説明

嵌合連結パネル材

【課題】パネル材同士の嵌設固定がより確実かつより安定的に行われるパネル材。
【解決手段】側面および脚底面を有した前記継手具(2.1)の脚(12.1)ならびに底部に対向する継手具(2.1)の基底は、2枚のパネル材(1.1、1.2)が互いに組み付けられる前および後に、突出部の内側面およびロックアームの底部(35)と接触しており、ロックアームの突出部(15)は底方向に楔形状を有し、突出部の内側面(17)はロックアームの底部ないしパネル材(1.1)の底面に対して鋭角をなして傾斜し、ロック転動部(20)は2枚のパネル材の嵌合連結に際して継手具(2.1)の頭部(5.1)を押圧する平坦な押圧面(21.1)を有し、これにより頭部(5.1)は溝底の方向に傾倒させられる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、すでに敷設されたパネル材に対して押し入る手段を備えた、土台上での同タイプのパネル材同士の嵌合連結が可能なパネル材に関する。
【背景技術】
【0002】
この種のパネル材は国際公開公報第2008/004960号(特許文献1)から公知である。その図6a〜6dから理解できるように、すでに敷設された一方のパネル材の半円形の凹欠には、ほぼブーメラン形の、シーソー様に作用する継手具が嵌設されており、該継手具はカウンタパネルによりてこの原理で、該継手具の厚い方の端縁が、パネル連結結合の断面で見て、該端縁に適合したカウンタパネルの溝に係合するまで可動される。この別体の継手具は、歩行面に対して実質的に垂直方向におけるパネル材のロッキングを保証することを役割としている。他方、水平方向のロッキングの役割は、従来のように、ロックアームがその突出部によって引き受ける。この公知の継手具はカウンタパネル方向を向いた付加的な専用の突出部を有しているとはいえ、該突出部は単に既存の水平方向ロッキングの補強を狙いとしているにすぎない。この公知の嵌合構造の短所は、上記継手具が、2枚のパネル材が互いに組み付けられる前に、係合溝から比較的容易に逸脱することがあるという点であり、特にこの継手具の材料がばね弾性を有している場合にその傾向が強い。従って、このような形態の継手具の安定性は不十分であると思われる。
【0003】
ドイツ登録実用新案公報第202009004530号(特許文献2)は、特性の相違する、特に、柔軟性の相違する領域を有する同時押出されたプラスチックスト突出部からなる独立した別体の継手具を含んでなり、脚を有する基底部とパネルの底方向を向いた頭部とに継手具を区分するヒンジが継手具の1領域をなすように構成した水平方向および垂直方向に作用するロッキングシステムを形成する連結部品を備えたフロアパネルを開示している。短所は、継手具を組み付ける際に、継手具とくに継手具の脚がその座から比較的容易に逸脱するという点である。
【0004】
ドイツ特許公開公報第10237397号(特許文献3)には、窓封止用プロファイル材(特定の幾何形状断面が形成された形材)に類似した、中空チャンバを備えた一体形または二体形の弾性継手具の一連の異なった実施形態が開示されている。さらに、その図5から、一方のパネルの側面を越えて突き出した、ポンチと称されるセンターリブが相手側のパネルの溝に圧嵌めされたC形材の内部空間に頭部で係合する2部分からなるアンカー状の継手具が読み取れる。互いに連結結合された双方のパネルの特定形状形成された側面はパネルの歩行面に対して実質的に斜めに延びており、その際、継手具の連結された部分は垂直に側面の方向に向いている。この場合、継手具の双方の部分は継手具の縦軸に対して鏡像対称的な構造を有している。図5に示された、こうして形成された二体形継手具によるパネル連結結合の短所は、互いに連結結合されたフロアパネルの事後的な切り離しが実現不能であるという点にある。また、フロアパネル相互の連結結合ないし土台上へのフロアパネルの敷設も、水平方向の組み付けが公知の木槌を用いては不可能であると共に、旋回運動による組み付けも特に困難であるために、問題となる。
【0005】
国際公開公報第00/47841号(特許文献4)は、フロアパネルの溝に嵌設された、内側を向いた屈曲した端縁領域を有する弾性プロファイル材を開示している。この実施形態によるプロファイル材にも、該プロファイル材が同じくその嵌設座から比較的容易に逸脱することがあるというリスクが潜んでいる。
上記に加えて、シーソーのような動きをするその他の継手具の複数の実施形態も知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】国際公開公報第2008/004960号
【特許文献2】ドイツ登録実用新案公報第202009004530号
【特許文献3】ドイツ特許公開公報第10237397号
【特許文献4】国際公開公報第00/47841号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明の目的は、多角形状の板状パネル材を独立した別体の継手具を用いて互いに連結結合するパネル材を提供することであって、その際、シーソーのような動きをともなわずに、パネル材同士の嵌設固定がより確実かつより安定的に行われることが要望される。
なお、本発明の出発技術は、すでに敷設されたパネル材に対して押し入る手段を備え、土台上での同タイプのパネル材同士の嵌合連結が可能なパネル材である。より詳しくは、前記パネル材はそれぞれ、当該パネル材の有用面ないし底面に対して垂直をなす突合せ面に対応付けられた互いに対向する特定形状形成された第1側面及び第2側面を有し、前記第1側面の前記突合せ面は前記パネル材の前記第1側面に沿って延びる第1溝につながっている。前記パネル材の前記第1側面の前記突合せ面を越えてロックアームが突き出し、前記ロックアームは前記有用面の方向を向いた台形状の突出部を始端とし、前記突出部はまた前記ロックアームの底部を終端とする内側面を有し、前記第1溝は前記第1側面の突合せ面から後方に引っ込んだ溝底を有し、前記第1溝には、一方パネル材が敷設された状態で、対応する他方のパネル材の前記第2側面と連携する長細い、少なくとも部分的に柔軟な、独立した別体の継手具が少なくとも部分的に嵌設される。前記継手具は変形前の状態でほぼ樋形の断面を有すると共に、基底部とアーム部とからなる少なくとも部分的にアーチ形の胴体を有し、少なくとも部分的に半割れ円筒状または半割れ楕円筒状をなす内周面を有する前記胴体は前記継手具の断面で見て、前記内周面の一方の端縁部で頭部に移行し、他方の端縁部で脚に移行し、前記脚は、嵌設された状態で前記突出部の前記内側面に対向する外側を向いた側面と、該側面に連続する脚底面とを有する。前記継手具の前記頭部は継手具が嵌設された状態で有用面の方向を向き、前記基底部に連続する、前記頭部を終端とする前記アーム部は、前記継手具が嵌設された状態で傾倒可能に配置されているために、パネル材が互いに組み付けられる際に前記アーム部は前記頭部と共に前記溝底の方向に傾倒可能である。前記第2側面は、前記2枚のパネル材が互いに組み付けられる際に、前記継手具の前記内周面によって作り出されている内部空間に入り込むロック転動部を有する。前記ロック転動部は前記パネル材の底面の方向に向かって開いた切り欠き部につながっており、前記ロックアームの底部と、前記第1溝ならびに前記突出部の前記傾斜した内側面とは、前記継手具を収容するための嵌設座を形成し、前記頭部は前記継手具が前記第1溝に嵌合した状態で少なくとも部分的に前記第1溝の第1溝側面に圧接するように構成されている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記出発技術を基本として、上記課題を解決するため、本発明によるパネルは、側面および脚底面を有した継手具の脚ならびに底部に対向する継手具の基底部は、2枚のパネル材が互いに組み付けられる前および後に、突出部の内側面およびロックアームの底部と接触している。さらに、ロックアームの突出部は底層の方向に楔形状を有し、この突出部の内側面はロックアームの底部ないしパネル材の底面に対して鋭角をなして傾斜している。さらに、ロック転動部は2枚のパネル材の嵌合連結に際して前記継手具の前記頭部を押圧する平坦な少なくとも1つの押圧面を有し、これにより前記頭部は溝底の方向に傾倒させられる。
【0009】
本発明による継手具と従来のほぼ半円状または半割れ楕円筒状の樋形継手具の間の類似性は、継手具の頭部が樋形継手具の一方の端縁に対応し、継手具の脚が樋形継手具の該端縁とは反対側に位置する樋ビードに対応していることである。
