説明

属性対応ルート特定装置及びその方法、並びに属性対応ルートを特定するためのコンピュータプログラム及びコンピュータプログラムを記録した記録媒体

【課題】車両利用者等の属性に対応したルートを特定する装置及びその方法を提供する。
【解決手段】第1の地域と第2の地域とを繋ぐ第1のルート及び該第1のルートと異なる第2のルートを抽出し、当該第1のルート及び第2のルートの夫々につき、当該ルートを走行する車両のプローブ情報に基づいて、当該車両が特定の属性を有する対象車両であるか判定し、当該ルートを走行する全車両に占める対象車両の割合に基づき、当該対象車両が当該ルートを利用する第1の利用率及び第2の利用率を演算し、演算された第1の利用率と第2の利用率とを比較する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両利用者等の属性に対応したルートを特定する装置及びその方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、ナビゲーション装置の普及はめざましく、多くの車両運転者がナビゲーション装置によって案内されたルートを走行している。一般に、ナビゲーション装置は、地図データを用いて出発地から目的地までのコストが最も低い経路を探索し、運転者に案内する。
上記コストは、一般に、旅行時間や旅行距離、車線数や道路種別等の道路属性に基づき演算されるものの、当該コストの低い道路が走行し易い道路とは限らない場合がある。例えば、車線数が多い等コストが低い道路であっても、混雑した道路である場合には、車線数は少ないが抜け道的な道路に比べ走行しにくいこともある。そして、このような走行し易さはコストに反映されにくいのが現状である。
一方、運転者は、当該運転者の自宅周辺の道路や、通勤経路等の利用頻度の高い道路については、車線数の多少や道路種別の如何に拘らず、経験的に走行し易い道路を好んで走行することが多い。
上記に関連する技術として、施設に駐車した車両が地元車両であるか否かを判定し、当該地元車両の駐車台数と一般車両の駐車台数とに基づいて地元率を算出することにより、地元住民が良く利用する施設を検出し、運転者に提供可能なナビゲーションシステムが提案されている(特許文献1、2)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2007−240268号公報
【特許文献2】特許第4742916号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明者らは、車両利用者の属性に適合した、より走行し易い道路あるいは経路を、当該属性に該当する車両利用者に提供すべく鋭意検討を重ねてきた。その結果、車両から得えられるプローブ情報に基づいて、第1の地域と第2の地域とを繋ぐ複数のルートにおける上記属性を有する車両の当該ルート利用率を夫々演算し、演算された当該利用率の比較に基づき、当該属性に対応した走行し易いルートを特定できることに想到した。
【課題を解決するための手段】
【0005】
この発明は上述の課題に鑑みてなされたものであり、その第1の局面は次のように規定される。即ち、
地図データ保存部から、第1の地域と第2の地域とを繋ぐ第1のルートを抽出する第1のルート抽出部と、
前記第1のルートを走行する車両のプローブ情報に基づいて、該車両が特定の属性を有する対象車両であるか否か判定する第1の属性判定部と、
前記第1のルートについて、該第1のルートを走行する全車両に占める前記対象車両の割合に基づき、前記対象車両が該第1のルートを利用する第1の利用率を演算する第1の利用率演算部と、
前記地図データ保存部から、前記第1の地域と前記第2の地域とを繋ぐルートであって、前記第1のルートと異なる第2のルートを抽出する第2のルート抽出部と、
前記第2のルートを走行する車両のプローブ情報に基づいて、該車両が前記対象車両であるか否か判定する第2の属性判定部と、
前記第2のルートについて、該第2のルートを走行する全車両に占める前記対象車両の割合に基づき、前記対象車両が該第2のルートを利用する第2の利用率を演算する第2の利用率演算部と、
演算された前記第1の利用率と前記第2の利用率とを比較する利用率比較部と、
を備える属性対応ルート特定装置。
【0006】
このように規定される第1の局面の属性対応ルート特定装置によれば、第1の地域と第2の地域とを繋ぐ第1のルート及び第2のルートを抽出し、当該第1のルート及び該第1のルートと異なる第2のルートの夫々につき、当該ルートを走行する車両のプローブ情報に基づいて、当該車両が特定の属性を有する対象車両であるか判定し、当該ルートを走行する全車両に占める対象車両の割合に基づき、当該対象車両が当該ルートを利用する第1の利用率及び第2の利用率を演算し、演算された第1の利用率と第2の利用率とを比較する。このように属性対応ルートを特定することにより、ナビゲーション装置は当該属性に対応した走行し易いルートを当該属性に該当する車両利用者に提供することが可能となる。
