説明

川崎病の診断及び治療

【課題】川崎病の治療又は診断の方法を提供する。
【解決手段】(a)CACNA2D3;(b)CAMK2D;(c)KCNIP4;(d)ANGPT1;(e)NAALADL2;(f)ZFHX3;(g)MPHOSPH10;(h)(a)から(g)のいずれかに少なくとも90%の配列同一性を有する配列;又は(i)(a)から(e)のいずれかの調節因子、を含む分子、および川崎病の治療および予防のためのプレガバリン((3S)−3−(アミノメチル)−5−メチル−ヘキサン酸)の使用。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
川崎病の個体の治療又は診断の方法に使用するための分子であって、例えば製薬上許容される賦活剤、担体又は希釈剤と共に当該分子を含む医療用組成物の形態で、(a)CACNA2D3;(b)CAMK2D;(c)KCNIP4;(d)ANGPT1;(e)NAALADL2;(f)ZFHX3;(g)MPHOSPH10;(h)(a)から(g)のいずれかに少なくとも90%の配列同一性を有する配列;又は(i)(a)から(e)のいずれかの調節因子、を含む分子。
【請求項2】
前記分子は、プレガバリン((3S)−3−(アミノメチル)−5−メチル−ヘキサン酸)のようなCACNA2D3のアンタゴニストを含み、前記方法は好ましくはCACNA2D3のアンタゴニストを個体に投与する事からなる、所定の使用のための請求項1に記載の分子。
【請求項3】
川崎病の治療、予防又は緩和のために適当な分子を同定する方法であって、候補分子が(a)CACNA2D3;(b)CAMK2D;(c)KCNIP4;(d)ANGPT1;(e)NAALADL2;(f)ZFHX3;(g)MPHOSPH10;(h)(a)から(g)のいずれかに少なくとも90%の配列同一性を有する配列、からなる群より選択されるポリペプチドのアゴニスト又はアンタゴニストであるかどうかを決定する事を含む方法であり、好ましくは当該候補分子がそれらの調節剤であるかどうかを決定するために当該候補分子がポリペプチド又はポリペプチドを発現している細胞に曝露される方法。
【請求項4】
(a)CACNA2D3;(b)CAMK2D;(c)KCNIP4;(d)ANGPT1;(e)NAALADL2;(f)ZFHX3;(g)MPHOSPH10;(h) (a)から(g)のいずれかに少なくとも90%の配列同一性を有する配列、からなる群より選択されるポリペプチドの調節剤を同定する方法であって、候補分子を川崎病に罹患している、例えばマウスである齧歯類のような動物、に投与する事、及び当該動物が川崎病の緩和された兆候を示すかどうかを決定する事を含む方法。
【請求項5】
請求項3又は4に記載の方法によって同定され、好ましくは川崎病の治療に使用するためのポリペプチドの分子又は調節剤。
【請求項6】
個体での川崎病の治療又は予防における使用のためのプレガバリン((3S)−3−(アミノメチル)−5−メチル−ヘキサン酸)。
【請求項7】
個体での川崎病の治療における医療用組成物の調整のための請求項5又は6に記載の分子の使用。
【請求項8】
個体での川崎病の治療又は予防のための医療用組成物であって、製薬上許容される賦活剤、担体又は希釈剤と共にプレガバリン((3S)−3−(アミノメチル)−5−メチル−ヘキサン酸)を含む医療用組成物。
【請求項9】
川崎病を診断又は検出するための方法であって、以下を含む方法。
(a)NAALADL2、ANGPT1及びZFHX3又はそれらに少なくとも90%の配列同一性を有する配列、から選択される遺伝子の内部又は周辺の遺伝子多型を検出すること;
(b)表2又は表S1に提示されるようなrs17531088、rs1010824、rs6469101、rs7199343、rs10852516及びrs11075953からなる群から選択される一塩基多型(SNP)を検出すること;
(c)MPHOSPH10、RBMS1及びLOC441938又はそれらに少なくとも90%の配列同一性を有する配列、から選択される遺伝子の内部又は周辺のハプロタイプを検出すること;
