説明

屋根無し乃至パーゴラ状カーポート等の付属ゲート

【課題】敷地を有効に利用して建物を建てることができると共に、雪の多い地域にあっても車等の雪掻きが不要となるような屋根無し乃至パーゴラ状カーポート等の付属ゲートを提供する。
【解決手段】所定の場所に複数本の支柱1を立設し、これら支柱1…の上端部間に梁材2,3を縦横に架け渡して梁枠4を形成し、梁枠4の上部側には網状又は多孔状の天板部材5を配設し、梁枠4の下部側には梁枠4の一端側から他端側に延びる複数のガイドレール6を架設し、これらのガイドレール6に、可撓性の雨除けシート7を、ガイドレール6の全長に亘って伸びる伸張位置とガイドレール6の一端部側に折り畳まれて収縮する収縮位置とに伸縮可能に取り付ける。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、敷地内に家屋等の主建物とは別途に設置される屋根無し乃至パーゴラ状カーポート等の付属ゲートに関するものである。尚、パーゴラ状カーポートとは、パーゴラ、即ち蔦や藤等を支持するために格子状に作られたトンネルのようなカーポートを言う。
【背景技術】
【0002】
敷地に家を建てる場合、その敷地には一定の建ぺい率(敷地面積に対する建築面積の割合)が決められているが、建築基準法では建ぺい率の対象となる建物は屋根を有するものとされているため、屋根付きのカーポートや自転車置き場を設置しようとすれば、これらも建物とみなされて建ぺい率の制約を受けることになる。従って、カーポートはどうしても必要であるが、敷地に余裕がないような場合は、屋根無しのカーポートを設置せざるを得ないとういことになる。
【0003】
ところが、屋根無しカーポートの場合、雪の多い地域にあっては、降雪時にカーポートの車に雪が相当に積もることから、車で出勤する人にとっては、朝早くから車の雪掻きに大変な労作業を強いられることになる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、上記のような課題に鑑み、敷地を有効に利用して建物を建てることができると共に、雪の多い地域にあっても、降雪時にカーポートに駐車中の車の雪掻きが不要となるような屋根無し乃至パーゴラ状カーポート等の付属ゲートを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するための手段を、後述する実施形態の参照符号を付して説明すると、請求項1に係る発明は、敷地G内に家屋等の主建物Aとは別途に設置される屋根無し乃至パーゴラ状カーポート等の付属ゲートBであって、所定の場所に複数本の支柱1を立設し、これら支柱1…の上端部間に梁材2,3を縦横に架け渡して梁枠4を形成し、この梁枠4の上部側には雨水は通すが雪は積もらせることができるような網状又は多孔状の天板部材5を配設し、梁枠4の下部側には梁枠4の一端側から他端側に延びる複数のガイドレール6,6を架設し、これらのガイドレール6,6に、可撓性の雨除けシート7を、ガイドレール6の全長に亘って伸びる伸張位置とガイドレール6の一端部側に折り畳まれて収縮する収縮位置とに伸縮可能に取り付けてなることを特徴とする。
【0006】
請求項2は、請求項1に記載の屋根無し乃至パーゴラ状カーポート等の付属ゲートBにおいて、雨除けシート7にはその幅方向に延びる骨部材8をシート長手方向一定間隔おきに取り付け、各骨部材8の両端部にハンガー9を取り付けて、各ハンガー9をガイドレール6にスライド可能に支持させるようにしてなることを特徴とする。
【0007】
請求項3は、請求項2に記載の屋根無し乃至パーゴラ状カーポート等の付属ゲートBにおいて、雨除けシート7が伸張位置において隣り合う骨部材8,8間で夫々断面略円弧状の撓み部7aを形成するように、隣り合う骨部材8,8どうしを撓み部形成用紐20で連結してなることを特徴とする。
【0008】
請求項4は、請求項1に記載の屋根無し乃至パーゴラ状カーポート等の付属ゲートBにおいて、雨除けシート7には長さ方向一定間隔おきに折目21をつけて、その折山22の少なくとも両端部位にレール挿通孔23を設け、これらのレール挿通孔23にガイドレール6が挿通するようにしてなることを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