ここで、第1の地域及び第2の地域は、夫々施設等を示す座標やポイントであっても良く、また所定範囲を示す領域であっても良い。
また、上記特定の属性としては、例えば、地元車両が走行し易いルートに対応する地元車両属性を挙げることができる。その他にも、性別属性、運転経験属性等を挙げることができる。特に、特定の属性は地元車両に関する属性とすることとできる(第4の局面)。
上記第1の利用率及び第2の利用率は指定された条件ごとに特定することとできる(第5の局面)。また、当該指定された条件は、時間帯、曜日、月日、季節から選択される一以上の条件とすることとできる(第6の局面)。
【0007】
この発明の第2の局面は次のように規定される。即ち、
第1の局面に規定の属性対応ルート特定装置において、前記利用率比較部の比較の結果に基づいて、利用率の高いルートにフラグを設定するフラグ設定部、を備える。
このように規定される第2の局面の属性対応ルート特定装置によれば、上記車両属性とルート利用率とを考慮し、当該車両属性において利用率の高いルートにフラグが設定される。したがって、ナビゲーション装置によるルート探索時において、当該車両属性に適したルートを探索することができる。
【0008】
この発明の第3の局面は次のように規定される。即ち、
第1又は第2の局面に規定の属性対応ルート特定装置において、前記第1のルート抽出部は、前記第1の地域と前記第2の地域とを繋ぐルートの中から、最もコストの低いルート及び/又は渋滞発生頻度の高いルートを前記第1のルートとして抽出する。
このように規定される第3の局面の属性対応ルート特定装置によれば、最もコストの低いルート及び/又は渋滞発生頻度の高いルートが第1のルートとして抽出される。ナビゲーション装置で一般に選択されるような最もコストの低いルートよりも、属性に対応した利用率の高いルートが特定できれば、あるいは、渋滞発生頻度の高いルートに代替可能な、属性に対応した利用率の高いルートが特定できれば、当該属性を有する車両利用者に対し、より走行し易いルートを案内可能となる。
【0009】
また、この発明の第7の局面は次のように規定される。即ち、
地図データ保存部から、第1の地域と第2の地域とを繋ぐ第1のルートを抽出する第1のルート抽出ステップと、
前記第1のルートを走行する車両のプローブ情報に基づいて、該車両が特定の属性を有する対象車両であるか否か判定する第1の属性判定ステップと、
前記第1のルートについて、該第1のルートを走行する全車両に占める前記対象車両の割合に基づき、前記対象車両が該第1のルートを利用する第1の利用率を演算する第1の利用率演算ステップと、
前記地図データ保存部から、前記第1の地域と前記第2の地域とを繋ぐルートであって、前記第1のルートと異なる第2のルートを抽出する第2のルート抽出ステップと、
前記第2のルートを走行する車両のプローブ情報に基づいて、該車両が前記対象車両であるか否か判定する第2の属性判定ステップと、
前記第2のルートについて、該第2のルートを走行する全車両に占める前記対象車両の割合に基づき、前記対象車両が該第2のルートを利用する第2の利用率を演算する第2の利用率演算ステップと、
演算された前記第1の利用率と前記第2の利用率とを比較する利用率比較ステップと、
を備える属性対応ルート特定方法。
このように規定される第7の局面の発明によれば、第1の局面と同等の効果を奏する。
【0010】
この発明の第8の局面は次のように規定される。即ち、
第7の局面に規定の方法において、前記利用率比較ステップの比較の結果に基づいて、利用率の高いルートにフラグを設定するフラグ設定ステップ、を備える。
このように規定される第8の局面の発明によれば、第2の局面と同等の効果を奏する。
【0011】
この発明の第9の局面は次のように規定される。即ち、
第7又は第8の局面に規定の方法において、前記第1のルート抽出ステップは、前記第1の地域と前記第2の地域とを繋ぐルートの中から、最もコストの低いルート及び/又は渋滞発生頻度の高いルートを前記第1のルートとして抽出する。
このように規定される第9の局面の発明によれば、第3の局面と同等の効果を奏する。
【0012】
この発明の第10の局面は次のように規定される。即ち、
第7〜第9のいずれかの局面に規定の方法において、前記特定の属性は地元車両に関する属性である。
このように規定される第10の局面の発明によれば、第4の局面と同等の効果を奏する。
【0013】
この発明の第11の局面は次のように規定される。即ち、
第7〜第10のいずれかの局面に規定の方法において、前記第1の利用率及び前記第2の利用率は指定された条件ごとに特定される。
このように規定される第11の局面の発明によれば、第5の局面と同等の効果を奏する。
【0014】
この発明の第12の局面は次のように規定される。即ち、
第11の局面に規定の方法において、前記指定された条件は、時間帯、曜日、月日、季節から選択される一以上の条件である。
