである。プラジクアンテルは、2−(シクロヘキシルカルボニル)−1,2,3,6,7,11b−ヘキサヒドロ−4H−ピラジノ(2,1−α)イソキノリン−4−オンに対する一般名である。プラジクアンテルの医薬的又は獣医学的に許容され得る誘導体又はプロドラッグが、住血吸虫症のすべての形態(例えば、吸虫類のようなもの)、及び、イヌ&ネコの条虫(Common Tapeworm)(ウリザネ条虫(Dipylidium canium))を処置するために周知である。
【0029】
好ましくは、組成物は、組成物の総体積に基づいて0.01%(w/v)〜30%(w/v)の1つ又はそれ以上の2−アシル−4−オキソ−1,2,3,6,7,11b−4H−ピラジノ[2,1a]イソキノリン誘導体を含む。より好ましくは、組成物は、組成物の総体積に基づいて0.01%(w/v)〜20%(w/v)の1つ又はそれ以上の2−アシル−4−オキソ−1,2,3,6,7,11b−4H−ピラジノ[2,1a]イソキノリン誘導体を含む。さらにより好ましくは、組成物は、組成物の総体積に基づいて0.1%(w/v)〜10%(w/v)の1つ又はそれ以上の2−アシル−4−オキソ−1,2,3,6,7,11b−4H−ピラジノ[2,1a]イソキノリン誘導体を含む。
【0030】
1つの好ましい実施形態において、組成物は、組成物の総体積に基づいて0.01%(w/v)〜30%(w/v)のプラジクアンテルを含む。より好ましくは、組成物は、組成物の総体積に基づいて0.01%(w/v)〜20%(w/v)のプラジクアンテルを含む。さらにより好ましくは、組成物は、組成物の総体積に基づいて0.1%(w/v)〜10%(w/v)のプラジクアンテルを含む。
【0031】
好ましくは、組成物は、フィプロニル、モキシデクチン、S−メトプレン及びプラジクアンテルを含む。
【0032】
好ましくは、組成物は、イミダクロプリド、モキシデクチン、S−メトプレン及びプラジクアンテルを含む。
【0033】
好ましくは、本発明の組成物は1つ又はそれ以上の溶媒を含む。溶媒を、少なくとも1つのピロリドン、環状カルボナート、グリコールエーテル、アルコール、DMSO及びそれらの2つ以上の混合物から選択することができる。好ましくは、溶媒は、少なくとも1つのピロリドン、環状カルボナート、DMSO及びそれらの2つ以上の混合物から選択される。
【0034】
好適なピロリドンはどれも使用することができ、例えば、ピロリドンは、N−メチルピロリドン、2−ピロリドン及びそれらの混合物から選択することができる。
【0035】
溶媒は1つ又はそれ以上のピロリドンの100%を含むことができる。代替では、溶媒は、1つ又はそれ以上のピロリドンと、DMSOとを、9:1から1:9までの比率で含むことができる。溶媒は、1つ又はそれ以上のピロリドンと、1つ又はそれ以上の環状カルボナートとを、9:1から1:9までの比率で含むことができる。溶媒は、N−メチルピロリドンと、DMSOとを、好ましくは9:1から1:9までの比率で含むことができる。溶媒は、2−ピロリドンと、DMSOとを、好ましくは9:1から1:9までの比率で含むことができる。溶媒は、N−メチルピロリドンと、プロピレンカルボナートとを、好ましくは9:1から1:9までの比率で含むことができる。溶媒は、2−ピロリドンと、プロピレンカルボナートとを、好ましくは9:1から1:9までの比率で含むことができる。
【0036】
環状カルボナートを、エチレンカルボナート、プロピレンカルボナート、ブチレンカルボナート、グリセリンカルボナート及びそれらの2つ以上の混合物から選択することができる。好ましくは、環状カルボナートはプロピレンカルボナートである。
【0037】
好ましくは、本発明の組成物は、組成物の総体積に基づいて少なくとも60%(w/v)の溶媒を含む。より好ましくは、本発明の組成物は、組成物の総体積に基づいて、少なくとも70%(w/v)の溶媒、少なくとも80%(w/v)の溶媒、又は、少なくとも90%(w/v)の溶媒を含む。
【0038】