【0010】
さらに、すでに敷設されているパネル材に向かって押し入るパネル材はカウンタパネルとも称される。たとえば、「上」、「上側」、「下」、「下側」、「下方」、「上方」などの用語は、図面からも読み取れるように、土台上に敷設されたパネル材を基準としている。またさらに、独立した別体の継手具はプロファイル材とも称される。
【0011】
本発明による構成は、ふつう嵌合連結を形成する部材すなわちロックアームの突出部と底部の方向を向いたカウンタパネルのロック転動部とが互いに密に拘束し合うと共に、双方のパネル材の突合せ面が互いに面状接触して水平方向におけるパネル材のロックを保証しており、いわゆる嵌め合いによる接続に類似した構成である。国際公開公報第2008/004960号(特許文献1)に開示された公知の解決方法の場合には、この前提条件は、継手具が溝から外される場合にも満たされる。特許文献1に開示された独立した別体の継手具は、本来の嵌合連結を形成する面の外部にある。
【0012】
見逃してはいけない点は、本発明による解決方法における嵌合連結が、双方のパネル材の組み付け後、上記突出部の上記内側面とパネル材の組み付け時に継手具に係合する上記ロック転動部の間にリブ状の脚が位置することによって、初めて実現するということである。万一、継手具が外されるとすれば、それによって隙間が生ずるために、嵌合連結について論ずることはできない。こうした状態では、双方のパネル材は水平方向ならびに垂直方向のいずれについても相互のずれが防止されていないことになる。本発明によるプロファイル材は同時に双方の方向へのロックを保証し得るという点が大きな長所である。
【0013】
好ましくは、本発明による上記の独立した別体の継手具はプラスチックから製造されている。該継手具用の適切なプラスチックとしては、熱可塑性樹脂たとえばポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリスチレン(PS)、ポリアミド(PA)、ポリカーボネート(PC)、ポリエチレンテレフタレート(PET)等、ならびに、いわゆるエンジニアリングプラスチックたとえばスチレン共重合体(ABS)、ポリアミド(PA)、ポリカーボネート(PC)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリメチルメタクリレート(PMMA)、ポリオキシメチレン(POM)、フッ素樹脂(テフロン(登録商標))、ポリウレタン(PUR)が提示される。
【0014】
上記プロファイル材の脚はリブ状であるかもしくは一体的で中実に成形されることも可能で、その際、決定的に重要な点は、プロファイル材の脚が傾斜した側面を有しており、脚底面に対する該側面の傾斜角が上記突出部の上述した鋭角に一致していることである。それゆえ、組み付けられた上記プロファイル材の上記の脚および基底部は、カウンタパネルが沈められて押し込まれる前および後に、上記ロックアームにほぼ相補係合して密着可能である。
【0015】
この継手具はその基底部から上記可傾式アーム部への移行領域に、上記継手具の長手方向に延びる、外側に突き出した少なくとも1つの突起を有することも可能である。この突起は上記継手具が嵌設された状態で第2溝の溝側面に接触してもよい。
【0016】
上記プロファイル材はいわゆる一体型プラスチックで製造されていてもよい。この種のプロファイル材は、たとえば、硬質の脚と、頭部に連設してゆく比較的軟質のアーム部とを有することができる。この場合、上記頭部と上記の脚とは、プロファイル材のその他の部分の材料よりも剛的に形成されていてよい。上記プロファイル材は平滑な表面および/または粗面化された表面を有してもよい。
さらに、上記プロファイル材は、金属、木質材料または複合材料から製造してもよい。
【0017】
上記プロファイル材は少なくともそのアーム部領域が弾性変形可能とされていてよい。上記プロファイル材の弾性はプロファイル材の厚さを適切に絞るかまたは上記アーム部から脚部への移行領域をゆるやかに形成することによって補強することが可能である。
【0018】
ここでの頭部は、帯状の、嵌設された状態で上述した第1溝側面に対向する平坦な圧接面を有しており、該圧接面はまた、プロファイル材の断面で見て、下向きの傾斜したまたは丸み付けられた滑り面に連設させてよい。
好ましくは、このプロファイル材を収容するための上記の溝の上記第1溝の上側側面はパネル材の有用面ないし底面に対して平行に延び、第2溝の下側側面はパネル材の有用面ないし底面に対して斜めをなして延びており、その際、上記の溝下側側面はロックアームの底部につながっている。これらの上下双方の溝側面は、有用面に対して垂直に配置された、上述した溝の溝底につながっている。このように構成された上記の溝は頭部を傾倒させるための十分な余地を有している。頭部に形成された平坦な圧接面は、カウンタパネルの押し込み沈下とは係わりなく、嵌設された状態で溝の上側側面と面状接触するかまたは該溝側面を圧接している。
【0019】
ロックアームの底部は、好ましくは上記底面と平行をなして延びて、脚および継手具の胴体の基底部を支持する支持面を形成するように構成されるとよい。その平坦な脚底面がリブ状の脚の脚底面よりも幅広に形成されている一体中実成形された脚の収容には、特に、平坦なまたは段付けされた底部が適している。
【0020】
ロックアームの底部には、溝と平行に延びる少なくとも1条の窪みが形成されると好都合で、この窪みは好ましくは上記底部のほぼ中央に位置し、常に、傾斜した溝下側側面の外側に位置することになる。嵌設された上記プロファイル材の底部、したがって、その基底部は、上記の窪みによって係合支持可能である。それゆえ、組み付け嵌設された本発明によるプロファイル材には、プロファイル材の少なくとも3個の接触面がそれぞれ下側パネル材、つまり、上記突出部の傾斜した内側面、上記ロックアームの底部および上記第1溝の溝上側側面と接触しているという原理が当てはまる。このようにして固定されたプロファイル材は下側パネル材の上記側面に確実に着座し、同所から自ずと逸脱する可能性はほぼ皆無である。
【0021】
本発明の特に好適な実施形態において、下側パネル材と上記プロファイル材の間に第4の接触面が設けられ、この第4の接触面は、上記プロファイル材から突き出した弾性リブによるかまたは、嵌設された状態で上記第1溝の傾斜した溝下側側面に圧接する、上記プロファイル材から突き出した少なくとも1つの弾性タングによって形成されており、これによって、嵌設座に収容された上記プロファイル材のさらに安定した位置保全が達成される。
【0022】
上記頭部は、すでに敷設されているパネル材の底部に向かって他方のパネル材が沈められて押し込まれる際に、上記ロックアームの底部に設けられた上記の窪みないし段を中心とした傾倒運動を行うことができる。したがって、上記プロファイル材の上記アーム部も傾倒させられる。その際、上記継手具の上記の脚は上記突出部の上記内側面に接したままであると共に、上記プロファイル材の上記基底部は不動のままに保たれる。
【0023】
上記プロファイル材はメーカーサイドで人力または機械ないし自動装着構成により、パネル材に既設の溝に圧嵌めされていてよい。上記プロファイル材の装着されたパネル材はそのままの形で倉庫保管ならびに販売が可能である。
上記プロファイル材がプラスチックから製造される場合、量産品として安価に提供することが可能である。
【0024】
本発明による上記プロファイル材は実質的にパネル材の短辺側用のものである。ただし、上述したような独立した別体の継手具が相応して適合されている限り、この継手具は長尺のパネル材側面にも組み込むことも可能である。
【0025】
カウンタパネル側に配されたロック転動部に有用面に対して斜めに配置された押圧面が設けられ、該押圧面によって頭部の平坦な圧接面、ただしとりわけ、丸み付けられたもしくは傾斜させられた滑り面に圧力が及ぼされるようにするのが有利である。下方を向いたロック転動部に設けられた上記の傾斜した押圧面は有用面に対して45°以上、好ましくは60°の角度をなしている。この大きさの角度によって、着座からの頭部の逸脱を防止し、頭部に対するロック転動部の最適な滑りが保証される。
【0026】
ロック転動部の丸み付けられた表面は、頭部を収容するための鋭角をなすほぼV形の移行部が形成されるようにして、パネル材の上側突合せ面から後方に引っ込んだ斜面に連続するようにすることができる。
