説明

屋根塗装装置

【課題】折板屋根に容易に設置でき、効率よく塗装することが可能な屋根塗装装置を提供する。
【解決手段】折板屋根Rに塗料Pの吹付けをおこなう屋根塗装装置1である。そして、折板屋根に対して着脱自在な固定具4を有する第1レール2と、第1レールと間隔を置いて略平行に設置される固定具4を有する第2レール3と、第1レールと第2レールに対して略直交する方向に向けて差し渡されるとともに第1レール及び第2レールに沿って移動可能な第3レール5と、塗料吹付けノズル61を有するとともに第3レールに沿って移動可能な吹付け部6とを備えている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、突条部と溝部とが交互に形成された折板屋根の塗装をおこなうための屋根塗装装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、折板屋根上を自走して塗装をおこなう塗装装置が知られている(特許文献1,2参照)。例えば、特許文献1には、突条部をレールとして利用し、車輪を走行させる2本の突条部間の屋根面に対して噴射ノズルから塗料を吹き付ける塗装装置が開示されている。
【0003】
また、特許文献2には、塗装装置に設けられた4列の車輪をそれぞれ溝部に沿って走行させ、隣接する屋根面に対して噴射ノズルから塗料を吹き付ける塗装装置が開示されている。この塗装装置は、折板屋根の突条部の5山分を跨ぐ幅広い装置となっている。
【0004】
さらに、特許文献3には、垂直な外壁面に対して塗料を吹き付ける塗装装置が開示されている。この塗装装置は、2本の柱に沿って昇降する水平軸プレートに対して塗料の吹付けノズルが水平方向にスライドする構成となっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開昭59−16565号公報
【特許文献2】特許第3384735号公報
【特許文献3】特開平6−226156号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1の塗装装置では、ある突条部の塗装後に隣接する突条部の塗装をおこなうために横移動させたときに、車輪が塗装直後の突条部を走行することになるため、塗装面を損傷させるおそれがある。また、特許文献2の塗装装置は、塗装面を走行させないようにすると、装置が跨る5山分の突条部の範囲を塗装することができない。
【0007】
さらに、特許文献3の塗装装置では、水平軸プレートを昇降させるための自立可能な大掛りな支持装置が必要になる。
【0008】
そこで、本発明は、折板屋根に容易に設置でき、効率よく塗装することが可能な屋根塗装装置を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0009】
前記目的を達成するために、本発明の屋根塗装装置は、建物の折板屋根に塗料を吹付ける塗装機本体を移動可能に直接又は間接的に支持するレールが、前記折板屋根に対して着脱自在な固定手段を有することを特徴とする。
【0010】
ここで、前記折板屋根は、突条部の頭部に膨出部が形成されており、前記固定手段は、前記膨出部を挟持させる挟持部と、前記挟持部を開閉させるハンドル部とを備えた構成とすることができる。
【0011】
また、前記折板屋根に対して着脱自在な固定手段を有するとともに、互いに間隔を置いて略平行に設置される第1レール及び第2レールと、前記第1レールと前記第2レールに対して略直交する方向に向けて差し渡されるとともに、前記第1レール及び前記第2レールに沿って移動可能な第3レールと、前記第3レールに沿って移動可能な前記塗装機本体とを備えた構成とすることができる。
【0012】
さらに、前記第3レールの移動前後方向となる両側は、前記第3レール及び前記塗装機本体の移動の障害とならない形状の飛散防止カバーによって覆われることが好ましい。
【0013】
また、前記塗装機本体は、塗料吹付けノズルを有するとともに、前記塗料吹付けノズルは、前記第3レールの長手方向に略直交する面内で吹付け角度の調節が可能となるように取り付けられていてもよい。
【発明の効果】
【0014】
このように構成された本発明の屋根塗装装置は、折板屋根に塗料を吹付ける塗装機本体を移動可能に直接又は間接的に支持するレールが、折板屋根に対して着脱自在な固定手段を有している。
【0015】