他の好適な溶媒を局所用組成物に存在させることができる。好適な他の溶媒には、アセトン、アセトニトリル、ベンジルアルコール、ブチルジグリコール、ジメチルアセトアミド、ジメチルホルムアミド、ジプロピレングリコールn−ブチルエーテル、エタノール、イソプロパノール、メタノール、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノメチルエーテル、モノメチルアセトアミド、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル、液状ポリオキシエチレングリコール、プロピレングリコール、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコール、ジエチルフタラート及びそれらの2つ以上の混合物が含まれるが、これらに限定されない。好ましいさらなる溶媒がグリコールエーテルである。グリコールエーテルは、エチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、ジプロピレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル及びそれらの2つ以上の混合物から選択することができる。
【0039】
本発明の1つの実施形態において、組成物は結晶化阻害剤を含まないことがある。このことは、組成物が、依然として効果的でありながら、より安価かつ効率的に作製され得るという利点を有する。有利には、本発明の組成物は25%(w/v)未満の結晶化阻害剤を含み、より好ましくは10%(w/v)未満の結晶化阻害剤を含み、さらにより好ましくは1%(w/v)未満の結晶化阻害剤を含む。
【0040】
本明細書中で使用される場合、用語「結晶化阻害剤」は、10mlの組成物が20℃で24時間貯蔵されるとき、溶媒における活性薬剤の結晶形成を阻害する薬剤又は物質を意味するために使用され得る。
【0041】
代わりの実施形態において、本発明の組成物は少なくとも1つの結晶化阻害剤を含むことがある。様々な好適な結晶化阻害剤が当分野では公知であり、これらには、ポリビニルピロリドン、ポリビニルアルコール、ビニルアセタート及びビニルピロリドンのコポリマー、ポリエチレングリコール、ベンジルアルコール、マンニトール、グリセロール、ソルビトール、ポリオキシエチレン化(polyoxyethylenated)ソルビタンエステル、レシチン、ナトリウムカルボキシメチルセルロース、アクリル酸誘導体(例えば、メタクリタートなど)、アニオン性界面活性剤(例えば、アルカリ(alkaline)ステアラートなど、具体的には、ステアリン酸ナトリウム、ステアリン酸カリウム又はステアリン酸アンモニウム)、ステアリン酸カルシウム、トリエタノールアミンステアラート、アビエチン酸ナトリウム、アルキルスルファート(具体的には、ラウリル硫酸ナトリウム及びセチル硫酸ナトリウムなど)、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、ジオクチルスルホコハク酸ナトリウム、脂肪酸(具体的には、ココナッツオイルに由来する脂肪酸)、カチオン性界面活性剤(例えば、式NR’R’’R’’’R’’’’Y(式中、各R基は、場合によりヒドロキシル化される炭化水素基であり、Yは強酸のアニオンであり、例えば、ハリドアニオン、スルファートアニオン及びスルホナートアニオンである)の水溶性第四級アンモニウム塩(セチルトリメチルアンモニウムブロミドが、使用することができるカチオン性界面活性剤の1つである);式NR’R’’R’’’(式中、各R基は、場合によりヒドロキシル化された炭化水素基である)のアミン塩(オクタデシルアミン塩酸塩が、使用することができるカチオン性界面活性剤の1つである)など)、非イオン性界面活性剤(例えば、場合によりポリオキシエチレン化されたソルビタンエステル(具体的には、ポリソルバート80)、ポリオキシエチレン化アルキルエーテル、ポリエチレングリコールステアラート、ひまし油のポリオキシエチレン化誘導体、ポリグリセロールエステル、ポリオキシエチレン化脂肪アルコール、ポリオキシエチレン化脂肪酸、エチレンオキシド及びプロピレンオキシドのコポリマーなど)、両性界面活性剤(例えば、ラウリル置換されたベタイン化合物など)、又は、好ましくは、これらの結晶化阻害剤の少なくとも2つの混合物が含まれるが、これらに限定されない。
【0042】
組成物は、酸化防止剤及び他の活性薬剤から選択される少なくとも1つの補助剤を含むことができる。
【0043】
好適な酸化防止剤には、ブチル化ヒドロキシアニソール(BHA)、ブチル化ヒドロキシトルエン、アスコルビン酸、メタ重亜硫酸ナトリウム、プロピルガラート、チオ硫酸ナトリウム及びそれらの2つ以上の混合物が含まれるが、これらに限定されない。好ましい酸化防止剤がブチル化ヒドロキシアニソール(BHA)及びブチル化ヒドロキシトルエンである。酸化防止剤の添加は、組成物の貯蔵寿命を延ばすことにおいて有利であり得る。
【0044】
好ましくは、組成物において、酸化防止剤が、組成物全体に基づいて0.005%(w/v)〜1%(w/v)の濃度で存在し、より好ましくは0.01%(w/v)〜0.05%(w/v)の濃度で存在する。
