履物用水準器
本発明は、地面や異物との接触及び摩擦が多い履物の特定部位を覆いながらも地面の状態を測定できるように構成して、履物が損傷されないように保護することにより、耐久性を大幅に増大させることができ、履物の外観を綺麗に飾ることにより、高級化及び多様化を図り、履物の着用者が足を踏んだ地面の状態を簡単に測定できる履物用水準器を提供するためのものである。本発明の履物用水準器は、耐衝撃性及び耐磨耗性に優れた素材で成型され、靴の先端部または側部を覆う形状で取り付けられるように形成された靴カバー部と、靴カバー部に地面の状態を肉眼で測定できるように水準器ユニットを備えてなる地面測定部とから構成されたものである。また、本発明の履物用水準器は、耐衝撃性及び耐磨耗性に優れた素材で成型され、靴の先端部または側部のうちいずれか一つを覆った形状で取り付けられるように形成される靴カバー部と、靴カバー部の上部にX方向に水準器ユニットを備えてなるX方向の地面測定部と、靴カバー部の上部から内側に延長されてY方向に水準器ユニットを備えてなるY方向の地面測定部とから構成されたものである。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、履物の着用者が足を踏んだ地面の水平または傾斜状態を肉眼で測定できるように履物に設けて用いる履物用水準器に関するものである。
【背景技術】
【0002】
履物用水準器は、運動靴や靴などの履物を着用した着用者が地面に足を踏み出す状態をチェックできるように設けて歩行姿勢を矯正するために活用したり、ゴルフ靴や作業靴などの特殊靴を着用している着用者が足を踏んだ地面の水平または傾斜状態を肉眼で測定できるように設けることから、それぞれの使用目的に応じて、ゴルフ場でのプレーの時にパッティング能力を向上させることができ、工事現場での作業時に能率を向上させることができるように開発されている。
【0003】
該履物用水準器と関連した技術として、韓国登録実用新案公報第20−0184593(2000.06.01登録公報)号には、ゴルフ靴の前上段部分に取り付けられた水平計と、該水平計が水平を維持できるように水平計の下段に水平維持固定装置とからなっている水平計が取り付けられたゴルフ靴が先出願公開されている。
【0004】
また、韓国登録実用新案公報第20−0200026(2000.10.16登録公報)号にはゴルフ靴のかかとの内側面に水平計を付着固定したゴルフ靴が掲載されている。
【0005】
このような従来の発明は、ゴルフ靴の前上段部分またはゴルフ靴のかかとに水平計が取り付けられているので、ゴルファーが足を踏んだ地点のフィールドやグリーンの高低、傾斜度などを把握した後、アプローチ姿勢とゴルフボールの打撃方向及び打撃強度を決定してショットまたはパッティングできるようになるので、ゴルファーの実力を向上させることができる長所があった。
【0006】
しかしながら、従来の発明はゴルフ靴の前上段部分またはゴルフ靴のかかとに水平計が取り付けられているため、ゴルファーが歩行、ショット、パッティング動作をする時、足を曲げたり伸ばしたりする動きを妨害してしまうことになり、ゴルファーが地面に足を踏むとズボン裾により水平計が遮られる現象が発生して、ゴルファーが水平計を観測し難い上に、ゴルフ靴の外観が不良になる原因を提供して、着用時に拒否感を誘発させるなどの問題点があった。
【0007】
一方、前述した問題点を解決するために本出願人が案出したものとして、韓国公開特許公報第2009−0052131号(2009.05.25公開)の“水準器が備えられた履物”と韓国公開特許公報第2009−0052132(2009.05.25公開)の“水準器が備えられたゴルフ靴”が先出願公開されている。
【0008】
このような先出願公開発明は共通的に靴底または甲皮の先端縁と側面縁にそれぞれ設けられるX方向水準器とY方向水準器を有しているので、靴やゴルフ靴を着用した着用者が足を踏んだ地面に対する前後左右の高低及び傾斜度を正確に把握できるようにする長所があった。さらに、X方向水準器は先端縁に、Y方向水準器は側面縁に設けられているので、着用者が歩行、ショット、パッティング動作をする時、足を曲げ伸ばす動きを妨害しなくなり、地面に足を踏む時にズボン裾により水準器が遮られなくなり、水準器を容易に観測できるようになり、外観が不良になることを防止して、着用者に満足感を与えるなどの長所があることも事実である。
【0009】
しかしながら、前述した先出願公告発明において、X方向水準器とY方向水準器は、単に地面の状態を測定可能にする機能のみを発揮するように構成及び設置されているので、靴またはゴルフ靴の損傷を予防したり品質レベルを向上させるまでには至らなかった。
【0010】
すなわち、靴またはゴルフ靴の先端縁に設けられたX方向水準器と側面縁に設けられたY方向水準器は、靴またはゴルフ靴の外観を保護し綺麗に装飾するような構成条件を満たしていないので、靴やゴルフ靴の着用者が歩行移動したりゴルフ場でのプレー時、地面や異物との接触及び摩擦の多い靴またはゴルフ靴の先端部と側部の損傷を招くため、結果的に靴またはゴルフ靴の外観を常に新品同様の最上の状態に維持・管理することが難しく、使用寿命の延長が困難であり、とりわけ高品質のレベルを期待する消費者の要求に応えて靴またはゴルフ靴を高級化かつ多様化できないという短所があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0011】
【特許文献1】韓国登録実用新案公報第20−0184593(2000.06.01登録公報)号
【特許文献2】韓国登録実用新案公報第20−0200026(2000.10.16登録公報)号
【特許文献3】韓国公開特許公報第2009−0052131号(2009.05.25公開)
【特許文献4】韓国公開特許公報第2009−0052132(2009.05.25公開)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
本発明は、地面や異物との接触及び摩擦が多い靴またはゴルフ靴の特定部位を覆いながらも地面の状態を測定できるように構成して、第一に、靴が損傷されないように保護することにより、耐久性を大幅に増大させ得る履物用水準器を提供することにその目的があり、第二に、靴の外観を綺麗に飾ることにより、高級化及び多様化が図れるような履物用水準器を提供することにその目的があり、第三に、履物の着用者が足を踏んだ地面の状態を簡単に測定できるようにして、利便性を高めた履物用水準器を提供することに目的がある。
【課題を解決するための手段】
【0013】
本発明の履物用水準器は、耐衝撃性及び耐磨耗性に優れた素材で成型され、靴の先端部を覆う形状で取り付けられるように形成された靴カバー部と、靴カバー部に地面の状態を肉眼で測定できるように水準器ユニットを備えてなる地面測定部とから構成されることを技術構成上の特徴とする。
【0014】
すなわち、本発明の履物用水準器は、履物の先端部を靴カバー部で覆って保護及び装飾すると同時に、履物の着用者が靴カバー部に水準器ユニットを備えてなる地面測定部により地面の状態を容易に測定できるように構成されたものである。
【発明の効果】
【0015】
このように構成された本発明は、第一に、作業靴、運動靴、靴などの履物を着用した着用者が歩行移動したり、ゴルフ靴のような履物を着用している着用者がゴルフ場でショットまたはパッティング動作を行う時、地面や異物との摩擦及び衝突により損傷しやすい履物の先端部を靴カバー部で覆って保護するようになるので、履物が常に新品同様の綺麗な状態を保持しながらも使用寿命を延長することができ、第二に、履物の先端部が靴カバー部で覆われて綺麗に見せることができるので、履物の外観を視覚的に目立たせると同時に変化を与えて高品質を期待する履物の着用者の要求を充足することができ、第三に、靴カバー部に水準器ユニットを備えてなる地面測定部により運動靴、靴などの履物を着用した着用者が足を踏む状態をチェックして歩行姿勢を矯正できるようにし、ゴルフ靴、作業靴などの履物を着用した着用者が足を踏んだ地面の水平や傾斜状態を測定してゴルフ場でのプレーの時にパッティング能力を向上させることができ、工事現場での作業時に能率を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本発明の実施例の履物用水準器を履物の先端部に設置する前の分離状態を示した一部切欠斜視図である。
【図2】本発明の実施例の履物用水準器を履物の先端部に設置した状態を示した一部切欠平面図である。
【図3】図2における一側断面図である。
【図4】本発明の実施例に係るもので、靴カバー部に掛止部と靴底保護部を有する履物用水準器の設置状態を示した一側断面図である。
【図5】本発明の実施例に係るもので、靴カバー部に連結部を有する履物用水準器の設置状態を示した一側断面図である。
【図6】本発明の実施例に係るもので、地面測定部に曲線形の水準器ユニットを備えた履物用水準器の設置状態を示した一部切欠平面図である。
【図7】本発明の実施例に係るもので、地面測定部に一体型透明ケースからなる水準器ユニットを備えた履物用水準器を示した一部切欠斜視図である。
【図8】本発明の実施例に係るもので、地面測定部に水準器形成用の長孔からなる水準器ユニットを備えた履物用水準器を示した一部切欠斜視図である。
【図9】本発明の一実施例における履物用水準器を履物の側部に設ける前の分離状態を示した一部切欠斜視図である。
【図10】本発明の一実施例における履物用水準器を履物の側部に設けた状態を示した一部切欠平面図である。
【図11】図10における正断面図である。
