説明

工事施行計画作成支援システム、方法およびプログラム

【課題】管理基準に応じて管理・メンテナンスされている管理システムにおける管理情報を効率的に利用して工事施行計画作成の支援情報を生成する工事施行計画作成支援システムを提供する。
【解決手段】工事施行計画作成支援システム(100)は、工事施工計画の対象工事情報、および、品質管理基準に準拠して管理されている品質管理情報を取得する取得部(111)と、取得部で取得した前記品質管理情報を参照して、前記対象工事情報に基づき工事施工計画支援情報を生成する生成部(112)と、生成された工事施工計画支援情報を出力する出力部(130)とを具える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、工事施行計画作成支援システム、方法およびプログラムに関し、特に、公共工事の入札時に提出する工事施行計画の作成を支援する工事施行計画作成支援システム、方法およびプログラムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
土木工事や建設工事などの公共工事の業界では、各自治体や地方公共団体などで標準的に採用されている積算(歩掛)方式に対応する入札や見積のために、複雑な積算・歩掛を自動的に処理する積算(歩掛)コンピュータシステムが導入されてきた。現在では、この公共工事業界向けの積算(歩掛)コンピュータシステムは、ITの革新的な進歩に応じて、当該業界には広く普及するに至っている。
【0003】
一方、品質管理手法を規定して、事業活動が生み出すサービスや製本の品質を向上させるための品質管理基準、さらには、サービスや品質の保証を含んだ顧客満足の向上を目指すための規格が国際標準化機構(ISO)によりISO9000,ISO9001として制定され、公共工事の業界でも当該規格に準拠することが要求されはじめた。同様に、労働者の安全衛生(労働リスク)を管理するためのリスク管理基準が、労働安全衛生マネージメントシステムOHSAS18001として、国際的な規模で認証を行っている諸機関(例えば、ロイド、SGS、日本規格協会)などにより制定され、公共工事の業界でも当該規格に準拠することが要求されはじめた。また、同様に、環境影響を評価・管理するための環境管理手法が、国際標準化機構により国際規格ISO14001およびこれに則った日本工業規格JISQ14001などで制定され、公共工事の業界でも当該規格に準拠することが要求されはじめた。
【0004】
しかしながら、公共工事の業界で行われる業務は、個別の工事毎に異なり多岐にわたるものであるため、品質管理、リスク管理、環境管理、および工程管理が複雑で手間がかかるものであった。これらの諸問題に対応するため、本発明者らは、公共工事業界向けのリスク管理のための労働安全衛生マネージメントシステム(特許文献1を参照されたい。)、環境管理のための環境マネージメントシステム(特許文献2を参照されたい。)を開発した。上述した労働安全衛生マネージメントシステムや環境マネージメントシステムにより、企業は各国際規格の認証を比較的容易に受けることが可能となった。特に、上記マネージメントシステムは、積算(歩掛)コンピュータシステムで構築された積算/歩掛データを使用することによって、管理情報を容易に構築することが可能となった。また、公共工事の業界では、品質管理基準に準拠した品質管理を行うことによって、ISO9000,9001の認証を取得する企業が多くなりつつある。また、公共工事を行う企業の工事実績や人材スキルの管理情報を構築するシステム(コリンズ)も構築され、これに情報を提供・登録する企業も増えつつある。そして、本発明者らは、これらの管理基準に準拠して管理情報データベースを構築するコンピュータシステムを開発してきた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2006-59332号公報
【特許文献2】特開2006-59333号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
このような状況において、「公共工事品確法」が立法化され、これに応じた総合評価落札/入札方式が各自治体や地方公共団体において採用されはじめた。総合評価落札/入札方式では、工事実績や入札価格のみならず、工事における各課題、例えば、安全管理、品質、環境配慮など様々なファクターを評価して落札/入札が行われている。品質、リスクおよび環境などの各管理基準に準拠して管理情報データベースを構築することは重要なことではあるが、上記のコンピュータシステムは、パッシブ(受動的)なコンピュータシステムであり、「総合評価落札/入札方式」で必要とされる簡易な施工計画書の作成を直接的に支援するようなアクティブ(能動的)なものではない。総合評価落札/入札方式では、「簡易な施工計画書」が入札時に最も重視される情報を含んだ書類であり、これの完成度が、対象工事を落札できるか否かを支配するといっても過言ではない。例えば、工事実績が豊富で工事スキルの高い人材を抱えた会社であっても、「簡易な施工計画書」が充実していないと仕事を受注(落札)できない状況も発生し得る。従って、総合評価落札/入札方式で必要とされる簡易な施工計画書の作成を支援するためのアクティブなコンピュータシステムや技法の開発が、現在における喫緊の課題となっている。
【0007】
しかしながら、せっかく上記背景技術で述べたようにISOによるドキュメント管理システムが確立しているのに、このデータを「施工計画書」に活用する手段、方法がないのが現状である。ここで、ISOは国際基準であり、これを役所が利用したがpassiveなシステムである。他方、「工事計画書」による入札は国内基準であり、Activeなシステムである。「ISO」と「工事計画書」との間にはギャップがあるため、本発明者らはこのギャップを解消すべく両者を結合する新しい技術を開発するに至った。
【0008】
上述したように、入札条件としてISO認証資格が要求されて普及したが、「工事計画書」にはこれが反映されずにいる。本発明は両者を結び付けることにより、自動的かつ進化形でISOドキュメントを反映するアクティブなシステムとなる。このようにISOのドキュメントを一生懸命つくりながら、他方で「工事計画書」を全く別の文書づくりとしているのが現状である。そこで、本発明者らは、過去の工事業界向けの管理システム開発の経験・実績を生かして、国内工事の水準アップのために、これまでの努力(品質管理を代表とする管理ドキュメントおよびこれらの管理システム)を「工事計画書」に反映させる本発明を見出すに至った。
【0009】
上述した諸問題に鑑みて、本発明は、公共工事の企業や会社を対象とした工事施行計画作成支援システム、方法およびプログラム、より詳細には、ISOを代表とする管理基準に応じて管理・メンテナンスされている管理システムにおける管理情報を効率的に利用して、工事施行計画作成の支援情報を生成する工事施行計画作成支援システム、方法およびプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上述した諸課題を解決すべく、第1の発明による工事施行計画作成支援システム(装置)は、
工事施工計画の対象工事情報、および、品質管理基準に準拠して管理されている品質管理情報を取得する取得部と、
前記取得部で取得した前記品質管理情報を参照して、前記対象工事情報に基づき工事施工計画支援情報を生成する生成部と、
前記生成部で生成された工事施工計画支援情報を出力する出力部と、
を具える。
【0011】
