岩盤不連続面のせん断試験装置


【課題】上側せん断箱と下側せん断箱との相対的な位置のズレを防止すると共に、せん断供試体への偏重荷重及び応力集中を防止することができる岩盤不連続面のせん断試験装置を提供する。
【解決手段】せん断供試体10に対して垂直方向に下向きの荷重を付加するように上側せん断箱120aに接続されたプレスフレーム155と、プレスフレームを挟んで相対向するように設けられ、上側せん断箱が垂直方向の軸回りに回転することを規制しつつ、垂直方向へ移動することを許容するように垂直な壁面を構成する1対の板状部材157と、下側せん断箱120bを所定の水平方向に案内する水平案内手段(水平リニアガイド167)と、を具備する。


【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、岩盤不連続面のせん断強度を測定するせん断試験装置に関する。
【背景技術】
【0002】
地下空洞の壁面の安定性や、斜面の安定性を検討することは、土木建築物の建設及びそれらの維持管理などの面において非常に重要である。
【0003】
従来、斜面の安定性などを検討する際には、図6に示すように、斜面などを一様な岩盤として物性値を求め、その値を用いて円弧すべりなどの安定解析を行なってきたが、最近になって、図7(a)〜図7(c)に示すような岩盤の不連続面(割れ目)部分から岩盤が破壊される場合の安定性について検討され始めている。
【0004】
しかしながら、岩盤の不連続面の強度を測定する試験装置などが存在しないために、充分な検討が行なわれていないという問題があった。
【0005】
このような問題に対して、垂直変位に応じて垂直応力を変化させることができる岩盤不連続面の試験装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0006】
【特許文献1】特開2002−162326号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、提案されている試験装置では、上側せん断箱及び下側せん断箱の移動方向が試験装置に対して固定されていないので、垂直方向に荷重を付加する際や水平方向にせん断力を付加した際に、下側せん断箱に対してせん断力が作用する方向の上側せん断箱の一端が浮き上がったり、上側せん断箱が垂直方向の軸回りに回転してしまい、結果として、不連続面でせん断された際に、せん断供試体の上部と下部との相対的な位置がズレてしまうという問題があった。
【0008】
具体的には、垂直方向に荷重を付加する前や水平方向にせん断力を付加する前は、上側せん断箱と下側せん断箱とは所定の位置に配置されているので、図8(a)及び図9(a)(図8(a)はせん断供試体の側面図であり、図9(a)はせん断供試体の上面図である。)に示すように、せん断供試体の上部511と下部512とは噛み合っているが、せん断供試体に垂直方向の下向きに荷重を付加した際や水平方向にせん断力を付加すると、下側せん断箱に対してせん断力が作用する方向の上側せん断箱の一端が浮き上がったり、上側せん断箱が垂直方向の軸回りに回転したりして、結果として、図8(b)及び図9(b)(図8(b)はせん断供試体の側面図であり、図9(b)はせん断供試体の上面図である。)に示すように、不連続面でせん断されたせん断供試体の下部512に対してせん断力が作用する方向の上部511の一端(せん断力が付加される側の一端、又は他端)が浮き上がってしまったり、せん断供試体の上部511が垂直方向の軸回りに回転してしまったりするという問題があった。
【0009】
また、提案されている試験装置では、せん断供試体が不連続面で上部と下部とにせん断されると試験体の上部と下部との間にせん断力が作用する方向へのズレが発生することになるが、せん断試験が進行するにつれてそのズレが大きくなるので、せん断供試体の上部と下部とが接触する接触部分の断面積が小さくなり、せん断供試体への偏重荷重及び応力集中が生ずるという問題があった。
【0010】
具体的には、ズレが発生する前のせん断供試体では、図10(a)及び図10(b)(図10(a)はせん断供試体の側面図であり、図10(b)はせん断供試体の上面図である。)に示すように、せん断供試体に付加される垂直方向に下向きの荷重は、せん断供試体の上部511と下部512とが接触する接触部分Xに付加されることになる。しかしながら、ズレが発生した後のせん断供試体では、図11(a)及び図11(b)(図11(a)はせん断供試体の側面図であり、図11(b)はせん断供試体の上面図である。)に示すように、せん断供試体に付加される垂直方向に下向きの荷重は、せん断供試体の上部511と下部512とが接触する接触部分Yに付加されることになる。すなわち、提案されている試験装置では、せん断供試体に付加される垂直方向に下向きの荷重がせん断試験中に一定であっても、せん断試験が進行するに連れてせん断供試体の上部と下部とが接触する接触部分の断面積が小さくなるので、接触部分の単位断面積当たりに付加される荷重は大きくなり、結果として、せん断供試体の上部と下部との接触面に付加される垂直方向に下向きの荷重は実質的に異なること(偏重荷重及び応力集中)になるという問題があった。
【0011】