ただし、頭部は上記ロック転動部を担持するパネル材に形成された溝に係合するようにすることも可能である。好ましくは、この溝は台形状をなしている。
【0027】
ロック転動部の丸み付けられた表面は、有用面に対して傾斜してもしくは垂直をなして配置された平坦な面を経て、ロック転動部を担持するパネル材に設けられた下方に向かって開いた切り欠き部に連設するのが有利である。その際、好ましくは、脚の上部には、上述した平坦な面に適合した帯状の内側面が形成される。
【0028】
パネル材自体は、プラスチック、金属、紙またはその他の再生可能原材料たとえばコルクを含む木質材料から製造することができる。これらのパネル材は、それ自体公知のHDFまたはMDFパネルと同様、一体中実構造または層構造をなして製造され、透明または半透明の合成樹脂からなる少なくとも1層で被覆された木製化粧層またはタイル化粧層を形成してもよい。これらのパネル材には抗菌材および/または耐火材が備えられていてよい。
上記のパネル材は、フロアパネル、壁面被覆パネルまたは家具用部品として使用可能である。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【図1】2枚のパネル材のそれぞれ一方の、継手具を除外した側面領域の断面を示す断面模式図である。
【図2】2枚のパネル材のそれぞれ一方の、継手具を除外した側面領域の断面を示す断面模式図である。
【図3】継手具が嵌設されたパネル材の断面を示す断面模式図である。
【図4】継手具が嵌設されたパネル材の断面を、頭部の2つのポジションと共に示す断面模式図である。
【図5】継手具の嵌設された2枚のパネル材が嵌合連結される際の断面を、押し込み連結されるパネル材の3つのポジションのうちそれぞれ1ポジションによって示す断面模式図である。
【図6】継手具の嵌設された2枚のパネル材が嵌合連結される際の断面を、押し込み連結されるパネル材の3つのポジションのうちそれぞれ1ポジションによって示す断面模式図である。
【図7】継手具の嵌設された2枚のパネル材が嵌合連結される際の断面を、押し込み連結されるパネル材の3つのポジションのうちそれぞれ1ポジションによって示す断面模式図である。
【図8】第一の実施形態の継手具の輪郭を示す断面図である。
【図9】図8に示した継手具の斜視図である。
【図10】一体中実成形された脚を備えた継手具の輪郭を示す断面図である。
【図11】図8に示した継手具の変形実施形態の同じく輪郭を示す断面図である。
【図12】一体中実成形された脚を備えた別の継手具の輪郭を示す断面図である。
【図13】パネル材の突出部と側面溝の間に配設された、図12に示した継手具の断面を示す断面模式図である。
【図14】一体中実成形された脚を備えたさらに別の継手具の輪郭を示す断面図である。
【図15】パネル材の突出部と側面溝の間に配設された、図14に示した継手具の断面を示す断面模式図である。
【図16】敷設済みの、図1および図2に示したパネル材の断面(ただし、継手具を除く)を示す断面模式図である。
【図17】頭部の端部が斜め切りされた別の継手具を、該継手具の脚の側面方向から眺めた平面図である。
【図18】頭部の端部が斜め切りされた別の継手具の輪郭を示す継手具側面図である。
【図19】図17および図18に示した継手具の斜視図である。
【図20】頭部の端部が斜め切りされていない、図17および図18に示した継手具を、該継手具の脚の側面方向から眺めた平面図である。
【図21】頭部の端部が斜め切りされていない、図17および図18に示した継手具の輪郭を示す継手具側面図である。
【図22】図20および図21に示した継手具の斜視図である。
【図23】基底部からアーム部への移行領域に突起を有する継手具の輪郭を示す断面図である。
【図24】図23に示した継手具の斜視図である。
【図25】図23に示した継手具が嵌設されて互いに連結された2枚のパネル材の断面を示す断面模式図である。
【図26】別の突起を備えた継手具の輪郭を示す断面図である。
【図27】図26に示した継手具の斜視図である。
【図28a】図26および図27に示した継手具が嵌設されて互いに連結された2枚のパネル材の断面を示す断面模式図である。
【図28b】図28aに示した互いに連結されたパネル材の断面を、概略的に示した中くぼみ底と共に示す断面模式図である。
【図29】屈曲した突起と丸められた脚とを有するさらに別の継手具の輪郭を示す断面図である。
【図30】図29に示した継手具の斜視図である。
【図31】図29に示した継手具が嵌設されて互いに連結された2枚のパネル材の断面を示す断面模式図である。
【図32】図29に示した−ただし、頭部の端部が斜め切りされていない−継手具の輪郭を示す断面図である。
【図33】図32に示した継手具の斜視図である。
【図34】別のリブ状突起を備えた継手具の輪郭を示す断面図である。
【図35】図34に示した継手具が嵌設されて互いに連結された2枚のパネル材の断面を示す断面模式図である。
【図36】図34に示した継手具の一部の斜視図である。
【図37】図34に示した−ただし、改変された脚を備えた−継手具の輪郭を示す断面図である。
【図38】図37に示した継手具が嵌設されて互いに連結された2枚のパネル材の部分断面図である。
【図39】図37に示した継手具を示す一方側からの斜視図である。
【図40】図37に示した継手具を示す他方側からの斜視図である。
【図41】突き出したタングを有する継手具の輪郭を示す断面図である。
【図42】図41に示した継手具が嵌設されて互いに連結された2枚のパネル材の部分断面図である。
【図43】図41に示した継手具の、タング可視側から眺めた斜視図である。
【図44】図41に示した継手具の内側を示す斜視図である。
【図45】図41に示した継手具を該継手具の脚の側面方向から眺めた平面図である。
【図46】図41に示した継手具を頭部の上方から眺めた平面図である。
【図47】図41に示した−ただし、改変された脚を備えた−継手具の輪郭を示す断面図である。
【図48】図47に示した継手具が嵌設されて互いに連結された2枚のパネル材の部分断面図である。
【図49】図47に示した継手具の内側を示す斜視図である。
【図50】図47に示した継手具を該継手具の脚の側面方向から眺めた平面図である。
【図51】図47に示した継手具を頭部の上方から眺めた平面図である。
【図52】図37に示した−ただし、改変された頭部を備えた−継手具の輪郭を示す断面図である。
【図53】図52に示した継手具が嵌設されて互いに連結された2枚のパネル材の部分断面図である。
【図54】図37に示した−ただし、別の実施形態での頭部を備えた−継手具の輪郭を示す断面図である。
【図55】図54に示した継手具が嵌設されて互いに連結された2枚のパネル材の部分断面図である。
【図56】上方から眺めたフロアの斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0030】
図1、図2および図16は、パネル材1.1がすでにその上に敷設されている土台11の方向に向かってパネル材1.2(カウンタパネル)が押し込み連結される前後の2枚のパネル材1.1、1.2を示している。これらの図では、以下になお詳細な説明が行われる独立した別体の継手具が、図面の見易さを考慮して図示されていないことを断っておく。
【0031】
双方のパネル材1.1、1.2はそれぞれ、表層39と、底層40と、両者にサンドイッチされた木質材料からなる芯層38とから構成されている。表層39は、その表面が歩行面ないし有用面6を形成する化粧層41を備えている。底層40も、土台11に対向する底面26を有している。
【0032】
パネル材1.1は、有用面6と底面26によって境界付けられ、突合せ面7.1と、突合せ面から後方に引っ込んだ(本体側に入り込んだ)第1溝9と、突合せ面7.1を越えて張り出して、上方に向かって突き出た突出部15を有したロックアーム14とを備えた特定形状形成された第1側面(プロファイル形状側面と名づけることができるが、特定の係合構造を有する側面を意味する)8.1を有することを特徴としている。
【0033】
第1溝9の断面は多角形状をなし、突合せ面7.1から後方に引っ込んだ溝底10を有しており、該溝底は突合せ面7.1と平行平面をなして配置され、有用面6と平行平面をなして延びる溝上側側面13と斜め方向に向いて延びる溝下側側面23とにそれぞれつながっている。後者つまり溝下側側面はまた、ロックアーム14の、底面26と平行をなす底部35につながっており、底部35の中央には側面8.1に沿って延びる窪み36が形成されている。
【0034】