このように規定される第12の局面の発明によれば、第6の局面と同等の効果を奏する。
【0015】
更に、この発明の第13の局面は次のように規定される。即ち、
属性対応ルートを特定するためのコンピュータプログラムであって、コンピュータを、
地図データ保存部から、第1の地域と第2の地域とを繋ぐ第1のルートを抽出する第1のルート抽出手段と、
前記第1のルートを走行する車両のプローブ情報に基づいて、該車両が特定の属性を有する対象車両であるか否か判定する第1の属性判定手段と、
前記第1のルートについて、該第1のルートを走行する全車両に占める前記対象車両の割合に基づき、前記対象車両が該第1のルートを利用する第1の利用率を演算する第1の利用率演算手段と、
前記地図データ保存部から、前記第1の地域と前記第2の地域とを繋ぐルートであって、前記第1のルートと異なる第2のルートを抽出する第2のルート抽出手段と、
前記第2のルートを走行する車両のプローブ情報に基づいて、該車両が前記対象車両であるか否か判定する第2の属性判定手段と、
前記第2のルートについて、該第2のルートを走行する全車両に占める前記対象車両の割合に基づき、前記対象車両が該第2のルートを利用する第2の利用率を演算する第2の利用率演算手段と、
演算された前記第1の利用率と前記第2の利用率とを比較する利用率比較手段、
として機能させるコンピュータプログラム。
このように規定される第13の局面の発明によれば、第1の局面と同等の効果を奏する。
【0016】
この発明の第14の局面は次のように規定される。即ち、
第13の局面に規定のコンピュータプログラムにおいて、前記コンピュータを、更に、
前記利用率比較手段の比較の結果に基づいて、利用率の高いルートにフラグを設定するフラグ設定手段、として機能させる。
このように規定される第14の局面の発明によれば、第2の局面と同等の効果を奏する。
【0017】
この発明の第15の局面は次のように規定される。即ち、
第13又は第14の局面に規定のコンピュータプログラムにおいて、前記第1のルート抽出手段は、前記第1の地域と前記第2の地域とを繋ぐルートの中から、最もコストの低いルート及び/又は渋滞発生頻度の高いルートを前記第1のルートとして抽出する。
このように規定される第15の局面の発明によれば、第3の局面と同等の効果を奏する。
【0018】
この発明の第16の局面は次のように規定される。即ち、
第13〜第18のいずれかの局面に規定のコンピュータプログラムにおいて、前記特定の属性は地元車両に関する属性である。
このように規定される第16の局面の発明によれば、第4の局面と同等の効果を奏する。
【0019】
この発明の第17の局面は次のように規定される。即ち、
第13〜第16のいずれかの局面に規定のコンピュータプログラムにおいて、前記第1の利用率及び前記第2の利用率は指定された条件ごとに特定される。
このように規定される第17の局面の発明によれば、第5の局面と同等の効果を奏する。
【0020】
この発明の第18の局面は次のように規定される。即ち、
第17の局面に規定のコンピュータプログラムにおいて、前記指定された条件は、時間帯、曜日、月日、季節から選択される一以上の条件である。
このように規定される第18の局面の発明によれば、第6の局面と同等の効果を奏する。
【0021】
第13〜第18のいずれかの局面に規定されるコンピュータプログラムを記録する記録媒体が第19の局面として規定される。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【図1】本発明の実施の形態の属性対応ルート特定装置の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の他の実施の形態の属性対応ルート特定装置の構成を示すブロック図である。
【図3】本発明の他の実施の形態の属性対応ルート特定装置の動作を示すフローチャートである。
【図4】ステップ5及びステップ7の詳細動作を示すフローチャートである。
【図5】本発明の他の実施の形態の属性対応ルート特定装置の構成を示すブロック図である。
【図6】本発明の実施の形態の属性対応ルート特定装置を構成するコンピュータシステムを示す。
【図7】本発明の装置21で設定されたフラグを用いたナビゲーション装置の構成を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
この発明の実施の形態の属性対応ルート特定装置を説明する。
図1に、属性対応ルート特定装置1の概略構成を示す。以下の実施の形態では、上記属性が地元車両に係る車両属性である場合を例にとって説明するが、本発明はこれに限るものではない。
図1に示すように、この属性対応ルート特定装置1は、地図データ保存部3、プローブ情報保存部4、第1のルート抽出部5、第2のルート抽出部6、第1ルート保存部7、第2ルート保存部8、第1の属性判定部9、第2の属性判定部10、第1の利用率演算部11、第2の利用率演算部12、利用率比較部13及び利用率保存部14を備えている。