上記解決手段による発明の効果を、後述する実施形態の参照符号を付して説明すると、請求項1に係る発明によれば、雪の多い地域では冬季は雨除けシート7を収縮させておいて、雪解け時期に雨除けシート7を伸張位置に伸張させるようにすることで、降雪時に雪は天板部材5上に積もり、屋根無しカーポート等付属ゲートB内への積雪が阻止されるから、例えば駐車中の車や付属ゲートB内での除雪作業が不要となる。また雪の多い地域において、雪解け時期になると、天板部材5上に積もっていた雪が解けだして、その雪解け水が天板部材5を通ってポタポタと落ちるようになるため、そのような時期には雨除けシート7を伸張位置に伸ばしておけば、雪解け水によって付属ゲートB内部が水浸しになったりするようなことがない。また、雨の多い時期には常時雨除けシート7を伸張位置に伸張させておくことによって、同様に付属ゲートB内部への雨水の降り込みを阻止できる。また、折板屋根の場合には太陽光が入らないが、この発明の付属ゲートBは天板部材5が網状又は多孔状であるから、太陽光が入ってゲートB内を明るく且つ暖かくすることができる。
【0010】
請求項2に係る発明によれば、雨除けシート7にその幅方向に延びる骨部材8をシート長手方向一定間隔おきに取り付け、各骨部材8の両端部にハンガー9を取り付けて、各ハンガー9をガイドレール6にスライド可能に支持させるようにすることにより、雨除けシート7を伸張位置と収縮位置とに伸縮可能とすることができる。
【0011】
請求項3に係る発明によれば、伸張位置において雨除けシート7が隣り合う骨部材8,8間で夫々断面略円弧状の撓み部7aを形成するように隣り合う骨部材8,8どうしを撓み部形成用紐20によって連結することにより、伸張位置、つまり使用位置では雨除けシート7が波板状又は蛇腹状を呈して、外観上の体裁、見栄えが良くなり、意匠的効果を発揮することができる。
【0012】
請求項4に係る発明によれば、雨除けシート7に長さ方向一定間隔おきに折目21をつけ、その折山22の少なくとも両端部位にレール挿通孔23を設けて、これらのレール挿通孔23にガイドレール6を挿通させることにより、雨除けシート7を簡単容易に伸張位置と収縮位置とに伸縮可能とすることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下に本発明の好適な実施形態を図面に基づいて説明すると、図1は主建物としての家屋と本発明に係る付属ゲートとしての屋根無しカーポート兼ガーデンテラスが設置される敷地の概略平面図、図2は屋根無しカーポート兼ガーデンテラスの正面図、図3は側面図、図4は平面図であり、図5の(a) は図3の矢印Xで示される部分の拡大図、(b) は(a) のY−Y線断面図である。
【0014】
屋根無しカーポート兼ガーデンテラスBは、敷地Gに設置される主建物としての家屋Aの玄関口Eに隣接する所定のスペースに複数本の支柱1…を立設し、これら支柱1…の上端部間に梁材2,3を縦横に架け渡して梁枠4を形成し、この梁枠4の上部側には雨水は通すが雪は積もらせることができるような網状又は多孔状の天板部材5を配設し、そして梁枠4の下部側には梁枠4の一端側から他端側に延びる両側一対のガイドレール6,6を架け渡す一方、可撓性の雨除けシート7にその幅方向に延びる骨部材8をシート長手方向一定間隔おきに取り付け、各骨部材8の両端部にハンガー9を取り付けて、各ハンガー9を前記ガイドレール6にスライド可能に支持させることにより、雨除けシート7を、ガイドレール6の全長に亘って伸びる伸張位置とガイドレール6の一端部側に折り畳まれて収縮する収縮位置とに伸縮可能に構成したものである。
【0015】
上記屋根無しカーポート兼ガーデンテラスBの構造についてさらに詳しく説明すれば、支柱1は例えば角形鋼管からなり、また梁枠4を形成する梁材2,3も支柱1と同様な角形鋼管からなるもので、梁材2は、図3に示すように両側に対向する支柱1,1の上端部間に配置されて、溶接によって支柱1と一体的に連結され、梁材3は、図4に示すように隣り合う梁材2,2どうしをつなぐもので、隣り合う両梁材2,2の両端部及びその中間部に配置されて、溶接によって梁材2と一体的に連結される。