このため、屋根塗装装置を固定手段によって容易に折板屋根に設置することができる。
【0016】
また、突条部の膨出部を挟持させる挟持部と挟持部を開閉させるハンドル部とによって固定手段が構成されていれば、ハンドル部を操作するだけで、簡単にレールを固定又は解除することができる。
【0017】
さらに、折板屋根に対して着脱自在な固定手段を有する略平行に設置される第1レールと第2レールに跨って移動する第3レールに、それに沿って移動可能な塗装機本体を取り付けることができる。
【0018】
このため、第1レールと第2レールとに挟まれた屋根面上を塗装機本体が移動することができるので、広い屋根面を効率よく塗装することができる。
【0019】
また、第3レールの両側を飛散防止カバーで覆うことによって、意図せぬ箇所に塗料が付着するのを防ぐことができる。
【0020】
さらに、塗料吹付けノズルの吹付け角度が調節できれば、塗料吹付けノズルを斜めにするなどして突条部の側面も綺麗に塗装することができる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】本発明の実施の形態の屋根塗装装置の構成を説明する斜視図である。
【図2】第1レールに向かって屋根塗装装置を見た説明図である。
【図3】第3レールに向かって屋根塗装装置を見た説明図である。
【図4】固定手段としての固定具の構成を説明する説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。図1は、本実施の形態の屋根塗装装置1の構成を説明する斜視図である。なお、図1は、構成をわかり易く説明するために、後述する飛散防止カバーを装着する前の状態を示している。
【0023】
この屋根塗装装置1は、図1,2に示すように、鋼板を折り曲げ加工することによって突条部R1と溝部R2とが交互に形成された折板屋根Rの塗装をおこなうための装置である。また、突条部R1は、図2に示すように、上方に向けて先細る断面視山形の下部R1bと、その下部R1bの上端よりも拡幅された膨出部R1aとを備えている。さらに、膨出部R1aは、上面を形成する平面と、その両側縁から下部R1bの上端に向けて形成される湾曲面とを備えている。
【0024】
なお、本実施の形態では、折板鋼板によって建物に平らな陸屋根が形成された場合について説明するが、傾斜した建物の屋根面に折板鋼板が葺かれた傾斜屋根であっても本実施の形態の屋根塗装装置1によって塗装をおこなうことができる。
【0025】
この屋根塗装装置1は、折板屋根Rに対して着脱自在な固定手段としての固定具4を有する第1レール2と、第1レール2と間隔を置いて略平行に設置される固定具4を有する第2レール3と、第1レール2と第2レール3に対して略直交する方向に向けて差し渡される第3レール5と、第3レール5に沿って移動可能に取り付けられる塗料吹付けノズル61を有する塗装機本体としての吹付け部6とによって主に構成される。
【0026】
この第1レール2は、後述する第3レール5の一方の端部に取り付けられた第1走行部51を走行させるレールとなる。この第1レール2は、図1,2に示すように突条部R1の延伸方向と略直交する方向に向けられる長板状の接地板21と、その長手方向に間隔を置いて立てられる複数の支柱22,・・・と、接地板21と平行になる向きで支柱22,・・・の上面に架け渡されるレール部23とによって主に構成される。
【0027】
このレール部23は、図1,3に示すように溝形に形成されており、その底面を第1走行部51の車輪51aが走行する。そして、この第1レール2は、接地板21の長手方向に間隔を置いて設けられた複数の固定具4,・・・によって折板屋根Rに固定される。
【0028】
この固定具4は、図4に示すように、接地板21の上面に下面を当接させるベース部43と、接地板21の下方に突出する挟持部41と、その挟持部41を開閉させるハンドル部42とを備えている。
【0029】
この挟持部41は、接地板21の下方に向けて延設される押え片41bと、接地板21の長穴21aから下方に向けて突出させる可動端41aとによって主に構成される。この押え片41bは、門形に形成されており、上部がベース部43にネジで固定されるとともに、接地板21の両側から斜めに脚部が延設される。
【0030】