また、第2の発明による工事施行計画作成支援システム(装置)は、
前記品質管理基準が、ISOにより規定される基準または該基準に類似するものである、
ことを特徴とする。
【0012】
また、第3の発明による工事施行計画作成支援システム(装置)は、
前記取得部が、リスク管理基準に準拠して管理されているリスク管理情報さらに取得し、
前記生成部が、前記取得部で取得した前記リスク管理情報をさらに参照して、前記対象工事情報に基づき工事施工計画支援情報を生成する、
ことを特徴とする。
【0013】
また、第4の発明による工事施行計画作成支援システム(装置)は、
前記リスク管理基準が、ISOにより規定される基準または該基準に類似するものである、
ことを特徴とする。
【0014】
また、第5の発明による工事施行計画作成支援システム(装置)は、
前記取得部が、環境影響管理基準に準拠して管理されている環境影響管理情報をさらに取得し、
前記生成部が、前記取得部で取得した前記環境影響管理情報をさらに参照して、前記対象工事情報に基づき工事施工計画支援情報を生成する、
ことを特徴とする。
【0015】
また、第6の発明による工事施行計画作成支援システム(装置)は、
前記環境影響管理基準が、ISOにより規定される基準または該基準に類似するものである、
ことを特徴とする。
【0016】
また、第7の発明による工事施行計画作成支援システム(装置)は、
前記取得部が、工程管理情報をさらに取得し、
前記生成部が、前記取得部で取得した前記工程管理情報をさらに参照して、前記対象工事情報に基づき工事施工計画支援情報を生成する、
ことを特徴とする。
【0017】
また、第8の発明による工事施行計画作成支援システム(装置)は、
前記取得部が、工事に関係するスタッフ、および/または、組織(会社、組合、ジョイントベンチャーなど)の技術実績管理情報をさらに取得し、
前記生成部が、前記取得部で取得した前記技術実績管理情報をさらに参照して、前記対象工事情報に基づき工事施工計画支援情報を生成する、
ことを特徴とする。
技術実績管理情報は、例えば、各スタッフの個人スキル・実績や企業や組織の工事実績の情報を含む「CORINS(コリンズ:工事実績情報システム)」に格納される情報としたり、CORINSからネットワークを介して取得したりすることが好適である。
【0018】
また、第9の発明による工事施行計画作成支援システム(装置)は、
前記工事施工計画の対象工事情報が、少なくとも1つの任意のキーワードである、
ことを特徴とする。
任意のキーワードには、総合評価方式における課題を示すキーワード、或いは、課題に関連するキーワードを含ませることが好適である。
【0019】
また、第10の発明による工事施行計画作成支援システム(装置)は、
前記対象工事情報が、ユーザにより作成された工事施工計画情報であり、
工事施工計画の表現を校正するための校正データ(例えば、不適切とされる表現を示す文字列、文末の表現統一規則など)を格納する校正データ格納部と、
前記校正データ格納部に格納される校正データを参照して、前記工事施工計画情報に含まれる文言に、注意を促すべき表現、或いは、修正すべき表現があるときは、その旨を示すデータを前記工事施工計画情報の該当する箇所に関連付ける校正部と、
をさらに具えることを特徴とする。
【0020】
上述したように本発明の解決手段をシステム(装置)として説明してきたが、本発明はこれらに実質的に相当する方法、プログラム、プログラムを記録した記憶媒体としても実現し得るものであり、本発明の範囲にはこれらも包含されるものと理解されたい。なお、下記の方法やプログラムの各ステップは、データの処理においては必要に応じて、CPU、DSPなどの演算処理装置を使用するものであり、入力したデータや加工・生成したデータなどを磁気テープ、HDD、メモリなどの記憶装置に格納するものである。
【0021】
例えば、本発明を方法として実現させた第11の発明による工事施行計画作成支援法は、
工事施工計画の対象工事情報、および、品質管理基準に準拠して管理されている品質管理情報を取得する取得ステップと、
前記取得ステップで取得した前記品質管理情報を参照して、前記対象工事情報に基づき工事施工計画支援情報を生成する生成ステップと、
前記生成ステップで生成された工事施工計画支援情報を出力する出力ステップと、
を有する。
【0022】
また、例えば、本発明をプログラムとして実現させた第12の発明による工事施行計画作成支援方法は、
工事施工計画の対象工事情報、および、品質管理基準に準拠して管理されている品質管理情報を取得する取得ステップと、
前記取得ステップで取得した前記品質管理情報を参照して、前記対象工事情報に基づき工事施工計画支援情報を生成する生成ステップと、
前記生成ステップで生成された工事施工計画支援情報を出力する出力ステップと、
を有する。
【発明の効果】
【0023】
本発明によれば、管理基準に応じて管理・メンテナンスされている管理システムにおける管理情報を効率的に利用して、簡便に工事施行計画作成の支援情報を生成することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【図1】図1は、本発明の一実施態様による工事施行計画作成支援システムの概要を示すブロック図である。
【図2】図2は、図1に示したシステムで実行される処理の一例を示すフローチャートである。
【図3】図3は、本発明の実施態様2による工事施行計画作成支援システムの概要を示すブロック図である。
【図4】図4は、図3に示したシステムで実行される処理の一例を示すフローチャートである。
【図5】図5は、本発明の実施態様3による工事施行計画作成支援システムの概要を示すブロック図である。
【図6】図6は、図3に示したシステムで実行される処理の一例を示すフローチャートである。
【図7】図7は、本発明の実施態様4による工事施行計画作成支援システムの概要を示すブロック図である。
【図8】図8は、図7に示したシステムで実行される処理の一例を示すフローチャートである。
【図9】図9は、本発明の実施態様5による工事施行計画作成支援システムの概要を示すブロック図である。
【図10】図10は、図9に示したシステムで実行される処理の一例を示すフローチャートである。
【図11】図11は、本発明の実施態様6による工事施行計画作成支援システムの概要を示すブロック図である。
【図12】図12は、図11に示したシステムで実行される処理の一例を示すフローチャートである。
【図13】図13は、本発明の実施態様7による工事施行計画作成支援システムの概要を示すブロック図である。
【図14】図14は、画面インターフェイス例1を示す図である。
【図15】図15は、画面インターフェイス例2を示す図である。
【図16】図16は、画面インターフェイス例3を示す図である。
【図17】図17は、画面インターフェイス例4を示す図である。
【図18】図18は、画面インターフェイス例5を示す図である。
【図19】図19は、画面インターフェイス例6を示す図である。
【図20】図20は、画面インターフェイス例7を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
以降、諸図面を参照しながら、本発明の実施態様を詳細に説明する。
【0026】
<実施態様1>