【0016】
梁枠4の上部側に配設される天板部材5は、例えば平織金網や綾織金網等のステンレス製金網5aからなるもので、この金網5aは、太い線で編まれた頑丈な構造となっていると共に、降雨時は雨水が通り抜け、そして降雪時には降り始めの雪が網の目から多少通り抜けるが次第に目が詰まって網上に積もらせるような目の大きさに形成されている。また金網5aは、梁枠4の上面側に適当な固定具によって固定されている。
【0017】
前記一対のガイドレール6,6は、図5の(a)、(b) に示すように、下端部両側に溝形レール部6a,6aを有するステンレス製のチャンネル材からなるもので、梁枠4を形成する梁材2の両端部下面側に夫々L字状の固定金具10を介して固定された断面コ字状のレール取付枠11,11に夫々取り付けられている。各L字状固定金具10は、ビス12で梁材2の下面側に取り付けられ、この固定金具10にレール取付枠11がボルト13で固定され、このレール取付枠11にガイドレール6がボルト14によって取り付けられている。
【0018】
雨除けシート7は、可撓性を有する比較的柔らかいプラスチックシート材又はテント材を所定の大きさの長方形に形成したもので、この雨除けシート7には、シート7の幅寸法にほぼ等しい長さを有する例えばアルミ製の棒材からなる骨部材8が、図6の(a) に示すように雨除けシート7の長手方向に一定間隔おきに取り付けられて固定され、各骨部材8の両端部にハンガー9が取り付けられる。
【0019】
各ハンガー9は、一対のガイド輪15,15を軸着したハンガー本体16の下部側の螺軸部16aに雨除けシート取付金具17を高さ調整可能に取り付けたもので、ガイド輪15,15をガイドレール6のレール部6a,6aに係合させた状態で雨除けシート取付金具17を前記各骨部材8の端部に取付け固定している。雨除けシート取付金具17は、略倒L字状に形成されたもので、上板部17aにハンガー本体16の螺軸部16aを挿通し、下側から螺軸部16aに螺合したナット18によって高さ調整可能に固定すると共に、下板部17bをボルト19によって骨部材4の端部に固定するようになっている。
【0020】
尚、雨除けシート7に骨部材8を取り付けるには、骨部材8を雨除けシート7の下面側に当て付けて、骨部材8を接着剤で雨除けシート7に接着することによって固定するか、あるいは雨除けシート7に骨部材8を通し入れる袋部を予め形成しておいて、この袋部に骨部材8を挿通させるようにすればよい。
【0021】
図6の(a) は図2に示す雨除けシート7のように、雨除けシート7がガイドレール6の全長に亘って伸びた伸張位置にある状態を概略的に図示し、また同図の(b) は雨除けシート7がガイドレール6の一端側に折り畳まれて収縮した収縮位置にある状態を図示したもので、このように雨除けシート7は、(a) に示すような伸張位置と(b) に示すような収縮位置とに伸縮できるようになっている。
【0022】
尚、ルーフ部材3の一端側(図6の左端側)に位置するハンガー9は、ガイドレール6の一端部に固定され、他端側(図6の右端側)にあるハンガー9は、ガイドレール6の他端部において、雨除けシート7を伸張位置に保持するために適当なストッパー手段によりガイドレール6に保持できるようになっている。簡単なストッパー手段の一例としては、ガイドレール6の他端部でレール部6aにガイド輪15を落とし込むような切欠部を設けておいて、雨除けシート7の伸張位置で雨除けシート7の先頭に位置するハンガー9のガイド輪15をその切欠部に落とし込むようにしたものでよい。
【0023】
また、この雨除けシート7は、図6から分かるように、伸張位置において雨除けシート7が隣り合う骨部材8,8間で夫々断面略円弧状の撓み部7aを形成するように隣り合う骨部材8,8どうしを撓み部形成用紐20によって連結しているから、伸張位置、つまり使用位置では雨除けシート7が波板状又は蛇腹状を呈して、外観上の体裁、見栄えが良くなり、意匠的効果を発揮することができる。尚、雨除けシート7の伸張位置では、撓み部形成用紐20は、図6の(c) に実線で示すようにピンと張った状態にあるが、収縮位置においては、同図の仮想線図示のように撓んで折り畳まれた状態となり、また撓み部7aは更に撓んで折り畳まれた状態となる。