【0045】
他の活性薬剤を、スピノサド、非ステロイド系抗炎症性薬物(NSAID)、ステロイド系抗炎症性薬物、キチン合成阻害剤及びRNA阻害剤の1つ又はそれ以上から選択することができる。
【0046】
好適な非ステロイド系抗炎症性薬物(NSAID)には、イブプロフェン、カルプロフェン、メロキシカム及びアセトアミノフェンが含まれるが、これらに限定されない。
【0047】
好適なステロイド系抗炎症性薬物には、コデイン、コルチゾン及びヒドロコルチゾンが含まれるが、これらに限定されない。
【0048】
キチン合成阻害剤の例には、トリフルムロン、ルフェヌロン、クロルフルアズロン(Chlorofluazuron)及びフルアズロンが含まれるが、これらに限定されない。
【0049】
他の活性薬剤の好適な量は、問題としている使用される活性薬剤に依存する。典型的には、活性薬剤を組成物の総体積に基づいて0.1%(w/v)〜30%(w/v)の濃度で存在させることができ、好ましくは5%(w/v)〜20%(w/v)の濃度で存在させることができる。
【0050】
他の活性薬剤には、本発明の組成物とともに皮膚への噴霧、噴射又はこすりつけを行うことができる薬剤が含まれる。これらには、例えば、スプレー缶のために要求される従来の噴射剤ガスが含まれ、例えば、プロパン、ブタン、ジメチルエーテル、CO又はハロゲン化低級アルキルガス(例えば、ハロゲン化C−Cアルキル)、及び、それらの2つ以上の混合物などが含まれる。
【0051】
本発明による組成物は通常、上記で定義されるような構成成分を単に混合することによって調製される。有利には、最初、活性薬剤の(i)〜(iv)が主溶媒に混合され、続いて、他の成分又は補助剤が加えられる。
【0052】
本発明による組成物は典型的には、ペットのために、具体的にはネコ及びイヌのために意図され、皮膚に置くこと(「スポットオン」適用又は「ポアオン(pour on)」適用)によって一般には適用される。これは一般に、表面積が10cm未満(典型的には5cm〜10cmの間)である領域への局在化された適用である。組成物は、例えば、1カ所、2カ所又はそれ以上において適用することができ、好ましくは、動物の肩の間に局在化される。付着後、組成物は、特に動物の身体全体に拡散し、その後、乾燥し、このとき、結晶化することがなく、また、外観を変化させることがなく(具体的には、何らかの白色沈着物又は何らかのダスト状外観が存在しない)、また、被毛の感触を変化させることがない。本発明の組成物はスポットオン配合物又はスプレーオン配合物であり得る。
【0053】
本発明による組成物は、適用及び乾燥の後におけるその効力、その作用速度及び動物の毛の快い外観という理由で特に有利である。
【0054】
本発明の組成物は、小型動物(例えば、ネコ及びイヌなど)に関しては、4週間毎に、又は、それ以上でさえも、好ましくは8週間毎若しくは12週間毎に投与されることが好ましい。
【0055】
イヌに対して適用される体積は典型的には0.25ml〜3mlであり、ネコに対しては典型的には0.25ml〜1mlである。
【0056】
本発明の組成物は、ヒト、大型動物及び小型動物、鳥類及び爬虫類における昆虫の外寄生を処置するために使用することができる。処置されることになる動物が大きいほど、適用されるべき組成物の用量体積が大きくなる。本発明の組成物は、イヌ及びネコへの投与のためにとりわけ好適である。
【0057】
本発明の組成物は、被毛からの昆虫の排除、及び、感染動物に、軽度ではあるが、引き起こされる結果としての何らかの過敏を除くことによって動物の被毛の外観及び手触りを改善するために使用することができる。本発明の1つの目的が、動物の毛及び皮膚を、動物の毛又は皮膚に存在する寄生虫の軽減又は排除によってきれいにする非治療的方法を提供することである。処置された動物は、より快い見た目及び感触を有する毛を有する。
【0058】
加えて、本発明の組成物は、ノミのような、又は、それどころか、マダニのような昆虫による外寄生を防止するために予防的に使用することができる。本発明の組成物は、処置された動物が、昆虫(例えば、マダニ)を動物の環境(例えば、寝具類、カーペット、床及び壁のような環境)から根絶又は軽減するための媒介者として使用されるように使用することができる。
【0059】
1つの実施形態において、本発明は治療的処置を提供し、組成物を、外部寄生虫を動物の皮膚から根絶又は軽減するための処置方法であって、組成物が動物の皮膚に局所適用される処置方法において使用することができる。本明細書中に記載されるプロセスは、外部寄生虫を駆除するために、具体的にマダニを駆除するために使用することができる。