また、可動端41aは、押え片41bに対して相対的に間隔を変更させることができる構成となっている。すなわち可動端41aは、ハンドル部42を倒すと突条部R1の膨出部R1aから離隔し、ハンドル部42を起こすと膨出部R1aの湾曲面に押し当てられる。さらに、この可動端41aの先端は、ゴムなどの弾性部材によって形成されている。
【0031】
このように押え片41bと可動端41aとをそれぞれ膨出部R1aの湾曲面に押し当てることによって膨出部R1aを挟持させる。また、この固定具4は、図1,3,4に示すように、ベース部43の上面に固定された係合金具44から下方に延出された爪部44aによって接地板21と係合されている。このため、固定具4は、長穴21a(31a)の範囲内で接地板21(31)に対してスライドさせることができる。
【0032】
一方、第2レール3は、第1レール2に対して第3レール5の長さ分だけ間隔を置いて設置される。この第2レール3は、図1,3に示すように突条部R1の延伸方向と略直交する方向に向けられる長板状の接地板31と、その長手方向に間隔を置いて立てられる複数の支柱32,・・・と、接地板31と平行になる向きで支柱32,・・・の上面に架け渡されるレール部33とによって主に構成される。
【0033】
このレール部33は、図1,3に示すように上部が断面視山形に形成されており、その尾根に沿って第3レール5の後述する第2走行部52の車輪52aが走行する。また、この第2レール3には、第1レール2と同様に接地板31の長手方向に間隔を置いて複数の固定具4,・・・が設けられる。
【0034】
そして、第1レール2及び第2レール3に沿って第3レール5が移動することになる。すなわち、この第3レール5には、第1レール2を走行させる第1走行部51と、第2レール3を走行させる第2走行部52とが取り付けられている。また、第3レール5の上部には取っ手54A,54Bが取り付けてあり、その取っ手54A,54Bの少なくとも一方を握って図1に示すように突条部R1に対して略平行となる状態で第3レール5を移動させる。
【0035】
この第1走行部51は、図2,3に示すように、第1レール2のレール部23の平面を走行させるためのドーナツ状の車輪51a,51aを有している。また、第2走行部52は、第2レール3のレール部33の尾根を挟んで走行させるためのプーリー状の車輪52a,52aを有している。
【0036】
このように第2走行部52の車輪52a,52aは、レール部33と噛み合う構成となっているため第3レール5の長手方向(第2レール3の長手直交方向)の移動が規制されることになる。
【0037】
これに対して、第1レール2のレール部23と第1走行部51の車輪51a,51aとの関係は拘束が緩やかなため、第1レール2や第2レール3に設置誤差があったとしても第3レール5をスムーズに移動させることができる。
【0038】
この第3レール5には、長手方向に沿って往復移動する塗装機本体としての吹付け部6が取り付けられている。すなわち、この吹付け部6は、第1レール2及び第2レール3に間接的に支持されている。
【0039】
また、吹付け部6は、図2に示すように、第3レール5の下面に沿って移動するスライダ部62と、そのスライダ部62に取り付けられる塗料吹付けノズル61とを有している。この塗料吹付けノズル61は、第3レール5の長手方向に略直交する面内で、真下に対して左右45度の範囲で吹付け角度が調節できるようになっている。
【0040】
また、スライダ部62は、図2に示すように、第3レール5の内部で周回するチェーン67に連結されている。このチェーン67は環状に形成されており、第3レール5の長手方向の両端付近にそれぞれ設置されたスプロケット67a,67a間に掛け渡されている。
【0041】
そして、一方のスプロケット67aが駆動モータ65に接続されており、駆動モータ65を回転させるとチェーン67が送り出され、それに伴ってスライダ部62が移動する。また、第3レール5には、スライダ部62の下方を覆う下カバー53が取り付けられる。
【0042】
この吹付け部6には、図1に示すように、塗料Pを供給する塗料ホース64と、電力を供給する電源コード63とが接続されている。そして、第3レール5の上面に設けられた操作部66を操作することによって、駆動モータ65が回転してスライダ部62が第3レール5に沿って横移動する。
【0043】
また、移動時には、塗料吹付けノズル61から塗料Pを連続して噴射させることができる。すなわち、吹付け部6は、駆動モータ65、スプロケット67a、チェーン67等から構成される駆動手段によって横移動しながら塗料Pを噴射することができる。