さらに、提案されている試験装置では、垂直ジャッキを2つ設ける必要があり、コスト高になるという問題があった。
【0012】
本発明は、上述した事情に鑑み、上側せん断箱と下側せん断箱との相対的な位置のズレを防止すると共に、せん断供試体への偏重荷重及び応力集中を防止することができる岩盤不連続面のせん断試験装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0013】
上記課題を解決する本発明の第1の態様は、不連続面を有するせん断供試体を挟み込むように設置した上側せん断箱と下側せん断箱とを有し、前記上側せん断箱を介して前記せん断供試体に対して垂直方向に下向きの荷重を付加しつつ、前記下側せん断箱を水平方向に移動させて前記せん断供試体に水平方向のせん断力を作用せしめる岩盤不連続面のせん断試験装置において、前記せん断供試体に対して垂直方向に下向きの荷重を付加するように前記上側せん断箱に接続されたプレスフレームと、前記プレスフレームを挟んで相対向するように設けられ、前記上側せん断箱が垂直方向の軸回りに回転することを規制しつつ、垂直方向へ移動することを許容するように垂直な壁面を構成する1対の板状部材と、前記下側せん断箱を所定の水平方向に案内する水平案内手段と、を具備することを特徴とする岩盤不連続面のせん断試験装置にある。
【0014】
かかる第1の態様では、不連続面でせん断されたせん断供試体の上部が垂直方向の軸回りに回転するのを防止することができる。
【0015】
本発明の第2の態様は、第1の態様に記載の岩盤不連続面のせん断試験装置において、前記1対の板状部材は、壁面が前記下側せん断箱の移動方向に対して直角をなすように設けられることを特徴とする岩盤不連続面のせん断試験装置にある。
【0016】
かかる第2の態様では、不連続面でせん断されたせん断供試体の下部に対してせん断力が作用する方向の上部の一端が浮き上がるのを防止することができる。
【0017】
本発明の第3の態様は、第1又は2の態様に記載の岩盤不連続面のせん断試験装置において、前記上側せん断箱の垂直方向への移動は、前記プレスフレームと前記1対の板状部材との間に設けられたベアリングローラを介して行なわれることを特徴とする岩盤不連続面のせん断試験装置にある。
【0018】
かかる第3の態様では、低廉かつ容易に岩盤不連続面のせん断試験装置を提供することができる。
【0019】
本発明の第4の態様は、第1〜3の態様の何れかに記載の岩盤不連続面のせん断試験装置において、前記上側せん断箱と前記下側せん断箱との間の水平方向の変位を検出するセンサー部と、前記センサー部により検出された変位に基づいて、前記不連続面でせん断されたせん断供試体の上部と下部とが接する接触部分の断面積を算出すると共に当該断面積に応じて前記せん断供試体に付加される垂直方向に下向きの荷重を制御する制御部と、をさらに具備することを特徴とする岩盤不連続面のせん断試験装置にある。
【0020】
かかる第4の態様では、正確な岩盤不連続面の強度を測定することができる。
【0021】
本発明の第5の態様は、第1〜4の態様の何れかに記載の岩盤不連続面のせん断試験装置において、前記せん断力は、スクリュージャッキにより付加されることを特徴とする岩盤不連続面のせん断試験装置にある。
【0022】
かかる第6の態様では、せん断供試体に付加される水平方向のせん断力を精度よく制御することができる。
【発明の効果】
【0023】
本発明に係る岩盤不連続面のせん断試験装置によれば、上側せん断箱と下側せん断箱との相対的な位置のズレを防止すると共に、せん断供試体への偏重荷重及び応力集中を防止することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0024】
以下、本発明を実施するための最良の形態について説明する。なお、本実施形態の説明は例示であり、本発明は以下の説明に限定されない。
【0025】
(実施形態1)
図1は、本発明の実施形態1に係る岩盤不連続面のせん断試験装置を示すブロック図である。図1に示すように、本実施形態のせん断試験装置1は、装置部100と、装置部100に接続された制御部200と、制御部200に接続されたセンサー部300とを具備している。そして、詳細は後述するが、制御部200は、センサー部300により検出された変位に応じて、装置部100において付加する垂直方向に下向きの荷重を制御することができるようになっている。以下に、各要素について具体的に説明する。
【0026】
図2は、本実施形態に係るせん断試験装置の装置部の概略図である。そして、図3は、図2に示すA−A’面における断面図であり、図4は、図2に示すB−B’面における断面図である。図2に示すように、本実施形態の装置部100は、不連続面15を有するせん断供試体10と、せん断供試体10を上下方向から挟むように配置された上側せん断箱120aと下側せん断箱120bとを有する。そして、せん断供試体10はセメント130a、130bを介して上側せん断箱120a及び下側せん断箱120bに固定されている。このように、せん断供試体10は、セメント130a、130bを介して上側せん断箱120a及び下側せん断箱120bに固定されているので、せん断供試体10が上側せん断箱120a及び下側せん断箱120b内で回転したり、水平方向に移動することを防止することができると共に、所定の姿勢(例えば不連続面が水平)になるようにせん断供試体10を固定することができる。
