説明

山型のギャザを持った傘袋

【課題】濡れた雨傘を傘袋に突き入れるだけで、ワンタッチで収納できる、複数の山型のギャザを持った傘袋を提供する。
【解決手段】上部の開口部(5)から下方の先端部(6)に向かって細くなる逆錐形の傘袋(1)に、上から下に徐々に狭くなる複数の山型のギャザ(2)を設け、そのギャザは頂点の山(3)と底辺の谷(4)が交互に連なる形にする、ことを特徴とする山型のギャザを持った傘袋。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、濡れた雨傘を傘袋に突き入れるだけで、ワンタッチで収納できる、複数の山型のギャザを持った傘袋に関するものである。
【背景技術】
【0002】
人が多く出入りするデパートやスーパー、映画館や病院などで利用されている傘袋は使い捨てのビニール袋が主流になっている。最も普及しているのは、スタンドに吊るされたビニール袋を各自が手で下に引っ張りちぎり取り、ちぎった袋の入口を広げ、濡れた傘を差し込むものがある。しかし最近は、器具を使って傘袋に自動装着するものが多く使われてきている。これは器具の上部の開口部から傘を差し込み、ビニール袋に突き入れ装着する方式のものである。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
傘は、親骨の長い大判サイズ、二段や三段式の折りたたみ傘、バネで開くジャンプ傘などその形状は実に様々なものがある。生地も厚手の布地やポリエチレン素材のもの、透明ビニール製など多様な種類がある。しかしながら、使い捨てビニール袋は薄い素材のために多様な形の濡れた雨傘はかなり入れ難く、破損や脱落し易いという難点がある。
そのため設置場所周辺に、ビニール袋が散乱することなども多く、使い終わった傘袋は一度きりしか使えず、その回収や処分に手間が掛かり、焼却時にはダイオキシンを発生させるなど問題点も多い。本発明は、これらの課題を解決するために成されたものである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
上部の開口部から下方の先端部に向かって細くなる逆錐形の傘袋に、上から下に徐々に狭くなる複数の山型のギャザを設ける。そのギャザは頂点となる山と底辺の谷が交互に連なる形にする。以上を特徴とする山型のギャザを持った傘袋。
【発明の効果】
【0005】
本発明はいかなる形状の傘にも、傘袋に傘本体を突き入れる事で山型のギャザによってワンタッチでしっかり装着できるものである。また山型のギャザにより、傘袋と傘本体の間に、隙間が出来て水滴や雫を底部に集め易い。さらに傘袋の形状が逆錐形のため使い終わった傘袋は、横向きにして傘を引き抜くことで、簡単に雨水を排出できる。重ねて回収した傘袋は、何回も使えるのでコスト面でも安くなり、使い捨てビニール袋のように回収の手間や焼却時にダイオキシン発生の原因になることもなくなる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
以下、本発明の実施の形態について説明する。
(ア)傘袋(1)は、上部の開口部(5)から下方の先端部(6)に向かって細くなる逆推形にする。
(イ)開口部(5)から先端部(6)に向かって徐々に狭くなる複数の山型のギャザ(2)を設ける。
(ウ)複数のギャザ(2)は頂点の山(3)と底辺の谷(4)が交互に連なる形にする。
本発明は以上のような構成で、これを使用するときは傘袋(1)の上部の開口部(5)から下方の先端部(6)に向かって傘本体(7)を突き入れる。開口部(5)から先端部(6)に徐々に狭くなる山型のギャザ(2)の高い収縮性により、傘本体(7)の長さや太さ、石突(8)の長短に拘らず、随所で押さえられるためしっかり装着する。
また図5に示すように。ギャザの部分を半月型のギャザ(10)を用いても山型ギャザと同様の効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】本発明の斜視図
【図2】本発明の使用状態を示す一部を切り開いた斜視図
【図3】本発明の底面図
【図4】本発明の回収時の斜視図
【図5】本発明の他の実施例を示す斜視図
【符号の説明】
【0008】
(1)傘袋
(2)山型のギャザ
(3)頂点の山
(4)底辺の谷
(5)開口部
(6)先端部
(7)傘本体
(8)石突
(9)雨水
(10)半月型のギャザ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
上部の開口部から下方の先端部に向かって細くなる逆錐形の傘袋に、上から下に徐々に狭くなる複数の山型のギャザを設け、そのギャザは頂点となる山と底辺の谷が交互に連なる形にすることを特徴とする山型のギャザを持った傘袋。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2008−154976(P2008−154976A)
【公開日】平成20年7月10日(2008.7.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−357313(P2006−357313)
【出願日】平成18年12月20日(2006.12.20)
【出願人】(506010297)
【Fターム(参考)】