図1は、本発明の実施態様1による工事施行計画作成支援システムの概要を示すブロック図である。図に示すように、工事施行計画作成支援システム(CESMS)100は、制御部(CPU)110と、入力部120と、出力部130と、通信部140と、記憶部150と、表示部160とを有する。制御部110は、工事施工計画の対象工事情報および品質管理基準に準拠して管理されている品質管理情報を取得する取得部111と、取得した品質管理情報を参照して、対象工事情報に基づき工事施工計画支援情報を生成する生成部112とを有する。取得部111は、例えば、キーボードKBDから入力される取得指示操作に基づき、外部にある品質管理支援サーバQCSSから、直接的に、或いは通信部140およびネットワークNETを介して、品質管理情報を取得する。品質管理支援サーバQCSSでは、例えば、国際標準の品質管理基準であるISO9000,ISO9001に準拠または類似したもので品質管理情報が管理・メンテナンスされている。品質管理情報は、例えば、業務マニュアル、工事実績管理マニュアル、工事進捗管理マニュアル、安全管理マニュアル、法令順守マニュアルを含み、さらには、これらのマニュアルに準拠して作成されたあらゆる文書(工事実績表、工事手順書、工程表、ヒヤリハットデータなど)も含むものである。好適には、工事施工計画(典型的には「簡易な工事施工計画書」)の作成前、作成中、作成後などの何段階かにわたって、本システム100により、工事施工計画支援情報を生成する。そして、工事施工計画(典型的には「簡易な工事施工計画書」)を作成するための工事施工計画作成マニュアルをISO9000,ISO9001などの品質管理標準に準拠して作成し、当該マニュアルには、本システム100により、工事施工計画支援情報を生成し、当該支援情報をマネージメントレベルから担当者レベルに至るまでレビューして、工事施工計画を適宜修正する手順を義務とすることを記載する。このようなマニュアルを利用することによって、工事施工計画に含まれる内容が、品質管理標準に準拠したものになることが保障されることになる。また、工事施工計画および工事施工計画支援情報は、更新するごとに履歴情報として変更内容、更新前の情報(文書ファイルなど)を記憶部150に格納することが好適である。
【0027】
出力部130は、生成部112で生成された工事施工計画支援情報をプリンタPRNに出力する。或いは、生成した工事施工計画支援情報を表示部160に表示させてもよい。また、生成した工事施工計画支援情報は、通信部140により、ネットワークNETを介して端末PC1、PC2、携帯端末PDA1、または携帯電話端末MS1に送信してもよい。さらに、生成した工事施工計画支援情報は、事後の利用・分析にそなえて記憶部150に設けられた支援情報格納部153に格納してもよい。取得部111により取得された対象工事情報および品質管理情報は、記憶部150に設けられた対象工事情報格納部151、および、品質管理情報格納部152にそれぞれ格納してもよい。このように、生成した情報や中間データおよび取得したデータを外部に送信したり、表示部に表示したり、生成した情報や中間データおよび取得したデータなどを記憶部に記憶したりすることは、後述する他の実態態様でも同様に可能であることに注意されたい。なお、工事施行計画作成支援システム100は、汎用コンピュータ、特定用途コンピュータ、サーバ、PCなどのコンピュータ、或いは、これらコンピュータにプログラムモジュールをコンピュータが持つCPUや記憶部に保持したり、外部のサーバやストレージから読み込んだりすることで、コンピュータ上に工事施行計画作成支援システムを構築することが好適であり、後続の各実施態様においても同様である。
【0028】
図2は、図1に示したシステムで実行される処理の一例を示すフローチャートである。図に示すように、ステップS11にて、取得部111は、工事施工計画の対象工事情報および品質管理基準に準拠して管理されている品質管理情報を取得する。次に、ステップS12では、生成部112が、取得した品質管理情報を参照して、対象工事情報に基づき工事施工計画支援情報を生成する。最後に、ステップS13にて、出力部130は、生成部112で生成された工事施工計画支援情報を出力し、処理を終える。
【0029】
<実施態様2>
図3は、本発明の実施態様2による工事施行計画作成支援システムの概要を示すブロック図である。図3に示すように、工事施行計画作成支援システム(CESMS)100Aは、図1に示したCESMS100とほぼ同様のブロックを有し、同じ符号を付したブロックや同じ名称のブロックは、特に言及しない限りほぼ同様の機能を有するものであり、これは後続の実施体用においても同様である。工事施行計画作成支援システム100Aの制御部(CPU)110Aは、取得部111Aおよび生成部112Aを有する。取得部111Aは、図1のそれが得るものと同様の情報を取得したうえで、さらに、リスク管理基準に準拠して管理されているリスク管理情報を、リスク管理支援サーバRCSSから入力部120、或いは、通信部140とネットワークNETを介して取得する。生成部112Aは、品質管理情報に加えてリスク管理情報を参照して、対象工事情報に基づき工事施工計画支援情報を生成する。リスク管理基準としては、例えば、労働安全衛生管理システムの標準規格「OHSAS 18001」に準拠したものを用いることが好適である。また、リスク管理基準には、工事に関連する労働者のみならず、工事現場の近隣住民、通行車両、通行人などを含めたものを含めるように拡張された総合的な安全衛生管理規格を用いることがより好適である。取得したリスク管理情報は、記憶部150Aに設けたリスク管理情報格納部154に格納することもできる。本構成によって、適正な標準規格によって管理されている品質管理情報およびリスク管理情報を利用した工事施工計画支援情報を生成することが可能となる。なお、リスク管理情報だけを利用したい場合は、リスク管理情報と対象工事情報だけを取得し、対象工事情報に基づき工事施工計画支援情報を生成してもよい。
【0030】
図4は、図3に示したシステムで実行される処理の一例を示すフローチャートである。図に示すように、ステップS21にて、取得部111Aは、工事施工計画の対象工事情報および品質管理基準に準拠して管理されている品質管理情報を取得したうえで、さらにリスク管理基準に準拠して管理されているリスク管理情報を取得する。次に、ステップS22では、生成部112Aが、取得した品質管理情報およびリスク管理情報を参照して、対象工事情報に基づき工事施工計画支援情報を生成する。最後に、ステップS23にて、出力部130は、生成部112Aで生成された工事施工計画支援情報を出力し、処理を終える。
【0031】
<実施態様3>
図5は、本発明の実施態様3による工事施行計画作成支援システムの概要を示すブロック図である。図5に示すように、工事施行計画作成支援システム(CESMS)100Bは、図1、図3に示したCESMS100、100Aとほぼ同様のブロックを有し、同じ符号を付したブロックや同じ名称のブロックは、特に言及しない限りほぼ同様の機能を有するものである。工事施行計画作成支援システム100Bの制御部(CPU)110Bは、取得部111Bおよび生成部112Bを有する。取得部111Bは、図3のそれが得るものと同様の情報を取得したうえで、さらに、環境影響管理基準に準拠して管理されている環境影響管理情報を、環境影響管理支援サーバEICSSから入力部120、或いは、通信部140とネットワークNETを介して取得する。生成部112Bが、品質管理情報およびリスク管理情報に加えてさらに環境影響管理情報をさらに参照して、対象工事情報に基づき工事施工計画支援情報を生成する。環境影響管理基準としては、例えば、環境影響管理システムの標準規格「ISO14000,ISO14001」に準拠したものを用いることが好適である。本構成によって、適正な標準規格によって管理されている品質管理情報、リスク管理情報、および環境影響管理情報を利用した工事施工計画支援情報を生成することが可能となる。取得した環境影響管理情報は、記憶部150Bに設けた環境影響管理情報格納部155に格納することもできる。なお、環境影響管理情報だけを利用したい場合は、環境影響管理情報と対象工事情報だけを取得し、対象工事情報に基づき工事施工計画支援情報を生成してもよい。或いは、品質管理情報、リスク管理情報、および環境影響管理情報のうちの1種以上の管理情報の利用を所望する場合は、所望の管理情報を1種以上の組み合わせで取得し、所望の管理情報を1種以上の組み合わせおよび対象工事情報に基づき工事施工計画支援情報を生成してもよい。