地図データ保存部3には地図情報が保存される。地図情報にはリンクやノードなど地図情報を規定するための道路要素に関する情報と地図に描画される情報等が含まれる。
【0024】
プローブ情報保存部4には、車両から得られるプローブ情報が保存される。当該プローブ情報には、少なくとも座標情報、車両属性を判別するための情報が含まれる。当該座標情報は、GPS等の位置検出機能を有する車両であればこれらの情報を特定することができる。また、当該車両属性を判別するための情報としては、例えば、車両利用者の自宅に関する情報、車両の走行履歴に関する情報、当該車両利用者の性別に関する情報、車両利用者の運転経験に関する情報等が挙げられる。更に、車両を特定するID情報、時間情報、速度情報、方位情報、高度情報、アクセル開度、エンジン回転数、前後加速度、ヨーレイト、ストップランプ、ABSウォーニングランプ、燃料消費量、電力残存容量、舵角(ハンドルの回転角度情報)、シフトレバー情報、車両重量情報、車両幅情報等を備えることが好ましい。
【0025】
第1のルート抽出部5は、地図データ保存部3を参照して、第1の地域と第2の地域とを繋ぐ第1のルートを抽出する。当該第1のルートの抽出の方法は、特に限定されないが、例えば、当該第1の地域と第2の地域とを繋ぐルートのうち、最もコストの低いルートを抽出することとできる。また、他の例としては、渋滞発生頻度の高いルートのように渋滞の発生し易いルートを上記第1のルートとして抽出することとできる。これらの抽出の方法は、目的に応じて適宜選択すれば良く、一の抽出方法で行っても良いし、二以上の抽出方法を組み合わせて行うこととしても良い。当該第1の地域及び第2の地域の指定は、オペレータの手動により、又は自動で行うこととできる。当該指定を自動で行う場合、例えば、プローブ情報等に基づき二の地域間の移動が頻繁になされている地域を夫々第1の地域及び第2の地域として指定することとできる。抽出された当該第1のルートは、第1ルート保存部7に保存される。
第2のルート抽出部6は、地図データ保存部3及び第1ルート保存部7を参照して、上記第1の地域と第2の地域とを繋ぐルートであって、上記第1のルート抽出部5で抽出された第1のルートと異なる第2のルートを抽出する。当該第2のルートの抽出の方法は、特に限定されないが、例えば、プローブ情報に基づき、走行履歴の多いルートを抽出することとできる。また、当該第2のルートとしては、一のルートを抽出しても良く、二以上のルートを抽出することとしても良い。抽出された当該第2のルートは、第2ルート保存部8に保存される。
【0026】
第1の属性判定部9は、プローブ情報保存部4を参照して、第1のルート抽出部5で抽出された第1のルートを走行する車両のプローブ情報に基づいて、当該車両が地元車両に係る車両属性を有するか否かを判定する。当該判定は、特に限定されないが、例えば、当該車両の利用者の自宅が第1のルートから所定距離以内(例えば、10km以内)であるか、または、当該自宅が上記第1の地域あるいは第2の地域から所定距離内にあるか、に基づいて行うこととできる。他の例としては、当該車両の第1のルートにおける走行履歴が一定期間内に一定回数以上であるか、等に基づいて行うこととできる。
第2の属性判定部10は、上記第1の属性判定部9と同様に、プローブ情報保存部4を参照して、第2のルート抽出部6で抽出された第2のルートを走行する車両のプローブ情報に基づいて、当該車両が地元車両に係る車両属性を有するか否かを判定する。
第1の利用率演算部11は、第1の属性判定部9の判定結果に基づいて、上記地元車両が第1のルートを利用する第1の利用率を演算する。すなわち、第1の属性判定部9の判定結果に基づき、第1の属性判定部9で判定対象となった第1のルートを走行する全車両に占める地元車両の割合を演算する。
第2の利用率演算部12は、上記第1の利用率演算部11と同様に、第2の属性判定部10の判定結果に基づいて、上記地元車両が第2のルートを利用する第2の利用率を演算する。
利用率比較部13は、上記第1の利用率演算部11及び第2の利用率演算部12の演算結果に基づいて、第1の利用率と第2の利用率との比較を行う。当該比較の結果は、第1のルート及び第2のルートと関連付けて利用率保存部14に保存される。当該利用率保存部14には、上記比較の結果と併せて、第1の利用率及び第2の利用率を夫々ルートと関連付けて保存されることとしても良い。
【0027】
図2に、他の実施の形態の属性対応ルート特定装置21を示す。図2において、図1と同一の要素には同一の符号を付して、その説明を部分的に省略する。
図2に示すのは、地元利用率の高いルートにフラグを設定可能な属性対応ルート特定装置21である。すなわち、当該装置21は、図1に示す装置1において、フラグ設定部23及びフラグ保存部24を更に備えている。