【0060】
さらなる実施形態において、本発明は、外部寄生虫及び/又は内部寄生虫を動物から軽減又は根絶するための方法であって、本明細書中に定義されるような局所用組成物を動物の皮膚に適用することを含む方法を提供する。好ましくは、局所用組成物はスポットオン組成物の形態である。好ましくは、組成物は動物の肩の間に適用される。好ましくは、動物はイヌ又はネコである。好ましくは、組成物はフィプロニルを含む。好ましくは、組成物は単位投薬形態で適用される。
【0061】
本発明の1つの態様において、外部寄生虫及び/又は内部寄生虫を動物から防止又は軽減するための医薬品の製造における本明細書中に記載されるような組成物の使用が提供される。
【0062】
本発明の組成物は、動物における内部寄生虫殺虫剤感染及び外部寄生虫殺虫剤感染を組成物の局所適用によって処置することにおいて使用されるためのものである。
【0063】
フェニルピラゾール系殺虫剤及び/又はネオニコチノイドは、ほとんどの体外寄生虫殺虫剤昆虫を処置することができ、とりわけ、ハエ及びノミのような双翅目の昆虫を処置することができる。
【0064】
昆虫成長阻害剤は外部寄生虫殺虫剤の卵の成熟化を妨げる。
【0065】
大環状ラクトン及びミルベマイシン系化合物は好ましくは、内部寄生虫殺虫剤、同様にまた、外部寄生虫殺虫剤を処置し、しかし、主に、それらは、体内蠕虫感染を処置するために使用される。モキシデクチンは好ましくは、イヌおけるイヌ糸状虫を処置するために使用される。
【0066】
プラジクアンテルを、肝吸虫のような、また、イヌ及びネコにおける条虫のような内部寄生虫を処置するために使用することができる。
【0067】
本発明が、下記の限定されない実施例を参照してさらに例示される。q.s.は、本明細書中で使用される場合、十分な量を意味する。
実施例1〜5
下記の5ml調製物を下記の成分から調製した:
イミダクロプリド 400mg
モキシデクチン 100mg
S−メトプレン 240mg
プラジクアンテル 320mg
q.s. 100%の溶媒
下記の溶媒系を使用した:
実施例1の溶媒:N−メチルピロリドン
実施例2の溶媒:2−ピロリドン
実施例3の溶媒:1:1のN−メチルピロリドン:2−ピロリドン
実施例4の溶媒:プロピレンカルボナート
実施例5の溶媒:DMSO

【特許請求の範囲】
【請求項1】
(i)フェニルピラゾール系殺虫剤;及び/又はネオニコチノイド;
(ii)大環状ラクトン及び/又はアミノアセトニトリル誘導体;
(iii)昆虫成長阻害剤(Insect Growth Regulator);並びに
(iv)2−アシル−4−オキソ−1,2,3,6,7,11b−4H−ピラジノ[2,1a]イソキノリン誘導体
を含む局所用殺寄生虫組成物。
【請求項2】
前記フェニルピラゾール系殺虫剤がフィプロニルである、請求項1に記載の組成物。
【請求項3】
前記ネオニコチノイドがイミダクロプリドである、請求項1又は2に記載の組成物。
【請求項4】
前記大環状ラクトンがモキシデクチンである、請求項1から3のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項5】
前記昆虫成長阻害剤が、メトプレン、ヒドロプレン、キノプレン、フェノキシカルブ、ピリプロキシフェン、シロマジン、ジミリン(dimilin)、ノバルロン及びそれらの2つ以上の混合物から選択される、請求項1から4のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項6】
フィプロニル、モキシデクチン、S−メトプレン及びプラジクアンテルを含む、請求項1に記載の組成物。
【請求項7】
イミダクロプリド、モキシデクチン、S−メトプレン及びプラジクアンテルを含む、請求項1に記載の組成物。
【請求項8】
ピロリドン、環状カルボナート、グリコールエーテル、アルコール、DMSO及びそれらの2つ以上の混合物のうちの少なくとも1つから選択される溶媒を含む、請求項1から7のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項9】
前記溶媒が、ピロリドン、環状カルボナート、DMSO及びそれらの2つ以上の混合物のうちの少なくとも1つから選択される、請求項8に記載の組成物。
【請求項10】
前記ピロリドンが、N−メチルピロリドン、2−ピロリドン及びそれらの混合物から選択される、請求項8又は9に記載の組成物。
【請求項11】