【0032】
図6は、図3に示したシステムで実行される処理の一例を示すフローチャートである。図に示すように、ステップS31にて、取得部111Bは、工事施工計画の対象工事情報、品質管理基準に準拠して管理されている品質管理情報、リスク管理基準に準拠して管理されているリスク管理情報を取得したうえで、さらに、環境影響管理基準に準拠して管理されている環境影響管理情報を取得する。次に、ステップS32では、生成部112Bが、取得した品質管理情報、リスク管理情報、および、環境影響管理情報を参照して、対象工事情報に基づき工事施工計画支援情報を生成する。最後に、ステップS33にて、出力部130は、生成部112Bで生成された工事施工計画支援情報を出力し、処理を終える。
【0033】
<実施態様4>
図7は、本発明の実施態様4による工事施行計画作成支援システムの概要を示すブロック図である。図7に示すように、工事施行計画作成支援システム(CESMS)100Cは、図1、図3、図5に示したCESMS100、100A、100Bとほぼ同様のブロックを有し、同じ符号を付したブロックや同じ名称のブロックは、特に言及しない限りほぼ同様の機能を有するものである。工事施行計画作成支援システム100Cの制御部(CPU)110Cは、取得部111Cおよび生成部112Cを有する。取得部111Cは、図5のそれが得るものと同様の情報を取得したうえで、さらに、工程管理情報を、工程管理支援サーバPCSSから入力部120、或いは、通信部140とネットワークNETを介して取得する。取得する。生成部112Cが、品質管理情報、リスク管理情報、環境影響管理情報に加えてさらに工程管理情報をさらに参照して、対象工事情報に基づき工事施工計画支援情報を生成する。取得した環境影響管理情報は、記憶部150Cに設けた工程管理情報格納部156に格納することもできる。なお、工程管理情報だけを利用したい場合は、工程管理情報と対象工事情報だけを取得し、対象工事情報に基づき工事施工計画支援情報を生成してもよい。或いは、品質管理情報、リスク管理情報、環境影響管理情報、および、工程管理情報のうちの1種以上の管理情報の利用を所望する場合は、所望の管理情報を1種以上の組み合わせで取得し、所望の管理情報を1種以上の組み合わせおよび対象工事情報に基づき工事施工計画支援情報を生成してもよい。
【0034】
図8は、図7に示したシステムで実行される処理の一例を示すフローチャートである。図に示すように、ステップS41にて、取得部111Cは、工事施工計画の対象工事情報、品質管理基準に準拠して管理されている品質管理情報、リスク管理基準に準拠して管理されているリスク管理情報、環境影響管理基準に準拠して管理されている環境影響管理情報、および、工程管理情報を取得する。次に、ステップS42では、生成部112Cが、取得部111Cで取得した品質管理情報、リスク管理情報、環境影響管理情報、および、工程管理情報を参照して、対象工事情報に基づき工事施工計画支援情報を生成する。最後に、ステップS43にて、出力部130は、生成部112Cで生成された工事施工計画支援情報を出力し、処理を終える。
【0035】
<実施態様5>
図9は、本発明の実施態様5による工事施行計画作成支援システムの概要を示すブロック図である。図9に示すように、工事施行計画作成支援システム(CESMS)100Dは、図1、図3、図5、図7に示したCESMS100、100A、100B、100Cとほぼ同様のブロックを有し、同じ符号を付したブロックや同じ名称のブロックは、特に言及しない限りほぼ同様の機能を有するものである。工事施行計画作成支援システム100Dの制御部(CPU)110Dは、取得部111Dおよび生成部112Dを有する。取得部111Dは、図7のそれが得るものと同様の情報を取得したうえで、さらに、工事に関係するスタッフ、および/または、組織(会社、組合、ジョイントベンチャーなど)の技術実績管理情報を、技術実績管理支援サーバTCSSから入力部120(図上の接続前は省略)、或いは、通信部140とネットワークNETを介して取得する。技術実績管理支援サーバTCSSは、「CORINS(コリンズ:工事実績情報システム)」を利用することが好適である。生成部112Dが、品質管理情報、リスク管理情報、環境影響管理情報、工程管理情報に加えてさらに技術実績管理情報をさらに参照して、対象工事情報に基づき工事施工計画支援情報を生成する。取得した技術実績管理情報は、記憶部150Dに設けた技術実績管理情報格納部157に格納することもできる。なお、技術実績管理情報だけを利用したい場合は、技術実績管理情報格と対象工事情報だけを取得し、対象工事情報に基づき工事施工計画支援情報を生成してもよい。或いは、品質管理情報、リスク管理情報、環境影響管理情報、工程管理情報、および、技術実績管理情報のうちの1種以上の管理情報の利用を所望する場合は、所望の管理情報を1種以上の組み合わせで取得し、所望の管理情報を1種以上の組み合わせおよび対象工事情報に基づき工事施工計画支援情報を生成してもよい。
【0036】
図10は、図9に示したシステムで実行される処理の一例を示すフローチャートである。図に示すように、ステップS51にて、取得部111Dは、工事施工計画の対象工事情報、品質管理基準に準拠して管理されている品質管理情報、リスク管理基準に準拠して管理されているリスク管理情報、環境影響管理基準に準拠して管理されている環境影響管理情報、工程管理情報、および、技術実績管理情報を取得する。次に、ステップS52では、生成部112Dが、取得部111Dで取得した品質管理情報、リスク管理情報、環境影響管理情報、工程管理情報、および、技術実績管理情報を参照して、対象工事情報に基づき工事施工計画支援情報を生成する。最後に、ステップS53にて、出力部130は、生成部112Cで生成された工事施工計画支援情報を出力し、処理を終える。
【0037】
<実施態様6>
図11は、本発明の実施態様6による工事施行計画作成支援システムの概要を示すブロック図である。図に示すように、工事施行計画作成支援システム(CESMS)200は、制御部(CPU)210と、入力受付部220と、出力部230と、通信部240と、記憶部250と、表示部260とを有する。制御部210は、工事施工計画の対象工事情報および品質管理基準に準拠して管理されている品質管理情報を取得する取得部211と、取得した品質管理情報を参照して、対象工事情報に基づき工事施工計画支援情報を生成する生成部212と、校正データ格納部に格納される校正データを参照して、前記工事施工計画情報に含まれる文言に、注意を促すべき表現、或いは、修正すべき表現があるときは、その旨を示すデータを前記工事施工計画情報の該当する箇所に関連付ける校正部213とを有する。記憶部250は、管理情報記憶部250Aと、校正データ格納部250Bとを有する。管理情報記憶部250Aは、管理情報別に、対象工事情報格納部251、品質管理情報格納部252、支援情報格納部253、リスク管理情報格納部254、環境影響管理情報格納部255、工程管理情報格納部256、技術実績管理情報格納部257に区画されている。取得部211は、例えば、キーボードKBDから入力される取得指示操作に基づき、外部にある品質管理支援サーバQCSSから、直接的に、或いは通信部240およびネットワークNETを介して、管理情報として例えば品質管理情報を取得する。その他の構成および機能は、図9に示した実施態様5のCESMS100Dとほぼ同様である。