【図12】本発明の一実施例に係るもので、靴カバー部に掛止部と靴底保護部を有する履物用水準器の設置状態を示した断面図である。
【図13】本発明の一実施例に係るもので、靴カバー部に連結部を有する履物用水準器の設置状態を示した断面図である。
【図14】本発明の一実施例に係るもので、地面測定部に曲線形の水準器ユニットを備えた履物用水準器の設置状態を示した一部切欠平面図である。
【図15】本発明の一実施例に係るもので、地面測定部に一体型透明ケースからなる水準器ユニットを備えた履物用水準器を示した一部切欠斜視図である。
【図16】本発明の一実施例に係るもので、地面測定部に水準器形成用の長孔からなる水準器ユニットを備えた履物用水準器を示した一部切欠斜視図である。
【図17】本発明の他の実施例における履物用水準器を示した斜視図である。
【図18】本発明の他の実施例における履物用水準器を設置した状態を示した一側断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、添付図面に示される具体的な実施例を参照して、本発明の技術内容を詳細に説明すると下記の通りである。
【0018】
靴カバー部10は履物2の先端部Aを覆って保護する構成部である。
【0019】
図1乃至図3に示された本発明の実施例において、靴カバー部10は全体的に弓形状に形成され、内側に窪んだ当接面11を通じて履物2の先端部Aに当接接合させることにより、履物2の先端部Aが地面または異物との摩擦や衝突により損傷されることを防止することができると例示されている。この際、靴カバー部10の当接面11には接着剤を塗布して履物2の先端部Aに堅固に当接接合できるようにする。
【0020】
そして、靴カバー部10は軽量で耐磨耗性に優れた合成樹脂またはゴムのうちいずれか一つを素材にして成型することが望ましい。なぜならば、履物2の先端部Aに靴カバー部10を付着固定させて本発明の履物用水準器1を設ける時、履物2の重量が増加するのを抑えて着用感を向上させ、靴カバー部10を履物2の先端部Aに取り付けられた状態で地面または異物との摩擦や衝突に十分耐えさせるためである。
【0021】
また、靴カバー部10は、その上部の断面厚さを厚く形成して、靴カバー部10の上部に水準器ユニット20aを備えてなる地面測定部20を配置するのに必要な面積を確保できるようにする。
【0022】
なお、靴カバー部10は、上部から下部側へ漸進的に厚さが薄くなるようにするものの、その下部における縁部が内側に向けて曲線で延長形成される靴底保護部12を有して、運動靴のように外側に突出した縁部が存在しない履物2の先端部A側の甲皮2aと靴底2bを共に覆って保護できるようにする。
【0023】
本発明の実施例に係るもので、図4に示すように、靴カバー部10はその下部先端部に平らに形成される掛止部13を有することも可能である。かかる掛止部13は、ゴルフ靴を初め作業靴、靴などのような履物2の先端部A側から外側へ突出された靴底縁部2c上に掛けられて、靴カバー部10が一層安定した状態で甲皮2aを覆って保護できるようにする。この際、靴カバー部10の掛止部13の外側先端部に内角が直角をなすように延長される補助靴底保護部14を形成して、履物2の先端部A側の甲皮2aを靴カバー部10で覆って保護し、履物2の先端部A側の甲皮2cを補助靴底保護部14で覆って保護するようにする。
【0024】
本発明の実施例に係るもので、図5に示したように、靴カバー部10はその下部先端部に形成される連結部15であって、履物2の靴底2bの前上部に一体で連結されてもよい。これは、靴カバー部10の下部先端部が連結部15を通じて履物2の靴底2bの前上部に一体で連結させて、履物2を製作する過程において、靴底2bと共に靴カバー部10を一度に甲皮2aに取付けさせることにより、履物2の製作作業を統合及び単純化して生産性を増大させることができる。
【0025】
地面測定部20は備えられた水準器ユニット20aにより地面の状態を測定できるようにする構成部である。
【0026】
図1乃至図3に示される本発明の実施例において、地面測定部20は靴カバー部10の上部に水準器ユニット20aを備えて、履物の着用者が足を踏んだ地面の水平または傾斜状態を水準器ユニット20aを通じて肉眼で測定できるようにしたものが例示されている。
【0027】
そして、地面測定部20は、靴カバー部10の上部に確保された平滑面に左右方向に直線形の長溝20bを形成しておき、該直線形の長溝20b内に直線形に上部が突出するように水準器ユニット20aを挿着してなるものが例示されているが、図6に示すように、地面測定部20は靴カバー部10の上部に確保された平滑面に左右方向に曲線形の長溝20cを形成しておき、その曲線形の長溝20c内に曲線形に上部が突出するように水準器ユニット20aを挿着してもよいことを述べておく。
【0028】
ここで、地面測定部20は、靴カバー部10の上面に形成された直線形の長溝20bや曲線形の長溝20cを半円弧形または半多角形のうちいずれかの断面形状に凹設させ、該長溝に相応するように円弧形または多角形のうちいずれか一つの断面形状に水準器ユニット20aを形成し、靴カバー部10の上面に形成された直線形の長溝20bや曲線形の長溝20cに水準器ユニット20aを嵌め込んで接着剤などで接着させて、靴カバー部10の上部に半円筒形または半多角筒形のうちいずれか一つの形状に水準器ユニット20aが突出して設けられるようにする。
【0029】
本発明の実施例において、地面測定部20の水準器ユニット20aは一側が開放形成されている個別型透明ケース20a−1内に気泡21が形成されるように液体22を注入し、液体22が注入された状態で開放されている個別型透明ケース20a−1の一側を密封させ、個別型透明ケース20a−1の外面に長さ方向に複数個の目盛り23を等分して表示するが、該目盛りが上部外側に露出されるように個別型透明ケース20a−1を靴カバー部10の上面に形成された直線形の長溝20b内に嵌め込んで設けることで、履物の着用者が足を踏んだ地面の水平または傾斜状態に応じて個別型透明ケース20a−1内の気泡21が動き出して目盛り23を指示させて、地面の状態を肉眼で測定できるようにする。この際、開放されている個別型透明ケース20a−1の一側は、該透明ケースと同様の材質の透明性密封材料を熱または接着剤などで接合させて密封するようになる。
【0030】
また、本発明の実施例に係るもので、図7に示すように、地面測定部20の水準器ユニット20aは靴カバー部10の上面に透明性の素材にして一側が開放されている一体型透明ケース20a−2を突出するように形成するものの、開放されている一側を通じて一体型透明ケース20a−2内に気泡21が形成されるように液体22を注入し、液体22が注入された状態で一体型透明ケース20a−2の開放されている一側を密封させ、該一体型透明ケース20a−2の外面に長さ方向に複数個の目盛り23を等分表示してなるものである。このような地面測定部20の水準器ユニット20aは、靴カバー部10の上部に一体で設けることから、靴カバー部10と地面測定部20を一つの金型で一度に成型製作できるようになるので、履物用水準器1の製作にかかる設備コスト及び製作コストを大幅節減できる。この際、一体型透明ケース20a−2は半円弧形または半多角形のうちいずれか一つの断面形状であり、一側が開放されるように形成され、開放されている一体型透明ケース20a−2の一側は液体22を注入した後に透明性密封材料で密封することになる。
【0031】
なお、本発明の実施例に係るもので、図8に示すように、地面測定部20の水準器ユニット20aは透明性の素材で成型された靴カバー部20の上部付近に一側が開放されている水準器形成用の長孔20a−3を形成するものの、開放されている一側を通じて水準器形成用の長孔20a−3内に気泡21が形成されるように液体22を注入し、液体22が注入された状態で水準器形成用の長孔20−3の開放された一側を密封させ、靴カバー部10の上面の水準器形成用の長孔20a−3の直上部に位置するように長さ方向に複数個の目盛り23を等分表示してなるものである。かかる地面測定部20の水準器ユニット20aは靴カバー部10の断面に内設させて、外部の衝撃から水準器ユニット20aが守られるようにするため、地面測定部20自体の破損を防止して使用寿命を延長できるようになる。この際、水準器形成用の長孔20a−3は半円弧形または半多角形の断面形状であり、一側が開放されるように形成され、開放されている水準器形成用の長孔20a−3の一側は液体22を注入した後に透明性の密封材料で密封することになる。
【0032】
一方、図9乃至図11は本発明の一実施例を示したものである。
【0033】
本発明の一実施例における履物用水準器1は、耐衝撃性及び耐磨耗性に優れた素材で成型され、履物2の側部Bを覆う形状で取り付けられるように形成された靴カバー部10−1と、該靴カバー部10−1に地面の状態を肉眼で測定できるように水準器ユニット20aを備えてなる地面測定部20−1とから構成されることを技術構成上の特徴とする。
【0034】