ロックアーム14の突出部15は台形状をなし、底層40の方向に向かって楔形状を有し、該突出部には、底部35に対して鋭角αをなして傾斜した内側面17が形成されている。この角度αは本実施形態において80°〜85°であり、この範囲内で変化してよい。
【0035】
図1と図28bとから理解できるように、ロックアーム14の底部35と、突出部15の内側面17と、第1溝9ないし該溝の溝上側側面13とによって、継手具を収容するための嵌設座60が形成されている。
【0036】
パネル材1.2は、歩行面と底面6、26によって境界付けられ、突合せ面7.2と、突合せ面7.2から後方に引っ込んだ斜面19と、下方に向いたロック転動部20とを備えた特定形状形成された第2側面(プロファイル形状側面とも呼ばれ、特定の係合構造を有する側面を意味する)8.2を有することを特徴としている。斜面19はロック転動部20と連携して深く鋭く入り込んだV形の移行部25を形成している。
【0037】
ロック転動部20には、有用面6との間に鋭角を形成して、斜面19とほぼ平行をなして配置された押圧面21.1が形成されている。この鋭角は好ましくは60°である。ロック転動部20は、パネル材1.1の突出部15を収容するために下方に向かって開いた切り欠き部37につながっている。
【0038】
図16には、双方の突合せ面7.1、7.2が互いに接触した際に、ロック転動部20と突出部15の間に形成される比較的幅広の隙間Sが認められる。この場合、パネル材1.1、1,2は、水平方向にも、垂直方向にも、互いにロックされていない。
【0039】
土台11上に敷設されたパネル材1.1、1.2の同様な状態は図7からも看守される。ただしこの場合には、独立した別体の継手具2.1(プロファイル材)が嵌設されているために、隙間S(図16、参照)は該プロファイル材のリブ状の脚12.1によって完全にふさがれている。パネル材1.1、1.2は嵌設されたプロファイル材2.1と一体連携して、該プロファイル材が双方の方向(図7、参照、矢印X、Y方向)にロック効果をもたらす手段100を形成する。
【0040】
ほぼ樋形をなすプロファイル材2.1(図8および図9、参照)は、半割れ円筒状の内周面4と、同じく半割れ円筒状の外周面28と、頭部5.1と、脚12.1とが認められる断面Q1を有している。内周面と外周面4、28は、頭部5.1から脚12.1に達する樋形胴体3の内外の境界をなしている。
【0041】
図9に示したプロファイル材2.1は比較的短く、したがって、パネル材の短辺側用のものである。その長さLは実質的に短辺側の寸法に一致しているかまたはそれよりもわずかに短い。図56に概略的に図示したフロア34は、それらの短辺側が独立した別体の継手具を介してロックされ、長辺側が従来の、図中不図示の溝・ばね継手具を介してロックされた上述した複数のパネル材1.1、1.2から構成されている。
【0042】
脚12.1は、その傾斜角が角度α(図2、参照)に等しい傾斜した側面24を有している。さらに、脚12.1は脚底面27と、脚底面27に対応し、上記の半割れ円筒状の内周面4に連続する縦長の上部端縁16とを有している。
【0043】
頭部5.1の重要な特徴の一つは、その内側がさらに別の斜めの滑り面22によって境界付けられた上側圧設面18を有していることである。
【0044】
パネル材1.1に圧嵌めされたプロファイル材2.1は図3および図4にも示されている。頭部5.1は溝上側側面13と接触して、突合せ面7.1を越えて突き出ている。脚12.1は脚底面27で底部35に係合支持され、側面24で突出部15の内側面17にそれぞれ係合支持されている。胴体3もまた、そのアーチ形の下側基底部42で窪み36(図3、参照)に係合支持されている。こうして、プロファイル材2.1はパネル材1.1に固定されて、嵌設座60からの逸脱が防止されている。
【0045】
図4から読み取れるように、胴体3の、基底部42までに達するアーム部43は柔軟に形成されている。頭部5.1はアーム部43によって担持されているために、該頭部も基底部42に対して傾倒可能ないし揺動可能に配置されている。
【0046】
図5、図6および図56には、カウンタパネル1.2が土台11上に押し込み連結される姿が示されている。カウンタパネルは旋回軸A(図56、参照)を中心にして旋回させられる。図5に示した状態で、ロック転動部20は下方に向かって押し込まれる。該円筒体はすでに敷設されているパネル材1.1の突合せ面7.1を経て滑動し、該円筒体の傾斜した押圧面21は頭部5.1に当接するに至る(図5および図6、参照)。その後、ロック転動部20は該円筒体の押圧面21によって、図8に示した頭部の圧接面18と滑り面22を越えて滑動する結果、頭部は溝底10の方向にねじり傾倒させられ、次いで、図7に示したロッキングポジションに達し、該ロッキングポジションにおいて頭部5.1は斜面19がロック転動部20に移行するV形をなす移行部25に係合する。
【0047】
この場合、プロファイル材2.1はすでに敷設されているパネル材1.1の底部35の方向に向かってカウンタパネル1.2が押し込み連結される際にねじり傾倒に付され、頭部5.1は徐々にねじり傾倒させられて先ず、パネル材の旋回軸Aに近い端部31が、続いて、プロファイル材のもう一つの端部32がそれぞれ完全に溝上側側面13の下に達する。本実施形態において、ねじり傾倒とはプロファイル材の一部のみのねじり傾倒、つまり、アーム部43と頭部5.1との傾倒として理解されることとし、他方、脚12.1の位置は不変のままである。
【0048】
図10は、継手具2.1と同様な構造を有するが、リブ状の脚に代えて一体中実成形された脚30が設けられている点で相違している継手具2.2を示している。このプロファイル材は、一体中実成形された脚30の脚底面27が基底部42にまで達している断面Q2を有している。プロファイル材2.1に代えてプロファイル材2.2を使用することが可能であるが、図には示されていない。
【0049】
別の類似したプロファイル材の実施形態(符号2.3)は、図11に示した断面Q3を有している。胴体3はその中央区域つまりその基底部42に、平坦な下側面29を有している。ロックアーム14の図中不図示の底部も、プロファイル材2.3用に適合された面(不図示)を有している。
【0050】
図12は、一体中実成形された脚30がプロファイル材の下側基底部42を経て可傾式のアーチ形アーム部43につながっており、こうして、下側の平坦な脚底面27が上記のアーム部43にまで達している、さらに別のプロファイル材2.4の断面Q4を示している。図13から読み取れるように、プロファイル材2.4はその脚底面27によって、ロックアーム14の同じく平坦に形成された底部35上に載設されている。底部35の幅は脚底面27の幅と同じである。したがって、アーム部43はプロファイル材の移行領域45(底部35と傾斜した溝下側側面23との移行部に対応している)を中心にしてねじり傾倒可能である。
【0051】
図14は、プロファイル材2.4とほぼ同じ構造を有する別のプロファイル材2.5の断面Q5を示している。ただし、このプロファイル材2.5はアーム部43への移行領域45に段が形成されている。プロファイル材2.5の基底部42は、突出部15の側面24と胴体3の段51の間を延びる下面をなす平坦な外側面44を有している。プロファイル材2.5に設けられた段51は、ロックアーム14の底部に設けられた溝61の比較的丈の低い溝側面33.1に適合している(図15、参照)。溝61に嵌設された継手具2.5はまた、その頭部5.1によって第1溝9の溝上側側面13に圧接する。こうして、継手具2.5は、頭部5.1を担持するアーム部43の所要の可傾性を損なうことなく、パネル材1.1の嵌設座に位置保全されて配設されている。
【0052】
図18は、図8に示したプロファイル材2.8の発展形態をなすプロファイル材2.15の断面(符号Q15)を示している。プロファイル材2.15の、脚12.1の上部端縁16から開始する半割れ円筒状の内周面4は、頭部5.1に達する平坦な面区域63に移行している。
【0053】
図17および図19が示しているように、頭部5.1はプロファイル材2.7の両端31、32の箇所でそれぞれ斜め切りされ、押し込みエッジ49.1、49.2が形成されている。
【0054】
プロファイル材2.15は、図20、図21および図22にも示されている。この場合、頭部5.1に配置された内側自由エッジ75は継手具の全長Lに沿ってまっすぐに延びており、押し込みエッジは形成されていない。このプロファイル材はその他の点では、図17〜図19に示したプロファイル材と同じである。