フラグ設定部23は、利用率保存部14を参照して、上記利用率比較部13で比較された第1の利用率及び第2の利用率のうち、地元利用率の高いルートにフラグを設定する。設定された当該フラグは、地元車両に係る車両属性及びルートと関連付けてフラグ保存部24に保存される。
この装置21において、第1のルート抽出部5は、上記第1の地域と第2の地域とを繋ぐルートであって、最もコストの低いルートを抽出することとできる。
【0028】
図3を用いて、図2に示す属性対応ルート特定装置21の動作を説明する。
まず、ステップ1では、第1のルート抽出部5は、地図データ保存部3を参照し、第1の地域と第2の地域とを繋ぐルートであって、最もコストの低いルートを抽出し、保存する。
ステップ3では、第2のルート抽出部6は、地図データを保存部3及び第1ルート保存部7を参照し、第1の地域と第2の地域とを繋ぐルートであって、ステップ1で抽出された第1のルートとは異なる第2のルートを抽出し、保存する。
ステップ5では、プローブ情報保存部4を参照して、ステップ1で抽出された第1のルートを走行する車両が地元車両に係る車両属性を有するか否かを判定する。
ステップ7では、ステップ5と同様に、プローブ情報保存部4を参照して、ステップ3で抽出された第2のルートを走行する車両が地元車両に係る車両属性を有するか否かを判定する。
【0029】
図4を用いて、ステップ5及びステップ7の詳細動作の一例を説明する。
ステップ51では、第1の属性判定部9は、プローブ情報保存部4を参照して、ステップ1で抽出された第1のルートを走行する車両のプローブ情報に基づき、当該車両の利用者の自宅が第1のルートの任意のポイントから所定距離内にあるか判定し、当該自宅が所定距離内にあるとき(ステップ51:Yes)、当該車両を地元車両と判定する(ステップ53)。
一方、ステップ51においてNoのとき、第1の属性判定部9は、プローブ情報保存部4を参照して、当該車両の第1のルートにおける走行履歴が一定期間内に一定回数以上であるか判定し、当該走行履歴が一定回数以上であるとき(ステップ55:Yes)、当該車両を地元車両と判定する(ステップ53)。
ステップ71〜75では、ステップ51〜55と同様にして、ステップ3で抽出された第2のルートを走行する車両のプローブ情報に基づき、当該車両が地元車両であるか否かを判定する。
【0030】
図3に戻り、ステップ9では、第1の利用率演算部11は、ステップ5で地元車両と判定された車両が第1のルートを利用する第1の利用率を演算する。
すなわち、第1の利用率演算部11は、ステップ5の判定結果に基づき、ステップ5において判定対象となった第1のルートを走行する全車両に占める地元車両の割合を演算する。
ステップ11では、ステップ9と同様にして、第2の利用率演算部12は、ステップ7の判定結果に基づき、ステップ7において判定対象となった第2のルートを走行する全車両に占める地元車両の割合を演算することによって、当該地元車両が第2のルートを利用する第2の利用率を演算する。
ステップ13は、ステップ9で演算された第1の利用率とステップ11で演算された第2の利用率とを比較し、保存する。
ステップ15では、ステップ13の比較の結果に基づき、第1の利用率が第2の利用率以上であるとき(ステップ15:Yes)、フラグ設定部23は、第1のルートに、地元車両の利用率が高い旨のフラグを設定し、保存する(ステップ17)。一方、ステップ15においてNoのとき、フラグ設定部23は、第2のルートに、地元車両の利用率が高い旨のフラグを設定し、保存する(ステップ19)。
【0031】
図5に、他の実施の形態の属性対応ルート特定装置31を示す。図5において、図1及び図2と同一の要素には同一の符号を付して、その説明を部分的に省略する。
図5に示すのは、所定領域内おける地元利用率の高いルートを特定可能な属性対応ルート特定装置31である。すなわち、当該装置31は、図2に示す装置21において、領域選択部33を更に備え、ルート抽出部5、6、ルート保存部7、8、属性判定部9、10及び利用率演算部11、12に代えて、夫々ルート抽出部34、ルート保存部35、属性判定部36及び利用率演算部37を備えている。
領域選択部33は、地図データ保存部3から処理の対象となる領域を選択する。当該選択の方法は、特に限定されないが、例えば、上記第1の地域と第2の地域とを含むよう自動的に領域を選択することとできる。また、別の方法として、オペレータの手動による上記領域の選択を許容するよう設計することとできる。
【0032】
ルート抽出部34は、地図データ保存部3及び領域選択部33を参照し、第1の地域と第2の地域とを繋ぐルートであって、当該領域内に含まれるルートを抽出する。ルート抽出部34は、抽出されるルートの数に応じて第1〜nの抽出部が適宜備え、抽出された当該ルートは夫々第1〜nの保存部に保存される。
属性判定部36は第1〜nの判定部を備える。当該第1〜nの判定部は、プローブ情報保存部4を参照して、ルート抽出部34で抽出された夫々のルートを走行する車両のプローブ情報に基づき、当該車両が地元車両に係る車両属性を有するか否かを判定する。