【0038】
校正データ格納部250Bは、工事施工計画の表現を校正するための校正データ(例えば、不適切とされる表現を示す文字列、文末の表現統一規則など)を格納する。出力部230は、生成部212で生成された工事施工計画支援情報をプリンタPRNに出力する。或いは、生成した工事施工計画支援情報を表示部260に表示させてもよい。また、校正部213によって関連付けられた、注意を促すべき表現、或いは、修正すべき表現がある旨を示すデータは、工事施工計画情報の該当する箇所を示すように、吹き出し表示で表示部260に表示することが好適である。また、生成した工事施工計画支援情報や意を促すべき表現、或いは、修正すべき表現がある旨を示すデータ(および工事施工計画情報)は、通信部240により、ネットワークNETを介して端末PC1、PC2、携帯端末PDA1、または携帯電話端末MS1に送信してもよい。さらに、生成した工事施工計画支援情報は、事後の利用・分析にそなえて記憶部250に設けられた支援情報格納部253に格納してもよい。取得部211により取得された対象工事情報および品質管理情報は、記憶部250に設けられた対象工事情報格納部251、および、品質管理情報格納部252にそれぞれ格納してもよい。同様に、リスク管理情報、工程管理情報、技術実績管理情報、環境影響情報は、それぞれ、リスク管理情報格納部254、工程管理情報格納部256、技術実績管理情報格納部257、環境影響管理情報格納部255に格納してもよい。
【0039】
入力受付部220は、ユーザにより作成された工事施工計画情報の入力として、例えば、キーボードKBDを介して少なくとも1つの任意のキーワードの入力を受け付ける。校正部213は、校正データ格納部250Bに格納される校正データを参照して、工事施工計画情報に含まれる文言に、注意を促すべき表現、或いは、修正すべき表現があるときは、その旨を示すデータを工事施工計画情報の該当する箇所に関連付ける。校正データには、様々な形式のものが考えられる。例えば、工事施工計画書は、通常は文字データのみに制限されているため画像データ(JPEG,GIFなど)の埋め込み・添付などの禁止、文字数の制限(600字以内)、文字の大きさの制限(11ポイント以下)、ページ数の制限(A4で1枚以内)、禁句・要注意語句(できるだけ、できる限り、努力、適宜、適正、万が一、能力のある技術者、万全、徹底、等[など]、十分、豊富などの程度が定量的でない曖昧な表現)などの校正ルールを校正データ格納部250Bに格納しておく。出力部230は、その旨を示すデータおよび当該データが関連付けられた工事施工計画情報をプリンタPRNに出力する。或いは、表示部260は、工事施工計画情報および該当箇所に関連付けられたその旨を示すデータを表示する。例えば、該当箇所に吹き出しウィンドウを表示して、当該箇所が校正候補であることをユーザに報知し、校正を促すことを可能とする。
【0040】
図12は、図11に示したシステムで実行される処理の一例を示すフローチャートである。図に示すように、ステップS61にて、記憶部250に設けた校正データ格納部250Bは、工事施工計画の表現を校正するための校正データ(例えば、不適切とされる表現を示す文字列、文末の表現統一規則など)を格納する。次に、ステップS62では、取得部211は、入力受付部220を介して、工事施工計画の対象工事情報として、ユーザにより作成された工事施工計画情報を取得する。その後ステップS63にて、校正部213は、校正データを参照して、工事施工計画情報に含まれる文言に、注意を促すべき表現、或いは、修正すべき表現があるときは、その旨を示すデータを前記工事施工計画情報の該当する箇所に関連付ける。最後に、ステップS64にて、表示部260は、工事施工計画情報および該当箇所に関連付けられたその旨を示すデータを表示し、処理を終える。
【0041】
<実施態様7>
図13は、本発明の実施態様7による工事施行計画作成支援システムの概要を示すブロック図である。図に示すように、工事施行計画作成支援システム(CESMS)200Aは、制御部(CPU)210Aと、入力受付部220と、出力部230と、通信部240と、記憶部250と、表示部260とを有する。制御部210Aは、実施態様6と同様に取得部211、生成部212、校正部213を有し、さらに、情報管理部214を新たに有する。この制御部210Aにおける情報管理部214は、記憶部250における管理情報記憶部250Aの各格納部に収容される品質管理情報格納部252、リスク管理情報格納部254、環境影響管理情報格納部255、工程管理情報格納部256、技術実績管理情報格納部257の各管理情報をISO9001,ISO14001などの各標準規格に準拠して保守・更新する。即ち、外部にある品質管理支援サーバQCSS、リスク管理支援サーバRCSS、環境影響管理支援サーバEICSS、工程管理支援サーバPCSS、技術実績管理支援サーバTCSSと同様の機能を、CESMS200Aの情報管理部214と記憶部250Aにおける管理情報記憶部250Aが有する。もちろん、最初だけ、外部にある品質管理支援サーバQCSS、リスク管理支援サーバRCSS、環境影響管理支援サーバEICSS、工程管理支援サーバPCSS、技術実績管理支援サーバTCSSから管理情報をネットワークを介して取得し、それを管理情報記憶部250Aに格納して情報管理部214でそのあとのデータ管理、更新、保守などを行うような運用が好適である。図13の工事施行計画作成支援システム(CESMS)200Aにおける上述したブロック以外は、図11のCESMS200と同様であるため説明を省略する。
【0042】
<画面インターフェイス例1>
図14は、画面インターフェイス例1を示す図である。図に示すように、画面DIS1には、「簡易な施工計画書」の文章がレイアウト表示され、文章やレイアウトが編集可能となっている。上述した実施態様6、7のCESMS200,200Aは、このような「簡易な施工計画書」の文章(テキストデータ、リッチテキストデータなど)を工事施工計画の対象工事情報として取得する。手順としては、ユーザが表現チェック命令(校正)のためにタブT1をマウスなどの指示装置(図示せず)でクリックすると、入力受付部220が表現チェック命令の入力を受け付け、制御部210,210Aに当該命令を転送する。制御部210,210Aは、校正部213に、アクティブな画面DIS1に展開された文章を読み取らせる。読み取ったデータと、構成データ格納部250Bの校正データとをマッチングし、マッチしたものは、校正データに付属する規則に従って吹き出しウィンドウを出して、ユーザに警告して注意を促す。この例では、ウィンドウW1は、「です、である」の混在およびその位置を矢印AR1で指摘して、「です」への統一を促している。ウィンドウW2では、禁句としてキーワード登録されている「能力ある技術者」を指摘して、具体的な資格名への修正を促している。ウィンドウW3では、禁句としてキーワード登録されている「思います」を指摘して、確定的な表現である「する」への修正を促している。
【0043】
<画面インターフェイス例2>