かかる本発明の一実施例における履物用水準器1は、履物2の側部Bを靴カバー部10−1で覆って保護し、綺麗に飾ると同時に、履物の着用者が水準器ユニット20aを備えてなる地面測定部20−1により地面の状態を測定できるようにすることで、第一に、作業靴、運動靴、靴などの履物を着用した着用者が歩行移動したり、ゴルフ靴のような履物を着用した着用者がゴルフ場でショットまたはパッティング動作を行う時、地面や異物との摩擦及び衝突により損傷しやすい履物2の側部Bを靴カバー部10−1で覆って保護するようになるので、履物2が常に新品同様の綺麗な状態を保持しながらも使用寿命を延長することができ、第二に、履物2の側部Bが靴カバー部10−1で覆われて綺麗に見せることができるので、履物2の外観を視覚的に目立たせると同時に変化を与えて高品質を期待する履物の着用者の要求を充足することができ、第三に、靴カバー部10−1に水準器ユニット20aを備えてなる地面測定部20−1により運動靴、靴などの履物を着用した着用者が足を踏む状態をチェックして歩行姿勢を矯正できるようにし、ゴルフ靴、作業靴などの履物を着用した着用者が足を踏んだ地面の水平や傾斜状態を測定してゴルフ場でのプレーの時にパッティング能力を向上させることができ、工事現場での作業時に能率を向上させることができる。
【0035】
本発明の一実施例において、靴カバー部10−1は全体的に弓形状に形成され、内側に窪んだ当接面11を通じて履物2の側部Bに当接接合させることにより、履物2の側部Bが地面または異物との摩擦や衝突により損傷されることを防止することができると例示されている。この際、靴カバー部10−1の当接面11には接着剤を塗布して履物2の側部Bに堅固に当接接合できるようにする。
【0036】
そして、靴カバー部10−1は、上部から下部側へ漸進的に厚さが薄くなるようにするものの、その下部における縁部が内側に向けて曲線で延長形成される靴底保護部12を有して、運動靴のように外側に突出した縁部が存在しない履物2の側部B側の甲皮2aと靴底2bを共に覆って保護できるようにする。
【0037】
本発明の一実施例に係るもので、図12に示すように、靴カバー部10−1はその下部先端部に平らに形成される掛止部13を有してもよい。かかる掛止部13は、ゴルフ靴を初め作業靴、靴などのような履物2の側部B側から外側へ突出された靴底縁部2c上に掛けられて、靴カバー部10−1が一層安定した状態で甲皮2aを覆って保護できるようにする。この際、靴カバー部10−1の掛止部13の外側先端部に内角が直角をなすように延長される補助靴底保護部14を形成して、履物2の側部B側の甲皮2aを靴カバー部10−1で覆って保護して、履物2の側部B側の甲皮2cを補助靴底保護部14で覆って保護できるようにする。
【0038】
本発明の一実施例に係るもので、図13に示したように、靴カバー部10−1はその下部先端部に形成される連結部15であり、履物2の靴底2bの側部上部に一体で形成されてもよい。これは、靴カバー部10−1の下部先端部が連結部15を通じて履物2の靴底2bの側部上部に一体で連結されて、履物2を製作する過程において、靴底2bと共に靴カバー部10−1を一度に甲皮2aに取付けさせることにより、履物2の製作作業を統合及び単純化して生産性を増大することができる。
【0039】
本発明の一実施例において、地面測定部20−1は、靴カバー部10−1の上部に確保された平滑面に左右方向に直線形の長溝20bを形成しておき、該直線形の長溝20b内に直線形に上部が突出するように水準器ユニット20aを挿着し、履物の着用者が足を踏んだ地面の水平または傾斜状態を水準器ユニット20aを通じて肉眼で測定できるようにしたことが例示されている。
【0040】
また、地面測定部20−1は、図14に示すように、靴カバー部10−1の上部に確保された平滑面に左右方向に直線形の長溝20cを形成しておき、該直線形の長溝20c内に直線形に上部が突出するように水準器ユニット20aを挿着し、履物の着用者が足を踏んだ地面の水平または傾斜状態を水準器ユニット20aを通じて肉眼で測定できるようにすることも可能であると述べておく。
【0041】
ここで、地面測定部20−1は、靴カバー部10−1の上面に形成された直線形の長溝20bや曲線形の長溝20cが半円弧形または半多角形のうちいずれか一つの断面形状で凹設され、該長溝に相応するように円弧形または多角形のうちいずれか一つの断面形状で水準器ユニット20aを形成し、靴カバー部10−1の上面に形成された直線形の長溝20bや曲線形の長溝20cに水準器ユニット20aを嵌め込んで接着剤などで接着させて、靴カバー部10−1の上部に半円筒形または半多角筒形のうちいずれか一つの形状で水準器ユニット20aが突出して設けられるようにする。
【0042】
本発明の実施例において、地面測定部20−1の水準器ユニット20aは一側が開放形成されている個別型ケース20a−1内に気泡21が形成されるように液体22を注入し、液体22が注入された状態で開放されている個別型透明ケース20a−1の一側を密封させ、個別型透明ケース20a−1の外面に長さ方向に複数個の目盛り23を等分して表示するものの、該目盛りが上部外側に露出されるように個別型透明ケース20a−1を靴カバー部10−1の上面に形成された長溝20b内に嵌め込んで設けることで、履物の着用者が足を踏んだ地面の水平または傾斜状態に応じて個別型透明ケース20a−1内の気泡21が動き出して目盛り23を指示させることにより、地面の状態を肉眼で測定できるようになる。この際、開放されている個別型透明ケース20a−1の一側は、該透明ケースと同様の材質の透明性密封材料を熱または接着剤などで接合させて密封することになる。
【0043】
また、本発明の一実施例に係るもので、図15に示すように、地面測定部20−1の水準器ユニット20aは靴カバー部10−1の上面に透明性の素材にして一側が開放されている一体型透明ケース20a−2を突出して形成するものの、開放されている一側を通じて一体型透明ケース20a−2内に気泡21が形成されるように液体22を注入し、液体22が注入された状態で一体型透明ケース20a−2の開放されている一側を密封させ、該一体型透明ケース20a−2の外面に長さ方向に複数個の目盛り23を等分表示してなるものである。かかる地面測定部20の水準器ユニット20aは靴カバー部10−1の上部に一体で設けられて、靴カバー部10−1と地面測定部20−1を一つの金型で一度に成型製作できるようになるため、履物用水準器1の製作にかかる設備コスト及び製作コストを大幅節減できる。この際、一体型透明ケース20a−2は半円弧形または半多角形のうちいずれか一つの断面形状であり、一側が開放されるように形成され、開放されている一体型透明ケース20a−2の一側は液体22を注入した後に透明性密封材料で密封することになる。
【0044】
なお、本発明の一実施例に係るもので、図16に示すように、地面測定部20−1の水準器ユニット20aは透明性の素材で成型された靴カバー部10−1の上部付近に一側が開放されている水準器形成用の長孔20a−3を形成するものの、開放されている一側を通じて水準器形成用の長孔20a−3内に気泡21が形成されるように液体22を注入し、液体22が注入された状態で水準器形成用の長孔20−3の開放されている一側を密封させ、靴カバー部10−1の上面の水準器形成用の長孔20a−3の直上部に位置するように長さ方向に複数個の目盛り23を等分表示してなるものである。かかる地面測定部20−1の水準器ユニット20aは靴カバー部10−1の断面に内設されて、外部の衝撃から水準器ユニット20aが守られるようにするため、地面測定部20−1自体の破損を防止して使用寿命を延長できるようにする。この際、水準器形成用の長孔20a−3は半円弧形または半多角形の断面形状であり、一側が開放されるように形成され、開放されている水準器形成用の長孔20a−3の一側は液体22を注入した後に透明性の密封材料で密封することになる。
【0045】
図17及び図18は本発明の他の実施例を示したものである。
【0046】
本発明の他の実施例における履物用水準器1は、耐衝撃性及び耐磨耗性に優れた素材で成型され、履物2の先端部Aまたは側部Bのうちいずれか一つを覆った形状で取り付けられるように形成される靴カバー部10−2と、該靴カバー部10−2の上部にX方向に水準器ユニット20aを備えてなるX方向の地面測定部20−2と、靴カバー部10−2の上部から内側に延長されてY方向に水準器ユニット20aを備えてなるY方向の地面測定部20−3とから構成されたものである。
【0047】
かかる本発明の他の実施例によると、履物2の先端部Aまたは側部Bのうちいずれか一つに取り付けられるように形成された靴カバー部10−2の上部にX方向及びY方向に水準器ユニット20aをそれぞれ備えてなるX方向及びY方向の地面測定部20−2、20−3を有するため、履物の着用者が足を踏んだ地面に対する前後左右の4方向の水平及び傾斜状態を一度に測定できる長所がある。
【0048】
本発明の他の実施例において、靴カバー部10−2は全体的に弓形状に形成され、内側に窪んだ当接面11を通じて履物2の先端部Aに当接接合させるさせることにより、履物2の先端部Aが地面または異物との摩擦や衝突により損傷されることを防止することができると例示されている。この際、靴カバー部10−2の当接面11には接着剤を塗布して履物2の先端部Aに堅固に当接接合できるようになる。
【0049】
なお、靴カバー部10−2は、上部から下部側へ漸進的に厚さが薄くなるようにするものの、その下部における縁部が内側に向けて曲線で延長形成される靴底保護部12を有し、運動靴のように外側に突出した縁部が存在しない履物2の先端部A側の甲皮2aと靴底2bを共に覆って保護できるようにする。
【0050】
本発明の他の実施例において、X方向の地面測定部20−2は、靴カバー部10−2の上面に左右方向に直線形の長孔20bを形成しておき、その直線形の長孔20b内に直線形に上部が突出するようにX方向の水準器ユニット20aを挿着することからなり、Y方向の地面測定部20−3は、靴カバー部10−2の上部中央から内側へ延長される延長部20dの上面に前後方向に窪んで形成された直線形の長孔20bを形成しておき、その直線形の長孔20b内に直線形に上部が突出するようにY方向の水準器ユニット20aを挿着することからなる。