利用率演算部37は第1〜nの演算部を備える。当該第1の演算部371は、夫々第1の判定部361の判定結果に基づいて、上記地元車両が第1のルートを利用する第1の利用率を演算する。第2〜nの演算部は、第1の演算部と同様にして、夫々第2〜nの利用率を演算する。
この装置31では、利用率比較部13は第1〜nの演算部で演算された第1〜nの利用率を比較し、フラグ設定部23は最も地元利用率の高いルートにフラグを設定する。
【0033】
図6は属性対応ルート21のハード構成を示すブロック図である。
この装置21のハード構成は、一般的なコンピュータシステムと同様に中央制御装置221に対してシステムバス222を介して各種の要素が結合されたものである。
中央制御装置221は汎用的なCPU、メモリ制御装置、バス制御装置、割り込み制御装置更にはDMA(直接メモリアクセス)装置を含み、システムバス222もデータライン、アドレスライン、制御ラインを含む。システムバス222にはRAM(ランダムアクセスメモリ)223、不揮発メモリ(ROM224,CMOS−RAM225等)からなるメモリ回路が接続されている。RAM223に格納されるデータは中央制御装置221や他のハードウエア要素によって読み取られたり、書き換えられたりする。不揮発メモリのデータは読み取り専用であり、装置をオフとしたときにもそこのデータは喪失されない。このハードウエアを制御するシステムプログラムはハードディスク装置227に保存されており、また、RAM223に保存されており、ディスクドライブ制御装置226を介して適宜中央制御装置221に読みこまれて使用される。このハードディスク装置227には、汎用的な構成のコンピュータシステムを属性対応ルート特定装置21として動作させるためのコンピュータプログラムを保存する領域が確保される。
【0034】
このハードディスク装置227の所定の領域が、利用率比較部13の比較結果やフラグ設定部23で設定されたフラグを保存する保存部用に割り付けられる。
ハードディスク装置227の他の領域が地図データ保存部3及びプローブ情報保存部4用に割り付けられる。
システムバス222には、フレキシブルディスク232に対してデータの読み込み及び書き込みを行うフレキシブルドライブ制御装置231、コンパクトディスク234に対してそれからデータの読み取りを行うCD/DVD制御装置233が接続されている。この例ではプリンタインターフェース237にプリンタ238を接続させている。
システムバス222にはキーボード・マウス制御装置241が接続され、キーボード242及びマウス243からのデータ入力を可能としている。モニタ245がモニタ制御装置244を介してシステムバス222に接続されている。モニタ245にはCRTタイプ、液晶タイプ、プラズマディスプレイタイプなどを利用することができる。
各種の要素(モデムなど)の増設を可能とするため空きのスロット251が準備されている。
【0035】
この装置21はネットワークアダプタ261を介して、ネットワークNに接続されていてもよく、このネットワーク(インターネット)Nにはプローブカーが連結されることとできる。
このコンピュータシステムからなる属性対応ルート特定装置21を稼動させるために必要なプログラム(OSプログラム、アプリケーションプログラム(本発明のものも含む))は、各種の記録媒体を介してシステムの中にインストールされる。例えば非書き込み記録媒体(CD−ROM、ROMカード等)、書き込み可能記録媒体(FD、DVD等)、更にはネットワークNを利用して通信媒体の形式でインストールすることも可能である。勿論、不揮発メモリ224、225やハードディスク装置227に予めこれらのプログラムを書きこんでおくこともできる。
【0036】
図7に示すのは、図2に示す装置21で設定されたフラグを用いてルート探索を行うナビゲーション装置41である。
このナビゲーション装置41は、制御部410、メモリ部411、入力部412、出力部413、インターフェース部414、自車位置特定部415、車両情報検出部416、探索部418、ナビゲーション情報保存部419及び案内ルート保存部420を備えている。
制御部410はCPU、バッファメモリその他の装置を備えたコンピュータ装置であり、ナビゲーション装置41を構成する他の要素を制御する。
メモリ部411にはコンピュータプログラムが保存され、このコンピュータプログラムはコンピュータ装置である制御部410に読み込まれて、これを機能させる。このコンピュータプログラムはDVD等の汎用的な媒体へ保存できる。
【0037】
入力部412は出発地や目的地の設定、車両属性及び車両利用者属性の選択等に用いられる。入力部412としてディスプレイの表示内容と協働するタッチパネル式の入力装置を用いることができる。
出力部413はディスプレイを含み、ナビゲーションに必要な地図情報、その他の情報を表示する。この出力部413は音声案内装置を含むこともできる。