図15は、画面インターフェイス例2を示す図である。図に示すように、画面DIS2には、「簡易な施工計画書」の文章がレイアウト表示され、文章やレイアウトが編集可能となっている。上述した実施態様5、6、7のCESMS100D,200,200Aは、このような「簡易な施工計画書」の文章(テキストデータ、リッチテキストデータなど)を工事施工計画の対象工事情報として取得する。手順としては、ユーザが支援情報出力命令のためにタブT2をマウスなどの指示装置(図示せず)でクリックすると、入力部120、入力受付部220が支援情報出力命令の入力を受け付け、制御部110D,210,210Aに当該命令を転送する。制御部110D,210,210Aは、取得部111D,211に、アクティブな画面DIS2に展開された文章を読み取らせる。生成部112D,212は、読み取ったデータと、記憶部の各管理情報のデータとをマッチングし、マッチしたものは、各管理情報のデータに付属する規則に従って吹き出しウィンドウを出して、ユーザに警告や報知して注意を促すためのデータを出力する。この例では、ウィンドウW4は、工程管理情報に工程関連のキーワードとして登録されている「工期」を下線などで強調教示し、当該ウィンドウまた下線部をクリックすることで、支援情報である工程管理情報へリンク(ジャンプ)することができることを示している。ウィンドウW5では、技術実績管理情報および品質管理情報にキーワード登録されている「月、日」の組み合わせがあることを指摘して、同様の工事の技術実績管理情報および品質管理情報を参照して、妥当かつ実行可能な日程であることを示している。ウィンドウW6では、環境影響管理情報にキーワード登録されている「騒音、デシベル」の組み合わせがあることを指摘して、騒音の規制値を含む環境影響管理情報を参照して、騒音が環境基準値に適合していることを示し、さらに、当該ウィンドウまた下線部をクリックすることで、支援情報である環境影響管理情報へリンク(ジャンプ)することができることを示している。ウィンドウW7では、技術実績管理情報にキーワード登録されている「一級土木施工監理技師」があることを下線で強調表示することで指摘し、また、社員の資格情報を格納する技術実績管理情報を参照して、当該資格を保持する社員が存在しないことを示し、また、下線部や当該ウィンドウをクリックすることで、支援情報である技術実績管理情報へリンク(ジャンプ)することができることを示している。ウィンドウW8では、技術実績管理情報および工程管理情報にキーワード登録されている「技術士(土木)」があることを下線で強調表示することで指摘し、また、社員の資格情報を格納する技術実績管理情報を参照して、当該資格を保持する社員が7名存在することを示し、また、工程管理情報を参照して、ウィンドウW5で指摘した工期内に4名の該当資格保持者が空きスケジュールであることを示している。また、下線部や当該ウィンドウをクリックすることで、支援情報である技術実績管理情報や工程管理情報(社員を割り振ってある工程図など)へリンク(ジャンプ)することができることを示している。
【0044】
画面DIS2の下部には、支援情報ウィンドウWW1、WW2、WW3を表示することも可能である。支援情報ウィンドウWW1には、課題(自治体の要求項目)を規定するキーワード(対象工事情報)として、環境対策、騒音(aaデシベル以下)、エコ、CO2削減、工期(xx月yy日〜zz日)などが表示される。支援情報ウィンドウWW2には、調査内容から抽出した課題(ユーザ設定)を規定するキーワード(対象工事情報)として、環境対策、騒音(aaデシベル以下)、エコ、CO2削減、工期(xx月yy日〜zz日)などが表示される。支援情報ウィンドウWW3には、支援情報として、環境課題の工事実績;入札10件中落札5件、A県、B県のエコ認定事業所、「環境」課題の施工計画書:7文書の文書履歴(4文書落札、3文書受注失敗)などが表示される。支援情報は、例えばCESMS200Aの支援情報格納部253に格納、メンテナンス、管理されている情報を、上記各課題に設定されているキーワードからマッチするものを検索し、読み出して表示したものである。また、上記各課題に設定されているキーワードは、支援情報として支援情報格納部253に格納される。このように、本システムは、入札、受注、工程管理、工事の品質・環境などの管理から竣工に至るまでの工事関連書類を一元管理することを可能とする。
【0045】
<画面インターフェイス例3>
図16は、画面インターフェイス例3を示す図である。この画面インターフェイスは、例えば、上述した実施態様1−7のいずれであっても表示可能である。図に示すように、画面DIS3には、「簡易な施工計画書」の文章がレイアウト表示され、文章やレイアウトが編集可能となっている。例えば上述した実施態様5、6、7のCESMS100D,200,200Aは、このような「簡易な施工計画書」の文章(テキストデータ、リッチテキストデータなど)を工事施工計画の対象工事情報として取得する。手順としては、ユーザが「品質の支援情報出力命令」のためにタブT3をマウスなどの指示装置(図示せず)でクリックすると、入力部120、入力受付部220が「品質の支援情報出力命令」の入力を受け付け、制御部110D,210,210Aに当該命令を転送する。制御部110D,210,210Aは、取得部111D,211に、アクティブな画面DIS3に展開された文章を読み取らせる。生成部112D,212は、読み取ったデータと、記憶部の品質管理情報のデータとをマッチングし、マッチしたものは、品質管理情報のデータに付属する規則(例えば、「ISO9001」はウィンドウを表示して、当該事業所の認証状況をウィンドウで表示し、品質関連の支援情報を示す別のウィンドウも表示する規則が規定されている)に従って吹き出しウィンドウを出して、ユーザに警告や報知して注意を促すためのデータを出力する。この例では、ウィンドウW9は、品質管理情報にキーワードとして登録されている「ISO9001」を下線などで強調教示し、当該ウィンドウまた下線部をクリックすることで、支援情報である品質管理情報へリンク(ジャンプ)することができることを示している。ウィンドウW10では、品質関連の支援情報の内容を表示している。このような画面構成によって、ユーザは、品質関連の記述をする際に当該記述が適正であるか否か、或いは、品質関連の記述のために必要なデータを同一画面で或いはクリック1つで簡単に呼び出すことができるため非常に便利である。また、できあがる簡易な施工計画書のできる品質管理情報に裏付けされた非常に高品質なものであることを保証することが可能となる。
【0046】
<画面インターフェイス例4>