【0024】
上記のような構成よりなる屋根無しカーポート兼ガーデンテラスBの使用にあたって、雨除けシート7は、年中を通して常時伸張位置に伸ばしておいてもよいが、雪の多い地域にあっては冬季は雨除けシート7を図6の(b) に示すような収縮位置に収縮させておき、雪解け時となる例えば4月以降に雨除けシート7を図6の(a) に示すような伸張位置に伸張させるとよい。即ち、降雪時には、雪は降り始めに天板部材5の金網5aから多少通り抜けるが次第に目が詰まって天板部材5上に積もり、このカーポート兼ガーデンテラスB内部への積雪が阻止されるから、駐車中の車の除雪作業が不要となり、そしてまた例えば図1に示すように道路D側の門Fから家屋Aの玄関口Eまでの間を往き来するのに雪の障害物がなくなり、その往来が容易となる。
【0025】
また雪の多い地域において、雪解け時期になると、天板部材5上に積もっていた雪が解けだして、その雪解け水が天板部材5の金網5aを通ってポタポタと落ちるようになるため、そのような時期には雨除けシート7を伸張位置に伸ばしておけば、このポタポタ落ちる水を雨除けシート7が受けるため、このカーポート兼ガーデンテラスBを通る人が濡れたり、駐車している車、設置物、洗濯物等が水浸しとなるようなことがない。
【0026】
また、雨の多い時期には常時雨除けシート7を伸張位置に伸張させておくことにより、降雨時に上記同様にカーポート兼ガーデンテラスB内への雨の降り込みを阻止することができる。
【0027】
尚、雨除けシート7を伸張位置に伸張させる場合は、このシート7を適当なストッパー手段によって伸張位置に保持しておくとよく、また雨除けシート7を伸張位置から収縮位置に折り畳み収縮させて雨除けシート7の使用を止める時には、収縮したルーフ部材3を適当な紐で縛るようにするとよい。
【0028】
また、このカーポート兼ガーデンテラスBは天板部材5が網状であるから、太陽光が入ってゲートB内を明るく且つ暖かくすることができる。因みに、屋根付きカーポートで、例えば屋根が折板屋根の場合には太陽光が入らないため、暗くて、冬は寒い。
【0029】
図5及び図6に示す実施形態では、雨除けシート7にその幅方向に延びる骨部材8をシート長手方向一定間隔おきに取り付け、各骨部材8の両端部にハンガー9を取り付けて、各ハンガー9をガイドレール6にスライド可能に支持させるようにすることにより、雨除けシート7を伸張位置と収縮位置とに伸縮可能としたが、図7には他の伸縮手段によって雨除けシート7を伸縮させるようにした実施形態示す。即ち、この実施形態においては、(a) に示すように雨除けシート7には長さ方向一定間隔おきに折目21をつけ、各折目21の外側部分である折山22には(a) に示すように当該折山22の両端部位にレール挿通孔23,23を貫通形成し、しかして例えばワイヤーからなるガイドレール6を、雨除けシート長手方向に隣り合う折山22,22の対向するレール挿通孔23,23どうし間に挿通させるようにしたもので、これによって雨除けシート7を(a) に示すような伸張位置と(b) に示すような収縮位置とに伸縮可能とすることができる。
【0030】
図7に示すような伸縮手段による雨除けシート7の伸縮構造によれば、伸縮構造が極めて簡単な構造であるから、製作が容易でコストの低廉化を図ることができる。この場合、ガイドレール6としてのワイヤーは緊張させた状態に取り付ける。また、ワイヤーの他、金属線状体をガイドレール6として使用することができる。また、図7の実施形態では、各折山22の両端部の2箇所にレール挿通孔23を設けているが、レール挿通孔23は、両端部と中間部との3箇所でもよいし、雨除けシート7の幅寸法によっては、3箇所以上設けて、3本以上のガイドレール6を架設するようにしてもよい。
【0031】