【0027】
上側せん断箱120aはプレスフレーム155を介して垂直ジャッキ150に接続されており、せん断供試体10に垂直方向に下向き(F1)方向の荷重を付加することができるようになっている。また、プレスフレーム155の側面には、図2及び図3に示すように、プレスフレーム155を挟んで相対向するように1対の垂直リニアガイド157が設けられている。垂直リニアガイド157は、垂直な壁面を構成するように設けられており、プレスフレーム155との間に設けられたベアリングローラ158を介して、プレスフレーム155に接続された上側せん断箱120aを垂直方向へ移動自在に支持することができるようになっている。このように垂直リニアガイド157を設けることにより、上側せん断箱120aの垂直方向の軸回りの回転を規制することができるので、不連続面でせん断されたせん断供試体10の上部が垂直方向の軸回りに回転するのを防止することができる。なお、本実施形態では、垂直リニアガイド157が板状部材に相当し、垂直リニアガイド157は図示しない部材を介して装置部100に固定されている。
【0028】
下側せん断箱120bは、図2に示すように、せん断ジャッキ160に接続されており、せん断供試体10に水平方向(F2)方向のせん断力を付加することができるようになっている。また、下側せん断箱120bの下面には、ベアリングローラ168を介して下側せん断箱120bを案内する水平リニアガイド167が設けられている。水平リニアガイド167は、図2及び図4に示すように、せん断ジャッキ160が伸縮する方向と平行で、かつ垂直リニアガイド157の壁面に対して直角をなす方向に延設されており、せん断ジャッキ160が伸縮する方向に移動自在に下側せん断箱120bを案内することができるようになっている。このように水平リニアガイド167を設けることにより、下側せん断箱120bに対してせん断力が作用する方向の上側せん断箱120aの一端の浮き上がりを規制することができるので、不連続面でせん断されたせん断供試体10の下部に対してせん断力が作用する方向の上部の一端が浮き上がるのを防止することができる。なお、せん断ジャッキ160としては特に限定されないが、せん断力を精度よく制御することができるスクリュージャッキが好ましい。
【0029】
次に、センサー部300について説明する。センサー部300は、図2及び図4に示すように、台190に固定されると共に下側せん断箱120bに接続されており、付加されたせん断力によって下側せん断箱120bが所定の位置から移動した変位を検出することができるようになっている。センサー部300としては特に限定されず、市販されている変位計であってもよい。
【0030】
さらに、制御部200について説明する。制御部200は、図1に示すように、装置部100とセンサー部300とに接続されており、センサー部300により検出された変位に応じて装置部100の垂直ジャッキ150及びせん断ジャッキ160を制御することができるようになっている。
【0031】
具体的には、制御部200は、センサー部300により検出された変位に基づいて、不連続面でせん断されたせん断供試体10の上部と下部とが接触する接触部分の断面積を算出し、その断面積に応じて、その断面積の単位面積当たりにかかる荷重が常に一定になるような荷重をせん断供試体10に付加できるように、垂直ジャッキ150を制御することができるようになっている。すなわち、制御部200は、不連続面でせん断されたせん断供試体10の上部と下部とが接触する接触部分の断面積が変化しても、垂直ジャッキ150を制御して、せん断供試体10への偏重荷重及び応力集中を防止することができるようになっている。そして、制御部200は、そのように垂直ジャッキ150を制御しつつ、せん断ジャッキ160を制御して、せん断供試体10にせん断力を付加することができるようになっている。
【0032】
ここで、制御部200としては、センサー部300より検出された変位に応じて装置部100の垂直ジャッキ150を制御することができるものであれば特に限定されない。制御部200としては、例えば一般的なパーソナルコンピュータや専用計算機などが挙げられる。
【0033】
また、制御部200がセンサー部300により検出された変位に基づいて、不連続面でせん断されたせん断供試体10の上部と下部とが接触する接触部分の断面積を算出する際には、数式(例えば、せん断供試体が長辺の長さがLLで短辺の長さがLSの矩形状のものであり、長辺方向にせん断力が付加され、そのせん断力による変位をdとした場合には、せん断供試体10の上部と下部とが接触する接触部分の断面積は、S=LS×(LL−d)で表される。)を用いて、その断面積を算出するようにしてもよいし、変位と上述した断面積との関係からLUT(look-up table)を予め作成しておき、そのLUTを用いて、断面積を算出するようにしてもよい。
【0034】
以上説明したように、このように岩盤不連続面のせん断試験装置1を構成することにより、上側せん断箱120aと下側せん断箱120bとの相対的な位置のズレを防止すると共に、せん断供試体10への偏重荷重及び応力集中を防止することができる。