図17は、画面インターフェイス例3を示す図である。この画面インターフェイスは、例えば、上述した実施態様2−7のいずれであっても表示可能である。図に示すように、画面DIS4には、「簡易な施工計画書」の文章がレイアウト表示され、文章やレイアウトが編集可能となっている。例えば上述した実施態様5、6、7のCESMS100D,200,200Aは、このような「簡易な施工計画書」の文章(テキストデータ、リッチテキストデータなど)を工事施工計画の対象工事情報として取得する。手順としては、ユーザが「リスクの支援情報出力命令」のためにタブT4をマウスなどの指示装置(図示せず)でクリックすると、入力部120、入力受付部220が「リスクの支援情報出力命令」の入力を受け付け、制御部110D,210,210Aに当該命令を転送する。制御部110D,210,210Aは、取得部111D,211に、アクティブな画面DIS4に展開された文章を読み取らせる。生成部112D,212は、読み取ったデータと、記憶部のリスク管理情報のデータとをマッチングし、マッチしたものは、リスク管理情報のデータに付属する規則に従って吹き出しウィンドウを出して、ユーザに警告や報知して注意を促すためのデータを出力する。この例では、ウィンドウW11は、リスク管理情報にキーワードとして登録されている「騒音」を下線などで強調教示し、当該ウィンドウまた下線部をクリックすることで、支援情報であるリスク管理情報へリンク(ジャンプ)することができることを示している。ウィンドウW12では、リスク関連の支援情報の内容を表示している。このような画面構成によって、ユーザは、リスク関連の記述をする際に当該記述が適正であるか否か、或いは、品質関連の記述のために必要なデータを同一画面で或いはクリック1つで簡単に呼び出すことができるため非常に便利である。また、できあがる簡易な施工計画書のリスク管理情報に裏付けされた非常に高品質なものであることを保証することが可能となる。
【0047】
<画面インターフェイス例5>
図18は、画面インターフェイス例5を示す図である。この画面インターフェイスは、例えば、上述した実施態様3−7のいずれであっても表示可能である。図に示すように、画面DIS5には、「簡易な施工計画書」の文章がレイアウト表示され、文章やレイアウトが編集可能となっている。例えば上述した実施態様5、6、7のCESMS100D,200,200Aは、このような「簡易な施工計画書」の文章(テキストデータ、リッチテキストデータなど)を工事施工計画の対象工事情報として取得する。手順としては、ユーザが「環境影響の支援情報出力命令」のためにタブT5をマウスなどの指示装置(図示せず)でクリックすると、入力部120、入力受付部220が「環境影響の支援情報出力命令」の入力を受け付け、制御部110D,210,210Aに当該命令を転送する。制御部110D,210,210Aは、取得部111D,211に、アクティブな画面DIS5に展開された文章を読み取らせる。生成部112D,212は、読み取ったデータと、記憶部の環境影響管理情報のデータとをマッチングし、マッチしたものは、環境影響管理情報のデータに付属する規則に従って吹き出しウィンドウを出して、ユーザに警告や報知して注意を促すためのデータを出力する。この例では、ウィンドウW13は、環境影響管理情報にキーワードとして登録されている「廃棄物」を下線などで強調教示し、当該ウィンドウまた下線部をクリックすることで、支援情報である環境影響管理情報へリンク(ジャンプ)することができることを示している。ウィンドウW14では、環境影響関連の支援情報の内容を表示している。このような画面構成によって、ユーザは、環境影響関連の記述をする際に当該記述が適正であるか否か、或いは、環境影響関連の記述のために必要なデータを同一画面で或いはクリック1つで簡単に呼び出すことができるため非常に便利である。また、できあがる簡易な施工計画書の環境影響管理情報に裏付けされた非常に高品質なものであることを保証することが可能となる。
【0048】
<画面インターフェイス例6>
図19は、画面インターフェイス例6を示す図である。この画面インターフェイスは、例えば、上述した実施態様4−7のいずれであっても表示可能である。図に示すように、画面DIS6には、「簡易な施工計画書」の文章がレイアウト表示され、文章やレイアウトが編集可能となっている。例えば上述した実施態様5、6、7のCESMS100D,200,200Aは、このような「簡易な施工計画書」の文章(テキストデータ、リッチテキストデータなど)を工事施工計画の対象工事情報として取得する。手順としては、ユーザが「工程の支援情報出力命令」のためにタブT6をマウスなどの指示装置(図示せず)でクリックすると、入力部120、入力受付部220が「工程の支援情報出力命令」の入力を受け付け、制御部110D,210,210Aに当該命令を転送する。制御部110D,210,210Aは、取得部111D,211に、アクティブな画面DIS6に展開された文章を読み取らせる。生成部112D,212は、読み取ったデータと、記憶部の工程管理情報のデータとをマッチングし、マッチしたものは、工程管理情報のデータに付属する規則に従って吹き出しウィンドウを出して、ユーザに警告や報知して注意を促すためのデータを出力する。この例では、ウィンドウW15は、工程管理情報にキーワードとして登録されている「工期」を下線などで強調教示し、当該ウィンドウまた下線部をクリックすることで、支援情報である工程管理情報へリンク(ジャンプ)することができることを示している。ウィンドウW16では、工程の支援情報の内容を表示している。このような画面構成によって、ユーザは、工程関連の記述をする際に当該記述が適正であるか否か、或いは、工程関連の記述のために必要なデータを同一画面で或いはクリック1つで簡単に呼び出すことができるため非常に便利である。また、できあがる簡易な施工計画書の工程管理情報に裏付けされた非常に高品質なものであることを保証することが可能となる。
【0049】
<画面インターフェイス例7>
図20は、画面インターフェイス例7を示す図である。この画面インターフェイスは、例えば、上述した実施態様5−7のいずれであっても表示可能である。図に示すように、画面DIS7には、「簡易な施工計画書」の文章がレイアウト表示され、文章やレイアウトが編集可能となっている。例えば上述した実施態様5、6、7のCESMS100D,200,200Aは、このような「簡易な施工計画書」の文章(テキストデータ、リッチテキストデータなど)を工事施工計画の対象工事情報として取得する。手順としては、ユーザが「技術実績の支援情報出力命令」のためにタブT7をマウスなどの指示装置(図示せず)でクリックすると、入力部120、入力受付部220が「技術実績の支援情報出力命令」の入力を受け付け、制御部110D,210,210Aに当該命令を転送する。制御部110D,210,210Aは、取得部111D,211に、アクティブな画面DIS7に展開された文章を読み取らせる。生成部112D,212は、読み取ったデータと、記憶部の技術実績管理情報のデータとをマッチングし、マッチしたものは、技術実績管理情報のデータに付属する規則に従って吹き出しウィンドウを出して、ユーザに警告や報知して注意を促すためのデータを出力する。この例では、ウィンドウW17は、技術実績管理情報にキーワードとして登録されている「工事の実績」を下線などで強調教示し、さらには、同規模、同種類の工事の実績が14件あり、適正な記述であることを示し、また、当該ウィンドウまた下線部をクリックすることで、支援情報である技術実績管理情報へリンク(ジャンプ)することができることを示している。ウィンドウW18では、工程の支援情報の内容を表示している。このような画面構成によって、ユーザは、技術実績関連の記述をする際に当該記述が適正であるか否か、或いは、技術実績関連の記述のために必要なデータを同一画面で或いはクリック1つで簡単に呼び出すことができるため非常に便利である。また、できあがる簡易な施工計画書の技術実績管理情報に裏付けされた非常に高品質なものであることを保証することが可能となる。
【0050】
本発明を諸図面や実施例に基づき説明してきたが、当業者であれば本開示に基づき種々の変形や修正を行うことが容易であることに注意されたい。従って、これらの変形や修正は本発明の範囲に含まれることに留意されたい。例えば、各部、各ステップなどに含まれる機能などは論理的に矛盾しないように再配置可能であり、複数の手段、部、ステップなどを1つに組み合わせたり、或いは分割したりすることが可能である。実施態様では、工事施工計画の対象工事情報は、画面上に表示される編集データを取得する形式で説明したが、入力部や入力受付部を介して、1つ以上の任意のキーワードを入力する形式で取得してもよい。また、記憶部に格納するキーワードは、全てのキーワードを格納してもよいが、記憶部に同義語辞書データを設けておき、同義語にマッチングした場合も支援情報を生成、出力させることも可能である。