【0044】
また、図2に示すように、第3レール5の移動前後方向となる両側には、飛散防止カバーとしての前方カバー71と後方カバー72とが取り付けられる。この前方カバー71は、第3レール5の上面から前方に向けて張り出すとともに、塗料吹付けノズル61を覆うように斜め前方に傾斜している。
【0045】
ここで、前方カバー71の内側面と塗料吹付けノズル61とは充分に離隔しており、塗料吹付けノズル61の吹付け角度を調節する際にも、前方カバー71が障害となることはない。また、前方カバー71の下縁は折板屋根Rの上面から離隔しており、第3レール5の移動の障害になることがない。
【0046】
さらに、後方カバー72は、第3レール5の駆動モータ65を取り付けた側面の下部から垂下されている。この後方カバー72の下縁も折板屋根Rの上面から離隔しており、第3レール5の移動の障害になることはない。
【0047】
次に、本実施の形態の屋根塗装装置1の組み立て方法、及びそれを使った塗装方法について説明する。
【0048】
まず、第1レール2、第2レール3及び第3レール5をそれぞれ組み立てる。ここで、第3レール5には、吹付け部6を取り付ける。そして、それぞれの部材を折板屋根R上に搬送する。
【0049】
続いて、折板屋根Rの庇と平行になるように第1レール2を設置する。すなわち第1レール2は、図1に示すように折板屋根Rの突条部R1に対して略直交する方向に向けられ、接地板21を膨出部R1aの平らな上面に載せることで、突条部R1,・・・間に跨って架け渡される。
【0050】
そして、固定具4の押え片41bが膨出部R1aの一方の湾曲面に接触するように、固定具4を接地板21の長穴21aの範囲内でスライドさせる。さらに、ハンドル部42を起こして可動端41aを膨出部R1aの他方の湾曲面に押し付けることによって、突条部R1の膨出部R1aを固定具4の挟持部41で挟持させる。
【0051】
このようにして第1レール2を折板屋根Rに取り付ける作業の後、又はこの作業と並行して、第3レール5の長さ分だけ第1レール2から離れた位置に第2レール3を設置する。
【0052】
第2レール3を設置するに際しては、第1レール2と平行になるように正確に位置合わせをおこなう。なお、固定具4による固定は第1レール2の取り付け作業と同様になる。
【0053】
さらに、第3レール5の第1走行部51の車輪51aをレール部23に載せるとともに、第2走行部52の車輪52aをレール部33に載せることによって、第3レール5を第1レール2と第2レール3に対して差し渡す。このように第3レール5を設置した際には、第1レール2と第2レール3の全長にわたって第3レール5を動かし、移動がスムーズにおこなわれるか否かを確認する。
【0054】
続いて、第3レール5に塗料ホース64と電源コード63を接続し、前方カバー71と後方カバー72を取り付ける。また、塗料吹付けノズル61の吹付け角度を調節して、第3レール5を第1レール2及び第2レール3の一方の端部まで移動させる。
【0055】
次に、このようにして組み立てられた屋根塗装装置1を使って折板屋根Rの塗装をおこなう。最初に操作部66を操作すると、吹付け部6は塗料吹付けノズル61から塗料Pを噴出しながら、第3レール5に沿って往復移動する。
【0056】
続いて、第3レール5の取っ手54A,54Bを握って所定の距離(例えば、突条部R1の一山分)だけ移動させ、再び操作部66を操作して吹付け部6を往復移動させる。この作業を繰り返すことによって、第1レール2と第2レール3とに挟まれた折板屋根Rの屋根面を塗装することができる。
【0057】
なお、第3レール5を一定の速度で移動させることができる場合は、吹付け部6を連続して稼働させてもよい。
【0058】
次に、本実施の形態の屋根塗装装置1の作用について説明する。
【0059】
このように構成された本実施の形態の屋根塗装装置1は、折板屋根Rに対して着脱自在な固定具4を有する第1レール2と第2レール3とを備えている。そして、略平行に設置される第1レール2と第2レール3に跨って移動する第3レール5に、それに沿って移動可能な塗料吹付けノズル61が取り付けられている。
【0060】