インターフェース部414はナビゲーション装置41を無線ネットワーク等へ連結させる。
自車位置特定部415はGPS装置やジャイロ装置を用いて利用者端末の現在の位置を特定する。
【0038】
車両情報検出部416は自車の走行状態を表す車両情報を検出する。車両情報としては、例えば、速度情報、エンジン回転数、アクセル開度、ストップランプ、シフトレバー情報、プローブカーを特定するID情報、座標情報、時間情報、方位情報、高度情報、前後加速度、ヨーレイト、ABSウォーニングランプ、燃料消費量、舵角(ハンドルの回転角度情報)、バッテリ残量等を備えていてもよい。
探索部418は指定された出発地から目的地までの経路を探索する。車両利用者が目的地を設定すると、ナビゲーション装置が作動して目的地までの案内ルートが探索される。このナビゲーション装置41において、当該探索部418は、特にナビゲーション情報保存部419内のフラグ保存部24を参照し、上記車両属性あるいは車両利用者属性に適した案内ルートを探索する。当該探索された案内ルートは、後述する案内ルート保存部420に保存される。
【0039】
ナビゲーション情報保存部419は、地図情報保存部421、道路情報保存部422、フラグ保存部24を備える。
地図情報保存部421には地図情報が保存される。地図情報にはリンクやノードなど地図情報を規定するための道路要素に関する情報と地図に描画される情報等が含まれる。
道路情報保存部422には道路や交差点など各道路要素の特性を規定する道路情報が保存される。例えば、道路(リンク)の特性を規定する道路情報として、道路種別、道路幅、車線数、走行規制及びその他がある。
フラグ保存部24には、上述したように、利用率の高いルートに設定されたフラグが属性と関連付けられて保存されている。
案内ルート保存部420には、上述したように、探索部418で探索された経路が保存される。当該案内ルートには、リンク等の形状が併せて保存されていることが好ましい。
【0040】
以上、本発明の実施の形態について説明してきたが、これらのうち、2つ以上の実施の形態を組み合わせて実施しても構わない。あるいは、これらのうち、1つの実施の形態を部分的に実施しても構わない。さらには、これらのうち、2つ以上の実施の形態を部分的に組み合わせて実施しても構わない。
【0041】
この発明は、上記発明の実施の形態及び実施例の説明に何ら限定されるものではない。特許請求の範囲の記載を逸脱せず、当業者が容易に想到できる範囲で種々の変形態様もこの発明に含まれる。
【符号の説明】
【0042】
1 21 31 属性対応ルート特定装置
3 地図データ保存部
4 プローブ情報保存部
5 第1のルート抽出部
6 第2のルート抽出部
9 第1の属性判定部
10 第2の属性判定部
11 第1の利用率演算部
12 第2の利用率演算部
13 利用率比較部
23 フラグ設定部
33 領域選択部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
地図データ保存部から、第1の地域と第2の地域とを繋ぐ第1のルートを抽出する第1のルート抽出部と、
前記第1のルートを走行する車両のプローブ情報に基づいて、該車両が特定の属性を有する対象車両であるか否か判定する第1の属性判定部と、
前記第1のルートについて、該第1のルートを走行する全車両に占める前記対象車両の割合に基づき、前記対象車両が該第1のルートを利用する第1の利用率を演算する第1の利用率演算部と、
前記地図データ保存部から、前記第1の地域と前記第2の地域とを繋ぐルートであって、前記第1のルートと異なる第2のルートを抽出する第2のルート抽出部と、
前記第2のルートを走行する車両のプローブ情報に基づいて、該車両が前記対象車両であるか否か判定する第2の属性判定部と、
前記第2のルートについて、該第2のルートを走行する全車両に占める前記対象車両の割合に基づき、前記対象車両が該第2のルートを利用する第2の利用率を演算する第2の利用率演算部と、
演算された前記第1の利用率と前記第2の利用率とを比較する利用率比較部と、
を備える属性対応ルート特定装置。
【請求項2】
前記利用率比較部の比較の結果に基づいて、利用率の高いルートにフラグを設定するフラグ設定部、を備える請求項1に記載の属性対応ルート特定装置。
【請求項3】
前記第1のルート抽出部は、前記第1の地域と前記第2の地域とを繋ぐルートの中から、最もコストの低いルート及び/又は渋滞発生頻度の高いルートを前記第1のルートとして抽出する、
請求項1又は2に記載の属性対応ルート特定装置。
【請求項4】
前記特定の属性は地元車両に関する属性である、請求項1〜3のいずれか一項に記載の属性対応ルート特定装置。
【請求項5】
前記第1の利用率及び前記第2の利用率は指定された条件ごとに特定される、請求項1〜4のいずれか一項に記載の属性対応ルート特定装置。
【請求項6】
前記指定された条件は、時間帯、曜日、月日、季節から選択される一以上の条件である、請求項5に記載の属性対応ルート特定装置。
【請求項7】