【0035】
次に、本実施形態に係る岩盤不連続面のせん断試験装置1の動作について説明する。まず、せん断供試体10にセメントを固着させる。具体的には、図5(a)〜図5(f)に示すように、型枠410にせん断供試体10を載置して、型枠410内にセメント130aを充填して、1日養生させる(図5(a))。一方、型枠420内にも同様にセメント130bを充填する(図5(b))。そして、型枠410を型枠420に対向するように配置し、型枠420内にせん断供試体10を挿入して(図5(c))、型枠410と型枠420とでせん断供試体10を挟み込む(図5(d))。次に、固定材430を用いて型枠410と型枠420とをネジ440でネジ止め固定して、1日養生させる(図5(e))。それから、型枠410、型枠420、固定材430及びネジ440を取り外して、せん断供試体10にセメント130a、130bを固着させる(図5(f))。
【0036】
そして、セメント130a、130bが固着されたせん断供試体10を上側せん断箱120a及び下側せん断箱120bに格納し、その上側せん断箱120a及び下側せん断箱120bをせん断試験装置1に載置する。
【0037】
次に、垂直ジャッキ150を用いてせん断供試体10に垂直方向に下向きの荷重を付加しつつ、せん断ジャッキ160を用いてせん断供試体10に水平方向のせん断力を付加する。すると、せん断供試体10の不連続面15を挟んで上部と下部とにズレが発生し(変位が生じ)、センサー部300によりその変位が検出される。
【0038】
そして、検出された変位は制御部に送信される。その変位が制御部200に受信されると、制御部200は、その変位に基づいて、せん断供試体10の上部と下部とが接触する接触部分の断面積を算出すると共に、算出された断面積に応じて、垂直ジャッキ150から付加される荷重を制御する。そして、このような操作を繰り返すことにより、岩盤の不連続面の強度を測定する。
【0039】
(実施形態2)
実施形態1では、下側せん断箱の移動方向に対して壁面が直角をなすように垂直リニアガイドを設けることによって、下側せん断箱に対してせん断力が作用する方向の上側せん断箱の一端の浮き上がりを規制すると共に、上側せん断箱120aの垂直方向の軸回りの回転を規制し、さらにせん断供試体への偏重荷重及び応力集中を防止したが、本発明はこれに限定されない。例えば、下側せん断箱の移動方向に対して壁面が平行になるように垂直リニアガイドを設けてもよい。このように岩盤不連続面のせん断試験装置1を構成しても、上側せん断箱の垂直方向の軸回りの回転を規制することができる共に、せん断供試体への偏重荷重及び応力集中を防止することができる。
【0040】
(他の実施形態)
実施形態1及び2では、セメントを用いて上側せん断箱及び下側せん断箱にせん断供試体を固定したが、例えばセメントに代えて万力などの治具を用いて上側せん断箱及び下側せん断箱にせん断供試体を固定してもよい。
【0041】
また、実施形態1及び2では、垂直リニアガイドとプレスフレームとの間にベアリングローラを設けたが、例えばベアリングローラに代えてベアリング、潤滑油、レールなどを用いてもよい。
【0042】
さらに、実施形態1及び2では、案内手段として水平リニアガイドを用いたが、例えばレールなどを用いてもよい。
【0043】
また、本発明に係る岩盤不連続面のせん断装置は、最初から新規に製作されてもよいが、既存のせん断装置(例えば一面せん断試験装置など)の一部を改良して製作されてもよい。既存の試験装置の一部を改良してせん断装置を製作した場合は、新規に製作した場合よりも製作コストを低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【0044】
【図1】実施形態1に係る岩盤不連続面のせん断試験装置のブロック図である。
【図2】実施形態1に係るせん断試験装置の装置部の概略図である。
【図3】図2に示すA−A’面における断面図である。
【図4】図2に示すB−B’面における断面図である。
【図5】実施形態1のせん断供試体にセメントを固着させる際の工程図である。
【図6】従来の試験方法による円弧すべりなどの安定解析を行なう際の模式図である。
【図7】岩盤の不連続面(割れ目)部分から岩盤が破壊される際の模式図である。
【図8】従来の試験装置において、垂直方向に荷重を付加する前や水平方向にせん断力を付加した際のせん断供試体の状態を示す図である。
【図9】従来の試験装置において、垂直方向に荷重を付加した際や水平方向にせん断力を付加した際のせん断供試体の状態を示す図である。
【図10】従来の試験装置において、ズレが発生する前のせん断供試体の状態を示す図である。
【図11】従来の試験装置において、ズレが発生した際のせん断供試体の状態を示す図である。
【符号の説明】
【0045】
1 せん断試験装置
10 せん断供試体
15 不連続面
100 装置部
120a 上側せん断箱
120b 下側せん断箱
130a、130b セメント
150 垂直ジャッキ
155 プレスフレーム
157 垂直リニアガイド
158、168 ベアリングローラ
160 せん断ジャッキ
167 水平リニアガイド
190 台
200 制御部
300 センサー部