【0055】
図23には、さらに別のプロファイル材2.6の断面Q6が表されている。プロファイル材2.6のおおよそ半割れ円筒状の内周面4は、一方で、脚12.4の縦長の端縁16に至る帯状の平坦な内側面54につながっており、他方で、頭部5.2にまで達する平坦な面区域63につながっている。
【0056】
脚12.4は2つの肉厚寸法(上部端縁領域の肉厚寸法aおよび脚底面27を終端とする下部領域の薄肉の肉厚寸法b)を有している。
【0057】
頭部5.2は上述した圧接面18と滑り面22とを有しているが、このプロファイル材の両端31、32には斜め切りされた押し込みエッジ49.1、49.2(図24を参照)が形成されている。さらに、断面Q6から、上側の平坦な圧接面18はやや傾斜した区域76を経て滑り面22につながっていることが読み取れる。
【0058】
さらに、プロファイル材2.6は該プロファイル材の長手方向に延びる、外側に突き出した隆起状の突起48.1を有しており、該突起は基底部42から可傾式アーム部43への移行領域47に配置されている。図25から読み取れるように、突起48.1は、プロファイル材が嵌設された状態で、ロックアーム14の底部35と、溝62に設けられた比較的丈の低い、底部35に対して垂直に配置された溝側面33.2とに接触している。溝62は、上記の溝側面33.2と、突出部15の内側面17と、窪み36が彫設された底部35とによって形成されている。
【0059】
ロック転動部20(図25、参照)は、斜めの押圧面21.1と、押圧面21.1につながっており、有用面6に対して垂直に配置されたさらなる押圧面21.2と、頭部5.2がその下側面65で係合支持される傾斜した係合支持面64とによって形成されている。傾斜した係合支持面64は斜面19と連携して非対称的なV形溝66を形成し、同所に頭部5.2が係合して、該頭部はその圧接面18で第1溝9の溝上側側面13に接触し、その下側圧接面65で傾斜した係合支持面64に接触している。さらに、アーム部43の平坦な面区域63はロック転動部20の押圧面21.2と接触している(ロック転動部20が押し込み嵌設された後;図25、参照)。
【0060】
図26から、突起48.2が設けられ、図23で述べた各部と、頭部5.2と、脚12.4とを有したさらに別のプロファイル材2.7の断面が認められる。基底部42の外周面28は、突起48.2の自由端の側面67までつながっている。突起48.2は、アーム部43から基底部42への移行領域47の方向に向かって徐々に拡幅していく。アーム部43自体は、頭部5.2を担持するまっすぐに延びる上部アーム区域68と、まっすぐに延びて基底部42に連続する下部アーム区域69とを有している。これら双方のアーム区域68と69とは互いに鈍角εをなして配置されており、これは本実施形態において約150°である。
【0061】
図27が示しているように、頭部5.2は同じくまっすぐに延びる内側エッジ75を有している。
【0062】
プロファイル材2.7の使用は図28aおよび図28bに示されている。
【0063】
ロックアーム14の底部35はやや中くぼみ状をなしており、突出部15の内側面17および突出部とは反対側の溝側面33.2と連携して溝50を形成している(図28b、参照)。溝側面33.2と突出部15の内側面17とは互いに傾斜して、鋭角βを形成している。この鋭角βは本実施形態において5°〜10°の角度範囲内にあり、その範囲内で多少変化してよい。
【0064】
この実施形態においても、継手具2.7を収容するための嵌設座60(図28b、参照)が存在している。この嵌設座は、第1溝9と、突出部15の傾斜した内側面17およびロックアーム14の底部35(場合により、溝50と言ってもよい)とによって形成されている。この場合、嵌設座60に嵌設されたプロファイル材2.7はその頭部5.2で第1溝9の溝上側側面13に圧接する。
【0065】
ロック転動部20(図28a、参照)は、図25に示した実施形態の場合と同様に構成されている。ただし、プロファイル材2.7の内周面4のみならず、アーム区域68と69とを有したアーム部43もロック転動部20の形状に適合されている。頭部5.2はV形溝66に係合し、その下側圧接面65で溝66の係合支持面64に係合支持される。係合支持面64は底面26に対して鋭角λをなして傾斜している。角度λを限定する直線c(図28a、参照)は底面26を模している。角度λは本実施形態において約10°である。嵌設された状態における頭部5.2のこうした配置は図23〜25に示した実施形態にも当てはまる。
【0066】
こうして、継手具2.7は、頭部5.2を担持するアーム部43の所要の可傾性を損なうことなく、パネル材1.1の嵌設座60に位置保全され収容されている。
【0067】
図29は、プロファイル材2.7に類似したさらに別のプロファイル材2.8の断面Q8を示している。同じ部分には同一の符号が付されている。プロファイル材2.8は、丸み付け部70によって脚12.4とは異なる脚12.2を有している。外側に突き出した突起48.3の屈曲した自由端71は上方を向いている。この突起48.3はリブ状と称することができる。
【0068】
図30から読み取れるように、頭部5.2はプロファイル材2.8の両端31、32でそれぞれ斜め切りされ、押し込みエッジ49.1、49.2が形成されている。
【0069】
プロファイル材2.8の使用は図31に示されている。プロファイル材2.8はその基底部42を以って、図28aに示した実施形態の場合と同様、溝50に押し込まれている。頭部5.2は、プロファイル材が嵌設された状態で、V形溝66に係合し、その下側圧接面65によって溝66の係合支持面64に係合支持されている。ロック転動部20の斜めの押圧面21.1とアーム部43の間にはわずかな隙間72が残されている。
【0070】
図32および図33には、押し込みエッジの形成されていない同じプロファイル材2.8が表されている。同図によれば、頭部5.2はまっすぐに延びる内側エッジ75を有している。
【0071】
以下の一連の図は、本発明の特に好適な実施形態を表している。
【0072】
たとえば、図34は、突起に代えて、図29に示した突起48.3に比較して顕著に丈の高い、外側に突き出した安定化リブ55を有したプロファイル材2.9の断面Q9を示している。リブ55は弾性変形可能であるため、嵌設された状態でその外側面73によって、溝9の傾斜した溝側面23に当接係止して支持されることができる。この状況は図35から理解することができる。アーム部43は、上側圧接面18ならびに、図34および図36に明確に示された丸み付けられた滑り面53を有する頭部5.3を終端としている。この頭部5.3は−組み付けられた状態(図35、参照)で、やや上方に向かって傾斜し、図28aに示した角度と同じ角度λを形成する上述の下側圧接面65を有することも特徴としている。
【0073】
頭部5.3の基底部42は脚12.3を終端としており、この脚部の上部内側面54は側面24との間に鋭角γを形成している。したがって、脚12.3の上部領域は端縁16の方向に向かってテーパー形成(楔形状化)している。胴体3の内周面4ならびにロック転動部20の丸み付けられた下側表面は半割れ楕円筒状をなしている。ロック転動部20は、一方で、平坦な押圧面21.1;21.2により、他方で、パネル材1.2に形成された下方に向かって開いた切り欠き部37に連続する平坦な内側面59によって境界付けられている。
【0074】
ロック転動部20が下方に向かって押されると、該円筒体はその押圧面21.1;21.2によって頭部5.3の丸められた滑り面53を押圧して下方に運動し、その結果、頭部は台形状の溝52に係合すると共に、アーム部43は押圧面21.2と接触するに至る。その際、ロック転動部20の内側面59は脚12.3の上部内側面54と接触している。互いに接触している内側面54;59はパネル材の有用面6との間に、図35に示した鈍角δを形成している。切り欠き部37の上部領域は下方に向かってわずかに拡幅している。
【0075】
図37に示した断面Q10は、すでに図23に示した脚12.4が設けられているプロファイル材2.10を表している。プロファイル材2.10は、その他の点では、プロファイル材2.9(図34、参照)と同じ各部を有しており、それらは同じ符号で表されている。
【0076】