【0051】
そして、X方向およびY方向の地面測定部20−2、20−3の水準器ユニット20aはそれぞれ一側が開放形成された個別型透明ケース20a−1内に気泡21が形成されるように液体22を注入し、液体22が注入された状態で開放されている個別型透明ケース20a−1の一側を密封させて、個別型透明ケース20a−1の外面に長さ方向に複数個の目盛り23を等分して表示するが、該目盛りが上部外側に露出されるように個別型透明ケース20a−1を靴カバー部10−2の上面に形成された直線形の長溝20b内に嵌め込んで設けることで、履物の着用者が足を踏んだ地面の水平または傾斜状態に応じて個別型透明ケース20a−1内の気泡21が動き出して目盛り23を指示させることにより、地面の状態を肉眼で測定できるようになる。この際、開放されている個別型透明ケース20a−1の一側は、該透明ケースと同様の材質の透明性密封材料を熱または接着剤などで接合させて密封することになる。
【符号の説明】
【0052】
1 履物用水準器
2 履物
2a 甲皮
2b 靴底
2c 靴底縁部
A 先端部
B 側部
10,10−1,10−2 靴カバー部
11 当接部
12 靴底保護部
13 掛止部
14 補助靴底保護部
15 連結部
20,20−1 地面測定部
20−2,20−3 X方向及びY方向の地面測定部
20a 水準器ユニット
20a−1 個別型透明ケース
20a−2 一体型透明ケース
20a−3 水準器形成用長孔
20b 直線形の長孔
20c 曲線形の長孔
20d 延長部
21 気泡
22 液体
23 目盛り
【技術分野】
【0001】
本発明は、履物の着用者が足を踏んだ地面の水平または傾斜状態を肉眼で測定できるように履物に設けて用いる履物用水準器に関するものである。
【背景技術】
【0002】
履物用水準器は、運動靴や靴などの履物を着用した着用者が地面に足を踏み出す状態をチェックできるように設けて歩行姿勢を矯正するために活用したり、ゴルフ靴や作業靴などの特殊靴を着用している着用者が足を踏んだ地面の水平または傾斜状態を肉眼で測定できるように設けることから、それぞれの使用目的に応じて、ゴルフ場でのプレーの時にパッティング能力を向上させることができ、工事現場での作業時に能率を向上させることができるように開発されている。
【0003】
該履物用水準器と関連した技術として、韓国登録実用新案公報第20−0184593(2000.06.01登録公報)号には、ゴルフ靴の前上段部分に取り付けられた水平計と、該水平計が水平を維持できるように水平計の下段に水平維持固定装置とからなっている水平計が取り付けられたゴルフ靴が先出願公開されている。
【0004】
また、韓国登録実用新案公報第20−0200026(2000.10.16登録公報)号にはゴルフ靴のかかとの内側面に水平計を付着固定したゴルフ靴が掲載されている。
【0005】
このような従来の発明は、ゴルフ靴の前上段部分またはゴルフ靴のかかとに水平計が取り付けられているので、ゴルファーが足を踏んだ地点のフィールドやグリーンの高低、傾斜度などを把握した後、アプローチ姿勢とゴルフボールの打撃方向及び打撃強度を決定してショットまたはパッティングできるようになるので、ゴルファーの実力を向上させることができる長所があった。
【0006】
しかしながら、従来の発明はゴルフ靴の前上段部分またはゴルフ靴のかかとに水平計が取り付けられているため、ゴルファーが歩行、ショット、パッティング動作をする時、足を曲げたり伸ばしたりする動きを妨害してしまうことになり、ゴルファーが地面に足を踏むとズボン裾により水平計が遮られる現象が発生して、ゴルファーが水平計を観測し難い上に、ゴルフ靴の外観が不良になる原因を提供して、着用時に拒否感を誘発させるなどの問題点があった。
【0007】
一方、前述した問題点を解決するために本出願人が案出したものとして、韓国公開特許公報第2009−0052131号(2009.05.25公開)の“水準器が備えられた履物”と韓国公開特許公報第2009−0052132(2009.05.25公開)の“水準器が備えられたゴルフ靴”が先出願公開されている。
【0008】
このような先出願公開発明は共通的に靴底または甲皮の先端縁と側面縁にそれぞれ設けられるX方向水準器とY方向水準器を有しているので、靴やゴルフ靴を着用した着用者が足を踏んだ地面に対する前後左右の高低及び傾斜度を正確に把握できるようにする長所があった。さらに、X方向水準器は先端縁に、Y方向水準器は側面縁に設けられているので、着用者が歩行、ショット、パッティング動作をする時、足を曲げ伸ばす動きを妨害しなくなり、地面に足を踏む時にズボン裾により水準器が遮られなくなり、水準器を容易に観測できるようになり、外観が不良になることを防止して、着用者に満足感を与えるなどの長所があることも事実である。
【0009】
しかしながら、前述した先出願公告発明において、X方向水準器とY方向水準器は、単に地面の状態を測定可能にする機能のみを発揮するように構成及び設置されているので、靴またはゴルフ靴の損傷を予防したり品質レベルを向上させるまでには至らなかった。
【0010】
すなわち、靴またはゴルフ靴の先端縁に設けられたX方向水準器と側面縁に設けられたY方向水準器は、靴またはゴルフ靴の外観を保護し綺麗に装飾するような構成条件を満たしていないので、靴やゴルフ靴の着用者が歩行移動したりゴルフ場でのプレー時、地面や異物との接触及び摩擦の多い靴またはゴルフ靴の先端部と側部の損傷を招くため、結果的に靴またはゴルフ靴の外観を常に新品同様の最上の状態に維持・管理することが難しく、使用寿命の延長が困難であり、とりわけ高品質のレベルを期待する消費者の要求に応えて靴またはゴルフ靴を高級化かつ多様化できないという短所があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0011】
【特許文献1】韓国登録実用新案公報第20−0184593(2000.06.01登録公報)号
【特許文献2】韓国登録実用新案公報第20−0200026(2000.10.16登録公報)号
【特許文献3】韓国公開特許公報第2009−0052131号(2009.05.25公開)
【特許文献4】韓国公開特許公報第2009−0052132(2009.05.25公開)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
本発明は、地面や異物との接触及び摩擦が多い靴またはゴルフ靴の特定部位を覆いながらも地面の状態を測定できるように構成して、第一に、靴が損傷されないように保護することにより、耐久性を大幅に増大させ得る履物用水準器を提供することにその目的があり、第二に、靴の外観を綺麗に飾ることにより、高級化及び多様化が図れるような履物用水準器を提供することにその目的があり、第三に、履物の着用者が足を踏んだ地面の状態を簡単に測定できるようにして、利便性を高めた履物用水準器を提供することに目的がある。
【課題を解決するための手段】
【0013】
本発明の履物用水準器は、耐衝撃性及び耐磨耗性に優れた素材で成型され、靴の先端部を覆う形状で取り付けられるように形成された靴カバー部と、靴カバー部に地面の状態を肉眼で測定できるように水準器ユニットを備えてなる地面測定部とから構成されることを技術構成上の特徴とする。
【0014】
すなわち、本発明の履物用水準器は、履物の先端部を靴カバー部で覆って保護及び装飾すると同時に、履物の着用者が靴カバー部に水準器ユニットを備えてなる地面測定部により地面の状態を容易に測定できるように構成されたものである。
【発明の効果】
【0015】
このように構成された本発明は、第一に、作業靴、運動靴、靴などの履物を着用した着用者が歩行移動したり、ゴルフ靴のような履物を着用している着用者がゴルフ場でショットまたはパッティング動作を行う時、地面や異物との摩擦及び衝突により損傷しやすい履物の先端部を靴カバー部で覆って保護するようになるので、履物が常に新品同様の綺麗な状態を保持しながらも使用寿命を延長することができ、第二に、履物の先端部が靴カバー部で覆われて綺麗に見せることができるので、履物の外観を視覚的に目立たせると同時に変化を与えて高品質を期待する履物の着用者の要求を充足することができ、第三に、靴カバー部に水準器ユニットを備えてなる地面測定部により運動靴、靴などの履物を着用した着用者が足を踏む状態をチェックして歩行姿勢を矯正できるようにし、ゴルフ靴、作業靴などの履物を着用した着用者が足を踏んだ地面の水平や傾斜状態を測定してゴルフ場でのプレーの時にパッティング能力を向上させることができ、工事現場での作業時に能率を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本発明の実施例の履物用水準器を履物の先端部に設置する前の分離状態を示した一部切欠斜視図である。
【図2】本発明の実施例の履物用水準器を履物の先端部に設置した状態を示した一部切欠平面図である。
【図3】図2における一側断面図である。
【図4】本発明の実施例に係るもので、靴カバー部に掛止部と靴底保護部を有する履物用水準器の設置状態を示した一側断面図である。
【図5】本発明の実施例に係るもので、靴カバー部に連結部を有する履物用水準器の設置状態を示した一側断面図である。
【図6】本発明の実施例に係るもので、地面測定部に曲線形の水準器ユニットを備えた履物用水準器の設置状態を示した一部切欠平面図である。