(d)表2又は表S2に提示されるようなrs7558220、rs357752;並びにrs7558220、rs357752、rs1458868、rs357729及びrs11674899からなる群から選択されるハプロタイプを検出すること;
(e)上記の(a)から(d)の任意の組み合わせ。
【請求項10】
次の特徴のいずれか1又はそれ以上を含む請求項9に記載の方法:
(a)例えば請求項9の(b)に規定される一塩基多型(SNPs)のような全ての遺伝子多型で、5又はそれ以上の遺伝子多型のような複数の遺伝子多型を検出すること;
(b)例えば請求項9の(d)に規定される全てのハプロタイプで、5又はそれ以上のハプロタイプのような複数のハプロタイプを検出すること;
(c)複数の遺伝子、当該遺伝子にコードされるポリペプチド又はマーカーを検出すること;
(d)複数の遺伝子の遺伝子多型プロファイル、ハプロタイププロファイル又は発現プロファイルを作成すること;
(e)アフィメトリクスマイクロアレイに対するハイブリダイゼーションのようなマイクロアレイハイブリダイゼーションによって又はリアルタイムポリメラーゼチェーンリアクション(RT−PCR)によって、遺伝子、遺伝子によってコードされるポリペプチド、マーカー、遺伝子多型又はハプロタイプから、プロファイルを検出する又は引き出すこと;
又は、
(f)請求項9に提示される、1又はそれ以上の遺伝子、その遺伝子にコードされるポリペプチド、マーカー、遺伝子多型又はハプロタイプ、における発現又は遺伝子多型データをコンピューターで処理する事を含むコンピューター関与方法を実行すること
【請求項11】
川崎病の診断又は検出のための方法であって、NAALADL2若しくはCAMK2Dを含む遺伝子又は前記遺伝子にコードされるポリペプチド又はそれらに少なくとも90%の配列同一性を持つ配列の、発現パターン又は発現レベルの変化のような発現を検出することを含む方法。
【請求項12】
次のいずれか1又はそれ以上を含む、川崎病又は川崎病の感受性のための診断キット:
(a)CACNA2D3;(b)CAMK2D;(c)KCNIP4;(d)ANGPT1;(e)NAALADL2;(f)ZFHX3;(g)MPHOSPH10、又はそれらに少なくとも90%の配列同一性を持つ配列;のポリペプチドに結合できる抗体のような分子、前記をコードする核酸、(a)CACNA2D3;(b)CAMK2D;(c)KCNIP4;(d)ANGPT1;(e)NAALADL2;(f)ZFHX3;(g)MPHOSPH10、又はそれらに少なくとも90%の配列同一性を持つ配列;からなる群より選択される核酸に結合できる核酸であって、例えば、あるタイプの遺伝子多型には特定の位置で結合できるが、他のタイプの遺伝子多型にはその場所で結合できないことのより、遺伝子多型間を識別できるような核酸。
【請求項13】
好ましくはマイクロアレイのようなアレイの形態で、請求項9の(a)から(d)に提示される複数のマーカー、遺伝子多型又はハプロタイプを含む組み合わせ。
【請求項14】
請求項9(a)から(d)に提示される情報を含むデータ担体。
【請求項15】
請求項9、10、又は11に記載される方法であって、さらに、表2、表3、表4、表S1、表S2、図3又は図4に記載される遺伝子、遺伝子にコードされるポリペプチド、マーカー、遺伝子多型若しくはハプロタイプ又はそれらに少なくとも90%の配列同一性を持つ配列を、検出又は改変することを含む方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2010−43063(P2010−43063A)
【公開日】平成22年2月25日(2010.2.25)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2009−114034(P2009−114034)
【出願日】平成21年5月8日(2009.5.8)
【出願人】(503231882)エージェンシー フォー サイエンス,テクノロジー アンド リサーチ (179)
【出願人】(509130376)
【氏名又は名称原語表記】Emma Children’s Hospital
【出願人】(504206827)ザ ユニバーシティ オブ ウェスタン オーストラリア (2)
【Fターム(参考)】