図34に示された脚12.3に形成された内側面54に比べ、図37に示した脚12.4の上部に形成されている内側面54は内方に傾斜している。この内側面54は嵌設された状態(図38参照)で、ロック転動部20の内側面59に接触する。
頭部5.3は嵌設された状態(図38参照)で、ロック転動部20の適合する面と接触する、同じく、上方に向かって先端側に延びるやや傾斜した下側圧接面65を有している。ロック転動部20の内側面59は同時に、切り欠き部37の溝側面を形成している。図38から読み取れるように、切り欠き部37の内側面59は下方に向かってややテーパー形成している。これにより、互いに接触している内側面54、59は有用面6に対して鋭角δをなして配置されていることになる。有用面6に向かって垂線Tを引けば、上記の内側面54、59は垂線Tとの間に鋭角の余角δを形成し、双方の角度δ、δの和は90°である。また、図38から理解できるように、丸み付けられた頭部5.3の下側圧接面65は底面26に対して既述した鋭角λをなして傾斜している。
【0077】
図39および図40には、プロファイル材2.10が2つの斜視図で表されている。これらの図は、頭部5.3は同じく、まっすぐに延びる内側エッジ75を有しており、押し込みエッジは形成されていないことを示している。
【0078】
図41には、符号2.11の付されたさらに別のプロファイル材の断面Q11が表されている。プロファイル材2.11はさらに別の図43および図44にそれぞれ斜視図で表されており、図45、46にはプロファイル材の内部を示す平面図と、頭部5.3の上側を示す平面図がそれぞれ表されている。胴体3の内周面4ならびにロック転動部20の丸み付けられた下側表面はそれぞれ半割れ楕円筒状をなしている。
【0079】
プロファイル材2.11の重要な特徴をなしているのは、外側に向かって突き出したばね弾性変形可能な方形タング56.1、56.2、56.3、56.4、56.5であり、これらのタングは基底部42から可傾式アーム部43への移行領域47(図42、参照)から開始して、変形前のアーム部43に対して斜めをなして延びている。これらのタング56.1、56.2、56.3、56.4、56.5はプロファイル材2.11と一体の材料により射出成形法にて製造されている。さらに、突き出たタング56.1、56.2、56.3、56.4、56.5は胴体3の材料中にそれぞれ窓58.1、58.2、58.3、58.4、58.5を形成しているのが有利である。
【0080】
図44、図45および図46が示しているように、プロファイル材2.11は2つの押し込みエッジ49.1、49.2を備えている。図43に示したプロファイル材2.11の実施形態において、押し込みエッジは設けられていない。
したがって、この場合、頭部5.3はまっすぐに延びる内側エッジ75を有している。図43には、3個のタング56.1、56.2、56.3ならびに、3個の窓58.1、58.2、58.3のみ示されている。
張り出したタング56.1、56.2、56.3、56.4、56.5はプロファイル材に沿って互いに同じ間隔d(図43および図46、参照)を保って配置されている。
【0081】
プロファイル材2.11の使用は図42に示されている。ロック転動部20はプロファイル材の基底部42に圧接し、その際、頭部5.3は台形溝52に係合し、アーム部43は押圧面21.2に接触している。互いに接触している内側面54と59はパネル材の有用面6との間に図42に示した鋭角δを形成している。切り欠き部37は下方に向かってややテーパー形成している。ばね弾性を有するタング56.1、56.2、56.3、56.4、56.5は変形し、第1溝9の傾斜した溝側面23に突っ張ることで係合支持されている。
【0082】
図47から、タング56.1、56.2、56.3、56.4、56.5を備えたさらに別のプロファイル材2.12の断面Q12が読み取れる。図41に示したプロファイル材2.11との相違は、脚12.3の上部領域が、プロファイル材2.9(図34、参照)の場合と同様、上方に向かってテーパー形成している点である。
【0083】
プロファイル材2.12の胴体3の内周面4ならびにロック転動部20の丸み付けられた下側表面(図48、参照)はそれぞれ半割れ楕円筒状をなしている。
プロファイル材2.12は、図49によって、プロファイル材の内周面を眺めた斜視図で示されていると共に、図50、図51には、プロファイル材の内部を示す平面図と、頭部5.3の上側を示す平面図とがそれぞれ表されている。これらの図は、頭部5.3はまっすぐに延びる内側エッジ75を有しており、押し込みエッジは形成されていないことを示している。
【0084】
嵌設されたプロファイル材2.12は図48に示されている。脚12.3の内側面54はロック転動部20の内側面59と共に鈍角δを形成している。ばね弾性を有するタング56.1、56.2、56.3、56.4、56.5は第1溝9の傾斜した溝側面23に突っ張ることで係合支持されている。
【0085】
図52には、図37に示した断面Q10(プロファイル材2.10)に非常に類似した断面を有する、符号2.13で表された、さらに別のプロファイル材の断面(符号Q13)が表されている。プロファイル材2.13は丸み付けられた頭部5.4を有しており、その下側圧接面65はアーム部43の内側面に設けられた平坦な面区域63に対して屈曲して配置されている。頭部5.4の圧接面65は嵌設された状態(図53、参照)で、有用面ないし底面6;26と平行平面をなして延びている。さらに、互いに接触している内側面54;59はパネル材の有用面6との間に、すでに示した鋭角δを形成している。ただし、たとえば、互いに接触している内側面54;59が鈍角δを形成するようにした、別形態の配置も可能である。
【0086】
図54は、符号2.14の付されたプロファイル材の断面Q14を示しており、その詳細はプロファイル材2.10(図37を参照)から理解することができる。双方のプロファイル材間の相違は、プロファイル材2.14が、プロファイル材2.10とは異なり、脚12.4の方向に向かって下方に傾斜した圧接面65を備えた頭部5.5を有している点である。
【0087】
この継手具が嵌設された状態(図55、参照)において、圧接面65はパネル材の有用面6ないし底面26との間に鋭角ξを形成している。この鋭角ξの大きさは図38に示された角度λの大きさとおおよそ一致している。したがって、この実施形態において角度ξは約3°〜5°であり、この範囲内で変化してよいことはいうまでもない。ただし、この角度ξは、接触している双方の面の好適な自動ロックを顧慮して、少なくとも2°であることが必要である。
【0088】
胴体3の内周面4ならびに外周面28は、脚12.4から出発して可傾式アーム部43への移行領域47に至るまで、半割れ楕円筒状をなして延びている。
【0089】
突起48.1、48.2、48.3と、リブ55と、タング56.1、56.2、56.3、56.4、56.5とを備えたすべてのプロファイル材は、それぞれのプロファイル材の内周面4によって形成された内部空間にロック転動部20が押し込み嵌設される前ならびに後におけるこれらプロファイル材のポジション安定性の向上を実現する。
【0090】
尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を便利にするために符号を記すが、該記入により本発明は添付図面の構造に限定されるものではない。

【符号の説明】
【0091】
1.1;1.2 パネル材
2.1〜2.15 継手具
3 胴体
4 内周面
5.1;5.2;5.3 頭部
6 有用面
7.1;7.2 突合せ面
8.1;8.2 側面
9 第1溝
10 溝底
11 土台
12.1;12.2 脚
12.3;12.4 脚
13 溝側面
14 ロックアーム
15 突出部
16 端縁
17 内側面
18 圧接面
19 斜面
20 ロック転動部
21.1;21.2 押圧面
22 滑り面
23 溝側面
24 側面
25 鋭角をなす移行部
26 底面
27 脚底面
28 外周面
29 下側面
30 脚
31、32 端部
33.1、33.2 溝側面
34 フロア
35 底部
36 窪み
37 切り欠き部
38 芯層
39 表層
40 底層
41 化粧層
42 基底部
43 胴体部
44 外側面
45 移行領域
46 表面
47 移行領域
48.1;48.2;48.3 突起
49.1、49.2 押し込みエッジ
50 第2溝
51 段
52 溝
53 滑り面
54 内側面
55 リブ
56.1〜56.5 タング
57 曲げ線
58.1〜58.5 窓
59 内側面
60 嵌設座
61 溝