【図7】本発明の実施例に係るもので、地面測定部に一体型透明ケースからなる水準器ユニットを備えた履物用水準器を示した一部切欠斜視図である。
【図8】本発明の実施例に係るもので、地面測定部に水準器形成用の長孔からなる水準器ユニットを備えた履物用水準器を示した一部切欠斜視図である。
【図9】本発明の一実施例における履物用水準器を履物の側部に設ける前の分離状態を示した一部切欠斜視図である。
【図10】本発明の一実施例における履物用水準器を履物の側部に設けた状態を示した一部切欠平面図である。
【図11】図10における正断面図である。
【図12】本発明の一実施例に係るもので、靴カバー部に掛止部と靴底保護部を有する履物用水準器の設置状態を示した断面図である。
【図13】本発明の一実施例に係るもので、靴カバー部に連結部を有する履物用水準器の設置状態を示した断面図である。
【図14】本発明の一実施例に係るもので、地面測定部に曲線形の水準器ユニットを備えた履物用水準器の設置状態を示した一部切欠平面図である。
【図15】本発明の一実施例に係るもので、地面測定部に一体型透明ケースからなる水準器ユニットを備えた履物用水準器を示した一部切欠斜視図である。
【図16】本発明の一実施例に係るもので、地面測定部に水準器形成用の長孔からなる水準器ユニットを備えた履物用水準器を示した一部切欠斜視図である。
【図17】本発明の他の実施例における履物用水準器を示した斜視図である。
【図18】本発明の他の実施例における履物用水準器を設置した状態を示した一側断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、添付図面に示される具体的な実施例を参照して、本発明の技術内容を詳細に説明すると下記の通りである。
【0018】
靴カバー部10は履物2の先端部Aを覆って保護する構成部である。
【0019】
図1乃至図3に示された本発明の実施例において、靴カバー部10は全体的に弓形状に形成され、内側に窪んだ当接面11を通じて履物2の先端部Aに当接接合させることにより、履物2の先端部Aが地面または異物との摩擦や衝突により損傷されることを防止することができると例示されている。この際、靴カバー部10の当接面11には接着剤を塗布して履物2の先端部Aに堅固に当接接合できるようにする。
【0020】
そして、靴カバー部10は軽量で耐磨耗性に優れた合成樹脂またはゴムのうちいずれか一つを素材にして成型することが望ましい。なぜならば、履物2の先端部Aに靴カバー部10を付着固定させて本発明の履物用水準器1を設ける時、履物2の重量が増加するのを抑えて着用感を向上させ、靴カバー部10を履物2の先端部Aに取り付けられた状態で地面または異物との摩擦や衝突に十分耐えさせるためである。
【0021】
また、靴カバー部10は、その上部の断面厚さを厚く形成して、靴カバー部10の上部に水準器ユニット20aを備えてなる地面測定部20を配置するのに必要な面積を確保できるようにする。
【0022】
なお、靴カバー部10は、上部から下部側へ漸進的に厚さが薄くなるようにするものの、その下部における縁部が内側に向けて曲線で延長形成される靴底保護部12を有して、運動靴のように外側に突出した縁部が存在しない履物2の先端部A側の甲皮2aと靴底2bを共に覆って保護できるようにする。
【0023】
本発明の実施例に係るもので、図4に示すように、靴カバー部10はその下部先端部に平らに形成される掛止部13を有することも可能である。かかる掛止部13は、ゴルフ靴を初め作業靴、靴などのような履物2の先端部A側から外側へ突出された靴底縁部2c上に掛けられて、靴カバー部10が一層安定した状態で甲皮2aを覆って保護できるようにする。この際、靴カバー部10の掛止部13の外側先端部に内角が直角をなすように延長される補助靴底保護部14を形成して、履物2の先端部A側の甲皮2aを靴カバー部10で覆って保護し、履物2の先端部A側の甲皮2cを補助靴底保護部14で覆って保護するようにする。
【0024】
本発明の実施例に係るもので、図5に示したように、靴カバー部10はその下部先端部に形成される連結部15であって、履物2の靴底2bの前上部に一体で連結されてもよい。これは、靴カバー部10の下部先端部が連結部15を通じて履物2の靴底2bの前上部に一体で連結させて、履物2を製作する過程において、靴底2bと共に靴カバー部10を一度に甲皮2aに取付けさせることにより、履物2の製作作業を統合及び単純化して生産性を増大させることができる。
【0025】
地面測定部20は備えられた水準器ユニット20aにより地面の状態を測定できるようにする構成部である。
【0026】
図1乃至図3に示される本発明の実施例において、地面測定部20は靴カバー部10の上部に水準器ユニット20aを備えて、履物の着用者が足を踏んだ地面の水平または傾斜状態を水準器ユニット20aを通じて肉眼で測定できるようにしたものが例示されている。
【0027】
そして、地面測定部20は、靴カバー部10の上部に確保された平滑面に左右方向に直線形の長溝20bを形成しておき、該直線形の長溝20b内に直線形に上部が突出するように水準器ユニット20aを挿着してなるものが例示されているが、図6に示すように、地面測定部20は靴カバー部10の上部に確保された平滑面に左右方向に曲線形の長溝20cを形成しておき、その曲線形の長溝20c内に曲線形に上部が突出するように水準器ユニット20aを挿着してもよいことを述べておく。
【0028】
ここで、地面測定部20は、靴カバー部10の上面に形成された直線形の長溝20bや曲線形の長溝20cを半円弧形または半多角形のうちいずれかの断面形状に凹設させ、該長溝に相応するように円弧形または多角形のうちいずれか一つの断面形状に水準器ユニット20aを形成し、靴カバー部10の上面に形成された直線形の長溝20bや曲線形の長溝20cに水準器ユニット20aを嵌め込んで接着剤などで接着させて、靴カバー部10の上部に半円筒形または半多角筒形のうちいずれか一つの形状に水準器ユニット20aが突出して設けられるようにする。
【0029】
本発明の実施例において、地面測定部20の水準器ユニット20aは一側が開放形成されている個別型透明ケース20a−1内に気泡21が形成されるように液体22を注入し、液体22が注入された状態で開放されている個別型透明ケース20a−1の一側を密封させ、個別型透明ケース20a−1の外面に長さ方向に複数個の目盛り23を等分して表示するが、該目盛りが上部外側に露出されるように個別型透明ケース20a−1を靴カバー部10の上面に形成された直線形の長溝20b内に嵌め込んで設けることで、履物の着用者が足を踏んだ地面の水平または傾斜状態に応じて個別型透明ケース20a−1内の気泡21が動き出して目盛り23を指示させて、地面の状態を肉眼で測定できるようにする。この際、開放されている個別型透明ケース20a−1の一側は、該透明ケースと同様の材質の透明性密封材料を熱または接着剤などで接合させて密封するようになる。
【0030】
また、本発明の実施例に係るもので、図7に示すように、地面測定部20の水準器ユニット20aは靴カバー部10の上面に透明性の素材にして一側が開放されている一体型透明ケース20a−2を突出するように形成するものの、開放されている一側を通じて一体型透明ケース20a−2内に気泡21が形成されるように液体22を注入し、液体22が注入された状態で一体型透明ケース20a−2の開放されている一側を密封させ、該一体型透明ケース20a−2の外面に長さ方向に複数個の目盛り23を等分表示してなるものである。このような地面測定部20の水準器ユニット20aは、靴カバー部10の上部に一体で設けることから、靴カバー部10と地面測定部20を一つの金型で一度に成型製作できるようになるので、履物用水準器1の製作にかかる設備コスト及び製作コストを大幅節減できる。この際、一体型透明ケース20a−2は半円弧形または半多角形のうちいずれか一つの断面形状であり、一側が開放されるように形成され、開放されている一体型透明ケース20a−2の一側は液体22を注入した後に透明性密封材料で密封することになる。
【0031】
なお、本発明の実施例に係るもので、図8に示すように、地面測定部20の水準器ユニット20aは透明性の素材で成型された靴カバー部20の上部付近に一側が開放されている水準器形成用の長孔20a−3を形成するものの、開放されている一側を通じて水準器形成用の長孔20a−3内に気泡21が形成されるように液体22を注入し、液体22が注入された状態で水準器形成用の長孔20−3の開放された一側を密封させ、靴カバー部10の上面の水準器形成用の長孔20a−3の直上部に位置するように長さ方向に複数個の目盛り23を等分表示してなるものである。かかる地面測定部20の水準器ユニット20aは靴カバー部10の断面に内設させて、外部の衝撃から水準器ユニット20aが守られるようにするため、地面測定部20自体の破損を防止して使用寿命を延長できるようになる。この際、水準器形成用の長孔20a−3は半円弧形または半多角形の断面形状であり、一側が開放されるように形成され、開放されている水準器形成用の長孔20a−3の一側は液体22を注入した後に透明性の密封材料で密封することになる。
【0032】
一方、図9乃至図11は本発明の一実施例を示したものである。
【0033】
本発明の一実施例における履物用水準器1は、耐衝撃性及び耐磨耗性に優れた素材で成型され、履物2の側部Bを覆う形状で取り付けられるように形成された靴カバー部10−1と、該靴カバー部10−1に地面の状態を肉眼で測定できるように水準器ユニット20aを備えてなる地面測定部20−1とから構成されることを技術構成上の特徴とする。
【0034】