このため、屋根塗装装置1を固定具4によって容易に折板屋根Rに設置することができる。また、第1レール2と第2レール3とに挟まれた屋根面上を塗料吹付けノズル61は移動することができるので、広い屋根面を効率よく塗装することができる。
【0061】
さらに、突条部R1の膨出部R1aを挟持させる挟持部41と挟持部41を開閉させるハンドル部42とによって固定具4が構成されていれば、ハンドル部42を操作するだけで、簡単に第1レール2及び第2レール3を固定又は解除することができる。
【0062】
また、第3レール5の両側を前方カバー71と後方カバー72で覆うことによって、意図せぬ箇所に塗料Pが付着するのを防ぐことができる。
【0063】
さらに、塗料吹付けノズル61の吹付け角度が調節できれば、塗料吹付けノズル61を斜めにするなどして突条部R1の側面も綺麗に塗装することができる。
【0064】
以上、図面を参照して、本発明の最良の実施の形態を詳述してきたが、具体的な構成は、この実施の形態に限らず、本発明の要旨を逸脱しない程度の設計的変更は、本発明に含まれる。
【0065】
例えば、前記実施の形態では、固定手段として突条部R1の膨出部R1aを挟持させる挟持部41を備えた固定具4について説明したが、これに限定されるものではなく、突条部R1,R1の側面間で突っ張って溝部R2に跨る構成の固定手段であってもよい。
【0066】
さらに、前記実施の形態では、第1レール2と第2レール3のレール部23,33の形状が異なる場合について説明したが、これに限定されるものではなく、第1レールと第2レールとが同じ形態であってもよい。
【0067】
また、前記実施の形態では、建物の折板屋根Rに対して着脱自在の固定具4を備えた第1レール2及び第2レール3に間接的に支持される吹付け部6について説明したが、これに限定されるものではない。例えば、固定具4によって折板屋根Rに着脱自在な1本のレールに対して、移動可能になるように直接的に塗装機本体を取り付けることができる。
【符号の説明】
【0068】
1 屋根塗装装置
2 第1レール
23 レール部
3 第2レール
33 レール部
4 固定具(固定手段)
41 挟持部
42 ハンドル部
5 第3レール
51 走行部
51a 車輪
52 走行部
52a 車輪
6 吹付け部(塗装機本体)
61 塗料吹付けノズル
71 前方カバー(飛散防止カバー)
72 後方カバー(飛散防止カバー)
R 折板屋根
R1 突条部
R1a 膨出部
R2 溝部
P 塗料


【特許請求の範囲】
【請求項1】
建物の折板屋根に塗料を吹付ける塗装機本体を移動可能に直接又は間接的に支持するレールが、前記折板屋根に対して着脱自在な固定手段を有することを特徴とする屋根塗装装置。
【請求項2】
前記折板屋根は、突条部の頭部に膨出部が形成されており、前記固定手段は、前記膨出部を挟持させる挟持部と、前記挟持部を開閉させるハンドル部とを備えたことを特徴とする請求項1に記載の屋根塗装装置。
【請求項3】
前記折板屋根に対して着脱自在な固定手段を有するとともに、互いに間隔を置いて略平行に設置される第1レール及び第2レールと、
前記第1レールと前記第2レールに対して略直交する方向に向けて差し渡されるとともに、前記第1レール及び前記第2レールに沿って移動可能な第3レールと、
前記第3レールに沿って移動可能な前記塗装機本体とを備えたことを特徴とする請求項1又は2に記載の屋根塗装装置。
【請求項4】
前記第3レールの移動前後方向となる両側は、前記第3レール及び前記塗装機本体の移動の障害とならない形状の飛散防止カバーによって覆われることを特徴とする請求項3に記載の屋根塗装装置。
【請求項5】
前記塗装機本体は、塗料吹付けノズルを有するとともに、前記塗料吹付けノズルは、前記第3レールの長手方向に略直交する面内で吹付け角度の調節が可能となるように取り付けられていることを特徴とする請求項3又は4に記載の屋根塗装装置。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2012−12886(P2012−12886A)
【公開日】平成24年1月19日(2012.1.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−152221(P2010−152221)
【出願日】平成22年7月2日(2010.7.2)
【出願人】(000002174)積水化学工業株式会社 (5,781)
【出願人】(000224123)藤倉化成株式会社 (124)