【符号の説明】
【0051】
100 工事施行計画作成支援システム(CESMS)
100A 工事施行計画作成支援システム(CESMS)
100B 工事施行計画作成支援システム(CESMS)
100C 工事施行計画作成支援システム(CESMS)
100D 工事施行計画作成支援システム(CESMS)
110,110D,210,210A 制御部
111,111A,111B,111C,111D,211 取得部
112,112A,112B,112C,112D,212 生成部
120 入力部
130 出力部
140 通信部
150 記憶部
150A 記憶部
150B 記憶部
150C 記憶部
150D 記憶部
151 対象工事情報格納部
152 品質管理情報格納部
153 支援情報格納部
154 リスク管理情報格納部
155 環境影響管理情報格納部
156 工程管理情報格納部
157 技術実績管理情報格納部
160 表示部
210,210A 制御部
211 取得部
212 生成部
212 校正部
213 校正部
214 情報管理部
220 入力受付部
230 出力部
240 通信部
250 記憶部
250A 管理情報記憶部
250B 校正データ格納部
251 対象工事情報格納部
252 品質管理情報格納部
253 支援情報格納部
254 リスク管理情報格納部
255 環境影響管理情報格納部
256 工程管理情報格納部
257 技術実績管理情報格納部
260 表示部
AR1 矢印
DIS1,DIS2,DIS3,DIS4,DIS5,DIS6,DIS7 画面
EICSS 環境影響管理支援サーバ
KBD キーボード
MS1 携帯電話端末
NET ネットワーク
PC1,PC2 端末
PDA1 携帯端末
PRN プリンタ
QCSS 品質管理支援サーバ
RCSS リスク管理支援サーバ
PCSS 工程管理支援サーバ
TCSS 技術実績管理支援サーバ
T1,T2,T3,T4,T5,T6,T7 タブ
W1−W18 ウィンドウ
WW1,WW2,WW3 支援情報ウィンドウ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
工事施行計画作成支援システムであって、
工事施工計画の対象工事情報、および、品質管理基準に準拠して管理されている品質管理情報を取得する取得部と、
前記取得部で取得した前記品質管理情報を参照して、前記対象工事情報に基づき工事施工計画支援情報を生成する生成部と、
前記生成部で生成された工事施工計画支援情報を出力する出力部と、
を具える工事施工計画作成支援システム。
【請求項2】
請求項1に記載の工事施行計画作成支援システムにおいて、
前記品質管理基準が、ISOにより規定される基準または該基準に類似するものである、
ことを特徴とする工事施工計画作成支援システム。
【請求項3】
請求項1または2に記載の工事施行計画作成支援システムにおいて、
前記取得部が、リスク管理基準に準拠して管理されているリスク管理情報さらに取得し、
前記生成部が、前記取得部で取得した前記リスク管理情報をさらに参照して、前記対象工事情報に基づき工事施工計画支援情報を生成する、
ことを特徴とする工事施工計画作成支援システム。
【請求項4】
請求項3に記載の工事施行計画作成支援システムにおいて、
前記リスク管理基準が、ISOにより規定される基準または該基準に類似するものである、
ことを特徴とする工事施工計画作成支援システム。
【請求項5】
請求項1〜4のいずれか1項に記載の工事施行計画作成支援システムにおいて、
前記取得部が、環境影響管理基準に準拠して管理されている環境影響管理情報をさらに取得し、
前記生成部が、前記取得部で取得した前記環境影響管理情報をさらに参照して、前記対象工事情報に基づき工事施工計画支援情報を生成する、
ことを特徴とする工事施工計画作成支援システム。
リスク管理基準
【請求項6】
請求項5に記載の工事施行計画作成支援システムにおいて、
前記環境影響管理基準が、ISOにより規定される基準または該基準に類似するものである、
ことを特徴とする工事施工計画作成支援システム。
【請求項7】
請求項1〜6のいずれか1項に記載の工事施行計画作成支援システムにおいて、
前記取得部が、工程管理情報をさらに取得し、
前記生成部が、前記取得部で取得した前記工程管理情報をさらに参照して、前記対象工事情報に基づき工事施工計画支援情報を生成する、
ことを特徴とする工事施工計画作成支援システム。
【請求項8】
請求項1〜7のいずれか1項に記載の工事施行計画作成支援システムにおいて、
前記取得部が、工事に関係するスタッフ、および/または、組織の技術実績管理情報をさらに取得し、
前記生成部が、前記取得部で取得した前記技術実績管理情報をさらに参照して、前記対象工事情報に基づき工事施工計画支援情報を生成する、
ことを特徴とする工事施工計画作成支援システム。
【請求項9】
請求項1〜8のいずれか1項に記載の工事施行計画作成支援システムにおいて、
前記工事施工計画の対象工事情報が、少なくとも1つの任意のキーワードである、
ことを特徴とする工事施工計画作成支援システム。
【請求項10】
請求項1〜9のいずれか1項に記載の工事施行計画作成支援システムにおいて、
前記対象工事情報が、ユーザにより作成された工事施工計画情報であり、
工事施工計画の表現を校正するための校正データを格納する校正データ格納部と、
前記校正データ格納部に格納される校正データを参照して、前記工事施工計画情報に含まれる文言に、注意を促すべき表現、或いは、修正すべき表現があるときは、その旨を示すデータを前記工事施工計画情報の該当する箇所に関連付ける校正部と、
をさらに具えることを特徴とする工事施工計画作成支援システム。
【請求項11】
工事施行計画作成支援方法であって、
工事施工計画の対象工事情報、および、品質管理基準に準拠して管理されている品質管理情報を取得する取得ステップと、
前記取得ステップで取得した前記品質管理情報を参照して、前記対象工事情報に基づき工事施工計画支援情報を生成する生成ステップと、
前記生成ステップで生成された工事施工計画支援情報を出力する出力ステップと、
を有する工事施工計画作成支援方法。
【請求項12】
工事施行計画作成支援方法をコンピュータに実行させるためのプログラムであって、
工事施工計画の対象工事情報、および、品質管理基準に準拠して管理されている品質管理情報を取得する取得ステップと、
前記取得ステップで取得した前記品質管理情報を参照して、前記対象工事情報に基づき工事施工計画支援情報を生成する生成ステップと、
前記生成ステップで生成された工事施工計画支援情報を出力する出力ステップと、
を有するプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【公開番号】特開2010−257195(P2010−257195A)
【公開日】平成22年11月11日(2010.11.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−106190(P2009−106190)
【出願日】平成21年4月24日(2009.4.24)
【出願人】(501263809)株式会社コンピュータシステム研究所 (26)