かかる本発明の一実施例における履物用水準器1は、履物2の側部Bを靴カバー部10−1で覆って保護し、綺麗に飾ると同時に、履物の着用者が水準器ユニット20aを備えてなる地面測定部20−1により地面の状態を測定できるようにすることで、第一に、作業靴、運動靴、靴などの履物を着用した着用者が歩行移動したり、ゴルフ靴のような履物を着用した着用者がゴルフ場でショットまたはパッティング動作を行う時、地面や異物との摩擦及び衝突により損傷しやすい履物2の側部Bを靴カバー部10−1で覆って保護するようになるので、履物2が常に新品同様の綺麗な状態を保持しながらも使用寿命を延長することができ、第二に、履物2の側部Bが靴カバー部10−1で覆われて綺麗に見せることができるので、履物2の外観を視覚的に目立たせると同時に変化を与えて高品質を期待する履物の着用者の要求を充足することができ、第三に、靴カバー部10−1に水準器ユニット20aを備えてなる地面測定部20−1により運動靴、靴などの履物を着用した着用者が足を踏む状態をチェックして歩行姿勢を矯正できるようにし、ゴルフ靴、作業靴などの履物を着用した着用者が足を踏んだ地面の水平や傾斜状態を測定してゴルフ場でのプレーの時にパッティング能力を向上させることができ、工事現場での作業時に能率を向上させることができる。
【0035】
本発明の一実施例において、靴カバー部10−1は全体的に弓形状に形成され、内側に窪んだ当接面11を通じて履物2の側部Bに当接接合させることにより、履物2の側部Bが地面または異物との摩擦や衝突により損傷されることを防止することができると例示されている。この際、靴カバー部10−1の当接面11には接着剤を塗布して履物2の側部Bに堅固に当接接合できるようにする。
【0036】
そして、靴カバー部10−1は、上部から下部側へ漸進的に厚さが薄くなるようにするものの、その下部における縁部が内側に向けて曲線で延長形成される靴底保護部12を有して、運動靴のように外側に突出した縁部が存在しない履物2の側部B側の甲皮2aと靴底2bを共に覆って保護できるようにする。
【0037】
本発明の一実施例に係るもので、図12に示すように、靴カバー部10−1はその下部先端部に平らに形成される掛止部13を有してもよい。かかる掛止部13は、ゴルフ靴を初め作業靴、靴などのような履物2の側部B側から外側へ突出された靴底縁部2c上に掛けられて、靴カバー部10−1が一層安定した状態で甲皮2aを覆って保護できるようにする。この際、靴カバー部10−1の掛止部13の外側先端部に内角が直角をなすように延長される補助靴底保護部14を形成して、履物2の側部B側の甲皮2aを靴カバー部10−1で覆って保護して、履物2の側部B側の甲皮2cを補助靴底保護部14で覆って保護できるようにする。
【0038】
本発明の一実施例に係るもので、図13に示したように、靴カバー部10−1はその下部先端部に形成される連結部15であり、履物2の靴底2bの側部上部に一体で形成されてもよい。これは、靴カバー部10−1の下部先端部が連結部15を通じて履物2の靴底2bの側部上部に一体で連結されて、履物2を製作する過程において、靴底2bと共に靴カバー部10−1を一度に甲皮2aに取付けさせることにより、履物2の製作作業を統合及び単純化して生産性を増大することができる。
【0039】
本発明の一実施例において、地面測定部20−1は、靴カバー部10−1の上部に確保された平滑面に左右方向に直線形の長溝20bを形成しておき、該直線形の長溝20b内に直線形に上部が突出するように水準器ユニット20aを挿着し、履物の着用者が足を踏んだ地面の水平または傾斜状態を水準器ユニット20aを通じて肉眼で測定できるようにしたことが例示されている。
【0040】
また、地面測定部20−1は、図14に示すように、靴カバー部10−1の上部に確保された平滑面に左右方向に直線形の長溝20cを形成しておき、該直線形の長溝20c内に直線形に上部が突出するように水準器ユニット20aを挿着し、履物の着用者が足を踏んだ地面の水平または傾斜状態を水準器ユニット20aを通じて肉眼で測定できるようにすることも可能であると述べておく。
【0041】
ここで、地面測定部20−1は、靴カバー部10−1の上面に形成された直線形の長溝20bや曲線形の長溝20cが半円弧形または半多角形のうちいずれか一つの断面形状で凹設され、該長溝に相応するように円弧形または多角形のうちいずれか一つの断面形状で水準器ユニット20aを形成し、靴カバー部10−1の上面に形成された直線形の長溝20bや曲線形の長溝20cに水準器ユニット20aを嵌め込んで接着剤などで接着させて、靴カバー部10−1の上部に半円筒形または半多角筒形のうちいずれか一つの形状で水準器ユニット20aが突出して設けられるようにする。
【0042】
本発明の実施例において、地面測定部20−1の水準器ユニット20aは一側が開放形成されている個別型ケース20a−1内に気泡21が形成されるように液体22を注入し、液体22が注入された状態で開放されている個別型透明ケース20a−1の一側を密封させ、個別型透明ケース20a−1の外面に長さ方向に複数個の目盛り23を等分して表示するものの、該目盛りが上部外側に露出されるように個別型透明ケース20a−1を靴カバー部10−1の上面に形成された長溝20b内に嵌め込んで設けることで、履物の着用者が足を踏んだ地面の水平または傾斜状態に応じて個別型透明ケース20a−1内の気泡21が動き出して目盛り23を指示させることにより、地面の状態を肉眼で測定できるようになる。この際、開放されている個別型透明ケース20a−1の一側は、該透明ケースと同様の材質の透明性密封材料を熱または接着剤などで接合させて密封することになる。
【0043】
また、本発明の一実施例に係るもので、図15に示すように、地面測定部20−1の水準器ユニット20aは靴カバー部10−1の上面に透明性の素材にして一側が開放されている一体型透明ケース20a−2を突出して形成するものの、開放されている一側を通じて一体型透明ケース20a−2内に気泡21が形成されるように液体22を注入し、液体22が注入された状態で一体型透明ケース20a−2の開放されている一側を密封させ、該一体型透明ケース20a−2の外面に長さ方向に複数個の目盛り23を等分表示してなるものである。かかる地面測定部20の水準器ユニット20aは靴カバー部10−1の上部に一体で設けられて、靴カバー部10−1と地面測定部20−1を一つの金型で一度に成型製作できるようになるため、履物用水準器1の製作にかかる設備コスト及び製作コストを大幅節減できる。この際、一体型透明ケース20a−2は半円弧形または半多角形のうちいずれか一つの断面形状であり、一側が開放されるように形成され、開放されている一体型透明ケース20a−2の一側は液体22を注入した後に透明性密封材料で密封することになる。
【0044】
なお、本発明の一実施例に係るもので、図16に示すように、地面測定部20−1の水準器ユニット20aは透明性の素材で成型された靴カバー部10−1の上部付近に一側が開放されている水準器形成用の長孔20a−3を形成するものの、開放されている一側を通じて水準器形成用の長孔20a−3内に気泡21が形成されるように液体22を注入し、液体22が注入された状態で水準器形成用の長孔20−3の開放されている一側を密封させ、靴カバー部10−1の上面の水準器形成用の長孔20a−3の直上部に位置するように長さ方向に複数個の目盛り23を等分表示してなるものである。かかる地面測定部20−1の水準器ユニット20aは靴カバー部10−1の断面に内設されて、外部の衝撃から水準器ユニット20aが守られるようにするため、地面測定部20−1自体の破損を防止して使用寿命を延長できるようにする。この際、水準器形成用の長孔20a−3は半円弧形または半多角形の断面形状であり、一側が開放されるように形成され、開放されている水準器形成用の長孔20a−3の一側は液体22を注入した後に透明性の密封材料で密封することになる。
【0045】
図17及び図18は本発明の他の実施例を示したものである。
【0046】
本発明の他の実施例における履物用水準器1は、耐衝撃性及び耐磨耗性に優れた素材で成型され、履物2の先端部Aまたは側部Bのうちいずれか一つを覆った形状で取り付けられるように形成される靴カバー部10−2と、該靴カバー部10−2の上部にX方向に水準器ユニット20aを備えてなるX方向の地面測定部20−2と、靴カバー部10−2の上部から内側に延長されてY方向に水準器ユニット20aを備えてなるY方向の地面測定部20−3とから構成されたものである。
【0047】
かかる本発明の他の実施例によると、履物2の先端部Aまたは側部Bのうちいずれか一つに取り付けられるように形成された靴カバー部10−2の上部にX方向及びY方向に水準器ユニット20aをそれぞれ備えてなるX方向及びY方向の地面測定部20−2、20−3を有するため、履物の着用者が足を踏んだ地面に対する前後左右の4方向の水平及び傾斜状態を一度に測定できる長所がある。
【0048】
本発明の他の実施例において、靴カバー部10−2は全体的に弓形状に形成され、内側に窪んだ当接面11を通じて履物2の先端部Aに当接接合させるさせることにより、履物2の先端部Aが地面または異物との摩擦や衝突により損傷されることを防止することができると例示されている。この際、靴カバー部10−2の当接面11には接着剤を塗布して履物2の先端部Aに堅固に当接接合できるようになる。
【0049】
なお、靴カバー部10−2は、上部から下部側へ漸進的に厚さが薄くなるようにするものの、その下部における縁部が内側に向けて曲線で延長形成される靴底保護部12を有し、運動靴のように外側に突出した縁部が存在しない履物2の先端部A側の甲皮2aと靴底2bを共に覆って保護できるようにする。