地図データ保存部から、第1の地域と第2の地域とを繋ぐ第1のルートを抽出する第1のルート抽出ステップと、
前記第1のルートを走行する車両のプローブ情報に基づいて、該車両が特定の属性を有する対象車両であるか否か判定する第1の属性判定ステップと、
前記第1のルートについて、該第1のルートを走行する全車両に占める前記対象車両の割合に基づき、前記対象車両が該第1のルートを利用する第1の利用率を演算する第1の利用率演算ステップと、
前記地図データ保存部から、前記第1の地域と前記第2の地域とを繋ぐルートであって、前記第1のルートと異なる第2のルートを抽出する第2のルート抽出ステップと、
前記第2のルートを走行する車両のプローブ情報に基づいて、該車両が前記対象車両であるか否か判定する第2の属性判定ステップと、
前記第2のルートについて、該第2のルートを走行する全車両に占める前記対象車両の割合に基づき、前記対象車両が該第2のルートを利用する第2の利用率を演算する第2の利用率演算ステップと、
演算された前記第1の利用率と前記第2の利用率とを比較する利用率比較ステップと、
を備える属性対応ルート特定方法。
【請求項8】
前記利用率比較ステップの比較の結果に基づいて、利用率の高いルートにフラグを設定するフラグ設定ステップ、を備える請求項7に記載の属性対応ルート特定方法。
【請求項9】
前記第1のルート抽出ステップは、前記第1の地域と前記第2の地域とを繋ぐルートの中から、最もコストの低いルート及び/又は渋滞発生頻度の高いルートを前記第1のルートとして抽出する、
請求項7又は8に記載の属性対応ルート特定方法。
【請求項10】
前記特定の属性は地元車両に関する属性である、請求項7〜9のいずれか一項に記載の属性対応ルート特定方法。
【請求項11】
前記第1の利用率及び前記第2の利用率は指定された条件ごとに特定される、請求項7〜10のいずれか一項に記載の属性対応ルート特定方法。
【請求項12】
前記指定された条件は、時間帯、曜日、月日、季節から選択される一以上の条件である、請求項11に記載の属性対応ルート特定方法。
【請求項13】
属性対応ルートを特定するためのコンピュータプログラムであって、コンピュータを、
地図データ保存部から、第1の地域と第2の地域とを繋ぐ第1のルートを抽出する第1のルート抽出手段と、
前記第1のルートを走行する車両のプローブ情報に基づいて、該車両が特定の属性を有する対象車両であるか否か判定する第1の属性判定手段と、
前記第1のルートについて、該第1のルートを走行する全車両に占める前記対象車両の割合に基づき、前記対象車両が該第1のルートを利用する第1の利用率を演算する第1の利用率演算手段と、
前記地図データ保存部から、前記第1の地域と前記第2の地域とを繋ぐルートであって、前記第1のルートと異なる第2のルートを抽出する第2のルート抽出手段と、
前記第2のルートを走行する車両のプローブ情報に基づいて、該車両が前記対象車両であるか否か判定する第2の属性判定手段と、
前記第2のルートについて、該第2のルートを走行する全車両に占める前記対象車両の割合に基づき、前記対象車両が該第2のルートを利用する第2の利用率を演算する第2の利用率演算手段と、
演算された前記第1の利用率と前記第2の利用率とを比較する利用率比較手段、
として機能させるコンピュータプログラム。
【請求項14】
前記コンピュータを、更に、
前記利用率比較手段の比較の結果に基づいて、利用率の高いルートにフラグを設定するフラグ設定手段、として機能させる請求項13に記載のコンピュータプログラム。
【請求項15】
前記第1のルート抽出手段は、前記第1の地域と前記第2の地域とを繋ぐルートの中から、最もコストの低いルート及び/又は渋滞発生頻度の高いルートを前記第1のルートとして抽出する、
請求項13又は14に記載のコンピュータプログラム。
【請求項16】
前記特定の属性は地元車両に関する属性である、請求項13〜18のいずれか一項に記載のコンピュータプログラム。
【請求項17】
前記第1の利用率及び前記第2の利用率は指定された条件ごとに特定される、請求項13〜16のいずれか一項に記載のコンピュータプログラム。
【請求項18】
前記指定された条件は、時間帯、曜日、月日、季節から選択される一以上の条件である、請求項17に記載のコンピュータプログラム。
【請求項19】
請求項13〜18のいずれか一項に記載のコンピュータプログラムを記録する記録媒体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2013−108822(P2013−108822A)
【公開日】平成25年6月6日(2013.6.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−253499(P2011−253499)
【出願日】平成23年11月21日(2011.11.21)
【出願人】(501271479)株式会社トヨタマップマスター (56)
【Fターム(参考)】