62 溝
63 面区域
64 係合支持面
65 圧接面
66 V形溝
67 側面
68、69 アーム区域
70 丸み付け部
71 自由端
72 隙間
73 外側面
74 外側面
75 内側エッジ
76 区域
a、b 肉厚寸法
Q1〜Q15 断面
S 隙間
100 敷設されたパネル材に対して押し入る手段

【特許請求の範囲】
【請求項1】
すでに敷設されたパネル材に対して押し入る手段(100)を備え、土台(11)上での同タイプのパネル材同士の嵌合連結が可能なパネル材であって、
前記パネル材(1.1、1.2)はそれぞれ、当該パネル材の有用面(6)ないし底面(26)に対して垂直をなす突合せ面(7.1、7.2)に対応付けられた互いに対向する特定形状形成された第1側面(8.1)及び第2側面(8.2)を有し、
前記第1側面(8.1)の前記突合せ面(7.1)は前記パネル材(1.1)の前記第1側面(8.1)に沿って延びる第1溝(9)につながっており、
前記パネル材(1.1)の前記第1側面(8.1)の前記突合せ面(7.1)を越えてロックアーム(14)が突き出し、
前記ロックアーム(14)は前記有用面(6)の方向を向いた台形状の突出部(15)を始端とし、前記突出部(15)はまた前記ロックアーム(14)の底部(35)を終端とする内側面(17)を有し、
前記第1溝(9)は前記第1側面(8.1)の突合せ面(7.1)から後方に引っ込んだ溝底(10)を有し、
前記パネル材(1.1)の前記第1溝(9)には、一方のパネル材(1.1)が敷設された状態で、対応する他方のパネル材(1.2)の前記第2側面(8.2)と連携する長細い、少なくとも部分的に柔軟な、独立した別体の継手具(2.1〜2.15)が少なくとも部分的に嵌設され、
前記継手具(2.1〜2.15)は変形前の状態で樋形の断面(Q1〜Q15)を有すると共に、基底部(42)とアーム部(43)とからなる少なくとも部分的にアーチ形の胴体(3)を有し、
少なくとも部分的に半割れ円筒状または半割れ楕円筒状をなす内周面(4)を有する前記胴体(3)は前記継手具の断面(Q1〜Q15)で見て、前記内周面の一方の端縁部で頭部(5.1;5.2;5.3;5.4;5.5)に移行し、他方の端縁部で脚(12.1;12.2;12.3;12.4;30)に移行し、
前記脚(12.1;12.2;12.3;12.4;30)は、嵌設された状態で前記突出部(15)の前記内側面(17)に対向する外側を向いた側面(24)と、該側面(24)に連続する脚底面(27)とを有し、
前記継手具(2.1〜2.15)の前記頭部(5.1;5.2;5.3;5.4;5.5)は継手具が嵌設された状態で有用面(6)の方向を向き、
前記基底部(42)に連続する、前記頭部(5.1;5.2;5.3;5.4;5.5)を終端とする前記アーム部(43)は、前記継手具が嵌設された状態で傾倒可能に配置されているために、パネル材が互いに組み付けられる際に前記アーム部(43)は前記頭部(5)と共に前記溝底(10)の方向に傾倒可能であり、
前記第2側面(8.2)は、前記2枚のパネル材(1.1、1.2)が互いに組み付けられる際に、前記継手具(2.1〜2.15)の前記内周面(4)によって作り出されている内部空間に入り込むロック転動部(20)を有し、
前記ロック転動部(20)は前記パネル材(1.2)の底面(26)の方向に向かって開いた切り欠き部(37)につながっており、
前記ロックアーム(14)の底部(35)と、前記第1溝(9)ならびに前記突出部(15)の前記傾斜した内側面(17)とは、前記継手具(2.1〜2.15)を収容するための嵌設座(60)を形成し、
前記頭部(5.1;5.2;5.3)は前記継手具(2.1〜2.15)が前記第1溝(9)に嵌合した状態で少なくとも部分的に前記第1溝(9)の第1溝側面(13)に圧接するように構成され、
さらに、
側面(24)および脚底面(27)を有した前記継手具の脚(12.1;12.2;12.3;12.4;30)ならびに前記底部(35)に対向する前記継手具の基底部(42)は、2枚のパネル材(1.1、1.2)が互いに組み付けられる前および後に、前記突出部(15)の前記内側面(17)および前記ロックアーム(14)の前記底部(35)と接触しており、
前記ロックアーム(14)の前記突出部(15)は底層(40)の方向に楔形状を有し、前記突出部の前記内側面(17)は前記ロックアーム(14)の前記底部(35)ないし前記パネル材(1.1)の前記底面(26)に対して鋭角(α)をなして傾斜し、
前記ロック転動部(20)は2枚のパネル材の嵌合連結に際して前記継手具の前記頭部(5.1)を押圧する平坦な少なくとも1つの押圧面(21.1)を有し、これにより前記頭部は溝底(10)の方向に傾倒させられることを特徴とするパネル材。
【請求項2】
前記押圧面(21.1;21.2)は前記有用面(6)に対して斜めまたは垂直に配置され、前記ロック転動部(20)は丸み付けられた少なくとも1つの表面(46)を有することを特徴とする請求項1に記載のパネル材。
【請求項3】
前記ロック転動部(20)の丸み付けられた前記表面(46)は前記有用面(6)に対して斜めまたは垂直に配置された平坦な面(59)を経て前記切り欠き部(37)につながっていることを特徴とする請求項2に記載のパネル材。
【請求項4】
前記頭部(5.1;5.2;5.3;5.4;5.5)は前記継手具が嵌設された状態で前記第1溝側面(13)に対向する平坦な圧接面(18)を有し、該圧接面はまた傾斜したまたは丸み付けられた滑り面(22;53)につながっていることを特徴とする請求項1に記載のパネル材。
【請求項5】
前記頭部(5.1;5.2;5.3;5.4;5.5)は前記圧接面(18)とは反対側に形成された、前記滑り面(22;53)と前記アーム部(43)の間を延びるもう一つの平坦な圧接面(65)を有し、
前記第2の圧接面(65)は前記継手具が嵌設された状態で、前記ロック転動部(20)が押し込まれた後、前記ロック転動部(20)の平坦な係合支持面(64)と接触し、かつ、前記有用面(4)に対して平行または斜めに配置されていることを特徴とする請求項4に記載のパネル材。
【請求項6】
前記第1溝(9)の前記第1溝側面(13)は前記有用面(6)と平行平面をなして延びていることを特徴とする請求項1に記載のパネル材。
【請求項7】
前記第1溝(9)は前記溝底(10)から開始して斜めに延びる第2溝側面(23)を有し、該溝側面はまた前記ロックアーム(14)の底部(35)につながっていることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載のパネル材。
【請求項8】
前記ロックアーム(14)の底部(35)には前記側面(8.1)の長手方向と平行に延びる窪み(36)が形成されていることを特徴とする請求項1または7に記載のパネル材。
【請求項9】
前記脚(12.1;12.2;12.3;12.4;30)の前記側面(24)は脚底面(27)とは反対側に位置する縦長の端縁(16)を経て前記胴体(3)の前記内周面(4)につながっていることを特徴とする請求項1に記載のパネル材。
【請求項10】
前記継手具(2.1;2.2;2.3;2.4;2.5;2.6;2.7;2.8;2.15)と連携する前記パネル材(1.2)の前記突合せ面(7.2)は該突合せ面(7.2)から後方に引っ込んだ斜面(19)を経て前記ロック転動部(20)につながっており、
前記斜面(19)は前記ロック転動部(20)との間に鋭角をなす凹湾曲移行部(25)を形成し、前記頭部(5.1;5.2)は、前記ロック転動部(20)が前記継手具に嵌設された後に、前記凹湾曲移行部(25)に支持されることを特徴とする請求項1に記載のパネル材。
【請求項11】
前記継手具(2.9;2.10;2.11;2.12;2.13;2.14)と連携する前記パネル材(1.2)の前記突合せ面(7.2)は台形状の溝(52)を経て前記ロック転動部(20)につながっており、
前記頭部(5.3)は、前記ロック転動部(20)が前記継手具(2.9;2.10;2.11;2.12)に嵌設された後に、前記台形状の溝(52)に係合することを特徴とする請求項1に記載のパネル材。
【請求項12】
前記脚(12.1;12.2;12.3;12.4)はリブ状であることを特徴とする請求項1に記載のパネル材。
【請求項13】
前記継手具(2.9;2.10;2.11;2.12;2.13;2.14)の半割れ円筒状または半割れ楕円筒状をなす前記内周面(4)は平坦な帯状の内側面(54)を経てリブ状の前記脚(12.3;12.4)の縦長の端縁(16)で終わっていることを特徴とする請求項1に記載のパネル材。