【特許請求の範囲】
【請求項1】
不連続面を有するせん断供試体を挟み込むように設置した上側せん断箱と下側せん断箱とを有し、
前記上側せん断箱を介して前記せん断供試体に対して垂直方向に下向きの荷重を付加しつつ、前記下側せん断箱を水平方向に移動させて前記せん断供試体に水平方向のせん断力を作用せしめる岩盤不連続面のせん断試験装置において、
前記せん断供試体に対して垂直方向に下向きの荷重を付加するように前記上側せん断箱に接続されたプレスフレームと、
前記プレスフレームを挟んで相対向するように設けられ、前記上側せん断箱が垂直方向の軸回りに回転することを規制しつつ、垂直方向へ移動することを許容するように垂直な壁面を構成する1対の板状部材と、
前記下側せん断箱を所定の水平方向に案内する水平案内手段と、
を具備することを特徴とする岩盤不連続面のせん断試験装置。
【請求項2】
請求項1に記載の岩盤不連続面のせん断試験装置において、
前記1対の板状部材は、壁面が前記下側せん断箱の移動方向に対して直角をなすように設けられることを特徴とする岩盤不連続面のせん断試験装置。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の岩盤不連続面のせん断試験装置において、
前記上側せん断箱の垂直方向への移動は、前記プレスフレームと前記1対の板状部材との間に設けられたベアリングローラを介して行なわれることを特徴とする岩盤不連続面のせん断試験装置。
【請求項4】
請求項1〜3の何れかに記載の岩盤不連続面のせん断試験装置において、
前記上側せん断箱と前記下側せん断箱との間の水平方向の変位を検出するセンサー部と、
前記センサー部により検出された変位に基づいて、前記不連続面でせん断されたせん断供試体の上部と下部とが接する接触部分の断面積を算出すると共に当該断面積に応じて前記せん断供試体に付加される垂直方向に下向きの荷重を制御する制御部と、
をさらに具備することを特徴とする岩盤不連続面のせん断試験装置。
【請求項5】
請求項1〜4の何れかに記載の岩盤不連続面のせん断試験装置において、
前記せん断力は、スクリュージャッキにより付加されることを特徴とする岩盤不連続面のせん断試験装置。