前記環状カルボナートが、エチレンカルボナート、プロピレンカルボナート、ブチレンカルボナート、グリセリンカルボナート及びそれらの2つ以上の混合物から選択される、請求項8又は9に記載の組成物。
【請求項12】
組成物の総体積に基づいて少なくとも60%(w/v)の溶媒を含む、請求項8から11のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項13】
組成物の総体積に基づいて0.1%(w/v)〜10%(w/v)のフェニルピラゾール系殺虫剤を含む、請求項1から12のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項14】
組成物の総体積に基づいて0.1%(w/v)〜10%(w/v)のネオニコチノイドを含む、請求項1から13のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項15】
組成物の総体積に基づいて0.1%(w/v)〜10%(w/v)の大環状ラクトン及び/又はアミノアセトニトリル誘導体を含む、請求項1から14のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項16】
組成物の総体積に基づいて0.1%(w/v)〜10%(w/v)の昆虫成長阻害剤を含む、請求項1から15のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項17】
組成物の総体積に基づいて0.1%(w/v)〜10%(w/v)の2−アシル−4−オキソ−1,2,3,6,7,11b−4H−ピラジノ[2,1a]イソキノリン誘導体を含む、請求項1から16のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項18】
酸化防止剤、結晶化阻害剤及び他の活性成分から選択される少なくとも1つの補助剤を含む、請求項1から17のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項19】
動物用のスポットオン(spot-on)配合物又はスプレーオン(spray-on)配合物の形態である、請求項1から18のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項20】
ヒト身体又は動物身体を治療によって処置する方法において使用される、請求項1から19のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項21】
動物の内部寄生虫殺虫剤感染及び外部寄生虫殺虫剤感染(endo and ecto parasiticide infections)を処置する方法において使用され、前記動物の皮膚に局所適用される、請求項1から20のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項22】
請求項1から20のいずれか一項に記載される組成物の使用であって、前記組成物が動物の皮膚に局所適用される、動物の内部寄生虫殺虫剤感染及び外部寄生虫殺虫剤感染(endo and ecto parasiticide infections)を処置するための医薬品の製造における使用。
【請求項23】
動物の内部寄生虫殺虫剤感染及び外部寄生虫殺虫剤感染(endo and ecto parasiticide infections)を処置するための、請求項1から20のいずれか一項に記載される組成物の使用であって、前記組成物が前記動物の皮膚に局所適用される使用。
【請求項24】
内部寄生虫殺虫剤及び外部寄生虫殺虫剤(endo and ecto parasiticides)が感染するヒト又は動物を処置する方法であって、請求項1から20のいずれか一項に記載される組成物を前記感染したヒト又は動物の皮膚に適用することを含む方法。

【公表番号】特表2012−521978(P2012−521978A)
【公表日】平成24年9月20日(2012.9.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−501386(P2012−501386)
【出願日】平成22年3月29日(2010.3.29)
【国際出願番号】PCT/GB2010/000612
【国際公開番号】WO2010/109214
【国際公開日】平成22年9月30日(2010.9.30)
【出願人】(311002687)ノーアブルック ラボラトリーズ リミテッド (2)
【Fターム(参考)】