天板部材5としては、前述した金網5aに限らず、パンチングメタルやエキスパンドメタル等を使用することができる。例えば図8の(a) はチドリタイプのステンレス製パンチングメタル5bを示し、同図の(b) は十文字タイプのステンレス製パンチングメタル5cを示し、同図の(c) はステンレス製のエキスパンドメタル5dを示す。また、天板部材5としてはプラスチック製のものも使用でき、同図の(d) 及び(e) は高密度ポリエチレン製のネット5e,5fを示し、これはトリカルネット(登録商標)として知られている。
【図面の簡単な説明】
【0032】
【図1】主建物としての家屋と本発明に係る付属ゲートとしての屋根無しカーポート兼ガーデンテラスが設置される敷地の概略平面図である。
【図2】同屋根無しカーポート兼ガーデンテラスの正面図である。
【図3】同屋根無しカーポート兼ガーデンテラスの側面図である。
【図4】同屋根無しカーポート兼ガーデンテラスの平面図である。
【図5】(a) は図3の矢印Xで示される部分の拡大図、(b) は(a) のY−Y線断面図である。
【図6】(a) は雨除けシートが伸張位置にある状態をす概略説明図、(b) は雨除けシートが収縮位置にある状態を示す概略説明図、(c) は(b) の一部拡大図である。
【図7】雨除けシートの他の伸縮手段を示すもので、(a) は伸張位置にある雨除けシートの斜視図、(b) は伸縮位置にある雨除けシートの斜視図である。
【図8】天板部材としてのパンチングメタル及びエキスパンドメタルを示し、(a) はチドリタイプのパンチングメタルを示す平面図、(b) は十文字タイプのパンチングメタルを示す平面図、(c) はエキスパンドメタルを示す平面図、(d) 及び(e) は夫々プラスチック製のネットを示す一部拡大斜視図付きの平面図である。
【符号の説明】
【0033】
A 家屋(主建物)
B 屋根無しカーポート兼ガーデンテラス(付属ゲート)
1 支柱
2,3 梁材
4 梁枠
5 天板部材
6 ガイドレール
7 雨除けシート
8 骨部材
9 ハンガー
21 折目
22 折山
23 レール挿通孔

【特許請求の範囲】
【請求項1】
敷地内に家屋等の主建物とは別途に設置される屋根無し乃至パーゴラ状カーポート等の付属ゲートであって、所定の場所に複数本の支柱を立設し、これら支柱の上端部間に梁材を縦横に架け渡して梁枠を形成し、この梁枠の上部側には雨水は通すが雪は積もらせることができるような網状又は多孔状の天板部材を配設し、梁枠の下部側には梁枠の一端側から他端側に延びる複数のガイドレールを架設し、これらのガイドレールに、可撓性の雨除けシートを、ガイドレールの全長に亘って伸びる伸張位置とガイドレールの一端部側に折り畳まれて収縮する収縮位置とに伸縮可能に取り付けてなる屋根無し乃至パーゴラ状カーポート等の付属ゲート。
【請求項2】
雨除けシートにはその幅方向に延びる骨部材をシート長手方向一定間隔おきに取り付け、各骨部材の両端部にハンガーを取り付けて、各ハンガーをガイドレールにスライド可能に支持させるようにして請求項1に記載の屋根無し乃至パーゴラ状カーポート等の付属ゲート。
【請求項3】
雨除けシートが伸張位置において隣り合う骨部材間で夫々断面略円弧状の撓み部を形成するように、隣り合う骨部材どうしを撓み部形成用紐で連結してなる請求項2に記載の屋根無し乃至パーゴラ状カーポート等の付属ゲート。
【請求項4】
雨除けシートには長さ方向一定間隔おきに折目をつけて、その折山の少なくとも両端部位にレール挿通孔を設け、これらのレール挿通孔にガイドレールが挿通するようにしてなる請求項1に記載の屋根無し乃至パーゴラ状カーポート等の付属ゲート。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2008−208674(P2008−208674A)
【公開日】平成20年9月11日(2008.9.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−48643(P2007−48643)
【出願日】平成19年2月28日(2007.2.28)
【出願人】(390037154)大和ハウス工業株式会社 (946)
【出願人】(000109152)ダイワラクダ工業株式会社 (16)
【Fターム(参考)】