【図1】

【図2】

【図3】

【図4】

【図5】

【図6】

【図7】

【図8】

【図9】

【図10】

【図11】


【公開番号】特開2008−241247(P2008−241247A)
【公開日】平成20年10月9日(2008.10.9)
【国際特許分類】
物理学 | 測定;試験 | 材料の化学的または物理的性質の決定による材料の調査または分析 | 機械的応力の負荷による固体材料の強さの調査 | 定せん断力の適用によるもの
物理学 | 測定;試験 | 材料の化学的または物理的性質の決定による材料の調査または分析 | 機械的応力の負荷による固体材料の強さの調査 | 定張力または定圧縮力によるもの
物理学 | 測定;試験 | 材料の化学的または物理的性質の決定による材料の調査または分析 | 機械的応力の負荷による固体材料の強さの調査
【出願番号】特願2007−77603(P2007−77603)
【出願日】平成19年3月23日(2007.3.23)
【出願人】(000211307)中国電力株式会社
【出願人】(591260672)中電技術コンサルタント株式会社
【出願人】(597024522)サンコーコンサルタント株式会社
【Fターム(参考)】
機械的応力負荷による材料の強さの調査 | 調査方法;試験の仕方 | 圧縮、耐圧試験
機械的応力負荷による材料の強さの調査 | 調査方法;試験の仕方 | 剪断試験
機械的応力負荷による材料の強さの調査 | 調査方法;試験の仕方 | 複合応力試験(引張応力と曲げ応力等)
機械的応力負荷による材料の強さの調査 | 力を掛ける方法(時間的、空間的) | 静的負荷による試験
機械的応力負荷による材料の強さの調査 | 調査対象項目 | 強度
機械的応力負荷による材料の強さの調査 | 試験片、材料 | 無機材料、セラミックス | 土壌、岩石
機械的応力負荷による材料の強さの調査 | 試験片、形状、構造及び部分、部品 | 柱状、棒状
機械的応力負荷による材料の強さの調査 | 試験片の取扱い | チャック、把持機構
機械的応力負荷による材料の強さの調査 | 試験装置;構成、部分構成(治具を含む) | 荷重負荷装置
機械的応力負荷による材料の強さの調査 | 試験装置;構成、部分構成(治具を含む) | コンピュータ装置を内蔵するもの
機械的応力負荷による材料の強さの調査 | 測定対象 | 荷重
機械的応力負荷による材料の強さの調査 | 測定対象 | 変位
機械的応力負荷による材料の強さの調査 | 測定された変化量の取扱い | データの電気的処理 | 演算処理