【請求項14】
前記端縁(16)に連続する平坦な帯状の内側面(54)は前記脚(12.3)の外側を向いた前記側面(24)との間に鋭角(γ)を形成することを特徴とする請求項13に記載のパネル材。
【請求項15】
前記端縁(16)に連続する平坦な帯状の内側面(54)は前記脚(12.4)の外側を向いた前記側面(24)と平行をなして延びていることを特徴とする請求項13に記載のパネル材。
【請求項16】
前記ロックアーム(14)の前記底部(35)と、前記突出部(15)の前記内側面(17)と、前記突出部(15)とは反対側に位置して前記底部(35)を境界付ける溝側面(33.1;33.2)とが第2溝(50;61;62)を形成し、
前記継手具(2.5;2.6;2.7;2.8)の前記基底部(42)は前記第2溝(50;61;62)に固定可能であることを特徴とする請求項1〜15のいずれか1項に記載のパネル材。
【請求項17】
前記第2溝(50)は有用面(6)の方向に向かってテーパーし、前記突出部(15)の前記内側面(17)は前記第2溝の溝側面(33.1;33.2)との間に鋭角(β)を形成することを特徴とする請求項16に記載のパネル材。
【請求項18】
前記継手具(2.6;2.7;2.8)は前記基底部(42)から可傾式アーム部(43)への移行領域(47)に、前記継手具(2.6;2.7;2.8)の長手方向に延びる、外側に突き出した少なくとも1つの突起(48.1;48.2;48.3)を有し、該突起は前記継手具(2.6;2.7;2.8)が嵌設された状態で前記第2溝(50)の前記の溝側面(33.1;33.2;33.3)に接触していることを特徴とする請求項16または17に記載のパネル材。
【請求項19】
前記継手具(2.9;2.10;2.13;2.14)は前記継手具(2.9;2.10;2.13;2.14)の長手方向に延びる少なくとも部分的に弾性変形可能な、外側に突き出した少なくとも1つのリブ(55)を有し、該リブは前記基底部(42)から前記の可傾式アーム部(43)への移行領域(47)から開始して、前記継手具の断面(Q9;Q10;Q13;Q14)で見て、変形前の前記アーム部(43)に対して斜めをなして配置され、前記継手具が嵌設された状態で前記第1溝(9)の傾斜した前記溝側面(23)に接触していることを特徴とする請求項1から18のいずれか1項に記載のパネル材。
【請求項20】
前記継手具(2.11;2.12)は少なくとも部分的に弾性変形可能な、外側に突き出した少なくとも1つのタング(56.1;56.2;56.3;56.4;56.5)を有し、該タングは前記基底部(42)から傾倒可能な前記アーム部(43)への移行領域(47)から開始して、前記継手具の断面(Q11;Q12)で見て、変形前の前記アーム部(43)に対して斜めをなして配置され、前記継手具が嵌設された状態で前記第1溝(9)の傾斜した前記溝側面(23)に接触していることを特徴とする請求項1から19のいずれか1項に記載のパネル材。
【請求項21】
前記タング(56.1、56.2、56.3、56.4、56.5)は前記継手具(2.11;2.12)の胴体(3)と一体の材料で製造され、それぞれ1個の窓(58.1、58.2、58.3、58.4、58.5)を形成していることを特徴とする請求項20に記載のパネル材。
【請求項22】
前記頭部(5.1;5.2;5.3;5.4;5.5)は上方から圧接面(18)を眺めた場合に帯状をなしていると共に、少なくとも外側短辺の方向にテーパー形成しており、斜めに配置された押し込みエッジ(49.1、49.2)が形成されていることを特徴とする請求項1から21のいずれか1項に記載のパネル材。
【請求項23】
前記頭部(5.1;5.2;5.3;5.4;5.5)を担持する前記アーム部(43)の可傾性を保持しつつ、前記ロックアーム(14)に設けられた嵌設座(60)に少なくとも部分的に機械式圧嵌めされて同所に固定された少なくとも1つの継手具(2.1〜2.15)を備えていることを特徴とする請求項1から22のいずれか1項に記載のパネル材。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28a】
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【図28b】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【図32】
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【図33】
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【図34】
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【図35】
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【図36】
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【図37】
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【図38】
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【図39】
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【図40】
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【図41】
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【図42】
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【図43】
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【図44】
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【図45】
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【図46】
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【図47】
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【図48】
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【図49】
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【図50】
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【図51】
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【図52】
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【図53】
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【図54】
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【図55】
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【図56】
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【公開番号】特開2012−233400(P2012−233400A)
【公開日】平成24年11月29日(2012.11.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−106132(P2012−106132)
【出願日】平成24年5月7日(2012.5.7)
【出願人】(511210187)バルリネック・エス・エイ (2)
【氏名又は名称原語表記】BARLINEK S.A.
【住所又は居所原語表記】AL. SOLIDARNOSCI, 36, PL‐25‐323 KIELCE, POLAND
【Fターム(参考)】