【0050】
本発明の他の実施例において、X方向の地面測定部20−2は、靴カバー部10−2の上面に左右方向に直線形の長孔20bを形成しておき、その直線形の長孔20b内に直線形に上部が突出するようにX方向の水準器ユニット20aを挿着することからなり、Y方向の地面測定部20−3は、靴カバー部10−2の上部中央から内側へ延長される延長部20dの上面に前後方向に窪んで形成された直線形の長孔20bを形成しておき、その直線形の長孔20b内に直線形に上部が突出するようにY方向の水準器ユニット20aを挿着することからなる。
【0051】
そして、X方向およびY方向の地面測定部20−2、20−3の水準器ユニット20aはそれぞれ一側が開放形成された個別型透明ケース20a−1内に気泡21が形成されるように液体22を注入し、液体22が注入された状態で開放されている個別型透明ケース20a−1の一側を密封させて、個別型透明ケース20a−1の外面に長さ方向に複数個の目盛り23を等分して表示するが、該目盛りが上部外側に露出されるように個別型透明ケース20a−1を靴カバー部10−2の上面に形成された直線形の長溝20b内に嵌め込んで設けることで、履物の着用者が足を踏んだ地面の水平または傾斜状態に応じて個別型透明ケース20a−1内の気泡21が動き出して目盛り23を指示させることにより、地面の状態を肉眼で測定できるようになる。この際、開放されている個別型透明ケース20a−1の一側は、該透明ケースと同様の材質の透明性密封材料を熱または接着剤などで接合させて密封することになる。
【符号の説明】
【0052】
1 履物用水準器
2 履物
2a 甲皮
2b 靴底
2c 靴底縁部
A 先端部
B 側部
10,10−1,10−2 靴カバー部
11 当接部
12 靴底保護部
13 掛止部
14 補助靴底保護部
15 連結部
20,20−1 地面測定部
20−2,20−3 X方向及びY方向の地面測定部
20a 水準器ユニット
20a−1 個別型透明ケース
20a−2 一体型透明ケース
20a−3 水準器形成用長孔
20b 直線形の長孔
20c 曲線形の長孔
20d 延長部
21 気泡
22 液体
23 目盛り
【特許請求の範囲】
【請求項1】
耐衝撃性および耐磨耗性に優れた素材で成型され、履物の先端部を覆った形態で取り付けられるように形成された靴カバー部と、前記靴カバー部に地面の状態を肉眼で測定できるように水準器ユニットを備えてなる地面測定部とから構成されることを特徴とする履物用水準器。
【請求項2】
前記靴カバー部は、上部から下部側へ漸進的に厚さが薄くなるようにするものの、その下部における縁部が内側に向けて曲線で延長形成される靴底保護部を有することを特徴とする、請求項1に記載の履物用水準器。
【請求項3】
前記靴カバー部はその下部先端部に平らに形成される掛止部を有することを特徴とする、請求項1に記載の履物用水準器。
【請求項4】
前記靴カバー部は、その下部先端部に形成される連結部であり、履物の靴底の先端上部に一体で連結されることを特徴とする、請求項1に記載の履物用水準器。
【請求項5】
前記地面測定部は、靴カバー部の上部に確保された平滑面に左右方向に直線形の長溝を形成しておき、該直線形の長溝内に直線形に上部が突出するように水準器ユニットを挿着することからなることを特徴とする、請求項1に記載の履物用水準器。
【請求項6】
前記地面測定部は、靴カバー部の上部に確保された平滑面に左右方向に曲線形の長溝を形成しておき、該曲線形の長溝内に曲線形に上部が突出するように水準器ユニットを挿着してなることを特徴とする、請求項1に記載の履物用水準器。
【請求項7】
前記地面測定部の水準器ユニットは、一側が開放形成されている個別型ケース内に気泡が形成されるように液体を注入し、液体が注入された状態で開放されている個別型透明ケースの一側を密封させて、個別型透明ケースの外面に長さ方向に複数個の目盛りを等分して表示するが、該目盛りが上部外側に露出されるように個別型透明ケースを前記靴カバー部の上面に形成された直線形の長溝内に嵌め込んで設けることを特徴とする、請求項1に記載の履物用水準器。
【請求項8】
前記地面測定部の水準器ユニットは、靴カバー部の上面に透明性の素材にして一側が開放されている一体型透明ケースを突出するように形成するものの、開放された一側を通じて一体型透明ケース内に気泡が形成されるように液体を注入し、液体が注入された状態で一体型透明ケースの開放された一側を密封させて、該一体型透明ケースの外面に長さ方向に複数個の目盛りを等分表示してなることを特徴とする、請求項1に記載の履物用水準器。
【請求項9】
前記地面測定部の水準器ユニットは、透明性の素材で成型された靴カバー部の上部付近に一側が開放されている水準器形成用の長孔を形成するものの、開放されている一側を通じて水準器形成用の長孔内に気泡が形成されるように液体を注入し、液体が注入された状態で水準器形成用の長孔の開放された一側を密封させ、前記靴カバー部上面の水準器形成用の長孔の直上部に位置するように長さ方向に複数個の目盛りを等分表示してなることを特徴とする、請求項1に記載の履物用水準器。
【請求項10】
耐衝撃性および耐磨耗性に優れた素材で成型され、履物の側部を覆った形態で取り付けられるように形成された靴カバー部と、前記靴カバー部に地面の状態を肉眼で測定できるように水準器ユニットを備えてなる地面測定部とから構成されることを特徴とする履物用水準器。
【請求項11】
前記靴カバー部は、上部から下部側へ漸進的に厚さが薄くなるようにするものの、その下部における縁部が内側に向けて曲線で延長形成される靴底保護部を有することを特徴とする、請求項10に記載の履物用水準器。
【請求項12】
前記靴カバー部は、その下部先端部に平らに形成される掛止部を有することを特徴とする、請求項10に記載の履物用水準器
【請求項13】
前記靴カバー部は、その下部先端部に形成される連結部であり、履物の靴底の側部上部に一体で形成されることを特徴とする、請求項10に記載の履物用水準器。
【請求項14】
前記地面測定部は、靴カバー部の上部に確保された平滑面に左右方向に直線形の長溝を形成しておき、該直線形の長溝内に直線形に上部が突出するように水準器ユニットを挿着してなることを特徴とする、請求項10に記載の履物用水準器。
【請求項15】
前記地面測定部は、靴カバー部の上部に確保された平滑面に左右方向に曲線形の長溝を形成しておき、該曲線形の長溝内に曲線形に上部が突出するように水準器ユニットを挿着してなることを特徴とする、請求項10に記載の履物用水準器。
【請求項16】
前記地面測定部の水準器ユニットは、一側が開放形成されている個別型ケース内に気泡が形成されるように液体を注入し、液体が注入された状態で開放されている個別型透明ケースの一側を密封させて、個別型透明ケースの外面に長さ方向に複数個の目盛りを等分して表示するが、該目盛りが上部外側に露出されるように個別型透明ケースを前記靴カバー部の上面に形成された直線形の長溝内に嵌め込んで設けることを特徴とする、請求項10に記載の履物用水準器。
【請求項17】
前記地面測定部の水準器ユニットは、靴カバー部の上面に透明性の素材にして一側が開放されている一体型透明ケースを突出するように形成するものの、開放された一側を通じて一体型透明ケース内に気泡が形成されるように液体を注入し、液体が注入された状態で一体型透明ケースの開放された一側を密封させて、該一体型透明ケースの外面に長さ方向に複数個の目盛りを等分表示してなることを特徴とする、請求項10に記載の履物用水準器。
【請求項18】
前記地面測定部の水準器ユニットは、透明性の素材で成型された靴カバー部の上部付近に一側が開放されている水準器形成用の長孔を形成するものの、開放されている一側を通じて水準器形成用の長孔内に気泡が形成されるように液体を注入し、液体が注入された状態で水準器形成用の長孔の開放された一側を密封させ、前記靴カバー部の上面の水準器形成用の長孔の直上部に位置するように長さ方向に複数個の目盛りを等分表示してなることを特徴とする、請求項10に記載の履物用水準器。
【請求項19】
耐衝撃性及び耐磨耗性に優れた素材で成型され、履物の先端部または側部のうちいずれか一つを覆った形状で取り付けられるように形成される靴カバー部と、該靴カバー部の上部にX方向に水準器ユニットを備えてなるX方向の地面測定部と、前記靴カバー部の上部から内側に延長されてY方向に水準器ユニットを備えてなるY方向の地面測定部とから構成されることを特徴とする履物用水準器。
【請求項20】
前記靴カバー部は、上部から下部側へ漸進的に厚さが薄くなるようにするものの、その下部における縁部が内側に向けて曲線で延長形成される靴底保護部を有することを特徴とする、請求項19に記載の履物用水準器。
【請求項21】
前記X方向の地面測定部は、前記靴カバー部の上面に左右方向に直線形の長孔を形成しておき、その直線形の長孔内に直線形に上部が突出するようにX方向の水準器ユニットを挿着することからなり、前記Y方向の地面測定部の上面に前後方向に窪んで形成された直線形の長孔を形成しておき、その直線形の長孔内に直線形に上部が突出するようにY方向の水準器ユニットを挿着してなることを特徴とする請求項19に記載の履物用水準器。
【請求項22】
前記X方向及びY方向の地面測定部における水準器ユニットは、それぞれ一側が開放形成された個別型透明ケース内に気泡が形成されるように液体を注入し、液体が注入された状態で開放されている個別型透明ケースの一側を密封させ、個別型透明ケースの外面に長さ方向に複数個の目盛りを等分して表示し、該目盛りが上部外側に露出されるように個別型透明ケースを前記靴カバー部の上面に形成された直線形の長溝内に嵌め込んで設けることを特徴とする請求項19に記載の履物用水準器。
【請求項1】
耐衝撃性および耐磨耗性に優れた素材で成型され、履物の先端部を覆った形態で取り付けられるように形成された靴カバー部と、前記靴カバー部に地面の状態を肉眼で測定できるように水準器ユニットを備えてなる地面測定部とから構成されることを特徴とする履物用水準器。
【請求項2】
前記靴カバー部は、上部から下部側へ漸進的に厚さが薄くなるようにするものの、その下部における縁部が内側に向けて曲線で延長形成される靴底保護部を有することを特徴とする、請求項1に記載の履物用水準器。
【請求項3】
前記靴カバー部はその下部先端部に平らに形成される掛止部を有することを特徴とする、請求項1に記載の履物用水準器。
【請求項4】
前記靴カバー部は、その下部先端部に形成される連結部であり、履物の靴底の先端上部に一体で連結されることを特徴とする、請求項1に記載の履物用水準器。
【請求項5】
前記地面測定部は、靴カバー部の上部に確保された平滑面に左右方向に直線形の長溝を形成しておき、該直線形の長溝内に直線形に上部が突出するように水準器ユニットを挿着することからなることを特徴とする、請求項1に記載の履物用水準器。
【請求項6】
前記地面測定部は、靴カバー部の上部に確保された平滑面に左右方向に曲線形の長溝を形成しておき、該曲線形の長溝内に曲線形に上部が突出するように水準器ユニットを挿着してなることを特徴とする、請求項1に記載の履物用水準器。
【請求項7】
前記地面測定部の水準器ユニットは、一側が開放形成されている個別型ケース内に気泡が形成されるように液体を注入し、液体が注入された状態で開放されている個別型透明ケースの一側を密封させて、個別型透明ケースの外面に長さ方向に複数個の目盛りを等分して表示するが、該目盛りが上部外側に露出されるように個別型透明ケースを前記靴カバー部の上面に形成された直線形の長溝内に嵌め込んで設けることを特徴とする、請求項1に記載の履物用水準器。
【請求項8】
前記地面測定部の水準器ユニットは、靴カバー部の上面に透明性の素材にして一側が開放されている一体型透明ケースを突出するように形成するものの、開放された一側を通じて一体型透明ケース内に気泡が形成されるように液体を注入し、液体が注入された状態で一体型透明ケースの開放された一側を密封させて、該一体型透明ケースの外面に長さ方向に複数個の目盛りを等分表示してなることを特徴とする、請求項1に記載の履物用水準器。
【請求項9】
前記地面測定部の水準器ユニットは、透明性の素材で成型された靴カバー部の上部付近に一側が開放されている水準器形成用の長孔を形成するものの、開放されている一側を通じて水準器形成用の長孔内に気泡が形成されるように液体を注入し、液体が注入された状態で水準器形成用の長孔の開放された一側を密封させ、前記靴カバー部上面の水準器形成用の長孔の直上部に位置するように長さ方向に複数個の目盛りを等分表示してなることを特徴とする、請求項1に記載の履物用水準器。
【請求項10】
耐衝撃性および耐磨耗性に優れた素材で成型され、履物の側部を覆った形態で取り付けられるように形成された靴カバー部と、前記靴カバー部に地面の状態を肉眼で測定できるように水準器ユニットを備えてなる地面測定部とから構成されることを特徴とする履物用水準器。
【請求項11】
前記靴カバー部は、上部から下部側へ漸進的に厚さが薄くなるようにするものの、その下部における縁部が内側に向けて曲線で延長形成される靴底保護部を有することを特徴とする、請求項10に記載の履物用水準器。
【請求項12】
前記靴カバー部は、その下部先端部に平らに形成される掛止部を有することを特徴とする、請求項10に記載の履物用水準器
【請求項13】
前記靴カバー部は、その下部先端部に形成される連結部であり、履物の靴底の側部上部に一体で形成されることを特徴とする、請求項10に記載の履物用水準器。
【請求項14】
前記地面測定部は、靴カバー部の上部に確保された平滑面に左右方向に直線形の長溝を形成しておき、該直線形の長溝内に直線形に上部が突出するように水準器ユニットを挿着してなることを特徴とする、請求項10に記載の履物用水準器。
【請求項15】
前記地面測定部は、靴カバー部の上部に確保された平滑面に左右方向に曲線形の長溝を形成しておき、該曲線形の長溝内に曲線形に上部が突出するように水準器ユニットを挿着してなることを特徴とする、請求項10に記載の履物用水準器。
【請求項16】
前記地面測定部の水準器ユニットは、一側が開放形成されている個別型ケース内に気泡が形成されるように液体を注入し、液体が注入された状態で開放されている個別型透明ケースの一側を密封させて、個別型透明ケースの外面に長さ方向に複数個の目盛りを等分して表示するが、該目盛りが上部外側に露出されるように個別型透明ケースを前記靴カバー部の上面に形成された直線形の長溝内に嵌め込んで設けることを特徴とする、請求項10に記載の履物用水準器。
【請求項17】
前記地面測定部の水準器ユニットは、靴カバー部の上面に透明性の素材にして一側が開放されている一体型透明ケースを突出するように形成するものの、開放された一側を通じて一体型透明ケース内に気泡が形成されるように液体を注入し、液体が注入された状態で一体型透明ケースの開放された一側を密封させて、該一体型透明ケースの外面に長さ方向に複数個の目盛りを等分表示してなることを特徴とする、請求項10に記載の履物用水準器。
【請求項18】
前記地面測定部の水準器ユニットは、透明性の素材で成型された靴カバー部の上部付近に一側が開放されている水準器形成用の長孔を形成するものの、開放されている一側を通じて水準器形成用の長孔内に気泡が形成されるように液体を注入し、液体が注入された状態で水準器形成用の長孔の開放された一側を密封させ、前記靴カバー部の上面の水準器形成用の長孔の直上部に位置するように長さ方向に複数個の目盛りを等分表示してなることを特徴とする、請求項10に記載の履物用水準器。
【請求項19】
耐衝撃性及び耐磨耗性に優れた素材で成型され、履物の先端部または側部のうちいずれか一つを覆った形状で取り付けられるように形成される靴カバー部と、該靴カバー部の上部にX方向に水準器ユニットを備えてなるX方向の地面測定部と、前記靴カバー部の上部から内側に延長されてY方向に水準器ユニットを備えてなるY方向の地面測定部とから構成されることを特徴とする履物用水準器。
【請求項20】
前記靴カバー部は、上部から下部側へ漸進的に厚さが薄くなるようにするものの、その下部における縁部が内側に向けて曲線で延長形成される靴底保護部を有することを特徴とする、請求項19に記載の履物用水準器。
【請求項21】
前記X方向の地面測定部は、前記靴カバー部の上面に左右方向に直線形の長孔を形成しておき、その直線形の長孔内に直線形に上部が突出するようにX方向の水準器ユニットを挿着することからなり、前記Y方向の地面測定部の上面に前後方向に窪んで形成された直線形の長孔を形成しておき、その直線形の長孔内に直線形に上部が突出するようにY方向の水準器ユニットを挿着してなることを特徴とする請求項19に記載の履物用水準器。
【請求項22】
前記X方向及びY方向の地面測定部における水準器ユニットは、それぞれ一側が開放形成された個別型透明ケース内に気泡が形成されるように液体を注入し、液体が注入された状態で開放されている個別型透明ケースの一側を密封させ、個別型透明ケースの外面に長さ方向に複数個の目盛りを等分して表示し、該目盛りが上部外側に露出されるように個別型透明ケースを前記靴カバー部の上面に形成された直線形の長溝内に嵌め込んで設けることを特徴とする請求項19に記載の履物用水準器。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【公表番号】特表2013−502267(P2013−502267A)
【公表日】平成25年1月24日(2013.1.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−525467(P2012−525467)
【出願日】平成22年8月9日(2010.8.9)
【国際出願番号】PCT/KR2010/005201
【国際公開番号】WO2011/021801
【国際公開日】平成23年2月24日(2011.2.24)
【出願人】(512041333)
【氏名又は名称原語表記】YUN,Ji Hae
【住所又は居所原語表記】107−105 Daejayeon Maeul Apt.,990 Gwanjeo−dong,Seo−gu,Daejeon 302−724,Republic of Korea
【Fターム(参考)】
【公表日】平成25年1月24日(2013.1.24)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年8月9日(2010.8.9)
【国際出願番号】PCT/KR2010/005201
【国際公開番号】WO2011/021801
【国際公開日】平成23年2月24日(2011.2.24)
【出願人】(512041333)
【氏名又は名称原語表記】YUN,Ji Hae
【住所又は居所原語表記】107−105 Daejayeon Maeul Apt.,990 Gwanjeo−dong,Seo−gu,Daejeon 302−724,Republic of Korea
【Fターム(参考)】
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